JP2017220462A - ガスイオン化装置、イオン化したガス流を生成する方法及びコロナ放電イオン化装置の中で自由電子の雲を陰イオンに変える方法 - Google Patents

ガスイオン化装置、イオン化したガス流を生成する方法及びコロナ放電イオン化装置の中で自由電子の雲を陰イオンに変える方法 Download PDF

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Abstract

【課題】イオン化したガスの電気的に均衡した流れを安定的に生成するための自動均衡のコロナ放電を提供する。
【解決手段】電気的に均衡しかつ超清潔なイオン化したガス流を安定的に生成するための自動均衡のコロナ放電が開示される。この結果は、酸素または別の陰性ガスをそのガス流に加えることなく、自由電子から陰イオンへの電子的な変換を促進することにより実現される。本発明では、陰性および/もしくは陽性のガス流または希ガス流を用いてもよく、コロナ放電の閉ループ制御システムを用いることを含んでもよい。
【選択図】図2

Description

関連出願の相互参照
本出願は、2009年10月23日に出願された「Self−Balancing Ionized Gas Streams」という名称の米国仮出願第61/279,610号の利益を、米国特許法第119条(e)項のもとで主張する。上述の仮出願は、その内容が参照により完全に本明細書に組み込まれる。
本発明の背景
1.本発明の分野
本発明は、ガスイオンを発生させるためにコロナ放電を用いる静電荷中和装置の分野に関する。より詳細には、本発明は、電荷を中和するための、電気的に自動均衡した(self−balanced)、両極性のイオン化したガス流を生成することを対象とする。したがって、本発明の概括的な目的は、そうした特徴の新規なシステム、方法、装置およびソフトウェアを提供することである。
2.関連技術の説明
清潔な環境での工程や操業では、特に、完全に電気的に絶縁された面上に静電荷が作り出され蓄積される傾向がある。これらの電荷は望ましくない電場を発生させ、その電場は、大気中のエアロゾルをその面に引き寄せ、誘電体中に電気的な応力を生成し、半導体材料や導電性材料中に電流を誘起し、かつ生産環境に放電や電磁障害(EMI)を引き起こす。
これらの静電気の危険性にうまく対処するための最も効率的なやり方は、帯電した面にイオン化したガス流を供給することである。この種のガスのイオン化により、望ましくない電荷を効果的に補償または中和することが可能になり、その結果、それらに付随する汚染や、電場、EMI効果が低減される。ガスのイオン化を引き起こす従来の方法の1つは、コロナ放電として知られている。コロナをベースとするイオン化装置(例えば、公開された特許出願である米国公開第20070006478号や特開第2007048682号を参照)は、小さな空間でエネルギーとイオン化の効率がよいという点で望ましい。しかしながら、そうしたコロナ放電装置で知られている1つの欠点は、それに用いられる(とがった先端または薄いワイヤの形の)高電圧のイオン化電極/エミッタが所望のガスイオンとともに望ましくない汚染物質を発生させるということである。コロナ放電により、周囲の空気中で例えば水蒸気の微細な液滴の形成が促進されることもある。
従来のコロナ放電装置のもう1つの欠点として知られているものは、それに用いられる高電圧のイオン化電極/エミッタが、ほとんどの用途で求められるような大まかに等しい濃度の陽イオンと陰イオンではなく、等しくない個数の正のガスイオンと負のガスイオンを発生させる傾向があるということである。高純度の陽性ガスと希ガスはイオン化エネルギーが高く電気陰性度が低いため、この問題は、陽性ガス(窒素やアルゴンなど)をイオン化することが必要な用途では特に深刻である。例えば、陰性のOのイオン化エネルギーは12.2eVであり、一方、Nは15.6eV、アルゴンは15.8eVである。結果として、これらのガスは、陰イオンよりもむしろ多数の自由電子を生成する傾向がある。言い換えると、これらのガスは、3種類の電荷キャリア(電子、陽イオンおよび陰イオン)を生成するが、主として陽極性のイオンと電子を生成する。したがって、陰イオンが放出されることは相対的に少なく、陽イオンと陰イオンの生成量は全く等しくなく、釣り合わない。
さらに,イオンが釣り合わないことは、イオンの発生比率や均衡がイオン化する状態の電極や、ガス温度、ガス流組成などのいくつかの他の要因に依存するという事実に起因することもある。例えば、コロナ放電により陽イオンの電極と陰イオンの電極の両方が徐々に腐食し、これらの電極から汚染物質の粒子が生成されるということが当技術分野で知られている。しかしながら、通常、陽極は陰極より速く腐食し、これがイオンの不均衡とイオン電流の不安定性を悪化させる。
イオン流を均衡させるための従来の手法は、浮動性の(アースから電気的に絶縁された)高電圧直流電源を用いることである。そうした電源の高電圧出力は、(米国特許第7,042,694号に図示され記載されているように)陽極と陰極に接続される。しかしながら、この手法では、少なくとも2つの、それらの間で高電圧が絶縁されたイオン電極を用いる必要がある。
イオン流を均衡させる他の従来の方法は、2つの(正負の)絶縁直流電圧/パルス直流電圧の電源を使用し、1つまたは2つのイオン電極に加えられる電圧出力および/または電圧の持続時間を(米国出願公開第2007/0279829号や第2009/0219663号に図示され記載されているように)調整することである。この解決策はそれ自体に欠点がある。1つ目の欠点は、それぞれの高電圧電源を制御する必要がある結果、複雑になるということである。2つ目の欠点は、2つの分離した供給源からのガス流における陽イオンと陰イオンを良好に混合するのは実現が難しいということである。
従来のイオン化装置でエミッタが腐食し粒子が発生する上述の問題は、高純度の窒素や、アルゴン、希ガスのコロナイオン化については特に難しい。これらのガスでの陽極性のコロナ放電により、通常の大気の状態では移動度が低い(エネルギーが低い)陽性のクラスターイオンが発生する。しかしながら、負極性のコロナ放電により、エミッタからの電界放出および電極の先端周辺のプラズマ領域での光イオン化に起因して、電子と中性分子の間の非弾性衝突の結果として、高エネルギーの電子が発生する。陽性ガスおよび希ガス中のこれらの自由電子が中性のガス原子または分子に付着する確率は低い。さらに、自由電子の電気的な移動度は、ガスにより運ばれる陰イオンより100倍以上高い。これらの事実の結果には、次のことが含まれる。
− 電極表面への高エネルギーの電子の衝撃により、腐食が加速し、さらにそれにより、イオン化したガス流を汚染する粒子が生成される。
− 高移動度の電子により、イオン化したガス流の中が著しく不均衡になる。
− 自由電子により、副次的な電子放出が生じ、コロナ電流が不安定性になり、かつ/または絶縁破壊が引き起こされることがあり得る。
上記の問題に対する先行技術の1つの解決策が、MKS/Ion Systemsの窒素直列型イオン化装置のモデル4210(u/un)に採用されている。図1は、この装置の簡略化した構造を示す。図示したように、この装置のイオン化セル(IC)は、間隔を遠く空けた、ガス3が間を流れる陽極エミッタ(PE)と陰極エミッタ(NE)を有する。それぞれのエミッタは、電流制限抵抗器(CLR1)および(CLR2)を介して、高電圧直流電源(DC−PS)の浮動性出力に接続される。この設計では、この一般的な種類の他のものと同様に、陽極エミッタの腐食が汚染物質の粒子の供給源であり、イオンの不均衡のもとである。また、2つの電極間を通過するガス流をイオン化するいかなるシステムも、効率には限度がある。
同じ問題に対する別の手法が米国特許第6,636,411号に開示されており、そこでは、電子を付着する(酸素などの)ある一定割合のガスをプラズマ領域内に導入して、自由電子を陰イオンに変え(付着させ)、コロナ放電を安定化することが提案されている。しかしながら、酸素(または何らかの他の陰性ガス)を導入すると、清潔および超清潔な環境ならびに/または非酸化ガス流が必要とされるいかなるところでも、この手法は用いることができなくなる。
本発明では、イオン化したガスの電気的に均衡した流れを安定的に生成するための自動均衡のコロナ放電を実現することにより、先行技術による上述のおよび他の不備を克服する。本発明では、酸素または別の陰性ガスをイオン化したガス流に加える(すなわちドーピングする)ことなく、自由電子から陰イオンへの電子的な変換を促進することにより、この結果を実現する。本発明は、陰性ガス流、希ガス流および陽性ガス流のうちの任意の1つまたは複数、ならびに/またはこれらのガス流の任意の組合せを用いてもよく、閉ループ制御システムを用いることを含んでもよい。
本発明によれば、そして本明細書で開示するように、コロナ放電領域内(すなわち、(1つまたは複数の)イオン化電極とイオン化しない参照電極との間のイオン化セルの領域内)には、次の2つの別個の領域がある。
(a)小さく(直径約1mm)、概して球状の領域であり、(1つまたは複数の)イオンのエミッタの先端またはその近くに中心がある白熱するプラズマ領域。そこでは、イオン化する電場により十分なエネルギーが与えられて新たな電子とフォトンが発生し、それによってコロナ放電が維持される。
(b)白熱するプラズマ領域とイオン化しない参照電極との間の暗い空間であるイオンのドリフト領域。
本発明によれば、正と負の部分がある周期Tの交流のイオン化信号をイオン化電極に加えて、下流方向を定めるイオン化していないガス流の中に電荷キャリアを生成し、それによってイオン化したガス流を形成する。電荷キャリアは電子雲、陽イオンおよび陰イオンを含む。好適には、イオン化信号の負の部分Tncの間に生成された電子雲の電子が、イオンのドリフト領域内で振動するように誘導される。この電子雲の振動により、(例えば、高純度の窒素の)ガス流の中で、振動する電子と中性分子の間に弾性衝突/付着が起こる確率が高くなる。そうした弾性衝突/付着が起こると自由電子および中性分子は陰イオンに変わるため、本発明を使用することにより、イオン化したガス流の中で陰イオンの個数が増加する。
