JP2017218239A - 乗客コンベアの乗降口装置 - Google Patents

乗客コンベアの乗降口装置 Download PDF

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Abstract

【課題】物体がステップと複数の櫛との間に巻き込まれることをより確実に抑制できる乗客コンベアの乗降口装置を提供する。【解決手段】乗客コンベアの乗降口装置は、乗客コンベアの乗降口において前記ステップの複数のクリートと噛み合う複数の櫛から突き出した上部を有し、当該上部が前記乗客コンベアの長手方向の中央の側から前記乗降口の側へ移動する方向に回転する案内ローラと、前記案内ローラの上部が前記乗降口の側から前記乗客コンベアの長手方向の中央の側へ移動する方向に前記案内ローラが回転することを防止する逆回転防止機構と、を備えた。【選択図】図3

Description

この発明は、乗客コンベアの乗降口装置に関する。
特許文献1は、乗客コンベアの乗降口装置を開示する。当該乗降口装置において、案内ローラの上部は、乗客コンベアの長手方向の中央の側から乗降口の側へ移動する。このため、ステップの上の物体は、乗客コンベアの長手方向の中央の側から乗降口の側へ誘導される。その結果、物体がステップと複数の櫛との間に巻き込まれることを抑制し得る。
特開平4−345497号公報
しかしながら、特許文献1に記載の乗降口装置において、案内ローラは、過大な荷重を受けた際に逆回転し得る。このため、物体は、乗降口においてステップと複数の櫛との間に巻き込まれ得る。
この発明は、上述の課題を解決するためになされた。この発明の目的は、物体がステップと複数の櫛との間に巻き込まれることをより確実に抑制できる乗客コンベアの乗降口装置を提供することである。
この発明に係る乗客コンベアの乗降口装置は、乗客コンベアの乗降口において前記ステップの複数のクリートと噛み合う複数の櫛から突き出した上部を有し、当該上部が前記乗客コンベアの長手方向の中央の側から前記乗降口の側へ移動する方向に回転する案内ローラと、前記案内ローラの上部が前記乗降口の側から前記乗客コンベアの長手方向の中央の側へ移動する方向に前記案内ローラが回転することを防止する逆回転防止機構と、を備えた。
この発明によれば、逆回転防止機構は、案内ローラの上部が乗降口の側から乗客コンベアの長手方向の中央の側へ移動する方向に案内ローラが回転することを防止する。このため、物体がステップと複数の櫛との間に巻き込まれることをより確実に抑制できる。
この発明の実施の形態1における乗客コンベアの乗降口装置が適用された乗客コンベアの構成図である。 この発明の実施の形態1における乗客コンベアの乗降口装置の一方の要部を側方から見た際の縦断面である。 この発明の実施の形態1における乗客コンベアの乗降口装置の一方の要部を正面から見た際の縦断面である。 この発明の実施の形態1における乗客コンベアの乗降口装置の他方の要部を側方から見た際の縦断面である。 この発明の実施の形態1における乗客コンベアの乗降口装置の他方の要部を正面から見た際の縦断面である。 この発明の実施の形態2における乗客コンベアの乗降口装置の一方の要部の斜視図である。 この発明の実施の形態2における乗客コンベアの乗降口装置の他方の要部の斜視図である。
この発明を実施するための形態について添付の図面に従って説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には同一の符号が付される。当該部分の重複説明は適宜に簡略化ないし省略される。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの乗降口装置が適用された乗客コンベアの構成図である。
図1の乗客コンベアは、エスカレーターである。例えば、乗客コンベアは、隣接階の一方から他方に跨るように設けられる。下部乗降口1は、乗客コンベアの下部に設けられる。下部乗降口1は、隣接階の下方階に設けられる。上部乗降口2は、乗客コンベアの上部に設けられる。上部乗降口2は、隣接階の上方階に設けられる。
