JP6982029B2 - 車両用ドアシール材 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用ドアシール材に関する。更に詳しくは、自動車のドアや車両本体(ボディ)に開口した車両開口部等の周縁に沿って取設され、ドアを閉じた際に弾性変形することで雨水等の車両内部への浸入等を防止するための車両用ドアシール材に関する。
従来、車両用ドアシール材(「車両用ウェザーストリップ」とも呼称される。)は、可動部材としてのドア及び/または固定部材としての車両本体の車両開口部の周縁に沿って取設されている(例えば、特許文献1参照)。かかる車両用ドアシール材(以下、単に「シール材」と称す。)は、ドアを車両開口部に対して近接させ、閉める操作を行うことでドア及び車両本体の間に取設されたシール材が弾性変形し、挟まれた状態になる。
これにより、シール材の弾性復元力(或いは、弾性反発力)によって、当該シール材がドアまたは車両本体に強く押し付けられることとなり、ドア及び車両本体の隙間を塞ぎ、雨水等の浸入経路を遮断することができる。その結果、水、或いは水以外の塵や埃等の小さな夾雑物、アリ等の小さな昆虫等が車両内部へ侵入することを防いだり、車両外部の騒音や風などが侵入することを防いだりすることができる。これにより、シール材によって運転中等のドライバーや同乗者を不快にさせることがなく、常に快適な車内空間を保つことができる。
シール材の基本的な構成は、例えば、図4に示されるようなものである。すなわち、シール材100は、ドアや車両本体等(図示しない)に周知の固定手段(例えば、クリップ等)を介して固定されるシール基部101と、当該シール基部101と一体的に成形され、ドアを閉じた際にその一部が押し潰されて変形する中空構造のシール部102と、シール部102と一体的に成形され、シール部102の外面102aから外方向に向かって突出した板状若しくは舌状のリップ部103とを主に具備している。
上記シール材100は、弾性変形可能なゴム材料を主原料として形成され、所定の温度に加熱して粘度を調整した溶融性の主原料を押出成形技術や型成形技術(射出成形技術)等の周知の樹脂成形技術を用いて所望の形状に成形することができる。ここで、シール材は、ドア等の周縁に沿って取設されるため、一般的に長尺状の形状を呈している。そのため、主として、押出成形技術によって形成されることが多い。なお、図4は押出成形されたシール材100の断面形状を模式的に示すものである。また、主原料として使用される弾性変形可能なゴム材料等の樹脂材料としては、例えば、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(EPDM)、或いはその他の熱可塑性エラストマー等が主に用いられる。
特開2016−78720号公報
上記の通り、EPDM等から形成されたシール材は、ドア及び車両本体の間を弾性変形しながら水等の経路を遮蔽することができるため、車両外部から車両内部に至る浸入をほぼ確実に防ぐことができる。すなわち、高いシール性を備えている。しかしながら、特に近年において、下記に掲げる特殊な状況下において不具合を生じる可能性があった。
例えば、自動車を洗車する場合において、従来は車両の上方から水をかけ、車両本体の表面に付着した泥や汚れ等を洗い流すことが行われている。かかる場合、洗車時の水圧はそれほど強いものではなかった。
しかしながら、特に近年において高圧の水を噴射可能な高圧洗浄機が各家庭に広く普及していることがあった。そのため、当該高圧洗浄機を用いて自動車の洗浄を行う場合があった。加えて、ガソリンスタンド等に併設された自動洗車機においても、高圧の水を車両本体に噴射して泥等の汚れを洗浄することがあった。
このような場合、従来の一般的な洗車と比較して、水が車両本体の表面に強く噴射されることがあった。更に、噴射された水の一部は、ドア及び車両本体の隙間から直接浸入し、押し潰されて変形した状態のシール材に直接当たる可能性があった。この場合、高圧で噴射された水が、シール材の変形状態を更に変化させることがあった。
