JP2010167967A - 自動車用ウェザーストリップの取付構造 - Google Patents

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Hidekazu Baba
英一 馬場
Shuji Kurusu
修司 来須
Kozo Deguchi
幸三 出口
Yoshinobu Furuse
圭伸 古瀬
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Abstract

【課題】シール部の損傷を防止するとともに見栄えが良く、取付作業性に優れる自動車用ウェザーストリップの取付構造を提供する。
【解決手段】ボディパネルのドア開口縁とドアサッシュ3の車内側突出部3Aとの間をシールするインナーシール部60と、ドアサッシュ3の車内側突出部3Aの一端に連設して車外側に延びる外周部位3Bの外周側に取付けられ、ボディパネル1のドア開口縁車外側に弾接して車内外をシールするアウターシール部20を備え、ドアサッシュ3の車内側突出部3Aの表面を一体的に覆うように内装材30を取付けるとともに、内装材30の車内側にインナーシール部60を取付け、インナーシール部60をオープニングトリムに弾接させた。
【選択図】図1

Description

本発明は、ボディパネルのドア開口縁とドアサッシュとの間をシールする自動車用ウェザーストリップの取付構造に関するものである。
図10及び図11に示すように、自動車のボディパネル1のドア開口縁とドアDのドアサッシュ3との間には、車内側にオープニングウェザーストリップ10が設けられるとともに、車外側にドアウェザーストリップ20が設けられ、車内外をシールしている。
オープニングウェザーストリップ10は、ボディパネル1のドア開口縁車内側に形成されたフランジ2を挟持するようにして取付けられる断面略U字形状のオープニングトリム11と、オープニングトリム11の車外側側面に一体成形され、ドアDの閉時にはドアサッシュ3の車内側突出部3A側に弾接する中空シール部12を備えている。なお、オープニングトリム11には断面略U字形状の芯材13が埋設されている。
また、ドアウェザーストリップ20は、ドアサッシュ3の外周側に形成された嵌合凹部3Cに取付けられる取付基部21と、取付基部21の車内側と車外側に一体成形され、ドアDの閉時にはボディパネル1のドア開口縁車外側に弾接する中空状のメインシール部22とリップ状のサブシール部23を備えている。
そして、ドアサッシュ3の車内側突出部3Aは外観上見栄えをよくするため内装材30で覆われ、オープニングウェザーストリップ10の中空シール部12は、内装材30の車内側に弾接する。
なお、ドアサッシュ3の内周側には、昇降するドアガラス4の車内側及び車外側に摺接する車内側リップ部及び車外側リップ部を備えるグラスラン40が取付けられている。
このようなウェザーストップの取付構造によれば、ボディパネル1側に、車外側に突出した中空シール部12が設けられたオープニングウェザーストリップ10が取付けられているので、外観を損なうという問題があった。
また、ボディパネル1側から車外側に向かって中空シール部12が突出していると、人の乗降時に中空シール部12に当たって擦れによって中空シール部12が傷ついたり、最悪の場合には、破れる場合があった。
これに対して、図12に示すように、インナーシール45をドアサッシュ3とこのドアサッシュ3の車内側周縁に被覆装着するドアサッシュカバー46との間に挟着固定することによって、ドアDを開放した際、インナーシール45がドアDに付随してボディパネル1側のフランジ2に取付けられたガーニッシュ(ウエルト)47から離れ、ボディパネル側1に存在しないようにしてドアD開放時の車体外観性を向上させるものが開示されている(例えば、特許文献1参照)。
実開昭57−128513号公報
しかしながら、特許文献1に記載された発明は、インナーシール45の基端部45aをドアサッシュカバー46の車外側に設けられた嵌合部46aとドアサッシュ3との間に差し込み、ドアサッシュカバー46の車外側に撓もうとする付勢力を利用してインナーシール45を、ドアサッシュ3とドアサッシュカバー46の間で挟着するような構成であるため、インナーシール45の取付けが容易ではない。
