JP3612648B2 - 可搬形撹拌機 - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一斗缶入り液などを省力的に撹拌して均質化させる際に使用して便利な可搬形撹拌機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一斗缶入りの塗料を撹拌する際に使用される可搬形攪拌機として、手持ちモータの出力軸にこれを延長した軸部材を固定し、この軸部材の先端に撹拌部材を固定した構造のものが存在している。
【0003】
この撹拌機を使用する際は、手持ちモータの把手部を手で支持した状態で、撹拌部材を一斗缶内の塗料中に浸し、手持ちモータを作動させて撹拌部材を塗料中で回転させ、この回転状態の下で手持ちモータを支持した手を上下左右に揺り動かして塗料全体を均質化させるように行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の撹拌機では、手持ちモータを直接に手で支持して揺り動かすように使用しなければならないため、使用中の作業者の負担が大きいものとなるのであり、本発明は斯かる問題点を解消させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る可搬形撹拌機では、請求項1に記載したように、容器を支持して回転させるための回転駆動台と、起立支持部材とを備えた支持台部を形成し、前記起立支持部の上部へ張出状に装着したアーム部の先端部に撹拌用モータを設け、このモータの出力軸に縦回転軸を結合し、この縦回転軸の上側箇所に円板部材を回転自在に装着すると共に下側箇所に円板部材より小径の撹拌部材を固定した構成となす。
【0006】
この攪拌機を使用するときは、回転駆動台上に被撹拌液の入った容器を載せて比較的ゆっくりと回転させると共に、撹拌部材を液中に浸し円板部材を液表面より上方で容器の上端縁よりも下方に位置させて撹拌用モータを適当な速さで回転させる。撹拌部材は液を特定方向へ流動させるのであり、この流動に伴う液からの反力により撹拌部材は起立支持部材回りの特定方向へ向かって変位するものとなり、この変位により円板部材が容器の内側面に接した状態となり、この状態を容器の回転中に常に維持される。従って、撹拌部材は容器の内側面に接触することなく内側面から適当に離れた位置の液を流動させて液の均質化を効率的に行うものとなる。
【0007】
この発明は次のように具体化する。
即ち、請求項2に記載したように、アーム部が起立支持部にアーム部材の上下操作による脱着自在に装着されている構成、及び又は、起立支持部が支持台部に起立支持部材の上下操作による脱着自在に装着されている構成となす。
このようにすれば、撹拌部材などを上記容器内の被撹拌液に浸したり被撹拌液から引き上げる処理が、アーム部の起立支持部材に対する着脱により或いは支持部材の支持台部に対する着脱により便利に行えるものとなる。
【0008】
また請求項3に記載したように、撹拌部材を複数となし、それぞれの撹拌部材を縦回転軸の異なる高さ位置に固定した構成となす。このようにすれば、前記容器内の被撹拌液の上下範囲のなるべく広い部分を同時に撹拌でき、被撹拌液が迅速に均質化されるようになる。
【0009】
また請求項4に記載したように、回転駆動台が数十リットル入り容器を支持して毎分数回転〜数十回転程度の早さで回転するものとなされ、且つ、円板部材が前記容器の内側面の上端近傍に対応する高さとなされている構成となす。これによれば、前記容器内に多くの被処理液が存在していても、円板部材は被撹拌液に浸ることなく作動し、また撹拌部材は被撹拌液の撹拌中に被処理液を過度に波立たせることのない状態で作動し、被処理液を安定的に撹拌するものとなる。
【0010】
また請求項5に記載したように、撹拌用モータがエアモータであり、また回転駆動台がエアーモータで回転駆動される構成となす。このようにすれば、モータがスパークを発生しないものとなり、被撹拌液がシンナーなどの引火性の強い液を含むものであってもスパークによる爆発燃焼などの恐れなく撹拌されるものとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る可搬形攪拌機の撹拌部材を容器外方に取り出した状態を示す図、図2は前記攪拌機の撹拌部材を容器内方の被撹拌液に浸しての使用状態を示す図である。
