JP2017187656A - 画像形成装置、クリーニング方法、及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、クリーニング方法、及びプログラム Download PDF

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Masaki Kobayashi
正樹 小林
宏行 平林
Hiroyuki Hirabayashi
宏行 平林
嘉明 齋藤
Yoshiaki Saito
嘉明 齋藤
知裕 亀山
Tomohiro Kameyama
知裕 亀山
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Abstract

【課題】熱転写プリントシートの作製に使用される画像形成装置の保守管理に要する負担を軽減する。【解決手段】画像形成装置において、1又は複数種のトナーを被印刷媒体22に転写するとともに定着部によって前記被印刷媒体22に定着させる印刷動作を行う印刷手段に、所定のタイミングで、前記複数種のトナーのうちで特定トナーを除く1又は複数の他のトナーからなる所定の画像401を前記被印刷媒体22に印刷することにより、前記定着部における前記特定トナーの汚れを除去するクリーニング動作を行わせる。通常の印刷作業を行うだけで画像形成装置の定着部のクリーニングを容易に行うことができる。【選択図】図9

Description

本発明は、複数種のトナーが使用可能な画像形成装置に関するものである。
従来、電子写真方式の画像形成装置において、Tシャツ、トレーナー、作業服などの布製品や、木材、金属板など被転写媒体に、所望の画像やロゴマークなどの図案を印刷する方法として、剥離性シートへ被転写媒体へ熱転写すべき転写画像と、それを被転写媒体へ接着するための接着剤(以下、バインダートナーという)を積層させることで熱転写プリントシートを作製する技術が知られている。
例えば上記熱転写プリントシートを作製する方式として、まず、剥離性シート上に、カラートナー(CMY;以下、有色トナー)の層と、画像内の白色領域を表現するための透明又は白色のトナーの層とを積層印刷して熱転写すべき転写画像を形成して第1のシートを作製する。次に、剥離可能なバインダー層が表面に形成された第2のシートを、バインダー層を第1のシートの転写画像と向かい合わせた状態で第1のシートと重ねて熱と圧力を加え、そのバインダー層を転写画像上に接着させた後、バインダー層を転写画像部分のみに残して第1のシートから剥離することにより、熱転写プリントシートとする技術(以下、2シート方式という)が提案されている(例えば特許文献1参照)。
また、例えば上記熱転写プリントシートを作製する際に、画像を形成するトナー層に直接バインダー層を積層(印刷)し、熱転写プリントシートとする技術(以下、1シート方式という)が提案されている(例えば特許文献2参照)。係る技術によれば、布製品等への画像の転写を、熱転写プリントシートと布製品等との間の1回の熱転写作業で済ませることができる。
特開2011−152662号公報 特開2013−68862号公報
ところで1シート方式の熱転写プリントシートのバインダー層の形成には、画像を形成するトナーとは異なり極めて高い粘着性を有するバインダートナーを使用する必要があるが、バインダー層は転写画像の最上層である。そのため、画像形成装置においては、画像を形成するトナー層及びバインダー層をシートに定着させる定着部等にバインダートナーが残存しやすく、画像形成装置の保守管理に要する負担が増大するという問題があった。
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、熱転写プリントシートの作製に使用される画像形成装置の保守管理に要する負担を軽減することを目的とする。
前記課題を解決するため、この発明に係る画像形成装置は、複数種のトナーが使用可能な画像形成装置であって、1又は複数種のトナーを被印刷媒体に転写するとともに定着部によって前記被印刷媒体に定着させる印刷動作を行う印刷手段と、所定のタイミングで、前記印刷手段に、前記複数種のトナーのうちで特定トナーを除く1又は複数の他のトナーからなる所定の画像を前記被印刷媒体に印刷することにより、前記定着部における前記特定トナーの汚れを除去するクリーニング動作を行わせる制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、この発明に係るクリーニング方法は、複数種のトナーが使用可能な画像形成装置のクリーニング方法であって、所定のタイミングで、前記複数種のトナーのうちで特定トナーを除く1又は複数の他のトナーからなる所定の画像を被印刷媒体に印刷することにより、前記複数種のトナーを前記被印刷媒体に定着させる定着部における前記特定トナーの汚れを除去する工程を含むことを特徴とする。
また、この発明に係るプログラムは、コンピュータを、1又は複数種のトナーを被印刷媒体に転写するとともに定着部によって前記被印刷媒体に定着させる印刷動作を行う印刷手段に、所定のタイミングで、前記複数種のトナーのうちで特定トナーを除く1又は複数の他のトナーからなる所定の画像を前記被印刷媒体に印刷することにより、前記定着部における前記特定トナーの汚れを除去するクリーニング動作を行わせる制御手段、として機能させることを特徴とする
本発明によれば、熱転写プリントシートの作製に使用される画像形成装置の保守管理に要する負担を軽減することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置の内部構成を示す断面図である。 本実施形態における印刷システムの構成を示すブロック図である。 (a)は1シート方式の熱転写プリントシートの構造を示す模式図、(b)は2シート方式の熱転写プリントシートの構造を示す模式図である。 ホストコンピュータの印刷制御処理を説明するためのフローチャートである。 図4に続くフローチャートである。 画像形成装置のクリーニングシート印刷時の動作を説明するためのフローチャートである。 画像形成装置のバインダーモードでの通常印刷時の動作を説明するためのフローチャートである。 ホストコンピュータにおいて表示される操作画面の構成を示す図である。 クリーニングシートを示す図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置1の内部構成を示す断面図である。この画像形成装置1は、フルカラー印刷やモノクロ印刷といった一般的な印刷機能に加え、既説した1シート方式、及び2シート方式の熱転写プリントシートを作製(印刷)する機能を備えたプリンタ装置である。画像形成装置1による基本的な印刷方式は、中間転写ベルトにトナー像を転写し、二次転写部まで鉛直方向に搬送される用紙(被印刷媒体)に中間転写ベルトを介してトナー像を二次転写する方式である。
図に示したように画像形成装置1は、画像形成部2、両面印刷用搬送ユニット3、給紙部4、及び定着部5で構成されている。画像形成部2は、4個の画像形成ユニット6(6−1、6−2、6−3、6−4)を多段式に並設した構成からなる。これらのうち図で右端に位置する画像形成ユニット6−1は、ブラック(K)のモノクロ画像を形成する。これに続く3個の画像形成ユニット6−2、6−3及び6−4は、それぞれ減法混色の三原色であるシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の色トナーによるモノカラー画像を形成する。そして、これら4色のトナー像は用紙に塗り重ねられてフルカラーの画像を形成する。
各画像形成ユニット6−1〜6−4は、トナーカートリッジに充填された状態で収容されているトナーの色や種類を除けば同じ構成である。したがって、以下、画像形成ユニット6−4を例にしてその構成を説明する。なお、図示しないがトナーカートリッジには、内部に充填されているトナーの種類や型番を記憶したICチップが内蔵されている。
画像形成ユニット6は、最下部に感光体ドラム7を備えている。この感光体ドラム7は、その周面が例えば有機光導電性材料で構成されている。この感光体ドラム7の周面に接して又は近傍を取り巻いて、クリーナ8、帯電ローラ9、光書込ヘッド10、及び現像器11の現像ローラ12が配置されている。
