以下、添付の図面を参照しながら本発明の一実施形態について説明する。
図1に示すように、一実施形態に係る乗物用シートは、例えば、自動車に搭載される車両用シートSとして構成されており、シートバックS1やシートクッションS2、アームレストR等を備えている。なお、本明細書において、前後、左右、上下は、車両用シートSに座った者から見た、前後、左右、上下に対応している。
車両用シートSには、骨格を構成する金属製のシートフレームSFが内蔵されている。車両用シートSは、シートフレームSFに、ウレタンフォーム等のクッション材からなるパッド材と、皮革や布地等からなる表皮材を被せることで構成されている。シートフレームSFは、当該シートフレームSFの左右のフレームを構成するサイドフレームとして、シートバックS1のサイドフレームS11を有している。
アームレストRは、シートバックS1の左側に配置され、シートフレームSFの一部を構成するサイドフレームS11に設けられたワンウェイクラッチ1のシャフト20(図3参照)に固定されている。アームレストRは、ワンウェイクラッチ1のシャフト20とともにサイドフレームS11に対して回動動作可能である。
詳しくは、図2(a)に示すように、アームレストRは、先端が前を向く引出状態(位置A)と、先端が上を向く収納状態(位置C)との間で回動動作可能である。アームレストRは、引出状態から収納状態へ向けて動かす収納操作時において、引出状態から収納状態へ向けての所定角度範囲(位置Aから位置Bに向けての範囲)では、ワンウェイクラッチ1によって、一方向、具体的には、下方向への回動が規制されるロック状態となっている。補足すると、アームレストRは、ロック状態では、上に回動させることはできるが、下に回動させることはできないようになっている。また、アームレストRは、収納操作時において、位置Bから位置Cに向けての範囲では、双方向、具体的には、上下方向への回動が許容されるアンロック状態となっている。
また、図2(b)に示すように、アームレストRは、収納状態(位置C)から引出状態(位置A)に向けて動かす引出操作時には、上下方向への回動が許容されるアンロック状態となっている。そして、アームレストRは、引出操作時に位置Aまで完全に移動させると、ロック状態に戻るようになっている。
このようにアームレストRは、ワンウェイクラッチ1によって、ロック状態とアンロック状態とに切り替え可能に構成されている。
アームレストRは、図3に示すように、シートフレームSFに対して回動可能な回動フレームとしてのアームレストフレームRFを備えている。図示はしないが、アームレストRは、アームレストフレームRFを皮革や布地等からなる表皮材で覆い、アームレストフレームRFと表皮材との間の隙間に発泡ポリウレタン等の発泡樹脂を注入することで構成されている。アームレストフレームRFは、長尺状のメインフレーム100と、メインフレーム100を介してワンウェイクラッチ1のシャフト20に固定される補強フレーム200とを備えている。
メインフレーム100は、アームレストRの骨格を構成する部材であり、金属板を板金加工することにより形成されている。詳しくは、メインフレーム100は、長尺状の板状部材の周縁部を左側(シートフレームSFとは反対側)に向けて折り曲げ、さらに折り曲げた部分の先端を内側に向けて略円弧状に屈曲させたような断面形状を有している(図6参照)。
なお、以下では、メインフレーム100(アームレストR)の長手方向の端部のうち、アームレストRの回動中心RCに近い方の端部を基端部RBといい、回動中心RCから遠い方の端部を先端部RAというものとする。また、以下では、メインフレーム100(アームレストR)の長手方向を単に「長手方向」といい、当該長手方向および左右方向に直交するメインフレーム100の短手方向を「幅方向」というものとする。
メインフレーム100は、長尺状の第1ベース部110と、第1ベース部110の幅方向の一端から左側に延びる第1側壁部120と、第1ベース部110の幅方向の他端から左側に延びる第3側壁部130とを主に有している。
図4に示すように、第1ベース部110の基端部RBには、挿通穴111と貫通穴112が形成されている。詳しくは、第1ベース部110の基端部RBには、右側(シートフレームSF側)に向けて凹む凹部113が形成されており、挿通穴111および貫通穴112は、凹部113の底部分に形成されている。凹部113は、アームレストRの回動軸線RLが延びる方向、つまり、左右方向から見て、回動中心RCを中心とした略円形状に形成されている。
挿通穴111は、ワンウェイクラッチ1のシャフト20をアームレストフレームRFに固定するためのボルト90(図3参照)が挿通される穴である。挿通穴111は、凹部113の底部分の略中央に配置され、回動中心RCを中心とした略円形状に形成されている。
貫通穴112は、シャフト20の凸部21Aが通る穴である。貫通穴112は、シャフト20の複数の凸部21Aに対応して複数、具体的には、4つ設けられており、それぞれが回動中心RCを中心とした略円弧状に形成されている。4つの貫通穴112は、挿通穴111の周囲の回動中心RCを中心とした円周上に略等間隔に配置されている。