つまり、ドアサッシュカバー46の嵌合部46a側をその付勢力に反する力を作用させてドアサッシュ3から離間させた状態を保持しつつ、インナーシール45の基端部45aを上手くドアサッシュ3とドアサッシュカバー46の嵌合部46aの間に差し込む必要があるので、取付けには熟練を要する。そして、インナーシール45の取付けが不十分であると、ドアサッシュ3とドアサッシュカバー46の嵌合部46aの間からインナーシール45が外れる恐れがある。
また、ドアサッシュカバー46はドアサッシュ3の車内側突出部3Aの内周側を部分的に被覆するものの、ドアサッシュ3の車内側突出部3Aの外周側(外周部位)3Bを被覆するものではないので、ドアサッシュ3の車内側突出部3Aの外周側は露出した状態であり、見栄えが悪いといった問題もある。
そこで、本発明の目的とするところは、シール部の損傷を防止するとともに見栄えが良く、取付作業性に優れる自動車用ウェザーストリップの取付構造を提供することにある。
上記の目的を達成するために、請求項1に係る発明は、ボディ(1)のドア(D)開口縁とドアサッシュ(3)の車内側突出部(3A)との間をシールするインナーシール部(60)を備えるウェザーストリップの取付構造であって、
前記ドアサッシュ(3)の車内側突出部(3A)の表面を一体的に覆うように内装材(30)を取付けるとともに、前記内装材(30)の車内側に前記インナーシール部(60)を取付け、前記インナーシール部(60)を前記ボディ(1)のドア(D)開口縁に弾接させたことを特徴とする。
また請求項2に係る発明は、前記インナーシール部(60)は、取付基部(61)に中空部(62)が一体成形されたものであり、前記内装材(30)又はインナーシール部(60)の取付基部(61)のいずれか一方に、連続又は不連続に係止凸部(32)又は係止凹部(33)を設けるとともに、他方側のインナーシール部(60)又は内装材(30)に、前記係止凸部(32)又は係止凹部(33)と係止する係止部(61b又は61c)を設けることによって、前記内装材(30)に前記インナーシール部(60)を取付けることを特徴とする。
さらに請求項3に係る発明は、前記インナーシール部(60)は、取付基部(61)に中空部(62)が一体成形されたものであり、前記内装材(30)の長手方向に所定間隔で複数の突起部(31)を設けるとともに、それら突起部(31)を、前記インナーシール部(60)の取付基部(61)の長手方向に形成した複数の孔(61a)に嵌め込むことによって、前記内装材(30)に前記インナーシール部(60)を取付けることを特徴とする。
また請求項4に係る発明は、前記インナーシール部(60)の取付基部(61)の両端部にそれぞれリップ片(60a,60b)を設け、前記インナーシール部(60)を前記内装材(30)に取付けるときに、前記リップ片(60a,60b)を前記内装材(30)に弾接させることを特徴とする。
また請求項5に係る発明は、ボディ(1)のドア(D)開口縁とドアサッシュ(3)の車内側突出部(3A)との間をシールするインナーシール部(60)を備えるウェザーストリップの取付構造であって、
前記ドアサッシュ(3)の車内側突出部(3A)の表面を一体的に覆うように内装材(30)を取付けるとともに、前記内装材(30)に前記インナーシール部(60)の付け根部(60d,60e)を一体成形し、前記インナーシール部(60)を前記ボディ(1)のドア(D)開口縁に弾接させたことを特徴とする。
なお、括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための最良の形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
本発明の請求項1に記載の自動車用ウェザーストリップの取付構造によれば、ドアサッシュの車内側突出部とそれから車外側に延びる外周部位が内装材によって一体的に覆われるので、車内側から見た場合、ドアサッシュの露出部分はほとんどなくなり外観上見栄えは良好である。
また、ドアの閉時にボディのドア開口縁に弾接するインナーシール部は、内装材の車内側に、すなわち、開閉されるドア側に取付けられているので、人の乗降時にインナーシール部に当たってインナーシール部が損傷することが防止される。
これにより、ボディ側に中空状のシール部を設ける必要はないので、外観上の見栄えがよい。
また請求項2に係る発明によれば、内装材に対するインナーシール部の取付けについて、内装材又はインナーシール部の取付基部のいずれか一方に、連続又は不連続に係止凸部又は係止凹部を設けるとともに、他方側のインナーシール部又は内装材に、前記係止凸部又は係止凹部と係止する係止部を設けるようにしたので、内装材に対してインナーシール部は一層強固に取付けられる。
