JP2017185733A - 液体噴射ヘッド及び液体噴射装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】非吐出チャネルのリークを未然に判断でき、信頼性の高い液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供する。【解決手段】Y方向に沿って延在する吐出チャネル65及び非吐出チャネル66がX方向に間隔をあけて交互に複数並設されたチャネル列61,62を有するアクチュエータプレート52と、アクチュエータプレート52の上面に積層されて吐出チャネル65及び非吐出チャネル66を閉塞するカバープレート53と、アクチュエータプレート52の下面に積層され、吐出チャネル65にY方向の中途部で各別に連通する複数のノズル孔93,94を有するノズルプレート51と、を備え、全ての非吐出チャネル66の内外を連通し、非吐出チャネル66のリーク検査を行うためのリーク検査孔110を有している。【選択図】図3

Description

本発明は、液体噴射ヘッド及び液体噴射装置に関する。
被記録媒体(例えば、紙等)に液滴状のインクを吐出して、被記録媒体に画像や文字を記録する装置として、インクジェットヘッドを備えたインクジェットプリンタがある。インクジェットヘッドは、吐出チャネルが並設されたアクチュエータプレートと、アクチュエータプレートに積層され、吐出チャネル内に各別に連通するノズル孔を有するノズルプレートと、を備えている。インクジェットヘッドでは、吐出チャネル内の容積が拡縮するようにアクチュエータプレートが変形することで、吐出チャネル内に充填されたインクがノズル孔を通して吐出される。
ここで、上述したインクジェットヘッドでは、製造工程での寸法誤差や組付誤差、使用による経年劣化等によってインク等がリークするおそれがある。そのため、例えば下記特許文献1,2では、インク流路や吐出チャネルでのリーク検査を行うための構成が開示されている。
特開2005‐96171号公報 特開2008−200910号公報
ところで、インクジェットでは、アクチュエータプレートのうち、各吐出チャネル間に位置する部分に、インクが充填されない非吐出チャネルが形成された構成がある。
仮に、非吐出チャネルでリークが発生すると、非吐出チャネル内に流入したインクによって吐出チャネルの拡縮動作が阻害され、吐出不良に繋がるおそれがある。また、非吐出チャネル内に流入したインクによって非吐出チャネルの内側面に形成された駆動電極が短絡するおそれもある。
しかしながら、上述した特許文献1,2の構成は、非吐出チャネルでのリークについては考慮されていない。
また、インクジェットヘッドのうち、吐出チャネルの延在方向中央部でノズル孔が連通する、いわゆるサイドシュートタイプでは、アクチュエータプレートとノズルプレートとの接合面積が大きい等の理由により、リークの確率が高くなる。
本発明は、このような事情に考慮してなされたもので、その目的は、非吐出チャネルのリークを未然に判断でき、信頼性の高い液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供することである。
上記課題を解決するために本発明の一態様に係る液体噴射ヘッドは、第1方向に沿って延在する噴射チャネル及び非噴射チャネルが前記第1方向に直交する第2方向に間隔をあけて交互に複数並設されたチャネル列を有するアクチュエータプレートと、前記アクチュエータプレートのうち、前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向における一方主面に積層されて前記噴射チャネル及び前記非噴射チャネルを閉塞するカバープレートと、前記アクチュエータプレートのうち、前記第3方向における他方主面に積層され、前記噴射チャネルに前記第1方向の中途部で各別に連通する複数の噴射孔を有する噴射孔プレートと、を備え、全ての前記非噴射チャネルの内外を連通させ、前記非噴射チャネルのリーク検査を行うためのリーク検査孔を有している。
本態様によれば、リーク検査孔を用いて非噴射チャネルのリーク検査を行うことで、非噴射チャネルでのリークの有無を製造工程の段階で未然に判断することができる。そのため、液体噴射ヘッドが不良品として出荷される等を防ぎ、長期に亘って優れた印字特性を発揮できる信頼性の高い液体噴射ヘッドを提供できる。
特に、サイドシュートタイプ(噴射孔が噴射チャネルに第1方向の中途部で各別に連通する構成)の液体噴射ヘッドのように、アクチュエータプレートとノズルプレートとの接合面積が大きい場合であっても、上述した作用効果を確実に奏功させることができる。
上記態様において、前記リーク検査孔は、前記カバープレートに形成されていてもよい。
本態様によれば、リーク検査孔がカバープレートに形成されているので、リーク検査孔の形成スペースや、リーク検査孔の形成部分の強度を確保できる。
上記態様において、前記カバープレートの前記第3方向における一方主面には、前記噴射チャネルとの間で液体が流通する液体流路を有するとともに、前記リーク検査孔を閉塞する流路プレートが積層されていてもよい。
本態様によれば、カバープレートのリーク検査孔を流路プレートによって閉塞することで、流路プレートの組付後(リーク検査後)、リーク検査孔を通して非噴射チャネル内に異物等が進入するのを抑制できる。
上記態様において、前記カバープレートの前記第3方向における一方主面には、前記噴射チャネルとの間で液体が流通する液体流路を有する流路プレートが積層され、前記リーク検査孔は、前記カバープレートを前記第3方向に貫通し、前記カバープレートには、前記リーク検査孔に連通するとともに、前記カバープレートのうち前記第1方向及び前記第2方向における少なくとも一面で開口する連通路が形成されていてもよい。
本態様によれば、連通路がカバープレートの一面で開口しているので、流路プレートを組み付けた後であっても、連通路の開口部分を通して各非噴射チャネルのリーク検査を行うことができる。これにより、製造工程のより下流側でリークの有無を判断できるので、リーク検査の信頼性を向上させ、液体噴射ヘッドが不良品として出荷される等を確実に防止できる。