下部機械室3は、下部乗降口1の直下に設けられる。ステップチェーン用下部スプロケット4は、下部機械室3に設けられる。上部機械室5は、上部乗降口2の直下に設けられる。ステップチェーン用上部スプロケット6は、上部機械室5に設けられる。ステップチェーン7は、ステップチェーン用下部スプロケット4とステップチェーン用上部スプロケット6とに無端状に巻き掛けられる。複数のステップ8は、ステップチェーン7に無端状に設けられる。複数のステップ8の各々は、図示しない複数のクリートを備える。
一対のスカートガード9は、複数のステップ8の両外側に設けられる。一対のスカートガード9は、乗客コンベアの長手方向に沿うように設けられる。図示しない欄干パネルは、一対のスカートガード9の各々に設けられる。移動手摺10の各々は、欄干パネルの各々に対応して無端状に設けられる。
手摺駆動装置11の各々は、乗客コンベアの上部に設けられる。手摺駆動装置11の駆動ローラ11aは、対応した移動手摺10の内側に接する。移動手摺チェーン用スプロケット12は、ステップチェーン用上部スプロケット6と同じ軸に設けられる。移動手摺チェーン13は、手摺駆動装置11と移動手摺チェーン用スプロケット12とに無端状に巻き掛けられる。
減速機14は、上部機械室5に設けられる。チェーン15は、ステップチェーン用上部スプロケット6と減速機14とに無端状に巻き掛けられる。駆動電動機16は、上部機械室5に設けられる。チェーン17は、減速機14と駆動電動機16とに無端状に巻き掛けられる。制御装置18は、駆動電動機16に接続される。
乗客コンベアにおいて、制御装置18は、駆動電動機16を回転させる。チェーン17は、駆動電動機16の駆動に追従して移動する。減速機14は、チェーン17の移動に追従して回転する。チェーン15は、減速機14の回転に追従して移動する。ステップチェーン用上部スプロケット6は、チェーン15の移動に追従して回転する。ステップチェーン7は、ステップチェーン用上部スプロケット6の回転に追従して移動する。複数のステップ8は、ステップチェーン7の移動に追従して移動する。
移動手摺チェーン用スプロケット12は、ステップチェーン用上部スプロケット6と同期して回転する。移動手摺チェーン13は、移動手摺チェーン用スプロケット12の回転に追従して移動する。駆動ローラ11aは、移動手摺チェーン用スプロケット12の移動に追従して回転する。駆動ローラ11aは、移動手摺10を摩擦力により駆動する。移動手摺10は、図示しないガイド部材に沿って循環移動する。
次に、図2から図5を用いて、一対の乗降口装置を説明する。
図2はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの乗降口装置の一方の要部を側方から見た際の縦断面である。図3はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの乗降口装置の一方の要部を正面から見た際の縦断面である。図4はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの乗降口装置の他方の要部を側方から見た際の縦断面である。図5はこの発明の実施の形態1における乗客コンベアの乗降口装置の他方の要部を正面から見た際の縦断面である。
図2と図3とに示すように、乗降口装置の一方は、下部乗降口1に設けられる。乗降口装置の一方は、ランディングプレート19aと複数の櫛20aと案内ローラ21aと駆動ローラ22aと清掃ブラシ23aと回転伝達機構24aと逆回転防止機構25aとを備える。
ランディングプレート19aは、下部機械室3(図2と図3とにおいては図示せず)の開口部を上方から塞ぐ。複数の櫛20aは、ランディングプレート19aにおける乗客コンベアの長手方向の中央の側の端部に設けられる。複数の櫛20aは、ステップ8の複数のクリートと噛み合う。
案内ローラ21aは、ステップ8と複数の櫛20aとの間に設けられる。案内ローラ21aの上部は、複数の櫛20aから上方に突き出る。駆動ローラ22aは、案内ローラ21aよりも下部乗降口1の側に設けられる。清掃ブラシ23aは、隣接したクリートの間において駆動ローラ22aの外周面に設けられる。
