JP2017212889A - 食材攪拌装置および食材攪拌方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】食材撹拌装置の攪拌容器の合わせ目に介在されるパッキンを無くす。【解決手段】攪拌容器を構成するドラム3の中に米飯等と食酢等とを収容した状態で攪拌することで酢飯を製造する食材攪拌装置1の攪拌動作において、ドラム3を1往復以上揺動させた後に複数回回転させる。これにより、ドラム3の揺動動作によって食酢等を米飯等に吸収させることができるので、ドラム3の回転動作の際にドラム3の合わせ目Sから食酢等が漏れないようにすることができる。このため、ドラム3の合わせ目Sのパッキンを無くすことができる。ドラム3の揺動動作においては、ドラム3の往復回数を3往復とし、ドラム3の傾斜上限時におけるドラム3の合わせ目Sと鉛直線との成す角度θを15度とした。また、ドラム3の1回転動作時においては、回転数を9回転とした。【選択図】図6

Description

本発明は、食材攪拌装置および食材攪拌方法に関するものである。
食材撹拌装置の一例である酢合わせ装置は、米飯等に食酢等を加えて撹拌することで酢飯を大量かつ効率的に製造する装置である。この酢合わせ装置は、回転軸を中心にして回転可能な回転ドラムを備えている。この回転ドラムは、食材を収容する下側ドラムに上側ドラムを被せることで撹拌空間を形成する攪拌容器である。この回転ドラムの下側ドラムと上側ドラムとの合わせ目には回転時に食酢が漏れないようにゴム製のパッキンが装着されている。食材の撹拌処理に際しては回転ドラム内にラックと称する格子状のほぐし部材を収容することにより、回転ドラムが回転すると米飯がラックを通過してほぐされ、米飯と食酢とが良好に混ぜ合わされるようになっている。なお、食材撹拌技術については、例えば、特許文献1,2に開示がある。
特開2014−236694号公報 特開2015−42183号公報
しかし、上記した食材攪拌装置の一例の酢合わせ装置においては、回転ドラムの下側ドラムと上側ドラムとの合わせ目に使用しているパッキンが劣化する問題がある。パッキンが劣化すると異物発生の原因になるのでパッキンを定期的に交換しなければならず使用者の負担となっている。また、パッキンの洗浄も手間のかかる作業となっている。
本発明は、食材撹拌装置の攪拌容器の合わせ目に介在されるパッキンを無くすことのできる技術を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の本発明の食材攪拌装置は、回転軸を中心にして回転および揺動可能な状態で設けられ、第1の容器と第2の容器とを重ね合わせた間に、固体の食材と液体の食材とを撹拌するための撹拌空間を形成する撹拌容器と、前記撹拌容器を回転および揺動させる駆動手段と、前記固体の食材と前記液体の食材とを収容した前記撹拌容器を1往復以上揺動動作させた後に回転動作させるように前記駆動手段を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、請求項2に記載の本発明の食材攪拌装置は、請求項1記載の食材攪拌装置において、前記撹拌容器の揺動動作において、前記攪拌容器の往復回数が3往復であり、前記撹拌容器が最も傾いているときの前記第1の容器と前記第2の容器との合わせ目と鉛直線との成す鋭角側の角度が15度であることを特徴とする。
また、請求項3に記載の本発明の食材攪拌方法は、第1の容器と第2の容器とを重ね合わせた間に撹拌空間を形成する撹拌容器内に固体の食材と液体の食材とを収容した状態で撹拌する食材撹拌方法において、前記撹拌容器を、回転軸を中心にして1往復以上揺動動作させた後に回転動作させる工程を有することを特徴とする。
また、請求項4に記載の本発明の食材攪拌方法は、請求項3記載の食材攪拌方法において、前記撹拌容器の揺動動作において、前記攪拌容器の往復回数が3往復であり、前記撹拌容器が最も傾いているときの前記第1の容器と前記第2の容器との合わせ目と鉛直線との成す鋭角側の角度が15度であることを特徴とする。
本発明によれば、攪拌容器の回転動作に先立って揺動動作を行うことにより、攪拌容器内の液体の食材を固体の食材に吸収させることができるので、回転動作の際に液体の食材が攪拌容器の合わせ目から漏れるのを防止することができる。したがって、攪拌容器の合わせ目のパッキンを無くすことが可能になる。