【0012】
これらの図に於いて、1は支持台部であり、容器(一斗缶)aを支持して特定縦軸2回りへ回転させるための回転駆動台3と、細長状の起立支持部材4とを備えてなる。この際、回転駆動台3は平面視四角状となし、四隅部を除く外周囲に突状の縁部5を形成し、上面に載置された一斗缶aが簡易に位置決めされるものとなしてあり、また起立支持部材4は高さ1m程度の円柱状となされ、各端部に細径部4a、4bを形成されている。
【0013】
上記支持台部1の4側面のうちの2側面の上部には起立支持部材4の下端部の細径部4aを脱着可能に内挿固定される縦孔bの形成された支持ブロック6が固着してあり、また支持台部1の内方には回転駆動台用モータ7を装設し、このモータ7の出力部材を前記回転駆動台3と連動連結している。回転駆動台用モータ7はエアーモータであり、回転駆動台3を毎分数回転〜数十回転の速さで回転させるものとなされている。
【0014】
8は前記起立支持部材4の上部へ張出状に装着したアーム部であり、このアーム部8の先端部には撹拌用モータ9が設けてある。この際、アーム部8は起立支持部材4の細径部4bに脱着可能に外挿される基端角筒部材10と、この角筒部材10の外周面部に横張出し長さの変更調整可能に装着された2本の張出支持棒11a、11bと、これら支持棒11a、11bの先端に固定され撹拌用モータ9の本体フレームの出力部c1を挿着される縦向きの先端筒部材12とを備えたものとなされている。
【0015】
撹拌用モータ9は横向きの把手部c2を備えたエアーモータとなされており、先のエアーモータ7よりも高速で例えば毎分数十回転以上で回転するものとなされている。そして把手部c2には速度制御部を介してエアーホース13が接続されている。
【0016】
14は撹拌用モータ9の下向き出力軸9aにジョイント金具15を介して結合された縦回転軸であり、この縦回転軸14の上部箇所に直径凡そ5cm〜20cm程度の円板部材16をボールベアリングを介して回転自在に装着すると共に下部の3箇所に円板部材16よりも僅かに小径の円形撹拌部材17を同心状に固定している。
【0017】
この際、円板部材16は単数或いは3個以外の複数となしてもよいものであり、また円板部材16やそれぞれの撹拌部材17を高さ変更可能になしたり脱着可能になすことも差し支えない。
そして、各撹拌部材17は円板体の周囲に多数の突片17aを形成し、この突片17aを交互に上下へ凡そ90度折り曲げたものとなしてある。しかし、これに限定するものではなくプロペラ状のものになすなど任意に変形して差し支えないものでる。
【0018】
本発明品は使用現場に持ち運んで使用するものであり、以下に、一斗缶入りの塗料液の撹拌に使用する場合の使用例及び作動について説明する。
使用者は撹拌部材17を図1に示すように回転駆動台3の上面範囲から外した状態となしておき、上面板を切り取って開封した後の一斗缶を回転駆動台3上に載置する。この載置に際しては縁部5が一斗缶の四面の下端縁の外方に位置して一斗缶aの位置を特定するのであり、従って使用者が一斗缶aを概略の位置に載せてそれが縁部5の内方に収まるようにするだけでその一斗缶aは正確に位置決めされた状態となる。
【0019】
次に撹拌用エアモータ9の把手部c2などを持ってこのモータ9を引き上げるのであり、これにより基端側角筒部材10が起立支持部材4の細径部4bから抜き上げられて、アーム部8、撹拌用モータ9、縦回転軸2、円板部材16及び撹拌部材17などが同体状に変位される。この引上げ操作により縦回転軸14の下端を一斗缶aよりも高く持ち上げて、撹拌部材17を一斗缶a内の被撹拌液dである塗料液内に移動させ、再び、基端角筒部材10を起立支持棒4の細径部4bに外挿する。これにより、3つの撹拌部材17は塗料液d中の上中下の深さに位置し、円板部材16は図2に示すように一斗缶aの内側面の塗料液d表面から上端縁までの範囲の特定高さに位置するものとなる。
