JP6436288B2 - ドアフレームモール - Google Patents

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Description

本発明は、車両のドアフレームモールに関する。
従来から、例えば特許文献1及び2に記載されているように、車両のドアパネルの上部に設けられる窓枠(車両用ドアサッシュ)を構成するドアフレームに取り付けられるドアフレームモールは知られている。特許文献1のドアフレームモールは、同文献の図6に記載されているように、金属製の芯材を備える。そして、前記芯材が合成樹脂製の被覆部によって覆われている。具体的には、押出し成形法を用いて、前記芯材を合成樹脂材で被覆している。したがって、ドアフレームモールの長手方向両端面においては、前記芯材の端面が露出している。
また、特許文献2のドアフレームモールは、ドアフレームに沿うように延びる金属製の芯材と、前記芯材の車両外方を向く面を覆う合成樹脂製のガーニッシュと、を備える。前記芯材は、ロール成形法を用いて形成されている。前記芯材の長手方向に垂直な断面は、その切断位置に拘わらず一定である。また、射出成形法又は押出し成形法を用いて、前記芯材とガーニッシュとが一体化されている。ガーニッシュの幅方向(ガーニッシュの長手方向及び板厚方向に垂直な方向)における寸法は、ガーニッシュの長手方向に徐変している。
特開昭63−38023号公報 特開2010−269741号公報
(発明が解決しようとする課題)
特許文献1及び2のドアフレームモールの長手方向両端部は、連結部材を介して他の部材に連結される。したがって、部品点数及び組み立て工数が増大する要因となっている。
また、通常、ドアフレームモールは、リベットによってドアフレームに取り付けられる。上記特許文献1に記載のドアフレームモールにおいては、前記芯材のうち、ドアフレームに取り付けられる部分(取り付け部)も合成樹脂製の被覆部によって覆われている。したがって、リベットをかしめる際、被覆部のうちのリベットが当接している部分が破損又は変形することがある。この場合、ドアフレームモールがガタつく虞がある。
また、特許文献2のドアフレームモールにおいては、一定断面の芯材に対してガーニッシュの幅方向の寸法を徐変させている。そのため、ガーニッシュを芯材に対して一体的に形成する際、ガーニッシュにおける芯材が埋設されている部分とその他の部分とよって、合成樹脂材の冷却され易さ(固化し易さ)が異なる。これに起因して、ガーニッシュの表面にヒケ(窪み)が生じる虞がある。
本発明は上記問題に対処するためになされたもので、その目的は、部品点数及び組立工数を削減できるドアフレームモールを提供することにある。なお、下記本発明の各構成要件の記載においては、本発明の理解を容易にするために、実施形態の対応箇所の符号を括弧内に記載しているが、本発明の各構成要件は、実施形態の符号によって示された対応箇所の構成に限定解釈されるべきものではない。
(課題を解決するための手段)
上記目的を達成するために、本発明の特徴は、車両のドア(VD)の窓枠(DS)の1つの辺を構成するドアフレーム部(VFf1)に取り付けられて前記窓枠の周縁部を装飾するドアフレームモール(10)であって、金属板を曲げ加工して、前記ドアフレーム部に沿うように延びる板状に形成され、前記ドアフレーム部に取り付けられる取り付け部(20)と、金属板を曲げ加工して、前記取り付け部の長手方向及び板厚方向に垂直である前記取り付け部の幅方向における一端に沿って延設されるとともに車両外方を向く面を有する板状に形成された支持部(40)と、前記支持部に一体的に形成されていて、前記支持部を内包する板状の本体部(60)、及び前記本体部の長手方向両端部にそれぞれ形成され、前記窓枠を構成する部材に組み付けられる連結部(70)を有する被覆部(50)と、を備え、前記被覆部の前記本体部の周縁部は、前記支持部の周縁部から前記支持部の長手方向及び幅方向に所定の寸法(MS)だけそれぞれ突出しているドアフレームモールとしたことにある。