本発明の一実施の形態に係る食材攪拌装置の一例の全体斜視図である。 図1の食材攪拌装置の正面図である。 図1の食材攪拌装置の側面図である。 図1の食材攪拌装置のドラムの分解斜視図である。 図1の食材攪拌装置の初期位置のドラムの正面図である。 (a),(b)は図5に続く食材攪拌装置の揺動動作時のドラムの正面図である。 図6に続く食材攪拌装置の1回転動作時のドラムの正面図である。
以下、本発明の一例としての実施の形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施の形態を説明するための図面において、同一の構成要素には原則として同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する。
まず、本実施の形態の食材攪拌装置の構造例について図1〜図4を参照して説明する。図1は本実施の形態に係る食材攪拌装置の一例の全体斜視図、図2は図1の食材攪拌装置の正面図、図3は図1の食材攪拌装置の側面図、図4は図1の食材攪拌装置のドラムの分解斜視図である。
本実施の形態の食材撹拌装置1は、例えば、米飯等の主食材(固体の食材)に食酢(すし酢、合わせ酢)等の副食材(液体の食材)を加えて撹拌することで酢飯を製造する酢合わせ装置である。食材攪拌装置1の大きさ(幅W×奥行D×高さH)は、例えば、496mm×589mm×835mm程度である。
食材攪拌装置1の装置本体2の正面中央には、例えば、外形が円柱状に形成されたドラム(攪拌容器)3が、その径方向中心の回転軸Cz(図3参照)を装置本体2の正面に対して直交させた状態で設置されている。このドラム3は、米飯および食酢等を攪拌するために収容する攪拌容器であり、その回転軸Czを中心として回転および揺動可能な状態で設置されている。ドラム3の直径は、例えば、400mm程度、奥行きは、例えば、250〜260mm程度である。なお、図2の符号Cx,Cyはドラム3の中心線を示しており、ドラム3の回転軸Czは中心線Cx,Cyの交点に位置している。
ドラム3は、下側ドラム(第1の容器)3aと、その上に被せられた上側ドラム(第2の容器)3bとを備えており、この下側ドラム3aと上側ドラム3bとを重ね合わせた間に、米飯等と食酢等とを攪拌するための中空状の攪拌空間が形成されている。
下側ドラム3aは、装置本体2に着脱可能な状態で装着されている。また、上側ドラム3bは、その外側の両側面に設置された一対の固定フックF,Fによって下側ドラム3aに着脱可能な状態で装着されている。これら下側ドラム3aおよび上側ドラム3bは、例えば、ステンレス製等のドラム本体の内面にフッ素樹脂等をコーティングすることで構成されている。ただし、下側ドラム3aおよび上側ドラム3bの各々の全体を,例えば、ポリプロピレン等のような樹脂で構成することもできる。
このドラム3の初期位置は、下側ドラム3a上に上側ドラム3bが配置された状態で、かつ、下側ドラム3aと上側ドラム3bとの合わせ目S(以下、ドラム3の合わせ目Sという)が鉛直線に対して直交している状態の位置に設定されている。なお、ドラム3の初期位置は、ドラム3の駆動基準位置(基本位置)であり、食材攪拌装置1の運転開始時および運転終了時には必ずその位置になるように設定されている。
ここでは、下側ドラム3aの深さが上側ドラム3bの深さよりも深くなっており、初期位置のドラム3の合わせ目Sがドラム3の回転軸Czよりも上方に位置している。ドラム3の合わせ目Sから下側ドラム3aの底部までの長さは、例えば、270mm程度、ドラム3の合わせ目Sから上側ドラム3bの底部までの長さは、例えば、130mm程度である。なお、装置本体2は、その底面に設けられた一対の脚部4,4によって、初期位置のドラム3の合わせ目Sが所定の高さH1に位置するように設置されている。なお、高さH1は、例えば、515mm程度である。
このようなドラム3の内部には、図4に示すように、ラック5が着脱可能の状態で収容される。ラック5は、ドラム3の回転による食材(米飯等および食酢等)の攪拌動作において、食材の攪拌を促進する攪拌部材であり、一対の枠体部5aと一対の支持部5bとを一体的に備えている。
