JP2017187231A - サーバーシステム用の熱気遮蔽装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ラック列の間の通路の上面を隙間なく塞いで、放出口から排出された熱気の回込みを確実に防止でき、サーバーラック内の空気調和を効果的に、しかも効率よく行って、省エネルギーを促進できるサーバーシステム用の熱気遮蔽装置を提供する。
【解決手段】熱気遮蔽装置は、通路4の前後両端の外面に起立固定される門形のメインフレーム11と、一対のメインフレーム11を橋絡する一対のビーム体12と、ビーム体12の対向面間に装着される遮蔽パネル13を備える。遮蔽パネル13は、矩形状のパネルフレーム38と、パネル体39で構成する。ビーム体12の対向面に、遮蔽パネル13を支持するガイド凹部30を設ける。ビーム体12の一端から他端にわたって、一群の遮蔽パネル13を密接する状態でガイド凹部30に載置して、通路4の上開口を一群の遮蔽パネル13で遮蔽する。
【選択図】図1
【解決手段】熱気遮蔽装置は、通路4の前後両端の外面に起立固定される門形のメインフレーム11と、一対のメインフレーム11を橋絡する一対のビーム体12と、ビーム体12の対向面間に装着される遮蔽パネル13を備える。遮蔽パネル13は、矩形状のパネルフレーム38と、パネル体39で構成する。ビーム体12の対向面に、遮蔽パネル13を支持するガイド凹部30を設ける。ビーム体12の一端から他端にわたって、一群の遮蔽パネル13を密接する状態でガイド凹部30に載置して、通路4の上開口を一群の遮蔽パネル13で遮蔽する。
【選択図】図1
Description
本発明は、サーバーシステムにおいてサーバーラックの上面や背面の放出口から排出された熱気が、吸気口側へ回込んで再びラック内に導入されるのを防ぐサーバーシステム用の熱気遮蔽装置に関する。
従来のサーバーシステムにおいて、サーバーラックの前面に設けた吸気口から冷気をラック内に導入し、サーバーを冷却した後の熱気をサーバーラックの上面や背面に設けた放出口から排出する空気調和システムが知られている。この種の空気調和システムにおいては、放出口から排出された熱気が吸気口側へ回込んで、再びラック内に導入されてしまうことがある。そうした場合には、サーバーを適確に冷却できなくなるうえ、ラック内の上部に配置したサーバーがいつまでも冷却されないため、空気調和装置を連続して運転せざるを得ず、エネルギーが無駄に消費されるのを避けられなかった。
上記のように、放出口から排出された熱気が吸気口側へ回込むのを防ぐために、特許文献1の空調システムでは、通路の両側に配置したラック列の上面間に、熱気の回込みを防ぐ板状の遮蔽体を配置している。また、通路の前後両端を壁および扉で遮蔽している。
特許文献1の空調システムによれば、サーバーラックの上面または背面の放出口から排出された熱気の回込みを遮蔽体で防ぐことができる。しかし、板状の遮蔽体を左右のラック列の上面間に渡すだけであるため、外部振動を受けた遮蔽体がずれ動いて、隣接する遮蔽体の間に隙間ができるおそれがある。こうした不具合は、遮蔽体の一部をサーバーラックにボルトで締結することで解消できるが、その場合でも、隣接する遮蔽体同士を隙間なく接当させることが難しく、遮蔽体の隣接部分に小さな隙間が生じるのを避けられない。また、個々のサーバーラックに対応して遮蔽体をボルトで締結する必要があるため、遮蔽体を設置するのに多くの手間が掛かるうえ、サーバーラックのレイアウトの変更時に、遮蔽体をサーバーラックから取外すのにも多くの手間が掛かり施工性に問題がある。
さらに、特許文献1の空調システムにおいては、通路の前後両端を壁および開閉自在な扉で遮蔽している。空調システムにおいて、扉を安定した状態で開閉可能に支持するには、例えば壁をサーバーラックにボルトで締結固定する必要がある。具体的には、サーバーラックのラック壁にボルト挿通穴を形成し、さらにナットをラック壁の内面側でボルトにねじ込む必要があり、一連の締結作業が面倒になる。とくに、既存のサーバーラックに壁および扉を付加する場合には、ラック内に設置したサーバーを取出したうえで締結作業を行う必要があり、さらに余分な手間が掛かってしまう。
本発明の目的は、ラック列の間の通路の上面を隙間なく塞いで、放出口から排出された熱気の回込みを確実に防止でき、サーバーラック内の空気調和を効果的に、しかも効率よく行って、省エネルギーを促進できるサーバーシステム用の熱気遮蔽装置を提供することにある。
本発明の目的は、熱気遮蔽装置の設置や撤去をより少ない手間で行えるうえ、既存のサーバーシステムに対しても、新設時と同様により少ない手間で熱気遮蔽装置を追加できる、施工性に優れたサーバーシステム用の熱気遮蔽装置を提供することにある。
本発明の目的は、必要に応じて、通路の両端を遮蔽して熱気の進入を防止する開閉体を容易に追加装備して、通路の前後端におけるショートサーキットを確実に防止し、省エネルギー効果をさらに向上できる熱気遮蔽装置を提供することにある。
本発明の目的は、熱気遮蔽装置の設置や撤去をより少ない手間で行えるうえ、既存のサーバーシステムに対しても、新設時と同様により少ない手間で熱気遮蔽装置を追加できる、施工性に優れたサーバーシステム用の熱気遮蔽装置を提供することにある。