また、図5に示すように、第1ベース部110には、複数の肉抜き穴114が、長手方向に並んで設けられている。複数の肉抜き穴114は、第1肉抜き穴114Aと、第2肉抜き穴114Bとを含んでいる。
第1肉抜き穴114Aは、複数の肉抜き穴114のうち先端部RAの最も近くに設けられた穴であり、長手方向に長い略長円形状に形成されている。詳しくは、第1肉抜き穴114Aは、第1ベース部110の先端部RAに設けられており、第1ベース部110の長手方向の全長の略1/3程度の長さで先端部RAから基端部RBに向けて長く延びるように形成されている。
第2肉抜き穴114Bは、第1肉抜き穴114Aと回動中心RCの間に設けられた穴であり、第1肉抜き穴114Aよりも小さい略円形状に形成されている。第2肉抜き穴114Bの幅方向の長さ(直径)は、第1肉抜き穴114Aの幅方向の長さと略同じである。第2肉抜き穴114Bは、長手方向に並んで複数形成されている。詳しくは、第1ベース部110の長手方向の略中央部には、左側に向けて凸となる長手方向に長い略長円形状の凸部115が形成されており、第2肉抜き穴114Bは、凸部115上で長手方向に並んで形成されている。隣り合って配置された2つの肉抜き穴114の間の部分は、第1ベース部110の幅方向の一端部と他端部とをつなぐように幅方向に延びる補強部116となっている。
図3に示すように、第1ベース部110は、基端部RB側の部分である第1部位110Aと、先端部RA側の部分である第3部位110Cと、第1部位110Aと第3部位110Cの間の部分である第2部位110Bとを有している。そして、第1部位110Aは、回動軸線RLに対して略直交するように設けられている。また、第2部位110Bは、第1部位110Aの先端部RA側の端から第1屈曲部110Dで左側に屈曲し、先端部RAに近づくにつれて左側に向かうように延びている。また、第3部位110Cは、第2部位110Bの先端部RA側の端から第2屈曲部110Eで右側に屈曲し、第1部位110Aと略平行となるように延びている。
図5に示すように、第1部位110Aと第2部位110B、および、第2部位110Bと第3部位110Cは、それぞれ、肉抜き穴114が形成されていない部分で屈曲している。言い換えると、第1屈曲部110Dおよび第2屈曲部110Eは、それぞれ、長手方向において、肉抜き穴114が形成されていない部分に形成されている。具体的には、第1屈曲部110Dは、凸部115と後述するストッパ部300との間に形成されている。また、第2屈曲部110Eは、第1肉抜き穴114Aの最も近くに配置された第2肉抜き穴114Bと、当該第2肉抜き穴114Bに隣接して配置された第2肉抜き穴114Bの間(図5の左から1番目に配置された第2肉抜き穴114Bと、左から2番目に配置された第2肉抜き穴114Bの間)に形成された補強部116に形成されている。
図4に示すように、補強フレーム200は、メインフレーム100を補強するための部材であり、メインフレーム100と同様に、金属板を板金加工することにより形成されている。詳しくは、補強フレーム200は、板状部材の幅方向の両端部を左側に向けて折り曲げたような断面形状を有している。補強フレーム200は、メインフレーム100を構成する板状部材よりも厚い板厚の板状部材から形成されている。一例として、補強フレーム200の板厚は、メインフレーム100の板厚のおよそ1.5倍である。
補強フレーム200は、第2ベース部210と、第2ベース部210の幅方向の一端から左側に延びている第2側壁部220と、第2ベース部210の幅方向の他端から左側に延びている第4側壁部230とを主に有している。
第2ベース部210には、挿通穴211と係合穴212が形成されている。詳しくは、第2ベース部210には、左側に向けて凸となる凸部213が形成されており、挿通穴211および係合穴212は、この凸部213に形成されている。
挿通穴211は、ボルト90(図3参照)が挿通される穴である。挿通穴211は、凸部213の略中央に配置され、回動中心RCを中心とした略円形状に形成されている。挿通穴211の周縁部は、右側に突出するフランジ部211Aとなっている(図6参照)。
係合穴212は、シャフト20の凸部21Aが係合する穴である。係合穴212は、シャフト20の複数の凸部21Aに対応して複数、具体的には、4つ設けられており、それぞれが回動中心RCを中心とした略円弧状に形成されている。4つの係合穴212は、左右方向から見て、メインフレーム100の貫通穴112と重なるように、挿通穴211の周囲の回動中心RCを中心とした円周上に略等間隔に配置されている。
凸部213は、左右方向から見て、メインフレーム100の凹部113と略重なるような大きさで、回動中心RCを中心とした略円形状に形成されている。凸部213は、第2ベース部210と左側にずれて配置された第1部位213Aと、略円形の第1部位213Aの周縁部と第2ベース部210とを連結する第2部位213Bとを有している。第1部位213Aは、第2ベース部210と平行に形成されている。また、第2部位213Bの長手方向両側の端には、第2部位213Bおよび第2ベース部210から左側に向けて突出するとともに、長手方向に延びる補強部213Cが形成されている。
