JP6290005B2 - 無端状運搬装置 - Google Patents

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Description

本発明は、無端状運搬装置に係り、特に、スカートガードとステップとの間の隙間にものが挟まることを防止できる安全装置を有する無端状運搬装置に関する。
無端状の運搬装置としては、エスカレータ、動く歩道等が知られている。エスカレータを例に取ると、エスカレータのステップとその両側に設けられるスカートガードとの間には隙間があり、その隙間に靴、女性のスカート等の衣類が挟まることがある。
特許文献1には、エスカレータのスカートガードに設けられる安全装置として、ステップとスカートガードとの間の隙間を覆うように刷毛体が植立された基材体が述べられている。
特許文献2には、エスカレータの踏段(ステップ)として、踏面が形成された踏段本体のスカートガード側に踏面より低く下がったところに、踏面の奥行方向に延びた軸部材と、軸部材に設けられ軸部材を中心に回転する円筒形状のブラシを設けることが開示されている。ここで、円筒状のブラシの上面は踏面よりも上方に位置するように配置され、円筒状のブラシは、軸部材よりもスカートガード側にある部分が軸部材の上方を通って軸部材よりも踏面側に移動する方向にのみ回転する。
特許文献3には、エスカレータのスカートガードに踏段(ステップ)の移動方向に沿って形成されたボールガイド溝と、ボールガイド溝から一部が踏段方向に突出して、遊動可能に保持された複数の保護ボールとが設けられることが開示されている。
特許文献4には、エスカレータにおいてステップとスカートガードとの間隙に乗客のサンダルや長靴等の物体が挟まれることを防止する安全装置として、スカートガードに設けられ、ステップ上面のスカートガード側縁部に外周面を近接させたローラであって、回転移動方向がエスカレータの進行方向となるローラが開示されている。
特開2010−180015号公報 特開2012−184039号公報 特開平9−202580号公報 特開2011−219195号公報
スカートガードにブラシ等の張出を設ける方法は、乗客がステップの端部に近寄り過ぎないようにする効果はあるが、ステップとスカートガードとの間の隙間にものが挟まってしまうとこれを取り出すことができない。ステップの移動方向に沿って保護ボールを配置する方法や、あるいはステップの移動方向に向かって回転する円板を設ける方法は、挟まったものを上方に引っ張って抜こうとすることにはあまり効果が無い。
本発明の目的は、無端状運搬装置において、ステップとスカートガードとの間の隙間にものが挟まることを防止し、仮にものが挟まっても上方に引っ張って抜くことが容易な保護装置を提供することである。
本発明に係る無端状運搬装置は、無端状に連結されて上層階の乗降口と下層階の乗降口との間を循環移動するステップと、ステップとの間に所定の隙間を保ってステップの移動方向に沿って延設されたスカートガードと、スカートガードの内部に設けられ、ステップの上面に対し下方側から上方側に向かう一方向にのみ移動可能な防護材を含む安全装置と、を備えることを特徴とする。
また、本発明に係る無端状運搬装置において、防護材は、ステップ上面の位置よりも上方側に設けられた上方回転体とステップ上面の位置よりも下方側に設けられた下方回転体との間に架けられる無端状防護材であることが好ましい。
また、本発明に係る無端状運搬装置において、スカートガードは、ステップ上面よりも下方側からステップ上面を越えた上方側に渡って開口する防護材張出用窓を有し、安全装置は、無端状防護材のステップ側面に向かい合う部分の裏面側に配置される押え板と、押え板をスカートガードの内側からステップ側面側に向かってスカートガードの防護材張出窓から所定の付勢力で突き出させる付勢部材と、付勢力に抗して押え板がステップ側面側からスカートガードの内側に向かって押し込まれたことを検出する押込み検出部と、押込み検出部の押込み検出に応じて無端状防護材をステップ上面よりも下方側からステップ上面を越えた上方側の方向に移動させる移動機構と、を含むことが好ましい。
また、本発明に係る無端状運搬装置において、無端状防護材の下方側から上方側へ進む速度は、ステップの進行速度よりも速いことが好ましい。
また、本発明に係る無端状運搬装置において、防護材張出用窓は、上層階の乗降口から所定の距離だけ下層階の乗降口に向かった位置から所定の配置長さの範囲と、下層階の乗降口から所定の距離だけ上層階の乗降口に向かった位置から所定の配置長さの範囲のそれぞれに配置されることが好ましい。