さらに請求項3に係る発明によれば、内装材に対するインナーシール部の取付けについて、内装材に形成した複数の突起部の位置に、インナーシール部側に形成した複数の孔の位置を一致させて嵌め込むだけで行うことができるので、取付作業は極めて容易である。
ここで、請求項2に係る発明は、請求項3に係る発明とは異なり、突起部とそれに嵌合する孔との位置を一致させるという作業は不要となり、取付作業はさらに容易で短時間で行うことができる。
また請求項4に係る発明によれば、インナーシール部の取付基部の両端部にそれぞれリップ片を設け、インナーシール部を内装材に取付けるときに、リップ片を内装材に弾接させるようにしたので、インナーシール部は内装材に密着し位置ズレも生じ難い。よって、インナーシール部を安定した状態で内装材に取付けることができる。
また請求項5に係る発明によれば、内装材に対してインナーシール部は一体成形されているので、内装材とインナーシール部とが別体品であるものと比較して、部品点数が減るので、取付作業性が向上するとともに部品管理も容易になる。
(第一実施形態)
図1及び図2を参照して、本発明の第一実施形態に係る自動車用ウェザーストリップの取付構造について説明する。図1及び図2は、本発明の第一実施形態に係る自動車用ウェザーストリップの取付構造を示すもので、図1はドアを開放した状態を示す断面図であり、図2はドアを閉鎖した状態を示す断面図であり、図10のA−A線拡大断面図に相当するものである。従来例で示したものと同一部分には同一符号を付した。
本発明の第一実施形態に係る自動車用ウェザーストリップの取付構造は、ボディパネル1のドアDの開口縁車内側に形成されたフランジ2に取付けられたオープニングトリム50とドアサッシュ3の車内側突出部3Aとの間をシールするインナーシール部60と、ドアサッシュ3の車内側突出部3Aの一端に連設して車外側に延びる外周部位3Bの外周側に取付けられ、ボディパネル1のドアD開口縁車外側に弾接して車内外をシールするアウターシール部として機能するドアウェザーストリップ20を備えている。
ドアサッシュ3の車内側突出部3Aの車内側にはその表面を一体的に覆うように内装材30を取付けている。
また、ドアサッシュ3の内周側には、断面略コ字状の取付基部と、取付基部の両端に一体成形され、昇降するドアガラス4の車内側及び車外側に摺接する車内側リップ部及び車外側リップ部を備えるグラスラン40を取付けている。
ドアウェザーストリップ20は、ドアサッシュ3の外周側に形成された嵌合凹部3Cに取付けられる取付基部21と、取付基部21の車内側と車外側に一体成形され、ドアDの閉時にはボディパネル1のドア開口縁車外側に弾接する中空状のメインシール部22と、そのメインシール部22よりも車外側に設けられたリップ状のサブシール部23を備えている。ドアDの閉時には、サブシール部23は、ボディパネル1のドア開口縁車外側に弾接して車内外をシールし、メインシール部22は、ボディパネル1のドア開口縁車外側であるが、サブシール部23より車内側に弾接して車内外をシールするようになっている。
オープニングトリム50は、ボディパネル1のドア開口縁車内側に形成されたフランジ2を挟持するようにして取付けられる断面略U字形状で、内部には断面略U字形状の芯材53が埋設され、剛性が高められている。フランジ2は、車内外を結ぶ直線に対して略垂直方向に延びている。
内装材30は、樹脂製で、ドアサッシュ3の車内側突出部3Aとその車内側突出部3Aの一端に連設して車外側に断面略直線的に延びる外周部位3Bの表面を一体的に覆うようにして取付けられるもので、断面略U字形状である。
内装材30の外周部位3Bの表面を覆う側の一端部は、ドアウェザーストリップ20を取付ける嵌合凹部3Cを形成するために車内側に設けた突起片3Dの位置まで延び、内装材30の他端部は、グラスラン40を取付ける側まで延びている。
これにより、車内側からドアDを見た場合、ドアサッシュ3の露出部分は、僅かに突出する突起片3Dを除いてない。なお、突起片3Dもドアウェザーストリップ20のメインシール部22で隠れるので露出部分はほとんどない。なお、図1に示すように、ドアDの開放時にドアウェザーストリップ20のメインシール部22が内装材30の表面に当接する設定にすれば、突起片3Dは覆われるので、車内側からドアDを見た場合、ドアサッシュ3の露出部分は完全になくなる。
また、ドアサッシュ3の最も車内側に位置する頂部に相対向する内装材30の部位は、後述するクリップCを差し込むことができるように、頂部との間に隙間Mを設けるようにして取付けられる。
