JP2017182659A - 媒体処理装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型化する。
【解決手段】小切手処理機1は、小切手CKを受入方向に沿って受け入れる入金部4と、入金部4と接続され小切手CKを搬送する第1搬送路37と、第1搬送路37に設けられ、搬送される小切手CKを搬送幅方向に幅寄せするアライナ部5と、第1搬送路37と接続され、小切手CKを搬送する第2搬送路38と、第2搬送路38において前後方向に対し搬送方向が反転した箇所よりも小切手CKの下流側に設けられ、小切手CKに取引情報の印字を行うスキャナ部6と、スキャナ部6を挟んで第1搬送路37と反対側において第2搬送路38と接続され、小切手CKを一時的に保留すると共に繰り出す一時保留部7とを設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は媒体処理装置に関し、例えば小切手や有価証券の入金機に適用して好適なものである。
従来、金融機関等で使用される小切手受付装置においては、利用者との取引内容に応じて、例えば利用者に小切手を入金させる入金取引や、利用者へ小切手を返却する返却取引等の各種取引を行う。このような小切手受付装置として、例えば小切手の入出金に関する処理を行う小切手処理機を搭載したものがある。この小切手受付装置としては、例えば利用者との間で小切手の授受を行う入金部と、小切手を搬送する搬送部と、投入された小切手の画像を取得し、小切手の磁気文字情報を読み取るスキャナ部と、投入された小切手の裏面に、小切手が取引に使用されたことを示す印字を行う印字部と、投入された小切手を一時的に保留する一時保留部と、小切手を収納する小切手収納庫とを有するものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
米国特許第8505912号明細書
そのような小切手処理機においては、小型化することが望まれている。
本発明は以上の点を考慮してなされたもので、小型化し得る媒体処理装置を提案しようとするものである。
かかる課題を解決するため本発明の媒体処理装置においては、紙葉状の媒体を受入方向に沿って受け入れる受入部と、受入部と接続され媒体を搬送する第1搬送路と、第1搬送路に設けられ、搬送される媒体を搬送幅方向に幅寄せする幅寄せ部と、第1搬送路と接続され、媒体を搬送する第2搬送路と、第2搬送路において受入方向に対し搬送方向が反転した箇所よりも下流側に設けられ、媒体に取引情報を印字する取引情報印字部と、取引情報印字部を挟んで第1搬送路と反対側において第2搬送路と接続され、媒体を一時的に保留すると共に繰り出す一時保留部とを設けるようにした。
本発明は、第1搬送路と第2搬送路との少なくとも一部を上下方向に重なるように配置し、搬送路が前後方向に占める空間を小さくできる。
本発明によれば、第1搬送路と第2搬送路との少なくとも一部を上下方向に重なるように配置し、搬送路が前後方向に占める空間を小さくできる。かくして本発明は、小型化し得る媒体処理装置を実現できる。
小切手処理機の構成を示す左側面図である。 小切手の構成を示す平面図である。 アライナ部の構成を示す平面図である。 テーパローラの構成を示す斜視図である。 分離部の構成を示す斜視図である。 分離動作における分離部の構成を示す右側面図である。 集積動作における分離部の構成を示す右側面図である。 挿入動作における入金部の構成を示す左側面図である。 入金束搬送動作における入金部の構成を示す左側面図である。 分離動作における入金部の構成を示す左側面図である。 二重検知リトライ動作における入金部の構成を示す左側面図である。 集積動作における入金部の構成(1)を示す左側面図である。 集積動作における入金部の構成(2)を示す左側面図である。 返却束搬送動作における入金部の構成を示す左側面図である。 入金読取処理における小切手の流れ(6)を示す左側面図である。 入金読取処理における小切手の流れ(7)を示す左側面図である。 入金読取処理における小切手の流れ(8)を示す左側面図である。 入金読取処理における小切手の流れ(9)を示す左側面図である。 入金読取処理における小切手の流れ(10)を示す左側面図である。 入金読取処理における小切手の流れ(11)を示す左側面図である。 入金読取処理における小切手の流れ(12)を示す左側面図である。 入金読取処理における小切手の流れ(13)を示す左側面図である。 入金読取処理における小切手の流れ(14)を示す左側面図である。 入金収納処理における小切手の流れ(1)を示す左側面図である。 入金収納処理における小切手の流れ(2)を示す左側面図である。 入金収納処理における小切手の流れ(3)を示す左側面図である。 入金収納処理における小切手の流れ(4)を示す左側面図である。 返却処理における小切手の流れ(1)を示す左側面図である。 返却処理における小切手の流れ(2)を示す左側面図である。 返却処理における小切手の流れ(3)を示す左側面図である。 返却処理における小切手の流れ(4)を示す左側面図である。 返却処理における小切手の流れ(5)を示す左側面図である。 返却処理における小切手の流れ(6)を示す左側面図である。
以下、発明を実施するための形態(以下実施の形態とする)について、図面を用いて説明する。
[1.実施の形態]
[1−1.小切手処理機の構成]
図1に示すように、小切手処理機1は、箱状の筐体2を中心に構成されており、利用者との間で入金処理等の小切手に関する取引を行う小切手受付装置の受付機筐体(図示せず)内に配され、小切手に関する種々の処理を行う。以下では、小切手処理機1のうち利用者が対峙する側を前側とし、その反対を後側とし、該前側に対峙した利用者から見て左及び右をそれぞれ左側及び右側とし、さらに上側及び下側を定義して説明する。
筐体2内には、小切手処理機1を制御する制御部3と、利用者との間で小切手を授受する入金部4と、小切手を各部へ搬送する搬送路36と、小切手を所定の基準面へ幅寄せするアライナ部5と、小切手の画像及び磁気情報を読み取ると共に取引情報の印字を行うスキャナ部6と、小切手を一時的に収納する一時保留部7と、利用者が入金部4から取り忘れた小切手を回収して格納する取忘れ回収部8と、利用済みの小切手を収納する2個の小切手収納庫9(9A及び9B)とが設けられている。また筐体2内には、入金部4、アライナ部5、スキャナ部6、一時保留部7、取忘れ回収部8及び小切手収納庫9を支える図示しないフレームが設けられている。
制御部3は、図示しないCPU(Central Processing Unit)を中心に構成されており、図示しないROM(Read Only Memory)やフラッシュメモリ等から所定のプログラムを読み出して実行することにより、入金処理等の種々の処理を行う。また制御部3は、内部にRAM(Random Access Memory)、ハードディスクドライブやフラッシュメモリ等でなる記憶部を有しており、この記憶部に種々の情報を記憶させる。また制御部3は、筐体2内部に設けられた各センサの監視や、各アクチュエータの駆動や、各種判断等を行うと共に、小切手受付装置全体を制御する主制御部との通信を行う。
搬送路36は、第1搬送路37、第2搬送路38、第3搬送路39、一時保留部搬送路40及び取忘れ回収部搬送路41により構成されており、図中に実線で示すように筐体2内の各部を接続し、回転するローラや小切手を案内するガイド等が適宜配置されており、小切手の長手方向を進行方向に沿わせて搬送する。
また搬送路36には、複数の切替部が配置されている。各切替部は、ブレードと呼ばれる部材(図中三角形で示す)及びその周囲に配置された複数のローラにより構成されている。ブレードは、左右方向に複数個が並び、且つ左右方向から見て楔形に形成されており、回転して傾斜方向を変化させることで小切手の搬送方向を切り替える。各ローラは、小切手の搬送路を挟んで互いに対向するように配置されている。この切替部は、制御部3の制御に従い、各小切手の搬送先に応じてブレードの傾斜方向を変化させると共に各ローラを所定の回転方向へ回転させることにより、小切手の搬送方向を適宜切り替えて所望の搬送先へ搬送する。
ここで図2に示すように、小切手CKは長方形状の紙葉状の媒体であり、磁気インク文字認識(MICR(Magnetic ink character recognition)文字)である磁気文字MICRが印刷されている。この磁気文字MICRは、小切手CK毎に固有の文字列であり、小切手CKが識別されるために用いられる。この磁気文字MICRは、小切手CKの一方の長辺である磁気文字側長辺MS寄りに配置され、小切手CKの長手方向に沿う複数の文字により構成されている。以下では小切手CKにおいて磁気文字MICRが配置されている領域を磁気文字領域AMICRとも呼ぶ。磁気文字領域AMICRと小切手CKの一方の短辺との間には、文字列が配置されない領域である第1空白領域AW1が小切手CKの長手方向に沿って配置されている。また磁気文字領域AMICRと小切手CKの他方の短辺との間には、文字列が配置されない領域である第2空白領域AW2が小切手CKの長手方向に沿って配置されている。これらの磁気文字領域AMICR、第1空白領域AW1及び第2空白領域AW2は、小切手CKにおける位置が規格により定められている。以下では第1空白領域AW1と第2空白領域AW2とをまとめて空白領域AWとも呼ぶ。小切手CKは、磁気文字MICRが印刷された面が小切手表面として扱われ、該小切手表面の紙面の逆側が小切手裏面として扱われる。
入金部4(図1)は、筐体2内における前上部、すなわち入金処理時の小切手CKの搬送方向の最上流に位置している。以下では入金処理においてまず行われる、入金された小切手CKの磁気情報及び画像を読み取る入金読取処理における小切手CK及び小切手束CKBの搬送方向を入金読取時搬送方向とも呼ぶ。入金部4の前端には、複数の小切手CKが紙面を上下方向に向けて束状に積み重ねられた媒体束としての小切手束CKBを利用者から受け取り後方の束搬送部10へ受け渡すと共に、束搬送部10を前方へ搬送されてきた小切手束CKBを利用者に引き渡す入出金口4Fが形成されている。この入出金口4Fは、小切手受付装置の受付機筐体に接続されることにより、利用者から前後方向に沿って後方へ向かって挿入された小切手束CKBを受け取り後方の束搬送部10へ受け渡すと共に、束搬送部10を前方へ搬送されてきた小切手束CKBを利用者に引き渡す。
また入出金口4Fには、該入出金口4Fの下側のガイドを形成する入出金口下側ガイドの上側において図示しないシャッタモータにより上下に移動するシャッタ4Sが設けられている。入金部4は、シャッタ4Sを上昇させることにより入出金口4Fを開放し利用者と小切手CKを授受可能にすると共に、シャッタ4Sを下降させることにより入出金口4Fを閉塞する。
入金部4におけるシャッタ4Sの後方近傍、すなわち入金読取時搬送方向の下流側近傍には、シャッタ部残留センサ11が配置されている。シャッタ部残留センサ11は、例えば光を発光する発光素子とこの光を受光する受光素子とが搬送経路を挟んで対向するように配置されており、該搬送経路を搬送される小切手束CKBにより光が遮光されたか否かを検知し、その検知結果を制御部3へ送出する。制御部3は、シャッタ部残留センサ11から供給された検知結果及びその時間的な変化等を基に、小切手束CKBが入出金口4F近傍に残留しているか否かを認識する。
