JP2017212424A - 磁心 - Google Patents

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Abstract

【課題】サイズを大きくすることなく低周波領域における磁気吸引力を向上させる。【解決手段】磁心1は、コイル2の内側に配置される柱状のコア部11と、コイル2の外側に配置される筒状のヨーク部12とを有する。コア部11及びヨーク部12は、軸方向においてコイル2の配置領域と重なる。コア部11の全体が、一般磁性材料よりも磁束密度が高い高磁束密度材料で構成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、電磁石に用いられる磁心に関する。
ソレノイドコア等の電磁石に用いられる磁心において、特許文献1、2のような技術が知られている。特許文献1には、大部分が圧縮成形体(表面に絶縁被膜を有する磁性粉末(軟質磁性粉末)からなる)で構成され、先端部分が磁性バルク体(Fe−Co系合金からなる)で構成された磁心が示されている。特許文献2には、大部分が磁性複合材料(絶縁性材料で被覆された鉄系磁性粉末を加圧成形した圧粉材料等)で構成され、磁性複合材料部に挟設された高磁束密度材料部が設けられた磁心が示されている。特許文献1には、磁心を上記のような構成にすることで、高速応答性が良好でかつコア先端面への高精度な面加工が可能となることが示されている。特許文献2には、磁心を上記のような構成にすることで、磁束密度が高い状態を維持しつつ過電流が発生し難くなることが示されている。
特開2002−235865号公報 特開2005−150308号公報
本願発明者は、磁心についての研究開発を進める中で、特許文献1、2のような構成では、高周波領域(10kHz以上)において高い磁束密度(即ち、高い磁気吸引力)が得られるものの、低周波領域(DC〜数百Hz)において高い磁束密度(即ち、高い磁気吸引力)を得ることができないことを発見した。
なお、磁心のサイズを大きくすることで磁気吸引力を向上させることはできるが、配置スペースの問題等から、サイズを大きくすることなく磁気吸引力を向上させることが望まれる。
本発明の目的は、サイズを大きくすることなく低周波領域における磁気吸引力を向上させることができる磁心を提供することである。
本発明に係る磁心は、筒状のコイルの内側に配置され、軸方向において前記コイルの配置領域と重なる柱状のコア部と、前記コイルの外側に配置され、前記軸方向において前記コイルの配置領域と重なる筒状のヨーク部とを備え、前記コア部の全体が、一般磁性材料よりも磁束密度が高い高磁束密度材料で構成されていることを特徴とする。
後に実施例で示すように、コア部は、低周波領域において、磁束密度が局所的に高くなり、磁気飽和し易い。本発明によれば、コア部の全体を高磁束密度材料で構成することにより、サイズを大きくすることなく低周波領域における磁気吸引力を向上させることができる。
前記ヨーク部は、前記一般磁性材料で構成されてよい。後に実施例で示すように、コア部は、低周波領域において、磁束密度が局所的に高くなり、磁気飽和し易いのに対し、ヨーク部は、低周波領域において、磁束密度が高くならず、磁気飽和し難い。上記構成によれば、ヨーク部をも高磁束密度材料で構成する場合に比べ、高磁束密度材料の使用量を減らすことができ、低コスト化が可能である。また、歩留まりが良いコア部に高磁束密度材料を使用し、歩留まりが悪いヨーク部に一般磁性材料を使用することで、高磁束密度材料の歩留まりを改善することができる。
前記高磁束密度材料は、Fe−Co系合金であってよい。この場合、高磁束密度材料として、軟磁性体の中でも飽和磁束密度の高いFe−Co系合金を用いることで、低周波領域において、より高い磁束密度が得られ、磁気吸引力をより一層向上させることができる。
本発明に係る磁心は、前記コア部に接続し、前記軸方向において前記コイルの配置領域と重ならず、前記軸方向において前記コア部と対向する対向部と、前記対向部に接続し、前記軸方向において前記コイルの配置領域と重ならず、前記軸方向において前記コア部と対向しない非対向部とをさらに備え、前記コア部と前記非対向部とがなす角部がアール形状又は面取り形状であってよい。後に実施例で示すように、コア部と非対向部とがなす角部が直角形状であると、角部に磁束が集中し、角部において磁束密度が局所的に高くなって磁気飽和し易い。上記構成によれば、コア部と非対向部とがなす角部がアール形状又は面取り形状であることにより、角部への磁束の集中を抑制し、低周波領域における磁気吸引力をより一層向上させることができる。
本発明に係る磁心は、前記コア部に接続し、前記軸方向において前記コイルの配置領域と重ならず、前記軸方向において前記コア部と対向する対向部をさらに備え、前記対向部が前記高磁束密度材料で構成されてよい。後に実施例で示すように、対向部は、低周波領域において、磁束密度が局所的に高くなり、磁気飽和し易い。上記構成によれば、コア部のみならず対向部を高磁束密度材料で構成することにより、低周波領域において、より高い磁束密度が得られ、磁気吸引力をより一層向上させることができる。
