JP2017200569A - 蓋開口部を備える圧力調理器 - Google Patents

蓋開口部を備える圧力調理器 Download PDF

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Abstract

【課題】器具内部に存在する圧力が安全閾値を超えるのを確実に防ぐことができ、さらに、水蒸気が使用者に向かって放出されるいかなる危険性も抑えると同時に、使用者が器具の動作状態を容易に確認することならびにメンテナンスおよび洗浄を容易に遂行することを可能にする器具を提供する。【解決手段】蓋(3)と容器(2)との間に挿入されて、調理エンクロージャ内部の圧力上昇を可能にする密閉パッキンと、密閉パッキンと位置関係を合わせて蓋(3)に透設された開口部(10)と、カバー要素(12)を備え、蓋(3)およびカバー要素(12)は、カバー要素(12)が開口部(10)の上に重なる第1の配置と、カバー要素(12)が開口部(10)を覆わない第2の配置との間を行き来するように、互いに対して移動するように取り付けられているものである。【選択図】図1

Description

本発明は、好ましくは家庭用の、水蒸気で満たされた雰囲気において圧力下で食品を調理するための器具の一般的な技術分野に関し、詳細には、容器とその蓋との間に設置されて、動作にあたっては器具の内部と外部との間に密閉状態を提供し、それにより器具内部の圧力上昇を可能にする密閉パッキンが取り付けられている、「圧力調理器」として知られる種類の器具に関する。
より正確には、本発明は、圧力下で食品を調理するための調理器具であって、
・ 容器、および容器と協働して調理エンクロージャを形成する蓋と、
・ 蓋と容器との間に挿入されて、調理エンクロージャ内部の圧力上昇を可能にする密閉パッキンと、
・ 密閉パッキンと位置関係を合わせて蓋に透設された開口部と
を備える調理器具に関する。
特に動作中に器具に密閉状態を提供するために、圧力調理器の容器と蓋との間に挿入されて圧縮される密閉パッキンを利用することがすでに知られており、そのようなパッキンは、例えば、特にそれらの柔軟性と圧縮されることへの適合性から、エラストマ材料で作られ得る。
水蒸気が調理エンクロージャから漏出することにより器具内部の圧力を低くすることを可能にする追加の安全デバイスとしてそのようなパッキンを使用することも、知られている。具体的には、特に安全性のために設けられ、また圧力調理器具に通常取り付けられる、安全弁などの従来のデバイスは、多様な理由(経年、汚損、不十分なメンテナンス、目詰まり、閉塞、食品による詰まり、または他の偶発的な異常、等)のために機能しなくなる可能性があることが分かっている。
そのような状況では、従来の安全デバイスが、このタイプの出来事が起きるとすぐさま器具が自動的に圧力を失うことを可能にすることによるそれらの機能を遂行することができずに、調理エンクロージャ内部の圧力が動作中に上昇する可能性がある。したがって、そのような状況を踏まえ、エンクロージャ内部に存在する過剰圧力の影響下でパッキンの固有の変形特性を利用することにより圧力調理器具の密閉パッキンを追加の安全手段として使用することが、すでに知られており、そのような過剰圧力は、パッキンをその密閉位置から離れる方向に移動させて、水蒸気が漏出できるようにし、それによりエンクロージャ内の圧力の低下をもたらす。
そのようなパッキンを移動させることによる局部的な水蒸気の漏出のための機構を使用して追加の安全機能を遂行する圧力調理器具の中でも、蓋を貫いて作られた穴、例えば、蓋の垂れ下がったエッジに設けられた窓であって、パッキンがそれを通って径方向に変形するのに適している窓を利用するシステムが、知られている。
そのような窓を含む追加の安全デバイスは、過剰圧力の放出を可能にするので、大体において要求を満たす。
それでもなお、それは、特に蓋を貫いて穴を作ることに関連するいくつかの欠点を示す。具体的には、蓋を貫いて作られたこの穴の存在により、問題になっている穴を通して水蒸気の噴流が誤って放出されて直接使用者に到達する危険性があり、これは、使用者を火傷させる可能性がある。
したがって、本発明に与えられた目的は、それらの欠点を改善することと、器具内部に存在する圧力が安全閾値を超えるのを確実に防ぐことができ、さらに、水蒸気が使用者に向かって放出されるいかなる危険性も抑えると同時に、使用者が器具の動作状態を容易に確認することならびにメンテナンスおよび洗浄を容易に遂行することを可能にする、圧力下で食品を調理するための新規な器具を提案することとを図る。
本発明の別の目的は、偶発的な過剰圧力が生じた場合に優れた機能的安全性を提供すると同時に、過剰圧力にさらされたときに、特に確実で、堅牢で、十分に制御された器具の動作を提供し、それにより、いかなる猛烈な現象も回避すること、および、安全減圧(safety depressurization)を引き起こすための圧力値間のばらつきを制限することを可能にする設計の、新規な圧力調理器具を提案することを図る。
本発明の別の目的は、極めて単純で器具に設置するのに特別な事前注意または能力を何も必要としない設計の密閉パッキンを使用することに依存する、圧力下で調理するための新規な器具を提案することを図る。
本発明の別の目的は、蓋の機械的強度を保ちながらも偶発的な過剰圧力が生じた場合に器具の減圧を確実にするのに特に有効な、圧力下で食品を調理するための新規な器具を提案することを図る。
本発明の別の目的は、圧力下で食品を調理するための器具が偶発的な過剰圧力が生じた場合に特に迅速に減圧されることを可能にする、圧力下で食品を調理するための新規な器具を提案することを図る。
本発明の別の目的は、差込みロック/ロック解除システムを使用するのに特に適した設計に依存する、圧力下で食品を調理するための新規な器具を提案することを図る。
本発明の別の目的は、使用に際して特に安全であると同時に、非常に実用的で使用が容易な、圧力下で食品を調理するための新規な器具を提案することを図る。
本発明の別の目的は、容器に対して蓋をロック/ロック解除するためのいかなるタイプのシステムにも適合する設計の、圧力下で食品を調理するための新規な器具を提案することを図る。
本発明の別の目的は、特に単純で安価な構造の、圧力下で食品を調理するための新規な器具を提案することを図る。
本発明に与えられた目的は、圧力下で食品を調理するための調理器具であって、
・ 容器、および前記容器と協働して調理エンクロージャを形成する蓋と、
・ 蓋と容器との間に挿入されて、調理エンクロージャ内部の圧力上昇を可能にする密閉パッキンと、
・ 前記密閉パッキンと位置関係を合わせて蓋に透設された開口部と
を備え、
カバー要素をさらに備え、前記蓋および前記カバー要素は、カバー要素が前記開口部の上に重なってそれを隠蔽する、第1の配置と、前記カバー要素が前記開口部を覆わず、それにより開口部が外部からアクセス可能になる、第2の配置との間を行き来するように、互いに対して移動するように取り付けられることを特徴とする調理器具によって達成される。
