JP2017220063A - 半導体集積回路 - Google Patents

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Abstract

【課題】ドライバの特性の異同を利用してクロックスキューの低減とクロック分配機構の低電力化とを両立する。【解決手段】半導体集積回路は、ツリー構造のクロック分配回路を備える半導体集積回路であって、クロック分配回路は第1セグメントと第2セグメントとを含み、第1セグメントは半導体集積回路の回路ブロックにおいてクロック信号を分配する回路であり、第2セグメントは、ツリー構造において、第1セグメントにクロック信号を送信する側にあり、第1セグメントは、それぞれが第1特性を有するよう設計された少なくともひとつのドライバにより構成され、第2セグメントは、それぞれが第1特性とは異なる第2特性を有するよう設計された少なくともひとつのドライバにより構成される。【選択図】図4

Description

本発明は、半導体集積回路に関する。
近年、半導体集積回路の微細化と大規模化が進み、それに合わせて半導体集積回路内の同期回路のクロック分配機構も広域で大規模なものとなってきている。一方、クロック分配機構が大規模になると、クロックの分配先の末端で生じる遅延を揃えることが困難になる。すなわち、大規模なクロック分配機構では、クロックの1周期に占める遅延時間の差(以下、「クロックスキュー」と称す)は比較的広くなる傾向にある。これに対して、例えば特許文献1−3には、クロックスキューを低減させつつクロック分配機構の低電力化を実施する技術が開示されている。
特許文献1には、ドライバの配置や分岐の構造を最適化する方法が記載されている。この方法は遅延時間を揃えて少ないドライバの数でクロックツリーを構成することを目的とする。
特許文献2には、クロックの発振元からの経路が大きく異なるレジスタ間の信号受け渡しを保証しつつ、遅延調整のために挿入されるドライバを削減して消費電力の増加を抑止する方法が記載されている。この方法はクロックゲーティングバッファをどの位置に配置するのが良いかを決定するものである。
特許文献3には、Hツリーと呼ばれる遅延調整が容易な構造を基本とし、クロックを分配させる必要のない領域への分岐におけるドライバを削除していく方法が記載されている。Hツリーとは、クロックツリーを構成する際にクロックの経路上に遅延時間の同等な複数の中間ノードを設け、逐次クロックツリーの経路遅延を揃えながら分岐させていく方法を実現する構造のひとつである。この方法は、回路の構造とドライバの位置や駆動力とを最適化する方法である。
特開昭63−205720号公報 特開2013−250953号公報 特開2013−38155号公報
しかしながら、特許文献1−3のいずれにおいても、ドライバの特性については検討されていない。すなわち、ドライバの特性が同じ場合や異なる場合に遅延がどうなるかについては議論されていない。
本発明はこうした課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、ドライバの特性の異同を利用してクロックスキューの低減とクロック分配機構の低電力化とを両立できる技術の提供にある。
本発明のある態様は半導体集積回路に関する。この半導体集積回路は、ツリー構造のクロック分配回路を備える半導体集積回路であって、クロック分配回路は第1セグメントと第2セグメントとを含み、第1セグメントは半導体集積回路の回路ブロックにおいてクロック信号を分配する回路であり、第2セグメントは、ツリー構造において、第1セグメントにクロック信号を送信する側にあり、第1セグメントは、それぞれが第1特性を有するよう設計された少なくともひとつのドライバにより構成され、第2セグメントは、それぞれが第1特性とは異なる第2特性を有するよう設計された少なくともひとつのドライバにより構成される。
本発明によれば、ドライバの特性の異同を利用してクロックスキューの低減とクロック分配機構の低電力化とを両立できる。
第1の比較例に係る半導体集積回路の構成を示す模式図。 第1経路における遅延時間と第2経路における遅延時間との違いを示す説明図。 第2の比較例に係る半導体集積回路の構成を示す模式図。 第1の実施の形態に係る半導体集積回路の構成を示す模式図。 クロック構成単位が半導体集積回路に配置された状態を示す配置図。 第1経路における遅延時間と第2経路における遅延時間との違いを示す説明図。 第2の実施の形態に係る半導体集積回路の構成を示す模式図。 第1変形例に係るクロック構成単位が半導体集積回路に配置された状態を示す配置図。 第2変形例に係るクロック構成単位が半導体集積回路に配置された状態を示す配置図。 第3の実施の形態に係る半導体集積回路の構成を示す模式図。 第4の実施の形態に係るクロックツリーの模式図。
