JP2017178369A - 容器 - Google Patents

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祐輔 仲野
Yusuke Nakano
祐輔 仲野
雅士 後藤
Masashi Goto
雅士 後藤
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Abstract

【課題】上部を開口部とする容器本体と、この開口部を密封しているシート状蓋材とを有する容器であって、前記蓋材の角部の近傍に湯切り部を備えている容器において、角部を挟む二辺が成す角度を二等分する線が鉛直線に対して傾斜するように傾けた場合であっても、十分な量の湯残りを容器内部に残すことができる容器を提供すること。【解決手段】前記湯切り部を多数の湯切り用小孔2d1〜2d7の集合で構成すると共に、前記二辺2x,2yの成す角を二等分する線2zを鉛直線とし、かつ、前記角部2Aが下方となるようにこの容器を配置したとき、多数の前記湯切り用小孔のうち、最も低い位置に位置する湯切り用小孔2d1〜2d2を1個又は2個とする。【選択図】図1

Description

本発明は湯切り孔を有する蓋材で密封した容器に関する。このような容器としては、例えば、即席めん等の内容物を収容密封して、この内容物を調理する際に容器内部に熱湯を注いで調理した後、その熱湯を排出する容器が例示できる。
即席めん等の内容物を収容密封した容器であって、その内部で内容物を調理できる容器は周知であり、例えば、特許文献1に記載されている。
この容器は、図4に示すように、容器本体1とシート状の蓋材2とで構成されるものである。容器本体1は、その上部を開口部とするもので、この例では、略正方形状の開口部を有している。そして、この開口部の周囲にはフランジが設けられており、このフランジも略正方形状を有している。
シート状蓋材2は容器本体1の上部開口部を密封するもので、その外形は前記フランジと同様に略正方形状である。そして、この蓋材2は、図4(b)に示すように、外側シート21と内側シート23とを積層した積層シートで構成されており、その一部に剥離層22を配置して、この領域2bで外側シート21と内側シート23とを剥離可能にしている。 なお、一般に、この剥離可能な領域2bは、略正方形状蓋材2の角部を含む領域である。
そして、剥離可能な領域2bにおいては、内側シート23に多数の湯切り孔2dが配列されており、これら多数の湯切り孔2dの集合によって湯切り部が構成されている。
また、剥離可能な前記領域2bと、剥離困難な領域2aとの境界近辺においては、外側シート21には切断予定線2cが設けられている。
この容器は、次のように使用することができる。すなわち、まず、剥離困難な領域2aにおいて、外側シート21と内側シート23とを含む蓋材2全体を容器本体1から剥離して、上部開口部を露出させ、この上部開口部から熱湯を注ぎ込む。そして、剥離した前記蓋材2を容器本体1の開口部に再び重ねることにより、容器内部を密封する。この密封状態を適切な調理時間維持した後、蓋材2の剥離可能な領域2bにおいて、外側シート21を内側シート23から剥離すると共に、切断予定線2cで切断除去する。このように、剥離可能な領域2bの外側シート21を除去することにより、前記湯切り部(多数の湯切り孔2dの集合)が露出する。そこで、この容器を、角部2Aが下となるように傾けることにより、容器内部の熱湯を排出する。最後に、蓋材2の全領域を容器本体1の開口部から剥離除去することにより、内容物を取り出すことができる。
特開2012−148805号公報
ところで、このような容器においては、容器を傾けて湯切り部から熱湯を排出する際に、その全量を排出するのではなく、適量(一定量)の熱湯を容器内部に残存させることが望ましいという商品が存在する。その場合、前記湯切り部(多数の湯切り孔2dの集合)
は、開口部の角部に接して配置されるのではなく、この開口部の角部からわずかな距離を置いて配置されていることが通常である。
そこで、このように湯切り孔2dが開口部の角部からわずかな距離を置いて配置されている場合、図5(a)に示すように、シート状蓋材2を大きく傾け、この蓋材2を構成するシートが鉛直面を構成するまで傾けたとしても、容器の内部には適量(一定量)の熱湯が湯残りとして残るのである。
