JP2017192512A - ミシン - Google Patents
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Abstract
【課題】被縫製物を載置する送り台の原点位置への復帰時間を短縮することができ、作業効率を向上することができるミシンを提供する。【解決手段】被縫製物を載置する送り台10を水平方向に平行且つ互いに直交する第1及び第2移動方向に移動させる送り台移動機構6は、送り台10と連結し第1移動部21を第1移動方向に移動させる第1移動機構22と、第1移動機構22を支持する第1支持部23と、送り台10と連結し第1移動部21に対し相対的に移動可能な第2移動部31を第2移動方向に移動させる第2移動機構32と第2移動機構32を支持する第2支持部33と、各移動部及び各支持部のうち一方に設けた被検出体と、各移動部及び各支持部のうち他方に設けて被検出体の近接を非接触にて検出する検出手段と、を備え、被検出体及び検出手段のうち少なくとも一方を各移動部の移動方向に沿って複数個設けている。【選択図】図6
Description
本発明は、ミシンに係わり、特に、被縫製物を載置する送り台を水平かつ互いに直交する第1移動方向及び第2移動方向に移動可能としたミシンに関する。
被縫製物を保持し、直交する二軸方向に移動させるミシンがある。特許文献1のミシンは、布載置台と、布送り台と、第1のガイドと、第2の移動ベースと、第2のガイドとを備える。布載置台は、被縫製物を載置する。布送り台は、被縫製物を保持する保持枠を布載置台の上面に沿って直交する二軸方向に移動させる。第1のガイドは、布送り台を支持する第1の移動ベースを第1の方向(Y軸方向)に移動自在に案内する。第2の移動ベースは、第1のガイドを支持する。第2のガイドは、ミシンベッドに固定して第2の移動ベースを第2の駆動装置の駆動によって第2の方向(X軸方向)に移動自在に案内する。ミシンは、布送り台の第1の方向における原点位置を第1のセンサで検出するとともに、布送り台の第2の方向における原点位置を第2のセンサで検出する。
しかしながら、特許文献1のミシンは、X軸方向とY軸方向とに各々1つのセンサを配置し、布送り台の初期位置への位置決めを各軸方向で同様に行うようにしている。それ故、例えば、X軸方向において原点位置を検出する際に、被縫製物の加工範囲に起因して布送り台が大きくずれた状態になっている場合がある。このような場合、ミシンは布送り台をX軸方向にかなり長い距離を移動させないとセンサが原点位置を検出することができず、位置決め時間を多く必要とする。Y軸方向においても、同様の問題がある。これは、被縫製物が大きくなるのに伴い布送り台の移動範囲が大きくなればなるほど、作業効率の低下を招くという問題につながってしまう。
本発明の目的は、被縫製物を載置する送り台の原点位置への復帰時間を短縮することができ、作業効率を向上することができるミシンを提供することにある。
上記目的を達成するために、第1の発明は、被縫製物を載置する送り台と、前記送り台を、水平方向に平行且つ互いに直交する第1移動方向及び第2移動方向に移動させる送り台移動機構とを備えたミシンにおいて、前記送り台移動機構は、前記送り台と連結し、前記第1移動方向に移動可能な第1移動部と、前記第1移動部を、前記第1移動方向に移動させる第1移動機構と、前記第1移動機構を支持する第1支持部と、前記送り台と連結し、前記第1移動部に対し相対的に前記第2移動方向に移動可能な第2移動部と、前記第2移動部を、前記第2移動方向に移動させる第2移動機構と、前記第2移動機構を支持する第2支持部と、を含み、各移動部及び各支持部のうちいずれか一方に設けた被検出体と、各移動部及び各支持部のうちいずれか他方に設け、前記被検出体の近接を非接触にて検出する検出手段と、を備え、前記被検出体及び前記検出手段のうち少なくとも一方を各移動部の移動方向に沿って複数個設けていることを特徴とする。
本願第1発明のミシンは、送り台移動機構が、被縫製物を載置した送り台を、互いに直交する第1移動方向及び第2移動方向に移動させながら縫製を行う。