この場合、前記ドアフレーム部は、前記車両のドア本体(DP)の前端部又は後端部から上方へ延びる立柱部であるとよい。また、この場合、前記被覆部は、インサート成形法を用いて前記支持部に一体的に形成されているとよい。
上記のように構成された本発明に係るドアフレームモールの支持部の長手方向両端部には、連結部が形成されている。この連結部は、本体部と一体的に形成されている。したがって、従来のドアフレームモールのような、車両の窓枠を構成する他の部材にドアフレームモールの長手方向端部を連結するための連結部材が不要である。言い換えれば、前記連結部材が、本体部に一体的に形成されている。したがって、本発明によれば、従来よりも部品点数を削減できる。また、ドアフレームモール(又は車両のドア)の組み立て工数を削減できる。
また、支持部は被覆部によって被覆されているが、取り付け部は被覆されておらず、露出されている。したがって、金属製の取り付け部と金属製のドアフレームとを当接させた状態で両者をリベットで固定することができる。そのため、上記特許文献1のドアフレームモールのようなガタつきが生じ難い。
なお、前記所定の寸法は、支持部の長手方向及び幅方向(長手方向及び板厚方向に垂直な方向)の寸法のバラツキを考慮して決定される。すなわち、本体部の長手方向及び幅方向の各寸法が、支持部の長手方向及び幅方向の各寸法の最大値(最大許容寸法)よりも少し(例えば0.4mm)だけ大きくなるようにそれぞれ設定される。つまり、本体部の長手方向一端部及び他端部並びに幅方向一端部及び他端部が、支持部の長手方向一端面及び他端面並びに幅方向一端面及び他端面を覆うために最低限必要なだけ、支持部の周端面から突出するように設定されている。言い換えれば、本体部の内部の全体に亘って均一に支持部が埋設されている。したがって、本体部を形成する際に、本体部を構成する合成樹脂材がほぼ均一に冷却される。よって、被覆部にヒケが生じ難い。
また、本発明の他の特徴は、前記取り付け部の幅方向における一端側の部分に、前記取り付け部の板厚方向に貫通する貫通孔(TH1)が形成されていて、前記被覆部は、前記支持部の車両内方を向く面を覆う部分から延設されて前記貫通孔を覆う基端部(63)をさらに有する、ドアフレームモールとしたことにある。
上記の構成において、被覆部のうち、支持部の車両内方を向く面を覆う部分は、取り付け部を境界として、支持部の幅方向における一端側に形成された第1の内側被覆部と、支持部の幅方向における他端側に形成された第2の内側被覆部とからなる。また、基端部は、取り付け部の一方の面に形成された第1の基端部(631)と他方の面に形成された第2の基端部(632)とからなる。第1の基端部は第1の内側被覆部に接続され、第2の基端部は、第2の内側被覆部に接続されている。上記のような貫通孔が設けられていない場合には、第1の内側被覆部及び第2の内側被覆部の幅方向における端面同士は離間していて、第1の基端部及び第2の基端部の面同士も離間している。したがって、基端部及び第1の内側被覆部及び第2の内側被覆部が、取り付け部及び支持部から離間する(浮き、剥がれなどが生じる)虞がある。これに対し、本実施形態では、取り付け部に形成された貫通孔に流れ込んだ合成樹脂材により、第1の基端部及び第2の基端部の面同士が接続される。したがって、第1の基端部及び第2の基端部が取り付け部に密着した状態を維持できる。第1の内側被覆部及び第2の内側被覆部は、第1の基端部及び第2の基端部にそれぞれ接続されているので、第1の内側被覆部及び第2の内側被覆部が支持部に密着した状態を維持できる。