上記構成の無端状運搬装置は、スカートガードの内部に設けられ、ステップの上面に対し下方側から上方側に向かう一方向にのみ移動可能な防護材を含む安全装置を備える。スカートガードとステップの隙間にものが挟まるようなときに、防護材はステップの上方側に向かってのみ移動するので、ステップとスカートガードとの間の隙間にものが挟まることを防止し、仮にものが挟まっても上方に引っ張って抜くことが容易である。
また、無端状運搬装置において、防護材は、ステップ上面の位置よりも上方側に設けられた上方回転体とステップ上面の位置よりも下方側に設けられた下方回転体との間に架けられる無端状防護材である。つまりベルト状の防護材であるので、スカートガードとステップの隙間に挟まるものとの接触面積が広く、ものを排出する力が強い。したがって、ステップとスカートガードとの間の隙間にものが挟まることを防止し、仮にものが挟まっても上方に引っ張って抜くことが容易である。
また、無端状運搬装置において、無端状防護材は押え板を介して付勢手段によってスカートガードの防護材張出窓から所定の付勢力で突き出す。スカートガードとステップの隙間にものが挟まると付勢力に抗して押え板が押し込まれ、これを検出して移動機構が働き、無端状防護材はステップ上面よりも下方側からステップ上面を越えた上方側の方向に移動する。これによって、ステップとスカートガードとの間の隙間にものが挟まることを防止し、仮にものが挟まってもステップの上方側に排出される。
また、無端状運搬装置において、無端状防護材の下方側から上方側へ進む速度は、ステップの進行速度よりも速いので、仮にものが挟まっても、短時間で排出される。
また、無端状運搬装置において、防護材張出用窓は、上層階の乗降口から所定の距離だけ下層階の乗降口に向かった位置から所定の配置長さの範囲と、下層階の乗降口から所定の距離だけ上層階の乗降口に向かった位置から所定の配置長さの範囲のそれぞれに配置される。ステップの上面の凹凸に噛み合う櫛歯が乗降口に設けられるので、挟まったものが櫛歯のところまで運ばれてくると、これを排出し、あるいは引っ張って抜くこと等がかなり困難になる。防護材が張出す窓は、櫛歯の手前に所定の配置長さで配置されるので、挟まったものが櫛歯のところに行く前に排出し、あるいは上方に引っ張って抜く等の処置ができる。
本発明に係る実施の形態におけるエレベータの構成を示す図である。 本発明に係る実施の形態におけるエレベータの保護装置の詳細図である。 本発明に係る実施の形態におけるエレベータの保護装置について、スカートガードとステップの間の隙間にロングドレスが挟まったときの作用を示す図である。
以下に図面を用いて本発明に係る実施の形態につき、詳細に説明する。以下では、無端状運搬装置として、複数のステップが無端状に連結され、上層階と下層階の間に勾配を有して配置されるエスカレータを述べるが、これは説明のための例示であって、複数のステップが無端状に連結され、平坦、あるいは小さな勾配を有して配置される動く歩道であってもよい。また、複数のステップを無端状に連結したものでなくてもよく、例えば無端状のベルトを用いるものであってもよい。
以下では、スカートガードとステップの間の隙間にロングドレスが挟まったときについて述べるが、これは説明のための例示であって、スカートガードとステップの間の隙間に挟まるものは何であっても構わない。例えば、ゴム靴が挟まる場合でもよく、スカートの裾やズボンの裾が挟まる場合でもよい。
以下で述べる形状、寸法等は、説明のための例示であって、エスカレータ等の無端状運搬装置の仕様等に合わせ、適宜変更が可能である。
以下では、全ての図面において同様の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本文中の説明においては、必要に応じそれ以前に述べた符号を用いるものとする。
図1は、エスカレータ10の構成を示す図である。このエスカレータ10は、上層階の乗降口12から下層階の乗降口14の間を移動するステップ16に乗客を乗せて運搬する昇降運搬装置である。エスカレータ10は移動通路の両側に保護用の欄干が設けられるが、図1では片側の欄干の図示を省略した。また、図1には、エスカレータ10の構成要素ではないが、乗客6として、ステップ16とその両側面に配置されるスカートガード30との間の隙間に挟まりやすいロングドレス8を着用している例を示した。このエスカレータ10は、このようなロングドレス8の裾がステップ16とスカートガード30との間の隙間に挟まることを防止できる安全装置40を備えている。