現像器11は、上部のトナー容器に同図にはK、C、M、Y、で示すように、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のいずれかのトナーを収容し、中間部には下部へのトナー補給機構を備えている。現像器11にブラック(K)のトナーが収容されている画像形成ユニット6−1は、必要に応じて透明のバインダートナー(B)又は透明トナー(T)が収容されたもと交換される。
ここで、バインダートナー(B)は1シート方式の熱転写プリントシートを作製する場合に使用され、透明トナー(T)は2シート方式の熱転写プリントシートを作製する場合に使用される。バインダートナー(B)及び透明トナー(T)は、既に述べたように画像を形成するための機能とは異なる特殊機能(結合機能や接着機能)を有する特殊トナーである。なお、以下の説明においては、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の各トナーを総称して「有色トナー」、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、の各トナーを総称して「カラートナー」、バインダートナー(B)及び透明トナー(T)を総称して「無色トナー」ともいう。
また、現像器11の下部には側面開口部に上述した現像ローラ12を備え、内部にはトナー撹拌部材、現像ローラ12にトナーを供給するトナー供給ローラ13、現像ローラ12上のトナー層を一定の層厚に規制するドクターブレード等を備えている。感光体ドラム7の帯電ローラ9と現像器11との間に位置する上面に近接して、本体装置側の光書込ヘッド10が配置されている。
また、感光体ドラム7の下面に近接して中間転写ベルト14が配設されている。そして、この中間転写ベルト14を間に挟んで一次転写ローラ15が感光体ドラム7の下面に向けて押圧されている。
中間転写ベルト14は、導電性カーボン又はイオン伝導物質を含有した樹脂製の導電性のシート状部材からなり、本体装置のほぼ中央で図の左右のほぼ端から端まで扁平なループ状になって延在する無端状の転写ベルトである。中間転写ベルト14は、駆動ローラ16と従動ローラ17に掛け渡されて、駆動ローラ16により図の反時計回り方向に循環駆動され、図の矢印a、b、cで示す反時計回り方向に循環移動する。中間転写ベルト14には、表面に当接してベルトクリーナ20が配置されている。ベルトクリーナ20は、中間転写ベルト14上から廃トナーを除去する。
感光体ドラム7は、図の時計回り方向に回転する。そして先ず帯電ローラ9からの電荷付与により、感光体ドラム7の周面が一様に帯電して初期化される。次に、印字情報に基づく光書込ヘッド10からの光書き込みにより、感光体ドラム7の周面に静電潜像が形成される。
そして、この静電潜像は、現像ローラ12による現像処理によって、現像器11に収納したトナーによりトナー像化(現像)される。感光体ドラム7の周面に現像されたトナー像は、感光体ドラム7の回転に伴われて、一次転写ローラ15によって中間転写ベルト14のベルト面に直接転写(一次転写)される。中間転写ベルト14は、ベルト面に直接、転写(一次転写)されたトナー像を、更に用紙22に転写(二次転写)すべく用紙22への転写位置まで搬送する。
ベルト位置制御機構18は、中間転写ベルト14を介して感光体ドラム7の下部周面に押圧する導電性発泡スポンジから成る一次転写ローラ15を備えている。ベルト位置制御機構18は、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)の3個の画像形成ユニット6−2、6−3及び6−4に対応する3個の一次転写ローラ15図示しない駆動軸の回転によるクランクとスライダ・カム機構で同期して3個同時に上下移動させる。そして、ベルト位置制御機構18は、ブラック(K)の画像形成ユニット6−1に対応する1個の一次転写ローラ15を上記3個の一次転写ローラ15の周期と同じ周期ではあるが異なるタイミングで上下移動させて中間転写ベルト14を感光体ドラム7から離接させる。
すなわち、ベルト位置制御機構18は、中間転写ベルト14の位置を、フルカラーモード(4個全部の一次転写ローラ15が中間転写ベルト14に当接)、モノクロモード(画像形成ユニット6−1に対応する一次転写ローラ15のみが中間転写ベルト14に当接)、及び全非転写モード(4個全部の一次転写ローラ15が中間転写ベルト14から離れる)に切換える。
また、熱転写プリントシートを作製する場合、バインダートナー(B)のみを一次転写する際にも、上記モノクロモードと同様に、画像形成ユニット6−1に対応する一次転写ローラ15のみが中間転写ベルト14に当接する。
給紙部4は、上下2段に配置された2個の給紙カセット21a,21bを備えている。給紙部4の給紙カセット21a,21bのいずれか一方、あるいは双方には所定サイズの用紙22が多数収容される。用紙22は、具体的には任意のデータをフルカラー印刷やモノクロ印刷する場合に使用される一般的な普通紙、例えばPPC(Plain Paper Copier)用紙等の汎用シートである。
1シート方式、及び2シート方式の熱転写プリントシートを作製(印刷)する際、各々の方式に応じた専用シート19が用紙22に代えて収容される。専用シート19は、表面処理によってシアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)の色トナー、無色トナー(B,T)の定着性と剥離性とが確保されたシートである。具体的には、1シート方式の場合には離型台紙19a、2シート方式の場合には専用台紙19bがそれぞれ用いられる(図3参照)。なお、本実施形態において専用シート19(離型台紙19a、専用台紙19b)は、下段側の給紙カセット21bに収容される仕様である。
また、2個の給紙カセット21a,21bの給紙口(図の右方)近傍には、それぞれ用紙取出ローラ23、給送ローラ24、捌きローラ25、待機搬送ローラ対26が配置されている。
用紙22は、用紙取出ローラ23の回転によって、一枚毎に給紙カセット21から搬出され、給送ローラ24及び捌きローラ25を通って待機搬送ローラ対26に給送される。あるいは、用紙22の厚さやサイズが特異な場合には、用紙22は、開成された装着部27に装着されたMPF(Multi Paper Feeder)トレー28上から給紙コロ29を介して待機搬送ローラ対26に給送される。
待機搬送ローラ対26の用紙搬送方向(図の鉛直上方向)には、中間転写ベルト14を介して従動ローラ17に圧接する二次転写ローラ30が配設されている。これら中間転写ベルト14、従動ローラ17及び二次転写ローラ30により、用紙22(又は専用シート19)への二次転写部が形成されている。
この二次転写部の下流(図では上方)側には、二次転写されたトナー像を用紙22に定着させる定着部5が配置されている。定着部5は、トナー像に接する定着ベルト5aを含むベルト式熱定着ユニットから構成される。定着部5の更に下流側には、定着後の用紙22(又は専用シート19)を定着部5から搬出する搬出ローラ対31、搬出される用紙を装置上面に形成されている排紙トレー32に排紙する排紙ローラ対33が配設されている。
両面印刷用搬送ユニット3は、搬出ローラ対31と排紙ローラ対33との中間部の搬送路から図の右横方向に分岐した返送路(回廊ループ経路)を備えている。この返送路は、開始返送路34a、下方に曲がる中間返送路34b、左横方向に曲がって最終的に返送用紙を反転させる終端返送路34c、及びこれら返送路の途中に配置された4組の返送ローラ対35a、35b、35c、35dを備えている。上記終端返送路34cの出口は、給紙部4の下方の給紙カセット21に対応する待機搬送ローラ対26への搬送路に連絡している。また、両面印刷用搬送ユニット3は、両面印刷だけでなく、用紙22(又は専用シート19)の同一面に多重印刷するためにも用いられる。印刷された用紙22が定着部5を通ったあと、返送ローラ対35aへ向かうようにルート変更フラッパー36の角度を制御することにより同一面に多重印刷される。なお、以下の説明においては、この多重印刷方式をMRS(medium rotation system)という。
上述した画像形成装置1では、4つの画像形成ユニット(6−1〜6−4)が装着可能である。1シート方式、又は2シート方式の熱転写プリントシートを作製する場合には、ブラック(K)の画像形成ユニット6−1の位置に、バインダートナー(B)、又は透明トナー(T)の画像形成ユニットを装着し直す(入れ替える)。