また、本発明の他の特徴は、前記取り付け部の幅方向における他端部の表面と前記基端部との表面とが平らになるように、前記取り付け部の幅方向における他端部が車両前後方向に曲げられている、ドアフレームモールとしたことにある。これによれば、取り付け部の他端部の表面と基端部の表面とが平らになる(つまり、表面における段差が無くなる)ので、ドアフレーム部への取り付け自由度が増す。
本発明の一実施形態に係るドアフレームモールが適用された車両の右側のフロントドアの側面図である。 図1のA−A断面図である。 図1のドアフレームモールを右斜め上方から見た斜視図である。 図1のドアフレームモールの上端部を左斜め上方から見た斜視図である。 本発明の変形例に係るドアフレームモールを右方から見た模式図である。 本発明の他の変形例に係るドアフレームモールを右方から見た模式図である。 基端部を省略したドアフレームモールの断面図である。 取り付け部の表面と基端部の表面とを平らにしたドアフレームモールの断面図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照して説明する。まず、図1に示すように、本発明に係るドアフレームモール10,10が適用された車両の右側のドアVDの概略について説明しておく。なお、本実施形態においては、一例として、右側のドアVDに適用されたドアフレームモール10,10について説明するが、本発明は、右側のドアVDに限られず、他のドアにも適用可能である。ドアVDは、フロントドアVDとリアドアVDからなる。
フロントドアVDは、ドアパネルDPとドアサッシュDSを備える。ドアパネルDPは、インナパネルとアウタパネルとが重ね合わされて袋状に形成されている。ドアパネルDP内には図示しないウィンドレギュレータ装置が組み込まれる。ウィンドレギュレータ装置には、ドアパネルDPの上方に進退可能なドアガラスDGが組付けられる。ウィンドレギュレータ装置が駆動することによりドアガラスDGが上下動する。ドアサッシュDSは、ドアパネルDPの上方に進出したドアガラスDGの外縁部(上縁部、前縁部及び後縁部)を囲う窓枠である。ドアサッシュDSには、ドアガラスDGの上下移動をガイドするためのガラスランが取付けられる。
ドアサッシュDSは、第1立柱部VFf1、第2立柱部VFf2及び上縁部UFを備える。第1立柱部VFf1は、ドアサッシュDSの前側の辺を構成している。第1立柱部VFf1は、金属板を折り曲げて形成されている。第1立柱部VFf1は、ドアパネルDPの前端部から上方且つやや後方へ延設されている。つまり、第1立柱部VFf1の長手方向は、車両高さ方向に対して少し傾斜している。第1立柱部VFf1の下端部は、ドアパネルDPのインナパネルとアウタパネルの間に挿入されてドアパネルDPに接合されている。第1立柱部VFf1は、前記金属板を折り返して重ねることにより、ドアサッシュDSの前側の辺に沿って延びる長細い板状に形成された板状部Pf1を有する(図2参照)。板状部Pf1の一方の面(前面)は前方且つやや上方へ向けられており、他方の面(後面)は後方且つやや下方へ向けられている。つまり、板状部Pf1の上端部は下端部よりも少し後方に位置する。この板状部Pf1の前面にドアフレームモール10が取り付けられる。
第2立柱部VFf2は、ドアサッシュDSの後側の辺を構成している。第2立柱部VFf2の構成は、第1立柱部VFf1の構成とほぼ同じである。第2立柱部VFf2は、ドアパネルDPの後端部から上方且つやや後方へ延設されている。つまり、第2立柱部VFf2の長手方向は、車両高さ方向に対して少し傾斜している。第2立柱部VFf2の下端部は、ドアパネルDPのインナパネルとアウタパネルの間に挿入されてドアパネルDPに接合されている。第2立柱部VFf2は、車両外方を向く面を有する板状部を備え、この板状部は、合成樹脂製のガーニッシュGによって覆われている。
上縁部UFは、ドアサッシュDSの上側の辺を構成している。第1立柱部VFf1の上端と第2立柱部VFf2の上端とが上縁部UFによって接続されている。上縁部UFは、上方に凸状(弓状)に湾曲形成されている。
