JP6804735B2 - サーバ室用空調システム - Google Patents

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Description

本発明は、データセンターや電算センター等におけるサーバ室用空調システムに関する。
従来、データセンターや電算センターにおけるサーバ室(電算室)の空調構造として例えば特許文献1に記載されたものが提案されている。このサーバ室用空調システムは、サーバ室を通風可能なグレーチング等で上下に区画し、上層のサーバフロアと下層のメカニカルフロアとの2層構造を形成している。サーバフロアには多数のサーバラックを設置しメカニカルフロアにはローカル空調機を設置している。
メカニカルフロアから供給される冷気は、グレーチングを介してサーバフロアに供給されて多数のサーバを冷却し、熱交換した後の還気はサーバ室の側部に設けた主空調機に供給されて冷気に換気してメカニカルフロアに吹き出すことで強制循環している。
また、特許文献2に記載されたサーバ室用空調システムは、上層に多数のサーバを収容したサーバラックを設置したサーバ室を設け、下層に空調機械室及び無停電電源装置室を区画して設置している。空調機械室に設置された空調機から給気を無停電電源装置室に供給して無停電電源装置の発熱を処理し、その後、給気をサーバ室に供給してサーバを冷却するようにしている。
特開2011−220587号公報 特開2012−078056号公報
しかしながら、上述した特許文献1のようなサーバ室用空調システムは、一般的にサーバ室と別個にUPS室が形成されているため、空調システムの占有空間が大きくなる上に電源ルートが長くなる問題があった。しかも、空調機の設置台数が多いためにエネルギーのロスが大きくコスト高になる問題を有している。
また、特許文献2に記載されたサーバ室用空調システムは、空調機械室に設置された空調機でサーバ室と無停電電源装置室の空調を兼用しているため、無停電電源装置の発熱を処理することで給気の温度が上昇し、サーバ室に設置したサーバが高負荷である場合に冷却効率が低下するという問題がある。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、高負荷のサーバに対応できると共に、占有スペースや製造コストを削減して省エネを達成できるようにしたサーバ室用空調システムを提供することを目的とする。
本発明に係るサーバ室用空調システムは、多数のサーバを収納したサーバラックを設置したサーバ室を対象とするサーバ室用空調システムであって、サーバ室と、サーバ室の下層に設けられていて第一の空調機を設置した第一機械室と、第一機械室の下層に設けられていて第二の空調機を設置した第二機械室と、を有する三層構造を備え、第一機械室と第二機械室は人が入れる高さ空間を有しており、第一の空調機及び第二の空調機から供給する空調空気によってサーバ室の空調を行うようにしており、前記サーバ室と前記第一機械室と前記第二機械室とは動線がそれぞれ分離され、前記第一の空調機で前記第一機械室を冷却した第一空調空気は階上の前記第二機械室に供給され、前記第二の空調機で前記第二機械室を冷却した第二空調空気は前記第一空調空気とともに階上の前記サーバ室に供給されて前記サーバを冷却するカスケード空調が行われることを特徴とする。
本発明によるサーバ室用空調システムは三層構造にしたので全体を省スペース化できる上に、第二の空調機から供給される空調空気は第二機械室に設置された装置を適正温度に調整して第一機械室に供給すると共に、第一の空調機から空調空気を第一機械室に供給し、これらの空調空気を一部ミキシングする等してサーバ室に供給することでサーバを適正温度に調整できる。
また、前記サーバ室に供給された前記第一空調空気および前記第二空調空気は、給気回収路を経由して前記第一の空調機または前記第二の空調機に戻る閉鎖ループによる循環空調が行われていてもよい。
また、第一機械室は配線と配管が設置された空調機械室であり、第二機械室は無停電電源装置が設置された無停電電源装置室であることが好ましい。
