JP2017194214A - 貯湯式給湯装置 - Google Patents

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【課題】貯湯タンク内の湯水の熱が有効に利用されることなく長時間にわたって放置される不具合を解消し、エネルギ効率のよい貯湯式給湯装置を提供する。【解決手段】予測された熱需要の熱量Q1と貯湯タンクに蓄熱されている貯湯タンク内熱量Q2とに基づいて、直近の熱需要が発生する迄に貯湯タンクに補充すべき必要熱量Qnを求める処理を実行する制御手段を備えている、貯湯式給湯装置であって、貯湯タンク内熱量Q2は、通常の貯湯運転の場合には、貯湯タンク内の湯水のうち、給湯設定温度T0以上とされた所定の基準温度T1未満の湯水の熱量は含まず、基準温度T1以上の湯水の熱量とされる一方、当日最後の貯湯運転の場合には、基準温度T1未満の湯水の熱量も含めた熱量とされる。【選択図】 図4

Description

本発明は、ヒートポンプ給湯装置などの貯湯式給湯装置に関する。
ヒートポンプ給湯装置としては、過去の熱需要に基づく学習能力をもち、今後の熱需要の発生時期やその熱量を予測し、予測された熱需要に対応した熱量の湯水をヒートポンプの運転により生成して貯湯タンクに貯留させる動作を、できる限り熱需要の発生時期の直前に行なわせるようにしたものがある(たとえば、特許文献1)。従来においては、このような方式とは異なり、たとえば夜間電力を利用してヒートポンプを運転させることにより1日分の熱需要に対応した湯水を一括して貯湯タンクに貯留させるようにしたものもあるが、このようなものと比較すると、前者は、貯湯タンクからの放熱ロスを少なくすることができる。また、貯湯タンクに貯留される湯水の熱量を実際の熱需要に対して、より的確に対応させることができる。したがって、湯余りや湯不足が生じることを抑制する上で好ましい。さらに、貯湯タンクとしては、1日分の熱需要に対応する湯水を貯留可能なサイズのものを用いる必要がなく、小型の貯湯タンクを用いればよいこととなり、設備コストを廉価にすることもできる。従来においては、湯水加熱手段として、ヒートポンプに加え、補助熱源機をさらに備えたものもあるが、このような構成によれば、仮に、ヒートポンプの蓄熱量に不足を生じた場合であっても、湯不足(湯切れ)を生じないようにすることが可能である。
しかしながら、前記したような従来のヒートポンプ給湯装置においては、次のように、未だ改善すべき余地があった。
すなわち、予測される直近の熱需要に対応すべくヒートポンプの貯湯運転を行なう際には、予測される熱需要の熱量と、現時点における貯湯タンク内熱量とに基づき、貯湯タンクに補充すべき必要熱量、つまりヒートポンプによって新たに沸き上げるべき湯水熱量を求める必要がある。この場合、貯湯タンク内熱量として、貯湯タンク内の湯水の全熱量を求めるのではなく、貯湯タンク内の湯水のうち、給湯設定温度未満の湯水の熱量を除外し、給湯設定温度以上の湯水の熱量を求めた上で、これを貯湯タンク内熱量とする手段がある。このような手段によれば、その後の熱需要に対し、補助熱源機を稼働させることなく、貯湯タンク内の湯水のみで給湯設定温度以上の湯水給湯が可能である。
ところが、このような手段を単に採用しただけでは、貯湯タンク内のうち、給湯設定温度未満の湯水は、有効に利用されず、エネルギ効率が悪くなる場合がある。具体例を挙げると、たとえば夜に給湯の需要があることに対応して貯湯運転が行なわれた場合、その後翌朝まで給湯の需要がなく、比較的長い時間ヒートポンプが停止するといった状況は、一般的に多くみられるが、このような状況において、前記した手段を単に採用しただけでは、夜間中に、給湯設定温度未満の湯水が貯湯タンク内に残ったままとなり、この湯水の熱量が比較的多い場合であっても、有効に利用されることなく放置されてしまう。このような事態が発生したのでは、放熱ロスにより貯湯タンク内の湯水温度が下がり、エネルギ効率が悪くなる。このような不具合は、夜間に生じるだけではなく、ヒートポンプの貯湯運転終了時から次の貯湯運転が開始される迄の時間がかなり長いような場合にも生じ得る。
特開2015−10773号公報