縫製を高い精度で行うためには、ミシンの起動時に、第1移動方向及び第2移動方向それぞれにおいて、送り台を移動原点に正確に位置決めする必要がある。ミシンは、移動部若しくは固定部に設けた被検出体を、固定部若しくは移動部に設けた検出手段が検出することで、移動原点への位置決めを行う。
検出手段は、被検出体が近接したときに、被検出体の存在を検出する。1つの検出手段が1つの被検出体を検出する構成では、ミシンの起動時の送り台の状態によっては、被検出体が検出手段に近接するまでに長い移動距離を要し、短時間での検出が困難な場合がある。本願第1発明のミシンでは、被検出体及び検出手段のうち少なくとも一方を、複数個設けている。それ故、ミシンは、被検出体が検出手段に近接するまでに移動する距離を短くすることができ、短時間での検出が可能となる。
本願第2発明のミシンは、上記第1発明において、前記検出手段(検出器)は、各支持部に設け、前記被検出体(検出体)は、各移動部に設けることを特徴とする。
本願第2発明のミシンは、検出手段を固定部に設け、被検出体を移動部に設ける。ミシンは、固定部側の検出手段で安定的に検出を行うことができる。
本願第3発明のミシンは、上記第2発明において、前記第1移動部に設けた前記被検出体は一つであり、前記第1支持部に設けた前記検出手段は、前記第1移動方向に沿って複数個を等間隔に配置してあることを特徴とする。
本願第3発明のミシンは、第1移動機構において、複数個の検出手段を第1固定部に等間隔に設ける。ミシンは、第1移動方向において被検出体が検出手段に近接するまでの移動距離を、必要最小限とすることができる。
本願第4発明のミシンは、上記第1発明乃至第3発明のいずれかにおいて、前記第2移動部は、前記第1移動部に連結し、前記第1移動機構により前記第1移動部と共に前記第1移動方向に移動することを特徴とする。
本願第4発明のミシンは、第2移動部が第1移動部に連結し、第1移動機構により第1移動部と共に第1移動方向に移動し、第2移動部は第2移動機構により第2移動方向に移動する。ミシンは、送り台を、第1移動方向及び第2移動方向における任意の位置に、円滑に移動させることができる。
本発明によれば、被縫製物を載置する送り台の原点位置への復帰時間を短縮することができ、作業効率を向上することができる。
以下、本発明の一実施の形態を図面を参照しつつ説明する。以下の説明では、図中に矢印で示す上下、左右、前後を使用する。X軸方向は左右方向であり、Y軸方向は前後方向である。
図1〜図5に示すように、ミシン1は、例えば、刺繍用やエアバッグ縫製用のような、被縫製物(図示略)に対して模様縫い(以下、単に「縫製」と称する)をする場合等に用いることができる。このようなミシン1では、被縫製物を送り台10で挟み込んで保持し、その送り台10を直交する2軸方向、すなわち、ミシン1の主軸(図示略)に沿う方向のY軸方向及び主軸と直交する方向のX軸方向に動かすことで、所望の模様を被縫製物に形成する。
ミシン1は、ベッド部2と、脚柱部3と、アーム部4とを備える。脚柱部3はベッド部2の後端部から立設しており、アーム部4は脚柱部3の上端部からベッド部2と対向するように前方へ延びる。アーム部4は、前端部に針棒5を保持する。針棒5はアーム部4の内部を上下方向に延び、アーム部4から下方に突出する。縫針Sは、針棒5の下端に装着する。
脚柱部3及びアーム部4には、針棒5を介して縫針Sを上下駆動するためのドライブモータ51(図10参照)と、そのドライブモータ51の駆動で回転する主軸(図示略)を設けている。主軸は前後方向に延びる。アーム部4の前端内部には、針棒5を上下動させる針棒上下動機構(図示略)を設けている。針棒上下動機構は、主軸の前端部に接続し、主軸の回転を介して針棒5を上下動する。針棒上下動機構等は、公知の技術であるため、ここではその詳細な説明を省略する。
送り台10は、送り台移動機構6(図6参照)によって、水平方向に平行且つ互いに直交する第1移動方向(左右方向/X軸方向)及び第2移動方向(前後方向/Y軸方向)に移動する。図6に示すように、送り台移動機構6は、X軸方向移動機構部20及びY軸方向移動機構部30を備え、これらが独立して駆動することによって送り台10をX軸方向及びY軸方向に移動する。