回転伝達機構24aは、案内ローラ21aと駆動ローラ22aとの間に設けられる。例えば、回転伝達機構24aは、一対の第1ギアと一対の第2ギアとを備える。第1ギアの一方は、案内ローラ21aの一端部に設けられる。第1ギアの他方は、案内ローラ21aの他端部に設けられる。第2ギアの一方は、駆動ローラ22aの一端部に設けられる。第2ギアの他方は、駆動ローラ22aの他端部に設けられる。第1ギアの一方と第2ギアの一方とは、互いに噛み合う。第1ギアの他方と第2ギアの他方とは、互いに噛み合う。
例えば、逆回転防止機構25aは、回転伝達機構24aに設けられる。例えば、逆回転防止機構25aは、図示しない一対のラチェット機構を備える。ラチェット機構の一方は、第1ギアの一方に設けられる。ラチェット機構の他方は、第1ギアの他方に設けられる。
例えば、乗客コンベアが下降運転に設定されている場合、ステップ8は、乗客コンベアの長手方向の中央の側から下部乗降口1の側に移動する。駆動ローラ22aは、ステップ8との摩擦力により回転する。清掃ブラシ23aは、駆動ローラ22aの回転に追従して回転する。
回転伝達機構24aは、駆動ローラ22aの回転を案内ローラ21aに伝達する。例えば、回転伝達機構24aは、一対の第1ギアと一対の第2ギアとにより駆動ローラ22aの回転を案内ローラ21aに伝達する。
その結果、案内ローラ21aは、駆動ローラ22aの回転方向と逆方向に回転する。この際、案内ローラ21aの上部は、乗客コンベアの長手方向の中央の側から下部乗降口1の側に移動する。
例えば、利用者がステップ8に乗った状態で下部乗降口1に近づくと、利用者の靴は、複数の櫛20aのいずれかの櫛20aに対応した案内ローラ21aの上部と接触する。その結果、利用者の靴は、案内ローラ21aの上部により乗客コンベアの長手方向の中央の側から下部乗降口1の側に誘導される。
この際、逆回転防止機構25aは、案内ローラ21aの上部が下部乗降口1の側から乗客コンベアの長手方向の中央の側へ移動する方向に案内ローラ21aが回転することを防止する。このため、利用者は、ステップ8から下部乗降口1の側に円滑に誘導される。
図4と図5とに示すように、乗降口装置の他方は、上部乗降口2に設けられる。乗降口装置の他方は、ランディングプレート19bと複数の櫛20bと案内ローラ21bと駆動ローラ22bと清掃ブラシ23bと回転伝達機構24bと逆回転防止機構25bとを備える。
ランディングプレート19bは、上部機械室5(図4と図5とにおいては図示せず)の開口部を上方から塞ぐ。複数の櫛20bは、ランディングプレート19bにおける乗客コンベアの長手方向の中央の側の端部に設けられる。複数の櫛20bは、ステップ8の複数のクリートと噛み合う。
案内ローラ21bは、ステップ8と複数の櫛20bとの間に設けられる。案内ローラ21bの上部は、複数の櫛20bから上方に突き出る。駆動ローラ22bは、案内ローラ21bよりも上部乗降口2の側に設けられる。清掃ブラシ23bは、隣接したクリートの間において駆動ローラ22bの外周面に設けられる。
回転伝達機構24bは、案内ローラ21bと駆動ローラ22bとの間に設けられる。例えば、回転伝達機構24bは、一対の第1ギアと一対の第2ギアとを備える。第1ギアの一方は、案内ローラ21bの一端部に設けられる。第1ギアの他方は、案内ローラ21bの他端部に設けられる。第2ギアの一方は、駆動ローラ22bの一端部に設けられる。第2ギアの他方は、駆動ローラ22bの他端部に設けられる。第1ギアの一方と第2ギアの一方とは、互いに噛み合う。第1ギアの他方と第2ギアの他方とは、互いに噛み合う。
例えば、逆回転防止機構25bは、回転伝達機構24bに設けられる。例えば、逆回転防止機構25bは、図示しない一対のラチェット機構を備える。ラチェット機構の一方は、第1ギアの一方に設けられる。ラチェット機構の他方は、第1ギアの他方に設けられる。
例えば、乗客コンベアが上昇運転に設定されている場合、ステップ8は、乗客コンベアの長手方向の中央の側から上部乗降口2の側に移動する。駆動ローラ22bは、ステップ8との摩擦力により回転する。清掃ブラシ23bは、駆動ローラ22bの回転に追従して回転する。
回転伝達機構24bは、駆動ローラ22bの回転を案内ローラ21bに伝達する。例えば、回転伝達機構24bは、一対の第1ギアと一対の第2ギアとにより駆動ローラ22bの回転を案内ローラ21bに伝達する。