本発明は、前記したような事情のもとで考え出されたものであって、貯湯タンク内の湯水の熱が有効に利用されることなく長時間にわたって放置されるなどの不具合を解消し、エネルギ効率をよくすることが可能な貯湯式給湯装置を提供することを、その課題としている。
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
本発明により提供される貯湯式給湯装置は、加熱した湯水を貯湯タンクに貯留させる貯湯運転が可能な外部熱源機と、前記貯湯タンクから所定の出湯口または熱負荷に送られる湯水をその途中で加熱することが可能な補助熱源機と、 過去の給湯運転実績に基づいて今後の熱需要の熱量を予測し、かつこの予測された熱需要の熱量と前記貯湯タンクに蓄熱されている貯湯タンク内熱量とに基づいて、直近の熱需要が発生する迄に前記貯湯タンクに補充すべき必要熱量を求める処理を実行可能な制御手段と、を備えている、貯湯式給湯装置であって、前記貯湯タンク内熱量は、通常の貯湯運転の場合には、前記貯湯タンク内の湯水のうち、給湯設定温度以上とされた所定の基準温度未満の湯水の熱量を含まず、前記基準温度以上の湯水の熱量とされる一方、当日最後の貯湯運転としての第1の特定の貯湯運転、または今回の貯湯運転終了時から次回の貯湯運転開始時迄に所定以上の時間間隔がある第2の特定の貯湯運転の場合には、前記基準温度未満の湯水の熱量も含めた熱量とされることを特徴としている。
このような構成によれば、次のような効果が得られる。
まず、前記した第1または第2の特定の貯湯運転が実行された場合には、その後の熱需要に対し、貯湯タンク内のうち、前記基準温度に満たず、給湯にはそのまま利用することができない湯水も給湯に有効に利用されることとなる(補助熱源機の稼働により、湯水温度を給湯温度迄上昇させることが可能である)。このため、貯湯タンク内に基準温度未満の湯水が多く残存したまま、この湯水が当日から翌日に持ち越されること、またはヒートポンプの貯湯運転の時間間隔が長い場合においてその期間中に基準温度未満の湯水が多く残存したまま放置されることは解消される。
一方、通常の貯湯運転が実行された場合には、その後の熱需要に対し、所定の基準温度以上の高温の湯水のみによって、その後の熱需要を賄うことが可能となる。このため、補助熱源機を稼働させる必要をなくすことができる。
このようなことから、貯湯式給湯装置をエネルギ効率がよく、省エネ性および経済性に優れたものとすることが可能である。
本発明において、好ましくは、前記第1または第2の特定の貯湯運転の場合には、前記貯湯タンク内熱量は、前記貯湯タンク内の湯水全量の熱量とされる。
このような構成によれば、第1または第2の特定の貯湯運転が実行された後の熱需要発生時において、貯湯タンク内の残湯の利用効率を高める上で、より好ましいものとなる。
本発明において、好ましくは、前記貯湯タンク内熱量は、前記貯湯タンク内の湯水の温度およびその量に基づいて求められ、かつ前記湯水の温度の値としては、前記貯湯タンクへの入水温度または前記外部熱源機への入水温度と、前記貯湯タンク内の湯水の実温度との差の値が用いられる。
このような構成によれば、貯湯タンク内熱量を求める演算処理を容易にできる他、貯湯タンク内熱量が、貯湯タンクへの入水温度または外部熱源機への入水温度を反映したものとすることができる。
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行なう発明の実施の形態の説明から、より明らかになるであろう。
本発明に係る貯湯式給湯装置の一例を示す概略説明図である。 図1に示す貯湯式給湯装置の制御部によって実行される基本的な動作手順の一例を示すフローチャートである。 (a),(b)は、熱需要と貯湯運転との関係の一例を示すタイムチャートである。 図1に示す貯湯式給湯装置の制御部によって実行されるデータ処理の例を示すフローチャートである。
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
図1に示す貯湯式給湯装置Aは、ヒートポンプ給湯装置であり、外部熱源機としてのヒートポンプ1と、貯湯タンクユニットUとを組み合わせて構成されている。これら各部のハード構成は、特許文献1に記載されたヒートポンプ給湯装置と同様であるため、その説明は簡単に行なうこととする。
