JP2017198467A - 検出回路、電源装置、及び画像形成装置 - Google Patents

検出回路、電源装置、及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】交流電源の交流電圧の検出精度を高めること。【解決手段】一端を交流電源10のLIVEラインに接続されたYコンデンサC1と、一端を交流電源10のNEUTRALラインに接続されたYコンデンサC2と、YコンデンサC1の他端及びYコンデンサC2の他端と接続され、YコンデンサC1とYコンデンサC2を介して入力される交流電源10の交流電圧を全波整流するブリッジダイオードBD1と、抵抗R1を有し、ブリッジダイオードBD1から出力された電流を抵抗R1に流すことにより出力電圧Vrに変換する電圧変換部と、交流電源10の周波数を検出する周波数検出部102と、電圧変換部から出力された出力電圧Vrと、周波数検出部102により検出された周波数と、に基づいて、交流電源10の交流電圧Vacを検出するCPU101と、を備える。【選択図】図3

Description

本発明は、交流電源の電圧やゼロクロスポイントを検出する検出回路、電源装置、及び画像形成装置に関する。
電気回路の一次側に入力される交流電源の電圧やゼロクロスポイントを二次側で検出する方法として、一次側と二次側とを絶縁する結合コンデンサに流れる電流を利用して検出する方法がある。例えば特許文献1では、結合コンデンサに流れる電流を用いて、一次側に入力される交流電源の電圧を検出する方法が提案されている。また、例えば特許文献2では、結合コンデンサに流れる電流を用いて、一次側に入力される交流電源のゼロクロスポイントを検出する方法が提案されている。
特開2014−150667号公報 特開2014−193018号公報
しかしながら、結合コンデンサに流れる電流を用いて交流電源の電圧やゼロクロスポイントを検出する場合に、交流電源の周波数変動や電圧変動、結合コンデンサの容量ばらつきにより、交流電圧やゼロクロスポイントの検出精度が低下するという課題がある。
本発明は、このような状況のもとでなされたもので、交流電源の交流電圧の検出精度を高めることを目的とする。
前述の課題を解決するために、本発明は、以下の構成を備える。
(1)一端を交流電源の第一のラインに接続された第一のコンデンサと、一端を前記交流電源の第二のラインに接続された第二のコンデンサと、前記第一のコンデンサの他端及び前記第二のコンデンサの他端と接続され、前記第一のコンデンサと前記第二のコンデンサを介して入力される前記交流電源の交流電圧を全波整流する整流手段と、抵抗を有し、前記整流手段から出力された電流を前記抵抗に流すことにより第一の電圧に変換する電圧変換部と、前記交流電源の周波数を検出する周波数検出手段と、前記電圧変換部から出力された前記第一の電圧と、前記周波数検出手段により検出された前記周波数と、に基づいて、前記交流電源の交流電圧を検出する電圧検出手段と、を備えることを特徴とする検出回路。
(2)一端を交流電源の第一のラインに接続された第一のコンデンサと、一端を前記交流電源の第二のラインに接続された第二のコンデンサと、前記第一のコンデンサの他端及び前記第二のコンデンサの他端と接続され、前記第一のコンデンサと前記第二のコンデンサを介して入力される前記交流電源の交流電圧を全波整流する整流手段と、抵抗を有し、前記整流手段から出力された電流を前記抵抗に流すことにより第一の電圧に変換する電圧変換部と、前記電圧変換部から出力された前記第一の電圧に基づいて、前記交流電源のゼロクロスタイミングを検出するゼロクロス検出手段と、を備えることを特徴とする検出回路。
(3)交流電源から入力される交流電圧を直流電圧に変換する変換部と、前記(1)又は前記(2)に記載の検出回路と、前記変換部を制御する制御手段と、を備えることを特徴とする電源装置。
(4)交流電源から入力される交流電圧を直流電圧に変換する変換部と、前記(1)に記載の検出回路と、前記変換部を制御する制御手段と、を備え、前記電圧検出手段は、前記制御手段であることを特徴とすることを特徴とする電源装置。
(5)交流電源から入力される交流電圧を直流電圧に変換する変換部と、前記(2)に記載の検出回路と、前記変換部を制御する制御手段と、を備え、前記ゼロクロス検出手段は、前記制御手段であることを特徴とする電源装置。
(6)記録材に画像形成を行う画像形成手段と、前記(3)〜(5)のいずれかに記載の電源装置と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
(7)記録材に画像形成を行う画像形成手段と、前記(1)又は(2)に記載の検出回路と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
(8)記録材に画像形成を行う画像形成手段と、前記(1)に記載の検出回路と、前記画像形成手段を制御するコントローラと、を備え、前記電圧検出手段は、前記コントローラであることを特徴とすることを特徴とする画像形成装置。
(9)記録材に画像形成を行う画像形成手段と、前記(2)に記載の検出回路と、前記画像形成手段を制御するコントローラと、を備え、前記ゼロクロス検出手段は、前記コントローラであることを特徴とすることを特徴とする画像形成装置。
(10)前記(1)に記載の検出回路と、記録材にトナー像を形成する画像形成手段と、前記トナー像を加熱、加圧して、記録材に定着させる定着装置と、前記定着装置への電力供給、遮断を行うスイッチと、前記画像形成手段、前記定着装置、前記スイッチを制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記電圧検出手段により検出された前記交流電圧に基づいて算出した前記定着装置へ供給可能な電力の最大デューティに応じて、前記定着装置への電力供給を制御することを特徴とする画像形成装置。
(11)前記(2)に記載の検出回路と、記録材にトナー像を形成する画像形成手段と、前記トナー像を加熱、加圧して、記録材に定着させる定着装置と、前記定着装置への電力供給、遮断を行うスイッチと、前記画像形成手段、前記定着装置、前記スイッチを制御するコントローラと、を備え、前記コントローラは、前記ゼロクロス検出手段により検出された前記ゼロクロスタイミングに基づいて、前記スイッチを制御することを特徴とする画像形成装置。
本発明によれば、交流電源の交流電圧の検出精度を高めることができる。
実施例1〜4の画像形成装置の概略構成を示す断面図 実施例1〜4の電源装置の構成を示す回路図 実施例1の波形検出回路の回路図 実施例1の交流電源の電圧、周波数、出力電圧の関係を示すグラフ 実施例1の画像形成装置の制御シーケンスを示すフローチャート 実施例2の波形検出回路の回路図 実施例2の不揮発性メモリに格納された補正値の例を示す図 実施例3の波形検出回路の回路図 実施例3の交流電源の周波数Fac、ゼロクロスタイミングを検出する方法を説明する図、及び遅延時間を格納したテーブルの例を示す図 実施例3の画像形成装置の制御シーケンスを示すフローチャート 実施例4の波形検出回路の回路図 実施例4の画像形成装置の制御シーケンスを示すフローチャート
以下に、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[画像形成装置の構成]