本発明の目的は、必要に応じて、通路の両端を遮蔽して熱気の進入を防止する開閉体を容易に追加装備して、通路の前後端におけるショートサーキットを確実に防止し、省エネルギー効果をさらに向上できる熱気遮蔽装置を提供することにある。
本発明は、図1に示すように、サーバーラック1を直線列状に配置して構成されるラック列3が通路4を挟んで対向配置されており、これらサーバーラック1の通路4側の周囲壁に設けた吸込み口8から冷気をラック内に導入し、サーバー2を冷却した後の熱気をサーバーラック1の上面および/または背面に設けた放出口7から排出するサーバーシステムに適用される熱気遮蔽装置を対象とする。熱気遮蔽装置は、一対のラック列3に挟まれた通路4の前後両端の外面に起立固定される門形のメインフレーム11と、一対のメインフレーム11をラック列3の上面に沿って橋絡する一対のビーム体12と、ビーム体12の対向面間に装着される遮蔽体13を備えている。そして、ビーム体12の対向面に設けたガイド凹部30の一端から他端にわたって、一群の遮蔽体13を密接する状態で載置して、通路4の上開口を一群の遮蔽体13で遮蔽することを特徴とする。
条材で形成したビーム体12の外郭形状の内隅部分にガイド凹部30を形成する。遮蔽体13を、矩形状に組んだパネルフレーム38と、パネルフレーム38で支持したパネル体39で構成する。ガイド凹部30で支持したパネルフレーム38とガイド凹部30のいずれか一方に、遮蔽体13の横移動を規制するずれ止具41を装着する(図10参照)。
図5および図7に示すようにメインフレーム11は、ブラケット16を介して床Fに締結固定される一対のフレーム縦枠17と、一対のフレーム縦枠17の上部同士を橋絡するフレーム上枠18で構成する。前後のメインフレーム11のフレーム縦枠17に、フレーム上枠18およびビーム体12を締結固定する。フレーム縦枠17とフレーム上枠18の内隅に補強金具20を締結する。
ビーム体12をラック列3の上面上方に配置し、ビーム体12とラック列3の上面の間を、ビーム体12に装着した一群の側面遮蔽体15で遮蔽する(図11参照)。側面遮蔽体15の下部に、サーバーラック1の上面に接触するシール体48を設ける。
側面遮蔽体15は、矩形状に組んだ側面パネルフレーム45と、側面パネルフレーム45で支持される側面パネル体46で立体的な窓障子状に構成する。側面パネルフレーム45はビーム体12の下面に締結金具52を介して締結固定する。
シール体はブラシストリップ48で形成する。
ビーム体12の長手方向の中途部に、サーバーラック1の上面に接当してビーム体12のたわみ変形を防止する間柱33を固定する。
図11に示すように間柱33の下部に高さ調整ボルト34をねじ込む。
図8に示すように、前後一対のメインフレーム11の前面および後面に、通路を開閉する開閉体14を配置する。開閉体14は、前側のメインフレーム11の前面、および後側のメインフレーム11の後面にそれぞれ固定したレール体60で開閉移動可能に案内支持する。
開閉体14は引違い開閉可能な左右一対の戸パネル57で構成する。左右一対の戸パネル57の上部の複数個所に設けたランナー61を、レール体60で開閉移動可能に案内する。
本発明においては、通路4の前後両端に起立固定したメインフレーム11と、一対のメインフレーム11を橋絡するビーム体12と、ビーム体12の対向面間に装着される遮蔽体13などで、熱気遮蔽装置を自立する構造体として構成した。こうした熱気遮蔽装置によれば、板状の遮蔽体を左右のラック列の上面間に渡しただけの従来の熱気遮蔽装置に比べて、ラック列3の間の通路4の上面を遮蔽体13で隙間なく塞いで、放出口7から排出された熱気が吸込み口8側へ回込むのを確実に防止できる。従って、サーバーラック1内の空気調和を効果的に、しかも効率よく行って、省エネルギーを促進できるサーバーシステム用の熱気遮蔽装置を提供できる。また、個々のサーバーラック1に依存することなく、熱気遮蔽装置を独立した構造体として構築できるので、ラック列3を構成するサーバーラック1の高さ寸法が不揃いである場合でも、サイズが異なる側面パネル15を用意しておくだけで、熱気の遮蔽を適確に、しかもより簡単な構造で行うことができる。さらに、ビーム体12のガイド凹部30の一端から他端にわたって、一群の遮蔽体13を密接する状態で載置して、通路4の上開口を一群の遮蔽体13で遮蔽するので、遮蔽体13のビーム体12に対する組付けや、ビーム体12から分離する作業を迅速にしかも簡便に行える。これに伴い、熱気遮蔽装置の設置や撤去をより少ない手間で行うことができるうえ、既存のサーバーシステムに対しても、新設時と同様により少ない手間で熱気遮蔽装置を追加できるので、施工性に優れた熱気遮蔽装置を提供できる。
ビーム体12の外郭形状の内隅部分にガイド凹部30を設けると、ガイド凹部30を備えた枠体を別途設ける場合に比べて熱気遮蔽装置の構造を簡素化し、そのコストを削減できる。また、遮蔽パネル13を矩形状に組んだパネルフレーム38とパネル体39で構成することにより、前後に隣接する遮蔽パネル13を密着させるだけで、通路4の上開口を一群の遮蔽パネル13で遮蔽し密閉できるので、従来の熱気遮蔽装置に比べて熱気の遮蔽をより確実に行える。さらに、パネルフレーム38とガイド凹部30のいずれか一方にずれ止具41を装着することにより、遮蔽パネル13の横移動を規制できるので、熱気遮蔽装置に外部振動や衝突衝撃が作用するような場合でも、遮蔽パネル13がずれ動くのを阻止して、ビーム体12と遮蔽パネル13の間に隙間が生じるのを確実に防止できる。
