JP7056157B2 - 包装容器の使用方法及び蓋材 - Google Patents

包装容器の使用方法及び蓋材 Download PDF

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Description

本発明は、即席麺等を包装して注湯後に蓋材を閉じる包装容器の使用方法及びそれに用いられる蓋材に関する。
即席麺等の内容物を包装する包装容器は特許文献1に開示される。この包装容器は樹脂成形品の容器本体と、紙層を含む積層体の蓋材とを備えている。容器本体は上面に開口部を有した有底筒状に形成され、開口部の周囲にフランジが形成される。蓋材は易剥離性の熱接着性樹脂層により容器本体の周部のフランジに熱接着され、フランジの外方に突出する開封タブを有している。
上記構成の包装容器において、使用者により摘持される開封タブから蓋材の一部を剥離し、容器本体内に熱湯を注湯した後に蓋材が閉じられる。この時、開封タブを折曲してフランジに掛け、蓋材が閉じられた状態を保持して即席麺等の蒸らし調理が行われる。所定時間が経過して調理が完了すると、蓋材の全体を剥離して容器本体内の内容物を喫食することができる。
また、特許文献2には焼きそば、スパゲティ等を内容物とする湯切りが可能な包装容器が開示される。この包装容器の容器本体は上記特許文献1と同様に形成される。蓋材は層間剥離可能な剥離層を有し、フランジから突出する湯切りタブが開封タブに対向して設けられる。
上記と同様に開封タブから蓋材の一部が剥離され、容器本体内に注湯した後に蓋材が閉じられる。所定時間が経過して湯切りタブを引くと蓋材の一部が剥離層で剥離され、湯切りタブの近傍に複数の湯切り孔が開口して湯切りが行われる。その後、蓋材の全体を剥離して容器本体内の内容物を喫食することができる。
特開2004-142780号公報(第3頁~第7頁、第1図) 特許第4369712号公報(第3頁~第9頁、第1図)
しかしながら、上記従来の包装容器によると、使用者が注湯前に誤って蓋材の全体を剥離すると、注湯後に蓋材を閉じることができないため調理が不十分になる。また、湯切りが必要な内容物の場合は蓋材の全体を剥離すると湯切りができないため調理を完了できない。従って、所望の調理を行うことができない問題があった。
本発明は、注湯前の蓋材の誤剥離を防止して所望の調理を行うことができる包装容器の使用方法及びそれに用いられる蓋材を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、容器本体を覆う被覆部から外方に突出する開封タブを有した蓋材を前記容器本体の周部に熱接着した包装容器を備え、前記蓋材の一部を前記開封タブから剥離して前記容器本体に注湯後に前記蓋材が閉じられる包装容器の使用方法において、前記被覆部から外方に突出するとともに前記開封タブに対して周方向の逆方向に離れて対向配置される一対の規制タブを前記蓋材に設け、下方に折曲された前記規制タブにより注湯前の前記蓋材の剥離を規制したことを特徴としている。
この構成によると、被覆部から外方に突出した規制タブが下方に折曲され、開封タブから蓋材が剥離される。下方に折曲された規制タブは開封タブ側の端部により蓋材の剥離を規制し、該端部で蓋材の剥離が停止されると容器本体内に注湯された後に蓋材が閉じられる。規制タブは調理前に使用者が折曲してもよく、包装時に折曲されていてもよい。
また本発明は上記構成の包装容器の使用方法において、前記被覆部が円形に形成され、前記規制タブの頂部を結ぶ直線が前記被覆部の中心を通らないことを特徴としている。
また本発明は上記構成の包装容器の使用方法において、前記規制タブの頂部を結ぶ直線が前記被覆部の中心に対して前記開封タブから離れた側に配されることを特徴としている。
また本発明は上記構成の包装容器の使用方法において、前記被覆部が略矩形に形成され、前記開封タブが前記被覆部の一のコーナーに配されるとともに前記規制タブが前記開封タブを配した前記コーナーに隣接する直線の2辺に配されることを特徴としている。
また本発明は上記構成の包装容器において、前記蓋材が少なくとも紙層と、アルミニウム箔層と、熱接着性樹脂層とを積層されることを特徴としている。