そして、1シート方式の熱転写プリントシートを作製する場合は、ブラック(K)の画像形成ユニット6−1の位置にバインダートナー(B)の画像形成ユニットを装着した状態で、離型台紙19aを給送し、1パス目(1回目の転写・定着)でCMYによる色トナー、及び少量のバインダートナー(B)を転写・定着し、その後、両面印刷用搬送ユニット3を用い、同一面に多重印刷する経路を通って、2パス目(2回目の転写・定着)で、同一面にバインダートナー(B)のみを再度、転写・定着する。また、2シート方式の熱転写プリントシートを作製する場合は、ブラック(K)の画像形成ユニット6−1の位置に透明トナー(T)の画像形成ユニットを装着し、専用台紙19bを給送し、CMYによる色トナーと透明トナー(T)とを転写・定着する。
図3(a)は、1シート方式の熱転写プリントシート101の構造を示す模式図であり、1シート方式の熱転写プリントシート101は、離型台紙19a上に、下層からイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色トナー、バインダートナー(B)が積層された断面構造となる。図3(b)は、2シート方式の熱転写プリントシート102の構造を示す模式図であり、2シート方式の熱転写プリントシート102は、専用台紙19b上に、下層からイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の各色トナー、透明トナー(T)が積層された断面構造となる。
つまり熱転写プリントシート101,102においては、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)によって画像を表現する画像層(画像パターン層)La1が形成され、バインダートナー(B)又は透明トナー(T)によって画像表現とは異なる機能(既説した結合機能や接着機能)を有する接着層La2が形成される。そして、専用シート19(離型台紙19a、専用台紙19b)上に積層された各トナーによるトナー像(積層トナー像)によって転写画像Gが形成される。
1シート方式の熱転写プリントシートを作製する際のMRSによる2パス目の離型台紙19aへの印刷は、最初にCMYによる色トナーと少量のバインダートナー(B)とが転写・定着された離型台紙19aを、両面印刷用搬送ユニット3の返送路を通して再び二次転写部(従動ローラ17及び二次転写ローラ30)に戻すことで実現される。そのため、搬出ローラ対31と排紙ローラ対33との中間部の搬送路から図の右横方向に分岐した返送路の入り口近傍には、ルート変更フラッパー36が配設されている。該ルート変更フラッパー36は、返送路の入り口近傍で図面に対して左右の所定の位置に移動することにより、定着部5から搬出される離型台紙19aを、そのまま排紙するか、印刷面を変えるために、排紙トレー32側の排紙方向に搬送するか、印字を繰り返し行うべく、返送路側に送り込むかを振り分ける。
図2は、図1に示した画像形成装置1と、その印刷動作を制御する印刷制御装置としてパーソナルコンピュータ等のホストコンピュータ60を用いた印刷システム55を示すブロック図である。
図2に示すように、ホストコンピュータ60は、CPU61、ROM62、RAM63、入力装置64、表示装置65、USB/LAN I/F66、及び外部記憶装置67を備えている。
CPU61は、ROM62に記憶されたシステムプログラム及びデータに従ってホストコンピュータ60の制御を行う。RAM63は、CPU61のワークエリアとして機能する。入力装置64は、例えば不図示のキーボードやマウス等で構成され、ユーザによる操作信号をCPU61に送信する。表示装置65は、液晶ディスプレイ等で構成され、デスクトップ画面や、各種アプリケーションの動作画面等を表示する。USB/LAN I/F66は、USBケーブルやLANケーブルを介して画像形成装置1との通信(印刷データ等の送信)を行うインターフェースである。
外部記憶装置67は、ハードディスク記憶装置や、半導体メモリによる記憶装置などからなり、OS(Operating System)や、各種アプリケーションプログラム、各種プリンタドライバ、各種データなどを記憶する。各種プリンタドライバには、画像形成装置1に適合するプリンタドライバが含まれる。
そして、ホストコンピュータ60においては、各種のアプリケーションプログラムで作成されたデータを印刷する際、CPU61が、画像形成装置1に適合するプリンタドライバに従い印刷データを所定の印刷制御命令と共にPDL(Page Description Language;ページ記述言語)に変換し、USB/LAN I/F66を介して画像形成装置1に送信する。
また、各種アプリケーションプログラムには、画像形成装置1を用いた熱転写プリントシートの作製に使用される印刷制御プログラムが含まれる。この印刷制御プログラムは、任意のアプリケーションプログラムにより作成され外部記憶装置67に記憶されている転写画像の画像データを印刷データとして画像形成装置1へ供給するとともに、及びユーザによる画像形成装置1の制御を可能とするアプリケーションプログラムである。また、外部記憶装置67には印刷制御プログラムに付随する各種データも記憶されている。
画像形成装置1は、CPU71、ROM72、RAM73、USB/LAN I/F74、プリンタ印字コントローラ75、プリント制御LSI76、及びプリンタ印字部77を備えている。画像形成装置1は、ホストコンピュータ60から供給されるPDLから変換した印刷データ、印刷制御命令に基づいて印刷処理を行う。
CPU71は、ROM72に記憶されたプログラム及びデータに従って画像形成装置1のシステム制御等を行なう。RAM73は、CPU71のワークエリアとして機能する。特に、RAM73は、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)ごとに記憶エリアが設定されたフレームメモリとして機能する。ブラック(K)の記憶エリアは、熱転写プリントシート作成時には、無色トナー(B,T)のデータの記憶エリアとしても使用される。
ROM72には、後述するクリーニング用の画像パターンの画像データが記憶されている。また、RAM73は、例えば図示しないバックアップ電池により記憶内容が保持されており、画像形成装置1における総印刷枚数等の各種データが記憶される。各種データには、後述するクリーニングタイミングの判断に使用されるクリーニング用カウント値が含まれる。
USB/LAN I/F74は、ホストコンピュータ60から供給される印刷データを受信する。CPU71は、受信したPDLデータを解析し、印刷データをビットマップデータに変換し、RAM73のフレームメモリに展開する。プリント制御LSI76は、RAM73の描画データを、プリンタ印字コントローラ75を介してプリンタ印字部77に転送する。
プリンタ印字コントローラ75は、プリンタ印字部77に対して、RAM73からシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色の画像データと、ブラック(K)の画像データ、又は無色トナー(B,T)に応じた無色の画像データとを出力する。
プリンタ印字部77は、プリンタ印字コントローラ75の制御の下で、図1に示した感光体ドラム7等を含む不図示の回転駆動系、帯電ローラ9、光書込ヘッド10等の被駆動部を有する画像形成部2、中間転写ベルト14の上下移動を駆動する不図示の駆動部を備えている。
プリンタ印字部77は、一般的な印刷の場合には、ブラック(K)、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)の各色の転写画像データを、それぞれ対応する図1に示した光書込ヘッド10に供給する。また、熱転写プリントシートを作成する場合には、シアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)のカラー画像データ、及び無色トナー(B,T)の無色画像データを、それぞれ対応する図1に示した光書込ヘッド10に供給する。
また、プリンタ印字部77は、現像部49を介し、光書込ヘッド10によるカラー画像データ又は無色の画像データに基づく感光体ドラム7への静電潜像の形成と、形成された静電潜像に対応する有色トナー(YMCK)、又は無色トナー(B,T)での現像を制御する。
