JP2017219256A - 冷却ユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】内部に閉空間を形成する筐体と、前記筐体の内部に配置される熱交換器と、前記筐体の側面のうちの1つに取り付けられた吸入フードと、前記筐体の側面のうちの他の1つの取り付けられたファンユニットと、前記ファンユニットの前記熱交換器側に取り付けられたダンパーユニットと、を備え、前記ダンパーユニットは、矩形筒状のダンパーケースと、その両端に設けられたシャフトが前記ダンパーケースの内側に回動自在に取り付けられたシャッタと、前記ダンパーケースの外面に沿って前記シャフトに当接又は近接するように取り付けられたヒータと、を有することを特徴とする冷却ユニット。
【選択図】図2
Description
このような冷却ユニットにおいては、外気に含まれる水分が冷気となった際に霜として冷却器に付着することがあり、これにより冷却器の冷却能力が低下してしまうことがある。
これらのような冷却運転と除霜運転とを切り替えて使用されるユニットクーラーとして、例えば、冷却器及び送風機の下流側に位置するダクトにダンパを設けて、除霜運転時に冷却器チャンバの内部空間を密閉する構造のものが知られている(特許文献1参照)。
しかしながら、ダンパが閉じていることによりチャンバ内部が密閉されているため、上記水蒸気がチャンバ内に充満すると、内部空間にある送風機の表面やダンパの開閉機構に水滴として付着することとなる。
除霜方式としては、上記のようにホットガスを用いるものだけでなく、ヒータを用いるもの、またそれらを組み合わせたもの等が知られているが、いずれもダンパの開閉機構に氷塊が形成されてしまい動作不良等の原因となっていた。
そこで、本発明の目的は、冷却運転と除霜運転との切り替えによる送風機の動作不良を防止するとともに、除霜運転時の密閉を確実に行うことができる冷却ユニットを提供することにある。
図1は、本発明の実施例1による冷却ユニットの概略を示す縦断面図である。
図1に示すように、本発明の実施例1による冷却ユニット10は、内部に閉空間を形成する筐体12と、当該筐体12の内部に配置される熱交換器20と、上記筐体12の側面のうちの1つに取り付けられた吸入フード14と、上記筐体12の側面のうちの他の1つの取り付けられたファンユニット30と、当該ファンユニット30の熱交換器20が配置された側に取り付けられたダンパーユニット100と、を備えている。
一方、筐体12の側面12aと対向する位置の側面12bには、筐体12の内面側にダンパーユニット100が、また筐体12の外面側にファンユニット30が、それぞれ取り付けられる。
筐体12は、本実施例においては、例えば脚部16を介して大型の冷蔵庫や冷凍庫等(図示せず)の底面Bに設置されるが、適宜の手段を用いて当該冷蔵庫や冷凍庫の天井により垂下されるようにしてもよい。
また、熱交換器20には、除霜運転時に当該熱交換器20を温めるためのデフロストガス供給機構(図示せず)が備えられている。
このような構成により、除霜運転時に霜が融解した水は外部に排出される。
送風機34が回転駆動すると、羽根車34aの回転によりダンパーユニット100が開き、吸入フード14の下面側開口部14aから筐体12内に空気が吸い込まれ、熱交換器20にて冷却された空気が排気ダクト32から矢印A2の方向に排出され、冷気が上記冷蔵庫や冷凍庫等の室内に供給される。
図2に示すように、実施例1によるダンパーユニット100は、矩形筒状のダンパーケース110と、複数シャッタ122と、上記ダンパーケースの外面に沿って取り付けられたヒータ130とを備えており、各シャッタ122の左右に設けられたシャフト120がダンパーケース110の側面内側に回動自在に取り付けられている
すなわち、シャッタ122は、送風機34が駆動されて筐体12の内部から外部へ空気が排出されるときはその空気の圧力により開放位置P1に回動し、送風機34の駆動が停止されると自重により下がって閉鎖位置P2に戻る。
ここで、ヒータ130は、その全体が発熱するものであっても、あるいは少なくとも各シャフト120の端部近傍における部分のみが発熱するものであっても良い。
