JP2017177706A - 熱転写シート - Google Patents

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Abstract

【課題】 本発明の熱転写シートを用いることで、カード等の偽造や改造等をより困難にすることができ、さらにそのカード等に形成された不可視光線吸収材料を含有する画像情報をオンデマンドで、簡単に変化させることができる熱転写シートを提供することを目的とする。【解決手段】 基材2上に不可視光線吸収材料および第1の熱可塑性樹脂を含む不可視光線吸収材料含有層3と、第2の熱可塑性樹脂を含む転写性受容層4とを面順次に有する熱転写シート1であって、前記転写性受容層4の上に第3の熱可塑性樹脂と粒子を含む接着層5を有し、前記第1の熱可塑性樹脂と前記第2の熱可塑性樹脂の一方あるいは双方の主成分モノマーと、前記第3の熱可塑性樹脂の主成分モノマーが同一種類である構成とした。【選択図】 図1

Description

本発明は、基材上に不可視光線吸収材料を含む不可視光線吸収材料含有層と転写性受容層とを面順次に有する熱転写シートに関わるものである。
ICカードや、カードゲーム等で使用されるカードの中には、赤外線等の不可視光線を吸収するインキを用いて、カード固有のコードパターンが記録されたものがあり、このコードパターンを特定の装置によって読み取ることが知られている(特許文献1参照)。
このようなコードパターンが印刷されたカードを表面から観察すると、カード表面にはコードパターンが形成されているにもかかわらず、しばしば目視であっても不可視光線を吸収するインキによるコードパターンが観察されて、判読されてしまうことがあり、カードの偽造や改造が行われてしまう恐れがあった。
このような課題に対して、コードパターン上に、隠蔽層を塗って形成した積層体とすることで、容易にコードパターンが読み取られないようにすることが提案されている(特許文献2参照)。
ところが、特許文献1、2で示された積層体は、その外面のコードパターンを含めた情報をオフセット印刷などにより、インキを印刷することで形成させ、その情報は固定されたものであり、その情報をオンデマンドで、簡単に変化させることが困難であった。
特開2004−155081号公報 特開昭58−45999号公報
このような状況において発明したものであり、本発明の熱転写シートを用いることで、カード等の偽造や改造等をより困難にすることができ、さらにそのカード等に不可視光線吸収材料を含有する層で形成された情報をオンデマンドで、簡単に変化させることができる熱転写シートを提供することを目的とする。さらに、その熱転写シートは基材上に不可視光線吸収材料を含む不可視光線吸収材料含有層と転写性受容層とを面順次に有する熱転写シートである。この形態の熱転写シートで、被転写体であるカード等に不可視光線吸収材料含有層を転写して、コードパターンを形成し、そのコードパターンの領域と、その領域以外の部分を含めた範囲に、その熱転写シートから転写性受容層を転写する際、転写性と、さらに被転写体との接着性の両立を可能とした熱転写シートを提供することを目的とする。
上記目的は以下の本発明によって達成される。即ち、本発明は、基材上に不可視光線吸収材料および第1の熱可塑性樹脂を含む不可視光線吸収材料含有層と、第2の熱可塑性樹脂を含む転写性受容層と、を面順次に有する熱転写シートであって、転写性受容層の上に第3の熱可塑性樹脂と粒子を含む接着層を有し、第1の熱可塑性樹脂と第2の熱可塑性樹脂の一方あるいは双方の主成分モノマーと、第3の熱可塑性樹脂の主成分モノマーが同一種類であることを特徴とするものである。
上記の熱転写シートの転写によって、得られるカード等の印画物は、偽造や改造等がより困難であり、さらにその印画物に形成する情報をオンデマンドで、簡単に可変情報とすることができる。また、上記の熱転写シートの不可視光線吸収材料含有層がカード等に転写されて形成されたコードパターンなどの情報は、専用センサーで正常に読み取ることができる。
また、この熱転写シートにより、被転写体であるカード等に不可視光線吸収材料含有層を転写して、コードパターンを形成し、そのコードパターンの領域と、その領域以外の部分を含めた範囲に、その熱転写シートから転写性受容層を転写する際、転写性と被転写体との接着性が両方とも良好である。
また、第1、第2、第3の熱可塑性樹脂が塩化ビニル系、アクリル系、ポリエステル系の熱可塑性樹脂の中から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。これにより、上記のコードパターンの領域と、その領域以外の部分を含めた範囲に、その熱転写シートから転写性受容層を転写する際、転写性と被転写体との接着性の両方がより良好となる。
また、不可視光線吸収材料含有層と転写性受容層に加えて、色材層を面順次に有することが好ましい。これにより、カード等に不可視光線吸収材料含有層による情報及び色材層による熱転写画像を、インラインで効率よく形成できることができる。
また、接着層の粒子は、接着層全体の固型分に対して質量基準で、40%以上85%以下含有していることが好ましい。この熱転写シートにより、被転写体であるカード等に不可視光線吸収材料含有層を転写して、コードパターンを形成し、そのコードパターンの領域と、その領域以外の部分を含めた範囲に、その熱転写シートから転写性受容層を転写する際、転写性と被転写体との接着性が両方ともより良好となる。
本発明の熱転写シートをカード等の被転写体に転写することにより、カード等の偽造や改造等をより困難にすることができ、さらにそのカード等に不可視光線吸収材料含有層で形成された情報(コードパターン)をオンデマンドで、簡単に変化させることができる。
また本発明の熱転写シートを用いると、被転写体であるカード等に不可視光線吸収材料含有層を転写して、コードパターンを形成し、そのコードパターンの領域と、その領域以外の部分を含めた範囲に、その熱転写シートから転写性受容層を転写する際、転写性と被転写体との接着性の両方とも良好とすることができる。
本発明の熱転写シートの一つの実施形態を示す概略断面図である。 本発明の熱転写シートの他の実施形態を示す概略断面図である。
次に、発明の実施の形態について、詳述する。
図1は、本発明の熱転写シートの一つの実施形態を示す概略断面図であり、基材2の一方の面に、不可視光線吸収材料および第1の熱可塑性樹脂を含む不可視光線吸収材料含有層3と、第2の熱可塑性樹脂を含む転写性受容層4と第3の熱可塑性樹脂を含む接着層5の積層された層とを、面順次に繰り返し有した構成の熱転写シート1である。