【0020】
この後、撹拌用モータ9及び回転駆動台用モータ7を回転作動させるのであり、これにより一斗缶aは回転駆動台3と同体状に毎分数回転〜数十回転の速さで回転され、また撹拌部材17は縦回転軸14回りに毎分数十回転程度の速さで回転される。
【0021】
撹拌部材17が回転すると、その多数の突片17aで塗料液dはその回転方向へ流動されるのであり、この際の塗料液dの流動が各撹拌部材17に特定方向の変位力を付与し、この変位力がアーム部8を起立支持部材4の上端部回りへ揺動させる。これにより円板部材16の外周縁が一斗缶aの内側面に押し当てられた状態となり、縦軸2回りの一斗缶aの回転中、常にこの押し当て状態が維持される。
【0022】
従って、各撹拌部材17は一斗缶a内の一定軌道上を繰り返し移動されつつ周囲の塗料液dを流動させて掻き混ぜるものとなり、このとき、撹拌部材17は円板部材16よりも僅かに小径となされているため、突片17aが一斗缶aの内側面の近傍を移動して、ここに存在している比較的流動し難い環境下にある塗料液dを効果的に流動させるものとなり、塗料液dは労力少なく且つ迅速に均質化されるのである。
【0023】
このような塗料液dの撹拌中、塗料液dに混入された引火性の強いシンナーなどの溶剤の蒸発成分が撹拌用モータ7や回転駆動台用モータ9内に流れ込むことがあるが、このようなときにも、これらモータ7、9はエアーモータであるためスパークを生じるものとならず、これらモータ7、9に起因した爆発や火災などは発生し難いのである。
なお、上記実施例では一斗缶aを容器として使用することにより撹拌する場合について説明したが、これに限定するものではない。
【0024】
【発明の効果】
上記した本発明によれば次のような効果が得られるのである。
即ち、本発明によれば、一斗缶入りの液などを省力的に掻き混ぜて迅速に均質化させることができる。
【0025】
請求項2に記載のものによれば、撹拌部材などを上記容器内の被撹拌液に浸したり被撹拌液から引き上げる処理を、アーム部の起立支持部材に対する着脱により或いは支持部材の支持台部に対する着脱により便利に行うことができるようになる。
【0026】
請求項3に記載のものによれば、容器内の被撹拌液の上下範囲のなるべく広い部分を同時に撹拌して、被撹拌液を迅速に均質化させることができる。
【0027】
請求項4に記載のものによれば、容器内に多くの被処理液を存在させた状態で被処理液を過度に波立たせることなく安定的に撹拌させることができる。
【0028】
請求項5に記載のものによれば、被撹拌液がシンナーなどの引火性の強い液を含むものであっても発火燃焼などの恐れなく撹拌させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可搬形攪拌機の撹拌部材を容器外方に取り出した状態を示す図である。
【図2】前記攪拌機の撹拌部材を容器内方の被撹拌液に浸しての使用状態を示す図である。
【符号の説明】
1 支持台部
3 回転駆動台
4 起立支持部材
7 回転駆動台用モータ(エアーモータ)
8 アーム部
9 撹拌用モータ
9a 出力軸
14 縦回転軸
16 円板部材
17 撹拌部材
a 容器(一斗缶)
【発明の属する技術分野】
本発明は、一斗缶入り液などを省力的に撹拌して均質化させる際に使用して便利な可搬形撹拌機に関する。
【0002】
【従来の技術】
一斗缶入りの塗料を撹拌する際に使用される可搬形攪拌機として、手持ちモータの出力軸にこれを延長した軸部材を固定し、この軸部材の先端に撹拌部材を固定した構造のものが存在している。
【0003】
