JP2017198875A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】廃トナーの詰まりが生じる段階で、詰まり解消動作を行いつつ、高い生産性を維持することができる画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体に形成されるトナー像により画像を形成する画像形成装置であって、像担持体に残留する廃トナーが搬送される経路である搬送経路700と、搬送経路700に割り当てられた区間ごとに配置され、廃トナーを搬送する搬送部材Xと、搬送部材ごとに設けられ、搬送部材を駆動する駆動部850と、駆動部850ごとに設けられ、搬送部材Xの搬送負荷を検出する検出部800と、割り当てられた区間ごとに、検出部800により検出された搬送部材Xの搬送負荷に基づき、駆動部850により廃トナーの搬送量を制御する制御部911と、を備える。
【選択図】図3
【解決手段】像担持体に形成されるトナー像により画像を形成する画像形成装置であって、像担持体に残留する廃トナーが搬送される経路である搬送経路700と、搬送経路700に割り当てられた区間ごとに配置され、廃トナーを搬送する搬送部材Xと、搬送部材ごとに設けられ、搬送部材を駆動する駆動部850と、駆動部850ごとに設けられ、搬送部材Xの搬送負荷を検出する検出部800と、割り当てられた区間ごとに、検出部800により検出された搬送部材Xの搬送負荷に基づき、駆動部850により廃トナーの搬送量を制御する制御部911と、を備える。
【選択図】図3
Description
本発明は、画像形成装置に関する。
従来、カラー複写機等の画像形成装置は、感光ドラム及び中間転写ベルト等を備える。画像形成装置は、感光ドラム及び中間転写ベルト等のようなそれぞれの像担持体にトナー像を形成する。像担持体に形成されたトナー像は、用紙に転写されて定着される。像担持体に残留するトナーは、クリーニング機能により廃トナーとして除去される。除去された廃トナーは、回収容器に回収される。
例えば、感光ドラム及び中間転写ベルトのそれぞれにはクリーニング機能が働く装置が設けられている。廃トナーは、クリーニング機能により、感光ドラム又は中間転写ベルトのような複数の像担持体から回収容器に回収される。よって、廃トナーの搬送経路は、複数の経路を合流させる経路で形成されている。
したがって、画像形成装置が大型化するにつれ、それぞれの像担持体から回収容器までの搬送距離は長くなる。また、搬送経路に曲げ形状の経路がある場合、搬送経路は複数の区間に区切られ、それらの区間には搬送部材がそれぞれ配置されている。
ところで、それぞれの区間に搬送部材がそれぞれ配置されていても、それぞれの像担持体から回収容器までの各区間を利用して搬送を行う場合、それぞれの搬送部材は同一のタイミングで制御されている。よって、搬送経路は、どの区間であっても、それぞれの搬送部材により同一のタイミングで制御されている。
また、搬送経路は、機械状態若しくはプリント条件による廃トナーの搬送量の局所的な変化、又は機械内部の局所的な温度上昇等による廃トナーの流動性の局所的な変化等により、廃トナーが詰まり始める恐れがある。よって、時間の経過と共に、廃トナーが搬送経路内に詰まっていくことにより、廃トナーが固着する恐れもある。廃トナーが固着する現象は、搬送経路が長くなり、複雑になるにつれ、発生しやすい傾向となっている。
そこで、従来においては、搬送経路内の廃トナーの詰まりを検知する場合、異常状態と判定し、機械動作を停止させるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。また、廃トナーの詰まりが起きる場合、廃トナーの詰まりを解消するために、搬送部材を正逆回転させるものが提案されている(例えば、特許文献2,3参照)。
しかし、特許文献1〜3に記載のような従来技術は、搬送経路の各区間を同一の制御量で一律に制御する。よって、廃トナーの詰まりが生じる場合、詰まり解消動作中、搬送経路全体における廃トナーの搬送は一律に停止される。したがって、画像形成装置の生産性は低下する。
具体的には、搬送経路全体の廃トナーの搬送が一律に停止されている場合、搬送経路の各区間のうち、詰まり発生箇所以外の区間、特に、詰まり発生箇所よりも下流側にある区間においては、正常に廃トナーを排出できるにもかかわらず、廃トナーの搬送が一律に停止されれば、廃トナーは滞留していく。
よって、不要な廃トナーが滞留していくことにより廃トナーの詰まりが搬送経路内に生じれば、廃トナーの詰まりにより廃トナーの固着を発生させる可能性が高まる。廃トナーの固着は、搬送経路が長い経路であり、且つ搬送経路に曲げ形状の経路が増えるにつれ、顕著となる。
したがって、従来技術においては、廃トナーの詰まりが生じる段階で、詰まり解消動作を行いつつ、高い生産性を維持することができない恐れがある。
本発明は、従来の課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、廃トナーの詰まりが生じる段階で、詰まり解消動作を行いつつ、高い生産性を維持することができる画像形成装置を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明に係る画像形成装置は、像担持体に形成されるトナー像により画像を形成する画像形成装置であって、前記像担持体に残留する廃トナーが搬送される経路である搬送経路と、前記搬送経路に割り当てられている区間ごとに配置され、前記廃トナーを搬送する搬送部材と、前記搬送部材ごとに設けられ、前記搬送部材を駆動する駆動部と、前記駆動部ごとに設けられ、前記搬送部材の搬送負荷を検出する検出部と、前記割り当てられている区間ごとに、前記検出部により検出される前記搬送部材の搬送負荷に基づき、前記駆動部により前記廃トナーの搬送量を制御する制御部と、を備える、ものである。
この画像形成装置によれば、搬送経路の割り当てられている区間ごとに、検出部により検出される搬送部材の搬送負荷に基づき、廃トナーの搬送量が制御されることにより、搬送経路の全体を同一の制御量で一律に制御することなく、搬送経路の各区間をそれぞれの制御量で個別に制御することができるため、廃トナーの詰まりが生じる段階で、詰まり解消動作を行いつつ、高い生産性を維持することができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記制御部は、前記割り当てられている区間のうち、前記検出部により検出される前記搬送部材の搬送負荷が許容閾値を超える区間がある場合、前記許容閾値を超える区間の入口の上流側に相当する入口側区間を通過する前記廃トナーの搬送量を現在の前記廃トナーの搬送量未満にさせつつ、前記許容閾値を超える区間の出口の下流側に相当する出口側区間を通過する前記廃トナーの搬送量を現在の前記廃トナーの搬送量に維持させる、ことが好ましい。
この画像形成装置によれば、許容閾値を超える区間がある場合、許容閾値を超える区間の入口の上流側に相当する入口側区間を通過する廃トナーの搬送量を現在の廃トナーの搬送量未満にさせつつ、許容閾値を超える区間の出口の下流側に相当する出口側区間を通過する廃トナーの搬送量を現在の廃トナーの搬送量に維持させることにより、入口側区間の廃トナーの搬送量を減らせつつ、出口側区間の廃トナーの搬送量を維持させることができるため、搬送経路の全体を停止させることなく、廃トナーが搬送経路に固着するのを回避する動作に移行することができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記制御部は、前記入口側区間を通過する前記廃トナーの搬送量を制御する場合、前記入口側区間に配置されている前記搬送部材を駆動する前記駆動部を制御する、又は前記出口側区間を通過する前記廃トナーの搬送量を制御する場合、前記出口側区間に配置されている前記搬送部材を駆動する前記駆動部を制御する、ことが好ましい。
この画像形成装置によれば、入口側区間を通過する廃トナーの搬送量を制御する場合、入口側区間に配置されている搬送部材を駆動する駆動部を制御し、出口側区間を通過する廃トナーの搬送量を制御する場合、出口側区間に配置されている搬送部材を駆動する駆動部を制御することにより、割り当てられている区間ごとに、搬送部材を独立に駆動させることができるため、正常な区間においては廃トナーの排出を継続させることができつつ、詰まり発生箇所の区間においてはさらなる廃トナーの供給を止めて詰まり解消動作を行わせることができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記制御部は、前記許容閾値を超える区間において、前記廃トナーの詰まり状態を解消する動作を行う詰まり解消期間が終了するまで、前記搬送部材により搬送される前記廃トナーの搬送方向を、上流から下流に向かう正常方向と、前記正常方向の逆方向とに交互に変更させる処理である詰まり解消処理を行わせる、ことが好ましい。
この画像形成装置によれば、許容閾値を超える区間において、詰まり解消期間が終了するまで、詰まり解消処理を行わせることにより、詰まり解消処理が行われる区間に滞留又は凝集され始めた廃トナーの塊を崩すことができるため、詰まり解消処理が行われる区間の内部を清掃することができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記制御部は、前記詰まり解消期間が終了する場合、前記詰まり解消処理が行われた区間に配置されている前記搬送部材により搬送される前記廃トナーの搬送方向を前記正常方向に戻させる、ことが好ましい。
この画像形成装置によれば、通常の廃トナー搬送量の場合は経路の体積を100%使うことはない。そのため、通常の搬送量に対する経路の体積の差分を詰まり解消処理が行われている区間に廃トナーを蓄積させる余裕分のバッファーとして確保できる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記制御部は、前記詰まり解消処理を行わせている間であって、且つ前記入口側区間の上流側に相当する上流側区間に配置されている前記搬送部材の搬送負荷が前記許容閾値を超えない限り、前記上流側区間から搬送される前記廃トナーの搬送量を現在の前記廃トナーの搬送量に維持させる、ことが好ましい。