図1は、実施例1の交流電源の波形検出回路を適用可能な、電子写真記録技術を用いた画像形成装置1の概略構成を示す断面図である。給紙カセット11に積載された記録材である記録紙は、ピックアップローラ12によって1枚ずつ給紙カセット11から給紙され、給紙ローラ13によってレジストレーションローラ14に向けて搬送される。搬送された記録紙は、レジストレーションローラ14によって、所定のタイミングで転写ローラ20へと搬送される。プロセスカートリッジ15は、帯電部16、現像手段である現像ローラ17、クリーニング手段であるクリーナ18、及び感光体である感光ドラム19を含んで、一体的に構成されている。感光ドラム19は帯電部16によって表面を一様に帯電された後、露光手段であるスキャナユニット21により画像信号に基づいた露光が行われる。スキャナユニット21内のレーザダイオード22から画像信号に応じて出射されるレーザ光は、回転多面鏡23及び反射ミラー24を介して、感光ドラム19上に静電潜像を形成する。感光ドラム19上に形成された静電潜像は、現像ローラ17によってトナーが付着され、トナー像として可視化される。可視化されたトナー像は、転写ローラ20によって、レジストレーションローラ14から搬送されてきた記録紙に転写される。
トナー像が転写された記録紙は定着装置40に搬送され、未定着のトナー像は定着装置40により加熱加圧処理が行われ、記録紙に定着される。そして、記録紙は中間排紙ローラ26、排紙ローラ27によって画像形成装置1の本体外に排出され、一連のプリント動作が完了する。モータ30は、プロセスカートリッジ15、定着装置40等の画像形成装置1の各ユニットを駆動する。電源装置50は交流電源10と接続され、画像形成装置1内の各装置に電力を供給する。また、画像形成装置1は、画像形成装置全体を制御するコントローラである、後述するCPU101(図2参照)によって制御される。
[電源装置の構成]
図2は、電源装置50の構成を示す概略回路図である。電源装置50は、定着装置40への電力供給を制御する定着制御回路104と、画像形成装置1に電力を供給するDC/DCコンバータ103、波形検出回路100から構成されている。波形検出回路100は、交流電源10の交流電圧の検出を行うための回路であり、詳細については後述する。また、定着制御回路104、DC/DCコンバータ103、及び波形検出回路100は、画像形成装置1を制御するCPU101によって制御される。なお、制御手段であるCPU101は、ROM101a、RAM101b、時間計測を行うための計測手段であるタイマ(不図示)を有している。CPU101は、ROM101aに書き込まれた制御プログラムの内容にしたがって、画像形成装置1の制御を行う。また、RAM101bは、制御に用いる変数や、画像データ等が保存される不揮発性メモリである。
まず、変換部であるDC/DCコンバータ103について説明する。交流電源10から入力された交流電圧Vacは、全波整流手段であるブリッジダイオードBD10により整流され、平滑手段であるコンデンサC10に充電されて直流電圧Vinが生成される。生成された直流電圧Vinは、DC/DCコンバータ103に入力される。DC/DCコンバータ103は、入力された直流電圧Vinを不図示のトランスにより直流電圧VCCに変換し、画像形成装置1内の各負荷に供給する。また、DC/DCコンバータ103は、CPU101から出力されるWs信号に応じて、動作状態をスタンバイ状態又はスリープ状態に切り替える。Ws信号がHigh(ハイレベル)状態の場合には、DC/DCコンバータ103はスタンバイ状態となり、出力電圧VCCとして24V(第二の電圧)の直流電圧を出力する。一方、Ws信号がLow(ローレベル)状態の場合には、DC/DCコンバータ103はスリープ状態となり、出力電圧VCCとして5V(第三の電圧)の直流電圧を出力する。
次に、定着装置40の発熱体RH1への電力供給を制御する定着制御回路104について説明する。定着制御回路104は、双方向サイリスタQ1(以下、トライアックQ1という)、一次・二次間の沿面距離を確保するためのデバイスであるフォトトライアックカプラSSR1、トランジスタQ2、抵抗R2〜R7から構成されている。トランジスタQ2は、CPU101から出力されるDrive信号により制御され、Drive信号がハイレベルのときにはオンし、ローレベルのときにはオフする。なお、抵抗R6、R7は、トランジスタQ2を駆動するための抵抗である。Drive信号がハイレベルでトランジスタQ2がオンすると、フォトトライアックカプラSSR1の二次側発光ダイオードが導通状態となり、プルアップ抵抗R5を介して、電圧VCCから二次側発光ダイオードに電流が流れる。これにより、フォトトライアックカプラSSR1の一次側トライアックが導通状態になり、その結果、交流電源10から定着装置40への電力供給、遮断を行うスイッチであるトライアックQ1も導通状態となる。そして、交流電源10のゼロクロスタイミング(交流電圧が0Vになるタイミング)で消弧するまで、トライアックQ1は導通状態を保持する。なお、抵抗R2、R3はトライアックQ1を駆動するための抵抗である。
一方、Drive信号がローレベルのときには、トランジスタQ2はオフする。トランジスタQ2がオフすると、フォトトライアックカプラSSR1の二次側発光ダイオードは非導通状態となり、二次側発光ダイオードには電流が流れなくなる。これにより、フォトトライアックカプラSSR1の一次側トライアックも非導通状態になり、その結果、トライアックQ1も非導通状態となる。
また、定着装置40の発熱体RH1の温度は、サーミスタTH1によって検知され、抵抗R4により分圧された電圧がTH信号として、CPU101に入力される。CPU101では、サーミスタTH1による検知温度と定着装置40の発熱体RH1の設定目標温度に基づき、例えばPID制御により、発熱体RH1に供給するべき電力Duty(制御Dutyともいう)を演算する。さらに、CPU101は、供給する電力Dutyに対応した位相角(位相制御の場合)、波数(波数制御の場合)等の制御レベルに換算し、制御条件に基づいて、トライアックQ1のオン・オフを制御する。
[波形検出回路の構成]
図3は、図2に示す電源装置50に設けられた波形検出回路100の構成を示す回路図である。図3において、交流電源10からは、LIVEライン(第一のライン)とNEUTRALライン(第二のライン)間に交流電圧Vacが入力される。交流電源10のLIVEラインとブリッジダイオードBD1との間には、第一のコンデンサであるコンデンサC1が接続され、NEUTRALラインとブリッジダイオードBD1との間には、第二のコンデンサであるコンデンサC2が接続されている。即ち、コンデンサC1の一端はLIVEラインに接続され、他端はブリッジダイオードBD1に接続されている。一方、コンデンサC2の一端はNEUTRALラインに接続され、他端はブリッジダイオードBD1に接続されている。コンデンサC1(以下、YコンデンサC1という)、コンデンサC2(以下、YコンデンサC2という)は、一次〜二次間の絶縁を確保するための強化絶縁機能を有する。交流電圧Vacは、YコンデンサC1、YコンデンサC2によって電流変換され、全波整流手段であるブリッジダイオードBD1によって整流される。電圧変換部である抵抗R1は、LIVEラインとNEUTRALラインの間を流れる電流の電流値に応じた電圧に変換するための抵抗であり、ブリッジダイオードBD1によって整流された電流を出力電圧Vrに変換する。第一の電圧である出力電圧VrはCPU101に入力され、CPU101は入力された出力電圧Vrに基づき、交流電源10の交流電圧Vacの電圧値を検出する。なお、CPU101は、入力される出力電圧VrをA/D変換して、出力電圧Vrのピーク電圧値(以下、出力電圧Vrの電圧値ともいう)を検出するものとする。