また、吸引治具等を用いてリーク検査を行う場合に、カバープレートの一面における連通路の開口部分を吸引治具等により覆うことで、非噴射チャネルのリーク検査を行うことができる。これにより、各リーク検査孔全てを吸引治具等により覆う場合に比べてリーク検査を簡単に行うことができる。
上記態様において、前記リーク検査孔は、前記噴射孔プレートのうち、前記第2方向から見て前記噴射孔と重ならない位置に形成されていてもよい。
本態様によれば、ノズルプレートにリーク検査孔を形成することで、流路プレートを組み付けた後であっても、リーク検査を行うことができる。これにより、製造工程のより下流側でリークの有無を判断できるので、リーク検査の信頼性を向上させ、液体噴射ヘッドが不良品として出荷される等を確実に防止できる。
また、ノズルプレートにリーク検査孔を形成することで、噴射チャネルのリーク検査が噴射孔を用いて行われる場合には噴射チャネルと非噴射チャネルのリーク検査を同一面で行うことができる。これにより、更なる製造効率の向上を図ることができる。
また、リーク検査孔を噴射孔と同様の工程で形成することができるので、リーク検査孔の追加に伴う製造効率の低下を抑制できる。
上記態様において、前記チャネル列は、前記第1方向に間隔をあけて複数形成され、複数の前記チャネル列のうち、前記第1方向で隣り合う第1チャネル列及び第2チャネル列の前記非噴射チャネル同士は、前記第1方向から見て重ならず、かつ前記第1方向の内側端部同士が前記第2方向から見て重なり合う位置にそれぞれ配設され、前記リーク検査孔は、前記噴射孔プレートのうち、前記第1チャネル列及び前記第2チャネル列の前記非噴射チャネル同士が前記第2方向から見て重なり合うラップ領域上に形成されていてもよい。
本態様によれば、噴射孔プレートのラップ領域にリーク検査孔を形成することで、各チャネル列に対応するリーク検査孔を吸引治具等によりまとめて覆うことができる。これにより、リーク検査の更なる効率化を図ることができる。
本発明の一態様に係る液体噴射装置は、上記一態様に係る液体噴射ヘッドと、前記液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させる移動機構と、を備えていることを特徴とする。
本態様によれば、上記態様の液体噴射ヘッドを備えているため、長期に亘って優れた印字特性を発揮できる信頼性の高い液体噴射装置を提供できる。
本発明の一態様によれば、非噴射チャネルのリークを未然に判断でき、信頼性の高い液体噴射ヘッド及び液体噴射装置を提供できる。
実施形態に係るインクジェットプリンタの概略構成図である。 実施形態に係るインクジェットヘッド及びインク循環手段の概略構成図である。 第1実施形態に係るインクジェットヘッドの分解斜視図である。 第1実施形態に係るノズルプレート等を取り外した状態におけるインクジェットヘッドの底面図である。 図4のV−V線に相当する断面図である。 第2実施形態に係るインクジェットヘッドの分解斜視図である。 第3実施形態に係るインクジェットヘッドの断面図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照して説明する。実施形態では、本発明の液体噴射ヘッドを具備する液体噴射装置の一例として、インク(液体)を利用して被記録媒体に記録を行うインクジェットプリンタ(以下、単にプリンタという)を例に挙げて説明する。なお、以下の説明に用いる図面では、各部材を認識可能な大きさとするため、各部材の縮尺を適宜変更している。
(第1実施形態)
[プリンタ]
図1はプリンタ1の概略構成図である。
図1に示すように、本実施形態のプリンタ1は、一対の搬送手段2,3と、インクタンク4と、インクジェットヘッド5(液体噴射ヘッド)5と、インク循環手段6と、走査手段(移動機構)7と、を備えている。なお、以下の説明では、必要に応じてX,Y,Zの直交座標系を用いて説明する。この場合、X方向は被記録媒体P(例えば、紙等)の搬送方向に一致している。Y方向は走査手段7の走査方向に一致している。Z方向は、X方向及びY方向に直交する高さ方向を示している。
搬送手段2,3は、被記録媒体PをX方向に搬送する。具体的に、搬送手段2は、Y方向に延設されたグリットローラ11と、グリットローラ11に平行に延設されたピンチローラ12と、グリットローラ11を軸回転させるモータ等の駆動機構(不図示)と、を備えている。同様に、搬送手段3は、Y方向に延設されたグリットローラ13と、グリットローラ13に平行に延設されたピンチローラ14と、グリットローラ13を軸回転させる駆動機構(不図示)と、を備えている。
インクタンク4は、例えばイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの四色のインクをそれぞれ収容するインクタンク4Y,4M,4C,4Kを備えている。本実施形態において、インクタンク4Y,4M,4C,4Kは、X方向に並んで設けられている。
図2はインクジェットヘッド5及びインク循環手段6の概略構成図である。
図1、図2に示すように、インク循環手段6は、インクタンク4とインクジェットヘッド5との間でインクを循環させる。具体的に、インク循環手段6は、インク供給管21及びインク排出管22を有する循環流路23と、インク供給管21に接続された加圧ポンプ24と、インク排出管22に接続された吸引ポンプ25と、を備えている。なお、インク供給管21及びインク排出管22は、インクジェットヘッド5を支持する走査手段7の動作に追従可能な可撓性を有するフレキシブルホースにより構成されている。
加圧ポンプ24は、インク供給管21内を加圧し、インク供給管21を通してインクジェットヘッド5にインクを送り出している。これにより、インクジェットヘッド5に対してインク供給管21側は正圧となっている。
吸引ポンプ25は、インク排出管22内を減圧し、インク排出管22内を通してインクジェットヘッド5からインクを吸引している。これにより、インクジェットヘッド5に対してインク排出管22側は負圧となっている。そして、インクは、加圧ポンプ24及び吸引ポンプ25の駆動により、インクジェットヘッド5とインクタンク4との間を、循環流路23を通して循環可能となっている。