オプションとして、少なくとも1つの参照電極とイオンのドリフト領域との間に誘電体バリア(すなわち、電気的な絶縁)を設けることで、多数の電子がより移動度の低い陰イオンに変わることがさらに促進される。この効果により、コロナ放電が安定化され、陽イオンと陰イオンの個数が釣り合いやすくなり、かつイオン化装置を流れるガス流による陽イオンと陰イオンの捕獲が改善される。
ある必須でない本発明の実施形態では、(1)(1つまたは複数の)イオン化コロナ電極を無線周波数(高周波(RF))の高電圧電源(HVPS)に容量性結合すること、および(2)(例えば、(1つまたは複数の)参照電極を誘電体材料でそのガス流から絶縁することにより)参照電極をイオン化したガス流から電気的に絶縁することの2通りの手法を用いて、イオン化したガス流の中のイオンの流量を均衡にする。
ある必須でない本発明の実施形態では、制御システム(それは、陽性ガス中および陰性ガス中でも動作することができる)を用いることも構想され、その際、コロナ放電が起こることにより電極についてのコロナしきい電圧が決定されるまで、増加する電圧パルスがイオン化電極に繰り返し加えられる。次いで、コロナ電流や、エミッタの腐食、粒子の発生を最小限にするために、その制御システムにより、コロナしきい電圧に概ね等しい休止レベルに動作電圧を低下させてもよい。このように、本発明のある実施形態では、陽性ガスおよび希ガスの中で高周波コロナ電流により、イオン化電極を(腐食などの)損傷から保護してもよい。したがって、そうした制御システムを用いる本発明の実施形態では、イオン化したガス流をより良好に均衡させるだけでなく、イオン化したガス流を自動的および最適に均衡させてもよい(すなわち、これらの実施形態は自動均衡でもよい)。
もちろん、本発明の上記の方法は、本発明の上記の装置用に特によく適している。同様に、本発明の装置は、上述の本発明の方法を実行するのによく適している。
本発明の多数の他の利点および特徴は、以下の好ましい実施形態の詳細な記載、特許請求の範囲および添付の図面から、当業者にとって明らかになるであろう。
添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を以下に記載する。それらの図面では、同じ数字は同様のステップおよび/または構造を表す。
先行技術の窒素ガス直列型イオン化装置である。 本発明の好ましい一実施形態によるイオン化セルの概略図である。 図2の好ましい実施形態に従って動作するイオン化電極に加えられる電圧波形を示す。 図2および図3aの好ましい実施形態に従って動作するイオン化電極から放出されるコロナ電流の波形を示す。 図2、図3aおよび図3bの好ましい実施形態に従って動作するエミッタからの正負の電荷キャリアの発生を示す。 本発明の自動均衡の実施形態によるアナログ制御システム用いた高周波HVPSをもつガスイオン化装置の概略図である。 本発明による、イオンのエミッタに加えられる代表的な高電圧信号と空気中の代表的なコロナ誘導変位電流とを比較するオシロスコープのスクリーンショットである。 イオンのエミッタに加えられる代表的な高電圧信号と窒素中の代表的なコロナ誘導変位電流とを比較するオシロスコープのスクリーンショットである。 水平(時間)軸が拡大されて印加電圧信号をより詳細に示した、図5bのコロナ誘導電流信号のオシロスコープのスクリーンショットである。 本発明の自動均衡の好ましい実施形態によるHVPSおよびマイクロプロセッサ・ベースの制御システムをもつガスイオン化装置の概略図である。 本発明の自動均衡の好ましい実施形態によるHVPSおよびマイクロプロセッサ・ベースの制御システムをもつ別のガスイオン化装置の概略図である。 本発明のいくつかの好ましい実施形態による、制御システムを動作させる代表的な「電源投入」モードを示すフローチャートである。 本発明のいくつかの好ましい実施形態による、制御システムを動作させる代表的な「動作開始」モードを示すフローチャートである。 本発明のいくつかの好ましい実施形態による、ガスイオン化装置の制御システムの動作の代表的な「通常動作」モードを示すフローチャートである。 本発明のいくつかの好ましい実施形態による、制御システムを動作させる代表的な「スタンバイ」モードを示すフローチャートである。 本発明のいくつかの好ましい実施形態による、制御システムを動作させる代表的な「学習」モードを示すフローチャートである。 学習の動作モード(左側)と通常の動作モード(右側)の期間に窒素ガス流を用いる発明されたイオン化装置における、代表的なコロナ変位電流信号と代表的な高電圧波形とを比較するオシロスコープのスクリーンショットである。 代表的なコロナ変位電流信号S4(スクリーン上の上側の線を参照)と、基本周波数が45kHz、デューティファクタが約49%、パルス反復率が99Hzの高周波高電圧波形S4’とを比較するオシロスコープのスクリーンショットである。
図2は、ガス流量の広い範囲にわたって電荷キャリアの濃度が少なくとも実質的に電気的に均衡したイオン化したガス流10/11を、(例えば、陰性ガス/陽性ガス/希ガスを用いて)作り出すための好ましい方法および装置を示す概略図である。この目標は、絶縁された参照電極6と、好ましくは無線周波数の範囲で動作する高電圧電源(HVPS)9に容量性結合されたイオン化電極5とを含むイオン化セル100’で達成される。
図2に示すように、本発明の好ましいイオン化装置100は、下流方向を定めるガス流3を収容する貫通チャネル2の内側に位置する少なくとも1つのエミッタ(イオン化コロナ電極)5を備える。電極5は、タングステンや、金属をベースとする合金、コポジット(coposits)(セラミックス/金属)などの導電性材料、もしくはシリコンなどの半導体材料で作ることができ、かつ/またはいかなる材料で作ってもよく、かつ/または組み込まれた出願に記載されたいかなる構造を有してもよい。電極5は、打ち抜くか、機械加工されたワイヤから切り取るか、または当技術分野で知られている他の技法によって作ってもよい。
電極5のイオン放出端は、半径が約70〜80ミクロンと小さい先細の先端5’を有してもよい。電極の反対側の後端は、ソケット8に固定してもよく、かつ高電圧コンデンサC1に接続してもよく、そのコンデンサは、全体にわたって記載されている種類の高電圧交流電源9の出力に接続してもよい。この好ましい実施形態では、電源9は、好ましくは、約50Hz〜約200kHz(38kHzが最も好ましい)の範囲にわたり変化できる周波数で、約1kV〜約20kV(10kVが好ましい)の範囲にわたり変化できる、可変振幅の交流電圧の発電機である。
電極の先端近くにオリフィスがありコロナ副産物を取り除くための排出口がある非導電性のシェルを、電極の周囲に置くことができる(図4に示したシェル4を参照)。必須でないシェルは、打ち抜くか、機械加工するか、または当技術分野で知られている他の技法によって作ってもよい。そうした配置の詳細は、上記で参照され組み込まれた特許出願に開示されている。
貫通チャネル2は、誘電体材料で作ってもよく、打ち抜くか、機械加工するか、または当技術分野で知られている他の技法によって作ってもよい。高圧力ガスの供給源(図示せず)を貫通チャネル2の入口に接続して、窒素を含む陽性ガスなどの清潔なガスの流れ3を確立してもよい。参照電極6は、好ましくは導電性リングの形である。参照電極6は、好ましくは、相対的に厚い(1〜3mm)誘電体壁によってチャネル2の内側の空間から絶縁され、制御システム36に電気的に連結される。
電極5と参照電極6は、そこでコロナ放電が発生し得るイオン化セル100’の主要な構成要素を形成する。電源9の電圧出力がコロナ開始電圧VCOを超えたときに、ガスのイオン化が始まる。通常、コロナの消滅(抑制)は、より低い電圧で起こる。その結果はコロナのヒステリシスとして知られており、陽性ガスでは高周波数でより本質的になる。
当技術分野で知られているように、陽極性の放電と陰極性の放電についてのコロナ開始電圧値とボルトアンペア特性は異なる。それが、コロナ放電によりガス中に等しくない量の正負の電荷キャリアが発生する理由のうちの1つである。結果として,従来のシステムでは、コロナのエミッタを離れるイオン流は不均衡になる。しかしながら、この好ましい実施形態によれば、本明細書に記載するようにこの不均衡が修正される。図示したように、コンデンサC1を介して電極5を電源9に伝達可能なように連結して、次の2つの目標を達成することができる。その1つ目は、電極5から流れるイオン電流を制限することであり、2つ目は、電極5を離れる正負の電荷キャリア10/11/11’の量を等しくすることである。電源9をエミッタ5に容量性結合することにより、エミッタからの電荷キャリア10/11/11’が均衡する。というのは、電荷保存の法則により、等しくない正電流と負電流が電荷を蓄積し、コンデンサC1に電圧を発生させて、電極5からの正電流と負電流を均衡させるからである。コンデンサC1の好ましい静電容量値は、そのコンデンサが容量性結合されるHVPS9の動作周波数に依存する。動作周波数が約38kHzの好ましいHVPSについては、C1の最適な値は、好ましくは約20ピコファラド〜約30ピコファラドの範囲内である。電極からの陽イオンと電子をこのように均衡させることは関連技術と比べて顕著な進歩であるが、図2の好ましい実施形態では、さらに、すぐ後で述べるように、(イオン化電極と下流の参照電極の間の)ドリフト領域で電子雲の自由電子を陰イオンに変えること促進するという改良が構想される。
オームの法則によれば、電荷キャリアが移動することにより生じる電流密度J[A/m]は、次の通りである。
J=q×N×E×μ
ここで、qはイオンまたは電子の電荷、Nは電荷キャリアの濃度、μは電荷キャリアの電気的な移動度、Eはドリフト区域の電界強度である。
正のガスイオンの平均移動度は(+)μ=1.36×10−4−1−1、陰イオンについては(−)μ=1.53×10−4−1−1、電子については(−)μ=200×10−4−1−1である(または、ガスの種類や、圧力、温度などに依存してそれより高くなる)ことが、当技術分野では知られている。結果として、イオン化セル100’のドリフト区域を移動する等しい濃度のN個の(+)イオンとN個の(−)N電子により、非常に異なる大きさの電流(+)Jおよび(−)Jと、非常に不均衡なガス流を作り出すことができる。