更に、プリンタ印字部77は、定着部5を介し、定着部5の熱ローラの回転速度や熱ローラに内蔵される発熱部への印加電圧、熱ローラを押圧する押圧ローラの加圧力調整等の各種の制御を行う駆動出力を制御する。更に、プリンタ印字部77は、不図示のベルト駆動部を介し、中間転写ベルト14のベルト位置制御機構の上下移動や、中間転写ベルト14を循環移動させる駆動ローラ16の回転駆動などを行う駆動出力を制御する。
そして、上述した印刷システム55においては、ユーザが画像形成装置1に、バインダートナー(B)又は透明トナー(T)が収容された画像形成ユニットを装着し、下段側の給紙カセット21bの用紙22を離型台紙19a、又は専用台紙19bと入れ替える一方、ホストコンピュータ60において印刷制御プログラムを起動することにより、1シート方式、又は2シート方式の熱転写プリントシートを作製することができる。
以下、本発明に係るホストコンピュータ60と画像形成装置1の動作を図4〜図7を参照しながら説明する。図4及び図5は、ホストコンピュータ60においてCPU61が印刷制御プログラムに従い実行する印刷制御処理を示したフローチャートである。
CPU61は、印刷制御プログラムの起動とともに処理を開始し、図8に示した操作画面201を表示装置65に表示する(ステップSA1)。この操作画面201は、ユーザに、熱転写プリントシートの作製に必要な各種の情報を入力させたり、画像形成装置1に対する各種の動作指示を行わせるためのGUI(Graphical User Interface)である。
図8に示したように操作画面201において設定可能な情報は、主として転写画像等の印刷データの出力先に関する出力先情報211と、画像形成装置1の動作内容に関する設定情報212である。
出力先情報211には、印刷データの出力先となる画像形成装置1を示す「プリンター名」、及びその他の項目(図では省略)が含まれる。なお、ホストコンピュータ60に複数台の画像形成装置1が登録されている場合には、出力先として任意の画像形成装置1(プリンター名)が選択可能である。
設定情報212には、印刷対象とする転写画像の「TIFファイル」、及び「印刷モード」、「用紙」の各項目が含まれる。「印刷モード」には、2シート方式の熱転写プリントシートを作製するための透明トナーモード、又は1シート方式の熱転写プリントシートを作製するためのバインダーモードが設定可能である。「用紙」には、専用シートの種類、つまり専用台紙又は離型台紙が設定可能である。
なお、図8に示したように「印刷モード」としてバインダーモードが設定されているときには、用紙として離型台紙が自動的に設定される。また、「印刷モード」として透明トナーモードが設定されているときには、用紙として専用台紙が自動的に設定される。さらに、印刷制御プログラムに付随するデータとして専用台紙や離型台紙以外の専用シートに関する情報が外部記憶装置67に記憶されている場合には、「印刷モード」に関係なくそれらの専用シートも設定可能である。
また、設定情報212には、「用紙サイズ」、「用紙方向」、「印刷枚数」、「給紙方法」、「バインダー輪郭拡大」の各設定項目が含まれ、それらの内容が適宜選択、又は設定可能である。
なお、「給紙方法」として選択可能な「カセット1」は、上段側の給紙カセット21a、「カセット2」は下段側の給紙カセット21bである。図8に示したように「印刷モード」としてバインダーモードが設定されているときには、「カセット2」が自動的に選択される。
「バインダー輪郭拡大」は、「印刷モード」としてバインダーモードが設定されている場合おいて、既説したMRSによる2パス目の転写・定着に際してバインダートナー(B)により形成される画像の輪郭を、カラートナー(YCM)で形成される画像の輪郭よりも拡大させる量である。なお、設定可能な拡大量は0.1mm単位である。
一方、操作画面201においてユーザは、以下に述べる複数の操作ボタンを操作することにより、画像形成装置1に対し種々の動作を指示することができる。
すなわち操作画面201では、印刷ボタン221の操作によって、設定した印刷モード(透明トナーモード、又はバインダーモード)に応じた方式(2シート方式、又は1シート方式)の熱転写プリントシートを作製するための通常印刷、つまり透明トナーモードが設定されているときには1パスによる印刷、バインダーモードが設定されているときには2パスによる印刷が指示可能である。
また、操作画面201では、空通しボタン222の操作によって、専用シート等の乾燥を目的とした空通しが指示可能である。空通しは、給紙部4やMPFトレー28から供給された用紙22や専用シート19等に画像形成ユニット6(6−1、6−2、6−3、6−4)での画像形成を行わず、白紙のまま定着部5を経由して排紙トレー32に用紙22を排紙する動作である。
また、操作画面201では、空通し+印刷ボタン223の操作によって、空通し+印刷が指示可能である。空通し+印刷は、空通しと通常印刷とを連続して行う動作であり、空通しを行い乾燥させた専用シートを、MRSによって排紙トレー32に排紙することなく、画像形成部2へ再度搬送して通常印刷を行う動作である。
また、操作画面201では、試し印刷ボタン224の操作によって、転写画像の確認等を目的とした試し印刷が指示可能である。試し印刷は、用紙や給紙方法の設定内容に関係なくカセット1に収容されている用紙、つまり普通紙を被印刷媒体として画像形成を行う動作である。
ここで、操作画面201においては、試し印刷に関する設定情報として、「YMCのみ印刷」の有効/無効が設定可能である。この設定を有効とすることにより、色トナー(CMY)のみによる画像形成が行われる試し印刷、つまり透明トナー(T)やバインダートナー(B)の使用を停止する特定の印刷動作が指示可能となる。なお、初期状態では、図8に示したように「YMCのみ印刷」は無効である(チェックボックスからチェックを外した状態)。また、この設定を有効とすることにより、透明トナー(T)やバインダートナー(B)に替えてブラックトナー(K)を用いた有色トナー(CMYK)による画像形成が行われる試し印刷が指示可能となる。
また、操作画面201においては、「ミラー印刷」の有効/無効が設定可能である。この設定が有効な場合には、印刷対象として設定されている転写画像の印刷時には、それを自動的にミラー反転させた後、画像形成装置1に送ることができる。
また、操作画面201では、バインダークリーニングシート印刷ボタン225の操作によって、定着部5(具体的には定着ベルト5a)のクリーニングを目的とするクリーニング印刷が指示可能である。
クリーニング印刷では、「用紙サイズ」等の設定情報212の各種の設定内容に関係なく、カセット1にA4の用紙(普通紙)が用紙方向が横方向となる向きでセットされていることを前提として、試し印刷と同様に色トナー(CMY)のみを用いてクリーニングシートの印刷が行われる。
図9に、クリーニングシートを示す。クリーニングシート301は、画像形成装置1のROM72に予め記憶されているパターン画像401を普通紙22に印刷することにより得られるシートである。
パターン画像401は、予め決められたサイズで普通紙22の紙面中央に位置して印刷される。印刷時におけるパターン画像401のサイズは、紙面の上下左右に所定の余白a(本実施形態では5mm)が確保されるサイズであって、印刷可能な最大サイズである。
また、パターン画像401の全体形状は、一定幅で、画像形成装置1内における普通紙22の搬送方向(図でE方向)に垂直な普通紙22の長辺方向に延在する一方、図に示した普通紙22を長辺方向に2分する仮想線L上に屈曲点が位置するV字形である。言い換えるとパターン画像401は、搬送方向側に位置する一方の辺402、及び搬送方向と逆側に位置する他方の辺403とが、中点位置で搬送方向側に折曲した形状である。
また、パターン画像401は、普通紙22の搬送方向(短辺方向)に沿って、同一幅bで第1の領域401a、第2の領域401b、第3の領域401cに分割され、各々の領域401a,401b,401cを異なる色で塗り潰されている。具体的な塗り潰し色は、第1の領域401aがシアン(C)トナー75%で表現される「シアン」、第2の領域401bがシアン(C)トナー75%とイエロー(Y)トナー75%で表現される「緑」、第3の領域401cがマゼンタ(M)トナー75%で表現される「マゼンタ」である。