ところで、図5(a)は、略正方形状蓋材2の対角線が鉛直線を構成するように傾けた場合を示すものである。言い換えると、この角部を挟む二辺が成す角度を二等分する線(対角線)が鉛直線を構成するように傾けた場合であり、この場合に、湯残りが適量(一定量)となるように湯切り孔2dが配置されているのである。
しかしながら、蓋材2を構成するシートが鉛直面を構成するまで傾けた場合であっても、図5(b)〜(d)に示すように、左右方向にも傾けて、角部を挟む二辺が成す前記角度を二等分する線(対角線)が鉛直線に対して傾斜するように傾けると、容器内部の熱湯は必要以上に排出されてしまい、十分な量の湯残りを容器内部に残すことができない。なお、図5(b)は前記対角線が鉛直線に対して15度になるように傾けた場合を図示したものであり、図5(c)は前記対角線が鉛直線に対して30度になるように傾けた場合を図示したものであるが、図5(d)のように仮に対角線が鉛直線に対して45度になるように傾けた場合には、湯残りは実質的に0に近くなる。
そこで、本発明は、角部を挟む二辺が成す角度を二等分する線が鉛直線に対して傾斜するように傾けた場合であっても、十分な量の湯残りを容器内部に残すことができる容器を提供することを目的とする。
すなわち、請求項1に記載の発明は、上部を開口部とする容器本体と、この開口部を密封しているシート状蓋材とを有する容器であって、
前記蓋材の外形が、互いに交差する方向に延びる直線状の二辺を有し、かつ、この二辺が交差する交点の周辺に角部を有していると共に、この角部の近傍に湯切り部を備えており、
前記湯切り部が多数の湯切り用小孔の集合で構成されており、前記二辺の成す角を二等分する線を鉛直線とし、かつ、前記角部が下方となるようにこの容器を配置したとき、多数の前記湯切り用小孔のうち、最も低い位置に位置する湯切り用小孔が1個又は2個であることを特徴とする容器である。
次に、請求項2に記載の発明は、前記湯切り用小孔が、前記二辺のそれぞれに沿って配列していることを特徴とする請求項1に記載の容器である。
次に、請求項3に記載の発明は、最も低い位置に位置する前記湯切り用小孔と、容器開口部の端部との距離が10〜80mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の容器である。
次に、請求項4に記載の発明は、蓋材の外形が略四角形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の容器である。
次に、請求項5に記載の発明は、蓋材が、互いに積層されている外側シートと内側シートとで構成されていると共に、少なくともその一部の領域で剥離可能に構成されており、この剥離可能な領域の内側シートに前記湯切り部が配置されていることを特徴とする請求
項1〜4のいずれかに記載の容器である。
本発明によれば、角部を挟む二辺の成す角を二等分する線(二等分線)が鉛直線に近づくように左右対称に傾けたとき、適量の湯残りを容器内部に残して、その他の熱湯を排出することができる。このとき、湯残りの水位は10〜80mmである。
仮に、誤って左右方向に傾けて容器を傾けた場合であっても、この傾斜による湯切り用小孔の高さ並びに湯切りの水位は変化するが、最も低い位置に位置する湯切り用小孔が1個又は2個であるため、湯残りの水量としてはほとんど変化しない。このため、十分な量の湯残りを熱湯排出後に容器内部に残すことが可能となるのである。
すなわち、湯切り用小孔が前記二辺のそれぞれに沿って配列している場合には、熱湯排出後に容器内部に残る湯残りの量は、左右方向の傾斜角度に拘わりなく、一定となる。22.5度に傾けた場合はもちろん、たとえ45度に傾けた場合であっても、その湯残りの量は、左右対称に傾けたときと同様に適量である。
図1は本発明の具体例に係り、図1(a)はその斜視図、図1(b)は断面説明図である。 図2は本発明の具体例の要部説明図である。 図3は本発明の具体例に係り、図3(a)〜図3(d)は次の図面である。図3(a):蓋材の角部を挟む二辺の成す角を二等分する線を鉛直線とし、かつ、前記角部が下方となるように容器を配置した場合の正面図。図3(b):前記二等分線を鉛直線に対して15度傾けた場合の正面図。図3(c):前記二等分線を鉛直線に対して30度傾けた場合の正面図。図3(d):前記二等分線を鉛直線に対して45度傾けた場合の正面図。 図4は従来の容器に係り、図4(a)はその斜視図、図4(b)は断面説明図である。 図5は従来の容器に係り、図5(a)〜図5(d)は次の図面である。図5(a):蓋材の角部を挟む二辺の成す角を二等分する線を鉛直線とし、かつ、前記角部が下方となるように容器を配置した場合の正面図。図5(b):前記二等分線を鉛直線に対して15度傾けた場合の正面図。図5(c):前記二等分線を鉛直線に対して30度傾けた場合の正面図。図5(d):前記二等分線を鉛直線に対して45度傾けた場合の正面図。
