JP6495812B2 - ワンウェイクラッチ - Google Patents
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Description
前記ワンウェイクラッチは、前記シートフレームおよび前記回動フレームのうち一方の部材に固定される固定フレームと、前記シートフレームおよび前記回動フレームのうち他方の部材に固定され、前記固定フレームに対して相対的に回動可能なシャフトと、前記シャフトの外周面に嵌合されるコイル部と、前記固定フレームに固定される固定端部と、前記固定フレームに固定されない自由端部とを有し、前記コイル部で前記シャフトを巻き締めることによって前記回動フレームの一方向への回動を規制するロックスプリングと、前記シャフトに設けられ、前記ロックスプリングの前記自由端部側を押圧して、前記ロックスプリングを拡径させる作用部と、前記作用部で拡径された前記ロックスプリングの自由端部に当該ロックスプリングの周方向で係合することで、前記ロックスプリングを前記ロック状態のときよりも拡径した状態に保持する保持部と、を備える。
前記保持部は、前記ロック状態のときに前記ロックスプリングの軸線方向において前記自由端部に係合して前記ロックスプリングを前記軸線方向に撓ませた状態に保持する第1保持面と、当該第1保持面から、当該第1保持面で保持された前記ロックスプリングの復元力の方向へ延び、前記アンロック状態のときに前記自由端部と前記周方向で係合して前記ロックスプリングを前記ロック状態のときよりも拡径した状態に保持する第2保持面と、を有する。
次に、添付の図面を参照しながら本発明に係るワンウェイクラッチの第1の実施形態について説明する。図1に示すように、乗物用シートSは、シートバックS1と着座部S2を有し、アームレストRがワンウェイクラッチ1によりシートバックS1に固定されている。以下では、図1に示したように、シートバックS1の右側に設けられたアームレストRを左側から見た場合で説明する。なお、本明細書において、前後左右および上下は、乗物用シートSに座る人を基準に用い、例えば、アームレストRを左から見た図2を便宜上、左側面図とする。
また、アームレストRは、引出操作時に位置Aまで完全に移動させると、ロック状態に戻るようになっている。
図3に示すように、アームレストRは、回動フレームの一例としての金属からなる第1アームフレームR1と、樹脂からなる第2アームフレームR2を備え、図示はしないが、組み付けられた各アームフレームR1,R2の外側にクッションや表皮が設けられる。各アームフレームR1,R2は、引出状態において前後に長い形状を有し、後端部がワンウェイクラッチ1を介してシートフレームの一例としてのシートバックフレームS11に回動可能に取り付けられる。
ロック状態からアンロック状態への切り替え時に、自由端部33が、アンロック状態での軸線方向の位置にロックスプリング30の復元力によって移動するので、例えばロック状態からアンロック状態への切り替え時にカム部でロックスプリングを軸線方向に撓ませることで自由端部を移動させる形態と比べ、切り替え時に必要な力を小さくすることができる。そして、このように切り替え時に必要な力を小さくすることで、アームレストRの操作性を向上させることができる。
次に、本発明の第2の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、本実施形態は、前記した第1の実施形態に係るワンウェイクラッチ1の一部の構造を変更したものであるため、第1の実施形態と同様の構成要素については、同一符号を付し、その説明を省略することとする。
ロックスプリング70の被押圧部74を、コイル部31の径方向内側から径方向外側に延びるように形成することで、作用部63をシャフト60の端面22aに設けることができるので、例えばシャフトの先端にシャフトよりも大径となる部材を設ける構造に比べ、ワンウェイクラッチ2の構造の簡易化および軽量化を図ることができる。また、例えばロックスプリングの自由端側をコイル部の外から内へ曲げるような構造に比べ、自由端部73をコイル部31の径方向外側に配置することができるので、自由端部73を保持する保持部材80のレイアウトの自由度を向上させることができる。
10 固定フレーム
20 シャフト
23 作用部
30 ロックスプリング
31 コイル部
32 固定端部
33 自由端部
40 保持部材
41 第1保持面
42 第2保持面
R1 第1アームフレーム
S11 シートバックフレーム
Claims (5)
- シートフレームと、前記シートフレームに対して回動可能となる回動フレームとの間に設けられ、前記回動フレームの一方向への回動を規制可能なロック状態と、前記回動フレームの双方向への回動を許容するアンロック状態とに切り替え可能なワンウェイクラッチであって、
前記ワンウェイクラッチは、
前記シートフレームおよび前記回動フレームのうち一方の部材に固定される固定フレームと、
前記シートフレームおよび前記回動フレームのうち他方の部材に固定され、前記固定フレームに対して相対的に回動可能なシャフトと、
前記シャフトの外周面に嵌合されるコイル部と、前記固定フレームに固定される固定端部と、前記固定フレームに固定されない自由端部とを有し、前記コイル部で前記シャフトを巻き締めることによって前記回動フレームの一方向への回動を規制するロックスプリングと、
前記シャフトに設けられ、前記ロックスプリングの前記自由端部側を押圧して、前記ロックスプリングを拡径させる作用部と、
前記作用部で拡径された前記ロックスプリングの自由端部に当該ロックスプリングの周方向で係合することで、前記ロックスプリングを前記ロック状態のときよりも拡径した状態に保持する保持部と、を備え、
前記保持部は、前記ロック状態のときに前記ロックスプリングの軸線方向において前記自由端部に係合して前記ロックスプリングを前記軸線方向に撓ませた状態に保持する第1保持面と、当該第1保持面から、当該第1保持面で保持された前記ロックスプリングの復元力の方向へ延び、前記アンロック状態のときに前記自由端部と前記周方向で係合して前記ロックスプリングを前記ロック状態のときよりも拡径した状態に保持する第2保持面と、を有することを特徴とするワンウェイクラッチ。 - 前記作用部は、前記ロックスプリングの自由端部側を押圧する押圧面を有し、
前記押圧面は、前記軸線方向に沿っていることを特徴とする請求項1に記載のワンウェイクラッチ。 - 前記保持部の前記第1保持面を有する部位は、樹脂で形成されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワンウェイクラッチ。
- 前記保持部は、樹脂で形成されていることを特徴とする請求項3に記載のワンウェイクラッチ。
- 前記作用部は、前記シャフトの端面から突出するように形成され、
前記ロックスプリングは、前記コイル部の前記自由端部側の端部から前記コイル部の径方向内側に折れて、前記作用部の軌跡と重なる被押圧部を有し、
前記被押圧部の前記径方向内側の面は、前記作用部の外周面に対し傾斜していて、前記作用部の外周面が前記被押圧部を径方向外側に向けて押圧するように構成されていることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のワンウェイクラッチ。
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