図5に示すように、補強フレーム200は、複数の肉抜き穴114よりも基端部RBの近くでメインフレーム100に重なって設けられている。詳しくは、図6および図7に示すように、補強フレーム200は、第2ベース部210が第1ベース部110を挟んでワンウェイクラッチ1のブラケット10(シートフレームSF)とは反対側で第1ベース部110に重なって設けられている。また、補強フレーム200は、第2側壁部220が第1側壁部120の幅方向内側で第1側壁部120に重なって設けられており、また、第4側壁部230が第3側壁部130の幅方向内側で第3側壁部130に重なって設けられている。
図5および図7に示すように、補強フレーム200とメインフレーム100は、第1連結部C1および第2連結部C2で互いに連結されている。図7に示すように、第1連結部C1は、メインフレーム100に形成される第1折り返し部140と、補強フレーム200に形成される第2折り返し部240とが重なった部分である。また、第2連結部C2は、メインフレーム100に形成される第3折り返し部150と、補強フレーム200に形成される第4折り返し部250とが重なった部分である
第1折り返し部140は、第1側壁部120の端から延びて先端が第1ベース部110を向くように折り返された部分であり、第3折り返し部150は、第3側壁部130の端から延びて先端が第1ベース部110を向くように折り返された部分である。また、第2折り返し部240は、第2側壁部220の端から延びて先端が第2ベース部210を向くように折り返されて第1折り返し部140に重なる部分であり、第4折り返し部250は、第4側壁部230の端から延びて先端が第2ベース部210を向くように折り返されて第3折り返し部150に重なる部分である。
ここで、メインフレーム100と補強フレーム200の連結について説明する。
メインフレーム100は、補強フレーム200と連結される前の状態で、第1側壁部120の端の一部から左方向に突出するように延びる第1延出部121と、第3側壁部130の端の一部から左方向に突出するように延びる第3延出部131とを有している。また、補強フレーム200は、メインフレーム100と連結される前の状態で、第2側壁部220の端の一部から左方向に突出するように延びる第2延出部221と、第4側壁部230の端の一部から左方向に突出するように延びる第4延出部231とを有している。
メインフレーム100と補強フレーム200を連結する際には、まず、第2延出部221が第1延出部121の幅方向内側に重なり、かつ、第4延出部231が第3延出部131の幅方向内側に重なるように、補強フレーム200をメインフレーム100の内側に重ねて配置する。そして、重なった延出部121,221を、先端が第2ベース部210を向くように幅方向内側さらに右側に屈曲させて第1連結部C1を形成するとともに、重なった延出部131,231を、先端が第2ベース部210を向くように幅方向内側さらに右側に屈曲させて第2連結部C2を形成する。これにより、メインフレーム100と補強フレーム200が連結部C1,C2で連結される。
第1連結部C1および第2連結部C2は、断面視略円弧状に屈曲している。これにより、第1連結部C1は、当該第1連結部C1の先端C11と、第1側壁部120および第2側壁部220のうち第1連結部C1の先端C11に近い方、具体的には、幅方向内側に位置する第2側壁部220との間に隙間C12を有している。同様に、第2連結部C2は、当該第2連結部C2の先端C21と、第3側壁部130および第4側壁部230のうち第2連結部C2の先端C21に近い方、具体的には、幅方向内側に位置する第4側壁部230との間に隙間C22を有している。図5に示すように、第1連結部C1と第2連結部C2は、幅方向に対向する位置で幅方向に略対象となるように設けられている。
また、アームレストフレームRFには、サイドフレームS11に固定されたワンウェイクラッチ1のブラケット10(いわばシートフレームSFの一部)に当接してアームレストRの回動範囲を規制するストッパ部300が設けられている。詳しくは、ストッパ部300は、ブラケット10に設けられた第1突出部11C(図3参照)に当接したときにアームレストRの位置Aよりも下方への回動を規制し、ブラケット10に設けられた第2突出部11D(図3参照)に当接したときにアームレストRの位置Cよりも後方への回動を規制するように構成されている。
ストッパ部300は、左右方向から見て、ブラケット10の範囲内に設けられている。詳しくは、ストッパ部300は、ブラケット10の基部11の輪郭の内側に収まるように設けられている。また、ストッパ部300は、長手方向において、回動中心RCと先端部RAの間に設けられている。より詳しくは、ストッパ部300は、凸部213と第1屈曲部110Dの間であって、かつ、第1連結部C1と第2連結部C2の間の位置に設けられている。
図7に示すように、ストッパ部300は、補強フレーム200に形成された第1凸部310と、メインフレーム100に形成された第2凸部320とを有して構成されている。第1凸部310は、第2ベース部210から右側に突出する中空の凸部であり、第2凸部320は、第1ベース部110から右側に突出する中空の凸部である。第1凸部310は、第1ベース部110よりも右側に突出しており、第2凸部320の裏側に形成される凹部321に嵌合している。これにより、ストッパ部300は、第1凸部310と第2凸部320とが重なり合った二重壁構造の凸部として構成されている。このようなストッパ部300は、メインフレーム100と補強フレーム200とを重ね合わせて連結した後に絞り加工をする等して形成することができる。