送り台10は、支持ブラケット11と、布受け板12と、押えアーム13と、布保持体15と、シリンダ機構16と、ガイドバー17とを備える。支持ブラケット11は略直方体状で、X軸方向移動機構部20にて支持する。布受け板12は、支持ブラケット11の前方でX軸方向移動機構部20にて支持し、ベッド部2の上面に固定した作業台7の上面と対向する板状部材である。布受け板12の前端部は、平面視略矩形状の開口を有する。押えアーム13は、基端部(後端部)を支持ブラケット11の上面に固定し、基端部から先端部に向けて前方に延びる。押えアーム13は、先端部にガイド部14を設ける。布保持体15は平面視略矩形枠状で、布受け板12の開口と略同じ位置且つ略同じ大きさの開口を有する。布保持体15は、後端部がガイド部14に対して上下動可能にガイド部14に連結する。シリンダ機構16は、ガイド部14を介して布保持体15を上下動させる。ガイドバー17は、支持ブラケット11の背面側(後端側)に固定し、X軸方向に延びる。
布保持体15は、シリンダ機構16の駆動によって下降した時、布受け板12との間に被縫製物(図示略)を保持できる。
図6に示すように、X軸方向移動機構部20は、第1移動部21と、第1移動機構22と、第1支持部23と、第1被検出体24と、第1検出器25とを備える。第1移動部21は、平面視略矩形状の板状部材であり、送り台10の支持ブラケット11を連結してX軸方向に移動可能である。第1移動機構22は、第1移動部21をX軸方向に移動させる。第1支持部23は第1移動機構22を支持する。第1被検出体24は、第1移動部21に設ける。第1検出器25は、第1支持部23に設け、第1被検出体24の近接を非接触(例えば、光学又は磁気)にて検出する。
第1支持部23は、一対のレール23a,23bと、フレーム枠23cを有する。一対のレール23a,23bは、夫々X軸方向に沿って延び、前後方向に並ぶ。フレーム枠23cは、上面が開口する有底の略直方体状で、ベッド部2の機枠を構成する。第1移動部21は、一対のレール23a,23bに設けている。それ故、第1移動部21は、一対のレール23a,23bに沿って移動可能である。
第1移動機構22は、駆動モータM1と、駆動モータM1の駆動で回転する従動ギヤ26と、従動ギヤ26に設けた回転シャフト27と、回転シャフト27に設けた駆動側プーリ28と、駆動側プーリ28に架け、駆動側プーリ28の回転によって回動移動するベルト29とを備える。駆動モータM1は、ステッピングモータである。
第1被検出体24は、第1移動部21の左後端寄りの1か所に配置している。複数個の第1検出器25は、フレーム枠23cの内、後面内側にX軸方向に沿って均等(等間隔)に配置している。
ベルト29は、駆動プーリ28の右方に設けた従動側プーリ(図示略)との間に架け渡し、駆動モータM1の正逆双方向の駆動によって回動移動する。ベルト29は、その駆動プーリ28と従動側プーリとの間の上面に第1移動部21を固定しており、第1移動部21をX軸方向の双方向(左右方向)に移動させる。それ故、第1移動部21は、駆動モータM1の駆動によりX軸方向に沿って支持ブラケット11を移動させる。第1移動部21の位置は、第1被検出体24と複数個の第1検出器25とで検出する。
Y軸方向移動機構部30は、第2移動部31と、第2移動機構32と、第2支持部33と、第2被検出体34と、第2検出器35とを備える。第2移動部31は、送り台10の支持ブラケット11を連結して第1移動部21に対し相対的にY軸方向に移動可能である。第2移動機構32は、第2移動部31をY軸方向に移動させる。第2支持部33は、第2移動機構32を支持する。第2被検出体34は、第2移動部31に設ける。第2検出器35は、第2支持部33に設け、第2被検出体34の近接を非接触(例えば、光学又は磁気)にて検出する。