また本発明は上記構成の包装容器の使用方法において、前記蓋材が層間剥離可能な剥離層を有するとともに、前記被覆部から外方に突出して前記開封タブに対向配置される湯切りタブを設け、前記蓋材の下面から前記剥離層を切断するハーフカットにより、前記湯切りタブと前記被覆部との間を仕切る切取り線と、複数の湯切り孔とが形成されることを特徴としている。
また本発明は上記構成の包装容器の使用方法において、前記規制タブの前記開封タブ側の端部を結ぶ線上に剥離停止線が印刷されることを特徴としている。
また本発明は上記構成の包装容器の使用方法において、前記包装容器がシュリンク包装されるシュリンクフィルムを備え、前記シュリンクフィルムにより前記規制タブが折曲されることを特徴としている。
また本発明の蓋材は上記各構成の包装容器の使用方法に用いられる。
また本発明は、容器本体の周部に熱接着され、前記容器本体を覆う被覆部から外方に突出する開封タブから一部を剥離して前記容器本体に注湯後に閉じられる蓋材において、前記被覆部から外方に突出するとともに前記開封タブに対して周方向の逆方向に離れて対向配置される一対の規制タブを備え、下方に折曲される前記規制タブにより注湯前の剥離が規制されることを特徴としている。
また本発明は上記構成の蓋材において、前記被覆部が円形に形成され、前記規制タブの頂部を結ぶ直線が前記被覆部の中心に対して前記開封タブから離れた側に配されることを特徴としている。
また本発明は上記構成の蓋材において、前記開封タブの頂部を通る前記被覆部の中心線に対して前記規制タブが対称に配されることを特徴としている。
また本発明は上記構成の蓋材において、前記被覆部が略矩形に形成され、前記開封タブが前記被覆部の一のコーナーに配されるとともに前記規制タブが前記開封タブを配した前記コーナーに隣接する直線状の2辺に配されることを特徴としている。
本発明によると、蓋材の被覆部から外方に突出した規制タブを下方に折曲することにより蓋材の剥離が規制される。このため、注湯前の蓋材の全体を剥離する誤剥離を防止し、所望の調理を行うことができる。
本発明の第1実施形態の包装容器を示す斜視図 本発明の第1実施形態の包装容器を示す縦断面図 本発明の第1実施形態の包装容器を示す上面図 本発明の第1実施形態の包装容器の蓋材の層構成を示す図 本発明の第1実施形態の包装容器の蓋材の他の層構成を示す図 本発明の第1実施形態の包装容器の蓋材を剥離した状態を示す斜視図 本発明の第1実施形態の包装容器をシュリンク包装した状態を示す縦断面図 本発明の第2実施形態の包装容器を示す上面図 本発明の第3実施形態の包装容器を示す上面図 本発明の第3実施形態の包装容器の蓋材の層構成を示す図
<第1実施形態>
以下に図面を参照して本発明の実施形態を説明する。図1は第1実施形態の包装容器1の斜視図を示している。図2は包装容器1の縦断面図を示し、図1の中心線C2上で鉛直に切断したA-A断面を示している。包装容器1は容器本体10及び蓋材20を備え、容器本体10に注湯して調理される即席麺等の内容物を包装する。
容器本体10は発泡ポリスチレン樹脂等の樹脂成形品により、上面に円形の開口部11を有した有底筒状に形成される。容器本体10の上面の周部には開口部11の周縁から水平方向に延びた円環状のフランジ12が設けられる。
蓋材20は熱接着性樹脂層35(図4参照)を下面に有した積層体により形成され、フランジ12上に熱接着される。蓋材20はフランジ12の周縁に沿った円形の被覆部21を有し、被覆部21により容器本体10が覆われる。また、蓋材20には被覆部21から外方に突出する開封タブ22及び一対の規制タブ23が設けられる。
図3は包装容器1の上面図を示している。蓋材20の開封タブ22は被覆部21の周方向の1箇所に突出して設けられる。規制タブ23は両端の点23b、23cで円形の被覆部21に接し、開封タブ22に対して周方向の逆方向に離れて対向配置される。一対の規制タブ23は開封タブ22の頂部22aを通る被覆部21の中心線C1に対して対称に設けられ、開封タブ22から周方向の同じ距離に配される。
規制タブ23の頂部23aを結ぶ直線Lは中心線C1に直交する中心線C2と平行で被覆部21の中心Oを通らない。また、直線Lは中心Oに対して開封タブ22から離れた側に配される。尚、図1及び図2の中心線C2は同一である。
後述するように、規制タブ23は調理前にフランジ12の周縁に沿って下方に折曲される。この時、規制タブ23の折曲線Dは規制タブ23の頂部23aを通る中心線C3に対して略直交する。頂部23aを結ぶ直線Lが中心Oを通らないため、折曲線Dは中心線C1に対して傾斜角θで傾斜する。