周波数検出手段である周波数検出部102は、不図示のフォトカプラを有し、交流電源10のLIVEラインとNEUTRALライン間の交流電圧Vacが不図示のフォトカプラの一次側フォトダイオードに入力される。入力される交流電圧Vacの正負に応じて、不図示のフォトカプラの一次側フォトダイオードは導通状態、又は非導通状態となる。一次側フォトダイオードの導通状態、又は非導通状態に応じて、不図示のフォトカプラの二次側フォトトランジスタがオン、オフし、二次側フォトトランジスタから交流電圧波形を半波整流した矩形波(パルス信号)が出力される。周波数検出部102は、このオン状態及びオフ状態が交互に切り替わるパルス信号を周波数信号Fsとして、CPU101に出力する出力部を有する。CPU101は、入力された周波数信号Fsのオン周期(オン状態から次のオン状態までの周期)又はオフ周期(オフ状態から次のオフ状態までの周期)を不図示のタイマで測定する。CPU101は、測定されたオン周期又はオフ周期により、交流電源10の電源周波数Fac(以下、周波数Facという)を検出することができる。このように、CPU101は、周波数Facを算出(検出)する周波数検出手段として機能する。なお、ここで説明した周波数検出部102の構成は一例であり、その他の構成でもよいし、周波数検出部102の内部で電源周波数を検出し、検出された電源周波数を周波数信号Fsとして出力する構成でもよい。
ここで、交流電源10から入力される交流電圧Vacは、出力電圧Vr、周波数Facを用いて、以下の式(1)のように表わすことができる。
交流電圧Vac ∝ 出力電圧Vr/周波数Fac・・・(1)
[交流電圧、出力電圧、電源周波数の関係]
図4は、交流電源10から入力される交流電圧Vacが80Vrms、100Vrms、120Vrmsの場合における、出力電圧Vrのピーク電圧値と交流電源10の電源周波数Facの関係を示したグラフである。図4の横軸は、交流電源の周波数(40Hz〜80Hz)(単位:Hz)を示し、縦軸は、出力電圧Vr(0V〜1V)(単位:V)を示す。図4のグラフは、上から順に、交流電源の交流電圧Vacが120Vrms、100Vrms、80Vrmsの場合の出力電圧Vrのピーク電圧値と交流電源10の電源周波数Facの関係を示している。
図4において、例えば、交流電圧Vacが100Vrmsの場合には、周波数が50Hzから60Hzに変動すると、出力電圧Vrのピーク電圧値は約470mVから約565mVとなり、約20%変動してしまう。そのため、交流電源10の周波数Facが変動する場合には、出力電圧Vrだけに基づいて、交流電圧Vacの正確な電圧値を取得(算出)することができない。そこで、CPU101は、波形検出回路100から出力された出力電圧Vr、周波数信号Fsに基づき、図4に示す交流電圧、出力電圧、電源周波数の関係から、交流電圧Vacを検出する。
図4に示すように、出力電圧Vrと周波数Facの関係は、以下の式(2)のように表すことができる。
出力電圧Vr=K1×周波数Fac+K2・・・(2)
なお、K1は周波数Facに対する係数、K2は定数とする。前述したROM101aには、交流電圧Vacが80Vrms、100Vrms、120Vrmsに対応した式(2)が記憶されている。CPU101は、周波数信号Fsに応じて算出された交流電源10の電源周波数Facを式(2)に代入することにより、交流電圧Vacが80Vrms、100Vrms、120Vrmsに応じた出力電圧Vrを求めることができる。そして、CPU101は、入力された出力電圧Vrに応じて、交流電圧Vacが80Vrms、100Vrms、120Vrmsに応じた出力電圧Vrを線形補間することにより、出力電圧Vr及び周波数Facに応じた交流電圧Vacを算出することができる。このように、CPU101は、交流電圧Vacを算出(検出)する電圧検出手段として機能する。なお、ここでは、式(2)はCPU101のROM101aに記憶されている構成で説明したが、後述する第一の記憶手段である不揮発性メモリ105(図6参照)に記憶されている構成でもよい。さらに、図4に示す交流電圧Vac、出力電圧Vrのピーク電圧値、交流電源10の電源周波数Facは、それぞれ対応づけてCPU101のROM101aや不揮発性メモリ105(図6参照)に記憶されているものとする。
[定着装置への電力供給制御]
次に、波形検出回路100を用いた交流電圧Vacの検出結果に基づいた、画像形成装置1や電源装置50の制御について説明する。図5は、本実施例のCPU101による、電源装置50のスタンバイ状態やスリープ状態の状態制御や、定着装置40への電力供給制御の制御シーケンスを説明するフローチャートである。図5の処理は、画像形成装置1の電源がオンされ、CPU101が立ち上がると起動され、CPU101により実行される。
ステップ(以下、Sという)301では、CPU101はプリント(印刷)開始を要求するプリント要求があるかどうかを判断し、プリント要求があると判断した場合には処理をS302に進め、プリント要求がないと判断した場合には、処理をS301に戻す。S302では、CPU101は、波形検出回路100から出力された出力電圧Vrのピーク電圧値と周波数信号Fsに基づいて、上述した方法により交流電源10の電圧Vacを算出する。S303では、CPU101は、S302で算出した交流電圧Vacに基づいて、電源装置50をスタンバイ状態に移行可能かどうかを判断する。即ち、CPU101は、プリント要求に応じて、交流電圧Vacが、DC/DCコンバータ103及び定着制御回路104が動作可能な電圧範囲かどうかを判断する。CPU101は、算出した交流電圧Vacが所定の電圧範囲(例えば85Vrms〜140Vrms)の場合には、電源装置50をスタンバイ状態に移行可能と判断し、処理をS304に進める。一方、CPU101は、算出した交流電圧Vacが所定の電圧範囲外(例えば85Vrms未満)の場合には、電源装置50をスタンバイ状態に移行不可能と判断し、処理をS302に戻す。
S304では、CPU101は、Ws信号をLow(ローレベル)状態からHigh(ハイレベル)状態に設定し、DC/DCコンバータ103をスタンバイ状態に移行させ、画像形成装置1をプリント可能な状態に移行させる。S305では、CPU101は、定着装置40への電力供給制御を行う前に、S302と同様に、波形検出回路100から出力された出力電圧Vrのピーク電圧値と周波数信号Fsに基づいて、交流電源10の交流電圧Vacを算出する。S306では、CPU101は、S305で算出した交流電圧Vacに基づいて、定着装置40に供給可能な電力の最大Duty(最大デューティ)の演算を行う。最大Dutyは、最大Duty=定着装置40に供給可能な最大電力/(交流電圧Vac2/発熱体RH1の抵抗値)により求めることができる。ここで、定着装置40に供給可能な最大電力は、使用可能な電圧範囲内の最大電圧と発熱体RH1の抵抗値により算出することができる。例えば、使用可能な電圧範囲が100V〜140Vの場合には、定着装置40に供給可能な最大電力=(140V×140V)/発熱体RH1の抵抗値により算出することができる。ここでは、発熱体RH1の抵抗値として、設計上の抵抗値を使用しているが、実際に使用するヒータRH1の抵抗値のばらつきにより、算出した最大Dutyにもばらつきを生じる。そのため、例えば定着装置40に不揮発性メモリを設け、定着装置40に使用している発熱体RH1の抵抗値をこの不揮発性メモリに格納しておく。そして、CPU101は、最大Dutyを算出する際に定着装置40に設けられた不揮発性メモリから発熱体RH1の抵抗値を読み出すことにより、精度よく最大Dutyを算出することができる。
S307では、CPU101は、制御Dutyの上限値を最大Duty(制御Duty≦最大Duty)として、発熱体RH1の設定された目標温度とサーミスタTH1により検知された温度に基づいて、PID制御を行い、制御Dutyを演算する。S308では、CPU101は、S307で求められた制御Dutyに基づき、発熱体RH1への電力供給を制御する。S309では、CPU101は、プリントが終了したかどうかを判断し、プリントが終了したと判断した場合には処理をS310に進め、プリントが終了していないと判断した場合には、処理をS305に戻す。S310では、CPU101は、Ws信号をHigh(ハイレベル)状態からLow(ローレベル)状態に設定し、DC/DCコンバータ103をスリープ状態に移行させて、処理をS301に戻す。
