JP2017208150A - 電子装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 固定側部材上で、可動側部材がコイルばねを介して支持されている構造において、コイルばねと可動側部材または固定側部材とを強固に掛止でき、可動側部材が水平方向へ動いたときに、コイルばねの擦れによる異音の発生を防止できるようにした電子機器を提供する。
【解決手段】 コイルばね30の上部は密着巻きではなく開放巻きとされており、コイルばね30の掛止部37が、可動側部材3に設けられた規制突部26のテーパ部26c,26dに掛けられている。また掛止部37以外のばね線材31は、可動側部材3と規制突部26とから離れている。よって、コイルばね30と可動側部材3とが強固に掛止されており、コイルばね30のばね線材31と可動側部材3や規制突部26との間で擦れが発生しない。
【選択図】図2

Description

本発明は、固定側部材に可動側部材がコイルばねを介して支持されている車載用ディスク装置などの電子装置に関する。
特許文献1には、防振機能を持たせた電子装置としてディスク装置に関する発明が記載されている。
このディスク装置は車載用であり、筐体である支持部材の内部に、スピンドルモータや光学ピックアップを搭載した被防振部材が収納されている。被防振部材の底部にシリコンオイルダンパが下向きに固定され、支持部材の内面に固定された係合ピンが、シリコンオイルダンパの先部に係止されている。
また、支持部材と被防振部材との間に圧縮コイルバネが設けられている。圧縮コイルバネの一方の端部のループ状部分がシリコンオイルダンパの外周面に装着されており、他方の端部のループ状部分が、支持部材の内面に形成された円柱係止部の外周面に装着されている。
このディスク装置は、被防振部材と支持部材とが相対的に移動したときに、圧縮コイルバネが、その弾性作用により振動や衝撃を緩和して被防振部材に伝えるとともに、シリコンオイルダンパが、被防振部材と支持部材とに、それらの移動方向と反対方向へ減衰力を作用させる、というものである。
特開2004−145971号公報 特開昭60−260728号公報
特許文献1に記載されたディスク装置は、図5などに示されているように、圧縮コイルバネの端部のループ状部分でばね線材が2巻き程度の密着巻きとなっており、密着巻きとなっているループ状部分が、低い円柱係止部の周囲に装着されている。この構造では、低い円柱係止部でのループ状部分の支持構造が不安定であり、衝撃などが作用すると、ループ状部分が円柱係止部から外れるおそれがある。
また、支持部材の内部で被防振部材が水平方向へ移動して圧縮コイルバネが横方向へ変形したときに、円柱係止部の外周面とループ状部分のばね線材とが擦れて摺動音を発生しやすく、さらには、ループ状部分で互いに密着しているばね線材が互いに擦れて摺動音を発生しやすい。最近では自動車の室内がきわめて静かであるため、前記摺動音が搭乗者の耳障りとなることがある。
特許文献2は、ディスク装置などの電子装置とは全く異なる技術分野に関するものであるが、コイルバネ取付装置に関する発明が記載されている。このコイルバネ取付装置では、コイルバネの巻き端部が、レバーに形成されたツメの外周に掛けられている。このコイルバネ取付装置は、第3図(c)に示すように、ツメに装着されているコイルバネの巻き端部が密着巻きとなっているため、常にツメがばね線材で上下から挟まれた構造である。そのため、レバーが動作するときに、ツメとばね線材とが擦れて摺動音を発しやすくなっている。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、コイルばねを固定側部材や可動側部材に安定して掛止させることができ、しかも可動側部材が水平方向へ動いたときに、コイルばねの擦れによる音が発生するのを抑制できるようにした電子機器を提供することを目的としている。
本発明は、固定側部材と、前記固定側部材にコイルばねを介して支持されている可動側部材とを有する電子装置において、
前記固定側部材と前記可動側部材の少なくとも一方のばね支持部に、規制突部が設けられ、前記コイルばねは、ばね線材の端部から1巻き未満の範囲である掛止部が前記規制突部に掛止されており、
