JP2017219315A - 長尺管の製造設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】広大なX線管理区域を必要とせずに、製造過程において効率の良い長尺管のX線検査を可能にする長尺管の製造設備を提供する。【解決手段】長尺管の製造設備100は、複数の管Pを長手方向に搬送する搬送装置1と、隣接する管の端部同士に周溶接を施して長尺管P1を形成する溶接装置2と、長尺管をリール31に巻き取る巻取装置3と、溶接装置と巻取装置との間に配置され、長尺管の周溶接部PWを検査するX線検査装置4と、制御装置5とを備える。X線検査装置は、X線検査装置本体41と、X線検査装置本体の入側及び出側の開口部近傍に取り付けられたX線漏洩抑制機構42とを具備する。X線検査装置本体は、長尺管の端部がX線検査装置本体の入側及び出側の開口部から外部に突出した状態で長尺管の周溶接部を検査し、X線漏洩抑制機構は、前記入側及び出側の開口部から外部へのX線の漏洩を抑制する。【選択図】図1

Description

本発明は、複数の管の端部同士に周溶接を施して形成され、リールに巻き取られた長尺管の製造設備に関する。
従来、特許文献1に開示されているように、コイルドチュービングと称されるリールに巻き取られた管が知られている。このコイルドチュービングは、例えば、洋上においてリールから巻き出され、海底油田や海底ガス田等の坑井に降下される。コイルドチュービングは、例えば、洋上のホスト設備と海底坑井とを繋ぐ制御ラインとして機能するアンビリカルケーブルとして利用される。アンビリカルケーブルは、電線、高圧油圧ホース、光ケーブル等を内部に含んでいる。
一つのリールに巻き取られるコイルドチュービングは、一般的に3000フィートを超えるような長尺の管であるため、コイルドチュービングとしては、複数の管の端部同士に周溶接を施して形成される長尺管が広く用いられる。
コイルドチュービングとして用いられる長尺管の製造設備は、一般的に、管を長手方向に搬送する搬送装置と、前記搬送装置に沿って配置され、前記搬送装置で搬送される複数の管の端部同士に周溶接を施して長尺管を形成する溶接装置と、前記搬送装置の終端側に配置され、前記搬送装置で搬送される前記長尺管をリールに巻き取る巻取装置とを備えている。
長尺管の周溶接部を検査するには、一般的にX線検査装置が用いられる。長尺管の周溶接部にX線検査を施すには、例えば、上記製造設備で製造したコイルドチュービングを製造設備とは別の検査設備まで搬送し、長尺管をリールから巻き出して、検査設備が備えるX線検査装置で周溶接部を検査することも考えられる。しかしながら、検査工程も含めたコイルドチュービングの製造工程全体の効率を高めるには、上記長尺管の製造設備において、周溶接部にX線検査を施した後に、リールに巻き取ることが好ましい。長尺管の製造設備においてX線検査を施すには、X線検査装置を前記製造設備が備える搬送装置に沿って溶接装置と巻取装置との間に配置する必要がある。すなわち、周溶接を施す管を長手方向に搬送する搬送装置に沿って(管の長手方向に沿って)、溶接装置、X線検査装置及び巻取装置をこの順に一直線上に配置する必要がある。
上記のように溶接装置と巻取装置との間に配置されたX線検査装置によって長尺管の周溶接部を検査した結果、周溶接部が不良である(例えば、周溶接部にポロシティーが存在している)と判断された場合には、例えば、以下の処置を施すことが考えられる。
まず、不良であると判断された周溶接部がX線検査装置を通過してX線検査装置の外部に位置するまで、搬送装置によって長尺管を搬送する。次に、不良であると判断された周溶接部を切断して除去する。次に、搬送装置及び巻取装置を逆方向に駆動して、長尺管の切断箇所が溶接装置の配置位置に戻るまで、長尺管をリールから巻き出して、通常の搬送方向とは逆方向に搬送する。次に、溶接装置によって長尺管の切断箇所に再び周溶接を施した後、搬送装置及び巻取装置を順方向に駆動して、再び形成された周溶接部をX線検査装置で検査する。検査の結果、再び形成された周溶接部が正常であれば、搬送装置及び巻取装置を更に順方向に駆動して、巻取装置によって長尺管をリールに巻き取る。
上記の処置を施す場合、上記のように、長尺管の巻き出し及び再巻き取りを行う必要が生じる。1本の長尺管のうち複数箇所の周溶接部が不良となったり、再び形成された周溶接部が再び不良となった場合には、巻き出し及び巻き取りを繰り返す必要が生じる。巻き出し及び巻き取りを繰り返せば、リール上で長尺管同士が擦れ合う回数が増加して長尺管の外面に疵が発生し易くなることや、長尺管に繰り返し曲げ応力が加わることで長尺管の強度が劣化するという問題がある。
国際公開第1998/31499号
本発明は、外面疵の発生や強度の劣化を抑制可能な長尺管の製造設備を提供することを課題とする。