この撹拌機を使用する際は、手持ちモータの把手部を手で支持した状態で、撹拌部材を一斗缶内の塗料中に浸し、手持ちモータを作動させて撹拌部材を塗料中で回転させ、この回転状態の下で手持ちモータを支持した手を上下左右に揺り動かして塗料全体を均質化させるように行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の撹拌機では、手持ちモータを直接に手で支持して揺り動かすように使用しなければならないため、使用中の作業者の負担が大きいものとなるのであり、本発明は斯かる問題点を解消させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、本発明に係る可搬形撹拌機では、請求項1に記載したように、容器を支持して回転させるための回転駆動台と、起立支持部材とを備えた支持台部を形成し、前記起立支持部の上部へ張出状に装着したアーム部の先端部に撹拌用モータを設け、このモータの出力軸に縦回転軸を結合し、この縦回転軸の上側箇所に円板部材を回転自在に装着すると共に下側箇所に円板部材より小径の撹拌部材を固定した構成となす。
【0006】
この攪拌機を使用するときは、回転駆動台上に被撹拌液の入った容器を載せて比較的ゆっくりと回転させると共に、撹拌部材を液中に浸し円板部材を液表面より上方で容器の上端縁よりも下方に位置させて撹拌用モータを適当な速さで回転させる。撹拌部材は液を特定方向へ流動させるのであり、この流動に伴う液からの反力により撹拌部材は起立支持部材回りの特定方向へ向かって変位するものとなり、この変位により円板部材が容器の内側面に接した状態となり、この状態を容器の回転中に常に維持される。従って、撹拌部材は容器の内側面に接触することなく内側面から適当に離れた位置の液を流動させて液の均質化を効率的に行うものとなる。
【0007】
この発明は次のように具体化する。
即ち、請求項2に記載したように、アーム部が起立支持部にアーム部材の上下操作による脱着自在に装着されている構成、及び又は、起立支持部が支持台部に起立支持部材の上下操作による脱着自在に装着されている構成となす。
このようにすれば、撹拌部材などを上記容器内の被撹拌液に浸したり被撹拌液から引き上げる処理が、アーム部の起立支持部材に対する着脱により或いは支持部材の支持台部に対する着脱により便利に行えるものとなる。
【0008】
また請求項3に記載したように、撹拌部材を複数となし、それぞれの撹拌部材を縦回転軸の異なる高さ位置に固定した構成となす。このようにすれば、前記容器内の被撹拌液の上下範囲のなるべく広い部分を同時に撹拌でき、被撹拌液が迅速に均質化されるようになる。
【0009】
また請求項4に記載したように、回転駆動台が数十リットル入り容器を支持して毎分数回転〜数十回転程度の早さで回転するものとなされ、且つ、円板部材が前記容器の内側面の上端近傍に対応する高さとなされている構成となす。これによれば、前記容器内に多くの被処理液が存在していても、円板部材は被撹拌液に浸ることなく作動し、また撹拌部材は被撹拌液の撹拌中に被処理液を過度に波立たせることのない状態で作動し、被処理液を安定的に撹拌するものとなる。
【0010】
また請求項5に記載したように、撹拌用モータがエアモータであり、また回転駆動台がエアーモータで回転駆動される構成となす。このようにすれば、モータがスパークを発生しないものとなり、被撹拌液がシンナーなどの引火性の強い液を含むものであってもスパークによる爆発燃焼などの恐れなく撹拌されるものとなる。
【0011】
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係る可搬形攪拌機の撹拌部材を容器外方に取り出した状態を示す図、図2は前記攪拌機の撹拌部材を容器内方の被撹拌液に浸しての使用状態を示す図である。
【0012】
これらの図に於いて、1は支持台部であり、容器(一斗缶)aを支持して特定縦軸2回りへ回転させるための回転駆動台3と、細長状の起立支持部材4とを備えてなる。この際、回転駆動台3は平面視四角状となし、四隅部を除く外周囲に突状の縁部5を形成し、上面に載置された一斗缶aが簡易に位置決めされるものとなしてあり、また起立支持部材4は高さ1m程度の円柱状となされ、各端部に細径部4a、4bを形成されている。
【0013】
上記支持台部1の4側面のうちの2側面の上部には起立支持部材4の下端部の細径部4aを脱着可能に内挿固定される縦孔bの形成された支持ブロック6が固着してあり、また支持台部1の内方には回転駆動台用モータ7を装設し、このモータ7の出力部材を前記回転駆動台3と連動連結している。回転駆動台用モータ7はエアーモータであり、回転駆動台3を毎分数回転〜数十回転の速さで回転させるものとなされている。
