JP2017195743A - 振動型アクチュエータ、レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents

振動型アクチュエータ、レンズ鏡筒及び撮像装置 Download PDF

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Abstract

【課題】振動体に励起される振動が抑制されないように振動体を保持部材に保持すると共に振動体と保持部材との接着部の信頼性を高める。【解決手段】振動型アクチュエータは、振動体10、振動体10と加圧接触する被駆動体4と、振動体10を保持する保持部材11とを備える。保持部材11は、振動体10を位置決めする位置決めダボ11d、振動体10と当接する第1の当接部11b及び第2の当接部11cを含む保持部11aを有する。振動体10は、位置決めダボ11dと嵌合する位置決め穴1d、第1の当接部11bと当接する第1の変位部1b及び第2の当接部11cと当接する第2の変位部1cを有する。振動体10に振動を励起したときに、第2の変位部1cよりも振動変位の小さい第1の変位部1bが第1の当接部11bと当接する面積を、第2の変位部1cが第2の当接部11cと当接する面積よりも大きくする。【選択図】図5

Description

本発明は、振動型アクチュエータと、振動型アクチュエータを備えるレンズ鏡筒及び撮像装置に関する。
電気−機械エネルギ変換素子と弾性体とを接合してなる振動体に被駆動体を加圧接触させ、電気−機械エネルギ変換素子に交流電圧を印加して振動体に振動を励起することにより振動体と被駆動体とを相対的に移動させる振動型アクチュエータが知られている。振動型アクチュエータでの振動体と被駆動体の相対移動は、例えば、デジタルカメラ等の撮像装置では、像ぶれ補正レンズやオートフォーカスレンズの駆動機構に応用されている。
振動型アクチュエータとして、位相の異なる2相の交流電圧を電気−機械エネルギ変換素子である圧電素子に、印加することにより、振動体の表面に設けられた突起部に楕円運動を生じさせる構造を有するものが知られている。この振動型アクチュエータでは、被駆動体を突起部と加圧接触させて突起部の先端に楕円運動を生じさせる。これにより、被駆動体は突起部から摩擦駆動力を受け、振動体と被駆動体とが所定の方向に相対的に移動することができる(特許文献1,2参照)。特許文献1には、振動体に支持部(接合部)が設けられ、支持部で振動体を保持する保持部材が記載されている。特許文献2には、保持部材に固定される固定部から延出する張り出し部が大きく振動することで張り出し部に振動エネルギを蓄えさせ、固定部への振動エネルギの集中を避ける構成が記載されている。
特許第5773900号公報 特許第5669444号公報
振動型アクチュエータにおいて、振動体が保持部材に保持(固定)されたときに振動体の突起部に楕円運動を効率よく発生させるためには、振動体での振動の励起が阻害されないように振動体を保持する必要がある。そのためには、できるだけ振動振幅の小さい部位で振動体を保持することが望まれる。一方、振動体を確実に保持するためには、振動体において保持部材に固定される部位の範囲(面積)を広くすることが望ましい。しかし、振動体において振動は殆ど発生していない部位を保持部材に固定しても、その周辺では振動が発生している。そのため、広い範囲で振動体を保持部材に固定してしまうと、振動体の振動が抑制されてしまい、突起部に所望の楕円運動が発生しなくなることで、性能低下や動作不良が生じてしまう。上記従来技術では、振動体において保持部材に保持される部位の範囲が特定されておらず、振動体に励起される振動が抑制されるおそれがある。
本発明は、振動体に励起される振動が抑制されないように振動体が保持部材に保持されると共に、振動体と保持部材との接着部の信頼性を高めることができる振動型アクチュエータを提供することを目的とする。
本発明に係る振動型アクチュエータは、振動体と、前記振動体と加圧接触する被駆動体と、前記振動体を保持する保持部材と、を備える振動型アクチュエータであって、前記保持部材は、前記振動体と当接する第1の当接部と、前記振動体と当接する第2の当接部と、前記振動体を位置決めする位置決め部と、を含む保持部を有し、前記振動体は、前記第1の当接部と当接する第1の変位部と、前記第2の当接部と当接する第2の変位部と、前記位置決め部と嵌合する被位置決め部と、を含む被保持部を有し、前記第1の変位部の変位は前記第2の変位部の変位より小さく、前記第1の当接部の面積は前記第2の当接部の面積より大きいことを特徴とする。
本発明によれば、振動型アクチュエータにおいて、振動体に励起される振動が抑制されないように振動体が保持部材に保持され、且つ、振動体と保持部材との接着部の信頼性を高めることができる。