図1に示すように、走査手段7は、インクジェットヘッド5をY方向に往復走査させる。具体的に、走査手段7は、Y方向に延設された一対のガイドレール31,32と、一対のガイドレール31,32に移動可能に支持されたキャリッジ33と、キャリッジ33をY方向に移動させる駆動機構34と、を備えている。なお、上述した搬送手段2,3及び走査手段7により、インクジェットヘッド5と被記録媒体Pとを相対的に移動させる移動機構を構成している。
駆動機構34は、X方向におけるガイドレール31,32の間に配設されている。駆動機構34は、Y方向に間隔をあけて配設された一対のプーリ35,36と、一対のプーリ35,36間に巻回された無端ベルト37と、一方のプーリ35を回転駆動させる駆動モータ38と、を備えている。
キャリッジ33は、無端ベルト37に連結されている。キャリッジ33には、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの四色のインクをそれぞれ吐出する複数のインクジェットヘッド5Y,5M,5C,5Kが搭載されている。本実施形態において、インクジェットヘッド5Y,5M,5C,5Kは、Y方向に並んで配置されている。
<インクジェットヘッド>
次に、上述したインクジェットヘッド5について詳述する。なお、インクジェットヘッド5Y,5M,5C,5Kは、供給されるインクの色以外は何れも同一の構成からなるため、以下の説明ではまとめてインクジェットヘッド5として説明する。
図3はインクジェットヘッド5の分解斜視図である。図4はノズルプレート51等を取り外した状態におけるインクジェットヘッド5の底面図である。
図3、図4に示すように、各インクジェットヘッド5は、後述する吐出チャネル65における延在方向(Y方向(第1方向))の中央部からインクを吐出する、いわゆるサイドシュートタイプのうち、インクタンク4との間でインクを循環させる循環式のインクジェットヘッド5である。
インクジェットヘッド5は、ノズルプレート(噴射孔プレート)51、アクチュエータプレート52、カバープレート53及び流路プレート54(図5参照)を主に備えている。そして、インクジェットヘッド5は、これらノズルプレート51、アクチュエータプレート52、カバープレート53及び流路プレート54がこの順で接着剤等によりZ方向(第3方向)に積層された構成とされている。なお、以下の説明では、上述したZ方向のうち、ノズルプレート51側を下方、及び流路プレート54側を上方として説明する。また、以下では、X方向及びY方向において、インクジェットヘッド5の中心に向かう方向を内側とし、インクジェットヘッド5の中心から離間する方向を外側として説明する場合がある。
<アクチュエータプレート>
図5は図4のV−V線に相当する断面図である。
図5に示すように、アクチュエータプレート52は、分極方向が厚さ方向(Z方向)に沿って一方向に設定されたPZT(チタン酸ジルコン酸鉛)等からなる圧電基板である。なお、アクチュエータプレート52は、分極方向がZ方向で異なる2枚の圧電基板を積層して形成しても構わない(いわゆる、シェブロンタイプ)。
アクチュエータプレート52には、X方向(第2方向)に延在する複数のチャネル列(第1チャネル列61及び第2チャネル列62)がY方向に間隔をあけて2列配設されている。なお、以下の説明では、主に第1チャネル列61について説明し、第2チャネル列62における第1チャネル列61と対応する箇所には同一の符号を付して説明を省略する。
第1チャネル列61は、Y方向に沿って直線状に延在する複数のチャネル65,66を備えている。各チャネル65,66は、X方向に間隔をあけて互いに平行に並んで構成されている。具体的に、複数のチャネル65,66は、インクが充填される吐出チャネル(噴射チャネル)65、インクが充填されない非吐出チャネル(非噴射チャネル)66である。これら吐出チャネル65及び非吐出チャネル66は、X方向で交互に並んで配列されている。なお、アクチュエータプレート52のうち、X方向で隣り合う吐出チャネル65及び非吐出チャネル66間に位置する部分は、吐出チャネル65及び非吐出チャネル66間を仕切る駆動壁67を構成している。
図3、図5に示すように、吐出チャネル65は、X方向から見た側面視において、下方に向けて凸の湾曲形状を呈している。具体的に、吐出チャネル65は、Y方向の両端部に位置する一対の切り上がり部71と、一対の切り上がり部71間に位置する中間部72と、を有している。
吐出チャネル65は、中間部72を通してアクチュエータプレート52の下面で開口している。一方、吐出チャネル65は、切り上がり部71及び中間部72を通してアクチュエータプレート52の上面で開口している。すなわち、アクチュエータプレート52において、吐出チャネル65の中間部72に位置する部分は、Z方向に貫通している。
非吐出チャネル66は、X方向から見た側面視において、上方に向けて凸の湾曲形状を呈している。すなわち、非吐出チャネル66は、吐出チャネル65に対してZ方向に反転した形状になっている。具体的に、非吐出チャネル66は、Y方向の両端部に位置する一対の切り上がり部73と、一対の切り上がり部73間に位置する中間部74と、を有している。
非吐出チャネル66は、切り上がり部73及び中間部74を通してアクチュエータプレート52の下面で開口している。一方、非吐出チャネル66は、中間部74を通してアクチュエータプレート52の上面で開口している。すなわち、アクチュエータプレート52において、非吐出チャネル66の中間部74に位置する部分は、Z方向に貫通している。
アクチュエータプレート52の下面のうち、非吐出チャネル66に対してY方向の外側に位置する部分には、浅溝部70が形成されている。浅溝部70におけるY方向の内側端部は、非吐出チャネル66内に連通している。浅溝部70におけるY方向の外側端部は、アクチュエータプレート52のY方向における外側端面で開口している。