第2移動部31は、第2移動体38と、駆動シャフト36と、ガイドブラケット37とを備える。第2移動体38は平面視略矩形状であり、第1移動部21の上面に設ける。第2移動体38は第1移動部21に対しY軸方向に移動可能である。支持ブラケット11は第2移動体38の上面に固定する。第2移動体38の下面は、第1移動部21の上面に固定した一対のレール31a,31bに係合する。一対のレール31a,31bは、夫々Y軸方向に沿って延び、左右方向に並ぶ。一対のレール31a,31bは、第2移動体38を介して支持ブラケット11をY軸方向に移動可能に支持している。
駆動シャフト36は、Y軸方向に延びる略円柱状である。駆動シャフト36は、Y軸方向に移動可能である。ガイドブラケット37は、駆動シャフト36の前端に固定し、ガイドバー17に係合する。ガイドブラケット37は、ガイドバー17の後側に配置する。図9に示す如く、ガイドブラケット37は、左側面視略C字状であり、左右方向に延びる。ガイドブラケット37は、対向部37A、一対の挟持部37Bを備える。対向部37Aは、背面視略矩形状であり、ガイドバー17の後面と後方から対向する。対向部37Aは、駆動シャフト36の前端部に固定する。一対の挟持部37Bは、夫々、対向部37Aの上端部及び下端部から前方へ突出する。一対の挟持部37Bは、側面視略矩形状である。一対の挟持部37Bは、夫々、前後方向中央部にて互いに近接する方向に向けて突出する。
ガイドブラケット37は、挟持部37Bの突出部分がガイドバー17に係合することでガイドバー17と連結する。一対の挟持部37Bは、ガイドバー17をX軸方向に移動可能に案内する。それ故、支持ブラケット11は、第2移動部31によりY軸方向に移動可能であるとともに、第1移動部21の移動によってX軸方向に移動可能となっている。
第2移動機構32は、駆動モータM2と、駆動シャフト36の上面に設けたラックギヤ36aとを備える。駆動モータM2は、ステッピングモータである。駆動シャフト36のラックギヤ36aは、駆動モータM2の出力軸と噛み合う。
第2支持部33は、上面が開口する有底の略直方体状で、ベッド部2の機枠を構成する。駆動モータM2は、第2支持部33の左側に固定する。第2支持部33は、駆動シャフト36をY軸方向に沿って移動可能に支持する。駆動シャフト36のラックギヤ36aより後部には第2被検出体34を配置している。複数個の第2検出器35は、第2支持部33の後面に取付部材を介して設ける。取付部材は、平面視略L字状で、第2支持部33の後面への取付け部分から後方に屈曲して延びる。複数個の第2検出器35は、取付部材の後方へ延びる部分にY軸方向に沿って均等(等間隔)に配置している。それ故、駆動シャフト36は、駆動モータM2の駆動によりY軸方向に沿って移動する。駆動シャフト36の位置は、第2被検出体34と複数個の第2検出器35とで検出する。
このような基本構成において、駆動モータM1が駆動すると、その正転又は逆転に応じてベルト29を回動移動させる。これにより、第1移動部21がX軸方向に沿って移動する。それ故、図7に示すように、送り台10がX軸方向に沿って移動する。この際、ガイドバー17はガイドブラケット37に対してX軸方向に移動する。駆動シャフト36とガイドブラケット37のX軸方向の位置は変わらない。
駆動モータM2が駆動すると、その正転又は逆転に応じて駆動シャフト36を前後動させる。これにより、支持ブラケット11を第2移動部31の一対のレール31a,31bが案内してY軸方向に沿って移動する。それ故、図8に示すように、送り台10がY軸方向に沿って移動する。
送り台10のX軸方向の位置は、第1被検出体24及び複数個の第1検出器25とで検出する。複数個の第1検出器25は、X軸方向の長さによって必要に応じた個数、均等に配置(例えば、8個)している。送り台10のY軸方向の位置は、第2被検出体34及び複数個の第2検出器35とで検出する。複数個の第2検出器35は、Y軸方向の長さによって必要に応じた個数、均等に配置(例えば、4個)している。
