JP2017180854A - レンジフード - Google Patents

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崇 澤居
Takashi Sawai
崇 澤居
剛 高口
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剛 高口
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Abstract

【課題】整流板保持部の保持状態で整流板が確実に保持されるとともに整流板を整流板保持部から容易に外すことができることを目的とする。【解決手段】整流板保持部6の下端にストッパー10を設けることで、整流板保持部6を取り外しする方向に回転軸7を中心に回転させ、引っ掛け部3と整流板保持部6を取り外しさせストッパー10はカバー9の下端に干渉させ、整流板保持部6の保持状態で整流板4が確実に保持されるとともに整流板4を整流板保持部6から容易に取り外すことができるレンジフードを得られる。【選択図】図2

Description

本発明は、調理機器の上方に設置され、調理時に発生する油煙を捕集して屋外に排気するレンジフードの整流板の取り付け構造に関するものである。
従来、この種のレンジフードの整流板の取り付け構造は、可動突起部を設けた係止部と、他方に設けた被係止部が係止及びその解除作業をするレンジフードが知られている(例えば、特許文献1参照)。
以下、特許文献1に記載のレンジフードについて図6を参照しながら説明する。
図6に示すように、整流板101、フード102の何れか一方の複数個所にばね103で付勢され軸部先端に拡大頭部104を有する可動突起107を設ける一方、他方に、軸部106に交差状に係止する被係止体105を設けたものである。
特開2003−240300号公報
このような従来のレンジフードにおいては、整流板を保持する可動突起部、すなわち整流板保持部は、整流板の着脱方向に対して垂直方向へ可動することにより整流板の引っ掛け部を可動突起部から着脱する機構であり、そのため、整流板の取り外しの際に可動突起部を奥まで押し込んでから外す必要があり取り外しがしにくい、という課題を有していた。
そこで本発明は、上記従来の課題を解決するものであり、整流板保持部の保持状態で整流板が確実に保持されるとともに整流板を整流板保持部から容易に外すことができるレンジフードを提供することを目的とする。
そして、この目的を達成するために、本発明は、送風機と、フードと、引っ掛け部とを有した整流板を備えたレンジフードにおいて、前記整流板の前記引っ掛け部を保持する整流板保持部と、前記整流板保持部の上部に前記整流板保持部の回転を支持する回転軸と、前記整流板保持部に反発力を付加するばねと、前記整流板保持部と前記回転軸と前記ばねとを保持するカバーで構成され、前記整流板保持部の下端にストッパーを設けたこととしたものであり、これにより所期の目的を達成するものである。
本発明によれば、送風機と、フードと、引っ掛け部とを有した整流板とを備えたレンジフードにおいて、前記整流板の前記引っ掛け部を保持する整流板保持部と、前記整流板保持部の上部に前記整流板保持部の回転を支持する回転軸と、前記整流板保持部に反発力を付加するばねと、前記整流板保持部と前記回転軸と前記ばねとを保持するカバーで構成され、前記整流板保持部の下端にストッパーを設けた、という構成にしたことにより、整流板保持状態では、ストッパーはカバー下端に干渉し、また、整流板取り外しの際には、整流板保持部を取り外しする方向(整流板を外す際に荷重を付加する方向)に回転軸を中心に回転させ、引っ掛け部と整流板保持部を取り外しさせることとなるので、整流板保持部の保持状態では整流板は整流板保持部に対し確実に保持されるとともに整流板の取り外し時には整流板を整流板保持部から容易に取り外すことができる、という効果を得ることができる。
本発明の実施の形態1のレンジフードの下方から見た斜視図 同レンジフードの整流板固定部の正面から見た断面を示す図 同レンジフードの整流板保持部に加わる荷重を付加した正面から見た断面を示す図 本発明の実施の形態2のレンジフードの整流板固定部の正面から見た断面を示す図 同レンジフードの下方から見たストッパーの周辺の拡大図 従来のレンジフードの整流板固定部の正面から見た断面を示す図
