JP2017214684A - 袴 - Google Patents

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Shoshoku Okuma
鐘植 大隈
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【課題】身体が不自由な人も含め、誰もが容易に着用することができる袴を提供する。【解決手段】袴1の構成を、袴前身頃11と、袴前身頃とそれぞれの側辺の一方が逢着されていると共に、それぞれの側辺の他方が全長にわたり設けられた線ファスナー15で閉じ合わされることにより、袴前身頃と共に筒状となる袴後ろ身頃12と、袴前身頃の上部の裏面に、左右に延びるように取り付けられており、長手方向の一辺に沿って袴前身頃の上端より1cm〜3cm露出していると共に、両端部が着脱自在に係合する帯体20と、袴後ろ身頃の上端に、左右に延びるように取り付けられている後ろ紐40と、袴後ろ身頃の上部の裏面に取り付けられて袴後ろ身頃に膨らみを与える模擬帯結び体51と、を具備する構成とする。【選択図】図1

Description

本発明は、袴に関するものである。
旧来の袴の一般的な着用の仕方を、図4を用いて説明すると以下のようである。まず、着物を着用し帯120を背中で結んだ状態で、袴の中央に立ち、袴前身頃111を身体の前面に当てる。このとき、袴前身頃111の上端より帯120が1cm〜3cm見えるように、袴前身頃111の位置合わせをする(図4(a)参照)。その状態で、前紐130を結ぶ。前紐130は、最初に背中で交差させてから(図4(b)参照)、一旦身体の前面に回し(図4(c)参照)、再び背中に回して結び合わせることが多い。その後、袴後ろ身頃112を持ち上げ、その上端を帯120の結び目の上で背中に当てた状態で(図4(d)参照)、後ろ紐140を身体の前面で結ぶ。袴後ろ身頃112の上部は、帯の結び目の上に被せられた状態であるため、帯の結び目による膨らみ150があらわれる。
上記のように、袴を着用するためには、帯に対する袴前身頃の位置合わせ、帯の結び目に対する袴後ろ身頃の位置合わせなど、種々の位置合わせが必要であることに加えて、帯や複数の紐を結ぶ作業が必要であり、複雑である。そのため、慣れていないと、自分で着用することも、他人に着付けることも難しい。
また、身体が不自由な人の中には、寝たきりの人や、一定の姿勢をある程度の時間維持することが難しい人がいる。そのような人が対象の場合、旧来の袴では、着付け作業に慣れている人であっても、着付けることは困難であった。しかしながら、身体の不自由な人であっても、袴を着用したいという要請や、袴姿の写真を撮りたいという要請があった。
そこで、本発明は、上記の実情に鑑み、身体が不自由な人も含め、誰もが容易に着用することができる袴の提供を、課題とするものである。
上記の課題を解決するため、本発明にかかる袴は、
「袴前身頃と、
該袴前身頃とそれぞれの側辺の一方が逢着されていると共に、それぞれの側辺の他方が全長にわたり設けられた線ファスナーで閉じ合わされることにより、前記袴前身頃と共に筒状となる袴後ろ身頃と、
前記袴前身頃の上部の裏面に、左右に延びるように取り付けられており、長手方向の一辺に沿って前記袴前身頃の上端より1cm〜3cm露出していると共に、両端部が着脱自在に係合する帯体と、
前記袴後ろ身頃の上端に、左右に延びるように取り付けられている後ろ紐と、
前記袴後ろ身頃の上部の裏面に取り付けられており、前記袴後ろ身頃に膨らみを与える模擬帯結び体と、
を具備する」ものである。
帯体について「両端部が着脱自在に係合する」構成としては、帯体の一端と他端に、面ファスナーの雌雄、スナップボタンの雌雄、鉤状フックとその係止環、ボタンとボタン孔、がそれぞれ取り付けられている構成や、帯体の一端に他端を挟着するクリップが取り付けられている構成を、例示することができる。
「模擬帯結び体」は、旧来の袴の着付けにおいて帯の結び目の上に袴後ろ身頃を被せた状態で袴後ろ身頃に生じる膨らみ、と同程度の膨らみを与えるものであれば、その形状は特に限定されない。一文字結び、蝶結び、貝の口結びのように、帯の結び目の形状を模した模擬帯結び体とすることも、枕状の模擬帯結び体とすることもできる。