また、蓋材20の上面には規制タブ23の開封タブ22側の端部(点23b)を結ぶ線上に剥離停止線25が印刷層32a、36a(図4、図5参照)により形成される。剥離停止線25を規制タブ23の近傍のみに設けてもよい。
図4は蓋材20の層構成を示す断面図である。蓋材20は上面から順に紙層32、アルミニウム箔層33、中間層34、熱接着性樹脂層35を積層して形成される。紙層32は片アート紙、純白ロール紙等から成り、上面には印刷により印刷層32aが設けられる。
アルミニウム箔層33はアルミニウム箔により形成され、蓋材20にデッドホールド性を付与する。これにより、蓋材20は開封により持ち上げられた状態と、再度閉じた際に閉じられた状態とを維持することができる。紙層32とアルミニウム箔層33とはウレタン系接着剤等の接着層38を介して接着される。
中間層34はポリエチレンテレフタレート等のフィルムにより形成される。アルミニウム箔層33と中間層34とはドライラミネートによりアクリル系接着剤等の接着層38を介して接着される。熱接着性樹脂層35はオレフィン系樹脂(エチレン-酢酸ビニル共重合体等)等のフィルムにより形成され、容器本体10に対して易剥離性を有している。アルミニウム箔層33と熱接着性樹脂層35とはドライラミネートによりアクリル系接着剤等の接着層38を介して接着される。
また、図5は蓋材20の他の層構成を示す断面図である。蓋材20は上面から順に保護層36、紙層32、中間層34、アルミニウム箔層33、熱接着性樹脂層35を積層して形成される。保護層36はポリエチレンテレフタレート等のフィルムにより形成され、紙層32を保護する。保護層36の下面には印刷により印刷層36aが設けられる。
紙層32は図4と同様の材料により形成され、ドライラミネートによりアクリル系接着剤等の接着層38を介して保護層36に接着される。中間層34はポリエチレン樹脂等により形成される。アルミニウム箔層33は図4と同様に形成される。熱接着性樹脂層35はオレフィン系樹脂等により形成される。中間層34及び熱接着性樹脂層35はアルミニウム箔層33上に押出し法により形成され、紙層32は中間層34に熱接着される。
上記構成の包装容器1において、使用者により規制タブ23が折曲線D上で下方に折曲され、図6に示すように蓋材20がフランジ12に対して開封タブ22から剥離される。蓋材20の剥離部分が下方に折曲された規制タブ23の開封タブ22側の端部に到達すると、負荷が増加するため蓋材20の剥離が規制される。このため、使用者は蓋材20が剥離停止線25まで剥離されたことを認識し、蓋材20の剥離を停止する。これにより、開口部11の一部から成る注湯口11aが露出する。
この時、蓋材20は開封タブ22から中心線C1(図3参照)の方向に引き剥がされる。このため、折曲線Dが中心線C1に対して平行であると規制タブ23の全体が持ち上げられ易くなり、規制タブ23による負荷の増加が小さい。本実施形態は直線L(図3参照)が中心Oを通らず折曲線Dが中心線C1に対して傾斜するため、規制タブ23により負荷を大きく増加させることができる。これにより、規制タブ23によって確実に蓋材20の剥離を規制することができる。
次に、必要に応じて粉末スープや具材等を収納する包装袋(不図示)が注湯口11aを介して容器本体10から取り出される。粉末スープ等が容器本体10内に投入されると注湯口11aから容器本体10内に熱湯が注湯され、開封タブ22をフランジ12に掛けて蓋材20が再度閉じられる。これにより、蓋材20が閉じられた状態を保持して即席麺等の蒸らし調理が行われる。所定時間が経過して調理が完了すると、開封タブ22から蓋材20の全体を剥離して容器本体10内の内容物を喫食することができる。
直線L(図3参照)が中心Oに対して開封タブ22から離れた側に配されるため、注湯口11aを広く形成できる。これにより、包装袋の取り出しや注湯を容易に行うことができる。
尚、図7に示すように、包装容器1をシュリンクフィルム5によりシュリンク包装してもよい。これにより、包装時に規制タブ23がシュリンクフィルム5により下方に折曲される。従って、調理前に規制タブ23を折曲する使用者の手間を省くことができる。
本実施形態によると、蓋材20の被覆部21から外方に突出した規制タブ23を下方に折曲することにより蓋材20の剥離が規制される。このため、注湯前の蓋材20の全体を剥離する誤剥離を防止し、所望の調理を行うことができる。