ドリフト区域での不均衡の問題を解決するために、本発明では、電子をより低い移動度の陰イオンに変えることを促進する。その変換比は、電子発生の持続時間、イオン化セルの寸法、(1つまたは複数の)電極5に加えられる電圧の周波数および大きさ、ならびにイオン化セル100’の材料の特性によって影響される。HVPSの動作周波数(F)は約50Hz〜約200kHzの範囲で変化し、無線周波数の範囲は約10kHz〜約100kHzが好ましい。高電圧の振幅は、負コロナのしきい値(−)VCOの付近にすべきである。これらの因子については、以下で詳細に述べる。
図3aは、図2の実施形態で用いられる1つの好ましい波形を示し、これは高電圧電源9によって生成することができる。最も好ましい周波数が約38kHzの場合は、電圧サイクルが負の部分である間の非常に短い期間Tnc中だけ、負の電荷キャリアが生成される。結果として、通常、Tncは電圧周期の10分の1以下である。同時に、電子雲が電極5から参照電極6に移動するには、次のTの時間がかかることになる。
=L/U=L/(E×(−)μ)
ここで、Uは電子の速度、μは電子の移動度、Eはドリフト区域での平均電界強度、Lはドリフト区域の有効長である。
電子雲の移動時間Tが負コロナによる電子発生の持続時間(期間)以下(T≦Tnc)であれば、そのサイクル中に放出されるほとんどの電子には、イオンのドリフト区域から逃れるのに十分な時間がないことになる。以下で述べるように、これらの電子は、HVPS9からの波形の後続する/反対の半サイクル中にエミッタに向けて引き戻されることになる。
さらに、図2に示すように、ドリフト領域におけるエミッタと電子の空間電荷の電場によりいくらかの電子11’がドリフト領域内のチャネル2の内壁に付着することが理解されよう。これらの負の電荷11’により、参照電極に移動する電子の速度を減少させる付加的な斥力が生じる。さらに、この効果により、自由電子はイオンのドリフト領域から逃れることができにくくなる。
この好ましい実施形態により自由電子の速度を減少させる別のやり方は、長い時定数をもつ誘電体材料を貫通チャネル2の壁として採用することである。その時定数τは、好ましくは100秒以上である(または、電荷緩和時間τ=R×εであり、ここでRは抵抗、εはチャネルの材料の誘電率である)。適当な材料には、100秒以上の時定数をもつことから、ポリカーボネートやテフロン(登録商標)が含まれる。2120 Fairmont Ave.,P.O.Box 1235 Reading,PA 19612のQuadrant EPP USA,Inc.により製造されたPC Polycarbonateや、201 Airport Road P.O.Box 1488,Elkton,MD 21922のW.L.Gore&Associates Inc.により製造された(PTEF)Teflon Style 800が、現在最も都合よい壁の材料であると考えられている。
サイクルが正の部分である間、正の電圧により、電子雲に対する引力が生じる。そのために、T<0.1〜0.2/Fとτ≧100秒の両方の好ましい条件が満たされれば、それぞれの高電圧サイクルにて、ドリフト領域の内部で電子雲の振動が引き起こされる。
電子雲の振動により、ドリフト領域で電子が中性ガスの分子に弾性衝突/付着する確率が高くなり、大部分の自由電子が負のガスイオン11に変わり得る。窒素の陰イオンは、空気により運ばれる陰イオンの平均移動度に近い移動度(−)μ=1.5×10−4−1−1をもつ。これは、窒素流中の自由電子の移動度より著しく低く、自由電子の移動度は少なくとも100倍大きいことが知られている。
このように電子が陰イオンに変わることにより、ストリーマがなくなり絶縁破壊の確率がより低くなるためにコロナ放電の安定性が改善され、イオン化したガス流における陽イオンおよび陰イオン10/11の濃度が実質的に等しくなる。
移動度が低い陽イオンおよび陰イオン11は、ガス流により容易に捕獲(収集および移動)することができる。60l/分のガス流により、イオンのドリフト領域内に1秒当たり約67メートル(m/s)の線速度の動きが作り出される。陰イオンと陽イオンは、1メートル当たり約2.3×10ボルト(V/m)の電場内で約35m/sの線速度をもつ(これに対し、同じ電場内での平均電子速度は約4,600m/sである)。そのため、高周波数/高周波の場では、電子11’は主としてその電場に反応して移動し、一方、陽イオンおよび陰イオン10/11は主としてドリフト領域内の拡散およびガス流の速度で移動する。
高周波数のコロナ放電による損傷からイオンのエミッタを保護ために、本発明の好ましい実施形態の必須でない特徴により、(1つまたは複数の)電極5からの電流を制限できるようにする。これは、(モニタリングするための手段として)参照電極を連続的に用いて(イオン化したガス流中の電荷キャリアに反応する)モニタ信号を制御システムにフィードバックして、電極5に加えられる電圧がコロナしきい電圧かまたはその近くのままであるように高周波電源9を調整することにより実現される。
図4に示した好ましい実施形態によれば、HVPS9’は、高電圧トランスTRの周囲に作られた調整可能な自励振動発電機を含む。特に、図4は、参照電極6がコンデンサC2を介してアナログ制御システム36’に容量性結合されている好ましい実施形態を表す。図示したように、環状電極6はイオン化したガス流3から絶縁性の誘電体チャネル2によって絶縁され、したがって、イオン化したガスからの導電性の電流を遮る。
カットオフ周波数が約1MHzのハイパスフィルタL1/C2を用いて、参照電極6からのコロナ信号をフィードバックする。このフィルタされたコロナ信号を、ダイオードD1により整流し、ローパスフィルタR2/C6を介してフィルタし、電圧コンパレータT3/R1(ここで、R1は予め定められたコンパレータの電圧レベルを表す)に送出し、それから、nチャネルパワーMOSFETトランジスタT2のゲートに送出してもよい。そしてトランジスタT2は、電力発振器/高電圧トランス回路9’を駆動するのに十分な電流を供給する。他の信号処理として、高利得増幅や、ノイズ成分を低減させるための積分、参照コロナ信号レベルとの比較を含んでもよい。上記の信号処理はコロナ信号に固有のノイズを大きく低下させる。高電圧電源9’は好ましくは無線周波数の範囲で動作するため、このことはある好ましい実施形態と併せて特に重要となり得る。
使用の際、イオン化を開始させるときは、フィードバック信号が丁度開始されたところであるため、コロナ放電とコロナ信号(参照電極6から取られ、変位電流を反映する)は高い。コロナ信号は、フィードバック回路がこの条件に調整し始めるまで(典型的には数ミリ秒間)高いままである。制御回路は、イオン化装置に加えられる高電圧を予め定められた参照電圧により決定されるより低いレベルに急速に低下させ、好ましくはコロナ放電定数をこのレベルに保つ。(伝達可能なように連結された参照電極の)コロナフィードバックをモニタリングし、高電圧駆動を調節することにより、制御システム36’とHVPS9’は、コロナしきい値かまたはその近くの動作電圧を保ち、エミッタの損傷を最小化することができるようになる。
図4のコンデンサC2は(1)エミッタの高電圧場から誘導される基本周波数F(好ましくは約38kHz)の信号と(2)コロナ放電自体により生成される信号との2つの主要な成分をもつ変位電流によって帯電されるということに、当業者は気付くであろう。これらの成分を示す代表的なオシロスコープのスクリーンショットを、図5a(S1’およびS1)と図5b(S2’およびS2)に示す。図示されている記録波形は、同じ時間枠内の両方の信号を表す。図示したように、空気中の参照電極上に生成されたコロナ信号S1(図5aを参照)は、窒素中の参照電極上に生成されたコロナ信号S2(図5bおよび図5cを参照)とは異なる。ほとんどの場合、空気中のコロナ放電により、2つの最初の過渡的な振動する放電のスパイクが作り出される(図5aの信号S1を参照)。これは、おそらく、酸素(空気の1つの重要な構成要素である)と窒素のイオン化エネルギーが異なることに関係している。
図5bおよび図5cは、清潔な窒素中で負コロナにより誘導された電流S2を示す。ここでは、振動するコロナ放電信号S2は(電極に加えられる最大のイオン化電圧S2’で)1つの最大値をとる。負コロナの変位電流は、窒素中と空気中の両方で正電流よりはるかに大きい。(40〜50kHzなどの)高周波数では、電場の影響下で陽イオンが移動する範囲は制限される。特に、高電圧サイクルの正の部分である間、陽イオン10は、プラズマ領域12から数分の1ミリメートルしか移動することができない。したがって、陽イオンの雲の移動は、相対的に遅いプロセス、すなわちガス流の拡散および移動によって制御される。結果として、参照電極6は、無視できる量の陽イオン10の移動によって影響されるだけになる。
今度は図6aおよび図6bに移ると、そこでは、本発明の自動均衡の好ましい2つの実施形態による、マイクロプロセッサ・ベースの制御システム36’’および36’’’に伝達可能なように連結されたHVPS9’’をそれぞれが有する2つの代替のガスイオン化装置の概略図を示している。
図6aおよび図6bの両方の実施形態では、マイクロプロセッサ(コントローラ)190の主なタスクは、イオン化電極5を駆動する高電圧電源9’’に対するサーボ機構による閉ループ制御を実現することである。好ましいマイクロプロセッサは、Atmel,Orchard Pkwy,San Jose,CA 95131により製造されたモデルATMEGA 8μPである。本明細書で用いられる好ましいトランスは、CHIRK Industry Co.,Ltd.により製造されたモデルCH−990702のトランスであり、現在の住所は、台湾のNo.10,Alley 22,Lane 964,Yung An Road,Taoyuan 330(www.chirkindustry.com)である。図6aおよび図6bに示すように、参照電極6からのコロナ変位電流のモニタ信号を、フィルタ180によってフィルタかつバッファし、マイクロプロセッサ190のアナログ入力に供給してもよい。マイクロプロセッサ190は、コロナ信号を予め定められた参照レベル(TP2を参照)と比較し、次いで、PWM(パルス幅変調)パルス列の出力電圧を発生させてもよい。すると、パルス列の出力電圧は、フィルタ回路200によってフィルタかつ処理されて、(図4に示した代替のHVPS設計9’と同様の)調整可能な自励振動高電圧電源9’’用の駆動電圧を生じさせる。
