JP2020048411A - 電動機 - Google Patents

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【課題】アモルファス鋼板をコアに使用する電動機の出力を向上する。【解決手段】ステータコア34のティース32の先端に設けられた先端部40の少なくとも一部にアモルファス鋼板38を配置する。先端部40のアモルファス鋼板により形成された部分以外の部分、ティース32の幹部46およびヨーク30を、電磁鋼板44などのアモルファス鋼板より飽和磁束密度が大きい材料で形成する。磁束密度変動が大きいティース先端にアモルファス鋼板を配置することで鉄損が低減される。また、ステータコア34の大部分を飽和磁束密度が大きい材料で形成することにより、コア全体にアモルファス鋼板を用いた場合に比べて出力が向上する。【選択図】図1

Description

本発明は、電動機に関し、特に電動機の構造に関する。
電動機において、アモルファス鋼板をコアに使用する技術が知られている。下記特許文献1には、アモルファス強磁性合金シート(6)を電磁鋼板(5)で挟んだ構造のコア(7)が示されている。また、下記特許文献2には、積層されたアモルファス薄板により形成された第2の積層体(2)を、積層された磁性鋼板により形成された第1の積層体(1)で挟んだ構造の鉄心が示されている。特許文献1,2において、アモルファス材料で形成された部分は、コア(鉄心)のティース全体およびヨーク部全体にわたって延びている。なお、上記の( )内の符号は、下記特許文献1,2にてそれぞれ用いられている符号であり、本願の実施態様の説明で用いられる符号とは関連しない。
特開平10−108393号公報 特開2014−155347号公報
アモルファス鋼板は鉄損が小さいというコア材料として好ましい特性を有する。一方、飽和磁束密度は、コア材料として従来から広く用いられている電磁鋼板より小さい。したがって、コアの多くの部分にアモルファス鋼板を用いると電動機のコイルに大きな電流を流したときに生じる磁束が、電磁鋼板等を用いた場合より小さくなり、電動機の出力が小さくなるという問題がある。
本発明は、鉄損を低減しつつ、出力低下を抑制することを目的とする。
本発明に係る電動機は、相対的に移動する第1要素と第2要素を含む。第1要素は、第1要素コアを含み、第1要素コアは、ヨークと、ヨークから第2要素に向けて延び、先端が第2要素に対向しているティースとを有する。第1要素コアは、ティース先端の少なくとも一部にアモルファス鋼板により形成されたアモルファス鋼板部分を有し、このアモルファス鋼板部分以外の部分がアモルファス鋼板より飽和磁束密度が大きい高飽和磁束密度材料で形成されている。
ティース先端は、電動機の運転に伴って磁束密度が大きく変化し、鉄損が大きくなる部分である。このような部分に低鉄損材料であるアモルファス鋼板を配置することにより鉄損を低減することができる。また、これ以外の部分を高飽和磁束密度材料で形成することにより、アモルファス鋼板を用いたことによる磁束密度の低下を抑制することができる。
また、ティース先端において、アモルファス鋼板を高飽和磁束密度材料によりなる部材で挟む、または囲むようにできる。これにより、アモルファス鋼板で形成された部分の強度を補うことができる。
また、ティースは、積層状態の電磁鋼板およびアモルファス鋼板から形成することができる。電磁鋼板は、ティース先端まで延びている第1電磁鋼板と、第1電磁鋼板より短くティース先端に達していない第2電磁鋼板を含むものとできる。第2電磁鋼板の先端より先の部分に、つまり第1電磁鋼板より短くなっている部分を埋めるようにアモルファス鋼板が配置される。この結果、アモルファス鋼板で形成された部分の先端が、第1電磁鋼板の先端と揃えられている。第1電磁鋼板は、電磁鋼板の積層方向において両端に配置することができる。
両端に配置された第1電磁鋼板によりアモルファス鋼板を挟むようにしたことでアモルファス鋼板で形成された部分の強度を補うことができる。
ティースの形状は、先端が広がった形状とすることができる。具体的には、ティースの長さの大部分を幅が一定の幹部とし、幹部の先に幹部より幅の広い幅広先端部を配するようにできる。幅広先端部が第2要素に対向する。アモルファス鋼板は、この幅広先端部に配置することができる。
第1電磁鋼板を配置する位置は、上述した電磁鋼板の積層方向の両端に加え、両端の第1電磁鋼板の間に間隔を開けて少なくとも1箇所に配置することができる。両端のみに第1電磁鋼板を配置するだけでは強度が不足する場合、中間位置に第1電磁鋼板を追加することで、強度を高めることができる。