この画像形成装置によれば、詰まり解消動作を行わせている間、入口側区間の上流側に相当する上流側区間に配置されている搬送部材の搬送負荷が許容閾値を超えない限り、上流側区間から搬送される廃トナーの搬送量を現在の廃トナーの搬送量に維持させることにより、搬送経路に割り当てられている区間のうち、上流側区間に該当する区間に流入する廃トナーを蓄積させる余裕分のバッファーを使い尽くすまでは、廃トナーの搬送量を維持させることができるため、画像形成装置の生産性の低下を防ぐことができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記制御部は、前記詰まり解消期間の終了を第1の契機として前記搬送部材の駆動を通常復帰状態で再開させる第2の契機が設定され、且つ前記第2の契機を遅延させる遅延期間が設定されている場合、前記遅延期間が経過してから前記入口側区間に配置されている前記搬送部材の駆動を再開させる、ことが好ましい。
この画像形成装置によれば、詰まり解消動作期間の終了を契機として搬送部材の駆動を再開させるタイミングを遅延させる遅延期間が経過する場合、入口側区間に配置されている搬送部材の駆動を再開させることにより、許容閾値を超える区間にある廃トナーを出口側区間に排出する時間を確保することができるため、許容閾値を超える区間に流入する廃トナーを蓄積させる余裕分のバッファーを十分に確保することができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記制御部は、前記搬送部材の駆動を再開させてから前記許容閾値を超える区間があり、且つ前記許容閾値を超える回数が、前記廃トナーが前記詰まり状態から固着状態であるパッキング状態に遷移するか否かを判定する閾値であるリトライ回数を超える場合、前記廃トナーの搬送を停止させる処理である機械停止処理を行わせる、ことが好ましい。
この画像形成装置によれば、搬送部材の駆動を再開させてから許容閾値を超える区間があり、且つ許容閾値を超える回数がリトライ回数を超える場合、機械停止処理を行わせることにより、廃トナーが固着状態のときに対応する処理が実行されるため、廃トナーの詰まりが解消できない場合に機械の故障であることが判断できる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記制御部は、前記機械停止処理として、前記許容閾値を超える区間、前記入口側区間、及び前記上流側区間のそれぞれを通過する前記廃トナーの搬送を停止させている間であって、且つ、前記廃トナーを排出させる期間である排出期間が経過しない場合、前記出口側区間を通過する前記廃トナーの搬送を行い、又は前記許容閾値を超える区間、前記入口側区間、及び前記上流側区間のそれぞれを通過する前記廃トナーの搬送を停止させている間であって、且つ、前記廃トナーを排出させる期間である排出期間が経過する場合、前記出口側区間を通過する前記廃トナーの搬送を停止させる、ことが好ましい。
この画像形成装置によれば、機械停止処理として、許容閾値を超える区間、入口側区間、及び上流側区間のそれぞれを通過する廃トナーの搬送を停止させている間であって、且つ、排出期間が経過しない場合、出口側区間を通過する廃トナーの搬送を行い、又は排出期間が経過する場合、出口側区間を通過する廃トナーの搬送を停止させることにより、出口側区間を通過する廃トナーを排出する時間を確保することができるため、廃トナーの固着に起因する他の区間の搬送経路内に生じ得るさらなる固着を回避することができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記搬送経路に関する報知を行う報知部をさらに備え、前記制御部は、前記機械停止処理を行わせる場合、前記報知部に前記許容閾値を超える区間の位置を報知させる、ことが好ましい。
この画像形成装置によれば、機械停止処理を行わせる場合、報知部に許容閾値を超える区間を報知させることにより、搬送経路が複雑であっても、搬送経路の全体を分解することなく、詰まりが発生した区間を特定することができるため、詰まりが発生した区間のみを分解し、清掃することが可能となり、修理時間を短縮することができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記制御部は、前記許容閾値を超える区間がある場合、前記入口側区間に配置されている前記搬送部材の駆動を停止させつつ、前記出口側区間に配置されている前記搬送部材の駆動を継続させる、ことが好ましい。
この画像形成装置によれば、許容閾値を超える区間がある場合、入口側区間に配置されている搬送部材の駆動を停止させつつ、出口側区間に配置されている搬送部材の駆動を継続させることにより、搬送経路の全体を停止させることを回避することができるため、高い生産性を維持することができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記制御部は、前記許容閾値を超える区間がある場合、前記入口側区間に配置されている前記搬送部材により搬送される前記廃トナーの搬送速度を前記廃トナーの通常速度よりも低減させつつ、前記出口側区間に配置されている前記搬送部材により搬送される前記廃トナーの搬送速度を前記廃トナーの通常速度に維持させる、ことが好ましい。
この画像形成装置によれば、許容閾値を超える区間がある場合、入口側区間に配置されている搬送部材により搬送される廃トナーの搬送速度を低減させつつ、出口側区間に配置されている搬送部材により搬送される廃トナーの搬送速度を維持させることにより、搬送経路の全体を停止させることを回避することができるため、高い生産性を維持することができる。
また、本発明に係る画像形成装置において、前記制御部は、前記搬送部材の駆動を通常復帰状態で再開させる場合、前記入口側区間に配置されている前記搬送部材により搬送される前記廃トナーの搬送速度を前記廃トナーの通常速度よりも速い速度に増加させる、ことが好ましい。
この画像形成装置によれば、搬送部材の駆動を再開させる場合、入口側区間に配置されている搬送部材により搬送される廃トナーの搬送速度を通常速度よりも速い速度に増加させることにより、通常動作に復帰する際に通常速度よりも速い速度に廃トナーの搬送速度を制御することができるため、詰まり解消処理のときに減少させた廃トナーの搬送量を補うことができ、全体として見かけ上の廃トナーの搬送量を通常時における廃トナーの搬送量と同等にすることができる。
本発明によれば、廃トナーの詰まりが生じる段階で、詰まり解消動作を行いつつ、高い生産性を維持することができる。
以下、図面に基づいて本発明の実施形態を説明するが、本発明は以下の実施形態に限られるものではない。
図1は、本発明の実施形態における画像形成装置5の構成例を示す図である。図1に示すように、画像形成装置5は、カラー複写機の一例であり、原稿Tに形成された色画像を読み取ることにより画像情報を取得する。画像形成装置5は、取得した画像情報に基づいて色を重ね合わせる。画像形成装置5は、色を重ね合わせることにより色画像を形成する。画像形成装置5は、カラー複写機の外に、カラー用のプリンタ若しくはファクシミリ装置、又はカラー用のプリンタ若しくはファクシミリ装置のカラー複合機等に適用して好適である。
画像形成装置5は、画像形成装置本体11を備える。画像形成装置本体11の上部には、カラー用の画像読取部12及び自動原稿送り装置14が配設されている。画像形成装置本体11は、詳細については後述するが、制御部41、画像処理部43、画像形成部60、給紙部20、及び搬送部30を含む。
自動原稿送り装置14は、画像読取部12の上に設けられ、操作表示部13により自動給紙モードが選択される場合、一枚又は複数枚の原稿Tを自動給紙する。自動給紙モードは、自動原稿送り装置14に載置される原稿Tを給紙することにより、原稿Tに印刷された画像を読み取る。
具体的には、自動原稿送り装置14は、原稿載置部141、ローラー142a、ローラー142b、ローラー143、ローラー144、反転部145、及び排紙皿146を備える。
原稿載置部141は、一枚又は複数枚の原稿Tが載置される。原稿載置部141の下流側には、ローラー142a及びローラー142bが設けられる。ローラー142a及びローラー142bの下流側には、ローラー143が設けられる。自動原稿送り装置14は、ローラー143の外周側に、位置決め検知部81を備える。
操作表示部13により自動給紙モードが選択される場合、原稿載置部141から繰り出される原稿Tは、ローラー143によりU字回転して搬送される。原稿Tが原稿載置部141に載置され、自動給紙モードが選択される場合、原稿Tの記録面は上に向いた状態であるのが好ましい。
原稿Tは、画像読取部12で読み取られる場合、ローラー144により搬送され、排紙皿146に排紙される。
なお、自動原稿送り装置14は、原稿Tを反転部145に搬送することにより、原稿Tの記録面だけでなく、原稿Tの記録面の裏面側を画像読取部12に読み取らせることができる。
位置決め検知部81は、画像が印刷された原稿Tを検出する。位置決め検知部81は、例えば、反射型フォトセンサで構成される。
画像読取部12は、原稿Tに形成されている色画像を読み取る。画像読取部12は、一次元のイメージセンサー128を備える。画像読取部12は、イメージセンサー128の他に、第1のプラテンガラス121、第2のプラテンガラス122、光源123、ミラー124,125,126、結像光学部127、及び不図示の光学駆動部を備える。
光源123は、原稿Tに光を照射する。不図示の光学駆動部は、原稿T又はイメージセンサー128を副走査方向に相対的に移動させる。副走査方向は、イメージセンサー128を構成する複数の受光素子の配置方向である主走査方向と直交する方向である。
自動原稿送り装置14により原稿Tが搬送され、画像読取部12の光学系により原稿Tの片面又は両面に形成されている画像は走査露光される。具体的には、画像読取部12の画像読取動作を反映する入射光は、イメージセンサー128が読み込む。イメージセンサー128は、プラトンモードである場合、原稿Tを読み取ることによりRGB表色系の画像読取信号Soutを出力する。プラトンモードは、不図示の光学駆動部が駆動されることにより、第1のプラテンガラス121及び第2のプラテンガラス122のようなプラテンガラス上に載置された原稿Tに印刷された画像を自動的に読み取る処理である。
より具体的には、イメージセンサー128は、3ラインカラーCCD撮像装置が使用される。イメージセンサー128は、複数の受光素子列が主走査方向に配置される。各受光素子は、赤(R)色、緑(G)色、及び青(B)色のそれぞれの光検出用の読取センサーである。各光検出用の読取センサーは、主走査方向と直交する副走査方向の異なる位置で画素を分割する。よって、イメージセンサー128は、R色、G色、及びB色のそれぞれの光情報を同時に読み取ることができる。