その結果、案内ローラ21bは、駆動ローラ22bの回転方向と逆方向に回転する。この際、案内ローラ21bの上部は、乗客コンベアの長手方向の中央の側から上部乗降口2の側に移動する。
例えば、利用者がステップ8に乗った状態で上部乗降口2に近づくと、利用者の靴は、複数の櫛20bのいずれかの櫛20bに対応した案内ローラ21bの上部と接触する。その結果、利用者の靴は、案内ローラ21bの上部により乗客コンベアの長手方向の中央の側から上部乗降口2の側に誘導される。
この際、逆回転防止機構25bは、案内ローラ21bの上部が上部乗降口2の側から乗客コンベアの長手方向の中央の側へ移動する方向に案内ローラ21bが回転することを防止する。このため、利用者は、ステップ8から上部乗降口2の側に円滑に誘導される。
以上で説明した実施の形態1によれば、案内ローラ21aの上部は、乗客コンベアの長手方向の中央の側から下部乗降口1の側に移動する。この際、逆回転防止機構25bは、案内ローラ21aの上部が下部乗降口1の側から乗客コンベアの長手方向の中央の側へ移動する方向に案内ローラ21aが回転することを防止する。このため、物体が下部乗降口1においてステップ8と複数の櫛20aとの間に巻き込まれることをより確実に抑制できる。
また、案内ローラ21bの上部は、乗客コンベアの長手方向の中央の側から上部乗降口2の側に移動する。この際、逆回転防止機構25bは、案内ローラ21bの上部が上部乗降口2の側から乗客コンベアの長手方向の中央の側へ移動する方向に案内ローラ21bが回転することを防止する。このため、物体が上部乗降口2においてステップ8と複数の櫛20bとの間に巻き込まれることをより確実に抑制できる。
また、駆動ローラ22aは、ステップ8との摩擦力により回転する。案内ローラ21aは、駆動ローラ22aの回転を利用して回転する。このため、新たな駆動電動機を用いることなく、下部乗降口1において案内ローラ21aを回転させることができる。
また、駆動ローラ22bは、ステップ8との摩擦力により回転する。案内ローラ21bは、駆動ローラ22bの回転を利用して回転する。このため、新たな駆動電動機を用いることなく、上部乗降口2において案内ローラ21bを回転させることができる。
また、清掃ブラシ23aは、隣接したクリートの間において駆動ローラ22aの外周面に設けられる。異物が隣接したクリートの間に堆積している場合、当該異物は、清掃ブラシ23aと接触する。このため、下部乗降口1において当該異物を除去することができる。
また、清掃ブラシ23bは、隣接したクリートの間において駆動ローラ22bの外周面に設けられる。異物が隣接したクリートの間に堆積している場合、当該異物は、清掃ブラシ23bと接触する。このため、上部乗降口2において当該異物を除去することができる。
なお、案内ローラ21aの動力源を駆動電動機16としてもよい。この場合も、物体が下部乗降口1においてステップ8と複数の櫛20aとの間に巻き込まれることを抑制できる。
また、案内ローラ21bの動力源を駆動電動機16としてもよい。この場合も、物体が上部乗降口2においてステップ8と複数の櫛20bとの間に巻き込まれることを抑制できる。
また、利用者の検出状態に応じて案内ローラ21aの回転を制御してもよい。例えば、乗客コンベアの長手方向の中央の側から下部乗降口1の側への利用者の移動が検出された際に案内ローラ21aの回転を開始させればよい。例えば、乗客コンベアの長手方向の中央の側から下部乗降口1の側への利用者の移動が検出されない際に案内ローラ21aの回転を停止させればよい。この場合、案内ローラ21aの摩耗を減らすことができる。
また、利用者の検出状態に応じて案内ローラ21bの回転を制御してもよい。例えば、乗客コンベアの長手方向の中央の側から上部乗降口2の側への利用者の移動が検出された際に案内ローラ21bの回転を開始させればよい。例えば、乗客コンベアの長手方向の中央の側から上部乗降口2の側への利用者の移動が検出されない際に案内ローラ21bの回転を停止させればよい。この場合、案内ローラ21bの摩耗を減らすことができる。