以上説明したように、本実施例によれば、交流電源の交流電圧の検出精度を高めることができる。特に、本実施例では、波形検出回路から出力される、Yコンデンサに流れる電流に基づく出力電圧と、周波数検出部から出力される周波数検知信号に基づいて、交流電源からの入力電圧を精度よく検出することができる。
実施例1で説明した波形検出回路100に設けたYコンデンサC1、C2は、その容量値に公差を有している場合がある。実施例1では、容量値のばらつきがないものとして、YコンデンサC1、C2の設計上の容量値に基づいて交流電圧Vacの算出を行った。実施例2では、YコンデンサC1、C2の容量値にばらつきがある場合の交流電圧Vacの算出方法について説明する。
[波形検出回路の構成]
図6は、本実施例の電源装置50に設けられた波形検出回路200の構成を示す回路図である。図6に示す波形検出回路200は、実施例1の図3に示す波形検出回路100と同じ回路構成である。図6では、図3と比べて、CPU101に接続された不揮発性メモリ105が追加されている点が異なる。実施例1では、周波数Facに基づいて出力電圧Vrを算出する式(2)がCPU101のROM101aに記憶されていることで説明したが、本実施例では、不揮発性メモリ105(図6)に記憶されているものとする。本実施例では、CPU101は、後述する不揮発性メモリ105に格納された情報を用いて、電圧変換部である抵抗R1の両端に発生する出力電圧Vrの電圧値を補正することにより、交流電圧Vacをより精度よく算出する。なお、実施例1と同様の構成については、同じ符号を付すことにより説明を省略する。
[Yコンデンサの容量値に応じた出力電圧の補正]
図6に示す波形検出回路200は、YコンデンサC1、C2を有している。実施例1では、YコンデンサC1、C2の容量値は、設計上の容量値と同じ容量値として、出力電圧Vr、周波数Facに基づいて、交流電圧Vacの算出を行った。ところが、YコンデンサC1、C2の容量値は公差を有しているため、YコンデンサC1、C2の容量値のばらつきにより出力電圧Vrの電圧値もばらつきを生じる場合がある。例えば、YコンデンサC1、YコンデンサC2の容量値が±10%の公差を有している場合には、算出される出力電圧Vrの電圧値も、±10%の変動が生じてしまうことになる。したがって、YコンデンサC1、C2の容量値の合計を容量Cとすると、前述した式(1)は、以下の式(3)のように表すことができる。
交流電圧Vac ∝ (出力電圧Vr/周波数Fac)×容量C・・・(3)
図7(A)は、交流電源10から入力される交流電圧Vacが100Vrms、周波数Facが50HzのときのYコンデンサC1、C2の容量値の合計である容量Cに対応する出力電圧Vrのピーク電圧値、及び補正係数αの一例を示す図である。図7(A)に示すデータは、交流電源10から入力される交流電圧Vacが100Vrms、周波数Facが50Hzの環境で、YコンデンサC1、C2の容量C毎の出力電圧Vrのピーク電圧値を予め測定したデータである。図7(A)に示すデータは、予め不揮発性メモリ105に格納されているものとする。また、交流電圧Vacが80Vrms、120Vrmsの場合や、周波数Facが40Hz、60Hz、70Hz、80Hzの場合についても、各容量Cに対する出力電圧Vrのピーク電圧値の測定が予め行われる。そして、測定されたデータは、図7(A)のデータと同様に、補正係数αと共に、不揮発性メモリ105に記憶されているものとする。
前述した実施例1の図3、本実施例の図6に示す波形検出回路のYコンデンサC1、C2の設計上の容量C、即ち、所定の容量値は3000pFである。ところが、上述したように、コンデンサの容量には公差がある。そのため、例えば、交流電源10から入力される交流電圧Vacが100Vrms、周波数Facが50Hzの場合、実際のYコンデンサC1、C2の容量値が2700pFの場合には、図7(A)より出力電圧Vrのピーク電圧値は423.76mVとなる。一方、YコンデンサC1、C2の容量値にばらつきがなく、設計上の容量値である3000pFの場合には、図7(A)より、出力電圧Vrのピーク電圧値は470.88mVとなる。
また、図7(A)に示す補正係数αは、検出された出力電圧Vrを設計上のコンデンサの容量値である3000pFのときの出力電圧Vrのピーク電圧値に補正するための係数である。このため、波形検出回路200に用いられているコンデンサC1、C2の容量値が設計上のコンデンサの容量値である3000pFの場合の補正係数αを1.0としている。例えば、コンデンサの容量が2700pFの場合には、図7(A)より、出力電圧Vrのピーク電圧値は、電圧値423.76mVが検出される。そして、コンデンサ容量が2700pFの場合の補正係数αを、出力電圧Vrのピーク電圧値423.76mVに乗ずることにより、コンデンサ容量が3000pFの場合の出力電圧Vrのピーク電圧値470.88mVに補正することができる。
そこで、波形検出回路200のYコンデンサC1、C2の実際の容量Cを算出するため、画像形成装置1の出荷前に出力電圧Vrのピーク電圧値の測定を行う。即ち、交流電源10から周波数Facが50Hz、交流電圧Vacが100Vrmsの交流電圧を入力したときの出力電圧Vrのピーク電圧値を測定する。そして、測定された出力電圧Vrと、予め不揮発性メモリ105に格納された図7(A)に示すデータに基づいて、YコンデンサC1、C2の実際の容量Cを算出する。なお、算出に際しては、図7(A)に示す容量C、出力電圧Vrの値は線形補間を行い、所望の出力電圧Vrの電圧値、容量Cを算出するものとする。そして、図7(A)より、算出された容量Cに対する補正係数αを求め、求めた補正係数αと算出された実際のYコンデンサC1、C2の容量Cを不揮発性メモリ105に格納する。本実施例では、出力電圧Vrに基づいて交流電圧Vacを算出する際には、検出された出力電圧Vrを不揮発性メモリ105から読み出した補正係数αにより補正して、コンデンサの容量Cが3000pFのときの交流電圧Vrを算出する。これにより、実際のコンデンサの容量Cに応じた出力電圧Vrを用いて交流電圧Vacを算出するので、より精度の高い交流電圧Vacを算出することができる。したがって、上述した式(3)は、以下の式(4)のように表すことができる。
交流電圧Vac=α×(出力電圧Vr/周波数Fac)・・・(4)
[交流電圧の算出]
図7(B)は、コンデンサの容量が3000pFのときの、交流電圧Vacと周波数Facに対応する出力電圧Vrのピーク電圧値の一例を示す図である。図7(B)において、横方向は交流電源10から入力される交流電圧Vac(単位:V)を示し、左側から順に、80V、90V、100V、110V、120Vを示す。同様に、縦方向は交流電源10の周波数Fac(単位:Hz)を示し、上から順に40Hz、50Hz、60Hz、70Hz、80Hzを示す。また、表中の数字は、該当する交流電圧Vac、周波数Facのときの出力電圧Vrのピーク電圧値(単位:mV)を示す。なお、図7(B)に示すデータは不揮発性メモリ105に格納されているものとする。また、図7(B)のデータはコンデンサの容量が3000pFのときのデータが格納されているものとする。コンデンサの容量が3000pFの場合のデータだけが記憶されているので、不揮発性メモリ105のメモリ容量を抑えることができる。