以下、図面を参照して実施の形態を説明する。ただし、実施の形態は以下の実施の形態に限定されるものではない。各図面に示される同一または同等の構成要素、部材、処理、信号には、同一の符号を付するものとし、適宜重複した説明は省略する。また、各図面において説明上重要ではない部材の一部は省略して表示する。
(第1の比較例)
半導体集積回路内の同期回路のクロック分配機構を構成するトランジスタの加工精度によって生じる製造後の遅延時間のばらつき(以下、「製造ばらつき」)は、トランジスタの微細化に伴い無視できなくなってきている。微細化の進んだ半導体集積回路では、省電力化の目的で、閾値電圧やチャネル長や電源電圧の違う複数の種類のトランジスタを使い分けていることが多い。一方、複数の種類のトランジスタを使い分けることは、半導体集積回路を製造する際のある工程で異なる製法を使い分けることを意味する。複数の種類のトランジスタのそれぞれは独立な製造ばらつきを示すことから、そのような半導体集積回路では時間応答性のゆらぎの傾向が一様であるという前提が成り立たない。したがって、製造完了時の遅延ばらつきを現実的な時間幅に収めるために、設計段階においてタイミング条件が最も悲観的な状態を考慮しておく必要がある。
これを説明するため、本発明者が独自に想到した構成を第1の比較例として示し、この第1の比較例について検討する。図1は、第1の比較例に係る半導体集積回路800の構成を示す模式図である。半導体集積回路800は、半導体集積回路800の所定の機能を実現する機能ブロックである第1回路ブロック801と、別の機能を実現する第2回路ブロック802と、それらの回路ブロック801、802にクロック信号を供給するクロック構成単位806と、を備える。
クロック構成単位806は多段のツリー構造によるクロック分配方式にしたがい構成される。クロック構成単位806は、単一の発振元から送信されるクロックの分配を行う。クロック構成単位806はバッファやインバータなどのドライバを含む。ドライバにおけるクロック信号の伝搬遅延は該ドライバの閾値電圧、電源電圧およびチャネル長に依存する。第1の比較例では、ドライバには単一の第1閾値電圧を有するよう設計された第1ドライバ810および第1閾値電圧とは異なる単一の第2閾値電圧を有するよう設計された第2ドライバ811の2種類が存在する。クロック構成単位806は複数の第1ドライバ810と複数の第2ドライバ811とを含む。それらのドライバ810、811はクロック構成単位806において何ら規則性なく(すなわち、無作為に)混在している。
ここで、「閾値電圧を有するよう設計されたドライバ」は、ドライバが設計上、所定の閾値電圧を有することを意味し、例えば半導体集積回路800の設計段階で所定の閾値電圧を有するよう定められたドライバを指してもよい。したがって、ある閾値電圧を有するよう設計されたドライバであっても、実際に半導体集積回路上に実装されたそのドライバの閾値電圧は、製造ばらつきにより狙った値から多少外れることがある。しかしながら、第1ドライバ810と第2ドライバ811とは設計段階から狙いの閾値電圧が異なっているので、製造ばらつきを考慮しても実際の半導体集積回路において容易に区別できる。
第1回路ブロック801と第2回路ブロック802との間には信号通信があり、第1回路ブロック801および第2回路ブロック802は同期して動作(符号813)する。第1回路ブロック801、第2回路ブロック802はそれぞれ複数の回路素子812を含む。回路素子812はクロック構成単位806からクロック信号を受信し、受信されたクロック信号に基づいて所定の処理を行う。
図1の第1経路814、第2経路815のそれぞれにおけるクロック信号の伝搬遅延を考える。図2(a)、(b)は、第1経路814における遅延時間と第2経路815における遅延時間との違いを示す説明図である。図2(a)では、第1ドライバ810はプロセスa1で製造され遅延時間はta1であり、第2ドライバ811はプロセスa2で製造され遅延時間はta2(>ta1)である。半導体集積回路800の電源電圧はVa、温度はTaである。なお、黒塗りの部分はドライバとドライバとの間の配線に係る遅延時間を表す。第1経路814におけるトータルの遅延時間Ta1は第2経路815におけるトータルの遅延時間Ta2より大きい。図2(b)では、第1ドライバ810はプロセスb1で製造され遅延時間はtb1であり、第2ドライバ811はプロセスb2で製造され遅延時間はtb2(>>tb1)である。半導体集積回路800の電源電圧はVb、温度はTbである。配線に係る遅延時間は図2(a)の場合と同じである。第1経路814におけるトータルの遅延時間Tb1は第2経路815におけるトータルの遅延時間Tb2より小さい。