図10を参照しミシン1の電気的構成を説明する。ミシン1の制御装置100はCPU101、ROM102、RAM103、記憶装置104、入出力インターフェース(I/F)106、駆動回路111〜113を備える。CPU101、ROM102、RAM103、記憶装置104はバス105を介して入出力I/F106に電気的に接続する。CPU101はミシン1の制御を司り、ROM102が記憶する各種プログラムに従って、縫製に関わる各種演算と処理を実行する。ROM102は原点移動処理などの各種プログラム、各種初期設定パラメータ等を記憶する。RAM103はCPU101の演算結果、ポインタ、カウンタ等を一時的に記憶する。不揮発性の記憶装置104は、複数の第1検出器25、複数の第2検出器35の位置情報テーブル121、送り台10の原点位置、作業者が入力した各種設定情報等を記憶する。
本実施形態では、送り台10の原点位置は、送り台10(詳細には布保持体15の開口内側の領域)の中心点が縫針Sの直下にある位置である。送り台10の原点位置は、本実施形態の例に限らず、送り台10の可動範囲のうち左右方向の中心、且つ最も後方にある位置等、その他の位置に定めてもよい。X軸プラス方向はミシン1の右へ向かう方向である。Y軸プラス方向はミシン1の後ろへ向かう方向である。
駆動回路111〜113は入出力I/F106に電気的に接続する。駆動回路111はドライブモータ51に電気的に接続する。CPU101は駆動回路111を介してドライブモータ51を制御する。ドライブモータ51は主軸を回転駆動する。駆動回路112は駆動モータM1に電気的に接続する。駆動回路113は駆動モータM2に電気的に接続する。CPU101は駆動回路112、113を介して駆動モータM1,M2を夫々制御する。駆動モータM1,M2は夫々パルスモータであり、X軸方向移動機構部20、Y軸方向移動機構部30を駆動することで、送り台10をX軸方向、Y軸方向に移動する。CPU101は縫製時にドライブモータ51を駆動して主軸を回転駆動することで、針棒5の上下動と釜機構の駆動を制御する。CPU101は、ドライブモータ51の駆動と同時に駆動モータM1,M2を駆動することで、送り台移動機構6を駆動制御し、被縫製物上に縫製を行う。第1検出器25、第2検出器35は、夫々入出力I/F106に電気的に接続する。
図11を参照し位置情報テーブル121を説明する。位置情報テーブル121は、複数の第1検出器25、複数の第2検出器35の夫々がどの位置にあるかを記憶する。第1検出器25は、夫々を1〜8番目として識別する。1番目の第1検出器25は、X=X1の位置に設ける。該時、X1は例えばX軸方向の座標値である。同様に、2番目の第1検出器25は、X=X2の位置に設け、3番目の第1検出器25は、X=X3の位置に設ける。4番目以降も同様であり、最後の8番目の第1検出器25は、X=X8に設ける。位置情報テーブル121は、1番目の第1検出器25とX=X1の位置を対応付けて記憶する。位置情報テーブル121は、2〜8番目の第1検出器25も同様に位置を対応付けて記憶する。
第2検出器35は、夫々を1〜4番目として識別する。1番目の第2検出器35は、Y=Y1の位置に設ける。該時、Y1は例えばY軸方向の座標値である。2番目以降も同様であり、最後の4番目の第2検出器35は、Y=Y4に設ける。位置情報テーブル121は、1番目の第2検出器35とY=Y1の位置を対応付けて記憶する。位置情報テーブル121は、2〜4番目の第2検出器35も同様に位置を対応付けて記憶する。
図12を参照し送り台10の原点移動処理を説明する。CPU101は、ミシン1の電源がオンした時、ROM102から原点移動処理のプログラムを読み出して実行する。CPU101は、送り台10の移動方向を、X軸方向を右方に、Y軸方向を前方に設定する(S1)。移動方向は、X軸方向が左方で、Y軸方向が後方でもよい。
CPU101は、駆動回路112、113を制御し、駆動モータM1,M2を駆動する(S3)。送り台10は、送り台移動機構6によって右前方に移動を開始する。CPU101は、送り台10がX軸方向の可動範囲の端部に到達したか否か判断する(S5)。送り台10が可動範囲の端部に達した時、ストッパ(図示略)に接触する。送り台10がストッパに接触すると、駆動モータM1,M2が駆動しても送り台10は移動できない。故にCPU101は送り台10が可動範囲の端部に到達したと判断する。送り台10がX軸方向の可動範囲の端部に到達していない場合(S5:NO)、CPU101は処理をS9に移行する。