図3、図4に示すように、第2チャネル列62は、上述した第1チャネル列61と同様に吐出チャネル65及び非吐出チャネル66が交互に並設されて構成されている。具体的に、第2チャネル列62の吐出チャネル65及び非吐出チャネル66は、第1チャネル列61の吐出チャネル65及び非吐出チャネル66の配列ピッチに対して半ピッチずれて配列されている。したがって、本実施形態のインクジェットヘッド5では、第1チャネル列61及び第2チャネル列62の吐出チャネル65同士、並びに第1チャネル列61及び第2チャネル列62の非吐出チャネル66同士が千鳥状(互い違い)に配置されている。すなわち、隣り合うチャネル列61,62間において、吐出チャネル65及び非吐出チャネル66同士がY方向で対向している。なお、アクチュエータプレート52のうち、Y方向の両端部(各チャネル列61,62に対してY方向の外側に位置する部分は、それぞれ土手部(第1土手部75A及び第2土手部75B)を構成している。
ここで、図3、図5に示すように、隣り合うチャネル列61,62間において、Y方向で対向する吐出チャネル65及び非吐出チャネル66は、Y方向の内側端部同士がZ方向から見て重なり合う位置に相互に近接配置されている。具体的に、Y方向で対向する第1チャネル列61の吐出チャネル65及び第2チャネル列62の非吐出チャネル66は、Y方向の内側に位置する切り上がり部71,73の一部同士がZ方向から見て重なり合っている。一方、Y方向で対向する第1チャネル列61の非吐出チャネル66及び第2チャネル列62の吐出チャネル65は、Y方向の内側に位置する切り上がり部71,73の一部同士がZ方向から見て重なり合っている。
図3〜図5に示すように、アクチュエータプレート52の駆動壁67のうち、各吐出チャネル65に面する内側面(吐出チャネル65の内面のうち、X方向で対向する面)には、共通電極81がそれぞれ形成されている。これら共通電極81は、Z方向における幅が吐出チャネル65の半分程度とされている。本実施形態では、共通電極81は、各吐出チャネル65の内側面のうち、下端縁から中間部分に至る範囲に形成されている。なお、共通電極81は、Y方向における長さが吐出チャネル65の中間部72と同等(アクチュエータプレート52の下面における吐出チャネル65の開口長と同等)とされている。
図4に示すように、アクチュエータプレート52における土手部75A,75Bの下面には、複数の共通端子82が形成されている。共通端子82は、Y方向に沿って互いに平行に延在する帯状とされている。各共通端子82のY方向の内側端部は、対応する吐出チャネル65の一対の共通電極81にそれぞれ接続されている。各共通端子82のY方向の外側端部は、土手部75A,75B上で終端している。
また、アクチュエータプレート52の駆動壁67のうち、各非吐出チャネル66に面する内側面(非吐出チャネル66のうち、X方向で対向する面)には、個別電極83が形成されている。これら個別電極83は、Z方向における幅が非吐出チャネル66の半分程度とされている。本実施形態において、個別電極83は、各非吐出チャネル66の内側面のうち、下端縁から中間部分に至る範囲に形成されている。なお、個別電極83は、浅溝部70の内側面にも連なっている。
アクチュエータプレート52における土手部75A,75Bの下面のうち、上述した共通端子82よりもY方向の外側に位置する部分には、個別端子84が形成されている。個別端子84は、X方向に延在する帯状とされている。個別端子84は、吐出チャネル65を間に挟んでX方向で対向する個別電極83同士を接続している。
アクチュエータプレート52における第1土手部75Aの下面には、第1チャネル列61側の各端子82,84に接続される第1フレキシブルプリント基板85が圧着されている。一方、第2土手部75Bの下面には、第2チャネル列62側の各端子82,84に接続される第2フレキシブルプリント基板86が圧着されている。
<ノズルプレート>
図3に示すように、ノズルプレート51は、アクチュエータプレート52の下面(他方主面)に接着等によって固定されている。ノズルプレート51は、Y方向における幅がアクチュエータプレート52よりも狭くなっており、アクチュエータプレート52におけるY方向の外側端部(土手部75A,75B)を露出させている。そして、アクチュエータプレート52のうち、ノズルプレート51から露出した部分に上述したフレキシブルプリント基板85,86がそれぞれ圧着されている。なお、本実施形態において、ノズルプレート51は、ポリイミド等により厚さが50μm程度に形成されている。
ノズルプレート51には、X方向に延びるノズル列(第1ノズル列91及び第2ノズル列92)がY方向に間隔をあけて2列形成されている。
各ノズル列91,92は、ノズルプレート51をZ方向に貫通する複数のノズル孔(第1ノズル孔93及び第2ノズル孔94)を有している。各ノズル孔93,94は、それぞれX方向に間隔をあけて配置されている。各ノズル孔93,94のうち、第1ノズル孔93は、上述した第1チャネル列61の吐出チャネル65にY方向の中央部で各別に連通している。一方、第2ノズル孔94は、上述した第2チャネル列62の吐出チャネル65にY方向の中央部で各別に連通している。
したがって、各非吐出チャネル66は、ノズル孔93,94には連通しておらず、ノズルプレート51により下方から覆われている。また、上述したアクチュエータプレート52のうち、Y方向の外側端面、及び下面におけるノズルプレート51と各フレキシブルプリント基板85,86から露出した部分には、封止材90が配設されている。封止材90は、上述した非吐出チャネル66を閉塞し、非吐出チャネル66内へのインクや異物等の進入を阻止するためのものである。なお。封止材90は、非吐出チャネル66が封止される構成であれば、その配設位置は適宜変更が可能である。例えば、封止材90は、各フレキシブルプリント基板85,86を被覆しても構わない。
<カバープレート>
図3に示すように、カバープレート53は、各チャネル列61,62を閉塞するようにアクチュエータプレート52の上面(一方主面)に接着された板状とされている。
図3、図5に示すように、カバープレート53には、入口共通インク室96及び出口共通インク室(第1出口共通インク室97a、及び第2出口共通インク室97b)が形成されている。
