JPS6359341A

JPS6359341A - 撹拌用インペラ

Info

Publication number: JPS6359341A
Application number: JP61204908A
Authority: JP
Inventors: Yukio Kawakita; 川北　幸男
Original assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Current assignee: Toyoda Gosei Co Ltd
Priority date: 1986-08-30
Filing date: 1986-08-30
Publication date: 1988-03-15

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】発明の目的（産業上の利用分野）この発明は、各種溶媒に対し溶質を均一に分散させるた
めに用いる撹拌用のインペラに関するものである。

（従来の技術）従来より、液状樹脂等の溶媒に対して顔料、添加剤等の
溶質を均一に分散させるためには、第６図に示すように
、３枚の羽根３１からなるインペラ３２を用いて攪拌作
業をしている。

（発明が解決しようとする問題点）ところが、前記インペラ３１ではその回転方向と平行な
横方向への回転流は生じ易いものの、該回転方向と直交
する上下方向の流れは生じにくい。

従って、このインペラ３１を用いて前記溶媒中の溶質を
均一に分散させるためには攪拌時間が長くかかるという
問題があった。

発明の構成（問題点を解決するための手段）本発明は、前記問題点を解決するため本発明の撹拌用イ
ンペラは、複数の透孔を有する支持板と、該支持板の外
周部に一定の取付角度を持って取り付けられた複数の板
状羽根とから構成されているという手段を採用している
。

（作用）本発明の撹拌用インペラは板状羽根によってその回転方
向と直交する上下方向の流れが形成される。そして、支
持板に透設された透孔によって前記上下方向の流れがそ
の流れと直交する横方向に対して連続的に切断されて乱
流が生ずる。従って、この上下方向の流れと、この流れ
の連続的な切断。

による乱流によって溶質中の溶媒を短時間で均一に分散
させることができる。

（実施例）以下、この発明をウレタン樹脂製ステアリングホイール
を形成する材料のポリオールに対して顔料や添加剤を均
一に分散させる工程に用いる撹拌用インペラに具体化し
た一実施例を第１図〜第４図に従って説明する。

この実施例の撹拌用インペラは本発明の第１インペラ１
とその上方に取り付けられた第２インペラ２との二段構
造に形成されており、以下、第１インペラ１から順に詳
述する。

薄肉円板状に形成された第１インペラ１の支持板３の上
面の中心部には取付孔４が形成された取付突部５が該支
持板３と一体的に形成されており、その取付孔４にはモ
ータ等の駆動源に接続される回転軸６が嵌合されている
。

前記支持板３の取付突部４の外周部には複数の円形の透
孔７が一定間隔を持って透設されている。

本実施例においては、６個の透孔７が形成されている。

前記支持板３の外周には薄肉長四角形状に形成された板
状羽根８が該支持板３と所定の取付角度αを持って取り
付けられている。本実施例においては、この板状羽根８
を含めた第１インペラ１の直径は２５ｃｍに形成されて
いる。従って、この第１インペラ１を回転させれば、前
記板状羽根８によってこの回転方向Ｐと直交する上下方
向への流れＸが形成される。そして、前記透孔７によっ
てこの流れＸを該流れＸと直交する横方向に対して連続
的に切断して乱流Ｙを形成するようになっている。

前記回転軸４における支持板１の上方には三枚の羽根９
から構成される第２インペラ２が取り付けられており、
この回転方向Ｐと平行する回転流Ｚを形成するようにな
っている。本実施例においては、この直径は３０ｃｍに
形成されている。

以上のように構成された二段式の撹拌用インペラは直径
が５８ｃｍで高さが８０ｃｍの円筒状の攪拌容器１１内
に配置され、０．５〜２．ＯＫｗのモータで１００〜４
００ｒｐｍで回転されることによって攪拌作業が行われ
る。