内装材30はドアサッシュ3に接着剤によって固定されているがクリップを介してドアサッシュ3に部分的に固定することもできる。
また内装材30は、装飾部材として機能するものであり、多種多様の色やデザインを施すことができ、材質についても多種多様である。例えば、硬度JISA90以上の樹脂又はゴム材料が使用される。
インナーシール部60は、取付基部61とその取付基部61に一体成形された中空部62を備えたものであり、クリップCを介して内装材30の車内側に取付けられている。
つまり、内装材30の最も車内側に位置する頂部Tには、内装材30の長手方向に所定間隔をおいて複数の孔30aが設けられるとともに、複数の孔30aに相対向するインナーシール部60の取付基部61の部位には、インナーシール部60の長手方向に所定間隔で複数の孔61aが設けられ、インナーシール部60の取付基部61に設けられた複数の孔61aと内装材30に設けられた複数の孔30aを車内側から車外側(インナーシール部60の中空部62の中から内装材30側)に向けて貫通するようにクリップCが所定間隔で差し込まれている。クリップCは、頭部C1と胴部C2と係止部C3とで構成され、胴部C2より径の大きい頭部C1を取付基部61に係止し、胴部C2を、インナーシール部60の取付基部61に設けられた複数の孔61aと内装材30に設けられた複数の孔30aに挿通し、胴部C2より径の大きい係止部C3を内装材30の頂部Tの車外側に係止している。
なお、インナーシール部60の取付基部61の両端部にはリップ片60a,60bが設けられ、インナーシール部60を内装材30に取付けたときに、内装材30の頂部Tを包込むようにしてリップ片60a,60bを内装材30に弾接させている。これにより、インナーシール部60を安定した状態で内装材30に取付けることが可能となる。また、ドアDの開閉時においても、内装材30に対するインナーシール部60の位置ズレが生じ難い。
そして、ドアDの閉時には、インナーシール部60の中空部62が、ボディパネル1に形成されたフランジ2に取付けられたオープニングトリム50の側面に弾接して車内外をシールするようになっている。
なお、インナーシール部60を内装材30と同じ色のカラー材で作製することによって両者に一体感をもたせることができる。
以上のように構成された本実施形態に係る自動車用ウェザーストリップの取付構造によれば、ドアサッシュ3の車内側突出部3Aとそれから車外側に延びる外周部位3Bが内装材30によって一体的に覆われるので、車内側から見た場合、ドアサッシュ3の露出部分はほとんどなくなり外観上見栄えは良好である。
また、ドアDの閉時にボディパネル1側に取付けられたオープニングトリム50の側面に弾接するインナーシール部60は、内装材30の車内側に、すなわち、開閉されるドアD側に取付けられているので、人の乗降時にインナーシール部60に当たってインナーシール部60が損傷することが防止される。
これにより、ボディパネル1側に中空状のシール部を設ける必要はないので、外観上の見栄えがよい。
さらに、インナーシール部60は、内装材30の車内側に、所定間隔でクリップCによって取付けられるので、取付作業性に優れ、しかも内装材30からインナーシール部60が容易に外れることはない。
なお、本実施形態では、クリップCを介してインナーシール部60を内装材30に固定するようにしたものであるが、図3に示すように、インナーシール部60をクリップCを介して内装材30だけでなく、内装材30に加えて、ドアサッシュ3の車内側突出部3Aに対しても固定するようしてもよい。この場合、ドアサッシュ3の車内側突出部3Aには、クリップCの係止部C3を挿通するための孔3Eが形成されている。
こうした構成によれば、ドアサッシュ3にクリップC挿通用の孔3Eを穿設する点において煩雑性は残るが、インナーシール部60をより強固に固定することができるといった利点がある。また、内装材30とドアサッシュ3が同一のクリップCで組付けられるため、部品点数が減るという利点がある。
(第二実施形態)
次に、図4及び図5を参照して、本発明の第二実施形態に係る自動車用ウェザーストリップの取付構造について説明する。図4は、本発明の第二実施形態に係る自動車用ウェザーストリップの取付構造を示す、図10のA−A線拡大断面図であり、図5は、図4の内装材を示す斜視図である。第一実施形態で示したものと同一部分には同一符号を付した。
