JP5033000B2 - ドアウェザーストリップの取付構造 - Google Patents
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Description
ドアウェザーストリップ10は、ドアサッシュSに取付けられる取付基部11と、その取付基部11の車内側に一体成形されドアDの閉時にボディパネルBに弾接して車内外をシールする中空のメインシール部12と、取付基部11の車外側に一体成形されドアDの閉時にメインシール部12とともにボディパネルBに弾接して車内外をシールするサブシール部13を備えている。
なお、嵌合部K1は、ドアサッシュSを構成するパネルの先端をボディパネルB側に折り曲げることによって形成され、嵌合部K2は、同じくドアサッシュSを構成するパネルを車内側に向けて突出湾曲させた部分の付け根部の凹部に形成されているが、これにかえて、ドアサッシュS上にリテーナ(図示しない)を設けて断面左右部を嵌合部とすることもできる。
このようなサッシュカバーを設けたドアウェザーストリップは、例えば、特許文献1の第4図に開示されている。
すなわち、ドアサッシュの嵌合部は、金属製のパネルを湾曲させて形成するため、その分、重量が増加するとともに、ドアサッシュの断面構造が複雑であった。
また、サッシュカバーには金属製の芯材が埋設されているので、さらに重量が増加していた。
前記ドアサッシュ(S)外周縁部には、平担のベース部(S1)と、そのベース部(S1)の車外側端部にベース部(S1)の延びる方向に対して略垂直方向に立設された外表部(S2)とからなる断面略T字状部が形成され、前記取付基部(21)は、前記ドアサッシュ(S)の前記ベース部(S1)上とそこから前記外表部(S2)の前記ボディパネル(B)側の一端部(S3)に至る側に沿って、リテーナ及び嵌合部を介することなく、取付けられるとともに、前記取付基部(21)に、前記外表部(S2)の一端部(S3)から外表部(S2)の車外側を覆い外表部(S2)の他端部(S4)を巻き込んで取付けられるサッシュカバー(25)が延設され、
前記サッシュカバー(25)は、前記取付基部(21)の剛性よりも大きい剛性をした樹脂製,ゴム製及び熱可塑性エラストマーのうちいずれか一つの材質で、しかも前記サッシュカバー(25)の前記取付基部(21)側は、取付基部(21)に埋設され、取付基部(21)の芯材を構成しており、
前記取付基部(21)に埋設された部分は、前記ベース部(S1)とそれから前記外表部(S2)の一端部(S3)側に沿った断面略L字状であり、前記取付基部(21)から露出した部分は、前記外表部(S2)の車外側を覆うように断面略コ字状であり、
前記ドアサッシュ(S)に前記ドアウェザーストリップ(20)を取付ける際には、前記サッシュカバー(25)の取付基部(21)から露出した部分を前記外表部(S2)に取付けるだけとしたことを特徴とする。
また、取付基部には、外表部の一端部から外表部の車外側を覆い外表部の他端部を巻き込んで取付けられるサッシュカバーが延設されているので、従来例で示したような、外観幅の大きい別体のサッシュカバーは不要になる。また、取付基部に埋設された部分は、ベース部とそれから外表部の一端部側に沿った断面略L字状であり、取付基部から露出した部分は、外表部の車外側を覆うように断面略コ字状であり、ドアサッシュにドアウェザーストリップを取付ける際には、サッシュカバーの取付基部から露出した部分を外表部に取付けるだけでよいので、取付作業が簡易である。
また、サッシュカバーは、取付基部の剛性よりも大きい剛性をした樹脂製,ゴム製及び熱可塑性エラストマーのうちいずれか一つの材質で、しかもサッシュカバーの取付基部側は、取付基部に埋設され、取付基部の芯材を構成するので、強度が強く、しかも金属製の芯材が埋設されていないので、重量が増加することが防止される。
図1及び図3を参照して、本発明の第一実施形態に係るドアウェザーストリップ20の取付構造について説明する。図1は、本発明の第一実施形態に係るドアウェザーストリップの取付構造を示す図3のA−A線拡大断面図である。
ドアウェザーストリップ20は、取付基部21と、メインシール部22と、サブシール部23とを備え、取付基部21からは、サッシュカバー25が延設されている。
外表部S2は、ベース部S1の延びる方向に対して略垂直方向に立設され、断面略T字状部が形成されている。ベース部S1の車外側端部は、外表部S2の略中央に位置している。外表部S2は、板状(断面直線状)であり、ボディパネルB側の一端部S3側と、ボディパネルB側とは逆側の他端部S4側にそれぞれフランジが形成されている。また、外表部S2の車内側には、取付基部21を嵌合するための係止部や湾曲した凹凸部を利用した嵌合部は一切形成されていない。
