JP5836288B2 - 攪拌用回転体及び攪拌装置 - Google Patents

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Description

本発明は、流体を攪拌する攪拌用回転体及び攪拌装置に関する。
従来、2種類以上の液体を混合する場合や、粉体等を水や有機溶剤等の液体に分散させる場合等に、所定の角度の翼を複数有する回転翼を設けた攪拌装置が用いられていた。
しかし、回転翼を用いた攪拌装置では、流体中に気泡が混入しやすい、という問題があった。特に、粘度が高い流体を用いた場合には、混入した気泡が流体中から消泡するのに時間がかかる、という問題がある。また、回転翼を用いた攪拌装置では、回転翼に対して放射方向の噴流が拡散することから、粘度が高い流体を用いた場合には攪拌効率が悪い、という問題がある。
このような問題を解決する技術として、翼を有さずに、上端が閉塞する六角筒状に形成され、側面に複数の孔を有する攪拌羽根を用いた攪拌装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。この攪拌装置は、下端の開口から流体を吸い込み、側面の複数の孔から吐出することで水流を発生させ、流体を攪拌する。このため、特許文献1に記載された攪拌装置は、流体中に気泡が生じるのを防止することができる。
特開平5−154368号公報
上述した攪拌装置では、以下の問題があった。即ち、特許文献1に記載された攪拌羽根を用いた攪拌装置では、高粘度の液体であっても攪拌可能であるが、下端の開口から吸い込んで側面の孔から吐出する構成であることから、流体は、攪拌羽根から下方においてより循環する。このため、上述した攪拌羽根を用いた攪拌装置では、攪拌のばらつきが生じる虞があった。
そこで本発明は、高粘度の液体であっても、効率よく攪拌が可能な攪拌用回転体及び攪拌装置を提供することを目的とする。
前記課題を解決し目的を達成するために、本発明の攪拌用回転体及び攪拌装置は、次のように構成されている。
本発明の一態様として、攪拌用回転体は、円板状に形成された基部と、前記基部の一対の主面の一方に設けられた楕円形状の第1吸込口、及び、前記基部の外周面に設けられた楕円形状の第1吐出口を有し、前記第1吸込口及び前記第1吐出口を直線状に連続する複数の第1流路部と、前記基部の一対の主面の他方に設けられた楕円形状の第2吸込口、及び、前記基部の外周面に設けられた楕円形状の第2吐出口を有し、前記第2吸込口及び前記第2吐出口を直線状に連続する複数の第2流路部と、を備える。
本発明の一態様として、攪拌装置は、回転軸と、前記回転軸を回転させる駆動源と、前記回転軸に接続され、円板状に形成された基部と、前記基部の一対の主面の一方に設けられた楕円形状の第1吸込口、及び、前記基部の外周面に設けられた楕円形状の第1吐出口を有し、前記第1吸込口及び前記第1吐出口を直線状に連続する複数の第1流路部と、前記基部の一対の主面の他方に設けられた楕円形状の第2吸込口、及び、前記基部の外周面に設けられた楕円形状の第2吐出口を有し、前記第2吸込口及び前記第2吐出口を直線状に連続する複数の第2流路部と、を備える。
本発明によれば、高粘度の液体であっても、効率よく攪拌が可能な攪拌用回転体及び攪拌装置を提供することが可能となる。
一実施形態に係る攪拌装置の構成を模式的に示す説明図。 同攪拌装置の要部構成を示す断面図。 同攪拌装置に用いられる攪拌用回転体の構成を示す斜視図。 同攪拌用回転体の構成を示す平面図。 同攪拌用回転体の構成を示す側面図。
以下、本発明の一実施形態に係る攪拌装置1を、図1乃至図5を用いて説明する。
図1は一実施形態に係る攪拌装置1の構成を模式的に示す説明図、図2は攪拌装置1の要部構成、具体的には回転軸22及び攪拌用回転体12の構成を示す断面図、図3は攪拌用回転体12の構成を示す斜視図、図4は攪拌用回転体12の構成を示す平面図、図5は攪拌用回転体12の構成を示す側面図である。なお、図1及び図3中、Fは、液体60の流れを示す。
図1及び図2に示すように、攪拌装置1は、駆動装置11と、攪拌用回転体12と、駆動装置11及び攪拌用回転体12を接続する接続部材13と、を備えている。攪拌装置1は、容器50内に貯留された液体60中に攪拌用回転体12を配置し、駆動装置11により攪拌用回転体12を回転させることで、液体60を攪拌可能に形成される。攪拌装置1は、容器50に固定されるか、又は、使用者によって支持可能に形成される。