長尺管の外面に疵が発生し易くなることや強度が劣化するという問題は、溶接装置、X線検査装置及び巻取装置がこの順に配置され、なお且つ、溶接装置及びX線検査装置が巻取装置に対して固定した位置に配置されていることに起因して生じる問題である。本発明者らは鋭意検討した結果、この問題を抑制するには、溶接装置及びX線検査装置を搬送装置に沿って互いに別個に移動可能に構成すればよいことに想到し、本発明を完成した。
すなわち、前記課題を解決するため、本発明は、管を長手方向に搬送する搬送装置と、前記搬送装置に沿って配置され、前記搬送装置で搬送される複数の管の端部同士に周溶接を施して長尺管を形成する溶接装置と、前記搬送装置に沿って配置され、前記搬送装置で搬送される前記長尺管をリールに巻き取る巻取装置と、前記搬送装置に沿って前記溶接装置と前記巻取装置との間に配置され、前記長尺管の周溶接部を検査するX線検査装置と、前記搬送装置、前記溶接装置、前記巻取装置及び前記X線検査装置の動作を制御する制御装置とを備え、前記溶接装置と前記X線検査装置とは、前記搬送装置に沿って互いに別個に移動可能であることを特徴とする長尺管の製造設備を提供する。
本発明に係る長尺管の製造設備によれば、X線検査装置によって周溶接部が不良であると判断された場合に、溶接装置とX線検査装置とを別個に移動させることで、搬送装置及び巻取装置を逆方向に駆動することなく、溶接装置で長尺管に再び周溶接部を形成し、X線検査装置で再び形成された周溶接部を検査することが可能である。搬送装置及び巻取装置を逆方向に駆動する必要がないため(長尺管を逆方向に搬送する必要がないため)、長尺管を逆方向に搬送することに起因する外面疵の発生や強度の劣化を抑制可能である。
具体的には、前記X線検査装置によって前記長尺管の周溶接部が不良であると判断された場合、前記制御装置は、前記X線検査装置を前記長尺管の搬送方向下流側に移動させる第1手順と、前記不良であると判断された周溶接部が切断された後の前記長尺管の切断箇所まで、前記溶接装置を前記長尺管の搬送方向下流側に移動させる第2手順と、前記溶接装置を駆動して、前記溶接装置によって前記長尺管の切断箇所に再び周溶接を施す第3手順と、前記溶接装置を前記長尺管の搬送方向上流側に移動させる第4手順と、前記長尺管の再び形成された周溶接部まで、前記X線検査装置を前記長尺管の搬送方向上流側に移動させる第5手順と、前記X線検査装置を駆動して、前記X線検査装置によって前記長尺管の再び形成された周溶接部を検査する第6手順と、を実行することが好ましい。
上記の好ましい構成によれば、第1手順において、X線検査装置を長尺管の搬送方向下流側に移動させることで、X線検査装置が邪魔にならず、なお且つ、長尺管を搬送することなく、不良であると判断された周溶接部を切断することが可能である。また、X線検査装置を長尺管の搬送方向下流側に移動させることで、第2手順において、X線検査装置が干渉することなく、なお且つ、長尺管を搬送することなく、長尺管の切断箇所まで(X線検査装置の元の位置まで)、溶接装置を長尺管の搬送方向下流側に移動させることが可能となる。そして、第3手順において、移動後の溶接装置によって長尺管の切断箇所に再び周溶接を施すことができる。
次に、上記の好ましい構成によれば、第4手順において、溶接装置を長尺管の搬送方向上流側に移動させる(例えば、溶接装置の元の位置まで移動させる)ことで、第5手順において、溶接装置が干渉することなく、なお且つ、長尺管を搬送することなく、長尺管の再び形成された周溶接部まで(X線検査装置の元の位置まで)、X線検査装置を長尺管の搬送方向上流側に移動させることが可能となる。そして、第6手順において、移動後のX線検査装置によって長尺管の再び形成された周溶接部を検査することができる。
以上のように、上記の好ましい構成によれば、搬送装置及び巻取装置を逆方向に駆動することなく(長尺管を逆方向に搬送することなく)、溶接装置で長尺管に再び周溶接部を形成し、X線検査装置で再び形成された周溶接部を検査することが可能である。
ここで、X線検査装置によってX線検査を施すには、X線の実効線量が、1.3mSV/3ヶ月を超える(すなわち、2.5μSV/hrを超える)範囲を管理区域とする必要がある。本発明のように、溶接装置、X線検査装置及び巻取装置をこの順に配置した長尺管の製造設備の場合、X線検査装置のみならず、溶接装置及び巻取装置を含む製造設備全体を管理区域とすることが考えられる。しかしながら、製造設備全体を管理区域としたのでは、広大な管理区域が必要になると共に、X線検査装置でX線検査を実施している際、作業者は溶接装置及び巻取装置に近づけないため、作業効率に支障を来すという問題がある。したがい、広大なX線管理区域を必要とせずに、製造過程において効率の良い長尺管のX線検査を可能にする長尺管の製造設備が望まれている。
