JP6900053B2 - 攪拌子及び攪拌機 - Google Patents
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Description
また、液体同士の攪拌の場合、液体同士は接触している部分から自然に混ざり合おうとするが、攪拌することで強制的に液体を引き伸ばしたり分割させたりし、接触面積を大きくすることで液体同士の混合を促進する。
攪拌機は、回転して被攪拌物に流れを発生させる攪拌子と、攪拌子を回転させる駆動体すなわちモータとを備える。そして、従来、様々な攪拌機が提案されている。
すなわち、特許文献1に記載の攪拌子201は、円柱体208と、円柱体208の外径と同じ外径を有する円板体230とを備える。
また、円柱体208と円板体230とは互いに固着しており、円板体230が回転軸線Sを中心に回転することで円柱体208も回転軸線Sを中心に回転する。
また、円柱体208の側面の開口部220Bは等間隔に4つ形成され、開口部220Bが流体の吐出口となる。
従って、円柱体208では、吸入口が攪拌子201の回転軸線S上の位置に配置され、吐出口は吸入口よりも回転軸線Sの外側の位置すなわち回転軸線Sに対して略直交する側方外側の位置に配置されている。
ここで、「第2の開口部と内向き角部とを直接結ぶ」とは、第2の開口部と内向き角部とを、外向き角部など他の構成要素を介さずに結ぶことを意味する。
また、攪拌子の周囲に存在する被攪拌物が例えば液体であり、その液体を汲み上げ用具で汲み上げるときに、回転する攪拌子に汲み上げ用具が当たっても汲み上げ用具が弾き飛ばされ難いので、比較的安全に汲み上げることができる。
本発明に係る攪拌機は、大きな攪拌力を有する。
図1(a)は、本発明を適用した第1の実施形態の攪拌機の一例を示す概略平面図であり、図1(b)は、本発明を適用した第1の実施形態の攪拌機の一例を示す概略正面図である。
また、図2は、図1(a)のA−A線に沿って切断された、本発明を適用した第1の実施形態の攪拌機の概略断面図である。
また、図3は、図1(b)のB−B線に沿って切断された、本発明を適用した第1の実施形態の攪拌機の概略断面図である。
ここで、本発明の攪拌子20は、本体20Aを有する。
ここで、吐出口22は、吸込口21と連通していると共に、本体20Aの内部と外部を連通している。
また、第2の中心軸線22Aは、吐出口22の対向する縁同士を結ぶ方向すなわち吐出口22を横断する方向に対して略直交する方向に延びている。
また、四角形壁部分24は、第1の中心軸線21Aが延びる方向と同じ方向に対して略直交する方向における本体20Aの断面形状が略四角形の部分である。
従って、図3に示すように、吐出口22同士を結ぶ本体20Aの壁は4箇所あり、それぞれの壁に2つの内向き角部24Aと、2つの内向き角部24Aの間に位置する1つの外向き角部24Bとが設けられている。
また、本体20Aの壁と外壁体25との間には空間26が形成されている。
また、外壁体25の、本体20Aへ向けられた面と、この面の反対側の面との間を貫通した貫通穴25Aが形成されている。
貫通穴25Aは第3の開口部の一例である。
ここで、天板部27は、略円形状の外形を有しており、かつ、平面状である。
また、天板部27の略中央部には、図1(a)に示すように、天板部27の一方の面と、この面の反対側の他方の面とを貫通した略円形の天板開口部27Aが形成されている。
また、図1(a)に示すように、天板部27に形成された天板開口部27Aは、吸込口21と同軸状に位置している。すなわち、第1の中心軸線21Aは、吸込口21の中心と天板開口部27Aの中心の両方を通って延びている。
ここで、底板部28は、天板部27と同じく略円形状の外形を有しており、かつ、平面状である。
従って、本体20Aの壁と外壁体25との間に形成された空間26は閉じられた空間となっている。
ここで、回転部30は、第1の中心軸線21Aと同じ方向へ延びた回転棒体32を有する。
すなわち、回転棒体32は、図2に示すように吸込口21の中心と天板開口部26Aの中心の両方を通って延びており、かつ、回転棒体32は第1の中心軸線21Aと重なって延びている。
すなわち、回転モータ31によって、回転棒体32は回転棒体32自体が延びた方向を中心に、すなわち第1の中心軸線21Aを中心に回転する。
また、攪拌作業者が回転モータ31を持ち易くするために他の部材が回転モータ31に取付けられていてもよい。
すなわち、第2の開口部同士を結ぶ壁に、少なくとも一つの外向き角部が設けられていればよい。
しかし、本発明の攪拌子が外壁体を有していれば、攪拌子の回転時の抵抗を小さくすることができ、また、攪拌子の周囲に存在する被攪拌物が例えば塗料なのでの液体であり、その液体を汲み上げ用具で汲み上げるときに、回転する攪拌子に汲み上げ用具が当たっても汲み上げ用具が弾き飛ばされ難いので、比較的安全に汲み上げることができ、好ましい。