また、図2は本発明の熱転写シートの他の実施形態を示す概略断面図であり、基材2の一方の面に、不可視光線吸収材料および第1の熱可塑性樹脂を含む不可視光線吸収材料含有層3と、第2の熱可塑性樹脂を含む転写性受容層4と第3の熱可塑性樹脂を含む接着層5の積層された層、さらにイエロー色材層(Y)、マゼンタ色材層(M)、シアン色材層(C)の3色からなる色材層6を、面順次に繰り返し有した構成の熱転写シート1である。
以下、本発明の熱転写シート1を構成する各層について、詳しく説明する。
(基材)
熱転写シートの基材2としては、不可視光線吸収材料含有層3等を被転写体へ転写する際の熱エネルギー(例えば、サーマルヘッドの熱)に耐え得る耐熱性をもち、不可視光線吸収材料含有層3等を支持できる機械的強度や耐溶剤性などを有していれば、特に制限なく使用することができる。例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレンナフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリフェニレンサルファイド、ポリエーテルケトンもしくはポリエーテルサルホン等の耐熱性の高いポリエステル、ポリプロピレン、ポリカーボネート、酢酸セルロース、ポリエチレン誘導体、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポリアミド、ポリイミド、ポリメチルペンテンまたはアイオノマー等のプラスチックの延伸または未延伸フィルムが挙げられる。
また、基材2に、コロナ放電処理、プラズマ処理、オゾン処理、フレーム処理、プライマー(アンカーコート、接着促進剤、易接着剤とも呼ばれる)塗布処理、予熱処理、除塵埃処理、蒸着処理、アルカリ処理、帯電防止層付与等の易接着処理を行ってもよい。また、基材2は、必要に応じて、充填剤、可塑剤、着色剤、帯電防止剤等の添加剤を含有していてもよい。基材2の厚さについて特に限定はないが、2μm以上10μm以下であることが好ましい。基材2の厚さを上記数値範囲とすることにより、機械的強度を維持しつつ、不可視光線吸収材料含有層3等の転写性を向上させることができる。
(接着層)
本発明の熱転写シートは、基材2上に不可視光線吸収材料および第1の熱可塑性樹脂を含む不可視光線吸収材料含有層3と、第2の熱可塑性樹脂を含む転写性受容層4と、を面順次に有し、転写性受容層4の上に第3の熱可塑性樹脂を含む接着層5を有し、前記第1の熱可塑性樹脂と前記第2の熱可塑性樹脂の一方あるいは双方の主成分モノマーと、前記第3の熱可塑性樹脂の主成分モノマーが同一種類であり、さらに接着層5が粒子を含有している。本発明で主成分モノマーとは、熱可塑性樹脂で使用された全てのモノマーに対し、モル比率で50%以上の割合で使用されたモノマーのことを意味する。ただし熱可塑性樹脂として重縮合化合物、重付加化合物を用いる場合においては、例えばポリエステル樹脂であるとすると、同一種類の多価カルボン酸モノマーと同一種類の多価アルコールモノマーの含有量の合計が、その重合で使用された全てのモノマーに対し、モル比率で50%以上の割合を占めるモノマーのことを主成分モノマーとする。
本発明では上記の第1、第2、第3の熱可塑性樹脂が塩化ビニル系、アクリル系、ポリエステル系の熱可塑性樹脂の中から選ばれる少なくとも1種であることが好ましい。上記樹脂を選択することにより、被転写体であるカード等に不可視光線吸収材料含有層3を転写して形成したコードパターンの領域と、その領域以外の部分を含めた範囲に、その熱転写シートから転写性受容層4を転写する際、転写性と被転写体との接着性をより良好にすることができる。
上記で不可視光線吸収材料含有層3に含む第1の熱可塑性樹脂と、転写性受容層4に含む第2の熱可塑性樹脂の一方あるいは双方の主成分モノマーと、接着層5に含む第3の熱可塑性樹脂の主成分モノマーが同一種類であることを規定した。同一種類のモノマーとは、例えば塩化ビニル系樹脂では塩化ビニルと酢酸ビニルの各モノマーによる共重合体、塩化ビニルとアクリレートの各モノマーによる共重合体等があるが、塩化ビニルが主成分モノマーであればよい。
またアクリル系樹脂では、下記の一般式1、2で表されるモノマーであって、下記の条件を満たすものを同一種類のモノマーとする。
Figure 2017177706
Figure 2017177706
上記のR1及びR3はH又はCH3であればよく、R2及びR4は炭素数1〜16のアルキル基のアクリル酸(メタクリル酸)エステルであればよい。
また、第1の熱可塑性樹脂と第2の熱可塑性樹脂の一方あるいは双方の主成分モノマーは、一般式1を満たす化合物の中で選択された1または2以上のモノマーであれば良く、第3の熱可塑性樹脂の主成分モノマーは、一般式2を満たす化合物の中で選択された1または2以上のモノマーであれば良い。2以上のモノマーである場合は、その合計量が該当する第1、第2、第3の熱可塑性樹脂それぞれにおいて、樹脂全体の50%以上を占めていればよい。
またポリエステル系樹脂では下記の一般式(a)、(b)で表される多価カルボン酸モノマーと下記の一般式(c)、(d)で表される多価アルコールモノマーの重縮合化合物において、下記の条件を満たすものを同一種類のモノマーとする。

(a)HOOCR5COOH
(b)HOOCR6COOH

上記のR5及びR6は直鎖又は分岐のアルキルであればよい。

(c)HOR7OH
(d)HOR8OH
上記のR7及びR8は、主鎖に脂肪族又は芳香族環を含む構造であればよい。但し一方が脂肪族であれば、他方も脂肪族であり、また一方が芳香族環であれば、他方も芳香族環である必要がある。
また、第1の熱可塑性樹脂と第2の熱可塑性樹脂の一方あるいは双方の主成分モノマーは、一般式(a)を満たす化合物の中で選択された1または2以上の多価カルボン酸モノマーと、一般式(c)を満たす化合物の中で選択された1または2以上の多価アルコールモノマーの含有量の合計が、第1または第2の熱可塑性樹脂全体の50%以上を占めるものであるとし、第3の熱可塑性樹脂の主成分モノマーは、一般式(b)を満たす化合物の中で選択された1または2以上の多価カルボン酸モノマーモノマーと、一般式(d)を満たす化合物の中で選択された1または2以上の多価アルコールモノマーの含有量の合計が、第3の熱可塑性樹脂全体の50%以上を占めるものであるとする。