送り台10がX軸方向の可動範囲の端部に到達したとCPU101が判断した場合(S5:YES)、CPU101は駆動モータM1を逆方向に回転駆動する(S7)。例えば送り台10が可動範囲の右端部に到達した場合、駆動モータM1を逆方向に回転駆動することで、送り台10は左方に移動を開始する。CPU101は処理をS9に移行する。
CPU101は、送り台10がY軸方向の可動範囲の端部に到達したか否か判断する(S9)。送り台10がY軸方向の可動範囲の端部に到達していない場合(S9:NO)、CPU101は処理をS15に移行する。送り台10がY軸方向の可動範囲の端部に到達したとCPU101が判断した場合(S9:YES)、CPU101は駆動モータM2を逆方向に回転駆動する(S11)。例えば送り台10が可動範囲の前端部に到達した場合、駆動モータM2を逆方向に回転駆動することで、送り台10は後方に移動を開始する。CPU101は処理をS15に進める。
CPU101は、第1検出器25が第1被検出体24を検出したか否か判断する(S15)。複数の第1検出器25の何れかに第1被検出体24が近接したことを該第1検出器25が検出した時に、CPU101は、第1検出器25が第1被検出体24を検出したと判断する。第1検出器25が第1被検出体24を検出していない場合(S15:NO)、CPU101は処理をS19に移行する。
第1検出器25が第1被検出体24を検出したとCPU101が判断した場合(S15:YES)、CPU101は何番目の第1検出器25が第1被検出体24を検出したか特定する(S17)。CPU101は、第1被検出体24を検出した第1検出器25を特定し、位置情報テーブル121を参照してその位置を特定する。例えば、3番目の第1検出器25が第1被検出体24を検出したと特定した場合、CPU101は3番目の第1検出器25に対応するX=X3をRAM103に記憶する。CPU101は処理をS19に進める。
CPU101は、第2検出器35が第2被検出体34を検出したか否か判断する(S19)。複数の第2検出器35の何れかに第2被検出体34が近接したことを該第2検出器35が検出した時に、CPU101は、第2検出器35が第2被検出体34を検出したと判断する。第2検出器35が第1被検出体24を検出していない場合(S19:NO)、CPU101は処理をS23に移行する。
第2検出器35が第2被検出体34を検出したとCPU101が判断した場合(S19:YES)、CPU101は何番目の第2検出器35が第2被検出体34を検出したか特定する(S21)。CPU101は、第2被検出体34を検出した第2検出器35を特定し、位置情報テーブル121を参照してその位置を特定する。例えば、1番目の第2検出器35が第2被検出体34を検出したと特定した場合、CPU101は1番目の第2検出器35に対応するY=Y1をRAM103に記憶する。CPU101は処理をS23に進める。
CPU101は、第1検出器25の位置と第2検出器35の位置を何れも特定したか否か判断する(S23)。CPU101は、RAM103に第1検出器25の位置と第2検出器35の位置が何れも記憶してある場合に、第1検出器25の位置と第2検出器35の位置を何れも特定したと判断する。第1検出器25の位置又は第2検出器35の位置を特定していない場合(S23:NO)、CPU101は処理をS3に戻し、駆動モータM1,M2の駆動を続ける。
第1検出器25の位置と第2検出器35の位置を何れも特定した場合、CPU101は原点位置までの送り台10の移動方向と移動量を算出する(S25)。CPU101は、RAM103に記憶した第1検出器25の位置と第2検出器35の位置、及び記憶装置104に記憶した原点位置に基づき、送り台10の移動方向と移動量を算出する。
