JP2017171018A - ドアウェザーストリップ - Google Patents
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Abstract
Description
ドアウェザーストリップ3,4は、図8に示すように、押出成形部X1,X2、X3,X4の端部に型成形部Y1,Y2、Y3,Y4が接続されてなるものであり、ドア1周縁部の上部(ルーフ側)には押出成形部X2,X4が設置されるとともに、それに沿った上部コーナー部に型成形部Y1,Y2、Y3,Y4が設置されている。
前記中空シール部(32)の車外側側壁(32a)は、前記取付基部(31)の車外側から前記ボディ(10)のドア開口縁側に向かって柱状に延設され、
前記アウターリップ部(33)の付け根部(33b)は、前記中空シール部(32)の車外側側壁(32a)に連設されるとともに、前記アウターリップ部(33)の先端部(33a)は、車外側に向けて曲げられ、前記アウターリップ部(33)の付け根部(33b)と前記先端部(33a)を連結する立設部(33c)は、前記中空シール部(32)の車外側側壁(32a)に対して略平行に前記ボディ(10)のドア開口縁側に向かって延び、しかも、前記アウターリップ部(33)は、前記ドア(1)閉時に前記ボディ(10)の面に対して略垂直に弾接するように構成されたドアウェザーストリップ(30)のシール構造であって、
前記中空シール部(32)の車外側側壁(32a)の肉厚(32aS)を、前記アウターリップ部(33)の立設部(33c)の肉厚(33cS)以上にし、かつ、前記中空シール部(32)の車外側側壁(32a)の車内側面(32aF)の位置を、前記アウターリップ部(33)の立設部(33c)の車内側面(33cF)の位置よりも車内側に寄せた位置に設定してなることを特徴とする。
ここで「立設部(33c)」とは、前記アウターリップ部(33)の車外側へ折り曲がった先端部(33a)とコーナー部(33n)を介して連結している付け根部(33b)側の部位を示しており、アウターリップ部(33)はボディ(10)に弾接した際に前記コーナー部(33n)を折れ点として屈曲してシールする。なお、ドア(1)閉時に前記ボディ(10)の面に対して略垂直に弾接するアウターリップ部(33)とは、特には、前記アウターリップ部(33)の立設部(33c)を指している。また、ここでいう「略垂直に弾接する」とは、ボディ10の面に対するドア1の進入軌跡Vが45度以上に大きな角度で交差している場合(交差角α≧45度)であって、より厳密には70度以上の角度で交差している場合(交差角α≧70度)を言い、さらに、ここでいう「垂直」とは厳密に90度であることに限らず90度付近のものも含まれることを意味し、ドア1の進入軌跡Vが70度以上の角度に交差している場合(交差角α≧70度)であり、特に80度以上の大きな角度で交差している場合(交差角α≧80度)を言い、90度を超えた範囲も含まれる。
前記中空シール部(32)の車外側側壁(32a)の肉厚(32aS)を、前記アウターリップ部(33)の立設部(33c)の肉厚(33cS)以上にし、かつ、前記中空シール部(32)の車外側側壁(32a)の車内側面(32aF)の位置を、前記アウターリップ部(33)の立設部(33c)の車内側面(33cF)の位置よりも車内側に寄せた位置に設定してなる部位を、
前記ドアウェザーストリップ(30)の延びる長手方向に連続して設けてなることを特徴とする。
前記中空シール部(32)の車外側側壁(32a)の肉厚(32aS)を、前記アウターリップ部(33)の立設部(33c)の肉厚(33cS)以上にし、かつ、前記中空シール部(32)の車外側側壁(32a)の車内側面(32aF)の位置を、前記アウターリップ部(33)の立設部(33c)の車内側面(33cF)の位置よりも車内側に寄せた位置に設定してなる部位を、
前記ドアウェザーストリップ(30)の延びる長手方向に部分的に設けてなることを特徴とする。
そして、中空シール部の車外側側壁の肉厚を、アウターリップ部の立設部の肉厚以上にしているので、柱状の車外側側壁はアウターリップ部からの反力を安定した状態で十分受け止めることができる。その上、中空シール部の車外側側壁の車内側面の位置を、アウターリップ部の立設部の車内側面の位置よりも車内側に寄せた位置に設定しているので、仮に中空シール部の車外側側壁に大きな反力がかかったとしても車外側側壁の取付基部側の端部に対して、アウターリップ部の付け根部側の端部が車内側に倒れることは防止される。