このように、不可視光線吸収材料含有層3に含む第1の熱可塑性樹脂と、転写性受容層4に含む第2の熱可塑性樹脂の一方あるいは双方の主成分モノマーと、接着層5に含む第3の熱可塑性樹脂の主成分モノマーが同一種類であることで、被転写体であるカード等に不可視光線吸収材料含有層3を転写して形成したコードパターンの領域と、その領域以外の部分を含めた範囲に、熱転写シートから転写性受容層4を転写する際の転写性と被転写体との接着性を両方とも良好とすることができた。
被転写体と転写性受容層4との密着性を向上させるべく、転写性受容層4の上に接着層5を設ける。この接着層5の材料を、不可視光線吸収材料含有層3が被転写体に転写された領域と、その領域以外の部分を含めた範囲に、熱転写シートから転写性受容層4を転写する際、転写性と被転写体との接着性が両方とも良好になるように設定した。
上記の塩化ビニル系の熱可塑性樹脂としては、塩化ビニル系共重合体が主に用いられる。その塩化ビニル系共重合体は、重合体を得るためのモノマーとして塩化ビニルを少なくとも使用し、かつ他のモノマーと共重合させたものであり、例えば、塩化ビニルと酢酸ビニルの共重合体、塩化ビニルとアクリレートの共重合体、塩化ビニルとメタクリレートの共重合体、塩化ビニルと酢酸ビニルとアクリレートの共重合体、塩化ビニルとアクリレートとエチレンの共重合体等が挙げられる。このように2元共重合体でも3元以上の共重合体でもよく、モノマーが不規則に分布していても、ブロック共重合していてもよい。
上記の共重合体の中でも、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体が受容層等の転写性と、被転写体との接着性の両方で特に良好であり、好ましい。塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体としては、塩化ビニルと酢酸ビニルの共重合比が塩化ビニル/酢酸ビニルが1以上19以下の範囲のものが使用できる。本発明において使用される塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の分子量は、数平均分子量で1000以上、1000000以下のものである。特に、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体の数平均分子量が、5000以上、50000以下であると、上記の転写性と被転写体との接着性に優れ、接着層5の形成において使用する溶媒に対する溶解性に優れるため好ましい。
また、使用される塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体のガラス転移温度は、70〜80℃程度である。本発明で記載するガラス転移温度は、全てJIS−K−7121:2012に準拠し、DSC(示差走査熱量測定)法により求められたものである。
上記のアクリル系の熱可塑性樹脂(アクリル系樹脂)としては、アクリル酸またはメタクリル酸のモノマーの重合体もしくはその誘導体、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルのモノマーの重合体もしくはその誘導体、アクリル酸またはメタクリル酸のモノマーと他のモノマーとの共重合体もしくはその誘導体、およびアクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルのモノマーと他のモノマーとの共重合体もしくはその誘導体を含むものが挙げられる。
上記のアクリル系樹脂として、アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルのモノマーと他のモノマーとの共重合体もしくはその誘導体であるものが好ましい。アクリル酸エステルまたはメタクリル酸エステルのモノマーとしては、例えば、アルキルアクリレートおよびアルキルメタクリレート等、好ましくは、メチルアクリレート、メチルメタクリレート、エチルアクリレート、エチルメタクリレート、ブチルアクリレート、ブチルメタクリレート、ラウリルアクリレート、およびラウリルメタクリレート等を挙げることができる。他のモノマーとしては、例えば、芳香族炭化水素、アリール基含有化合物、アミド基含有化合物、および塩化ビニル等、好ましくは、スチレン、ベンジルスチレン、フェノキシエチルメタクリレート、アクリルアミド、およびメタクリルアミド等を挙げることができる。
上記のポリエステル系の熱可塑性樹脂としては、非晶質ポリエステル樹脂が主に用いられる。その非晶質ポリエステル樹脂とは、固体状態で結晶性を示さないポリエステル樹脂である。ここでいう非晶質は、折りたたみ構造等の局所的な結晶部分と、分子鎖が等方性配向している部分が並存しているものも含む。このような非晶質ポリエステル樹脂としては、エリーテルシリーズ(水酸基末端またはカルボキシル基末端ポリエステル、ユニチカ株式会社製)、バイロンシリーズ(水酸基末端またはカルボキシル基末端非晶質ポリエステル、東洋紡績株式会社製)、ニチゴーポリエスターシリーズ(日本合成化学株式会社製)などを入手することができる。
上記の非晶質ポリエステル樹脂としては、例えばエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノール、水素化ビスフェノールA、ビスフェノールAのエチレンオキシドやプロピレンオキシド付加物などのアルコール成分の中から選ばれる少なくとも1種と、テレフタル酸、イソフタル酸、ナフタレンジカルボン酸、シクロヘキサン−1,4−ジカルボン酸、アジピン酸、アゼライン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸及びその酸無水物などのカルボン酸成分の中から選ばれる少なくとも1種を、縮重合させて得られた重合体などを挙げることができる。
不可視光線吸収材料含有層3に含む第1の熱可塑性樹脂と、転写性受容層4に含む第2の熱可塑性樹脂の一方あるいは双方の主成分モノマーと、接着層に含む第3の熱可塑性樹脂の主成分モノマーが同一種類であることは、上記で説明した。それに伴い、接着層5においても、塩化ビニル系、アクリル系、ポリエステル系の熱可塑性樹脂を、第3の熱可塑性樹脂であるバインダー樹脂として用いることが好ましい。
接着層5に含まれる第3の熱可塑性樹脂は、接着層5を構成するバインダー樹脂全体に対して、主成分として含まれていればよく、具体的には質量基準で50%以上含まれていればよい。より好ましくは接着層5を構成するバインダー樹脂全体に対して70%以上、さらに好ましくは90%以上含有すればよい。