また、規制タブ23の頂部23aを結ぶ直線Lが円形の被覆部21の中心Oを通らないので、蓋材20の引き剥がし方向の中心線C1に対して切断線Dが傾斜する。このため、規制タブ23の開封タブ22側の端部で剥離時の負荷の増加を大きくできる。従って、蓋材20の剥離を規制タブ23により確実に規制することができる。
また、円形の被覆部21の中心線C1に対して規制タブ23が対称に配されるので、開封タブ22から剥離される蓋材20が一対の規制タブ23に同時に到達する。これにより、蓋材20の剥離時の規制タブ23による負荷の増加をより大きくできる。
また、直線Lが被覆部21の中心Oに対して開封タブ22から離れた側に配されるので、注湯口11aを広く形成できる。これにより、粉末スープ等の包装袋の取り出しや熱湯の注湯を容易に行うことができ、包装容器1の利便性を向上することができる。
また、蓋材20が紙層32と、アルミニウム箔層33と、熱接着性樹脂層35とを有するので、規制タブ23の折曲状態を保持できる蓋材20を容易に実現することができる。
また、規制タブ23の開封タブ22側の端部を結ぶ線上に剥離停止線25が印刷されるので、規制タブ23の規制により蓋材20を剥離停止線25まで容易に剥離することができる。
また、包装容器1をシュリンク包装するシュリンクフィルム5により規制タブ23が下方に折曲されると、調理前に規制タブ23を折曲する使用者の手間を省くことができる。従って、包装容器1の利便性を向上することができる。
<第2実施形態>
次に、図8は第2実施形態の包装容器1の上面図を示している。説明の便宜上、前述の図1~図7に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は規制タブ23の配置が第1実施形態と異なっている。その他の部分は第1実施形態と同様である。
蓋材20の円形の被覆部21から外方に突出する一対の規制タブ23は開封タブ22に対して周方向の逆方向に離れて対向配置される。一対の規制タブ23は開封タブ22の頂部22aを通る中心線C1に対して対称に配され、開封タブ22から周方向の同じ距離に配される。
規制タブ23の頂部23aを結ぶ直線Lは中心線C1に直交する中心線C2と平行で被覆部21の中心Oを通らず、中心Oに対して開封タブ22に近い側に配される。直線Lが中心Oを通らないため、折曲線Dは中心線C1に対して傾斜角θで傾斜する。
これにより、第1実施形態と同様に、注湯前の蓋材20の全体を剥離する誤剥離を防止し、所望の調理を行うことができる。
また、規制タブ23の頂部23aを結ぶ直線Lが被覆部21の中心Oを通らないため、蓋材20の引き剥がし方向の中心線C1に対して切断線Dが傾斜する。このため、規制タブ23の開封タブ22側の端部で剥離時の負荷の増加を大きくできる。従って、蓋材20の剥離を規制タブ23により確実に規制することができる。
本実施形態において、包装容器1をシュリンクフィルム5(図7参照)によりシュリンク包装してもよい。
<第3実施形態>
次に、図9は第3実施形態の包装容器1の上面図を示している。説明の便宜上、前述の図1~図7に示す第1実施形態と同様の部分には同一の符号を付している。本実施形態は焼きそば、スパゲティ等の注湯後に湯切りが必要な内容物を包装し、蓋材20に湯切りタブ24が設けられる。その他の部分は第1実施形態と同様である。
容器本体10のフランジ12の外縁は各コーナーが曲線状の上面視略矩形に形成される。蓋材20はフランジ12の周縁に沿った略矩形の被覆部21を有している。また、蓋材20には被覆部21から外方に突出する開封タブ22、一対の規制タブ23及び湯切りタブ24が設けられる。
開封タブ22は被覆部21の一のコーナー21aに設けられる。湯切りタブ24は被覆部21の開封タブ22に対向するコーナー21bに設けられる。被覆部21のコーナー21a、21b間の対向する2つのコーナー21cはフランジ12に沿った曲線状に形成される。
一対の規制タブ23は開封タブ22に対して周方向の逆方向に離れて対向配置され、開封タブ22を設けたコーナー21aに隣接する直線の2辺にそれぞれ設けられる。また、規制タブ23はコーナー21aに隣接する2辺間の角の二等分線から成る対称線Eに対して対称に設けられ、開封タブ22から周方向の同じ距離に配される。このため、フランジ12の周縁に沿って下方に折曲される規制タブ23の折曲線Dは蓋材20が引き剥がされる方向の対称線Eに対して45°傾斜する。