リアドアVDもフロントドアVDと同様に構成されている。すなわち、リアドアVDは、ドアパネルDP、ドアサッシュDS及びドアガラスDGを備える。ドアサッシュDSは、第1立柱部VFr1、第2立柱部VFr2及び上縁部UFを備える。
第1立柱部VFr1は、ドアサッシュDSの後側の辺を構成している。第1立柱部VFr1は、ドアパネルDPの後端部から上方且つ前方へ延設されている。つまり、第1立柱部VFr1の長手方向は、車両高さ方向に対して傾斜している。第1立柱部VFr1の下端部は、ドアパネルDPのインナパネルとアウタパネルの間に挿入されてドアパネルDPに接合されている。第1立柱部VFr1は、板状部Pf1と同様の板状部Pr1を有する。板状部Pr1の一方の面(後面)は後方且つ上方へ向けられており、他方の面(前面)は前方且つ下方へ向けられている。つまり、板状部Pr1の上端部は下端部よりも前方に位置する。この板状部Pr1の後面にドアフレームモール10が取り付けられる。
第2立柱部VFr2は、ドアサッシュDSの前側の辺を構成している。第2立柱部VFr2は、ドアパネルDPの前端部から上方且つやや後方へ延設されている。つまり、第2立柱部VFr2の長手方向は、車両高さ方向に対して少し傾斜している。第2立柱部VFr2の下端部は、ドアパネルDPのインナパネルとアウタパネルの間に挿入されてドアパネルDPに接合されている。第2立柱部VFr2の車両外方を向く面は、合成樹脂製のガーニッシュGによって覆われている。
上縁部UFは、ドアサッシュDSの上側の辺を構成している。第1立柱部VFr1の上端と第2立柱部VFr2の上端とが上縁部UFによって接続されている。上縁部UFは、ほぼ直線状に形成されている。
つぎに、ドアフレームモール10及びドアフレームモール10の構成について説明する。両者の構成は同様であるので、以下、ドアフレームモール10の構成をドアフレームモール10として説明し、ドアフレームモール10の説明は省略する。
ドアフレームモール10は、図2、図3A及び図3Bに示すように、板状部Pf1に取り付けられる取り付け部20と、第1立柱部VFf1の周縁部を装飾する意匠面部30とを備える。意匠面部30は、支持部40と被覆部50とを備える。
取り付け部20及び支持部40は、図2に示すように、金属板を曲げ加工することにより、一体的に形成されている。取り付け部20は、板状部Pf1に平行な板状に形成されている。取り付け部20の左端部は、前方へ向かって折り曲げられている。取り付け部20の右端部には、その板厚方向に貫通する複数の貫通孔TH1が形成されている。複数の貫通孔TH1は、取り付け部20の長手方向及び幅方向に互いに間隔をおいて形成されている。また、取り付け部20の左端部には、その板厚方向に貫通する複数の貫通孔TH2が形成されている、複数の貫通孔TH2は、取り付け部20の長手方向に互いに間隔をおいて形成されている。
支持部40は、取り付け部20の右端から前方へ延設された内壁部41と、内壁部41の前端から後方へ折り返され、取り付け部20よりも後方へ延設された外壁部42とを有する。本実施形態においては、支持部40の長手方向に垂直な断面の形状及び寸法は、その切断位置に拘わらず一定である。支持部40は、次に説明する、合成樹脂製の被覆部50によって覆われている。被覆部50は、インサート成形法を用いて、支持部40に一体的に形成されている。