床Fに締結固定される一対のフレーム縦枠17と、フレーム縦枠17の上部同士を橋絡するフレーム上枠18でメインフレーム11を構成し、フレーム縦枠17に、フレーム上枠18とビーム体12を締結固定すると、熱気遮蔽装置の骨格構造の構成部材点数を少なくしながら、堅牢で頑強な骨格構造を構成できる。また、フレーム縦枠17をブラケット16で床Fに締結固定し、さらにフレーム縦枠17とフレーム上枠18の内隅に補強金具20を締結することにより、メインフレーム11の構造強度を格段に増強できる。外部振動や衝突衝撃によって、メインフレーム11がずれ動くこともない。
ビーム体12をラック列3の上面上方に配置し、ビーム体12とラック列3の間を一群の側面遮蔽体15で遮蔽し、その下部にサーバーラック1の上面に接触するシール体48を設けると、サーバーラック1の天井面に沿って流動する熱気を側面遮蔽体15およびシール体48で受け止めて、熱気が側面遮蔽体15を乗越えて遮蔽体13の側へ流動するのをよく防止できる。サーバーラック1の外形サイズはメーカーによって異なることがあるが、ビーム体12をラック列3の上面上方に配置しておくと、メインフレーム11およびビーム体12をサイズの異なるサーバーラック1に共通して適用できる利点もある。
側面パネルフレーム45と側面パネル体46で、側面遮蔽体15を立体的な窓障子状に構成すると、側面遮蔽体15の前後の隣接部分に小さな隙間が生じるのを避けて、サーバーラック1の天井面に沿って流動する熱気が、側面遮蔽体15の隣接隙間から通路4内へ進入するのを確実に防止できる。また、サーバーラック1の天井面に沿って流動する熱気を側面遮蔽体15で受け止めて、熱気が側面遮蔽体15を乗越えて遮蔽体13の側へ流動しようとするのをよく防止できる。さらに、側面パネルフレーム45をビーム体12に締結金具52を介して締結固定することにより、側面遮蔽体15が外力を受けてずれ動くのを防止して、熱気の遮蔽を適確に行える。
シール体をブラシストリップ48で形成すると、ビーム体12とサーバーラック1の上下間隔にばらつきがある場合でも、ブラシストリップ48の下端の曲がり具合の違いで上下間隔のばらつきを吸収できるので、熱気が天井に沿ってドア6側へ回込むのをさらに確実に阻止できる。
ビーム体12の長手方向の中途部に間柱33を固定すると、ビーム体12が自己の重量及び側面パネル15の重量でたわみ変形するのを防止して、ビーム体12に装着した側面遮蔽体15を適正な組付け姿勢で支持できる。従って、側面遮蔽体15の隣接部分や、シール体48とサーバーラック1の間に隙間が生じるのを防止して、熱気が通路4内へ侵入するのをさらに確実に阻止できる。
間柱33の下部に高さ調整ボルト34を設けると、高さ調整ボルト34でビーム体12のたわみ変形を修正して、ビーム体12とラック列3の上下間隔に大きなばらつきが生じるのを解消できる。従って、ビーム体12が長尺である場合でも、ビーム体12に固定される側面パネル15を、常に適正な姿勢でビーム体12に組むことができる。また、高さ調整ボルト34を締緩操作するだけで、ビーム体12のたわみ変形を簡単に修正できる。
前後のメインフレーム11の前面および後面に開閉体14を配置し、前後のメインフレーム11に固定したレール体60で開閉体14を開閉移動可能に案内支持すると、放出口7から排出された熱気が通路4の前後両端から通路4内へ進入するのを防止できる。これに伴い、通路4の前後端におけるショートサーキットを確実に防止して、省エネルギー効果を向上できる熱気遮蔽装置が得られる。前後のメインフレーム11を利用して、同フレームに固定したレール体60で開閉体14を開閉移動可能に案内支持するので、従来の通路開閉構造に比べて、開閉体14やレール体60の組付けをより少ない手間で簡便に行える。
引違い開閉可能な左右一対の戸パネル57で開閉体14を構成し、各戸パネル57に設けたランナー61を、レール体60で開閉移動可能に案内すると、揺動ドア、折り戸などで開閉体14を構成する場合に比べて、開閉に伴う熱気や冷気の出入りを少なくしながら、戸パネル57の開閉を軽快かつ円滑に行える。
(実施例) 図1ないし図12は、本発明に係るサーバーシステム用の熱気遮蔽装置の実施例を示す。本発明における前後、左右、上下とは、図1、図3、図4に示す交差矢印と、交差矢印の近傍の前後・左右・上下の表記に従う。図1ないし図4において、符号1は床Fに設置したサーバーラックであり、その内部に一群のサーバー2が多段状に収容されている(図4参照)。サーバー室に設置した一群のサーバーラック1は、直線列状に配置されてラック列3を構成しており、左右のラック列3はメンテナンス用の通路4を間に挟んで対向している。なお、この実施例では図面を単純化するために、ラック列3が4個のサーバーラック1で構成してある場合を例示したが、実際のラック列3は多数個のサーバーラック1で前後に長い直線列状に構成されている。