本発明の請求項1記載のレンジフードは、送風機と、フードと、引っ掛け部とを有した整流板とを備えたレンジフードにおいて、前記整流板の前記引っ掛け部を保持する整流板保持部と、前記整流板保持部の上部に前記整流板保持部の回転を支持する回転軸と、前記整流板保持部に反発力を付加するばねと、前記整流板保持部と前記回転軸と前記ばねとを保持するカバーで構成され、前記整流板保持部の下端にストッパーを設けた、という構成にしたことにより、整流板保持状態では、ストッパーはカバー下端に干渉し、また、整流板取り外しの際には、整流板保持部を取り外しする方向(整流板を外す際に荷重を付加する方向)に回転軸を中心に回転させ、引っ掛け部と整流板保持部を取り外しさせることとなるので、整流板保持部の保持状態では整流板は整流板保持部に対し確実に保持されるとともに整流板の取り外し時には整流板を整流板保持部から容易に外すことができる、という効果を奏する。
また、ストッパーの形状を、フードの内側から外側下方に向かって傾斜した平面とした、という構成にしてもよい。これにより、傾斜がカバー下端に干渉することとなるので、容易にストッパーを作製しつつ整流板保持部の保持状態で整流板が確実に保持されるとともに整流板を整流板保持部から容易に取り外すことができる、という効果を奏する。
また、ストッパーの形状を、フードの内側から外側に向かってカバーの下面に対して平行とした平面とし前記平面の下に回転軸の方向に長軸を持つ下方に向かって突起した楕円形の凸部を設けた、という構成にしてもよい。これにより、凸部がカバーの下面のストッパー側の端部に接触して引っ掛かるので、整流板保持部の保持状態で整流板がより確実に引っ掛かり保持されるとともに整流板を整流板保持部から容易に取り外すことができる、という効果を奏する。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1、図2に示すように、レンジフードは、加熱調理機器(図示せず)の上部に取り付けられ、送風機1と、下方に開口する例えば逆お椀状(下方に凹状を有している)のフード2と、引っ掛け部3を有した整流板4とを備えている。そして、整流板4の引っ掛け部3を保持する整流板保持部6と、整流板保持部6の上部に整流板保持部6の回転を支持する回転軸7と、整流板保持部6にフード2の外側方向に反発力を付加するばね8と、整流板保持部6と回転軸7とばね8とを、整流板保持部6とばね8が、回転軸7を同一回転軸として保持するカバー9で構成された整流板固定部5を有し、整流板保持部6の下端にストッパー10を設ける。
また、整流板保持部6上部の回転軸7との固定部17は、U字形状やフードの上下方向に長辺を持つ長穴形状とし、整流板固定部5が上下に可動する構成とする。このような構成によれば、整流板4の引っ掛け部3の整流板保持部6への保持状態では、ストッパー10はカバー9の下端に干渉することになるので、整流板保持部6の保持状態では整流板4は整流板保持部6に対し確実に保持される。また、整流板4取り外しの際には、整流板保持部6を指でフード2の内側方向へ押動するが、ストッパー10は、回転軸7との固定部17をU字形状としたことで、上方へ可動し、カバー9の下端に容易に乗り上げた後、整流板4を外す際に荷重を付加する方向(フード下方向)と同方向に整流板保持部6が回転軸7を中心に回転され、引っ掛け部3と整流板保持部6を取り外しさせることとなるので、整流板4を整流板保持部6から容易に外すことができる、という効果を奏する。
整流板4の引っ掛け部3の整流板保持部6への保持状態時、および整流板4を整流板保持部6から取り外し時の整流板保持部6に加わる荷重について、図2を用いて説明する。
整流板4の自重による荷重または下方への引っ張りによる荷重12(図3)は、回転軸7を中心とした回転トルクを生じるが、ストッパー10にかかる静止摩擦荷重13(図3)によるトルクが上回り、整流板保持状態では、整流板保持部6は回転しないが、取り外し時には、整流板保持部6に使用者による押動荷重14を付加することで、静止摩擦荷重13に対抗して、整流板保持部6が回転する。
また、図2に示すように、ストッパー10の形状を、整流板保持部6の下端からフード2の内側から外側下方に向かって傾斜した平面11としてもよい。傾斜した平面11とカバー9の下面との角度は、整流板4の保持強度に影響する。具体的には、傾斜した平面11とカバー9の下面との角度を大きくすることで傾斜した平面11とカバー9の下面のストッパー10側の端部との接触角度が大きくなるため、静止摩擦荷重13による整流板4の保持強度が強まり、一方、当該角度を小さくすることで接触角度が小さくなるため、静止摩擦荷重13が減少し、保持強度が弱まる。当該の角度検討を行った結果、傾斜した平面11のカバー9の下面との角度を約7°に設定することが望ましい。この時の自重または引っ張りによる荷重12によるトルクと静止摩擦荷重13によるトルクの測定結果を示す。
