JP6825469B2 - 周溶接部の検査方法 - Google Patents

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本発明は、複数の管の端部同士を接続するために形成された周溶接部の検査方法に関する。特に、本発明は、周溶接部に存在する溶け込み不良を容易に且つ精度良く検出可能な周溶接部の検査方法に関する。
従来、特許文献1に開示されているように、コイルドチュービングと称されるリールに巻き取られた管が知られている。このコイルドチュービングは、例えば、洋上においてリールから巻き出され、海底油田や海底ガス田等の坑井に降下される。コイルドチュービングは、例えば、洋上のホスト設備と海底坑井とを繋ぐ制御ラインとして機能するアンビリカルケーブルとして利用される。アンビリカルケーブルは、電線、高圧油圧ホース、光ケーブル等を内部に含んでいる。
一つのリールに巻き取られるコイルドチュービングは、一般的に3000フィートを超えるような長尺の管であるため、コイルドチュービングとしては、複数の管の端部同士に周溶接を施して形成される長尺管が広く用いられる。
上記のような長尺管に形成された周溶接部の不良として、溶け込み不良を挙げることができる。溶け込み不良は、溶接材料が管の端部間に十分に溶け込まない不良であり、I開先で肉厚の小さな管の周溶接部の内面に生じ易い(後述の図6(b)参照)。
溶け込み不良が発生すると、周溶接部の強度が低下する他、応力集中による亀裂発生や疲労破壊の起点となる場合があるので、切断後に再び周溶接を施すなどの対策を講じる必要がある。
ここで、溶接部に存在する不良を検出するには、一般的にX線検査装置が用いられる(例えば、特許文献2参照)。
特許文献2に記載の方法は、溶接管の長手方向に対して略垂直な方向に延びる放射中心を有し、溶接管に向けてX線を放射するX線源と、溶接管を挟んでX線源に対向する位置に配置され、X線源から放射されて溶接管を透過したX線を検出するX線画像検出器とを備えるX線検査機を用いて溶接管の溶接部を検査する方法である。特許文献2に記載の方法を周溶接部の検査に適用すれば、周溶接部に存在する不良の多くを可視化できると考えられる。
しかしながら、UO管や電縫管など溶接線が管の長手方向に延びる溶接部を検査する場合には問題とはならないものの、複数の管の端部同士に周溶接を施して製造される長尺管の周溶接部を検査する場合には、長尺管の長手方向に対して略垂直な方向から周溶接部に向けてX線を放射する(すなわち、周溶接部がX線源の放射中心上に位置する状態で検査する)と、周溶接部のX線源側の部位を透過したX線及び周溶接部のX線画像検出器側の部位を透過したX線の何れもがX線画像検出器で重なって(同じ位置で)検出されることになる。このため、本発明者らの検討したところによれば、周溶接部に存在する溶け込み不良を鮮明に可視化できず、精度良く検出できない場合のあることがわかった。
上記の問題は、周溶接部のX線源側の部位を透過したX線及び周溶接部のX線画像検出器側の部位を透過したX線の何れもがX線画像検出器で重なって検出されることに起因しているため、各部位を透過したX線が重ならずにX線画像検出器の異なる位置で検出されるように、長尺管の長手方向に略垂直な方向に対して傾いた方向から周溶接部に向けてX線を放射する(すなわち、X線源の放射中心を長尺管の長手方向に略垂直な方向に対して傾ける)ことも考えられる。
しかしながら、上記のように長尺管の長手方向に略垂直な方向に対して傾いた方向から周溶接部に向けてX線を放射したのでは、母材の鋳造時や周溶接の際に生じ得るポロシティと称される空洞状の欠陥など、その寸法が重要である不良については、長尺管の長手方向に略垂直な方向から周溶接部に向けてX線を放射する場合に比べて、精度良く寸法を評価できないおそれがある。また、X線源の放射中心が長尺管の長手方向に対して略垂直な方向にある状態と、該略垂直な方向に対して傾いた方向にある状態との間で切り替え可能なように、X線源を傾動させる機構を設けることも考えられるが、X線検査機が大掛かりになり、コストの増大やメンテナンス性の悪化を招く問題がある。
国際公開第1998/31499号 特開昭58−117445号公報
本発明は、周溶接部に存在する溶け込み不良を容易に且つ精度良く検出可能な周溶接部の検査方法を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明者らは鋭意検討した結果、通常のX線検査機(被検査管の長手方向に対して略垂直な方向に延びる放射中心を有し、被検査管に向けてX線を放射するX線源と、被検査管を挟んでX線源に対向する位置に配置され、X線源から放射されて被検査管を透過したX線を検出してX線画像を生成するX線画像検出器とを備えるX線検査機)を用いたとしても、工夫を施すことにより、周溶接部に存在する溶け込み不良を精度良く検出可能であることを知見した。具体的には、以下の通りである。
通常のX線検査機を用いるものの、被検査管の周溶接部がX線源の放射中心上の位置から被検査管の長手方向に所定距離だけずれた位置において被検査管を停止させ、この停止した位置で周溶接部を検査すれば、X線画像検出器によって生成されるX線画像における周溶接部に相当する画素領域を環状にすることが可能である。すなわち、周溶接部のX線源側の部位を透過したX線と、周溶接部のX線画像検出器側の部位を透過したX線とが、重ならずにX線画像検出器の異なる位置で検出されるように、周溶接部の位置をX線源の放射中心上の位置からずらせば、周溶接部に存在する溶け込み不良を比較的鮮明に可視化でき、溶け込み不良を精度良く検出できることがわかった。
本発明は、本発明者らの上記知見に基づき完成したものである。
すなわち、前記課題を解決するため、本発明は、被検査管の長手方向に対して略垂直な方向に延びる放射中心を有し、該被検査管に向けてX線を放射するX線源と、前記被検査管を挟んで前記X線源に対向する位置に配置され、前記X線源から放射されて前記被検査管を透過したX線を検出してX線画像を生成するX線画像検出器とを備えるX線検査機を用いて被検査管の周溶接部を検査する方法であって、以下の第1〜第3ステップを含むことを特徴とする。
(1)第1ステップ:前記X線画像における前記被検査管の周溶接部に相当する画素領域が環状となるように、前記被検査管の周溶接部が前記X線源の放射中心上の位置から前記被検査管の長手方向にずれた位置において、前記被検査管を停止させる。
(2)第2ステップ:前記第1ステップによって停止した前記被検査管に対して、前記X線源からX線を放射し、前記X線画像検出器で前記X線画像である第1X線画像を生成する。