入口共通インク室96は、カバープレート53のうち、各チャネル列61,62の吐出チャネル65におけるY方向の内側端部同士とZ方向で対向する位置に形成されている。入口共通インク室96は、カバープレートをZ方向に貫通するとともに、X方向に沿って延在している。これにより、入口共通インク室96は、各チャネル列61,62の各吐出チャネル65内にまとめて連通している。
第1出口共通インク室97aは、カバープレート53のうち、第1チャネル列61の吐出チャネル65におけるY方向の外側端部とZ方向で対向する位置に形成されている。第1出口共通インク室97aは、カバープレート53をZ方向で貫通するとともに、X方向に沿って延在している。これにより、第1出口共通インク室97aは、第1チャネル列61の吐出チャネル65内にまとめて連通している。
第2出口共通インク室97bは、カバープレート53のうち、第2チャネル列62の吐出チャネル65におけるY方向の外側端部とZ方向で対向する位置に形成されている。第2出口共通インク室97bは、カバープレート53をZ方向で貫通するとともに、X方向に沿って延在している。これにより、第2出口共通インク室97bは、第2チャネル列62の吐出チャネル65内にまとめて連通している。
したがって、入口共通インク室96及び各出口共通インク室97a,97bは、それぞれ各吐出チャネル65に連通する一方、非吐出チャネル66には連通していない。
<流路プレート>
図5に示すように、流路プレート54は、カバープレート53の上面(一方主面)に接着等により固定されている。流路プレート54には、上述したインク供給管21内を流通するインクを入口共通インク室96内に供給するための入口流路100が形成されている。また、流路プレート54には、各出口共通インク室97a,97b内を流通するインクを上述したインク排出管22に排出するための出口流路101が形成されている。
ここで、カバープレート53には、各非吐出チャネル66の内外を連通させるリーク検査孔110が形成されている。リーク検査孔110は、各非吐出チャネル66でのインクのリーク検査を行うためのものである。リーク検査孔110は、カバープレート53のうち、各非吐出チャネル66の中間部74にZ方向で対向する部分にそれぞれ形成されている。各リーク検査孔110は、カバープレート53をZ方向に貫通している。すなわち、各リーク検査孔110における下端開口部は、各非吐出チャネル66内に各別に連通している。一方、各リーク検査孔110における上端開口部は、カバープレート53の上面で開口している。なお、各リーク検査孔110の形状や位置等は、全非吐出チャネル66が内外で連通し、かつ吐出チャネル65に連通しない構成であれば適宜変更が可能である。また、各リーク検査孔110は、流路プレート54によって閉塞されている。
[プリンタの動作方法]
次に、上述したように構成されたプリンタ1を利用して、被記録媒体Pに文字や図形等を記録する場合について以下に説明する。
なお、初期状態として、図1に示す4つのインクタンク4にはそれぞれ異なる色のインクが十分に封入されているものとする。また、インクタンク4内のインクがインク循環手段6を介してインクジェットヘッド5内に充填された状態となっている。
このような初期状態のもと、プリンタ1を作動させると、搬送手段2,3のグリットローラ11,13が回転することで、これらグリットローラ11,13及びピンチローラ12,14間に被記録媒体Pを搬送方向(X方向)に向けて搬送する。また、これと同時に駆動モータ38がプーリ35,36を回転させて無端ベルト37を動かす。これにより、キャリッジ33がガイドレール31,32にガイドされながらY方向に往復移動する。
そしてこの間に、各インクジェットヘッド5より4色のインクを被記録媒体Pに適宜吐出させることで、文字や画像等の記録を行うことができる。
ここで、各インクジェットヘッド5の動きについて、以下に詳細に説明する。
本実施形態のようなサイドシュートタイプのうち、循環式のインクジェットヘッド5では、まず図2に示す加圧ポンプ24及び吸引ポンプ25を作動させることで、循環流路23内にインクを流通させる。この場合、インク供給管21を流通するインクは、入口共通インク室96内を通して各吐出チャネル65内に供給される。各吐出チャネル65内に供給されたインクは、各吐出チャネル65を通して出口共通インク室97a,97b内に排出された後、インク排出管22を通してインクタンク4に戻される。これにより、インクジェットヘッド5とインクタンク4との間でインクを循環させることができる。
そして、キャリッジ33(図1参照)によって往復移動が開始されると、フレキシブルプリント基板85,86を介して電極81,83に駆動電圧を印加する。この際、個別電極83を駆動電位Vddとし、共通電極81を基準電位GNDとして各電極81,83間に駆動電圧を印加する。すると、吐出チャネル65を画成する2つ駆動壁67に厚み滑り変形が生じ、これら2つの駆動壁67が非吐出チャネル66側へ突出するように変形する。すなわち、本実施形態のアクチュエータプレート52は分極方向が一方向であり、電極81,83が駆動壁67のZ方向における中間部分までしか形成されていない。そのため、各電極81,83間に電圧を印加することで、駆動壁67におけるZ方向の中間部分を中心にしてV字状に屈曲変形する。これにより、吐出チャネル65があたかも膨らむように変形する。
このように、2つの駆動壁67の圧電厚み滑り効果による変形によって、吐出チャネル65の容積が増大する。そして、吐出チャネル65の容積が増大したことにより、入口共通インク室96内に貯留されたインクが吐出チャネル65内に誘導される。そして、吐出チャネル65の内部に誘導されたインクは、圧力波となって吐出チャネル65の内部に伝播し、この圧力波がノズル孔93,94に到達したタイミングで、電極81,83間に印加した電圧をゼロにする。これにより、駆動壁67が復元し、一旦増大した吐出チャネル65の容積が元の容積に戻る。この動作によって、吐出チャネル65の内部の圧力が増加し、インクが加圧される。その結果、液滴状のインクがノズル孔93,94を通って外部に吐出されることで、上述したように被記録媒体Pに文字や画像等を記録することができる。