本発明の他の目的および利点は、単に限定的ではない例示として挙げられた添付の図面を参照しながら以下の説明を読むことにより明らかになり、より詳しく理解することができる。
器具が蓋を容器に対してロックする前の配置にある、圧力下で食品を調理するための本発明による器具を示す概略斜視図である。 蓋が容器に対してロックされている、図1の食品調理器具を示す図である。 図1および2の圧力調理器具の一部分を形成する容器部分組立体を、単独で、上方からの概略斜視図として示す図である。 図1および2の圧力調理器具の一部分を形成するものであり、また、圧力下での調理のためのチャンバを形成するように図3の容器に取り付けられるものである蓋部分組立体を、分離した形で、下方からの概略斜視図として示す図である。 図4の蓋部分組立体の一部分を形成している金属製蓋を示す図である。 図1の細部の上方からの図である。 図2の細部の上方からの図である。 調理エンクロージャ内部の圧力が予め定められた安全閾値を超え、それによりパッキンが密閉配置(図8)から中間配置(図9)を介して局部漏出配置(図10)へと移行させられるときに上記の図の圧力調理器に取り付けられた密閉パッキンが局部的に受ける運動および変形を概略的に経時的な順に断面で示す図のうちの、密閉配置における図である。 調理エンクロージャ内部の圧力が予め定められた安全閾値を超え、それによりパッキンが密閉配置(図8)から中間配置(図9)を介して局部漏出配置(図10)へと移行させられるときに上記の図の圧力調理器に取り付けられた密閉パッキンが局部的に受ける運動および変形を概略的に経時的な順に断面で示す図のうちの、中間配置における図である。 調理エンクロージャ内部の圧力が予め定められた安全閾値を超え、それによりパッキンが密閉配置(図8)から中間配置(図9)を介して局部漏出配置(図10)へと移行させられるときに上記の図の圧力調理器に取り付けられた密閉パッキンが局部的に受ける運動および変形を概略的に経時的な順に断面で示す図のうちの、局部漏出配置における図である。 拡大された図5の細部の図である。 パッキンがその上部および下部のリップが局所的に薄くなっていることを特徴とする、上記の図の器具に取り付けられたパッキンの代替的変形実施形態を示す概略断面図である。 ロック/ロック解除制御機構が見え得るようにその覆い要素を含まない、図1の器具(ロック前配置にある)の概略斜視図である。 圧力調理器具が、図2に示されたそのロックされた配置にあることを除き、図13の図に類似した図である。
図に示されるように、本発明は、蒸気の存在下で、例えば水蒸気の存在下で、大気圧よりも高い圧力レベルにおいて様々な食品を調理するためのものである、圧力下で食品を調理するための器具1に関する。蒸気は、器具1内部で、また、食品の存在下で、調理液体、例えば水性液体を加熱することによって生成される。本発明の器具1は、好ましくは家庭用のものであるが、本発明は専門的または半専門的な器具にも適用され得ることが理解される。本発明による器具1は、外部の圧力供給源を何も伴うことなく、専ら(内部または外部の)熱源の効果の下で圧力を上昇させるように設計される。したがって、圧力下で食品を調理するための器具1は、好ましくはその内容物を加熱するために独立したコンロ上面(hob)上に置くことを目的とした、圧力調理器を構成する。本発明による調理器具1は、調理するための食品を受容するものでありまた器具1が通常の動作にあるとき、すなわちそれが水平面上に立っているときの垂直方向に近い方向に延在する中心垂直軸X−X’に関して実質上円対称性を特に提示する調理コンテナを形成する、少なくとも1つの容器2を含む。それでもなお、代替的変形形態(図示せず)では、本発明の範囲を超えることなく、図に示されるような円形の輪郭を提示するのではなく楕円または任意の他の形状の輪郭を提示する容器を想定することが、全面的に可能である。容器2は、従来通りに、ステンレス鋼またはアルミなどの金属材料から作られる。容器2は、例えば多層の熱伝導性の底部であり得る底部2Aを有する。容器2はまた、底部2Aと自由上部エッジ2Cとの間で上方に延在する環状の側壁2Bを有し、自由上部エッジ2Cは、特に円形の形状であり(しかし、楕円または任意の他の形状を代わりに提示する場合もある)、また、容器2の内部へのアクセスを提供する開口部を画定する。自由上部エッジ2Cの形状は、器具1をロックするための手段に関連して、以下でより詳細に説明される。特に図3で分かるように、側壁2Bの終端部分を形成する容器2の自由上部エッジ2Cは、容器2から外方に、例えば径方向に延在して、少なくとも1つの環状の表面を形成し、この少なくとも1つの環状の表面は、以下でより詳細に説明される密閉パッキン4がそれに接触して据えられる、レストゾーンRを画定する。
有利には、図に示されるように、調理器具1は、容器2から外方に突出するように容器2に固定された、少なくとも1つの容器持ち手2Dを含む。図に示された実施形態では、調理器具1は、中心軸X−X’に対して正反対の位置において容器2の側壁2Bに固定された同一の2つの持ち手2Dおよび2Eを有する。
本発明による器具1はまた、容器2と協働して調理エンクロージャを形成する蓋3を有する。蓋3は、従来通りに、ステンレス鋼またはアルミなどの金属材料で作られる。例えば、図1および2に示されるように、容器内または容器上に係合することが可能であるように、容器2の形状に対して相補的な形状であることが有利である。図に示されるように、蓋3は、有利には、容器2の自由上部エッジ2Cによって画定された開口部の閉塞要素を形成する、上部壁3Aを含む。上部壁3Aの形状および寸法は、容器2の環状の側壁2Bの自由上部エッジ2Cによって画定されたアクセス開口部の形状および寸法に実質的に相補的であることが好ましい。したがって、例として、上部壁3Aは、実質的に円形(自由上部エッジ2C自体が実質的に円形の輪郭を提示する場合)、または実質的に楕円形(楕円形の輪郭を提示する自由上部エッジ2Cを有している容器2の場合)の形状の周辺部輪郭を提示し得る。図に示された実施形態では、蓋3はまた、上部壁3Aの周辺部輪郭から延在する環状のスカート3Bを含む。図に示されるように、環状のスカート3Bは、有利には、上部壁3Aの周辺部に固着された第1のエッジと自由な第2の円形エッジとの間で延在する、実質的に円筒形または円錐台形の形状であり、第2の円形エッジ自体は、例えば、末端のカラーによって延長されてもよい。図に示されるように、上部壁3Aは、調理エンクロージャを形成するために蓋3が容器2に関連付けられたときに、全体的に平均水平面に、すなわち、明確には容器2の底部2Aが延在する平均平面に対して平行に延在するが、環状のスカート3Bは、実質的に垂直に、すなわち中心軸X−X’に対して平行に延在するベルトを形成する。当然ながら、このことは、例えば図5、13、および14に示されるように制御機構を受容するために局所的に丸みをつけられるかまたは曲げられている上部壁3Aを決して除外するのではない。図に示された実施形態では、環状のスカート3Bは、上部壁3Aの周辺部から下方に延在する、垂れ下がったエッジによって形成される。この実施形態では、蓋3は、環状のスカート3Bが、環状の側壁2Bの上部および自由上部エッジ2Cの外側の周りにベルトを形成する一方で、上部壁3Aが、容器2と蓋3との間に挿入されまた以下でより詳細に説明される密閉パッキン4を介して、自由エッジ2Cに据えられるように、実質的にぴったり合う形で容器2の上部を覆うように設計されている。それでもなお、本発明の範囲を超えることなく、環状のスカート3Bが、容器2に取り囲まれて容器2内に収容されるように、容器2に挿入されるように設計されることが、十分に考えられる。したがって、容器2および蓋3は、それぞれの相補的なシェルを構成し、これらのシェルは、好ましくは金属(例えば、ステンレス鋼またはアルミ)で作られる、また、それらが互いに関連付けられると、それらは、その内部で食品が水蒸気圧力下で調理される閉じられた空間を画定する、得られる金属シェルを形成する。