(3)第3ステップ:前記第2ステップによって生成された前記第1X線画像を用いて前記被検査管の周溶接部を検査する。
なお、「略垂直な方向」とは、前記周溶接部が前記X線源の放射中心上に位置する場合に、前記周溶接部の前記X線源側の部位を透過したX線及び前記周溶接部の前記X線画像検出器側の部位を透過したX線が前記X線画像検出器で重なって検出される状態になる方向を意味する。
本発明に係る周溶接部の検査方法によれば、第1及び第2ステップを実行することで、
被検査管の周溶接部に相当する画素領域が環状となる第1X線画像が生成される。すなわち、周溶接部のX線源側の部位を透過したX線と、周溶接部のX線画像検出器側の部位を透過したX線とが、重ならずにX線画像検出器の異なる位置で検出されて生成された第1X線画像が得られる。したがい、第3ステップにおいて、周溶接部に存在する溶け込み不良が比較的鮮明に可視化された第1X線画像を用いて、溶け込み不良を精度良く検出可能である。
また、本発明によれば、通常のX線検査機を用いて、周溶接部の位置をX線源の放射中心上の位置からずらすだけでよいため、容易に溶け込み不良を検出可能である。
X線画像(第1X線画像)における被検査管の周溶接部に相当する画素領域が環状となるために必要な周溶接部のずれ量は、被検査管及び周溶接部の寸法や、被検査管とX線源との位置関係を用いた幾何学計算により、近似的に求めることが可能である。
具体的には、前記X線源と前記被検査管の前記X線源に対向する側の外面との離間距離をHとし、前記被検査管の外径をODとし、前記周溶接部の幅をWとした場合、前記第1ステップにおいて、前記被検査管の周溶接部の前記X線源の放射中心上の位置からのずれ量Lが以下の式(1)を満足するように、前記被検査管を停止させれば、第1X線画像における被検査管の周溶接部に相当する画素領域を環状にすることが可能である。
L>W(2H+OD)/2OD ・・・(1)
上記の好ましい方法において、「周溶接部の幅」とは、被検査管の長手方向に沿った周溶接部の寸法を意味する。
上記の式(1)において、X線源と被検査管のX線源に対向する側の外面との離間距離H、被検査管の外径OD及び周溶接部の幅Wは、それぞれ設計値を用いることができるため、周溶接部のずれ量Lの下限値(式(1)の右辺の値)を容易に算出することが可能である。
なお、周溶接部をずらし過ぎると、周溶接部のX線源側の部位を透過したX線と、周溶接部のX線画像検出器側の部位を透過したX線とを、単一のX線画像検出器で同時に検出できなくなるおそれがある。このため、X線画像検出器の寸法(被検査管の長手方向に沿った寸法)に応じて、各X線を単一のX線画像検出器で同時に検出できるように、周溶接部のずれ量Lの上限値を決定すればよい。
好ましくは、本発明に係る周溶接部の検査方法は、前記被検査管の周溶接部が前記X線源の放射中心上の位置となるように、前記被検査管を停止させる第4ステップと、前記第4ステップによって停止した前記被検査管に対して、前記X線源からX線を放射し、前記X線画像検出器で前記X線画像である第2X線画像を生成する第5ステップと、前記第5ステップによって生成された前記第2X線画像を用いて前記被検査管の周溶接部を検査する第6ステップと、を更に含む。そして、前記第3ステップにおいて、前記第1X線画像を用いて前記被検査管の周溶接部に存在する溶け込み不良を検出し、前記第6ステップにおいて、前記第2X線画像を用いて前記被検査管の周溶接部に存在する溶け込み不良以外の不良を検出する。
上記の好ましい方法によれば、第4及び第5ステップを実行することで、被検査管の長手方向に略垂直な方向から周溶接部に向けてX線を放射することで生成された第2X線画像が得られる。したがい、第6ステップにおいて、第2X線画像を用いることで、被検査管の周溶接部に存在する溶け込み不良以外の不良(例えば、ポロシティなど)を寸法精度の良い状態で検出することが可能である。
上記の好ましい方法によれば、溶け込み不良を検出する(第3ステップ)場合と、溶け込み不良以外の不良を検出する(第6ステップ)場合とで、X線源を傾動させる機構等を設ける必要がないため、X線検査機が大掛かりになることに起因したコストの増大やメンテナンス性の悪化を招くおそれがない。
なお、上記の好ましい方法において、第4〜第6ステップは、必ずしも第1〜第3ステップの後に実行する必要はなく、第4〜第6ステップを先に実行した後、第1〜第3ステップを実行することも可能である。また、第1、第2、第4及び第5ステップを先に実行(第1X線画像及び第2X線画像を先にまとめて生成)した後、第3及び第6ステップを実行することも可能である。
本発明に係る周溶接部の検査方法によれば、周溶接部に存在する溶け込み不良を容易に且つ精度良く検出可能である。
本発明の一実施形態に係る周溶接部の検査方法を適用する長尺管の製造設備の概略構成を模式的に示す平面図である。 図1に示すX線検査装置本体が具備するX線検査機の概略構成を模式的に示す図である。 図1に示すX線漏洩抑制機構の概略構成を模式的に示す図である。 本発明の一実施形態に係る周溶接部の検査方法において、周溶接部のずれ量の決定方法を説明する説明図である。 本発明の一実施形態に係る周溶接部の検査方法において、第1〜第3ステップと、第4〜第6ステップとの関係を説明する説明図である。 正常材と不良材とについて、図1に示すX線画像検出器で生成されるX線画像の例を示す図である。 溶け込み不良の有無を自動判定する方法の一例を示す図である。 図1に示す制御装置が実行する手順による溶接装置及びX線検査装置の動きを説明する平面図である。 図1に示す制御装置が実行する手順による溶接装置及びX線検査装置の動きを説明する平面図である。 図1に示す制御装置が実行する手順による溶接装置及びX線検査装置の動きを説明する平面図である。 図1に示す制御装置が実行する手順による溶接装置及びX線検査装置の動きを説明する平面図である。 図1に示す制御装置が実行する手順による溶接装置及びX線検査装置の動きを説明する平面図である。 図1に示す制御装置が実行する手順による溶接装置及びX線検査装置の動きを説明する平面図である。
以下、添付図面を適宜参照しつつ、本発明の一実施形態に係る周溶接部の検査方法について、被検査管がコイルドチュービング等の長尺管であり、この長尺管の製造設備に適用する場合を例に挙げて説明する。最初に、製造設備の全体構成について説明する。