被覆部50は、本体部60及び連結部70を備える。本体部60は、支持部40を内包する板状に形成されている。具体的には、本体部60は、外側被覆部61、内側被覆部62及び基端部63を備える。外側被覆部61は、支持部40の右面(車両外方を向く面)を覆っている。内側被覆部62は、支持部40の左面(車両内方を向く面)を覆っている。外側被覆部61及び内側被覆部62の前端及び後端は、支持部40の前端及び後端から前方及び後方に、所定の最小肉厚寸法MS(例えば0.4mm)だけそれぞれ突出している。また、外側被覆部61及び内側被覆部62の上端及び下端は、支持部40の上端及び下端から上方及び下方に、前記所定の最小肉厚寸法MS(例えば0.4mm)だけそれぞれ突出している。そして、外側被覆部61及び内側被覆部62の前端部同士及び後端部同士が接続されることにより、支持部40の前端面及び後端面が覆われている。また、外側被覆部61及び内側被覆部62の上端部同士及び下端部同士が接続されることにより、支持部40の上端面及び下端面が覆われている。つまり、本体部60の周縁部は、支持部40の周縁部から所定の最小肉厚寸法MS(例えば0.4mm)だけそれぞれ突出している。この突出した部分によって、支持部40の周端面が覆われている。なお、取り付け部20は、内側被覆部62における前端寄りの部分から左方へ突出している。また、上記の最小肉厚寸法MSは、支持部40の長手方向及び幅方向の各寸法のバラつきを考慮して決定される。具体的には、被覆部50の長手方向及び幅方向の各寸法が、支持部40の長手方向及び幅方向の各寸法の最大値(最大許容寸法)よりも少しだけ大きくなるように設定されている。すなわち、外側被覆部61及び内側被覆部62の前端及び後端並びに上端及び下端が、支持部40の前端面及び後端面並びに上端面及び下端面を覆うために最低限必要なだけ、支持部40の前端及び後端から突出するように設定されている。
内側被覆部62の前端部には、左方へ突出するとともに板状部Pf1の延設方向に平行に延びる突条部621が形成されている。また、内側被覆部62の後端部には、左方へ僅かに突出するとともに板状部Pf1の延設方向に平行に延びる突条部622が形成されている。これらの突条部621,622は、シール部材、ガラスランなどを係止するために用いられる。
基端部63は、内側被覆部62から左方へ延び、取り付け部20の右端部を覆っている。基端部63は、取り付け部20の前面を覆う前側被覆部631と取り付け部20の後面を覆う後側被覆部632を有する。上記のように、取り付け部20の右端部には複数の貫通孔TH1が形成されている。したがって、インサート成形時に貫通孔TH1に流れ込んだ合成樹脂材によって、前側被覆部631と後側被覆部632とが接続されている。なお、取り付け部20の右端部(貫通孔TH1が形成されている部分)が基端部63によって覆われているが、取り付け部20の左端部(貫通孔TH2が形成されている部分)は基端部63によって覆われておらず、露出されている。なお、前側被覆部631及び後側被覆部632の上端及び下端は、取り付け部20の右端部における上端及び後端よりも上方及び下方へそれぞれ突出している。そして、前側被覆部631及び後側被覆部632の上端部同士及び下端部同士が接続されている。すなわち、取り付け部20の右端部における上端面及び下端面は、基端部63によって覆われている。
本体部60のうち、内側被覆部62の突条部621及び突条部622を除く部分の肉厚はほぼ一定である。
連結部70は、図3A,3Bに示すように、本体部60の上端面から上方へ延設された板状の上側連結部71と、本体部60の下端面から下方へ延設された板状の下側連結部72とを有する。上側連結部71及び下側連結部72は、支持部40と平行に形成されている。上側連結部71及び下側連結部72の板厚は、例えば、取り付け部20を形成する金属板の板厚と同等である。上側連結部71及び下側連結部72は、上縁部UF及びドアパネルDPを構成する部材にそれぞれ固定される。
上記のように構成されたドアフレームモール10は、貫通孔TH2及び第1立柱部VFf1の板状部Pf1に形成された貫通孔TH3に挿入されたリベットによって、第1立柱部VFf1に固定される。