本発明の第一実施形態では、インナーシール部60をクリップCを介して内装材30に取付けたが、本発明の第二実施形態では、インナーシール部60の取付基部61の長手方向に所定間隔で形成した複数の孔61aに、内装材30の長手方向に所定間隔で設けた複数の突起部31を嵌め込むことによって、インナーシール部60を内装材30に取付けたものである。
突起部31の先端の径は付け根部の径よりも大きくなっていて、インナーシール部60側の複数の孔61aに嵌め込まれた後には容易に外れないようになっている。
これによれば、内装材30に形成した複数の突起部31の位置に、インナーシール部60側に形成した複数の孔61aの位置を一致させて嵌め込むだけで取付けることができるので、取付作業は極めて容易である。
また、図6及び図7に示すように、内装材30に、その内装材30の長手方向に連続して延びる係止凸部32を設けるとともに、インナーシール部60の取付基部61にも、その取付基部61の長手方向に延びる基部係止凹部61bを設け、内装材30側の係止凸部32をインナーシール部60側の基部係止凹部61bに嵌め込み係止することによって、内装材30にインナーシール部60を取付けるようにしてもよい。
係止凸部32は、車内側に向いた断面略T字状であり、内装材30に一体成形されている。
また、図8に示すように、内装材30に、その内装材30の長手方向に延びる係止凹部33を設けるとともに、インナーシール部60の取付基部61にも、その取付基部61の長手方向に延びる基部係止凸部61cを設け、インナーシール部60側の基部係止凸部61cを内装材30側の係止凹部33に嵌め込むことによって、内装材30にインナーシール部60を取付けるようにしてもよい。
基部係止凸部61cは、車外側に向いた断面略T字状であり、インナーシール部60に一体成形されている。
図6及び図8で示した構成によれば、内装材30とインナーシール部60との嵌合部位は長手方向に所定間隔毎ではなく、長手方向に延びるので、内装材30に対してインナーシール部60は一層強固に取付けられる。
なお、この場合、インナーシール部60の取付基部61の両端部に、図1乃至図4で示したような、リップ片60a,60bを設け、インナーシール部60を内装材30に取付けたときに、内装材30の頂部Tを包込むようにしてリップ片60a,60bを内装材30に弾接させるようにすることもできる。
また、図8に示すような長手方向に延びる係止凹部33が形成されている内装材30に対しては、インナーシール部60に設ける基部係止凸部61cは長手方向に不連続に、所定間隔を設けて設定されてもよい。
また、図7に示す係止凸部32を不連続なものとすることもできる。つまり、内装材30又はインナーシール部60の取付基部61のいずれか一方に、連続又は不連続に係止凸部又は係止凹部を設けるとともに、他方側のインナーシール部60又は内装材30に、それら係止凸部又は係止凹部と係止する係止部を設けることによって、内装材30にインナーシール部60を取付けることができるので、様々な態様が在する。
(第三実施形態)
次に、図9を参照して、本発明の第三実施形態に係る自動車用ウェザーストリップの取付構造について説明する。図9は、本発明の第三実施形態に係る自動車用ウェザーストリップの取付構造を示す、図10のA−A線拡大断面図である。第一実施形態で示したものと同一部分には同一符号を付した。
本発明の第一,第二実施形態では、インナーシール部60と内装材30とは別体品であったが、本発明の第三実施形態では、内装材30とインナーシール部60とを一体品としたものである。
インナーシール部60の付け根部60d,60eは、内装材30の頂部Tの両端部の位置で内装材30に一体成形されている。
これによれば、部品点数が減少する。
また、本発明の第一,第二,第三実施形態では、インナーシール部60をオープニングトリム50の側面に弾接するようにしたが、オープニングトリム50に限らず、ボディのドア開口縁に弾接する態様であればよい。