空調機械室の配線によって無停電電源装置とサーバを導通させることで最短ルートの電源供給を達成でき、また、配管を通る冷却水をサーバに供給することで最短ルートで水冷できる。
また、サーバ室と空調機械室と無停電電源装置室とは動線がそれぞれ分離されていることが好ましい。
サーバ室と空調機械室と無停電電源装置室とを三層に分けることで各動線を分離できるため各フロア毎にメンテナンスを行えて高いセキュリティを達成できる。
また、第二の空調機から供給される空調空気は第一の空調機から供給される空調空気より低温に設定されていてもよい。
第二の空調機の空調空気によって無停電電源装置室の無停電電源装置を温度調整することで空調機械室に流れ込む空調空気の温度が調整され、第一の空調機から供給される空調空気の温度と調和されている。
また、第二の空調機から無停電電源装置室へ供給される空調空気は空調機械室を介してサーバ室へ供給されると共に、第一空調機から空調機械室へ供給される空調空気はサーバ室へ供給されることが好ましい。
第二の空調機の空調空気で無停電電源装置の温度調整を行うことで温度変化し、この空調空気を空調機械室に供給して更にサーバ室のサーバの温度調整を行うカスケード空調方式を採用したため効率的であり、二酸化炭素の排出量や空調機の設置台数を削減できる。しかも、第一の空調機からの空調温度を空調機械室からサーバ室に供給できるため、高負荷なサーバであっても効率的に温度調整できる。
なお、無停電電源装置室と空調機械室を連通する空調空気の導入口が、第二の空調機から無停電電源装置を挟んで対向する位置に形成されていることが好ましい。
また、空調機械室にはサーバ室に設置した特定のサーバに対向する位置に別個の空調機を増設してもよい。
サーバ室に高負荷なサーバが設置されていても空調機械室に別個の空調機を増設することで効率よくサーバの温度調整を行える。
本発明に係るサーバ室用空調システムによれば、サーバ室と第一機械室と第二機械室を三層で一体に形成したため空調システムの全体スペースを縮小できる。また、第二機械室の第二の空調機からの空調空気を、第一機械室を介してサーバ室に供給するため、カスケード空調によって効率的に空調制御できて空調機の数を削減できる。しかも、サーバ室の下層に第一機械室を介して第二機械室を設置したため、最短ルートの電源供給を実行できる。
また、本発明に係るサーバラック固定構造によれば、サーバ室の床面に所定間隔に配設した鉄骨の架台にサーバラックの荷重を支持させて固定したため、架台間の床面部分にファインフロア等の軽量で簡易な床パネル等を設置できるため低コストである。
本発明の実施形態による空調システムの概略構造を縦断面で示す説明図である。 図1に示す空調システムの縦断面図において、空調空気の流れを示す説明図である。 本発明の第二実施形態による空調システムの要部縦断面図である。 (a)は空調システムにおけるサーバ室のフロア構造を示す要部斜視図、(b)は架台に設置した連結部材の固定プレートを示す拡大図である。 図3におけるサーバラックと架台との連結構造のA部拡大断面図である。 図5に示すサーバラックと架台との連結構造を直交する方向から見た断面図である。
以下、本発明の実施形態によるサーバ室用空調システム(以下、空調システムという)について添付図面に基づいて説明する。
図1及び図2は本発明の実施形態による建物1の空調システム2を示すものである。この建物1の空調システム2は三層構造になっている。最下層の部屋に空調機4と無停電電源装置(以下、UPSという)5が設置された無停電電源装置室(以下、UPS室という)6が設けられている。UPS室6の上層には例えば床スラブ7を介して空調機械室8が設置されている。この空調機械室8には、空調機4と配線10及び配管11が設置されている。
また、空調機械室8の上層には例えばグレーチング13等の床面を介してサーバ室14が設置されている。サーバ室14内には多数のサーバ12が収納されたサーバラック15が複数配列されている。