蓋3が圧力上昇の影響下で容器2から分離するのを防ぐために、本発明の調理器具1は、従来通り、蓋3を容器2に対してロック/ロック解除するためのロック/ロック解除システムを含んで、使用者がエンクロージャ内の圧力下で食品を調理するために蓋3を容器2に対してロックすること、または使用者が容器2の内部へのアクセスを得るために器具1をロック解除することを、可能にする。ロック/ロック解除システムは、当分野でよく知られているような任意の従来のデバイスによって形成されてもよく、また、例えば、それは、(図に示された例におけるような)差込みシステムであってもよく、または、可動ジョーシステム(例えば、径方向に移動するように蓋に取り付けられた少なくとも1つ、好ましくは2つの可動ジョーによって形成される)であってもよく、または、可動セグメントシステム(容器2の壁に形成された空洞または穴に受容される端部をそれぞれが有している、径方向に移動可能なタブによって形成される)であってもよく、または、任意の他の知られたシステム(例えば、クランプシステム)であってもよい。
図に示された実施形態では、差込みロック/ロック解除システムは、蓋3を容器2に対して中心垂直軸X−X’を中心として回転させ、そのようにして器具1を、蓋3が容器2の上に置かれてその上に自由に留まる、ロックを待つ配置(図1および13に示される)から、容器2および蓋3が相互作用してそれらが自由に分離されるのを防ぐ、ロックされた配置(図2および14に示される)へ、またその逆にロックされた配置からロックを待つ位置へ移行させることにより、蓋3を容器2に対してロックおよびロック解除するように設計されている。図に示された好ましい実施形態によって使用される差込みロックシステムは、有利には、第1および第2の突出部の組5A〜5J、6A〜6Jを備え、それらは、蓋3および容器2にそれぞれ固定されており、またそれらは、蓋3を容器2に対してロックおよびロック解除する目的のために、蓋3が容器2に対して中心垂直軸X−X’を中心に予め定められた角度行程にわたって回転することにより、相互に係合されるかまたは個々に離されるように設計されている。よく知られているように、第1および第2の組のそれぞれの突出部5A〜5J、6A〜6Jは、蓋3を容器2に対してロックするために、対で協働するように、すなわち、蓋3を容器2に対して回転させることにより組のうちの一方の組の各突出部が他方の組の対応する突出部の下を通過させられるように、設計されている。図に示された実施形態では、蓋3に固定された第1の組の突出部5A〜5Jは、蓋3の内部に向かって径方向に突出し、有利には、例えばスタンピングによって得られる環状のスカート3Bの局部変形によって形成される。好ましくは、また、図に示された実施形態によれば、蓋の突出部5A〜5Jのそれぞれは、切り曲げによって形成され、すなわち、突出部を形成する材料の局部的な径方向変形は、蓋3のシェルに透設される開口部の存在を伴う。問題になっている開口部は、有利には、対応する突出部5A〜5Jに隣接し、また、スタンピング工程の影響下においてシェルを形成している材料の局部化されかつ制御された引き裂きにより、スタンピング中に直接得られてもよく、または、そうではなく、(例えば、切断するレーザビーム、または任意の他の切断ツールによる)変形工程の前もしくは後に作られてもよい。切り曲げを利用することは、特に堅くかつ曲げに強くまた製造するのに極めて単純、高速、かつ安価な3次元要素を得ることを可能にするので、特に有利であることが認められている。
容器2に固着された第2の組の突出部6A〜6Jは、有利には、容器2の側壁2Bから径方向外方に突出する。それでもなお、本発明は、差込みシステムのためのロックするランプの特定の構成に限定されるものではなく、要点は、蓋ランプおよび容器ランプをそれぞれ形成する蓋の突出部5A〜5Jおよび容器の突出部6A〜6Jが互いに協働して、調理エンクロージャ内部に存在する内圧に耐えることが可能な容器2と蓋3との間の機械的接続を提供することである。容器の突出部6A〜6Jは、ノッチ(図3)によって分離された容器ランプを形成するように外方に突出する、容器2の上部リムによって形成されることが好ましい。したがって、図1に示されたロック前位置において蓋3が容器2の上に置かれたときに、蓋の突出部5A〜5Jは、環状のリムよりも下方に位置するように、したがって容器ランプよりも下方に位置するように、ノッチを通過することができる。すると器具1は、そのロック前配置(または、そのロックを待つ配置)になり、このロック前配置からは、蓋の突出部5A〜5Jが容器の突出部6A〜6Jの下を通る形で、単に蓋3を容器2に対して垂直軸X−X’を中心として回転させて、蓋3の突出部5A〜5Jと容器2の環状のリムに形成されたノッチとを角度的にオフセットさせる効果を有することにより、ロック配置を実現することができ、それにより、「差込み」タイプのロックが提供される。
圧力下で食品を調理するための本発明による器具1は、有利には、好ましくは蓋3上に例えば蓋3によって直接担持されるように取り付けられ、かつ、調理エンクロージャ内部の圧力を「動作」圧力と呼ばれる実質的に一定の予め定められた値に維持するように構成された、例えば弁などの圧力調整手段13を含み、この予め定められた値は、実質的に10キロパスカル(kPa)から120kPaの範囲内の値、また好ましくは100kPa程度の値だけ、大気圧を上回る。圧力下で食品を調理するための器具1は、有利には、エンクロージャ内部に存在する圧力が予め定められた安全値を超え次第すぐに器具1を減圧するように設計された過剰圧力安全弁15と一緒に、例えば(感圧安全フィンガを含む種類の)開口安全手段14などの他の動作部材を含む。