続いて、CPU101が図7(B)のデータを用いて交流電源10の交流電圧Vacを算出する方法について説明する。CPU101は、入力される出力電圧Vrに基づいて、出力電圧Vrのピーク電圧値を検出する。CPU101は、不揮発性メモリ105より格納された補正係数αを読み出し、検出された出力電圧Vrのピーク電圧値に補正係数αを乗ずる。これにより、CPU101は、YコンデンサC1、C2のコンデンサ容量が3000pFのときの出力電圧Vrを算出する。次に、CPU101は、周波数検出部102から入力された周波数信号Fsに基づいて、実施例1で説明した方法により、交流電源10の周波数Facを算出する。そして、CPU101は、図7(B)より、算出した出力電圧Vr及び周波数Facに対応する交流電圧Vacを算出する。なお、CPU101は、図7(B)のデータを用いて、交流電圧Vacを算出する際には、周波数Fac、交流電圧Vac、出力電圧Vrの値は線形補間を行い、算出するものとする。また、交流電圧Vacの検出結果に基づいて、CPU101が電源装置50のスタンバイ状態やスリープ状態の状態制御や定着装置40への電力供給制御を行う制御シーケンスは、実施例1の図5と同様であり、ここでの説明を省略する。なお、本実施例では、補正係数αやコンデンサの容量C、図7(B)に示すテーブルは、不揮発性メモリ105に格納していたが、CPU101に内蔵された不揮発性のメモリ101bに格納してもよい。
また、YコンデンサC1、C2の容量Cは、波形検出回路200が設置されている環境温度により変化する。そのため、例えば、予め不揮発性メモリ105に、コンデンサの容量C毎に、環境温度に対する容量値の補正値情報を記憶しておく。CPU101は、温度センサ等(不図示)を用いて環境温度を検出し、不揮発性メモリ105に記憶されたコンデンサの容量Cと、検出された環境温度に基づいて、不揮発性メモリ105から環境温度に対するコンデンサの容量値の補正値情報を読み出す。そして、CPU101は、読み出した補正値情報に基づいて出力電圧Vrを補正し、補正された出力電圧Vrと周波数Facに基づいて、図7(B)に示すデータより、交流電源10の電圧Vacを算出することができる。
以上説明したように、本実施例によれば、交流電源の交流電圧の検出精度を高めることができる。特に、本実施例では、波形検出回路から出力される、Yコンデンサに流れる電流に基づく出力電圧を、Yコンデンサの容量値のばらつきに応じて補正することにより、交流電源からの入力電圧をより精度よく、検出することができる。
実施例3では、波形検出回路の出力電圧を用いて、交流電源のゼロクロスタイミングを検出する方法について説明する。
[波形検出回路の構成]
図8は、本実施例の波形検出回路300の構成を示す回路図である。波形検出回路300は、交流電源10のゼロクロスタイミングと、周波数Facを検出するために用いる回路である。波形検出回路300では、実施例1、2で説明した波形検出回路100、200と比べて、周波数検出部102が削除され、交流電圧Vacを検出する電圧検出部106が追加されている。波形検出回路300は、CPU101に、実施例1、2と同様に出力電圧Vrを出力すると共に、電圧検出部106からは交流電源10から入力された交流電圧Vacの電圧値に応じた電圧信号Vsを出力する。CPU101は、波形検出回路300から入力される出力電圧Vrの電圧値に基づき、交流電源10の周波数Facと、交流電圧が0Vとなるゼロクロスタイミングを検出する。さらに、CPU101は、電圧検出部106から出力された電圧信号Vsに基づいて、交流電源10の交流電圧Vacを検出する。なお、電圧検出部106での交流電圧Vacの検出は、不図示の交流電圧検出用のトランスを用いて行う。即ち、電圧検出部106は、交流電圧Vacを、抵抗を介して電流として読み取り、読み取られた電流値に基づいて、交流電圧Vacの電圧値を示す電圧信号Vsを出力する。なお、ここで説明した電圧検出部106の構成は一例であり、その他の構成でもよい。また、実施例1、2と同様の回路構成については同じ符号を付すことにより、説明を省略する。さらに、実施例2で説明したYコンデンサC1、C2のコンデンサの容量C及び補正係数αは、不揮発性メモリ105に格納されているものとする。
[電源周波数、ゼロクロスタイミングの検出]
図9(A)は、CPU101が出力電圧Vrの電圧値に基づいて、交流電源10の周波数Fac及びゼロクロスタイミングを検出する方法を説明する図である。図9(A)において、上側の図は、交流電源10から入力された交流電圧Vacの電圧波形であり、横軸方向は時間、縦軸方向は電圧を示す。なお、交流電源10の電圧Vacは100Vrms、電源周波数Facは50Hzとする。一方、下側の図は、交流電源10から入力された交流電流が抵抗R1を流れることにより、抵抗R1の両端に生成される出力電圧Vrの電圧波形であり、横軸方向は時間、縦軸方向は電圧を示す。なお、出力電圧Vrは抵抗R1を電流が流れることにより生成される電圧であるため、出力電圧Vrの電圧波形は、交流電圧Vacの電圧波形に比べて、位相が90°進んでいる。
本実施例では、CPU101は、入力された出力電圧Vrの電圧値を検出し、検出された電圧値が所定の電圧である閾値電圧Vth未満(所定の電圧未満)かどうかを判断する。CPU101は、検出された電圧値が閾値電圧Vth未満(このときの時刻(以下、タイミングともいう)を時刻T_downという)であると判断すると、不図示のタイマをリセット後、スタートさせる。そして、CPU101は、その後、一旦、閾値電圧Vth以上になった出力電圧Vrの電圧値が再度、閾値電圧Vth未満になったかどうかを判断する。CPU101は、検出された電圧値が閾値電圧Vth未満になったと判断すると、不図示のタイマより、このとき(即ち、時刻T_down)のタイマ値を読み出す。このとき読み出されたタイマ値は時刻T_downから、次の時刻T_downまでの時間であり、この時刻T_downから次の時刻T_downまでの時間が、ゼロクロスタイミングの周期を示すゼロクロス周期P_zeroxである(図9(A))。そして、CPU101は、交流電源10の周波数Facを、算出されたゼロクロス周期P_zeroxに基づいて、以下の式(5)により算出することができる。
交流電源10の周波数Fac=1/(2×ゼロクロス周期P_zerox)・・式(5)
ここでは、時刻T_downの検出周期に基づいて、ゼロクロス周期P_zeroxを算出した。例えば、出力電圧Vrの電圧値が閾値電圧Vth以上(所定の電圧以上)になる時刻T_up(図9(A))の検出周期に基づいて、ゼロクロス周期P_zeroxを算出してもよい。
ところで、図9(A)の上側の図に示すように、交流電源10の交流電圧Vacの電圧波形の電圧が0Vになるゼロクロスタイミングは、次のようなタイミング(時刻)である。即ち、交流電圧Vacの出力電圧がピーク電圧となる時刻T_center(出力電圧Vrの電圧波形では電圧が0Vになるタイミング)から、ゼロクロス周期P_zeroxの2分の1の期間(=P_zerox/2)が経過したタイミングである。しかしながら、図9(A)の下側の図に示すように、時刻T_downから時刻T_centerの間、即ち、出力電圧Vrの電圧値が閾値電圧Vthから0Vまで低下するのに、遅延時間T_delayがかかる。そのため、正確な時刻T_centerを検知するには、遅延時間T_delayを求める必要がある。