UPS室6にはサーバ12の電源を無停電化するためのUPS5が設置されている。サーバ12は配線10を介してUPS5に接続されている。このUPS5にはバッテリが搭載されており、停電などが発生してもサーバ12の電源を切断することなく電源ON状態を保持することができる。そのため、不測の事態が発生したとしてもサーバ12がダウンすることはなく、サーバ電源の信頼性を確保できる。
そのため、本実施形態による空調システム2は上下方向にUPS室6と空調機械室8とサーバ室14を積層させた3層構造からなるトリプル空調システムを構成する。
サーバラック15の上方に開口17aを有する天井面17が設置され、天井面17とサーバ室14の天井14aとの間の空間には暖気とされた空調空気が流れ込んで還気するための天井空間18が設置されている。
サーバ室14の天井14aには建物1の外気に排気する排気ダクト20が設置され、天井空間18内に流入した空調空気の一部を外気に排気可能である。建物1の屋根部分には外気を取り込んで暖気を冷却するための吸気ダクト21が設置されている。
なお、サーバ室14におけるサーバラック15の上方に天井面17を設置しなくてもよい。この場合には、サーバラック15の上面とサーバ室14の天井14aとの間の空間が天井空間18となる。天井空間18では、サーバ12を冷却して温度上昇した空調空気の一部が排気ダクト20から外気に排出され、残りの空調空気は後述する給気回収路25に送られる。
なお、空調システム2内を流れる空調空気は一部を排気したり外気を取り込んだりしなくてもよく、空調機4から供給される空調空気を閉ループで循環させる循環空調を行ってもよい。
また、空調システム2において、UPS5とサーバ12は起動状態で発熱し、特にサーバ12はUPS5よりも高温に発熱する。高温状態が継続すると機器の故障につながるため、UPS5及びサーバ12は適正温度に保持するために冷却が必要である。
図1及び図2に示す空調システム2において、UPS室6と空調機械室8の一側部は仕切り壁24aと仕切り壁24bで仕切られた給気回収路25が形成されている。この給気回収路25は吸気ダクト21と連通していて外気を取り込み可能であり、更に仕切り壁24bの開口を通して天井空間18に連通していて温度が上昇した暖気の空調空気が流入するようになっている。
そして、給気回収路25におけるUPS室6との仕切り壁24aには、UPS室6内に冷気からなる空調空気を吐出する空調機4(以下、空調機4Aという)が仕切り壁24aに沿って所定台数設置され、吹出し口がUPS室6内に開口している。同様に、給気回収路25における空調機械室8との仕切り壁24bには、空調機械室8内に冷気からなる空調空気を吐出する空調機4(以下、空調機4Bという)が仕切り壁24bに沿って所定台数設置され、吹出し口が空調機械室8内に開口している。
UPS室6内の空調機4Aで設定される空調空気の温度は空調機械室8内の空調機4Bで設定される空調空気の温度より低く設定されているが、同程度の温度でもよい。空調機4Aの空調空気の設定温度は例えば16℃とされ、空調機4Bの空調空気の設定温度は例えば18℃とされている。UPS室6内の空調機4Aから供給される給気はUPS5を通過して冷却することで熱交換によって温度上昇し、空調機4Bの空調空気と同程度の温度18℃になって空調機械室8内に送られる。
また、UPS室6において、UPS5を挟んで空調機4Aに対向する反対側には床スラブ7に導入口28が形成され、UPS5を冷却した空調空気は導入口28を通して空調機械室8に供給される。空調機械室8内に設置された配管11は冷却水が流れており、サーバ12が例えば水冷サーバである場合に冷却水によって冷却させられる。或いは、サーバ12は低温の空調空気によって冷却される空冷タイプでもよい。配線10は例えばサーバ12の直下に配設されていてUPS5と電気的に接続している。空調機械室8内の配線10は水漏れの影響を防ぐために配管11の上部に配設することが好ましい。
なお、空調機械室の床スラブ7に冷却水が流れる配管11を配設したことで、床スラブ7を防水フロアとした。そして、UPS5とサーバ12を接続する配線10は床スラブ7に貫通孔を形成して挿通させればよい。
