JP2009174828A - 温調用ブース - Google Patents

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Kenji Izumi
憲司 泉
Tatsuaki Onishi
辰明 大西
Takaaki Kashiwagi
崇暁 柏木
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Abstract

【課題】外部空間に対してブース空間の断熱性を充分確保できるとともに、温調用ブースの組み立て等に際して、作業性が良く、熱容量が比較的低く、比較的短時間で、所定の温調状態に到達することができる温調用ブースを提供する。
【解決手段】ブース本体の周部に配設されてブース空間を外部空間から仕切る仕切部材を備えた温調用ブースを構成するに、外部空間側に位置する外側部材とブース空間側に位置する内側部材とを有し、内部に空気流通空間を備えた二重仕切部材を採用し、二重仕切部材に、チャンバから温調空気が流入する流入口と、流入口から受入れられた温調空気を空気流通空間を介して流出する流出口とを備え、流出口から流出した温調空気を、温調対象の空気を吸込む空気温調装置の吸込口に戻す。
【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品の組立等の各種作業を行う場所において、限られた必要箇所のみを所定の温度条件下の雰囲気に保持するために用いられる温調用ブースに関し、特に、十分な断熱性を備える温調用ブースに関するものである。
従来、電子部品の組立等の各種作業を所定の温度条件下で、しかも清浄な雰囲気の中で行うために用いられる温調用ブースとして、例えば、特許文献1に開示の温調用ブースが知られている。
この特許文献1に開示の技術は、安価に、必要な領域だけを簡単に低温とし、かつクリーン度を確保することができ、生産ラインの変更に際しても容易に対応して移設でき、さらに、低温条件でもブース域を仕切る仕切り部材の外表面に結露せず、内部の目視性を維持し、煩雑な結露水への対処を必要としない低温クリーンブースを提供することを目的としており、当該明細書図2に示すように、ブース域を決めるフレーム1と、該ブースの内外を仕切る可動性のある二重カーテン4とを備え、天井材3上に、空調ユニット10とフィルターユニット8とを備え、二重カーテン4の外側ビニールカーテン4a、内側ビニールカーテン4bが互いに接触しないように、二重カーテン4の下部に可動性のある錘5を備えた。また、空調ユニット10に外気を取り入れる調節可能なダンパー13を設け、フレーム1の下部に車輪2を取り付けた構成とされている。
特開平11−83104号公報
しかしながら、この特許文献1に記載の技術では、簡便にクリーンブースを提供することができるが、内外シート材間に空間を形成された空間内の空気が流動しないことから該空間の温度が外部空間の温度によって変化することによりブース空間の温度が影響を受け、内外シート材間の空間が、外部空間の温度に大きく影響され断熱性が低下するという問題があった。
一方、ブース空間を囲う周壁を先に示したようなシート材で囲うことなく、フレーム組みされた構造枠体に、断熱性が高く組み立て容易な断熱パネルを組み付けて、温調用ブースとすることも行われている。
しかしながら、断熱パネルを使用する場合は、断熱パネル自体が比較的重いため温調用ブースの組み立ての作業性が良くない。さらに、断熱パネル自体がかなりの熱容量を有するため、初期始動時に、この断熱パネルの温度と温調用ブースに求められる温度とに差がある場合、断熱パネル自体の蓄熱を除去するのに長時間を要する等の問題があった。
本発明は、上記のような問題を解決するために考案されたものであり、外部空間に対してブース空間の断熱性を充分確保できるとともに、温調用ブースの組み立て等に際して、作業性が良く、さらに、熱容量が比較的低く、比較的短時間で、所定の温調状態に到達することができる温調用ブースを提供することを目的とする。
上記目的を達成するための、空気温調装置から温調後の温調空気が導入されるチャンバを有するブース本体と、
当該ブース本体の周部に配設されてブース空間を外部空間から仕切る仕切部材と、
前記空気温調装置からの温調空気が前記チャンバを介して前記ブース空間に導入される温調用ブースの特徴構成は、