本発明者らは鋭意検討した結果、X線検査装置の入側及び出側に所定のX線漏洩抑制機構を設けることで、製造設備全体を管理区域にせずとも、X線の漏洩量を規定値(2.5μSV/hr)以下に抑制できることを知見した。
すなわち、好ましくは、前記X線検査装置は、X線検査装置本体と、X線検査装置本体の入側及び出側の開口部近傍に取り付けられたX線漏洩抑制機構とを具備し、前記X線検査装置本体は、前記長尺管が前記X線検査装置本体の入側及び出側の開口部から外部に突出した状態で前記長尺管の周溶接部を検査し、前記X線漏洩抑制機構は、径方向に開閉可能な複数の部材から構成され、該複数の部材が径方向に閉じた位置にあるとき、内側に前記長尺管が挿通する開口部が形成される閉塞部材を具備し、前記制御装置は、前記X線検査装置本体によって前記長尺管の周溶接部が検査される際に、前記閉塞部材を構成する前記複数の部材が径方向に閉じた位置となるように前記X線漏洩抑制機構を駆動すると共に、前記X線検査装置本体による前記長尺管の周溶接部の検査が終了し、前記搬送装置によって前記長尺管を搬送する際に、前記閉塞部材を構成する前記複数の部材が径方向に開いた位置となるように前記X線漏洩抑制機構を駆動し、前記複数の部材が径方向に閉じた位置にあるとき、前記閉塞部材の開口部の径方向寸法は、前記X線検査装置本体の入側及び出側の開口部の径方向寸法よりも小さく、前記長尺管の周溶接部以外の径方向寸法と略同一であり、前記複数の部材が径方向に開いた位置にあるとき、前記閉塞部材は、前記長尺管の周溶接部に干渉しない位置となっている。
X線検査装置が具備するX線検査装置本体が、長尺管がX線検査装置本体の入側及び出側の開口部から外部に突出した状態で長尺管の周溶接部を検査するため、X線検査装置本体がX線検査を実施する際、各開口部からX線が漏洩するおそれがある。しかしながら、上記の好ましい構成によれば、X線検査装置が具備するX線漏洩抑制機構によって、各開口部から外部へのX線の漏洩を抑制可能である。
具体的には、上記の好ましい構成によれば、X線検査装置本体によって長尺管の周溶接部が検査される際に、X線漏洩抑制機構が具備する閉塞部材を構成する複数の部材が径方向に閉じた位置となり、閉塞部材の内側に形成される開口部の径方向寸法がX線検査装置本体の入側及び出側の開口部の径方向寸法よりも小さく、長尺管の周溶接部以外の径方向寸法と略同一となる。したがい、X線検査装置本体の開口部の一部が閉塞部材(複数の部材)によって閉塞されると共に、閉塞部材の開口部と長尺管との隙間が無くなるか又は極微小となる。このため、X線検査装置本体によって長尺管の周溶接部が検査される際に、X線検査装置本体の開口部から外部へのX線の漏洩を抑制することが可能である。
また、上記の好ましい構成によれば、X線検査装置本体による長尺管の周溶接部の検査が終了し、搬送装置によって長尺管を搬送する際に、閉塞部材を構成する複数の部材が径方向に開いた位置となり、閉塞部材は、長尺管の周溶接部に干渉しない位置となっている。このため、X線検査装置本体でのX線検査が終了した後に、長尺管を搬送しても、長尺管の周溶接部が閉塞部材に干渉するおそれがなく、搬送に支障が生じない。
以上のように、上記の好ましい構成によれば、溶接装置及び巻取装置を含む製造設備全体を管理区域にせずとも、X線の漏洩を規定値以下に抑制可能であり、広大なX線管理区域を必要とせずに、製造過程において効率の良い長尺管のX線検査が可能である。
なお、上記の好ましい構成において、「径方向」とは、長尺管の径方向を意味し、「径方向寸法」とは、長尺管の径方向に沿った寸法を意味する。
本発明によれば、外面疵の発生や強度の劣化を抑制可能な長尺管の製造設備が提供される。
図1は、本発明の一実施形態に係る長尺管の製造設備の概略構成を模式的に示す平面図である。 図2は、図1に示すX線検査装置本体が具備するX線検査機の概略構成を模式的に示す図である。 図3は、図1に示すX線漏洩抑制機構の概略構成を模式的に示す図である。 図4は、図1に示す制御装置が実行する手順による溶接装置及びX線検査装置の動きを説明する平面図である。 図5は、図1に示す制御装置が実行する手順による溶接装置及びX線検査装置の動きを説明する平面図である。 図6は、図1に示す制御装置が実行する手順による溶接装置及びX線検査装置の動きを説明する平面図である。 図7は、図1に示す制御装置が実行する手順による溶接装置及びX線検査装置の動きを説明する平面図である。 図8は、図1に示す制御装置が実行する手順による溶接装置及びX線検査装置の動きを説明する平面図である。 図9は、図1に示す制御装置が実行する手順による溶接装置及びX線検査装置の動きを説明する平面図である。 図10は、図1に示すX線検査装置で検査を行っている際に、一方のX線漏洩抑制機構の近傍においてX線漏洩量を測定した結果の一例を示す。
以下、添付図面を適宜参照しつつ、本発明の一実施形態に係る長尺管の製造設備について説明する。