例えば、自動給紙モードであって、且つ原稿Tがローラー143によりU字上に反転される場合、イメージセンサー128は、原稿Tの表面を読み取り、画像読取信号Soutを出力する。イメージセンサー128は、制御部41を介して画像処理部43に接続されているため、入射光を光電変換して形成するアナログの画像読取信号Soutを画像処理部43に出力することができる。
よって、画像処理部43は、アナログの画像読取信号Soutが入力される。したがって、画像処理部43は、アナログの画像読取信号Soutに、アナログ処理、A/D変換、シェーディング補正、画像圧縮処理、及び変倍処理等の各種処理を実行することができる。つまり、画像処理部43は、画像読取信号Soutを、各種処理により、R色成分、G色成分、及びB色成分を含むデジタルの画像データに変換することができる。
R色成分、G色成分、及びB色成分を含むデジタルの画像データは、RGBコードで表すことができる。よって、画像処理部43は、3次元色情報変換テーブルにより、RGBコードを、Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、及びK(ブラック)色の画像データに変換することができる。Y(イエロー)、M(マゼンタ)、C(シアン)、及びK(ブラック)色の画像データは、Dy,Dm,Dc,Dkに相当する。画像処理部43は、EGBコードを変換することにより形成するDy,Dm,Dc,Dkを、画像形成部60に含まれるLED書き込みユニット611Y,611M,611C,611Kに転送する。
画像形成部60は、電子写真プロセス技術が利用される。画像形成装置5は、中間転写方式のカラー画像を形成する。画像形成部60が縦型タンデム方式である一例について図1を用いて説明する。
画像形成部60は、画像処理部43から転送されるDy,Dm,Dc,Dkに基づいて、色画像を形成する。画像形成部60は、色ごとの画像形成ユニット601Y,601M,601C,601Kと、中間転写部620と、トナー像を定着させる定着部630とを備える。
画像形成ユニット601Yは、Y(イエロー)色の画像を形成する。画像形成ユニット601Yは、感光ドラム613Y、帯電部614Y、LED書き込みユニット611Y、現像部612Y、及びクリーニング部616Yを備える。
具体的には、帯電部614Yは、感光ドラム613Yの周囲に配置され、コロナ放電により、クリーニングされた感光ドラム613Yの表面を一様に負極性に帯電させる。LED書き込みユニット611Yは、Y色成分の画像に対応する光を感光ドラム613Yに照射することにより、感光ドラム613Yに静電潜像を書き込む。現像部612Yは、感光ドラム613Yの表面にY色成分のトナーを付着させることにより、静電潜像を可視化してトナー像を形成する。
静電潜像が可視化されることにより、感光ドラム613Y上には、Y色のトナー像が形成される。後述するように、Y色のトナー像が一次転写がされると、クリーニング部616Yは、クリーニング機能により感光ドラム613Yの表面に残存する転写残トナーを除去する。クリーニング部616Yが感光ドラム613Yから転写残トナーを除去することにより、感光ドラム613Yはクリーニングされる。クリーニング部616Yのクリーニング機能により除去された転写残トナーは、廃トナーとして、後述する回収容器901に回収される。
なお、画像形成ユニット601M,601C,601Kのそれぞれは、画像形成ユニット601Yと比べ、形成する画像の色が異なる以外は同様の構成及び機能であるため、その説明については省略する。
また、画像形成ユニット601Y,601M,601C,601Kを総称する場合、画像形成ユニット601と称する。LED書き込みユニット611Y,611M,611C,611Kを総称する場合、LED書き込みユニット611と称する。現像部612Y,612M,612C,612Kを総称する場合、現像部612と称する。感光ドラム613Y,613M,613C,613Kを総称する場合、感光ドラム613と称する。帯電部614Y,614M,614C,614Kを総称する場合、帯電部614と称する。クリーニング部616Y,616M,616C,616Kを総称する場合、クリーニング部616と称する。
なお、上記で説明した感光ドラム613は、像担持体の一例である。感光ドラム613の代わりに感光ベルトが用いられれば、感光ベルトが像担持体となる。また、詳細については後述するが、中間転写部620が備える中間転写ベルト621も像担持体の一例である。
中間転写部620は、中間転写ベルト621、一次転写ローラー622Y,622M,622C,622K、二次転写ローラー623、及びベルトクリーニング装置624等を備える。
中間転写ベルト621は、無端状ベルトから構成され、複数の支持ローラーによりループ状に張架される。複数の支持ローラーのうち少なくとも1つの支持ローラーは、駆動ローラーで構成され、複数の支持ローラーのうちその他の支持ローラーは、従動ローラーで構成される。
なお、K成分用の一次転写ローラー622Kよりもベルト走行方向の下流側に配置される支持ローラーが駆動ローラーであることが好ましい。一次転写ローラー622Kよりもベルト走行方向の下流側に配置される駆動ローラーが回転することにより、中間転写ベルト621は矢印Z方向に一定速度で走行する。
一次転写ローラー622Y,622M,622C,622Kは、各色成分の感光ドラム613に対向して、中間転写ベルト621の内周面側に配置される。よって、中間転写ベルト621を介して、一次転写ローラー622Y,622M,622C,622Kを感光ドラム613Y,613M,613C,613Kに圧接させることが可能となる。したがって、感光ドラム613Y,613M,613C,613Kから中間転写ベルト621にトナー像を転写するためのそれぞれの一次転写ニップを形成させることができる。
なお、一次転写ローラー622Y,622M,622C,622Kを総称する場合、一次転写ローラー622と称する。
二次転写ローラー623は、複数の支持ローラーのうち1つの支持ローラーに対向し、中間転写ベルト621の外周面側に配置される。中間転写ベルト621に対向して配置される支持ローラーは、バックアップローラーと呼ばれる。中間転写ベルト621を介して、二次転写ローラー623がバックアップローラーに圧接されることにより、中間転写ベルト621から用紙Pにトナー像を転写するための二次転写ニップが形成される。
感光ドラム613上に形成されたトナー像は、中間転写ベルト621がそれぞれの一次転写ニップを通過するとき、中間転写ベルト621に順次重ねて一次転写される。具体的には、一次転写バイアスが一次転写ローラー622に印加されれば、中間転写ベルト621の裏面側、すなわち、一次転写ローラー622と当接する側にトナーと逆極性の電荷が付与される。よって、感光ドラム613上に形成されているトナー像は、中間転写ベルト621に静電的に転写される。
中間転写ベルト621上のトナー像は、用紙Pが二次転写ニップを通過するとき、用紙Pに二次転写される。具体的には、二次転写バイアスが二次転写ローラー623に印加されれば、用紙Pの裏面側、すなわち、二次転写ローラー623と当接する側にトナーと逆極性の電荷が付与される。よって、中間転写ベルト621上のトナー像は、用紙Pに静電的に転写される。トナー像が転写されている用紙Pは、定着部630に搬送される。
ベルトクリーニング装置624は、中間転写ベルト621の表面に摺接するベルトクリーニングブレード等を有する。上述したように中間転写ベルト621上のトナー像が用紙Pに二次転写されると、ベルトクリーニング装置624は、クリーニング機能により中間転写ベルト621の表面に残留する転写残トナーを除去する。ベルトクリーニング装置624が中間転写ベルト621から転写残トナーを除去することにより、中間転写ベルト621はクリーニングされる。ベルトクリーニング装置624のクリーニング機能により除去された転写残トナーは、廃トナーとして、後述する回収容器901に回収される。
なお、中間転写部620において、二次転写ローラー623に代えて、二次転写ローラー623を含む複数の支持ローラーに、不図示の二次転写ベルトがループ状に張架された構成、いわゆる、ベルト式の二次転写ユニットが採用されてもよい。
定着部630は、加熱ローラー631、加圧ローラー632、加熱部633、及び温度検知部83を備え、画像形成部60で転写されたトナー像を用紙Pに定着させる。
具体的には、加熱部633は、加熱ローラー631の内部に設けられ、加熱ローラー631を間欠的に加熱する。加圧ローラー632は、加熱ローラー631と対向して配置され、加熱ローラー631を加圧する。温度検知部83は、加熱ローラー631の周囲に設けられ、加熱ローラー631の温度を検知する。
加熱部633は、温度検知部83の検知結果に応じて、加熱ローラー631を加熱する。加熱ローラー631と、加圧ローラー632とは、互いに圧接されることにより、加熱ローラー631と加圧ローラー632との間に定着ニップが形成される。
よって、定着ニップを介して、加圧ローラー632による加圧と、加熱ローラー631が有する熱とが用紙Pに作用することにより、用紙Pに転写されたトナー像は、用紙Pに定着される。トナー像が用紙Pに定着されることにより、用紙Pに画像が印刷される。画像が印刷された用紙Pは、排紙ローラー304により機外に排出される。例えば、画像が印刷された用紙Pは、排紙トレイ305に積載される。
給紙部20は、給紙カセット200及び送り出しローラー201等を備える。給紙カセット200は、用紙Pを収容する。送り出しローラー201は、給紙カセット200に収容された用紙Pを取り込み、搬送部30に送り出す。
搬送部30は、搬送経路300が構成され、搬送経路300に従い用紙Pを搬送する。搬送経路300は、給紙ローラー302A、搬送ローラー302B,302C,302D、及びレジストローラー303等を備える。
搬送経路300は、給紙部20から給紙された用紙Pを画像形成部60に搬送する。なお、用紙Pの裏面にも画像形成が行われる場合、用紙Pの表面に対する画像形成が行われた後、用紙Pは、分岐部306により、循環通紙路307A、反転搬送路307B、及び再給紙搬送路307Cの順に搬送される。
画像形成装置5は、制御部41を介して各種処理が実行される。例えば、画像読取部12から出力される画像読取信号Soutは、制御部41を介して不図示の画像メモリ又は画像処理部43に送信される。画像メモリは、例えば、ハードディスク等からなる。