【0014】
8は前記起立支持部材4の上部へ張出状に装着したアーム部であり、このアーム部8の先端部には撹拌用モータ9が設けてある。この際、アーム部8は起立支持部材4の細径部4bに脱着可能に外挿される基端角筒部材10と、この角筒部材10の外周面部に横張出し長さの変更調整可能に装着された2本の張出支持棒11a、11bと、これら支持棒11a、11bの先端に固定され撹拌用モータ9の本体フレームの出力部c1を挿着される縦向きの先端筒部材12とを備えたものとなされている。
【0015】
撹拌用モータ9は横向きの把手部c2を備えたエアーモータとなされており、先のエアーモータ7よりも高速で例えば毎分数十回転以上で回転するものとなされている。そして把手部c2には速度制御部を介してエアーホース13が接続されている。
【0016】
14は撹拌用モータ9の下向き出力軸9aにジョイント金具15を介して結合された縦回転軸であり、この縦回転軸14の上部箇所に直径凡そ5cm〜20cm程度の円板部材16をボールベアリングを介して回転自在に装着すると共に下部の3箇所に円板部材16よりも僅かに小径の円形撹拌部材17を同心状に固定している。
【0017】
この際、円板部材16は単数或いは3個以外の複数となしてもよいものであり、また円板部材16やそれぞれの撹拌部材17を高さ変更可能になしたり脱着可能になすことも差し支えない。
そして、各撹拌部材17は円板体の周囲に多数の突片17aを形成し、この突片17aを交互に上下へ凡そ90度折り曲げたものとなしてある。しかし、これに限定するものではなくプロペラ状のものになすなど任意に変形して差し支えないものでる。
【0018】
本発明品は使用現場に持ち運んで使用するものであり、以下に、一斗缶入りの塗料液の撹拌に使用する場合の使用例及び作動について説明する。
使用者は撹拌部材17を図1に示すように回転駆動台3の上面範囲から外した状態となしておき、上面板を切り取って開封した後の一斗缶を回転駆動台3上に載置する。この載置に際しては縁部5が一斗缶の四面の下端縁の外方に位置して一斗缶aの位置を特定するのであり、従って使用者が一斗缶aを概略の位置に載せてそれが縁部5の内方に収まるようにするだけでその一斗缶aは正確に位置決めされた状態となる。
【0019】
次に撹拌用エアモータ9の把手部c2などを持ってこのモータ9を引き上げるのであり、これにより基端側角筒部材10が起立支持部材4の細径部4bから抜き上げられて、アーム部8、撹拌用モータ9、縦回転軸2、円板部材16及び撹拌部材17などが同体状に変位される。この引上げ操作により縦回転軸14の下端を一斗缶aよりも高く持ち上げて、撹拌部材17を一斗缶a内の被撹拌液dである塗料液内に移動させ、再び、基端角筒部材10を起立支持棒4の細径部4bに外挿する。これにより、3つの撹拌部材17は塗料液d中の上中下の深さに位置し、円板部材16は図2に示すように一斗缶aの内側面の塗料液d表面から上端縁までの範囲の特定高さに位置するものとなる。
【0020】
この後、撹拌用モータ9及び回転駆動台用モータ7を回転作動させるのであり、これにより一斗缶aは回転駆動台3と同体状に毎分数回転〜数十回転の速さで回転され、また撹拌部材17は縦回転軸14回りに毎分数十回転程度の速さで回転される。
【0021】
撹拌部材17が回転すると、その多数の突片17aで塗料液dはその回転方向へ流動されるのであり、この際の塗料液dの流動が各撹拌部材17に特定方向の変位力を付与し、この変位力がアーム部8を起立支持部材4の上端部回りへ揺動させる。これにより円板部材16の外周縁が一斗缶aの内側面に押し当てられた状態となり、縦軸2回りの一斗缶aの回転中、常にこの押し当て状態が維持される。
【0022】
従って、各撹拌部材17は一斗缶a内の一定軌道上を繰り返し移動されつつ周囲の塗料液dを流動させて掻き混ぜるものとなり、このとき、撹拌部材17は円板部材16よりも僅かに小径となされているため、突片17aが一斗缶aの内側面の近傍を移動して、ここに存在している比較的流動し難い環境下にある塗料液dを効果的に流動させるものとなり、塗料液dは労力少なく且つ迅速に均質化されるのである。