図8に示すように、ワンウェイクラッチ1は、アームレストRの状態をロック状態とアンロック状態とに切り替えるための機構であり、サイドフレームS11とアームレストRとの間に設けられている(図1参照)。ワンウェイクラッチ1は、ロック状態においては、アームレストRの下方向への回動を規制する一方、上方向への回動を許容し、アンロック状態においては、アームレストRの上下方向への回動を許容するように構成されている。
ワンウェイクラッチ1は、サイドフレームS11に対して固定される固定フレームとしてのブラケット10と、ブラケット10に対して回動可能なシャフト20と、シャフト20の外周面に嵌合するように取り付けられるロックスプリング30と、保持部40と、ボルト90(図3参照)が締結されるナット51と、固定部材52とを主に備えている。
ブラケット10は、シャフト20やロックスプリング30等を収容する部材であり、サイドフレームS11とアームレストフレームRFとの間に配置されている。ブラケット10は、金属板を板金加工することにより形成されており、基部11と、基部11の前後上下の端部から右側に向けて延びる4つの側壁部12A〜12Dとを主に有している。
基部11は、略矩形の板状に形成されており、その略中央部に、シャフト20を挿通させるための孔11Aが形成されている。孔11Aの周縁部は、バーリング加工等により右側に突出するフランジ部11Bとなっている。また、図3に示すように、孔11Aの略前側には、左側(アームレストフレームRF側)に突出する第1突出部11Cが形成され、孔11Aの略後側には、左側に突出する第2突出部11Dが第1突出部11Cとの間で孔11Aを挟むように形成されている。
図8に示すように、側壁部12A〜12Dは、シャフト20やロックスプリング30等を前後上下から覆うように形成されている。ブラケット10は、後側および上下の側壁部12B〜12Dの右側の端部がサイドフレームS11に溶接等により固定されることで、サイドフレームS11に固定されている。
シャフト20は、金属製の略筒状の部材であり、左側の第1部位21が、右側の第2部位22よりも若干小径に形成されて、ブラケット10の孔11Aに挿通可能となっている。ロックスプリング30の軸線方向(回動軸線RLが延びる方向)における第1部位21の左側の端部には、アームレストフレームRFに向けて突出する複数、具体的には、4つの凸部21Aが設けられている。4つの凸部21Aは、回動中心RCを中心とした略円弧状に形成されており、アームレストフレームRFの貫通穴112および係合穴212(図4参照)に対応して、回動中心RCを中心とした円周上に略等間隔に配置されている。
また、第1部位21の左側の端部のうち凸部21Aの間の部分は、図6に示すように、シャフト20の径方向内側に向けて略90°に折り曲げた複数の折曲部21Bとなっている。シャフト20の内側には、ナット51が配置されており、ナット51は、複数の折曲部21Bに溶接等により接合されている。
シャフト20は、4つの凸部21A(図4参照)が、それぞれ、ワッシャ400に形成された貫通穴410とメインフレーム100に形成された貫通穴112を通って、補強フレーム200に形成された係合穴212に係合している。そして、ボルト90を、補強フレーム200の挿通穴211、メインフレーム100の挿通穴111およびワッシャ400を通して、ナット51に締結することで、シャフト20は、アームレストフレームRF(アームレストR)に固定されている。これにより、アームレストフレームRFとシャフト20は、ブラケット10に対して一体で回動可能となっている。なお、図示はしないが、ワッシャ400の貫通穴410は、貫通穴112や係合穴212と同様に、略円弧状に形成され、複数が回動中心RCを中心とした円周上に略等間隔に配置されている。
第2部位22は、左側の端面22Bが、フランジ部11Bの端部に当接可能となっている。これにより、アームレストフレームRFがブラケット10から左の方へ外れるのを抑えることが可能となっている。また、図8に示すように、第2部位22の左側の端面22Aには、当該端面22Aから突出する作用部23と、カム部24が設けられている。
作用部23は、ロックスプリング30の後述する自由端部33をシャフト20の周方向に押圧して、ロックスプリング30を拡径させる押圧面23Aを有している。押圧面23Aは、ロックスプリング30の軸線方向に沿うとともに、周方向に略直交する平面となっている。
カム部24は、シャフト20の端面22Aから作用部23よりも突出するように形成され、作用部23の押圧面23Aに対してシャフト20の周方向に間隔を空けて配置されている。カム部24は、周方向において押圧面23Aに対向する側の面が、シャフト20の端面22Aから離れるにつれて、押圧面23Aに近づくように傾斜するカム面24Aとなっている。