本発明に係る磁心は、前記コア部と前記対向部とからなる柱状のコア部材を有してよい。この場合、シンプルな形状のコア部材を高磁束密度材料で構成することで、磁心の製造が容易になる。また、非対向部をも高磁束密度材料で構成する場合に比べ、高磁束密度材料の使用量を減らすことができ、低コスト化が可能である。
本発明に係る磁心は、前記対向部に接続し、前記軸方向において前記コイルの配置領域と重ならず、前記軸方向において前記コア部と対向しない非対向部をさらに備え、前記非対向部において少なくとも前記対向部に接続する内側部分が前記高磁束密度材料で構成されてよい。後に実施例で示すように、非対向部の内側部分は、低周波領域において、磁束密度が局所的に高くなり、磁気飽和し易い。上記構成によれば、コア部のみならず、対向部と、非対向部において少なくとも内側部分とを高磁束密度材料で構成することにより、低周波領域において、より高い磁束密度が得られ、磁気吸引力をより一層向上させることができる。
前記非対向部は、前記対向部に接続する内側部分と、前記内側部分よりも前記コイルの外側に配置される外側部分とを有し、前記内側部分が前記高磁束密度材料で構成されており、前記外側部分が前記一般磁性材料で構成されてよい。この場合、非対向部において内側部分及び外側部分の両方を高磁束密度材料で構成する場合に比べ、高磁束密度材料の使用量を減らすことができ、低コスト化が可能である。
前記コイルの導線が貫挿される貫通孔が開口した表面に、溶接部が設けられていなくてよい。この場合、溶接時に貫通孔に溶湯が流れ込むことが回避され、溶湯により導線の被覆や導線本体が破損する問題や貫通孔が塞がる問題を防止することができる。
前記コイルの導線が貫挿される貫通孔が、前記ヨーク部を構成するヨーク部材に設けられており、前記コア部を構成するコア部材に設けられていなくてよい。この場合、コア部材の位置決め精度の影響を受けずに導線を通すことができる。
前記ヨーク部を構成するヨーク部材が、前記コア部を構成するコア部材と嵌合する嵌合部を有してよい。この場合、ヨーク部材とコア部材との組立位置のばらつきや熱変形による軸方向及び径方向のずれを防止することができる。ひいては、コア部が所定の位置から径方向にずれたり軸方向に対して傾いたりすることが抑制されることから、コイルの配置スペースを確実に確保でき、組立不良を防止することができる。また、コア部が軸方向に対して傾くと、コア部とヨーク部との間の径方向の間隔が軸方向において不均一になり、磁気吸引力が低下してしまうが、上記構成によれば当該問題を抑制することができる。さらには、ヨーク部材とコア部材との間の隙間をなくすことで、磁束を通過し易くし、磁気吸引力をより一層向上させることができる。
前記ヨーク部を構成するヨーク部材が、前記コア部を構成するコア部材を係止する係止部であって、前記コア部材の少なくとも一部の前記軸方向の外側に配置された係止部を有してよい。例えば軸方向の外側が低圧・反対側が高圧の環境下において、係止部が設けられておらず、ヨーク部材とコア部材とが互いに溶接により固定されているだけの場合、コア部材が軸方向の外側に移動しようとする力が溶接部にかかり、溶接部が破断して、コア部材が軸方向の外側に抜け出す問題が生じ得る。これに対し、上記構成によれば、上記力を係止部で受けることにより、コア部材が軸方向の外側に抜け出す問題を効果的に防止することができる。
前記コア部材の少なくとも一部が、前記軸方向に対して傾斜した第1傾斜面を有し、前記係止部が、前記第1傾斜面と接触するように前記軸方向に対して傾斜した第2傾斜面を有してよい。この場合、傾斜面同士の接触により係止を実現することで、軸方向において係止部がコア部材から突出しないようにすることができ、軸方向における磁心のサイズの大型化を回避することができる。
前記コア部は、中実体であってよい。この場合、コア部が中実体でない(即ち、空洞を有する)場合に比べ、より高い磁束密度が得られ、磁気吸引力をより一層向上させることができる。
本発明によれば、コア部の全体を高磁束密度材料で構成することにより、サイズを大きくすることなく低周波領域における磁気吸引力を向上させることができる。
本発明の第1実施形態に係る磁心を用いた電磁石の軸方向に沿った断面図である。 本発明の第1実施形態に係る磁心の平面図である。 本発明の第2実施形態に係る磁心を用いた電磁石の軸方向に沿った断面図である。 本発明の第3実施形態に係る磁心を用いた電磁石の軸方向に沿った断面図である。 本発明の第4実施形態に係る磁心を用いた電磁石の軸方向に沿った断面図である。 本発明の第5実施形態に係る磁心を用いた電磁石の軸方向に沿った断面図である。 本発明の第6実施形態に係る磁心を用いた電磁石の軸方向に沿った断面図である。 本発明の第7実施形態に係る磁心を用いた電磁石の軸方向に沿った断面図である。 本発明の第8実施形態に係る磁心を用いた電磁石の軸方向に沿った断面図である。 本発明の第8実施形態に係る磁心の平面図である。 本発明の第9実施形態に係る磁心を用いた電磁石の軸方向に沿った断面図である。 本発明の第10実施形態に係る磁心を用いた電磁石の軸方向に沿った断面図である。 本発明の第11実施形態に係る磁心を用いた電磁石の軸方向に沿った断面図である。 本発明の第12実施形態に係る磁心を用いた電磁石の軸方向に沿った断面図である。 本発明の第13実施形態に係る磁心を用いた電磁石の軸方向に沿った断面図である。 本発明の比較例に係る磁心を用いた電磁石においてコイルに電流を印加した場合の磁束密度分布の解析結果を示す概略図である。 本発明の実施例に係る磁心を用いた電磁石においてコイルに電流を印加した場合の磁束密度分布の解析結果を示す概略図である。 本発明の実施例に係る磁心及び比較例1,2に係る磁心の磁気吸引力の低周波領域における磁気吸引力を示すグラフである。