駆動装置11は、駆動源21と、回転軸22と、を備えている。駆動源21は、モータ等であって、回転軸22を所定の方向に回転可能に形成されている。回転軸22は、接続部材13を介して攪拌用回転体12に接続される。
攪拌用回転体12は、円板状の基部31と、基部31に設けられ、液体60の流路を形成する流路部32と、を備えている。
基部31は、その主面が平坦状又は一部が窪む円形の平板状に形成される。基部31は、SUS材料等の金属材料、又は、PP、PTFE若しくはMCナイロン等の樹脂材料により形成されている。
基部31は、その主面及び外周面の稜部が面取りして形成される。また、基部31は、その中心部に、接続部材13を介して駆動装置11が着脱自在に接続される接続部33が形成されている。
図3乃至図5に示すように、流路部32は、基部31の両方の主面から、それぞれ基部31の外周面まで連続する複数の開口により構成される。流路部32は、基部31の両方の主面にそれぞれ吸込口35a,36aが、基部31の外周面に吐出口35b,36bが設けられる。流路部32は、図5中において破線で一部示すように、吸込口35a,36a及び吐出口35b,36bを直線状に連続する流路により構成される。
流路部32は、基部31にエンドミル等の機械的加工によって形成され、基部31の軸心方向に対して傾斜するとともに、基部31の軸心からの放射方向に対して交差する方向に延設される。
例えば、流路部32は、図5に示すように基部31の軸心方向に対して15度以上80度以下に傾斜して形成される。また、例えば、流路部32は、図4に示すように、基部31の上面視で、基部31の軸心からの放射方向に対して直交する方向、換言すると、基部31の外周面の接線と略同一方向に延設される。
図3乃至図5に示すように、具体的には、流路部32は、基部31の一方の主面から外周面まで連続する複数の第1流路部35と、基部31の他方の主面から外周面まで連続する複数の第2流路部36と、を備えている。流路部32は、第1流路部35及び第2流路部36が同数、且つ、同一径に形成されている。
また、図4に示すように、流路部32は、第1流路部35及び第2流路部36が、周方向に均等に離間して配置される。換言すると、第1流路部35が第2流路部36に対して、回転軸22を中心に45度の位相差を有して配置される。
なお、本実施の形態においては、流路部32は、第1流路部35が基部31の駆動源21側の主面(上面)から外周面まで連続し、且つ、第2流路部36が基部31の下面から外周面まで連続する構成を用いて説明する。
第1流路部35は、例えば、基部31に4つ形成され、等間隔に配置される。第1流路部35は、基部31の上面から外周面まで連続する孔部である。第1流路部35は、基部31の上面に液体60を吸込む第1吸込口35aが、基部31の外周面に液体60を吐出する第1吐出口35bが形成される。
第1流路部35は、その延設方向(軸心方向)に対して直交する流路形状が円状に形成される。第1吸込口35aは、その開口形状が楕円形状に形成される。第1吸込口35aは、その開口面積が、第1流路部35の流路断面積及び第1吐出口35bの開口面積よりも大に形成される。第1吐出口35bは、その開口形状が楕円形状に形成される。
第2流路部36は、例えば、基部31に4つ形成され、等間隔に配置される。第2流路部36は、基部31の下面から外周面まで連続する孔部である。第2流路部36は、基部31の下面に液体60を吸込む第2吸込口36aが、基部31の外周面に液体60を吐出する第2吐出口36bが形成される。
第2流路部36は、その延設方向(軸心方向)に対して直交する流路形状が円状に形成される。第2吸込口36aは、その開口形状が楕円形状に形成される。第2吸込口36aは、その開口面積が、第2流路部36の流路断面積及び第2吐出口36bの開口面積よりも大に形成される。第2吐出口36bは、その開口形状が楕円形状に形成される。
接続部33は、回転軸22と、接続部材13を介して接続される。例えば、接続部33は、基部31の中心側であって、基部31の一対の主面にそれぞれ設けられた凹部41と、基部31の軸心上に設けられ、固定手段46を挿入する挿入孔42と、を備えている。