コロナ放電に関する損傷とイオン化電極5からの粒子の発生を最小限にするために、マイクロプロセッサ190は、約1〜100%、好ましくは約5〜100%の範囲内の様々なデューティファクタをもつパルスを、高電圧電源のトランスTRに供給することができる(TP1を参照)。パルス反復率は、約0.1〜200Hzの範囲内に設定することができ、好ましくは約30〜100Hzである。マイクロプロセッサ190は圧力センサ33’(図6aを参照)にも反応できるが、他の実施形態では、マイクロプロセッサ190は代わりに真空センサ33’’(図6bを参照)に反応してもよい。
ガス流量が高い(例えば、1分当たり90〜150リットル)と、陽イオンと陰イオンの再結合が起こり得る時間は短く、イオン化装置からのイオン電流は高い。この場合、エミッタに加えられる高電圧デューティファクタをより低く(例えば、50%以下に)することができる。図9は、エミッタ5に供給される高電圧波形S4’の例を示す(基本周波数は好ましくは約38kHz、デューティファクタは好ましくは約49%、かつパルス反復率は好ましくは約99Hzである)。デューティファクタが低ければ低いほど、電子/イオンがエミッタ5に衝撃を与え得る時間が短くなり、エミッタの腐食が起きにくくなる(それにより、エミッタの寿命が延びる)ことが理解されよう。
デューティファクタの調整は、マイクロプロセッサのアナログ入力に接続されたトリムポットTP1(デューティサイクル)を用いて手動で行ってもよく、または、適切なガスセンサ33’(例えば、TSI Incorporated,500 Cardigan Road,Shoreview,MN 55126により製造されたTSI Series 4000 High Performance Linear OEM Mass Flowmeter)(図6aを参照)により測定されたガス圧力またはガス流量の測定に基づいて自動的に行ってもよい。
駆動電圧は、フィードバック信号に基づいてマイクロプロセッサ190により自動的に確立される。必要があれば、自動的に決定された駆動電圧を、トリムポットTP2を用いてより高くまたはより低く修正してもよい。
そうした構成で、マイクロプロセッサ・ベースの制御システムを用いて、(1つまたは複数の)センサ33’からの信号に反応して色々な措置を講じることができる。例えば、流量レベルが予め定められたしきい値レベル以下であれば、制御システムにより高電圧電源9’’を停止してもよい。同時に、マイクロプロセッサ190により、「低ガス流量」の警報信号を作動させてもよい(警報/LED表示システム202)。
図6bの実施形態では、組み込まれた特許出願に記載されかつ図6bに示したように排出器26’’を用いてイオン化シェル内の吸気を行うときに、チャネル2の内側のガス流3からの真空圧を用いて流量を検出することができる。この場合、排出口の真空レベルをモニタリングする真空センサ33’’も、ガス流に関する情報をマイクロプロセッサ190に与える。マイクロプロセッサ190は、高電圧電源9’’に対する駆動電圧を自動的に調整して、様々なガス流量でイオン電流を基準値内に保つことができる。本発明のこの好ましい実施形態で用いられる排出器は、米国の36 Parmenter Road,Hudson,MA 01749にあるAnver Corporationにより製造販売されているANVER JV−09 Series Mini Vacuum Generatorや、米国のHamilton Business Park,Dover,New Jersey 07801にあるFox Valve Development Corp.により製造販売されているFox Mini−Eductor、または当技術分野で知られているそれらと同等ないかなる排出器でもよい。
通常の産業用途では、たいていの場合、イオン化装置は高電圧の「オンオフ」モードで動作する。長い「オフサイクル」の時間(一般には1時間以上)の後では、イオン化装置はそれぞれの「オンサイクル」でコロナ放電を起こさなければならない。(窒素のような)陽性ガス中のコロナ開始プロセスでは、通常、イオン化装置が「調整された」後で必要となり得るよりも高い最初の開始電圧および電流が必要になる。この問題を克服するために、本発明のイオン化装置は、マイクロプロセッサ・ベースの制御システムにより、別個のモード、すなわち「スタンバイ」、「電源投入」、「動作開始」、「学習」および「動作」のモードで実行することができる。
図7a、図7b、図7c、図7dおよび図7eは、本発明のある好ましいイオン化装置の実施形態の機能についてのフローチャートを示す。特に、これらの図は、(1)コロナ放電を開始させ(7a−電源投入モード)、(2)コロナ放電用のイオン化電極を調整し(7b−動作開始モード)、コロナ放電を維持するのに必要とされるイオン化信号を学習および微調整し(7e−学習モード)、次いで、(3)イオン化信号を調節して所望のコロナ放電レベルを維持する(7c−通常動作モード)ために、マイクロプロセッサが使用するプロセスを示す。本明細書に記載した色々な条件下で、マイクロプロセッサはスタンバイモード(7d)にも入ることがある。電源投入後に、プロセスの制御は、スタンバイルーチンかまたは動作開始ルーチンの一方に渡される。うまく動作開始できないと、制御は電源投入ルーチンに戻ることになる。例えば赤色LEDを点灯させ続けるなどの視覚的な表示によって高電圧の警報条件を示すように設定する前に、ループを(例えば30回まで)繰り返してもよい。イオン化装置がうまく動作開始し例えば許容できるコロナフィードバック信号によりそれが判定された場合には、制御は学習ルーチンと通常動作ルーチンに渡される。
図7aに重点を置くと、電源投入モード210が始まるとプロセスはボックス212に進み、そこでは、マイクロプロセッサがその出力を適切な既知の状態に設定する。次いで、プロセスはデシジョンボックス214に進み、そこでは、適切なアナログ入力で示されるガス流の圧力が続行に十分かどうかを判定する。十分でなければ、プロセスはボックス216に進み、そこでは、黄色および青色の表示LEDを点灯し、プロセスはデシジョンボックス214に戻る。続行するのに圧力が十分なときは、プロセス210は、図7bの動作開始ルーチンを表すボックス230に進む。
動作開始ルーチン230は、青色LEDを光らせるボックス232で始まり、ボックス234に進み、そこでは、予め設定された電圧レベルの十分なコロナフィードバック信号ができるまで、高電圧をイオン化装置に加える。信号が十分であれば、プロセスはボックス242に進み、そこでプロセスは図7aの電源投入ルーチン210に戻る。信号が十分でない場合、プロセス230はデシジョンボックス236に進み、そこでは、動作開始モード230が終了していれば電源投入モード210に戻ることになる。終了していない場合、プロセスは、ボックス238で、29回未満のリトライを行ったかどうかを判断する。行っていれば、プロセスは、ボックス240を通ってボックス234に戻る。行っていなければ、プロセス230は図7dに示したスタンバイモード280に進む。
十分なイオン化装置のフィードバック信号があるか、または動作開始モードが終了したときは、プロセス230はボックス242に進み、ボックス220で電源投入ルーチン210に再び入る。次いで、ルーチン210は、コロナフィードバック信号の急激な立ち上がりモニタリングすることにより、イオン化が始まったかどうかを判定する。イオン化が始まっていなければ、プロセスはデシジョンボックス224に進み、そこではリトライの回数を調べ、30回より多くのリトライが行われていればスタンバイモード280に進む。そうでない場合は、プロセスはボックス226に進み、そこでは、プロセスが(通常、約2〜10秒の間で選択された値だけ)遅延し、動作開始ルーチンが再び呼び出される。動作開始ルーチン230から戻ると、イオン化装置の調整が行われていれば、プロセスはデシジョンボックス220を通って図7eの学習モード300に進む。コロナフィードバックが検出された場合、マイクロプロセッサは学習モード300(図7eを参照)に進むことになる。ここで、イオン化信号を0から増加302させ、コロナフィードバックが再び検出304されるようにする。次いで、フィードバックレベルをモニタリングしながら、(図7cおよび図8に示すように)イオン化信号を所望の休止電圧レベルにわずかに低下306させ、プロセスは通常動作モード250に進む。
通常動作250はデシジョンボックス252で始まり、そこではスタンバイ命令があるかどうかを判定する。命令があれば、プロセスはスタンバイモード280に進み、図7dに関して記載するように進行する。命令がない場合、プロセス250はデシジョンボックス256に進み、そこでは高電圧の警報条件を調べる。100%の電圧出力とデューティファクタで駆動してもハードウェアがコロナフィードバック信号を所望のレベルに確立し維持できない場合は、高電圧の警報条件を設定し、プロセス250はボックス258に進み、そこでは警報のLEDを点灯し高電圧電源を切る。次いで、プロセス250はデシジョンボックス252に戻って進行する。警報条件がまだ満たされていなければ、プロセスはボックス260に進み、そこでは、高電圧の駆動が最大値の95%を超えている場合に低イオン出力の警報条件を設定する。低イオン出力の警報条件が満たされていれば、通常動作はボックス262に進み、黄色LEDを点灯する。次いで、プロセスはデシジョンボックス252に戻り、ここで記載したように進行する。低イオンの警報条件が満たされていなければ、プロセスはボックス264に進み、そこでは、真空センサの電圧が限界を超えており、ガス流が不十分であることを示している場合に、流量警報の限界条件を設定する。警報条件が満たされていれば、プロセス250はボックス266に進み、そこでは黄色および青色のLEDを点灯し、高電圧電源を切る。プロセスは、再びデシジョンボックス252に進み、ここで記載したように進行する。流量警報の条件が満たされていなければ、プロセス250はボックス268に進み、イオン化電極に加えられる高電圧をサーボ機構による閉ループ制御で必要とされるように調整する。次いで、プロセスはボックス270に進み、そこでは、青色、黄色および赤色のすべてのLEDを切る。次いで、プロセス250はデシジョンボックス252に戻り、ここで記載したように進行する。ボックス252でスタンバイ命令が受信され検出されると、プロセスはスタンバイモード280に進み、図7dを参照して記載するように進行する。