このように、クロックツリーに制限なく混在を許すと、閾値電圧の異なるドライバがどこに何個使われるかが経路により揃わないため、製造後のタイミングの製造ばらつきを予測することが比較的難しくなる。図2(a)、(b)の例では、ドライバの配置が同じでも製造プロセスや電源電圧や温度が違うと遅延時間の振る舞いも異なることが示されている。図2(a)では第1経路814の方が遅延が大きい一方、図2(b)では第1経路814の方が遅延が小さい。したがって、半導体集積回路800の製造後のタイミングの製造ばらつきを予測することは比較的困難であり、大きなタイミングマージンを設ける必要がある。半導体集積回路800のクロック構成単位806をより多段に構成すると、遅延時間の振る舞いはさらに複雑になり、その分より大きなタイミングマージンを設ける必要がある。また、大規模なLSI(Large Scale Integrated circuit)については、ブロック分割してレイアウトを実施する。したがって、上位のレイアウトに集約した際にブロック毎にクロックの経路におけるドライバの混載比が揃わなくなるため、設計が更に困難になる。
(第2の比較例)
第1の比較例に係るタイミングマージンの増大を避けるために、同期回路のクロックツリーを単一の閾値電圧や駆動電圧を有するドライバにより構成することが考えられる。これを説明するため、本発明者が独自に想到した構成を第2の比較例として示し、この第2の比較例について検討する。図3は、第2の比較例に係る半導体集積回路900の構成を示す模式図である。半導体集積回路900は、第1回路ブロック801に対応する第1回路ブロック901と、第2回路ブロック802に対応する第2回路ブロック902と、それらの回路ブロック901、902にクロック信号を供給するクロック構成単位906と、を備える。クロック構成単位906は図1のクロック構成単位806の第2ドライバ811を全て第1ドライバ810で置き換えた構成を有する。すなわち、クロック構成単位906は第1ドライバ810のみから構成される。
図3に示される構成では、遅延時間をより正確に予測することができ、その分タイミングマージンを小さくすることができる。一方で、クロック構成単位906のドライバの閾値電圧が全て同じになるよう設計するという制限がかかるので、遅延時間以外の半導体集積回路900の他の側面を犠牲にすることになりうる。例えば、クロック構成単位906のうち第1回路ブロック901におけるクロック信号の分配を担う部分916に含まれるドライバは、他の部分のドライバと同じ閾値電圧を有するよう設計され、選択の余地はない。この閾値電圧が第1回路ブロック901の他のトランジスタや素子の閾値電圧と異なる場合、第1回路ブロック901の設計や製造がより複雑となりうる。また、そのような自由度のなさは、第1回路ブロック901の低消費電力化の障害となりうる。
(第1の実施の形態)
そこで、以下に説明する実施の形態では、製造ばらつきが遅延時間に及ぼす影響を抑えつつ、異なる閾値電圧や電源電圧のドライバの混在を許容することで設計の自由度を高めることができる半導体集積回路を提供する。以降、配線のばらつきについては一様とし、ドライバの製造ばらつきが遅延時間に及ぼす影響を抑えるための半導体集積回路について述べる。
図4は、第1の実施の形態に係る半導体集積回路100の構成を示す模式図である。半導体集積回路100は、半導体集積回路100の所定の機能を実現する機能ブロックである第1回路ブロック101と、別の機能を実現する第2回路ブロック102と、それらの回路ブロック101、102にクロック信号を供給するクロック構成単位106と、を備える。
クロック構成単位106は多段のツリー構造によるクロック分配方式にしたがい構成され、それぞれが少なくともひとつのドライバからなる複数のセグメントすなわちクロック分配回路に分割される。クロック構成単位106は、第1クロック分配回路103と第2クロック分配回路104と第3クロック分配回路105とを含む。第1回路ブロック101と第2回路ブロック102との間には信号通信があり、第1回路ブロック101および第2回路ブロック102は同期して動作(符号813)する。第1回路ブロック101、第2回路ブロック102はそれぞれ複数の回路素子812を含む。