図1は、本実施形態に係る周溶接部の検査方法を適用する長尺管の製造設備の概略構成を模式的に示す平面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る長尺管の製造設備(以下、適宜、単に「製造設備」という)100は、搬送装置1と、溶接装置2と、巻取装置3と、X線検査装置4とを備えている。また、本実施形態に係る製造設備100は、搬送装置1、溶接装置2、巻取装置3及びX線検査装置4の動作を制御する制御装置5を備えている。さらに、本実施形態に係る製造設備100は、複数の管Pが載置された搬入台6を備えている。
本実施形態に係る製造設備100は、好ましい構成として、溶接装置2とX線検査装置4とが、搬送装置1に沿って互いに別個に移動可能とされている。すなわち、溶接装置2とX線検査装置4とが、管Pの搬送方向(管Pの長手方向)に沿って互いに別個に移動可能とされている。具体的には、例えば、溶接装置2及びX線検査装置4は、それぞれエアシリンダ等の駆動機器(図示せず)に取り付けられており、下部にはそれぞれ車輪(図示せず)が取り付けられている。また、床面には、管Pの搬送方向に沿ってレール(図示せず)が設けられている。制御装置5によって、前記駆動機器を駆動することにより、溶接装置2及びX線検査装置4は、それぞれの車輪が前記レール上で転動して、搬送装置1に沿って互いに別個に移動可能とされている。このため、後述のように、X線検査装置4によって周溶接部が不良であると判定された場合に、搬送装置1及び巻取装置3を逆方向に駆動する必要がない。また、例えば、周溶接を施す管Pの長さに応じて、溶接装置2とX線検査装置4との離間距離を調整して管Pの長さに略等しい距離に設定すれば、溶接装置2による周溶接と、X線検査装置4による周溶接部の検査とを並行して行い、製造効率を高めることも可能である。
本実施形態の管Pは、例えば、ステンレス鋼管であり、溶接装置2によって管Pに周溶接が施されることによって形成される長尺管P1がアンビリカルケーブルとして用いられる場合には、好ましくは二相ステンレス鋼管とされる。管Pは、電縫管であっても、継目無管であってもよい。
搬送装置1は、制御装置5によって駆動され、管Pをその長手方向(図1に示すX方向)に一直線上に搬送する装置である。具体的には、本実施形態では、搬入台6に載置された複数の管Pが、搬送装置1に向けて長手方向に直交する方向(図1に示すY方向)に順次搬入され、搬送装置1が、搬入された複数の管Pを長手方向に搬送する。なお、搬入台6は、所定の搬入機構(図示せず)を具備し、制御装置5によって搬入機構が駆動されることで、複数の管Pが順次搬入される。
本実施形態の搬送装置1は、サイドクランプローラ11と、Vローラ12とを具備する。
サイドクランプローラ11は、溶接装置2に対して管Pの搬送方向(X方向)上流側において、管Pを水平方向に挟持するように配置されている。サイドクランプローラ11は、モータ等を駆動源として回転することで、管Pの長手方向に駆動力を付与する。
Vローラは、搬入台6から管Pが搬入される位置から巻取装置3までの間において、管P(長尺管P1を含む)の下方に配置されている。Vローラは、管Pを下方から支持し、管Pの長手方向への搬送に伴って回転する。
以上の構成により、溶接装置2によって周溶接を施される前の管P及び巻取装置3によってリール31に巻き取られる前の長尺管P1は、サイドクランプローラ11によって長手方向の駆動力を付与され、巻取装置3によってリール31に巻き取られた後の長尺管P1は、巻取装置3によって長手方向の駆動力を付与され、それぞれ長手方向に搬送されることになる。
なお、本実施形態では、搬送装置1として、駆動力を付与するサイドクランプローラ11と、駆動力を付与せずに従動するだけのVローラ12とを具備する構成について説明したが、これに限るものではない。搬送装置としては、例えば、サイドクランプローラ11に代えて、管Pを搬送方向上流側から下流側に押すプッシャを採用するなど、複数の管Pを長手方向に搬送できる限りにおいて種々の構成を採用可能である。
溶接装置2は、搬送装置1に沿って配置されている。溶接装置2は、制御装置5によって駆動され、搬送装置1で搬送される複数の管Pの端部同士に周溶接を施して長尺管P1を形成する装置である。
本実施形態の溶接装置2は、周溶接機(円周溶接機)21と、周溶接機21を挟んで管Pの搬送方向(管Pの長手方向)に沿って配置された一対の把持装置22とを具備する。また、本実施形態の溶接装置2は、冷却装置(図示せず)も具備する。冷却装置の冷却方法としては、例えば強制空冷を例示できる。
制御装置5は、各管Pの端部が周溶接機21の配置位置に到着したタイミングで、搬送装置1及び巻取装置3の動作を停止し、各把持装置22を駆動する。これにより、各把持装置22が、各管Pの端部を把持する。すなわち、管Pの搬送方向上流側に配置された把持装置22で搬送方向上流側に位置する管Pの先端部を把持し、搬送方向下流側に配置された把持装置22で搬送方向下流側に位置する管P(長尺管P1)の後端部を把持する。そして、各把持装置22は、各管Pの軸心が合致するように、各管Pの位置を調整する。次いで、制御装置5は、周溶接機21を駆動し、周溶接機21が、位置調整された各管Pの端部同士に周溶接を施す。最後に、制御装置5は、冷却装置を駆動し、冷却装置が、形成された周溶接部PWを冷却する。周溶接部PWの冷却が終了した後、制御装置5は、各把持装置22による把持を解除し、搬送装置1及び巻取装置3を駆動して、長尺管P1を搬送する。
巻取装置3は、搬送装置1に沿って、溶接装置2に対して管P(長尺管P1)の搬送方向下流側に配置されている。巻取装置3は、制御装置5によって駆動され、搬送装置1で搬送される長尺管P1をリール31に巻き取る装置である。
具体的には、本実施形態の巻取装置3は、リール31をその中心軸周りに回転させる回転機構(図示せず)と、中心軸方向(Y方向)にリール31を移動させる移動機構(図示せず)とを具備する。巻取装置3は、回転機構によってリール31を回転させると共に、移動機構によってリール31を移動させることで、長尺管P1をリール31の外表面上に巻き取る。
X線検査装置4は、本発明の一実施形態に係る周溶接部PWの検査方法を実行するための装置である。X線検査装置4は、搬送装置1に沿って、溶接装置2と巻取装置3との間に配置されている。X線検査装置4は、制御装置5によって駆動され、長尺管P1の周溶接部PWを検査する。
制御装置5は、溶接装置2によって形成された長尺管P1の周溶接部PWがX線検査装置4の配置位置(具体的には、後述するX線源412によってX線が放射される位置)に到着したタイミングで、搬送装置1及び巻取装置3の動作を停止させることで長尺管P1を停止させ、X線検査装置4を駆動する。