前記仕切部材として、外部空間側に位置する外側部材とブース空間側に位置する内側部材とを有し、前記外側部材と内側部材との間に空気流通空間を備えた二重仕切部材を採用するとともに、
前記二重仕切部材に、前記チャンバから温調空気が流入する流入口と、前記流入口から受入れられた温調空気を空気流通空間を介して流出する流出口とを備え、
前記流出口から流出した温調空気を、温調対象の空気を吸込む空気温調装置の吸込口に戻す第1戻り路を備えたことにある。
この温調用ブースにあっては、仕切部材として内部に空気流通空間を備えた二重仕切部材を使用する。そして、空気温調装置、チャンバ、仕切部材内の空気流通空間及び第1戻り路を介して、温調空気が空気温調装置に戻る循環ルートが構成される。したがって、
この構成においては、ブース空間の周りに空気温調装置により温調された温調空気が流れる層が形成される。結果、ブース空間と外部空間との間において、断熱性を十分に保つことができる。さらに、仕切部材自体の熱容量が小さくなるため、初期始動時に、この仕切部材の温度と温調用ブースに求められる温度とに差がある場合も、仕切部材自体の蓄熱を早急に除去することができ、所謂、エイジング時間(初期ならし運転時間)を短くできる。さらに、仕切部材が軽量化できるため温調用ブースの組み立て性が良くなる。
さて、上記特徴構成を採用する場合に、前記ブース空間から、ブース空間内の温調空気を、温調対象の空気を吸込む空気温調装置の吸込口に戻す第2戻り路を、前記第1戻り路とは別個に備えておくことが好ましい。この構成を採用すると、ブース空間を介して流れる温調空気に対する、仕切部材内の空気流通空間を流れる温調空気の影響を極力低減でき、ブース空間の断熱性を良好に確保できる(温調に対する応答性が高くなる)。
一方、上記特徴構成を採用する場合に、前記流出口が、前記空気流通空間から前記ブース空間に空気流通空間内の空気を流出させる流出口であり、ブース空間内の温調空気を、温調対象の空気を吸込む空気温調装置の吸込口に戻す第3戻り路を備え、前記ブース空間と前記第3戻り路で前記第1戻り路が形成されている構成とすることも好ましい。
この構成の場合は、空気温調装置に独立の吸入口を備えることなく、比較的簡単な構成でシステムを構築できる。
さて、これまで説明してきた二重仕切部材が、前記外側部材としての外側パネルと前記内側部材としての内側パネルとを有し、前記外側パネルと内側パネルとの間に前記空気流通空間を備えて構成されるパネル部材であり、
前記ブース本体を構成する構造枠体に、前記パネル部材を組み付けた組付け状態で、前記流入口が前記チャンバに連通されるとともに、前記流出口が前記第1戻り路に連通されるものであることが好ましい。
仕切部材を外側パネルと内側パネルとを備えたパネル部材で構成することで、温調用ブースを堅牢なものとでき、さらに、このパネル部材内に形成された空気流通空間に温調空気を流して、断熱性を確保する等の本願目的を容易に達成できる。
また、前記外側パネル及び内側パネルの何れか一方又は両方に、前記空気流通空間に面して断熱材層を設けることで、仕切部材をさらに断熱性の高いものとできる。
また、前記チャンバが前記ブース本体の頂部に設けられるとともに、前記二重仕切部材の組付け状態で、前記二重仕切部材の流入口に連通接続される仕切部材用開口を前記チャンバに備え、
前記仕切部材用開口と前記流入口とが離間する離間状態において、前記仕切部材用開口から下向きに吹出す温調空気が、ブース空間と外部空間との間にエアーカーテンを形成する構成とすることで、仕切部材の一部、あるいは全部が仕切部材用開口から離間して、チャンバと仕切部材内の空気流通空間とが連通しない状態で、エアーカーテンによりブース空間と外部空間とを良好に仕切ることができる。
以下、本発明の温調用ブース1の実施の形態を。図面に基づいて説明する。
図1は、温調用ブース1の全体斜視図であり、図2は、図1のII−II断面図を、図3に図1のIII−III断面図を示している。この実施形態は、温調用ブース1の後側に空気温調装置2が設けられた例である。また、図4(a)は、左の仕切部材としての断熱パネル3と温調用ブースの構造枠体4との取り合い状態を示しており、図4(b)は、扉5に備えられる仕切部材としての断熱パネル3と温調用ブースの構造枠体4との取り合い状態を示している。
