JP2017206288A - 包装容器 - Google Patents

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隆太 佐々木
Ryuta Sasaki
隆太 佐々木
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Abstract

【課題】内容物を収容密封したまま電子レンジで加熱調理できると共に、内部に残存する液体状の水も排出することができる包装容器を提供すること。【解決手段】包装容器100を構成する包装フィルム1又は蓋材を内層フィルム11と外層フィルム13とで構成し、外層フィルムの内部に達し、内層フィルムを貫通しない蒸気抜き用脆弱加工線cを設けると共に、この脆弱加工線を内容物収容室の外縁から30mm以内の範囲に配置する。電子レンジで加熱すると脆弱加工線に小さな貫通孔が形成される。この結果、過度に水蒸気が逃げず、破袋を防ぎつつ蒸らしを行うことができる。そして、これらこの包装容器を傾けることにより内部の水を排出できる。【選択図】図1

Description

本発明は、内容物を包装したまま電子レンジで加熱して、加熱に伴って発生した水蒸気を包装体外部に放出すると共に、包装体内部に残存する液体状の水を排出することができる包装容器に関する。
従来、調理済み又は半調理済みの食品を常温、低温、あるいは冷凍状態で保存できる包装袋や包装容器に収容密封し、開封せずに電子レンジで加熱調理して、食べられる状態にする包装体が知られている。
包装体を開封せずに電子レンジで加熱すると、包装体内の水が水蒸気になり、内圧が増加する。したがって、水蒸気が逃げられる隙間がないと内圧の増大に伴って包装体が破袋するおそれがある。一方、内容物が半調理状態等の場合には、単に加熱するだけでなく、発生した水蒸気による蒸らし等が必要となる場合がある。この場合、蒸気が逃げる孔が過度に大きいと、蒸らしが十分行われず、風味が落ちる等の問題がある。
この用途に対応した包装体はいくつか知られている。いずれも積層フィルムから構成された包装容器を用いるのが一般的であり、内圧が高まると、積層フィルムの一部に裂け目ができて、この裂け目を蒸気抜き孔として水蒸気を逃がすことにより破袋を防止する。
電子レンジによる加熱時に蒸らしも可能な包装体としては、例えば、特許文献1、2に記載のものが知られている。特許文献1,2に記載の包装体は、ポリエステルフィルム等の外層フィルムの内側にポリオレフィン系樹脂の内層フィルムを積層した積層フィルムから蓋材を構成して、その蓋材に、外層フィルム側からレーザーを照射することにより、外層フィルムの内部に達し、かつ、内層フィルムを貫通しない深さの蒸気抜き用脆弱加工線を形成している。この包装体においては、電子レンジで加熱すると、外層フィルムが前記脆弱加工線で開くと共に内層フィルムが薄く引き延ばされ、こうして薄く引き延ばされた内層フィルムが部分的に裂けてそこに小さな貫通孔が形成される。そして、この結果、過度に水蒸気が逃げず、破袋を防ぎつつ蒸らしを行うことが可能となる。
国際公開第2014/061651号 特開2015−13441号公報
ところで、このように電子レンジで加熱調理する包装容器においては、加熱調理の後にもその内部に液体状の水が残存している。
しかしながら、特許文献1、2に記載の包装容器においては容器内部に残存する水を排出する手段が存在せず、このため、別途食器等を準備して内容物をこの食器等に取り出す必要があった。
そこで、本発明は、内容物を収容密封したまま電子レンジで加熱調理できると共に、残存する液体状の水も排出することができる包装容器を提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、包装フィルムで周囲を密封すると共に内部を内容物収容室とした袋状包装容器であって、
この包装フィルムが、熱融着可能な内層フィルムと、この内層フィルムに積層された外層フィルムとで構成されており、しかも、前記外層フィルムの内部に達し、内層フィルムを貫通しない蒸気抜き用脆弱加工線を有しており、
この脆弱加工線が前記内容物収容室の外縁から30mm以内の範囲に配置されていることを特徴とする包装容器である。
次に、請求項2に記載の発明は、前記包装容器が、平面視で長方形の形状を有し、四周にシール線を有する四方シール袋であって、この四周の前記シール線のうち短辺のシール線の内縁から30mm以内の範囲に前記脆弱加工線が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の包装容器である。