しかし、本体の壁と外壁体との間に空間が形成されていれば、本体の壁と外壁体との間に空間が形成されていない構成よりも攪拌子を軽量化することができるので好ましい。
すなわち、第2の開口部の数に制限はない。
図4は、本発明を適用した第1の実施形態の攪拌機を使用して塗料を攪拌したときの様子を示す概略断面図である。
このとき、本発明の攪拌子20の本体20Aの中心部すなわち吸込口21は遠心力がほとんど作用しないので低圧になる。
ここで図5は、図3に示す概略断面図と同じように本発明の攪拌機が切断された概略断面図である。
ここで、本発明の攪拌子60は、本体60Aを有する。
ここで、回転部70は、図示していない第1の中心軸線と同じ方向へ延びた回転棒体72を有する。
すなわち、回転棒体72は、吸込口61の中心を通って延びており、かつ、第1の中心軸線と重なって延びている。
すなわち、回転モータ71によって、回転棒体72は回転棒体72自体が延びた方向を中心に、すなわち第1の中心軸線を中心に回転する。
ここで、吐出口62は、吸込口61と連通していると共に、本体60Aの内部と外部を連通している。
また、三角形壁部分64は、第1の中心軸線が延びる方向と同じ方向に対して略直交する方向における本体60Aの断面形状が略三角形の部分である。
従って、図5に示すように、吐出口62同士を結ぶ本体60Aの壁は3箇所あり、それぞれの壁に2つの内向き角部64Aと、2つの内向き角部64Aの間に位置する1つの外向き角部64Bとが設けられている。
また、本体60Aの壁と外壁体65との間には空間66が形成されている。
また、外壁体65の、本体60Aへ向けられた面と、この面の反対側の面との間を貫通して形成された貫通穴65Aが形成されている。
貫通穴65Aは第3の開口部の一例である。
ここで、天板部67は、略円形状の外形を有しており、かつ、平面状である。
また、天板部67の略中央部には、天板部67の一方の面と、この面の反対側の他方の面とを貫通した略円形の天板開口部67Aが形成されている。
また、天板部67に形成された天板開口部67Aは、吸込口61と同軸状に位置している。すなわち、第1の中心軸線及び回転棒体32は、吸込口61の中心と天板開口部67Aの中心の両方を通って延びている。
ここで、底板部は、天板部67と同じく略円形状の外形を有しており、平面状である。
従って、本体60Aの壁と外壁体65との間に形成された空間66は閉じられた空間となっている。
ここで、本発明の攪拌子90は、本体90Aを有する。
ここで、吐出口92は、吸込口91と連通していると共に、本体90Aの内部と外部を連通している。
また、第2の中心軸線92Aは、吐出口92の対向する縁同士を結ぶ方向すなわち吐出口92を横断する方向に対して略直交する方向に延びている。
また、四角形壁部分94は、第1の中心軸線91Aが延びる方向と同じ方向に対して略直交する方向における本体90Aの断面形状が略四角形の部分である。
また、本体90Aの壁と外壁体95との間には空間96が形成されている。
また、外壁体95の、本体90Aに向けられた面と、この面の反対側の面との間を貫通した貫通穴95Aが形成されている。
貫通穴95Aは第3の開口部の一例である。
ここで、天板部97は、略円形状の外形を有しており、かつ、平面状である。
また、天板部97の略中央部には、天板部97の一方の面と、この面の反対側の他方の面とを貫通した略円形の天板開口部97Aが形成されている。
また、天板部97に形成された天板開口部97Aは、吸込口91と同軸状に位置している。すなわち、第1の中心軸線91Aは、吸込口91の中心と天板開口部97Aの中心の両方を通って延びている。
また、本発明の攪拌子90は、底板部98を有する。
ここで、底板部98は、天板部97と同じく略円形状の外形を有しており、かつ、平面状である。
従って、本体90Aの壁と外壁体95との間に形成された空間96は閉じられた空間となっている。
ここで、鉄板110は、底板部98と同じく略円形状の外形を有しており、かつ、平面状である。
また、鉄板貫通穴110Aは、底板貫通穴98Aと同軸状に位置している。
ここで、攪拌子用磁石体113は、底板部98や鉄板110と同じく略円形状の外形を有しており、かつ、平面状である。
また、攪拌子用磁石体貫通穴113Aは、底板貫通穴98A及び鉄板貫通穴110Aと同軸状に位置している。
そして、図6に示すようにビス111の脚部の端部にナット112が取付けられ、本発明の攪拌子90の底板部98に、鉄板110と攪拌子用磁石体113がビス111によって固定されている。
また、塗料106は、例えば比重が互いに異なる2つの成分を含む。
ここで、回転部100は、図6に示すように、ペール缶105を支持する支持台104の内部に収容されている。
すなわち、図6に示すように、ペール缶105は支持台104の支持板104Aに載置されており、回転部100は支持板104Aよりも鉛直方向下側に位置している。
ここで、回転部用磁石体103は、底板部98と同じく略円形状の外形を有しており、かつ、平面状である。