入金部4は、利用者から入金された小切手束CKB及び利用者へ受け渡す小切手束CKBを収容し搬送する束搬送部10を内部に有している。束搬送部10は、上下一対の上側搬送ベルト10U及び下側搬送ベルト10Dを有しており、図示しない束搬送部回転モータにより回転駆動される。上側搬送ベルト10Uは、前端近傍、中央部及び後端近傍にそれぞれ配置されたローラの周囲に掛け回されシャッタ4Sから分離部15まで延びる無端ベルトであり、このローラが回転することにより、その下面を水平方向に沿った前後方向に沿って走行させる。説明の都合上、以下では、上側搬送ベルト10Uにおける下面部分の走行方向を、該上側搬送ベルト10Uの走行方向と見なす。下側搬送ベルト10Dは、上側搬送ベルト10Uと同様の無端ベルトであり、シャッタ4Sから分離部15まで延び、その上面を上側搬送ベルト10Uの下面と対向させている。また下側搬送ベルト10Dは、図示しない束搬送部昇降モータの駆動力により把持ポジションと載置ポジションとの間で上下動する。以下では、下側搬送ベルト10Dにおける上面部分の走行方向を、該下側搬送ベルト10Dの走行方向と見なす。束搬送部10には、上側搬送ベルト10Uと下側搬送ベルト10Dとにより上下方向から挟まれ小切手束CKBの長手方向を進行方向として、主に前後方向(水平方向)に沿って搬送させるような直線状の搬送路が形成されている。
この束搬送部10は、入金処理及び返却処理において下側搬送ベルト10Dの上面を入出金口4Fにおける入出金口下側ガイドの上端面よりも下側に位置させることにより載置ポジションとし、該下側搬送ベルト10Dに小切手束CKBが引っ掛からないよう、上側搬送ベルト10Uと下側搬送ベルト10Dとの間に小切手束CKBを取り込む。また束搬送部10は、下側搬送ベルト10Dを載置ポジションから上昇させることにより把持ポジションとし、小切手束CKBを上側搬送ベルト10Uと下側搬送ベルト10Dとで上下方向から把持し、上側搬送ベルト10U及び下側搬送ベルト10Dを回転させることにより、小切手束CKBを前後方向に沿って搬送する。以下では、入金読取処理等における、左側面視における上側搬送ベルト10Uの時計回りの回転方向及び下側搬送ベルト10Dの反時計回りの回転方向を取込回転方向とも呼び、返却処理等における、左側面視における上側搬送ベルト10Uの反時計回りの回転方向及び下側搬送ベルト10Dの時計回りの回転方向を排出回転方向とも呼ぶ。
入金部4におけるシャッタ部残留センサ11の後方、すなわち入金読取時搬送方向の下流側近傍には、金属検知センサ12が配置されている。金属検知センサ12は、金属の有無を検知し、その検知結果を制御部3へ送出する。制御部3は、金属検知センサ12から供給された検知結果を基に、小切手束CKBにコインが載っていたりホチキス等の金属が付着していたりしている否かを認識する。
入金部4における金属検知センサ12の後方、すなわち入金読取時搬送方向の下流側近傍には、挿入検知センサ13が配置されている。挿入検知センサ13は、シャッタ部残留センサ11と同様に構成されており、小切手束CKBの搬送状態を検知して、その検知結果を制御部3へ送出する。制御部3は、挿入検知センサ13から供給された検知結果を基に、小切手束CKBの挿入状態を確認し、束搬送部10が把持可能な位置まで小切手束CKBが挿入されたか否かを認識する。
入金部4における束搬送部10の後方には、ピッカプレス16が配置されている。ピッカプレス16は、図示しないピッカプレスモータにより図10(B)に示す分離ポジションと図8(A)に示すホームポジションとの間で上下動し、入金部4から小切手CKを1枚ずつ分離してアライナ部5へ繰り出す分離動作においては、分離ポジションとなり小切手束CKBをピッカローラ19に押し付ける。一方ピッカプレス16は、束搬送部10からピッカプレス16へ小切手束CKBを搬送する入金束搬送動作と、ピッカプレス16から束搬送部10へ小切手束CKBを搬送する返却束搬送動作と、アライナ部5から入金部4へ小切手CKを搬送して集積させる集積動作とにおいては、分離ポジションからホームポジションへ下方向に移動することにより、その上面を、把持ポジションの下側搬送ベルト10Dの上面よりも下側に位置させ、小切手CKの搬送経路から退避し、小切手CKが引っ掛からないようにする。
入金部4における後端で且つピッカプレス16の後上方であり束搬送部10に対する入金読取時搬送方向の下流側には、分離部15が設けられている。分離部15は、フィードローラ17及びリバースローラ18により、小切手束CKBから小切手CKを1枚ずつ分離する分離ゲートを構成している。ピッカローラ19は、小切手束CKBの最上部の1枚の小切手CKに当接しつつ回転することにより、フィードローラ17及びリバースローラ18により構成された分離ゲートへ小切手CKを送り込む。以下では、入金読取処理等における、左側面視におけるピッカローラ19及びフィードローラ17の時計回りの回転方向を取込回転方向とも呼び、返却処理等における、左側面視におけるピッカローラ19及びフィードローラ17の反時計回りの回転方向とリバースローラ18の時計回りの回転方向を集積回転方向とも呼ぶ。
リバースローラ18のシャフトであるリバースローラシャフトには、部分舌片23が回転可能に固定されている。この部分舌片23は、図5に示す部分舌片モータ24により駆動され、図8(A)に示すホームポジションを基準とした部分舌片モータ24の送り量が制御部3により監視されることにより、回転位置が制御される。この部分舌片23は、図8(A)に示すホームポジションと図12(A)に示す集積ポジションとの間で回動し、分離動作においてホームポジションとなり、分離される小切手CKの搬送経路から退避する。一方部分舌片23は、集積動作において集積ポジションとなり集積動作時に入金部4にある未分離又は集積済みの小切手束CKBの上に当接すると共に、小切手CKが分離部15を通過した後に集積回転方向に1回転することにより、アライナ部5から入金部4へ送り出された小切手CKの後端部分を下方向へ向けて叩き落とす。
分離部15は、制御部3の制御に基づき、分離モード及び集積モードといった2種類の動作モードを切り替えて動作する。すなわち分離部15は、分離モードにおいて、部分舌片23をホームポジションとし、ピッカローラ19及びフィードローラ17を取込回転方向へ回転させることにより、ピッカプレス16上の小切手束CKBから小切手CKを1枚ずつに分離して後方へ送り出し、繰出取込口4Bから第1搬送路37に受け渡す。また分離部15は、集積モードにおいて、部分舌片23を集積ポジションとし、ピッカローラ19、フィードローラ17及びリバースローラ18を集積回転方向へ回転させることにより、小切手CKを集積方向に搬送して分離部15を通過させ、上述したように部分舌片23を動作させることにより、第1搬送路37から受け渡された小切手CKを、未分離の小切手束CKBの上へ載置させる。
入金部4における束搬送部10の後方、すなわち入金読取時搬送方向の下流側には、束搬送検知センサ14が配置されている。束搬送検知センサ14は、シャッタ部残留センサ11と同様に構成されており、小切手束CKBの搬送状態を検知して、その検知結果を制御部3へ送出する。制御部3は、束搬送検知センサ14から供給された検知結果を基に、小切手束CKBの搬送方向先端を監視し、束搬送検知センサ14からの小切手CKの送り量を監視することにより、分離部15の分離動作に適した分離位置まで小切手束CKBが搬送されたか否かを認識する。
入金部4におけるフィードローラ17及びリバースローラ18の後方、すなわち入金読取時搬送方向の下流側には、分離部残留センサ34が配置されている。分離部残留センサ34は、シャッタ部残留センサ11と同様に構成されており、小切手CKの搬送状態を検知して、その検知結果を制御部3へ送出する。制御部3は、分離部残留センサ34から供給された検知結果を基に、小切手CKが分離部15内に残留しているか否かを認識する。
第1搬送路37は、分離部15の繰出取込口4Bと接続され、筐体2内における上部を前後方向に沿って後方へ向かって進行し、筐体2内の後部において屈曲して下方へ向かってスキャナ部6の後方まで進行し、第1切替部44と接続されている。
アライナ部5は、筐体2内における後上部であり且つ入金部4の後方、すなわち入金部4の分離部15に対し入金読取時搬送方向の下流側に位置している。アライナ部5は、分離部15の繰出取込口4Bと第1切替部44との間を結ぶような、第1搬送路37の一部である搬送経路が形成されており、この搬送経路に沿って前側から順に、搬送ローラ28、複数個のテーパローラ26及び駆動ローラ29並びに搬送ローラ30が配置されている。またこの搬送経路には、図3に示すように該搬送経路の右端において該搬送経路に沿う図示しないガイドにより、小切手CKにおける搬送方向と紙面に直交する方向とに直交する搬送幅方向の基準位置となる基準面27が形成されている。
搬送ローラ28は、アライナ部5における分離部15側において第1搬送路37を挟んで対向して配置された一対のローラにより構成されており、図示しないアライナモータで駆動されることにより、分離部15から繰り出された小切手CKを引き抜きアライナ部5内へ搬送すると共に、アライナ部5内から分離部15へ小切手CKを搬送する。以下では、入金読取処理等において入金読取時搬送方向へ小切手CKを搬送させる搬送ローラ28、テーパローラ26、駆動ローラ29及び搬送ローラ30の回転方向を取込回転方向とも呼び、返却処理等において返却時搬送方向へ小切手CKを搬送させる搬送ローラ28、テーパローラ26、駆動ローラ29及び搬送ローラ30の回転方向を戻し回転方向とも呼ぶ。
テーパローラ26は、ゴム等の弾性部材で形成され、図4に示すように円錐台形状であり、搬送幅方向(左右方向)に沿って基準面27に向かうに連れて回転軸に対し周側面が半径方向の外側に向かって広がるよう傾斜する傾斜面が形成されている。またテーパローラ26は、第1搬送路37に沿って複数個配置されており、それぞれが搬送経路を挟んでアライナモータにより駆動される駆動ローラ29と対向している。このテーパローラ26は、小切手CKに当接しつつ駆動ローラ29に連れて回転することにより、小切手CKを右側、すなわち基準面27側に向かって搬送幅方向に移動させ、小切手CKの幅寄せを行う。
搬送ローラ30(図1)は、アライナ部5における第1切替部44側において第1搬送路37を挟んで対向して配置された一対のローラにより構成されており、図示しないアライナモータで駆動されることにより、アライナ部5内から第1切替部44へ小切手CKを搬送すると共に、第1切替部44から繰り出された小切手CKをアライナ部5内へ搬送する。
アライナ部5における搬送ローラ28の後方近傍、すなわち入金読取時搬送方向の下流側近傍には、第1センサ32が配置されている。第1センサ32は、シャッタ部残留センサ11と同様に構成されており、小切手CKの搬送状態を検知して、その検知結果を制御部3へ送出する。制御部3は、第1センサ32から供給された検知結果を基に、小切手CKがアライナ部5に搬送されてきたこと等を検出する。
アライナ部5における第1センサ32の後方、すなわち入金読取時搬送方向の下流側近傍には、二重検知センサ33が配置されている。二重検知センサ33は、超音波発信センサと受信センサとのペアになっており、小切手CKが分離部15で小切手束CKBが1枚ずつの小切手CKに分離されて搬送されてきていることを確認して、その確認結果を制御部3へ送出する。制御部3は、二重検知センサ33から供給された確認結果を基に、小切手CKが重送して搬送されているか否かを認識する。
アライナ部5における搬送ローラ30の上方近傍、すなわち入金読取時搬送方向の上流側近傍には、アライナ完了検知センサ35が配置されている。アライナ完了検知センサ35は、シャッタ部残留センサ11と同様に構成されており、小切手CKの搬送状態を検知して、その検知結果を制御部3へ送出する。制御部3は、アライナ完了検知センサ35から供給された検知結果を基に、基準面27側に小切手CKが幅寄せされていることを検出する。