なお、ベース部S1も平担であるので、ベース部S1の上部、すなわち、ボディパネルB側には、取付基部21を嵌合するための係止部や湾曲した凹凸部を利用した嵌合部は一切形成されていない。
また、サッシュカバー25の車外側には装飾が施されている。この装飾としては、色や模様を付するものや、つや有無によって周りとの差を際立たせるものや、加飾テープを配したものなど種々の態様がある。
また、取付基部21は、ドアサッシュSのベース部S1に対して両面テープ(図示しない)を介して取付けられている。
サッシュカバー25の材質としては、樹脂製,ゴム製,あるいは熱可塑性エラストマーがあげられるが、いずれの場合であってもサッシュカバー25の剛性は、取付基部21の剛性よりも大きい剛性が使用される。
また、ドアウェザーストリップ20の取付基部21には、取付基部21の剛性よりも大きい剛性をしたサッシュカバー25の車内側の部分25bが埋設されているので、強度が強く、しかも金属製の芯材が埋設されていないので、重量が増加することが防止される。
また、ドアサッシュSにドアウェザーストリップ20を取付ける際には、サッシュカバー25の露出部25aを外表部S2に取付けるだけでよいので、取付作業が簡易である。
また、取付基部21にサッシュカバー25の埋設部25bが設けられることによって、メインシール部22及びサブシール部23のシール性が強化される。
図2及び図3を参照して、本発明の第二実施形態に係るドアウェザーストリップ20の取付構造について説明する。図2は、本発明の第二実施形態に係るドアウェザーストリップの取付構造を示す図3のA−A線拡大断面図である。
11 取付基部
12 メインシール部
13 サブシール部
15 サッシュカバー
20 ドアウェザーストリップ
21 取付基部
22 メインシール部
23 サブシール部
25 サッシュカバー
25a サッシュカバーの露出した部分
25b サッシュカバーの埋設された部分
25c 突部
B ボディパネル
D ドア
K1 嵌合部
K2 嵌合部
L 外観幅
l 外観幅
S ドアサッシュ
S1 ベース部
S2 外表部
S3 一端部
S4 他端部
Claims (4)
- 自動車用ドアのドアサッシュ外周縁部に沿って取付けられる取付基部と、前記取付基部の車内側に一体成形されドア閉時にボディパネルに弾接して車内外をシールする中空のメインシール部と、前記取付基部の車外側に一体成形されドア閉時に前記メインシール部とともにボディパネルに弾接して車内外をシールするサブシール部とを備えるドアウェザーストリップの取付構造であって、
前記ドアサッシュ外周縁部には、平担のベース部と、そのベース部の車外側端部にベース部の延びる方向に対して略垂直方向に立設された外表部とからなる断面略T字状部が形成され、
前記取付基部は、前記ドアサッシュの前記ベース部上とそこから前記外表部の前記ボディパネル側の一端部に至る側に沿って、リテーナ及び嵌合部を介することなく、取付けられるとともに、前記取付基部に、前記外表部の一端部から外表部の車外側を覆い外表部の他端部を巻き込んで取付けられるサッシュカバーが延設され、
前記サッシュカバーは、前記取付基部の剛性よりも大きい剛性をした樹脂製,ゴム製及び熱可塑性エラストマーのうちいずれか一つの材質で、しかも前記サッシュカバーの前記取付基部側は、取付基部に埋設され、取付基部の芯材を構成しており、
前記取付基部に埋設された部分は、前記ベース部とそれから前記外表部の一端部側に沿った断面略L字状であり、前記取付基部から露出した部分は、前記外表部の車外側を覆うように断面略コ字状であり、
前記ドアサッシュに前記ドアウェザーストリップを取付ける際には、前記サッシュカバーの取付基部から露出した部分を前記外表部に取付けるだけとしたことを特徴とするドアウェザーストリップの取付構造。 - 前記サッシュカバーの車外側には装飾が施されていることを特徴とする請求項1に記載のドアウェザーストリップの取付構造。
- 前記取付基部は、前記ドアサッシュのベース部に両面テープを介して取付けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のドアウェザーストリップの取付構造。
- 前記取付基部に埋設された部分の前記外表部側には突部が形成され、前記取付基部から露出した部分とともに前記外表部を車内側と車外側から挟み込むようにしたことを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載のドアウェザーストリップの取付構造。
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