蓋材20の上面には規制タブ23の開封タブ22側の端部を結ぶ線上に剥離停止線25が印刷層36a(図10参照)により形成される。
蓋材20の湯切りタブ24の近傍にはハーフカットH(図10参照)により切取り線26、切取り線28及び複数の湯切り孔27が形成される。切取り線28は蓋材20の上面に設けたハーフカットHにより形成され、コーナー21bに隣接する2辺を横断する。
切取り線26は蓋材20の下面に設けたハーフカットHによりフランジ12のコーナーの外縁に沿って形成され、被覆部21と湯切りタブ24との間を仕切る。湯切り孔27は蓋材20の下面に設けたハーフカットHにより環状に形成され、フランジ12よりも内側に配される。
図10は蓋材20の層構成を示す断面図である。蓋材20は上面から順に保護層36、紙層32、剥離層37、中間層34、アルミニウム箔層33、熱接着性樹脂層35を積層して形成される。保護層36、紙層32、中間層34、アルミニウム箔層33及び熱接着性樹脂層35は前述の図5と同様に形成される。
剥離層37は剥離ニス等により形成され、ドライラミネートにより紙層32と中間層34とを接着する。蓋材20は剥離層37によって紙層32と中間層34との間で層間剥離可能に形成される。
切取り線28は蓋材20の上面から剥離層37を切断するハーフカットHにより形成される。切取り線26及び湯切り孔27は蓋材20の下面から剥離層37を切断するハーフカットHにより形成される。
上記構成の包装容器1において、使用者により規制タブ23が折曲線D上で下方に折曲され、蓋材20がフランジ12に対して開封タブ22から剥離される。蓋材20の剥離部分が下方に折曲された規制タブ23の開封タブ22側の端部に到達すると、負荷が増加して蓋材20の剥離が停止される。これにより、注湯口11aが露出する。
この時、蓋材20は開封タブ22から対称線Eの方向に引き剥がされる。折曲線Dが対称線Eに対して傾斜するため、規制タブ23によって確実に蓋材20の剥離を規制することができる。
次に、ソース等を収納する包装袋(不図示)が注湯口11aを介して容器本体10から取り出される。注湯口11aから容器本体10内に熱湯が注湯されると、開封タブ22をフランジ12に掛けて蓋材20が再度閉じられる。これにより、蓋材20が閉じられた状態を保持して焼きそば等の蒸らし調理が行われる。
所定時間が経過して調理が完了すると、湯切りタブ24が摘持して引かれ、蓋材20の切取り線26と切取り線28との間が層間剥離される。この時、蓋材20の剥離層37よりも下層がフランジ12に接着された状態で剥離層37よりも上層が切り取られ、湯切り孔27の内側が上層とともに切り取られる。これにより、湯切り孔27が開口し、湯切り孔27を介して容器本体10の湯切りが行われる。湯切りが終了すると開封タブ22から蓋材20の全体が剥離され、容器本体10内にソース等を投入して内容物を喫食することができる。
尚、切取り線28を省き、剥離層37で層間剥離した上層が蓋材20に残存した状態で湯切りが行われるようにしてもよい。また、包装容器1をシュリンクフィルム5(図7参照)によりシュリンク包装してもよい。
本実施形態によると、第1実施形態と同様に注湯前の蓋材20の全体を剥離する誤剥離を防止し、所望の調理を行うことができる。
また、開封タブ22が略矩形の被覆部21のコーナー21aに配され、規制タブ23が開封タブ22を配したコーナー21aに隣接する直線の2辺に配される。これにより、蓋材20が引き剥がされる方向(対称線E)に対して折曲線Dが傾斜し、規制タブ23の開封タブ22側の端部で剥離時の負荷の増加を大きくできる。従って、蓋材20の剥離を規制タブ23により確実に規制することができる。
また、蓋材20が層間剥離可能な剥離層37を有し、蓋材20の下面から剥離層37を切断するハーフカットHにより切取り線26及び湯切り孔27が形成される。これにより、注湯後に容器本体10の湯切りが行われる。このため、規制タブ23によって注湯前の蓋材20の全体を剥離する誤剥離を防止することにより、調理を完了させることができる。
第1~第3実施形態において、上方から見て容器本体10及び被覆部21が円形または略矩形に形成されるが、楕円形や矩形以外の多角形等の他の形状でもよい。