プロセスがボックス282に進むとスタンバイモード280が始まり、青色LEDが点灯する。これが初めてボックス284を通る場合かまたはボックス284を通った最後のサイクルから1分以上が経っている場合は、プロセスはボックス230に進み、そこでは、図7bを参照して記載したように動作開始モードのルーチンが進行する。動作開始モード230から戻ると、スタンバイプロセス280はボックス288に進み、そこでは、(通常、約2〜10秒の間で選択された値だけの)遅延が始まり、プロセスはボックス290に移って、動作開始モードの終了のフラグを設定する。最後に、スタンバイプロセス280はボックス292に進み、ルーチンが(図7a、図7bまたは図7cのうちの1つで)呼び出された場所に戻る。同様に、ボックス284で、1分未満しか経過していなければ、スタンバイプロセス280はボックス292に進み、(図7a、図7bまたは図7cのうちの1つで)呼び出された場所に戻る。
外部入力によりまたは警報条件のためにイオン化装置がスタンバイの状態になっている場合は、警報が解除されるかまたは外部入力の状態が変わるまでその状態にとどまることが好ましい。青色LEDを点灯させ続けるなどの異なる視覚的な表示によってスタンバイモードを示してもよい。
図8はオシロスコープのスクリーンショットであり、学習モード300の開始時に、イオン化電極に加えられるイオン化電圧S3’を0からコロナ開始電圧VCOより低い値の電圧振幅Vまで実質的に即座に(2.5kV/ms)増加させるように、マイクロプロセッサ・ベースの制御システム36’’/36’’’により電源9’’を制御することを示す。この電圧レベルは、約1kV〜約3.5kVの範囲内としてもよい。この期間中、コロナ変位電流S3は0に近い。その後、好ましくは、マイクロプロセッサ・ベースの制御システムにより、電圧の増加率を約5kV/msに減らすように電源9’’を制御し、イオン化電圧S3’をコロナしきい電圧VCO以上に徐々に上昇させる。コロナ信号が予め設定されたレベルに達したときに、マイクロプロセッサ・ベースの制御システム36’’/36’’’により、イオン化電圧S3’を予め設定された期間(好ましくは約3秒)の間一定に保つように電力増幅器を制御する。この学習プロセスは何回か(30回まで)繰り返してもよく、その間に、制御システム36’’/36’’’により、平均のコロナ開始電圧の値を計算し記録してもよい。システムがこの学習プロセスを完了し損なった場合は、高電圧警報を作動させ、高電圧電源9’’を切ってもよい。
学習モードがうまく動けば、マイクロプロセッサにより通常動作ルーチン(図8にも示している)を開始してもよい。この通常モード250では、電力増幅器9’’によりコロナ開始電圧に近いイオン化電圧S3’をイオン化電極5に加え、最小になっているコロナ変位電流S3を変化させる。流れているガス流、特に陽性ガス/希ガス中のコロナ放電を操作するこの方法により、コロナ電流を安定化し、エミッタの損傷と粒子の発生を最小限にすることができる。好ましいイオン化装置がスタンバイモードから通常動作モードに切り替わるたびに、学習モードと動作モードの同様のサイクルが行われることが好ましい。
オプションとして、好ましい実施形態では、マイクロプロセッサ・ベースの制御システム36’’/36’’’により(1つまたは複数の)イオン化電極5の状態をモニタリングすることができるとよい。というのは、腐食や破片の蓄積、コロナに関する他のプロセスの結果として、イオン化電極はその特徴が変化する(したがって、保守または交換が必要になる)ことが知られているからである。この必須でない特徴によれば、マイクロプロセッサ・ベースの制御システム36’’/36’’’により、それぞれの学習サイクルの間にコロナ開始/しきい電圧VCOをモニタリングしてもよく、その値を予め設定された最大しきい電圧VCOmaxと比較してもよい。VCOがVCOmaxに近いかまたはそれと等しいときに、マイクロプロセッサ36’/36’’により保守の警報信号を発してもよい(図7cを参照)。
代わりに、エミッタを取り付けるときに、エミッタの元のコロナ開始/しきい電圧をマイクロプロセッサのメモリに記録することも可能である。元のコロナ開始/しきい値と現在のコロナ開始/しきい値とを比較することにより、ある一定のイオン化装置、一定のガスおよび/または一定の環境について、電極5の劣化の比率を定めることができる。
完全を期すため、図9は、50%のデューティサイクルを実行する通常動作モード中におけるイオン化装置の動作のいくつかのサイクルを表示するオシロスコープのスクリーンショットを示す。このモードでは、イオン化電極5に加えられるイオン化電圧S4’がオンオフされる。そしてそれに応じて、コロナ変位電流が生じる。
最も実用的で好ましい実施形態であると現在考えられているものに関して本発明を記載してきたが、本発明は開示された実施形態に限定されず、添付の特許請求の範囲およびその精神に含まれる色々な修正および同等な装置も包含するように意図していることが理解されよう。上述の記載について、例えば、大きさや、材料、形状、形態、動作の機能および方法、組立てならびに使用についての変形例を含む、本発明の部分についての最適な寸法関係は、当業者にとって容易にわかるものと考えられ、図面に示し本明細書に記載したものと同等な関係にあるすべてのものは添付の特許請求の範囲により包含されるように意図しているということが理解されよう。したがって、前述の内容は、網羅的なものではなく、本発明の原理を例示的に記載したものと考えられる。
動作例以外では、または特に断りがないところでは、本明細書および特許請求の範囲で用いられる構成要素や反応条件などの量を指すすべての数や表記は、すべての場合、「約」という用語で修飾されているものと理解すべきである。したがって、特に断りがなければ、以下の明細書および添付の特許請求の範囲で述べる数値パラメタは、所望の特性に応じて変動し得る近似値であり、それについても本発明が権利取得することを求める。最低でも、特許請求の範囲に均等論を適用することを制限する試みとしてではなく、それぞれの数値パラメタは、少なくとも、伝えられた有効桁数を考慮して、かつ通常の丸めの技法を適用することにより、構成すべきである。
広範囲に及ぶ本発明を規定する数値範囲およびパラメタは近似値であるにもかかわらず、具体例で述べた数値は可能な限り正確に伝えている。しかしながら、それぞれの試験の測定値に見られる標準偏差から必然的に生じる一定の誤差が、いかなる数値にも内在する。
また、本明細書で列挙したいかなる数値範囲もその中に包含されるすべての部分範囲を含むように意図していることを理解されたい。例えば、「1〜10」の範囲は、列挙された最小値の1と列挙された最大値の10の間の、およびそれらを含む、すわなち1以上の最小値と10以下の最大値をもつすべての部分範囲を含むことを意図している。開示された数値範囲は連続的なので、それらの範囲は最小値と最大値の間にあるすべての値を含む。特に断りがなければ、本出願で指定した色々な数値範囲は近似値である。
説明のために、以下では、「上側」や、「下側」、「右」、「左」、「垂直」、「水平」、「上部」、「底部」の用語およびそれらの派生語により、本発明を図面の中で向きが定められているものとして述べる。しかしながら、本発明では、特に断りがあるところを除いて色々な代替の変形例やステップの順序を想定し得るということが理解されよう。添付の図面に示し以下の明細書に記載した特定の装置およびプロセスが本発明の単なる例示的な実施形態であることも理解されよう。したがって、本明細書で開示された実施形態に関する具体的な寸法や他の物理的な特徴は、限定的なものと考えるべきではない。
色々なイオン化装置および技法が、以下の米国特許および公開された特許出願、すなわち、出願番号が第08/539,321号の、1995年10月4日に出願され、1998年12月8日に発行された「Air Ionizing Apparatus And Method」という名称の、Suzukiへの米国特許第5,847,917号、出願番号が第09/563,776号の、2000年5月2日に出願され、2003年5月13日に発行された「In−Line Gas Ionizer And Method」という名称の、Leriへの米国特許第6,563,110号、および出願番号が第10/570085号の、2004年8月24日に出願され、2007年1月11日に公開された、「Ionizer」という名称の、Kotsujiの米国公開第2007/0006478号に記載されており、それらの全体の内容が参照により本明細書に組み込まれる。
負コロナによる電子発生の持続時間(期間)電子雲の移動時間T 以下(T nc ≦T であれば、そのサイクル中に放出されるほとんどの電子には、イオンのドリフト区域から逃れるのに十分な時間がないことになる。以下で述べるように、これらの電子は、HVPS9からの波形の後続する/反対の半サイクル中にエミッタに向けて引き戻されることになる。
色々なイオン化装置および技法が、以下の米国特許および公開された特許出願、すなわち、出願番号が第08/539,321号の、1995年10月4日に出願され、1998年12月8日に発行された「Air Ionizing Apparatus And Method」という名称の、Suzukiへの米国特許第5,847,917号、出願番号が第09/563,776号の、2000年5月2日に出願され、2003年5月13日に発行された「In−Line Gas Ionizer And Method」という名称の、Leriへの米国特許第6,563,110号、および出願番号が第10/570085号の、2004年8月24日に出願され、2007年1月11日に公開された、「Ionizer」という名称の、Kotsujiの米国公開第2007/0006478号に記載されており、それらの全体の内容が参照により本明細書に組み込まれる。