枠体部5aは、例えば、金属製の複数の棒材を格子状に配置することで構成されている。支持部5bは、例えば、金属製の板で構成されており、互いに対向して配置された一対の枠体部5a,5aを結合するように一対の枠体部5a,5aの幅方向の両側面に接合されている。ラック5の枠体部5aおよび支持部5bの表面はフッ素樹脂等によってコーティングされている。ただし、ラック5の全体を,例えば、ポリプロピレン等のような樹脂で構成することもできる。
ラック5は、ドラム3の径方向を2分するようにドラム3の回転軸Czに沿って配置される。このとき、ラック5の幅方向両端の支持部5b,5bがドラム3の回転軸Czの延在方向両端の縁に掛かるようになっている。そして、ラック5は、その一対の支持部5b,5bが下側ドラム3aと上側ドラム3bとで挟まれるようにして固定されるようになっている。
図1および図3に示すように、ドラム3と装置本体2との間には、回転アームユニット6が着脱可能な状態で設置されている。回転アームユニット6は、回転アーム6aと、回転駆動カバー部6bとを備えている。回転アーム6aは、装置本体2内のモータ(駆動手段)7(図3参照)の駆動力を、回転中心軸部8(図3および図4参照)を介してドラム3に伝える部材であり、回転中心軸部8と機械的に接続されているとともに、下側ドラム3aの外側の両側面を支持した状態で設置されている。なお、回転中心軸部8は、回転軸Czと一致している。
モータ7は、例えば、ブラシレスモータによって構成されている。ただし、モータ7の種類は、これに限定されるものではなく種々変更可能であり、例えば、ステッピングモータを使用しても良い。これにより、ドラム3の回転角度や揺動角度等をより細かく、より高精度に設定することができる。
回転駆動カバー部6bは、ドラム3と装置本体2との間の回転駆動部を覆う部材であり、回転駆動部の外周に着脱可能な状態で設置されている。この回転駆動カバー部6bには、放熱性を向上させる等の観点からその外周に沿って所定の間隔毎に複数のスリット孔が形成されている。
また、図3に示すように、装置本体2の内部には、送風装置10が設置されている。送風装置10は、食材の攪拌工程において、送風部10aを通じてドラム3内に空気を送り込むことで食材の温度を下げる装置である。
また、図1〜図3に示すように、装置本体2の上部には、電源スイッチ11および操作パネル部12が設置されている。電源スイッチ11は、食材攪拌装置1に電源を投入するためのスイッチである。電源スイッチ11は、食材攪拌装置1の動作を非常停止させるときにも使用できる。
操作パネル部12は、食材攪拌装置1の運転を操作する装置である。操作パネル部12は、例えば、タッチ式の液晶ディスプレイで構成されており、電源スイッチ11を投入すると点灯してメニュー画面が表示されるようになっている。また、操作パネル部12には、運転時、停止時および異常時に各種のメッセージが表示されるようになっている。
食材攪拌装置1の運転動作モードの選択は、操作パネル部12に表示された各種ボタン(パターン、取出および設定等のボタン)を直接タッチすることで行う。パターンのボタンは、運転種類を選択するためのボタンである。パターンの選択時には運転開始や運転終了のボタンも表示される。取出のボタンは、食材を取り出すときに選択するボタンである。設定のボタンは、各種のパラメータを設定(変更)するときに選択するボタンである。パラメータには、例えば、ドラム3の回転条件(回転数、回転角度、回転時間等)、ドラム3の停止条件(間欠動作時の停止時間等)、ドラム3の間欠動作条件(間欠動作回数等)、送風条件(送風強度、送風開始および停止のタイミング等)がある。
また、図3に示すように、装置本体2の内部には、主制御部(制御手段)15が設置されている。主制御部15は、食材攪拌装置1の全体動作を制御する制御手段であり、モータ7、送風装置10、電源スイッチ11および操作パネル部12等と電気的に接続されて各装置の動作を制御するようになっている。
主制御部15は、CPU(Central Processing Unit)15aとメモリ回路部15bとを備えている。CPU15は、操作パネル部12からの操作に従ってモータ7や送風装置10の動作を制御する等、食材攪拌装置1の全体の動作を制御する回路部である。