第1切替部44は、中心に位置するブレード48と、該ブレード48の周囲に位置するローラ(図示せず)とにより構成されている。ブレード48は、小切手CKの搬送方向を2通りに切り替える。具体的に第1切替部44は、上側のアライナ部5と前側のスキャナ部6とを結び第1搬送路37と第2搬送路38との間で小切手CKを搬送させる搬送経路を形成するか、下側の後中搬送部67と前側のスキャナ部6とを結び第3搬送路39と第2搬送路38との間で小切手CKを搬送させる搬送経路を形成するかを切り替える。
第2搬送路38は、第1切替部44と接続され、スキャナ部6内を前後方向に沿って前方へ向かって進行し、スキャナ部6の前方において屈曲して下方へ向かってスキャナ部6と一時保留部7と取忘れ回収部8との間まで進行し、第2切替部45と接続されている。
スキャナ部6は、筐体2における後側であり且つアライナ部5の下方、すなわちアライナ部5に対し入金読取時搬送方向の下流側に位置している。また第1搬送路37と第2搬送路38とは側面視で英大文字の「C」のような形状、或いは英大文字の「U」の上側を前方へ向けて回転させたような形状にレイアウトされており、入金部4から入金された小切手CKは、入金部4及びアライナ部5を後方へ向かって搬送され、アライナ部5及び第1切替部44を通過して、搬送方向が反転し前方へ向かって搬送され、スキャナ部6の後受渡口6Bに到達する。このため、それぞれ小切手表面が上方向を、小切手裏面が下方向を向いた状態で入金部4に挿入された小切手束CKBの小切手CKは、表裏反転し、それぞれ小切手表面が下方向を、小切手裏面が上方向を向いた状態でスキャナ部6の後受渡口6Bに到達する。
スキャナ部6は、内部に複数種類のセンサが組み込まれており、搬送される小切手CKの画像及び磁気情報を読み取りその読み取り結果を制御部3へ送出すると共に、小切手CKに対し利用済みであることを表す裏書印字及びスタンプ押印等を行う。
具体的にスキャナ部6内には、後側の後受渡口6Bと前側の前受渡口6Fとの間を前後方向に沿って直線状に結ぶような、第2搬送路38の一部である搬送経路が形成されており、この搬送経路に沿って後側から順に、小切手CKの磁気文字MICRを磁化させる永久磁石(図示せず)、磁気文字読取部トリガセンサ57、磁気文字読取部ヘッド52、画像読取部53、取引情報印字部66及び印字トリガセンサ58が配置されている。またスキャナ部6内には、これらの各部の間に、図示しないスキャナ部モータにより駆動される搬送ローラ56が配置されている。以下では、入金読取処理等において入金読取時搬送方向へ小切手CKを搬送させる搬送ローラ56の回転方向を取込回転方向とも呼び、返却処理等において返却時搬送方向へ小切手CKを搬送させる搬送ローラ56の回転方向を返却回転方向とも呼ぶ。
磁気文字読取部トリガセンサ57は、スキャナ部6における後受渡口6Bの最近傍の搬送ローラ56の前方近傍、すなわち入金読取時搬送方向の下流側近傍に配置されている。磁気文字読取部トリガセンサ57は、シャッタ部残留センサ11と同様に構成されており、小切手CKの搬送状態を検知して、その検知結果を制御部3へ送出する。制御部3は、磁気文字読取部トリガセンサ57から供給された検知結果を基に、後受渡口6Bを介してスキャナ部6に小切手CKが搬送されたか否かを認識する。
磁気文字読取部ヘッド52は、磁気センサでなり、搬送経路上を搬送される小切手CKの磁気を検知し、その検知結果を制御部3へ送出する。制御部3は、磁気文字読取部ヘッド52から供給された検知結果を基に、永久磁石により磁化された小切手CKの磁気文字MICRを読み取り、小切手CKが真正なもの(いわゆる真券)又は偽造されたもの(いわゆる偽券)の何れであるかを判断する。
画像読取部53は、搬送経路を挟んで対向する例えばコンタクトイメージセンサ(CIS:Contact Image Sensor)の撮像素子である裏面画像読取部53R及び表面画像読取部53Sを有している。裏面画像読取部53Rは、搬送経路の上側に配置されており、搬送経路を搬送される小切手CKの小切手裏面を撮像して画像データを生成し、制御部3へ送出する。表面画像読取部53Sは、搬送経路の下側に配置されており、搬送経路を搬送される小切手CKの小切手表面を撮像して画像データを生成し、制御部3へ送出する。このように画像読取部53は、小切手CKの両面をそれぞれ撮像して画像データを生成し、これらを制御部3へ送出する。
取引情報印字部66は、スタンプ54及びプリンタ55により構成されており、小切手CKに利用済みであることを示す取引情報を印字する。スタンプ54は、搬送経路の下側に配置されており、利用済みであることを表す取引情報を示すスタンプを小切手表面に押印する(以下ではこれをスタンプ押印とも呼ぶ)。プリンタ55は、例えばインクジェットプリンタであり、搬送経路の上側に配置されており、利用済みであることを表す取引情報を小切手裏面に印字する(以下ではこれを裏書印字とも呼ぶ)。
印字トリガセンサ58は、スキャナ部6における前受渡口6Fの最近傍の搬送ローラ56の後方近傍、すなわち入金読取時搬送方向の上流側近傍に配置されている。印字トリガセンサ58は、磁気文字読取部トリガセンサ57と同様に構成されており、小切手CKの搬送状態を検知して、その検知結果を制御部3へ送出する。制御部3は、印字トリガセンサ58から供給された検知結果を基に、前受渡口6Fを介してスキャナ部6に小切手CKが搬送されたか否かを認識し、裏書印字及びスタンプ押印の制御を行う。
一時保留部搬送路40は、第2切替部45と接続され、前方へ向かって進行し、一時保留部7と接続されている。取忘れ回収部搬送路41は、第2切替部45と接続され後方へ向かって進行し、取忘れ回収部8と接続されている。
第2切替部45は、中心に位置するブレード49と、該ブレード49の周囲に位置するローラ(図示せず)とにより構成されている。ブレード49は、小切手CKの搬送方向を2通りに切り替える。具体的に第2切替部45は、上側のスキャナ部6と後側の取忘れ回収部8とを結び第2搬送路38から取忘れ回収部搬送路41へ小切手CKを搬送させる搬送経路を形成するか、上側のスキャナ部6と前側の一時保留部7とを結び第2搬送路38と一時保留部搬送路40との間で小切手CKを搬送させる搬送経路を形成するかを切り替える。
一時保留部7は、筐体2内における前側であり且つ入金部4の下方、すなわちスキャナ部6に対し入金読取時搬送方向の下流側に位置しており、後方上側に形成された受渡口(図示せず)と内部との間で小切手CKを双方向へ搬送する。一時保留部7は、いわゆるテープエスクロ方式を採用しており、図示しない一時保留部モータにより駆動される円筒状のドラムの周側面に複数枚の小切手CKをテープと共に巻き付けることで該小切手CKを収納し、またこの周側面から該テープを引き剥がすことで小切手CKを繰り出す。
また一時保留部搬送路40における一時保留部7の受渡口の近傍には、一時保留部受渡センサ60が配置されている。一時保留部受渡センサ60は、シャッタ部残留センサ11と同様に構成されており、小切手CKの搬送状態を検知して、その検知結果を制御部3へ送出する。制御部3は、一時保留部受渡センサ60から供給された検知結果を基に、小切手CKが一時保留部7の受渡口に位置しているか否かを認識する。
一時保留部7は、内部に一時保留部残留センサ61が配置されている。一時保留部残留センサ61は、シャッタ部残留センサ11と同様に構成されており、小切手CKの搬送状態を検知して、その検知結果を制御部3へ送出する。制御部3は、一時保留部残留センサ61から供給された検知結果を基に、小切手CKが一時保留部7内に残留しているか否かを認識する。
一時保留部7で一旦保留された小切手CKは、その後の入金収納処理及び返却処理においては搬送方向が反転されてスキャナ部6に搬送される。このためスキャナ部6は、入金読取処理においては一時保留部7に対する小切手CKの搬送方向の上流側に位置するものの、入金収納処理及び返却処理においては一時保留部7に対する小切手CKの搬送方向の下流側に位置することとなる。以下では入金収納処理における小切手CKの搬送方向を入金収納時搬送方向とも呼び、返却処理における小切手CK及び小切手束CKBの搬送方向を返却時搬送方向とも呼ぶ。第2搬送路38及び一時保留部搬送路40においては、入金読取時搬送方向と入金収納時搬送方向とは逆方向となっている。また入金部4、第1搬送路37、第2搬送路38及び一時保留部搬送路40においては、入金読取時搬送方向と返却時搬送方向とは逆方向となっている。
取忘れ回収部8は、筐体2内における後側でありスキャナ部6の下方且つ一時保留部7の後方、すなわちスキャナ部6に対し入金読取時搬送方向の下流側に位置しており、前後方向に長い直方体状に形成されると共に内部に小切手CKを集積して収納する空間を有している。換言すれば取忘れ回収部8は、スキャナ部6を挟んでアライナ部5の反対側である下側に設けられ、第2搬送路38においてスキャナ部6を挟んでアライナ部5に対し小切手CKの搬送方向の逆側に設けられ小切手CKの搬送経路を切り替える第2切替部45を介して第2搬送路38と接続されている。因みに取忘れ回収部8は、上下方向の長さが小切手収納庫9の半分程度となっている。この取忘れ回収部8は、返却処理において利用者に返却しようとした小切手CKを利用者が入金部4から取り忘れた場合に、該小切手CKが取忘れ回収部搬送路41により搬送されて来ると、該小切手CKを内部に回収して収納する。
また取忘れ回収部搬送路41における取忘れ回収部8の受渡口の近傍には、取忘回収部受渡センサ64が配置されている。取忘回収部受渡センサ64は、シャッタ部残留センサ11と同様に構成されており、小切手CKの搬送状態を検知して、その検知結果を制御部3へ送出する。制御部3は、取忘回収部受渡センサ64から供給された検知結果を基に、小切手CKが取忘れ回収部8の受渡口に位置しているか否かを認識する。
後中搬送部67は、第3搬送路39を形成している。この第3搬送路39は、第1切替部44と接続され、筐体2内における後部であり取忘れ回収部8の後方を上下方向に沿って下方へ向かって取忘れ回収部8の下方まで進行し、第3切替部46と接続されている。
第3切替部46は、中心に位置するブレード50と、該ブレード50の周囲に位置するローラ(図示せず)とにより構成されている。ブレード50は、小切手CKの搬送方向を2通りに切り替える。具体的に第3切替部46は、上側のスキャナ部6と下側の後下搬送部68とを結び第2搬送路38から小切手収納庫第1搬送路42Aへ小切手CKを搬送させる搬送経路を形成するか、上側のスキャナ部6と前側の下搬送部69とを結び第2搬送路38から小切手収納庫第2搬送路42Bへ小切手CKを搬送させる搬送経路を形成するかを切り替える。
後下搬送部68は、小切手収納庫第1搬送路42Aを形成している。この小切手収納庫第1搬送路42Aは、第3切替部46と接続され、下方へ向かって進行し、小切手収納庫9Aと接続されている。下搬送部69は、小切手収納庫第2搬送路42Bを形成している。この小切手収納庫第2搬送路42Bは、第3切替部46と接続され、小切手収納庫9Aの上方を前後方向に沿って前方へ向かって進行し、小切手収納庫9Bと接続されている。
媒体収納庫としての小切手収納庫9(9A及び9B)は、筐体2内における最も下側であり取忘れ回収部8及び一時保留部7の下方、すなわちスキャナ部6に対し入金収納時搬送方向の下流側に前後方向に並んで位置している。換言すれば小切手収納庫9は、スキャナ部6及び取忘れ回収部8を挟んでアライナ部5の反対側である下側に設けられている。小切手収納庫9A及び9Bは、何れも同様に構成されており、直方体状に形成されると共に内部に小切手CKを集積して収納する空間を有している。因みに小切手収納庫9は、上下方向の長さが筐体2の3分の1程度となっている。この小切手収納庫9は、スキャナ部6により利用可能であると判断され該スキャナ部6の取引情報印字部66により取引情報が印字された小切手CKが小切手収納庫第1搬送路42A又は小切手収納庫第2搬送路42Bにより搬送されて来ると、該小切手CKを内部に収納する。