ロックスプリング30は、金属製のコイルバネであり、シャフト20の外周面に嵌合された状態で、ブラケット10の基部11とサイドフレームS11との間に配置されている。ロックスプリング30は、シャフト20の外周面に嵌合されるコイル部31と、固定部材52によってブラケット10に固定される固定端部32と、ブラケット10に固定されない自由端部33とを有している。
コイル部31は、固定端部32から自由端部33に近づくにつれてアームレストRを下方へ回動する向きの巻き方向で巻かれている。これにより、ロックスプリング30は、ロック状態においては、コイル部31でシャフト20を巻き締めることによってアームレストRの下方向への回動を規制する。一方、ロック状態におけるアームレストRの上方向への回動は、シャフト20とコイル部31との摩擦力がコイル部31を緩ませることにより許容される。
固定端部32は、コイル部31の左側の端部からコイル部31の径方向外側に向けて延びている。固定部材52は、金属板を板金加工することにより形成されており、固定端部32に係合可能な断面視略U字状の係合部52Aと、係合部52Aを挟んで設けられた固定部52Bとを有している。固定端部32は、右側から係合部52Aが係合した状態で、固定部52Bが基部11の右側の面に溶接等により固定されることで、ブラケット10に固定されている。
自由端部33は、コイル部31の右側の端部31Aから径方向内側に向けて略半円状に屈曲する屈曲部33Aと、屈曲部33Aから径方向外側に向けて略直線状に延びる被押圧部33Bとを有している。自由端部33は、保持部40に係合していない自然状態であるときには、コイル部31の端部31Aから先端に向かうにつれて、コイル部31から離れるように延びており、保持部40に係合したときには、被押圧部33Bがコイル部31に近づくように若干撓んで配置されている(図10参照)。
保持部40は、ブラケット10の前側の側壁部12Aに設けられている。具体的には、保持部40は、側壁部12Aの右側の端部のうち、上下方向中央部付近を後方および左側に向けて折り曲げることで、ブラケット10に一体に形成されている。保持部40は、側壁部12Aの右側の端部から後方に向けて延びる第1部位40Aと、第1部位40Aの後端の下部から左側に向けて延びる第2部位40Bとを主に有している。そして、図9に示すように、保持部40には、ロックスプリング30の自由端部33と係合する第1保持面41、第2保持面42および第3保持面43が形成されている。
第1保持面41は、第2部位40Bの上側の面であり、アンロック状態のときにロックスプリング30の自由端部33と図示しないコイル部31の周方向で係合してロックスプリング30をロック状態のときよりも拡径した状態に保持する。第1保持面41は、ロックスプリング30の軸線方向に略平行な平面状に形成されている。
第2保持面42は、第2部位40Bの左側の面であり、ロック状態のときにロックスプリング30の軸線方向において自由端部33に当接して自由端部33を第1保持面41に係合しているときよりも軸線方向、具体的には、左方向に撓ませた状態に保持する。第2保持面42は、第1保持面41の左側の端から下方に向けて延びており、ロックスプリング30の軸線方向に略直交する平面状に形成されている。
第3保持面43は、第1部位40Aの左側の面のうち第1保持面41よりも上側の部分であり、アンロック状態のときにロックスプリング30の軸線方向において自由端部33に当接する。第3保持面43は、第2保持面42と同様に、ロックスプリング30の軸線方向に略直交する平面状に形成されている。
次に、ワンウェイクラッチ1の動作について説明する。参照する図10〜図15において、(a)は、アームレストRの位置を示す図であり、(b)は、シャフト20、ロックスプリング30および保持部40を右側から見た図であり、(c)は、シャフト20、ロックスプリング30および保持部40を前側から見た図である。なお、(b)では、作用部23にドットのハッチングを付している。
図10(a)〜(c)に示すように、アームレストRが引出状態(位置A)である場合には、ロックスプリング30の自由端部33は、保持部40の第2保持面42で保持されることで、当該自由端部33が自然状態(二点鎖線参照)よりもロックスプリング30の軸線方向内側に撓んだ状態で保持されている。
そして、図11(a)〜(c)に示すように、アームレストRを位置Aから位置Bに向けて上に回動させていくと、シャフト20が図示反時計回りに回動していく。そして、シャフト20に設けられた作用部23の押圧面23Aがロックスプリング30の自由端部33に当接して自由端部33を周方向に押していく。これにより、ロックスプリング30は、自由端部33が第2保持面42上を滑って第1保持面41に近づく方向に向けて移動していくとともに、コイル部31が徐々に緩んで拡径されていく。
そして、図12(a)〜(c)に示すように、アームレストRを位置Bまで回動させると、自由端部33が第2保持面42から外れる。そうすると、自由端部33は、撓みを回復させて第3保持面43に当接し、押圧面23Aから外れる。そして、自由端部33は、コイル部31がシャフト20を巻き締めようとする力によって第1保持面41に押し当てられ、第1保持面41にコイル部31の周方向で係合する。これにより、ロックスプリング30は、コイル部31がロック状態よりも拡径した状態に保持される。このように、アームレストRを位置Aから位置Bまで回動させると、アームレストRの状態が、ロック状態からアンロック状態に切り替わる。