前記可動側部材が前記ばね部材を介して前記固定側部材に支持され、前記コイルばねが巻き軸方向に圧縮変形した状態で、前記掛止部から連続する前記ばね線材が、前記掛止部および前記規制突部から離れていることを特徴とするものである。
本発明の電子装置は、前記コイルばねの前記掛止部が、1巻き未満の範囲で、前記ばね支持部の面に当接し、または前記面と平行に取付けられていることが好ましい。
本発明の電子装置は、前記規制突起が、前記ばね支持部の面から、遠ざかるにしたがって間隔が広くなるテーパ部を有しており、前記掛止部を構成する前記ばね線材が、前記コイルばねの巻き締め力によって、前記テーパ部に圧接されていることが好ましい。
例えば、本発明の電子装置では、前記ばね支持部は金属板で形成され、前記規制突部は前記金属板が前記ばね支持部から折り曲げられて形成されており、前記規制突部の両側部に形成された前記テーパ部によって、前記掛止部が180度の間隔で支持されている。
本発明の電子装置は、前記固定側部材と前記可動側部材の一方に前記ばね支持部および前記規制突部が設けられ、他方に流体を封入したダンパが固定されており、前記コイルばねの前記掛止部と逆側に位置する保持周回部が、前記ダンパを保持しているものとして構成できる。
本発明の電子装置は、コイルばねの係止部が、ばね線材の密着巻きではなく、ばね線材どうしが離された開放巻き構造となっている。そして、ばね線材の端部から1巻き未満の範囲を掛止部としているので、この掛止部を固定側部材または可動側部材のばね支持部の面と平行な状態で装着し、好ましくは前記面に密着させることができる。これにより、コイルばねの掛止部をばね支持部に安定して掛止させることができる。また、可動側部材の水平方向の移動でコイルばねが変形しても、ばね線材が規制突起などに擦れることがなく、ばね線材どうしも擦れることがない。よって摺動音が大きな異音として発生するのを抑制することができる。
本発明の実施の形態の電子装置の一例としてディスク装置を示す平面図、 図1に示す電子装置に設けられた弾性支持装置において、固定側部材へのダンパの取付け構造と、ダンパへのコイルばね保持周回部の取付け構造を示す一部分解斜視図、 図1に示す電子装置に設けられた弾性支持装置において、可動側部材へのコイルばねの掛止部の取付け構造を示す斜視図、 弾性支持装置の側面図であり、図2のIV矢視図である、 ダンパへのコイルばねの保持周回部の取付け構造を示すものであり、図4におけるV−V線の断面図、 ダンパに取付けられたコイルばねの保持周回部の変形動作を示す説明図、
(車載用ディスク装置の構造)
図1は、本発明の電子装置(車載装置)の実施の形態として車載用ディスク装置1を示す平面図である。
図1に示す車載用ディスク装置1の大きさは、いわゆる1DINサイズであり、車内のコンソールパネルなどに埋設して取り付けられる。車載用ディスク装置1は筐体である固定側部材2を有しており、固定側部材2の内部に機構シャーシである可動側部材3が収納されている。固定側部材2と可動側部材3は金属板で形成されている。固定側部材2の底板と可動側部材3との間に、弾性支持装置10が設けられており、弾性支持装置10によって、固定側部材2上で可動側部材3が、上下方向(Z方向)と、水平方向(X−Y方向)へ移動自在に支持されている。
可動側部材3には、スピンドルモータ4が搭載されており、スピンドルモータ4の回転軸4aが可動側部材3の上(図1の紙面手前側)に延び出て、回転軸4aにターンテーブル5が固定されている。また、可動側部材3には光ヘッド6とスレット機構7とが搭載されている。スレット機構7によって光ヘッド6が(イ)−(ロ)方向へ移動させられ、光ヘッド6は、ターンテーブル5にクランプされた記録ディスクDの記録面に沿って半径方向へ移動可能となっている。
固定側部材(筐体)2の前面には、X方向に延びるスリット状の挿入・排出口2aが形成されており、可動側部材3と挿入・排出口2aとの間に搬送ローラ8が配置されている。
車載用ディスク装置1では、記録ディスクDを装填するときに、図示しないロック機構によって、固定側部材2の内部で可動側部材3が動かないようにロックされる。記録ディスクDが挿入・排出口2aから水平向きに挿入されたことが図示しない検知機構で検知されると、モータが始動して搬送ローラ8が回転し、記録ディスクDが固定側部材2の内部に送り込まれる。