凹部41は、接続部材13の一部、具体的には、後述する接続部材13の支持部材45を配置可能に形成されている。凹部41は、支持部材45の形状と略同一形状又は支持部材45の形状よりも大きい形状に窪むことで形成される。凹部41は、例えば、円錐台形状に基部31の両主面の一部が窪むことで形成される。挿入孔42は、一対の凹部41間を連続する基部31に設けられた孔部である。
接続部材13は、回転軸22及び攪拌用回転体12を固定可能に形成されている。接続部材13は、基部31の凹部41に設けられる一対の支持部材45と、支持部材を基部31に固定する固定手段46と、を備えている。
支持部材45は、凹部41内に配置される。支持部材45は、凹部41の形状と同一、又は、凹部41の形状よりも小さく形成される。支持部材45は、基部31の凹部41にそれぞれ配置される。一対の支持部材45は、その一方が回転軸22に固定されるとともに、その内部に雌ねじ部が設けられている。また、一対の支持部材45は、その他方に、固定手段46を挿入し、且つ、内部に配置する挿入孔47が形成されている。
固定手段46は、例えば、ボルトにより構成される。ボルト46は、他方の支持部材45の挿入孔47及び基部31の挿入孔42に挿入されるとともに、一方の支持部材45の雌ねじ部と螺合可能に形成されている。
このような接続部材13は、基部31の凹部41に、一対の支持部材45を配置させ、他方の支持部材45の挿入孔47に挿入したボルト46を一方の支持部材45の雌ねじ部と締結する。これにより、接続部材13は、一対の支持部材45及びボルト46により基部31を挟持し、回転軸22及び基部31を固定する。
次に、このように構成された攪拌装置1を用いた液体60の攪拌、及び、液体60の流れFについて、図1を用いて説明する。
攪拌装置1は、攪拌用回転体12が、液体60中に配置される。このとき、攪拌用回転体12は、好ましくは、容器50の底面から液体60の液面までの高さの中間位置に配置する。
この状態で、駆動源21を駆動させて、回転軸22を所定の方向に回転させる。なお、所定の方向とは、図1及び図3に矢印で示す液体60の流れ方向Fに示すように、回転軸22に接続された攪拌用回転体12が液体60を流路部32の第1吸込口35a及び第2吸込口36aから吸込み、且つ、第1吐出口35b及び第2吐出口36bから吐出可能な回転方向である。所定の方向とは、例えば、図4に示す攪拌用回転体12の構成においては、時計回りとなる。
回転軸22を所定の方向に回転させることで、攪拌用回転体12は、流路部32に位置する液体60に遠心力が作用し、第1吐出口35b及び第2吐出口36bから液体60を吐出する。また、攪拌用回転体12は、第1吸込口35a及び第2吸込口36aから、流路部32内に液体60を吸い込む。
この繰り返しにより、攪拌用回転体12は、基部31の上下面側から容器50内の液体60を吸込み、基部31の外周面側から容器50内の内面に向って液体60を吐出する。
攪拌用回転体12から吐出された液体60は、図1において液体60の流れFに示すように、容器50の内面側から上方及び下方に分流し、容器50の底面及び液体60の液面に向って移動する。
容器50の底面及び液体60の液面に向って移動した液体60は、容器50の中心側、換言すると、回転軸22側に向って移動する。容器50の内面側から中心側に向って移動した液体60は、攪拌用回転体12に向って移動し、第1吸込口35a及び第2吸込口36aから吸い込まれる。
このように、液体60は、容器50内を流動し、図1に示す液体60の流れFに示すように対流が発生することで、容器50内の液体60が攪拌される。
また、流路部32は、基部31の上下の主面に第1吸込口35a及び第2吸込口36aが設けられるとともに、基部31の外周面に第1吐出口36b及び第2吐出口36bが設けられる。このため、液体60は、容器50内の上方と下方で流動後、攪拌用回転体12の外周面から吐出されるときに、容器50の上方及び下方に位置した液体60が混合され、当該混合後に容器50の上下方向に分流し、容器50内の上方及び下方で流動する。
(評価試験)
次に、このように構成された攪拌装置1の評価方法の一である、評価試験について、以下説明する。