なお、この第3の熱可塑性樹脂の配合については、不可視光線吸収材料含有層3中に主成分として含まれる第1の熱可塑性樹脂、転写性受容層4中に主成分として含まれる第2の熱可塑性樹脂についても、同様に適用できる。
接着層5を構成する主成分である第3の熱可塑性樹脂は、上記の配合の通りであり、その主成分以外の熱可塑性樹脂として、例えば、エチルセルロース、酢酪酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレン共重合体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、エステルゴム、ポリイソブチレンゴム、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンアクリルニトリルゴム、ポリ塩素化オレフィン等を挙げることができる。
接着層5は粒子を含有するもので、その粒子としては、塩基性炭酸鉛(2PbCO3Pb(OH)2)、酸化亜鉛(ZnO)、酸化チタン(TiO2)、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)などの白色顔料が好ましい。上記の酸化チタンは他の白色顔料と比べて比重が小さく、屈折率が大きく化学的、物理的にも安定であるため、顔料としての隠蔽力や着色力が大きく、更に、酸やアルカリ、その他の環境に対する耐久性にも優れている。したがって、白色顔料としては酸化チタンを利用することが好ましい。
上記の粒子は、接着層5全体の固型分に対して質量基準で、40%以上85%以下含有していることが好ましい。その粒子の含有割合が、接着層全体の40%未満の場合、隠蔽性が十分ではなく、また接着層の白色性も十分ではない。一方で、粒子の含有割合が85%よりも大きくなると、接着層としての接着性が低下してくる。
接着層5は、上記の材料の中から選択された単独または複数の材料、及び必要に応じて加える各種添加剤等を、有機溶剤や水系溶媒等の適当な溶剤に溶解または分散させて塗工液を調製し、これを、上記で説明した基材等の上に、グラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等の手段により、塗布、乾燥して接着層を形成することができる。水系溶媒とは、水を主成分とする溶媒であり、水、または水と水溶性有機溶媒、例えばメタノール、エタノール、アセトン、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、テトラヒドロフラン等との混合溶媒を挙げることができる。
接着層5の厚みについて特に限定はないが、0.1μm以上20μm以下の範囲であることが好ましい。
(不可視光線吸収材料含有層)
不可視光線吸収材料含有層3は、下記の不可視光線吸収材料含有インキで説明する不可視光線吸収材料と第1の熱可塑性樹脂であるバインダー樹脂を用いて形成することができる。但し、熱転写シートの基材2と不可視光線吸収材料含有層3との間に、必要に応じて、加熱により剥離性を有する剥離層を設けることができる。
なお、不可視光線吸収材料含有層3に含む第1の熱可塑性樹脂の配合については、不可視光線吸収材料含有層3を構成するバインダー樹脂全体に対して、主成分として含まれていればよく、具体的には質量基準で50%以上含まれていればよい。より好ましくは不可視光線吸収材料含有層3を構成するバインダー樹脂全体に対して70%以上、さらに好ましくは90%以上含有すればよい。
不可視光線吸収材料含有層3を構成する主成分である第1の熱可塑性樹脂は、上記の配合の通りであり、その主成分以外の熱可塑性樹脂として、例えば、エチルセルロース、酢酪酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレン共重合体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、エステルゴム、ポリイソブチレンゴム、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンアクリルニトリルゴム、ポリ塩素化オレフィン等を挙げることができる。
不可視光線吸収材料含有層3は、下記の材料の中から選択された単独または複数の材料および必要に応じて各種添加剤等を加え、水または有機溶剤等の適当な溶剤に溶解または分散させて塗工液を調製し、これを、上記で説明した基材2等の上に、グラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等の手段により、塗布、乾燥して形成することができる。
不可視光線吸収材料含有層3の厚みについて特に限定はないが、0.1μm以上5μm以下の範囲であることが好ましい。不可視光線吸収材料含有層3の厚みを好ましい範囲とすることで、赤外光、或いは紫外光において十分に識別可能なコードパターン等の情報(画像)とすることができる。なお、不可視光線吸収材料含有層3の厚みを薄くしすぎた場合には、不可視光線吸収材料含有層3を用いて形成される画像を検知するときの検知性能が低下していく傾向にある。また、不可視光線吸収材料含有層3を被転写体上に転写するときの転写性が低下していく傾向にある。
一方で、不可視光線吸収材料含有層3の厚みを厚くしすぎた場合には、不可視光線吸収材料含有層3を被転写体上に転写するとき尾引きや文字潰れなどが生じやすくなる傾向にある。なお、本願明細書で言う尾引きとは、特定の層を被転写体上に転写するときに、その特定の層の転写領域と非転写領域の境界を起点とし、該境界から非転写領域側にはみ出すように特定の層が転写されてしまう現象を意味する。また、本願明細書で言う文字潰れとは、文字として表される転写領域に囲まれた、若しくは挟まれた非転写領域が、尾引きと同様の現象で転写してしまい、本来の文字を再現できていない現象を意味する。
(不可視光線吸収材料含有インキ)
不可視光線吸収材料含有インキは、不可視光線吸収材料を含有し、バインダー樹脂を含むものである。本願明細書で言う不可視光線吸収材料とは、可視光を吸収せず、或いは殆ど吸収せず、赤外光や紫外光等を吸収する或いは赤外光や紫外光等によって励起される材料を意味する。