制御部41は、具体的には、不図示のCPU、ROM、RAM、及びI/Oインターフェースを主体として構成される。制御部41は、CPUがROM又は不図示の画像メモリから処理内容に応じた各種プログラムを読み出してRAMに展開する。制御部41は、RAMに展開した各種プログラムと協働することにより、画像形成装置5の各部の動作を制御する。
つまり、制御部41は、画像形成装置5の動作を制御するものであり、不図示のCPU、ROM、RAM、及びI/Oインターフェースを主体に構成されたマイクロコンピュータにより実現し得るものである。制御部41が所定の制御プログラムを実行することにより、各種機能が実現される。
図2は、本発明の実施形態における廃トナーの搬送経路700の構成例を示す図である。図2に示すように、搬送経路700は、クリーニング部616Y,615M,616C,616Kと、ベルトクリーニング装置624と、回収容器901との間を接続する。搬送経路700は、像担持体に残留する廃トナーを、クリーニング部616又はベルトクリーニング装置624から回収容器901に搬送する。
上記で説明したように、廃トナーは、クリーニング機能により、感光ドラム613又は中間転写ベルト621のそれぞれから回収容器901に回収される。よって、廃トナーの搬送経路700は、複数の経路を合流させる経路で形成されている。
図3は、本発明の実施形態における搬送経路701の区間IIIに廃トナーの詰まりが生じるときの各区間の廃トナーの搬送方向の一例を示す図である。図4は、本発明の実施形態における搬送経路701の区間Iに廃トナーの詰まりが生じるときの各区間の廃トナーの搬送方向の一例を示す図である。図5は、本発明の実施形態における搬送経路701の区間IIIに廃トナーの詰まりが生じるときの搬送部材X_1〜X_6の動作遷移の一例を示す図である。図6は、本発明の実施形態における搬送経路701の区間Iに廃トナーの詰まりが生じるときの搬送部材X_1〜X_6の動作遷移の一例を示す図である。図7は、本発明の実施形態における搬送経路701の区間IVに廃トナーの詰まりが生じるときの区間IVの入口側区間の上流側区間の廃トナーの搬送方向の一例を示す図である。
なお、搬送部材X_1〜X_6の何れかを特に限定しない場合、搬送部材Xと称する。区間I〜VIの何れかを特に限定しない場合、符号を省略し、区間と称する。
廃トナーは、詰まり始めてから完全に固まるまでに段階的に状態が遷移する。第1の段階として、廃トナーの流動性の低下、特に、廃トナーの凝集が発生する。具体的には、画像形成装置本体11の温度上昇に伴い、又は高温多湿の設置環境により、廃トナーの流動性は低下する。特に、画像形成装置本体11の温度上昇に起因して廃トナーの流動性が低下する場合、トナーは凝縮しやすくなる。よって、搬送経路701に廃トナーが付着しやすくなる。したがって、廃トナーが搬送経路701に滞留し始める。
第2の段階として、搬送経路701の経路断面積及び廃トナーの搬送量の低下が発生する。具体的には、搬送経路701に廃トナーが滞留し始めると、搬送経路701の経路断面積が小さくなっていく。よって、搬送経路701の経路断面積が小さくなった箇所がボトルネックとなるため、廃トナーの搬送量の低下が生じる。
第3の段階として、廃トナーの詰まりが発生する。具体的には、廃トナーの搬送量の低下が発生している状況下において、さらに廃トナーが搬送され続けると、廃トナーの凝縮が増加するため、廃トナーの滞留がさらに加速される。このような状態においては、搬送部材X_1〜X_6のうち、該当する搬送部材X上に付着する廃トナーが増加してくるため、その搬送部材Xの搬送負荷は増大する。
第4の段階として、廃トナーの溶融が発生する。具体的には、廃トナーの詰まりが発生している状態のまま、さらに廃トナーの搬送が続いている場合、廃トナーが押し込まれていく状態となる。よって、廃トナーには圧力がかかり始める。廃トナーに圧力がかかっている場合、その圧力が熱に変換されていく。よって、圧力と熱との作用により廃トナーの溶融が始まる。
第5の段階として、パッキングが発生する。具体的には、圧力と熱との作用により廃トナーが溶融されている状態では、廃トナーが完全に固着する、いわゆるパッキングが発生する。よって、搬送部材Xの駆動が停止してから再開しようとしても、搬送部材Xを駆動させることができなくなる。
よって、第3の段階までに搬送部材Xを正逆回転等することにより、廃トナーの詰まり状態を解消する処理を実行すれば、パッキングは回避される。
そこで、本実施形態においては、廃トナーが完全に固まるよりも前の段階のうち、上記第3の段階を検出するために、搬送部材Xの搬送負荷を検出する。また、搬送部材Xの搬送負荷に基づき、廃トナーの詰まりを解消しても、なお、廃トナーが詰まり始めているときには、パッキングが発生していると判定し、その旨を報知するのが好ましい。以下、順に説明する。
搬送経路701は、搬送経路700の具体的な構成例である。搬送経路701は、像担持体に残留する廃トナーが搬送される経路である。搬送経路701は、例えば、樹脂又は金属製の中空パイプからなる。
図3,4,及び7に示すように、搬送経路701には区間I〜VIが割り当てられている。区間I〜VIのそれぞれには、搬送部材X_1〜X_6が配置されている。搬送部材X_1〜X_6のそれぞれは、廃トナーを搬送する。搬送部材X_1〜X_6のそれぞれは、例えば、スクリュー構造からなり、粘度の高いものを押し出すことができる。搬送部材X_1〜X_6のそれぞれには、駆動部851〜856が設けられている。駆動部851は、搬送部材X_1に設けられ、搬送部材X_1を駆動する。
駆動部851は、例えば、モーターからなり、搬送部材X_1を正転又は逆転することにより、搬送部材X_1を回転させ、廃トナーを搬送させる。
なお、駆動部852〜856は、駆動部851と同様であるため、その説明については省略する。
駆動部851〜856のそれぞれには、検出部801〜806が設けられている。検出部801は、駆動部851に設けられ、搬送部材X_1の搬送負荷を検出する。検出部801は、例えば、シャント抵抗器を備え、駆動部851の電流値を検知する。
検出部801は、例えば、ロータリーエンコーダーからなり、搬送部材X_1の回転数を検知してもよい。また、検出部801は、例えば、トルクリミッタとして機能してもよい。この場合、例えば、過負荷のときには駆動部851に制限をかけることにより、搬送部材X_1の駆動を規制してもよい。
なお、検出部802〜806は、検出部801と同様であるため、その説明については省略する。
また、検出部801〜806の何れかを特に限定しない場合、検出部800と称する。駆動部851〜856の何れかを特に限定しない場合、駆動部850と称する。
なお、搬送部材X、駆動部850、及び検出部800は、それぞれ同一の区間に対応する位置に配置されているものを示す。
駆動部851〜856のそれぞれは、制御部911により制御される。制御部911は、搬送経路701に割り当てられている区間ごとに、検出部800により検出される搬送部材Xの搬送負荷に基づき、駆動部850により廃トナーの搬送量を制御する。
具体的には、制御部911は、割り当てられている区間のうち、検出部800により検出される搬送部材Xの搬送負荷が許容閾値を超える区間がある場合、許容閾値を超える区間の入口の上流側に相当する入口側区間を通過する廃トナーの搬送量を現在の廃トナーの搬送量未満にさせつつ、許容閾値を超える区間の出口の下流側に相当する出口側区間を通過する廃トナーの搬送量を現在の廃トナーの搬送量に維持させる。
図3においては、搬送経路701に割り当てられている区間I〜VIのうち、区間IIIは、搬送部材X_3の搬送負荷が許容閾値を超えている。許容閾値は、例えば、駆動部853の電流値が過電流に相当する値であるか否かを判定する値が設定されればよい。つまり、許容閾値は、駆動部853が過負荷状態であるか否かが判定可能な値が設定されればよい。駆動部853が過負荷状態であれば、搬送部材X_3により廃トナーの搬送負荷が過負荷であることと等価となる。つまり、図3においては、区間IIIに廃トナーが詰まり始めた状態であると判定できる。
許容閾値について具体的に説明する。許容閾値は、上記で説明したように、第3の段階に対応する搬送負荷であることが好ましい。第3の段階であれば、廃トナーの詰まりが発生する。第4の段階であれば、廃トナーの溶融が発生する。第5の段階であれば、パッキングが発生する。そこで、搬送部材Xの搬送負荷と、廃トナーの状態とを事前に関連付けておき、搬送部材Xの搬送負荷が第3の段階のときに対応するものを許容閾値に設定すればよい。
図3においては、区間IIIの入口の上流側に相当する入口側区間の図示は、省略されている。一方、図3においては、区間IIIの出口の下流側に相当する出口側区間は、区間Vとなる。よって、区間Vにおいては、廃トナーの搬送量は、現在の廃トナーの搬送量が維持される。
図4においては、搬送経路701に割り当てられている区間I〜VIのうち、区間Iは、搬送部材X_1の搬送負荷が許容閾値を超えている。よって、図4においては、区間Iに廃トナーが詰まり始めた状態であると判定できる。
図4においては、区間Iの入口の上流側に相当する入口側区間の図示は、省略されている。一方、図4においては、区間Iの出口の下流側に相当する出口側区間は、区間IVとなる。よって、区間IVにおいては、廃トナーの搬送量は、現在の廃トナーの搬送量が維持される。
図7においては、搬送経路701に割り当てられている区間I〜VIのうち、区間IVは、搬送部材X_4の搬送負荷が許容閾値を超えている。よって、図7においては、区間IVに廃トナーが詰まり始めた状態であると判定できる。
図7においては、区間IVの入口の上流側に相当する入口側区間は、区間Iとなる。よって、区間Iにおいては、廃トナーの搬送量は、現在の廃トナーの搬送量未満にさせる。一方、図7においては、区間IVの出口の下流側に相当する出口側区間は、区間Vとなる。よって、区間Vにおいては、廃トナーの搬送量は、現在の廃トナーの搬送量が維持される。
制御部911は、入口側区間を通過する廃トナーの搬送量を制御する場合、入口側区間に配置されている搬送部材Xを駆動する駆動部850を制御する。よって、図7においては、制御部911は、入口側区間に該当する区間Iに配置されている搬送部材X_1を駆動する駆動部851を制御する。
一方、制御部911は、出口側区間を通過する廃トナーの搬送量を制御する場合、出口側区間に配置されている搬送部材Xを駆動する駆動部850を制御する。よって、図7においては、制御部911は、出口側区間に該当する区間Vに配置されている搬送部材X_5を駆動する駆動部855を制御する。