先ず、図1及び図2を参照し、本発明の第1実施形態に係る磁心1を用いた電磁石100について説明する。
電磁石100は、磁心1及びコイル2を有する。
コイル2は、導線を複数回巻回することにより、円筒状に形成されている。
磁心1は、コア部材50及びヨーク部材60を有する。
コア部材50は、コイル2の内側に配置される円柱状の中実体であるコア部11と、コア部11における軸方向(以下、コア部11の軸方向を単に「軸方向」という。)の一端に接続しかつ軸方向においてコア部11と対向する円柱状の対向部13と、対向部13の外縁(即ち、対向部13におけるコア部11の径方向(以下、コア部11の径方向を単に「径方向」という。)の端部)に接続しかつ軸方向においてコア部11と対向しない円筒状の非対向部14とを含む。非対向部14には、コイル2の導線が貫挿される貫通孔30が軸方向に沿って設けられている。コイル2の導線は、貫通孔30を介して磁心1の外側に引き出されている。
ヨーク部材60は、コイル2の外側に配置される円筒状のヨーク部12と、ヨーク部12における軸方向の一端に接続しかつ当該一端から軸方向に延出した延出部15とを含む。
コア部11及びヨーク部12は、軸方向においてコイル2の配置領域と重なる。対向部13、非対向部14及び延出部15は、軸方向においてコイル2の配置領域と重ならない。
コア部11と非対向部14とがなす角部20は、コア部11の軸周り全体において、アール形状となっている。また、ヨーク部材60には、コア部材50の非対向部14の外縁と嵌合する環状の凹部61が設けられている。
コア部材50は、一般磁性材料よりも磁束密度が高い高磁束密度材料で構成されている。ヨーク部材60は、一般磁性材料で構成されている。ここで、一般磁性材料とは、飽和磁束密度が2.0T(テスラ)以下の材料であり、例えば一般構造用圧延鋼材(SS400等)や珪素鋼である。高磁束密度材料とは、飽和磁束密度が2.0T(テスラ)を超える材料であり、例えば、Fe−Co系合金、純鉄、窒化鉄、ビスマスを含有した電磁鋼材等である。Fe−Co系合金の中でも、特に酸化アルミニウムを含有した材料、Fe−49Co−2V、Fe65Co35は、飽和磁束密度が高く、高磁束密度材料として適している。
磁心1は、コア部材50及びヨーク部材60のそれぞれを作製した後、コア部材50及びヨーク部材60を圧入や溶接により一体に組み立てたもの(具体的には、コア部材50の非対向部14の外縁をヨーク部材60の凹部61に嵌合させ、非対向部14の外周面と延出部15における軸方向の一端面との間に形成される隅部に環状に溶接部90を設けることで、コア部材50及びヨーク部材60を一体にしたもの)である。コア部材50における対向部13及び非対向部14を構成する部分の表面であって、軸方向においてコア部11とは反対側の表面(貫通孔30が開口した表面)51には、溶接部90が設けられていない。
磁心1は、磁気吸引力を作用させる相手材200に対向する端面(即ち、コア部11の軸方向の他端面及びヨーク部12の軸方向の他端面)と相手材200における磁心1に対向する表面との軸方向の間隔が均一になるように加工されていることが好ましい。例えば、相手材200の表面が平坦であれば磁心1の端面も平坦とし、相手材200の表面が湾曲形状又は凹凸形状であれば磁心1の端面も相手材200の表面に沿った湾曲形状又は凹凸形状とする。
このような磁心1を含む電磁石100は、特に低周波領域(DC〜数百Hz)において高い磁気吸引力が得られるものであり、例えば、本願発明者の先願である特開2014−102117号公報に記載の遠心式回転機械の動特性測定装置における磁力発生器として用いることができる。当該動特性測定装置の磁気磁力発生器として電磁石100を用いることで、ロータの動特性を高精度に測定することが可能となる。
以上に述べたように、本実施形態によれば、コア部11の全体が、高磁束密度材料で構成されている。後に実施例で示すように、コア部11は、低周波領域において、磁束密度が局所的に高くなり、磁気飽和し易い。本実施形態によれば、コア部11の全体を高磁束密度材料で構成することにより、サイズを大きくすることなく低周波領域における磁気吸引力を向上させることができる。
ヨーク部12は、一般磁性材料で構成されている。後に実施例で示すように、コア部11は、低周波領域において、磁束密度が局所的に高くなり、磁気飽和し易いのに対し、ヨーク部12は、低周波領域において、磁束密度が高くならず、磁気飽和し難い。上記構成によれば、ヨーク部12をも高磁束密度材料で構成する場合に比べ、高磁束密度材料の使用量を減らすことができ、低コスト化が可能である。また、歩留まりが良いコア部11に高磁束密度材料を使用し、歩留まりが悪いヨーク部12に一般磁性材料を使用することで、高磁束密度材料の歩留まりを改善することができる。
高磁束密度材料は、Fe−Co系合金であってよい。この場合、高磁束密度材料として、軟磁性体の中でも飽和磁束密度の高いFe−Co系合金を用いることで、低周波領域において、より高い磁束密度が得られ、磁気吸引力をより一層向上させることができる。