しかしながら、遅延時間T_delayは、交流電圧Vac、交流電源10の周波数Fac、YコンデンサC1、C2の容量により変動するため、正確なゼロクロスタイミングT_zeroxを検知することができない。そこで、本実施例では、図9(B)に示すテーブルを予め第二の記憶手段である不揮発性メモリ105に記憶しておき、テーブルから対応する遅延時間T_delayを読み出し、交流電源10のゼロクロスタイミングT_zeroxを求めるものとする。図9(B)に示すテーブルは、YコンデンサC1、C2の容量Cが3000pFの場合の、交流電圧Vac、周波数Fac、遅延時間T_delayの関係を示すテーブルである。図9(B)において、縦方向(テーブルの各行)は、交流電源10の周波数Fac(単位:Hz)であり、40Hz、50Hz、60Hz、70Hz、80Hzから構成されている。また、図9(B)の横方向(テーブルの各列)は交流電圧Vac(単位:V)であり、80V、90V、100V、110V、120Vから構成されている。図9(B)のテーブル中の数値は、遅延時間T_delay(単位:msec(ミリ秒))を示す。なお、図9(B)に示すテーブルはYコンデンサC1、C2の容量が3000pFの場合のテーブルであるが、その他のYコンデンサC1、C2の容量に応じたテーブルが不揮発性メモリ105に格納されているものとする。
そして、ゼロクロスタイミングT_zeroxは、出力電圧Vrが閾値電圧Vth未満になる時刻T_downを基準(スタート時点)とすると、以下の式(8)から求めることができる。
ゼロクロスタイミングT_zerox=遅延時間T_delay+ゼロクロス周期P_zerox/2・・・式(8)
なお、ここでは、遅延時間T_delayを求める際に、図9(B)に示す不揮発性メモリ105に記憶されているテーブルのデータを使用したが、例えば、遅延時間T_delayを出力電圧Vrの電圧値に基づいて近似的に算出する方法でもよい。図9(A)の下側の図より、遅延時間T_delayは、時刻T_downと時刻T_upの中央のタイミング(=(時刻T_down+時刻T_up)/2)であることがわかる。そのため、出力電圧Vrの電圧が閾値電圧Vth未満になるタイミング(時刻)、及び閾値電圧Vth以上になるタイミング(時刻)を検出することにより、遅延時間T_delayを求めることができる。また、上述した交流電源10のゼロクロスタイミングT_zeroxを検出する方法は、時刻T_downを用いて説明したが、時刻T_upを用いて算出してもよい。本実施例では、交流電源10のゼロクロスタイミングT_zeroxを検出するのに、時刻T_up又は時刻T_downのどちらか一方を検出すればよいので、CPU101の制御を容易にすることができる。以上説明したように、CPU101は、ゼロクロスタイミングを検出するゼロクロス検出手段として機能する。
[定着装置への電力供給制御]
次に、交流電源10の周波数Fac及びゼロクロスタイミングT_zeroxの検出結果に基づいた画像形成装置1や電源装置50の制御について説明する。図10は、本実施例のCPU101による、電源装置50の状態制御や、定着装置40への電力供給制御の制御シーケンスを示すフローチャートである。図10の処理は、画像形成装置1の電源がオンされ、CPU101が立ち上がると起動され、CPU101により実行される。
S401では、CPU101は、プリント(印刷)を開始するプリント要求があるかどうかを判断し、プリント要求があると判断した場合には処理をS402に進め、プリント要求がないと判断した場合には、処理をS401に戻す。S402では、CPU101は、Ws信号をLow(ローレベル)状態からHigh(ハイレベル)状態に設定して、DC/DCコンバータ103をスタンバイ状態に移行させ、画像形成装置1をプリント可能な状態に移行させる。
S403では、CPU101は、出力電圧Vrの電圧値が閾値電圧Vth未満になるタイミングである時刻T_downを検出する。CPU101は、出力電圧Vrの電圧値が閾値電圧Vth未満になったことを検出すると、時間計測のために、不図示のタイマをリセットし、スタートさせる。S404では、CPU101は、一旦、閾値電圧Vth以上になった出力電圧Vrの電圧値が、再度、閾値電圧Vth未満になる時刻T_downを検出する。CPU101は、不図示のタイマよりタイマ値を読み出し、T_downの検出周期から2つの時刻T_down間の経過時間であるゼロクロス周期P_zeroxを算出する。S405では、CPU101は、S403で算出したゼロクロス周期P_zeroxと前述した式(5)により、交流電源10の周波数Facを算出する。S406では、CPU101は、電圧検出部106から出力された電圧信号Vsに基づいて、交流電源10の交流電圧Vacを検出する。
S407では、CPU101は、S405で算出した交流電源10の周波数Fac、S406で検出した交流電圧Vac、YコンデンサC1、C2の容量Cに基づいて、不揮発性メモリ105より対応する遅延時間T_delayを読み出す。S408ではCPU101は出力電圧Vrが閾値電圧Vth未満になる時刻T_down、S407で読み出した遅延時間T_delay、S404で算出したゼロクロス周期P_zeroxを用いて式(6)よりゼロクロスタイミングT_zeroxを算出する。
S409では、CPU101は、S406で算出した交流電圧Vacに基づいて、定着装置40に供給可能な電力の最大Dutyの演算を行う。最大Dutyの算出方法については、実施例1の図5(S307)で説明したので、ここでの説明は省略する。そして、CPU101は、制御Dutyの上限値を最大Duty(制御Duty≦最大Duty)として、発熱体RH1の設定目標温度とサーミスタTH1により検知された温度に基づいて、PID制御を行い、制御Dutyを演算する。S410では、CPU101は、S409で求められた制御DutyとゼロクロスタイミングT_zeroxに基づき、発熱体RH1への電力供給を制御する。S411では、CPU101は、プリントが終了したかどうかを判断し、プリントが終了したと判断した場合には処理をS412に進め、プリントが終了していないと判断した場合には、処理をS403に戻す。S412では、CPU101は、Ws信号をHigh(ハイレベル)状態からLow(ローレベル)状態に設定して、DC/DCコンバータ103をスリープ状態に移行させ、処理をS401に戻す。
以上説明したように、本実施例によれば、交流電源の交流電圧の検出精度を高めることができる。特に、本実施例では、Yコンデンサに流れる電流に基づく出力電圧の電圧値と電圧検出部により検出された交流電圧と基づいて、出力電圧が閾値電圧から0Vまで移行する遅延時間を求めることにより、精度よくゼロクロスポイントを検出することができる。
実施例1〜3では、交流電源の電源周波数を検出する周波数検出部や、交流電圧を検出する電圧検出部を有する波形検出回路を用いた交流電圧の検出方法やゼロクロスタイミングの検出方法について説明した。実施例4では、周波数検出部及び電圧検出部を備えていない波形検出回路を用いた交流電圧の検出方法やゼロクロスタイミングの検出方法について説明する。
[波形検出回路の構成]
図11(A)は、本実施例の波形検出回路400の構成を示す回路図である。波形検出回路400は、交流電源10のゼロクロスタイミング、交流電圧Vac及び周波数Facを検出するために用いる回路である。波形検出回路400では、実施例1、2で説明した波形検出回路100、200と比べて周波数検出部102が削除されており、実施例3で説明した波形検出回路300と比べて電圧検出部106が削除されている。波形検出回路400は、CPU101に、実施例1〜3と同様に出力電圧Vrを出力する。CPU101は、波形検出回路300から入力される出力電圧Vrの電圧値に基づき、交流電源10の周波数Facと、交流電圧が0Vとなるゼロクロスタイミングを検出する。さらに、CPU101は、出力電圧Vrのピーク電圧値、交流電源10の周波数Facに基づいて、交流電源10の交流電圧Vacを検出する。なお、上述した実施例と同様の回路構成については同じ符号を付すことにより、説明を省略する。また、実施例2で説明したYコンデンサC1、C2の容量C、補正係数α、実施例2の図7(B)及び実施例3の図9(B)に示すテーブルは、不揮発性メモリ105に格納されているものとする。