第2要素は、第2要素コアを有する。第2要素コアは、第1要素のティース先端に対向する表面の少なくとも一部にアモルファス鋼板により形成されたアモルファス鋼板部分を有し、このアモルファス鋼板部分以外の部分はアモルファス鋼板より飽和磁束密度が大きい高飽和磁束密度材料で形成されている。第2要素コアにもアモルファス鋼板を用いることで鉄損を低減することができる。
ギャップを介して互いに対向する第1要素コアと第2要素コアにおいて、第1要素コアと第2要素コアの一方または双方のギャップに隣接する部分にアモルファス鋼板を配置したことにより、鉄損を低減することができる。また、第1要素コアと第2要素コアのアモルファス鋼板を用いた部分以外の部分を、飽和磁束密度がアモルファス鋼板よりも大きい材料で形成することで、アモルファス鋼板を採用したことによる電動機の出力低下を抑えることができる。
本実施形態のラジアル型の電動機の回転軸線に直交する断面を示す図である。 ステータコアの要部を示す拡大図である。 ステータコアを構成する電磁鋼板を示す図である。 ステータコアを構成する電磁鋼板とアモルファス鋼板を示す図である。 アモルファス鋼板と電磁鋼板の磁気特性を比較して示す図である。 コアを構成する材料と最大トルクとの関係を示す図である。 コアを構成する材料と軽負荷時のトルクの関係を示す図である。 コアを構成する材料と鉄損の関係を示す図である。 ティース内部の磁束密度変動を示す図である。 ステータコアの他の態様を示す図である。 アキシャル型の電動機の概略構成を示す図である。 アキシャル型の電動機のステータコアのティースを示す図である。 アキシャル型の電動機のステータコアのティースの他の態様を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に従って説明する。電動機の最も典型的な形態は、第1要素が固定され、第2要素が第1要素に対して所定の軸周りに回転するものである。以下においては、このような回転形の電動機について説明する。しかし、本発明は、他の形態、例えば、第1要素が直線、または任意の曲線に沿って延び、第2要素が第1要素の延びる方向に沿って移動するいわゆるリニアモータなどの形態にも適用可能である。
図1は、電動機10の断面形状を示す図である。電動機10は、略円板または略円柱形状のロータ12と、ロータ12を取り囲むように配置される略円環または略円筒形状のステータ14を有する。図1においては、ロータ12、ステータ14共に全周の四分の1が示されている。ロータ12は、自身の形状である円板または円柱の中心軸線周りに回転可能である。この軸線を以降「回転軸線」と記す。また、回転軸線に対して直交する方向を「径方向」、回転軸線周りを周回する方向を「周方向」と記す。
ステータ14の円環または円筒の中心軸線は、回転軸線に一致している。ステータ14は固定され、ロータ12はステータ14に対して回転する。この電動機10は、内側の構成要素(ロータ12)が回転するが、外側の構成要素が回転するよう構成されてもよい。
ロータ12は、ロータコア16と、ロータコア16に形成されたスリット18内に配置された永久磁石20を含む。ロータコア16は、電磁鋼板22を積層して形成されるロータコア本体24と、ロータコア16のステータ14に対向する表面に形成された表面部26を有する。表面部26の少なくとも一部がアモルファス鋼板28を積層して形成される。電磁鋼板22およびアモルファス鋼板28は、回転軸線の延びる方向に積層されている。この方向を以降「積層方向」と記す。表面部26のアモルファス鋼板28で形成された部分の厚さ、つまり径方向の寸法を2mm以下とすることができる。
ステータ14は、略円環または略円筒のヨーク30と、ヨーク30の内壁面からロータ12に向けて径方向内側に延びるティース32を有するステータコア34を含む。ティース32は、ヨーク30の内壁面に周方向に沿って間隔を開けて配列されている。隣接するティース32の間の空間はスロットと呼ばれ、スロットにコイル導線が配置される。ティース32に、コイル導線を巻き付けてコイル36が形成されている。
ティース32は、その先端に少なくとも一部がアモルファス鋼板38により形成される先端部40を有している。先端部40は、ロータコア16の外周面に対向しており、この電動機10においてはティース32とロータコア16の対向する方向が周方向に一致している。ステータコア34の先端部40以外の部分をステータコア本体42と記す。ステータコア本体42は、電磁鋼板44を積層して形成されている。アモルファス鋼板38で形成された部分の径方向の寸法は、2mm以下とすることができる。