X線検査装置4は、X線検査装置本体41と、X線検査装置本体41の入側及び出側の開口部近傍に取り付けられたX線漏洩抑制機構42とを具備する。X線検査装置本体41は、長尺管P1がX線検査装置本体41の入側(長尺管P1の搬送方向上流側)及び出側(長尺管P1の搬送方向下流側)の開口部から外部に突出した状態で長尺管P1の周溶接部PWを検査する。X線漏洩抑制機構42は、X線検査装置本体41によって長尺管P1の周溶接部PWが検査されている最中に、X線検査装置本体41の入側及び出側の開口部から外部へのX線の漏洩を抑制する。
以下、適宜、図2及び図3も参照しつつ、X線検査装置4のより具体的な構成について説明する。
図1に示すように、X線検査装置本体41は、筐体41aと、筐体41aの入側及び出側にそれぞれ設けられ、筐体41aと連通する一対のスリーブ41bと、筐体41a内に配置されたX線検査機41cとを具備する。このX線検査機41cが、本発明の一実施形態に係る周溶接部PWの検査方法を実行するために用いるX線検査機である。X線検査装置本体41は、長尺管P1が筐体41a内に配置されたX線検査機41c及び各スリーブ41bに挿通された状態で、X線検査機41cによって長尺管P1の周溶接部PWを検査する。
図2は、X線検査装置本体41が具備するX線検査機41cの概略構成を模式的に示す図である。図2(a)は斜視図を、図2(b)は長尺管P1の長手方向から見た正面図を、図2(c)は長尺管P1の長手方向に直交する方向から見た側面図を示す。なお、図2(b)では画像処理装置の図示を省略し、図2(c)では回転機構部及び画像処理装置の図示を省略している。
図2に示すように、X線検査機41cは、回転機構部411と、X線源412と、X線画像検出器413と、画像処理装置414とを具備する。
回転機構部411は、例えば、長尺管P1の周方向周りを囲繞する外環部材411Aと、外環部材411Aに対して回転可能に外環部材411Aの内側に取り付けられた内環部材411Bとを具備する。
X線源412は、被検査管である長尺管P1の長手方向に対して略垂直な方向に延びる放射中心CLを有し、長尺管P1に向けてX線を放射する装置である。X線源412は、放射点Cから放射中心CLを中心とする略円錐状の範囲にX線を放射する。X線源412は、回転機構部411の内環部材411Bに取り付けられ、内環部材411Bが外環部材411Aに対して回転することにより、長尺管P1の周方向周りに回転する。図2(b)に示すように、X線源412は、回転・停止を繰り返し、予め決められた複数の位置(図2(b)に示す例では、60°ピッチの3箇所)でX線を放射する。
X線画像検出器413は、長尺管P1を挟んでX線源412に対向する位置に配置され、X線源412から放射されて長尺管P1を透過したX線を検出してX線画像を生成する装置であり、例えばフラットパネルディテクター(FPD)が好適に用いられる。X線画像検出器413も回転機構部411の内環部材411Bに取り付けられ、内環部材411Bが外環部材411Aに対して回転することにより、X線源412と一体的に(長尺管P1を挟んでX線源412に対向する状態を維持して)長尺管P1の周方向周りに回転する。
画像処理装置414は、X線画像検出器413で生成したX線画像をモニタに表示すると共に、X線画像に画像処理を施し、長尺管P1の周溶接部PWを検査する装置である。画像処理装置414は、例えば、所定の画像処理を実行するためのプログラムがインストールされた汎用のパーソナルコンピュータから構成される。
図3は、X線漏洩抑制機構42の概略構成を模式的に示す図である。図3(a)はX線検査装置本体41によって長尺管P1の周溶接部PWが検査される際のX線漏洩抑制機構42の状態を示す正面図を、図3(b)は図3(a)のbb矢視断面図を示す。図3(c)はX線検査装置本体41によって長尺管P1の周溶接部PWの検査が終了し、搬送装置1によって長尺管P1を搬送する際のX線漏洩抑制機構42の状態を示す正面図を、図3(d)は図3(c)のdd矢視断面図を示す。
X線漏洩抑制機構42は、前述のように、X線検査装置本体41の入側及び出側の開口部近傍に取り付けられている。具体的には、X線漏洩抑制機構42は、X線検査装置本体41が具備する一対のスリーブ41bが有する略円形の開口部410の近傍に取り付けられている。より具体的には、X線漏洩抑制機構42は、一対のスリーブ41bのうち、長尺管P1の搬送方向上流側に設けられたスリーブ41bに対してはその上流側の開口部410の近傍に取り付けられ、長尺管P1の搬送方向下流側に設けられたスリーブ41bに対してはその下流側の開口部410の近傍に取り付けられている。X線検査装置本体41の入側及び出側に取り付けられた各X線漏洩抑制機構42は、同様の構成を有するため、ここでは一つのX線漏洩抑制機構42についてのみ説明する。
X線漏洩抑制機構42は、閉塞部材421を具備する。閉塞部材421は、径方向(長尺管P1の径方向)に開閉可能な複数の部材(図3に示す例では、半分割された2つの部材42a、42b)から構成され、複数の部材42a、42bが径方向に閉じた位置にあるとき(図3(a)、(b)の状態)、内側に長尺管P1が挿通する略円形の開口部421aが形成される。具体的には、各部材42a、42bは、エアシリンダ等の駆動機器(図示せず)に取り付けられており、この駆動機器を駆動することにより、各部材42a、42bは、径方向(図3に示す例では上下方向)に開閉可能(進退動可能)とされている。閉塞部材421を構成する部材42a、42bは、例えばステンレス鋼から形成されている。
なお、図3に示す例では、各部材42a、42bは、上下方向に開閉可能とされているが、これに限るものではなく、長尺管P1の径方向(長尺管P1の長手方向に直交する方向)である限りにおいて、水平方向など他の方向に開閉可能な部材とすることも可能である。また、図3に示す例では、閉塞部材421は、2つの部材42a、42bから構成されているが、これに限るものではなく、径方向に開閉可能な複数の部材である限りにおいて、3つ以上の部材から構成することも可能である。