本発明の容器は、上部を開口部とする容器本体と、この開口部を密封しているシート状蓋材とを必須の構成要素とするものである。
容器本体は、例えば、プラスチックシートを絞り成型して製造することができる。また、プラスチックシートを層構成中に含む積層シートを素材として、これを折り曲げたり、接着して製造することもできる。
容器本体の開口部は任意の形状でよいが、後述する蓋材の形状に対応して、互いに交差する方向に延びる直線状の二辺を有し、かつ、この二辺が交差する交点の周辺に角部を有していることが望ましい。例えば、正方形状、長方形状等である。
また、蓋材はプラスチックシートを層構成中に含む積層シートを素材として構成することができるが、この積層シートは、その層構成中にガスバリア層を含むことが望ましい。
例えば、金属箔、金属蒸着層、あるいは、酸化アルミニウム等の無機蒸着層である。
また、この蓋材を、外側シートと内側シートとの二層を積層して、しかも、その一部の領域で剥離可能とし、他の領域で剥離困難とした素材で構成することも可能である。これら剥離可能な領域と剥離困難な領域の機能については後述する。
次に、蓋材の形状は、互いに交差する方向に延びる直線状の二辺を有し、かつ、この二辺が交差する交点の周辺に角部を有するものである必要がある。代表的には正方形状、長方形状等である。なお、蓋材は、前記交点を有する形状である必要はなく、例えば、この交点を面取りして丸めた略正方形あるいは略長方形の形状であってもよい。また、この交点から蓋材の外側に延出したタブを有する略正方形状あるいは略長方形状であってもよい。
いずれの形状であっても、二辺が交差する交点周辺の角部の近傍に、湯切り部を備えている必要がある。この湯切り部は容器内部に注ぎ込んだ熱湯を排出するためのもので、内容物を容器内部に残したまま熱湯を排出するため、多数の湯切り用小孔の集合で構成されている必要がある。
そして、これら多数の湯切り用小孔は、熱湯を排出するため容器を適切な方法で傾けた際に、最も低い位置に位置する湯切り用小孔が1個又は2個であるように配列されていることが重要である。具体的には、前記二辺の成す角を二等分する線を鉛直線とし、かつ、前記角部が下方となるようにこの蓋材を配置したとき、多数の前記湯切り用小孔のうち、最も低い位置に位置する湯切り用小孔が1個又は2個である必要がある。
このように容器を適切な方法で傾けた場合には、最も低い位置に位置する湯切り用小孔の数に拘わりなく、適正な量の湯残りを容器内部に残して、他の熱湯を排出することができる。一方、容器を不適切な方法で傾けた場合、すなわち、前記二辺の成す角を二等分する線が鉛直線から左右方向に傾くように容器を傾けた場合には、左右方向の傾斜角度が大きくなるほど、また、最も低い位置に位置する湯切り用小孔の数が多くなるほど、容器内部に残る湯残りの量は減少する。本発明においては、最も低い位置に位置する湯切り用小孔が1個又は2個であるため、このように不適切な方法で傾けた場合であっても、十分な量の湯残りを容器内部に残すことができるのである。
なお、前記湯切り用小孔は、前記二辺のそれぞれに沿って配列していることが望ましい。この場合には、左右方向の傾斜角度を大きくしても、例えば、前記二辺のうち一方の辺が水平となるように傾けた場合であっても、十分な量の湯残りを容器内部に残すことができる。
次に、図面を参照して、本発明の具体例を説明する。図1(a)及び(b)に示すように、この容器は容器本体1とシート状蓋材2とで構成されている。容器本体1の上部には開口部を有し、その周囲にはフランジが設けられている。そして、シート状蓋材2はこのフランジにヒートシールされており、こうして容器本体1の上部開口部を密封している。
容器本体1の上部開口部の形状は略正方形状で、その4つの頂点を面取りして丸めてある。また、蓋材2の形状も略正方形状で、その4つの頂点を面取りして丸めてある。なお、図中、2x,2yは、蓋材2の外形を構成する二辺を示す符号であり、2Aは、この二辺2x,2yが交差する交点2A’の周辺に位置する角部を示す符号である。