図2は、ステータコア34の1つのティース32を含む部分を示す斜視図である。実際には図示された部分が周方向に連なって円形を形成している。ステータコア34は積層された電磁鋼板44および積層されたアモルファス鋼板38で形成されている。電磁鋼板44およびアモルファス鋼板38のそれぞれの積層方向は、回転軸線に沿う方向である。ティース32は、幅、すなわち周方向の寸法がほぼ一定の幹部46を有し、さらに幹部46の先に、幹部46より幅の広い先端部40を有する。先端部40は、電磁鋼板44の一部で構成される第1部分40aと、アモルファス鋼板38で構成される第2部分40bを有する。
図3,4は、ステータコア34を形成する電磁鋼板44およびアモルファス鋼板38の形状を示す図である。図3,4も図2と同様、1つのティース32を含む部分を示している。図3に示される電磁鋼板44は、積層して形成されたステータコア34の1層全体を形成するものであり、この電磁鋼板を第1電磁鋼板44Aと記す。図4に示される電磁鋼板44は、アモルファス鋼板38と共にステータコア34の1層を形成するものであり、この電磁鋼板を第2電磁鋼板44Bと記す。
第1電磁鋼板44Aは、ステータコアのヨーク30を形成するヨーク部48と、ステータコアのティース32を形成するティース部50を有する。ティース部50は、幹部46を形成する第1部分50aと、先端部40を形成する第2部分50bを有する。第2部分50bは、第1部分50aよりも幅が広く形成されている。
第2電磁鋼板44Bは、ステータコアのヨーク30を形成するヨーク部52と、ステータコアのティース32の幹部46を形成するティース部54を有する。第2電磁鋼板44Bのティース部54の径方向の長さは、第1電磁鋼板44Aのティース部の第1部分50aの長さと等しい。つまり、第2部分50bの分、ティース部54は、ティース部50より短く形成されている。アモルファス鋼板38は、第1電磁鋼板44Aのティース部の第2部分50bと同じ形状であり、第2電磁鋼板44Bのティース部54の先に配置される。アモルファス鋼板38の厚さは、0.01〜0.03mm程度であり、一方電磁鋼板44の厚さは0.3〜0.5mmである。したがって、第2電磁鋼板44B一枚に対して、十数から数十枚のアモルファス鋼板38を積層して、厚さを揃える。第2電磁鋼板44Bとアモルファス鋼板38を繋げた状態の全体形状は、第1電磁鋼板44Aの形状と同一である。
図2に示されるように、第1電磁鋼板44Aは、ステータコア34の積層方向の両端に配置され、第1電磁鋼板44Aに挟まれるように第2電磁鋼板44Bとアモルファス鋼板38が配置される。図2において、第1電磁鋼板44Aと第2電磁鋼板44Bの境界を二点鎖線で示す。
第1電磁鋼板44Aのヨーク部48およびティース部の第1部分50aと、第2電磁鋼板44Bのヨーク部52とティース部54がステータコア本体42を形成する。よって、ステータコア本体42は、全体が電磁鋼板で形成される。第1電磁鋼板44Aのティース部の第2部分50bとアモルファス鋼板38がステータコアの先端部40を形成する。
図5は、電磁鋼板とアモルファス鋼板の磁気特性を表す図である。横軸は試料に加える磁界強度H、縦軸は試料中に発生する磁束密度Bを表す。図5中、実線がアモルファス鋼板、破線が電磁鋼板の特性を示す。磁界強度Hが低い領域では、アモルファス鋼板の方が磁束密度Bが高いが、磁界強度Hが高くなると、逆転して電磁鋼板の磁束密度Bが高くなる。よって、飽和磁束密度は、電磁鋼板の方が高くなる。このため、電動機のコア材料として電磁鋼板を用いた方がより大きな磁束を発生させることができ、電動機の最大トルクを向上させることができる。言い換えれば、コア材料としてアモルファス鋼板を使用すると最大トルクが低下する可能性がある。
一方、アモルファス鋼板は、電磁鋼板に比べて磁気ヒステリシスが小さく、このため電動機のコアに用いた場合、鉄損を小さくすることができる。鉄損は、ロータの回転に伴って生じる磁束密度の変化が大きい部分で発生しやすい。このような部分は、ロータコアとステータコアの間に形成されるギャップ付近であり、この部分にアモルファス鋼板を用いれば、鉄損を効率よく低減することができる。このような着想に基づき、ロータの表面部26、ステータの先端部40にアモルファス鋼板を適用したものが上述の電動機10である。