なお、インクジェットヘッド5の動作方法は上述した内容に限られない。例えば、通常状態の駆動壁67が吐出チャネル65の内側に変形し、吐出チャネル65があたかも内側に凹むように構成しても構わない。この場合は、電極81,83間に印可する電圧を上述した電圧とは正負逆の電圧にするか、電圧の正負は変えずにアクチュエータプレート52の分極方向を逆にすることで実現可能である。また、吐出チャネル65が外側に膨らむように変形させた後で、吐出チャネル65が内側に凹むように変形させ、吐出時のインクの加圧力を高めても構わない。また、本実施形態におけるインクを吐出チャネル65の内部に循環させる動作と、吐出チャネル65からインクを吐出する動作は、個別に実施しても、同時に実施しても構わない。
[リーク検査方法]
次に、上述したインクジェットヘッド5のリーク検査方法について説明する。
本実施形態のリーク検査では、吐出チャネル65でのリークの有無と、非吐出チャネル66でのリークの有無と、を別々に検査する。
始めに、非吐出チャネル66のリーク検査について説明する。非吐出チャネル66のリーク検査は、ノズルプレート51やアクチュエータプレート52、カバープレート53、封止材90等の組付後、流路プレート54の組付前に行う。すなわち、非吐出チャネル66が、リーク検査孔110のみで外部と連通する状態でリーク検査を行う。
非吐出チャネル66のリーク検査では、各リーク検査孔110を覆い、かつカバープレート53に密着する図示しない吸引治具をセットする。本実施形態において、吸引治具は、全てのリーク検査孔110を各チャネル列61,62ごとにまとめて覆っている。これにより、非吐出チャネル66内は、リークがない限り、空気等の流通が生じないようになっている。なお、吸引治具は、リーク検査孔110を通して非吐出チャネル66内のみに連通し、吐出チャネル65等に連通していなければ構わない。この場合、吸引治具は、リーク検査孔110を複数又は単数ずつ覆っても構わない。何れにしても、吸引治具は、リーク検査を行う非吐出チャネル66に対応するリーク検査孔110全てに連通していれば構わない。
続いて、吸引治具を用いて非吐出チャネル66内を所定の圧力(例えば、−50kPa程度)まで吸引した後、所定時間経過後の非吐出チャネル66内の圧力変化を測定する。この際、非吐出チャネル66内の圧力変化が所定の範囲内(例えば、±5kPa以内)であれば、非吐出チャネル66でのリークはないと判断する。一方、非吐出チャネル66内の圧力変化が所定の範囲外(例えば、+5kPaよりも大きい)の場合は、何れかの箇所で非吐出チャネル66でのリークが発生していると判断する。なお、リークが発生している箇所としては、非吐出チャネル66及び吐出チャネル65間や、接着剤や封止材90の接着不良箇所等が考えられる。リークのおそれがあると判断されたインクジェットヘッド5のうち、補修が不可能なものについては不良品として処理する。
次に、吐出チャネル65のリーク検査について説明する。吐出チャネル65のリーク検査は、ノズルプレート51やアクチュエータプレート52、カバープレート53、流路プレート54、封止材90等の組付後、流路プレート54の各流路100,101を封止部材(不図示)で封止した状態で行う。すなわち、吐出チャネル65内が、ノズル孔93,94のみで外部と連通している状態でリーク検査を行う。
吐出チャネル65のリーク検査は、ノズル孔93,94を覆い、かつノズルプレート51に密着する吸引治具を用いて行う。その後、上述した非吐出チャネル66の場合と同様の方法により、吐出チャネル65のリーク検査を行う。
このように、本実施形態では、非吐出チャネル66の内外を連通し、非吐出チャネル66のリーク検査を行うためのリーク検査孔110を有する構成とした。
この構成によれば、リーク検査孔110を用いて非吐出チャネル66のリーク検査を行うことで、非吐出チャネル66でのリークの有無を製造工程の段階で未然に判断することができる。そのため、インクジェットヘッド5が不良品として出荷される等を防ぎ、長期に亘って優れた印字特性を発揮できる信頼性の高いインクジェットヘッド5を提供できる。
特に、サイドシュートタイプのインクジェットヘッド5のように、アクチュエータプレート52とノズルプレート51との接合面積が大きい場合であっても、上述した作用効果を確実に奏功させることができる。
本実施形態において、リーク検査孔110がカバープレート53に形成されているので、リーク検査孔110の形成スペースや、リーク検査孔110の形成部分の強度を確保できる。また、カバープレート53にリーク検査孔110を形成することで、製品出荷時には流路プレート54によってリーク検査孔110が閉塞されることになる。これにより、流路プレート54の組付後、リーク検査孔110を通して非吐出チャネル66内に異物等が進入するのを抑制できる。
そして、本実施形態のプリンタ1は、上述したインクジェットヘッド5を備えているので、長期に亘って優れた印字特性を発揮できる信頼性の高いプリンタ1を提供できる。
(第2実施形態)
次に、第2実施形態について説明する。図6は、第2実施形態に係るインクジェットヘッド200の分解斜視図である。本実施形態では、カバープレート53の上面に凹部(連通路)201を形成している点で上述した第1実施形態と相違している。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図6に示すインクジェットヘッド5において、凹部201は、カバープレート53の上面のうち、リーク検査孔110を含む部分に対応して各チャネル列61,62ごとに形成されている。各凹部201は、カバープレート53の上面から下方に窪むとともに、X方向に延在している。そして、各凹部201の底面上には、各リーク検査孔110の上端開口部がそれぞれ開口している。また、凹部201におけるX方向の両端部のうち、少なくとも一方の外側端部は、カバープレート53におけるX方向の外側端面(一面)上で開口している。なお、凹部201は、上述した各共通インク室96,97a,97b内には連通していない。