不可視光線吸収材料含有インキの赤外線吸収材料含有インキは、赤外線吸収材料とバインダー樹脂で構成することができる。赤外線吸収材料としては、例えば、ジイモニウム系化合物、アミニウム系化合物、フタロシアニン系化合物、ジチオール系有機金属錯体、シアニン系化合物、アゾ系化合物、ポリメチン系化合物、キノン系化合物、ジフェニルメタン系化合物、トリフェニルメタン系化合物、オキソール系化合物やカーボンブラック等が挙げられ、赤外線吸収材料含有インキは、上記のような赤外線吸収材料を1種または2種以上含んでいてもよい。
なお、本願明細書において、赤外線とは極大吸収波長(λmax)領域が、750nm以上2500nm以下であるものをいう。
不可視光線吸収材料含有インキにおけるバインダー樹脂としては、すなわち第1の熱可塑性樹脂としては、例えば、ポリエステル系樹脂、ポリビニル系樹脂、フッ素系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアクリル系樹脂、セルロース系樹脂、ポリカーボネート系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリプロピレン樹脂等のポリオレフィン系樹脂、ポリビニルアルコール系樹脂、ポリイミド系樹脂、フェノール系樹脂およびポリウレタン系樹脂等の公知の樹脂を挙げることができる。
不可視光線吸収材料含有層3に含む第1の熱可塑性樹脂と、転写性受容層4に含む第2の熱可塑性樹脂の一方あるいは双方の主成分モノマーと、接着層に含む第3の熱可塑性樹脂の主成分モノマーが同一種類であることは、上記で説明した。それに伴い、不可視光線吸収材料含有層3においても、塩化ビニル系、アクリル系、ポリエステル系の熱可塑性樹脂を、第1の熱可塑性樹脂であるバインダー樹脂として用いることが好ましい。
赤外線吸収材料含有インキにおけるバインダー樹脂の含有量は、20質量%以上99.9質量%以下であることが好ましく、60質量%以上99質量%以下であることがより好ましい。
赤外線吸収材料含有インキは、被転写体(カード)に固有情報としてコードパターンを形成することができ、赤外線を用いた光学的読取装置を使用することにより、そのコードパターンの情報を読み取ることができる。
不可視光線吸収材料含有インキの紫外線吸収材料含有インキは、紫外線吸収材料とバインダー樹脂で構成することができる。紫外線吸収材料としては、ベンゾトリアゾール系化合物、トリアジン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾエート系化合物等の有機系紫外線吸収材料や、酸化チタン、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化鉄、硫酸バリウム等の無機系紫外線吸収材料等を挙げることができる。紫外線吸収材料含有インキは、紫外線吸収材料の1種を単独で含有していてもよく、2種以上を含有していてもよい。
また、不可視光線吸収材料含有インキは、赤外線吸収材料と、紫外線吸収性材料の双方を含有していてもよい。
なお、本願明細書において、紫外線とは極大吸収波長(λmax)領域が、280nm以上400nm以下であるものをいう。
紫外線吸収材料含有インキは、上記の紫外線吸収材料と、バインダー樹脂で構成することができ、そのバインダー樹脂は上記の赤外線吸収材料含有インキで説明したバインダー樹脂を同様に使用することができる。また、紫外線吸収材料含有インキにおけるバインダー樹脂の含有量は、20質量%以上99.9質量%以下であることが好ましく、60質量%以上99質量%以下であることがより好ましい。
紫外線吸収材料含有インキは、被転写体(カード)に固有情報としてコードパターンを形成することができ、紫外線を用いた光学的読取装置を使用することにより、そのコードパターンの情報を読み取ることができる。
(転写性受容層)
転写性受容層4は、不可視光線非吸収性であることが好ましい。
転写性受容層4を形成するための材料としては、昇華染料または熱溶融性インキ等の熱移行性の色材を受容し易い従来公知の樹脂材料を使用することができる。例えば、ポリプロピレン等のポリオレフィン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン等のハロゲン化樹脂、ポリ酢酸ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、エチレン−酢酸ビニル共重合体もしくはポリアクリル酸エステル等のビニル系樹脂、ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリアミド系樹脂、エチレンやプロピレン等のオレフィンと他のビニルポリマーとの共重合体、アイオノマー、セルロース系樹脂等が挙げられる。これらの中でも、塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体、ポリエステル系樹脂が好ましい。
不可視光線吸収材料含有層3に含む第1の熱可塑性樹脂と、転写性受容層4に含む第2の熱可塑性樹脂の一方あるいは双方の主成分モノマーと、接着層5に含む第3の熱可塑性樹脂の主成分モノマーが同一種類であることは、上記で説明した。それに伴い、転写性受容層4においても、塩化ビニル系、ポリエステル系の熱可塑性樹脂を、第2の熱可塑性樹脂であるバインダー樹脂として用いることが好ましい。
なお、転写性受容層4に含む第2の熱可塑性樹脂の配合については、転写性受容層4を構成するバインダー樹脂全体に対して、主成分として含まれていればよく、具体的には質量基準で50%以上含まれていればよい。より好ましくは転写性受容層4を構成するバインダー樹脂全体に対して70%以上、さらに好ましくは90%以上含有すればよい。
転写性受容層4を構成する主成分である第2の熱可塑性樹脂は、上記の配合の通りであり、その主成分以外の熱可塑性樹脂として、例えば、エチルセルロース、酢酪酸セルロース等のセルロース誘導体、ポリスチレン、ポリα−メチルスチレン等のスチレン共重合体、ロジン、ロジン変性マレイン酸樹脂、エステルゴム、ポリイソブチレンゴム、ブチルゴム、スチレンブタジエンゴム、ブタジエンアクリルニトリルゴム、ポリ塩素化オレフィン等を挙げることができる。
転写性受容層4は、印画時における色材層との熱融着を抑制するために、離型剤を含有していてもよい。離型剤としては、例えば、ポリエチレンワックス、アミドワックス、テフロン(登録商標)パウダー等の固形ワックス類、フッ素系またはリン酸エステル系界面活性剤、シリコーンオイル、反応性シリコーンオイル、硬化型シリコーンオイル等の各種変性シリコーンオイル、および各種シリコーン樹脂などを挙げることができる。