なお、廃トナーの搬送量を現在の廃トナーの搬送量に維持するには、直前の制御量を参照し、直前の制御量と同じ制御量で、廃トナーの搬送量を制御すればよい。
制御部911は、許容閾値を超える区間において、廃トナーの詰まり状態を解消する動作を行う詰まり解消期間が終了するまで、搬送部材Xにより搬送される廃トナーの搬送方向を、上流から下流に向かう正常方向と、正常方向の逆方向とに交互に変更させる処理である詰まり解消処理を行わせる。
制御部911は、詰まり解消期間が終了する場合、詰まり解消処理が行われた区間に配置されている搬送部材Xにより搬送される廃トナーの搬送方向を正常方向に戻させる。
つまり、詰まり解消処理は、廃トナーの詰まりを解消する処理であって、詰まり解消期間が継続する間に、廃トナーを、上流から下流に向かう正常方向と、下流から上流に向かう逆方向とに交互に動かす処理である。
図3,5においては、区間IIIにおいて、詰まり解消処理が行われる。よって、搬送部材X_3により搬送される廃トナーの搬送方向が、正常方向と、逆方向とに交互に変更させられる。図4、6においては、区間Iにおいて、詰まり解消処理が行われる。よって、搬送部材X_1により搬送される廃トナーの搬送方向が、正常方向と、逆方向とに交互に変更させられる。
なお、区間IIに配置されている搬送部材X_2の搬送負荷が許容閾値を超える区間である場合、上記と同様に、区間IIにおいて、詰まり解消処理が行われればよい。具体的には、搬送部材X_2により搬送される廃トナーの搬送方向が、正常方向と、逆方向とに交互に変更させられればよい。
このように、搬送部材Xの搬送負荷が許容閾値を超える区間がある場合、その区間に配置されている搬送部材Xを用いて詰まり解消処理をすることができる。つまり、各区間単独で詰まり解消処理を実施することができる。なお、詰まり解消処理をしない区間においては、通常通り、廃トナーの排出動作が実施されればよい。
制御部911は、詰まり解消処理を行わせている間であって、且つ入口側区間の上流側に相当する上流側区間に配置されている搬送部材Xの搬送負荷が許容閾値を超えない限り、上流側区間から搬送される廃トナーの搬送量を現在の廃トナーの搬送量に維持させる。
図7においては、搬送部材Xの搬送負荷が許容閾値を超える区間として、詰まり解消処理が行われる区間は、区間IVである。よって、区間IVの入口側区間は、区間Iが該当する。また、入口側区間の上流側に相当する上流側区間は、区間I’が該当する。
したがって、詰まり解消処理を行わせている間であって、且つ区間I’に配置されている搬送部材X_1’の搬送負荷が許容閾値を超えない限り、区間I’から搬送される廃トナーの搬送量は、現在の廃トナーの搬送量に維持される。
図8は、本発明の実施形態における搬送経路701の区間IVに廃トナーの詰まりが生じるときの各区間の廃トナーの搬送方向の一例を示す図である。図9は、本発明の実施形態における搬送経路701の区間IVに廃トナーの詰まりが生じるときの搬送部材X_1〜X_6の動作遷移の一例を示す図である。図10は、本発明の実施形態における搬送経路701の区間IVに廃トナーの詰まりが生じるときの搬送部材X_1〜X_6の動作遷移の別の一例を示す図である。
制御部911は、詰まり解消期間の終了を第1の契機として搬送部材Xの駆動を再開させる第2の契機が設定され、且つ第2の契機を遅延させる遅延期間が設定されている場合、遅延期間が経過してから入口側区間に配置されている搬送部材Xの駆動を再開させる。
制御部911は、許容閾値を超える区間がある場合、入口側区間に配置されている搬送部材Xの駆動を停止させつつ、出口側区間に配置されている搬送部材Xの駆動を継続させる。
図8においては、許容閾値を超える区間は区間IVが該当し、入口側区間は区間Iが該当し、出口側区間は区間Vが該当する。よって、図9に示すように、解消期間中においては、区間Iに配置されている搬送部材X_1は駆動が停止され、区間Vに配置されている搬送部材X_5は駆動が継続され、区間IVに配置されている搬送部材X_4は詰まり解消処理が行われる。また、遅延期間が設定されていれば、図9に示すように、区間Iに配置されている搬送部材X_1は、解消期間後であっても、遅延期間が経過するまで、通常復帰状態で再開されない。
なお、区間II,III,VIにおいては、区間IVの廃トナーの搬送量の影響を直接受けることがない。よって、区間II,III,VIのそれぞれの廃トナーの搬送量は、通常状態を継続する。
つまり、区間IVにおいて詰まり解消処理が実施されていれば、入口側区間に該当する区間Iに配置されている搬送部材X_1の駆動は停止する。解消期間が終了した後、すぐに搬送部材X_1の駆動を再開させてもよいが、解消期間終了直後では、区間IVに廃トナーが多量に残っている。よって、区間IVに残っている廃トナーを排出してから、廃トナーを区間IVに送り込むことが好ましい。したがって、区間Iに配置されている搬送部材X_1の再開を遅延させている。
制御部911は、許容閾値を超える区間がある場合、入口側区間に配置されている搬送部材Xにより搬送される廃トナーの搬送速度を廃トナーの通常速度よりも低減させつつ、出口側区間に配置されている搬送部材Xにより搬送される廃トナーの搬送速度を廃トナーの通常速度に維持させる。
制御部911は、搬送部材Xの駆動を通常復帰状態で再開させる場合、入口側区間に配置されている搬送部材Xにより搬送される廃トナーの搬送速度を廃トナーの通常速度よりも速い速度に増加させる。
図10は、図8の搬送経路701の廃トナーの搬送方向のときの搬送部材Xの動作遷移を示しているため、許容閾値を超える区間は区間IVが該当し、入口側区間は区間Iが該当している。よって、解消期間中においては、区間Iに配置されている搬送部材X_1により搬送される廃トナーの搬送速度は低速となる。
また、詰まり解消期間の終了を第1の契機として搬送部材X_1の駆動を通常復帰状態で再開させる第2の契機と、第2の契機を遅延させる遅延時間とが設定されていないため、遅延時間の経過を待たずに通常復帰状態で再開される。搬送部材X_1の駆動が通常復帰状態で再開される場合、搬送部材X_1により搬送される廃トナーの搬送速度は高速となる。
そもそも、入口側区間に該当する区間Iに配置されている搬送部材X_1の駆動を停止させる目的は、区間IVの詰まり解消処理が終了するまでの間に、多量の廃トナーが搬送されることを抑制するためである。しかし、搬送部材X_1の駆動を停止させれば、区間Iには廃トナーが滞留し始める。
そこで、搬送部材Xによる廃トナーの搬送速度を可変させる。具体的には、図10を用いて上記で説明したように、詰まり解消処理が実行中である場合、廃トナーの搬送量を低減するように廃トナーの搬送速度を減速させる。よって、区間Iの上流側にに相当する入口側区間に滞留する廃トナーを抑制しつつ、詰まり解消処理を実行中の区間Iに搬送される廃トナーの搬送量を抑制することができる。また、通常復帰するときには、区間Iの廃トナーの搬送速度を通常速度よりも速い速度に制御することにより、廃トナーの搬送速度を減速させた分に相当する廃トナーの搬送量を補うことができる。よって、全体として、廃トナーの搬送量を通常状態のときと同様に制御することができる。
図11は、本発明の実施形態における搬送経路701の区間Vに廃トナーの詰まりが生じるときの各区間の廃トナーの搬送方向の一例を示す図である。図12は、本発明の実施形態における搬送経路701の区間Vに廃トナーの詰まりが生じるときの搬送部材X_1〜X_6の動作遷移の一例を示す図である。図13は、本発明の実施形態における搬送経路701の区間VIに廃トナーの詰まりが生じるときの各区間の廃トナーの搬送方向の一例を示す図である。図14は、本発明の実施形態における搬送経路701の区間VIに廃トナーの詰まりが生じるときの搬送部材X_1〜X_6の動作遷移の一例を示す図である。
図11においては、許容閾値を超える区間は、区間Vが該当する。よって、詰まり解消処理の対象となる区間は、区間Vである。区間Vの入口側区間は、区間II及び区間IVが該当する。よって、区間Vの入口側区間に配置されている搬送部材Xは、搬送部材X_2及び搬送部材X_4が該当する。一方、区間Vの出口側区間は、区間VIが該当する。よって、区間Vの出口側区間に配置されている搬送部材Xは、搬送部材X_6が該当する。
図11,12においては、詰まり解消期間の終了を第1の契機として搬送部材X_2及び搬送部材X_4のそれぞれの駆動を通常復帰状態で再開させる第2の契機と、第2の契機を遅延させる遅延時間とが設定されている。よって、遅延時間が経過してから搬送部材X_2及び搬送部材X_4の駆動が再開する。
図13においては、許容閾値を超える区間は、区間VIが該当する。よって、詰まり解消処理の対象となる区間は、区間VIである。区間VIの入口側区間は、区間III及び区間Vが該当する。よって、区間VIの入口側区間に配置されている搬送部材Xは、搬送部材X_3及び搬送部材X_5が該当する。一方、区間VIの出口側区間の図示は省略されている。
図13,14においては、詰まり解消期間の終了を第1の契機として搬送部材X_3及び搬送部材X_5のそれぞれの駆動を通常復帰状態で再開させる第2の契機と、第2の契機を遅延させる遅延時間とが設定されている。よって、遅延時間が経過してから搬送部材X_3及び搬送部材X_5の駆動が再開する。
ところで、詰まり解消期間は、許容閾値を超える区間で詰まり気味となっている廃トナーを搬送可能となる程度にほぐすのに要する時間である。詰まり解消期間は、例えば、数十秒程度である。よって、詰まり解消期間中に、廃トナーの搬送が停止されていたとしても、許容閾値を超える区間自身には、ある程度の容量のバッファーが存在する。したがって、詰まり解消期間中に、廃トナーの搬送が停止されたとしても、廃トナーの詰まり気味状態から直ちに廃トナーの詰まり状態に移行することはない。
また、検出部800は、区間ごとに設けられている。よって、許容閾値を超える区間として、詰まり解消処理が実行された区間に配置されている搬送部材Xの駆動が再開されてから新たに廃トナーの詰まりが発生したとしても、上記で説明した詰まり解消処理が繰り返されればよい。