次に、請求項3に記載の発明は、前記包装容器が、平面視で長方形の形状を有し、四周にシール線を有する四方シール袋であって、前記脆弱加工線が角部に配置されており、この角部を挟む2本のシール線と前記脆弱加工線又はその延長線とが三角形を構成するように前記脆弱加工線が延在していることを特徴とする請求項1に記載の包装容器である。
次に、請求項4に記載の発明は、前記包装容器が、平面視で長方形の形状を有し、その短辺に短辺側シール線を有すると共に背シール線を有するピロー袋であって、この四周の前記シール線のうち短辺側シール線の内縁から30mm以内の範囲に前記脆弱加工線が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の包装容器である。
次に、請求項5に記載の発明は、開口部を有する容器本体と、この開口部周辺にシールされて開口部を密封する蓋材とで構成される包装容器において、
蓋材が、熱融着可能な内層フィルムと、この内層フィルムに積層された外層フィルムとで構成され、かつ、前記外層フィルムの内部に達し、内層フィルムを貫通しない蒸気抜き用脆弱加工線を有しており、
この脆弱加工線が前記シール線の内縁から30mm以内の範囲に配置されていることを特徴とする包装容器である。
請求項1〜4に記載の袋状包装容器においては、袋状包装容器を構成する包装フィルムが熱融着可能な内層フィルムと、この内層フィルムに積層された外層フィルムとで構成されており、しかも、前記外層フィルムの内部に達し、内層フィルムを貫通しない脆弱加工線を有している。このため、電子レンジで加熱すると、特許文献1、2に記載の包装容器と同様に、前記脆弱加工線に小さな貫通孔が形成される。そして、この結果、過度に水蒸気が逃げず、破袋を防ぎつつ蒸らしを行うことが可能となる。
そして、これら請求項1〜4に記載の袋状包装容器においては、脆弱加工線が内容物収容室の外縁から30mm以内の範囲に配置されているから、この袋状包装容器を傾けることにより、包装容器内部に残存する液体状の水を、脆弱加工線に形成された微小な前記貫通孔から、容易に、しかも十分に排出することが可能となる。
なお、請求項5に記載の包装容器は容器本体と蓋材とで構成されるもので、その蓋材が熱融着可能な内層フィルムと、この内層フィルムに積層された外層フィルムとで構成され、かつ、前記外層フィルムの内部に達し、内層フィルムを貫通しない脆弱加工線を有しており、しかも、この脆弱加工線が開口部周辺の前記シール線の内縁から30mm以内の範囲に配置されているから、請求項1〜4に記載の袋状包装容器と同様に、内容物の調理を行うことができ、また、容器内部に残存する水も容易かつ十分に排出することが可能である。
図1は本発明の包装容器の第1の例を示す斜視図である。 図2は本発明の包装容器の第1の例の脆弱加工線近傍の断面説明図である。 図3は電子レンジ加熱したときの本発明の包装容器の第1の例の説明用斜視図であるである。 図4は、それぞれ、本発明の包装容器の第2の例〜第5の例に係る平面図であるである。 図5は本発明の第6の例に係り、図5(a)は説明用斜視図、図5(b)はその蓋材の平面図である。
以下、図面を参照して本発明の具体例を説明する。まず、図1は、四方シール袋を袋状包装容器とした第1の例を示す斜視図である。この図から分かるように、この四方シール袋100は、長方形状の2枚の包装材料1を互いに重ね、周囲でヒートシールして密封したもので、図中、a1は短辺側のシール線を示し、a2は長辺側のシール線を示している。そして、これら四周のシール線a1,a2で囲まれた内部を内容物収容室bとしている。
そして、この四方シール袋100を構成する包装材料1の一部には蒸気抜き用脆弱加工線cが設けられている。図2は、この蒸気抜き用脆弱加工線cの周辺を示す断面説明図である。
この包装材料1は、熱融着可能な内層フィルム11と、この内層フィルム11に積層された外層フィルム13とを必須の構成要素として、これらを積層したものである。内層フィルム11と外層フィルム13とは、例えば、接着剤層12を介して接着することができる。
内層フィルム11は、包装体製造の際にヒートシール層としての役割を果たすものである。また、この包装体を電子レンジ加熱した際には、脆弱加工線の位置で適度に伸びて多数の微小孔を発生させる役割を果たす。また、脆弱加工線をレーザー照射によって形成する場合には、このレーザー光を吸収しないことを必要とする。このような内層フィルム11としては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、無延伸ポリプロピレン、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)等が使用できるが、中でも、LLDPEを好ましく使用することができる。