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2における乗客コンベアの乗降口装置の一方の要部の斜視図である。図7はこの発明の実施の形態2における乗客コンベアの乗降口装置の他方の要部の側面図である。なお、実施の形態1と同一又は相当部分には、同一符号が付される。当該部分の説明は省略される。
実施の形態2の乗降口装置の一方は、実施の形態1の乗降口装置の一方に対してパイプ26aと一対の弾性体27aとが付加された装置である。パイプ26aは、筒状に形成される。一対の弾性体27aの下方は、パイプ26aの上方に連結される。
図6に示すように、実施の形態2において、駆動ローラ22aは、パイプ26aを貫通する。駆動ローラ22aは、一対の接触部28aを備える。接触部28aの一方は、駆動ローラ22aの一側に設けられる。接触部28aの他方は、駆動ローラ22aの他側に設けられる。初期状態において、一対の接触部28aは、ステップ8(図6において図示せず)との接触から解放される。
実施の形態2において、ステップ8と駆動ローラ22aとの接触および接触の解放は、利用者の検出状態に応じて制御される。
例えば、乗客コンベアの長手方向の中央の側から下部乗降口1(図6においては図示せず)の側への利用者の移動が検出された際に、駆動ローラ22aは、ステップ8と接触する。
具体的には、利用者の靴が案内ローラ21a(図6においては図示せず)の上部に接触すると、案内ローラ21aは、下方に移動する。この際、パイプ26aは、一対の弾性体27aの復元力に逆らって下方に移動する。駆動ローラ22aは、パイプ26aの移動に追従して下方に移動する。その結果、一対の接触部28aは、ステップ8と接触する。このため、駆動ローラ22aは、ステップ8の移動に追従した回転を開始する。
例えば、乗客コンベアの長手方向の中央の側から下部乗降口1の側への利用者の移動が検出されない際に、駆動ローラ22aは、ステップ8との接触から解放される。
具体的には、利用者の靴が案内ローラ21aとの接触から解放されると、パイプ26aは、一対の弾性体27aの復元力により上方に移動する。駆動ローラ22aは、パイプ26aの移動に追従して上方に移動する。案内ローラ21aは、駆動ローラ22aの移動に追従して上方に移動する。この際、一対の接触部28aは、ステップ8との接触から解放される。このため、駆動ローラ22aは、ステップ8の移動に追従せずに回転を停止する。
実施の形態2の乗降口装置の他方は、実施の形態1の乗降口装置の他方に対してパイプ26bと一対の弾性体27bとが付加された装置である。パイプ26bは、筒状に形成される。一対の弾性体27bの下方は、パイプ26bの上方に連結される。
図7に示すように、実施の形態2において、駆動ローラ22bは、パイプ26bを貫通する。駆動ローラ22bは、一対の接触部28bを備える。接触部28bの一方は、駆動ローラ22bの一側に設けられる。接触部28bの他方は、駆動ローラ22bの他側に設けられる。初期状態において、一対の接触部28bは、ステップ8(図6において図示せず)との接触から解放される。
実施の形態2において、ステップ8と駆動ローラ22bとの接触および接触の解放は、利用者の検出状態に応じて制御される。
例えば、乗客コンベアの長手方向の中央の側から上部乗降口2(図7においては図示せず)の側への利用者の移動が検出された際に、駆動ローラ22bは、ステップ8と接触する。
具体的には、利用者の靴が案内ローラ21b(図7においては図示せず)の上部に接触すると、案内ローラ21bは、下方に移動する。この際、パイプ26bは、一対の弾性体27bの復元力に逆らって下方に移動する。駆動ローラ22bは、パイプ26bの移動に追従して下方に移動する。その結果、一対の接触部28bは、ステップ8と接触する。このため、駆動ローラ22bは、ステップ8の移動に追従した回転を開始する。
例えば、乗客コンベアの長手方向の中央の側から上部乗降口2の側への利用者の移動が検出されない際に、駆動ローラ22bは、ステップ8との接触から解放される。
具体的には、利用者の靴が案内ローラ21bとの接触から解放されると、パイプ26bは、一対の弾性体27bの復元力により上方に移動する。駆動ローラ22bは、パイプ26bの移動に追従して上方に移動する。案内ローラ21bは、駆動ローラ22bの移動に追従して上方に移動する。この際、一対の接触部28bは、ステップ8との接触から解放される。このため、駆動ローラ22bは、ステップ8の移動に追従せずに回転を停止する。