本実施例では、CPU101は、まず、実施例3にて説明した方法により、波形検出回路400から出力された出力電圧Vrの電圧値に基づき、交流電源10の周波数Facを算出する。続いて、CPU101は、波形検出回路400から出力された出力電圧Vrに基づいて、出力電圧Vrのピーク電圧値を検出する。次に、CPU101は、YコンデンサC1、C2の容量Cに応じた、不揮発性メモリ105に格納された補正係数αを読み出す。そして、CPU101は、読み出した補正係数αを用いて、検出された出力電圧Vrのピーク電圧値を補正し、YコンデンサC1、C2の容量Cが3000pFのときの出力電圧Vrを算出する。続いて、CPU101は、算出した交流電源10の周波数Fac及び出力電圧Vrに基づいて、前述した図7(B)のテーブルより交流電圧Vacを算出する。なお、ゼロクロスタイミングT_zeroxの算出方法については、実施例3で説明しているので、ここでの説明は省略する。このように、本実施例の波形検出回路400では、周波数検出部102(実施例1、2)や電圧検出部106(実施例3)等の回路を設けることなく、交流電源10の電圧Vac、周波数Fac、ゼロクロスタイミングT_zeroxを検出することができる。
また、図11(B)に示す波形検出回路410は、波形検出回路400の変形例である。波形検出回路410は、波形検出回路400の出力電圧Vrの出力端に、抵抗R40及びコンデンサC40から構成された平滑手段である平滑回路を接続した回路であり、コンデンサC40に充電された電圧が直流電圧VaとしてCPU101に入力される。CPU101は、平滑回路により平滑された直流電圧Vaの電圧値に基づいて、交流電源10の電圧Vacを検出すると共に、出力電圧Vrに基づいて、交流電源10の周波数FacやゼロクロスタイミングT_zeroxを検出することができる。
[交流電圧、電源周波数、ゼロクロスタイミングの検出]
図12は、本実施例の波形検出回路400を用いて、交流電源10の電圧Vac、周波数Fac、ゼロクロスタイミングT_zeroxを検出するための処理を示したフローチャートであり、CPU101により実行される。S501〜S503の処理は、実施例3の図10のS403〜S405の処理と同様であり、ここでの説明を省略する。S504では、CPU101は、波形検出回路400から出力された出力電圧Vrのピーク電圧値と、不揮発性メモリ105に格納された補正係数αにより、YコンデンサC1、C2の容量Cが3000pFのときの出力電圧Vrを算出する。そして、CPU101は、算出した出力電圧Vr、S503で算出した周波数Fac、図7(B)に示すテーブルにより、交流電源10の電圧Vacを算出する。S505、S506の処理は、実施例3の図10のS407、S408と同様の処理であり、ここでの説明を省略する。なお、実施例3の図10に示すS403〜S408の処理を、図12のS501〜S506の処理に置き換えることにより、図10は、実施例4での電源装置50の制御や定着装置40の電力供給制御の制御シーケンスを示すフローチャートとなる。
なお、上述した実施例では、CPU101は、画像形成装置1を制御する制御手段であると説明してきたが、例えば、各実施例の波形検出回路に設けられ、波形検出回路を制御するCPUであってもよい。さらに、CPU101は、各実施例の波形検出回路が実装された電源装置50のCPUであってもよい。また、上述した実施例では、波形検出回路は、電源装置内部に設けられているものとして説明したが、例えば、画像形成装置に設けられていてもよい。
以上説明したように、本実施例によれば、交流電源の交流電圧の検出精度を高めることができる。特に、本実施例では、波形検出回路に周波数検出部や電圧検出部を設けることなく、Yコンデンサに流れる電流に基づく出力電圧に基づいて、交流電源の交流電圧やゼロクロスポイントを精度よく検出することができる。
10 交流電源
101 CPU
102 周波数検出部
BD1 ブリッジダイオード
C1 Yコンデンサ
C2 Yコンデンサ
R1 抵抗

Claims (30)

  1. 一端を交流電源の第一のラインに接続された第一のコンデンサと、
    一端を前記交流電源の第二のラインに接続された第二のコンデンサと、
    前記第一のコンデンサの他端及び前記第二のコンデンサの他端と接続され、前記第一のコンデンサと前記第二のコンデンサを介して入力される前記交流電源の交流電圧を全波整流する整流手段と、
    前記整流手段に接続されており、前記整流手段から出力された電流が流れることにより前記電流を第一の電圧に変換する抵抗と、
    前記交流電源の周波数を検出する周波数検出手段と、
    前記抵抗によって変換された前記第一の電圧と、前記周波数検出手段により検出された前記周波数と、に基づいて、前記交流電源の交流電圧を検出する電圧検出手段と、
    を備えることを特徴とする検出回路。
  2. 前記第一の電圧の情報、前記周波数の情報、及び前記交流電圧の情報を対応づけて記憶する第一の記憶手段を備え、
    前記電圧検出手段は、前記第一の記憶手段より、前記第一の電圧及び前記周波数検出手段により検出された前記周波数に応じた前記交流電圧を取得することを特徴とする請求項1に記載の検出回路。
  3. 前記第一の記憶手段に記憶された前記交流電圧は、前記第一のコンデンサ及び前記第二のコンデンサの容量が所定の容量値であるときの前記第一の電圧に応じた電圧値であることを特徴とする請求項2に記載の検出回路。
  4. 前記電圧検出手段は、前記第一のコンデンサ及び前記第二のコンデンサの容量が前記所定の容量値とは異なる容量値である場合には、前記異なる容量値に応じて前記第一の電圧を補正し、補正された前記第一の電圧に基づいて、前記第一の記憶手段より前記交流電圧を取得することを特徴とする請求項3に記載の検出回路。
  5. 前記周波数検出手段は、前記交流電源の前記第一のライン及び前記第二のラインに接続され、前記交流電源から入力される前記交流電圧のゼロクロスタイミングを検出する毎にオン状態、オフ状態が切り替わる信号を出力する出力部と、時間を計測する計測手段と、を有し、
    前記周波数検出手段は、前記計測手段により前記出力部から出力される信号のオン状態から次のオン状態、又はオフ状態から次のオフ状態までの時間を計測し、計測された前記時間に基づいて、前記交流電源の周波数を検出することを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の検出回路。
  6. 前記第一の電圧を平滑する平滑手段を備え、
    前記電圧検出手段は、前記平滑手段により平滑された前記第一の電圧により、前記第一の電圧のピーク電圧を求めることを特徴とする請求項5に記載の検出回路。
  7. 一端を交流電源の第一のラインに接続された第一のコンデンサと、
    一端を前記交流電源の第二のラインに接続された第二のコンデンサと、
    前記第一のコンデンサの他端及び前記第二のコンデンサの他端と接続され、前記第一のコンデンサと前記第二のコンデンサを介して入力される前記交流電源の交流電圧を全波整流する整流手段と、
    抵抗を有し、前記整流手段から出力された電流を前記抵抗に流すことにより第一の電圧に変換する電圧変換部と、
    前記電圧変換部から出力された前記第一の電圧に基づいて、前記交流電源のゼロクロスタイミングを検出するゼロクロス検出手段と、
    を備えることを特徴とする検出回路。
  8. 前記ゼロクロス検出手段は、前記第一の電圧が所定の電圧以上の状態から前記所定の電圧未満の状態になるタイミングと、前記タイミングの周期と、前記第一の電圧が前記所定の電圧から0Vになるまでに要する遅延時間と、に基づいて、前記ゼロクロスタイミングを検出することを特徴とする請求項7に記載の検出回路。