その後、図13(a)〜(c)に示すように、アームレストRを位置Bから位置Cまで回動させると、作用部23は、シャフト20の回動に伴って図示反時計回りに回動し、自由端部33の軸線方向内側((c)における自由端部33の下側)を通って自由端部33よりも図示反時計回り方向の下流側の位置まで移動する。このときには、自由端部33が第1保持面41に係合していることで、コイル部31が拡径した状態に保持されるため、アンロック状態が保たれる。また、アームレストRを位置Cから位置Aの手前の位置まで回動させるときも、自由端部33が第1保持面41に係合していることで、アンロック状態に保たれる。
図14(a)〜(c)に示すように、アームレストRを位置Cから位置Aの手前の位置まで回動させると、シャフト20が図示時計回りに回動し、シャフト20に設けられたカム部24のカム面24Aが自由端部33に当接する。そして、図15(a)〜(c)に示すように、アームレストRを位置Aの手前の位置から位置Aまで回動させると、カム面24Aによって自由端部33が軸線方向内側に押されることで、自由端部33が撓みながら軸線方向内側に移動していき、第1保持面41から外れる。
自由端部33が第1保持面41から外れると、図10(a)〜(c)に示すように、コイル部31がシャフト20を巻き締めようとする力によって、自由端部33が第2保持面42上を滑って第1保持面41から離れる方向に向けて移動していくとともに、コイル部31がシャフト20を巻き締める。これにより、アームレストRの状態が、アンロック状態からロック状態に切り替わる。
以上説明した本実施形態によれば、次のような作用効果を得ることができる。
図6に示したように、アームレストフレームRFは、メインフレーム100よりも厚い板厚の補強フレーム200にシャフト20が固定されるので、補強フレーム200によってアームレストフレームRFのシャフト20付近(軸周り)の剛性を確保することができる。一方で、ワンウェイクラッチ1はサイドフレームS11に設けられており、アームレストRには設けられておらず、また、補強フレーム200を備えることで骨格を構成するメインフレーム100は板厚を薄くして軽量化できるので、アームレストRを全体として軽量化することができる。
また、ワンウェイクラッチ1のようなロック状態とアンロック状態とを切り替えるための機構がアームレストRには設けられていないので、アームレストフレームRFを表皮材で覆って発泡樹脂を注入する際に、機構に発泡樹脂が流れ込まないようにするための機構を覆って保護する部品(例えば、特許文献1の樹脂カバー等)が不要となる。これにより、アームレストRの部品点数を削減することができる。
また、図4に示したように、補強フレーム200に設けられた係合穴212に係合するシャフト20の凸部21Aが、メインフレーム100に設けられた貫通穴112を通るので、メインフレーム100と補強フレーム200の位置を規定することができる。これにより、アームレストRを組み立てるときの作業性を向上させることができる。
また、貫通穴112および係合穴212が、複数設けられ、回動中心RCを中心とした円周上に配置されているので、メインフレーム100と補強フレーム200の位置を良好に規定することができる。これにより、アームレストRを組み立てるときの作業性をより向上させることができる。
また、補強フレーム200に凸部213が形成され、また、凸部213の長手方向両側の端に補強部213Cが形成されているので、アームレストフレームRFのシャフト20付近の剛性をより向上させることができる。
また、図7に示したように、第1連結部C1が先端C11と第2側壁部220との間に隙間C12を有し、第2連結部C2が先端C21と第4側壁部230との間に隙間C22を有するので、各連結部の先端と、対応する側壁部とが接触するまで折り返されるような構成と比較して、アームレストフレームRFの剛性を向上させることができる。また、隙間C12,C22があることで、アームレストフレームRFを表皮材で覆い発泡樹脂を注入してアームレストRを形成した際に、隙間C12,C22にも発泡樹脂を充填することができる。これにより、発泡樹脂が固まって形成されたパッド材のずれを抑制することができる。
また、補強フレーム200とメインフレーム100が第1連結部C1および第2連結部C2で互いに連結されており、第1連結部C1と第2連結部C2が幅方向に対向する位置に設けられているので、メインフレーム100と補強フレーム200とを強固に連結することができる。これにより、アームレストフレームRFの剛性をより向上させることができる。
また、ストッパ部300が第1連結部C1と第2連結部C2の間に設けられているので、ストッパ部300をコンパクトに配置することができる。これにより、アームレストRを小型化することができる。また、ストッパ部300が、幅方向に対向してメインフレーム100と補強フレーム200を連結する第1連結部C1と第2連結部C2の間にあるので、ストッパ部300にかかる力によってメインフレーム100と補強フレーム200がずれるのを抑制することができる。