サーバーラック1に収容したサーバー2を冷却するために、通路4の下部に冷気通路5を設け、冷気通路5から送給された冷気を各サーバーラック1のドア6からラック内へ導入し、熱交換後の熱気をサーバーラック1の通路4に面していない背面側から放出している。こうしたサーバーシステムにおいて、冷気のラック内への導入及び排出を確実に行うために、ドア6のドアパネルを多孔板で形成して、ドアパネルの全面にわたって吸込み口8を設け、通路4に面していない背面側を多孔板で形成して放出口7としている。多孔板としては、パンチングメタル、エキスパンドメタル、ハニカムメッシュ等を適用できるが、開口率が最も大きなハニカムメッシュでドアパネルを形成するのが好ましい。放出口7から排出された熱気は、図示していない空気調和装置で冷却されて、再び冷気通路5へ送給される。
上記のように、熱交換後の熱気をサーバーラック1の放出口7から排出する空調システムにおいては、放出口7から排出された熱気が天井に沿ってドア6側へ回込み、あるいは通路4の前後端からドア6側へ回込み、ラック内に導入されてしまうおそれがある。こうした熱気の回込みを防ぎ、しかも冷気が通路4の前後端から漏れ出るのを防ぐために、通路4の上面および前後面を熱気遮蔽装置で覆っている。図1に示すように、熱気遮蔽装置は、通路4の前後両端の外面に起立固定される門形のメインフレーム11と、一対のメインフレーム11をラック列3の上面に沿って橋絡する左右一対のビーム体12と、ビーム体12の対向面間に装着される多数個の遮蔽パネル(遮蔽体)13と、通路4の前後端を開閉する引違いドア(開閉体)14と、側面パネル(側面遮蔽体)15などで構成される。
図1に示すように、メインフレーム11は、L字状のブラケット16を介して床Fに締結固定される一対のフレーム縦枠17と、一対のフレーム縦枠17の上部同士を橋絡するフレーム上枠18で構成される。図6に示すように、フレーム縦枠17は外郭の基本形状が正方形に形成してある市販のアルミニウム押出し材からなり、その内部に十文字状の中央中空部17aを有し、4周辺部に鋲頭型の連結溝17bが2列ずつ設けられている。フレーム縦枠17の断面外形寸法は60×60mmであり、その上下長さは、サーバーラック1の上下長さより大きく設定されている。
フレーム上枠18は、X字状の骨枠18aと、骨枠18aの周囲3辺に鋲頭型の連結溝18bを備えた基本枠構造を上下に配置した、市販のアルミニウム押出し材で構成されており(図8参照)、その断面外形寸法は30×60mmである。図7、図8に示すようにフレーム上枠18を一対のフレーム縦枠17の上端の前部に組み、2個のボルト19をフレーム縦枠17のボスリブにねじ込むことにより、門型のメインフレーム11を形成できる。この状態のフレーム上枠18の側端は、フレーム縦枠17より外側方に突出している(図2参照)。フレーム上枠18とフレーム縦枠17は、両者の内隅に配置したL字状の補強金具20で補強されている。符号21はフレーム縦枠17およびフレーム上枠18の連結溝17b・18bに装着したナット体、符号22はナット体21にねじ込まれて補強金具20を締結するボルトである。
門型に組まれたメインフレーム11を、ラック列3の前端および後端にシート状のパッキン25を介して接合し、そのフレーム縦枠17の下端を、ブラケット16を介して床Fに締結することにより、フレーム縦枠17を起立固定できる(図5参照)。ブラケット16は、その底枠部分が2個のボルト26で床面に固定され、さらに縦枠部分が2個のボルト27でフレーム縦枠17に締結される。符号28はフレーム縦枠17の連結溝17bに装着した雌ねじ体である。
図9、図10に示すように、ビーム体12は3個の基本枠構造を一体に設けた、断面がL字状の市販のアルミニウム押出し材で構成されている。ビーム体12の基本枠構造とフレーム上枠18の基本枠構造は同じである。符号12aはX字状の骨枠、12bは鋲頭型の連結溝である。ビーム体12の上部に突出する基本枠構造の内側面と、ビーム体12の内側方に突出する基本枠構造の上面によって、遮蔽パネル13をビーム体12の長手方向に沿ってスライド自在に支持するガイド凹部30が形成される。換言すると、ビーム体12の外郭形状の内隅部分にガイド凹部30が形成される。ビーム体12の断面外形の上下寸法、および左右寸法は60×60mmである。
左右一対のビーム体12は、ガイド凹部30が互いに対向する状態でフレーム縦枠17に締結固定される。詳しくは図8に示すように、ビーム体12をその前後端がフレーム上枠18に接当する状態でフレーム縦枠17の上面に接合し、2個のボルト31をフレーム縦枠17のボスリブにねじ込むことにより、ビーム体12はフレーム縦枠17に締結固定されている。そのために、ビーム体12のボスリブにはボルト挿通穴32が上下貫通状に形成される(図11参照)。前後に長いビーム体12の長手方向の中央部に間柱33が固定されている。間柱33は、先の基本枠構造を前後に並べた、断面が長方形状の市販のアルミニウム押出し材で構成されており、ガイド凹部30の底面側からねじ込んだボルト36でビーム体12に締結固定されている。間柱33の下部には高さ調整ボルト34がねじ込まれている(図10参照)。間柱33の断面外形寸法は30×60mmである。符号35は高さ調整ボルト34にねじ込んだロックナットであり、高さ調整ボルト34の下端の座壁はサーバーラック1の上面で受止められている。