【0023】
このような塗料液dの撹拌中、塗料液dに混入された引火性の強いシンナーなどの溶剤の蒸発成分が撹拌用モータ7や回転駆動台用モータ9内に流れ込むことがあるが、このようなときにも、これらモータ7、9はエアーモータであるためスパークを生じるものとならず、これらモータ7、9に起因した爆発や火災などは発生し難いのである。
なお、上記実施例では一斗缶aを容器として使用することにより撹拌する場合について説明したが、これに限定するものではない。
【0024】
【発明の効果】
上記した本発明によれば次のような効果が得られるのである。
即ち、本発明によれば、一斗缶入りの液などを省力的に掻き混ぜて迅速に均質化させることができる。
【0025】
請求項2に記載のものによれば、撹拌部材などを上記容器内の被撹拌液に浸したり被撹拌液から引き上げる処理を、アーム部の起立支持部材に対する着脱により或いは支持部材の支持台部に対する着脱により便利に行うことができるようになる。
【0026】
請求項3に記載のものによれば、容器内の被撹拌液の上下範囲のなるべく広い部分を同時に撹拌して、被撹拌液を迅速に均質化させることができる。
【0027】
請求項4に記載のものによれば、容器内に多くの被処理液を存在させた状態で被処理液を過度に波立たせることなく安定的に撹拌させることができる。
【0028】
請求項5に記載のものによれば、被撹拌液がシンナーなどの引火性の強い液を含むものであっても発火燃焼などの恐れなく撹拌させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る可搬形攪拌機の撹拌部材を容器外方に取り出した状態を示す図である。
【図2】前記攪拌機の撹拌部材を容器内方の被撹拌液に浸しての使用状態を示す図である。
【符号の説明】
1 支持台部
3 回転駆動台
4 起立支持部材
7 回転駆動台用モータ(エアーモータ)
8 アーム部
9 撹拌用モータ
9a 出力軸
14 縦回転軸
16 円板部材
17 撹拌部材
a 容器(一斗缶)
Claims (5)
- 容器を支持して回転させるための回転駆動台と、起立支持部材とを備えた支持台部を形成し、前記起立支持部の上部へ張出状に装着したアーム部の先端部に撹拌用モータを設け、このモータの出力軸に縦回転軸を結合し、この縦回転軸の上側箇所に円板部材を回転自在に装着すると共に下側箇所に円板体よりも小径の撹拌部材を固定したことを特徴とする可搬形攪拌機。
- アーム部が起立支持部に脱着自在に装着されている構成、及び又は、起立支持部が支持台部に脱着自在に装着されている構成であることを特徴とする請求項1記載の可搬形撹拌機。
- 撹拌部材を複数となし、それぞれの撹拌部材を縦回転軸の異なる高さ位置に固定したことを特徴とする請求項1又は2記載の可搬形撹拌機。
- 回転駆動台が数十リットル入り容器を支持して毎分数回転〜数十回転程度の速さで回転するものとなされ、且つ、円板部材が前記容器の内側面の上端近傍に対応する高さとなされていることを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の可搬形撹拌機。
- 撹拌用モータがエアモータであり、また回転駆動台がエアーモータで回転駆動されることを特徴とする請求項1〜4の何れかに記載の可搬形撹拌機。
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JP2002282666A JP2002282666A (ja) | 2002-10-02 |
JP3612648B2 true JP3612648B2 (ja) | 2005-01-19 |
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JP2001094636A Expired - Fee Related JP3612648B2 (ja) | 2001-03-29 | 2001-03-29 | 可搬形撹拌機 |
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