本評価試験として、実施例1乃至実施例4に記載する各条件により、容器50内の液体60を、攪拌用回転体12にて所定の時間及び所定の回転数で攪拌する。攪拌後、液体60の攪拌状態を目視にて確認し、液体60が良好に攪拌できているか否かの判断を行った。
(実施例1)
一実施形態に係る実施例1として、容器50にダイテナー16LS(DICプラスチック株式会社製)を用い、液体60にjER1001(三菱化学株式会社製)をジプロピレングリコールモノメチルエーテルで希釈して粘度を200psとしたサンプルを16Lにビーズ(ニッカトー株式会社製YTZボール0.1mm)を100g程度混合して用いた。また、基部31が直径φ41mm、厚さt=11mmに形成され、流路部32が第1流路部35の数4個、第2流路部36の数4個、第1流路部35の傾斜角度45°、及び、第2流路部36の傾斜角度45°に形成された攪拌用回転体12を用いた。
攪拌用回転体12を液体50の液面から容器60の底体までの距離の略中間位置に配置し、15分間、100rpmから1000rpmまで漸次回転数を増加させて回転させ、容器50内の液体60を攪拌した。
(実施例2)
一実施形態に係る実施例2として、容器50にBHN−25(近畿容器株式会社製)を用い、液体60に粘度が1300psのサンプル(主剤)を150ml用いた。また、基部31が直径φ41mm、厚さt=11mmに形成され、流路部32が第1流路部35の数4個、第2流路部36の数4個、第1流路部35の傾斜角度45°、及び、第2流路部36の傾斜角度45°に形成された攪拌用回転体12を用いた。
攪拌用回転体12を液体50の液面から容器60の底体までの距離の略中間位置に配置し、5分間、300rpmで回転させて、容器50内の液体60を攪拌した。
(実施例3)
一実施形態に係る実施例3として、容器50に20Lストレートペール缶(新邦工業株式会社製)を用い、液体60に粘度が1psのサンプル(双日株式会社製 ETASOLV主体の混合液)を約18L用いた。また、基部31が直径φ130mm、厚さt=30mmに形成され、流路部32が第1流路部35の数4個、第2流路部36の数4個、第1流路部35の傾斜角度20°、及び、第2流路部36の傾斜角度20°に形成された攪拌用回転体12を用いた。
攪拌用回転体12を液体50の液面から容器60の底体までの距離の略中間位置に配置し、15分間、0rpmから400rpmまで漸次回転数を増加させて回転させ、容器50内の液体60を攪拌した。
(実施例4)
一実施形態に係る実施例3として、容器50に800Lの桶(浅田鉄工株式会社製 直径1250mm深さ735mm)を用い、液体60に粘度が9psのサンプル(硬化剤)を600L用いた。また、基部31が直径φ130mm、厚さt=30mmに形成され、流路部32が第1流路部35の数4個、第2流路部36の数4個、第1流路部35の傾斜角度20°、及び、第2流路部36の傾斜角度20°に形成された攪拌用回転体12を用いた。
攪拌用回転体12を液体50の液面から容器60の底体までの距離の略中間位置に配置し、5分間、0rpmから400rpmまで漸次回転数を増加させて回転させ、容器50内の液体60を攪拌した。
(評価試験の結果)
実施例1の条件で、容器50内の液体60を攪拌用回転体12により攪拌したところ、液体60を良好に攪拌することができた。
実施例2の条件で、容器50内の液体60を攪拌用回転体12により攪拌したところ、液体60を良好に攪拌することができた。
なお、実施例2においては、液体60に流動性が生じ、攪拌後の粘度が800psに減少した。
実施例3の条件で、容器50内の液体60を攪拌用回転体12により攪拌したところ、液体60を良好に攪拌することができた。
実施例4の条件で、容器50内の液体60を攪拌用回転体12により攪拌したところ、液体60を良好に攪拌することができた。
上述にあるように、本実施形態に係る攪拌用回転体12を用いて容器50内に貯留された液体60を攪拌したところ、低粘度から高粘度、本実施例においては1psから1300psまでの液体60を良好に攪拌することが可能となった。なお、各実施例において用いた攪拌用回転体12、容器50及び液体60は、一例であり、これら各構成は適宜設定可能である。
このように構成された攪拌装置1によれば、攪拌用回転体12は、基部31の主面に吸込口35a,36bを設け、基部31の外周面に吐出口35b、36bを設ける構成とすることで、回転による遠心力によって、液体60を径方向に吐出することが可能となる。