これにより、従来のシール材では、高いシール性を維持することができたものの、高圧の水の噴射によってシール材が変形し、十分な止水効果を発揮することができない可能性があった。特に、自動車の後部座席側に位置するドアのドア後部において、水の浸入が起こりやすいことが知られていた。
そこで、本発明は上記実情に鑑み、高圧洗浄機等によって噴射された高圧の水を受けた場合であっても、高いシール性(止水性)を維持及び発揮することが可能であって、特に自動車の後部座席側のドア周縁に沿って取設されるシール材の提供を課題とするものである。
本発明によれば、上記課題を解決したドアシール材(車両用ドアシール材)が提供される。
[1] ドア及び車両本体の間をシールする車両用ドアシール材であって、前記ドアの一部と当接し、取設されるシール基部と、前記シール基部と一体的に成形され、前記ドアを閉じた際に前記車両本体と当接する当接部を有し、前記ドア及び前記車両本体の間で一部が押し潰されて変形する中空構造のシール部と、前記シール部と一体的に成形され、前記シール部の外面から所定方向に突出した舌状の第一リップ部と、前記シール部と一体的に成形され、前記第一リップ部の突出方向と相違し、かつ前記ドア及び前記車両本体の隙間から到達する水の浸入方向に対して直交する方向に前記シール部の外面から突出した舌状の第二リップ部とを具備し、前記第二リップ部は、第二リップ部先端が前記水の浸入方向に向かって曲げられ、全体が凹状に湾曲して成形される車両用ドアシール材。
[2] 前記シール基部は、乗用車の後部座席側のドアのドア後部の周縁に沿って取設される前記[1]に記載の車両用ドアシール材。
] 前記シール部は、前記第二リップ部と少なくとも一部が接し、前記水の浸入方向に正対する位置にある部位が、それ以外の部位と比較して肉厚が太く形成されている前記
[1]または[2]に記載の車両用ドアシール材。
] 前記シール部は、前記当接部が、それ以外の部位と比較して肉厚が薄く形成されている前記[1]〜[]のいずれかに記載の車両用ドアシール材。
本発明のシール材によれば、第一リップ部及び第二リップ部の複数のリップ部を備えるものであって、高圧洗浄機等による高圧の水が噴射された場合であっても、第二リップ部によって噴射された水の衝撃を緩和し、更に第二リップ部が受ける衝撃圧を止水圧に転用することで高いシール性を維持することができる。
特に、後部座席側のドアのドア後部に取設されることで、特に水の浸入が生じ易い部位に対して選択的に本発明のシール部材を配置することで、車両内部への水等の浸入を効果的に抑制することができる。
本実施形態のシール材の取設位置の概略を示す説明図である。 シール材の概略構成を示す断面図である。 シール材による止水の一例を模式的に示す説明図である。 従来のシール材の概略構成を示す断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明のシール材(車両用ドアシール材)の実施の形態について説明する。なお、本発明のシール材は、以下の実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲を逸脱しない限りにおいて、種々の設計の変更、修正、及び改良等を加え得るものである。
本発明の一実施形態のシール材1は、図1〜図3に示されるように、乗用車CのドアDの周縁2に沿って取設され、水等の車両内部への浸入を防止するためのものである。特に、本実施形態のシール材1は、乗用車Cの後部座席側のドアDのドア後部RDの周縁2に沿って取設されるものである。ここで、ドアDのドア後部RDとは、図1に示されるように、乗用車CのリアピラーRP及び当該リアピラーRPと連設するリア側の車両本体Bと当接する箇所に相当する。
本実施形態のシール材1の具体的構成について説明すると、当該シール材1は、ドア後部RDの周縁2に沿って取設されるシール基部3と、中空構造を呈するシール部4と、舌状の第一リップ部5と、第一リップ部5と突出方向とが相違する第二リップ部6とを具備して主に構成されている。
本実施形態のシール材1は、応力に対して弾性変形可能な樹脂材料を押出成形することで、上記の各構成が一体的に成形されたものであり、全体として長尺状を呈して構成されている。なお、図2はシール材1の長手方向に対して直交する面で切断した断面形状を示している。また、シール材1を構成する樹脂材料は特に限定されないが、例えば、エチレン・プロピレン・ジエンゴム(以下、「EPDM」と称す。)を主原料とするものを好適に用いることができる。