メモリ回路部15bは、データを記憶する回路部であり、例えば、RAM(Random Access Memory)およびEEPROM(Electrically Erasable Read Only Memory)を備えている。ROMは、CPU15の動作や処理に必要なプログラムやデータを記憶するメモリである。RAMは、CPU15がプログラムを実行する際にワークエリアとして機能するメモリである。
ところで、酢合わせ装置においては、米飯等と食酢等とを攪拌するためにドラム3を回転させるとドラム3の合わせ目Sから食酢が漏れてしまうので、通常は、ドラム3の合わせ目Sにゴム製のパッキンを設けている。しかし、このパッキンが劣化すると異物の発生原因になるのでパッキンを定期的に交換しなければならず使用者の負担となっている。また、パッキンの洗浄も手間のかかる作業となっている。
そこで、本実施の形態においては、米飯等と食酢等との攪拌処理において、ドラム3の1回転動作に先立って、ドラム3を1往復以上揺動動作させるようにした。これにより、ドラム3の揺動動作によってドラム3内の食酢等を米飯等に馴染ませる(食酢等を米飯等に吸収させる)ことができるので、その後のドラム3の1回転動作の際にドラム3の合わせ目Sから食酢等が漏れないようにすることができる。このため、本実施の形態においては、ドラム3の合わせ目Sのパッキンを無くすことができる。したがって、パッキンを無くした分、食材攪拌装置1のコストを低減することができる。また、パッキンの定期交換が不要になる上、パッキンの洗浄作業も不要になるので、食材攪拌装置1の使用者の負担を軽減することができる。
次に、本実施の形態の食材攪拌方法の一例について図5〜図7を参照して説明する。図5は図1の食材攪拌装置の初期位置のドラムの正面図、図6(a),(b)は図5に続く食材攪拌装置の揺動動作時のドラムの正面図、図7は図6に続く食材攪拌装置の1回転動作時のドラムの正面図である。
まず、図5に示すように、初期位置にあるドラム3の上側ドラム3bを外し、下側ドラム3a内のラック5を取り出した後、下側ドラム3a内に、炊き上がった70℃〜75℃程度の温かい米飯を投入し、さらに、その米飯の上方から回すようにして食酢をかける。米飯の量は、例えば、2升程度、食酢の量は、例えば、720cc程度である。
続いて、下側ドラム3a内にラック5(図4参照)を設置した後、下側ドラム3a上に上側ドラム3bを被せて固定フックF,Fで固定する。このとき、ラック5の一対の支持部5bを下側ドラム3aと上側ドラム3bとで挟み込むことでラック5を固定する。なお、符号Vは、下側ドラム3a内の食酢を示している。
その後、食材攪拌装置1の電源スイッチ11を投入すると、操作パネル部12にメニュー画面が表示されるので、運転のパターンを選択し、米飯の量等の各種条件を設定した後に運転開始ボタンにタッチして運転を開始する。
すると、本実施の形態においては、図6に示すように、ドラム3の揺動動作を開始する。すなわち、1往復の揺動動作を説明すると、図6(a)に示すように、ドラム3が一方向に回転していき、ドラム3の合わせ目Sが垂直になる手前(ドラム3内の食酢Vがドラム3の合わせ目Sから漏れない位置)で一時停止し、その後、図6(b)に示すように、ドラム3が逆方向に回転して同様の位置で一時停止し、また一方向に回転して同様の位置で一時停止する。このような揺動動作を複数回繰り返すことにより、ドラム3内の食酢Vを米飯に馴染せる(食酢Vを米飯に吸収させる)。なお、揺動動作時にドラム3を一時停止する位置は、例えば、揺動動作の慣性の影響によってもドラム3内の食酢Vがドラム3の合わせ目Sから漏れない位置に設定される。
ここで、揺動動作においてドラム3が最も傾いている時(傾斜上限時(一時停止時))のドラム3の合わせ目Sと鉛直線との成す鋭角側の角度θは、例えば、15度である。また、揺動動作時のドラム3の往復回数は、例えば、3往復である。後述のように3往復より少ないと食酢が米飯に充分に吸収されず回転動作にドラム3の合わせ目Sから漏れてしまう一方、3往復よりも多くしてしまうと食材攪拌動作のトータルの時間が長くなり過ぎてしまう。
続いて、上記のようなドラム3の揺動動作の終了後、図7に示すように、ドラム3の1回転動作に移行する。すなわち、ドラム3を一方向に360度の回転させる動作を複数回実施する。このドラム3の1回転動作により、ドラム3内において食材が自動落下する際にラック5を通過してほぐされる結果、米飯と食酢とを短時間で良好に混ぜ合わせることができるので、くちあたりの良いおいしい酢飯を提供することができる。