本構成の袴は、次のように着用することができる。まず、線ファスナーを開いた状態で、袴後ろ身頃が身体の後面側に、袴前身頃が身体の前面側となるように、身体周りに位置させる。線ファスナーを開いた状態では、袴後ろ身頃と袴前身頃とは一枚の布のように扱うことができるため、仮に着用者が寝たきりの人であっても、袴後ろ身頃を身体の下に差し入れるように敷き、袴前身頃を身体の上に被せることにより、容易に上記の状態とすることができる。この状態で線ファスナーを閉じれば、袴後ろ身頃と袴前身頃とが筒状となる。
次に、帯体の両端部を身体の後面に回し、係合させる。帯体は、その両端部を着脱自在に係合させられる構成であるため、旧来の帯とは異なり、身体に何度も巻き回す必要も、両端部を結び合わせる必要もない。帯体は、長手方向の一辺に沿って袴前身頃の上端より1cm〜3cm露出するように、袴前身頃に取り付けられているため、旧来の着付けとは異なり、袴前身頃を帯体に対して位置合わせする必要がない。また、帯体を身体に巻き付ければ、帯体を介して袴前身頃が同時に身体に固定される。そのため、旧来の着付けとは異なり、袴前身頃を身体に固定するために、前紐を身体の前後で交差させたり結び合わせたりする複雑な作業を要しない。
以上で袴前身頃の身体への固定が済んだため、次に袴後ろ身頃を身体に固定する。袴後ろ身頃の上部の裏面には、模擬帯結び体が取り付けられている。そのため、袴後ろ身頃の上端を帯体より上で背中に当てるだけで、旧来の着付けにおいて帯の結び目の上に袴後ろ身頃を被せた状態と、同じ膨らみを有する外観となる。この状態で後ろ紐を身体の前面に回し、結び合わせれば、袴の着付けが完了する。
本構成の袴によれば、旧来の袴の着付けとは異なり、帯に対する袴前身頃の位置合わせも、帯の結び目に対する袴後ろ身頃の位置合わせも必要がなく、帯を身体に巻き回して結び目を作る必要も、前紐を身体の前後で交差させたり結んだりする必要もない。そのため、極めて容易に短時間で袴を着用することができる。また、線ファスナーを開けば、袴前身頃と袴後ろ身頃とは一枚の布のように扱うことができ、線ファスナーを閉じれ袴前身頃と袴後ろ身頃とは筒状となる。そのため、旧来の袴とは異なり、着用者が袴をまたいだり頭から被ったりすることなく、筒状の袴の中に、容易に身体を位置させることができる。
本発明にかかる袴は、上記構成において、
「前記模擬帯結び体は、前記袴後ろ身頃の上部の裏面に対して着脱可能である」ものとすることができる。
模擬帯結び体が「前記袴後ろ身頃の上部の裏面に対して着脱可能である」構成としては、模擬帯結び体あるいは模擬帯結び体を支持する支持部材が、線ファスナー、面ファスナーの雌雄、スナップボタンの雌雄、鉤状フックとその係止環、ボタンとボタン孔を介して、袴後ろ身頃の裏面に取り付けられる構成を、例示することができる。
模擬帯結び体によって形成される袴後ろ身頃の膨らみは、袴を着用した立ち姿にとっては重要である。しかしながら、例えば、身体の不自由な人が袴を着用した状態で、背もたれのある椅子に腰かけた姿勢や、仰向けで横臥した姿勢しかとらない場合などは、模擬帯結び体による膨らみは不要なだけではなく、身体に圧迫感を与え、好ましくないことがある。本構成では、そのような場合に、模擬帯結び体を袴後ろ身頃から取り外すことができる。
また、模擬帯結び体が袴後ろ身頃に取り付けられている状態では、不使用時に袴を畳む作業がしにくいところ、本構成では模擬帯結び体が着脱式であるため、不使用時には模擬帯結び体を取り外した状態で、袴をきれいに畳むことができる。
本発明にかかる袴は、上記構成に加え、
「前記袴前身頃の上端から左右の一方に延びており、その先端が、左右の他方側で前記袴前身頃の上端に対して留め付けられることにより環状となるゴムベルトを、更に具備する」ものとすることができる。
「前記袴前身頃の上端から左右の一方に延びている」ゴムベルトの先端が、「左右の他方側で前記袴前身頃の上端に対して留め付けられる」構成としては、ゴムベルトの先端に取り付けられている係止具が、左右の他方側で袴前身頃の上端に取り付けられている被係止具と係合する構成とすることができる。或いは、袴前身頃の上端において左右の両方向にゴムベルトが延びており、その一方のゴムベルトの先端に取り付けられている係止具が、ゴムベルトの他方に取り付けられた被係止具と係合する構成とすることができる。これらの構成において、係止具及び被係止具の組み合わせとしては、鉤状フックとその係止環、バックルを構成するプラグとソケット、を例示することができる。