また、鉄板110に向けられた面とは反対側の攪拌子用磁石体113の面の磁極と、支持板104Aに向けられた回転部用磁石体103の面の磁極は互いに異なる。
また、回転棒体102は、図6に示すように第1の中心軸線91Aと同一線上に延びている。
また、回転棒体102の一端は、支持板104Aに向けられた面とは反対側の回転部用磁石体103の面に接続されている。
すなわち、回転モータ101によって、回転棒体102は回転棒体102自体が延びた方向を中心に回転方向107へ回転する。
その結果、回転部用磁石体103との間で磁気吸引力が発生している攪拌子用磁石体113が取付けられた、本発明の攪拌子90を、同じように回転方向107へ、すなわち第1の中心軸線91Aを中心に回転方向107へ回転させることができる。
回転モータ101が稼働すると、回転モータ101に接続された回転棒体102に回転力が付与され、回転棒体102と回転部用磁石体103は回転方向107へ回転し、その結果、本発明の攪拌子90を、第1の中心軸線91Aを中心に回転方向107へ回転させる。
20 攪拌子
20A 本体
21 吸込口
21A 第1の中心軸線
22 吐出口
22A 第2の中心軸線
23 連絡壁部分
24 四角形壁部分
24A 内向き角部
24B 外向き角部
25 外壁体
25A 貫通穴
26 空間
27 天板部
27A 天板開口部
28 底板部
28A 底板貫通穴
30 回転部
31 回転モータ
32 回転棒体
33 ナット
34 塗料
35 回転方向
36 流体方向
50 攪拌機
60 攪拌子
60A 本体
61 吸込口
62 吐出口
62A 第2の中心軸線
63 連絡壁部分
64 三角形壁部分
64A 内向き角部
64B 外向き角部
65 外壁体
65A 貫通穴
66 空間
67 天板部
67A 天板開口部
70 回転部
71 回転モータ
72 回転棒体
80 攪拌機
90 攪拌子
90A 本体
91 吸込口
91A 第1の中心軸線
92 吐出口
92A 第2の中心軸線
93 連結壁部分
94 四角形壁部分
95 外壁体
95A 貫通穴
96 空間
97 天板部
97A 天板開口部
98 底板部
98A 底板貫通穴
100 回転部
101 回転モータ
102 回転棒体
103 回転部用磁石体
104 支持台
104A 支持板
105 ペール缶
106 塗料
107 回転方向
108 流体方向
110 鉄板
110A 鉄板貫通穴
111 ビス
112 ナット
113 攪拌子用磁石体
113A 攪拌子用磁石体貫通穴
Claims (5)
- 内部と外部を連通した第1の開口部が形成されており、かつ、同第1の開口部を通る第1の中心軸線を中心に回転可能であり、かつ、同第1の開口部と連通していると共に内部と外部を連通した複数の第2の開口部が形成されており、かつ、同第1の中心軸線に対して略直角を成した第2の中心軸線が同第2の開口部を通っており、かつ、回転方向に隣り合う同第2の開口部同士を結ぶ壁に、外側に向けられた少なくとも一つの外向き角部と内側に向けられた内向き角部が設けられた本体を備え、
前記第2の開口部と前記内向き角部とを直接結ぶ、前記本体の壁の部分である連絡壁部分は、前記第2の中心軸線が延びる方向と同じ方向に延びている
攪拌子。 - 前記第2の開口部と同軸状に第3の開口部が形成されており、かつ、前記外向き角部よりも前記第1の中心軸線から離れて位置しており、かつ、同第1の中心軸線を中心として湾曲した外壁体を備える
請求項1に記載の攪拌子。 - 前記本体の壁と前記外壁体との間に空間が形成された
請求項2に記載の攪拌子。 - 前記本体に4つの第2の開口部が形成されており、かつ、同本体の回転方向に隣り合う同第2の開口部同士の間の距離が全て互いに略同じであり、
前記第2の開口部同士を結ぶ前記本体の壁に3つの角部が設けられており、かつ、3つの同角部は、内側に向けられた2つの内向き角部と2つの同内向き角部の間に位置する1つの外向き角部とで構成された
請求項1、請求項2または請求項3に記載の攪拌子。 - 内部と外部を連通した第1の開口部が形成されており、かつ、同第1の開口部を通る第1の中心軸線を中心に回転可能であり、かつ、同第1の開口部と連通していると共に内部と外部を連通した複数の第2の開口部が形成されており、かつ、同第1の中心軸線に対して略直角を成した第2の中心軸線が同第2の開口部を通っており、かつ、回転方向に隣り合う同第2の開口部同士を結ぶ壁に、外側に向けられた少なくとも一つの外向き角部と内側に向けられた内向き角部が設けられた本体を有する、攪拌子と、
前記第1の開口部を通る第1の中心軸線を中心に前記攪拌子を回転させることが可能な回転部とを備え、
前記第2の開口部と前記内向き角部とを直接結ぶ、前記本体の壁の部分である連絡壁部分は、前記第2の中心軸線が延びる方向と同じ方向に延びている
攪拌機。
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