攪拌用回転体12は、液体60を径方向に吐出することで、液体60を容器50内で流動させることが可能となり、容器50内の液体60を攪拌することが可能となる。また、攪拌用回転体12は、流路部32の吸込口35a,36aを、基部31の両方(上下)の主面に設ける構成とすることで、容器50内の攪拌用回転体12の上下で液体60を流動させることが可能となる。
また、攪拌用回転体12は、吐出口35b,36bを基部31の外周面に設けることで、容器50内の攪拌用回転体12の上下の液体60を混合することが可能となる。このように、攪拌用回転体12は、容器50内の攪拌用回転体12の上下で液体60を対流させるとともに、吐出時に、吐出した液体60を混合可能となり、効率よく液体60を攪拌することが可能となる。
また、攪拌用回転体12は、粘度の高い液体60であっても、吸込口35a,36aの開口形状を楕円形状とし、且つ、開口面積を、流路部32の流路断面積よりも大とすることで、吸込口35a,36aから液体60を流路部32内に移動させることが可能となる。具体的に説明すると、例えば、流路部の吸込口が、流路部の流路断面積と略同一の開口面積である場合には、液体60が高粘度であると、液体60が流路部に進入する量が減少する虞がある。
しかし、本実施形態の流路部32は、その吸込口35a,36aを楕円形状とし、且つ、開口面積を流路部32の流路断面積よりも大とすることで、高粘度の液体60であっても、流路部32内に液体60を進入させることが可能となる。また、流路部32は、基部31の外周面の接線と略同一方向に延設することで、流路部32内への液体60の進入を案内することが可能となる。これにより、攪拌用回転体12は、高粘度の液体60であっても、効率よく攪拌させることが可能となる。
また、攪拌用回転体12は、平板状の基部31に、窪み及び切欠である、流路部32、凹部41及び挿入孔42を有する構成であって、突起を有さない構成とすることで、極力凹凸を有さない構成とすることが可能となる。換言すると、当該構成とすることで、攪拌用回転体12は、液体60が残存する虞のある角部を極力低減することが可能となる。これにより、攪拌用回転体12は、その使用後の洗浄時に液体60が付着して残存することを極力防止し、洗浄性を向上させることが可能となる。
また、接続部材13は、支持部材45の形状を凹部41の形状と同一又は凹部41の形状よりも小さい構成とすることで、攪拌用回転体12の外面から支持部材45が突出することを防止可能となり、攪拌用回転体12の回転抵抗が増加することを防止可能となる。
上述したように本発明の一実施形態に係る攪拌装置1によれば、基部31を平板状とし、且つ、流路部32を、基部31の両方の主面に形成され流路部32の流路断面積よりも開口面積が大の楕円形状の吸込口35a,36a及び基部31の外周面に形成された吐出口35b,36bを備える構成とする。この構成により、攪拌装置1は、高粘度の液体60であっても、液体60を容器50内の上方及び下方でそれぞれ循環させることが可能となり、結果、効率よく液体60を攪拌することが可能となる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではない。例えば、上述した実施形態の攪拌用回転体12は、第1流路部35及び第2流路部36が同数、且つ、同一径に形成されている構成を説明したがこれに限定されない。攪拌を行う対象物である液体60が、例えば、一つの液体と、当該液体よりも重い粉体又は液体により構成される場合には、第1流路部35及び第2流路部36の形状及び数量を異なる構成としてもよい。第2流路部36で吐出する液体60の量を第1流路部35で吐出する液体60の量よりも多くすることで、当該粉体又は液体が容器50の下方に溜まることを防止することが可能となる。但し、攪拌用回転体12は、液体60中を回転する構成であることから、回転時に騒音及び振動等の発生を防止可能な配置とすることが好ましく、このため、第1流路部35及び第2流路部36が同数、且つ、同一径に形成されている構成が好ましい。
また、上述した例では、攪拌用回転体12は、一対の支持部材45を有する接続部材13を介して攪拌用回転体12に回転軸22を接続する構成を説明したがこれに限定されない。即ち、攪拌用回転体12を回転軸22に固定可能であれば、接続部材13は他の構成であってもよい。