また、ストッパ部300が第2ベース部210から突出する第1凸部310を有するので、ストッパ部300を、メインフレーム100よりも厚い板厚の補強フレーム200によって構成することができる。これにより、アームレストRに大きな力がかかった場合であっても、アームレストRの回動を安定して規制することができるので、アームレストRに腕を乗せたときの剛性感を向上させることができる。また、ストッパ部300にかかる力を第1凸部310、つまり、補強フレーム200で受けることができるので、メインフレーム100の方は板厚をより薄くすることができる。これにより、アームレストRをより軽量化することができる。
また、ストッパ部300が、メインフレーム100に設けられた第2凸部320と、補強フレーム200に設けられ、第2凸部320の裏側の凹部321に嵌合する第1凸部310とを有するので、ストッパ部300を二重壁構造とすることができる。これにより、ストッパ部300の剛性を向上させることができるので、アームレストRの回動をより安定して規制することができ、アームレストRに腕を乗せたときの剛性感をより向上させることができる。
また、図5に示したように、ストッパ部300が回動中心RCと先端部RAの間に設けられているので、ストッパ部300から先端部RAまでの距離を、回動中心RCから先端部RAまでの距離よりも短くすることができる。これにより、ストッパ部300でアームレストRの回動範囲を規制した状態でアームレストRに力がかかっても、アームレストフレームRFが撓みにくくなるので、アームレストRに腕を乗せたときの剛性感を向上させることができる。また、必要な剛性が小さくなるので、メインフレーム100の板厚をより薄くすることができ、これによって、アームレストRをより軽量化することができる。
また、メインフレーム100が複数の肉抜き穴114を有するので、アームレストRをより軽量化することができる。一方で、隣接する肉抜き穴114の間の部分は幅方向につながった補強部116となっているが、長手方向における単位長さ当たりの補強部116の数は、長手方向に長い第1肉抜き穴114Aが設けられた先端部RA側よりも、第1肉抜き穴114Aよりも小さい第2肉抜き穴114Bが複数設けられた基端部RB側の方が多くなる。これにより、アームレストフレームRFにおいて大きな曲げモーメントがかかる基端部RB側の剛性を向上させることができる。
また、メインフレーム100の補強フレーム200が設けられる部分には、肉抜き穴114が設けられていないので、アームレストフレームRFのシャフト20付近の剛性を向上させることができる。
また、肉抜き穴114が、第1ベース部110の第1部位110Aと第2部位110Bが屈曲する部分(第1屈曲部110D)、および、第2部位110Bと第3部位110Cが屈曲する部分(第2屈曲部110E)を避けて形成されているので、アームレストフレームRFの軽量化を図りつつ、剛性を高めることができる。
また、図8に示したように、ロックスプリング30を拡径状態に保持する保持部40が、サイドフレームS11に対して固定されたブラケット10に設けられているので、保持部をブラケットとは別の部材に設ける構成と比較して、ワンウェイクラッチ1の部品点数を削減することができる。
また、保持部40がブラケット10に一体に形成されているので、ブラケットに別部品として形成された保持部を取り付けて設けるような構成と比較して、ワンウェイクラッチ1の部品点数をより削減することができる。
また、図6に示したように、ナット51がシャフト20の内側に配置されているので、ナットをシャフトの周囲に配置するような構成と比較して、ワンウェイクラッチ1を小型化することができる。
また、ナット51がシャフト20の端部の一部を内側に折り曲げて形成した折曲部21Bに接合されているので、ナット51をシャフト20に接合する部品の省略が可能となる。これにより、ワンウェイクラッチ1の部品点数を削減することができる。
以上に本発明の一実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、下記のように発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
例えば、図16(a)〜(c)に示すように、シャフト20は、ロックスプリング30の自由端部33とコイル部31の周方向で係合してアームレストフレームRF(アームレストR)の回動範囲を規制する規制部25((b)でドットのハッチングを付した部分)を有していてもよい。規制部25は、シャフト20の端面22Aから突出するように形成されており、周方向の一方側の面である押圧面23Aと、周方向の他方側の面である規制面25Aとを有している。規制面25Aは、ロックスプリング30の軸線方向に沿うとともに、周方向に略直交する平面となっている。また、ロックスプリング30の自由端部33は、コイル部31の端部31Aから径方向内側に向けて屈曲して略直線状に延びる屈曲部33Cと、屈曲部33Cから径方向外側に向けて屈曲して延びる被押圧部33Bとを有している。アームレストRが引出状態(位置A)であるとき、規制部25は、規制面25Aが自由端部33の屈曲部33Cに周方向で係合している。これにより、シャフト20の図示時計回りへの回動を規制されるため、アームレストRは、位置Aから下方への回動が規制されることとなる。