上記のように、ビーム体12の長手方向の中途部に間柱33を固定すると、ビーム体12が自己の重量及び側面パネル15の重量でたわみ変形するのを防止できる。また、高さ調整ボルト34でビーム体12のたわみ変形を修正して、ビーム体12とラック列3の上下間隔に大きなばらつきが生じるのを解消できるので、ビーム体12に固定される側面パネル15を、適正な姿勢でビーム体12に組むことができる。
遮蔽パネル13は、横長四角形状に組んだパネルフレーム38と、パネルフレーム38で支持されるパネル体39で構成される。パネルフレーム38は、1個の基本枠構造からなる断面が正方形状の市販のアルミニウム押出し材で構成されており、その断面外形寸法は30×30mmである。パネル体39は軽量で断熱性に優れた、プラスチック製の段ボールシート(例えば、旭硝子株式会社製のツインカーボ(登録商標))で形成されており、図9に示すように、パネルフレーム38の鋲頭状の連結溝38bに嵌込んだゴム製のパッキン40で遊動不能に固定されている。遮蔽パネル13の前後幅は、基本的に各サーバーラック1の前後幅に一致しているが、前端および後端に位置する遮蔽パネル13の前後幅は、フレーム縦枠17の前後厚みに相当する分だけ前後幅が大きく設定されている。
全ての遮蔽パネル13をビーム体12の前端から後端にわたってガイド凹部30に載置して密接させることにより、通路4の上開口を一群の遮蔽パネル13で遮蔽することができる。この状態の遮蔽パネル13の一群は、その前後端がフレーム上枠18で受止められているので、遮蔽パネル13が前後にずれ動くことはない。ガイド凹部30に載置した遮蔽パネル13が、外力や外部振動を受けて横移動するのを規制するために、パネルフレーム38とガイド凹部30の底壁のいずれか一方に、プラスチック製のずれ止具41を装着する。
この実施例では、ずれ止具41を断面が逆T字状の前後に長い条材で形成して、その広幅部分をガイド凹部30に臨む連結溝12bに装着し、連結溝12bから上向きに突出する係合リブ部42に、パネルフレーム38の鋲頭状の連結溝38bを係合するようにした。なお、ずれ止具41は、その広幅部分がパネルフレーム38に装着してあってもよい。上記のように、遮蔽パネル13が外力や外部振動を受けて横移動するのをずれ止具41で規制すると、横移動した遮蔽パネル13とガイド凹部30の間に隙間が生じて、この隙間から熱気が通路4内に進入するのを確実に防止できる。また、通路4側の冷気が遮蔽パネル13とガイド凹部30の間の隙間から漏出るのを阻止して、省エネルギー効果を促進できる。
先に説明したように、フレーム縦枠17の上下長さをサーバーラック1の上下長さより大きく設定したため、フレーム縦枠17の上端に組んだビーム体12とラック列3の上面の間には大きな隙間が形成される。この隙間を塞ぐために、ビーム体12の下面に側面パネル(側面遮蔽体)15を装着している。図4、および図10に示すように側面パネル15は、前後に長い長方形状の側面パネルフレーム45と、側面パネルフレーム45で支持される側面パネル体46で構成される。側面パネルフレーム45は、遮蔽パネル13のパネルフレーム38と同様に、1個の基本枠構造からなる断面が正方形状の市販のアルミニウム押出し材で構成されており、その断面外形寸法は30×30mmである。
側面パネル体46は軽量で断熱性に優れた、プラスチック製の中空の段ボールシートで形成され、側面パネルフレーム45の鋲頭状の連結溝45bに嵌込んだゴム製のパッキン47で遊動不能に固定されている。側面パネル15の前後幅は、各サーバーラック1の前後幅に一致されている。各側面パネル15の下部には、サーバーラック1の上面に接触するブラシストリップ(シール体)48が設けられている。ブラシストリップ48は、側面パネルフレーム45の鋲頭状の連結溝45bに嵌込んだプラスチック製のホルダー49を介して側面パネル15に装着されている。
図9に示すように、側面パネル15はビーム体12の下面に固定した締結金具52で支持されている。詳しくは、ビーム体12の連結溝12bと、側面パネルフレーム45の鋲頭状の連結溝45bのそれぞれにナット体53・54を嵌込み、締結金具52の上壁と縦壁に挿通したボルト55をナット体53・54にねじ込むことにより、締結金具52をビーム体12と一体化し、側面パネル15を締結金具52と一体化している。この状態のブラシストリップ48は、その下端が弾性変形した状態でサーバーラック1の天井壁に密着しており(図10参照)、従って、放出口7から排出された熱気が天井に沿ってドア6側へ回込むのを、側面パネル15とブラシストリップ48で阻止できる。
上記のように、側面パネル15を側面パネルフレーム45と、側面パネル体46で立体的な窓障子状に構成すると、側面パネル15の前後の隣接部分に小さな隙間が生じるのを解消して、サーバーラック1の天井面に沿って流動する熱気が、側面パネル15の隣接隙間から通路4内へ進入するのを確実に防止できる。また、側面パネルフレーム45をビーム体12に締結金具52を介して締結固定することにより、側面パネル15が外力を受けてずれ動くのを防止できる。さらに、サーバーラック1の天井面に沿って流動する熱気を側面パネル15で受け止めて、熱気が側面パネル15を乗越えて遮蔽パネル13の側へ流動しようとするのをよく防止できる。ブラシストリップ48で形成したシール体によれば、ビーム体12とサーバーラック1の上下間隔にばらつきがある場合でも、ブラシストリップ48の下端の曲がり具合の違いで上下間隔のばらつきを吸収できるので、熱気が天井に沿ってドア6側へ回込むのをさらに確実に阻止できる。