コア部11と非対向部14とがなす角部20が、アール形状である。後に実施例で示すように、角部20が直角形状であると、角部20に磁束が集中し、角部20において磁束密度が局所的に高くなって磁気飽和し易い。上記構成によれば、角部20がアール形状であることにより、角部20への磁束の集中を抑制し、低周波領域における磁気吸引力をより一層向上させることができる。なお、このような角部20の形状による効果は、角部20を構成する材料によらず(即ち、角部20が高磁束密度材料で構成されている場合及び角部20が一般磁性材料で構成されている場合のいずれにおいても)得ることができる。
対向部13が、高磁束密度材料で構成されている。後に実施例で示すように、対向部13は、低周波領域において、磁束密度が局所的に高くなり、磁気飽和し易い。上記構成によれば、コア部11のみならず対向部13を高磁束密度材料で構成することにより、低周波領域において、より高い磁束密度が得られ、磁気吸引力をより一層向上させることができる。
非対向部14において少なくとも対向部13に接続する内側部分(本実施形態では、非対向部14の全体)が高磁束密度材料で構成されている。後に実施例で示すように、非対向部14の内側部分は、低周波領域において、磁束密度が局所的に高くなり、磁気飽和し易い。上記構成によれば、コア部11のみならず、対向部13と、非対向部14において少なくとも内側部分とを高磁束密度材料で構成することにより、低周波領域において、より高い磁束密度が得られ、磁気吸引力をより一層向上させることができる。
コイル2の導線が貫挿される貫通孔30が開口した表面51に、溶接部90が設けられていない。この場合、溶接時に貫通孔30に溶湯が流れ込むことが回避され、溶湯により導線の被覆や導線本体が破損する問題や貫通孔30が塞がる問題を防止することができる。
ヨーク部材60が、コア部材50と嵌合する凹部61を有する。この場合、ヨーク部材60とコア部材50との組立位置のばらつきや熱変形による軸方向及び径方向のずれを防止することができる。ひいては、コア部11が所定の位置から径方向にずれたり軸方向に対して傾いたりすることが抑制されることから、コイル2の配置スペースを確実に確保でき、組立不良を防止することができる。また、コア部11が軸方向に対して傾くと、コア部11とヨーク部12との間の径方向の間隔が軸方向において不均一になり、磁気吸引力が低下してしまうが、上記構成によれば当該問題を抑制することができる。さらには、ヨーク部材60とコア部材50との間の隙間をなくすことで、磁束を通過し易くし、磁気吸引力をより一層向上させることができる。
コア部11は、中実体である。この場合、コア部11が中実体でない(即ち、空洞を有する)場合に比べ、より高い磁束密度が得られ、磁気吸引力をより一層向上させることができる。
次に、図3を参照し、本発明の第2実施形態について説明する。
第2実施形態に係る磁心1は、角部20がアール形状ではなく面取り形状となっている点、ヨーク部材60がヨーク部12のみを含み延出部15を含まない点、ヨーク部材60に凹部61が設けられていない点、溶接部90が非対向部14の外周面と延出部15における軸方向の一端面との間に形成される隅部ではなく非対向部14の外周面とヨーク部12における軸方向の一端面との間に形成される隅部に設けられている点を除き、第1実施形態に係る磁心1と同じ構成である。
第2実施形態によれば、第1実施形態と同様の構成による同様の効果に加え、以下のような効果を得ることができる。
第2実施形態では、コア部11と非対向部14とがなす角部20が、面取り形状である。後に実施例で示すように、角部20が直角形状であると、角部20に磁束が集中し、角部20において磁束密度が局所的に高くなって磁気飽和し易い。上記構成によれば、角部20が面取り形状であることにより、角部20への磁束の集中を抑制し、低周波領域における磁気吸引力をより一層向上させることができる。なお、このような角部20の形状による効果は、角部20を構成する材料によらず(即ち、角部20が高磁束密度材料で構成されている場合及び角部20が一般磁性材料で構成されている場合のいずれにおいても)得ることができる。
次に、図4を参照し、本発明の第3実施形態について説明する。
第3実施形態に係る磁心1は、角部20が直角形状である点、コア部材50における対向部13及び非対向部14を構成する部分の外径がヨーク部材60の外径と同じである(即ち、非対向部14の外周面とヨーク部12の外周面とが径方向において重なっている)点、溶接部90が非対向部14の外周面とヨーク部12における軸方向の一端面との間に形成される隅部ではなく非対向部14の外周面とヨーク部12の外周面との境界部に設けられている点を除き、第2実施形態に係る磁心1と同じ構成である。
第3実施形態によれば、第2実施形態と同様の構成による同様の効果を得ることができる。
次に、図5を参照し、本発明の第4実施形態について説明する。
第4実施形態に係る磁心1は、コア部材50における対向部13及び非対向部14を構成する部分の外径がヨーク部材60の外径よりも大きい(即ち、非対向部14の外周面がヨーク部12の外周面よりも径方向において外側にある)点、溶接部90が非対向部14の外周面とヨーク部12の外周面との境界部ではなく非対向部14における軸方向の他端面とヨーク部12の外周面との間に形成される隅部に設けられている点を除き、第3実施形態に係る磁心1と同じ構成である。