本発明の実施形態に係る振動型アクチュエータに共通する振動体及び被駆動体の概略構成を示す図である。 振動体に励起される振動モードを説明する図である。 振動体に生じる振動を模式的に示す図である。 本発明の第1実施形態に係る振動型アクチュエータを備えるAFレンズ駆動機構の概略構成を示す側面図である。 振動体と保持部材の構造を示す斜視図である。 振動体が保持部材に固定された状態を示す平面図と断面図である。 振動体が保持部材に固定された状態を示す正面図である。 本発明の第2実施形態に係る振動型アクチュエータを構成する振動体と保持部材の分解斜視図である。 図8に示す振動体が保持部材に固定された状態を示す平面図と断面図である。 図8に示す振動体に生じる振動を模式的に示す側面図である。 本発明の第3実施形態に係る振動型アクチュエータを構成する振動体と保持部材の分解斜視図である。 図11に示す振動体が保持部材に固定された状態を示す平面図と断面図である。 本発明の第4実施形態に係る振動型アクチュエータを構成する振動体と保持部材の分解斜視図である。 図13に示す振動体が保持部材に固定された状態を示す平面図と断面図である。 図13に示す振動体に生じる振動を模式的に示す正面図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して詳細に説明する。図1(a)は、本発明に係る振動型アクチュエータに共通する振動体10及び被駆動体4の概略構成を示す斜視図である。図1(b)は、振動体10を構成する圧電素子2の電極構造を示す平面図である。振動体10は、弾性体1、圧電素子2及び突起部3を備える。説明の便宜上、図1(a)に示すように互いに直交するX軸、Y軸及びZ軸を定める。X軸方向は、2つの突起部3を結ぶ方向であり、後述するように、振動体10と被駆動体4とが相対的に移動する方向である。Z軸方向は、弾性体1の厚み方向であり、また、弾性体1からの突起部3の突出方向であり、更に、振動体10と被駆動体4とを加圧接触させるための加圧方向でもある。Y軸方向は、X軸方向及びZ軸方向の両方向と直交する方向であり、本実施形態では、振動体10として略矩形の形状を有するものを取り上げているため、振動体10の幅方向となる。
弾性体1は、ステンレス材等の金属材料からなり、平板状で略矩形の形状を有する。弾性体1の厚み方向の一方の面には、電気−機械エネルギ変換素子の一例である平板状で略矩形の形状を有する圧電素子2が接着剤を用いて接合されている。弾性体1において圧電素子2が接合されている面の反対側の面には、複数の(ここでは2つの)突起部3が設けられている。なお、本実施形態では、弾性体1及び圧電素子2として平面形状が略矩形のものを示しているが、これに限定されるものではなく、突起部3に後述するZX面内での楕円運動を生じさせることができる限りにおいて、弾性体1と圧電素子2の平面形状は限定されない。また、突起部3の形状として角柱状のものを示しているが、これは、突起部3を模式的に示したものであり、以降の説明では、突起部3として、弾性体1と一体的に形成された略円筒状の形状を有するものを取り上げる。
圧電素子2は、圧電セラミックスの厚み方向の一方の面にX軸方向に分かれた2つの電極A1,A2が設けられると共に、不図示の他方の面に1つの共通電極(全面電極)が設けられた構造を有する。圧電セラミックスは、厚み方向(Z軸方向)で分極処理されている。電極A1,A2のそれぞれに交流電圧V1,V2を印加することによって圧電素子2に励起した振動変位により、振動体10に2つの振動モードの振動を発生させる。
図2(a)は、振動体10に発生させる第1の振動モードの振動を説明する模式図である。図2(b)は、振動体10に発生させる第2の振動モードの振動を説明する模式図である。なお、図2では、振動体10の形状に対して振動変位を誇張して示しており、また、突起部3として、円筒状で先端面に接触部3aを有するものを示している。
圧電素子2の電極A1,A2に逆相の交流電圧V1,V2を印加すると、図2(a)に示されるように、X軸方向の2次の曲げ振動モードの振動が振動体10に励起される。2次の曲げ振動モードでは、X軸方向に3つの節10a,10b,10cと2つの腹10f,10gが現れる。3つの節10a,10b,10cのそれぞれの節線は、X軸と略直交すると共にY軸と略平行であり、節10a,10b,10cでは2次の曲げ振動モードによるZ軸方向での振動(変位)は非常に小さい。突起部3に設けられた接触部3aは、節10a,10cの節線上に位置しており、よって、2次の曲げ振動モードによってZ軸方向には殆ど振動しないが、X軸方向には振動する。したがって、振動体10に2次の曲げ振動モードが励起されると、接触部3aにX軸方向の振動が発生する。以下、接触部3aがX軸方向のみ振動するモードを「送りモード」と称呼する。
圧電素子2の2つの電極A1,A2に同相の交流電圧V1,V2を印加すると、図2(b)に示されるように、Y軸方向の1次の曲げ振動モードの振動が振動体10に励起される。1次の曲げ振動モードは、Y軸方向に2つの節10d,10eと1つの腹10hを有する。2つの節10d,10eのそれぞれの節線は、Y軸と略直交すると共にX軸と略平行であり、節10d,10eでは1次の曲げ振動モードによるZ軸方向での振動(変位)は非常に小さい。これに対して、腹10hではZ軸方向に大きな振動が生じる。そして、突起部3に設けられた接触部3aは腹10h上に位置しており、よって、1次の曲げ振動モードによってZ軸方向に大きく振動する。したがって、振動体10に1次の曲げ振動モードが励起されると、接触部3aにZ軸方向の振動が発生する。以下、接触部3aがZ軸方向にのみ振動するモードを「突き上げモード」と称呼する。