上述のように、器具1はまた、調理エンクロージャ内部の圧力の上昇を可能にするために、蓋3と容器2との間に挿入された密閉パッキン4を有する。したがって、密閉パッキン4は、水蒸気および/または空気の制御されていないいかなる流れもエンクロージャの内部と外部との間を通過するのを防ぐのを可能にする。この目的のために、密閉パッキン4は、有利には、エラストマ材料で作られ、また、必要とされる密閉状態を提供するために蓋3と容器2との間で圧縮されることができるように、固有の柔軟性を提示する。有利には、密閉パッキン4は、上部壁3Aの周辺部輪郭の形状と相補的な、実質的に環状の形状である。より正確には、密閉パッキン4は、好ましくは、有利には環状のスカート3Bの内側の面に接触して受容される、周辺部の環状のリング7を含む。有利には、リング7は、密閉パッキン4の全周にわたって実質的に一定である断面(図8から10および12に見られる)を提示する。言い換えれば、断面の形状は、パッキンの全長にわたって変化することがほとんどなく、このことは、具体的には、リング7がその機械的な挙動を局部的に変更し得るノッチなどの幾何形状的な断絶または不規則さを有していないことを意味する。この技術的条件は、パッキン4の作製を簡単にすることを可能にする。
図に示されるように、密閉パッキン4は、有利には、第1の柔軟なリップ8を有し、この第1の柔軟なリップ8は、リング7、より正確には器具1の内部に面したリング7の内側の面から延在して、図に示されるようにリング7に固着されかつ好ましくはその内側の面においてそれに接続された根元8Aと、蓋3の上部壁3A、より正確には上部壁3Aの内側の面と密閉接触している自由端部8Bとの間で主に径方向内方に向かう方向に延在する。したがって、第1のステップ8は、リング7から中心軸X−X’に向かって延在する、柔軟なスカートを形成する。第1のリップ8は、蓋が容器2の上に置かれたとき(図1)に蓋3の重さによって曲げにおける応力を受けるように、器具1の内側に向かって上方に傾いた入射角で、リング7から延在することが好ましい。第1のリップ8は、密閉パッキン4の全周にわたって実質的に一定な断面(図8から10および12に見られる)を提示することが好ましい。このことは、第1のリップ8も同様に、その機械的な挙動を局部的に変更し得るいかなる幾何形状的な断絶または不規則さ(ノッチ、開口部、等)を提示しないことを意味する。この断絶の不在は、パッキン4を作製および利用することに対する容易さの源であり、同様に、その信頼性に貢献する。図に示された好ましい実施形態では、密閉パッキン4は、有利には、軸X−X’を中心にした回転体の形態であり、それにより、それを作製するのに特に容易かつ安価なものにする。有利には、密閉パッキン4は、好ましくは同様に柔軟なものでありまた有利には同様にリング7から器具1の内側に向かって延在する、第2のリップ9を有し、第2のリップ9は、容器2と密閉接触するように設計されている。図に示されるように、第2のリップ9は、有利には、リング7に固定された根元9Aと自由端部9Bとの間で、主に径方向内方の方向に延在し、第2のリップ9は、図8から10および12に示されるように、容器2に、好ましくはレスト表面Rに密閉する形で接触する、密閉表面を画定する。有利には、第2のリップ9は、第1のリップ8および第2のリップ9がリング7から実質的に分岐する形で延在して実質的にV字形状の輪郭を作り出すように、器具1の内側に向かって下方に傾いた入射角で、リング7から延在する。
密閉パッキン4は、取り外し可能な形で蓋3に取り付けられることが好ましい。この目的のために、密閉パッキン4のリング7は、突出部が、(蓋3が容器2から分離されているときに)密閉パッキン4を保持する機能と、(容器ランプ6A〜6Jと相互作用することによる)ロックする機能の両方を遂行するように、蓋のランプ(図4参照)を形成している突出部5A〜5J上に据えられることが好ましい。蓋3が容器2の上に置かれたときに、密閉パッキン4は、有利には、レスト表面Rと蓋3の上部壁3Aの底面との間に挿入される。蓋3の重さの影響下で、第1のリップ8および第2のリップ9は、互いに向かって圧迫され、それにより、容器2と蓋3との間の密閉状態を提供する。有利には、密閉パッキン4は、第1のリップ8と第2のリップ9との間に位置する水平な中央平面に関して対称である。この特性により、特段の事前注意を何も要することなく、パッキンを蓋3と容器2との間に設置することができ(使用者は、パッキン4を何らかの特定の向きに位置決めするように気をつける必要がない)、それにより、器具1がより使用し易くなり、また、誤った利用または動作の失敗に関するいかなるリスクも最小限に抑えられる。
それでもなお、本発明は、リップ密閉パッキンに限定されるものではなく、例として、密閉パッキン4が、リップを何も有さずに柔軟なコードだけで形成されるか、または、第1のリップ8のみを有する(その場合、リング7は、例えば、第2のリップ9の代わりに、また第2のリップ9に置き換わって容器2に密閉状態を提供するために、それ自体がレスト表面Rと接触するように構成され得る)ことを想定することが、全面的に可能である。それでもなお、2つのリップ8および9を利用することは、上述のように、それに起因する利点の全てを伴って水平な中央平面に関して対称なパッキンを作製することを特に可能とするので、好ましい。
調理器具1はまた、密閉パッキン4と位置関係を合わせて蓋3に透設された開口部10を有する。したがって、開口部10は、蓋3を貫通して、例えばパッキンによって塞がれるように局部的に密閉パッキン4と位置関係を合わせられる、通り窓を形成する。開口部10は、蓋3の上部壁3Aを貫いて(図に示された実施形態のように)作られてもよく、または、それは、環状のスカート3Bを貫いて作られてもよい。
開口部10は、密閉パッキン4と協働してそれらが一緒に過剰圧力安全機能を遂行するように設計されることが好ましい。例として、開口部10は、押出し窓を形成するためのものであってもよく、この押出し窓を介して、パッキンが局部的に蓋3から押し出され、それにより、パッキン4と容器2との間および/またはパッキン4と蓋3との間で密閉状態が局部的に中断されることが可能になる。あるいは、また、図に示された実施形態によれば、開口部10は、
・ エンクロージャ内部に存在する圧力が安全上の観点から許容可能である限り、密閉パッキン4によって閉鎖されないように機能し、また、
・ 偶発的な過剰圧力が生じた場合に、水蒸気が漏出することを可能にするために、局部的に密閉パッキン4によって覆われないように機能する、
漏出開口部として作用し得る。
開口部10が漏出開口部機能も遂行する、図に示された実施形態では、開口部10は、有利には密閉パッキン4の上方に延在して、それによりエンクロージャ内部に存在する圧力が安全閾値を超えない限り完全に密閉されるように、上部壁3Aに透設され、この閾値は、好ましくは、予め定められた安全値よりも高く、その時点で安全弁15がきっかけをもたらす。
したがって、この実施形態では、開口部10は、実質的に垂直な、すなわち中心軸X−X’に平行な貫通軸に沿って、上部壁3Aを貫通する。開口部10は、有利には、図8から10および12に示されるように、密閉パッキン4により、また好ましくは第1のリップ8により開口部10を内側から隠蔽するために、上部壁3Aのその周辺部に十分に近いゾーンに設けられる。したがって、第1のリップ8の外側面は、開口部10によって形成された窓の下面と局部的に位置関係を合わせられ、開口部10自体は、好ましくは上部壁の周辺部に向かって、上部壁3Aを局部的に貫通して形成される。図に示された実施形態では、開口部10は、有利には、実質的に細長い形状を提示し、また、それは、径方向に対して実質的に垂直な接線方向において長手方向に延在するように配置される。