第1クロック分配回路103は第1回路ブロック101に含まれ、第1回路ブロック101においてクロック信号を分配する。第1クロック分配回路103は少なくともひとつ(図4の場合、5つ)の第2ドライバ811により構成され、ドライバの種類としては第2ドライバ811のみを有する。
第2クロック分配回路104は第2回路ブロック102に含まれ、第2回路ブロック102においてクロック信号を分配する。第2クロック分配回路104は少なくともひとつ(図4の場合、5つ)の第2ドライバ811により構成され、ドライバの種類としては第2ドライバ811のみを有する。
第3クロック分配回路105は第1クロック分配回路103の上位かつ第2クロック分配回路104の上位に位置する。第3クロック分配回路105は、クロック構成単位106のツリー構造において、第1クロック分配回路103および第2クロック分配回路104の両方にクロック信号を送信する側にある。第3クロック分配回路105は少なくともひとつ(図4の場合、5つ)の第1ドライバ810により構成され、ドライバの種類としては第1ドライバ810のみを有する。すなわち、第3クロック分配回路105を構成する第1ドライバ810の第1閾値電圧と、第1クロック分配回路103や第2クロック分配回路104を構成する第2ドライバ811の第2閾値電圧と、は設計上異なる。第2クロック分配回路104を構成する第2ドライバ811は第1クロック分配回路103を構成する第2ドライバ811と同じまたは同等である。
図5は、クロック構成単位106が半導体集積回路100に配置された状態を示す配置図である。各クロック分配回路103、104、105はツリー構造を有し、クロック信号を分配する回路を構成している。第1クロック分配回路103、第2クロック分配回路104の第2ドライバ811の第2閾値電圧は、第3クロック分配回路105の第1ドライバ810の第1閾値電圧とは無関係に(すなわち、独立に)選択されてもよい。例えば、第2閾値電圧は第1回路ブロック101や第2回路ブロック102の低電力化を達成するよう選択されてもよい。
図4の第1経路114、第2経路115のそれぞれにおけるクロック信号の伝搬遅延を考える。図6(a)、(b)は、第1経路114における遅延時間と第2経路115における遅延時間との違いを示す説明図である。図6(a)に示される通り、図2(a)と同じ前提において、第1経路114におけるトータルの遅延時間Ta1’は第2経路115におけるトータルの遅延時間Ta2’より大きい。図6(b)に示される通り、図2(b)と同じ前提において、第1経路114におけるトータルの遅延時間Tb1’は第2経路115におけるトータルの遅延時間Tb2’より大きい。このように、セグメント単位でドライバの閾値電圧を揃えることにより、トランジスタの製造ばらつきに起因する遅延特性の逆転を起こりにくくすることができる。その結果、遅延時間の予測精度を高めてタイミングマージンを小さくすることができる。
本実施の形態に係る半導体集積回路100によると、第3クロック分配回路105のドライバの閾値電圧と第1クロック分配回路103のドライバの閾値電圧とが異なることが許容される。したがって、クロック構成単位106を構成する際、製造ばらつきや電源電圧の条件に起因する遅延時間のばらつきを小さく抑えつつ、同期関係にある回路ブロックのクロック分配回路が消費する電力を削減することができる。
また、本実施の形態に係る半導体集積回路100によると、製造ばらつきが遅延時間の予見性に与える影響を抑えつつ、異なる閾値電圧を有するドライバの混在技術を比較的大規模で高速なクロックツリーに適用し、クロックツリーの低電力化を進めることができる。
なお、図5では分かり易くするため、クロック分配回路103、104、105の領域は重ならないよう描かれているが、実際の半導体集積回路の実装ではクロック分配回路103、104、105の領域は重なった状態になることがある。このような配置の状態になった場合でも、本実施の形態に係る技術的思想を適用できる。
(第2の実施の形態)
第1の実施の形態では、第3クロック分配回路105の出力のタイミングにとくに制限を設けていないが、第2の実施の形態では、ツリー構造を有する第3クロック分配回路205のクロック信号の出力タイミングを揃えるための手段を用いる。
図7は、第2の実施の形態に係る半導体集積回路200の構成を示す模式図である。半導体集積回路200は、第1回路ブロック101と、第2回路ブロック102と、それらの回路ブロック101、102にクロック信号を供給するクロック構成単位206と、を備える。クロック構成単位206は、第1クロック分配回路103と第2クロック分配回路104と第3クロック分配回路205とを含む。第3クロック分配回路205は、クロック構成単位206のツリー構造において、第1クロック分配回路103の上位かつ第2クロック分配回路104の上位に位置する。