また、印刷時におけるパターン画像401の普通紙22の搬送方向(短辺方向)の幅寸法bは、定着部5における定着ベルト5aの周長と同一、具体的には150mmであり、第1の領域401a、第2の領域401b、第3の領域401cの各々の幅寸法bが50mmである。
また、操作画面201では、バインダー測定チャート印刷ボタン226の操作によってチャート印刷が指示可能である。チャート印刷は、バインダー測定チャートを印刷(作製)するために用意されている印刷モードであり、下段側の給紙カセット21b(「カセット2」)に離型台紙19aが収容された状態で使用される。
バインダー測定チャートは、バインダーモードでの通常印刷によって離型台紙19aに印刷される転写画像Gの接着層L2(図3(a)参照)、つまりバインダートナー層に確保される厚さの確認に使用されるチャートである。
さらに、操作画面201では、設定保存ボタン228の操作によって、その時点における設定情報212等の各種の設定内容の保存が可能であり、設定読込ボタン229の操作によって、過去に保存した設定情報212等の設定内容が読み込み可能である。
そして、操作画面201を表示している間、CPU61は、出力先情報211や設定情報212等の各種項目の設定内容に変更があれば(ステップSA2:YES)、変更された項目に関する設定内容の更新を行う(ステップSA3)。なお、その際には、必要に応じて操作画面201の状態も変更する。例えば「YMCのみ印刷」が無効から有効に変更されたとき(チェックボックスにチェックが入力されたとき)には、設定項目から「バインダー輪郭拡大」を削除した状態に変更する。
また、CPU61は、設定内容の保存が指示されると(ステップSA4:YES)、その時点の全設定内容を示す設定データを外部記憶装置67に記憶する(ステップSA5)。その際、CPU61は、設定データの識別に使用する任意の設定名をユーザに入力させる。
また、CPU61は、設定内容の読み込みが指示されると(ステップSA6:YES)、外部記憶装置67に記憶されている設定データを読み込み、読み込んだ設定データにより示される設定内容を操作画面201に反映させる(ステップSA7)。その際、外部記憶装置67に、例えば過去に記憶された設定データ等が複数存在する場合、CPU61は任意の設定データをユーザに指定させる。
そして、CPU61は、操作画面201において印刷ボタン221等の複数のボタンの操作によって画像形成装置1に対する動作指示があると、以下の処理を実行する。
すなわちCPU61は、ユーザから通常印刷(転写プリントシートの作製)が指示されると(ステップSA8:YES)、ユーザに設定された転写画像と通常印刷命令を画像形成装置1に送信する(ステップSA9)。その際、CPU61は、通常印刷を指示するコマンド、及び「印刷モード」等の各種項目の設定内容を示すコマンドからなる印刷制御命令を転写画像のデータと共にPDLに変換し、それを画像形成装置1に送信する。
なお、図では省略したが、印刷枚数が複数枚に設定されていた場合には、転写画像と通常印刷命令を画像形成装置1に送信した後には、以下の処理に移行する。すなわち前記操作画面201に重ねて、印刷中止ボタン、及び一時停止ボタンを含むサブの操作画面を表示装置65に表示し、係るボタンによる印刷中止や一時停止の指示待ちを行う。
そして、印刷中止や一時停止の指示があれば、それらに応じた命令コマンドを画像形成装置1に送信する一方、画像形成装置1から印刷が終了した旨の情報を受信した時点でサブの操作画面の表示を終了して図4の処理に戻る。なお、サブの操作画面の表示中に一時停止の指示があれば、一時停止ボタンを印刷再開ボタンに変更し、印刷中止指示に加え印刷再開指示を可能にするとともに、印刷再開指示があれば、それに応じた命令コマンドを画像形成装置1に送信する。
また、CPU61は、ユーザから空通しが指示されると(ステップSA10:YES)、空通し命令のみを画像形成装置1に送信する(ステップSA11)。すなわち空通しを指示するコマンドをPDLに変換して画像形成装置1に送信する。
また、CPU61は、ユーザから空通し+印刷が指示されると(ステップSA12:YES)、転写画像と空通し+印刷命令を画像形成装置1に送信する(ステップSA13)。その際、CPU61は、空通し+印刷を指示するコマンド、及び「印刷モード」等の各種項目の設定内容を示すコマンドからなる印刷制御命令を転写画像のデータと共にPDLに変換し、それを画像形成装置1に送信する。
また、図5に示したようにCPU61は、ユーザから試し印刷が指示されると(ステップSA14:YES)、転写画像と試し印刷命令を画像形成装置1に送信する(ステップSA15)。その際、試し印刷を指示するコマンド、及び「印刷モード」等の各種項目の設定内容を示すコマンドからなる印刷制御命令を転写画像のデータと共にPDLに変換し、それを画像形成装置1に送信する。
また、CPU61は、ユーザからクリーニング印刷が指示されると(ステップSA16:YES)、クリーニング印刷命令を画像形成装置1に送信する(ステップSA17)。具体的にはクリーニング印刷を指示するコマンドのみからなるPDLを画像形成装置1に送信する。
また、CPU61は、ユーザからチャート印刷が指示されると(ステップSA18:YES)、離型台紙19aに印刷すべきチャート画像、つまり先に説明したバインダー測定チャート301の印刷に必要なチャート画像とチャート印刷命令とを画像形成装置1に送信する(ステップSA19)。すなわちチャート印刷を指示するコマンドをチャート画像のデータと共にPDLに変換し、それを画像形成装置1に送信する。なお、チャート画像は、シアン(C)、マゼンタ(M)、透明色の3色からなる画像であり、その画像データは印刷制御プログラムに付随して外部記憶装置67に記憶されている。また、チャート印刷を指示するコマンドには、「給紙方法」として「カセット2」を指示するコマンドが含まれる。
そして、CPU61は、操作画面201においてユーザにより終了ボタン230が操作されるまでは(ステップSA20:NO)、ステップSA2以降の処理を繰り返し、終了ボタン230が操作された時点で(ステップSA20:YES)、印刷制御処理を終了する。
一方、画像形成装置1においては、ホストコンピュータ60を介してユーザから通常印刷等の各種の動作指示があると、その指示に従い各種の動作を行う。すなわち通常印刷、空通し、空通し+印刷、試し印刷、クリーニングシート印刷、バインダー測定チャート印刷といった異なる動作モードによる印刷を行う。
(クリーニングシート印刷)
そして、クリーニングシート印刷において画像形成装置1は、カラートナー(CMY)を用いた1パスでの印刷を行う。図6は、ユーザからクリーニングシート印刷が指示された場合の画像形成装置1の動作を示したフローチャートである。
画像形成装置1は、クリーニングシート印刷が指示されると、ROM72からクリーニング用のパターン画像401(図9参照)のデータを読み出し(ステップSB1)、カラートナー(CMY)の各色の画像データを印刷データとしてRAM73のフレームメモリに個別に展開する(ステップSB2)。
次に、画像形成装置1は、各トナー(CMY)の中間転写ベルト14への一次転写を行う(ステップSB3)。
一方、画像形成装置1は、上段側の給紙カセット21aから取出ローラ23の回転によって用紙(普通紙)22を搬出し、給送ローラ24及び捌きローラ25を介して待機搬送ローラ対26に給送して待機させる(ステップSB4)。
そして、画像形成装置1は、中間転写ベルト14上に転写されたトナー像が、二次転写部(従動ローラ17及び二次転写ローラ30)に到達するタイミングに合わせて用紙(普通紙)22を二次転写部に送り出し、それにカラートナー(CMY)のみからなるパターン画像401のトナー像を二次転写した後(ステップSB5)、定着部5により定着させる(ステップSB6)。
しかる後、画像形成装置1は、定着部5から搬出される用紙(普通紙)22、つまり図9に示したクリーニングシート301を排紙トレー32に排紙する(ステップSB7)。これにより、定着ベルト5aに残存しているバインダートナー(汚れ)を除去することができる。つまり定着部5のクリーニングが可能となる。