図1は、本実施形態に係る長尺管の製造設備の概略構成を模式的に示す平面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る長尺管の製造設備(以下、適宜、単に「製造設備」という)100は、搬送装置1と、溶接装置2と、巻取装置3と、X線検査装置4とを備えている。また、本実施形態に係る製造設備100は、搬送装置1、溶接装置2、巻取装置3及びX線検査装置4の動作を制御する制御装置5を備えている。さらに、本実施形態に係る製造設備100は、複数の管Pが載置された搬入台6を備えている。
本実施形態に係る製造設備100は、溶接装置2とX線検査装置4とが、搬送装置1に沿って互いに別個に移動可能とされている。すなわち、溶接装置2とX線検査装置4とが、管Pの搬送方向(管Pの長手方向)に沿って互いに別個に移動可能とされている。具体的には、例えば、溶接装置2及びX線検査装置4は、それぞれエアシリンダ等の駆動機器(図示せず)に取り付けられており、下部にはそれぞれ車輪(図示せず)が取り付けられている。また、床面には、管Pの搬送方向に沿ってレール(図示せず)が設けられている。制御装置5によって、前記駆動機器を駆動することにより、溶接装置2及びX線検査装置4は、それぞれの車輪がレール上で転動して、搬送装置1に沿って互いに別個に移動可能とされている。このため、後述のように、X線検査装置4によって周溶接部が不良であると判断された場合に、搬送装置1及び巻取装置3を逆方向に駆動する必要がない。また、例えば、周溶接を施す管Pの長さに応じて、溶接装置2とX線検査装置4との離間距離を調整して管Pの長さに略等しい距離に設定すれば、溶接装置2による周溶接と、X線検査装置4による周溶接部の検査とを並行して行い、製造効率を高めることも可能である。
本実施形態の管Pは、例えば、ステンレス鋼管であり、溶接装置2によって管Pに周溶接が施されることによって形成される長尺管P1がアンビリカルケーブルとして用いられる場合には、好ましくは二相ステンレス鋼管とされる。管Pは、電縫管であっても、継目無管であってもよい。
搬送装置1は、制御装置5によって駆動され、管Pをその長手方向(図1に示すX方向)に一直線上に搬送する装置である。具体的には、本実施形態では、搬入台6に載置された複数の管Pが、搬送装置1に向けて長手方向に直交する方向(図1に示すY方向)に順次搬入され、搬送装置1が、搬入された複数の管Pを長手方向に搬送する。なお、搬入台6は、所定の搬入機構(図示せず)を具備し、制御装置5によって搬入機構が駆動されることで、複数の管Pが順次搬入される。
本実施形態の搬送装置1は、サイドクランプローラ11と、Vローラ12とを具備する。
サイドクランプローラ11は、溶接装置2に対して管Pの搬送方向(X方向)上流側において、管Pを水平方向に挟持するように配置されている。サイドクランプローラ11は、モータ等を駆動源として回転することで、管Pの長手方向に駆動力を付与する。
Vローラは、搬入台6から管Pが搬入される位置から巻取装置3までの間において、管P(長尺管P1を含む)の下方に配置されている。Vローラは、管Pを下方から支持し、管Pの長手方向への搬送に伴って回転する。
以上の構成により、溶接装置2によって周溶接を施される前の管P及び巻取装置3によってリール31に巻き取られる前の長尺管P1は、サイドクランプローラ11によって長手方向の駆動力を付与され、巻取装置3によってリール31に巻き取られた後の長尺管P1は、巻取装置3によって長手方向の駆動力を付与され、それぞれ長手方向に搬送されることになる。
なお、本実施形態では、搬送装置1として、駆動力を付与するサイドクランプローラ11と、駆動力を付与せずに従動するだけのVローラ12とを具備する構成について説明したが、本発明は、これに限るものではない。本発明の搬送装置としては、例えば、サイドクランプローラ11に代えて、管Pを搬送方向上流側から下流側に押すプッシャを採用するなど、管Pを長手方向に搬送できる限りにおいて種々の構成を採用可能である。
溶接装置2は、搬送装置1に沿って配置されている。溶接装置2は、制御装置5によって駆動され、搬送装置1で搬送される複数の管Pの端部同士に周溶接を施して長尺管P1を形成する装置である。
本実施形態の溶接装置2は、周溶接機(円周溶接機)21と、周溶接機21を挟んで管Pの搬送方向(管Pの長手方向)に沿って配置された一対の把持装置22とを具備する。また、本実施形態の溶接装置2は、冷却装置(図示せず)も具備する。冷却装置の冷却方法としては、例えば強制空冷を例示できる。