このような構成によれば、引出状態のアームレストRに下方向へ向けて大きな力がかかった場合であっても、ストッパ部300とともにアームレストRの変位を規制することができる。また、ワンウェイクラッチ1にストッパ部300と第1突出部11Cの機能を持たせることができるので、これらの省略が可能となり、ブラケット10やアームレストフレームRFの構成を簡略化することができる。さらに言えば、アームレストフレームRFの回動範囲を規制する部品の省略が可能となるので、部品点数を削減することができる。
なお、図16の形態では、規制部25が、押圧面23Aを有し、前記実施形態の作用部23の機能も兼ねているが、作用部と規制部が別々に設けられていてもよい。また、規制部25とは別に、シャフト20の端面22Aに、アームレストRの位置Cから後方への回動を規制する第2の規制部をさらに設けてもよい。
また、前記実施形態では、保持部40の第2保持面42がロックスプリング30の軸線方向に略直交していたが、図17(a)に示すように、第2保持面42は、第1保持面41から離れるにつれて自由端部33が撓む方向(図の下方向)に位置するように傾斜していてもよい。図17(b)に示すように、ロックスプリング30の自由端部33は、第1保持面41から第2保持面42に移動すると、ロックスプリング30がシャフト20を巻き締める力によって第2保持面42に沿って第1保持面41から離れる方向に移動するが、第2保持面42が第1保持面41から離れるにつれて自由端部33が撓む方向に位置するように傾斜していることで、自由端部33の移動の勢いを抑えることができる。これにより、拡径状態のロックスプリング30が巻き締まるときに、シャフト20の外周面に勢いよく当接するのを抑えることができるので、ロックスプリング30の当接音を低減することができる。
また、前記実施形態では、ロックスプリング30の固定端部32が固定部材52によってブラケット10に固定されていたが、これに限定されるものではない。例えば、図18(a),(b)に示すように、ブラケット10は、固定端部32が係合する凹部13を有していてもよい。詳しくは、ブラケット10の基部11には、左側に向けて凹む凹部13および環状凹部14が形成されている。環状凹部14は、コイル部31の左側の端部が係合する凹部であり、フランジ部11Bの周囲に形成されている。そして、凹部13は、環状凹部14から孔11Aの径方向外側に向けて延びるように形成されている。凹部13の深さは、固定端部32の半径よりも大きくなっている。このような構成によれば、コイル部31の端部を環状凹部14に係合させるとともに、固定端部32を凹部13に係合させることで、固定端部32をブラケット10に対して動かないように固定することができる。これにより、前記実施形態の固定部材52のような固定端部32を押さえる部品の省略が可能となるので、部品点数を削減することができる。
また、前記実施形態では、ストッパ部300が二重壁構造であったが、これ限定されるものではない。例えば、図7を参考にして説明すると、第1ベース部110に、第2凸部320の代わりに、第1凸部310を通すための孔が形成され、第1凸部310が当該孔を通って第1ベース部110よりも右側に突出してストッパ部となる構成であってもよい。また、前記実施形態では、ストッパ部300がアームレストフレームRFに一体に形成されていたが、アームレストフレームRFに、アームレストフレームRFとは別部材として構成されたストッパ部を取り付けて設けてもよい。
また、前記実施形態では、保持部40がブラケット10に一体に形成されていたが、ブラケット10に、ブラケット10とは別部材として構成された保持部を取り付けて設けてもよい。
また、前記実施形態では、保持部40が設けられる固定フレームとしてブラケット10を例示したが、固定フレームは、例えば、サイドフレームS11であってもよい。一例として、サイドフレームS11の一部を切り起こして、前記実施形態のブラケット10のような形状を形成してもよい。
また、前記実施形態では、シャフト20と補強フレーム200とがナット51とボルト90の締結によって固定されていたが、シャフトと補強フレームは、例えば、溶接等によって固定されていてもよい。
また、前記実施形態では、アームレストRやワンウェイクラッチ1が設けられるシートとして、自動車に搭載される車両用シートSを例示したが、シートは、自動車以外の乗物、例えば、鉄道車両や船舶、航空機などに搭載される乗物用シートであってもよい。さらに、シートは、乗物用のシートに限定されず、例えば、家庭などで使用されるシートであってもよい。
また、前記実施形態では、シートフレームSFの左右のフレームを構成するサイドフレームとしてシートバックS1のサイドフレームS11を例示したが、サイドフレームは、例えば、シートクッションのサイドフレーム等であってもよい。また、前記実施形態では、回動フレームとしてアームレストフレームRFを例示したが、回動フレームは、例えば、シートクッションのフレームに対して回動可能なオットマンのフレーム等であってもよい。