次に、外層フィルム13は単層構造又は多層構造の樹脂フィルムで構成することができる。単層構造の樹脂フィルムとしては、ポリエステルフィルムやポリアミドフィルムが例示できる。また、多層構造の樹脂フィルムとしては、これらポリエステルフィルムやポリアミドフィルムに他の樹脂層を積層して多層構造としたものを使用することもできる。また、金属箔や真空蒸着層を一部に含む多層構造のフィルムを外層としてもよい。真空蒸着層としては、金属の真空蒸着層のほか、無機酸化物の真空蒸着層が例示できる。例えば、酸化ケイ素又は酸化アルミニウムの真空蒸着層である。
前述のように外層フィルム13には蒸気抜き用脆弱加工線cが設けられている。この脆弱加工線cは電子レンジ加熱の際に、その一部に微小な貫通孔を形成して、この微小孔から水蒸気を放出する役割を果たすもので、外層フィルム13の内部に達して内層を貫通しない深さに設ける必要がある。この脆弱加工線cは外層フィルム13を貫通する深さに設
けてもよいし、貫通しない深さに設けてもよいが、この脆弱加工線cのヤング率が2.0ギガパスカル(GPa)以下となるように設けることが望ましい。図2は、外層フィルム13と接着剤層12との両者を貫通し、内層フィルム11に到達する脆弱加工線cを設けた例である。
また、電子レンジによる加熱調理の際に脆弱加工線cに形成される微小孔は、前述の役割を果たすことに加えて、この加熱調理の後に袋状包装容器の内部に残存する液体状の水を排出する排出孔の役割を果たすものである。このため、脆弱加工線cは内容物収容室bの外縁b1から30mm以内の範囲に配置されている必要がある。この例では、袋状包装容器は長方形状の四方シール袋100であり、内容物収容室bは四周のシール線a1,a2に囲まれている。このため、内容物収容室bの外縁b1は、これら四周のシール線a1,a2の内縁に一致している。なお、脆弱加工線cは、四周の前記シール線a1,a2のうち短辺のシール線a1の内縁から30mm以内の範囲に配置することが望ましい。十分な量の水の排出を容易にするためである。図1の例では、脆弱加工線cは短辺のシール線a1と平行に延在しており、この脆弱加工線cと短辺のシール線a1の内縁(すなわち、内容物収容室bの外縁b1)との間の距離xが30mm以下である。
このような脆弱加工線cは、例えば外層フィルム13と内層フィルム11とを積層した後、レーザー光線を照射して外層フィルム13の全部又は大部分を除去することによって、煩雑な工程を要することなく、安定して脆弱加工線cを設けることが可能である。また、レーザー光線によって脆弱加工線cを線状に形成した場合には、レーザー光線の出力の周期的変動により、脆弱加工線cを形成する際にできる溝に深い部分と浅い部分とが繰り返し形成され、このため、電子レンジ加熱した際に、溝の深い部分、すなわち、脆弱加工線cの薄い部分が早く裂けて、比較的短い間隔で多数の水蒸気放出孔が開くことになる。レーザー光線としては、例えば、炭酸ガスレーザーが使用できる。
この袋状包装容器100を電子レンジ加熱した際には、図3に示すように、水蒸気の発生に伴って内圧が増大し、袋状包装容器100が外側に向けて膨らむため、外層フィルム13が脆弱加工線cで破断して、これを挟む外層フィルム11の両端部が互いに離間するように引っ張られる。内層フィルム11は外層フィルム13に接着されているため、外層フィルム13の両端部に付随して、脆弱加工線Xに直交する方向に引っ張られるが、この内層フィルム11には脆弱加工線cが貫通していないため、外層フィルム13の両端部の間で薄く引き延ばされる。そして、この薄く引き延ばされた領域内に、規則的又は不規則に、内層フィルム11には微小な貫通孔が開くのである。図3において、111は薄く引き延ばされた内層フィルム11を示しており、112はこの内層フィルム11に開口した微小孔を示している。そして、この微小孔112を水蒸気放出孔として、包装容器100内部の過剰の水蒸気が外部に放出される。
こうして過剰の水を水蒸気として放出した後にも、包装容器100内部には残余の水が残存している。そこで、この包装容器100を傾けることにより、前記微小孔112から排出することができる。なお、この際、脆弱加工線cと短辺のシール線a1の内縁(すなわち、内容物収容室bの外縁b1)との間の距離xが30mmであることが重要である。この距離xが30mmを越える長さである場合には、後述する比較例から分かるように、包装容器100内部に残存する水を十分に排出することができない。