記録ディスクDの中心穴がターンテーブル5の上に至ったことが検知されると搬送ローラが停止する。続いて、クランパによって記録ディスクDの中心穴がターンテーブル5にクランプされるとともに、ロック機構によるロックが解除され、弾性支持装置10によって、固定側部材2上で可動側部材3が弾性支持された状態となる。さらに、搬送ローラ8が下降させられて記録ディスクDから離れる。
記録ディスクDに対する再生動作や記録動作では、スピンドルモータ4によって、ターンテーブル5と共に記録ディスクDが回転させられる。また、スレット機構7によって光ヘッド6が(イ)−(ロ)方向へ移動させられ、光ヘッド6によって記録ディスクDに記録された情報が再生され、または記録ディスクDに情報が記録される。
記録ディスクDに対する記録・再生動作の際に、可動側部材3が弾性支持装置10で弾性支持されているため、外部振動や衝撃が作用しても、記録・再生動作が支障なく行われる。
記録・再生動作が完了すると、ロック機構により可動側部材3が再びロックされ、搬送ローラ8が記録ディスクDに接触する。ほぼ同時に、ターンテーブル5での記録ディスクDのクランプが解除され、搬送ローラ8の回転力で、記録ディスクDが挿入・排出口2aから外部に排出される。
(弾性支持装置10の構造)
図1に示すように、固定側部材2と可動側部材3との間には、弾性支持装置10が複数箇所に設けられているが、図2ないし図5にはそのうちの一か所の弾性支持装置10が側面図で示されている。
図2と図3には、弾性支持装置10が同じ向きで示されている。図4は、図2のIV矢視図であり、弾性支持装置10が図2および図3とは逆側から示されている。図5は図4に示す弾性支持装置10のV−V線の断面図である。
図2ないし図5に示すように、弾性支持装置10は、ダンパ20とコイルばね30とが組み合わされて構成されている。図2以下に示す実施の形態では、固定側部材2が第1の部材で、可動側部材3が第2の部材として機能しており、ダンパ20が固定側部材2に固定され、コイルばね30の下部が、ダンパ20に保持され、コイルばね30の上部が可動側部材3に掛止されている。ただし、可動側部材3が第1の部材で、固定側部材2が第2の部材として機能し、ダンパ20が可動側部材3に固定されて、コイルばね30の上部がダンパ20に保持され、コイルばね30の下部が固定側部材2に掛止されていてもよい。
図5に示すように、ダンパ20は、硬質部21と軟質部22とが接合されて構成されている。硬質部21と軟質部22との接合境界線が符号23で示されている。硬質部21はPP(ポリプロピレン)樹脂などの硬質な合成樹脂材料で形成されており、軟質部22はエラストマー樹脂など、硬質部21を構成する合成樹脂材料よりも軟質な材料で形成されている。すなわち、軟質部22は、硬質部21よりも、ヤング率(弾性率)の低い材料で形成されている。また、軟質部22は、硬質部21よりも、圧縮剛性が低い材料で形成されており、同じ寸法で同じ体積の材料に同じ圧力を与えたときに、軟質部22を形成している材料の圧縮撓み量が、硬質部21を構成している材料よりも大きい。
図4と図5に示すように、硬質部21は下面21aを有しており、下面21aが固定側部材2の底板の上面に設置される。図2と図4に示すように、硬質部21には、Y方向の両側部にブラケット部24,24が一体に形成されている。図2に示すように、それぞれのブラケット部24にはZ方向に延びる差し込み空間24aが形成されている。固定側部材2の底板からは一対の固定片が上向きに折り曲げられており、それぞれの差し込み空間24aに固定片が差し込まれる。ブラケット部24には、弾性変形可能な保持爪24bが一体に形成されており、この保持爪24bが固定片に弾圧されて、ダンパ20の硬質部21が固定側部材2上に固定される。
図4と図5に示すように、硬質部21には、2つのブラケット部24,24よりも内側に外周面21bが形成されている。外周面21bは、硬質部21の下側段差部21dの上に形成された円筒面である。軟質部22は、硬質部21と連結されている部分の外面に外周面22bが形成されている。外周面22bは、硬質部22の外周面21bと同じ直径の円筒面であり、硬質部21の外周面21bと軟質部22の外周面22bは連続面となっている。