ヒートポンプ1は、たとえばCO2などの冷媒の循環路に、ファン10aを利用して取り込まれる空気から熱を吸収する蒸発器10、圧縮器11、凝縮器としての湯水加熱用の熱交換器12、および膨張弁13が設けられた構成である。
貯湯タンクユニットUは、貯湯タンク2、補助熱源機3、および制御部4を具備している。貯湯タンク2には、内部に貯留された湯水の温度を検出するための複数の温度センサSaが取り付けられている。貯湯タンク2の下部および上部は、ヒートポンプ1の熱交換器12に往き戻り管50a,50bを介して接続されており、往き管50aの循環ポンプP1を駆動することにより、ヒートポンプ1によって沸き上げた湯水を貯湯タンク2に貯留させる貯湯運転が可能である。この貯湯運転では、矢印N11〜N13で示す経路で湯水が流通し、貯湯タンク2の下部から流出した湯水は熱交換器12によって加熱されてから、貯湯タンク2内の上部に戻される。
貯湯タンク2の下部および上部には、入水口61aを有する入水管61および出湯口62aを有する出湯管62が接続されている。出湯口62aに配管接続された給湯栓90が開状態にされると、貯湯タンク2内への入水圧によって貯湯タンク2内の湯水は出湯管62に流出し、出湯口62aから給湯栓90に向けて供給される。
補助熱源機3は、貯湯タンク2に湯量不足が生じた場合などにおいて、湯水加熱を行なうのに利用されるものであり、その構成は、たとえばガス瞬間式湯沸器と同様に、バーナ30および熱交換器31が缶体32内に収容され、熱交換器31に供給された湯水をバーナ30によって迅速に加熱し得る構成である。補助熱源機3の入水側配管部70aは、ポンプP2および三方弁V1を介して貯湯タンク2の上部に繋がっている。補助熱源機3の出湯側配管部70bは、三方弁V2を介して出湯管62に繋がっている。このため、出湯口62aから給湯栓90に向けて出湯が行なわれる場合に、三方弁V2を切り替えることによって、矢印N21,N22に示すように、補助熱源機3によって加熱された湯水を出湯口62aに供給することが可能である。
補助熱源機3の出湯側配管部70bに分岐接続された配管部71には、熱交換器92が
設けられている。この熱交換器92は、熱負荷の1つであり、たとえば床暖房装置などの暖房端末91用の熱媒を加熱するためのものである。ポンプP3の駆動によって熱交換器92と暖房端末91との間を熱媒が循環流通可能である。三方弁V1,V3間は、配管部63を介して接続されており、熱交換器92を通過して三方弁V3に到達した湯水を、貯湯タンク2を介することなく補助熱源機3に再度送り込んで加熱することが可能となっている。
制御部4は、本発明でいう制御手段の一例に相当し、マイクロコンピュータなどを用いて構成されている。この制御部4は、貯湯タンクユニットUの各部の動作制御やデータ処理を実行するとともに、ヒートポンプ1の制御部(図示略)と協働して貯湯式給湯装置Aの全体の動作制御も実行する。制御部4には、リモコン8が通信接続されている。リモコン8は、データ用の表示部80、および複数の操作スイッチ81を有しており、これらの操作スイッチ81を操作することによって、たとえば給湯温度や、暖房端末91の運転開始時刻の設定などが可能である。
制御部4は、図2のフローチャートに示すような動作制御を実行可能である。
すなわち、制御部4は、現時点から所定期間内における熱需要を予測する(S1)。制御部4は、過去の熱需要(給湯運転実績)や、リモコン8を利用した各種の給湯予約設定内容などに基づき、たとえば今後9時間の範囲における熱需要を予測する学習能力を有しており、この能力に基づき、前記した熱需要の予測を行なう。熱需要の予測は、具体的には、熱需要の発生時間帯、およびその時間帯における熱需要の熱量を予測する処理であり、熱需要の発生時間帯は、たとえば17時〜18時迄、18時〜19時迄など、1時間毎に区分される。
熱需要が予測される場合、この熱需要が発生する迄に貯湯タンク2に補充すべき必要熱量Qnを算出する処理も実行される(S2)。この処理の詳細については、後述するが、必要熱量Qnは、次の式1で求められる。
Qn=Q1−Q2 …式1
Q1:予測される熱需要の熱量
Q2:現時点における貯湯タンク内熱量