  9. 前記ゼロクロス検出手段は、前記第一の電圧が所定の電圧未満の状態から前記所定の電圧以上の状態になるタイミングと、前記タイミングの周期と、前記第一の電圧が前記所定の電圧から0Vになるまでに要する遅延時間と、に基づいて、前記ゼロクロスタイミングを検出することを特徴とする請求項7に記載の検出回路。
  10. 前記ゼロクロス検出手段は、時間を計測する計測手段を有し、
    前記計測手段により前記タイミングの周期を計測し、計測された前記周期に基づいて、ゼロクロスタイミングの周期を算出することを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の検出回路。
  11. 前記ゼロクロス検出手段は、前記ゼロクロスタイミングの周期に基づいて、前記交流電源の周波数を算出することを特徴とする請求項10に記載の検出回路。
  12. 前記第一の電圧の情報、前記周波数の情報、及び前記交流電圧の情報を対応づけて記憶する第一の記憶手段を備え、
    前記ゼロクロス検出手段は、前記第一の記憶手段より、前記電圧変換部から出力された前記第一の電圧及び前記ゼロクロス検出手段により算出された前記周波数に応じた前記交流電圧を取得することを特徴とする請求項11に記載の検出回路。
  13. 前記第一の記憶手段に記憶された前記交流電圧は、前記第一のコンデンサ及び前記第二のコンデンサの容量が所定の容量値であるときの前記第一の電圧に応じた電圧値であることを特徴とする請求項12に記載の検出回路。
  14. 前記第一のコンデンサ及び前記第二のコンデンサの容量が前記所定の容量値とは異なる容量値である場合には、前記ゼロクロス検出手段は、前記異なる容量値に応じて、前記第一の電圧を補正し、補正された第一の電圧に基づいて、前記第一の記憶手段より前記交流電圧を取得することを特徴とする請求項13に記載の検出回路。
  15. 前記第一の電圧を平滑する平滑手段を備え、
    前記ゼロクロス検出手段は、前記平滑手段により平滑された前記第一の電圧により、前記第一の電圧のピーク電圧を求めることを特徴とする請求項14に記載の検出回路。
  16. 前記交流電源の前記第一のライン及び前記第二のラインに接続され、前記交流電源から入力される前記交流電圧の電圧値を検出する電圧検出部を備え、
    前記ゼロクロス検出手段は、前記電圧検出部より前記交流電圧を取得することを特徴とする請求項11に記載の検出回路。
  17. 前記周波数の情報、前記交流電圧の情報、及び前記遅延時間の情報を対応づけて記憶する第二の記憶手段を備え、
    前記ゼロクロス検出手段は、前記第二の記憶手段より、前記ゼロクロス検出手段により算出された前記周波数及び前記ゼロクロス検出手段が取得した前記交流電圧に応じた前記遅延時間を取得することを特徴とする請求項12から請求項16のいずれか1項に記載の検出回路。
  18. 前記第二の記憶手段は、前記第一のコンデンサ及び前記第二のコンデンサの容量に応じて、前記周波数の情報、前記交流電圧の情報、及び前記遅延時間の情報を対応づけて記憶し、
    前記ゼロクロス検出手段は、前記第一のコンデンサ及び前記第二のコンデンサの容量に応じて、前記第二の記憶手段より前記遅延時間を取得することを特徴とする請求項17に記載の検出回路。
  19. 交流電源から入力される交流電圧を直流電圧に変換する変換部と、
    請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の検出回路と、
    前記変換部を制御する制御手段と、
    を備えることを特徴とする電源装置。
  20. 前記変換部は、第二の電圧を出力するスタンバイ状態と、前記第二の電圧よりも低い第三の電圧を出力するスリープ状態と、を切り替え可能であり、
    前記制御手段は、前記変換部を前記スタンバイ状態又は前記スリープ状態に切り替えることを特徴とする請求項19に記載の電源装置。
  21. 交流電源から入力される交流電圧を直流電圧に変換する変換部と、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の検出回路と、
    前記変換部を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記電圧検出手段は、前記制御手段であることを特徴とすることを特徴とする電源装置。
  22. 交流電源から入力される交流電圧を直流電圧に変換する変換部と、
    請求項7から請求項18のいずれか1項に記載の検出回路と、
    前記変換部を制御する制御手段と、
    を備え、
    前記ゼロクロス検出手段は、前記制御手段であることを特徴とする電源装置。
  23. 記録材に画像形成を行う画像形成手段と、
    請求項19から請求項22のいずれか1項に記載の電源装置と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  24. 記録材に画像形成を行う画像形成手段と、
    請求項1から請求項18のいずれか1項に記載の検出回路と、
    を備えることを特徴とする画像形成装置。
  25. 記録材に画像形成を行う画像形成手段と、
    請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の検出回路と、
    前記画像形成手段を制御するコントローラと、
    を備え、
    前記電圧検出手段は、前記コントローラであることを特徴とすることを特徴とする画像形成装置。
  26. 記録材に画像形成を行う画像形成手段と、
    請求項7から請求項18のいずれか1項に記載の検出回路と、
    前記画像形成手段を制御するコントローラと、
    を備え、
    前記ゼロクロス検出手段は、前記コントローラであることを特徴とすることを特徴とする画像形成装置。
  27. 請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の検出回路と、
    記録材にトナー像を形成する画像形成手段と、
    前記トナー像を加熱、加圧して、記録材に定着させる定着装置と、
    前記定着装置への電力供給、遮断を行うスイッチと、
    前記画像形成手段、前記定着装置、前記スイッチを制御するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、前記電圧検出手段により検出された前記交流電圧に基づいて算出した前記定着装置へ供給可能な電力の最大デューティに応じて、前記定着装置への電力供給を制御することを特徴とする画像形成装置。
  28. 前記電圧検出手段は、前記コントローラであることを特徴とする請求項27に記載の画像形成装置。
  29. 請求項7から請求項18のいずれか1項に記載の検出回路と、
    記録材にトナー像を形成する画像形成手段と、
    前記トナー像を加熱、加圧して、記録材に定着させる定着装置と、
    前記定着装置への電力供給、遮断を行うスイッチと、
    前記画像形成手段、前記定着装置、前記スイッチを制御するコントローラと、
    を備え、
    前記コントローラは、前記ゼロクロス検出手段により検出された前記ゼロクロスタイミングに基づいて、前記スイッチを制御することを特徴とする画像形成装置。
  30. 前記ゼロクロス検出手段は、前記コントローラであることを特徴とする請求項29に記載の画像形成装置。
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