有利には、密閉パッキン4は、圧力が安全閾値を超えたときに圧力の影響下で変形および/または移動し、そのようにして開口部10の少なくとも一部分をあらわにしてエンクロージャの内部の圧力を低下させるように、設計される。したがって、安全閾値は、予め定められた圧力値に対応し、この予め定められた圧力値から、エンクロージャ内部に存在する圧力により開口部10を閉鎖する密閉パッキン4の部分に加えられる駆動力は、開口部10をあらわにするのに適した密閉パッキン4の局部的な変形および/または局部的な移動を生じさせるのに十分になり、それにより、密閉状態を局部的に中断させて、エンクロージャの内部を、開口部10を介して外部と連絡させる。
図に示されるように、環状のスカート3Bは、密閉パッキン4のための、例えばリング7のための止め当接部(stop abutment)を形成して、開口部10と位置関係を合わせられたパッキン4のいかなる径方向外方運動も防止することが好ましい。このことは、エンクロージャ内部の圧力上昇の影響下において、外方に向けられた径方向の力が密閉パッキン4に作用するときに、パッキン4は、リング7が接触する環状のスカート3Bにより、外方に自由に動くことを妨げられることを意味する。この特定の実施形態では、環状のスカート3Bは、開口部10に合わせてまたはその近傍に形成されたパッキン押出し開口を全く有さない。したがって、環状のスカート3Bは、密閉パッキン4が全体的に外方に向かうずれを受けることを、局部的に防ぐ。この特性により、本発明は、パッキンのリングに蓋の垂れ下がったエッジに形成された押出し窓を局部的に通過させる必要性に関連する従来技術の様々な欠点に悩まされない。それどころか、この例では、リング7は、少なくとも開口部10の近傍でおよび/または開口部10と一致して環状のスカート3Bを通過することができない。それでもなお、第1のリップ8は、有利には、適切な柔軟性を提示し、言い換えれば、エンクロージャの内部の圧力が安全閾値を超え次第、すぐさまエンクロージャ内に存在する圧力によって及ぼされる駆動力の影響下において、自由端部分8Bが局部的に押し戻されて漏出開口部10を通過することを確実とするのに、十分な柔軟性を提示し、それにより、漏出開口部10を介してエンクロージャの内部を外部と連絡させて、エンクロージャ内の圧力を低下させる。したがって、そのような状況下では、安全閾値は、予め定められた圧力値に対応し、この予め定められた圧力値から、エンクロージャの内部の圧力により開口部10を閉鎖している第1のリップ8の部分に及ぼされる駆動力が、第1のリップ8を局部的に変形させるのに十分になって、自由端部分8Bが開口部10を局部的に貫通することを、また場合により開口部10を局部的に通過すらすることを可能にして、密閉状態を局部的に中断させ、それにより、開口部10を介してエンクロージャの内部を外部と連絡させる。したがって、第1のリップ8は、十分に柔軟であり、その自由端部分8Bは、開口部10に(具体的にはその内側エッジに)十分に近接して配置されて、安全閾値を超えたときに、末端部分8Bが、開口部10と局部的に位置関係を合わせられるまで上部壁3Aの内側の面に沿ってそれに接触して局部的に摺動して、次いで圧力により押し戻されて開口部10に通されることを確実にする。
したがって、開口部10に対する密閉パッキン4の特定の配置、および、その第1のリップ8の適切な柔軟性は、押出し窓を通るパッキンのいかなる径方向運動にも頼ることなく、特によく制御された形で過剰圧力を解放する働きをする。したがって、この好ましい実施形態では、本発明は、安全閾値のばらつきを非常に著しく減少させることを可能にする。また、開口部10を通って漏出する水蒸気は、実質的に上方に推進され、したがって、コンロ上面の炎を消すリスク、または器具1が反応効果によって動かされるリスクを冒さない。
図12の実施形態によれば、第1のリップ8は、根元8Aと自由端部分8Bとの間に位置する中間部分80を有することが好ましく、中間部分80の厚さは、第1のリップ8の柔軟性と、エンクロージャの内部の圧力が安全閾値を超え次第すぐさま漏出開口部10を押し通される自由端部分8Bの能力とを高めるために、自由端部分8Bの厚さ未満になっている。言い換えれば、中間部分80は、第1のリップ8の局部的な曲りを促進ししたがって自由端部分8Bが漏出開口部10を通過するのを促進するヒンジを得ることを局部的に可能にする、狭路部分を形成する。
図に示された例では、器具1は、1つの開口部10だけを有する。それでもなお、上部壁3A内および/または環状のスカート3B内の異なる位置に作られた複数の開口部を利用することを想定することが、全面的に可能である。また、本発明の範囲を超えることなく、開口部10が、図に示された好ましい実施形態におけるような漏出開口部を形成するのではなく、密閉パッキン4のための径方向の押出し窓を構成し、したがって、上部壁3Aではなく環状のスカート3Bに設けられて、パッキン4が密閉パッキン4と蓋3との間および/または密閉パッキン4と容器2との間の密閉状態を局部的に中断するのに十分な径方向運動の振幅を有して窓を局部的に通過できるようにするすることを想定することも、全面的に可能である。また、本発明の範囲を越えることなく、調理器具1が、上部壁3Aを貫いて形成される漏出開口部を形成する開口部10と、環状のスカート3Bを貫いて形成された押出し窓の両方を有することを想定することも、完全に可能である。
開口部10が存在する結果として、特に開口部が上部壁3Aを貫通する場合に、蓋3が局部的に弱体化する可能性を相殺するために、蓋3は、有利には、例えば漏出開口部10と径方向に位置合わせされて蓋3の中心(中心軸X−X’が貫通する)と漏出開口部10との間に配置された、補強部11を含む。補強部11は、好ましくは蓋3の局部的に変形されたゾーンによって形成され、より好ましくは蓋3のスタンピングされたゾーンによって形成される。図に示された実施形態では、スタンピングされたゾーンは、漏出開口部10の付近に配置され、器具1の内部に向かう上部壁3Aの局部変形の形態をなしている。スタンピングされたゾーンは、実質的に細長いものであり、かつ、好ましくは漏出開口部10の長さよりも長い長さにわたって実質的に漏出開口部10に平行に延在することが好ましい。
図に示されるように、調理器具1はまた、カバー要素12を有し、蓋3およびカバー要素12は、カバー要素12が少なくとも部分的にまた好ましくは完全に開口部10の上に重なる第1の配置(図2および7参照)と、開口部がもはや実質的にカバー要素12によって覆われていないようにカバー要素12が少なくとも部分的にまた好ましくは完全に開口部10を覆わない第2の配置との間を行き来するために、互いに対して移動するように取り付けられる。したがって、第1の配置は、開口部10を覆うカバー要素12により開口部10が隠蔽される配置に対応し、一方で第2の配置は、開口部10がもはやカバー要素12によって覆われていないのでそれが露出される配置に対応する。