(1)
下流方向を定めるイオン化していないガス流をイオン化したガス流に変えるためのガスイオン化装置であって、
前記イオン化していないガス流を受け取り、前記イオン化したガス流を標的に送出するための手段と、
周期Tをもち正と負の部分があるイオン化信号を与えたことに反応して、前記イオン化していないガス流の中に電荷キャリアを生成するための手段であって、前記イオン化していないガス流を前記イオン化したガス流に変える電子雲、陽イオンおよび陰イオンを前記電荷キャリアが含み、前記イオン化信号の前記負の部分の時間T nc の間に前記電子雲が生成される手段と、
前記イオン化したガス流の中の前記電荷キャリアをモニタリングするための手段であって、電荷キャリアを生成するための前記手段より距離Lだけ下流に少なくとも一部が位置し、前記時間T nc が前記時間T nc の間に生成された前記電子雲が前記距離Lだけ下流に移動するのにかかる時間T 以下である手段と、
前記モニタリングするための手段に反応して、前記イオン化信号を制御するための手段と、
を備えるガスイオン化装置。
(2)
前記イオン化したガス流から誘電体材料により絶縁されたイオン化しない参照電極を前記モニタリングするための手段が備え、
前記イオン化していないガス流が陽性のガス流であり、
前記時間T nc の間に生成された前記電子雲の中の前記電子が移動度μを有し、
平均電界強度がE の電場がイオン化電極と前記参照電極の間に前記時間T nc の間存在し、
前記時間T がL/(E ×(−μ))以下である、1に記載のガスイオン化装置。
(3)
前記誘電体材料が少なくとも約100秒の緩和時間を有し、時間T nc がサイクルTの10分の1(1/10)以下である、2に記載のガスイオン化装置。
(4)
陽性ガス、陰性ガス、希ガス、ならびに陽性ガス、陰性ガスおよび希ガスの混合物からなる群より選択されたガスを前記イオン化していないガス流が含み、
イオン化していないガス流を受け取るための前記手段が、少なくとも一部分が絶縁性の誘電体材料で作られた壁を有する貫通チャネルを備え、
前記イオン化したガス流から前記壁により前記参照電極が絶縁されるように、前記壁の前記絶縁された一部分の外側に前記参照電極が位置する、2に記載のガスイオン化装置。
(5)
電荷キャリアを生成するための前記手段が少なくとも1つのイオン化電極を備え、前記制御するための手段と前記少なくとも1つのイオン化電極とに容量性結合されたイオン化電源を前記装置がさらに備え、それによって、前記イオン化したガス流中の電荷キャリアの濃度が少なくとも実質的に釣り合う、1に記載のガスイオン化装置。
(6)
電荷キャリアをモニタリングするための前記手段が、前記イオン化したガス流から誘電体材料により絶縁された少なくとも1つのイオン化しない参照電極を備え、
前記制御するための手段が、前記モニタリングするための手段と前記電源に伝達可能なように連結され、少なくとも1メガヘルツのカットオフ周波数をもつハイパスフィルタを備える、5に記載のガスイオン化装置。
(7)
前記制御するための手段に反応して、約0〜約20キロボルトの間で振幅が変動し、約10キロヘルツ〜約100キロヘルツの間で周波数が変動するイオン化信号を、前記電源が前記イオン化電極に与える、6に記載のガスイオン化装置。
(8)
前記制御するための手段に反応して、約1パーセント〜約100パーセントの間でデューティファクタが変動し、約0.1ヘルツ〜約1000ヘルツの間で反復率が変動するイオン化信号を、前記電源が前記イオン化電極に与える、6に記載のガスイオン化装置。
(9)
前記イオン化したガス流の流量をモニタリングするための手段をさらに備え、
前記流量をモニタリングするための前記手段に前記制御するための手段が反応し、
前記制御するための手段に反応して変動する可変デューティファクタをもつイオン化信号を前記電源が前記イオン化電極に与える、6に記載のガスイオン化装置。
(10)
前記イオン化信号が、
約0.05キロヘルツ〜約200キロヘルツの間の周波数と、
約1パーセント〜約100パーセントの間のデューティサイクルと、
約0.1〜1000Hzの間のパルス反復率と、約1000ボルト〜20キロボルトの間の大きさの電圧と有し、
前記イオン化していないガス流が、1分当たり約5リットル〜1分当たり約150リットルの間の流量をもつ陽性ガス流である、6に記載のガスイオン化装置。
(11)
下流方向を定めるイオン化していないガス流を受け取り、イオン化したガス流を電荷中和の標的に送出するためのガスイオン化装置であって、
前記イオン化していないガス流を受け取り、前記イオン化したガス流を前記標的に送出するための少なくとも1つの貫通チャネルと、
周期Tをもち正と負の部分があるイオン化信号を与えたことに反応して、前記イオン化していないガス流の中に電荷キャリアを生成するための少なくとも1つのイオン化電極であって、前記イオン化していないガス流に入って前記イオン化したガス流を形成する電子雲、陽イオンおよび陰イオンを前記電荷キャリアが含むイオン化電極と、
前記イオン化信号を前記イオン化電極に与えるための電源であって、前記イオン化信号の前記負の部分の時間T nc の間に前記イオン化電極により前記電子雲が生成される電源と、
前記イオン化電極の下流にあり、前記イオン化したガス流の中の前記電荷キャリアに反応するモニタ信号を生成する少なくとも1つのイオン化しない参照電極であって、前記イオン化電極により生成された前記電子雲が前記イオン化電極と前記参照電極の間で振動し、それによって前記電子が陰イオンに変わる参照電極と、
前記電源および前記参照電極に伝達可能なように連結されて、前記モニタ信号に少なくとも部分的に反応する前記イオン化電極に与えられた前記イオン化信号を制御する制御システムと、
を備えるガスイオン化装置。
(12)
時間T nc の間に生成された前記電子雲が前記参照電極に向けて下流に移動し、前記時間T nc が前記イオン化電極から前記参照電極に前記電子雲が移動するのにかかる時間T 以下であり、少なくとも約100秒の緩和時間をもつ誘電体材料により前記参照電極が前記イオン化したガス流から絶縁されている、11に記載のガスイオン化装置。
(13)
前記イオン化電極に容量性結合された無線周波数のイオン化電源を前記電源が備え、それによって、前記標的に送出された前記イオン化したガス流の中の陰イオンと陽イオンの濃度が少なくとも実質的に釣り合う、11に記載のガスイオン化装置。
(14)
陽性ガス、陰性ガス、希ガス、ならびに陽性ガス、陰性ガスおよび希ガスの混合物からなる群より選択されたガスを前記イオン化していないガス流が含み、
前記制御システムが前記参照電極に伝達可能なように連結され、
少なくとも1メガヘルツのカットオフ周波数をもつハイパスフィルタを前記電源が備える、11に記載のガスイオン化装置。
(15)
少なくとも部分的に前記モニタ信号に反応して、約0〜約20キロボルトの間で振幅が変動し、約50ヘルツ〜約200キロヘルツの間で周波数が変動するイオン化信号を、前記電源が前記イオン化電極に与える、11に記載のガスイオン化装置。
(16)
少なくとも部分的に前記モニタ信号に反応して、約1パーセント〜約100パーセントの間でデューティファクタが変動し、約0.1ヘルツ〜約1000ヘルツの間で反復率が変動するイオン化信号を、前記電源が前記イオン化電極に与える、11に記載のガスイオン化装置。
(17)
前記イオン化していないガス流の流量をモニタリングするための手段をさらに備え、
前記流量をモニタリングするための前記手段に前記制御システムが反応し、
前記モニタリングされた流量に反応して変動するデューティファクタをもつイオン化信号を前記電源が前記イオン化電極に与える、11に記載のガスイオン化装置。
(18)
前記イオン化信号が、
約0.05キロヘルツ〜約200キロヘルツの間の周波数と、
約1パーセント〜約100パーセントの間のデューティサイクルと、
約0.1〜1000Hzの間のパルス反復率と、
約1000ボルト〜20キロボルトの間の大きさの電圧とを有し、
前記イオン化していないガス流が、1分当たり約5リットル〜1分当たり約150リットルの間の流量をもつ陽性ガス流である、11に記載のガスイオン化装置。
(19)
前記イオン化信号に動作の大きさがあり、前記制御システムがイオン化信号の前記動作の大きさを調整して、ガス組成や、ガス流量、温度といった状態の変化を補償する、11に記載のガスイオン化装置。
(20)
前記時間T nc の間に生成された前記電子雲の中の前記電子が移動度μを有し、
平均電界強度がE の電場が前記イオン化電極と前記参照電極の間に前記時間T nc の間存在し、
前記時間T がL/(E ×(−μ))以下である、11に記載のガスイオン化装置。
(21)
下流方向に流れる自動均衡のイオン化したガス流を生成する方法であって、
前記下流方向に流れ、圧力と流量をもつイオン化していないガス流を確立するステップと、
電子雲、陽イオンおよび陰イオンを含む電荷キャリアを前記イオン化していないガス流中に生成するステップであって、それにより圧力と流量をもち前記下流方向に流れるイオン化したガス流を形成するステップと、
前記電子雲の電子を陰イオンに変えるステップであって、それにより、陽イオンと陰イオンの濃度が実質的に釣り合ったイオン化したガス流を発生させるステップと、
前記釣り合ったイオン化したガス流をモニタリングするステップと、
前記モニタリングするステップに少なくとも部分的に反応して、電荷キャリアの生成を制御するステップと、
を含む方法。
(22)
前記釣り合ったイオン化したガス流をモニタリングする前記ステップが、前記イオン化したガス流の前記電荷キャリアをモニタリングするステップをさらに含み、
前記生成するステップが、周期Tをもち正と負の部分がある無線周波数のイオン化信号を前記イオン化していないガス流の中に加えるステップをさらに含み、前記イオン化信号の前記負の部分の時間T nc の間に前記電子雲が生成され、前記時間T nc がサイクルTの10分の1(1/10)以下である、21に記載の方法。