図12に示すように、通路4の前後端を開閉する引違いドア14は、引違い開閉可能な左右一対の戸パネル57からなり、戸パネル57は縦長長方形状のドア枠58と、ドア枠58の上下に嵌め込まれたドアパネル59で構成される。戸パネル57をスライド開閉するために、図8に示すようにフレーム上枠18の外側面に、フレーム上枠18と同じ長さのガイドレール(レール体)60を固定し、ドア枠58の上部左右に装着したランナーローラー(ランナー)61をガイドレール60で転動案内している。ガイドレール60は、その上部複数個所に挿通したボルト62を、フレーム上枠18の連結溝18bに装着したナット体63にねじ込むことにより、フレーム上枠18と一体化されている。ドア枠58の下面には、戸パネル57と床Fの間の隙間をシールするシール体64が装着されている。シール体64はブラシストリップからなる。
以上のように自立する構造体として構成した熱気遮蔽装置によれば、所定数の遮蔽パネル13をビーム体12のガイド凹部30に載置することで、ラック列3の間の通路4の上面を隙間なく塞ぐことができる。従って、放出口7から排出されて、サーバーラック1の天井面に沿って流動する熱気が、通路4の上面から回込んで吸込み口8に吸込まれるのを確実に防止できる。また、個々のサーバーラック1に依存することなく、熱気遮蔽装置を独立した構造体として構築できるので、ラック列3を構成するサーバーラック1の高さ寸法が不揃いである場合でも、サイズが異なる側面パネル15を用意しておくだけで、熱気の遮蔽を適確に、しかもより簡単な構造で行うことができる。矩形状に組んだパネルフレーム38と、パネルフレーム38で支持したパネル体39で遮蔽パネル13を立体的な窓障子状に構成し、ビーム体12の一端から他端にわたって、一群の遮蔽パネル13を密接する状態でガイド凹部30に載置するので、従来の空調システムに比べて、遮蔽パネル13の隣接部分に小さな隙間が生じるのを解消できる。従って、上記の熱気遮蔽装置によれば、サーバーラック1内の空気調和を効果的に、しかも効率よく行って、省エネルギーを促進できるサーバーシステム用の熱気遮蔽装置を提供できる。
また、門形のメインフレーム11と、一対のビーム体12で支持構造を構成し、ビーム体12の対向面間に遮蔽パネル13を載置して熱気遮蔽装置を構成するので、個々のサーバーラックに対応して遮蔽体をボルトで締結する必要があった従来の熱気遮蔽装置に比べて、熱気遮蔽装置の施工の手間を軽減できる。また、熱気遮蔽装置をサーバーラック1とは別体の独立した構造体として構築するので、ラック列3の長さに応じたビーム体12を用意するだけで熱気遮蔽装置を容易に構築できるうえ、サーバーラック1のレイアウトの変更時に、遮蔽パネル13をビーム体12から取外し、あるいはメインフレーム11やビーム体12を組換える手間を大幅に軽減できる。さらに、既存のサーバーシステムに対しても、新設時と同様により少ない手間で熱気遮蔽装置を追加でき、全体として熱気遮蔽装置の設置や撤去をより少ない手間で行える、施工性に優れた熱気遮蔽装置を提供できる。
通路4の前後両端に引違いドア14を設けて、放出口7から排出された熱気が通路4の前後両端から通路4内へ進入するのを防止するので、通路4の前後端におけるショートサーキットを確実に防止して、省エネルギー効果をさらに向上できる熱気遮蔽装置を提供できる。なお、開閉体は、引違いドア14以外に、揺動ドア、折り戸、アコーディオンカーテンなどの開閉体を適用できるが、開閉に伴う熱気や冷気の出入りが少なく、開閉を円滑に行える点で引違いドア14が好ましい。
一対のフレーム縦枠17と、フレーム上枠18でメインフレーム11を構成し、フレーム縦枠17にフレーム上枠18およびビーム体12を締結固定すると、最小限の骨材で遮蔽パネル13を支持するための支持構造を構成できるので、熱気遮蔽装置をより低コストで構成できる。また、フレーム縦枠17とフレーム上枠18の内隅に補強金具20を締結することにより、メインフレーム11の構造強度を増強して、より堅牢な熱気遮蔽装置を構築できる。
上記の実施例では、通路4の下部の冷気通路5から冷気を送給し、熱交換後の熱気をサーバーラック1の通路4に面していない背面側から放出するようにしたがその必要はない。例えば、サーバーラック1の上面ないし背面に冷気を供給し、熱交換後の熱気を通路4側へ放出して、例えば天井内に配置した排気ダクトを介して空気調和装置へ循環させることができる。このように、上記の実施例とは逆向きに調和空気を循環させるサーバーシステムにおいては、熱気遮蔽装置を以下の形態で実施することができる。
サーバーラック1を直線列状に配置して構成されるラック列3が通路4を挟んで対向配置されており、
サーバーラック1の上面および/または背面に設けた吸込み口から冷気をラック内に導入し、サーバー2を冷却した後の熱気をサーバーラック1の通路4側の周囲壁に設けた放出口から排出するサーバーシステムに適用される熱気遮蔽装置であって、