空調機械室8内では、UPS室6内の空調機4Aから供給された空調空気がUPS5を通って冷却させ、更に導入口28を介して空調機械室8内に送られ、空調機4Bから供給される空調空気と少なくとも一部の空調空気が互いにミキシングされる。そして、これらの空調空気はグレーチング13の穴を介してサーバ室14内に送られ、多数のサーバ12を冷却することになる。そのため、UPS室6内でUPS5を冷却する空調機4Aの空調空気を空調機械室8内に供給することで、空調機械室8内の空調機4Bの空調空気と共にサーバ室14に供給してサーバ12の冷却に用いることができ、空調機4の数を削減して効率的な冷却を行える。
また、UPS室6と空調機械室8とサーバ室14はそれぞれ作業者が立ち入って歩行やメンテナンス作業等ができる程度の空間高さに設定されていることが好ましい。しかも、UPS室6と空調機械室8とサーバ室14をフロアごとに区画したので、動線がそれぞれ分離されている。即ち、サーバ室14はITエンジニア等が立ち入ってメンテナンス等の作業を行える。一方、空調機械室8やUPS室6等では設備エンジニア等が立ち入ってメンテナンス等の作業を行える。
本実施形態による空調システム2では、ITエンジニアと設備エンジニアの作業エリアを明確に区別することができ、UPS室6と空調機械室8とサーバ室14とで作業エリアを区画したためメンテナンス性と高いセキュリティを確保できる。
なお、サーバ室14では、多数のサーバ12を収納したサーバラック15の列が所定間隔で複数列配列された公知の配列構造に設置されている。サーバ室14におけるサーバラック15の具体的な配列の一例は図3に示されている。図3において、サーバラック15の列を挟んで交互に形成された空間はコールドアイル32とホットアイル33を構成している。そのため、空調機械室8からグレーチング13の穴を介してサーバ室14内に供給された空調空気は冷気としてコールドアイル32に供給され、サーバラック15内のサーバ12を冷却して熱交換される。サーバラック15を冷却して暖気となった空調空気はサーバラック15を挟む反対側の空間であるホットアイル33に排気される。
この暖気はサーバラック15と天井面17との間の空間から天井面17に形成した開口17aを通して天井空間18内に流入し、その一部は排気ダクト20を通して外気に排出され、残りの暖気は仕切り壁24bに形成した開口を通して給気回収路25に送られる。この暖気は給気回収路25内で吸気ダクト21から流入する外気と混合して冷却され、更にUPS室6の空調機4Aと空調機械室8の空調機4Bに供給されて所定の温度に調整されてUPS室6と空調機械室8とに再度吹き出される。
図1において、サーバ室14に設置されたサーバ12の一部が高負荷サーバ12を収納した高負荷のサーバラック15Aである場合、この高負荷のサーバラック15Aに対向する階下の空調機械室8内で床スラブ7上に追加の空調機4Cを増設することができる。この場合、高負荷のサーバラック15Aに対して階下の追加の空調機4Cによってグレーチング13を介して直接冷気を送風して冷却することで冷却効率を向上できる。
本実施形態による空調システム2は上述した構成を備えており、次に空調方法について図2により説明する。外気を取り入れてサーバ12の冷却を行う場合、建物1の吸気ダクト21から冷涼な外気を給気回収路25に取り込み、後述するサーバ12を冷却した後の暖気である空調空気をサーバ室14の天井空間18から給気回収路25に流入させて外気とミキシングさせる。これによって暖気が外気によって冷却され、給気回収路25を下方に流れる。給気回収路25の最下部に設けた空調機4Aで温度調整された低温の空調空気は吹出し口からUPS室6内に供給され、UPS5を冷却する。UPS5で熱交換する熱量は比較的小さいため、空調機4Aで設定された空調空気の温度を例えば16℃とすると、UPS5を冷却することで18℃程度の冷気になる。