制御部4は、必要熱量Qnを算出した後には、この必要熱量Qnの湯水をヒートポンプ1によって沸き上げるための所要時間などを判断し、ヒートポンプ1の貯留運転開始時期を判断する(S3)。その後、この時期が到来すると、ヒートポンプ1の貯留運転が開始され、必要熱量Qnの湯水が沸き上げられる(S4:YES,S5)。
次に、前記した貯湯式給湯装置Aの作用、とくに必要熱量Qnを求める処理について、図3に示したタイムチャート、および図4に示したフローチャートを参照しつつ説明する。
必要熱量Qnは、最終的には、図4のステップS13に示すように、前述した式1のQn=Q1−Q2を演算することにより求められるが、本実施形態では、ヒートポンプ1の貯湯運転が当日最後の貯湯運転であるか否かを判断し(S11)、その判断結果によって、貯湯タンク内熱量Q2の値を変える。ここで、「当日」とは、必ずしも時刻0時から24時迄の範囲でなくてもよい。たとえば図3に示すように、時刻3時を始期とし、かつその24時間後を終期とするなど、当日(1日間)の始期および終期をずらせたものとすることが可能である。図3(a)においては、第1ないし第3グループの熱需要D1〜D3が発生しており、同図(b)に示すように、それらに対応する貯湯運転期間P1〜P3が設けられている。同図において、期間P3の貯湯運転が当日最後の貯湯運転に相当し、期間P1,P2の貯湯運転はそれには相当しない。
ヒートポンプ1の貯湯運転が、当日最後の貯湯運転ではない通常の貯湯運転の場合には、貯湯タンク2内の湯水のうち、所定の基準温度T1未満の湯水の熱量は考慮されることなく、基準温度T1以上の湯水の熱量が算出され、この熱量が貯湯タンク内熱量Q2とされる(S11:NO,S14)。基準温度T1未満の湯水の熱量は、貯湯タンク内熱量Q2には含まれない。基準温度T1は、リモコン8などを用いて設定された給湯設定温度T0(目標給湯温度)以上の温度であり、たとえば給湯設定温度T0に一定の値を加えた温度とされる。一定の値は、たとえば1℃であり、この場合、給湯設定温度T0が40℃であると、基準温度T1は41℃である。ただし、基準温度T1の具体的な値がこれに限定されないことは言う迄もない。
既述したように、貯湯タンク内熱量Q2は基準温度T1以上の湯水の熱量とされるが、この湯水の熱量は、基準温度T1以上の湯水の量、およびその具体的な湯水温度T2とに基づいて算出することができる。基準温度T1以上の湯水の量は、複数の温度センサSaのうち、基準温度T1以上の温度が検出されている温度センサSaの数、あるいは位置に基づき、貯湯タンク2の全体の容量から判断することが可能である。
一方、本実施形態では、湯水温度T2については、貯湯タンク2への入水温度T3と、貯湯タンク2内の湯水の実温度T2’との差の値が用いられる。入水温度T3は、たとえば図1に示す入水管61に取り付けられた温度センサSbを利用して検出され、実温度T2’は、複数の温度センサSaを利用して検出される温度である。具体例を挙げると、入水温度T3が10℃、実温度T2’が60℃である場合、湯水温度T2として、50℃の値が用いられる。このような手法を用いれば、演算処理が容易となり、また貯湯タンク内熱量Q2が入水温度T3を反映したものとなる。なお、入水温度T3に代えて、ヒートポンプ1への入水温度を用いることも可能であり、この入水温度は、たとえば図1に示す往き管50aに取り付けられた温度センサScを用いて検出することができる。
貯湯タンク内熱量Q2を算出した後には、既述したように、Qn=Q1−Q2を演算し、必要熱量Qnが求められる(S13)。
通常の貯湯運転において、前記のようにして求めた必要熱量Qnの湯水が貯湯タンク2に補充された場合には、その後に熱需要が発生した際に、基準温度T1以上の高温の湯水のみを貯湯タンク2から出湯させて、熱需要を賄うことが可能となる。このことにより、補助熱源機3を稼働させる必要をなくし、エネルギ効率をよくすることができる。
一方、前記とは異なり、ヒートポンプ1の貯湯運転が、当日最後の貯湯運転である場合には、貯湯タンク2内の湯水の全量の熱量が算出され、この熱量が貯湯タンク内熱量Q2とされる(S11:YES,S13)。基準温度T1未満の湯水の熱量も、貯湯タンク内熱量Q2に含まれる。この場合においても、先に述べた場合と同様に、貯湯タンク内熱量Q2の算出に際しては、貯湯タンク2内の湯水温度T2として、貯湯タンク2への入水温度T3(またはヒートポンプ1への入水温度)と、貯湯タンク2内の湯水の実温度T2’との差の値が用いられる。貯湯タンク内熱量Q2は、通常の貯湯運転の場合と同様に、Qn=Q1−Q2により求められる(S13)。