以上、包装容器が四方シール袋であり、しかも、脆弱加工線cが短辺側シール線a1と平行に延在しているものを第1の例として説明したが、本発明の包装容器は四方シール袋に限られず、また、脆弱加工線cも短辺側シール線a1と平行に延在しているもの限られない。そこで、次に、その他の例を説明する。
まず、図4(a)は、四方シール袋で、脆弱加工線cが短辺側シール線a1と垂直に延在している(長辺側シール線a2と平行に延在している)第2の例を示す平面図である。この例でも、脆弱加工線cは短辺側シール線a1の内縁(すなわち、内容物収容室bの外縁b1)から30mmの範囲内に位置しており、この範囲を越えて延びていない。すなわち、脆弱加工線cの下端c1と短辺側シール線a1の内縁(すなわち、内容物収容室bの外縁b1)との距離xは30mm以下である。この例においても、電子レンジ加熱によって脆弱加工線cに微小孔112が開いて過剰の水蒸気を放出し、また、残存する水を十分に排出することができる。
次に、図4(b)は、四方シール袋で、脆弱加工線cが角部近傍に向かって延在している第3の例を示す平面図である。この例でも、脆弱加工線cは短辺側シール線a1の内縁(すなわち、内容物収容室bの外縁b1)から30mmの範囲内に位置しており、この範囲を越えて延びていない。すなわち、脆弱加工線cの下端c1と短辺側シール線a1の内縁(すなわち、内容物収容室bの外縁b1)との距離xは30mm以下である。この例においても、第1の例〜第2の例と同様に、過剰の水蒸気を放出し、また、残存する水を十分に排出できることは明らかである。
また、図4(c)も包装容器が四方シール袋から成る第4の例を示す平面図である。この例では、脆弱加工線cは四方シール袋の角部に配置されており、しかも、この角部を挟む2本のシール線a1,a2と前記脆弱加工線c又はその延長線とが三角形を構成するように前記脆弱加工線cが延在している。この例でも、脆弱加工線cは短辺側シール線a1の内縁(すなわち、内容物収容室bの外縁b1)から30mmの範囲内に位置しており、この範囲を越えて延びていない。すなわち、脆弱加工線cの下端c1と短辺側シール線a1の内縁(すなわち、内容物収容室bの外縁b1)との距離xは30mm以下である。この例でも、電子レンジ加熱によって脆弱加工線cに微小孔112が開いて過剰の水蒸気を放出できる。また、この例では、脆弱加工線cが前述の方向に延在しているため、この微小孔112がごく小さなものであっても、角部を下方に向けて傾けることにより、脆弱加工線cに沿って並んだ多数の微小孔112から一斉に水が排出される。このため、短時間で効率的に残存する水を排出することができる。
また、図4(d)は、包装容器としてピロー袋を採用した第5の例を示す平面図である。このピロー袋は、平面視で長方形の形状を有し、その短辺に短辺側シール線a1を有すると共に背シール線a3を有するものである。そして、脆弱加工線cは短辺側シール線a1と平行に延在している。この例においても、第1の例〜第4の例と同様の作用効果を奏することは明らかである。なお、ピロー袋の場合でも、脆弱加工線cは短辺側シール線a1に垂直な方向に延在していてもよく、また、角部に向かって延在していてもよい。
次に、図5は、包装容器が容器本体21と蓋材22とで構成される第6の例を示すもので、図5(a)は包装容器200の斜視図、図5(b)は蓋材22の平面図である。容器本体21は、例えば、プラスチックシートを深絞り成形して製造されたもので、その上面に長方形状の開口部を有しており、この開口部の周囲にはフランジが設けられている。蓋材22はこのフランジにヒートシールして開口部を密封するものである。図中、a1は長方形状の開口部の短辺のシール線を示し、a2は長辺のシール線を示している。
蓋材22は、第1の例〜第5の例の包装フィルム1と同様に、熱融着可能な内層フィルム11と、この内層フィルム11に積層された外層フィルム13とで構成されており、また、蒸気抜き用脆弱加工線cを有している。もちろん、この脆弱加工線cは、外層フィルムの内部に達し、内層フィルムを貫通しないものである。そして、この脆弱加工線cは、前記短辺側シール線a1の内縁(すなわち、内容物収容室bの外縁b1)から30mm以内の範囲に配置されている。
この包装容器200は、第1の例〜第5の例の袋状包装容器と同様に、電子レンジ中で加熱して内容物を調理することができ、また、容器内部に残存する水を排出することもできる。
(実施例1グループ)
この実施例1グループは、包装容器として四方シール袋を採用した例である。