このときは逆側、すなわち車外側側壁の取付基部側の端部に対して、アウターリップ部の付け根部側の端部が車外側に倒れる方向に力がはたらくので、ドア周縁に対する背面リップ部の弾接力が高まりシール性が向上する。
よって、アウターリップ部が車内側へ倒れる、いわゆる反転が防止されるので、ドア周縁の間から水が車内側に浸入することが防止され、外観上の見栄えもよい。
なお、中空シール部の車外側側壁の肉厚を、アウターリップ部の立設部の肉厚以上にし、かつ、中空シール部の車外側側壁の車内側面の位置を、アウターリップ部の立設部の車内側面の位置よりも車内側に寄せた位置に設定してなる部位については、型成形部において連続して設けても部分的に設けるようにしてもシール性の効果は発揮される。
また、取付基部31の車内側端部には、中空シール部32のシール壁32bの接続位置にノッチ36が形成され、取付基部31の車外側端部には、フロントドア1に弾接して水の浸入を防止するリップ片37が設けられている。
またアウターリップ部33は、先端部33aと付け根部33bとそれら付け根部33bと先端部33aを連結する立設部33cからなり、アウターリップ部33の付け根部33bは、中空シール部32の車外側側壁32aに連設されるとともに、立設部33cは、中空シール部32の車外側側壁32aに対して略平行に、すなわち取付基部31に対して略垂直方向にボディ10のドア開口縁側に向かって延びている。アウターリップ部33の先端部33aは、立設部33cの端部からコーナー部33nを介して車外側に向けて曲げられている。
ドア閉時にボディ10の車内外方向に延びる垂直面10aに対してフロントドア1の進入軌跡Vは略垂直に交差し、アウターリップ部33はボディ10の垂直面10aに対して略垂直に弾接するようになっており、アウターリップ部33の中でも立設部33cの延長方向とフロントドア1の進入軌跡Vが略平行の関係になっている。ここでは、アウターリップ部33の先端33aを通るフロントドア1の進入軌跡Vを示している。なお、ボディ10の車内外方向に延びる垂直面10aに対してフロントドア1の進入軌跡Vが略垂直に交差しているとは、進入軌跡Vが垂直面10aの室内側から45度以上の角度に交差している状態(交差角α≧45度)であり、より厳密には70度以上の角度(交差角α≧70度)であって、特に80度以上の角度で交差している状態(交差角α≧80度)であり、90度を超える場合も含んでいる。
また、アウターリップ部33の立設部33cの肉厚33cSは付け根部33bの肉厚と同一とし、中空シール部32の車外側側壁32aの車内側面32aFの位置を、アウターリップ部33の立設部33cの車内側面33cFの位置よりも車内側に寄せた位置に設定して、中空シール部32の車外側側壁32aとアウターリップ部33との間で肉厚に差を出している。中空シール部32の車外側側壁32aの肉厚32aSは、中空シール部32のシール壁32bの肉厚32bS及び取付基部31の肉厚31Sよりも厚肉である。
また、中空シール部32の車外側側壁32aの車外側面32aEと、アウターリップ部33の立設部33cの車外側面33cEは面一になるようにしている。
そして、本実施形態例では、中空シール部32の車外側側壁32aの肉厚32aSを、アウターリップ部33の立設部33cの肉厚33cS以上にしているので、柱状の車外側側壁32aはアウターリップ部33からの反力を安定した状態で十分受け止めることができる。その上、中空シール部32の車外側側壁32aの車内側面32aFの位置を、アウターリップ部33の立設部33cの車内側面33cFの位置よりも車内側に寄せた位置に設定しているので、仮に中空シール部32の車外側側壁32aに大きな反力がかかったとしても車外側側壁32aの取付基部31側の端部に対して、アウターリップ部33の付け根部33b側の端部が車内側に倒れることは防止される。
このときは逆側、すなわち車外側側壁32aの取付基部31側の端部に対して、アウターリップ部33の付け根部33b側の端部が車外側に倒れる方向に力がはたらくので、フロントドア1のドア周縁に対する背面リップ部34の弾接力が高まりシール性が向上する。
よって、アウターリップ部33とドアパネル周縁およびボディ開口縁周縁との間に不要に大きな空間が発生せず、水の侵入や風の吹き込み、そして音の発生といった問題がなく、また、背面リップ部34がドア周縁から浮き上がることが防止されるので、背面リップ部34とドア周縁の間から水が車内側に浸入することが防止され、外観上の見栄えもよい。