次に、シール材1の各構成について更に詳述すると、シール基部3は、ドアDの周縁2に沿って取設される平板状の底部3aと、当該底部3aから立設された一対の脚部3b,3cとを有し、底部3a及び一対の脚部3b,3c、及び後述のシール部4の底面によって囲まれた略四角形状の中空部3dを備えて形成されている。
更に、底部3a及び脚部3b,3cの接続箇所にはそれぞれ外方向に膨らんだ膨出部8が形成されている。かかる膨出部8によって、ドアDの周縁2にシール材1を載置して取設する場合、ドアD及びシール基部3の底部3aとの間に空隙が形成される。なお、ドアDの周縁2とシール基部3とは、底部3aに周知のクリップ等の固定手段(図示しない)を介して固定することができる。かかるシール基部3の構成は、上記のように一つの中空部3dを備えたものに特に限定されるものではなく、ドアDにシール材1を取設する際に、ドアDと当接することが可能なものであれば構わない。
一方、シール部4は、上述したシール基部3の一対の脚部3b,3cの上端と一部が接合され、複数の曲線及び直線を組み合わせて形成された中空管状の構造を呈するものであり、シール基部3から離間した位置(図2において紙面左側)に、ドアDを閉じた際に、当該ドアDに相対する車両本体Bの一部と当接する当接部7を備えている。
ここで、当接部7は、シール部4に何ら力が加わっていない状態、換言すれば、ドアDが開いた状態では当接部7を構成する二つの辺が一点で屈曲した構造となる。かかる状態からドアDを閉じることにより、シール部4の当接部7と車両本体Bとが接触し、更に車両本体BによってドアD側に押し付けられることで、シール部4が押し潰されて弾性変形する。
すなわち、シール部4の全体形状が変化する。このとき、上記の屈曲した当接部7は、例えば、図3に示すように、当初形状(図2参照)と比較して屈曲角度がやや広くなり、シール部4の形状も若干縦長に変化する。なお、図3はドアDの閉操作が行われ、シール部4(シール材1)が変形した状態を示す断面図である。
本実施形態のシール材1は、上記のように弾性変形可能な樹脂材料によって構成されているため、弾性変形したシール部4は元の形状に復帰しようとする弾性反発力が生じる。そのため、シール部4の当接部7及びその近傍は、車両本体Bを押し戻す方向に力F1(図3参照)が生じる。その結果、車両本体B及びシール部4の当接部7が更に強く密着する。これにより、車両本体B及びシール部4(当接部7)の間を水Wが流通することが規制される。すなわち、車両本体B側での水Wのシール性が発揮される。
加えて、本実施形態のシール材1の第一リップ部5は、図2に示されるように、シール基部3の一方の脚部3c及びシール部4の接続箇所の近傍のシール部4の外面4aから斜め方向に沿って突出して形成されている。ここで、第一リップ部5は、ドアDにシール材1を取設する際に、第一リップ部先端5aがドアDの一部に押し付けられ、シール部4側に向かって曲げられた状態で保持される。このとき、第一リップ部5には元の形状に戻ろうとする弾性反発力が生じる。そのため、第一リップ部5の第一リップ部先端5aがシール部4から離間し、ドアDを押す方向に力F2(図3参照)が生じる。その結果、ドアD及び第一リップ部5が更に強く密着する。これにより、ドアD及び第一リップ部5の間を水Wが流通することが規制される。すなわち、ドアD側での水Wのシール性が発揮される。なお、第一リップ部5の構成及びその作用効果等については既に周知のものである。
本実施形態のシール材1は、図2及び図3に示すように、シール部4と一体的に成形され、シール部4の外面4aから所定方向に突出した舌状の第二リップ部6を更に具備して構成されている。すなあち、本実施形態のシール材1は、シール部4に互いに突出方向の相違する二つのリップ部(第一リップ部5及び第二リップ部6)を備えることを特徴とするものである。なお、第二リップ部6は、図2に示されるように、第一リップ部5の突出方向X(図2参照)と相違し、かつ、ドアD及び車両本体Bの隙間から浸入し、シール材1に到達する水Wの浸入方向WF(図3参照)に対して略直交する方向(突出方向Y(図2参照))に沿って突出している。