本実施形態では、流路プレート54をカバープレート53に組み付けた後に非吐出チャネル66のリーク検査を行うことができる。具体的に、本実施形態における非吐出チャネル66のリーク検査は、ノズルプレート51やアクチュエータプレート52、カバープレート53、流路プレート54、封止材90等の組付後、流路プレート54の各流路100,101を封止部材(不図示)で封止した状態で行う。すなわち、非吐出チャネル66内が、凹部201のみで外部と連通している状態でリーク検査を行う。すなわち、凹部201は、カバープレート53におけるX方向の外側端面上で外部と連通している。
非吐出チャネル66のリーク検査は、X方向の外側から凹部201を覆い、かつカバープレート53及び流路プレート54におけるX方向の外側端面(凹部201が開口している端面)に密着する吸引治具を用いて行う。なお、リーク検査の具体的な方法は、上述した第1実施形態と同様である。また、リーク検査後には、カバープレート53におけるX方向の外側端面のうち、凹部201の開口部分を封止材(不図示)等によって封止する。これにより、リーク検査後、凹部201及びリーク検査孔110を通して非吐出チャネル66内に異物等が進入するのを抑制できる。
本実施形態によれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果を奏することに加え、例えば以下の作用効果を奏する。
流路プレート54を組み付けた後にリーク検査を行うことができるので、吐出チャネル65のリーク検査と同じタイミングで非吐出チャネル66のリーク検査を行うことができる。これにより、製造効率の向上を図ることができる。
カバープレート53における凹部201の開口部分を吸引治具により覆えばよいので、各リーク検査孔110全てを覆う場合に比べてリーク検査を簡単に行うことができる。
また、流路プレート54を組み付けた後にリーク検査を行うことができるので、製造工程のより下流側でリークの有無を判断できる。これにより、リーク検査の信頼性を向上させ、インクジェットヘッド200が不良品として出荷される等を確実に防止できる。
なお、上述した第2実施形態では、凹部201がカバープレート53におけるX方向の外側端面で開口する構成について説明したが、これに限らず、Y方向の外側端面で開口していても構わない。
また、上述した実施形態では、カバープレート53の上面に凹部201を形成した場合について説明したが、これに限らず、各リーク検査孔110に連通する連通路を形成すれば構わない。
(第3実施形態)
次に、第3実施形態について説明する。図7は、第3実施形態に係るインクジェットヘッド300の断面図である。本実施形態では、ノズルプレート51にリーク検査孔301を形成している点で上述した第1実施形態と相違している。なお、以下の説明では、上述した第1実施形態と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図7に示すインクジェットヘッド300において、各チャネル列61,62のリーク検査孔301は、ノズルプレート51のうち、ノズル孔93,94に対してY方向にずれた位置であって、各非吐出チャネル66とZ方向から見て重なる位置に形成されている。具体的に、リーク検査孔301は、ノズルプレート51のうち、各チャネル列61,62の非吐出チャネル66同士がX方向から見て重なり合うラップ領域上に形成されている。リーク検査孔301は、ノズルプレート51をZ方向に貫通するとともに、X方向に延在している。したがって、リーク検査孔301は、各チャネル列61,62における各非吐出チャネル66にまとめて開口している。すなわち、本実施形態では、各チャネル列61,62における各非吐出チャネル66の内外が一つリーク検査孔301によってまとめて連通している。
本実施形態では、流路プレート54をカバープレート53に積層した後に非吐出チャネル66のリーク検査を行うことができる。具体的に、本実施形態における非吐出チャネル66のリーク検査は、ノズルプレート51やアクチュエータプレート52、カバープレート53、流路プレート54、封止材90等の組付後、流路プレート54の各流路100,101を封止部材(不図示)で封止した状態で行う。すなわち、非吐出チャネル66内が、リーク検査孔301のみで外部と連通している状態でリーク検査を行う。
非吐出チャネル66のリーク検査は、リーク検査孔301の全体を覆い、かつノズルプレート51に密着する吸引治具を用いて行う。なお、リーク検査の具体的な方法は、上述した第1実施形態と同様である。なお、リーク検査後には、リーク検査孔301を封止することが好ましい。
本実施形態によれば、上述した第1実施形態と同様の作用効果を奏することに加え、例えば以下の作用効果を奏する。
ノズルプレート51にリーク検査孔301を形成することで、流路プレート54を組み付けた後にリーク検査を行うことができるので、製造工程のより下流側でリークの有無を判断できる。これにより、リーク検査の信頼性を向上させ、インクジェットヘッド300が不良品として出荷される等を確実に防止できる。
さらに、流路プレート54を組み付けた後にリーク検査を行うことができるので、吐出チャネル65のリーク検査と同じタイミングで非吐出チャネル66のリーク検査を行うことができる。これにより、製造効率の向上を図ることができる。
また、ノズルプレート51にリーク検査孔301を形成することで、吐出チャネル65と非吐出チャネル66のリーク検査を同一面で行うことができる。これにより、更なる製造効率の向上を図ることができる。
また、リーク検査孔301をノズル孔93,94と同様の工程で形成することができるので、リーク検査孔301の追加に伴う製造効率の低下を抑制できる。
しかも、本実施形態では、ノズルプレート51のラップ領域にリーク検査孔301を形成することで、各チャネル列61,62に対応するリーク検査孔301を吸引治具によりまとめて封止できる。これにより、リーク検査の更なる効率化を図ることができる。
なお、上述した第3実施形態では、各非吐出チャネル66それぞれに対してリーク検査孔301を形成した場合について説明したが、これに限られない。すなわち、リーク検査孔301は、ノズルプレート51のうち、非吐出チャネル66がアクチュエータプレート52の下面で開口し、吐出チャネル65がアクチュエータプレート52の下面で開口していない領域とZ方向から見て重なる部分に形成すれば構わない。この場合、リーク検査孔301は、各非吐出チャネル66に各別又は複数ずつ連通する構成であれば構わない。