上記のように、ドアフレームモール10の被覆部50は、上側連結部71及び下側連結部72を有する。この上側連結部71及び下側連結部72は、インサート成形時に被覆部50の本体部60と一体的に形成されている。したがって、従来のドアフレームモールのような、車両の窓枠を構成する他の部材に、ドアフレームモールの長手方向端部を連結するための連結部材が不要である。言い換えれば、本実施形態においては、前記連結部材が、本体部60に一体的に形成されている。したがって、本実施形態によれば、従来よりも部品点数を削減できる。また、ドアフレームモール(又は車両のドア)の組み立て工数を削減できる。
また、上記実施形態においては、被覆部50のうち、突条部621及び突条部622並びに上側連結部71及び下側連結部72を除く部分の肉厚はほぼ一定である。また、本体部60の周縁部は、支持部40の周端面から最小肉厚寸法MSだけ突出している。言い換えれば、本体部60の内部の全体に亘って均一に支持部40が埋設されている。したがって、インサート成形時に、被覆部50を構成する合成樹脂材がほぼ均一に冷却される。よって、被覆部50にヒケが生じ難い。
また、取り付け部20の左端部は被覆されておらず、露出されている。したがって、金属製の取り付け部20と金属製の板状部Pf1とを当接させた状態で両者をリベットで固定することができる。そのため、上記特許文献1のドアフレームモールのようなガタつきが生じ難い。
貫通孔TH1が設けられていない場合には、前側被覆部631及び後側被覆部632(特にこれらの車両高さ方向の中央部)が、取り付け部20から離間する(浮き、剥がれなどが生じる)虞がある。本実施形態では、取り付け部20の右端部に形成された貫通孔TH1に流れ込んだ樹脂材により、基端部63の前側被覆部631と後側被覆部632が接続されている。したがって、前側被覆部631及び後側被覆部632が取り付け部20に密着した状態を維持できる。なお、基端部63のうち、貫通孔TH1を覆う部分に多少ヒケを生じる場合があるが、ドアフレームモール10が第1立柱部VFf1に取り付けられた状態において、基端部63は露出されない(外方から視認できない)ので、上記のようなヒケが生じたとしても問題にはならない。
さらに、本発明の実施にあたっては、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を逸脱しない限りにおいて種々の変更が可能である。
例えば、支持部40の側面視における形状は、上記実施形態に限られない。例えば、図4Aに示すように、支持部40の周縁部をトリミングして、支持部40を湾曲させてもよい。また、図4Bに示すように、第1立柱部VFf1が湾曲している場合には、取り付け部20を第1立柱部VFf1に沿うように湾曲させればよい。この場合、同図のように、側面視において長方形状を呈するように形成しても良い。一方、支持部40も取り付け部に沿って湾曲させてもよい。また、上下方向に支持部40の幅方向における寸法が徐変するように構成しても良い。上記のように、支持部40の形状を変更した場合であっても、被覆部50の各部の肉厚をほぼ一定とするとともに、外側被覆部61及び内側被覆部62の前端及び後端が、最小肉厚寸法MSだけ支持部40の前端及び後端から前方及び後方へそれぞれ突出するように構成する。
また、上記実施形態では、基端部63を設けたが、図5に示すように、基端部63を省略しても良い。この場合、内側被覆部62の車両高さ方向中間部は、取り付け部20によって前後に分断されている。したがって、内側被覆部62の車両高さ方向中間部が支持部40から離間する(浮き、剥がれなどが生じる)虞がある。そこで、この場合、インサート成形の前に、支持部40に接着剤を塗布しておき、インサート成形時に、前記接着剤によって内側被覆部62が支持部40に接着されるようにしてもよい。
また、図6に示すように、取り付け部20の左端部の表面(後面)と基端部63の表面(後面)とが平らになるように(同一平面内に位置するように)、取り付け部20の左端部(基端部63と前記左端部との境界部)を車両前後方向に曲げてもよい。これによれば、取り付け部20の左端部の表面と基端部63の表面とが平らになる(つまり、表面における段差が無くなる)ので、板状部Pf1の取り付け自由度が増す。