図6は、ステータコアの構成と最大トルクの関係を示す図である。図中、左はステータコアおよびロータコア全体を電磁鋼板で形成した場合、中央は、上述の電動機10のようにステータコアとロータコアの間に形成されるギャップ付近にのみアモルファス鋼板を用いた場合、右はステータコアおよびロータコア全体をアモルファス鋼板で形成した場合を示している。全体を電磁鋼板で作製したコアの最大トルクを1として、他を比較している。ギャップ付近のみアモルファス鋼板を用いた場合、最大トルクはほとんど変わらない。一方、全体をアモルファス鋼板で形成した場合、アモルファス鋼板の飽和磁束密度が小さいため、最大トルクが低下する。この例では約10%、最大トルクの減少が見られた。
図7は、ステータコアの構成と軽負荷時のトルクの関係を示す図である。図中、左はステータコアおよびロータコア全体を電磁鋼板で形成した場合、右はステータコアとロータコアの間に形成されるギャップ付近にのみアモルファス鋼板を用いた場合を示している。両者の場合について同一の電流を流して比較したときのトルクを比較している。低負荷時には磁界強度Hは低く、図5に示されるアモルファス鋼板の磁束密度Bが電磁鋼板の磁束密度Bより高い範囲においては、トルクの増加が見られる。この例では、約5%のトルク増加が見られた。
図8は、ステータコアの構成と鉄損の関係を示した図である。図中、左はステータコアおよびロータコア全体を電磁鋼板で形成した場合、右はステータコアとロータコアの間に形成されるギャップ付近にのみアモルファス鋼板を用いた場合を示している。ギャップ付近にアモルファス鋼板を用いることにより、鉄損が約5%低下した。
図9は、ティース内の磁束密度変動を示し、横軸がティース先端からの距離、縦軸が磁束密度変動の振幅を示す。磁束密度変動は、ティース先端で大きく、ティースからの距離が大きくなると急激に減少する。磁束密度変動が大きい部分はティース先端のみであり、この部分にアモルファス鋼板を配置すれば、有効に鉄損を低減することができる。例えば、磁束密度変動がティース先端に対して10%以上の範囲にアモルファス鋼板を配置するようにできる。これ以上、ティース先端から離れた領域にアモルファス鋼板38を配置しても鉄損低下の効果は小さい。アモルファス鋼板38が配置される位置はティース先端の幅広の部分だけでなく、これに続くティースの幹部の先端に配置されてもよい。
上述の電動機10においては、ロータコア16とステータコア34の両方にアモルファス鋼板を用いたが、いずれか一方のみに用いるようにしてもよい。また、ティース32の先端にのみ設けるようにしてもよい。
図10は、ステータコアの他の態様を示す図である。図2と同様、1つのティースを含む部分を示している。ステータコア56の外形は、前述のステータコア34と同一であり、前述の第1および第2電磁鋼板44A,44Bとアモルファス鋼板38から形成されている点も同じである。このステータコア56は、第1電磁鋼板44Aが積層方向の両側端面に加え、中間の部分にも、互いに間隔を空けて配置されている。また、先端部40において、第1電磁鋼板44Aの間の部分にアモルファス鋼板38が配置される。これにより、先端部40は、電磁鋼板からなる第1部分40aと、アモルファス鋼板からなる第2部分40bが交互に配置された状態となる。第1電磁鋼板44Aは、両端を含め3箇所に配置することができ、また更に多くの箇所に配置することができる。
ティース32の先端の形状は、幹部46と同じ幅に形成しても、また幹部46から先に向かって細くなるテーパ形状としてもよい。
図11は、アキシャル型の電動機60の概略構成を示す図である。電動機60は、同軸に配置された略円板形状のロータ62とステータ64を有する。ロータ62とステータ64は、回転軸線Lの方向に対向する。ロータ62のステータ64に対向する面には周方向に永久磁石66が配置されている。ステータ64のロータ62に対向する面には、ステータコアのティース68が配置されている。ティース68は周方向に沿って間隔を空けて配列されている。ティース68に巻回してコイル70が形成されている。
図12は、電動機60のステータコアのティース68の形状を示す図である。図において、Z方向が回転軸線方向、R方向が径方向、C方向が周方向である。また、図において上面がロータ62に対向する面である。ティース68は、回転軸線方向から見たときに、中心部を欠いた扇形または円弧形状であり、厚さ(Z方向の寸法)は一定である。電磁鋼板72が径方向に積層されており、内側の端部と外側の端部には、Z方向の寸法が長い第1電磁鋼板72Aが配置され、間の部分にはZ方向の寸法が短い第2電磁鋼板72Bが配置されている。第1電磁鋼板72Aと第2電磁鋼板72Bの寸法差で生じた窪み部分にアモルファス鋼板74が配置される。アモルファス鋼板74も径方向に積層される。