CPU101は、S25で算出した送り台10の移動方向と移動量に基づき駆動モータM1,M2を駆動し、原点位置まで送り台10を移動する(S27)。送り台10が原点位置まで移動後、CPU101は駆動回路112、113を制御し、駆動モータM1,M2を停止する。送り台10は原点位置に移動し、待機状態となる。CPU101は、原点移動処理を終了する。
上記実施形態において、第1被検出体24と第2被検出体34は本発明の「被検出体」に相当する。第1検出器25と第2検出器35は本発明の「検出手段」に相当する。X軸方向は本発明の「第1移動方向」に相当する。Y軸方向は本発明の「第2移動方向」に相当する。
このように、ミシン1を起動させた際には、送り台10の現在位置が分からないので、X軸方向及びY軸方向において基準となる原点位置への位置決めを行う。なお、原点位置は機械的に一意に決まっている位置を示す。
そこで、第1検出器25(及び第2検出器35)を等間隔で複数個設けておくことで、送り台10が位置決め動作(イニシャライズ)するときに、第1被検出体24(及び第2被検出体34)を一番近い第1検出器25(及び第2検出器35)が検出する。検出した第1検出器25(及び第2検出器35)の取り付け位置情報に基づき、原点位置までの距離だけ移動させることにより、送り台10は原点位置へ移動する。それ故、第1検出器25(及び第2検出器35)が検出するまでの走行距離、すなわちセンサ探索時間を短くすれば、作業効率の低下を防ぐことが可能となる。
この際、第1検出器25(及び第2検出器35)を均等に配置することにより、検出位置精度を高く確保するとともに、センサ探索時間の短縮化にも貢献することができる。
尚、本発明のミシン1は、上記実施形態に限るものではなく、その趣旨及び技術的思想を逸脱しない範囲内で種々の変形が可能である。以下、その変形例を説明する。
(1)実施形態では、複数個の検出器25,35で1つの被検出体24,34を検出するものとして説明したが、これらを逆にしても良い。即ち、被検出体24,34は1つでなく、複数個であってもよい。該場合、検出器25,35は複数個でもよく、1個でもよい。検出器25,35と被検出体24,34を夫々複数個設ける場合、検出器25,35の配置間隔と被検出体24,34の配置間隔は異なってもよい。
検出器25,35と被検出体24,34の位置は逆でもよい。具体的に、第1被検出体24は、フレーム枠23cの内、後面内側に1か所配置する。複数個の第1検出器25は、第1移動部21の後端部にX軸方向に沿って均等(等間隔)に配置すればよい。第2被検出体34は、第2支持部33の後面に取り付ける。複数個の第2検出器35は、駆動シャフト36のラックギヤ36aより後部にY軸方向に沿って均等(等間隔)に配置すればよい。
(2)第2移動機構32は、駆動シャフト36によってY軸方向に沿って送り台10を移動させる構成を開示したが、例えば、特開2012−170531号公報に示すように、第1移動機構22と同様にベルト方式駆動とし、送り台10をX軸方向に沿ってスライド移動させるX軸方向移動機構部と、そのX軸方向移動機構部の全体をY軸方向に沿ってスライド移動させるY軸方向移動機構部と、を備えた構成にも本発明の手法を適用でき、その場合においても同様の効果がある。
(3−1)第1被検出体24を第1移動部21の後端寄りの1か所に配置し、複数個の第1検出器25をフレーム枠23cの後端寄りにX軸方向に沿って均等に配置した構成を開示したが、その位置は上記に限定しない。例えば、図13に示すように、送り台10のガイドバー17は、X軸方向とY軸方向の双方に移動するものであって、駆動シャフト36の先端に固定したガイドブラケット37に対してX軸方向に変位する。本発明は、ガイドブラケット37に第1被検出体24を配置し、ガイドバー17を固定する支持ブラケット11の後側面に沿って均等に複数個の第1検出器25を配置し、送り台10のX軸方向の位置を検出してもよい。該場合、複数個の第1検出器25は側面視略L字状の板状部材を介して支持ブラケット11の後側面に固定すればよい。該場合、ガイドブラケット37は本発明の「第1支持部」に相当し、ガイドバー17は本発明の「第1移動部」に相当する。