制御装置5は、各管Pの端部が周溶接機21の配置位置に到着したタイミングで、搬送装置2及び巻取装置3の動作を停止し、各把持装置22を駆動する。これにより、各把持装置22が、各管Pの端部を把持する。すなわち、管Pの搬送方向上流側に配置された把持装置22で搬送方向上流側に位置する管Pの先端部を把持し、搬送方向下流側に配置された把持装置22で搬送方向下流側に位置する管P(長尺管P1)の後端部を把持する。そして、各把持装置22は、各管Pの軸心が合致するように、各管Pの位置を調整する。次いで、制御装置5は、周溶接機21を駆動し、周溶接機22が、位置調整された各管Pの端部同士に周溶接を施す。最後に、制御装置5は、冷却装置を駆動し、冷却装置が、形成された周溶接部PWを冷却する。周溶接部PWの冷却が終了した後、制御装置5は、各把持装置22による把持を解除し、搬送装置2及び巻取装置3を駆動して、長尺管P1を搬送する。
巻取装置3は、搬送装置1に沿って、溶接装置2に対して管P(長尺管P1)の搬送方向下流側に配置されている。巻取装置3は、制御装置5によって駆動され、搬送装置1で搬送される長尺管P1をリール31に巻き取る装置である。
具体的には、本実施形態の巻取装置3は、リール31をその中心軸周りに回転させる回転機構(図示せず)と、中心軸方向(Y方向)にリール31を移動させる移動機構(図示せず)とを具備する。巻取装置3は、回転機構によってリール31を回転させると共に、移動機構によってリール31を移動させることで、長尺管P1をリール31の外表面上に巻き取る。
X線検査装置4は、搬送装置1に沿って、溶接装置2と巻取装置3との間に配置されている。X線検査装置4は、制御装置5によって駆動され、長尺管P1の周溶接部PWを検査する装置である。
制御装置5は、溶接装置2によって形成された長尺管P1の周溶接部PWがX線検査装置4の配置位置(具体的には、後述するX線源412によってX線が放射される位置)に到着したタイミングで、搬送装置2及び巻取装置3の動作を停止することで長尺管P1を停止させ、X線検査装置4を駆動する。
X線検査装置4は、X線検査装置本体41と、X線検査装置本体41の入側及び出側の開口部近傍に取り付けられたX線漏洩抑制機構42とを具備する。X線検査装置本体41は、長尺管P1がX線検査装置本体41の入側(長尺管P1の搬送方向上流側)及び出側(長尺管P1の搬送方向下流側)の開口部から外部に突出した状態で長尺管P1の周溶接部PWを検査する。X線漏洩抑制機構42は、X線検査装置本体41によって長尺管P1の周溶接部PWが検査されている最中に、X線検査装置本体41の入側及び出側の開口部から外部へのX線の漏洩を抑制する。
以下、適宜、図2及び図3も参照しつつ、X線検査装置4のより具体的な構成について説明する。
図1に示すように、X線検査装置本体41は、筐体41aと、筐体41aの入側及び出側にそれぞれ設けられ、筐体41aと連通する一対のスリーブ41bと、筐体41a内に配置されたX線検査機41cとを具備する。X線検査装置本体41は、長尺管P1が筐体41a内に配置されたX線検査機41c及び各スリーブ41bに挿通された状態で、X線検査機41cによって長尺管P1の周溶接部PWを検査する。
図2は、X線検査装置本体41が具備するX線検査機41cの概略構成を模式的に示す図である。図2(a)は斜視図を、図2(b)は長尺管P1の長手方向から見た正面図を示す。
図2に示すように、X線検査機41cは、回転機構部411と、X線源412と、X線画像検出器413と、画像処理装置414とを具備する。
回転機構部411は、例えば、長尺管P1の周方向周りを囲繞する外環部材411Aと、外環部材411Aに対して回転可能に外環部材411Aの内側に取り付けられた内環部材411Bとを具備する。
X線源412は、長尺管P1に向けてX線を放射する装置である。X線源412は、回転機構部411の内環部材411Bに取り付けられ、内環部材411Bが外環部材411Aに対して回転することにより、長尺管P1の周方向周りに回転する。図2(b)に示すように、X線源412は、回転・停止を繰り返し、予め決められた複数の位置(図2(b)に示す例では、60°ピッチの3箇所)でX線を放射する。
X線画像検出器413は、長尺管P1を挟んでX線源412に対向する位置に配置され、X線源412から放射されて長尺管P1を透過したX線を検出して画像化する装置であり、例えばフラットパネルディテクター(FPD)が好適に用いられる。X線画像検出器413も回転機構部411の内環部材411Bに取り付けられ、内環部材411Bが外環部材411Aに対して回転することにより、X線源412と一体的に(長尺管P1を挟んでX線源412に対向する状態を維持して)長尺管P1の周方向周りに回転する。
画像処理装置414は、X線画像検出器413で撮像したX線画像に画像処理を施して、長尺管P1の周溶接部PWを検査する装置である。画像処理装置414は、例えば、X線画像に対して画像処理を施すことで、画素濃度の大きい(明るい)画素領域を欠陥領域(例えば、ポロシティー)として抽出し、抽出した欠陥領域の面積の大小を評価して、周溶接部PWの良否を判断する。