第3クロック分配回路205は複数(図7の場合、4つ)の出力ノード221を有し、各出力ノード221からクロック信号を出力する。第3クロック分配回路205は、複数の出力ノード221のそれぞれから出力されるクロック信号の遅延が複数の出力ノード221の間で同等となるよう構成される。第3クロック分配回路205は、少なくともひとつ(図7の場合、5つ)の第1ドライバ810と、複数の位相調整回路220と、を含む。各位相調整回路220は対応する出力ノード221に接続され、出力ノード221の前段でその出力ノード221から出力されるクロック信号の位相を調整する。位相調整回路220は、対応する出力ノード221から出力されるクロック信号の位相を他の出力ノード221から出力されるクロック信号の位相に揃えるよう構成される。
本実施の形態に係る半導体集積回路200によると、第1の実施の形態に係る半導体集積回路100によって奏される作用効果と同様の作用効果が奏される。加えて、位相調整回路220の作用により、複数の出力ノード221のそれぞれから出力されるクロック信号の位相が複数の出力ノード221の間で同等となる。したがって、遅延時間のばらつきを考慮すべきクロック分配回路は基本的に第3クロック分配回路205より下位のものに絞られるので、遅延時間の予測の精度が向上し、その分タイミングマージンを小さくすることができる。
第2の実施の形態では、複数の出力ノード221のそれぞれから出力されるクロック信号の遅延を複数の出力ノード221の間で同等とするために位相調整回路220を用いる場合について説明したが、これに限られない。例えば、第3クロック分配回路305はHツリー構造を有してもよい。Hツリーでは複数のドライバが対称性を有するよう配置され、その結果複数の出力ノード321のそれぞれから出力されるクロック信号の遅延が同等になる。
図8は、第1変形例に係るクロック構成単位306が半導体集積回路に配置された状態を示す配置図である。図8では、第3クロック分配回路305および第1クロック分配回路103にHツリー構造が採用されている。第3クロック分配回路305では、一つの第1ドライバ810が4つの対称な位置に置かれた第1ドライバ810をドライブする。第1クロック分配回路103についても同様である。
第1変形例に係るクロック構成単位306によると、クロック構成単位306を構成する際、クロックツリーの構造を維持したまま中間ノードまでの製造ばらつきや電源電圧の差に起因するタイミングのずれが更に起きにくくなる。
なお、図8ではクロック信号を中継する複数の中間ノードにおける遅延時間が同等になるようなツリー構造の代表例としてHツリーを構造を説明したが、これに限られない。クロック経路の複数の中間ノードで同等な遅延タイミングを実現する任意の構造または方式が採用されてもよい。
あるいはまた、Hツリー構造の代わりにマルチドライブ構造が採用されてもよい。
図9は、第2変形例に係るクロック構成単位406が半導体集積回路に配置された状態を示す配置図である。本変形例では、第3クロック分配回路405にクロックメッシュ、クロックリング、フィッシュボーンなどのマルチドライブ構造が採用されている。マルチドライブ構造が採用される場合、ほぼタイミングの同等な複数のドライバによって駆動されるクロックノードから、遅延時間の同等なクロック信号が複数の出力ノード421のそれぞれに分配される。
第3クロック分配回路405は、一つの第1ドライバ810で駆動される4つの第1ドライバ810が同等な位相および同等な遅延タイミングでリング状のクロックノード410を駆動している。複数の出力ノード421のそれぞれはクロックノード410と接続される。
第2変形例に係るクロック構成単位406によると、クロック構成単位406を構成する際、スキューの小さなマルチドライブ構造のクロック分配方式を採用する。これにより、中間ノードまでの製造ばらつきや電源電圧の差に起因するタイミングのずれが更に起きにくくなる。
なお、第1クロック分配回路103にマルチドライブ構造を採用してもよいし、第2クロック分配回路104にHツリー構造やマルチドライブ構造を採用してもよい。
(第3の実施の形態)
第4の実施の形態では、半導体集積回路500が第1回路ブロック101や第2回路ブロック102と同期関係の無い回路ブロックを含む場合を説明する。図10は、第3の実施の形態に係る半導体集積回路500の構成を示す模式図である。半導体集積回路500は、第1回路ブロック101と、第2回路ブロック102と、第3回路ブロック511と、それらの回路ブロック101、102、511にクロック信号を供給するクロック構成単位506と、を備える。