軟質部22では、外周面22bの上に段差部22cを介して変形部22aが連続している。変形部22aはエラストマー樹脂が薄く袋状に形成されている。図5に示すように、ダンパ20には、変形部22aの内部から硬質部21の内部にかけて連続する流体収納空間25が形成されている。流体収納空間25には、シリコンオイルなどの粘度の高い液体が封入されている。流体収納空間25に収納される流体は、シリコンオイル以外の液体あってもよいし、空気などの気体であってもよい。
図5に示すように、軟質部22の上方中央部には連結部22dが一体に形成されており、この連結部22dに連結凹部22eが形成されている。
図2と図3および図4に示すように、可動側部材3の下面は、ダンパ20の上方に対向する部分がばね支持部3aとなっている。ばね支持部3aの領域で、可動側部材3を構成する金属板の一部が下向きに折り曲げられて折曲げ片28が形成されている。折曲げ片28は、上方部分が規制突部26であり、それよりも下側(先部側)が連結突部27となっている。
規制突部26には、Y方向の両側にばね規制部26a,26bが一体に形成されており、規制部26aの先端面にテーパ部26cが、規制部26bの先端面にテーパ部26dが形成されている。2箇所のテーパ部26c,26dは、180度逆向きであり、ばね支持部3aから下方へ離れるにしたがって互いに離れる向きに傾斜している。また、連結突部27には、Y方向の両側に突出する係止突部27a,27aが形成されている。
図4に示すように、連結突部27が、ダンパ20の連結部22dに形成された連結凹部22eの内部に圧入されて、連結突部27とダンパ20の軟質部22とが連結される。
図2ないし図5に示すように、コイルばね30は圧縮コイルばねであり、高い弾性係数と高い剛性を有する金属のばね線材31を巻いて形成されている。図3と図4に示されるように、コイルばね30の図示下側の部分が保持周回部32である。保持周回部32は、ダンパ20の硬質部21の外周面21bおよび軟質部22の外周面22bに密着している部分を意味している。保持周回部32の内直径は、前記外周面21b,22bの直径よりもやや小さくなっており、保持周回部32は、ばね線材31が外周面21b,22bをやや締め付けるようにして、ダンパ20に装着される。また、コイルばね30の保持周回部32は、隣接するばね線材31どうしが密着する密着巻きとなっている。
図3に示すように、ばね線材31の下部側の端部31aから保持周回部32に向かう所定の長さの範囲がストッパ線部33となっている。ストッパ線部33は、保持周回部32を構成しているばね線材31から離れて直線状に延びている。保持周回部32とストッパ線部33と境界が第1の境界部34である。
図4に示すように、コイルばね30は、保持周回部32から連続して上向きに螺旋状に延びる部分が弾性変形部35となっている。図4に示すように、保持周回部32と弾性変形部35との境界が第2の境界部36である。
保持周回部32は、第1の境界部34が巻き始点で第2の境界部36が巻き終点となるように密着巻きされている。第2の境界部36から連続する弾性変形部35で、ばね線材31が密着巻きの保持周回部32から離れ、そこからは、ばね線材31の上側の端部31bに至るまで、密着巻きとされておらず開放巻き構造となっている。また、第1の境界部34は、ばね線材31が保持周回部32としてダンパ20の硬質部21の外周面21bに密着し始める密着始点であり、第2の境界部36は、ばね線材31が軟質部22の外周面22bから離れて弾性変形部35となる密着終点である。
図2に示すように、コイルばね30の上部では、ばね線材31の上側の端部31bから下方向に向かう所定の長さの範囲が、掛止部37となっている。図3と図4に示すように、コイルばね30の上部は、可動側部材3から下向きに折り曲げられた規制突部26の2箇所のテーパ部26c,26dに掛止されるが、一方のテーパ部26cに掛けられる部分(第3の境界部38)を起点とし、他方のテーパ部26dに掛けられている部分を経て、ばね線材31の上側の端部31bに至るまでの範囲が掛止部37である。
前記のように、第3の境界部38は、ばね線材31がテーパ部26cに掛けられる部分であり、また、第3の境界部38は、弾性変形部35と掛止部37との境界である。第3の境界部38から上方の端部31bまでの範囲の掛止部37は、ばね線材31の1巻き未満(360度未満)の長さで、反巻き以上(180度以上)の範囲で形成されている。