1次の曲げ振動モードと2次の曲げ振動モードとを組み合わせることにより、図3に示すように、接触部3aにZX面内での楕円運動を生じさせることができる。なお、図3についての詳細については後述する。また、圧電素子2に印加する交流電圧V1,V2の周波数を変えることによって、接触部3aの楕円運動における楕円比を保持しながら、楕円軌跡の大きさ(振動の大きさ)を変えることができる。圧電素子2に印加する交流電圧の周波数を振動体10の共振周波数(fr)に近付けるにしたがって楕円運動の楕円軌跡の大きさは大きくなり、これに伴って振動体10と被駆動体4との相対的な移動速度が速くなる。逆に、圧電素子2に印加する交流電圧V1,V2の周波数を振動体10の共振周波数から遠ざけるにしたがって楕円運動の楕円軌跡の大きさは小さくなり、これに伴って振動体10と被駆動体4との相対的な移動速度は遅くなる。なお、振動体10の駆動周波数は、特に限定されるものではないが、例えば、数十Hz〜百数十kHzで駆動される。
圧電素子2に印加する交流電圧V1,V2の位相を変えることによって、接触部3aに生じる楕円運動の楕円比を変えることができる。例えば、位相差を0度とした場合、電極A1,A2には同位相の交流電圧が印加されることになるため、接触部3aには突き上げモードの振動が励起される。また、位相差を180度とした場合、電極A1,A2には逆位相の交流電圧が印加されるため、接触部3aには送りモードの振動が励起される。よって、0度と180度の間で位相差を変えると、突き上げモードであるZ軸方向の振幅と送りモードであるX軸方向の振幅比を変えることができ、設定された位相差に応じた楕円比の楕円運動を接触部3aに生じさせることができる。
図3は、振動体10に生じる振動を模式的に示す側面図(Y方向から見た図)である。ここでは、振動体10として、圧電素子2が接合される弾性体1の略矩形の平板部1fのX軸方向端に、不図示の保持手段に対して固定される被保持部1aが腕部1eを介して設けられた構成を示している。被保持部1aからX軸方向に延出するように第1の変位部1bと第2の変位部1cとが形成されており、これらの詳細な構造は後述する図5に示されている。被保持部1aは、振動体10に励起された振動の節となる位置に設けられる。
振動体10の接触部3aが楕円運動を行わないときの振動体10のZ軸方向での位置を「基準位置L」と規定する。接触部3aに楕円運動が励起されても、被保持部1aは殆ど変位しない。一方、基準位置Lからの第1の変位部1bと第2の変位部1cの振動変位は共に被保持部1aの振動変位よりも大きい。また、第1の変位部1bと第2の変位部1cのそれぞれの基準位置Lからの振動変位を比較すると、相対的に接触部3aに近い第2の変位部1cの方が大きい。先に取り上げた特許文献2に記載されているように、第2の変位部1cが被保持部1aよりも大きく変位することで、第2の変位部1cに振動エネルギを蓄えさせ、被保持部1aへの振動エネルギの集中を避けることができる。こうして、被保持部1aの振動変位を抑制することで、被保持部1aが後述する保持部材11(図5参照)の保持部11aに保持(固定)されたときに、振動体10の振動エネルギが保持部11aから消散することを防ぐことが可能となる。なお、被保持部1aの位置に振動の節を位置付けることも可能であり、これによって、被保持部1aの振動変位を抑制することができる。
ここで、図3に示した振動体10を用いたAF(オートフォーカス)レンズ駆動機構について説明する。AFレンズ駆動機構は、撮像装置の本体部(ボディ)に対して着脱自在又は一体的に設けられたレンズ鏡筒(交換レンズ)に装備される。レンズ鏡筒は、AFレンズ駆動機構以外に、周知のズーム機構や像ぶれ補正機構を備えることができる。撮像装置の本体部は、レンズ鏡筒を通過した光が結像する撮像素子(CCDセンサ又はCMOSセンサ等)を備えており、撮像素子は被写体の光学像を電気信号に変換する。撮像素子から出力される電気信号は、本体部に設けられた信号処理手段によりデジタル信号からなる画像データに変換され、生成された画像データは半導体メモリ等の記憶手段に記憶される。なお、撮像装置の本体部については周知の構成を適用することができ、よって、より詳細な説明は省略する。
図4は、AFレンズ駆動機構の概略構成を示す側面図(Y軸方向から見た図)である。AFレンズ駆動機構は、被駆動体4、振動体ユニット121、連結部材15及びAFレンズ120を備える。振動体ユニット121は、振動体10、保持部材11、加圧部材12、付勢部材13及び保持枠14を有する。なお、AFレンズ駆動機構について、図示の通りに設定されたX軸方向、Y軸方向及びZ軸方向は、図1乃至図3で振動体10に設定された各軸方向と対応している。振動体ユニット121と被駆動体4とによって、第1実施形態に係る振動型アクチュエータが構成され、振動型アクチュエータにおいては、後述の通りに振動体ユニット121が被駆動体4に対して相対的にX軸方向に移動可能となっている。AFレンズ駆動機構では、振動型アクチュエータの出力である振動体ユニット121のX軸方向での直線移動を駆動力として、AFレンズ120をX軸方向に移動させる。