当日最後の貯湯運転において、前記のようにして求めた必要熱量Qnの湯水が貯湯タンク2に補充された場合には、その後に熱需要が発生した際に、基準温度T1未満の湯水も貯湯タンク2から出湯し、有効に利用され得ることとなる。このため、貯湯タンク2内に基準温度T1未満の湯水が多く残存したまま、この湯水が翌日の朝迄持ち越されて、放熱による温度低下を生じるといったことは回避される。したがって、エネルギ効率を高めることができる。なお、基準温度T1未満の湯水が貯湯タンク2から出湯する際には、この湯水は補助熱源機3を利用して加熱される。したがって、給湯先には、給湯設定温度の湯水を適切に供給することが可能である。
図4のフローチャートには示されていないが、本発明では、当日最後の貯湯運転(第1の特定の貯湯運転)の場合に実行されるステップS12と同様な処理を、今回の貯湯運転終了時から次回の貯湯運転開始時迄に所定以上の時間間隔がある貯湯運転(第2の特定の貯湯運転)の場合にも適用することができる。今回の貯湯運転終了後から次回の貯湯運転までの期間が長い場合には、前記した当日最後の貯湯運転の場合と同様に、貯湯タンク2内に残存する基準温度T1未満の湯水が比較的長時間にわたって放置され、放熱によるエネルギロスが多く発生する虞がある。ステップS12と同様な処理を適用すれば、そのような虞を適切に解消することが可能である。
本発明は、上述した実施形態の内容に限定されない。本発明に係る貯湯式給湯装置の各部の具体的な構成は、本発明の意図する範囲内において種々に設計変更自在である。
図4のステップS12においては、貯湯タンク2内の湯水全量の熱量を、貯湯タンク内熱量Q2としているが、必ずしもこれに限定されない。たとえば、所定温度未満のかなり低温の湯水が一部存在するような場合には、この湯水の熱量を無視したかたちで貯湯タンク内熱量Q2を求めるようにしてもよい。
外部熱源機としては、ヒートポンプ以外の装置を用いることも可能である。補助熱源機としては、ガス燃焼方式のものに限らず、オイル燃焼方式のもの、あるいは電熱ヒータなどとすることもできる。
A 貯湯式給湯装置
Qn 必要熱量
Q1 熱需要の熱量
Q2 貯湯タンク内熱量
1 ヒートポンプ
2 貯湯タンク
3 補助熱源機
4 制御部(制御手段)

Claims (3)

  1. 加熱した湯水を貯湯タンクに貯留させる貯湯運転が可能な外部熱源機と、
    前記貯湯タンクから所定の出湯口または熱負荷に送られる湯水をその途中で加熱することが可能な補助熱源機と、
    過去の給湯運転実績に基づいて今後の熱需要の熱量を予測し、かつこの予測された熱需要の熱量と前記貯湯タンクに蓄熱されている貯湯タンク内熱量とに基づいて、直近の熱需要が発生する迄に前記貯湯タンクに補充すべき必要熱量を求める処理を実行可能な制御手段と、
    を備えている、貯湯式給湯装置であって、
    前記貯湯タンク内熱量は、
    通常の貯湯運転の場合には、前記貯湯タンク内の湯水のうち、給湯設定温度以上とされた所定の基準温度未満の湯水の熱量を含まず、前記基準温度以上の湯水の熱量とされる一方、
    当日最後の貯湯運転としての第1の特定の貯湯運転、または今回の貯湯運転終了時から次回の貯湯運転開始時迄に所定以上の時間間隔がある第2の特定の貯湯運転の場合には、前記基準温度未満の湯水の熱量も含めた熱量とされることを特徴とする、貯湯式給湯装置。
  2. 請求項1に記載の貯湯式給湯装置であって、
    前記第1または第2の特定の貯湯運転の場合には、前記貯湯タンク内熱量は、前記貯湯タンク内の湯水全量の熱量とされる、貯湯式給湯装置。
  3. 請求項1または2に記載の貯湯式給湯装置であって、
    前記貯湯タンク内熱量は、前記貯湯タンク内の湯水の温度およびその量に基づいて求められ、かつ前記湯水の温度の値としては、前記貯湯タンクへの入水温度または前記外部熱源機への入水温度と、前記貯湯タンク内の湯水の実温度との差の値が用いられる、貯湯式給湯装置。
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