[1−2.分離部の構成]
図5、図6及び図7に示すように、分離部15は、リバースローラ18、フィードローラ17及びピッカローラ19が、分離部モータ20から伝達された駆動力により回転する。なお図6及び図7においては、右側面視の回転方向を記載する。このフィードローラ17とリバースローラ18とは、分離ゲートを構成し、分離部モータ20により、アライナ部5方向へ小切手CKを小切手束CKBから1枚ずつ分離して繰り出す。
リバースローラ18は、左右方向に延びるリバースローラシャフト18Sのほぼ中央部に固定されている。このリバースローラシャフト18Sの右端部には右側リバースローラギア18GRと左側リバースローラギア18GLとが取り付けられている。右側リバースローラギア18GRにはワンウェイクラッチが装着されており、反時計回りへ回転させる駆動力が該右側リバースローラギア18GRに伝達した際にのみリバースローラシャフト18Sへ反時計回りの回転力を伝達することにより、該リバースローラシャフト18Sを反時計回りへ回転させる。また左側リバースローラギア18GLにはワンウェイクラッチが装着されており、反時計回りへ回転させる駆動力が該左側リバースローラギア18GLに伝達した際にのみリバースローラシャフト18Sへ反時計回りの回転力を伝達することにより、該リバースローラシャフト18Sを反時計回りへ回転させる。
さらにリバースローラシャフト18Sにおけるリバースローラ18の左右両側には、部分舌片23が固定されている。この部分舌片23は、部分舌片モータ24により回転され、部分舌片ホームポジションセンサ25により回転位置が検出される。部分舌片23は、弾性部材であるゴム又はエラストマーで形成された羽根が回転方向のうち部分的に削除されて構成されている。この部分舌片23は、分離部15から束搬送部10へ放出された小切手CKに当接し摩擦負荷を与えて減速させ、リバースローラ18とは独立して反時計回りに回転することにより、小切手CKの後端部分を下方向へ向けて叩き落とす。
フィードローラ17は、左右方向に延びるフィードローラシャフト17Sのほぼ中央部においてリバースローラ18と対向する位置に固定されている。このフィードローラシャフト17Sの右端部にはフィードローラギア17Gが取り付けられている。フィードローラギア17Gは、外側ギア17Goと、該外側ギア17Goよりも外径が小さく該外側ギア17Goの左側に位置する内側ギア17Giとが一体化した2段ギアであり、外側ギア17Goは右側リバースローラギア18GRと、内側ギア17Giは2段アイドルギア21GLにおいて外径が大きい右側の外側ギア21GLoとそれぞれ噛み合っている。またフィードローラギア17Gは、ワンウェイクラッチが装着されており、反時計回りへ回転させる駆動力が該フィードローラギア17Gに伝達した際にのみフィードローラシャフト17Sへ反時計回りへの回転力を伝達することにより、該フィードローラシャフト17Sを反時計回りへ回転させる。またフィードローラ17は、フィードローラギア17Gに装着されたワンウェイクラッチにより、第1搬送路37に引き抜かれる小切手CKに伴って取込回転方向に空転することで、引き抜き負荷を軽減する。
ピッカローラ19は、左右方向に延びるピッカローラシャフト19Sのほぼ中央部においてフィードローラ17と対向する位置に固定されている。このピッカローラシャフト19Sの右端部にはピッカローラギア19Gがピッカローラシャフト19Sと一緒に回転するように固定されている。ピッカローラ19にはワンウェイクラッチが装着されており、反時計回りへ回転させる駆動力がピッカローラシャフト19Sへ伝達した際にのみ該ピッカローラ19に反時計回りの回転力を伝達することにより、該ピッカローラシャフト19Sを反時計回りへ回転させる。
フィードローラギア17Gの外側ギア17Goとピッカローラギア19Gとの間には該外側ギア17Goと該ピッカローラギア19Gと噛み合うアイドルギア21GRが設けられている。フィードローラギア17Gの内側ギア17Giと左側リバースローラギア18GLとの間には該内側ギア17Giと該左側リバースローラギア18GLと噛み合う2段アイドルギア21GLが設けられている。また2段アイドルギア21GLにおける右側の大きな外側ギア21GLoとフィードローラギア17Gの内側ギア17Giとが噛み合い、2段アイドルギア21GLにおける左側の小さな内側ギア21GLiとリバースローラギア18Gの外側ギア17Goとが噛み合う。
図6に示すように分離動作においては、分離部モータ20が出力軸を反時計回りに回転させ、右側リバースローラギア18GRを時計回りに回転させる。このとき、ワンウェイクラッチにより右側リバースローラギア18GRはリバースローラシャフト18Sへは駆動力を伝達しないため、リバースローラ18へは駆動力は伝達されない。また右側リバースローラギア18GRは、フィードローラギア17Gの外側ギア17Goに駆動力を伝達させることによりフィードローラギア17Gを反時計回りに回転させる。この駆動力はアイドルギア21GRを介してピッカローラギア19Gに伝達され、ピッカローラ19は反時計回りに回転する。フィードローラギア17Gは、右側リバースローラギア18GR及び外側ギア17Goを介し伝達された駆動力を、内側ギア17Gi、外側ギア21GLo及び内側ギア21GLiを順次介して左側リバースローラギア18GLに伝達する。これにより左側リバースローラギア18GLは反時計回りに回転する。このとき、ワンウェイクラッチにより左側リバースローラギア18GLはリバースローラシャフト18Sへ反時計回りの駆動力を伝達するため、リバースローラ18は反時計回りに回転する。
一方図7に示すように集積動作においては、分離部モータ20が出力軸を時計回りに回転させ、右側リバースローラギア18GRを反時計回りに回転させる。このとき、ワンウェイクラッチにより右側リバースローラギア18GRはリバースローラシャフト18Sへ反時計回りの駆動力を伝達するため、リバースローラ18は反時計回りに回転する。また右側リバースローラギア18GRは、フィードローラギア17Gに駆動力を伝達させることによりフィードローラギア17Gを時計回りに回転させる。このとき、ワンウェイクラッチによりフィードローラギア17Gはフィードローラシャフト17Sへは駆動力を伝達しないため、フィードローラ17へは駆動力は伝達されない。この駆動力はアイドルギア21GRを介してピッカローラギア19Gに伝達され、ピッカローラシャフト19Sは時計回りに回転する。このとき、ピッカローラ19のワンウェイクラッチによりピッカローラ19へは駆動力は伝達されない。フィードローラギア17Gは、右側リバースローラギア18GR及び外側ギア17Goを介し伝達された駆動力を、内側ギア17Gi、外側ギア21GLo及び内側ギア21GLiを順次介して左側リバースローラギア18GLに伝達する。これにより左側リバースローラギア18GLは時計回りに回転する。このとき、ワンウェイクラッチにより左側リバースローラギア18GLは反時計回りのみ伝達するため、リバースローラ18へは駆動力は伝達されない。
[1−3.入金処理及び返却処理]
次に、小切手処理機1における小切手CKの入金処理及び返却処理について、図1、図8乃至図33を用いてそれぞれ詳細に説明する。なお図15乃至図33においては小切手処理機1を模式的に表した上で小切手束CKB及び小切手CKの流れを示す。
[1−4.入金処理]
まず、利用者(顧客)が小切手処理機1へ小切手CKを入金する入金処理を行う場合について説明する。入金処理において小切手処理機1は、制御部3の制御に基づき、入金された小切手CKの磁気情報及び画像を読み取る入金読取処理を先に行い、利用された小切手CKに取引情報の印字を行った後に適切な収納箇所へ搬送して収納する入金収納処理を次に行う。
[1−4−1.入金読取処理]
[1−4−1−1.挿入動作]
具体的に制御部3は、例えば利用者により操作表示部(図示せず)を介して入金処理を開始する旨の操作入力を受け付けると、入金読取処理を開始し、図8(A)に示すようにそれぞれ束搬送部10を載置ポジションに、ピッカプレス16をホームポジションに、部分舌片23をホームポジションにすることにより、小切手束CKBを受け入れる準備を行う。続いて制御部3は、入金部4のシャッタ4Sを上昇させることにより入出金口4Fを開放させ、図8(B)に示すように入金部4へ小切手束CKBを投入させる。
このとき制御部3は、シャッタ部残留センサ11(図8(A))の検知結果が暗状態になっているにも関わらず挿入検知センサ13の検知結果が明状態のまま、すなわちシャッタ部残留センサ11により小切手束CKBを検出しているにも関わらず挿入検知センサ13により小切手束CKBを検出していないまま設定時間が経過した場合、小切手束CKBを基準面27側に寄せて奥まで挿入する旨を示すガイダンス画面を操作表示部に表示することにより、より一層奥まで小切手束CKBを挿入させることを利用者に提示する。利用者により挿入された小切手束CKBの搬送方向先端を図8(B)に示すように挿入検知センサ13により検出すると、制御部3は、図8(C)に示すように束搬送部10を把持ポジションにすることにより小切手束CKBを把持させると共に取込回転方向へ回転させ該小切手束CKBを後方へ搬送させる。
[1−4−1−2.入金束搬送動作]
このとき制御部3は、束搬送検知センサ14により小切手束CKBの搬送方向先端を監視し、図9(A)に示すように該束搬送検知センサ14により小切手束CKBの搬送方向先端を検出してから該小切手束CKBの送り量を監視することにより、図9(B)に示すように分離部15での分離動作に適した分離位置まで小切手束CKBを搬送させる。
[1−4−1−3.分離動作]
次に制御部3は、操作表示部を介して小切手束CKBの取り込みを開始する操作入力を受け付けると、図10(A)に示すように入金部4のシャッタ4Sを下降させることにより入出金口4Fを閉塞させる。続いて制御部3は、図10(B)に示すようにピッカプレス16を上昇させ分離ポジションとすると共に束搬送部10を載置ポジションとし、図11(A)に示すように分離部15を分離モードで動作させることにより、該分離部15の小切手束CKBを1枚ずつに分離して取り込み、下流に位置するアライナ部5の第1搬送路37へ順次受け渡す。
このとき制御部3は、アライナモータを正転させることによりアライナ部5の搬送ローラ28を取込回転方向へ回転させ、分離部15から小切手CKを引き抜く。ここでフィードローラ17は、フィードローラギア17Gに装着されたワンウェイクラッチにより、第1搬送路37に引き抜かれる小切手CKによって取込回転方向に空転することにより、引き抜き負荷を軽減する。またピッカローラ19は、ボス部に装着されたワンウェイクラッチにより、第1搬送路37に引き抜かれる小切手CKによって取込回転方向に空転することにより、引き抜き負荷を軽減する。なお制御部3は、ピッカプレス16を分離ポジションから下降させることにより、引き抜き負荷をさらに軽減させても良い。
[1−4−1−4.金属検知リジェクト動作]