例えば、図13,14に示すように、区間VIの廃トナーの詰まり解消後、区間Vの廃トナーが詰まり状態となれば、図11,12に示すように、区間Vについて詰まり解消処理が実行されればよい。同様に、区間Vの廃トナーの詰まり解消後、区間IVの廃トナーが詰まり状態となれば、図8,9又は図8,10に示すように、区間IVについて詰まり解消処理が実行されればよい。同様に、区間IVの廃トナーの詰まり解消後、区間IIIの廃トナーが詰まり状態となれば、図3,5に示すように、区間IIIについて詰まり解消処理が実行されればよい。区間I及び区間IIについても同様である。このように、入口側区間について詰まり解消処理が順次実行されていけば、最終的には搬送経路701の全ての廃トナーの詰まりが解消される。
図15は、本発明の実施形態における搬送経路702の区間IIに廃トナーの詰まりが生じるときの各区間の廃トナーの搬送方向の一例を示す図である。搬送経路702は、搬送経路700の具体的な構成例である。図15においては、区間IIの廃トナーが詰まり状態となる。区間IIの入口側区間の図示は省略されている。区間IIの出口側区間は、区間V及び区間VIが該当する。よって、区間IIの廃トナーの詰まり解消処理中では、区間V及び区間VIは、区間I、区間III、区間IV、区間VII、及び区間VIIIと同様に、廃トナーの搬送量を現在の廃トナーの搬送量に維持すればよい。
図16は、本発明の実施形態における搬送経路703の区間Iに廃トナーの詰まりが生じるときの各区間の廃トナーの搬送方向の一例を示す図である。搬送経路703は、搬送経路700の具体的な構成例である。図17は、本発明の実施形態における搬送経路703の区間Iに廃トナーの詰まりが生じるときの搬送部材X_1〜X_5の動作遷移の一例を示す図である。
図16,17においては、区間Iが詰まり状態となる。区間Iの入口側区間の図示は省略されている。区間Iの出口側区間は、区間IVが該当する。よって、区間Iの廃トナーの詰まり解消処理中では、区間IVは、区間II、区間III、及び区間Vと同様に、廃トナーの搬送量を現在の廃トナーの搬送量に維持すればよい。
図18は、本発明の実施形態における搬送経路703の区間IIに廃トナーの詰まりが生じるときの各区間の廃トナーの搬送方向の一例を示す図である。図19は、本発明の実施形態における搬送経路703の区間IIに廃トナーの詰まりが生じるときの搬送部材X_1〜X_5の動作遷移の一例を示す図である。
図18,19においては、区間IIが詰まり状態となる。区間IIの入口側区間の図示は省略されている。区間IIの出口側区間は、区間IV及び区間Vが該当する。よって、区間IIの廃トナーの詰まり解消処理中では、区間IV及び区間Vは、区間I及び区間IIIと同様に、廃トナーの搬送量を現在の廃トナーの搬送量に維持すればよい。
図20は、本発明の実施形態における搬送経路703の区間IIIに廃トナーの詰まりが生じるときの各区間の廃トナーの搬送方向の一例を示す図である。図21は、本発明の実施形態における搬送経路703の区間IIIに廃トナーの詰まりが生じるときの搬送部材X_1〜X_5の動作遷移の一例を示す図である。
図20,21においては、区間IIIが詰まり状態となる。区間IIIの入口側区間の図示は省略されている。区間IIIの出口側区間は、区間Vが該当する。よって、区間IIIの廃トナーの詰まり解消処理中では、区間Vは、区間I、区間II、及び区間IVと同様に、廃トナーの搬送量を現在の廃トナーの搬送量に維持すればよい。
図22は、本発明の実施形態における搬送経路703の区間IVに廃トナーの詰まりが生じるときの各区間の廃トナーの搬送方向の一例を示す図である。図23は、本発明の実施形態における搬送経路703の区間IVに廃トナーの詰まりが生じるときの搬送部材X_1〜X_5の動作遷移の一例を示す図である。
図22,23においては、区間IVが詰まり状態となる。区間IVの入口側区間は、区間Iが該当する。区間IVの出口側区間は、回収容器901に直接つながっている区間が該当する。よって、区間IVの廃トナーの詰まり解消処理中では、区間Iにおいては、現在の廃トナーの搬送量未満に制御される。図23の一例では、区間Iに配置されている搬送部材X_1の駆動が停止される。
図24は、本発明の実施形態における搬送経路703の区間Vに廃トナーの詰まりが生じるときの各区間の廃トナーの搬送方向の一例を示す図である。図25は、本発明の実施形態における搬送経路703の区間Vに廃トナーの詰まりが生じるときの搬送部材X_1〜X_5の動作遷移の一例を示す図である。
図24,25においては、区間Vが詰まり状態となる。区間Vの入口側区間は、区間IIIが該当する。区間Vの出口側区間は、回収容器901に直接つながっている区間が該当する。よって、区間Vの廃トナーの詰まり解消処理中では、区間IIIにおいては、現在の廃トナーの搬送量未満に制御される。図25の一例では、区間IIIに配置されている搬送部材X_3の駆動が停止される。
図26は、本発明の実施形態における搬送経路704の区間IVに廃トナーの詰まりが生じるときの各区間の廃トナーの搬送方向の一例を示す図である。搬送経路704は、搬送経路700の具体的な構成例である。図27は、本発明の実施形態における搬送経路704の区間IVに廃トナーの詰まりが生じるときの搬送部材X_1〜X_5の動作遷移の一例を示す図である。
図26,27においては、区間IVが詰まり状態となる。区間IVの入口側区間は、区間I及び区間IIが該当する。区間IVの出口側区間は、回収容器901に直接つながっている区間が該当する。よって、区間IVの廃トナーの詰まり解消処理中では、区間I及び区間IIのそれぞれにおいては、現在の廃トナーの搬送量未満に制御される。図27の一例では、区間Iに配置されている搬送部材X_1及び区間IIに配置されている搬送部材X_2のそれぞれの駆動が停止される。
制御部911は、搬送部材Xの駆動を再開させてから許容閾値を超える区間があり、且つ許容閾値を超える回数が、廃トナーが詰まり状態から固着状態であるパッキングに遷移するか否かを判定する閾値であるリトライ回数を超える場合、廃トナーの搬送を停止させる処理である機械停止処理を行わせる。
制御部911は、機械停止処理として、許容閾値を超える区間、入口側区間、及び上流側区間のそれぞれを通過する廃トナーの搬送を停止させている間であって、且つ、廃トナーを排出させる期間である排出期間が経過しない場合、出口側区間を通過する廃トナーの搬送を行う。
制御部911は、機械停止処理として、許容閾値を超える区間、入口側区間、及び上流側区間のそれぞれを通過する廃トナーの搬送を停止させている間であって、且つ、廃トナーを排出させる期間である排出期間が経過する場合、出口側区間を通過する廃トナーの搬送を停止させる。
図28は、本発明の実施形態における報知に関する機能構成の一例を示す図である。図28の報知部913は、搬送経路700に関する報知を行う。制御部911は、上記で説明した機械停止処理を行わせる場合、報知部913に許容閾値を超える区間の位置を報知させる。報知部913は、例えば、タッチパネルディスプレイからなり、画像の表示と、操作内容の受付とを行えることが好ましい。
機械停止処理は、詰まり解消処理を実行したにもかかわらず、廃トナーの詰まりが解消できない状態のときに実行される。上記で説明したように、機械停止処理は、パッキング状態のときに廃トナーの搬送を停止させる処理である。パッキングは、廃トナーが完全に固着している状態であるため、詰まり解消処理を実行しても、搬送部材Xの搬送負荷は許容閾値を超える。
具体的には、許容閾値を超える区間があって、且つ許容閾値を超える回数がリトライ回数を超えれば、すなわち、リトライ時にも許容閾値を超える搬送負荷が検出されれば、パッキングが発生している状態と判定し、機械停止処理に移行する。機械停止処理において、画像形成装置5の異常状態を外部に報知するときには、図23に示す報知部913を利用すればよい。
パッキングが発生している場合、パッキングが発生している区間の搬送部材X及びパッキングが発生している区間の上流側の搬送部材Xは直ちに停止する。しかし、画像形成装置5は、機械停止処理により異常停止した場合、廃トナーを滞留させたまま放置させることとなる。画像形成装置5を異常停止させたとき、画像形成装置本体11内部の温度は上昇しているため、 さらなるパッキングが発生する恐れがある。
そこで、パッキングが発生している区間の下流側に配置されている搬送部材Xは正常に動作可能であるため、廃トナーを排出しきるまで、つまり、排出期間が経過するまで、パッキングが発生している区間の下流側の搬送部材Xの駆動を継続させ、排出期間が経過してから駆動を停止させるのが好ましい。
また、報知部913により廃トナーが詰まり状態となっている区間を報知すれば、搬送経路700が複雑な経路であったとしても、搬送経路700全体を分解することなく、廃トナーの詰まりが発生している箇所のみを分解し、清掃することが可能となる。
なお、リトライ回数は、少なくとも2以上の値が設定され、誤判定結果が取り除かれればよい。
図29は、本発明の実施形態における制御例を説明するフローチャートである。ステップS11において、搬送部材Xの搬送負荷が検知される。ステップS12において、搬送部材Xの搬送負荷が許容閾値を超える区間があるか否かが判定される。搬送部材Xの搬送負荷が許容閾値を超える区間があると判定される場合、ステップS13に進む。一方、搬送部材Xの搬送負荷が許容閾値を超える区間があると判定されない場合、処理は終了する。
ステップS13において、搬送量調整処理が実行される。搬送量調整処理の詳細については、図30〜32を用いて後述する。ステップS14において、詰まり解消処理が実行される。詰まり解消処理の詳細については、図33を用いて後述する。ステップS15において、再開処理が実行される。再開処理の詳細については、図35を用いて後述する。
ステップS16において、搬送部材Xの駆動を再開させてから搬送部材Xの搬送負荷が許容閾値を超える区間があり、且つ許容閾値を超える回数がリトライ回数を超えるか否かが判定される。搬送部材Xの駆動を再開させてから搬送部材Xの搬送負荷が許容閾値を超える区間があり、且つ許容閾値を超える回数がリトライ回数を超えると判定される場合、ステップS17に進む。一方、搬送部材Xの駆動を再開させてから搬送部材Xの搬送負荷が許容閾値を超える区間があり、且つ許容閾値を超える回数がリトライ回数を超えると判定されない場合、処理は終了する。
ステップS17において、機械停止処理が実行される。機械停止処理の詳細については、図36を用いて後述する。ステップS18において、許容閾値を超える区間の位置が報知され、処理は終了する。
なお、ステップS13の処理と、ステップS14の処理とは並列に実行することが可能である。ステップS14の処理の後にステップS13の処理を実行することも可能である。