転写性受容層4は、上記の樹脂材料、及び必要に応じて添加される離型剤等の添加剤を適当な溶媒に、分散ないし溶解した転写性受容層用塗工液を調製し、これをグラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等の手段により、基材2、或いは基材2上に設けられる任意の層上に、塗工、乾燥して形成することができる。転写性受容層4の厚みについて特に限定はなく、通常、0.3μm以上10μm以下の範囲である。
(色材層)
熱転写シートは、不可視光線吸収材料含有層3、転写性受容層4と面順次となるように色材層6を備えていてもよい。
色材層6は従来から知られたイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、さらに必要に応じてブラック等の着色された昇華染料を含有する昇華型染料層、あるいは上記の各種着色された顔料などの着色剤を含有する熱溶融性インキによる熱溶融性色材層を使用することができる。
以下、色材層6として昇華型染料層に関し詳細に説明するが、色材層6として昇華型染料層に限定しているわけではなく、熱溶融性インキによる熱溶融性色材層も本発明で適用することができる。
昇華型染料層は昇華型の染料を含んでなることが好ましく、例えば、ジアリールメタン系染料、トリアリールメタン系染料、チアゾール系染料、メロシアニン染料、ピラゾロン染料、メチン系染料、インドアニリン系染料、アセトフェノンアゾメチン、ピラゾロアゾメチン、イミダゾルアゾメチン、イミダゾアゾメチン、ピリドンアゾメチン等のアゾメチン系染料、キサンテン系染料、オキサジン系染料、ジシアノスチレン、トリシアノスチレン等のシアノスチレン系染料、チアジン系染料、アジン系染料、アクリジン系染料、ベンゼンアゾ系染料、ピリドンアゾ、チオフェンアゾ、イソチアゾールアゾ、ピロールアゾ、ピラゾールアゾ、イミダゾールアゾ、チアジアゾールアゾ、トリアゾールアゾ、ジスアゾ等のアゾ系染料、スピロピラン系染料、インドリノスピロピラン系染料、フルオラン系染料、ローダミンラクタム系染料、ナフトキノン系染料、アントラキノン系染料、キノフタロン系染料等が挙げられ、より具体的には、MSRedG(三井東圧化学社製)、Macrolex Red Violet R(バイエル社製)、CeresRed 7B(バイエル社製)、Samaron Red F3BS(三菱化学社製)等の赤色染料、ホロンブリリアントイエロー6GL(クラリアント社製)、PTY−52(三菱化学社製)、マクロレックスイエロー6G(バイエル社製)等の黄色染料、カヤセットブルー714(日本化薬社製)、ワクソリンブルーAP−FW(ICI社製)、ホロンブリリアントブルーS−R(サンド社製)、MSブルー100(三井東圧化学社製)、C.I.ソルベントブルー22等の青色染料を使用することができる。
昇華型染料層における染料の含有量は、後述するバインダー樹脂の固形分総量100質量部に対し、50質量部以上、350質量部の範囲内であることが好ましく、80質量部以上、300質量部の範囲内であることがより好ましい。昇華染料の含有量が、上記範囲未満であると印画濃度が低下する傾向にあり、上記範囲を超えると保存性等が低下する傾向にある。
昇華型染料層は、上記染料を担持するためのバインダー樹脂を含んでなることが好ましく、例えば、セルロース系樹脂、ビニル系樹脂、アクリル系樹脂、ポリウレタン系樹脂、ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリビニルブチラール樹脂、ポリビニルアセタール樹脂等が挙げられる。
昇華型染料層におけるバインダー樹脂の含有量は、昇華型染料層の全固形分に対して20質量%以上、80質量%以下であることが好ましい。
昇華型染料層は、上述の材料の中から選択された単独または複数の材料および必要に応じて各種添加剤等を加え、水または有機溶剤等の適当な溶剤に溶解または分散させて塗工液を調製し、これを基材等の上に、グラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等の手段により、塗布、乾燥して形成することができる。
昇華型染料層の厚みは特に限定はなく、通常、0.2μm以上5μm以下の範囲である。
上記に、本発明の熱転写シートとして、基材2上に不可視光線吸収材料含有層3と転写性受容層4とを面順次に有し、前記転写性受容層4の上に接着層5を有する構成で説明してきたが、基材2と不可視光線吸収材料含有層3との間、あるいは基材2と転写性受容層4との間に剥離層などを設けることができる。
(背面層)
熱転写シートは、基材2の不可視光線吸収材料含有層3等を有する面とは反対の面(裏面)に背面層を備えていてもよい。背面層は、熱転写する際の基材の裏面側からサーマルヘッド等によって加熱される際に熱融着、スティキングやシワ等の悪影響を防止するために、所望により設けられる層である。
背面層の材料について限定はなく、例えば、エチルセルロース、メチルセルロース、酢酸セルロース、酢酪酸セルロース、ニトロセルロース、セルロースアセテートブチレート、セルロースアセテートプロピオネート等のセルロース系樹脂、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール、ポリビニルアセタール、ポリビニルピロリドン等のビニル系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、ポリアクリル酸エチル、ポリアクリルアミド、アクリロニトリル−スチレン共重合体等のアクリル系樹脂、ポリアミド樹脂、ポリアミドイミド樹脂、クマロンインデン樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン変性又はフッ素変性ウレタン等の天然又は合成樹脂の単体又は混合物等を挙げることができる。
また、背面層は滑り剤を含んでなることが好ましく、例えば、金属石鹸、ワックス、シリコーンオイル、脂肪酸エステル、フィラー、タルク、界面活性剤等が挙げられる。
背面層は、上述の材料の中から選択された単独または複数の材料および必要に応じて各種添加剤等を加え、水または有機溶剤等の適当な溶剤に溶解または分散させて塗工液を調製し、これを基材上に、グラビア印刷法、スクリーン印刷法またはグラビア版を用いたリバースコーティング法等の手段により、塗布、乾燥して形成することができる。