また、このドラム3の1回転動作においては、上記したドラム3の揺動動作により食酢Vが米飯に吸収されているので、ドラム3の合わせ目Sから食酢Vが漏れないようにすることができる。このため、本実施の形態においてはドラム3の合わせ目Sのパッキンを無くすことができる。したがって、パッキンを無くした分、食材攪拌装置1のコストを低減することができる。また、パッキンの定期交換や洗浄作業が不要になるので、食材攪拌装置1の使用者の負担を軽減することができる。
ここで、ドラム3の1回転動作時の回転数は、例えば、9回転である。また、モータ7の回転速度は、例えば、7.5rpm程度である。後述のようにドラム3の回転数を9回転より少なくしてしまうと米飯と食酢との混ざり具合が不足する。しかし、9回転以上にしてしまうと、食材攪拌動作のトータルの時間が長くなり過ぎてしまう。ここでは、ドラム3の回転数を9回転にしてモータ7の回転速度を増やすことで食材攪拌動作のトータルの時間が長くならないようにしている。
また、このドラム3の1回転動作においては、ドラム3内のラック5の角度が所定の角度になったときに、ドラム3の回転を一時停止し、食材の攪拌を行いつつ送風装置10から送風部10aを通じてドラム3内に風を送り込むことで食材の温度を下げる。なお、送風時間は、例えば、10秒程度である。
このようなドラム3の1回転動作の終了後、操作パネル部12の運転終了ボタンにタッチして攪拌処理を終了する。これにより、ドラム3が初期位置に戻る。その後、食材を収容するための食材容器を下側ドラム3aの下に置き、上側ドラム3bを外し、さらに、下側ドラム3a内のラック5を取り出した後、操作パネル部12の取出ボタンにタッチする。すると、下側ドラム3aの開口部が下を向くように下側ドラム3aが間欠的に回転することにより、下側ドラム3a内の酢飯が下側ドラム3aの下の食材容器内に自動的に落下して収容される。なお、ドラム3の揺動動作の開始から1回転動作の終了までの時間は、例えば、3分程度とされている。
ここで、上記した食材攪拌装置においては、米飯の量等に応じて、ドラム3の揺動動作時の角度θや往復回数、1回転動作時の回転数や回転速度等のようなパラメータの値が初期設定値として予め決められ、上記した主制御部15のメモリ回路部15bのEEPROM内に記録されている。このため、使用者は意識しないでも最適な攪拌処理を実行することができる。ただし、それらのパラメータの最適値は、米飯等の状態や周囲の温度等のような各種の条件によって変わる場合もある。そこで、その場合、操作パネル部12の設定ボタンを操作することにより、ドラム3の揺動動作時の角度θや往復回数、1回転動作時の回転数や回転速度等のようなパラメータの値を変更(調整)することができるようになっている。
米飯の量を、例えば、2升、食酢の量を、例えば、720ccとした場合に、例えば、以下の条件で食材攪拌動作を実施した。すなわち、揺動動作におけるドラム3の傾斜上限時の上記角度θを30度程度、ドラム3の往復回数を3往復とし、1回転動作におけるドラム3の回転数を7回転、モータ7の回転速度を6rpmとした。
この場合、揺動動作後の1回転動作時に、ドラム3の合わせ目Sから食酢が漏れた。したがって、この条件では、米飯による食酢の吸収が不充分であると判断した。
米飯の量および食酢の量を実施例1と同じにして、例えば、以下の条件で食材攪拌動作を実施した。すなわち、揺動動作におけるドラム3の傾斜上限時の上記角度θを15度程度、ドラム3の往復回数を6往復、1回転動作におけるドラム3の回転数を7回転、モータ7の回転速度を6rpmとした。
この場合、食酢の漏れは無くなったが、米飯と食酢との混ざり具合が不充分になった。
米飯の量および食酢の量を実施例1と同じにして、例えば、以下の条件で食材攪拌動作を実施した。すなわち、揺動動作におけるドラム3の傾斜上限時の上記角度θを15度程度、ドラム3の往復回数を3往復、1回転動作におけるドラム3の回転数を9回転、モータ7の回転速度を6rpmとした。
この場合、食酢の漏れも無く、米飯と食酢との混ざり具合も向上した。ただし、この場合、食材攪拌動作のトータルの時間が長くなってしまうので、揺動動作の往復回数を実施例2の場合よりも減らして早い段階でドラム3の1回転動作に入るようにし、さらに、1回転動作時のモータ7の回転速度を、例えば、7.5rpm程度に増やす必要がある。