小切手束CKBが挿入され分離部15まで搬送される間、制御部3は、金属検知センサ12により、装置障害につながるコインやホチキス等の金属が小切手束CKBに混入しているか否かを検出する。シャッタ4Sが開放されてから挿入検知センサ13が小切手束CKBを検出するまでの間に金属を検出した場合、制御部3は、挿入検知センサ13が小切手束CKBを検出しても小切手束CKBの入金束搬送動作は行わず、小切手束CKBが利用者により入金部4から引き抜かれたか否かをシャッタ部残留センサ11により監視する。また制御部3は、金属を検出した旨を示すガイダンス画面を操作表示部に表示することにより、金属が混入したことを利用者に提示すると共に、小切手束CKBが利用者により入金部4から引き抜かれたことをシャッタ部残留センサ11により検出した場合、ガイダンス画面の表示を中止し、小切手束CKBの挿入監視を再開する。
[1−4−1−5.二重検知リトライ動作]
小切手CKが分離部15からアライナ部5へ搬送される際、制御部3は、二重検知センサ33により、複数枚の小切手CK同士が重なって搬送される重送が発生しているか否か検出する。重送を検出した場合、制御部3は二重検知リトライ動作を行う。具体的に制御部3は、分離部モータ20及びアライナモータを停止させる。これによりピッカローラ19及びフィードローラ17を停止させ、アライナ部5から入金部4へ小切手CKを戻す戻し処理をまず行う。制御部3は、図11(B)に示すようにピッカプレス16を下降させてホームポジションにすることにより、小切手CKを小切手束CKBの上に戻す空間を確保する。続いて制御部3は、搬送ローラ28を戻し回転方向へ回転させると共に図11(C)に示すように分離部15を集積モードで動作させることにより、アライナ部5から小切手CKを小切手束CKBの上へ戻す。このとき制御部3は、第1センサ32及び分離部残留センサ34により小切手CKの位置を監視し、図11(D)に示すように小切手CKが分離位置に戻ったところで分離部モータ20及びアライナモータを停止させることによりフィードローラ17、リバースローラ18及びピッカローラ19を停止させる。
その後制御部3は、図10(B)に示したようにピッカプレス16を上昇させ分離ポジションとすると共に束搬送部10を載置ポジションとし、図11(A)に示すようにアライナモータを取り込み方向に回転させ、分離部15を分離モードで動作させることにより、図11(A)に示すように該分離部15の小切手束CKBを再び1枚ずつに分離して取り込み、アライナ部5の第1搬送路37へ受け渡すリトライ処理を、正常に1枚ずつ繰り出せるまで所定回数だけ行う。
一方、二重検知センサ33により重送が検出されなかった正常状態の場合、制御部3は、テーパローラ26により基準面27に小切手CKを幅寄せさせつつ図15に示すように第1搬送路37に沿って小切手CKを搬送させる。このとき第1切替部44は、アライナ部5とスキャナ部6とを結び第1搬送路37と第2搬送路38との間で小切手CKを搬送させる搬送経路を形成しているため、小切手CKは、図23に示すように、第1搬送路37から第1切替部44を介し第2搬送路38へ搬送される。
[1−4−1−6.アライナ不良リトライ動作]
小切手CKがアライナ部5内を搬送されている際、制御部3は、図16に示すようにアライナ完了検知センサ35により、基準面27側に小切手CKが幅寄せされているか否かを検出する。このとき幅寄せが不十分であるアライナ不良が発生していることを検出した場合、制御部3は、アライナ不良リトライ動作を行う。具体的に制御部3は、アライナモータ及びスキャナ部モータを停止させることにより搬送ローラ28、駆動ローラ29及び搬送ローラ30(図1)を停止させ、スキャナ部モータを停止させることにより搬送ローラ56を停止させ、アライナ部5から入金部4へ向かって小切手CKを戻す戻し処理をまず行う。制御部3は、アライナモータ及びスキャナ部モータを逆転させることにより駆動ローラ29及びテーパローラ26並びに搬送ローラ28、30及び56を戻し回転方向へ回転させ、アライナモータの送り量を監視しつつ、図17に示すように予め設定された所定距離だけ第1搬送路37に沿って小切手CKを分離部15に向かって搬送させた後、スキャナ部モータを停止させることにより搬送ローラ56を停止させ、アライナモータを停止させることにより駆動ローラ29及びテーパローラ26並びに搬送ローラ28、30及び56を停止させ、小切手CKを停止させる。その後制御部3は、スキャナ部モータおよびアライナモータを正転させることにより駆動ローラ29及びテーパローラ26並びに搬送ローラ28、30及び56を取込回転方向へ回転させ、図18に示すように小切手CKを第1切替部44に向かって再び搬送させるリトライ処理を、小切手CKが幅寄せされるまで、所定回数だけ行う。
アライナ部5は、アライナ不良リトライ動作において戻し処理で小切手CKを入金部4へ向かって搬送している際も、リトライ処理で小切手CKを第1切替部44へ向かって再度搬送している際も、テーパローラ26(図4)により、小切手CKを基準面27に幅寄せする。このためアライナ部5は、アライナ不良リトライ動作を繰り返し行うことにより、幅寄せされにくい小切手CKであっても幅寄せすることができる。
一方、幅寄せが十分であることをアライナ完了検知センサ35により検出した場合、制御部3は、搬送ローラ30により小切手CKを第1切替部44を介してスキャナ部6まで搬送させる。このとき第1切替部44は、アライナ部5とスキャナ部6とを結び第1搬送路37と第2搬送路38との間で小切手CKを搬送させる搬送経路を形成しているため、小切手CKは、図19に示すように、第1搬送路37から第1切替部44を介し第2搬送路38へ搬送されスキャナ部6の後受渡口6B(図1)へ到達する。このとき制御部3は、スキャナ部6内のスキャナ部モータを、搬送ローラ56(図1)がアライナ部5と同一速度で小切手CKを搬送するように制御する。
[1−4−1−7.読取動作]
磁気文字読取部トリガセンサ57で小切手CKの入金読取時搬送方向の先端を検出することによりスキャナ部6に小切手CKが搬送されたことを認識すると、制御部3は、スキャナ部モータを正転させることにより搬送ローラ56を取込回転方向に回転させ、第2搬送路38に沿って小切手CKを前受渡口6F(図1)へ向かって搬送させつつ、磁気文字読取部トリガセンサ57と磁気文字読取部ヘッド52との距離と、小切手CKの搬送速度とから算出したウエイト時間だけ待機した後、磁気文字読取部ヘッド52により、小切手CKの磁気文字MICRの読み取りを開始し、所定距離だけ小切手CKを搬送させた後、磁気文字MICRの読み取りを終了する。
続いて制御部3は、図20に示すように第2搬送路38に沿って小切手CKをさらに前受渡口6F(図1)へ向かって搬送させつつ、磁気文字読取部トリガセンサ57と画像読取部53との距離と、小切手CKの搬送速度とから算出したウエイト時間だけ、磁気文字読取部トリガセンサ57で小切手CKを検出した時点から待機した後、裏面画像読取部53R及び表面画像読取部53Sにより、それぞれ小切手裏面及び小切手表面の画像を読み取り、読取時画像としての入金読取時裏面画像データ及び入金読取時表面画像データとして記憶部に記憶させる。
[1−4−1−8.磁気文字読取不良リトライ動作]
ここで、磁気文字読取部ヘッド52による磁気文字MICRの読取結果が不良である磁気文字読取不良が発生していると検出した場合、制御部3は、磁気文字読取不良リトライ動作を行う。具体的に制御部3は、スキャナ部モータを停止させることにより搬送ローラ56を停止させ、スキャナ部からアライナ部5へ向かって小切手CKを戻す戻し処理をまず行う。制御部3は、スキャナ部モータ及びアライナモータを逆転させることにより搬送ローラ56を戻し回転方向へ回転させ、スキャナ部モータの送り量を監視しつつ、図21に示すように予め設定された所定距離だけ第2搬送路38及び第1搬送路37に沿って小切手CKをアライナ部5に向かって磁気文字読取部トリガセンサ57よりも入金読取時搬送方向の上流側まで小切手CKを搬送させた後、スキャナ部モータ及びアライナモータを停止させることにより搬送ローラ56を停止させ、小切手CKを停止させる。
その後制御部3は、スキャナ部モータ及びアライナモータを正転させることにより搬送ローラ56を取込回転方向へ回転させ、図22に示すように小切手CKを磁気文字読取部ヘッド52に向かって再び搬送させるリトライ処理を、所定回数だけ行う。
一方、磁気文字読取部ヘッド52による磁気文字MICRの読取結果が正常であることを検出した場合、制御部3は、搬送ローラ56により小切手CKを第2切替部45まで搬送させる。このとき制御部3は、スタンプ54及びプリンタ55において小切手CKに対し取引情報の印字を行うことなく、第2切替部45まで搬送させる。
[1−4−1−9.一時保留部搬送動作]
このとき第2切替部45は、スキャナ部6と一時保留部7とを結び第2搬送路38と一時保留部搬送路40との間で小切手CKを搬送させる搬送経路を形成しているため、小切手CKは、図23に示すように、第2搬送路38から第2切替部45を介し一時保留部搬送路40へ搬送され一時保留部7へ搬送される。
制御部3は、印字トリガセンサ58、一時保留部受渡センサ60及び一時保留部残留センサ61により小切手CKを監視しつつ、スキャナ部モータ及び一時保留部モータを正転させて小切手CKを一時保留部7内の所定の位置まで搬送させた後にスキャナ部モータ及び一時保留部モータを停止させる。1枚の小切手CKを一時保留部7に保留させると、制御部3は入金読取処理を完了する。
このとき制御部3は、スキャナ部6において読み取った小切手CKの磁気文字MICR、入金読取時裏面画像データ及び入金読取時表面画像データを操作表示部に表示し、取引内容の確認を利用者に促し、入金処理を継続するか否かを利用者に選択させる。
[1−4−2.入金収納処理]
[1−4−2−1.取引情報印字動作]
制御部3は、利用者により取引内容が承認され入金処理の継続が指示された場合、入金収納処理を開始する。具体的に制御部3は、印字トリガセンサ58、一時保留部受渡センサ60及び一時保留部残留センサ61(図1)により小切手CKを監視しつつ、スキャナ部モータ及び一時保留部モータを逆転させて図24に示すように、一時保留部7から一時保留部搬送路40へ向けて小切手CKを繰り出す。このとき第2切替部45は、スキャナ部6と一時保留部7とを結び第2搬送路38と一時保留部搬送路40との間で小切手CKを搬送させる搬送経路を形成しているため、小切手CKは、図25に示すように、一時保留部搬送路40から第2切替部45を介し第2搬送路38へ搬送されスキャナ部6へ搬送される。
印字トリガセンサ58で小切手CKの入金収納時搬送方向の先端を検出することによりスキャナ部6に小切手CKが搬送されたことを認識すると、制御部3は、スキャナ部モータを逆転させることにより搬送ローラ56を戻し回転方向に回転させ、第2搬送路38に沿って小切手CKを後受渡口6Bへ向かって搬送させつつ、印字トリガセンサ58とプリンタ55との距離と、小切手CKの搬送速度とから算出したウエイト時間だけ待機した後、プリンタ55により小切手裏面に取引情報を印字すると共に、スタンプ54により小切手表面にスタンプ押印を行う。
[1−4−2−2.印字濃度及び印字不良確認動作]
続いて制御部3は、第2搬送路38に沿って小切手CKをさらに後受渡口6Bへ向かって搬送させつつ、裏面画像読取部53R及び表面画像読取部53Sにより、それぞれ小切手裏面及び小切手表面の画像を読み取り、収納時画像としての入金収納時裏面画像データ及び入金収納時表面画像データとして記憶部に記憶させる。このように小切手処理機1は、取引情報を未印字の画像である読取時画像と、取引情報を字後の画像である収納時画像との両方を取引記録として保管する。
続いて制御部3は、入金読取処理において記憶部に記憶させた画像データと、現在の入金収納処理において記憶部に記憶させた画像データとを比較して差分値を算出することにより、印字濃度の判定を行う。