温調用ブース1では、温調用ブース1内に形成されるブース空間6に、空気温調装置2からチャンバ7を介して温調後の温調空気が導入されるとともに、ブース空間6から温調空気が空気温調装置2に戻され、空気温調装置2内でさらに温調され、ブース空間6に再度導入される。従って、このシステムでは、空気温調装置2と温調用ブース1との間を、温調空気が順次温調を受けながら循環して、ブース空間6内の温湿度を目標とする温湿度状態に維持することができる。
空気温調装置2は、吸込口2aから受入れた温調空気を、別途入力される目標温度・湿度に温度調整して吹出口2bから吹き出すように構成されている。具体的には、この空気温調装置2は、温調空気を一旦目標温度以下に冷却し、冷却後の温調空気を再度目標温度まで加熱して、所定の温度範囲内の温調空気を得るように構成されている。
温調用ブース1は、温調用クリーンブースとも呼ばれるものである。
図1等からも判明するように、温調用ブース1を成すブース本体8は、概略箱状に形成されており、該ブース本体8の頂部にチャンバ7が配設されるとともに、このチャンバ7の下側に、ブース空間6を外部空間9から仕切る仕切部材3に囲まれたブース空間6が形成されるように構成されている。ブース本体8の後側には、空気調整装置2が配置されており、正面側にブース空間6と外部空間9との間で、開閉する扉5が設けられている。ブース空間6の左右側面には、本願独特の構成の断熱パネル3により、ブース空間6と外部空間9とが仕切られている。さらに、扉5にも、本願独特の断熱パネル3が配設されている。これら断熱パネル3は、当該断熱パネル3をブース本体の構造枠体4に組み付けた組付け状態、あるいは、扉5が閉じられた閉状態で、断熱パネル3内に形成された空気流通空間10に、空気調整装置2により温調された温調空気が流れるように構成されている。
図1、図2に示すように、この実施形態における温調用ブース1では、空気温調装置2で温調後の温調空気がファン11の排出側に接続して設けられるダクト12を介してチャンバ7内に導入され、チャンバ7を介して温調空気が、その下方に形成されているブース空間6に導入されるように構成されている。
チャンバ7は、図1〜図3に示されるように、概略箱状に構成されており、温調空気流れ上流側に配されて前記ダクト12が接続される上流側チャンバ7aと、温調空気流れ下流側に配される下流側チャンバ7bとが組み合わされてなるものである。
チャンバ7は、概略、下方に開放される箱状に形成されており、天板13とチャンバ内の空間を四方から囲む側板14とを有して構成さている。そして、チャンバ7の側板14の上下方向中間部位には、フィルタ支持用枠体15が設けられるとともに、その下側開放面に、吹出し面板支持用枠体16が備えられている。
上流側チャンバ7aと下流側チャンバ7bとの間には、集塵面17aを上流側チャンバ7aに臨ませて、吹出し面17bを下流側チャンバ7bに臨ませて、エアフィルタユニット17が、前記フィルタ支持用枠体15に支持される形態で介設されている。
こうして、空気温調装置2からダクト12を介して上流側チャンバ7aに導入された温調空気をエアフィルタユニット17を通して浄化し、浄化された温調空気を下流側チャンバ7b内に送り込むようにされている。
上記吹出し面板支持用枠体16には、パンチングメタル(あるいは樹脂製ネット)よりなる吹出し面板18が組み付けられるように構成されており、下流側チャンバ7b内に導入される浄化された温調空気を、吹出し面板18を介して、これまで説明してきたブース空間6に送り込むように構成されている。
次に、ブース空間6周りの構成に関して説明する。
このブース空間6の頂面は、先に説明した吹出し面板18となり、その底面は、フロアー面19となる。そして、吹出し面板18の四辺周部には吹出し面板支持用枠体16が位置され、この吹出し面板支持用枠体16に対向する形態で、フロアー面側枠体20が配設される構成とされている。
以下の説明では、理解を容易とするために、吹出し面板支持用枠体16を「上枠体」と、フロアー面側枠体20を「下枠体」と呼ぶ。図1に示すように上下一対の枠体16,20と、これら枠体をその四辺において接続する支持柱21が備えられている。