振動体10(図3に示した弾性体1を有する)は、X軸方向端において保持部材11に保持されている。なお、保持部材11によって振動体10を保持する構成の詳細については後述する。付勢部材13は、例えば圧縮バネ等であり、一端は保持枠14に保持され、他端は加圧部材12に当接している。付勢部材13によって矢印Aで示されるZ軸方向に加圧部材12を介して振動体10が被駆動体4に対して押圧されることで、振動体10の2つの突起部3の先端面に設けられた接触部3aが被駆動体4に対して加圧接触する。
AFレンズ120は、光軸OLがX軸と略平行となるように連結部材15を介して保持枠14に結合されている。被駆動体4は、X軸方向に延在するように不図示のレンズ鏡筒部材に固定されている。振動体10の圧電素子2に所定の周波数と位相差を有する交流電圧V1,V2が印加されることで接触部3aに励起される楕円運動によって、接触部3aは被駆動体4に対して摩擦駆動力を与える。被駆動体4が固定されているため、接触部3aが受ける反力によって振動体ユニット121がX軸方向に移動し、これに伴って、AFレンズ120が光軸方向に駆動される。なお、詳細は後述するが、保持部材11には振動体10を固定するための円柱状の位置決め部である位置決めダボ11dが設けられている。位置決めダボ11dと被駆動体4とのZ軸方向のクリアランスを「クリアランスC」と規定すると、クリアランスCは、接触部3aに楕円運動を生じさせたときでも位置決めダボ11dが被駆動体4に接触しない距離に設定される。
図5は、振動体10と保持部材11の構造を示す斜視図である。振動体10は、図3に示したものと同じである。振動体10は、弾性体1の平板部1fからX軸方向に延出する腕部1eと、腕部1eに連結された連結部を介して設けられた被保持部1aと、被保持部1aからX軸方向に延出する第1の変位部1b及び第2の変位部1cを有する。被保持部1aの中央部には、位置決めダボ11dと嵌合される被位置決め部としての位置決め穴1dが設けられている。被保持部1aの範囲は、位置決め穴1dの周囲であって、後述する図7において接着剤Bにより位置決めダボ11dと接合される範囲である。位置決め穴1dは、保持部材11に設けられている位置決めダボ11dに嵌合される。保持部材11のX軸方向両端には、振動体10を保持する保持部11aが設けられている。保持部11aの上面には、振動体10に設けられた位置決め穴1dと嵌合する位置決めダボ11dが、Z軸方向を振動体10側に向けて突出するように設けられている。保持部11aの上面は、振動体10(弾性体1)の第1の変位部1bと当接する第1の当接部11bと、第2の変位部1cと当接する第2の当接部11cを有する。
第1の変位部1bの一部が第1の当接部11bと当接し、第2の変位部1cの一部が第2の当接部11cと当接し、被保持部1aが保持部11aの上面の位置決めダボ11dの周囲と当接するように、位置決め穴1dと位置決めダボ11dとが嵌合される。そして、図7を参照して後述するように、位置決め穴1dから突出した位置決めダボ11dの周囲において、接着剤により、被保持部1a及び位置決め穴1dと位置決めダボ11dと接着されることで、振動体10は保持部材11に対して位置決めされ、固定される。
図6(a)は、振動体10が保持部材11に保持された状態を示す平面図である。図6(b)は、図6(a)に示す矢視A−Aの断面図である。振動体10の1つの位置決め穴1dは、位置決めダボ11dと略全周で嵌合する形状を有するが、別の1つの位置決め穴1dは、X軸方向を長径とする長穴状となっている。これにより、保持部材11に対して振動体10をX軸方向で位置決めした際に、X軸方向において振動体10に不要な撓みが生じることを防止することができる。保持部材11による振動体10の保持には接着剤が用いられる。接着剤の塗布領域については、図7を参照して後述する。
図6(a)には、第1の当接部11bと第1の変位部1bとが当接する領域である当接領域X1と、第2の当接部11cと第2の変位部1cとが当接する当接領域X2が斜線枠で示されている。当接領域X1の面積は当接領域X2の面積よりも大きい。このように、本実施形態では、第1の変位部1bが保持部材11と当接する面積を、第2の変位部1cが保持部材11と当接する面積よりも大きくしている。その理由を以下に説明する。
即ち、振動体10の接触部3aに励起される楕円運動は、振動体10が保持部材11に保持された状態でも抑制されない(小さくならない)ことが望ましい。ここで、図3に示したように接触部3aに楕円運動が励振されたときに、第1の変位部1bの基準位置Lからの振動変位よりも、第2の変位部1cの基準位置Lからの振動変位の方が大きい。そのため、第2の変位部1cと第2の当接部11cとの当接面積が大きくなると、第2の変位部1cの振動が抑制されてしまう。その結果、接触部3aの楕円運動が抑制されるだけでなく、第2の変位部1cが振動変位しなくなり、被保持部1a及び第1の変位部1bの基準位置Lからの振動変位が大きくなる等、他の振動モード(以下「不要モード」と称呼する)が発生してしまう。このような不要モードの発生によって接触部3aに発生する楕円運動が阻害され、また、不要モードが原因となって異音が発生する。また、接着剤を用いて振動体10を保持部材11に接着保持する場合、振動体10と保持部材11との接着部で剥がれが発生しないようにするためには、振動体10と保持部材11との当接面積は大きいことが望ましい。