制御装置5は、X線検査装置本体41によって長尺管P1の周溶接部PWが検査される際(すなわち、X線源412からX線が放射される際)、図3(a)、(b)に示すように、閉塞部材421を構成する複数の部材42a、42bが径方向に閉じた位置となるようにX線漏洩抑制機構42を駆動する。すなわち、制御装置5からの制御信号によってX線漏洩抑制機構42が具備するエアシリンダ等の駆動機器が駆動することで、複数の部材42a、42bが径方向に閉じた位置となる。そして、図3(a)、(b)に示すように、複数の部材42a、42bが径方向に閉じた位置にあるとき、閉塞部材421の開口部421aの径方向寸法L1は、X線検査装置本体41の入側及び出側の開口部の径方向寸法L2(スリーブ41bの開口部410の径方向寸法、図3(c)参照)よりも小さくなっている。したがい、X線検査装置本体41の開口部の一部(スリーブ41bの開口部410の一部)が閉塞部材421(複数の部材42a、42b)によって閉塞されることになる。また、複数の部材42a、42bが径方向に閉じた位置にあるとき、閉塞部材421の開口部421aの径方向寸法L1は、長尺管P1の周溶接部PW以外の径方向寸法と略同一である。したがい、閉塞部材421の開口部421aと長尺管P1との隙間が無くなるか又は極微小となる。このため、複数の部材42a、42bが径方向に閉じた位置に到達した後に、X線検査装置本体41によって長尺管P1の周溶接部PWを検査すれば、X線検査装置本体41の開口部(スリーブ41bの開口部410)から外部へのX線の漏洩を抑制することが可能である。
一方、制御装置5は、X線検査装置本体41による長尺管P1の周溶接部PWの検査が終了(すなわち、X線源412からのX線の放射が停止し)し、搬送装置1によって長尺管P1を搬送する際に、図3(c)、(d)に示すように、閉塞部材421を構成する複数の部材42a、42bが径方向に開いた位置となるようにX線漏洩抑制機構32を駆動する。そして、図3(c)、(d)に示すように、複数の部材42a、42bが径方向に開いた位置にあるとき、閉塞部材421は、長尺管P1の周溶接部PWに干渉しない位置となっている。本実施形態では、閉塞部材421を構成する複数の部材42a、42bが、スリーブ41bよりも径方向外方の位置となる。このため、X線検査装置本体41でのX線検査が終了した後に、長尺管P1を搬送しても、長尺管P1の周溶接部PWが閉塞部材421に干渉するおそれがなく、搬送に支障が生じない。
なお、X線の漏洩をより一層抑制するには、図1に示すように、X線漏洩抑制機構42と同様の構成を有する一対のX線漏洩抑制機構42Aを筐体41a内に取り付けることが好ましい。X線漏洩抑制機構42Aは、一対のスリーブ41bのうち、長尺管P1の搬送方向上流側に設けられたスリーブ41bに対してはその下流側の開口部410の近傍に取り付けられ、長尺管P1の搬送方向下流側に設けられたスリーブ41bに対してはその上流側の開口部410の近傍に取り付けられる。
以上に説明したX線検査装置4によって長尺管P1の周溶接部PWが検査され、周溶接部PWが正常であると判定された場合、制御装置5が搬送装置1及び巻取装置3を駆動することで、長尺管P1は搬送され、リール31に巻き取られる。
一方、X線検査装置4によって長尺管P1の周溶接部PWが不良であると判定された場合、前述のように、溶接装置2とX線検査装置4とが搬送装置1に沿って互いに別個に移動可能とされているため、制御装置5は搬送装置1及び巻取装置3を逆方向に駆動することなく(長尺管P1を逆方向に搬送することなく)、溶接装置2で長尺管P1に再び周溶接部PWを形成し、X線検査装置4で再び形成された周溶接部PWを検査することが可能である。長尺管P1の周溶接部PWが不良であると判定された場合の制御装置5の具体的な動作例については後述する。
なお、X線検査装置4によって長尺管P1の周溶接部PWが不良であるか否かが自動判定される場合には、その判定結果が制御装置5に自動送信されることで、制御装置5は判定結果に応じた動作を実行可能である。また、X線検査装置4を用いて長尺管P1の周溶接部PWが不良であるか否かを作業者が判定する場合には、その判定結果を作業者が制御装置5に入力することで、制御装置5は判定結果に応じた動作を実行可能である。
以下、図4〜図7も適宜参照しつつ、本発明の一実施形態に係る周溶接部PWの検査方法について説明する。本実施形態に係る周溶接部PWの検査方法は、前述のように、X線源412やX線画像検出器413を備えるX線検査機41cを用いて被検査管である長尺管P1の周溶接部PWを検査する方法であり、以下の第1〜第3ステップを実行する。また、本実施形態では好ましい方法として、以下の第4〜第6ステップも実行する。
<第1ステップ>
第1ステップでは、図2(c)に示すように、長尺管P1の周溶接部PWがX線源412の放射中心CL上の位置から長尺管P1の長手方向にずれた位置において、長尺管P1を停止させる。具体的には、制御装置5が、周溶接部PWが放射中心CL上の位置からずれ量Lだけずれた位置で停止するように、搬送装置1及び巻取装置3の動作を停止させる。
上記のずれ量Lは、X線画像検出器413で生成されるX線画像における長尺管P1の周溶接部PWに相当する画素領域が環状となるように決定される。以下、ずれ量Lの決定方法に関し、図4を参照して具体的に説明する。
図4は、本実施形態に係る周溶接部PWの検査方法において、周溶接部PWのずれ量Lの決定方法を説明する説明図である。図4に示すように、本実施形態では、周溶接部PWのずれ量Lを決定するに際し、計算を容易にするため、周溶接部PWの外径が長尺管P1の外径(周溶接部PW以外の部位の外径)ODに等しいと仮定すると共に、長尺管P1の肉厚は0と仮定している。このように仮定しても、X線画像における長尺管P1の周溶接部PWに相当する画素領域が環状となるために必要なずれ量Lの計算結果に大きな誤差は生じないためである。
図4に示すように、X線源412の放射点Cから放射されたX線のうち、周溶接部PWのX線源412側の外面を透過するX線は、直線LU1と直線LU2とで区画される範囲に存在し、周溶接部PWのX線画像検出器413側の外面を透過するX線は、直線LL1と直線LL2とで区画される範囲に存在することになる。X線画像検出器413で生成されるX線画像における長尺管P1の周溶接部PWに相当する画素領域が環状となるためには、周溶接部PWのX線源412側の外面を透過するX線と、周溶接部PWのX線画像検出器413側の外面を透過するX線とが重ならないようにすればよい。そのためには、直線LU2と放射中心CLとの成す角度をθ1とし、直線LL1と放射中心CLとの成す角度をθ2としたときに、θ1>θ2であればよい。したがい、以下の式(A)を満足すればよい。
tanθ1>tanθ2 ・・・(A)