すなわち、ステップB6において普通紙22に定着されるパターン画像401がカラートナー(CMY)により表現される色で塗り潰された画像であり、それが転写されている領域(以下、転写領域)には、カラートナー(CMY)が全面に一様に転写されることによって、バインダートナーの接着性に優れた表面が確保されている。また、パターン画像401は、普通紙22の長辺方向(搬送方向に垂直な方向)の寸法が転写可能な最大寸法である。
そのため、定着部5の定着ベルト5aにバインダートナーが残存している場合には、普通紙22が定着部5を通過する過程で、残存するバインダートナーを転写領域の表面、つまりパターン画像401のトナー像に接着させた状態で、定着ベルト5aから剥離させることができる。したがって、定着部5のクリーニングが可能となる。
また、定着ベルト5aに残存しているバインダートナー(汚れ)が薄膜状である一方、パターン画像401の形状は、普通紙22の搬送方向Eの先頭側の周縁(パターン画像401の搬送方向E側に位置する一方の辺402)が、搬送方向Eに向かい拡開するV字形である。そのため、普通紙22が定着部5を通過する過程においては、その初期段階においてパターン画像401の転写領域が定着ベルト5aに押圧される面積、すなわちバインダートナー(汚れ)を剥離させる定着ベルト5aの対象面積を徐々に増やすことができる。これによりバインダートナー(汚れ)を定着ベルト5aからより確実に剥離させることができ、高いクリーニング効果を得ることができる。
係る効果については、パターン画像401の形状が、普通紙22の搬送方向Eの先頭側の周縁が、搬送方向Eに垂直な方向に対し傾きを有する直線からなる形状であれば得ることができる。したがって、普通紙22の搬送方向Eの先頭側の周縁、つまりパターン画像401の搬送方向E側に位置する一方の辺402は、単なる直線であっても構わない。また、パターン画像401の形状は、搬送方向Eと逆側に位置する他方の辺403が搬送方向Eに垂直である(普通紙22の長辺に平行する)形状であっても構わない。
一方、パターン画像401の形状は、普通紙22の搬送方向Eの後尾側の周縁が(パターン画像401の搬送方向Eの逆側に位置する他方の辺403)が、普通紙22の搬送方向側Eの先頭側の周縁と同様に搬送方向Eに向かい拡開するV字形である。そのため、既説したようにパターン画像401における普通紙22の搬送方向の幅寸法bを定着部5の定着ベルト5aの周長と同一とすることにより、転写領域の面積を必要最小限とすることができる。したがって、クリーニングシート301の印刷に要するカラートナー(CMY)の使用量を必要最小限とし、その使用量を削減することができる。
係る効果については、パターン画像401の形状が、普通紙22の搬送方向Eの先頭側の周縁と後尾側の周縁とが同一形状であれば得ることができる。したがって、パターン画像401の形状は、例えば図9に示した形状を左右に反転させた形状や平行四辺形等の他の形状とすることもできる。
また、パターン画像401は、普通紙22の搬送方向(短辺方向)にカラートナーの数に応じて3分割され、各領域(パターン画像401における第1の領域401a、第2の領域401b、第3の領域401c)が異なる色である。そのため各領域の色ムラの有無等の印刷状態を観察することによって、シアン(C)、マゼンタ(M)及びイエロー(Y)の各画像形成ユニット6−2、6−3、6−4において現像不良が生じているか否かを確認することができる。
その際、パターン画像401における第2の領域401bの塗り潰し色が、シアン(C)トナー75%とイエロー(Y)トナー75%で表現される「緑」である。つまり印刷状態の確認が難しい「イエロー」に代えて、それが容易な「緑」が使用されている。したがって、全ての画像形成ユニット6−2、6−3、6−4について現像不良の有無を容易に確認することができる。
すなわち第1の領域401aの色(シアン)と第2の領域401bの色(緑)の印刷状態を確認すれば、イエロー(Y)の各画像形成ユニット6−2における現像不良の有無を容易に確認することができる。例えば「緑」に色ムラがある場合には、「シアン」に色ムラが無ければイエロー(Y)の各画像形成ユニット6−2に現像不良があると判断できる。また、「緑」と「シアン」との双方に色ムラがある場合については、双方の色ムラの状態が同一であればイエロー(Y)の各画像形成ユニット6−2に現像不良が無いと判断できる。
(バインダーモードでの通常印刷)
次に、バインダーモードでの通常印刷時、つまりユーザが1シート方式の熱転写プリントシートを作製するときの画像形成装置1の本発明に係る動作について説明する。なお、ここではユーザに設定された印刷枚数が1枚であるものとする。図7は、その際におけるCPU71の制御に基づく画像形成装置1の動作の要部を示すフローチャートである。
画像形成装置1は、バインダーモードによる通常印刷が指示されると、2パス印刷による1シート方式の熱転写プリントシート101の印刷を行う(ステップSC1)。
すなわち既説したように、ホストコンピュータ60から送られた転写画像のデータに基づいて、下段側の給紙カセット21bにセットされている離型台紙19aに対して、1パス目(1回目の転写・定着)でCMYによる色トナー、及び少量のバインダートナー(B)によるトナー像を転写・定着する。さらに、2パス目(2回目の転写・定着)で、バインダートナー(B)のみからなるトナー像を1パス目で定着したトナー像に重ねて転写・定着し、離型台紙19a上に転写画像G(図3(a)参照)を形成する。しかる後、離型台紙19aを排紙トレー32に排紙する。
次に、画像形成装置1は、今回使用した離型台紙19aの用紙サイズがA4であれば(ステップSC2:YES)、RAM73に記憶されているクリーニング用カウント値Nに「1」を加算する(ステップSC3)。また、画像形成装置1は、今回使用した離型台紙19aの用紙サイズがA4でなく、A3である場合には(ステップSC2:NO)、クリーニング用カウント値Nに「2」を加算する(ステップSC4)。つまり印刷枚数をA4サイズの印刷枚数に換算してクリーニング用カウント値Nをカウントする。なお、クリーニング用カウント値Nは、バインダーモードによる通常印刷時にのみ使用される。
次に、画像形成装置1は、クリーニング用カウント値Nが予め決められている既定値M、又は既定値M+1であるか否か、つまりその時点で既定値Mに達したか否かを確認する(ステップSC5)。
そして、画像形成装置1は、クリーニング用カウント値Nが予め決められている既定値M、又は既定値M+1でなければ(ステップSC5:NO)、そのまま印刷動作を終了する。なお、既定値Mとしては、例えば10乃至20の値である。
逆に、画像形成装置1は、クリーニング用カウント値Nが既定値M、又は既定値M+1であれば(ステップSC5:YES)、クリーニング用カウント値Nをゼロにリセットした後(ステップSC6)、そのタイミングで以下に述べるクリーニング動作を自動的に実施する。
まず、画像形成装置1は、上段側の給紙カセット21a(「カセット1」)から取出ローラ23の回転によって用紙(普通紙)22を搬出し、給送ローラ24及び捌きローラ25を介して待機搬送ローラ対26に給送する(ステップSC7)。
次に、画像形成装置1は、直ちにタイミングで中間転写ベルト14を駆動し、無画像の転写・定着を行う(ステップSC8)。具体的には画像形成ユニット6(6−1、6−2、6−3、6−4)の感光体ドラム7を中間転写ベルト14から離間したまま中間転写ベルト14を駆動するとともに、転写紙19を二次転写部に送り出した後、普通紙22に対する二次転写を行い、定着部5での定着動作を行う。
しかる後、画像形成装置1は、白紙の状態の普通紙22を排紙トレー32に排紙する(ステップSC9)。そして、ステップSC7〜ステップSC9の動作、つまり白紙印刷を終了した後には、係る白紙印刷の実施を、規定回数である3回行うまでは(ステップSC10:NO)、それを繰り返し実施する。係る規定回数は、中間転写ベルト14の周長に応じて決められている回数であり、具体的には、普通紙22の短辺寸法を整数倍したとき中間転写ベルト14の周長を超える倍数から1を減じた値である。
その後、3回目の白紙印刷を完了したら(ステップSC10:YES)、画像形成装置1は、図6で説明したクリーニングシート印刷時と同様の手順によって、図9に示したクリーニングシート301の印刷を行う(ステップSC11)。