本発明によると、即席麺等を包装して注湯後に蓋材を閉じる包装容器に利用することができる。
1 包装容器
5 シュリンクフィルム
10 容器本体
11 開口部
11a 注湯口
12 フランジ
20 蓋材
21 被覆部
21a、21b、21c コーナー
22 開封タブ
22a 頂部
23 規制タブ
23a 頂部
24 湯切りタブ
25 剥離停止線
26、28 切取り線
27 湯切り孔
32 紙層
32a、36a 印刷層
33 アルミニウム箔層
34 中間層
35 熱接着性樹脂層
36 表面層
37 剥離層
38 接着層
C1、C2、C3 中心線
D 折曲線
E 対称線
H ハーフカット
L 直線
O 中心
θ 傾斜角

Claims (13)

  1. 容器本体を覆う被覆部から外方に突出する開封タブを有した蓋材を前記容器本体の周部に熱接着した包装容器を備え、前記蓋材の一部を前記開封タブから剥離して前記容器本体に注湯後に前記蓋材が閉じられる包装容器の使用方法において、前記被覆部から外方に突出するとともに前記開封タブに対して周方向の逆方向に離れて対向配置される一対の規制タブを前記蓋材に設けるとともに前記蓋材が前記被覆部を横切る剥離停止線を有し、前記規制タブは前記蓋材の前記剥離停止線に対して前記開封タブの反対側の領域のみに配され、下方に折曲された前記規制タブにより注湯前の前記蓋材の剥離を規制したことを特徴とする包装容器の使用方法。
  2. 前記被覆部が円形に形成され、前記規制タブの頂部を結ぶ直線が前記被覆部の中心を通らないことを特徴とする請求項1に記載の包装容器の使用方法。
  3. 前記規制タブの頂部を結ぶ直線が前記被覆部の中心に対して前記開封タブから離れた側に配されることを特徴とする請求項2に記載の包装容器の使用方法。
  4. 前記被覆部が略矩形に形成され、前記開封タブが前記被覆部の一のコーナーに配されるとともに前記規制タブが前記開封タブを配した前記コーナーに隣接する直線の2辺に配されることを特徴とする請求項1に記載の包装容器の使用方法。
  5. 前記蓋材が少なくとも紙層と、アルミニウム箔層と、熱接着性樹脂層とを積層されることを特徴とする請求項1~請求項4のいずれかに記載の包装容器の使用方法。
  6. 前記蓋材が層間剥離可能な剥離層を有するとともに、前記被覆部から外方に突出して前記開封タブに対向配置される湯切りタブを設け、前記蓋材の下面から前記剥離層を切断するハーフカットにより、前記湯切りタブと前記被覆部との間を仕切る切取り線と複数の湯切り孔とが形成されることを特徴とする請求項1~請求項5のいずれかに記載の包装容器の使用方法。
  7. 前記規制タブの前記開封タブ側の端部を結ぶ線上に前記剥離停止線が印刷されることを特徴とする請求項1~請求項6のいずれかに記載の包装容器の使用方法。
  8. 前記包装容器がシュリンク包装されるシュリンクフィルムを備え、前記シュリンクフィルムにより前記規制タブが折曲されることを特徴とする請求項1~請求項7のいずれかに記載の包装容器の使用方法。
  9. 請求項1~請求項8のいずれかに記載の包装容器の使用方法に用いられる蓋材。
  10. 容器本体の周部に熱接着され、前記容器本体を覆う被覆部から外方に突出する開封タブから一部を剥離して前記容器本体に注湯後に閉じられる蓋材において、前記被覆部から外方に突出するとともに前記開封タブに対して周方向の逆方向に離れて対向配置される一対の規制タブと、前記被覆部を横切る剥離停止線とを有し、前記規制タブは前記蓋材の前記剥離停止線に対して前記開封タブの反対側の領域のみに配され、下方に折曲される前記規制タブにより注湯前の剥離が規制されることを特徴とする蓋材。
  11. 前記被覆部が円形に形成され、前記規制タブの頂部を結ぶ直線が前記被覆部の中心に対して前記開封タブから離れた側に配されることを特徴とする請求項10に記載の蓋材。
  12. 前記開封タブの頂部を通る前記被覆部の中心線に対して前記規制タブが対称に配されることを特徴とする請求項11に記載の蓋材。
  13. 前記被覆部が略矩形に形成され、前記開封タブが前記被覆部の一のコーナーに配されるとともに前記規制タブが前記開封タブを配した前記コーナーに隣接する直線の2辺に配されることを特徴とする請求項10に記載の蓋材。
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