上述したように、帯体は袴前身頃に取り付けられているため、帯体の両端部を背中で係合させれば、帯体を介して袴前身頃は身体に固定されるが、ゴムベルトを更に具備する本構成では、より安定的に袴前身頃を身体に固定することができる。すなわち、ゴムベルトの先端が、基端とは反対側で袴前身頃の上端に留め付けられることによって、環状となるゴムベルトによって身体が巻き締められることとなる。ゴムベルトは弾性を有するため、着用者の身体の動きがゴムベルトによって吸収される。これにより、着用者が身体を動かしても、袴前身頃が身体に固定された状態が安定して維持される。
以上のように、本発明の効果として、身体が不自由な人も含め、誰もが容易に着用することができる袴を、提供することができる。
本発明の一実施形態である袴を裏側から見た図である。 図1の袴を表側から見た図である。 図1の袴において着脱できる構成の斜視図である。 旧来の袴の着用の仕方の説明図である。
以下、本発明の一実施形態である袴1について、図1乃至図3を用いて説明する。なお、本書面における「前後」、「左右」及び「上下」は、袴1の着用者にとっての「前後」、「左右」及び「上下」である。
袴1は、袴前身頃11と、袴後ろ身頃12と、袴前身頃11にそれぞれ取り付けられている帯体20、ゴムベルト30、及び模擬前紐60と、袴後ろ身頃12にそれぞれ取り付けられている後ろ紐40、模擬帯結び体51、及び差込み板52と、を具備している。
より詳細に説明すると、袴前身頃11と袴後ろ身頃12とは、それぞれの側辺の一方が逢着されている。袴前身頃11において袴後ろ身頃12と逢着されていない側辺と、袴後ろ身頃12において袴前身頃11と逢着されていない側辺には、互いに噛み合う歯列を有して線ファスナー15を構成するファスナー半体15a,15bが、それぞれ全長にわたり取り付けられている。袴前身頃11と袴後ろ身頃12とは、線ファスナー15を閉じることによって、筒状(スカート状)となる。なお、ファスナー半体15a,15bは、袴1を着用した状態で外から見えないように、それぞれ袴前身頃11及び袴後ろ身頃12の側辺より外方に突出しないように取り付けられている。
帯体20は、細長い長方形で、袴前身頃11の上部の裏面に、左右に延びるように取り付けられている。そして、帯体20は、長手方向の一辺に沿って、袴前身頃11の上端より1cm〜3cm露出している。つまり、袴前身頃11を表側から見ると、その上端から帯体20が幅1cm〜3cm分だけ視認される。
帯体20の両端部それぞれには、雌雄の面ファスナー21,22のうちの一方が取り付けられている。面ファスナー21,22を係合させることにより、帯体20は環状となる。面ファスナー21,22のうち一方の面ファスナー21は、左右方向に長く設定されている。これにより、面ファスナー21に対する面ファスナー22の係合位置によって、帯体20が形成する環の大きさを調整することができる。
ゴムベルト30は、その基端が袴前身頃11の上端において、左右方向の両端部の一方に取り付けられている。ここでは、図2において、紙面左方向の端部に、ゴムベルト30が取り付けられている場合を例示している。ゴムベルト30は、その長さを調整可能とするバックル35を有していると共に、その先端に鉤状のフック31を備えている。一方、袴前身頃11の上端において、左右方向の両端部の他方(ここでは、紙面右方向の端部)には、ゴムベルト30を構成しているゴム部材と同一のゴム部材によって環状に形成された、係止環32が設けられている。この係止環32に、ゴムベルト30の先端のフック31を引掛けることにより、ゴムベルト30は環状となる。
後ろ紐40は、袴前身頃11及び袴後ろ身頃12と同一の生地で形成された細長い帯状であり、袴後ろ身頃12の上端に、左右に延びるように取り付けられている。この後ろ紐40の構成は、旧来の袴の後ろ紐と同様である。