図13は、図12に示すティース68の代替例を示す図である。ティース76は、外形形状はティース68と同一である。電磁鋼板78で形成された部分の上面中央には、周囲が囲まれた窪みが設けられ、その窪みにアモルファス鋼板80が配置される。Z方向寸法の短い電磁鋼板を多重に巻き、さらにその周りにZ方向寸法の長い電磁鋼板を巻き付ける。これにより中央部分の窪みが形成される。この窪み部分に渦巻き状に巻いたアモルファス鋼板80を収めて形成する。
上述の各実施形態において、ステータコア、ロータコアなどのコアは、積層された電磁鋼板に限らず、粉または粒状の磁性体を圧縮して成形した圧粉コアや、軟磁性ステンレスなど他の材料とすることができる。アモルファス鋼として、例えば鉄−ケイ素−ホウ素系、または鉄−ケイ素−ホウ素−クロム系の鋼材料を用いることができる。
10 電動機、12 ロータ(第2要素)、14 ステータ(第1要素)、16 ロータコア、18 スリット、20 永久磁石、22 電磁鋼板、24 ロータコア本体、26 表面部、28 アモルファス鋼板、30 ヨーク、32 ティース、34 ステータコア、36 コイル、38 アモルファス鋼板、40 先端部、40a 先端部の部分、40b 先端部の部分、42 ステータコア本体、44 電磁鋼板、44A 第1電磁鋼板、44B 第2電磁鋼板、46 幹部、48 ヨーク部、50 ティース部、50a ティース部の部分、50b ティース部の部分、52 ヨーク部、54 ティース部、56 ステータコア、60 電動機、62 ロータ、64 ステータ、66 永久磁石、68 ティース、70 コイル、72 電磁鋼板、72A 第1電磁鋼板、72B 第2電磁鋼板、74 アモルファス鋼板、76 ティース、78 電磁鋼板、80 アモルファス鋼板。

Claims (7)

  1. 相対的に移動する第1要素と第2要素を含む電動機であって、
    第1要素は、ヨークと、前記ヨークから第2要素に向けて延び、先端が前記第2要素に対向しているティースとを有する第1要素コアを含み、
    前記ティースは、前記第2要素に対向する先端部と、前記ヨークから延びて先端に前記先端部が配置された幹部とを有し、
    前記ティースの前記先端部の少なくとも一部にアモルファス鋼板により形成されたアモルファス鋼板部分を有し、前記先端部の、前記アモルファス鋼板部分以外の部分と、前記ティースの前記幹部と、前記ヨークとがアモルファス鋼板より飽和磁束密度が大きい高飽和磁束密度材料で形成されている、
    電動機。
  2. 請求項1に記載の電動機であって、前記ティースの前記先端部において、前記アモルファス鋼板部分は、前記高飽和磁束密度材料よりなる部材に挟まれている、電動機。
  3. 請求項1に記載の電動機であって、前記ティースの前記先端部において、前記アモルファス鋼板部分は、前記高飽和磁束密度材料よりなる部材に囲まれている、電動機。
  4. 請求項1に記載の電動機であって、
    前記ティースは、積層状態の電磁鋼板およびアモルファス鋼板から形成されており、
    前記電磁鋼板は、前記ティースの前記先端まで延び、前記ティースの前記先端部の一部および前記幹部の一部を構成している第1電磁鋼板と、前記第1電磁鋼板より短く、前記ティースの前記幹部の一部を構成している第2電磁鋼板を含み、
    前記第2電磁鋼板の先端より先の部分に前記アモルファス鋼板部分が配置され、当該アモルファス鋼板部分の先端が前記第1電磁鋼板の先端に揃っており、
    前記電磁鋼板の前記積層方向において前記ティースの両端に前記第1電磁鋼板が配置されている、
    電動機。
  5. 請求項4に記載の電動機であって、前記ティースの前記先端部は、前記ティースの前記幹部より幅が広い、電動機。
  6. 請求項4または5に記載の電動機であって、前記電磁鋼板の前記積層方向において、前記第1電磁鋼板が少なくとも3箇所に間隔を開けて配置されている、電動機。
  7. 請求項1から6のいずれか1項に記載の電動機であって、前記第2要素が第2要素コアを含み、前記第2要素コアは、コア本体と、前記コア本体の、前記ティースの前記先端に対向する表面部とを有し、前記表面部の少なくとも一部にアモルファス鋼板により形成されたアモルファス鋼板部分を有し、前記表面部の、前記アモルファス鋼板部分以外の部分と、前記コア本体とがアモルファス鋼板より飽和磁束密度が大きい高飽和磁束密度材料で形成されている、電動機。
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