この空調空気はUPS室6内の空調機4Aと対向する位置に設けた導入口28を通って空調機械室8内に流入する。空調機械室8では給気回収路25に設けた空調機4Bから吹き出される低温の空調空気の温度が例えば18℃であるため、一部は空調機4Aの空調空気と混合させられる。そして、これらの空調空気はグレーチング13を介してサーバ室14内に供給され、コールドアイル32の空間を経由してサーバラック15に収納された多くのサーバ12を冷却する。
そしてサーバラック15を通過した空調空気は熱交換して暖気となり、ホットアイル33である反対側の空間に排出されて天井面17の開口を通して天井空間18に送られ、その多くは循環空気として給気回収路25に供給される。また、一部の余剰の暖気は排気ダクト20を通して外気に放出される。
本実施形態による空調システム2では、UPS室6の仕切り壁24aに設置された空調機4Aから供給される冷気としての空調空気はUPS5を冷却して階上の空調機械室8に供給され、更にグレーチング13の穴を介してサーバ室14に送られてサーバ12を冷却する。そのため、段階的にUPS5やサーバ12を冷却するカスケード空調を行うことができて空調機4Aを兼用して空調機4の数を削減できる。
しかも、空調機械室8の仕切り壁24bに設置した空調機4Bから供給される冷気としての空調空気もグレーチング13の穴を介してサーバ室14に送られてサーバ12を直接冷却する。これによって、冷気の空調空気を分散供給することができて、高負荷なサーバ12であっても効率的且つ確実に冷却処理できる。
なお、本実施形態の空調システム2において、空調空気を外気に放出したり外気を取り込んだりしなくてもよく、空調システム2内で閉鎖ループによる循環空調を行うようにしてもよい。
この場合、サーバ室14で多数のサーバ12を冷却して熱交換した空調空気である暖気を外気に放出することなく、天井空間18から給気回収路25で回収してUPS室6の空調機4Aと空調機械室8の空調機4Bに循環させる。
このような循環空調とすることで抵抗の少ない空調空気の流れを形成できるため、空調機4Aや空調機4Bにおける搬送動力を低減することができる。
上述のように本実施形態による空調システム2によれば、サーバ室14と空調機械室8とUPS室6を三層に積層した一体システムであるため、全体のスペースを縮小させることができる。また、サーバ室14の下層に配線10と配管11を設置して更にその下層のUPS5に接続したため、電源供給ルートを最短に設定できて効率的である。
しかも、サーバ12として一部に他より高負荷のサーバ12を設置した場合でも、階下の空調機械室8の床スラブ7上に追加の空調機4Cを増設できるため、柔軟に対応できる。また、サーバ12として将来的にスーパーコンピュータ等を設置した場合でも階下の配管11を接続して効率的に水冷することができる。
しかも、UPS室6に設置した空調機4Aからの冷気でUPS5を冷却した後、階上の空調機械室8に供給して更にサーバ室14内のサーバ12を冷却するカスケード空調方式を採用したため冷却処理が効率的で二酸化炭素の排出量を削減した省エネ制御ができ、空調機4の設置台数を削減できる。また、空調機械室8にも空調機4Bを設置してサーバ12を効率的に冷却できるため、冷気の空調空気を分散供給できて、高負荷なサーバ12であっても効率的に冷却できる。
なお、本発明による空調システム2は、上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の変更や置換等が可能であり、これらの場合も本発明の技術的範囲に含まれる。以下に本発明の他の実施形態や変形例について上述した実施形態と同一または同様な部分、部材には同一の符号を用いて説明する。
次に上述した実施形態による空調システム2において、サーバ室14の床面30における多数のサーバ12を収納したサーバラック15の設置構造をサーバラック固定構造として、図3から図6により別の実施形態として説明する。