具体的に制御部3は、プリンタ55により取引情報が印字された小切手裏面の入金読取時裏面画像データと入金収納時裏面画像データとの差分値であるプリンタ印字差分値を算出し、該プリンタ印字差分値を、予め設定されたプリンタ印字濃度判定値と比較することにより、印字された取引情報の印字濃度を判定する。制御部3は、プリンタ印字差分値がプリンタ印字濃度判定値よりも小さい場合、インクが終了する直前の状態であるインクニアエンドと判定し、小切手受付装置の主制御部に通知する。
小切手受付装置の主制御部は、プリンタ55のインクニアエンドと通知されると、通知されてから予め設定された所定枚数又は所定文字数だけ印字後、印字濃度が不足しているためプリンタ55のインクが終了したインクエンドとなったと判定して以後の取引を停止し、保守員に報知を行うことにより、プリンタ55にインクを補充させる。
また制御部3は、スタンプ54により取引情報が押印された小切手表面の入金読取時表面画像データと入金収納時表面画像データとの差分値であるスタンプ押印差分値を算出し、該スタンプ押印差分値を、予め設定されたスタンプ押印濃度判定値と比較することにより、押印された取引情報の押印濃度を判定する。制御部3は、スタンプ押印差分値がスタンプ押印濃度判定値よりも小さい場合、インクが終了する直前の状態であるインクニアエンドと判定し、小切手受付装置の主制御部に通知する。
小切手受付装置の主制御部は、スタンプ54のインクニアエンドと通知されると、通知されてから予め設定された所定枚数又は所定回数だけ押印後、押印濃度が不足しているためスタンプ54のインクが終了したインクエンドとなったと判定して以後の取引を停止し、保守員に報知を行うことにより、スタンプ54にインクを補充させる。
このように制御部3は、収納時画像における、取引情報印字部66において行われた印字の濃度を、所定の判定濃度値と比較して、該判定濃度値よりも低い場合に、取引情報印字部66のインクが終了する直前の状態であるインクニアエンドと判定するようにした。
続いて制御部3は、入金読取時裏面画像データと入金収納時裏面画像データとの差分を算出して、印字された文字の形状を求め、この形状を、予め記憶されたフォントデータと比較することにより、プリンタ55の動作不良やノズル詰まりによる印字不良が発生したか否かの判定を行い、印字不良と判定した場合、小切手受付装置の主制御部に通知する。小切手受付装置の主制御部は、プリンタ55の印字不良と通知されると、以後の取引を停止し、保守員に報知を行う。
続いて制御部3は、入金読取時表面画像データと入金収納時表面画像データとの差分を算出して、押印されたスタンプの押印結果の形状を求め、この形状を、予め記憶されたスタンプ形状と比較することにより、スタンプ54の押印不良が発生したか否かの判定を行い、押印不良と判定した場合、小切手受付装置の主制御部に通知する。小切手受付装置の主制御部は、スタンプ54の押印不良と通知されると、取引を停止し、保守員に報知を行う。このように制御部3は、プリンタ55の印字不良又はスタンプ54の押印不良である印字不良が発生した場合、以後の取引を停止する。
[1−4−2−3.小切手収納庫搬送動作]
続いて制御部3は、磁気文字読取部ヘッド52による磁気文字MICRの読み取りを行うことなく、搬送ローラ56により小切手CKを第1切替部44まで搬送させる。このとき第1切替部44は、スキャナ部6と小切手収納庫9とを結び第2搬送路38と第3搬送路39との間で小切手CKを搬送させる搬送経路を形成しているため、小切手CKは、第2搬送路38から第1切替部44を介し第3搬送路39へ搬送され、第3切替部46へ到達する。このとき第3切替部46は、小切手CKの種類に応じて、スキャナ部6と例えば小切手収納庫9Aとを結び第2搬送路38から小切手収納庫第1搬送路42Aへ小切手CKを搬送させる搬送経路を形成しているため、小切手CKは、図26に示すように、第3搬送路39から第3切替部46を介し小切手収納庫第1搬送路42Aへ搬送される。続いて制御部3は、小切手CKを小切手収納庫第1搬送路42Aに沿って小切手収納庫9Aまで搬送させ、図27に示すように、該小切手収納庫9A内に放出させる。
このように入金処理において利用者が取引内容を承認した場合、小切手処理機1は、入金収納処理を開始し、小切手裏面に取引内容の印字を行うと共に小切手表面にスタンプを押印した後、小切手CKを小切手収納庫9に搬送して集積する。
また小切手処理機1は、入金収納時搬送方向に沿って小切手CKを搬送させつつプリンタ55により小切手裏面に取引情報を印字すると共にスタンプ54により小切手表面にスタンプ押印を行った後に、小切手裏面及び小切手表面の画像を読み取り、入金読取処理時に取得した画像との差分を取り、印字濃度の判定を行うことにより、インクエンド、すなわちインク残量が所定値以下であるか否かを認識するようにした。すなわち小切手処理機1は収納時画像における取引情報印字部66において行われた印字の濃度が所定の濃度よりも薄い場合に、取引情報印字部66におけるインク残量が所定値以下であると判定するようにした。
[1−5.返却処理]
[1−5−1.返却時搬送動作]
一方、入金読取処理完了後に利用者により取引内容が承認されず入金処理の中止が指示された場合、制御部3は返却処理を開始する。具体的に制御部3は、印字トリガセンサ58、一時保留部受渡センサ60及び一時保留部残留センサ61により小切手CKを監視しつつ、スキャナ部モータ及び一時保留部モータを逆転させて図28に示すように、一時保留部7から一時保留部搬送路40へ向けて小切手CKを繰り出す。このとき第2切替部45は、スキャナ部6と一時保留部7とを結び第2搬送路38と一時保留部搬送路40との間で小切手CKを搬送させる搬送経路を形成しているため、小切手CKは、図29に示すように、一時保留部搬送路40から第2切替部45を介し第2搬送路38へ搬送されスキャナ部6へ搬送される。
印字トリガセンサ58で小切手CKの返却時搬送方向の先端を検出することによりスキャナ部6に小切手CKが搬送されたことを認識すると、制御部3は、スキャナ部モータを逆転させることにより搬送ローラ56を戻し回転方向に回転させ、第2搬送路38に沿ってプリンタ55による印字とスタンプ54によるスタンプ押印とを行うことなく小切手CKを後受渡口6Bへ向かって搬送させる。
続いて制御部3は、画像読取部53による小切手CKの画像の読み取りと磁気文字読取部ヘッド52による磁気文字MICRの読み取りとを行うことなく、搬送ローラ56により小切手CKを第1切替部44まで搬送させる。このとき第1切替部44は、スキャナ部6とアライナ部5とを結び第2搬送路38と第1搬送路37との間で小切手CKを搬送させる搬送経路を形成しているため、小切手CKは、図30に示すように第2搬送路38から第1切替部44を介し第1搬送路37へ搬送され、アライナ部5へ到達する。
続いて制御部3は、アライナモータを逆転させることにより搬送ローラ28、駆動ローラ29及び搬送ローラ30を戻し回転方向へ回転させ、小切手CKを入金部4に向かって搬送させる。このとき制御部3は、図12(A)に示すようにそれぞれ束搬送部10を載置ポジションに、ピッカプレス16をホームポジションに、部分舌片23を集積ポジションにすることにより、図12(B)に示すように集積回転方向側の部分舌片23を、未分離の小切手束CKBの上に当接させると共に、取込回転方向側の部分舌片23を、該小切手束CKBの上面よりも上方へ浮かせた状態とし、小切手束CKBの上に小切手CKを集積させる準備を行う。これにより分離部15は、未分離の小切手束CKBが小切手CKの折れ癖等により浮き上がって繰出取込口4Bを塞がないように押さえると共に、アライナ部5から搬送され分離部15に放出される小切手CKを、未分離の小切手束CKBよりも上側に押し上げてコシをつけ、該小切手束CKBに引っ掛からないようにさせる。
[1−5−2.集積動作]
続いて制御部3は、アライナ部5から繰出取込口4Bを介し図12(C)及び図31に示すように部分舌片23の上側へ小切手CKを放出する。このとき制御部3は、分離部残留センサ34により小切手CKの位置を監視し、該分離部残留センサ34で小切手CKの返却時搬送方向の後端を検出した際に分離部モータ20(図5)を減速させることにより、未分離の小切手束CKBの上方で小切手CKを停止させ、小切手CKが前方へ飛び過ぎないようにする。制御部3は、小切手CKが未分離の小切手束CKBの上方において部分舌片23に載ったところで、分離部モータ20を停止させることによりフィードローラ17、リバースローラ18及びピッカローラ19を停止させる。
続いて制御部3は、図12(D)の状態から、部分舌片モータ24により部分舌片23を集積回転方向へ回転させることにより部分舌片23を一回転させ、図13に示すように、放出された小切手CKを未分離の小切手束CKBの上に載置させる。
[1−5−3.束排出動作]
分離部15に返却された小切手CKの集積完了後、制御部3は、小切手処理機1の設定や利用者の選択に基づき、小切手束CKBにおける小切手CKの再読取動作か、又は小切手束CKBの利用者への束排出動作を行う。再読取動作を行う場合制御部3は、上述した入金読取処理と同様の処理を再度行う。
一方束排出動作を行う場合制御部3は、図14に示すように束搬送部10を把持ポジションにすることにより小切手束CKBを把持させると共にピッカプレス16をホームポジションにし、入金部4のシャッタ4Sを上昇させることにより入出金口4Fを開放させ、束搬送部10を排出回転方向へ回転させて返却束搬送動作を行い図32に示すように該小切手束CKBを前方へ搬送させ、図33に示すように小切手束CKBの返却時搬送方向の先端を入出金口4Fから前方へ露出させ、利用者へ受け渡し、利用者に対し小切手CKの確認を促す。
このとき制御部3は、シャッタ部残留センサ11(図14)により小切手束CKBの先端を検出し、小切手束CKBの先端を利用者が掴める位置までそこから規定量だけ該小切手束CKBを搬送させてから束搬送部回転モータを停止させる。このとき制御部3は、挿入検知センサ13も並行して監視し、小切手束CKBを前方へ搬送中に挿入検知センサ13の検知結果が明状態となったときは、小切手束CKBが入出金口4Fから小切手処理機1の外側へ落下する危険性があるため、束搬送部回転モータを緊急停止する。これにより制御部3は、小切手束CKBを前方である排出方向に送りすぎて落下させないようにする。続いて制御部3は、小切手束CKBを受け取る旨を示すガイダンス画面を操作表示部に表示する。
またこのとき制御部3は、挿入検知センサ13及びシャッタ部残留センサ11のセンサ状態変化を監視する。具体的に制御部3は、挿入検知センサ13の検知結果が暗状態になっているにも関わらずシャッタ部残留センサ11の検知結果が暗状態から明状態に変化した場合、すなわち挿入検知センサ13により小切手束CKBを検出しているにも関わらずシャッタ部残留センサ11を小切手CKが通過した場合、利用者が小切手CKを引き抜いたが小切手束CKBが未だ束搬送部10に残留していることになるため、束排出動作を再度行う。
制御部3は、このような束排出動作を、挿入検知センサ13及びシャッタ部残留センサ11の双方の検知結果が明状態になるまで繰り返す。挿入検知センサ13及びシャッタ部残留センサ11の双方の検知結果が明状態になると、制御部3は、分離部残留センサ34の検知結果が明状態であることを確認することにより、分離部15内に小切手束CKBが残留していないことを認識する。さらに制御部3は、束搬送部10を排出回転方向へ回転させると共に分離部15を集積モードとさせつつ、分離部残留センサ34及びシャッタ部残留センサ11を監視し、分離部残留センサ34及びシャッタ部残留センサ11何れの検知結果も暗状態にならないことを確認する。これにより制御部3は、分離部15及び入金部4内に小切手束CKBが残留していないことを認識して返却処理を終了する。