なお、前記第１インペラ１と攪拌容器１１底面とは１１
ｃｍ離されており、第１インペラ１と第２インペラ２と
は２５ｃ１１離されている。

そして、前記攪拌容器１１内には、ポリオール１００重
量部に対し、添加剤４０重量部、顔料（ペースト状）６
重量部が配合された混合液が入っている。

すると、前記攪拌容器１１内では、前記各インペラ１．
２は次のように作用する。

すなわち、第１インペラ１は板状羽根８によってこの回
転方向Ｐと直交する上下方向への流れＸを発生させて攪
拌容器１１内に対流を形成する。

そして、前記透孔７によって前記流れＸを該流れＸと直
交する横方向に対して連続的に切断して乱流Ｙを形成す
る。また、この第１インペラ２と平行して前記第２イン
ペラ２は前記回転方向Ｐと平行する回転流Ｚを発生する
。従って、攪拌容器１１内の混合液は上下方向への流れ
Ｘと、該流れＸの横方向に対する連続的な切断による乱
流Ｙと、さらには、第２インペラ２の回転流Ｚによって
攪拌されるため、これらの相乗効果によってポリオール
に対して短時間で均一に顔料や添加剤が分散されること
となる。

続いて、この攪拌容器１１内で攪拌されたポリオールを
一定量取り出し、このポリオールに対してポリイソシア
ネートを配合させ、これらのクリームタイム（第３図の
実線Ｐ′を示す）とタックフリータイム（第４図の実線
Ｑを示す）とを調べて見たところ第３．４図に示すよう
な結果が得られた。また、第３，４図には従来の三枚羽
根のインペラを用いたときのクリームタイムとタックフ
リータイムとを破線で示した。

ここで、クリームタイムとはウレタン発泡が始まるまで
の時間をいい、タックフリータイムとは材料のべたつき
感が無くなるまでの時間をいう。

この実験から明らかなように、本発明の撹拌用インペラ
を用いたときには、クリームタイムやタックフリータイ
ムを従来構造のインペラを用いた場合よりも短時間で安
定させることができる。これは、前記ポリオールの混合
液中の添加剤に配合されている触媒、架橋剤及び鎖延長
剤等が該ポリオールに対して均一に分散しているためだ
と考えられる。従って、本発明の攪崖用インペラは従来
のインペラよりも短時間でポリオールに対して添加剤や
顔料を均一に分散できることが判った。

また、前記実施例の撹拌用インペラは短時間で均一に攪
拌させることができるため、粘性の高いペースト状の溶
媒を分散させる場合には特に有効である。

なお、本発明は前記実施例に限定されるものではなく、
例えば、次に示すように変更して具体化することも可能
である。

（１）前記支持板３の透孔７の形状は、前記実施例の円
状の他、三角形状、四角形状等のどんな形状でも良く、
個数も前記実施例の６個の他、１〜５個や７個以上とし
ても良い。

（２）前記支持板３は前記実施例の円形状の他、四角形
、五角形等の多角形状にしても良い。

（３）前記実施例においては、本発明の第１インペラｌ
と従来の第２インペラ２との二段構造としたが、この必
要はな（、第１インペラｌのみとしても良い。さらには
、この第１インペラｌを複数組み合わせても良い。

（４）前記板状羽根８の取付個数は前記実施例の他、１
〜５個でも７個以上でも良く、さらには、この形状も長
四角形状の他、正方形状や菱形状としても良い。また、
板状羽根８の取付角度も必ずしも一定角度とする必要は
なく、第５図に示すように、支持板１の上面の取付角度
αと下面の取付角度βというように互いの取付角度を変
えても良い。

発明の効果以上詳述したように、本発明の撹拌用インペラを用いれ
ば、溶媒中に溶質を短時間で均一に分散させることがで
きるという優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示し、撹拌用インペラを示
す斜視図、第２図は攪拌容器内に撹拌用インペラを配置
した状態を示す断面図、第３図は攪拌時間とクリームタ
イムとの関係を示す線図、第４図は攪拌時間とタックフ
リータイムとの関係を示す線図、第５図は撹拌用インペ
ラの別個を示す斜視図、第６図は従来の撹拌用インペラ
を示す斜視図である。３・・・支持板　７・・・透孔　８・・・板状羽根　α
・・・角度

Claims

【特許請求の範囲】

１、複数の透孔（７）を有する支持板（３）と、該支持
板（３）の外周部に一定の取付角度（α）を持って取り
付けられた複数の板状羽根（８）とから構成されること
を特徴とする撹拌用インペラ。