このように中空シール部32の車外側側壁32aが車内側に倒れると背面リップ部34がフロントドア1の周縁から浮き上がり隙間が生じるので、フロントドア1と背面リップ部34の間から水が車内側に浸入するおそれがあるが、本実施形態の場合、図2に示すように、中空シール部32の車外側側壁32aは、背面リップ部34がフロントドア1の周縁により弾接する方向に倒れるので水が車内側に浸入することが防止される。
1a 立設面
2 リヤドア(ドア)
3 ドアウェザーストリップ
4 ドアウェザーストリップ
10 ボディ
10a 垂直面
11 取付基部
12 中空シール部
12a 車外側側壁
12aF 車外側側壁の車内側面
13 アウターリップ部
13a 先端部
13b 付け根部
13P 車内側の位置
14 背面リップ部
15 孔
16 車内側シール部リブ
17 車外側シール部リブ
30 ドアウェザーストリップ
31 取付基部
31S 取付基部の肉厚
32 中空シール部
32a 車外側側壁
32aE 車外側側壁の車外側面
32aF 車外側側壁の車内側面
32aS 車外側側壁の肉厚
32b シール壁
32bS シール壁の肉厚
33 アウターリップ部
33a 先端部
33b 付け根部
33c 立設部
33cE 立設部の車外側面
33cF 立設部の車内側面
33cS 立設部の肉厚
33n コーナー部
34 背面リップ部
35 スリット
36 ノッチ
37 リップ片
40 ドアウェザーストリップ
C コーナー部
V ドアの進入軌跡
X1〜X4 押出成形部
Y1〜Y4 型成形部
Z1,Z2 領域
Claims (5)
- 自動車のドア周縁に沿って取付けられる取付基部と、その取付基部の車内側及び車外側に一体成形され、ドア閉時にはボディのドア開口縁に弾接する中空シール部及びアウターリップ部を備え、
前記中空シール部の車外側側壁は、前記取付基部の車外側から前記ボディのドア開口縁側に向かって柱状に延設され、
前記アウターリップ部の付け根部は、前記中空シール部の車外側側壁に連設されるとともに、前記アウターリップ部の先端部は、車外側に向けて曲げられ、前記アウターリップ部の付け根部と前記先端部を連結する立設部は、前記前記中空シール部の車外側側壁に対して略平行に前記ボディのドア開口縁側に向かって延び、しかも、前記アウターリップ部は、前記ドア閉時に前記ボディの面に対して略垂直に弾接するように構成されたドアウェザーストリップのシール構造であって、
前記中空シール部の車外側側壁の肉厚を、前記アウターリップ部の立設部の肉厚以上にし、かつ、前記中空シール部の車外側側壁の車内側面の位置を、前記アウターリップ部の立設部の車内側面の位置よりも車内側に寄せた位置に設定してなることを特徴とするドアウェザーストリップのシール構造。 - 前記アウターリップ部から車外側に延び前記ドア周縁に弾接する背面リップ部を備え、前記背面リップ部は、前記アウターリップ部の立設部の車外側面から延設されてなることを特徴とする請求項1に記載のドアウェザーストリップのシール構造。
- 前記ドアウェザーストリップは、ドア閉時に自動車のルーフ側に位置してルーフに弾接する押出成形部の下部に接続された型成形部の位置に配置されてなることを特徴とする請求項1又は2に記載のドアウェザーストリップのシール構造。
- 前記型成形部において、
前記中空シール部の車外側側壁の肉厚を、前記アウターリップ部の立設部の肉厚以上にし、かつ、前記中空シール部の車外側側壁の車内側面の位置を、前記アウターリップ部の立設部の車内側面の位置よりも車内側に寄せた位置に設定してなる部位を、
前記ドアウェザーストリップの延びる長手方向に連続して設けてなることを特徴とする請求項3に記載のドアウェザーストリップのシール構造。 - 前記型成形部において、
前記中空シール部の車外側側壁の肉厚を、前記アウターリップ部の立設部の肉厚以上にし、かつ、前記中空シール部の車外側側壁の車内側面の位置を、前記アウターリップ部の立設部の車内側面の位置よりも車内側に寄せた位置に設定してなる部位を、
前記ドアウェザーストリップの延びる長手方向に部分的に設けてなることを特徴とする請求項3に記載のドアウェザーストリップのシール構造。
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