(弾性支持装置10の組立)
次に、前記弾性支持装置10の組立方法を説明する。
まず、コイルばね30の保持周回部32を、ダンパ20の硬質部21の外周面21bと軟質部22の外周面22bに装着する。保持周回部32の内直径は、外周面21b,22bの直径よりもやや小さいため、保持周回部32をそのままの状態で外周面21b,22bに装着するのは難しい。そこで、ストッパ線部33をブラケット部14の当接部24cに当てた状態で、コイルばね30の弾性変形部35または掛止部37を掴んで、時計方向へ回転させながら保持周回部32を装着すると、回転方向が保持周回部32におけるばね線材31の緩み方向となるため、保持周回部32の内直径をやや広げながら外周面21bと外周面22bに装着することができ、コイルばね30をダンパ20に比較的容易に装着できるようになる。
図2に示すように、コイルばね30は、ストッパ線部33をブラケット部24の当接部24cに当接させたまま、保持周回部32の下端部がダンパ20の硬質部21の下側段差部21dに突き当る位置まで装着する。ストッパ線部33を当接部24cに突き当て、保持周回部32を下側段差部21dに突き当てることで、ダンパ20に対してコイルばね30を適正な相対姿勢となるように位置決めして装着することができる。
ダンパ20とコイルばね30を適正な相対姿勢となるように位置決めすることで、コイルばね30の保持周回部32を、ダンパ20の硬質部21の外周面21bから軟質部22の外周面22bにわたる適正な範囲に装着することができる。また、ダンパ20を固定側部材2に固定した状態で、コイルばね30の上部の掛止部37を、可動側部材3の規制突部26に対して適正な相対姿勢で対向させることができる。その結果、コイルばね30の上部の適正な箇所をテーパ26c,26dに掛けることができ、掛止部37を適正な範囲に設定することができる。
また、ダンパ20に対してコイルばね30が適正な相対姿勢で装着されている状態で、コイルばね30の弾性変形部35または掛止部37を掴んで反時計方向へ回転させたとしても、このときのコイルばね30の回転方向は、保持周回部32のばね線材31を巻き締める向きとなるため、保持周回部32がダンパ20から容易に外れることがなく、ストッパ線部33が、ブラケット部24の当接部24cから不用意に離れることを防止できる。
コイルばね30をダンパ20に装着した後に、固定側部材2の底板から垂直に折り曲げられた一対の固定片を、一対のブラケット部24の差し込み空間24a内に差し込み、硬質部21の下面21aを固定側部材2の底板の上面に押し付けることで、ダンパ20を固定側部材2に固定することができる。
その後に、固定側部材2の上に可動側部材3を設置し、可動側部材3から下向きに延びている連結突部27を、ダンパ20の軟質部22の中央上部に形成されている連結部22dの連結凹部22e内に差し込み、連結突部27と軟質部22とを連結する。
図2と図3に示すように、可動側部材3には、折曲げ片28を下向きに切り起こすための開口部3bが形成されている。この開口部からピンセットなどの工具を差し込んで、コイルばね30の上部の掛止部37を、規制突部26に形成された2つのテーパ部26c,26dに掛けることで、弾性支持装置10の組立が完了する。
(弾性支持装置10の支持機能)
弾性支持装置10では、主にコイルばね30の弾性力によって、所定の質量を有する可動側部材3を、固定側部材2の底板から所定の高さ持ち上がった位置で保持する。車体振動などの外部振動が作用すると、可動側部材3の動きに追従してコイルばね30が変形するが、このとき、内部にオイルが充填されているダンパ20によって制振機能が発揮される。
外部振動などで可動側部材3のZ方向へ動くと、コイルばね30がZ方向に伸縮変形し、可動側部材3が水平方向(X−Y方向)へ動くと、コイルばね30が水平方向へ曲がり変形する。従来は、可動側部材3が水平方向へ動き、コイルばね30が水平方向へ曲がり変形するときに、コイルばね30の上部でばね線材31が可動側部材3と擦れ、下部でばね線材31がダンパ20の外面と擦れて、摺動異音を発する課題があった。
しかし、実施の形態の弾性支持装置10では、コイルばね30の上下の取付け構造により、擦れによる摺動異音が発生しにくくなっている。