熱気遮蔽装置は、一対のラック列3に挟まれた通路4の前後両端の外面に起立固定される門形のメインフレーム11と、一対のメインフレーム11をラック列3の上面に沿って橋絡する一対のビーム体12と、ビーム体12の対向面間に装着される遮蔽体13を備えており、
ビーム体12の対向面に設けたガイド凹部30の一端から他端にわたって、一群の遮蔽体13を密接する状態で載置して、通路4の上開口を一群の遮蔽体13で遮蔽することを特徴とするサーバーシステム用の熱気遮蔽装置。
サーバーラック1の上面および/または背面に設けた吸込み口から冷気をラック内に導入し、サーバー2を冷却した後の熱気をサーバーラック1の通路4側の周囲壁に設けた放出口から排出するサーバーシステムに適用される熱気遮蔽装置であって、
熱気遮蔽装置は、一対のラック列3に挟まれた通路4の前後両端の外面に起立固定される門形のメインフレーム11と、一対のメインフレーム11をラック列3の上面に沿って橋絡する一対のビーム体12と、ビーム体12の対向面間に装着される遮蔽体13を備えており、
ビーム体12の対向面に設けたガイド凹部30の一端から他端にわたって、一群の遮蔽体13を密接する状態で載置して、通路4の上開口を一群の遮蔽体13で遮蔽することを特徴とするサーバーシステム用の熱気遮蔽装置。
上記の熱気遮蔽装置においては、熱交換後の熱気を熱気遮蔽装置で区画された通路4を介して空気調和装置へ循環させるので、熱交換後の熱気がサーバー室に充満するのを避けることができる。従って、サーバー室に設置した全ての空気調和装置のうちの数台が故障等により機能を停止した場合でも、サーバー室の温度が急激に上昇するのを避けて、サーバー群の冷却を確実に行うことができ、空気調和システムの冗長度を格段に向上できる。
上記の実施例では、フレーム縦枠17の上端面にフレーム上枠18とビーム体12を締結したがその必要はなく、他の締結形態を採ることができる。例えば、ビーム体12の前後端にフレーム縦枠17を締結固定し、フレーム縦枠17の上部にフレーム上枠18を締結固定することができる。ビーム体12がラック列3の間近に配置してある場合には、側面パネル15を省略し、ビーム体12とラック列3の隙間を、ビーム体12に装着したシール体48でシールすることができる。
図13は熱気遮蔽装置の別の実施例を示す。この実施例においては、ラック列3を構成する個々のサーバーラック1の高さ寸法が不揃いであり、しかも、ラック列3の一部にサーバーラック1が設置されていない個所がある場合の熱気遮蔽装置を示している。こうした熱気遮蔽装置においては、サーバーラック1の高さ寸法に対応した側面パネル15をビーム体12に組付けることにより、高さ寸法が不揃いなラック列3であっても、サーバーラック1の天井面に沿って流動する熱気を側面パネル15で受け止めて、熱気が側面パネル15を乗越えて遮蔽パネル13の側へ流動し、通路4内へ進入するのを確実に防止できる。また、サーバーラック1が設置されていない個所においては、ビーム体12と床Fの間を、ビーム体12に装着した上下に長い側面パネル15や、カーテン状のシート体あるいは膜体で塞ぐことにより、放出口7から排出された熱気が通路4内へ進入するのを確実に防止できる。
上記の熱気遮蔽装置によれば、個々のサーバーラック1に依存することなく、熱気遮蔽装置を独立した構造体として構築できるので、熱気の遮蔽を適確に、しかもより簡単な構造で行うことができる。ラック列3の設置個所に、サーバーラック1の設置予定基数に応じた熱気遮蔽装置を予め構築しておくことにより、必要に応じて新たなサーバーラック1を追加設置できるので、サーバーラック1の増設を段階的に進めることができる利点もある。メンテナンスのために、対象となるサーバーラック1をラック列3から分離するような場合でも、分離個所を側面パネル15などで閉止することにより、熱気遮蔽作用を維持し続けることができる。
遮蔽体13は立体的な窓障子状に構成する必要はなく、プラスチック製の段ボールシートで形成したパネル体39の4辺部に断面がU字状のプラスチック条材を装着した板状体や、襖状あるいは障子状に形成してあってもよい。同様に側面遮蔽体15は、プラスチック製の段ボールシートで形成した側面パネル体46の4辺部に断面がU字状のプラスチック条材を装着した板状体や、カーテン状のシート体あるいは膜体で形成してあってもよい。パネルフレーム38の前後枠の少なくともいずれか一方に、隣接する遮蔽パネル13どうしの隙間を塞ぐシール体を設けておくと、熱気の侵入をさらに確実に阻止できる。
上記の実施例以外に、ラック列3の前後長さが大きくなる場合には、ビーム体12の前後中途部の複数個所に間柱33を配置して、ビーム体12に作用する重量を複数の間柱33で分散支持することができる。また、必要があれば、左右のビーム体12どうしをフレーム上枠18と平行な補助ビームで連結して、左右のビーム体12の平行姿勢を維持できるようにしてもよい。必要があれば、ガイド凹部30を例えばL字状のアングル材で形成して、アングル材をビーム体12に固定してもよい。