上枠体16は、中央側にブース空間6に連通する概略方形のブース用開口6aを有する、概略方形の板枠体として構成されている。このブース用開口6aの上には、先に説明したように吹出し面板18が載置される。一方、ブース用開口6aより外側部位には、後述する断熱パネル3内に形成される空気流通空間10に連通するためのパネル用開口6b(仕切部材用開口の一例)が設けられている。このパネル用開口6bは、左右の断熱パネル3に対応する開口に関しては前後方向に長い方形の開口として構成されており、扉5の断熱パネル3に対応する開口に関しては左右方向に長い方形の開口として構成されている。
一方、下枠体20は、内部に、空気が流通可能な空気流通空間22を形成可能な型材23を、コの字型に組み付けて形成可能とされており、型材23それぞれに備えられる空気流通空間22が組付け状態で接続されて、空気温調装置2側に配設される両端部22aで、空気流通空間22が開口するように構成されている。すなわち、下枠体20は、コの字の両端部22aに開口を備え、3つの型材内の空気流通空間22が全て連通するように構成されている。
さらに、図1から判明するように、下枠体20は、それぞれの型材23が、その上側に、それぞれパネル用開口6cを備えている。このパネル用開口6cは、上記上枠体16に設けられる3つのパネル用開口6bに、それぞれ対応するものであり、左右の断熱パネル3に対応する開口が左右それぞれの型材23に設けられ、扉5の断熱パネル3に対応する開口が前側に配設される型材23に設けられる。そして、下枠体20の空気流通空間22の両端22aに位置する一対の開口は、それぞれ、空気温調装置2に設けられる吸込口2aに接続されるように構成されている。
先に説明した断熱パネル3は、本願にいう二重仕切部材(仕切部材の一例)となるが、この断熱パネル3の構成に関して、以下、図2〜4に基づいて説明する。
断熱パネル3は、図4(a)に示すように、外側部材としての外側パネル3aと内側部材としての内側パネル3bとを有し、これら外側パネル3aと内側パネル3bとの間に、先に説明した空気流通空間10が形成される構成となっている。そして、その断熱パネル3の長手方向端である上方向端には、チャンバから温調空気が流入する流入口3cが備えられるとともに、その下方向端には、流入口3cから受入れられた温調空気が空気流通空間10を介して流出する流出口3dが備えられている。図2、3から判明するように、この断熱パネル3は、ブース本体8を構成する構造枠体(具体的には上枠体16及び下枠体20)に、当該断熱パネル3を組み付けた組付け状態で、あるいは、扉5が閉じられた閉状態で、流入口3cがチャンバ7に連通されるとともに、流出口3dが第1戻り路である下枠体20内の空気流通空間22に連通される構成が採用されている。
また、図4に示すように、これら外側パネル3a及び内側パネル3bの空気流通空間10側に、それぞれ断熱材層24を設けて構成されている。従って、この断熱パネル3は高い断熱性を有している。
以上の構成を採用することにより、本願に係る温調用ブース1では、扉5が閉じられた閉状態で、空気温調装置2、チャンバ7、ブース空間6を経て空気温調装置2へ戻る循環ルートが形成されるとともに、空気温調装置2、チャンバ7、断熱パネル3、下枠体20を経て空気温調装置2に戻る循環ルートを備える構成とされている。本願では、後者の循環ルートにおいて、断熱パネル3に設けられる流出口3dから流出した温調空気を、空気温調装置2の吸込口2aに戻す流路を第1戻り路と呼ぶ。一方、ブース空間6から、ブース空間6内の温調空気を、空気温調装置2の吸込口2aに戻す流路を第2戻り路と呼ぶ。この実施形態では第2戻り路は、第1戻り路とは別個独立のものとされている。
このように、循環ルートを独立に2つ設け、ブース空間6を覆う形態で、チャンバ7、断熱パネル3の空気流通空間10、下枠体20の空気流通空間22に渡って、温調空気を循環させることで、ブース空間6を確実に外部空間9から仕切り、その断熱性を向上させるとともに、ブース空間6の温調を良好に行うことができる。