ここで、図4に示すように、X線源412(X線源412の放射点C)と長尺管P1のX線源412に対向する側の外面との離間距離をHとし、長尺管P1の外径をODとし、周溶接部PWの幅をWとすると、幾何学的に、
tanθ1=(L−W/2)/H ・・・(B)
tanθ2=(L+W/2)/(H+OD) ・・・(C)
が成り立つ。
前述のように、X線画像における長尺管P1の周溶接部PWに相当する画素領域が環状となるためには、式(A)を満足すればよいため、式(A)の左辺に式(B)を代入し、式(A)の右辺に式(C)を代入して整理すると、以下の式(1)が成立する。
L>W(2H+OD)/2OD ・・・(1)
本実施形態では、第1ステップにおいて、長尺管P1の周溶接部PWのX線源の放射中心CL上の位置からのずれ量Lが上記の式(1)を満足するように、長尺管P1を停止させる。
上記の式(1)において、X線源412と長尺管P1のX線源412に対向する側の外面との離間距離H、長尺管P1の外径OD及び周溶接部PWの幅Wは、それぞれ設計値を用いることができるため、周溶接部PWのずれ量Lの下限値(式(1)の右辺の値)を容易に算出することが可能である。
なお、周溶接部PWをずらし過ぎると、周溶接部PWのX線源412側の部位を透過したX線と、周溶接部PWのX線画像検出器413側の部位を透過したX線とを、単一のX線画像検出器413で同時に検出できなくなるおそれがある。このため、X線画像検出器413の寸法(長尺管P1の長手方向に沿った寸法)に応じて、各X線を単一のX線画像検出器413で同時に検出できるように、周溶接部PWのずれ量Lの上限値を決定すればよい。
例えば、H=192.4mm、OD=15.3mm、W=3mmとすると、上記の式(1)は、L>39.2mmとなる。
したがい、例えば、L=50mmに設定することで、上記の式(1)を満足すると共に、過度にずれ量Lが大きくならないため、周溶接部PWのX線源412側の部位を透過したX線と、周溶接部PWのX線画像検出器413側の部位を透過したX線とを、単一のX線画像検出器413で同時に検出可能である。
<第2ステップ>
第2ステップでは、第1ステップによって停止した長尺管P1に対して、X線源412からX線を放射し、X線画像検出器413でX線画像である第1X線画像を生成する。
なお、本実施形態では、この第2ステップが、予め決められた複数の位置(図2(b)に示す例では、60°ピッチの3箇所)で実行され、複数の第1X線画像が生成される。
<第3ステップ>
第3ステップでは、第2ステップによって生成された複数の各第1X線画像を用いて長尺管P1の周溶接部PWを検査する。具体的には、本実施形態では、各第1X線画像を用いて長尺管P1の周溶接部PWに存在する溶け込み不良を検出する。この溶け込み不良の検出方法の具体的な内容については後述する。
<第4ステップ>
図5は、本実施形態に係る周溶接部PWの検査方法において、第1〜第3ステップと、第4〜第6ステップとの関係を説明する説明図である。
本実施形態の第4ステップでは、長尺管P1の周溶接部PWがX線源412の放射中心CL上の位置となるように、長尺管P1を停止させる。具体的には、図5(a)に示すように、制御装置5が、搬送装置1及び巻取装置3を駆動することで、第1〜第3ステップにおいて周溶接部PWが放射中心CL上の位置からずれ量Lだけずれた位置で停止していた長尺管P1を搬送し、周溶接部PWがX線源412の放射中心CL上の位置で停止するように、搬送装置1及び巻取装置3の動作を停止させる。
<第5ステップ>
第5ステップでは、第4ステップによって停止した長尺管P1に対して、X線源412からX線を放射し、X線画像検出器413でX線画像である第2X線画像を生成する。
なお、本実施形態では、この第5ステップが、予め決められた複数の位置(図2(b)に示す例では、60°ピッチの3箇所)で実行され、複数の第2X線画像が生成される。
<第6ステップ>
第6ステップでは、第5ステップによって生成された複数の各第2X線画像を用いて長尺管P1の周溶接部PWを検査する。具体的には、本実施形態では、各第2X線画像を用いて長尺管P1の周溶接部PWに存在する溶け込み不良以外の不良(例えば、ポロシティなど)を検出する。ポロシティなどの溶け込み不良以外の不良を検出するには、例えば、画像処理装置414が各第2X線画像に対して画像処理を施すことで、画素濃度が周囲と異なる画素領域を欠陥領域として抽出すればよい。そして、抽出した欠陥領域の面積の大小に応じて周溶接部PWの良否を判定することが可能である。
なお、第4〜第6ステップは、必ずしも第1〜第3ステップの後に実行する必要はなく、第4〜第6ステップを先に実行した後、第1〜第3ステップを実行することも可能である。
また、第1、第2、第4及び第5ステップを先に実行(第1X線画像及び第2X線画像を先にまとめて生成)した後、第3及び第6ステップを実行することも可能である。
さらに、図5(b)に示すように、長尺管P1の長手方向に沿って、X線源412として一対のX線源412A、412Bを配置し、一方のX線源412Aを用いて第1〜第3ステップを実行し、他方のX線源412Bを用いて第4〜第6ステップを実行することも可能である。すなわち、一方のX線源412Aの放射中心CLと、他方のX線源412Bの放射中心CLとが、長尺管P1の長手方向に沿って、前述の式(1)を満足するように決定されたずれ量Lだけ互いにずれた状態で、一対のX線源412A、412Bを配置する。そして、図5(b)に示す例では、長尺管P1の周溶接部PWが他方のX線源412Bの放射中心CL上の位置となるように、長尺管P1を停止させた状態で、一方のX線源412Aを用いて第1〜第3ステップを実行し、他方のX線源412Bを用いて第4〜第6ステップを実行することが可能である。図5(b)に示す例では、X線源412として一対のX線源412A、412Bを配置する必要があるため、図5(a)に示す例に比べてコストが増えるという欠点がある。しかしながら、第1〜第3ステップを実行する場合と、第4〜第6ステップを実行する場合との間で、長尺管P1を搬送して周溶接部PWの位置を変更する必要がないため、図5(a)に示す例に比べて検査時間が短縮されるという利点を有する。
以下、前述の第3ステップにおける溶け込み不良の検出方法について、具体的に説明する。