ステップ16は、踏段とも踏み板とも呼ばれ、図示されていない無端移動装置に取り付けた乗客運搬用の移動板である。ステップ16は、複数個が無端状に連結されて上層階の乗降口12と下層階の乗降口14との間を循環移動する。ステップ16の上面18(図2参照)には、滑り止め等のために、ステップ16の移動方向に平行な溝が設けられる。
図1(b),(c)は、乗降口12,14におけるステップ16を示す図である。ステップ16の溝は、凹部20とその両側の凸部22で構成される。凸部22を連ねた面がステップ16の上面18である。乗降口12,14における櫛歯24は、ステップ16の凹部20に噛み合う。
移動手摺26は、ステップ16に乗った乗客6が把持する手摺で、ステップ16の移動に同期して移動する機能を有する。欄干28は、ステップ16の両側に配置され、移動手摺26を移動可能に保持する機能を有する固定パネルである。欄干28は、上層階の乗降口12から下層階の乗降口14の間に配置される。
欄干28の下部に設けられるスカートガード30は、ステップ16の両側面に向かい合い、ステップ16との間に所定の隙間D(図2参照)を保ってステップ16の移動方向に沿って延設されて配置される保護板である。隙間Dの例を示すと、約3〜5mm程度である。スカートガード30は、ステップ16の上面18よりも上方側と下方側の両方に延びて配置される。ステップ16は上層階と下層階との間で階段状に配置されるが、その配置に応じて、スカートガード30も上層階と下層階との間に斜行して配置される。
スカートガード30には安全装置40が配置される。図2は安全装置40の断面図である。安全装置40は、ロングドレス8のようなものが隙間Dに挟まることを防止し、仮に挟まったとしても上方に引っ張って抜き易いように、ステップ16の上面18に対し下方側から上方側に向かう一方向にのみ移動可能な無端状の防護材44を含む。下方側から上方側の方向とは、図1の例では下層階側から上層階側へ向かう方向で、重力方向と逆の方向である。
安全装置40は、スカートガード30の内部に設けられる。スカートガード30の内部とは、欄干28の下部で、スカートガード30に覆われてステップ16の乗客6からは見えないところである。スカートガード30には安全装置40の防護材44をステップ側に張り出して露出させるための防護材張出窓32が設けられる。
防護材張出窓32は、スカートガード30において、ステップ16の上面18よりも下方側からステップ16の上面18を越えた上方側に渡って開口する。防護材張出窓32は、上層階の乗降口12から所定の距離Aだけ下層階の乗降口14に向かった位置から所定の配置長さBの範囲と、下層階の乗降口14から所定の距離Aだけ上層階の乗降口12に向かった位置から所定の配置長さBの範囲のそれぞれに配置される。
防護材張出窓32を乗降口12,14の手前側に配置するのは、隙間Dに挟まれたものが櫛歯24のところまで運ばれてくると、もはやこれを排出することが困難になり、あるいは引っ張っても抜きにくくなるので、その手前側で挟まれたものを排出または抜くことができるようにするためである。特に、エスカレータ10では、乗降口12,14に櫛歯24が設けられているので、櫛歯24の手前側に設けられることが好ましい。例えば、上層階と下層階の中間部分にのみ防護材張出窓32を設けると、それまでに隙間Dに挟まれたものはそこで排出または上方に引っ張って抜くことができるが、その後に隙間Dに挟まれたものは排出及び上方に引っ張って抜くことができない。なお、エスカレータ10の全長が短い場合等では、スカートガードの全長に渡って防護材張出窓32を設けてもよい。
所定の距離Aと所定の配置長さBは、隙間Dに挟まったものを排出または上方に引っ張って抜けるに要する時間を想定することで設定することができる。例えば、防護材44の下方側から上方側へ進む速度と、ステップ16の進行速度とを考慮して設定することができる。防護材44の移動速度をステップ16の進行速度よりも速くすると、所定の距離Aと所定の配置長さBを短くすることができるので好ましい。所定の距離Aと所定の配置長さBの設定の一例を挙げると、1つのステップ16について、その進行方向に沿った奥行長さをLとして、所定の距離Aは、0から1.5L程度、好ましくは0.5Lがよく、所定の配置長さBは、2L〜4Lが好ましい。図1では、所定の距離A=0.5L、所定の配置長さB=2Lに設定した場合を示した。Lを約40cmとするときは、A=約20cm、所定の配置長さB=80cmである。これは1例であって、これ以外の設定であってもよい。