模擬前紐60は、後ろ紐40と同一の生地で形成された細長い帯状であり、一方の端部が袴前身頃11の上端における左右の端部の一方に取り付けられていると共に、他方の端部が袴前身頃11の上端における左右の端部の他方に取り付けられており、中央に向かって下降するように湾曲している。そして、模擬前紐60の中央近傍は、袴前身頃11の表面(おもてめん)に逢着されている。本実施形態の袴1は前紐を備えていないが、図4を用いて上述したように旧来の袴には前紐130があり、前紐130を背中で交差させた後、一旦身体の前面に回してから、更に背中に回して結び合わせることが多い。このような場合、身体の前面に回した前紐130は、図4(c)に示すように袴前身頃11の表側に重なって視認される。模擬前紐60は、旧来の袴の着付けにおいて、このように視認される前紐を模したものである。
模擬帯結び体51は、本実施形態では帯の結び目を模した形状に形成されている。ここでは、一文字結びの形状を模した場合を例示している。模擬帯結び体51は、短い帯状の支持片56に、二本の紐57によって取り付けられている。支持片56には、長手方向の一辺に沿って、線ファスナー55を構成するファスナー半体55aが取り付けられている。ファスナー半体55aと噛み合うファスナー半体は、袴後ろ身頃12の裏面において、袴後ろ身頃12の左右方向の中央位置で、後ろ紐40の下辺に沿って取り付けられている。つまり、模擬帯結び体51は、線ファスナー55を介して、袴後ろ身頃12の上部の裏面に対して着脱可能である。
差込み板52は、ごく薄い平板である。この差込み板52を、模擬帯結び体51を支持片56に取り付けている紐57が貫通している。これにより、差込み板52は、模擬帯結び体51と重畳した状態であり、模擬帯結び体51と同じく、線ファスナー55を介して袴後ろ身頃12の上部の裏面に対して着脱可能である。ここで、重畳している模擬帯結び体51及び差込み板52は、模擬帯結び体51の方が袴後ろ身頃12の裏面に接する向きで、袴後ろ身頃12に取り付けられる。
次に、上記構成の袴1の着用の仕方について説明する。まず、線ファスナー15を開いた状態で、袴後ろ身頃12が身体の後面側に、袴前身頃11が身体の前面側となるように身体周りに位置させてから、線ファスナー15を閉じる。これにより、袴前身頃11と袴後ろ身頃12によって形成された筒の中に、身体が位置する。
その状態で、袴前身頃11の上端をウェストと胸との間の高さとし、帯体20の両端部を身体の後面に回して、面ファスナー21,22を係合させる。これにより、環状となった帯体20が、着用者の身体に巻き付けられた状態となる。面ファスナー21は左右方向に長いため、面ファスナー22との係合位置を調整することにより、帯体20が形成する環の大きさを着用者の体格に合わせることができる。
更に、ゴムベルト30を身体の後面に回してから、その先端のフック31を係止環32に引掛ける。このとき、バックル35によって、ゴムベルト30の長さを着用者の体格に合わせることができる。袴前身頃11は、既に帯体20を介して身体に固定されているが、フック31と係止環32との係合により環状となったゴムベルト30によって、その固定状態がより安定したものとなる。ゴムベルト30及び係止環32は弾性を有するため、フック31を係止環32に引掛ける操作がし易いと共に、過不足のない強さでゴムベルト30によって身体を巻き締めることができる。
次に、袴後ろ身頃12を身体に固定する。まず、模擬帯結び体51及び差込み板52を支持している支持片56を、線ファスナー55を介して袴後ろ身頃12の裏面に取り付ける。その状態で、袴後ろ身頃12の上端を帯体20より上で背中に当てる。その際、差込み板52を、背中における左右方向の中央で、帯体20の下に差し込む。これにより、模擬帯結び体51が帯体20に密着すると共に、袴後ろ身頃12が背中に密着する。そして、袴後ろ身頃12の上部には、模擬帯結び体51による膨らみが表れる。この状態で、後ろ紐40を身体の前面に回し、結び合わせる。以上により、袴1の着付けが完了する。
上記のように、本実施形態の袴1によれば、旧来の袴の着付けとは異なり、帯に対する袴前身頃の位置合わせも、帯の結び目に対する袴後ろ身頃の位置合わせも必要がなく、帯を身体に巻き締めて結び目を作る必要も、前紐を身体の前後で交差させたり結んだりする必要もない。そのため、極めて容易に短時間で、袴1を着用することができる。