角度0°では、
ある点で自重または引っ張りによる荷重12によるトルク>静止摩擦荷重13によるトルク
となり、整流板4が外れるが、角度7°では、常に
自重または引っ張りによる荷重12によるトルク<静止摩擦荷重13によるトルク
となり、整流板4が意図しない自重または引っ張りによる荷重12により外れることはない。また、整流板4を外す際は、自重または引っ張りによる荷重12が小さい領域(例えば、自重または引っ張りによる荷重12によるトルクが0.08[m・N])で行うが、この場合の静止摩擦荷重13によるトルクは両者でほぼ変わらないため、整流板4の取り外し性にも影響がない。また、ストッパー10は、傾斜した平面11の曲げ角度により調整ができるため、容易に作成可能である。これにより、傾斜した平面11がカバーの下面のストッパー10側の端部に接触して引っ掛かるので、容易にストッパー10を作製しつつ整流板保持部6の保持状態で整流板4が確実に保持されるとともに整流板4を整流板保持部6から容易に外すことができる、という効果を奏する。
(実施の形態2)
図4、5に示すように、実施の形態1に記載のストッパー10を、フード2の内側(図1記載の送風機1)から外側(図1に向かって左右側)に向かってカバー9の下面に対して平行とした平面とし前記平面の下に回転軸7の方向(図1に向かって左右側)に長軸を持つ調理器(図示せず)がある下方に向かって突起したかまぼこ状の楕円形の凸部16を設けたものである。
このような構成によれば、整流板保持状態では、突起形状15はカバー9の下端に干渉し、また、整流板4の取り外しの際には、整流板保持部6を指でフード2の内側方向へ押動しながら、整流板保持部6を取り外しする方向(整流板4を外す際に荷重を付加する方向)に回転軸7を中心に回転させ、引っ掛け部3と整流板保持部6を取り外しさせることとなるので、整流板保持部6の保持状態では整流板4は整流板保持部6に対しより確実に保持されるとともに整流板4の取り外し時には、整流板4を整流板保持部6から容易に取り外すことができる、という効果を奏する。
また、凸部16がカバー9の下面のストッパー10側の端部に接触して引っ掛かるので、整流板保持部6の保持状態で整流板4がより確実に引っ掛かり保持されるとともに整流板4を整流板保持部6から楕円形の凸部16の楕円形の曲線がカバー9の下面に接触しながらスムーズに動くので結果容易に取り外すことができる、という効果を奏する。
本発明にかかるレンジフードは、整流板保持部の保持状態で整流板が確実に保持されるとともに整流板を整流板保持部から容易に取り外すことができることを可能とするものであるので、取り外し機構を有する産業用機器等として有用である。
1 送風機
2 フード
3 引っ掛け部
4 整流板
5 整流板固定部
6 整流板保持部
7 回転軸
8 ばね
9 カバー
10 ストッパー
11 傾斜した平面
12 自重または引っ張りによる荷重
13 静止摩擦荷重
14 押動荷重
15 突起形状
16 凸部
17 固定部

Claims (3)

  1. 送風機と、フードと、引っ掛け部とを有した整流板とを備えたレンジフードにおいて、前記整流板の前記引っ掛け部を保持する整流板保持部と、前記整流板保持部の上部に前記整流板保持部の回転を支持する回転軸と、前記整流板保持部に反発力を付加するばねと、前記整流板保持部と前記回転軸と前記ばねとを保持するカバーで構成され、前記整流板保持部の下端にストッパーを設けたことを特徴とするレンジフード。
  2. ストッパーの形状を、フードの内側から外側下方に向かって傾斜した平面としたことを特徴とする請求項1に記載のレンジフード。
  3. ストッパーの形状を、フードの内側から外側に向かってカバーの下面に対して平行とした平面とし前記平面の下に回転軸の方向に長軸を持つ下方に向かって突起した楕円形の凸部を設けたことを特徴とする請求項1に記載のレンジフード。
JP2016063013A 2016-03-28 2016-03-28 レンジフード Pending JP2017180854A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7470898B2 (ja) 2020-09-30 2024-04-19 パナソニックIpマネジメント株式会社 レンジフード

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