(23)
前記無線周波数のイオン化信号は、約0〜約20キロボルトの間で振幅が変動し、約50ヘルツ〜約200キロヘルツの間で周波数が変動する、22に記載の方法。
(24)
前記無線周波数のイオン化信号は、約0.1パーセント〜約100パーセントの間でデューティファクタが変動し、約0.1ヘルツ〜約1000ヘルツの間で反復率が変動する、22に記載の方法。
(25)
前記イオン化したガス流をモニタリングする前記ステップが、前記イオン化したガス流の流量をモニタリングするステップをさらに含み、
前記生成するステップが、前記モニタされた流量に反応してデューティファクタが変動する無線周波数のイオン化信号を前記イオン化していないガス流の中に加えることにより、コロナ放電を介して電荷キャリアを生成するステップをさらに含む、21に記載の方法。
(26)
前記生成するステップが、前記イオン化していないガス流の中に無線周波数のイオン化信号を加えるステップであって、それによりコロナ放電を介して電荷キャリアを生成するステップをさらに含み、
前記イオン化信号が、
約5キロヘルツ〜約50キロヘルツの間の周波数と、
約0.1Hz〜1000Hzの間のパルス反復率と、
約1.0キロボルト〜20キロボルトの間の大きさとを有し、
前記イオン化したガス流が、1分当たり約5リットル〜1分当たり約150リットルの間の流量をもつ陽性ガス流である、21に記載の方法。
(27)
ガス流が内部を流れる貫通チャネル、前記ガス流の中に少なくとも一部が配置された少なくとも1つのイオン化電極、および前記イオン化電極より距離Lだけ下流にある少なくとも1つの参照電極を有するタイプのコロナ放電イオン化装置の中で自由電子の雲を陰イオンに変える方法であって、
周期Tをもち正と負の部分があるイオン化信号を前記イオン化電極に加えるステップであって、それにより、前記イオン化信号の前記負の部分の時間T nc の間に前記イオン化していないガス流の中に前記電子雲を生成し、前記電子雲が前記参照電極に向けて下流に移動し、前記時間T nc が前記イオン化電極から前記参照電極に前記電子雲が距離Lだけ移動するのにかかる時間T 以下であるステップを含む方法。
(28)
陽性ガス、陰性ガス、希ガス、ならびに陽性ガス、陰性ガスおよび希ガスの混合物からなる群より選択されたガスを前記ガス流が含み、
前記加えるステップが、約5キロヘルツ〜約100キロヘルツの間の周波数をもつ無線周波数のイオン化信号を加えるステップを含む、27に記載の方法。
(29)
前記ガス流の負コロナ開始電圧を検出するステップと、
前記加えるステップの前記イオン化信号の大きさを、検出された前記負コロナ開始電圧に概ね等しいように維持するステップと、
前記イオン化電極により生成された前記電子雲を前記イオン化電極と前記参照電極の間で振動させるように誘導するステップと、
をさらに含む、27に記載の方法。
(30)
イオン化していないガス流が内部を流れる貫通チャネル、およびイオン化信号を加えたことに反応して前記イオン化していないガス流の中に電荷キャリアを生成することによりイオン化したガス流を形成する電極を有するタイプのイオン化装置内のコロナ放電を制御する方法であって、
学習モードであって、
少なくとも前記電極が負の電荷キャリアを生成するまで、イオン化しないレベルから増加する振幅を有する信号を前記電極に加えることにより、前記イオン化装置の負コロナ開始電圧を検出するステップと、
前記検出するステップを複数回繰り返して、負コロナ開始電圧の範囲を検出するステップと、
負コロナ開始電圧の前記範囲に基づいて、代表的な開始電圧を計算するステップと
を含むモードと、
動作モードであって、
前記代表的な開始電圧に比例する振幅を有するイオン化信号を前記イオン化電極に加えるステップ
を含むモードと、
を含む方法。
(31)
イオン化信号を加える前記ステップが、前記代表的な開始電圧に少なくとも実質的に等しいレベルに前記信号の前記振幅を維持するステップをさらに含む、30に記載のコロナ放電を制御する方法。
(32)
前記代表的な開始電圧と予め定められた電圧とを比較することにより、前記イオン化電極の状態を判断するステップをさらに含む、30に記載のコロナ放電を制御する方法。
(33)
前記検出するステップの間に前記イオン化電極に加えられる前記信号は、振幅が第1の電圧の大きさまで第1の増加率で増加し、前記第1の大きさ以上では第2の増加率で増加し、
前記第1の増加率が前記第2の増加率より大きく、
前記第1の大きさが前記代表的な開始電圧以下である、30に記載のコロナ放電を制御する方法。
(34)
前記加えるステップが、前記代表的な開始電圧より低い休止レベルに前記信号の前記振幅を低下させるステップをさらに含む、31に記載のコロナ放電を制御する方法。

Claims (34)

  1. 下流方向を定めるイオン化していないガス流をイオン化したガス流に変えるためのガスイオン化装置であって、
    前記イオン化していないガス流を受け取り、前記イオン化したガス流を標的に送出するための手段と、
    周期Tをもち正と負の部分があるイオン化信号を与えたことに反応して、前記イオン化していないガス流の中に電荷キャリアを生成するための手段であって、前記イオン化していないガス流を前記イオン化したガス流に変える電子雲、陽イオンおよび陰イオンを前記電荷キャリアが含み、前記イオン化信号の前記負の部分の時間Tncの間に前記電子雲が生成される手段と、
    前記イオン化したガス流の中の前記電荷キャリアをモニタリングするための手段であって、電荷キャリアを生成するための前記手段より距離Lだけ下流に少なくとも一部が位置し、前記時間Tncが前記時間Tncの間に生成された前記電子雲が前記距離Lだけ下流に移動するのにかかる時間T以下である手段と、
    前記モニタリングするための手段に反応して、前記イオン化信号を制御するための手段と、
    を備えるガスイオン化装置。
  2. 前記イオン化したガス流から誘電体材料により絶縁されたイオン化しない参照電極を前記モニタリングするための手段が備え、
    前記イオン化していないガス流が陽性のガス流であり、
    前記時間Tncの間に生成された前記電子雲の中の前記電子が移動度μを有し、
    平均電界強度がEの電場がイオン化電極と前記参照電極の間に前記時間Tncの間存在し、
    前記時間TがL/(E×(−μ))以下である、請求項1に記載のガスイオン化装置。
  3. 前記誘電体材料が少なくとも約100秒の緩和時間を有し、時間TncがサイクルTの10分の1(1/10)以下である、請求項2に記載のガスイオン化装置。
  4. 陽性ガス、陰性ガス、希ガス、ならびに陽性ガス、陰性ガスおよび希ガスの混合物からなる群より選択されたガスを前記イオン化していないガス流が含み、
    イオン化していないガス流を受け取るための前記手段が、少なくとも一部分が絶縁性の誘電体材料で作られた壁を有する貫通チャネルを備え、
    前記イオン化したガス流から前記壁により前記参照電極が絶縁されるように、前記壁の前記絶縁された一部分の外側に前記参照電極が位置する、請求項2に記載のガスイオン化装置。
  5. 電荷キャリアを生成するための前記手段が少なくとも1つのイオン化電極を備え、前記制御するための手段と前記少なくとも1つのイオン化電極とに容量性結合されたイオン化電源を前記装置がさらに備え、それによって、前記イオン化したガス流中の電荷キャリアの濃度が少なくとも実質的に釣り合う、請求項1に記載のガスイオン化装置。
  6. 電荷キャリアをモニタリングするための前記手段が、前記イオン化したガス流から誘電体材料により絶縁された少なくとも1つのイオン化しない参照電極を備え、
    前記制御するための手段が、前記モニタリングするための手段と前記電源に伝達可能なように連結され、少なくとも1メガヘルツのカットオフ周波数をもつハイパスフィルタを備える、請求項5に記載のガスイオン化装置。
  7. 前記制御するための手段に反応して、約0〜約20キロボルトの間で振幅が変動し、約10キロヘルツ〜約100キロヘルツの間で周波数が変動するイオン化信号を、前記電源が前記イオン化電極に与える、請求項6に記載のガスイオン化装置。
  8. 前記制御するための手段に反応して、約1パーセント〜約100パーセントの間でデューティファクタが変動し、約0.1ヘルツ〜約1000ヘルツの間で反復率が変動するイオン化信号を、前記電源が前記イオン化電極に与える、請求項6に記載のガスイオン化装置。
  9. 前記イオン化したガス流の流量をモニタリングするための手段をさらに備え、
    前記流量をモニタリングするための前記手段に前記制御するための手段が反応し、
    前記制御するための手段に反応して変動する可変デューティファクタをもつイオン化信号を前記電源が前記イオン化電極に与える、請求項6に記載のガスイオン化装置。
  10. 前記イオン化信号が、
    約0.05キロヘルツ〜約200キロヘルツの間の周波数と、
    約1パーセント〜約100パーセントの間のデューティサイクルと、
    約0.1〜1000Hzの間のパルス反復率と、約1000ボルト〜20キロボルトの間の大きさの電圧と有し、
    前記イオン化していないガス流が、1分当たり約5リットル〜1分当たり約150リットルの間の流量をもつ陽性ガス流である、請求項6に記載のガスイオン化装置。
  11. 下流方向を定めるイオン化していないガス流を受け取り、イオン化したガス流を電荷中和の標的に送出するためのガスイオン化装置であって、
    前記イオン化していないガス流を受け取り、前記イオン化したガス流を前記標的に送出するための少なくとも1つの貫通チャネルと、
    周期Tをもち正と負の部分があるイオン化信号を与えたことに反応して、前記イオン化していないガス流の中に電荷キャリアを生成するための少なくとも1つのイオン化電極であって、前記イオン化していないガス流に入って前記イオン化したガス流を形成する電子雲、陽イオンおよび陰イオンを前記電荷キャリアが含むイオン化電極と、
    前記イオン化信号を前記イオン化電極に与えるための電源であって、前記イオン化信号の前記負の部分の時間Tncの間に前記イオン化電極により前記電子雲が生成される電源と、