クロック構成単位506は、第1クロック分配回路103と第2クロック分配回路104と第3クロック分配回路505と第4クロック分配回路512とを含む。第3クロック分配回路505は、クロック構成単位506のツリー構造において、第1クロック分配回路103の上位かつ第2クロック分配回路104の上位かつ第4クロック分配回路512の上位に位置する。第4クロック分配回路512は第3回路ブロック511に含まれ、第3回路ブロック511においてクロック信号を分配する。第4クロック分配回路512は少なくともひとつ(図10の場合、4つ)の第3ドライバ515により構成され、ドライバの種類としては第3ドライバ515のみを有する。
第1回路ブロック101と第2回路ブロック102とは同期して動作するが、第3回路ブロック511は第1回路ブロック101、第2回路ブロック102のいずれとも同期しない。したがって、第4クロック分配回路512には、他のクロック分配回路と同位相でクロックを供給するという制約がない。第4クロック分配回路512を構成する第3ドライバ515は単一の第3閾値電圧を有するよう設計され、この第3閾値電圧は第1閾値電圧、第2閾値電圧のいずれとも異なる。第3閾値電圧は、第1閾値電圧や第2閾値電圧とは無関係に(すなわち、独立に)選択されてもよい。例えば、第3閾値電圧は第3回路ブロック511の低電力化を達成するよう選択されてもよい。
本実施の形態に係る半導体集積回路500によると、第1の実施の形態に係る半導体集積回路100によって奏される作用効果と同様の作用効果が奏される。加えて、製造ばらつきや電源電圧の条件に起因する遅延時間のばらつきを小さく抑えつつ、非同期関係にある回路ブロックのクロック分配回路が消費する電力を削減することができる。
なお、第3クロック分配回路505は、第4クロック分配回路512と、第1クロック分配回路103および第2クロック分配回路104と、を容量分離するよう構成されてもよい。
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態では、第1から第3の実施の形態のいずれかに係るクロック構成単位が複数あり、さらにこれら複数のクロック構成単位をまとめる上位の分配回路がある場合について説明する。
図11は、第4の実施の形態に係るクロックツリー710の模式図である。クロックツリー710では、2つのクロック構成単位106、701のそれぞれの発振元に対し、上位クロック分配回路706からクロック信号を分配する。クロックツリー710は、クロック構成単位106と、クロック構成単位106の構成に準じた構成を有する別のクロック構成単位701と、上位クロック分配回路706と、を備える。上位クロック分配回路706は、クロック構成単位106および別のクロック構成単位701の両方にクロック信号を送信する側にある。別のクロック構成単位701は、3つのクロック分配回路702、703、704と、それらの上位に位置するクロック分配回路705と、を含む。3つのクロック分配回路702、703、704のそれぞれが回路ブロックにおいてクロックを分配する機能を有することはクロック構成単位106と同様である。また、上位のクロック分配回路705を構成するドライバの閾値電圧と、下位のクロック分配回路702、703、704を構成するドライバの閾値電圧と、が異なることもクロック構成単位106と同様である。
上位クロック分配回路706は、第4閾値電圧を有するよう設計された少なくともひとつ(図11の場合、5つ)の第4ドライバ715により構成される。上位クロック分配回路706は、ドライバの種類としては第4ドライバ715のみを含む。上位クロック分配回路706を構成する第4ドライバ715の第4閾値電圧は、クロック構成単位106、別のクロック構成単位701のいずれとも無関係に選択される。例えば、第4閾値電圧は第1閾値電圧、第2閾値電圧のいずれとも異なる。
本実施の形態に係るクロックツリー710を備える半導体集積回路によると、第1の実施の形態に係る半導体集積回路100によって奏される作用効果と同様の作用効果が奏される。加えて、同期関係にある大規模な回路ブロックに対し、製造ばらつきや電源電圧の条件に起因する遅延時間のばらつきを小さく抑えつつ、クロック分配機構が消費する電力を削減することができる。
以上、実施の形態に係る半導体集積回路の構成と動作について説明した。これらの実施の形態は例示であり、その各構成要素や各処理の組み合わせにいろいろな変形例が可能なこと、またそうした変形例も本発明の範囲にあることは当業者に理解されるところである。