このような理由から、第1実施形態に係る振動型アクチュエータでは、被保持部1a及び位置決め穴1dと位置決めダボ11dとが接着剤で接着固定されると共に、第1の当接部11bが第1の変位部1bに当接した状態で、振動体10が保持部材11に固定される。このとき、前述の通り、第2の当接部11cが第2の変位部1cと当接するが、その当接領域X2の面積は、第1の当接部11bが第1の変位部1bと当接する当接領域X1の面積よりも小さい。よって、接触部3aにおける楕円運動の励起が阻害されることなく、また、接着部に対する信頼性を高めることができる。
以上の説明の通り、振動体10の接触部3aに楕円運動が励起されるときに振動変位が小さい部位の当接面積を増加させることによって、振動体10全体の振動の励起を阻害することなく、振動体10を安定して保持することができる。なお、振動体10の保持部材11に対する固定方法は、被保持部1a及び位置決め穴1dと位置決めダボ11dとを接着剤で接着固定する方法に限定されない。例えば、位置決め穴1dと位置決めダボ11dとを嵌合し、この嵌合部を溶接等で固着させることで、振動体10を保持部材11に対して固定してもよい。この場合、接着剤を用いて振動体10を保持部材11に固定した場合と同様に、第1の変位部1bと第1の当接部11bとが当接し、第2の変位部1cと第2の当接部11cとが当接した構成が実現されていればよい。
図7は、振動体10が保持部材11に保持された状態を示す正面図(X方向から見た図)である。位置決め穴1dと位置決めダボ11dとを嵌合させた後に、位置決めダボ11dの周囲に接着剤Bを塗布して硬化させることにより、被保持部1a及び位置決め穴1dと位置決めダボ11dとを接着固定する。このとき、第1の当接部11bのY軸方向の寸法を「幅方向寸法W」、位置決めダボ11dの外径を「径寸法2r」、位置決めダボ11dの被保持部1aからの高さを「ダボ高さH」、接着剤Bの被保持部1aに対する接触角を「接触角θ」とする。また、被保持部1aからの接着剤Bの高さを「接着剤高さh」とする。
仮に、保持部材11等の各種部品の製造による寸法誤差等によってダボ高さH又は接着剤高さhの少なくとも一方がクリアランスCを超えて高くなってしまったとする。その場合、振動体ユニット121を光軸方向に駆動させたときに、位置決めダボ11d又は接着剤Bが被駆動体4と接触してしまい、振動体ユニット121に動作不良が発生してしまう。そこで、図4に示したように、位置決めダボ11dは被駆動体4と接触することのないように(ダボ高さHはクリアランスCを超えて高くはならないように)設計される。同様の理由から、弾性体1からの接着剤高さhも、クリアランスCを超えて高くはならないように設計される。そのためには、“H≧h=tanθ×{(W/2)−r}”の関係が満足されるように、接着剤高さh、幅方向寸法W、径寸法2rを決定すればよい。
これにより、接着剤高さhがダボ高さHを超えることはなく、第1の当接部11bの幅方向寸法Wを超えて接着剤Bが広がることもない。また、接着剤Bが第2の変位部1cの振動を抑制することがないため、振動体10の接触部3aに楕円運動が励起されたときに、接触部3aの楕円運動が抑制されることはなく、不要モードの発生も抑制される。なお、保持部材11には樹脂(プラスチック)の成形品が用いられるため、接触角θは一般的に90度未満であり、上記の関係式が発散することはない。
次に、本発明の第2実施形態に係る振動型アクチュエータについて説明する。上記第1実施形態では、保持部材11において、第1の当接部11bが位置決めダボ11dに対して、振動体10の長手方向(被駆動体4との相対的な移動方向であるX軸方向)に設けられていた。これに対して、第2実施形態では、第1の当接部を位置決めダボに対して振動体10の短手方向(被駆動体4との相対的な移動方向と直交するY軸方向)に設けている。これにより、例えば、弾性体1に突起部3を一体形成するためのプレス加工等の影響で弾性体1の長手方向に反りが生じていた場合でも、第1の当接部での安定した当接が可能となる。なお、第2実施形態に係る振動型アクチュエータが備える振動体及び保持部材に対しては、上記第1実施形態で用いた振動体及び保持部材の符号に200を加えた符号を付することとする。したがって、第2実施形態では、弾性体201、圧電素子202及び突起部203を有する振動体210が保持部材211に保持される。また、第1実施形態と重複する構成や説明については、適宜、説明を省略する。