次に、例えば、米飯の量を実施例3よりも少ない1升とし、1回転動作におけるドラム3の回転数を実施例3よりも少ない6回転とした。揺動動作における角度θや往復回数は実施例3と同じである。1回転動作におけるモータ7の回転速度は、例えば、6rpmとした。
この場合、食酢の漏れも無く、米飯と食酢との混ざり具合も向上した。また、1回転動作時のドラム3の回転数が実施例3よりも少ないので、食材攪拌動作のトータルの時間が長くなることもない。
次に、例えば、米飯の量を実施例4よりも多く実施例3よりも少ない1.5升とし、1回転動作におけるドラム3の回転数を実施例4よりも多く実施例3よりも少ない7回転とした。揺動動作における角度θや往復回数は実施例3と同じである。1回転動作におけるモータ7の回転速度は、例えば、6rpmとした。
この場合、食酢の漏れも無く、米飯と食酢との混ざり具合も向上した。また、1回転動作時のドラム3の回転数が実施例3よりも少ないので、食材攪拌動作のトータルの時間が長くなることもない。
次に、例えば、揺動動作時のドラム3の往復回数を2往復とし、それ以外の条件を実施例3と同様にして食材攪拌動作を実施した。
この場合、揺動動作後の回転動作時に、ドラム3の合わせ目Sから食酢が漏れた。したがって、揺動動作におけるドラム3の往復回数が2往復では、米飯による食酢の吸収が不充分であると判断した。
以上、本発明者によってなされた発明を実施の形態に基づき具体的に説明したが、本明細書で開示された実施の形態はすべての点で例示であって、開示された技術に限定されるものではない。すなわち、本発明の技術的な範囲は、前記の実施の形態における説明に基づいて制限的に解釈されるものでなく、あくまでも特許請求の範囲の記載に従って解釈されるべきであり、特許請求の範囲の記載技術と均等な技術および特許請求の範囲の要旨を逸脱しない限りにおけるすべての変更が含まれる。
以上の説明では、本発明の食材攪拌装置を酢合わせ装置に適用した場合について説明したが、これに限定されるものではなく種々適用することができ、例えば、混ぜご飯や五目ご飯等のような他の食材の攪拌技術に適用することもできる。
1 食材攪拌装置
2 装置本体
3 ドラム
3a 下側ドラム
3b 上側ドラム
4 脚部
5 ラック
5a 枠体部
5b 支持部
6 回転アームユニット
6a 回転アーム
6b 回転駆動カバー部
7 モータ
8 回転中心軸部
10 送風装置
10a 送風部
11 電源スイッチ
12 操作パネル部
15 主制御部
15a CPU
15b メモリ回路部
S 合わせ目
V 食酢

Claims (4)

  1. 回転軸を中心にして回転および揺動可能な状態で設けられ、第1の容器と第2の容器とを重ね合わせた間に、固体の食材と液体の食材とを撹拌するための撹拌空間を形成する撹拌容器と、
    前記撹拌容器を回転および揺動させる駆動手段と、
    前記固体の食材と前記液体の食材とを収容した前記撹拌容器を1往復以上揺動動作させた後に回転動作させるように前記駆動手段を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする食材撹拌装置。
  2. 前記撹拌容器の揺動動作において、前記攪拌容器の往復回数が3往復であり、前記撹拌容器が最も傾いているときの前記第1の容器と前記第2の容器との合わせ目と鉛直線との成す鋭角側の角度が15度であることを特徴とする請求項1記載の食材撹拌装置。
  3. 第1の容器と第2の容器とを重ね合わせた間に撹拌空間を形成する撹拌容器内に固体の食材と液体の食材とを収容した状態で撹拌する食材撹拌方法において、前記撹拌容器を、回転軸を中心にして1往復以上揺動動作させた後に回転動作させる工程を有することを特徴とする食材撹拌方法。
  4. 前記撹拌容器の揺動動作において、前記攪拌容器の往復回数が3往復であり、前記撹拌容器が最も傾いているときの前記第1の容器と前記第2の容器との合わせ目と鉛直線との成す鋭角側の角度が15度であることを特徴とする請求項3記載の食材撹拌方法。
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