さて、これまで説明してきたように、本願にあっては、温調用ブース1の正面に設けられている扉5が閉じられた閉状態において、扉5に備えられる断熱パネル3内の空気流通空間10に温調空気を流すことで、ブース空間6の断熱性を確保することができる。但し、本願にあっては、扉5が開かれ、パネル用開口6bと断熱パネル3の流入口3cとが離れた位置にある離間状態においても、ブース空間10と外部空間9との間のある程度の断熱性を確保することができる。すなわち、先にも説明したように、上枠体16の前面には、扉5に備えられる断熱パネル3の空気流通空間10に温調空気を流入させるための、正面視、左右方向に延びるパネル用開口6bが設けられている。このパネル用開口6bからは温調空気が下降するが、本願構造では、扉5が開状態とされた場合、このパネル用開口6bから温調空気が下向きに吹出し、ブース空間6と外部空間9との間にエアーカーテンを形成することとなる。従って、上述のように、扉5が閉状態にある場合のみならず、扉5が開状態にある場合も、ブース空間6、外部空間9間で所定の仕切性能を発揮することができる。
以上に述べたように構成される温調用ブース1においては、空気温調装置2によって所定の温度に調整された温調空気がダクト12を介して上流側チャンバ7aに導入される。
上流側チャンバ7aに導入された温調空気はエアフィルタユニット17を通過する際に浄化され、浄化された温調空気はエアフィルタユニット17の吹出し面17bから下流側チャンバ7b内に吹き出される。
エアフィルタユニット17の吹出し面17bから下流側チャンバ7b内に吹き出された温調空気は下方に流下し、その一部の温調空気が上枠体16の三方の側面に設けられたパネル用開口6bを通って断熱パネル3内に導かれる。一方、残りの大部分の温調空気は吹出し面板18からブース空間6に向けて均一な下降流として吹き出される。
そして、ブース空間6を下降した温調空気は、空気温調装置2に第2戻り路を介して戻される。一方、断熱パネル3内の空気流通空間10を下降した温調空気は、第1戻り路である、コの字状の下枠体20内に形成された空気流通空間22を介して、空気温調装置2に戻される。
こうして、断熱パネル3内に設けられる空気流通空間10内に温調空気を流下させることができるので、この空間10の温度が外部空間9の温度によって変化することを確実に防止することができ、十分な断熱性を確保することができる。
〔別実施形態〕
(1) 上記の実施の形態にあっては、ブース空間を介する温調空気の循環ルートと、断熱パネル内の空気流通空間を介する温調空気の循環ルートとが、別々となっている例を示した。しかしながら、本願の趣旨からすると、断熱パネル内の空気流通空間を温調空気が流れればよく、その空気温調装置への戻りに関しては、ブース空間を介して戻ってもよい。このような例を図5、図6に示した。図5に示す例は、断熱パネルの下部にブース空間へ連通する開口を設けた例である。一方、図6に示した例は、下枠体の側部にブース空間へ連通する開口を設けた例である。これらの例にあっては、これら開口が空気流通空間からブース空間に空気流通空間内の空気を流出させる流出口となり、ブース空間内の温調空気を、空気温調装置の吸込口に戻す第3戻り路を備え、ブース空間と第3戻り路で本願にいう第1戻り路が形成されていることとなる。
(2) 上記の実施の形態では、空気温調装置と温調用ブースとが一体となっている例を示したが、空気温調装置と温調用ブースとが別体とされ、両者間が所定のダクト等で接続される構成を採用してもいっこうに構わない。
(3) 上記の実施の形態にあっては、仕切部材の例として、内部に断熱層、空気流通空間を備えた二重構造の断熱パネルの例を示したが、仕切部材としては、断熱層の有無、構成部材がパネルか否かを問うものではない。本願にあっては、仕切部材が内部に空気流通空間を備え、その流出口から空気温調装置に温調空気が戻されればよい。従って、パネルを使用することなく、例えば二重構造としたシート状部材を使用して、その中間に本願にいう空気流通空間を形成して仕切部材としてもよい。
(4) 上記の実施形態では、温調用ブースの前面に扉を設けるものとしたが、別途、ブース空間への出入りを確保できるのであれば、扉を設ける必要はない。例えば、仕切部材を二重シートから構成し、その二重シートをシート長手方向にカーテン状にずらせて出入りを確保できるものとしてもよい。この場合も、パネル用開口6bから流下する温調空気はエアーカーテンを形成することができる。