そして、図1(b)に示すように、この蓋材2は、互いに積層されている外側シート21と内側シート23とで構成されており、しかも、その一部の領域で剥離層22を介して外側シート21と内側シート23とが積層されている。この剥離層22が存在する領域が剥離可能な領域2bであり、剥離層22が存在せず、外側シート21と内側シート23とが強固に接着されている領域が剥離困難な領域2aである(図1(a)参照)。そして、この剥離可能な領域2bと剥離困難な領域2aとの境界には、外側シート21を切断可能とする切断予定線2cが設けられている。この切断予定線2cは、外側シート21を貫通する実線で構成されていてもよいが、破線状のミシン目で構成されていてもよい。
そして、図1(a)及び図1(b)から分かるように、剥離可能な領域2bは前記角部2Aに接続して設けられており、この剥離可能な領域2bの内部であって、角部2Aの近傍に湯切り部が配置されている。この湯切り部は、多数の湯切り用小孔2dを配列したその集合で構成されている。
これら湯切り用小孔2dの径は2〜10mmの範囲にあることが望ましい。2mmより径が小さいと、熱湯の排出速度が遅くなり、実用的とはいえない。一方、10mmより径が大きいと、熱湯と共に内容物が容器から流出するおそれがある。
また、湯切り用小孔2d同士は、1.5〜20.0mmの距離を開けて配列することが望ましい。湯切り用小孔2dと湯切り用小孔2dとの間がこれより短いと、熱湯を排出する際に破れて湯切り用小孔2dと湯切り用小孔2dとが繋がり、こうして大きくなった孔から内容物が流出することがある。また、これより長いと、熱湯を排出する際に、左右方向に傾くように容器を傾けた場合、十分な量の湯残りを容器内に残すことができない場合がある。
湯切り用小孔2dの数は任意でよいが、その径、湯切り用小孔2dと湯切り用小孔2dとの距離等を考慮して、適切な排出速度となるように決定することが望ましい。この例では、湯切り用小孔2d〜2dの7個である。
この例では、湯切り用小孔2dは下側シート23を貫通する小さい孔として設けられているが、この湯切り用小孔2dの外形を構成する切り取り線を下側シート23に設けて構成してもよい。この場合には、剥離可能な領域2bの外側シート21を剥離したとき、この切り取り線で下側シート23が切断されて、その内部が上側シート21と共に除去される。そして、この切断と除去によって下側シート23を貫通する湯切り用小孔2dが形成される。いずれにしても、蓋材2は、剥離可能な領域2bの外側シート21を剥離したとき、下側シート23に湯切り用小孔2dが形成されていれば十分である。
次に、これら7個の湯切り用小孔2d〜2dのうち、角部2Aにもっとも近い位置に配置されているものは、湯切り用小孔2dと湯切り用小孔2dであり、図2に示すように、前記二辺2x,2yの成す角を二等分する線2zを鉛直線とし、かつ、前記角部2Aが下方となるようにこの容器を傾けたとき、最も低い位置に位置する湯切り用小孔は、湯切り用小孔2d,2dの2個である。そして、このように傾けて熱湯を排出するとき、容器内部に残る湯残りの水位は、この湯切り用小孔2d,2dの高さ、すなわち、容器本体の上部開口部の端部1aと蓋材2のこれら湯切り用小孔2d,2dとの距離mによって決定されるから、その距離mは、熱湯排出後に容器内に残る湯残りの量を考慮して、10〜80mmとすることが必要である。望ましくは、10〜30mmである。
また、これら湯切り用小孔2d〜2dのうち、湯切り用小孔2d,2dは蓋材2の辺2yに沿って配列している。すなわち、その配列方向は辺2yと平行である。また、湯切り用小孔2d,2dも蓋材2の辺2xに平行に、すなわち、辺2xに沿って配列している。なお、この例では、湯切り用小孔2d,2dも蓋材2の辺2yに沿って
配列しており、湯切り用小孔2d,2dは辺2xに沿って配列している。
この容器は、次のように使用することができる。すなわち、まず、角部2Aに対向する剥離困難な領域2aの角部において、外側シート21と内側シート23とを含む蓋材2全体を容器本体1から剥離して、上部開口部の一部を露出させ、この上部開口部から熱湯を注ぎ込む。そして、剥離した前記蓋材2を容器本体1の開口部に再び重ねることにより、容器内部を密封する。この密封状態を適切な調理時間維持した後、蓋材2の剥離可能な領域2bにおいて、外側シート21を内側シート23から剥離すると共に、切断予定線2cで切断除去する。このように、剥離可能な領域2bの外側シート21を除去することにより、前記湯切り部(多数の湯切り孔2dの集合)が露出する。そこで、この容器を、角部2Aが下となるように傾けることにより、容器内部の熱湯を排出する。最後に、蓋材2の全領域を容器本体1の開口部から剥離除去することにより、内容物を取り出すことができる。