安全装置40における筐体42は、スカートガード30に取り付けられ、以下に述べる各構成要素を内部に配置し取り付けるケース体である。筐体42は、ほぼ立方体の外形で、その1つの面が取り除かれて開口部となり、その開口部が防護材張出窓32に位置決めされて、スカートガード30に取り付けられる。
防護材44は、無端状のベルトである。その幅は、防護材張出窓32の所定の配置長さBよりやや小さめの寸法に設定される。B=約80cmの場合では、約75cm程度とすることがよい。かかる防護材44の材質としては、合成ゴム、キャンバス材等を用いることができる。
防護材44の無端状で環状となっている外側には、隙間Dに挟まったものを上方に引っ張ったときに抜き易いような表面加工を施すことが好ましい。例えば、隙間Dに挟まったものを排出しやすくするために、適当な凹凸を設けることができる。凹凸は離散的に配置された突起状のものでもよいが、防護材44の移動方向に垂直な方向に延びる溝状の凹凸であってもよい。凹凸には摩擦係数を小さくするためにテフロン(登録商標)加工を施してもよい。防護材44の無端状で環状となっている内側は、防護材44を移動駆動しやすいように摩擦係数を大きくすることがよい。防護材44の断面形状を、移動方向に沿って肉厚の厚い部分と薄い部分が交互に繰り返すキャタピラ状の形状としてもよい。
コロ46、駆動車48、従動車50、コロ52は、無端状の防護材44を懸架する回転体である。これらは、無端状の防護材44についてほぼ矩形状の移動軌跡を形成するように、筐体42の4つの隅部に配置される。コロ46と駆動車48は、ステップ16の上面18の位置よりも上方側に設けられた上方回転体で、従動車50とコロ52は、ステップ16の上面18の位置よりも下方側に設けられた下方回転体である。駆動車48と従動車50の配置位置を入れ替えてもよい。
図2でMと示したモータ54は、駆動ベルト56を介して駆動車48を回転駆動し、これにより防護材44を移動させる移動機構である。かかるモータ54としては、小形のDCモータ等を用いることができる。
従動車50に設けられるラチェット機構58は、歯面が一方向に傾斜した複数の歯車60と、図2の紙面上で歯車60が時計方向に回転しようとすると歯車60に噛み合ってその回転を止め、反時計方向に回転するときは歯車60との噛み合いを外して自由に回転させる爪部62を有する。爪部62の根元には回転支軸64と復元回転力を与えるバネ体66が設けられ、爪部62の先端側には爪部62の片側面に当接して爪部62の回転方向を規制するストッパ68が配置される。ラチェット機構58によって従動車50の回転方向が反時計方向の一方向に規制される。これにより、従動車50に懸架される防護材44は、ステップ16の上面18に対し下方側から上方側に向かう一方向にのみ移動可能となる。図2には、防護材44の移動方向、駆動車48の回転方向、従動車50の回転方向をそれぞれ矢印で示した。
押え板70は、無端状の防護材44のステップ側面に向かい合う部分の裏面側に配置される板材である。付勢部材72は、押え板70をスカートガード30の内側からステップ側面側に向かってスカートガード30の防護材張出窓32から所定の付勢力で突き出させるバネである。所定の付勢力は、防護材44に適度の張力を与え、防護材張出窓32から所定の張出量Eで防護材44を張り出させる大きさに設定される。張出量Eは、防護材44の表面がステップ16の側面に接触しないように、隙間Dよりも小さい値に設定される。隙間Dが約3〜5mmの場合には、張出量Eを隙間Dの値よりも約1〜2mm小さく設定することがよい。
図2でSと示した圧力センサ74は、付勢部材72の付勢力に抗して押え板70がステップ16側面側からスカートガード30の内側に向かって押し込まれたことを検出する押込み検出部である。隙間Dにものが挟まっていないとき、ステップ16の端部からものが突き出ていないときを通常状態とすると、通常状態では付勢力によって防護材44は、張出量Eでスカートガード30の表面よりも張り出している。ステップ16の端部からものが突き出ているときは隙間Dにそのものが挟まる可能性があるときであるが、そのときと、既に隙間Dにものが挟まったときには、付勢部材72の付勢力に抗して押え板70がステップ16側面側からスカートガード30の内側に向かって押し込まれる。圧力センサ74は、隙間Dにものが挟まる可能性のときと既にものが挟まったときを検出する「もの挟まり検出手段」である。