図3は、X線漏洩抑制機構42の概略構成を模式的に示す図である。図3(a)はX線検査装置本体41によって長尺管P1の周溶接部PWが検査される際のX線漏洩抑制機構42の状態を示す正面図を、図3(b)は図3(a)のbb矢視断面図を示す。図3(c)はX線検査装置本体41によって長尺管P1の周溶接部PWの検査が終了し、搬送装置1によって長尺管P1を搬送する際のX線漏洩抑制機構42の状態を示す正面図を、図3(d)は図3(c)のdd矢視断面図を示す。
X線漏洩抑制機構42は、前述のように、X線検査装置本体41の入側及び出側の開口部近傍に取り付けられている。具体的には、X線漏洩抑制機構42は、X線検査装置本体41が具備する一対のスリーブ41bが有する略円形の開口部410の近傍に取り付けられている。より具体的には、X線漏洩抑制機構42は、一対のスリーブ41bのうち、長尺管P1の搬送方向上流側に設けられたスリーブ41bに対してはその上流側の開口部410の近傍に取り付けられ、長尺管P1の搬送方向下流側に設けられたスリーブ41bに対してはその下流側の開口部410の近傍に取り付けられている。X線検査装置本体41の入側及び出側に取り付けられた各X線漏洩抑制機構42は、同様の構成を有するため、ここでは一つのX線漏洩抑制機構42についてのみ説明する。
X線漏洩抑制機構42は、閉塞部材421を具備する。閉塞部材421は、径方向(長尺管P1の径方向)に開閉可能な複数の部材(図3に示す例では、半分割された2つの部材42a、42b)から構成され、複数の部材42a、42bが径方向に閉じた位置にあるとき(図3(a)、(b)の状態)、内側に長尺管P1が挿通する略円形の開口部421aが形成される。具体的には、各部材42a、42bは、エアシリンダ等の駆動機器(図示せず)に取り付けられており、この駆動機器を駆動することにより、各部材42a、42bは、径方向(図3に示す例では上下方向)に開閉可能(進退動可能)とされている。閉塞部材421を構成する部材42a、42bは、例えばステンレス鋼から形成されている。
なお、図3に示す例では、各部材42a、42bは、上下方向に開閉可能とされているが、本発明はこれに限るものではなく、長尺管P1の径方向(長尺管P1の長手方向に直交する方向)である限りにおいて、水平方向など他の方向に開閉可能な部材とすることも可能である。また、図3に示す例では、閉塞部材421は、2つの部材42a、42bから構成されているが、本発明はこれに限るものではなく、径方向に開閉可能な複数の部材である限りにおいて、3つ以上の部材から構成することも可能である。
制御装置5は、X線検査装置本体41によって長尺管P1の周溶接部PWが検査される際(すなわち、X線源412からX線が放射される際)、図3(a)、(b)に示すように、閉塞部材421を構成する複数の部材42a、42bが径方向に閉じた位置となるようにX線漏洩抑制機構42を駆動する。すなわち、制御装置5からの制御信号によってX線漏洩抑制機構42が具備するエアシリンダ等の駆動機器が駆動することで、複数の部材42a、42bが径方向に閉じた位置となる。そして、図3(a)、(b)に示すように、複数の部材42a、42bが径方向に閉じた位置にあるとき、閉塞部材421の開口部421aの径方向寸法L1は、X線検査装置本体41の入側及び出側の開口部の径方向寸法L2(スリーブ41bの開口部410の径方向寸法、図3(c)参照)よりも小さくなっている。したがい、X線検査装置本体41の開口部の一部(スリーブ41bの開口部410の一部)が閉塞部材421(複数の部材42a、42b)によって閉塞されることになる。また、複数の部材42a、42bが径方向に閉じた位置にあるとき、閉塞部材421の開口部421aの径方向寸法L1は、長尺管P1の周溶接部PW以外の径方向寸法と略同一である。したがい、閉塞部材421の開口部421aと長尺管P1との隙間が無くなるか又は極微小となる。このため、複数の部材42a、42bが径方向に閉じた位置に到達した後に、X線検査装置本体41によって長尺管P1の周溶接部PWを検査すれば、X線検査装置本体41の開口部(スリーブ41bの開口部410)から外部へのX線の漏洩を抑制することが可能である。
一方、制御装置5は、X線検査装置本体41による長尺管P1の周溶接部P1の検査が終了(すなわち、X線源412からのX線の放射が停止し)し、搬送装置1によって長尺管P1を搬送する際に、図3(c)、(d)に示すように、閉塞部材421を構成する複数の部材42a、42bが径方向に開いた位置となるようにX線漏洩抑制機構32を駆動する。そして、図3(c)、(d)に示すように、複数の部材42a、42bが径方向に開いた位置にあるとき、閉塞部材421は、長尺管P1の周溶接部PWに干渉しない位置となっている。本実施形態では、閉塞部材421を構成する複数の部材42a、42bが、スリーブ41bよりも径方向外方の位置となる。このため、X線検査装置本体41でのX線検査が終了した後に、長尺管P1を搬送しても、長尺管P1の周溶接部PWが閉塞部材421に干渉するおそれがなく、搬送に支障が生じない。