図3は図1に示す空調システム2におけるサーバ室14の要部構成を示す図であり、格子状に組んだ根太29の上部に床面30が設置されている。床面30上に例えば多数の高負荷のサーバ12を収納したサーバラック15が複数配列されており、サーバラック15の列の間に空間が形成されている。この空間はグレーチング13の穴から冷気の空調空気が供給されるコールドアイル32とサーバラック15を通過して熱交換した暖気の空調空気が排出されるホットアイル33とがサーバラック15を挟んで交互に形成されている。なお、ホットアイル33の両側のサーバラック15の上部には天井面17から仕切壁面34が垂下しており、ホットアイル33をコールドアイル32と仕切っている。
次に、サーバラック15の支持構造について図4乃至図6により説明する。
図4はサーバ室14の床面30を示すものであり、床面30は格子状に配設された根太29の上部に鉄骨からなる複数本、例えば3本の架台35が平行に延びるレール部として所定間隔で設置されている。これらの架台35は架台35a、35b、35cであり、架台35aと35bの間隔が比較的広く、架台35bと架台35cの間隔が狭く設定されている。
架台35はサーバラック15を支持するものであり、3本のうちの2本の架台35でサーバラック15を固定支持している。図5に示すように、本実施形態では架台35aと隣接する架台35bとでサーバラック15の下面を固定しているが、サーバラック15の長さが比較的大きい場合には架台35aと架台35cとでサーバラック15の下面を固定することができる。なお、サーバラック15の下面には走行用の車輪が設置されている。
サーバラック15は平面視で例えば四角形状をなしており、その四隅の下面において2本の架台35a、35bに所定間隔で設けた連結部材36によってサーバラック15を固定している。一方の架台35aでサーバラック15の2つの角部が連結部材36で固定され、他方の架台35bでサーバラック15の他の2つの角部が連結部材36で固定されている。
図5及び図6は根太29に取り付けた架台35とサーバラック15とを連結部材36で固定する連結構造を示すものである。図5は図3のA部拡大図であり、図6は図5に示す連結構造を直交する方向から見た図である。
図5及び図6に示す連結部材36において、3本の架台35は同一構成を有している。架台35は断面略四角形筒状を有しており、その上面には断面略コの字状をなす一対のレール部38,38が隙間を開けて並列に形成されている。架台35の上部に固定プレート39が設置され、固定プレート39とレール部38、38を挟む下側に設置した下部プレート40とを2本の固定ボルト41によって下方から締め込み固定している。固定ボルト41は下方からレール部38、38の間の空間を挿通して固定プレート39上のナット42で締め込んでいる。
2本の固定ボルト41の間にブラケット43を固定するための無頭の締め付けボルト46が固定プレート39に捩じ込まれ、この締め付けボルト46にナット42が締め込まれている。
また、締め付けボルト46のナット42と固定プレート39との間に略L字型板状のブラケット43の固定片43aが固定されている。ブラケット43の起立片43bには長穴44が形成されており、この長穴44を通して他の固定ボルト45を挿通してサーバラック15の下面に設けた適宜の支柱47の側面に位置調整可能に締め込み固定する。
なお、1本の架台35にサーバラック15の下面の2カ所の支柱47を連結部材36で固定し、2本の架台35a、35bでサーバラック15の下面の4カ所の角部と連結部材36によって固定する。
各架台35a、35b、35cのレール部38,38の長手方向には所定間隔で連結部材36が設置され、その固定プレート39に2本の固定ボルト41及びナット42が固定されている。これら2本の固定ボルト41のナット42を緩めることで連結部材36を架台35のレール部38,38に沿って移動でき、位置調整可能とされている。
そして、図5に示すように、2本の架台35a、35bにサーバラック15が固定された状態で、架台35a、35bの間には例えば網目がなく軽量で薄層の簡易な床パネル48としてファインフロアが設置されている。また、架台35a、35bに固定したサーバラック15の一方側の空間がコールドアイル32である場合には、その床面30は空調空気を通過させるために例えば網目を有するグレーチング13が設置され、他方側の空間がホットアイル33である場合にはその床面30に簡易な床パネル48が設置されている。