この技術上の特性により、圧力調理器1は、開口部10がカバー要素12によって覆われ、したがって水蒸気の噴流が開口部10から出て直接使用者に達するのを防ぐ障壁をその要素が形成する、安全な状態と、開口部10が今や外部からアクセス可能であり、具体的には使用者にとって直接アクセス可能である、レスト状態との間で変更可能であり、使用者は、例えば、その機能状態を速やかかつ容易に(例えば、視覚的に)調べることができ、また、必要性があればそれを洗浄するかまたはそれの障害を取り除くことができる。言い換えれば、第2の配置では、開口部10は、有利には、外部にさらされ、それにより、具体的には、それを器具1の外部から見ることができてアクセス可能なものする。図に示された例では、開口部10は、第2の配置では外部に(特に直接に)開放され、それはもはや、隠蔽および/または遮蔽する機能を遂行し得るいかなる要素にも覆われていない。
本発明は、開口部10が、上部壁3Aを貫いて垂直軸上に形成された漏出開口部であり、その結果、開口部10から漏出し得る水蒸気の噴流が上方に向けられ、したがってカバー要素12がない場合には直接使用者にまで届く可能性があり得る場合に、特に有用であることが分かった。この抗水蒸気遮蔽機能を提供するために、カバー要素12は、有利には中実であり、すなわち、それは、それを通過し得ない水蒸気の噴流に対する障壁を形成するために、実質的に穴を含まない。
有利には、図1、2、6、および7に見られるように、カバー要素12は、蓋3の一部分を恒久的に覆い、また、例えば、局部的に上部壁3Aの外側面31Aの上に重なるように蓋3上に配置される、プラスチック材料で作られたキャップの形態をなす。第1の配置では、カバー要素12の下にある蓋3のゾーンは、開口部10を含むが、第2の配置では、局部的にカバー要素12の下にある蓋3のゾーンは、開口部10を含まないか、または少なくともその何分の1かの部分のみを、好ましくは半分以下の部分を含む。
カバー要素12および蓋3は、それらが単一の部分組立体(図4に単独で示される)を形成するように、互いに対して移動する能力を有して互いに取り付けられることが好ましい。それでもなお、本発明の範囲を超えることなく、カバー要素12が、容器2ならびに/または容器の持ち手2Dおよび2Eの一方および/もしくは他方の一部分を形成するか、または、容器2ならびに/または容器の持ち手2Dおよび2Eの一方および/もしくは他方に固定されることを想定することが、完全に可能である。さらに、カバー要素12は、当然ながら、開口部10の寸法および位置決めを考慮に入れるように成形される。例えば、開口部が環状のスカート3Bに配置される場合、カバー要素12は、開口部10の軸上で開口部10と外部環境との間に遮壁または障壁を形成するために、横方向において開口部10に重なること、すなわち開口部10の外側を覆うことが可能であるように、配置される。
有利には、蓋3およびカバー要素12は、上述の第1の配置では、カバー要素12が、開口部10を含む蓋3の第1の領域Z1の上に重なり、一方で第2の配置では、カバー要素12が、開口部10を含まない蓋3の第2の領域の上に重なって開口部が覆われずに直接かつ速やかにアクセス可能になるように、好ましくは中心軸X−X’を中心として、互いに対して回転移動することができるように取り付けられる。
より正確には、図に示された実施形態では、蓋3およびカバー要素12は、互いに対して枢動することだけができるように取り付けられ、すなわち、これらの2つの部品間で起こり得る唯一の相対運動は、回転における運動であり、より具体的には、純粋な回転における運動(並進における相対運動を伴わない)である。有利には、図に示されるように、蓋3を容器2に対してロックする要素(例えば、差込みロックシステムが使用される場合では、容器ランプおよび蓋ランプ)は、カバー要素12とは区別され独立したものであり、具体的には、カバー要素12に組み込まれるまたはカバー要素12によって担持されることなく、むしろカバー要素12に対して移動可能である。
蓋3およびカバー要素12は、蓋3が容器2に対してロックされているときには、それらの第1の配置にあり、蓋3が容器2に対してロックされていないときには、それらの第2の配置にあることが好ましい。第1の配置から第2の配置への移行、またその逆は、例えば単一の共通の制御部材により、好ましくは蓋3を容器2に対してロック/ロック解除するのと同時に、使用者によって手動で制御され得る。
調理器具1は、蓋3を容器2に対してロック/ロック解除するための手動制御部材16を有することが好ましく、手動制御部材16は、例えば蓋3に対して移動するように取り付けられることにより、ロック位置(例えば、図2、7、および14に示されるような、折り畳まれた位置)とロック解除位置(例えば、図1、6、および13に示されるような、持ち上げられた位置)との間で可動である。例として、手動制御部材16は、径方向の枢動軸Y−Y’を中心として枢動され得る持ち手によって形成され、また、持ち手は、例として、使用者がロック/ロック解除を制御するためにも図4に示された蓋部分組立体を把持するためにもそれ使用することができるように、ループを提示する。
手動のロック/ロック解除制御部材16は、有利には、運動変換デバイス(図13および14に見られる)により蓋3およびカバー要素12に接続され、運動変換デバイスは、手動制御部材16のそのロック位置とロック解除位置との間での運動(例えば、軸Y−Y’を中心として約90°の角度行程にわたって枢動すること)を、第1の配置と第2の配置との間でのカバー要素12に対する(例えば、中心垂直軸X−X’を中心とした枢動における)蓋3の運動に変換するように設計されている。当然ながら、上述の運動変換デバイスは、手動制御部材16、蓋3、およびカバー要素12の、相対運動の性質に適応させられ、また、任意の適切な駆動構成要素(ギアリング(gearwring)、カム、レバー、連接棒、等)を利用することができる。
有利には、運動変換デバイスは、手動制御部材16がそのロック位置(図2、7、および14)を占めるときには蓋3およびカバー要素12が第1の配置にあるように、また、手動制御部材16がそのロック解除位置を占めるときには蓋3およびカバー要素12が第2の配置にあるように、設計される。