なお、X線の漏洩をより一層抑制するには、図1に示すように、X線漏洩抑制機構42と同様の構成を有する一対のX線漏洩抑制機構42Aを筐体41a内に取り付けることが好ましい。X線漏洩抑制機構42Aは、一対のスリーブ41bのうち、長尺管P1の搬送方向上流側に設けられたスリーブ41bに対してはその下流側の開口部410の近傍に取り付けられ、長尺管P1の搬送方向下流側に設けられたスリーブ41bに対してはその上流側の開口部410の近傍に取り付けられる。
以上に説明したX線検査装置4によって長尺管P1の周溶接部PWが検査され、周溶接部PWが正常であると判断された場合、制御装置5が搬送装置2及び巻取装置3を駆動することで、長尺管P1は搬送され、リール31に巻き取られる。
一方、X線検査装置4によって長尺管P1の周溶接部PWが不良であると判断された場合、前述のように、溶接装置2とX線検査装置4とが搬送装置1に沿って互いに別個に移動可能とされているため、制御装置5は、好ましい態様として、以下の第1手順〜第6手順を実行可能である。以下、図4〜図9を適宜参照しつつ、制御装置5が実行する第1手順〜第6手順について説明する。なお、図4〜図9は、制御装置が実行する第1手順〜第6手順による溶接装置2及びX線検査装置4の動きを説明する平面図であり、便宜上、搬送装置1の図示は省略している。
<第1手順>
図4に破線で示す初期位置にあるX線検査装置4によって長尺管P1の周溶接部PWが不良であると判断された場合、制御装置5は、X線検査装置4を長尺管P1の搬送方向下流側に移動させる。X線検査装置4の移動量は、不良であると判断された周溶接部PWの切断作業の邪魔にならず、なお且つ、後述の第2手順において溶接装置2を長尺管P1の搬送方向下流側に移動させた際に、溶接装置2がX線検査装置4と干渉しないように設定することが好ましい。
X線検査装置4が移動した後、図5に示すように、不良であると判断された周溶接部PWを切断すればよい。周溶接部PWの切断は、例えば、溶接装置2の下流側に設置された可搬式の切断機を用いて、作業者が手動で行うことが可能である。
なお、切断後の長尺管P1の端面は、バリ取りや研磨等を施し、後述の第3手順において周溶接を施し易くすることが好ましい。長尺管P1の端面のバリ取りや研磨は、例えば、溶接装置2の下流側に設置された可搬式の開先・面取り機を用いて、作業者が手動で行うことが可能である。
<第2手順>
次に、制御装置5は、図6に示すように、不良であると判断された周溶接部PWが切断された後の長尺管P1の切断箇所まで、破線で示す初期位置にある溶接装置2を長尺管P1の搬送方向下流側に移動させる。
<第3手順>
次に、制御装置5は、図7に示すように、溶接装置2を駆動して、溶接装置2によって長尺管P1の切断箇所に再び周溶接を施し、周溶接部PWを形成する。
以上に説明した第1手順〜第3手順によれば、搬送装置1及び巻取装置3(図1参照)を逆方向に駆動して長尺管P1を逆方向(上流側)に搬送する必要がない。長尺管P1を逆方向に搬送する代わりに、X線検査装置4及び溶接装置2を長尺管P1の通常の搬送方向に移動させている。
<第4手順>
次に、制御装置5は、図8に示すように、溶接装置2を長尺管P1の搬送方向上流側に移動させる。この際、溶接装置2を初期位置(図4に示す位置)まで移動させることが好ましい。これにより、後述の第5手順においてX線検査装置4を移動させても、溶接装置2がX線検査装置4に干渉しない。
<第5手順>
次に、制御装置5は、図9に示すように、長尺管P1の再び形成された周溶接部PWまで、X線検査装置4を長尺管P1の搬送方向上流側に移動させる。すなわち、X線検査装置4を初期位置(図4に破線で示す位置)まで移動させる。
なお、第4手順及び第5手順は、X線検査装置4の移動速度の方が大きくて溶接装置2とX線検査装置4とが干渉するというような支障が無い限り、同時に実行することも可能である。
<第6手順>
最後に、制御装置5は、X線検査装置4を駆動して、X線検査装置4によって長尺管P1の再び形成された周溶接部PWを検査する。
以上に説明した第4手順〜第6手順においても、長尺管P1を搬送する必要がない。
すなわち、上記の第1手順〜第6手順を実行することにより、搬送装置1及び巻取装置3を逆方向に駆動することなく(長尺管P1を逆方向に搬送することなく)、溶接装置2で長尺管P1に再び周溶接部PWを形成し、X線検査装置4で再び形成された周溶接部PWを検査することが可能である。このため、長尺管P1を逆方向に搬送することに起因する外面疵の発生や強度の劣化を抑制可能である。