ランナー61はローラーである必要はなく、ガイドレール60に沿って摺動する滑走型のランナーであってもよい。シール体48・64は、ブラシストリップ以外に、ゴム膜、軟質プラシチック膜、あるいは発泡ゴム、発泡プラスチックなどで構成してあってもよい。メインフレーム11、ビーム体12、パネルフレーム38、側面パネルフレーム45はアルミニウム型材で構成する必要はなく、プラスチック製の型材で形成することができる。また、プレス成形した型材や条材でメインフレーム11やビーム体12が形成してあってもよい。遮蔽パネル13のパネル体39、および側面パネル15の側面パネル体46は、プラスチック製の段ボールシートで形成する必要はなく、平板状のプラスチックシートや、保護フイルムが積層された板ガラス、あるいはパネルフレーム38や側面パネルフレーム45に固定したプラスチックシートで形成してあってもよい。
1 サーバーラック
3 ラック列
4 通路
7 放出口
8 吸込み口
11 メインフレーム
12 ビーム体
13 遮蔽パネル(遮蔽体)
14 引違いドア(開閉体)
15 側面パネル
17 フレーム縦枠
18 フレーム上枠
30 ガイド凹部
33 間柱
3 ラック列
4 通路
7 放出口
8 吸込み口
11 メインフレーム
12 ビーム体
13 遮蔽パネル(遮蔽体)
14 引違いドア(開閉体)
15 側面パネル
17 フレーム縦枠
18 フレーム上枠
30 ガイド凹部
33 間柱
Claims (10)
- サーバーラック(1)を直線列状に配置して構成されるラック列(3)が通路(4)を挟んで対向配置されており、
サーバーラック(1)の通路(4)側の周囲壁に設けた吸込み口(8)から冷気をラック内に導入し、サーバー(2)を冷却した後の熱気をサーバーラック(1)の上面および/または背面に設けた放出口(7)から排出するサーバーシステムに適用される熱気遮蔽装置であって、
熱気遮蔽装置は、一対のラック列(3)に挟まれた通路(4)の前後両端の外面に起立固定される門形のメインフレーム(11)と、一対のメインフレーム(11)をラック列(3)の上面に沿って橋絡する一対のビーム体(12)と、ビーム体(12)の対向面間に装着される遮蔽体(13)とを備えており、
ビーム体(12)の対向面に設けたガイド凹部(30)の一端から他端にわたって、一群の遮蔽体(13)を密接する状態で載置して、通路(4)の上開口を一群の遮蔽体(13)で遮蔽することを特徴するサーバーシステム用の熱気遮蔽装置。 - 条材で形成したビーム体(12)の外郭形状の内隅部分にガイド凹部(30)が形成されており、
遮蔽体(13)は、矩形状に組んだパネルフレーム(38)と、パネルフレーム(38)で支持したパネル体(39)で構成されており、
ガイド凹部(30)で支持したパネルフレーム(38)とガイド凹部(30)のいずれか一方に、遮蔽体(13)の横移動を規制するずれ止具(41)が装着されている請求項1に記載のサーバーシステム用の熱気遮蔽装置。 - メインフレーム(11)が、ブラケット(16)を介して床(F)に締結固定される一対のフレーム縦枠(17)と、一対のフレーム縦枠(17)の上部同士を橋絡するフレーム上枠(18)で構成されており、
前後のメインフレーム(11)のフレーム縦枠(17)に、フレーム上枠(18)およびビーム体(12)が締結固定されており、
フレーム縦枠(17)とフレーム上枠(18)の内隅に補強金具(20)が締結されている請求項1、または2に記載のサーバーシステム用の熱気遮蔽装置。 - ビーム体(12)がラック列(3)の上面上方に配置されて、ビーム体(12)とラック列(3)の上面の間が、ビーム体(12)に装着した一群の側面遮蔽体(15)で遮蔽されており、
側面遮蔽体(15)の下部に、サーバーラック(1)の上面に接触するシール体(48)が設けられている請求項1から3のいずれかひとつに記載のサーバーシステム用の熱気遮蔽装置。 - 側面遮蔽体(15)は、矩形状に組んだ側面パネルフレーム(45)と、側面パネルフレーム(45)で支持される側面パネル体(46)とで立体的な窓障子状に構成されており、
側面パネルフレーム(45)がビーム体(12)の下面に締結金具(52)を介して締結固定されている請求項4に記載のサーバーシステム用の熱気遮蔽装置。 - シール体がブラシストリップ(48)で形成されている請求項4、または5に記載のサーバーシステム用の熱気遮蔽装置。
- ビーム体(12)の長手方向の中途部に、サーバーラック(1)の上面に接当してビーム体(12)のたわみ変形を防止する間柱(33)が固定されている請求項4から6のいずれかひとつに記載のサーバーシステム用の熱気遮蔽装置。
- 間柱(33)の下部に高さ調整ボルト(34)がねじ込まれている請求項7に記載のサーバーシステム用の熱気遮蔽装置。
- 前後一対のメインフレーム(11)の前面および後面に、通路を開閉する開閉体(14)が配置されており、
開閉体(14)が、前側のメインフレーム(11)の前面、および後側のメインフレーム(11)の後面にそれぞれ固定したレール体(60)で開閉移動可能に案内支持されている請求項1から8のいずれかひとつに記載のサーバーシステム用の熱気遮蔽装置。 - 開閉体(14)が引違い開閉可能な左右一対の戸パネル(57)で構成されており、
左右一対の戸パネル(57)の上部の複数個所に設けたランナー(61)が、レール体(60)で開閉移動可能に案内されている請求項9に記載のサーバーシステム用の熱気遮蔽装置。
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