図8は、振動体210と保持部材211の分解斜視図である。図9(a)は、振動体210が保持部材211に保持された状態を示す平面図である。図9(b)は、図9(a)に示す矢視C−Cの断面図である。振動体210の構造は、振動体10の構造と変わらないが、保持部材211に対して当接する部位が変わる。具体的には、振動体210は、被保持部201aを有し、被保持部201aの中央部には、位置決め穴201dが設けられている。第2の変位部201cは、被保持部201aからX軸方向を突起部203が設けられている平板部201f側へ延出しており、これらの点は第1実施形態と同様である。一方、弾性体201の平板部201fからX軸方向に腕部201eが伸びており、腕部201eは、被保持部201aからY軸方向に延出する第1の変位部201bと連結されている。図9(a)に示す破線Dは、図2に示した1次の曲げ振動モードの節10d,10eの節線を示しており、腕部201eは破線Dで示す節線の延長線上に設けられている。
保持部材211のX軸方向両端には、振動体210を保持する保持部211aが、2つの腕部201eを延出方向(X軸方向)に延長した仮想線(破線D)の内側に設けられている。保持部211aの上面には、位置決めダボ211dが設けられている。また、保持部211aの上面は、第1の変位部201bと当接する2カ所の第1の当接部211bと、第2の変位部201cと当接する第2の当接部211cを有する。保持部211aの上面において、2カ所の第1の当接部211bはそれぞれ、位置決めダボ211dのY軸方向側、且つ、1次の曲げ振動モードの節線である破線Dよりも位置決めダボ211d側(Y軸方向中央側)に設けられている。また、第2の当接部211cは位置決めダボ211dのX軸方向側、且つ、平板部201f側に設けられる。
図10は、接触部203aに楕円運動が励振された状態を示す側面図であり、図3と同じ視点で示されている。接触部203aに楕円運動が励起されていない状態での振動体210のZ軸方向での位置を「基準位置L」と規定する。接触部203aに楕円運動が励起されても、被保持部201aは殆ど変位しない。一方、基準位置Lからの第1の変位部201bと第2の変位部201cの振動変位は共に被保持部201aの振動変位よりも大きく、基準位置Lからの第2の変位部201cの振動変位は第1の変位部201bの振動変位よりも相対的に大きい。また、図9(a)に示すように、第1の当接部211bが第1の変位部201bと当接する当接領域X1の面積は、第2の当接部211cが第2の変位部201cと当接する当接領域X2の面積よりも大きい。したがって、振動変位が小さく、且つ、保持部材211との当接面積が広い第1の変位部201bを保持部材211と当接させることが、第2の変位部201cを保持部材211と当接させるよりも望ましい。これにより、接触部203aにおける楕円運動の励起を阻害することなく、接着部に対する信頼性を高めることができる。
ここで、図9(b)に一点鎖線Eで示すように、弾性体201にX軸方向に反りが生じている場合について説明する。この場合に、X軸方向に長い当接面を保持部材211に設けて振動体210を保持すると、被保持部201a及び位置決め穴201dと位置決めダボ211dとを接着する接着剤に不必要な負荷が掛かってしまう。これに対して、第2実施形態では、保持部材211に設けられた保持部211aの上面は、Y軸方向に長く、X軸方向に短く、第1の当接部211bは、位置決め穴201dと嵌合される位置決めダボ211dのY軸方向側に設けられている。そのため、不必要な負荷の発生を抑制して、安定して振動体210を保持部材211に固定することができる。
以上の説明の通り、第2実施形態においても、振動体210の接触部203aに楕円運動が励起されるときに振動変位が小さい部位の当接面積を増加させる。これにより、振動体210全体の振動の励起を阻害することなく、振動体210を安定して保持することができる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第2実施形態では、保持部211aの第1の当接部211bを平面としたが、第3実施形態では第1の当接部を円筒面に変更する。図11は、第3実施形態に係る振動型アクチュエータを構成する振動体210と保持部材221の分解斜視図である。図12(a)は、振動体210が保持部材221に固定された状態を示す平面図である。図12(b)は、図12(a)に示す矢視F−Fの断面図である。振動体210は、第2実施形態で説明した振動体210と同じであるため説明を省略し、図11及び図12では一部の符号を省略し、更に第2実施形態と同等の構成については説明を省略する。保持部材については、符号を変更して、以下に説明する。
保持部材221には、Z軸方向を振動体10側に凸となる円筒面を有する保持部221aが設けられている。そして、保持部221aのY軸方向中央からZ軸方向を振動体210側に突出するように位置決めダボ221dが設けられている。そのため、振動体210の位置決め穴201dと位置決めダボ221dとを嵌合させたときに、第1の変位部201bは、円筒面の稜線部(頂点領域)である第1の当接部221bと当接する。したがって、第1の変位部201bと第1の当接部221bの当接領域X1は、図12(a)に斜線枠で示すように、X軸方向に短く、Y軸方向に長い略線状となる。また、第2の変位部201cは、実質的に保持部221aに当接しないため、図12(a)には当接領域X2が示されていない。