内層フィルム11として厚さ40μmのLLDPEを使用し、外層フィルム13として厚さ16μmのポリエステルフィルムを使用した。そして、これら両フィルム11,13を、接着剤12を介して積層し、外層フィルム13側からレーザー光線を照射して脆弱加工線cを形成することにより、包装材料1を製造した。脆弱加工線cの長さは30mmである。
そして、この包装材料を所定の方法でヒートシールすることにより、実施例1グループの四方シール袋を製造した。四方シール袋は、縦190mm、横150mmの長方形状である。
そして、この実施例1グループに属する実施例1−1〜実施例1−4,比較例1−1〜比較例1−3は、脆弱加工線cの位置及び延在する方向を様々に変化させたものである。
(実施例1−1)
この例は、脆弱加工線cを短辺のシール線a1と平行に延在させたもので(図1参照)、脆弱加工線cと短辺側シール線a1の内縁(すなわち、内容物収容室bの外縁b1)との距離xは10mmである。
(実施例1−2)
この例は、脆弱加工線cを短辺のシール線a1と平行に延在させたもので(図1参照)、距離xは30mmである。
(実施例1−3)
この例は、脆弱加工線cを短辺のシール線a1と垂直に延在させたもので(図4(a)参照)、脆弱加工線cの下端c1と短辺側シール線a1の内縁(すなわち、内容物収容室bの外縁b1)との距離xは30mmである。
(実施例1−4)
この例では、脆弱加工線cは四方シール袋の角部に配置されており、しかも、この角部を挟む2本のシール線a1,a2と前記脆弱加工線c又はその延長線とが三角形を構成するように前記脆弱加工線cが延在させている(図4(c)参照)。距離xは30mmである。
(比較例1−1)
この例は、脆弱加工線cを短辺のシール線a1と平行に延在させたもので(図1参照)、距離xは50mmである。
(比較例1−2)
この例は、脆弱加工線cを短辺のシール線a1と垂直に延在させたもので(図4(a)参照)、距離xは50mmである。
(比較例1−3)
この例では、脆弱加工線cは四方シール袋の角部に配置されており、しかも、この角部を挟む2本のシール線a1,a2と前記脆弱加工線c又はその延長線とが三角形を構成するように前記脆弱加工線cを延在させている(図4(c)参照)。距離xは50mmである。
(実施例2グループ)
この実施例2グループは、包装容器としてピロー袋を採用した例である。
このピロー袋を構成する包装材料には、実施例1グループの包装材料と同じものを使用した。ピロー袋は、縦190mm、横150mmの長方形状である。そして、この実施例2グループに属する実施例2−1〜実施例2−3,比較例2−1〜比較例2−2は、脆弱加工線cの位置及び延在する方向を様々に変化させたものである。
(実施例2−1)
この例は、脆弱加工線cを短辺のシール線a1と平行に延在させたもので(図4(d)参照)、脆弱加工線cと短辺側シール線a1の内縁(すなわち、内容物収容室bの外縁b1)との距離xは10mmである。
(実施例2−2)
この例は、脆弱加工線cを短辺のシール線a1と平行に延在させたもので(図4(d)参照)、距離xは30mmである。
(実施例2−3)
この例は、脆弱加工線cを短辺のシール線a1と垂直に延在させたもので、距離xは30mmである。
(比較例2−1)
この例は、脆弱加工線cを短辺のシール線a1と平行に延在させたもので(図4(d)参照)、距離xは50mmである。
(比較例2−2)
この例は、脆弱加工線cを短辺のシール線a1と垂直に延在させたもので、距離xは50mmである。
(実施例3グループ)
この実施例3グループは、包装容器として、上面に長方形状の開口部を有する容器本体21と、この開口部周囲のフランジにヒートシールされた蓋材22とで構成される容器を採用した例である。
この包装容器を構成する蓋材22には、実施例1グループの包装材料と同じものを使用した。また、この包装容器は、縦150mm、横100mm、高さ50mmの大きさで、もちろん、上面開口部は縦150mm、横100mmの長方形状である。
この実施例3グループに属する実施例3−1〜実施例3−3,比較例3−1〜比較例3−2は、脆弱加工線cの位置及び延在する方向を様々に変化させたものである。
(実施例3−1)
この例は、脆弱加工線cを短辺のシール線a1と平行に延在させたもので(図5参照)、脆弱加工線cと短辺側シール線a1の内縁(すなわち、内容物収容室bの外縁b1)との距離xは10mmである。
(実施例3−2)
この例は、脆弱加工線cを短辺のシール線a1と平行に延在させたもので(図5参照)、距離xは30mmである。