本発明の第一実施形態に係る自動車用ウェザーストリップの取付構造を示す図10のA−A線拡大断面図で、ドアを開放した状態を示す断面図である。 本発明の第一実施形態に係る自動車用ウェザーストリップの取付構造を示す、図10のA−A線拡大断面図である。 本発明の第一実施形態に係る別の自動車用ウェザーストリップの取付構造を示す、図10のA−A線拡大断面図である。 本発明の第二実施形態に係る自動車用ウェザーストリップの取付構造を示す、図10のA−A線拡大断面図である。 図4の内装材を示す斜視図である。 本発明の第二実施形態に係る別の自動車用ウェザーストリップの取付構造を示す、図10のA−A線拡大断面図である。 図6の内装材を示す斜視図である。 本発明の第二実施形態に係るさらに別の自動車用ウェザーストリップの取付構造を示す、図10のA−A線拡大断面図である。 本発明の第三実施形態に係る自動車用ウェザーストリップの取付構造を示す、図10のA−A線拡大断面図である。 自動車の側面図である。 従来例に係る自動車用ウェザーストリップの取付構造を示すもので、図10のA−A線拡大断面図である。 従来例に係る別の自動車用ウェザーストリップの取付構造を示すもので、図10のA−A線拡大断面図である。
1 ボディパネル
2 フランジ
3 ドアサッシュ
3A 車内側突出部
3B 外周部位
3C 嵌合凹部
3D 突起片
3E 孔
4 ドアガラス
10 オープニングウェザーストリップ
11 オープニングトリム
12 中空シール部
13 芯材
20 ドアウェザーストリップ
21 取付基部
22 メインシール部
23 サブシール部
30 内装材
30a 孔
31 突起部
32 係止凸部
33 係止凹部
40 グラスラン
45 インナーシール
46 ドアサッシュカバー
47 ガーニッシュ(ウエルト)
45a 基端部
46a 嵌合部
50 オープニングトリム
51 芯材
60 インナーシール部
60a リップ片
60b リップ片
61 取付基部
61a 孔
61b 基部係止凹部
61c 基部係止凸部
61d 付け根部
61e 付け根部
62 中空部
C クリップ
C1 頭部
C2 胴部
C3 係止部
D ドア
M 隙間
T 頂部

Claims (5)

  1. ボディのドア開口縁とドアサッシュの車内側突出部との間をシールするインナーシール部を備えるウェザーストリップの取付構造であって、
    前記ドアサッシュの車内側突出部の表面を一体的に覆うように内装材を取付けるとともに、前記内装材の車内側に前記インナーシール部を取付け、前記インナーシール部を前記ボディのドア開口縁に弾接させたことを特徴とする自動車用ウェザーストリップの取付構造。
  2. 前記インナーシール部は、取付基部に中空部が一体成形されたものであり、前記内装材又はインナーシール部の取付基部のいずれか一方に、連続又は不連続に係止凸部又は係止凹部を設けるとともに、他方側のインナーシール部又は内装材に、前記係止凸部又は係止凹部と係止する係止部を設けることによって、前記内装材に前記インナーシール部を取付けることを特徴とする請求項1に記載の自動車用ウェザーストリップの取付構造。
  3. 前記インナーシール部は、取付基部に中空部が一体成形されたものであり、前記内装材の長手方向に所定間隔で複数の突起部を設けるとともに、それら突起部を、前記インナーシール部の取付基部の長手方向に形成した複数の孔に嵌め込むことによって、前記内装材に前記インナーシール部を取付けることを特徴とする請求項1に記載の自動車用ウェザーストリップの取付構造。
  4. 前記インナーシール部の取付基部の両端部にそれぞれリップ片を設け、前記インナーシール部を前記内装材に取付けるときに、前記リップ片を前記内装材に弾接させることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載の自動車用ウェザーストリップの取付構造。
  5. ボディのドア開口縁とドアサッシュの車内側突出部との間をシールするインナーシール部を備えるウェザーストリップの取付構造であって、
    前記ドアサッシュの車内側突出部の表面を一体的に覆うように内装材を取付けるとともに、前記内装材に前記インナーシール部の付け根部を一体成形し、前記インナーシール部を前記ボディのドア開口縁に弾接させたことを特徴とする自動車用ウェザーストリップの取付構造。
JP2009013555A 2009-01-23 2009-01-23 自動車用ウェザーストリップの取付構造 Pending JP2010167967A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2015067112A (ja) * 2013-09-30 2015-04-13 豊田合成株式会社 自動車用ガラスランの取付構造
JP7448504B2 (ja) 2021-04-01 2024-03-12 トヨタ自動車株式会社 車両用ドア

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