コイルばね30の上部は、ばね線材31の上側の端部31bから第3の境界部38までの1巻き未満の範囲が掛止部37となって、規制突部26の2箇所のテーパ部26c,26dに掛けられている。前述のように、コイルばね30は、前記テーパ部26bに掛けられている部分が第3の境界部38である。掛止部37の内直径は、規制突部26の一対のテーパ部26c,26dの間隔よりも狭いため、掛止部37を形成しているばね線材31はテーパ部26c,26dを締め付けるように装着されている。よって、テーパ部26c,26dの傾斜案内作用により、コイルばね30の掛止部37は、可動側部材3の下面であるばね支持部3aの表面と平行な状態で規制突起26に掛止され、好ましくは、掛止部37の少なくとも一部があるいはほとんどの部分がばね支持部3aの表面に密着させられている。
掛止部37が規制突部26を締め付けているため、コイルばね30の上部の掛止部37は、可動側部材3のばね支持部3aにしっかりと強固に掛止されている。したがって、可動側部材3がX−Y方向へ移動したとしても、掛止部27を構成するばね線材31と規制突部26とが擦れる現象が起きにくく、摺動異音が発生しにくくる。
図4に示すように、コイルばね30は、第3の境界部38から上側の端部31bまでの範囲である掛止部37が可動側部材3のばね支持部3aに押し付けられているが、第3の境界部38から下側の弾性変形部35では、ばね線材31が、ばね支持部3aや規制突部26に触れることなく離れている。したがって、固定側部材2の上で可動側部材3が支えられ、可動側部材3の自重で、コイルばね30がZ方向に収縮している状態であっても、第3の境界部38よりも下側に延びるばね線材31が、ばね支持部3aや規制突部26に触れることがない。そのため、可動側部材3がX−Y方向へ移動し、コイルばね30がX−Y方向へ変形しても、ばね線材31と規制突部26との間で擦れによる摺動異音が発生することがない。
図2と図4および図5に示すように、コイルばね30の下部では、保持周回部32の下端が、ダンパ20の硬質部21に形成された下側段差部21dに押し付けられ、ストッパ線部33が当接部24cに突き当てられて位置決めされた状態で、保持周回部32を構成する少なくとも1巻き以上で密着巻きされたばね線材31が、ダンパ20の外面を締め付けるように装着されている。
コイルばね30の保持周回部32は、第1の境界部34から第2の境界部36までが1巻き以上の長さで密着巻きとされ、ダンパ20の硬質部21の外周面21bから軟質部22の外周面22bにかけて密着している。そして、保持周回部32を周回したばね線材31は第2の境界部36にて外周面22bから離れ、上方の弾性変形部35を形成している。
可動側部材3がX−Y方向へ移動すると、コイルばね30が水平方向へ変形し、第2の境界部36付近で、ばね線材31がダンパ20の外面と擦れることがあるが、ダンパ20の軟質部22が柔軟に弾性変形するため、ばね線材31との擦れによる摺動異音の発生を抑制することができる。
また、保持周回部32では、ばね線材31が密着巻きとなっているため、可動側部材3がX−Y方向へ移動し、コイルばね30がX−Y方向へ変形したときに、密着巻きの部分でばね線材31どうしが離れにくく、密着巻き部分が外周面21b,22bから動きにくい。よって、保持周回部32で巻かれているばね線材31が動いて軟質部22と擦れるような現象は生じにくい。
また、保持周回部32では、ばね線材31が、ダンパ20の硬質部21の外周面21bから軟質部22の外周面22bにかけて密着しているが、保持周回部32のうちの軟質部22の外面22bに密着すべき範囲は、第2の境界部36を起点として保持周回部32に向けて少なくとも半巻きの長さ範囲(180度以上の範囲)であることが好ましい。
図6は、ダンパ20の軟質部22の外周面22bと、コイルばね30の保持周回部32との位置関係を上方から見た模式図である。説明の都合上、保持周回部32は第2の境界部36まで図示し、それよりも先の弾性変形部35を除去したものとして示している。よって、ばね線材31は第2の境界部36で切断されているかのように図示されている。保持周回部32では、軟質部22の外周面22bに密着しているばね線材31の長さが180度以上であることが好ましいため、図6では、第2の境界部36から保持周回部32へ向けた時計回りの180度の範囲で、ばね線材31にハッチングを付している。