第4実施形態によれば、第3実施形態と同様の構成による同様の効果を得ることができる。
次に、図6を参照し、本発明の第5実施形態について説明する。
第5実施形態に係る磁心1は、コア部材50がコア部11と対向部13とからなる柱状の部材であって非対向部14を含まない点、ヨーク部材60がヨーク部12のみではなく延出部15及び非対向部14を含む点を除き、第3実施形態に係る磁心1と同じ構成である。なお、図6には、溶接部90及び貫通孔30が示されていないが、例えば、溶接以外の方法(圧入等)でコア部材50及びヨーク部材60が一体に組み立てられてもよく、また、貫通孔30を設けなくてもよい。第5実施形態では、コア部11と対向部13とからなる柱状のコア部材50を高磁束密度材料で構成し、ヨーク部12及び非対向部14を含む有底円筒状の(底部にコア部材50の対向部13が嵌合される孔が形成された)ヨーク部材60を一般磁性材料で構成している。
第5実施形態によれば、第3実施形態と同様の構成による同様の効果に加え、以下のような効果を得ることができる。
第5実施形態に係る磁心1は、コア部11と対向部13とからなる柱状の部材であるコア部材50を有する。この場合、シンプルな形状(柱状)のコア部材50を高磁束密度材料で構成することで、磁心1の製造が容易になる。また、非対向部14をも高磁束密度材料で構成する場合に比べ、高磁束密度材料の使用量を減らすことができ、低コスト化が可能である。
次に、図7を参照し、本発明の第6実施形態について説明する。
第6実施形態に係る磁心1は、コア部材50がコア部11と対向部13とからなる柱状の部材ではなくコア部11と対向部13と非対向部14の一部(非対向部14において対向部13に接続する内側部分14a)とを含む点、ヨーク部材60がヨーク部12と非対向部14の全体とを含むのではなくヨーク部12と非対向部14の一部(非対向部14において内側部分14aよりもコイル2の外側に配置される外側部分14b)とを含む点を除き、第5実施形態に係る磁心1と同じ構成である。第6実施形態では、非対向部14がコア部材50に含まれる内側部分14aとヨーク部材60に含まれる外側部分14bとに分割されており、内側部分14aを高磁束密度材料で構成し、外側部分14bを一般磁性材料で構成している。
第6実施形態によれば、第5実施形態と同様の構成による同様の効果に加え、以下のような効果を得ることができる。
第6実施形態では、非対向部14が、対向部13に接続する内側部分14aと、内側部分14aよりもコイル2の外側に配置される外側部分14bとを有し、内側部分14aが高磁束密度材料で構成されており、外側部分14bが一般磁性材料で構成されている。この場合、非対向部14において内側部分14a及び外側部分14bの両方を高磁束密度材料で構成する場合に比べ、高磁束密度材料の使用量を減らすことができ、低コスト化が可能である。
次に、図8を参照し、本発明の第7実施形態について説明する。
第7実施形態に係る磁心1は、コア部材50がコア部11と対向部13とからなる柱状の部材ではなくコア部11と対向部13と非対向部14とを含む点、ヨーク部材60がヨーク部12と非対向部14とを含むのではなくヨーク部12と延出部15とを含む点を除き、第5実施形態に係る磁心1と同じ構成である。
第7実施形態によれば、第5実施形態と同様の構成による同様の効果を得ることができる。
次に、図9及び図10を参照し、本発明の第8実施形態について説明する。
第8実施形態に係る磁心1は、延出部15がさらに軸方向に延出し、延出部15の先端から径方向内側に突出した環状の係止部16が設けられている点、ヨーク部材60の凹部(ヨーク部12及び延出部15からなる円筒部と係止部16とで形成される凹部)62にコア部材50の非対向部14の外縁が嵌合している点、貫通孔30がヨーク部材60の係止部16とコア部材50の非対向部14とに軸方向に沿って設けられている点を除き、第7実施形態に係る磁心1と同じ構成である。第8実施形態では、コア部材50の表面51とヨーク部材60の係止部16の内周側端面との間に形成される隅部に、環状に溶接部90が設けられている。ヨーク部材60の表面(軸方向においてヨーク部12とは反対側の表面(貫通孔30が開口した表面))65には、溶接部90が設けられていない。
第8実施形態によれば、第7実施形態と同様の構成による同様の効果に加え、以下のような効果を得ることができる。
第8実施形態では、コイル2の導線が貫挿される貫通孔30が開口した表面65に、溶接部90が設けられていない。この場合、溶接時に貫通孔30に溶湯が流れ込むことが回避され、溶湯により導線の被覆や導線本体が破損する問題や貫通孔30が塞がる問題を防止することができる。
また、第8実施形態では、ヨーク部材60が、コア部材50と嵌合する凹部62を有する。この場合、ヨーク部材60とコア部材50との組立位置のばらつきや熱変形による軸方向及び径方向のずれを防止することができる。ひいては、コア部11が所定の位置から径方向にずれたり軸方向に対して傾いたりすることが抑制されることから、コイル2の配置スペースを確実に確保でき、組立不良を防止することができる。また、コア部11が軸方向に対して傾くと、コア部11とヨーク部12との間の径方向の間隔が軸方向において不均一になり、磁気吸引力が低下してしまうが、上記構成によれば当該問題を抑制することができる。さらには、ヨーク部材60とコア部材50との間の隙間をなくすことで、磁束を通過し易くし、磁気吸引力をより一層向上させることができる。