図6は、周溶接部PWに不良の無い正常な長尺管(正常材)P1と、周溶接部PWに溶け込み不良が存在する長尺管(不良材)P1とについて、X線画像検出器413で生成されるX線画像の例を示す図である。図6(a)は正常材の模式断面図を、図6(b)は不良材の模式断面図を、図6(c)は正常材の第2X線画像の例を、図6(d)は不良材の第2X線画像の例を、図6(e)は正常材の第1X線画像の例を、図6(f)は不良材の第1X線画像の例を示す。なお、図6(c)〜図6(f)に示す各X線画像は、X線の透過量が多い画素領域が暗く表示され(黒に近い小さな画素濃度を有し)、X線の透過量が少ない画素領域が明るく表示されている(白に近い大きな画素濃度を有する)。
図6(b)に示すように、溶け込み不良は、溶接材料が管の端部間に十分に溶け込まない不良である。この溶け込み不良が存在する周溶接部PWは、図6(a)に示す正常材の周溶接部PWに比べて溶接材料が少なくなるため、正常材の周溶接部PWに比べて、溶け込み不良が存在する箇所のX線の透過量が増えると考えられる。なお、図6(b)に示す例では、断面の上側に溶け込み不良が発生しているが、下側は正常である。このように、通常、溶け込み不良は、周溶接部PWの全周に亘って発生するのではなく、周方向の一部で発生する。
しかしながら、図6(c)及び(d)に示す第2X線画像は、周溶接部PWのX線源412側の部位を透過したX線及び周溶接部PWのX線画像検出器413側の部位を透過したX線の何れもがX線画像検出器413で重なって(同じ位置で)検出されて生成されたX線画像である。このため、図6(c)に示す正常材の第2X線画像と、図6(d)に示す不良材の第2X線画像とを対比しても、両者の差異を明確に区別できず、溶け込み不良を精度良く検出できない。
これに対し、本実施形態に係る周溶接部PWの検査方法では、前述のように、第1X線画像を用いて長尺管P1の周溶接部PWに存在する溶け込み不良を検出している。図6(e)及び(f)に示すように、第1X線画像では、周溶接部PWに相当する画素領域が環状になる。すなわち、第1X線画像は、周溶接部PWのX線源412側の部位を透過したX線と、周溶接部PWのX線画像検出器413側の部位を透過したX線とが、重ならずにX線画像検出器413の異なる位置で検出されて生成されたX線画像である。このため、図6(e)に示す正常材の第1X線画像と、図6(f)に示す不良材の第1X線画像とを対比すると、図6(f)に示す不良材の溶け込み不良を比較的鮮明に可視化でき(図6(f)に示す環状の画素領域において、矢符で示す、部分的に暗く表示されている箇所が溶け込み不良発生箇所)、溶け込み不良を精度良く検出可能である。具体的には、画像処理装置414が具備するモニタに表示された第1X線画像を作業者が目視することで、溶け込み不良の有無を判定し、溶け込み不良の有無に応じて周溶接部PWの良否を判定することが可能である。
また、作業者の目視判定に代えて、又は作業者の目視判定に加えて、画像処理装置414が溶け込み不良の有無を自動判定することも可能である。
図7は、溶け込み不良の有無を自動判定する方法の一例を示す図である。図7(a)は正常材の例を、図7(b)は周溶接部PWに溶け込み不良が存在する不良材の例を示す。図7に示すように、溶け込み不良の有無を自動判定するには、例えば、周溶接部PWを含む所定の領域(図7の左側に示す第1X線画像において破線で囲った領域)において、所定のしきい値を超える大きな画素濃度を有する画素領域を抽出し、該抽出した画素領域(図7の右側の図に示すハッチングを施した領域)を周溶接部PWに相当する画素領域とする。図7(b)に示す不良材の場合、溶け込み不良が存在する箇所については、画素濃度が小さくなる(暗くなる)ため、所定のしきい値を超えることなく、周溶接部PWに相当する画素領域として抽出されないことが期待できる。このため、例えば、図7(a)に示す正常材の場合の周溶接部PWに相当する画素領域の面積S1に比べて、図7(b)に示す不良材の場合の周溶接部PWに相当する画素領域の面積S2が小さくなると考えられる。したがい、周溶接部PWに相当する画素領域の面積の大小に応じて、溶け込み不良の有無を自動判定することが可能である。
以上に説明したように、本実施形態に係る周溶接部PWの検査方法によれば、第1及び第2ステップを実行することで、長尺管P1の周溶接部PWに相当する画素領域が環状となる第1X線画像が生成される。すなわち、周溶接部PWのX線源412側の部位を透過したX線と、周溶接部PWのX線画像検出器413側の部位を透過したX線とが、重ならずにX線画像検出器413の異なる位置で検出されて生成された第1X線画像が得られる。したがい、第3ステップにおいて、周溶接部PWに存在する溶け込み不良が比較的鮮明に可視化された第1X線画像を用いて、溶け込み不良を精度良く検出可能である。
また、本実施形態に係る周溶接部PWの検査方法によれば、通常のX線検査機41cを用いて、周溶接部PWの位置をX線源412の放射中心CL上の位置からずらすだけでよいため、容易に溶け込み不良を検出可能である。
さらに、本実施形態に係る周溶接部PWの検査方法によれば、第4及び第5ステップを実行することで、長尺管P1の長手方向に略垂直な方向から周溶接部PWに向けてX線を放射することで生成された第2X線画像が得られる。したがい、第6ステップにおいて、第2X線画像を用いることで、長尺管P1の周溶接部PWに存在する溶け込み不良以外の不良(例えば、ポロシティなど)を寸法精度の良い状態で検出することが可能である。本実施形態によれば、溶け込み不良を検出する(第3ステップ)場合と、溶け込み不良以外の不良を検出する(第6ステップ)場合とで、X線源412を傾動させる機構等を設ける必要がないため、X線検査機41cが大掛かりになることに起因したコストの増大やメンテナンス性の悪化を招くおそれがない。
以上に説明した本実施形態に係る周溶接部PWの検査方法によって長尺管P1の周溶接部PWが不良であると判定された場合(第1〜第3ステップにおいて不良であると判定されるか、或いは、第4〜第6ステップにおいて不良であると判定された場合)、前述のように、溶接装置2とX線検査装置4とが搬送装置1に沿って互いに別個に移動可能とされているため、制御装置5は、好ましい態様として、以下の第1手順〜第6手順を実行可能である。以下、図8〜図13を適宜参照しつつ、制御装置5が実行する第1手順〜第6手順について説明する。なお、図8〜図14は、制御装置が実行する第1手順〜第6手順による溶接装置2及びX線検査装置4の動きを説明する平面図であり、便宜上、搬送装置1の図示は省略している。
<第1手順>
図8に破線で示す初期位置にあるX線検査装置4によって長尺管P1の周溶接部PWが不良であると判定された場合、制御装置5は、X線検査装置4を長尺管P1の搬送方向下流側に移動させる。X線検査装置4の移動量は、不良であると判定された周溶接部PWの切断作業の邪魔にならず、なお且つ、後述の第2手順において溶接装置2を長尺管P1の搬送方向下流側に移動させた際に、溶接装置2がX線検査装置4と干渉しないように設定することが好ましい。