調理器具1が差込みロックシステムを有する、図に示された実施形態では、カバー要素12は、有利には、蓋がカバー要素12に対して枢動することができるように、蓋3に取り付けられ、カバー要素12および容器2は、少なくとも1つの予め定められた相対配置(図1および13に示される)において結合されて、蓋3がカバー要素12に対して枢動することにより差込みロックシステムが蓋3を容器2上でロックすることを可能にするように、設計されている。この有利な実施形態では、カバー要素12は、開口部10を隠蔽/露出するその機能を遂行するだけでなく、カバー要素12と容器2との間の直接または間接的な相互作用による、角度ロック機能をも遂行し、角度ロック機能は、実質的に、制御部材16のそのロック位置とロック解除位置との間での手動での運動中にカバー要素12が容器2に対して中心垂直軸X−X’を中心に枢動するのを防ぐことにある。この容器2に対するカバー要素12の角度ロック機能は、カバー要素12を、容器2に対して動かない、固定された構造として作用させることを可能にし、蓋3は、ロックされていない状態(図1に示される)からロックされた状態(図2に示される)へ移行するために、容器2に対して、予め定められた角度行程にわたって中心垂直軸X−X’を中心に枢動することができる。この目的のために、カバー要素12は、例えば、好ましくは部分的に蓋3を覆い、また好ましくは蓋の中央の(直径方向の)ストリップを覆う、装飾的なトリムを形成し得る。有利には、トリムは、カバー要素12および容器2が(図1および13に示されるような)予め定められた相対位置において結合されたときに、容器2に固着された相補的な要素20Dと機械的に相互作用するために、蓋3から径方向に突出し、その相補的な要素は、場合により容器から突出し、それにより、水平面における容器2に対するカバー要素12の角度位置をロックする。例えば、カバー要素12は、直径方向に向かい合った2つの端部間で蓋3にわたって延在するクロスバーによって形成されてもよく、2つの端部は、蓋3から径方向に突出し、それぞれ、容器の持ち手2D、2Eからそれぞれ突出している相補的なスタッド20D、20Eと協働するノッチ12Bを有する垂れ下がったエッジ12Aで終端する。それでもなお、本発明は、この特定の実施形態に限定されることは全くなく、代替形態としてカバー要素12と容器2との間の角度ロックのための任意の他の技法を利用することを想定することも、全面的に可能である。
有利には、変換デバイスは、第1の予め定められた角度振幅よりも大きい第2の予め定められた角度振幅を提示する行程にわたって径方向軸Y−Y’を中心として制御部材16が回転することに応答して、第1の予め定められた角度振幅を提示する行程にわたって中心垂直軸X−X’を中心として蓋3を回転させるように設計された、機械効率機構(mechanical advantage mechanism)を備える。
例として、図に示された実施形態では、変換デバイスは、カバー要素12に対して中心垂直軸X−X’に垂直な水平面において並進移動するように取り付けられた、伝達部品20を備える。この実施形態では、変換デバイスは、カバー要素12に対する制御部材16の枢動運動をカバー要素12に対する伝達部品20の並進運動に変換するための機構を備える。例えば、問題になっている変換機構は、制御部材16に固着されたカム110、111によって形成され、カム110、111は、伝達部品20に形成された対応するハウジングに受容されるペグを備えており、それにより、制御部材16の枢動が、対応するカム110、111の枢動をもたらし、次いでカム110、111の枢動が、中心垂直軸X−X’に垂直な水平面において伝達部品20を押し戻す。それでもなお、本発明は、カム運動変換機構に限定されることは全くなく、任意の他の知られた運動変換機構(例えば、制御部材16に固着された歯付きリングのセクタと伝達部品20に固着された直線歯竿との協調に依存する歯車伝動機構、またはロッドシステム、またはウォームスクリュ、またはギアリングを使用する歯車装置、等)を利用すること想定することも、全面的に可能である。有利には、変換デバイスはまた、図に示された好ましい実施形態によれば、カバー要素12に対して偏心垂直軸Z−Z’を中心として枢動するように取り付けられた少なくとも1つの水平レバー21を備え、偏心垂直軸Z−Z’は、カバー要素12に対して不動であり、中心垂直軸X−X’に平行であり、中心垂直軸X−X’から定められた距離に配置されている。図に示されるように、水平レバー21は、蓋3にヒンジで連結された第1の端部21Aと変換デバイスの一部を形成する伝達部品20にヒンジで連結された第2の端部21Bとの間で長手方向に延在することが好ましい。水平レバー21は、水平レバー21とカバー要素12との間の軸Z−Z’を中心とした枢動連結を提供するために、カバー要素12に固着されたピン22を受容するための(例えば、貫通穴によって形成された)ハウジングを備えることが、好ましい。蓋3に対する第1の端部21Aのヒンジは、例えば、蓋3に固着された(例えば、蓋3の外側面31Aに溶接された)第1のペグ210Aによって提供されてもよい。変換デバイスはまた、有利には、伝達部品20に固着されて伝達部品20によって運ばれる、第2のペグ210Bを含む。水平レバー21は、有利には、第1の端部21Aから偏心垂直軸Z−Z’が貫通する回転点まで延び、そこから第2の端部21Bまで弓形の部分によって延長される、実質的に直線状のアームを含む、全体的に三日月形の形状を提示する。水平面における伝達部品20の直線的な並進運動は、偏心垂直軸Z−Z’を中心としたレバー21の回転運動に変換され、その回転運動自体は、中心垂直軸X−X’を中心としたカバー要素12に対する蓋3の回転運動に変換される。それでもなお、本発明は、そのような運動変換機構に限定されることは全くなく、例として、本発明の範囲を超えることなく、示されたレバーシステムの代わりに、また示されたレバーシステムと置き換えて、ロッド、カム、もしくはギアリングを伴うシステム、または任意の他の知られたシステムを利用することを想定することが、全面的に可能である。枢動する制御部材16の代わりに、また枢動する制御部材16と置き換えて、例えば伝達部品20に固着された押しボタンの形態をなす、摺動する制御部材16を利用することも全面的に可能であり、その場合、例えば水平レバー21により、伝達部品20を径方向に摺動させ、それにより蓋3をカバー要素12に対して枢動させるには、問題になっているボタンを押すだけで十分である。
図に示された圧力調理器1の実施形態は、以下の通りに動作する。使用者は、まず、蓋3が容器2の上に重なるように、蓋部分組立体(図4に示される)を容器2の上に位置決めする。この時点で、圧力調理器1は、カバー要素12によって形成されたトリムが(ノッチ12Bと相補的なスタッド20Dとの協調により)容器2に対する水平面における回転をロックされる、図1に示されたロック前配置にある。この配置では、蓋ランプ5A〜5Jは、容器ランプ6A〜6Jよりも下方にあって、容器ランプ6A〜6Jから角度的にオフセットされている。圧力調理器1が、カバー要素12が開口部10を覆わない第2の配置(図1)に対応するこのロックを待つ配置になった時点で、使用者は、手動制御部材16を構成しているループを、例えば約90°の角度行程にわたって、それが特に図2および14に示されるような当接する折り畳み位置に達するまで、折り畳む。この制御部材16のその展開された位置からその折り畳まれた位置への手動での移動は、同時に起こるカバー要素12に対する蓋3の(例えば、約15°の角度行程にわたる)枢動をもたらし、したがって、
・ 蓋ランプ5A〜5Jが圧力の上昇を可能にするロック配置における対応する容器ランプ6A〜6Jの下に移動すること、および、