また、第8実施形態では、ヨーク部材60が、コア部材50を係止する係止部16を有する。係止部16は、コア部材50の少なくとも一部(非対向部14)の軸方向の外側(図9において上側)に配置されている。例えば相手材200に対して軸方向の外側(磁心1が配置された空間)が大気圧等の低圧・反対側(相手材200が配置された空間)が高圧の環境下において、係止部16が設けられておらず、ヨーク部材60とコア部材50とが互いに溶接により固定されているだけの場合、コア部材50が軸方向の外側(図9において上側)に移動しようとする力が溶接部90にかかり、溶接部90が破断して、コア部材50が軸方向の外側に抜け出す問題が生じ得る。これに対し、上記構成によれば、上記力を係止部16で受けることにより、コア部材50が軸方向の外側に抜け出す問題を効果的に防止することができる。
次に、図11を参照し、本発明の第9実施形態について説明する。
第9実施形態に係る磁心1は、貫通孔30がヨーク部12に径方向に沿って設けられている点を除き、第8実施形態に係る磁心1と同じ構成である。ヨーク部材60におけるヨーク部12の表面(貫通孔30が開口した表面)66には、溶接部90が設けられていない。
次に、図12を参照し、本発明の第10実施形態について説明する。
第10実施形態に係る磁心1は、非対向部14の径方向の長さが短く、ヨーク部材60の凹部62に非対向部14の外縁が嵌合していない点、貫通孔30が非対向部14に設けられておらず係止部16に軸方向に沿って設けられている点を除き、第8実施形態に係る磁心1と同じ構成である。
次に、図13を参照し、本発明の第11実施形態について説明する。
第11実施形態に係る磁心1は、ヨーク部材60の延出部15が径方向内側に突出しており、ヨーク部材60の凹部(延出部15と係止部16とで形成される環状の凹部)63に、径方向の長さが短い非対向部14の外縁が嵌合している点、貫通孔30が非対向部14に設けられておらず延出部15におけるヨーク部12よりも径方向内側に突出した部分に軸方向に沿って設けられている点を除き、第8実施形態に係る磁心1と同じ構成である。
第9〜第11実施形態によれば、第8実施形態と同様の構成による同様の効果に加え、以下のような効果を得ることができる。
第9〜第11実施形態では、コイル2の導線が貫挿される貫通孔30が、ヨーク部材60に設けられており、コア部材50に設けられていない。この場合、コア部材50の位置決め精度の影響を受けずに導線を通すことができる。
次に、図14を参照し、本発明の第12実施形態について説明する。
第12実施形態に係る磁心1は、内側部分14aと外側部分14bとが軸方向に沿った面ではなく軸方向に対して傾斜した傾斜面14x,16xにおいて接触している点、貫通孔30がヨーク部材60の外側部分14bに軸方向に沿って設けられている点を除き、第6実施形態に係る磁心1と同じ構成である。第12実施形態では、外側部分14bにおける径方向内側の先端が、コア部材50を係止する係止部16に該当する。係止部16は、コア部材50の少なくとも一部(内側部分14aにおける径方向外側の先端)の軸方向の外側(図14において上側)に配置されている。係止部16は、内側部分14aにおける径方向外側の先端に設けられた傾斜面14xと接触する傾斜面16xを有する。各傾斜面14x,16xは、軸方向の外側(図14において上側)に向かうにつれて径方向内側に向かうように傾斜している。傾斜面16xは、コア部材50と嵌合する嵌合部にも該当する。また、第12実施形態では、コア部材50の表面51とヨーク部材60の表面65との間(即ち、内側部分14aと外側部分14bとの間)に、環状に溶接部90が設けられている。
第12実施形態によれば、第6実施形態と同様の構成による同様の効果に加え、以下のような効果を得ることができる。
第12実施形態では、コイル2の導線が貫挿される貫通孔30が、ヨーク部材60に設けられており、コア部材50に設けられていない。この場合、コア部材50の位置決め精度の影響を受けずに導線を通すことができる。
また、第12実施形態では、ヨーク部材60が、コア部材50と嵌合する嵌合部(傾斜面16x)を有する。この場合、ヨーク部材60とコア部材50との組立位置のばらつきや熱変形による軸方向及び径方向のずれを防止することができる。ひいては、コア部11が所定の位置から径方向にずれたり軸方向に対して傾いたりすることが抑制されることから、コイル2の配置スペースを確実に確保でき、組立不良を防止することができる。また、コア部11が軸方向に対して傾くと、コア部11とヨーク部12との間の径方向の間隔が軸方向において不均一になり、磁気吸引力が低下してしまうが、上記構成によれば当該問題を抑制することができる。さらには、ヨーク部材60とコア部材50との間の隙間をなくすことで、磁束を通過し易くし、磁気吸引力をより一層向上させることができる。