本発明の技術範囲は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上述した実施形態では、液体噴射装置の一例として、インクジェットプリンタ1を例に挙げて説明したが、プリンタに限られるものではない。例えば、ファックスやオンデマンド印刷機等であっても構わない。
上述した実施形態では、ノズル孔93,94が二列並んだ二列タイプのインクジェットヘッドについて説明したが、これに限られない。例えば、ノズル孔が三列以上のインクジェットヘッドとしてもよく、ノズル孔が一列のインクジェットヘッド5としてもよい。
上述した実施形態では、エッジシュートタイプのうち、インクジェットヘッドとインクタンク4との間でインクが循環する循環式について説明したが、これに限られない。すなわち、インクジェットヘッドは、吐出チャネルにおけるチャネル延在方向の中途部からインクを吐出する、いわゆるサイドシュートタイプであれば、適宜変更が可能である。
上述した実施形態では、各チャネル65,66がY方向に沿って直線状に形成された構成について説明したが、これに限らず、Y方向に交差する方向に延在していても構わない。
上述した実施形態では、各チャネル列61,62間において、吐出チャネル65同士及び非吐出チャネル66同士が半ピッチずれた千鳥状に配列された構成について説明したが、これに限られない。吐出チャネル65同士及び非吐出チャネル66同士は、X方向で同等の位置に形成されていても、異なる位置に形成されていても構わない。
上述した実施形態では、吐出チャネル65及び非吐出チャネル66をZ方向で反転した形状に形成した場合について説明したが、これに限られない。
上述した実施形態では、リーク検査として、吸引治具を用いて非吐出チャネル66内を吸引する構成について説明したが、これに限られない。例えば、非吐出チャネル66内の圧力を高め、所定時間経過後の圧力変化に基づいてリークの有無を判断しても構わない。
上述した実施形態では、リーク検査孔がカバープレート53又はノズルプレート51に形成された構成について説明したが、これに限らず、非吐出チャネル66の内外を連通させる構成であれば任意の位置に形成することが可能である。
上述した実施形態では、リーク検査孔がカバープレート53又はノズルプレート51をZ方向に貫通する構成について説明したが、これに限らず、リーク検査孔の延在方向は適宜変更が可能である。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した各変形例を適宜組み合わせても構わない。
1…インクジェットプリンタ
2…搬送手段(移動機構)
3…搬送手段(移動機構)
5,5K,5C,5M,5Y、200,300…インクジェットヘッド(液体噴射ヘッド)
7…走査手段(移動機構)
51…ノズルプレート(噴射孔プレート)
52…アクチュエータプレート
53…カバープレート
54…流路プレート
61…第1チャネル列
62…第2チャネル列
65…吐出チャネル(噴射チャネル)
66…非吐出チャネル(非噴射チャネル)
93…第1ノズル孔(噴射孔)
94…第2ノズル孔(噴射孔)
110,201,301…リーク検査孔
201…凹部(連通路)

Claims (7)

  1. 第1方向に沿って延在する噴射チャネル及び非噴射チャネルが前記第1方向に直交する第2方向に間隔をあけて交互に複数並設されたチャネル列を有するアクチュエータプレートと、
    前記アクチュエータプレートのうち、前記第1方向及び前記第2方向に直交する第3方向における一方主面に積層されて前記噴射チャネル及び前記非噴射チャネルを閉塞するカバープレートと、
    前記アクチュエータプレートのうち、前記第3方向における他方主面に積層され、前記噴射チャネルに前記第1方向の中途部で各別に連通する複数の噴射孔を有する噴射孔プレートと、を備え、
    全ての前記非噴射チャネルの内外を連通させ、前記非噴射チャネルのリーク検査を行うためのリーク検査孔を有していることを特徴とする液体噴射ヘッド。
  2. 前記リーク検査孔は、前記カバープレートに形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  3. 前記カバープレートの前記第3方向における一方主面には、前記噴射チャネルとの間で液体が流通する液体流路を有するとともに、前記リーク検査孔を閉塞する流路プレートが積層されていることを特徴とする請求項2に記載の液体噴射ヘッド。
  4. 前記リーク検査孔は、前記カバープレートを前記第3方向に貫通し、
    前記カバープレートには、前記リーク検査孔に連通するとともに、前記カバープレートのうち前記第1方向及び前記第2方向における少なくとも一面で開口する連通路が形成されていることを特徴とする請求項3に記載の液体噴射ヘッド。
  5. 前記リーク検査孔は、前記噴射孔プレートのうち、前記第2方向から見て前記噴射孔と重ならない位置に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の液体噴射ヘッド。
  6. 前記チャネル列は、前記第1方向に間隔をあけて複数形成され、
    複数の前記チャネル列のうち、前記第1方向で隣り合う第1チャネル列及び第2チャネル列の前記非噴射チャネル同士は、前記第1方向から見て重ならず、かつ前記第1方向の内側端部同士が前記第2方向から見て重なり合う位置にそれぞれ配設され、
    前記リーク検査孔は、前記噴射孔プレートのうち、前記第1チャネル列及び前記第2チャネル列の前記非噴射チャネル同士が前記第2方向から見て重なり合うラップ領域上に形成されていることを特徴とする請求項5に記載の液体噴射ヘッド。
  7. 請求項1から請求項6の何れか1項に記載の液体噴射ヘッドと、
    前記液体噴射ヘッドと被記録媒体とを相対的に移動させる移動機構と、を備えていることを特徴とする液体噴射装置。
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