また、線ファスナー15を開いた状態では、袴前身頃11と袴後ろ身頃12とは一枚の布のように扱うことができるため、旧来の袴とは異なり、着用者が袴1をまたいだり頭から被ったりする必要がなく、着用者が横臥した姿勢のままであっても、袴前身頃11及び袴後ろ身頃12による筒の中に、身体を位置させることができる。従って、着用者が、寝たきりの人や、一定の姿勢をある程度の時間維持することが難しい人など、身体が不自由な人であっても、容易に袴1の着付けをすることができる。
更に、袴1を着用するに当たり帯は使用しないが、旧来の着付けと同様に、帯体20は袴前身頃11の上端より1cm〜3cm露出するように、袴前身頃11に取り付けられている。また、帯の結び目も作らないが、模擬帯結び体51によって、あたかも帯の結び目が存在するかのような膨らみが袴後ろ身頃12の上部に形成される。加えて、袴1は前紐を有していないが、前紐を備える旧来の袴を着用した際に袴前身頃の表側にあらわれる前紐と、同様の態様の模擬前紐60を備えている。つまり、袴1は、旧来の袴と比べて、極めて簡易な構成で、容極めて容易に着用することができるにも関わらず、着用したときの外観は、旧来の袴を着用したときの外観とほぼ同じであるという利点を有している。
そして、模擬帯結び体51は袴後ろ身頃12に対して着脱できるため、模擬帯結び体51による膨らみが不要な場合、着用者が横臥した姿勢のままであるなど、模擬帯結び体51によって圧迫感を感じるおそれのある場合、不使用時に袴1を畳む場合など、模擬帯結び体51を袴1から取り外すことができる。また、模擬帯結び体51及び差込み板52を袴後ろ身頃12に対して着脱可能としている構成は線ファスナー55であるため、使用時の摩擦等に起因して、意図せず袴後ろ身頃12から模擬帯結び体51及び差込み板52が外れてしまうおそれがない。
以上、本発明について好適な実施形態を挙げて説明したが、本発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、以下に示すように、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改良及び設計の変更が可能である。
例えば、上記では、模擬帯結び体51が帯の結び目を模した形状である場合を例示したが、帯の結び目に相当する膨らみを袴後ろ身頃12に与えるものであれば形状は問わず、枕状の模擬帯結び体とすることができる。
また、上記では、模擬帯結び体51を袴後ろ身頃12の裏面に対して着脱可能とする構成として、線ファスナー55を例示した。これに限定されず、例えば、模擬帯結び体に取り付けられた面ファスナーと袴後ろ身頃の裏面に取り付けられた面ファスナーとを係合させる構成、袴後ろ身頃の裏面に設けられたポケットに模擬帯結び体を収容する構成、なども採用し得る。
更に、上記では、腰板のないタイプの袴を例示したが、男性用の袴に多い台形状の腰板を、袴後ろ身頃12の上端中央から上方に向けて取り付けてもよい。
1 袴
11 袴前身頃
12 袴後ろ身頃
15 線ファスナー
20 帯体
30 ゴムベルト
40 後ろ紐
51 模擬帯結び体

Claims (3)

  1. 袴前身頃と、
    該袴前身頃とそれぞれの側辺の一方が逢着されていると共に、それぞれの側辺の他方が全長にわたり設けられた線ファスナーで閉じ合わされることにより、前記袴前身頃と共に筒状となる袴後ろ身頃と、
    前記袴前身頃の上部の裏面に、左右に延びるように取り付けられており、長手方向の一辺に沿って前記袴前身頃の上端より1cm〜3cm露出していると共に、両端部が着脱自在に係合する帯体と、
    前記袴後ろ身頃の上端に、左右に延びるように取り付けられている後ろ紐と、
    前記袴後ろ身頃の上部の裏面に取り付けられており、前記袴後ろ身頃に膨らみを与える模擬帯結び体と、
    を具備することを特徴とする袴。
  2. 前記模擬帯結び体は、前記袴後ろ身頃の上部の裏面に対して着脱可能である
    ことを特徴とする請求項1に記載の袴。
  3. 前記袴前身頃の上端から左右の一方に延びており、その先端が、左右の他方側で前記袴前身頃の上端に対して留め付けられることにより環状となるゴムベルトを、更に具備する
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の袴。
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