ダンパーケース110の側辺に配置されたヒータ130は、シャフト120の端部すなわちダンパーケース110とシャフト120との回動支持部の近傍に位置するため、仮に上記回動支持部に霜が付着して氷塊を形成したとしても、ヒータ130の加熱により当該氷塊を融解してダンパーケース110とシャフト120との固着を防止する。
まず、冷却ユニット10が冷却運転する場合、熱交換器20を駆動しつつ、ファンユニット30の送風機34を回転駆動させる。
このとき、ファンユニット30内部の空気が排出されるため、図2(b)に示すように筐体12内部でダンパーユニット100に向かう空気の流れが生じ(矢印A3参照)、ダンパーユニット100のシャッタ122が開放位置P1まで回動する。
そして、吸入フード14から吸入された外気は、熱交換器20を通る際に抜熱され、ダンパーユニット100を通過してファンユニット30に至り、排気ダクト32から冷気として排出される。
すると、ファンユニット30の排気ダクト32からの排気が止まるため、ダンパーユニット100のシャッタ122が閉鎖位置P2に位置するように回動する。
これにより、筐体12の内部は、ダンパーユニット100を境に外部に対して密閉される状態となり、吸入フード14からの外気の吸入も止まる。
そして、融解した霜あるいは氷塊は水となり、筐体12の底面に設けられたドレン機構により筐体12の外部に排出される。
これにより、ダンパーユニット100のダンパーケース110とシャフト120との回動支持部等に霜あるいは氷塊が付着していたとしても、ヒータ130からの熱でダンパーケース110とシャフト120との回動支持部の近傍を加熱するため、霜あるいは氷塊が融解して確実にシャッタ122が閉鎖位置P2に位置するように回動する。
このため、冷却運転中に上記回動支持部を含むダンパーユニット100が凍結したとしても、ヒータ130からの熱により付着した霜あるいは氷塊を融解させることができるため、シャッタ122を確実に回動させて筐体12の内部の密閉を確保し、ホットガスを用いた除霜動作を効率的に行うことができる。
さらに、本実施例1においては、熱交換器20が配置された筐体12と送風機34との間にダンパーユニット100が配置されているので、冷房運転から除霜運転に切り替わるとき、あるいはその逆の切り替え等の際における筐体12内の温度変化が送風機34に伝達されない。この結果、送風機34のモータ内部に水分が混入することも効果的に防止できる。
なお、本実施例1においては、複数のシャッタ122が設けられる場合を例示したが、シャッタ122は1つであっても良い。
図3〜図5を用いて、本発明の実施例2による冷却ユニットの概要を説明する。
実施例2による冷却ユニットは、ダンパーユニットの構成においてのみ実施例1による冷却ユニットと異なるため、以下においては、実施例2による冷却ユニットに適用されるダンパーユニットの構成のみを説明し、冷却ユニットにおける実施例1と共通するその他の構成についての説明は省略する。
図3に示すように、実施例2によるダンパーユニット200は、矩形筒状のダンパーケース210と、複数のシャッタ222と、上記ダンパーケース210の外面に沿って取り付けられたヒータ230と、上記複数のシャッタ222の動きをアーム部材244を介して一体に連結する連結バー240と、を備えており、各シャッタ222の左右に設けられたシャフト220が、ダンパーケース210の側面内側に回動自在に取り付けられている。
なお、実施例2においても、各シャッタ222は、筐体12の内部から外部へ排出される空気の圧力により開放位置に回動し、空気の排出が行われないときは自重により下がって閉鎖位置に戻るように構成されている。
ダンパーケース210の側辺に配置されたヒータ230は、ダンパーケース210とシャフト220との回動支持部の近傍に位置するため、仮に上記回動支持部に霜が付着して氷塊を形成したとしても、ヒータ230の加熱により当該氷塊を融解してダンパーケース210とシャフト220との固着を防止する。