なお、図示しないが画像形成装置1は、ユーザに設定された印刷枚数が複数枚である場合には、上述した処理を印刷枚数に応じた回数だけ繰り返す。
以上のようにバインダーモードでの通常印刷においては、1シート方式の熱転写プリントシート101を印刷した際、クリーニング用カウント値Nが既定値M、又は既定値M+1となる毎に、つまり1シート方式の熱転写プリントシート101の印刷枚数が規定枚数か、それよりも1枚多い枚数となる毎に、3枚の白紙印刷とクリーニングシート印刷とを連続して行う。
その際、中間転写ベルト14にバインダートナーが残存している場合には、各々の印刷時における二次転写の段階で、バインダートナー(汚れ)が普通紙22に接着されることによって中間転写ベルト14から剥離される。また、白紙印刷の回数が中間転写ベルト14の周長に応じて決められている回数であり、3回の白紙印刷とクリーニングシート301との印刷により、中間転写ベルト14の全周面に残存しているバインダートナー(汚れ)が剥離されることとなる。したがって、1シート方式の熱転写プリントシート101を一定数印刷する毎に、中間転写ベルト14が自動的にクリーニングされる。
また、本実施形態では、1シート方式の熱転写プリントシート101の印刷時には用紙サイズがA4とA3の離型台紙19aが混在して使用可能である。そのため、実際の印刷枚数と中間転写ベルト14の汚れ度合(バインダートナーの残存量)とは必ずしも比例しない。
しかし、中間転写ベルト14をクリーニングするタイミングは、実際の印刷枚数がA4サイズの印刷枚数に換算されたクリーニング用カウント値Nに基づいて判断される。したがって、使用される離型台紙19aのサイズが複数であっても、中間転写ベルト14が常に適切なタイミングでクリーニングされる。
しかも、クリーニングシート印刷が同時に行われるため、中間転写ベルト14に加え定着部5もクリーニングされる。
以上説明したように画像形成装置1においては、ユーザが単にクリーニングシート301を印刷するだけで、定着部5のクリーニングを行うことができる。したがって、画像形成装置1の保守管理に要する負担を軽減させることができる。また、1シート方式の熱転写プリントシート101を印刷する間には、その印刷枚数が一定数に達する毎に、自動的に中間転写ベルト14と定着部5のクリーニングを行うことができる。したがって、画像形成装置1の保守管理に要する負担をより一層軽減させることができる。
なお、本実施形態では、ユーザが手動でクリーニングシート印刷を行う場合には、クリーニングシート301のみを印刷する構成について説明したが、これに限らず、バインダーモードでの通常印刷時と同様に、クリーニングシート301の印刷に先立ち、白紙印刷を自動的に行わせてもよい。
また、バインダーモードでの通常印刷時にクリーニングシート301のみを印刷する構成としてもよい。さらに、バインダーモードでの通常印刷時には、例えば印刷枚数(印刷回数)が既定値Mに達する毎にクリーニングシート301のみの印刷を行うとともに、クリーニングシート301を2回印刷する毎に、そのクリーニングシート301に先立つ白紙印刷を行わせてもよい。
また、クリーニングシート301におけるパターン画像401の普通紙22の長辺方向(搬送方向に垂直な方向)の寸法を、転写可能な最大寸法としたが、それは必ずしも転写可能な最大寸法でなくてもよい。
例えばクリーニングシート301を印刷する際には以下のようにしてもよい。まず、バインダーモードで通常印刷を行う際には、予め離型台紙19aにおける画像(転写画像)の転写領域を個別に記憶しておく。一方、クリーニングシート301の印刷時には、前回のクリーニングシート印刷から今回のクリーニングシート印刷までの間に記憶されている全ての転写領域を含む最小の矩形領域を必要領域として決定する。そして、パターン画像401を、普通紙22の長辺方向の寸法が上記必要領域と同一の(又は僅かに大きい)寸法となるように、普通紙22の長辺方向に変形させる。つまり、普通紙22の長辺方向の寸法を転写可能な最大寸法以下とする。しかる後、変形後のパターン画像401の印刷位置を、上記必要領域の全てを覆うことができる位置に調整し、変形後のパターン画像401を印刷する。その場合においても定着部5のクリーニングを行うことができる。
また、本実施形態では、主として定着部5に汚れとして残存しやすいバインダートナーを除去対象のトナー(特定トナー)とする場合について説明したが、除去対象のトナーは、バインダートナー以外のトナーであっても構わない。すなわちシアン(C)、マゼンタ(M)、イエロー(Y)、ブラック(K)の有色トナー、及び透明トナー(T)においてもバインダートナーに比べれば僅かであるが、定着部5に汚れとして残存することがある。したがって、それらも除去対象のトナーとすることができる。また、その場合も含め、クリーニングシート301に印刷するパターン画像401の形状や塗りパターン、及びクリーニングシート301を印刷するタイミングは適宜変更することができる。
また、ここでは、熱転写プリントシートの作製に使用される画像形成装置1について説明したが、本発明は、1又は複数種のトナーを被印刷媒体に転写するとともに定着部によって被印刷媒体に定着させる構成を備えたものであれば他の画像形成装置にも適用することができる。
なお、本実施形態においては、熱転写プリントシートの作製に必要な各種の情報の入力や、画像形成装置1に対するチャート印刷を含む各種の動作指示をホストコンピュータ60において用い、それらの情報や指示を画像形成装置1へ送ることによって、画像形成装置1が各種の動作を行う構成について説明した。しかし、これに限らず、画像形成装置1において、上記の各種の情報の入力や試し印刷を含む各種の動作指示を直接行えるようにしてもよい。
例えば画像形成装置1に、図8に示した操作画面201に代わるチャート印刷の指示が可能な操作画面を表示すると共に、その操作画面への操作を可能とするタッチパネルを備えた表示装置を付加し、CPU71に、ホストコンピュータ60に代わる処理を行わせるための所定のプログラムをROM72に記憶させておけばよい。なお、その場合、転写画像のデータはUSB/LAN I/F74を介してUSBメモリ等から供給することとなる。
また、チャート画像のデータのみをROM72に記憶しておき、チャート印刷の指示を本実施形態と同様にホストコンピュータ60によって行う構成としてもよい。
以上、この発明の実施形態について説明したが、この発明は、これらに限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲を含むものである。以下に、本願出願の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
(付記1)
複数種のトナーが使用可能な画像形成装置であって、
1又は複数種のトナーを被印刷媒体に転写するとともに定着部によって前記被印刷媒体に定着させる印刷動作を行う印刷手段と、
所定のタイミングで、前記印刷手段に、前記複数種のトナーのうちで特定トナーを除く1又は複数の他のトナーからなる所定の画像を前記被印刷媒体に印刷することにより、前記定着部における前記特定トナーの汚れを除去するクリーニング動作を行わせる制御手段と、
を備えたことを特徴とする画像形成装置。
(付記2)
前記制御手段は、使用者から要求があったタイミングで、前記印刷手段に前記クリーニング動作を行わせることを特徴とする付記1記載の画像形成装置。
(付記3)
前記特定トナーを使用する所定の印刷モードを含む複数の印刷モードを備え、
前記制御手段は、前記所定の印刷モードによる印刷数が所定の印刷数に達する毎に、前記印刷手段に前記クリーニング動作を行わせる
ことを特徴とする付記1又は2記載の画像形成装置。
(付記4)
前記制御手段は、前記印刷手段に前記クリーニング動作を行わせる際、それに先立ち、前記被印刷媒体に対する前記複数種のトナーのいずれの転写も含まない白紙印刷を所定回数行わせることを特徴とする付記1乃至3いずれか1つに記載の画像形成装置。
(付記5)
前記他のトナーは、前記印刷手段により前記被印刷媒体に印刷される画像の表現に使用されるトナーであり、前記特定トナーは、前記他のトナーにより表現される画像を被転写媒体へ接着可能にする接着機能を有するトナーであることを特徴とする付記1乃至4いずれか1つに記載の画像形成装置。
(付記6)