(実施例3−3)
この例は、脆弱加工線cを短辺のシール線a1と垂直に延在させたもので、距離xは30mmである。
(比較例3−1)
この例は、脆弱加工線cを短辺のシール線a1と平行に延在させたもので(図5参照)、距離xは50mmである。
(比較例3−2)
この例は、脆弱加工線cを短辺のシール線a1と垂直に延在させたもので、距離xは50mmである。
(試験及び考察)
これら実施例1グループ〜実施例3グループに属する各包装容器に、それぞれ、水200gを収容密封し、電子レンジ中で加熱した。そして、加熱後の包装容器を傾けて、内部に残存する液体状の水を排出して、通蒸適性と排水性とを評価した。
なお、通蒸適性については、電子レンジ加熱によって脆弱加工線cに微小孔112が発生して水蒸気が良好に放出されたものを「良」と評価した。表1から分かるとおり、すべての包装容器が「良」である。
また、排水性については、包装容器を傾けたとき、包装容器内部に残存する水のほぼすべてが排出できたものを「良」と評価し、少量の水が残るが十分に排水可能なものを「可」と評価した。また、包装容器を傾けただけでは排水が難しいものを「不可」と評価した。
この結果を表1に示す。
この結果から分かるように、包装容器の形態及び脆弱加工線cの延在方向に拘わらず、距離xが30mm以内の包装容器においては、包装容器を傾けることによって残存水を十分に排水できる。距離xは短いほど排水性が優れており、10mm以内の場合には残存水のすべてが排出できるが、実施例1−4のように、距離xが多少長い場合でも、脆弱加工線cが角部に配置され、この角部を挟む2本のシール線a1,a2と前記脆弱加工線c又はその延長線とが三角形を構成するように前記脆弱加工線cが延在している場合にはその排水性が優れていることが分かる。
100:袋状包装容器
1:包装フィルム 11:内層フィルム 111:引き伸ばされた内層フィルム
112:微小孔 12:接着剤層 13:外層フィルム
a:シール線 a1:短辺側シール線 a2:長辺側シール線 a3:背シール線
b:内容物収容室 b1:内容物収容室の短辺側外縁
c:脆弱加工線 c1:脆弱加工線の下端
x:脆弱加工線と内容物収容室の短辺側外縁との距離
200:包装容器
21:容器本体 22:蓋材

Claims (5)

  1. 包装フィルムで周囲を密封すると共に内部を内容物収容室とした袋状包装容器であって、
    この包装フィルムが、熱融着可能な内層フィルムと、この内層フィルムに積層された外層フィルムとで構成されており、しかも、前記外層フィルムの内部に達し、内層フィルムを貫通しない蒸気抜き用脆弱加工線を有しており、
    この脆弱加工線が前記内容物収容室の外縁から30mm以内の範囲に配置されていることを特徴とする包装容器。
  2. 前記包装容器が、平面視で長方形の形状を有し、四周にシール線を有する四方シール袋であって、この四周の前記シール線のうち短辺のシール線の内縁から30mm以内の範囲に前記脆弱加工線が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
  3. 前記包装容器が、平面視で長方形の形状を有し、四周にシール線を有する四方シール袋であって、前記脆弱加工線が角部に配置されており、この角部を挟む2本のシール線と前記脆弱加工線又はその延長線とが三角形を構成するように前記脆弱加工線が延在していることを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
  4. 前記包装容器が、平面視で長方形の形状を有し、その短辺に短辺側シール線を有すると共に背シール線を有するピロー袋であって、この四周の前記シール線のうち短辺側シール線の内縁から30mm以内の範囲に前記脆弱加工線が配置されていることを特徴とする請求項1に記載の包装容器。
  5. 開口部を有する容器本体と、この開口部周辺にシールされて開口部を密封する蓋材とで構成される包装容器において、
    蓋材が、熱融着可能な内層フィルムと、この内層フィルムに積層された外層フィルムとで構成され、かつ、前記外層フィルムの内部に達し、内層フィルムを貫通しない蒸気抜き用脆弱加工線を有しており、
    この脆弱加工線が前記シール線の内縁から30mm以内の範囲に配置されていることを特徴とする包装容器。
JP2016099558A 2016-05-18 2016-05-18 包装容器 Pending JP2017206288A (ja)

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