第3実施形態でも、振動変位の大きい第2の変位部201cを保持部材221と当接させず、振動変位の小さい第1の変位部201bを保持部材221を当接させる。これにより、接触部203aにおける楕円運動の励起を阻害することなく、振動体210を保持することができる。また、第1の当接部221bはX軸方向に短いため、図12(b)に一点鎖線Eで示すように振動体210に反りが生じた場合であっても、不必要な負荷の発生を抑制して、安定して振動体210を保持部材221に固定することができる。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。第1乃至第3実施形態では、振動体の長手方向端(X軸方向端)で振動体を保持部材に固定した。これに対して、第4実施形態では、振動体の短手方向端(Y軸方向端)で振動体を保持部材に固定する。なお、第4実施形態に係る振動型アクチュエータが備える振動体及び保持部材に対しては、上記第1実施形態で用いた振動体及び保持部材の符号に300を加えた符号を付することとする。よって、第4実施形態では、弾性体301、圧電素子302及び突起部303を有する振動体310が保持部材311に保持される。また、第1実施形態と重複する構成や説明については、適宜、説明を省略する。
図13は、第4実施形態に係る振動型アクチュエータを構成する振動体310と保持部材311の分解斜視図である。図14(a)は、振動体310が保持部材311に固定された状態を示す平面図である。図14(b)は、図14(a)に示す矢視G−Gの断面図である。振動体310は、被保持部301a、被保持部301aに設けられた位置決め穴301d、被保持部301aからX軸方向に延出した第1の変位部301b、被保持部301aからY軸方向を弾性体301の平板部301f側に延出した第2の変位部301cを有する。弾性体301のY軸方向端からは腕部301eが延出しており、腕部301eは連結部を介して第1の変位部301bと連結されている。図14(a)に示す破線Jは、図2に示した2次の曲げ振動モードの節10a,10cの節線を示しており、腕部301eは破線Jで示す節線の延長線上に設けられている。
一方、保持部材311のY軸方向両端には、振動体310を保持する保持部311aが、2つの腕部301eを延出方向(Y軸方向)に延長した仮想線(破線J)の内側に設けられている。保持部311aの上面のX軸方向中央部には、振動体310の位置決め穴301dと嵌合する位置決めダボ311dが設けられている。また、保持部311aの上面は、第1の変位部301bと当接する第1の当接部311bと、第2の変位部301cと当接する第2の当接部311cを有する。第1の当接部311bは、X軸方向に長く、Y軸方向に短い矩形形状を有する。第1の当接部311b及び第2の当接部311cは、2次の曲げ振動モードの節線を示す破線Jよりも位置決めダボ311d側(X軸方向中央側)に設けられている。
図15は、接触部303aに楕円運動が励振された状態を示す正面図である。接触部303aに楕円運動が励起されていない状態での振動体310のZ軸方向での位置を「基準位置L」と規定する。接触部303aに楕円運動が励起されても、被保持部301aは殆ど変位しない。一方、基準位置Lからの第1の変位部301bと第2の変位部301cのそれぞれの振動変位は、被保持部301aに比べて大きい。また、基準位置Lからの第1の変位部301bと第2の変位部301cのそれぞれの振動変位は、相対的に接触部303aに近い第2の変位部301cで大きくなっている。更に、図14(a)に示すように、第1の当接部311bと第1の変位部301bとが当接する当接領域X1の面積は、第2の当接部311cと第2の変位部301cとが当接する当接領域X2の面積よりも大きい。したがって、振動変位が小さく、且つ、保持部材311との当接面積の広い第1の変位部301bを保持部材311と当接させることが、第2の変位部301cを保持部材311と当接させることよりも望ましい。これにより、接触部3aにおける楕円運動の励起を阻害することなく、接着部に対する信頼性を高めることができる。
なお、第1乃至第3実施形態では、振動体の被保持部を振動体と被駆動体との相対的な駆動方向であるX軸方向側に設けているため、振動体ユニットを構成した場合に、振動体ユニットの長手方向寸法が大きくなってしまう。これに対して、第4実施形態では、振動体と被駆動体との相対的な駆動方向であるX軸方向と直交するY軸方向側に被保持部を設けているため、振動体ユニットを構成した場合に、振動体ユニットを駆動方向において小型化することができる。
以上の説明の通り、第4実施形態においても、振動体310の接触部303aに楕円運動が励起されるときに振動変位が小さい部位の当接面積を増加させる。これにより、振動体310全体の振動の励起を阻害することなく、振動体310を安定して保持することができる。
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。更に、上述した各実施形態は本発明の一実施形態を示すものにすぎず、各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
1,201,301 弾性体