前記他のトナーは有色トナーであり、前記特定トナーは非有色トナーであることを特徴とする付記1乃至5いずれか1つに記載の画像形成装置。
(付記7)
前記特定トナーは、所定の印刷モードで前記印刷手段により前記被印刷媒体に印刷される画像の最上層を構成するトナー像の形成に使用されるバインダートナーであることを特徴とする付記1乃至6いずれか1つに記載の画像形成装置。
(付記8)
前記所定の画像は、前記1又は複数の他のトナーにより表現される1又は複数色で塗り潰された画像であることを特徴とする付記1乃至7いずれか1つに記載の画像形成装置。
(付記9)
前記所定の画像は、前記特定トナーを除く複数の他のトナーの数に応じて領域された複数領域からなり、各領域が異なる色で塗り潰された画像であることを特徴とする付記8記載の画像形成装置。
(付記10)
前記所定の画像は、前記被印刷媒体の搬送方向に垂直な方向の寸法が印刷可能な最大寸法であることを特徴とする付記1乃至9いずれか1つに記載の画像形成装置。
(付記11)
前記所定の画像は、前記被印刷媒体の搬送方向の先頭側の周縁が、前記搬送方向に垂直な方向に対して傾きを有する直線からなる形状であることを特徴とする付記1乃至10いずれか1つに記載の画像形成装置。
(付記12)
前記所定の画像は、前記被印刷媒体の搬送方向の先頭側の周縁が、前記搬送方向に向かい拡開するV字形をなす形状であることを特徴とする付記1乃至11いずれか1つに記載の画像形成装置。
(付記13)
前記所定の画像は、前記被印刷媒体の搬送方向の先頭側の周縁と後尾側の周縁とが同一の形状であることを特徴とする付記1乃至12いずれか1つに記載の画像形成装置。
(付記14)
複数種のトナーが使用可能な画像形成装置のクリーニング方法であって、
所定のタイミングで、前記複数種のトナーのうちで特定トナーを除く1又は複数の他のトナーからなる所定の画像を被印刷媒体に印刷することにより、前記複数種のトナーを前記被印刷媒体に定着させる定着部における前記特定トナーの汚れを除去する工程を含むことを特徴とするクリーニング方法。
(付記15)
コンピュータを、
1又は複数種のトナーを被印刷媒体に転写するとともに定着部によって前記被印刷媒体に定着させる印刷動作を行う印刷手段に、所定のタイミングで、前記複数種のトナーのうちで特定トナーを除く1又は複数の他のトナーからなる所定の画像を前記被印刷媒体に印刷することにより、前記定着部における前記特定トナーの汚れを除去するクリーニング動作を行わせる制御手段、
として機能させることを特徴とするプログラム。
1 画像形成装置
2 画像形成部
5 定着部
6(6−1、6−2、6−3、6−4) 画像形成ユニット
19 専用シート
19a 離型台紙
19b 専用台紙
21a 上段側の給紙カセット
21b 下段側の給紙カセット
30 二次転写ローラ
60 ホストコンピュータ
61 CPU
62 ROM
63 RAM
64 入力装置
65 表示装置
66 USB/LAN I/F
67 外部記憶装置
71 CPU
72 ROM
73 RAM
101 1シート方式の熱転写プリントシート
102 2シート方式の熱転写プリントシート
301 クリーニングシート
401 パターン画像

Claims (15)

  1. 複数種のトナーが使用可能な画像形成装置であって、
    1又は複数種のトナーを被印刷媒体に転写するとともに定着部によって前記被印刷媒体に定着させる印刷動作を行う印刷手段と、
    所定のタイミングで、前記印刷手段に、前記複数種のトナーのうちで特定トナーを除く1又は複数の他のトナーからなる所定の画像を前記被印刷媒体に印刷することにより、前記定着部における前記特定トナーの汚れを除去するクリーニング動作を行わせる制御手段と、
    を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、使用者から要求があったタイミングで、前記印刷手段に前記クリーニング動作を行わせることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記特定トナーを使用する所定の印刷モードを含む複数の印刷モードを備え、
    前記制御手段は、前記所定の印刷モードによる印刷数が所定の印刷数に達する毎に、前記印刷手段に前記クリーニング動作を行わせる
    ことを特徴とする請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記印刷手段に前記クリーニング動作を行わせる際、それに先立ち、前記被印刷媒体に対する前記複数種のトナーのいずれの転写も含まない白紙印刷を所定回数行わせることを特徴とする請求項1乃至3いずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記他のトナーは、前記印刷手段により前記被印刷媒体に印刷される画像の表現に使用されるトナーであり、前記特定トナーは、前記他のトナーにより表現される画像を被転写媒体へ接着可能にする接着機能を有するトナーであることを特徴とする請求項1乃至4いずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記他のトナーは有色トナーであり、前記特定トナーは非有色トナーであることを特徴とする請求項1乃至5いずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記特定トナーは、所定の印刷モードで前記印刷手段により前記被印刷媒体に印刷される画像の最上層を構成するトナー像の形成に使用されるバインダートナーであることを特徴とする請求項1乃至6いずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記所定の画像は、前記1又は複数の他のトナーにより表現される1又は複数色で塗り潰された画像であることを特徴とする請求項1乃至7いずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記所定の画像は、前記特定トナーを除く複数の他のトナーの数に応じて領域された複数領域からなり、各領域が異なる色で塗り潰された画像であることを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 前記所定の画像は、前記被印刷媒体の搬送方向に垂直な方向の寸法が印刷可能な最大寸法であることを特徴とする請求項1乃至9いずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 前記所定の画像は、前記被印刷媒体の搬送方向の先頭側の周縁が、前記搬送方向に垂直な方向に対して傾きを有する直線からなる形状であることを特徴とする請求項1乃至10いずれか1項に記載の画像形成装置。
  12. 前記所定の画像は、前記被印刷媒体の搬送方向の先頭側の周縁が、前記搬送方向に向かい拡開するV字形をなす形状であることを特徴とする請求項1乃至11いずれか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記所定の画像は、前記被印刷媒体の搬送方向の先頭側の周縁と後尾側の周縁とが同一の形状であることを特徴とする請求項1乃至12いずれか1項に記載の画像形成装置。
  14. 複数種のトナーが使用可能な画像形成装置のクリーニング方法であって、
    所定のタイミングで、前記複数種のトナーのうちで特定トナーを除く1又は複数の他のトナーからなる所定の画像を被印刷媒体に印刷することにより、前記複数種のトナーを前記被印刷媒体に定着させる定着部における前記特定トナーの汚れを除去する工程を含むことを特徴とするクリーニング方法。
  15. コンピュータを、
    1又は複数種のトナーを被印刷媒体に転写するとともに定着部によって前記被印刷媒体に定着させる印刷動作を行う印刷手段に、所定のタイミングで、前記複数種のトナーのうちで特定トナーを除く1又は複数の他のトナーからなる所定の画像を前記被印刷媒体に印刷することにより、前記定着部における前記特定トナーの汚れを除去するクリーニング動作を行わせる制御手段、
    として機能させることを特徴とするプログラム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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