このように入金処理において利用者が取引内容をキャンセルした場合、小切手処理機1は、返却処理を開始し、入金読取処理時の搬送経路を逆方向に入金部4まで搬送して小切手CKを分離部15に集積し、未分離の小切手束CKBと一緒に利用者に返却するようにした。この処理は、磁気文字の読み取り不良により入金処理がリトライオーバーになった場合にも実行される。
[1−6.効果等]
以上の構成において小切手処理機1は、第1搬送路37と第2搬送路38とを側面視略C字形状に配置し、受入方向である後方向に向かって入金部4から受け入れた小切手束CKBから分離させた小切手CKを第1搬送路37に沿って後方である受入搬送方向へ向かって搬送し、搬送経路を屈曲させて下方へ向かって進行させると共に、受入方向及び受入搬送方向に対し小切手CKの搬送方向が反転し前方である受入反転方向に向かって搬送される箇所である第1切替部44よりも入金読取時搬送方向の下流側における第2搬送路38においてスキャナ部6を設け、該スキャナ部6よりも入金読取時搬送方向の下流側に一時保留部7を設けるようにした。これにより小切手処理機1は、第1搬送路37と第2搬送路38との少なくとも一部を上下方向に重なるように配置することにより搬送路の前後長を短くし、搬送路の構成を簡素にできる。
また従来の小切手処理機においては、入金読取処理における入金部から一時保留部までの搬送路と、返却処理における一時保留部から入金部までの搬送路とが異なるものがあった。しかしながらそのような小切手処理機の場合、搬送路全体が長く複雑になってしまい、小切手が搬送中に詰まるジャムが発生した際に、該小切手が発見されにくくなり除去されにくくなる可能性があった。
これに対し小切手処理機1は、入金読取時搬送方向と返却時搬送方向とを同一の搬送路における逆方向とする、すなわち、入金読取処理において入金部4から第1搬送路37及び第2搬送路38を順次搬送され一時保留部7に保留された小切手CKを、返却処理において同じ搬送路である第2搬送路38及び第1搬送路37を順次逆方向に搬送させて入金部4へ搬送し利用者に返却するようにした。これにより小切手処理機1は、搬送路を短く簡素に構成でき、ジャム発生時に小切手CKを発見させやすくし容易に除去させることができる。
また従来の小切手処理機においては、一時保留部に対する入金収納時搬送方向の下流側にプリンタ及びスタンプ等の取引情報印字部が配置されるものの、該取引情報印字部のさらに入金収納時搬送方向の下流側には画像読取部が配置されていないものがあった。このような小切手処理機では、取引情報印字部により正常に印字が行われたか否かを画像読取部により検出することができない。このためこのような小切手処理機では、取引情報印字部でインク切れが発生した場合には、必要な情報が判読不能な状態になった小切手が小切手収納庫に格納されてしまい、小切手の取引内容について問い合わせがあって現物確認が行われる際に、取引情報について不明な部分が残る問題があった。
そのためそのような小切手処理機では、インク切れになる前にインク交換を促すため、印字文字数や印字枚数等をカウントすることで取引情報印字部のインクの寿命を管理し、インク残量が所定値以下であると判定した場合、アラームを上げるようにしているが、印字する文字及び押印の種類や小切手の紙の種類や温度環境等によってインクの減り方が異なるため、取引情報印字部におけるインクタンクのインクが残っているうちに余裕をもってアラームを上げる必要があり、残りのインクが無駄になっていた。またそのような小切手処理機では、インク切れになってない場合であっても、インクノズルの詰まりやヘッドの動作不良等により印字不良になった場合、印字文字数や印字枚数等を管理するだけでは、印字が正常に行われたことを保証することにならないため、インク切れと同様に、取引情報について判読不能な部分が残る問題があった。
これに対し小切手処理機1は、一時保留部7に対する入金収納時搬送方向の下流側にプリンタ55及びスタンプ54を配置すると共に、該プリンタ55及びスタンプ54のさらに入金収納時搬送方向の下流側に画像読取部53を配置し、該画像読取部53においてプリンタ55及びスタンプ54の印字結果を検出するようにした。このため小切手処理機1は、インクが少なくなって印字又は押印が薄くなっていることを、印字した文字数やスタンプ押印回数をカウントするのではなく、実物の印字状態又は押印状態を確認することにより検出することができる。また小切手処理機1は、プリンタ55の印字不良とスタンプ54の押印不良とを検出できるため、取引情報の印字及び押印が正常に行われたことを保証できる。また小切手処理機1は、実物の印字状態又は押印状態を確認することにより取引情報印字部66のインク残量を高精度に検出できるため、取引情報印字部66におけるインクがなくなるまで使用できインクを無駄にしないようにできる。
また小切手処理機1は、集積回転方向に回転可能な部分舌片23を分離部15に設け、集積動作において、図12(B)に示したように集積回転方向側の部分舌片23を未分離の小切手束CKBの上に当接させると共に、取込回転方向側の部分舌片23を、該小切手束CKBの上面よりも上方へ浮かせた状態とさせるようにした。これにより小切手処理機1は、未分離の小切手束CKBを押さえると共に、分離部15に放出される小切手CKを、未分離の小切手束CKBよりも上側に押し上げてコシをつけ、該小切手束CKBに引っ掛からないようにさせ、小切手束CKBの上に小切手CKを安定的に集積させることができる。
以上の構成によれば小切手処理機1は、紙葉状の媒体である小切手CKを受入方向である後方向に沿って受け入れる入金部4と、入金部4と接続され小切手CKを搬送する第1搬送路37と、第1搬送路37に設けられ、搬送される小切手CKを搬送幅方向に幅寄せするアライナ部5と、第1搬送路37と接続され、小切手CKを搬送する第2搬送路38と、第2搬送路38において受入方向に対し搬送方向が反転した箇所よりも小切手CKの下流側に設けられ、小切手CKに取引情報の印字を行うスキャナ部6と、スキャナ部6を挟んで第1搬送路37と反対側において第2搬送路38と接続され、小切手CKを一時的に保留すると共に繰り出す一時保留部7とを設けるようにした。
これにより小切手処理機1は、第1搬送路37と第2搬送路38との少なくとも一部を上下方向に重なるように配置し、搬送路が前後方向に占める空間を小さくできる。
[2.他の実施の形態]
なお上述した実施の形態においては、筐体2内の前側において上から下に向かって順に入金部4、一時保留部7及び小切手収納庫9Bが配置され、筐体2内の後側において上から下に向かって順にアライナ部5、スキャナ部6、取忘れ回収部8及び小切手収納庫9Aが配置される小切手処理機1に本発明を適用する場合について述べた。本発明はこれに限らず、筐体2内の各部の配置を上下反転させ、筐体2内の前側において下から上に向かって順に入金部4、一時保留部7及び小切手収納庫9Bが配置され、筐体2内の後側において下から上に向かって順にアライナ部5、スキャナ部6、取忘れ回収部8及び小切手収納庫9Aが配置される小切手処理機に本発明を適用しても良い。その場合、第1搬送路37は、繰出取込口4Bから後方へ向かって進行し屈曲して上方へ向かってスキャナ部6の後方まで進行し、第1切替部44と接続されることとなる。
さらに上述した実施の形態においては、プリンタ55及びスタンプ54をスキャナ部6に設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、プリンタ55及びスタンプ54は、第2搬送路38におけるスキャナ部6と第2切替部45との間や、第2搬送路38におけるスキャナ部6と第1切替部44との間や、一時保留部搬送路40や、一時保留部7内等、種々の箇所に設けても良い。要はプリンタ55及びスタンプ54は、小切手CKが入金部4からアライナ部5へ搬送されて受入方向に対し搬送方向が反転した後から、一時保留部7までの間に設けられていれば良い。
さらに上述した実施の形態においては、プリンタ55及びスタンプ54の両方を設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、プリンタ55及びスタンプ54の何れか一方は省略しても良い。要は、利用済みであることを示す情報の記録を小切手CKに対し行う機構を設ければ良い。
さらに上述した実施の形態においては、入金読取処理において記憶部に記憶させた画像データと、入金収納処理において記憶部に記憶させた画像データとを比較して差分値を算出することにより、印字濃度の判定を行う場合について述べた。本発明はこれに限らず、入金読取処理よりも前に予め記憶部に記憶させた画像データと、入金収納処理において記憶部に記憶させた画像データとを比較して差分値を算出することにより、印字濃度の判定を行っても良い。
さらに上述した実施の形態において、インクニアエンドを検出すると、検出してから予め設定された所定枚数又は所定文字数だけ印字後、インクエンドと判定して取引を停止する場合について述べた。本発明はこれに限らず、インクニアエンドを検出してから、例えばプリンタ印字差分値とプリンタ印字濃度判定値との差の大小に応じた可変の値の所定枚数又は所定文字数だけ印字後、インクエンドと判定して取引を停止しても良い。さらに、プリンタ印字差分値がプリンタ印字濃度ニアエンド判定値よりも小さい場合はインクニアエンドであると判定し、プリンタ印字差分値がプリンタ印字濃度ニアエンド判定値よりも小さいエンド判定濃度値としてのプリンタ印字濃度エンド判定値よりも小さい場合はインクエンドであると判定しても良い。スタンプについても同様である。
さらに上述した実施の形態においては、取忘れ回収部8を設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、取忘れ回収部8は設けず省略しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、テープエスクロ方式の一時保留部7を設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、搬送路を一時保留部として利用し、該搬送路上に小切手CKを一時的に保留しても良い。その際、一時保留部は、搬送路上に小切手CKを1枚のみ保持するものでも複数枚保持するものでも良い。
さらに上述した実施の形態においては、2個の小切手収納庫9を設ける場合について述べた。本発明はこれに限らず、1個又は3個以上の任意の個数の小切手収納庫9を設けても良い。
さらに上述した実施の形態においては、第1切替部44を、小切手CKの搬送方向を2通りに切り替える、いわゆる2ウェイブレードとする場合について述べた。本発明はこれに限らず、第1切替部44を、アライナ部5とスキャナ部6とを結ぶ搬送経路か、小切手収納庫9とスキャナ部6とを結ぶ搬送経路か、アライナ部5と小切手収納庫9とを結ぶ搬送経路かを形成し、小切手CKの搬送方向を3通りに切り替える、いわゆる3ウェイブレードとしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、第2切替部45を、小切手CKの搬送方向を2通りに切り替える、いわゆる2ウェイブレードとする場合について述べた。本発明はこれに限らず、第2切替部45を、スキャナ部6と取忘れ回収部8とを結ぶ搬送経路か、スキャナ部6と一時保留部7とを結ぶ搬送経路か、取忘れ回収部8と一時保留部7とを結ぶ搬送経路かを形成し、小切手CKの搬送方向を3通りに切り替える、いわゆる3ウェイブレードとしても良い。