圧力センサ74とモータ54とは適当な信号線で接続され、押込み検出部である圧力センサ74が押込み検出をしたことを示す信号がモータ54に伝送される。その信号に応じてモータ54が起動され、駆動車48が駆動されて、無端状の防護材44をステップ16の上面18よりも下方側からステップ16の上面側を越えた上方側の方向に移動させる。
上記構成の作用について図3を用いて説明する。図3は、図1に示す乗客6のロングドレス8が隙間Dに挟まった状態を示す図である。この状態で、乗客6が乗ったステップ16が下層階の乗降口14に向かって進み、安全装置40が設けられるところまで来ると、安全装置40の押え板70が隙間Dに挟まったロングドレス8によって図3の白抜き矢印の方向に押し込まれ、圧力センサ74がそれを検知し、その検知によってモータ54が起動し、無端状の防護材44をステップ16の上面18よりも下方側からステップ16の上面側を越えた上方側の方向に移動させる。これによって隙間Dに挟まれたロングドレス8はステップ16の上面18側に排出される。乗客6がロングドレス8を上方に引っ張れば排出はさらに容易に行われる。
排出された後は、押え板70が元の張出量Eでスカートガード30から張り出し、隙間Dの大部分を覆うので、再びロングドレス8が隙間Dに入り込むことが防止される。また、ロングドレス8が隙間Dに挟まらずに安全装置40が設けられるところまで来た場合には、押え板70が張出量Eでスカートガード30から張り出し、隙間Dの大部分を覆っているので、ここでロングドレス8が隙間Dに挟まれることが防止される。このように、櫛歯24が配置される乗降口14の手前側に安全装置40を配置することで、スカートガード30とステップ16との間の隙間Dにものが挟まることを防止でき、それまでにものが隙間Dに挟まっていても安全装置40のところで排出され、また、上方に引っ張って抜くことも容易である。
6 乗客、8 ロングドレス、10 エスカレータ、12,14 乗降口、16 ステップ、18 (ステップの)上面、20 凹部、22 凸部、24 櫛歯、26 移動手摺、28 欄干、30 スカートガード、32 防護材張出窓、40 安全装置、42 筐体、44 防護材、46,52 コロ、48 駆動車、50 従動車、54 モータ、56 駆動ベルト、58 ラチェット機構、60 歯車、62 爪部、64 回転支軸、66 バネ体、68 ストッパ、70 押え板、72 付勢部材、74 圧力センサ。

Claims (5)

  1. 無端状に連結されて上層階の乗降口と下層階の乗降口との間を循環移動するステップと、
    ステップとの間に所定の隙間を保ってステップの移動方向に沿って延設されたスカートガードと、
    スカートガードの内部に設けられ、ステップの上面に対し下方側から上方側に向かう一方向にのみ移動可能な防護材を含む安全装置と、
    を備えることを特徴とする無端状運搬装置。
  2. 請求項1に記載の無端状運搬装置において、
    防護材は、
    ステップ上面の位置よりも上方側に設けられた上方回転体とステップ上面の位置よりも下方側に設けられた下方回転体との間に架けられる無端状防護材であることを特徴とする無端状運搬装置。
  3. 請求項2に記載の無端状運搬装置において、
    スカートガードは、ステップ上面よりも下方側からステップ上面を越えた上方側に渡って開口する防護材張出用窓を有し、
    安全装置は、
    無端状防護材のステップ側面に向かい合う部分の裏面側に配置される押え板と、
    押え板をスカートガードの内側からステップ側面側に向かってスカートガードの防護材張出窓から所定の付勢力で突き出させる付勢部材と、
    付勢力に抗して押え板がステップ側面側からスカートガードの内側に向かって押し込まれたことを検出する押込み検出部と、
    押込み検出部の押込み検出に応じて無端状防護材をステップ上面よりも下方側からステップ上面を越えた上方側の方向に移動させる移動機構と、
    を含むことを特徴とする無端状運搬装置。
  4. 請求項3に記載の無端状運搬装置において、
    無端状防護材の下方側から上方側へ進む速度は、ステップの進行速度よりも速いことを特徴とする無端状運搬装置。
  5. 請求項3に記載の無端状運搬装置において、
    防護材張出用窓は、
    上層階の乗降口から所定の距離だけ下層階の乗降口に向かった位置から所定の配置長さの範囲と、
    下層階の乗降口から所定の距離だけ上方側の乗降口に向かった位置から所定の配置長さの範囲のそれぞれに配置されることを特徴とする無端状運搬装置。
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