    前記イオン化電極の下流にあり、前記イオン化したガス流の中の前記電荷キャリアに反応するモニタ信号を生成する少なくとも1つのイオン化しない参照電極であって、前記イオン化電極により生成された前記電子雲が前記イオン化電極と前記参照電極の間で振動し、それによって前記電子が陰イオンに変わる参照電極と、
    前記電源および前記参照電極に伝達可能なように連結されて、前記モニタ信号に少なくとも部分的に反応する前記イオン化電極に与えられた前記イオン化信号を制御する制御システムと、
    を備えるガスイオン化装置。
  12. 時間Tncの間に生成された前記電子雲が前記参照電極に向けて下流に移動し、前記時間Tncが前記イオン化電極から前記参照電極に前記電子雲が移動するのにかかる時間T以下であり、少なくとも約100秒の緩和時間をもつ誘電体材料により前記参照電極が前記イオン化したガス流から絶縁されている、請求項11に記載のガスイオン化装置。
  13. 前記イオン化電極に容量性結合された無線周波数のイオン化電源を前記電源が備え、それによって、前記標的に送出された前記イオン化したガス流の中の陰イオンと陽イオンの濃度が少なくとも実質的に釣り合う、請求項11に記載のガスイオン化装置。
  14. 陽性ガス、陰性ガス、希ガス、ならびに陽性ガス、陰性ガスおよび希ガスの混合物からなる群より選択されたガスを前記イオン化していないガス流が含み、
    前記制御システムが前記参照電極に伝達可能なように連結され、
    少なくとも1メガヘルツのカットオフ周波数をもつハイパスフィルタを前記電源が備える、請求項11に記載のガスイオン化装置。
  15. 少なくとも部分的に前記モニタ信号に反応して、約0〜約20キロボルトの間で振幅が変動し、約50ヘルツ〜約200キロヘルツの間で周波数が変動するイオン化信号を、前記電源が前記イオン化電極に与える、請求項11に記載のガスイオン化装置。
  16. 少なくとも部分的に前記モニタ信号に反応して、約1パーセント〜約100パーセントの間でデューティファクタが変動し、約0.1ヘルツ〜約1000ヘルツの間で反復率が変動するイオン化信号を、前記電源が前記イオン化電極に与える、請求項11に記載のガスイオン化装置。
  17. 前記イオン化していないガス流の流量をモニタリングするための手段をさらに備え、
    前記流量をモニタリングするための前記手段に前記制御システムが反応し、
    前記モニタリングされた流量に反応して変動するデューティファクタをもつイオン化信号を前記電源が前記イオン化電極に与える、請求項11に記載のガスイオン化装置。
  18. 前記イオン化信号が、
    約0.05キロヘルツ〜約200キロヘルツの間の周波数と、
    約1パーセント〜約100パーセントの間のデューティサイクルと、
    約0.1〜1000Hzの間のパルス反復率と、
    約1000ボルト〜20キロボルトの間の大きさの電圧とを有し、
    前記イオン化していないガス流が、1分当たり約5リットル〜1分当たり約150リットルの間の流量をもつ陽性ガス流である、請求項11に記載のガスイオン化装置。
  19. 前記イオン化信号に動作の大きさがあり、前記制御システムがイオン化信号の前記動作の大きさを調整して、ガス組成や、ガス流量、温度といった状態の変化を補償する、請求項11に記載のガスイオン化装置。
  20. 前記時間Tncの間に生成された前記電子雲の中の前記電子が移動度μを有し、
    平均電界強度がEの電場が前記イオン化電極と前記参照電極の間に前記時間Tncの間存在し、
    前記時間TがL/(E×(−μ))以下である、請求項11に記載のガスイオン化装置。
  21. 下流方向に流れる自動均衡のイオン化したガス流を生成する方法であって、
    前記下流方向に流れ、圧力と流量をもつイオン化していないガス流を確立するステップと、
    電子雲、陽イオンおよび陰イオンを含む電荷キャリアを前記イオン化していないガス流中に生成するステップであって、それにより圧力と流量をもち前記下流方向に流れるイオン化したガス流を形成するステップと、
    前記電子雲の電子を陰イオンに変えるステップであって、それにより、陽イオンと陰イオンの濃度が実質的に釣り合ったイオン化したガス流を発生させるステップと、
    前記釣り合ったイオン化したガス流をモニタリングするステップと、
    前記モニタリングするステップに少なくとも部分的に反応して、電荷キャリアの生成を制御するステップと、
    を含む方法。
  22. 前記釣り合ったイオン化したガス流をモニタリングする前記ステップが、前記イオン化したガス流の前記電荷キャリアをモニタリングするステップをさらに含み、
    前記生成するステップが、周期Tをもち正と負の部分がある無線周波数のイオン化信号を前記イオン化していないガス流の中に加えるステップをさらに含み、前記イオン化信号の前記負の部分の時間Tncの間に前記電子雲が生成され、前記時間TncがサイクルTの10分の1(1/10)以下である、請求項21に記載の方法。
  23. 前記無線周波数のイオン化信号は、約0〜約20キロボルトの間で振幅が変動し、約50ヘルツ〜約200キロヘルツの間で周波数が変動する、請求項22に記載の方法。
  24. 前記無線周波数のイオン化信号は、約0.1パーセント〜約100パーセントの間でデューティファクタが変動し、約0.1ヘルツ〜約1000ヘルツの間で反復率が変動する、請求項22に記載の方法。
  25. 前記イオン化したガス流をモニタリングする前記ステップが、前記イオン化したガス流の流量をモニタリングするステップをさらに含み、
    前記生成するステップが、前記モニタされた流量に反応してデューティファクタが変動する無線周波数のイオン化信号を前記イオン化していないガス流の中に加えることにより、コロナ放電を介して電荷キャリアを生成するステップをさらに含む、請求項21に記載の方法。
  26. 前記生成するステップが、前記イオン化していないガス流の中に無線周波数のイオン化信号を加えるステップであって、それによりコロナ放電を介して電荷キャリアを生成するステップをさらに含み、
    前記イオン化信号が、
    約5キロヘルツ〜約50キロヘルツの間の周波数と、
    約0.1Hz〜1000Hzの間のパルス反復率と、
    約1.0キロボルト〜20キロボルトの間の大きさとを有し、
    前記イオン化したガス流が、1分当たり約5リットル〜1分当たり約150リットルの間の流量をもつ陽性ガス流である、請求項21に記載の方法。
  27. ガス流が内部を流れる貫通チャネル、前記ガス流の中に少なくとも一部が配置された少なくとも1つのイオン化電極、および前記イオン化電極より距離Lだけ下流にある少なくとも1つの参照電極を有するタイプのコロナ放電イオン化装置の中で自由電子の雲を陰イオンに変える方法であって、
    周期Tをもち正と負の部分があるイオン化信号を前記イオン化電極に加えるステップであって、それにより、前記イオン化信号の前記負の部分の時間Tncの間に前記イオン化していないガス流の中に前記電子雲を生成し、前記電子雲が前記参照電極に向けて下流に移動し、前記時間Tncが前記イオン化電極から前記参照電極に前記電子雲が距離Lだけ移動するのにかかる時間T以下であるステップを含む方法。
  28. 陽性ガス、陰性ガス、希ガス、ならびに陽性ガス、陰性ガスおよび希ガスの混合物からなる群より選択されたガスを前記ガス流が含み、
    前記加えるステップが、約5キロヘルツ〜約100キロヘルツの間の周波数をもつ無線周波数のイオン化信号を加えるステップを含む、請求項27に記載の方法。
  29. 前記ガス流の負コロナ開始電圧を検出するステップと、
    前記加えるステップの前記イオン化信号の大きさを、検出された前記負コロナ開始電圧に概ね等しいように維持するステップと、
    前記イオン化電極により生成された前記電子雲を前記イオン化電極と前記参照電極の間で振動させるように誘導するステップと、
    をさらに含む、請求項27に記載の方法。
  30. イオン化していないガス流が内部を流れる貫通チャネル、およびイオン化信号を加えたことに反応して前記イオン化していないガス流の中に電荷キャリアを生成することによりイオン化したガス流を形成する電極を有するタイプのイオン化装置内のコロナ放電を制御する方法であって、
    学習モードであって、
    少なくとも前記電極が負の電荷キャリアを生成するまで、イオン化しないレベルから増加する振幅を有する信号を前記電極に加えることにより、前記イオン化装置の負コロナ開始電圧を検出するステップと、
    前記検出するステップを複数回繰り返して、負コロナ開始電圧の範囲を検出するステップと、
    負コロナ開始電圧の前記範囲に基づいて、代表的な開始電圧を計算するステップと
    を含むモードと、
    動作モードであって、
    前記代表的な開始電圧に比例する振幅を有するイオン化信号を前記イオン化電極に加えるステップ
    を含むモードと、
    を含む方法。
  31. イオン化信号を加える前記ステップが、前記代表的な開始電圧に少なくとも実質的に等しいレベルに前記信号の前記振幅を維持するステップをさらに含む、請求項30に記載のコロナ放電を制御する方法。
  32. 前記代表的な開始電圧と予め定められた電圧とを比較することにより、前記イオン化電極の状態を判断するステップをさらに含む、請求項30に記載のコロナ放電を制御する方法。
  33. 前記検出するステップの間に前記イオン化電極に加えられる前記信号は、振幅が第1の電圧の大きさまで第1の増加率で増加し、前記第1の大きさ以上では第2の増加率で増加し、
    前記第1の増加率が前記第2の増加率より大きく、
    前記第1の大きさが前記代表的な開始電圧以下である、請求項30に記載のコロナ放電を制御する方法。
  34. 前記加えるステップが、前記代表的な開始電圧より低い休止レベルに前記信号の前記振幅を低下させるステップをさらに含む、請求項31に記載のコロナ放電を制御する方法。
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