・ 開口部10を含む蓋3の領域Z1がカバー要素12の下に配置され、次いでカバー要素12が流れに対する障壁を形成し、それにより、偶発的な過剰圧力が生じた場合に(例えば、第1のリップ8を図8から10に示されるように変形させる安全機構により)密閉状態が中断されたと仮定して、外部への水蒸気の直接の射出を防ぐこと
を可能にする。
したがって、本発明は、最高レベルの安全性による恩恵を受けることを可能にすると同時に、開口部10によって形成される最高度の安全要素の維持および洗浄を容易にする。

Claims (12)

  1. 圧力下で食品を調理するための調理器具(1)であって、
    容器(2)、および前記容器(2)と協働して調理エンクロージャを形成する蓋(3)と、
    前記蓋(3)と前記容器(2)との間に挿入されて、前記調理エンクロージャ内部の圧力上昇を可能にする密閉パッキン(4)と、
    前記密閉パッキン(4)と位置関係を合わせて前記蓋(3)に透設された開口部(10)と
    を備え、
    カバー要素(12)をさらに備え、前記蓋(3)および前記カバー要素(12)は、前記カバー要素(12)が前記開口部(10)の上に重なってそれを隠蔽する、第1の配置と、前記カバー要素(12)が前記開口部(10)を覆わず、それにより前記開口部が外部からアクセス可能になる、第2の配置との間を行き来するように、互いに対して移動するように取り付けられることを特徴とする調理器具(1)。
  2. 前記蓋(3)は、上部壁(3A)を備え、前記上部壁(3A)には、前記開口部(10)が、前記エンクロージャ内部に存在する前記圧力が安全閾値を超えない限り前記密閉パッキン(4)によって完全に密閉されるように、前記密閉パッキン(4)にわたって延在するように透設され、前記パッキン(4)は、前記圧力が前記安全閾値を超えたときに圧力の影響下で変形および/または移動して、少なくとも部分的に前記開口部(10)から離れて前記エンクロージャ内部の前記圧力を低下させるように設計されていることを特徴とする請求項1に記載の調理器具(1)。
  3. 前記密閉パッキン(4)は、第1の柔軟なリップ(8)と共に周辺部の環状のリング(7)を含み、前記第1の柔軟なリップ(8)は、前記リング(7)に固着された根元(8A)と、前記蓋の前記上部壁(3A)と密閉接触する自由端部分(8B)との間で、前記リング(7)から前記器具(1)の内部に向かって、主に径方向内方に延びる方向に延在することを特徴とする請求項2に記載の調理器具(1)。
  4. 前記上部壁(3A)は、そこから環状のスカート(3B)が延在する、実質的に円形または楕円形の周辺部輪郭を提示し、前記環状のスカート(3B)は、前記リング(7)のための止め当接部を形成して、前記開口部(10)と位置関係が合わせられた前記パッキン(4)のいかなる外向きの径方向運動も防止し、前記第1のリップ(8)は、前記エンクロージャ内部に存在する前記圧力が前記安全閾値を超えるとすぐさま前記自由端部分(8B)が局部的に押し戻されて前記開口部(10)を通され、それにより前記エンクロージャの内部が前記開口部(10)を介して外部と連絡して、前記エンクロージャ内部の前記圧力を低下させるのに、十分な柔軟性を提示することを特徴とする請求項3に記載の調理器具(1)。
  5. 前記開口部(10)は、実質的に細長い形状を提示し、かつ、長手方向において径方向に実質的に垂直な接線方向に延在するように配置されることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の調理器具(1)。
  6. 前記蓋は、径方向において前記開口部(10)と位置関係を合わせられ、かつ、前記蓋(3)の中心と前記開口部(10)との間に配置された、補強部(11)であって、好ましくは前記蓋(3)のスタンピングされたゾーンによって形成されている、補強部(11)を含むことを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の調理器具(1)。
  7. 前記蓋(3)および前記カバー要素(12)は、前記第1の配置では、前記カバー要素(12)が、前記開口部(10)を含む前記蓋(3)の第1の領域(21)に重なり、一方で前記第2の配置では、前記カバー要素(12)が、前記開口部(10)を含まない前記蓋(3)の第2の領域(22)に重なって、前記開口部が解放されるように、互いに対して回転移動するように取り付けられることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の調理器具(1)。
  8. 前記容器(2)に対して前記蓋(3)をロックおよびロック解除するためのロック/ロック解除システムであって、差込みシステム、または可動ジョーシステム、または可動セグメントシステムであるロック/ロック解除システムを含むことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の調理器具(1)。
  9. 前記容器(2)に対する前記蓋(3)のロックおよびロック解除を制御するための手動制御部材(16)であって、ロック位置とロック解除位置との間で可動であり、かつ、前記手動制御部材のそのロック位置とロック解除位置との間での運動を前記第1の配置と前記第2の配置との間での前記カバー要素(12)に対する前記蓋(3)の運動に変換するように設計された運動変換デバイスにより前記蓋(3)および前記カバー要素(12)に接続されている手動制御部材(16)を含むことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の調理器具(1)。
  10. 前記運動変換デバイスは、前記手動制御部材(16)がそのロック位置を占めるときには、前記蓋(3)および前記カバー要素(12)が前記第1の配置にあり、前記手動制御部材(16)がそのロック解除位置にあるときには、前記蓋(3)および前記カバー要素(12)が前記第2の配置にあるように設計されていることを特徴とする請求項9に記載の調理器具(1)。
  11. 差込みロックシステムを含み、前記カバー要素(12)は、前記蓋が前記カバー要素(12)に対して枢動することができるように前記蓋(3)に取り付けられており、前記カバー要素(12)および前記容器(2)は、少なくとも1つの予め定められた相対配置において結合して、前記蓋(3)を前記カバー要素(12)に対して枢動させることにより前記差込みロックシステムが前記蓋(3)を前記容器(2)にロックすることを可能にするように設計されていることを特徴とする請求項1乃至10のいずれか一項に記載の調理器具(1)。
  12. 前記カバー要素(12)は、トリムを形成し、前記トリムは、前記蓋(3)から径方向に突出し、前記カバー要素(12)および前記容器(2)が前記予め定められた相対配置において結合したときに、前記容器(2)に固着された相補的な要素と機械的に相互作用して、水平面における前記容器(2)に対する前記カバー要素(12)の角度位置をロックすることを特徴とする請求項11に記載の調理器具(1)。
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