以下、実施例により、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明がこれら実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
<熱転写シートの作製>
基材として厚さ4.5μmPETフィルムを用い、この上に、下記組成の背面層用塗工液を乾燥時の塗工量が、1.0μmになるように塗工し、乾燥し、背面層を形成させた。
(背面層用塗工液)
・ポリビニルブチラール樹脂 1.8質量部
(積水化学工業(株)製、エスレックBX−1)
・ポリイソシアネート 5.5質量部
(DIC(株)製、バーノックD750)
・リン酸エステル系界面活性剤 1.6質量部
(第一工業製薬(株)製、プライサーフA208N)
・タルク 0.35質量部
(日本タルク工業(株)製、ミクロエースP−3)
・トルエン 18.5質量部
・メチルエチルケトン 18.5質量部
上記基材の背面層を設けた側とは反対の面の一部に、下記組成の不可視光線吸収材料含有層用塗工液1を乾燥時の塗工量が、0.8μmになるように塗工し、乾燥し、不可視光線吸収材料含有層を形成させた。
(不可視光線吸収材料含有層用塗工液1)
・アクリル系樹脂(ポリメチルメタクリレート) 17質量部
(三菱レイヨン(株)製、ダイヤナールBR−87)
・ジイモニウム塩 1.5質量部
(日本カーリット(株)製、CIR−RL)
・トルエン 45質量部
・メチルエチルケトン 45質量部
上記基材の背面層を設けた側とは反対の面の一部に、上記のようにして形成させた不可視光線吸収材料含有層と面順次となるように、下記組成の転写性受容層用塗工液を乾燥時の塗工量が、1.0μmになるように塗工し、乾燥し、転写性受容層を形成させた。
(転写性受容層用塗工液)
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体樹脂 16.8質量部
(日信化学工業(株)製、ソルバインCNL、共重合比が塩化ビニル/酢酸ビニル=90/10)
・有機変性シリコーンオイル 1.0質量部
(信越化学工業(株)製、X−22−3000T)
・有機変性シリコーンオイル 1.0質量部
(信越化学工業(株)製、X−24−510)
・有機変性シリコーンオイル 0.7質量部
(信越化学工業(株)製、KF−352A)
・メチルエチルケトン 40質量部
・トルエン 40質量部
上記のようにして形成させた転写性受容層上に、下記組成の接着層用塗工液1を乾燥時の塗工量が、1.2μmになるように塗工し、乾燥し、接着層を形成させ、実施例1の熱転写シートを作製した。(図1を参照)
(接着層用塗工液1)
・アクリル系樹脂(ポリメチルメタクリレート) 8.0質量部
(三菱レイヨン(株)製、ダイヤナールBR−87)
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 2.0質量部
(日信化学工業(株)製、ソルバインCNL、共重合比が塩化ビニル/酢酸ビニル=90/10)
・酸化チタン 40質量部
(石原産業(株)製、CR−50)
・トルエン 30質量部
・メチルエチルケトン 30質量部
(実施例2)
上記の実施例1の熱転写シートにおいて、不可視光線吸収材料含有層用塗工液1から下記組成の不可視光線吸収材料含有層用塗工液2に変更し、さらに接着層用塗工液1から接着層用塗工液2に変更し、その他は実施例1と同様にして、実施例2の熱転写シートを作製した。
(不可視光線吸収材料含有層用塗工液2)
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 8.0質量部(日信化学工業(株)製、ソルバインCNL、共重合比が塩化ビニル/酢酸ビニル=90/10)
・ポリエステル樹脂 9.0質量部
(東洋紡績(株)製、バイロン200)
・ジイモニウム塩 1.5質量部
(日本カーリット(株)製、CIR−RL)
・トルエン 45質量部
・メチルエチルケトン 45質量部
(接着層用塗工液2)
・ポリエステル樹脂 8.0質量部
(東洋紡績(株)製、バイロン200)
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 2.0質量部
(日信化学工業(株)製、ソルバインCNL、共重合比が塩化ビニル/酢酸ビニル=90/10)
・酸化チタン 40質量部
(石原産業(株)製、CR−50)
・トルエン 30質量部
・メチルエチルケトン 30質量部
(実施例3)
上記の実施例1の熱転写シートにおいて、接着層用塗工液1から接着層用塗工液3に変更し、その他は実施例1と同様にして、実施例3の熱転写シートを作製した。
(接着層用塗工液3)
・塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体 10質量部
(日信化学工業(株)製、ソルバインCNL、共重合比が塩化ビニル/酢酸ビニル=90/10)
・酸化チタン 40質量部
(石原産業(株)製、CR−50)
・トルエン 30質量部
・メチルエチルケトン 30質量部
(実施例4)
上記の実施例1の熱転写シートにおいて、接着層用塗工液1から接着層用塗工液4に変更し、その他は実施例1と同様にして、実施例4の熱転写シートを作製した。
(接着層用塗工液4)
・アクリル系樹脂(ポリメチルメタクリレート) 10質量部
(三菱レイヨン(株)製、ダイヤナールBR−87)
・酸化チタン 40質量部
(石原産業(株)製、CR−50)
・トルエン 30質量部
・メチルエチルケトン 30質量部
(実施例5)
上記の実施例1の熱転写シートと同様に、基材の背面層を設けた側とは反対の面の一部に、不可視光線吸収材料含有層用塗工液1を乾燥時の塗工量が、0.8μmになるように塗工し、乾燥し、不可視光線吸収材料含有層を形成させた。その不可視光線吸収材料含有層と面順次となるように、転写性受容層用塗工液を乾燥時の塗工量が、1.0μmになるように塗工し、乾燥し、転写性受容層を形成させた。その転写性受容層上に、接着層用塗工液1を乾燥時の塗工量が、1.2μmになるように塗工し、乾燥し、接着層を形成させた。(図2参照)
図2に示すように、上記の転写性受容層と面順次となるように、下記組成のプライマー層用塗工液を乾燥時の塗工量が、0.1μmになるように塗工し、乾燥し、プライマー層を形成させた。このプライマー層上へ、下記組成のイエロー染料層用塗工液(Y)、マゼンタ染料層用塗工液(M)、およびシアン染料層用塗工液(C)を、グラビア印刷機により、各層の乾燥時塗工量が0.7μmになるように塗工、乾燥して、この順に面順次に繰返して昇華型染料層を形成させ、実施例5の熱転写シートを作製した。