ところで、容器内部の熱湯を排出する際には、前記角部2Aを下方として、二辺2x,2yの成す角を二等分する線2zが鉛直線に近づくように、左右均等に傾ける方法を採用することが適切である。この場合には、図3(a)に示すように、適切な量の湯残りを容器内部に残して熱湯を排出することができる。また、仮に、前記二等分線2zが鉛直線から左右方向に傾くように容器を傾けた場合であっても、適切な量の湯残りを容器内部に残すことが可能である。図3(b)は前記二等分線2zを鉛直線に対して15度傾けた場合を示し、図3(c)は前記二等分線2zを鉛直線に対して30度傾けた場合を示している。また、図3(d)は45度傾けた場合を示すもので、いずれの場合にも、適切な量の湯残りを容器内に残すことができる。
(実施例)
図1に示すように、容器本体1と蓋材2とで構成される容器を製造した。
容器本体1の高さは55mm、容器本体の上部開口部は略正方形で、4つの頂点を面取りして丸めた形状を有している。この略正方形の互いに対向する辺と辺との距離は126mmである。また、容器本体1は、開口部の周囲にフランジを有しており、このフランジの幅は12mmである。
蓋材2は、図1(a)及び図1(b)に示すように、外側シート21と内側シート23とを接着して積層した略正方形状の積層シートから成るもので、その一部の領域で、外側シート21と内側シート23との間に剥離層22を介在させて、これら、外側シート21と内側シート23とを剥離可能としている。そして、この剥離可能な領域2bと剥離困難な領域2aとの境界に位置には、ミシン目から構成される切断予定線2cが外側シート21に設けられており、剥離可能な領域2bには7個の湯切り用小孔2d〜2dが内側シート23に設けられている。なお、剥離可能な領域2bは、蓋材2を構成する二辺2x、2yが交差する交点2A’周辺の角部2Aに連続する位置に設けられており、湯切り用小孔2d〜2dもこの角部2Aの近傍に配置されている。
湯切り用小孔2d〜2dの配列は、図1(a)に示すとおりである。すなわち、まず、角部2Aにもっとも近い位置に配置されているものは、湯切り用小孔2dと湯切り用小孔2dの2個である。また、これら湯切り用小孔2d〜2dのうち、湯切り用小孔2d,2dは蓋材2の辺2yに沿って配列しており、湯切り用小孔2d,2dも蓋材2の辺2xに沿って配列している。また、湯切り用小孔2d,2dも蓋材2の辺2yに沿って配列しており、湯切り用小孔2d,2dは辺2xに沿って配列している。
湯切り用小孔2d〜2dの径は6mm、湯切り用小孔2d〜2d同士は12mmの距離を置いて配列されている。また、容器本体1の上部開口部の端部1aと前記湯切り用小孔2d,2dとの距離mは60mmである。
そして、この容器に即席めん100gを収容して密封し、次に、剥離困難な領域2aを剥離して、十分な量の熱湯を注ぎ込んだ後、前記領域2aを重ねて密封した。次に、剥離可能な領域2bの外側シート21を剥離して、湯切り用小孔2d〜2dを露出させ、図2(a)に示すように、二辺2x、2yの成す角を二等分する線2zが鉛直線に一致し、かつ、前記角部2Aが下方となるようにこの容器を傾けて、熱湯を排出した。
次に、図2(b)に示すように、この容器を左右方向に傾け、前記二等分線2zが鉛直線に対して15度となるように配置して、容器から排出する熱湯の量を測定したところ、排出される熱湯は0mLであった。この結果、前記二等分線2zが鉛直線に対して0度となる位置から15度となる位置まで左右方向に傾けても、まったく熱湯は排出されず、したがって、容器を、前記二等分線2zが鉛直線に一致するように左右対称に傾けた場合と、二等分線2zが鉛直線に対して15度となる場合では、排出される熱湯の量が同じであり、容器内部に残る湯残りの量も同じであることが確認できた。
そして、続いて、二等分線2zが鉛直線に対して30度となるように傾けて(図2(c)参照)、排出する熱湯の量を測定し、更に45度となるように傾けて(図2(d)参照)、排出する熱湯の量を測定した。この結果、いずれの場合もまったく熱湯は排出されず、したがって、このように30度あるいは45度となるように傾けて熱湯を排出した場合でも、排出される熱湯の量は二等分線2zが鉛直線に一致するように左右対称に傾けた場合と同じであり、容器内部に残る湯残りの量も同じであることが確認できた。