(3−2)この際、ガイドバー17は、X軸方向の移動距離を規定することも可能であるため、一直線上に連続した部材を採用している。したがって、ガイドバー17のX軸方向に沿って複数位置の検出が可能な一つのラインセンサを第1検出器25として配置し、第1被検出体24から照射したレーザー光等の検出光のラインセンサ上での受光ピーク位置により、第1被検出体24の現在位置を特定することも可能である。
図12の原点移動処理において、S5〜S21の処理の順番は上記実施形態に限らない。例えば、S9、S11の処理はS5、S7の処理の前に行ってもよく、S19、S21の処理はS15、S17の処理の前に行ってもよい。S15〜S21の処理はS5〜S11の処理の前に行ってもよい。
なお、以上の説明における「垂直」「鉛直」とは、厳密な意味での垂直又は鉛直ではない。すなわち、「垂直」「鉛直」とは、設計上、製造上、設置場所上、の公差及び誤差を許容し、「実質的に垂直」「実質的に鉛直」という意味である。
なお、以上の説明における「平行」とは、厳密な意味での平行ではない。すなわち、「平行」とは、設計上、製造上、の公差及び誤差を許容し、「実質的に平行」という意味である。
なお、以上の説明における「等しい」「均等」とは、厳密な意味ではない。すなわち、「等しい」「均等」とは、設計上、製造上、の公差及び誤差を許容し、「実質的に等しい」「実質的に均等」という意味である。
また、以上既に述べた以外にも、上記実施形態や各変形例による手法を適宜組み合わせて利用しても良い。
1 ミシン
6 送り台移動機構
10 送り台
20 X軸方向移動機構部
21 第1移動部
22 第1移動機構
23 第1支持部
24 第1被検出体(被検出体)
25 第1検出器(検出手段)
30 Y軸方向移動機構部
31 第2移動部
32 第2移動機構
33 第2支持部
34 第2被検出体(被検出体)
35 第2検出器(検出手段)
6 送り台移動機構
10 送り台
20 X軸方向移動機構部
21 第1移動部
22 第1移動機構
23 第1支持部
24 第1被検出体(被検出体)
25 第1検出器(検出手段)
30 Y軸方向移動機構部
31 第2移動部
32 第2移動機構
33 第2支持部
34 第2被検出体(被検出体)
35 第2検出器(検出手段)
Claims (4)
- 被縫製物を載置する送り台と、
前記送り台を、水平方向に平行且つ互いに直交する第1移動方向及び第2移動方向に移動させる送り台移動機構と
を備えたミシンにおいて、
前記送り台移動機構は、
前記送り台と連結し、前記第1移動方向に移動可能な第1移動部と、
前記第1移動部を、前記第1移動方向に移動させる第1移動機構と、
前記第1移動機構を支持する第1支持部と、
前記送り台と連結し、前記第1移動部に対し相対的に前記第2移動方向に移動可能な第2移動部と、
前記第2移動部を、前記第2移動方向に移動させる第2移動機構と、
前記第2移動機構を支持する第2支持部と、
を含み、
各移動部及び各支持部のうちいずれか一方に設けた被検出体と、
各移動部及び各支持部のうちいずれか他方に設け、前記被検出体の近接を非接触にて検出する検出手段と、
を備え、
前記被検出体及び前記検出手段のうち少なくとも一方を各移動部の移動方向に沿って複数設けている
ことを特徴とするミシン。 - 前記検出手段は、各支持部に設け、
前記被検出体は、各移動部に設ける
ことを特徴とする請求項1記載のミシン。 - 前記第1移動部に設けた前記被検出体は一つであり、
前記第1支持部に設けた前記検出手段は、前記第1移動方向に沿って複数個を等間隔に配置してある
ことを特徴とする請求項2記載のミシン。 - 前記第2移動部は、前記第1移動部に連結し、前記第1移動機構により前記第1移動部と共に前記第1移動方向に移動する
ことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項記載のミシン。
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