かかる構成の第二リップ部6を備えることで、ドアD及び車両本体Bの隙間から浸入した水Wは、当該水Wの浸入方向WFに対向して配置された第二リップ部6の一部(水受部6a)に到達する。これにより、高圧で噴射された水Wの圧力を第二リップ部6で受け止めることができる。ここで、従来のシール材100(図4参照)の場合、第二リップ部6が存在しないため、シール部102の一部で当該水Wの圧力を直接受けることになる。
これにより、水Wの圧力を第二リップ部6によって緩和することができるため、シール部4に水Wの圧力が直接伝わることがない。加えて、第二リップ部6に到達した水Wは、水Wの浸入方向WFに直交する方向に沿って第二リップ部6が設けられているため、水Wの到達位置で多方向に分散し流れる。すなわち、第二リップ部6に当たった水Wは、例えば、車両本体B側及びドアD側に分散し流れる(図3の分流水W1,W2参照)。なお、分散し流れる方向は図3に限定されることはなく、図3の紙面奥行方向や紙面手前方向等、水Wの到達位置から全方向に分散し流れる可能性がある。
これにより、水Wの圧力(勢い)を軽減することができる。その結果、高圧洗浄機等から噴射された高圧の水Wがシール材1に到達してもシール部4が変形することがなく、車両本体B及びシール部4の当接部7の密着状態、及び、ドアD及び第一リップ部5の密着状態が変化することがない。そのため、水Wのシール性が維持される。加えて、第二リップ部6に到達した水Wが多方向に分散して流れるため、車両本体B及び当接部7(またはドアD及び第一リップ部5)の間を一度に流れようとする水Wの量が減少する。そのため、水Wのシール性が更に維持される。
更に第二リップ部6が水Wの圧力を受けることにより、その衝撃によってシール部4の当接部7を更に車両本体Bに押し付ける力が生じる。すなわち、第二リップ部6が受けた水Wの衝撃圧がシール部4による止水圧S(図3参照)に変換される。その結果、シール材1のシール性がより高いものとなる。
上記示したように本実施形態のシール材1は、高圧洗浄機等の水Wを噴射された場合でも従来と同様、或いはそれ以上の高いシール性を有することができる。特に、車両構造上、高圧で噴射された水Wが浸入しやすい後部座席側のドアDのドア後部RDの周縁2に沿って本実施形態のシール材1を使用することにより、高い効果を奏することができる。
加えて、本実施形態のシール材1における第二リップ部6は、図2等に示されるように、第二リップ部先端6bが、水Wの浸入方向WFに向かって僅かに曲げられ、全体が凹状に湾曲するように形成されている。すなわち、第二リップ部6の水受部6aは曲面によって構成されてる。これにより、第二リップ部6は、図2に示すように、断面形状において全体としてアーチ形状Rを呈している。水Wの浸入方向WFに対してアーチ形状Rの第二リップ部6を設けることで、水Wの圧力に抗する力が更に高くなる。その結果、高圧洗浄機から噴射された高圧の水Wをシール材1が直接受けた場合であっても、シール部4が変形することがなく、より強い止水圧Sが生じるため高いシール性を維持することができる。これにより、水Wの車両内部への浸入を防ぎ、車両内空間の快適性を保つことができる。
加えて、本実施形態のシール材1におけるシール部4は、第二リップ部6と少なくとも一部が接し、水Wの浸入方向WFに正対する位置にある部位(図2におけるハッチング範囲H参照)が、それ以外の部位と比較して肉厚が太くなるように形成されている。上記において説明したように、ハッチング範囲Hにある部位は第二リップ部6が高圧の水Wの勢いを受ける水受部6aと接し、当該水受部6aを後方(水受部6aの外面の反対側に相当)から支持する位置にある。
そのため、他の部位と比較してかかる部位を肉厚に形成することで、高圧の水Wを第二リップ部6(水受部6a)が受けた場合であっても、当該部位によって第二リップ部6を支え、高圧の水Wに抗することができる。すなわち、シール部4の変形を防ぐことができる。これにより、高いシール性を維持することができる。