以上で説明した実施の形態2によれば、駆動ローラ22aは、乗客コンベアの長手方向の中央の側から下部乗降口1の側への利用者の移動が検出された際に回転を開始する。駆動ローラ22aは、乗客コンベアの長手方向の中央の側から下部乗降口1の側への利用者の移動が検出されない際に回転を停止する。このため、清掃ブラシ23aは、乗客コンベアの長手方向の中央の側から下部乗降口1の側への利用者の移動が検出されない際に停止する。その結果、下部乗降口1においてステップ8の両側のクリートの間に堆積した異物をより確実に除去することができる。
また、駆動ローラ22bは、乗客コンベアの長手方向の中央の側から上部乗降口2の側への利用者の移動が検出された際に回転を開始する。駆動ローラ22bは、乗客コンベアの長手方向の中央の側から上部乗降口2の側への利用者の移動が検出されない際に回転を停止する。このため、清掃ブラシ23bは、乗客コンベアの長手方向の中央の側から上部乗降口2の側への利用者の移動が検出されない際に停止する。その結果、上部乗降口2においてステップ8の両側のクリートの間に堆積した異物をより確実に除去することができる。
なお、実施の形態1および実施の形態2の乗降口装置をエスカレーター以外の乗客コンベアの乗降口に適用してもよい。例えば、実施の形態1および実施の形態2の乗降口装置を動く歩道の乗降口に適用してもよい。
1 下部乗降口、 2 上部乗降口、 3 下部機械室、 4 ステップチェーン用下部スプロケット、 5 上部機械室、 6 ステップチェーン用上部スプロケット、 7 ステップチェーン、 8 ステップ、 9 スカートガード、 10 移動手摺、 11 手摺駆動装置、 11a 駆動ローラ、 12 移動手摺チェーン用スプロケット、 13 移動手摺チェーン、 14 減速機、 15 チェーン、 16 駆動電動機、 17 チェーン、 18 制御装置、 19a、19b ランディングプレート、 20a、20b 櫛、 21a、21b 案内ローラ、 22a、22b 駆動ローラ、 23a、23b 清掃ブラシ、 24a、24b 回転伝達機構、 25a、25b 逆回転防止機構、 26a、26b パイプ、 27a、27b 弾性体、 28a、28b 接触部

Claims (5)

  1. 乗客コンベアの乗降口において前記ステップの複数のクリートと噛み合う複数の櫛から突き出した上部を有し、当該上部が前記乗客コンベアの長手方向の中央の側から前記乗降口の側へ移動する方向に回転する案内ローラと、
    前記案内ローラの上部が前記乗降口の側から前記乗客コンベアの長手方向の中央の側へ移動する方向に前記案内ローラが回転することを防止する逆回転防止機構と、
    を備えた乗客コンベアの乗降口装置。
  2. 前記案内ローラよりも前記乗客コンベアの前記乗降口の側に設けられ、前記ステップが移動する際に前記ステップとの摩擦力により回転する駆動ローラと、
    前記駆動ローラの回転を前記案内ローラに伝達する回転伝達機構と、
    を備えた請求項1に記載の乗客コンベアの乗降口装置。
  3. 隣接したクリートの間において前記駆動ローラの外周面に設けられた清掃ブラシ、
    を備えた請求項2に記載の乗客コンベアの乗降口装置。
  4. 前記駆動ローラは、前記乗客コンベアの長手方向の中央の側から前記乗降口の側への利用者の移動が検出された際に回転を開始し、前記乗客コンベアの長手方向の中央の側から前記乗降口の側への利用者の移動が検出されない際に回転を停止する請求項3に記載の乗客コンベアの乗降口装置。
  5. 前記案内ローラは、前記乗客コンベアの長手方向の中央の側から前記乗降口の側への利用者の移動が検出された際に回転を開始し、前記乗客コンベアの長手方向の中央の側から前記乗降口の側への利用者の移動が検出されない際に回転を停止する請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の乗客コンベアの乗降口装置。
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