さらに上述した実施の形態においては、重送を検出した場合、二重検知リトライ動作を行う場合について述べた。本発明はこれに限らず、重送を検出した場合、二重検知リトライ動作を行わずに、入金部4に戻した小切手CKを含む小切手束CKBを利用者に返却しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、アライナ不良を検出した場合、アライナ不良リトライ動作を行う場合について述べた。本発明はこれに限らず、アライナ不良を検出した場合、アライナ不良リトライ動作を行わずに、小切手CKを入金部4に戻し、該入金部4に戻した小切手CKを含む小切手束CKBを利用者に返却しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、アライナ不良を検出した場合、アライナモータの送り量を監視することにより小切手CKを入金部4に向かって所定距離だけ搬送する場合について述べた。本発明はこれに限らず、アライナ部5内に設けられた種々のセンサで例えば小切手CKの搬送距離を監視することにより、小切手CKを所定距離だけ搬送しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、プリンタ55をインクジェットプリンタにより構成する場合について述べた。本発明はこれに限らず、プリンタ55をドットインパクトプリンタ等、種々の方式のプリンタにより構成しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、入金部4に投入された小切手束CKBから1枚の小切手CKを一時保留部7に保留させると入金読取処理を完了し、入金収納処理又は返却処理に移行する場合について述べた。本発明はこれに限らず、入金部4に投入された小切手束CKBの全ての小切手CKを一時保留部7に保留させると、スキャナ部6において読み取った全ての小切手CKの磁気文字MICR及び画像を操作表示部に表示して取引内容の確認を利用者に促し、入金処理を継続するか否かを利用者に選択させ、入金読取処理を完了し、入金収納処理又は返却処理に移行しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、小切手CKを処理する小切手処理機1に本発明を適用する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、例えば種々の金券や証券、或いは各種チケットなど、紙葉状の媒体を処理し該媒体に取引情報の印字を行う種々の装置に適用しても良い。
さらに上述した実施の形態においては、受入部としての入金部4と、第1搬送路としての第1搬送路37と、幅寄せ部としてのアライナ部5と、第2搬送路としての第2搬送路38と、取引情報印字部としての取引情報印字部66と、一時保留部としての一時保留部7とによって、媒体処理装置としての小切手処理機1を構成する場合について述べた。しかしながら本発明はこれに限らず、その他種々の構成でなる受入部と、第1搬送路と、幅寄せ部と、第2搬送路と、取引情報印字部と、一時保留部とによって、媒体処理装置を構成しても良い。
本発明は、例えば取引情報を印字した媒体を一時保留部に保留し、利用者の操作に応じこの媒体を収納又は返却する装置でも利用できる。
1……小切手処理機、2……筐体、3……制御部、4……入金部、4F……入出金口、4B……繰出取込口、4S……シャッタ、5……アライナ部、6……スキャナ部、6F……前受渡口、6B……後受渡口、7……一時保留部、8……取忘れ回収部、9……小切手収納庫、10……束搬送部、10U……上側搬送ベルト、10D……下側搬送ベルト、11……シャッタ部残留センサ、12……金属検知センサ、13……挿入検知センサ、14……束搬送検知センサ、15……分離部、16……ピッカプレス、17……フィードローラ、17G……フィードローラギア、17Go……外側ギア、17Gi……内側ギア、17S……フィードローラシャフト、18……リバースローラ、18GR……右側リバースローラギア、18GL……左側リバースローラギア、18S……リバースローラシャフト、19……ピッカローラ、19S……ピッカローラシャフト、19G……ピッカローラギア、20……分離部モータ、21GR……アイドルギア、21GL……2段アイドルギア、23……部分舌片、24……部分舌片モータ、25……部分舌片ホームポジションセンサ、26……テーパローラ、27……基準面、28……搬送ローラ、29……駆動ローラ、30……搬送ローラ、32……第1センサ、33……二重検知センサ、34……分離部残留センサ、35……アライナ完了検知センサ、36……搬送路、37……第1搬送路、38……第2搬送路、39……第3搬送路、40……一時保留部搬送路、41……取忘れ回収部搬送路、42A……小切手収納庫第1搬送路、42B……小切手収納庫第2搬送路、44……第1切替部、45……第2切替部、46……第3切替部、48……ブレード、49……ブレード、50……ブレード、52……磁気文字読取部ヘッド、53……画像読取部、53R……裏面画像読取部、53S……表面画像読取部、54……スタンプ、55……プリンタ、56……搬送ローラ、57……磁気文字読取部トリガセンサ、58……印字トリガセンサ、60……一時保留部受渡センサ、61……一時保留部残留センサ、64……取忘回収部受渡センサ、66……取引情報印字部、67……後中搬送部、68……後下搬送部、69……下搬送部、CK……小切手、CKB……小切手束、MICR……磁気文字、AMICR……磁気文字領域、MS……磁気文字側長辺、AW……空白領域、AW1……第1空白領域、AW2……第2空白領域。

Claims (22)

  1. 紙葉状の媒体を受入方向に沿って受け入れる受入部と、
    前記受入部と接続され前記媒体を搬送する第1搬送路と、
    前記第1搬送路に設けられ、搬送される前記媒体を搬送幅方向に幅寄せする幅寄せ部と、
    前記第1搬送路と接続され、前記媒体を搬送する第2搬送路と、
    前記第2搬送路において前記受入方向に対し搬送方向が反転した箇所よりも下流側に設けられ、前記媒体に取引情報を印字する取引情報印字部と、
    前記取引情報印字部を挟んで前記第1搬送路と反対側において前記第2搬送路と接続され、前記媒体を一時的に保留すると共に繰り出す一時保留部と
    を有する媒体処理装置。
  2. 前記第1搬送路と前記第2搬送路とは略C字形状に配置されている
    請求項1に記載の媒体処理装置。
  3. 前記受入部から前記第1搬送路及び前記第2搬送路を順次搬送され前記一時保留部に保留された前記媒体を、前記第2搬送路及び前記第1搬送路を順次逆方向に搬送させて前記受入部へ搬送し利用者に返却する制御部
    をさらに有する請求項1に記載の媒体処理装置。
  4. 前記第1搬送路と前記第2搬送路との間に設けられ前記媒体の搬送経路を切り替える第1切替部を介して、前記第2搬送路から前記媒体を搬送され、利用済みの前記媒体を収納する媒体収納庫
    をさらに有する請求項1に記載の媒体処理装置。
  5. 前記媒体収納庫は、前記取引情報印字部を挟んで前記幅寄せ部の反対側に設けられる
    請求項4に記載の媒体処理装置。
  6. 前記第2搬送路において前記取引情報印字部を挟んで前記幅寄せ部に対し前記媒体の搬送方向の逆側に設けられ前記媒体の搬送経路を切り替える第2切替部と、
    前記第2切替部を介して前記第2搬送路と接続され、利用者が取り忘れた媒体が収納される取忘れ回収部と
    をさらに有する請求項1に記載の媒体処理装置。
  7. 前記取忘れ回収部は、前記取引情報印字部を挟んで前記幅寄せ部の反対側に設けられる
    請求項6に記載の媒体処理装置。
  8. 前記幅寄せ部は、前記受入部の後方に設けられ、
    前記取引情報印字部は、前記幅寄せ部の上方又は下方に設けられ、
    前記一時保留部は、前記受入部に対し、前記幅寄せ部に対する前記取引情報印字部側と同じ側に設けられる
    請求項1に記載の媒体処理装置。
  9. 前記受入部は、外部から取り込んだ前記媒体の束である媒体束の上に、利用者に返却する前記媒体を集積させて排出する
    請求項1に記載の媒体処理装置。
  10. 前記第2搬送路に設けられ前記媒体の画像を読み取る画像読取部をさらに有し、
    前記取引情報印字部は、前記一時保留部に一時的に保留されてから繰り出され収納時搬送方向に沿って前記第2搬送路を搬送された前記媒体に取引情報の印字を行い、
    前記画像読取部は、前記収納時搬送方向に沿って搬送され前記取引情報の印字が行われた前記媒体の画像を収納時画像として読み取る
    請求項1に記載の媒体処理装置。
  11. 前記収納時画像における前記取引情報印字部において行われた印字の濃度が所定の濃度よりも薄い場合に、前記取引情報印字部におけるインク残量が所定値以下であると判定する制御部
    をさらに有する請求項10に記載の媒体処理装置。
  12. 前記制御部は、前記収納時画像における、前記取引情報印字部において行われた印字の濃度を、所定の判定濃度値と比較して、該判定濃度値よりも低い場合に、前記取引情報印字部のインクが終了する直前の状態であるインクニアエンドと判定する
    請求項11に記載の媒体処理装置。
  13. 前記制御部は、前記インクニアエンドと判定してから所定枚数又は所定文字数だけ前記取引情報印字部において印字を行ったあと、前記取引情報印字部のインクが終了したインクエンドと判定する
    請求項12に記載の媒体処理装置。
  14. 前記制御部は、前記収納時画像における、前記取引情報印字部において行われた印字の濃度を、前記判定濃度値よりも低い所定のエンド判定濃度値と比較して、該エンド判定濃度値よりも低い場合に、前記取引情報印字部のインクが終了したインクエンドと判定する
    請求項12に記載の媒体処理装置。
  15. 前記画像読取部は、前記受入部から読取時搬送方向に沿って前記第2搬送路を搬送され前記取引情報印字部によって未だ印字が行われていない前記媒体の画像を読取時画像として読み取り、
    前記制御部は、前記読取時画像と前記収納時画像との差分を算出することにより、前記収納時画像における印字の濃度を求める
    請求項11に記載の媒体処理装置。
  16. 前記収納時画像における前記取引情報印字部において行われた印字の形状が所定の形状と異なっている場合に、前記取引情報印字部において印字不良が発生したと判定する制御部
    をさらに有する請求項10に記載の媒体処理装置。
  17. 前記画像読取部は、前記受入部から読取時搬送方向に沿って前記第2搬送路を搬送され前記取引情報印字部によって未だ印字が行われていない前記媒体の画像を読取時画像として読み取り、
    前記制御部は、前記読取時画像と前記収納時画像との差分を算出することにより、前記収納時画像における印字の形状を求める
    請求項16に記載の媒体処理装置。
  18. 前記制御部は、前記インクエンドと判定した場合、取引を終了させる
    請求項13又は請求項14に記載の媒体処理装置。
  19. 前記制御部は、前記印字不良と判定した場合、取引を終了させる
    請求項16に記載の媒体処理装置。
  20. 前記取引情報印字部は、前記媒体の裏面に取引情報を印刷するプリンタを有する
    請求項1に記載の媒体処理装置。
  21. 前記取引情報印字部は、前記媒体の表面に取引情報を押印するスタンプをさらに有する
    請求項20に記載の媒体処理装置。
  22. 前記取引情報を未印字の状態と前記取引情報を印字後の両方の画像を取引記録としてデータ保管する
    請求項1に記載の媒体処理装置
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