上記の第1手順〜第6手順を実行した結果、再び形成された周溶接部PWが正常であると判断された場合、制御装置5が搬送装置2及び巻取装置3を駆動することで、長尺管P1は搬送され、リール31に巻き取られる。一方、再び形成された周溶接部PWが不良であると判断された場合、上記の第1手順〜第6手順が繰り返し実行されることになる。
図10は、以上に説明した本実施形態に係る製造設備100が備えるX線検査装置4で検査を行っている際に、一方のX線漏洩抑制機構42の近傍(一方のスリーブ41bの開口部410の近傍)においてX線漏洩量を測定した結果の一例を示す。X線漏洩量は、φ32.8mm、φ22.3mm、φ15.2mmの3種類の内径を有する管Pを用いて形成した長尺管P1について、X線漏洩抑制機構42、42Aの何れも備えない場合、X線漏洩抑制機構42のみを備える場合、X線漏洩抑制機構42、42Aの双方を備える場合の3条件で測定した。
図10から分かるように、少なくともX線漏洩抑制機構42を備えることで、X線漏洩量を2.5μSV/hr以下に抑制可能である。このため、溶接装置2及び巻取装置3を含む製造設備100全体を管理区域にせずとも、X線の漏洩を規定値以下に抑制可能であり、広大なX線管理区域を必要とせずに、効率の良い長尺管P1のX線検査が可能である。
1・・・搬送装置
2・・・溶接装置
3・・・巻取装置
4・・・X線検査装置
5・・・制御装置
31・・・リール
41・・・X線検査装置本体
42・・・X線漏洩抑制機構
100・・・長尺管の製造設備
P・・・管
P1・・・長尺管
PW・・・周溶接部

Claims (3)

  1. 管を長手方向に搬送する搬送装置と、
    前記搬送装置に沿って配置され、前記搬送装置で搬送される複数の管の端部同士に周溶接を施して長尺管を形成する溶接装置と、
    前記搬送装置に沿って配置され、前記搬送装置で搬送される前記長尺管をリールに巻き取る巻取装置と、
    前記搬送装置に沿って前記溶接装置と前記巻取装置との間に配置され、前記長尺管の周溶接部を検査するX線検査装置と、
    前記搬送装置、前記溶接装置、前記巻取装置及び前記X線検査装置の動作を制御する制御装置とを備え、
    前記溶接装置と前記X線検査装置とは、前記搬送装置に沿って互いに別個に移動可能であることを特徴とする長尺管の製造設備。
  2. 前記X線検査装置によって前記長尺管の周溶接部が不良であると判断された場合、前記制御装置は、
    前記X線検査装置を前記長尺管の搬送方向下流側に移動させる第1手順と、
    前記不良であると判断された周溶接部が切断された後の前記長尺管の切断箇所まで、前記溶接装置を前記長尺管の搬送方向下流側に移動させる第2手順と、
    前記溶接装置を駆動して、前記溶接装置によって前記長尺管の切断箇所に再び周溶接を施す第3手順と、
    前記溶接装置を前記長尺管の搬送方向上流側に移動させる第4手順と、
    前記長尺管の再び形成された周溶接部まで、前記X線検査装置を前記長尺管の搬送方向上流側に移動させる第5手順と、
    前記X線検査装置を駆動して、前記X線検査装置によって前記長尺管の再び形成された周溶接部を検査する第6手順と、
    を実行することを特徴とする請求項1に記載の長尺管の製造設備。
  3. 前記X線検査装置は、X線検査装置本体と、X線検査装置本体の入側及び出側の開口部近傍に取り付けられたX線漏洩抑制機構とを具備し、
    前記X線検査装置本体は、前記長尺管が前記X線検査装置本体の入側及び出側の開口部から外部に突出した状態で前記長尺管の周溶接部を検査し、
    前記X線漏洩抑制機構は、径方向に開閉可能な複数の部材から構成され、該複数の部材が径方向に閉じた位置にあるとき、内側に前記長尺管が挿通する開口部が形成される閉塞部材を具備し、
    前記制御装置は、前記X線検査装置本体によって前記長尺管の周溶接部が検査される際に、前記閉塞部材を構成する前記複数の部材が径方向に閉じた位置となるように前記X線漏洩抑制機構を駆動すると共に、前記X線検査装置本体による前記長尺管の周溶接部の検査が終了し、前記搬送装置によって前記長尺管を搬送する際に、前記閉塞部材を構成する前記複数の部材が径方向に開いた位置となるように前記X線漏洩抑制機構を駆動し、
    前記複数の部材が径方向に閉じた位置にあるとき、前記閉塞部材の開口部の径方向寸法は、前記X線検査装置本体の入側及び出側の開口部の径方向寸法よりも小さく、前記長尺管の周溶接部以外の径方向寸法と略同一であり、前記複数の部材が径方向に開いた位置にあるとき、前記閉塞部材は、前記長尺管の周溶接部に干渉しない位置となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の長尺管の製造設備。
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