実施例2による冷却ユニットにおいて、シャッタ222に取り付けられたシャフト220の端部には、略L字状のアーム部材244の一端244aが固着されている。
そして、上記アーム部材244の他端244bは、連結シャフト242を介して連結バー240に取り付けられている。
一方、アーム部材244の他端244bは、連結シャフト242に回動自在に取り付けられており、結果として、アーム部材244の他端244bは連結バー240に対して相対的に回動する。
また、連結バー240は、図示上でアーム部材244の外側、すなわちヒータ230が配置されている側に取り付けられる。
まず、冷却ユニットが冷却運転状態にある場合、図1に示すファンユニット30の送風機34が回転駆動しているため、吸入フード14から筐体12の内部を通って排気ダクト32に至る空気の流れが生じ、ダンパーユニット200のシャッタ222は開放位置に位置している。
このとき、アーム部材244は、シャッタ222とともに回動するシャフト220の回動に追従して回動し、連結バー240が下限位置P3に位置する。
このとき、連結バー240は、アーム部材244に対して相対的に回動するように取り付けられているため、図示上の上下方向の姿勢を維持した状態で上限位置P4に位置するように移動する。
この状態で、ホットガスによる除霜動作を行い、熱交換器20や筐体12内部等に付着した霜あるいは氷塊を融解させる。
このとき、ヒータ230がアーム部材244の外側の面及びシャフト220の端部と接しているため、ダンパーケース210とシャフト220との回動支持部等に付着した霜あるいは氷塊は確実に融解する。
また、ヒータ230からの熱は、アーム部材244から連結シャフト242を介して連結バー240にも伝達するため、連結シャフト242と連結バー240との支持部に霜あるいは氷塊が付着したとしても、これらを融解することにより確実にシャッタ222を閉鎖位置に回動させる。
また、ヒータ230からの熱をアーム部材244を介してシャフト220あるいは連結シャフト242に伝達するため、シャフト220と連結シャフト242とを個別に加熱する機構を設ける必要がなく、全体の構造を簡素化できる。
きる。
例えば、実施例1及び2において、図示上ではヒータを左右両側から別々にダンパーケースの外面に沿って配置する場合を例示したが、連続するヒータとしてダンパーケースの外周全面に配置するように構成してもよい。
さらに、上記の説明においては、ホットガスを用いた除霜方式を併用するものとして説明したが、本発明は特にこれのみに限定されることはなく、ヒータ、散水又はこれらの組合せ等によるあらゆる除霜方式を併用するものであっても良いことは当然である。
12 筐体
14 吸入フード
20 熱交換器
22 スペーサ
30 ファンユニット
32 排気ダクト
34 送風機
34a 羽根車
36 ステイ
100、200 ダンパーユニット
110、210 ダンパーケース
120、220 シャフト
122、222 シャッタ
130、230 ヒータ
240 連結バー
242 連結シャフト
244 アーム部材
Claims (2)
- 内部に閉空間を形成する筐体と、
前記筐体の内部に配置される熱交換器と、
前記筐体の側面のうちの1つに取り付けられた吸入フードと、
前記筐体の側面のうちの他の1つの取り付けられたファンユニットと、
前記ファンユニットの前記熱交換器側に取り付けられたダンパーユニットと、
を備えた冷却ユニットであって、
前記ダンパーユニットは、矩形筒状のダンパーケースと、その両側に設けられたシャフトが前記ダンパーケースの内側に回動自在に取り付けられたシャッタと、前記ダンパーケースの外面に沿って前記シャフトに当接又は近接するように取り付けられたヒータと、を有する
ことを特徴とする冷却ユニット。 - 前記シャッタは複数であり、
前記複数のシャフトの端部には、それぞれアーム部材の一端が固定されており、
前記アーム部材の他端は、共通する連結バーの連結シャフトにそれぞれ取り付けられる
ことを特徴とする請求項1に記載の冷却ユニット。
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