また、第12実施形態では、ヨーク部材60が、コア部材50を係止する係止部16を有する。係止部16は、コア部材50の少なくとも一部(内側部分14aにおける径方向外側の先端)の軸方向の外側(図14において上側)に配置されている。例えば相手材200に対して軸方向の外側(磁心1が配置された空間)が大気圧等の低圧・反対側(相手材200が配置された空間)が高圧の環境下において、係止部16が設けられておらず、ヨーク部材60とコア部材50とが互いに溶接により固定されているだけの場合、コア部材50が軸方向の外側(図14において上側)に移動しようとする力が溶接部90にかかり、溶接部90が破断して、コア部材50が軸方向の外側に抜け出す問題が生じ得る。これに対し、上記構成によれば、上記力を係止部16で受けることにより、コア部材50が軸方向の外側に抜け出す問題を効果的に防止することができる。
また、コア部材50の少なくとも一部(内側部分14aにおける径方向外側の先端)が、軸方向に対して傾斜した傾斜面14xを有し、係止部16が、傾斜面14xと接触するように軸方向に対して傾斜した傾斜面16xを有する。この場合、傾斜面14x,16x同士の接触により係止を実現することで、軸方向において係止部16がコア部材50から突出しないようにすることができ、軸方向における磁心1のサイズの大型化を回避することができる。
次に、図15を参照し、本発明の第13実施形態について説明する。
第13実施形態に係る磁心1は、貫通孔30がヨーク部12に径方向に沿って設けられている点を除き、第12実施形態に係る磁心1と同じ構成である。ヨーク部材60におけるヨーク部12の表面(貫通孔30が開口した表面)66には、溶接部90が設けられていない。
第13実施形態によれば、第12実施形態と同様の構成による同様の効果に加え、以下のような効果を得ることができる。
第13実施形態では、コイル2の導線が貫挿される貫通孔30が、ヨーク部材60に設けられており、コア部材50に設けられていない。この場合、コア部材50の位置決め精度の影響を受けずに導線を通すことができる。
続いて、本発明を実施例により具体的に説明する。
図16及び図17は、本発明の比較例及び実施例に係る磁心を用いた電磁石において、コイルに同一の電流(低周波領域(DC〜数百Hz)の電流)を印加した場合の磁束密度分布の解析結果を示す。
図16の比較例は、第5〜第7実施形態(図6〜図8参照)と同様の形状の磁心1において、各部(コア部11、ヨーク部12、対向部13、非対向部14等)を全て一般磁性材料で構成したものである。
図17の実施例は、第5〜第7実施形態(図6〜図8参照)と同様の形状の磁心1において、各部(コア部11、ヨーク部12、対向部13、非対向部14等)を全て高磁束密度材料で構成したものである。
図16の比較例では、コア部11において、一定の磁束密度よりも上昇しない領域が存在することが分かる。即ち、コア部11は、一般磁性材料で構成されている場合、低周波領域において、磁束密度が局所的に高くなり、磁気飽和し易く、高い磁束密度(即ち、高い磁気吸引力)が得られない。
図17の実施例では、コア部11において、図16の比較例に比べ、高い磁束密度が得られることが分かる。即ち、コア部11は、全体を高磁束密度材料で構成することにより、低周波領域において、高い磁束密度が得られ、磁気吸引力を向上させることができる。
なお、図16及び図17の例では、コイル2の内側と外側とでの磁心1の断面積(即ち、軸方向と直交する面におけるコア部11の断面積及びヨーク部12の断面積)を等しくしている。コイル2の内側と外側とでの磁心1の断面積が同一であれば、磁束密度が一様になるはずであるが、解析により、コア部11において局所的に磁束密度が高くなることが分かった。
図18は、本発明の実施例に係る磁心及び比較例1,2に係る磁心の磁気吸引力の低周波領域における磁気吸引力を示す。
図18の比較例1は、図16の比較例と同様、第5〜第7実施形態(図6〜図8参照)と同様の形状の磁心1において、各部(コア部11、ヨーク部12、対向部13、非対向部14等)を全て一般磁性材料で構成したものである。
図28の比較例2は、第5〜第7実施形態(図6〜図8参照)と同様の形状の磁心1において、コア部11及びヨーク部12のそれぞれにおける相手材200と対向する端部近傍(即ち、コア部11の軸方向の他端近傍及びヨーク部12の軸方向の他端近傍)を高磁束密度材料で構成し、それ以外の部分を一般磁性材料で構成したものである。
図18の実施例は、図17の実施例と同様、第5〜第7実施形態(図6〜図8参照)と同様の形状の磁心1において、各部(コア部11、ヨーク部12、対向部13、非対向部14等)を全て高磁束密度材料で構成したものである。
図18から、比較例1よりも比較例2、比較例2よりも実施例の方が、低周波領域において高い磁気吸引力が得られることがわかる。比較例2は、比較例1に比べ、低周波領域における磁気吸引力が若干向上するが、高磁束密度材料がコア部11の一部に限定されるため、低周波領域における磁気吸引力の向上効果は限定的であることが分かる。
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な設計変更が可能なものである。
・コア部は、円柱状に限定されず、角柱状等であってもよい。また、コア部は、中実体でなくてもよい(即ち、空洞を有してもよい)。
・ヨーク部は、円筒状に限定されず、角筒状等であってもよい。