(プライマー層用塗工液)
・アルミナゾル 2.5質量部
(日産化学工業(株)製、アルミナゾル200)
・ポリビニルピロリドン樹脂 2.5質量部
(ISPジャパン(株)製、PVP K−60)
・水 47.5質量部
・イソプロピルアルコール 47.5質量部
(イエロー染料層用塗工液(Y))
・ソルベントイエロー93 2質量部
・ディスパースイエロー201 4質量部
・ポリビニルアセタール樹脂 5質量部
(積水化学工業(株)製、KS−5)
・トルエン 50質量部
・メチルエチルケトン 50質量部
(マゼンタ染料層用塗工液(M))
・ディスパースレッド60 3質量部
・ディスパースバイオレット26 3質量部
・ポリビニルアセタール樹脂 5質量部
(積水化学工業(株)製、KS−5)
・トルエン 50質量部
・メチルエチルケトン 50質量部
(シアン染料層用塗工液(C)
・ソルベントブルー63 3質量部
・ディスパースブルー354 3質量部
・ポリビニルアセタール樹脂 5質量部(積水化学工業(株)製、KS−5)
・トルエン 50質量部・メチルエチルケトン 50質量部
(比較例1)
上記の実施例1の熱転写シートにおいて、接着層用塗工液1から接着層用塗工液5に変更し、その他は実施例1と同様にして、比較例1の熱転写シートを作製した。
(接着層用塗工液5)
・ポリエステル樹脂 10質量部
(ポリエスターWR−905 日本合成化学(株))
・イソプロピルアルコール 10質量部
・水 30質量部
<印画物の形成>
被転写体として、昇華型転写プリンター(株式会社DNPフォトルシオ製 DS−40)の純正ペーパーを準備した。
上記のようにして作製した熱転写シートが備える不可視光線吸収材料含有層を下記テストプリンターにて、被転写体上へ、コードパターンを形成するように熱溶融転写した。被転写体上の不可視光線吸収材料含有層の厚さは、0.8μmであった。
(テストプリンター)
サーマルヘッド:KEE−57−12GAN2−STA(京セラ(株)製)
発熱体平均抵抗値:3303(Ω)
主走査方向印字密度:300(dpi)
副走査方向印字密度:300(dpi)
印画電圧:18(V)
1ライン周期:1.5(msec.)
印字開始温度:35(℃)
パルスDuty比:85%
また、熱転写シートが備える転写性受容層及び接着層を、上記テストプリンターを用いて、被転写体及びコードパターン(不可視光線吸収材料含有層)上へ、同時に熱溶融転写して、各印画物を作製した。
また、実施例5については、さらに上記テストプリンターを用いて、熱転写シートが備える染料層から、被転写体へ転写された受容層上へ染料を移行させ、画像を形成させ、印画物を作製した。その画像は128/256階調のグレー画像を形成した。
以上の条件で作製した熱転写シート及び印画物において、以下の条件にて、熱転写シートから転写性受容層を被転写体へ転写する際の転写性及び被転写体との接着性を調べた。
(転写性)
各実施例及び比較例で作製した熱転写シートを用い、その熱転写シートから不可視光線吸収材料含有層を転写して、コードパターンを形成しておく。次に、そのコードパターンの領域と、その領域以外の部分を含めた範囲に、その熱転写シートから転写性受容層を被転写体に転写する際、その転写性の状況を以下の評価基準に基づいて評価した。
(評価基準)
○;コードパターンの領域及びそれ以外の領域でも十分問題なく、転写した。
×;コードパターンの領域を含めて、受容層の転写に不良の箇所が目立って生じた。
(接着性)
上記で得られた各印画物において、コードパターンの領域及びそれ以外の領域で、転写性受容層が転写された箇所に、セロハンテープを手で1往復擦って貼り付け、すぐに180°剥離方向により手で剥がし接着性を以下の評価基準にて、評価した。
(評価基準)
○;コードパターンの領域及びそれ以外の領域でも、セロハンテープ側に取られるものが認められず、問題なく、接着性は良好であった。
×;コードパターンの領域を含めて、セロハンテープ側に取られるものが目立って認められ、問題があり、接着性は不良であった。
上記の転写性及び接着性の評価結果を下記の表1に示す。
Figure 2017177706
なお、上記の各印画物について、赤外線を用いた光学的読取装置を用いて、コードパターンが読取り可能かを調べた。その結果、全ての印画物でコードパターンを正常に読み取ることができた。
上記の評価結果から、比較例の熱転写シートは被転写体に形成されたコードパターンの領域と、その領域以外の部分を含めた範囲で、転写性受容層の転写性に問題があり、さらに被転写体と受容層との接着性に問題があった。
しかし、全ての実施例の熱転写シートは、被転写体に形成されたコードパターンの領域と、その領域以外の部分を含めた範囲で、転写性受容層の転写性と、被転写体と受容層との接着性が両方とも良好であった。
また、実施例5の熱転写シートでは、被転写体に不可視光線吸収材料含有層による情報(コードパターン)及び色材層による熱転写画像を、インラインで効率よく形成できるものであった。
1 熱転写シート
2 基材
3 不可視光線吸収材料含有層
4 転写性受容層
5 接着層
6 色材層

Claims (4)

  1. 基材上に不可視光線吸収材料および第1の熱可塑性樹脂を含む不可視光線吸収材料含有層と、第2の熱可塑性樹脂を含む転写性受容層と、を面順次に有する熱転写シートであって、前記転写性受容層の上に第3の熱可塑性樹脂と粒子を含む接着層を有し、前記第1の熱可塑性樹脂と前記第2の熱可塑性樹脂の一方あるいは双方の主成分モノマーと、前記第3の熱可塑性樹脂の主成分モノマーが同一種類であることを特徴とする熱転写シート。
  2. 前記第1、第2、第3の熱可塑性樹脂が塩化ビニル系、アクリル系、ポリエステル系の熱可塑性樹脂の中から選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする請求項1に記載する熱転写シート。
  3. 前記不可視光線吸収材料含有層と前記転写性受容層に加えて、色材層を面順次に有することを特徴とする請求項1または2に記載する熱転写シート。
  4. 前記接着層に含まれる粒子は、前記接着層全体の固型分に対して質量基準で、40%以上85%以下含有していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載する熱転写シート。
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