また、上述した例では、流路部32は、基部31にエンドミル等の機械加工によって、直線状に延設される構成を説明したがこれに限定されない。流路部32は、例えば、基部31の主面及び外周面の双方から異なる傾斜角度で機械加工することで、2方向に延設され、中途部が交差する流路であってもよい。
の他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能である。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1] 円板状に形成された基部と、
前記基部の一対の主面にそれぞれ設けられた楕円形状の吸込口、及び、前記基部の外周面に設けられた吐出口を有する複数の流路部と、
を備えることを特徴とする攪拌用回転体。

1…攪拌装置、11…駆動装置、12…攪拌用回転体、13…接続部材、21…駆動源、22…回転軸、31…基部、32…流路部、33…接続部、35…第1流路部、35a…第1吸込口、35b…第1吐出口、36…第2流路部、36a…第2吸込口、36b…第2吐出口、41…凹部、42…挿入孔、45…支持部材、46…固定手段(ボルト)、47…挿入孔、50…容器、60…液体、F…液体の流れ。

Claims (9)

  1. 円板状に形成された基部と、
    前記基部の一対の主面の一方に設けられた楕円形状の第1吸込口、及び、前記基部の外周面に設けられた楕円形状の第1吐出口を有し、前記第1吸込口及び前記第1吐出口を直線状に連続する複数の第1流路部と、
    前記基部の一対の主面の他方に設けられた楕円形状の第2吸込口、及び、前記基部の外周面に設けられた楕円形状の第2吐出口を有し、前記第2吸込口及び前記第2吐出口を直線状に連続する複数の第2流路部と、
    を備えることを特徴とする攪拌用回転体。
  2. 前記第1流路部及び前記第2流路部は、前記基部の軸心方向に対して傾斜するととともに、前記基部の軸心からの放射方向に対して交差する方向に延設されることを特徴とする請求項1に記載の攪拌用回転体。
  3. 前記第1流路部及び前記第2流路部は、流路断面形状が円形に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の攪拌用回転体。
  4. 前記第1流路部及び前記第2流路部は、同数設けられるとともに、等間隔に配置されることを特徴とする請求項1に記載の攪拌用回転体。
  5. 回転軸と、
    前記回転軸を回転させる駆動源と、
    前記回転軸に接続され、円板状に形成された基部と、
    前記基部の一対の主面の一方に設けられた楕円形状の第1吸込口、及び、前記基部の外周面に設けられた楕円形状の第1吐出口を有し、前記第1吸込口及び前記第1吐出口を直線状に連続する複数の第1流路部と、
    前記基部の一対の主面の他方に設けられた楕円形状の第2吸込口、及び、前記基部の外周面に設けられた楕円形状の第2吐出口を有し、前記第2吸込口及び前記第2吐出口を直線状に連続する複数の第2流路部と、
    を備えることを特徴とする攪拌装置。
  6. 前記第1流路部及び前記第2流路部は、前記基部の軸心方向に対して傾斜するととともに、前記基部の軸心からの放射方向に対して交差する方向に延設されることを特徴とする請求項5に記載の攪拌装置。
  7. 前記第1流路部及び前記第2流路部は、流路断面形状が円形に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の攪拌装置。
  8. 前記第1流路部及び前記第2流路部は、同数設けられるとともに、等間隔に配置されることを特徴とする請求項5に記載の攪拌装置。
  9. 前記基部の中心であって、前記基部の一対の主面にそれぞれ形成された一対の凹部と、
    前記基部の中心であって、前記一対の凹部間を連続する挿入孔と、
    前記回転軸の端部に固定され、一方の前記凹部に配置される支持部材と、
    前記挿入孔に挿入され、前記支持部材と螺合する固定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項5に記載の攪拌装置。
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