・磁心の各部(コア部、ヨーク部、対向部、非対向部等)は、同じ部材で構成されてもよいし、異なる部材で構成されてもよい。
・コア部の全体が高磁束密度材料で構成されている限り、コア部以外の部分(ヨーク部、対向部、非対向部等)の材料は特に限定されず、上記の実施例のように磁心の全体が高磁束密度材料で構成されてもよい。
・嵌合部は、凹部に限定されず、凸部であってもよい。
・嵌合部は、非対向部と嵌合することに限定されず、コア部材におけるどの部分と嵌合してもよい。
・係止部は、非対向部を係止することに限定されず、コア部材におけるどの部分を係止してもよい。
・本発明に係る磁心は、遠心式回転機械の動特性測定装置における磁力発生器に用いられることに限定されず、任意の電磁石に用いられてよい。
1 磁心
2 コイル
11 コア部
12 ヨーク部
13 対向部
14 非対向部
14a 内側部分
14b 外側部分
14x 傾斜面(第1傾斜面)
16 係止部
16x 傾斜面(第2傾斜面、嵌合部)
20 角部
30 貫通孔
50 コア部材
51 表面
60 ヨーク部材
61 凹部(嵌合部)
62 凹部(嵌合部)
63 凹部(嵌合部)
65 表面
66 表面
90 溶接部
100 電磁石
200 相手材

Claims (15)

  1. 筒状のコイルの内側に配置され、軸方向において前記コイルの配置領域と重なる柱状のコア部と、
    前記コイルの外側に配置され、前記軸方向において前記コイルの配置領域と重なる筒状のヨーク部とを備え、
    前記コア部の全体が、一般磁性材料よりも磁束密度が高い高磁束密度材料で構成されていることを特徴とする、磁心。
  2. 前記ヨーク部が前記一般磁性材料で構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の磁心。
  3. 前記高磁束密度材料がFe−Co系合金であることを特徴とする、請求項1又は2に記載の磁心。
  4. 前記コア部に接続し、前記軸方向において前記コイルの配置領域と重ならず、前記軸方向において前記コア部と対向する対向部と、
    前記対向部に接続し、前記軸方向において前記コイルの配置領域と重ならず、前記軸方向において前記コア部と対向しない非対向部とをさらに備え、
    前記コア部と前記非対向部とがなす角部がアール形状であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の磁心。
  5. 前記コア部に接続し、前記軸方向において前記コイルの配置領域と重ならず、前記軸方向において前記コア部と対向する対向部と、
    前記対向部に接続し、前記軸方向において前記コイルの配置領域と重ならず、前記軸方向において前記コア部と対向しない非対向部とをさらに備え、
    前記コア部と前記非対向部とがなす角部が面取り形状であることを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載の磁心。
  6. 前記コア部に接続し、前記軸方向において前記コイルの配置領域と重ならず、前記軸方向において前記コア部と対向する対向部をさらに備え、
    前記対向部が前記高磁束密度材料で構成されていることを特徴とする、請求項1〜5のいずれかに記載の磁心。
  7. 前記コア部と前記対向部とからなる柱状のコア部材を有することを特徴とする、請求項6に記載の磁心。
  8. 前記対向部に接続し、前記軸方向において前記コイルの配置領域と重ならず、前記軸方向において前記コア部と対向しない非対向部をさらに備え、
    前記非対向部において少なくとも前記対向部に接続する内側部分が前記高磁束密度材料で構成されていることを特徴とする、請求項6に記載の磁心。
  9. 前記非対向部は、前記対向部に接続する内側部分と、前記内側部分よりも前記コイルの外側に配置される外側部分とを有し、前記内側部分が前記高磁束密度材料で構成されており、前記外側部分が前記一般磁性材料で構成されていることを特徴とする、請求項8に記載の磁心。
  10. 前記コイルの導線が貫挿される貫通孔が開口した表面に、溶接部が設けられていないことを特徴とする、請求項1〜9のいずれかに記載の磁心。
  11. 前記コイルの導線が貫挿される貫通孔が、前記ヨーク部を構成するヨーク部材に設けられており、前記コア部を構成するコア部材に設けられていないことを特徴とする、請求項1〜10のいずれかに記載の磁心。
  12. 前記ヨーク部を構成するヨーク部材が、前記コア部を構成するコア部材と嵌合する嵌合部を有することを特徴とする、請求項1〜11のいずれかに記載の磁心。
  13. 前記ヨーク部を構成するヨーク部材が、前記コア部を構成するコア部材を係止する係止部であって、前記コア部材の少なくとも一部の前記軸方向の外側に配置された係止部を有することを特徴とする、請求項1〜12のいずれかに記載の磁心。
  14. 前記コア部材の少なくとも一部が、前記軸方向に対して傾斜した第1傾斜面を有し、
    前記係止部が、前記第1傾斜面と接触するように前記軸方向に対して傾斜した第2傾斜面を有することを特徴とする、請求項13に記載の磁心。
  15. 前記コア部が中実体であることを特徴とする、請求項1〜14のいずれかに記載の磁心。
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