X線検査装置4が移動した後、図9に示すように、不良であると判定された周溶接部PWを切断すればよい。周溶接部PWの切断は、例えば、溶接装置2の下流側に設置された可搬式の切断機を用いて、作業者が手動で行うことが可能である。
なお、切断後の長尺管P1の端面は、バリ取りや研磨等を施し、後述の第3手順において周溶接を施し易くすることが好ましい。長尺管P1の端面のバリ取りや研磨は、例えば、溶接装置2の下流側に設置された可搬式の開先・面取り機を用いて、作業者が手動で行うことが可能である。
<第2手順>
次に、制御装置5は、図10に示すように、不良であると判定された周溶接部PWが切断された後の長尺管P1の切断箇所まで、破線で示す初期位置にある溶接装置2を長尺管P1の搬送方向下流側に移動させる。
<第3手順>
次に、制御装置5は、図11に示すように、溶接装置2を駆動して、溶接装置2によって長尺管P1の切断箇所に再び周溶接を施し、周溶接部PWを形成する。
以上に説明した第1手順〜第3手順によれば、搬送装置1及び巻取装置3(図1参照)を逆方向に駆動して長尺管P1を逆方向(上流側)に搬送する必要がない。長尺管P1を逆方向に搬送する代わりに、X線検査装置4及び溶接装置2を長尺管P1の通常の搬送方向に移動させている。
<第4手順>
次に、制御装置5は、図12に示すように、溶接装置2を長尺管P1の搬送方向上流側に移動させる。この際、溶接装置2を初期位置(図8に示す位置)まで移動させることが好ましい。これにより、後述の第5手順においてX線検査装置4を移動させても、溶接装置2がX線検査装置4に干渉しない。
<第5手順>
次に、制御装置5は、図13に示すように、長尺管P1の再び形成された周溶接部PWまで、X線検査装置4を長尺管P1の搬送方向上流側に移動させる。すなわち、X線検査装置4を初期位置(図8に破線で示す位置)まで移動させる。
なお、第4手順及び第5手順は、X線検査装置4の移動速度の方が大きくて溶接装置2とX線検査装置4とが干渉するというような支障が無い限り、同時に実行することも可能である。
<第6手順>
最後に、制御装置5は、X線検査装置4を駆動して、X線検査装置4によって長尺管P1の再び形成された周溶接部PWを検査する。
以上に説明した第4手順〜第6手順においても、長尺管P1を搬送する必要がない。
すなわち、上記の第1手順〜第6手順を実行することにより、搬送装置1及び巻取装置3を逆方向に駆動することなく(長尺管P1を逆方向に搬送することなく)、溶接装置2で長尺管P1に再び周溶接部PWを形成し、X線検査装置4で再び形成された周溶接部PWを検査することが可能である。このため、長尺管P1を逆方向に搬送することに起因する外面疵の発生や強度の劣化を抑制可能である。
上記の第1手順〜第6手順を実行した結果、再び形成された周溶接部PWが正常であると判定された場合、制御装置5が搬送装置2及び巻取装置3を駆動することで、長尺管P1は搬送され、リール31に巻き取られる。一方、再び形成された周溶接部PWが不良であると判定された場合、上記の第1手順〜第6手順が繰り返し実行されることになる。
1・・・搬送装置
2・・・溶接装置
3・・・巻取装置
4・・・X線検査装置
5・・・制御装置
31・・・リール
41・・・X線検査装置本体
41c・・・X線検査機
412、412A、412B・・・X線源
413・・・X線画像検出器
42・・・X線漏洩抑制機構
100・・・長尺管の製造設備
P・・・管
P1・・・被検査管(長尺管)
PW・・・周溶接部
L・・・ずれ量

Claims (3)

  1. 被検査管の長手方向に対して略垂直な方向に延びる放射中心を有し、該被検査管に向けてX線を放射するX線源と、前記被検査管を挟んで前記X線源に対向する位置に配置され、前記X線源から放射されて前記被検査管を透過したX線を検出してX線画像を生成するX線画像検出器とを備えるX線検査機を用いて被検査管の周溶接部を検査する方法であって、
    前記X線画像における前記被検査管の周溶接部に相当する画素領域が環状となるように、前記被検査管の周溶接部が前記X線源の放射中心上の位置から前記被検査管の長手方向にずれた位置において、前記被検査管を停止させる第1ステップと、
    前記第1ステップによって停止した前記被検査管に対して、前記X線源からX線を放射し、前記X線画像検出器で前記X線画像である第1X線画像を生成する第2ステップと、
    前記第2ステップによって生成された前記第1X線画像を用いて前記被検査管の周溶接部を検査する第3ステップと、
    を含むことを特徴とする周溶接部の検査方法。
    なお、「略垂直な方向」とは、前記周溶接部が前記X線源の放射中心上に位置する場合に、前記周溶接部の前記X線源側の部位を透過したX線及び前記周溶接部の前記X線画像検出器側の部位を透過したX線が前記X線画像検出器で重なって検出される状態になる方向を意味する。
  2. 前記X線源と前記被検査管の前記X線源に対向する側の外面との離間距離をHとし、前記被検査管の外径をODとし、前記周溶接部の幅をWとした場合、前記第1ステップにおいて、前記被検査管の周溶接部の前記X線源の放射中心上の位置からのずれ量Lが以下の式(1)を満足するように、前記被検査管を停止させる、
    ことを特徴とする請求項1に記載の周溶接部の検査方法。
    L>W(2H+OD)/2OD ・・・(1)
  3. 前記被検査管の周溶接部が前記X線源の放射中心上の位置となるように、前記被検査管を停止させる第4ステップと、
    前記第4ステップによって停止した前記被検査管に対して、前記X線源からX線を放射し、前記X線画像検出器で前記X線画像である第2X線画像を生成する第5ステップと、
    前記第5ステップによって生成された前記第2X線画像を用いて前記被検査管の周溶接部を検査する第6ステップと、
    を更に含み、
    前記第3ステップにおいて、前記第1X線画像を用いて前記被検査管の周溶接部に存在する溶け込み不良を検出し、
    前記第6ステップにおいて、前記第2X線画像を用いて前記被検査管の周溶接部に存在する溶け込み不良以外の不良を検出する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の周溶接部の検査方法。

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