図30は、本発明の実施形態における搬送量調整処理を説明するフローチャートである。ステップS31において、入口側区間を通過する廃トナーの搬送量が現在の廃トナーの搬送量未満に制御される。ステップS32において、出口側区間を通過する廃トナーの搬送量が現在の廃トナーの搬送量に維持される。
なお、ステップS31の処理と、ステップS32の処理とは並列に実行することが可能である。ステップS32の処理の後にステップS31の処理を実行することも可能である。
図31は、本発明の実施形態における廃トナーの搬送速度が一定値の場合による搬送量調整処理を説明するフローチャートである。ステップS41において、入口側区間に配置されている搬送部材Xの駆動が停止される。ステップS42において、出口側区間に配置されている搬送部材Xの駆動が継続される。
なお、ステップS41の処理と、ステップS42の処理とは並列に実行することが可能である。また、ステップS42の処理の後にステップS41の処理を実行することも可能である。
図32は、本発明の実施形態における廃トナーの搬送速度が可変値の場合による搬送量調整処理を説明するフローチャートである。ステップS51において、入口側区間に配置されている搬送部材Xにより搬送される廃トナーの搬送速度が低減される。ステップS52において、出口側区間に配置されている搬送部材Xにより搬送される廃トナーの搬送速度が維持される。
なお、ステップS51の処理と、ステップS52の処理とは並列に実行することが可能である。また、ステップS52の処理の後にステップS51の処理を実行することも可能である。
図33は、本発明の実施形態における詰まり解消処理を説明するフローチャートである。ステップS61において、許容閾値を超える区間が選択される。ステップS62において、詰まり解消処理として、上記で説明したように、搬送部材Xにより搬送される廃トナーの搬送方向が、正常方向と逆方向とに交互に変更される。
ステップS63において、詰まり解消期間が終了するか否かが判定される。詰まり解消期間が終了すると判定される場合、処理は終了する。一方、詰まり解消期間が終了すると判定されない場合、ステップS62に戻る。
図34は、本発明の実施形態における再開処理を説明するフローチャートである。ステップS71において、詰まり解消期間が終了してから遅延期間が経過するか否かが判定される。詰まり解消期間が終了してから遅延期間が経過すると判定される場合、ステップS72に進む。一方、詰まり解消期間が終了してから遅延期間が経過すると判定されない場合、ステップS71に戻る。ステップS72において、入口側区間に配置されている搬送部材Xの駆動が再開され、処理は終了する。
図35は、本発明の実施形態における廃トナーの搬送速度が可変値の場合による再開処理を説明するフローチャートである。ステップS81において、詰まり解消期間が終了してから遅延期間が経過するか否かが判定される。詰まり解消期間が終了してから遅延期間が経過すると判定される場合、ステップS82に進む。一方、詰まり解消期間が終了してから遅延期間が経過すると判定されない場合、ステップS81に戻る。ステップS82において、入口側区間に配置されている搬送部材Xにより搬送される廃トナーの搬送速度が通常速度よりも速い速度に増加し、処理は終了する。
図36は、本発明の実施形態における機械停止処理を説明するフローチャートである。ステップS91において、許容閾値を超える区間、入口側区間、及び上流側区間のそれぞれを通過する廃トナーの搬送が停止される。ステップS92において、出口側区間を通過する廃トナーの搬送が行われる。ステップS93において、排出期間が経過するか否かが判定される。排出期間が経過すると判定される場合、ステップS94に進む。一方、排出期間が経過すると判定されない場合、ステップS92に戻る。
ステップS94において、出口側区間を通過する廃トナーの搬送が停止され、処理は終了する。
以上の説明によれば、搬送経路700の割り当てられている区間ごとに、検出部800により検出される搬送部材Xの搬送負荷に基づき、廃トナーの搬送量は制御される。よって、搬送経路700の全体が同一の制御量で一律に制御されることなく、搬送経路700の各区間がそれぞれの制御量で個別に制御される。したがって、廃トナーの詰まりが生じる段階で、詰まり解消動作を行いつつ、高い生産性を維持することができる。
また、許容閾値を超える区間がある場合、許容閾値を超える区間の入口の上流側に相当する入口側区間を通過する廃トナーの搬送量は現在の廃トナーの搬送量未満に制御される。一方、許容閾値を超える区間の出口の下流側に相当する出口側区間を通過する廃トナーの搬送量は現在の廃トナーの搬送量に維持される。
よって、入口側区間の廃トナーの搬送量は減る。一方、出口側区間の廃トナーの搬送量は維持される。したがって、搬送経路700の全体が停止することなく、廃トナーが搬送経路700に固着するのを回避する動作に移行させることができる。
また、入口側区間を通過する廃トナーの搬送量が制御される場合、入口側区間に配置されている搬送部材Xを駆動する駆動部850が制御される。一方、出口側区間を通過する廃トナーの搬送量が制御される場合、出口側区間に配置されている搬送部材Xを駆動する駆動部850が制御される。
よって、割り当てられている区間ごとに、搬送部材Xは独立に駆動する。したがって、正常な区間においては廃トナーの排出が継続される。一方、詰まり発生箇所の区間においてはさらなる廃トナーの供給を止めて詰まり解消動作が行われる。
また、許容閾値を超える区間において、詰まり解消期間が終了するまで、詰まり解消処理は行われる。よって、詰まり解消処理が行われる区間に滞留又は凝集され始めた廃トナーの塊を崩すことが可能となる。したがって、詰まり解消処理が行われる区間の内部を清掃することができる。
また、詰まり解消期間が終了する場合、搬送部材Xにより廃トナーの搬送方向は正常方向に戻される。通常の廃トナー搬送量の場合は経路の体積が100%使われることはない。そのため、通常の搬送量に対する経路の体積の差分は、詰まり解消処理が行われている区間に廃トナーを蓄積させる余裕分のバッファーとして確保される。
また、詰まり解消動作を行わせている間、入口側区間の上流側に相当する上流側区間に配置されている搬送部材Xの搬送負荷が許容閾値を超えない限り、上流側区間から搬送される廃トナーの搬送量は現在の廃トナーの搬送量に維持される。
よって、搬送経路700に割り当てられている区間のうち、上流側区間に該当する区間に流入する廃トナーを蓄積させる余裕分のバッファーを使い尽くすまでは、廃トナーの搬送量は維持される。したがって、画像形成装置5の生産性の低下を防ぐことができる。
また、詰まり解消動作期間の終了を第1の契機として搬送部材Xの駆動を通常復帰状態で再開させる第2の契機が設定され、且つ第2の契機を遅延させる遅延期間が設定されている場合、遅延期間が経過してから入口側区間に配置されている搬送部材Xの駆動を再開させる。
よって、許容閾値を超える区間にある廃トナーを出口側区間に排出する時間は確保される。したがって、許容閾値を超える区間に流入する廃トナーを蓄積させる余裕分のバッファーは十分に確保される。
また、搬送部材Xの駆動を再開させてから許容閾値を超える区間があり、且つ許容閾値を超える回数がリトライ回数を超える場合、機械停止処理が行われる。よって、廃トナーが固着状態のときに対応する処理が実行される。したがって、廃トナーの詰まりが解消できない場合に機械の故障であることが判断できる。
また、機械停止処理として、許容閾値を超える区間、入口側区間、及び上流側区間のそれぞれを通過する廃トナーの搬送を停止させている間であって、且つ、排出期間が経過しない場合、出口側区間を通過する廃トナーの搬送が行われる。
また、機械停止処理として、許容閾値を超える区間、入口側区間、及び上流側区間のそれぞれを通過する廃トナーの搬送を停止させている間であって、且つ、排出期間が経過する場合、出口側区間を通過する廃トナーの搬送が停止される。
よって、出口側区間を通過する廃トナーを排出する時間は確保される。したがって、廃トナーの固着に起因する他の区間の搬送経路700内に生じ得るさらなる固着を回避することができる。
また、機械停止処理を行わせる場合、報知部913は、許容閾値を超える区間を報知する。よって、搬送経路700が複雑であっても、搬送経路700の全体を分解することなく、詰まりが発生した区間は特定され得る。よって、詰まりが発生した区間のみを分解し、清掃することが可能となり、修理時間を短縮することができる。
また、許容閾値を超える区間がある場合、入口側区間に配置されている搬送部材Xの駆動は停止する。また、許容閾値を超える区間がある場合、出口側区間に配置されている搬送部材Xの駆動は継続する。よって、搬送経路700の全体を停止させることは回避される。したがって、高い生産性を維持することができる。
また、許容閾値を超える区間がある場合、入口側区間に配置されている搬送部材Xにより搬送される廃トナーの搬送速度は低減される。一方、許容閾値を超える区間がある場合、出口側区間に配置されている搬送部材Xにより搬送される廃トナーの搬送速度は維持される。よって、搬送経路700の全体を停止させることは回避される。したがって、高い生産性を維持することができる。
また、搬送部材Xの駆動を再開させる場合、入口側区間に配置されている搬送部材Xにより搬送される廃トナーの搬送速度は通常速度よりも速い速度に増加する。よって、通常動作に復帰する際に通常速度よりも速い速度に廃トナーの搬送速度は制御される。したがって、詰まり解消処理のときに減少させた廃トナーの搬送量を補うことができ、全体として、見かけ上の廃トナーの搬送量を通常時における廃トナーの搬送量と同等にすることができる。
以上、本発明に係る画像形成装置5を実施形態に基づいて説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、変更を加えてもよい。
例えば、本実施形態においては、検出部801が駆動部850の電流値を検知する一例について説明したが、特にこれに限定されるものではない。例えば、駆動部850により駆動する搬送部材Xの回転数を検知する構成であってもよい。具体的には、検出部801が搬送部材Xの回転数を検知するロータリエンコーダーから構成されてもよい。
また、画像形成部60が中間転写方式を利用する構成である一例について説明したが、特にこれに限定されるものではない。例えば、画像形成部60は、多重転写方式を利用する構成であってもよい。また、画像形成部60は、ベルト転写方式を利用する構成であってもよい。