第1から第4の実施の形態では、閾値電圧に基づいてドライバを区別する場合について説明したが、これに限られず、電源電圧やチャネル長などのドライバの他の特性が使用されてもよい。
第1から第4の実施の形態では、第1クロック分配回路103および第2クロック分配回路104の両方が少なくともひとつの第2ドライバ811により構成される場合について説明したが、これに限られない。例えば、第1クロック分配回路を構成するドライバの閾値電圧と第2クロック分配回路を構成するドライバの閾値電圧とが異なってもよい。
100 半導体集積回路、 101 第1回路ブロック、 102 第2回路ブロック、 103 第1クロック分配回路、 104 第2クロック分配回路、 105 第3クロック分配回路。

Claims (10)

  1. ツリー構造のクロック分配回路を備える半導体集積回路であって、前記クロック分配回路は第1セグメントと第2セグメントとを含み、
    前記第1セグメントは前記半導体集積回路の回路ブロックにおいてクロック信号を分配する回路であり、
    前記第2セグメントは、前記ツリー構造において、前記第1セグメントにクロック信号を送信する側にあり、
    前記第1セグメントは、それぞれが第1特性を有するよう設計された少なくともひとつのドライバにより構成され、
    前記第2セグメントは、それぞれが前記第1特性とは異なる第2特性を有するよう設計された少なくともひとつのドライバにより構成される半導体集積回路。
  2. 前記クロック分配回路はさらに第3セグメントを含み、
    前記第3セグメントは、前記回路ブロックと同期して動作する別の回路ブロックにおいてクロック信号を分配する回路であり、
    前記第2セグメントは、前記ツリー構造において、前記第3セグメントにクロック信号を送信する側にあり、
    前記第3セグメントは、それぞれが前記第2特性とは異なる第3特性を有するよう設計された少なくともひとつのドライバにより構成される請求項1に記載の半導体集積回路。
  3. 前記第1特性と前記第3特性とは同等である請求項2に記載の半導体集積回路。
  4. 前記クロック分配回路はさらに第4セグメントを含み、
    前記第4セグメントは、前記回路ブロック、前記別の回路ブロックのいずれとも同期しないさらに別の回路ブロックにおいてクロック信号を分配する回路であり、
    前記第2セグメントは、前記ツリー構造において、前記第4セグメントにクロック信号を送信する側にあり、
    前記第4セグメントは、それぞれが前記第1特性とは異なる第4特性を有するよう設計された少なくともひとつのドライバにより構成される請求項3に記載の半導体集積回路。
  5. 前記第2セグメントは複数の出力ノードを有し、
    前記第2セグメントは、前記複数の出力ノードのそれぞれから出力されるクロック信号の遅延が前記複数の出力ノードの間で同等となるよう構成される請求項1から4のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
  6. 前記第2セグメントは、前記複数の出力ノードのうちのひとつの出力ノードと接続された位相調整回路を有し、
    前記位相調整回路は、前記ひとつの出力ノードから出力されるクロック信号の位相を他の出力ノードから出力されるクロック信号の位相に揃えるよう構成される請求項5に記載の半導体集積回路。
  7. 前記第2セグメントはHツリー構造を有する請求項5に記載の半導体集積回路。
  8. 前記第2セグメントはマルチドライブ構造を有する請求項5に記載の半導体集積回路。
  9. ドライバの特性は閾値電圧および電源電圧のうちの少なくともひとつを含む請求項1から8のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
  10. 前記クロック分配回路の構成に準じた構成を有する別のクロック分配回路と、
    前記クロック分配回路および前記別のクロック分配回路の両方にクロック信号を送信する側にある上位クロック分配回路と、をさらに備え、
    前記上位クロック分配回路は、それぞれが前記クロック分配回路、前記別のクロック分配回路のいずれとも無関係に選択された第5特性を有するよう設計された少なくともひとつのドライバにより構成される請求項1から9のいずれか1項に記載の半導体集積回路。
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