(5) 上記の実施形態では、チャンバを構成するに、その水平断面積がほぼ同一の上流側チャンバと、下流側チャンバとを設けたが、エアフィルタユニットが配設される上流側チャンバの断面積を下流側チャンバの断面積より小さくしておいてもよい。
(6) 上記の実施形態では、チャンバの下側にブース空間を配設する例を示し、断熱パネルにおいて、温調空気が空気流通空間内を鉛直下向きに流れる例を示したが、先に説明した支持柱に開口を設け、この支持柱内にチャンバより温調空気を導き、この開口から断熱パネル内に温調空気を導入するとともに、他方の端部から流出させるように構成し、温調空気がパネル内において水平方向に流れる構造を採用してもよい。
本発明の温調用ブースは、十分な断熱性を備えるという特性を有していることから、ブース空間の空気の一部を空気温調装置との間で循環させるようにした温調用クリーンブースに適している他、フィルタを配設しない温調用ブース(ブース空間の空気の一部を空気温調装置との間で循環させるようにしたものを含む)等の各種温調用ブース(恒温用ブースを含む)に広く適用できるものであって、これらを排除しないものである。
本願に係る温調用ブースの斜視図 図1のII−II断面図 図1のIII−III断面図 断熱パネルの取り付け構造を示す詳細図 本願の別実施形態の図2に対応する図 本願の更なる別実施形態の図2に対応する図
符号の説明
1 温調用ブース
2 空気温調装置
3 断熱パネル(仕切部材・二重仕切部材)
3a 外側パネル
3c 流入口
3d 流出口
3b 内側パネル
6 ブース空間
7 チャンバ
8 ブース本体
9 外部空間
10 空気流通空間
16 吹出し面板支持用枠体(上枠体・構造枠体)
17 エアフィルタユニット
20 フロワー面側枠体(下枠体・構造枠体)
22 空気流通空間

Claims (6)

  1. 空気温調装置から温調後の温調空気が導入されるチャンバを有するブース本体と、
    当該ブース本体の周部に配設されてブース空間を外部空間から仕切る仕切部材と、
    前記空気温調装置からの温調空気が前記チャンバを介して前記ブース空間に導入される温調用ブースであって、
    前記仕切部材として、外部空間側に位置する外側部材とブース空間側に位置する内側部材とを有し、前記外側部材と内側部材との間に空気流通空間を備えた二重仕切部材を採用するとともに、
    前記二重仕切部材に、前記チャンバから温調空気が流入する流入口と、前記流入口から受入れられた温調空気を空気流通空間を介して流出する流出口とを備え、
    前記流出口から流出した温調空気を、温調対象の空気を吸込む空気温調装置の吸込口に戻す第1戻り路を備えた温調用ブース。
  2. 前記ブース空間から、ブース空間内の温調空気を、温調対象の空気を吸込む空気温調装置の吸込口に戻す第2戻り路を、前記第1戻り路とは別個に備えた請求項1記載の温調用ブース。
  3. 前記流出口が、前記空気流通空間から前記ブース空間に空気流通空間内の空気を流出させる流出口であり、ブース空間内の温調空気を、温調対象の空気を吸込む空気温調装置の吸込口に戻す第3戻り路を備え、前記ブース空間と前記第3戻り路で前記第1戻り路が形成されている請求項1記載の温調用ブース。
  4. 前記二重仕切部材が、前記外側部材としての外側パネルと前記内側部材としての内側パネルとを有し、前記外側パネルと内側パネルとの間に前記空気流通空間を備えて構成されるパネル部材であり、
    前記ブース本体を構成する構造枠体に、前記パネル部材を組み付けた組付け状態で、前記流入口が前記チャンバに連通されるとともに、前記流出口が前記第1戻り路に連通される請求項1〜3の何れか一項記載の温調用ブース。
  5. 前記外側パネル及び内側パネルの何れか一方又は両方に、前記空気流通空間に面して断熱材層を設けた請求項4記載の温調用ブース。
  6. 前記チャンバが前記ブース本体の頂部に設けられるとともに、前記二重仕切部材の組付け状態で、前記二重仕切部材の流入口に連通接続される仕切部材用開口を前記チャンバに備え、
    前記仕切部材用開口と前記流入口とが離間する離間状態において、前記仕切部材用開口から下向きに吹出す温調空気が、ブース空間と外部空間との間にエアーカーテンを形成する請求項1〜5の何れか一項記載の温調用ブース。
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