1a,201a 被保持部
1b,201b,301b 第1の変位部
1c,201c,301c 第2の変位部
1d,201d,301d 位置決め穴
1e,201e,301e 腕部
2,202,302 圧電素子
3,203,303 突起部
4 被駆動体
10,210,310 振動体
11,211,221,311 保持部材
11a,211a,311a 保持部
11b,211b,221b,311b 第1の当接部
11c,211c,311c 第2の当接部
11d,211d,221d,311d ダボ
120 AFレンズ

Claims (11)

  1. 振動体と、
    前記振動体と加圧接触する被駆動体と、
    前記振動体を保持する保持部材と、を備える振動型アクチュエータであって、
    前記保持部材は、前記振動体と当接する第1の当接部と、前記振動体と当接する第2の当接部と、前記振動体を位置決めする位置決め部と、を含む保持部を有し、
    前記振動体は、前記第1の当接部と当接する第1の変位部と、前記第2の当接部と当接する第2の変位部と、前記位置決め部と嵌合する被位置決め部とを含む被保持部を有し、
    前記第1の変位部の変位は前記第2の変位部の変位より小さく、前記第1の当接部の面積は前記第2の当接部の面積より大きいことを特徴とする振動型アクチュエータ。
  2. 前記振動体は、
    平板状の弾性体と、
    前記弾性体の一方の面に接合された電気−機械エネルギ変換素子と、
    前記弾性体において前記電気−機械エネルギ変換素子が接合された面の反対側の面に前記弾性体の厚み方向に突出するように設けられ、前記被駆動体と当接する2つの突起部と、を有し、
    前記突起部の先端に前記弾性体の厚み方向と前記2つの突起部を結ぶ方向とを含む面内で楕円運動が生じるように前記振動体に振動が励起されたときの前記振動の節となる位置に前記被保持部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の振動型アクチュエータ。
  3. 前記位置決め部と前記被位置決め部との嵌合部に塗布された接着剤により前記被位置決め部および前記被保持部と前記位置決め部とが接着されていることを特徴とする請求項2に記載の振動型アクチュエータ。
  4. 前記位置決め部は、円柱状の形状を有し、
    前記2つの突起部を結ぶ方向と前記弾性体の厚み方向の両方向と直交する方向での前記第1の当接部の寸法をW、前記位置決め部の径寸法を2r、前記弾性体の厚み方向における前記位置決め部の前記被保持部からの高さをH、前記振動体と前記保持部材とを接着する接着剤の前記被保持部との接触角をθ、前記弾性体の厚み方向における前記接着剤の前記振動体からの高さをhとしたときに、H≧h=tanθ×{(W/2)−r}、の関係が成り立っていることを特徴とする請求項2又は3に記載の振動型アクチュエータ。
  5. 前記振動体は、前記弾性体において前記電気−機械エネルギ変換素子が設けられた平板部において前記振動体に励起される複数の振動モードのうちの1つの振動モードの節となる位置から延出して前記被保持部と連結される少なくとも2つの腕部を有し、
    前記第1の当接部および前記第2の当接部は、前記2つの腕部を延出方向に延長した仮想線の内側に設けられていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータ。
  6. 前記保持部材の前記保持部において、前記第1の当接部は前記位置決め部を挟んで2カ所に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の振動型アクチュエータ。
  7. 前記振動体において、前記被保持部は前記第1の変位部と前記第2の変位部との間に設けられていることを特徴とする請求項5に記載の振動型アクチュエータ。
  8. 振動体と、
    前記振動体と加圧接触する被駆動体と、
    前記振動体を保持する保持部材と、を備える振動型アクチュエータであって、
    前記保持部材は、前記振動体と当接する第1の当接部と、前記振動体を位置決めする位置決め部と、を含む保持部を有し、
    前記振動体は、前記第1の当接部と当接する第1の変位部と、前記保持部材と当接しない第2の変位部と、前記位置決め部と嵌合する被位置決め部と、を含む被保持部を有し、
    前記第1の変位部の変位は前記第2の変位部の変位より小さいことを特徴とする振動型アクチュエータ。
  9. 前記保持部は円筒面を有し、
    前記第1の当接部は、前記第1の変位部が前記円筒面に対して当接する部位であることを特徴とする請求項8に記載の振動型アクチュエータ。
  10. 請求項1乃至9のいずれか1項に記載の振動型アクチュエータと、
    前記振動型アクチュエータにより駆動されるレンズと、を備えるレンズ鏡筒。
  11. 請求項10に記載のレンズ鏡筒と、
    前記レンズ鏡筒を通過した光が結像する光学像を電気信号に変換する撮像素子と、を備えることを特徴とする撮像装置。
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