(比較例)
7個の湯切り用小孔2dの配列が異なるほかは、実施例と同様に比較例の容器を製造した。
この容器の蓋材の湯切り用小孔2dの配列は図4に示すとおりである。すなわち、角部2Aにもっとも近い位置に配置されているものは、4個の湯切り用小孔2dであり、それより角部2Aから遠い位置に3個の湯切り用小孔2dを配列した。湯切り用小孔2dの径、湯切り用小孔2d〜2d同士の距離、容器本体1の上部開口部の端部1aと角部2Aにもっとも近い位置に配置されている4個の湯切り用小孔2dとの間の距離mは実施例と同じである。
そして、実施例と同様に、この容器に即席めん100gを収容して密封し、次に、剥離困難な領域2aを剥離して、十分な量の熱湯を注ぎ込んだ後、前記領域2aを重ねて密封した。次に、剥離可能な領域2bの外側シート21を剥離して、湯切り用小孔2d〜2dを露出させ、図5(a)に示すように、二辺2x、2yの成す角を二等分する線2zが鉛直線に一致し、かつ、前記角部2Aが下方となるようにこの容器を傾けて、熱湯を排出した。
次に、図5(b)に示すように、この容器を左右方向に傾け、前記二等分線2zが鉛直線に対して15度となるように配置して、容器から排出する熱湯の量を測定したところ、排出される熱湯は5mLであった。
続けて、図5(c)に示すように、前記二等分線2zが鉛直線に対して30度となるように配置して、容器から排出する熱湯の量を測定したところ、排出される熱湯は3mLで
あった。すなわち、二等分線2zが鉛直線に一致するように配置した場合と比較すると、8mLの熱湯が多く排出されたことになる。
さらに続いて、図5(d)に示すように、前記二等分線2zが鉛直線に対して45度となるように配置して、容器から排出する熱湯の量を測定したところ、排出される熱湯は2mLであった。すなわち、二等分線2zが鉛直線に一致するように配置した場合と比較すると、10mLの熱湯が多く排出されたことになる。
このように、比較例の容器においては、容器を左右方向に傾けて熱湯を排出した場合には、その左右方向の傾斜角度が大きくなるにつれて、排出される熱湯の量が多くなり、その分、容器内部に残る湯残りの量が減って、この湯残りを適正な量にコントロールすることが困難であることが確認できた。
1:容器本体 1a:容器本体の上部開口部の端部
2:蓋材 21:外側シート 22:剥離層 23:内側シート
2a:剥離困難な領域 2b:剥離可能な領域 2c:切断予定線 2d〜2d:湯切り用小孔
2A:角部 2A’:角部を挟む二辺が交差する交点
2x,2y:角部を挟む二辺 2z:角部を挟む二辺の成す角の二等分線
θ:角部を挟む二辺の成す角の二等分線と、角部を挟む二辺とが成す角

Claims (5)

  1. 上部を開口部とする容器本体と、この開口部を密封しているシート状蓋材とを有する容器であって、
    前記蓋材の外形が、互いに交差する方向に延びる直線状の二辺を有し、かつ、この二辺が交差する交点の周辺に角部を有していると共に、この角部の近傍に湯切り部を備えており、
    前記湯切り部が多数の湯切り用小孔の集合で構成されており、前記二辺の成す角を二等分する線を鉛直線とし、かつ、前記角部が下方となるようにこの容器を配置したとき、多数の前記湯切り用小孔のうち、最も低い位置に位置する湯切り用小孔が1個又は2個であることを特徴とする容器。
  2. 前記湯切り用小孔が、前記二辺のそれぞれに沿って配列していることを特徴とする請求項1に記載の容器。
  3. 最も低い位置に位置する前記湯切り用小孔と、容器開口部の端部との距離が10〜80mmであることを特徴とする請求項1又は2に記載の容器。
  4. 蓋材の外形が略四角形状であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の容器。
  5. 蓋材が、互いに積層されている外側シートと内側シートとで構成されていると共に、少なくともその一部の領域で剥離可能に構成されており、この剥離可能な領域の内側シートに前記湯切り部が配置されていることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の容器。
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