図6(a)は、可動側部材3がX−Y方向へ移動していない状態を示している。図6(b)は、可動側部材3がX1方向へ動いたときの、保持周回部32でのばね線材31の変形を示している。このとき、第2の境界部36はX1方向へ引かれるので、保持周回部32では、ハッチングを付した半巻き範囲のばね線材31のうちの図示左側部分が外周面22bから離れるだけである。よってばね線材31とダンパ20との間で擦れは発生しない。
図6(c)は、可動側部材3がX2方向へ動いたときの、保持周回部32でのばね線材31の変形を示している。このとき、第2の境界部36はX2方向へ引かれるので、保持周回部32では、ハッチングを付した半巻き範囲のばね線材31のうちの左側部分が外周面22bに力Fxで押し付けられる。このとき、ばね線材31と外周面22bとが擦れたとしても、擦れる領域は軟質部22の外周面22bであるため、摺動異音は発生しにくい。
図6(d)は、可動側部材3がY1方向へ動いたときの、保持周回部32でのばね線材31の変形を示している。このとき、第2の境界部36がY1方向へ引かれるため、保持周回部32では、ハッチングを付した半巻き範囲のばね線材31の図示上方部分が外周面22bから離れるだけであり、ばね線材31とダンパ20との間で擦れは発生しない。
図6(e)は、可動側部材3がY2方向へ動いたときの、保持周回部32でのばね線材31の変形を示している。このとき、第2の境界部36がY2方向へ引かれるので、保持周回部32では、ハッチングを付した半巻き範囲のばね線材31の図示上側部分が外周面22bに力Fyで押し付けられる。このとき、ばね線材31と外周面22bとが擦れたとしても、擦れる領域は軟質部22の外周面22bであるため、摺動異音は発生しにくい。
このように、第2の境界部36から保持周回部32に向けて半巻き以上の長さで、ばね線材31が軟質部22の外周面22bに密着していれば、可動側部材3が水平方向のどの向きに移動しても、ばね線材31とダンパ20との間で擦れによる異音が発生しにくくなる。
1 車載用ディスク装置(電子機器)
2 固定側部材
3 可動側部材
3a ばね支持部
10 弾性支持装置
20 ダンパ
21 硬質部
21b 硬質部の外周面
22 軟質部
22b 軟質部の外周面
22d 連結部
24 ブラケット部
26 規制突部
26c,26d テーパ部
27 連結突部
30 コイルばね
31 ばね線材
31a,31b 端部
32 保持周回部
33 ストッパ線部
34 第1の境界部
35 弾性変形部
36 第2の境界部
37 掛止部
38 第3の境界部

Claims (5)

  1. 固定側部材と、前記固定側部材にコイルばねを介して支持されている可動側部材とを有する電子装置において、
    前記固定側部材と前記可動側部材の少なくとも一方のばね支持部に、規制突部が設けられ、前記コイルばねは、ばね線材の端部から1巻き未満の範囲である掛止部が前記規制突部に掛止されており、
    前記可動側部材が前記ばね部材を介して前記固定側部材に支持され、前記コイルばねが巻き軸方向に圧縮変形した状態で、前記掛止部から連続する前記ばね線材が、前記掛止部および前記規制突部から離れていることを特徴とする電子装置。
  2. 前記コイルばねの前記掛止部は、1巻き未満の範囲で、前記ばね支持部の面に当接し、または前記面と平行に取付けられている請求項1記載の電子装置。
  3. 前記規制突起は、前記ばね支持部の面から、遠ざかるにしたがって間隔が広くなるテーパ部を有しており、前記掛止部を構成する前記ばね線材が、前記コイルばねの巻き締め力によって、前記テーパ部に圧接されている請求項2記載の電子装置。
  4. 前記ばね支持部は金属板で形成され、前記規制突部は前記金属板が前記ばね支持部から折り曲げられて形成されており、前記規制突部の両側部に形成された前記テーパ部によって、前記掛止部が180度の間隔で支持されている請求項3記載の電子装置。
  5. 前記固定側部材と前記可動側部材の一方に前記ばね支持部および前記規制突部が設けられ、他方に流体を封入したダンパが固定されており、前記コイルばねの前記掛止部と逆側に位置する保持周回部が、前記ダンパの外面を保持している請求項1ないし4のいずれかに記載の電子装置。
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