10(10,10)・・・ドアフレームモール、20・・・取り付け部、30・・・意匠面部、40・・・支持部、50・・・被覆部、60・・・本体部、61・・・外側被覆部、62・・・内側被覆部、63・・・基端部、70・・・連結部、71・・・上側連結部、72・・・下側連結部、631・・・前側被覆部、632・・・後側被覆部、DP・・・ドアパネル、DS・・・ドアサッシュ、MS・・・最小肉厚寸法、Pf1・・・板状部、TH1・・・貫通孔、UF・・・上縁部、VD・・・フロントドア、VFf1・・・第1立柱部

Claims (6)

  1. 車両のドアの窓枠の1つの辺を構成するドアフレーム部に取り付けられて前記窓枠の周縁部を装飾するドアフレームモールであって、
    金属板を曲げ加工して、前記ドアフレーム部に沿うように延びる板状に形成され、前記ドアフレーム部に取り付けられる取り付け部と、
    金属板を曲げ加工して、前記取り付け部の長手方向及び板厚方向に垂直である前記取り付け部の幅方向における一端に沿って延設されるとともに車両外方を向く面を有する板状に形成された支持部と、
    前記支持部に一体的に形成されていて、前記支持部を内包する板状の本体部、及び前記本体部の長手方向両端部にそれぞれ形成され、前記窓枠を構成する部材に組み付けられる連結部を有する被覆部と、を備え
    前記被覆部の前記本体部の周縁部は、前記支持部の周縁部から前記支持部の長手方向及び幅方向に所定の寸法だけそれぞれ突出している、ドアフレームモール。
  2. 請求項1に記載のドアフレームモールにおいて、
    前記取り付け部の幅方向における一端側の部分に、前記取り付け部の板厚方向に貫通する貫通孔が形成されていて、
    前記被覆部は、前記支持部の車両内方を向く面を覆う部分から延設されて前記貫通孔を覆う基端部をさらに有する、ドアフレームモール。
  3. 請求項1又は2に記載のドアフレームモールにおいて、
    前記ドアフレーム部は、前記車両のドア本体の前端部又は後端部から上方へ延びる立柱部である、ドアフレームモール。
  4. 請求項1乃至3のうちのいずれか1つに記載のドアフレームモールにおいて、
    前記被覆部は、インサート成形法を用いて前記支持部に一体的に形成されている、ドアフレームモール。
  5. 請求項2に記載のドアフレームモールにおいて、
    前記取り付け部の幅方向における他端部の表面と前記基端部との表面とが平らになるように、前記取り付け部の幅方向における他端部が車両前後方向に曲げられている、ドアフレームモール。
  6. 車両のドアの窓枠の1つの辺を構成するドアフレーム部に取り付けられて前記窓枠の周縁部を装飾するドアフレームモールであって、
    金属板を曲げ加工して、前記ドアフレーム部に沿うように延びる板状に形成され、前記ドアフレーム部に取り付けられる取り付け部と、
    金属板を曲げ加工して、前記取り付け部の長手方向及び板厚方向に垂直である前記取り付け部の幅方向における一端に沿って延設されるとともに車両外方を向く面を有する板状に形成された支持部と、
    前記支持部に一体的に形成されていて、前記支持部を内包する板状の本体部、及び前記本体部の長手方向両端部にそれぞれ形成され、前記窓枠を構成する部材に組み付けられる連結部を有する被覆部と、を備え、
    前記取り付け部の幅方向における一端側の部分に、前記取り付け部の板厚方向に貫通する貫通孔が形成されていて、
    前記被覆部は、前記支持部の車両内方を向く面を覆う部分から延設されて前記貫通孔を覆う基端部をさらに有する、ドアフレームモール。
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