加えて、本実施形態のシール材1におけるシール部4は、上記当接部7がそれ以外の部位と比較して肉厚が薄く形成されていても構わない。かかる構成を採用することにより、車両本体Bとシール部4の当接部7とが隙間なく接触することができる。ここで、当接部7及びその近傍が肉厚に形成されていると、車両本体Bと当接部7との密着性が低下する。特に、車両本体B及び当接部7の間に鋭角な角度で形成される隙間が生じる可能性がある。このような鋭角な角度の隙間が形成された場合、当該隙間に水Wが浸入しやすくなり、車両本体B及び当接部7の間を水Wが通過し、車両内部に漏出する可能性が高くなる。そこで、かかる不具合を解消するために、本実施形態の場合、当接部7の肉厚を他の部位と比較して若干薄くすることで、上記鋭角な角度の隙間が形成されないようにすることができる。
上記に示した通り、本実施形態のシール材1は、既設の第一リップ部5の突出方向と相違し、かつ水Wの浸入方向WFに直交する方向に沿って突出した第二リップ部6を更に具備することで、高圧の水Wの噴射による車両内部への水Wの浸入を効果的に抑制することができる。特に、車両構造上、車両本体B及びドアDの間から水Wが浸入しやすい後部座席側のドアDのドア後部RDに本実施形態のシール材1を適用することで、より高いシール性を発揮することができる。
なお、本発明のシール材は、上記のようにドア後部RDに取設されるものに限定されるものではなく、必要に応じて、前部座席側等の種々の場所に適宜適用することができる。更に、第一リップ部5の突出方向Xに対する第二リップ部6の突出方向Yとの間の相対角度は任意に設定することができる。加えて、第二リップ部6のアーチ形状R(湾曲度)についても、シール材に使用する樹脂材料の種類、弾性反発力、及びシール材のサイズ等に応じて任意に設定することができる。
本発明のシール材(車両用ドアシール材)は、乗用車や産業用或いは農業等の各種車両のドアまはた車体開口部等に取設可能であり、その他の種々の産業技術分野において利用可能性が期待される。
1,100:シール材(車両用ドアシール材)、2:周縁、3,101:シール基部、3a:底部、3b,3c:脚部、3d:中空部、4,102:シール部、4a,102a:外面、5:第一リップ部、5a:第一リップ部先端、6:第二リップ部、6a:水受部、6b:第二リップ部先端、7:当接部、8:膨出部、103:リップ部、B:車両本体、C:乗用車、D:ドア、F1,F2:力、H:ハッチング範囲、R:アーチ形状、RD:ドア後部、RP:リアピラー、S:止水圧、W:水、W1,W2:分流水、WF:浸入方向、X:突出方向、Y:突出方向。

Claims (4)

  1. ドア及び車両本体の間をシールする車両用ドアシール材であって、
    前記ドアの一部と当接し、取設されるシール基部と、
    前記シール基部と一体的に成形され、前記ドアを閉じた際に前記車両本体と当接する当接部を有し、前記ドア及び前記車両本体の間で一部が押し潰されて変形する中空構造のシール部と、
    前記シール部と一体的に成形され、前記シール部の外面から所定方向に突出した舌状の第一リップ部と、
    前記シール部と一体的に成形され、前記第一リップ部の突出方向と相違し、かつ前記ドア及び前記車両本体の隙間から到達する水の浸入方向に対して直交する方向に前記シール部の外面から突出した舌状の第二リップ部と
    を具備し、
    前記第二リップ部は、
    第二リップ部先端が前記水の浸入方向に向かって曲げられ、全体が凹状に湾曲して成形される車両用ドアシール材。
  2. 前記シール基部は、
    乗用車の後部座席側のドアのドア後部の周縁に沿って取設される請求項1に記載の車両用ドアシール材。
  3. 前記シール部は、
    前記第二リップ部と少なくとも一部が接し、前記水の浸入方向に正対する位置にある部位が、それ以外の部位と比較して肉厚が太く形成されている請求項1または2に記載の車両用ドアシール材。
  4. 前記シール部は、
    前記当接部が、それ以外の部位と比較して肉厚が薄く形成されている請求項1〜3のいずれか一項に記載の車両用ドアシール材。
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