従来、サーバ室14の床面30としてのフリーアクセスフロアは支柱を設置してサーバラック15を直接ボルト止めし、床面30には6000N対応といった高強度のパネルが設置されていたため、コストが高くサーバラック15の設置に手間がかかっていた。
これに対して本実施形態では、サーバラック15の荷重は鉄骨からなる架台35a、35bで受ける構造であるため、その他の領域では荷重がかからないのでグレーチング13以外の床面30に簡易な床パネル48等を設置できる。そのため、サーバ室14の床面30のコストが低廉になり、設置が容易である。しかも、通常、フリーアクセスフロアで床面30を構成するところ、鉄骨製の架台35で組むことによって地震時の揺れの増幅を低減できるため、サーバラック15を設置した床面30の水平加速度を抑えることができる。
なお、上述した実施形態では、サーバラック15と架台35の連結部材36としてブラケット43、固定プレート39及び下部プレート40、締め付けボルト46及びナット42、そして他の固定ボルト45を用いたが、連結部材36はこのような構成に限定されるものではなく、係合構造や嵌合構造の各部材や、溶接等適宜の連結部材36を採用できる。
また、サーバラック15を固定する架台35は必ずしも3本設置する必要はなく、サーバラック15の寸法が予め決定されている場合等には2本の架台35が設置されていればよい。なお、本発明において、空調機械室8の空調機4Bは第一の空調機であり、UPS室6の空調機4Aは第二の空調機である。
2 空調システム
4、4A、4B 空調機
5 無停電電源装置(UPS)
6 無停電電源装置室(UPS室)
7 床スラブ
8 空調機械室
11 配管
12 サーバ
13 グレーチング
14 サーバ室
15 サーバラック
25 給気回収路
28 導入口
35,35a、35b、35c 架台
36 連結部材
39 固定プレート
40 下部プレート
41 固定ボルト
42 ナット
43 ブラケット
46 締め付けボルト

Claims (5)

  1. 多数のサーバを収納したサーバラックを設置したサーバ室を対象とするサーバ室用空調システムであって、
    前記サーバ室と、
    前記サーバ室の下層に設けられていて第一の空調機を設置した第一機械室と、
    前記第一機械室の下層に設けられていて第二の空調機を設置した第二機械室と、
    を有する三層構造を備え、
    前記第一機械室と第二機械室は人が入れる高さ空間を有しており、前記第一の空調機及び第二の空調機から供給する空調空気によって前記サーバ室の空調を行うようにしており、
    前記サーバ室と前記第一機械室と前記第二機械室とは動線がそれぞれ分離され、
    前記第一の空調機で前記第一機械室を冷却した第一空調空気は階上の前記第二機械室に供給され、前記第二の空調機で前記第二機械室を冷却した第二空調空気は前記第一空調空気とともに階上の前記サーバ室に供給されて前記サーバを冷却するカスケード空調が行われることを特徴とするサーバ室用空調システム。
  2. 前記サーバ室に供給された前記第一空調空気および前記第二空調空気は、給気回収路を経由して前記第一の空調機または前記第二の空調機に戻る閉鎖ループによる循環空調が行われる請求項1に記載されたサーバ室用空調システム。
  3. 前記第二の空調機から供給される空調空気は前記第一の空調機から供給される空調空気より低温に設定されている請求項1または2に記載されたサーバ室用空調システム。
  4. 前記第一機械室は配線と配管が設置された空調機械室であり、
    前記第二機械室は無停電電源装置が設置された無停電電源装置室である請求項1から3の何れか1項に記載されたサーバ室用空調システム。
  5. 前記空調機械室には前記サーバ室に設置した特定の前記サーバに対向する位置に別個の空調機を増設した請求項に記載されたサーバ室用空調システム。
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