また、画像形成装置5は、カラー複合機に適用して好適である一例について説明したが、特にこれに限定されるものではない。例えば、画像形成装置5は、モノクロ複合機に適用しても好適である。
また、報知部913がタッチパネルディスプレイからなる一例について説明したが、これに限らず、音声入力装置及び音声出力装置からなるものであってもよい。また、音声と、画像とを同時に出力できるものであってもよい。
5 画像形成装置
11 画像形成装置本体
12 画像読取部
121 第1のプラテンガラス
122 第2のプラテンガラス
123 光源
124〜126 ミラー
127 結像光学部
128 イメージセンサー
13 操作表示部
14 自動原稿送り装置
141 原稿載置部
142a,142b,143,144 ローラー
145 反転部
146 排紙皿
20 給紙部
200 給紙カセット
201 送り出しローラー
30 搬送部
300 搬送経路
302A 給紙ローラー
302B,302C,302D 搬送ローラー
303 レジストローラー
304 排紙ローラー
305 排紙トレイ
306 分岐部
307A 循環通紙路
307B 反転搬送路
307C 再給紙搬送路
41 制御部
43 画像処理部
60 画像形成部
601,601Y,601M,601C,601K 画像形成ユニット
611,611Y,611M,611C,611K LED書き込みユニット
612,612Y,612M,612C,612K 現像部
613,613Y,613M,613C,613K 感光ドラム
614,614Y,614M,614C,614K 帯電部
616,616Y,616M,616C,616K クリーニング部
620 中間転写部
621 中間転写ベルト
622,622Y,622M,622C,622K 一次転写ローラー
623 二次転写ローラー
624 ベルトクリーニング装置
630 定着部
631 加熱ローラー
632 加圧ローラー
633 加熱部
81 位置決め検知部
83 温度検知部
700,701〜704 搬送経路
800,801、802〜806 検出部
850,851、852〜856 駆動部
901 回収容器
911 制御部
913 報知部
I〜VI,I’ 区間
X、X_1、X_1’、X_2〜X_6 搬送部材
P 用紙
11 画像形成装置本体
12 画像読取部
121 第1のプラテンガラス
122 第2のプラテンガラス
123 光源
124〜126 ミラー
127 結像光学部
128 イメージセンサー
13 操作表示部
14 自動原稿送り装置
141 原稿載置部
142a,142b,143,144 ローラー
145 反転部
146 排紙皿
20 給紙部
200 給紙カセット
201 送り出しローラー
30 搬送部
300 搬送経路
302A 給紙ローラー
302B,302C,302D 搬送ローラー
303 レジストローラー
304 排紙ローラー
305 排紙トレイ
306 分岐部
307A 循環通紙路
307B 反転搬送路
307C 再給紙搬送路
41 制御部
43 画像処理部
60 画像形成部
601,601Y,601M,601C,601K 画像形成ユニット
611,611Y,611M,611C,611K LED書き込みユニット
612,612Y,612M,612C,612K 現像部
613,613Y,613M,613C,613K 感光ドラム
614,614Y,614M,614C,614K 帯電部
616,616Y,616M,616C,616K クリーニング部
620 中間転写部
621 中間転写ベルト
622,622Y,622M,622C,622K 一次転写ローラー
623 二次転写ローラー
624 ベルトクリーニング装置
630 定着部
631 加熱ローラー
632 加圧ローラー
633 加熱部
81 位置決め検知部
83 温度検知部
700,701〜704 搬送経路
800,801、802〜806 検出部
850,851、852〜856 駆動部
901 回収容器
911 制御部
913 報知部
I〜VI,I’ 区間
X、X_1、X_1’、X_2〜X_6 搬送部材
P 用紙
Claims (13)
- 像担持体に形成されるトナー像により画像を形成する画像形成装置であって、
前記像担持体に残留する廃トナーが搬送される経路である搬送経路と、
前記搬送経路に割り当てられている区間ごとに配置され、前記廃トナーを搬送する搬送部材と、
前記搬送部材ごとに設けられ、前記搬送部材を駆動する駆動部と、
前記駆動部ごとに設けられ、前記搬送部材の搬送負荷を検出する検出部と、
前記割り当てられている区間ごとに、前記検出部により検出される前記搬送部材の搬送負荷に基づき、前記駆動部により前記廃トナーの搬送量を制御する制御部と、
を備える、
画像形成装置。 - 前記制御部は、
前記割り当てられている区間のうち、前記検出部により検出される前記搬送部材の搬送負荷が許容閾値を超える区間がある場合、前記許容閾値を超える区間の入口の上流側に相当する入口側区間を通過する前記廃トナーの搬送量を現在の前記廃トナーの搬送量未満にさせつつ、前記許容閾値を超える区間の出口の下流側に相当する出口側区間を通過する前記廃トナーの搬送量を現在の前記廃トナーの搬送量に維持させる、
請求項1に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、
前記入口側区間を通過する前記廃トナーの搬送量を制御する場合、前記入口側区間に配置されている前記搬送部材を駆動する前記駆動部を制御する、又は
前記出口側区間を通過する前記廃トナーの搬送量を制御する場合、前記出口側区間に配置されている前記搬送部材を駆動する前記駆動部を制御する、
請求項2に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、
前記許容閾値を超える区間において、前記廃トナーの詰まり状態を解消する動作を行う詰まり解消期間が終了するまで、前記搬送部材により搬送される前記廃トナーの搬送方向を、上流から下流に向かう正常方向と、前記正常方向の逆方向とに交互に変更させる処理である詰まり解消処理を行わせる、
請求項3に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、
前記詰まり解消期間が終了する場合、前記詰まり解消処理が行われた区間に配置されている前記搬送部材により搬送される前記廃トナーの搬送方向を前記正常方向に戻させる、
請求項4に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、
前記詰まり解消処理を行わせている間であって、且つ前記入口側区間の上流側に相当する上流側区間に配置されている前記搬送部材の搬送負荷が前記許容閾値を超えない限り、前記上流側区間から搬送される前記廃トナーの搬送量を現在の前記廃トナーの搬送量に維持させる、
請求項5に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、
前記詰まり解消期間の終了を第1の契機として前記搬送部材の駆動を通常復帰状態で再開させる第2の契機が設定され、且つ前記第2の契機を遅延させる遅延期間が設定されている場合、前記遅延期間が経過してから前記入口側区間に配置されている前記搬送部材の駆動を再開させる、
請求項6に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、
前記搬送部材の駆動を再開させてから前記許容閾値を超える区間があり、且つ前記許容閾値を超える回数が、前記廃トナーが前記詰まり状態から固着状態であるパッキング状態に遷移するか否かを判定する閾値であるリトライ回数を超える場合、前記廃トナーの搬送を停止させる処理である機械停止処理を行わせる、
請求項7に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、
前記機械停止処理として、
前記許容閾値を超える区間、前記入口側区間、及び前記上流側区間のそれぞれを通過する前記廃トナーの搬送を停止させている間であって、且つ、前記廃トナーを排出させる期間である排出期間が経過しない場合、前記出口側区間を通過する前記廃トナーの搬送を行い、又は
前記許容閾値を超える区間、前記入口側区間、及び前記上流側区間のそれぞれを通過する前記廃トナーの搬送を停止させている間であって、且つ、前記廃トナーを排出させる期間である排出期間が経過する場合、前記出口側区間を通過する前記廃トナーの搬送を停止させる、
請求項8に記載の画像形成装置。 - 前記搬送経路に関する報知を行う報知部
をさらに備え、
前記制御部は、
前記機械停止処理を行わせる場合、前記報知部に前記許容閾値を超える区間の位置を報知させる、
請求項9に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、
前記許容閾値を超える区間がある場合、前記入口側区間に配置されている前記搬送部材の駆動を停止させつつ、前記出口側区間に配置されている前記搬送部材の駆動を継続させる、
請求項7に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、
前記許容閾値を超える区間がある場合、前記入口側区間に配置されている前記搬送部材により搬送される前記廃トナーの搬送速度を前記廃トナーの通常速度よりも低減させつつ、前記出口側区間に配置されている前記搬送部材により搬送される前記廃トナーの搬送速度を前記廃トナーの通常速度に維持させる、
請求項7に記載の画像形成装置。 - 前記制御部は、
前記搬送部材の駆動を通常復帰状態で再開させる場合、前記入口側区間に配置されている前記搬送部材により搬送される前記廃トナーの搬送速度を前記廃トナーの通常速度よりも速い速度に増加させる、
請求項12に記載の画像形成装置。
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JP2016090179A JP2017198875A (ja) | 2016-04-28 | 2016-04-28 | 画像形成装置 |
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-
2016
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JP2020086309A (ja) * | 2018-11-29 | 2020-06-04 | キヤノン株式会社 | 画像形成装置 |
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