JP2017166430A - 内燃機関のバルブタイミング制御装置 - Google Patents

内燃機関のバルブタイミング制御装置 Download PDF

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Yosuke Iwase
陽輔 岩瀬
健一 阿部
Kenichi Abe
健一 阿部
栄輔 水越
Eisuke Mizukoshi
栄輔 水越
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Abstract

【課題】導線をスリップリングに強固に接合することにより、振動などによる接続不良や接続の外れを抑制する。
【解決手段】給電プレート11の前端面側に設けられ、電源に接続された給電用ブラシが前端面に弾接するスリップリング26aと、給電プレートの後端面側に設けられ、コミュテータに径方向から弾接する切換用ブラシと、該切換用ブラシとスリップリングの後端面の露出部26c、26dを接続するピグテールハーネス27と、を備え、ピグテールハーネスの一端部27a側に、導電材からなる接合部材36を固定すると共に、露出部の周壁に設けられた一対の保持部40、41に、前記一端部の先端部27cと後端部27dを保持しつつ前記接合部材を前記各露出部に超音波接合法によって接合した。
【選択図】図9

Description

本発明は、例えば吸気弁や排気弁の開閉タイミングを制御する内燃機関のバルブタイミング制御装置に関する。
内燃機関のバルブタイミング制御装置としては、以下の特許文献1に記載されているものが知られている。
この装置は、電動モータのモータハウジングの前端側にカバー部材が設けられていると共に、該カバー部材には、各先端部が一対の給電用ブラシが保持部を介して保持されている。一方、前記モータハウジングの前端部に給電プレートが固定されており、この給電プレートの前端面側には、前記給電用ブラシが摺動する一対のスリップリングが樹脂材によってモールド固定されていると共に、後端面側には、前記各スリップリングにピグテールハーネスを介して電気的に接続された一対の切換用ブラシが径方向へ摺動自在に保持されている。
そして、バッテリー電源から供給された電流を、前記各給電用ブラシが各スリップリングに摺接しつつ通電すると共に、前記ピグテールハーネスを介して切換用ブラシとコミュテータから前記電動モータのコイルに通電して回転駆動させるようになっている。
この電動モータの回転駆動力を、減速機構を介してカムシャフトに伝達することにより、タイミングスプロケットに対するカムシャフトの相対回転位相を変換して吸気弁や排気弁の開閉タイミングを制御するようになっている。
特開2013−227919号公報
前記公報記載のバルブタイミング制御装置にあっては、前記ピグテールハーネスの一端部側が、各スリップリングの背面に雌雄コネクタを介して電気的に接続されているが、この雌雄コネクタの嵌着による結合力が必ずしも十分でない。
このため、前記各給電用ブラシとの摺動に伴って前記各スリップリングに発生する比較的大きな振動によって、前記雌雄コネクタの結合力が経時的に低下して接続不良が発生し、場合によっては接続が外れてしまうおそれがある。
本発明は、前記従来の技術的課題に鑑みて案出されたもので、導線の一端部を保持部によって保持しつつ接合部材によってスリップリングに強固に接合することによって、振動などによる接続不良や接続の外れを抑制し得る内燃機関のバルブタイミング制御装置を提供することを目的としている。
本願請求項1に記載の発明は、とりわけ、電動モータのモータハウジングの前端側を覆うように配置されたカバー部材と、該カバー部材に設けられ、電源回路から電流が供給される給電用ブラシと、前記モータハウジングの前端部に固定され、前面側に前記給電用ブラシが弾接するスリップリングを樹脂部によってモールド固定してなる給電プレートと、該給電プレートに設けられ、先端部が前記電動モータのコミュテータに弾接する切換用ブラシと、前記給電プレートの後面側の樹脂部から前記スリップリングの一部が露出した露出部と、一端部に設けられた筒状の接合部材が前記スリップリングの露出部に接合され、他端部が前記切換用ブラシに接続された導線と、前記露出部の周縁に有する樹脂部に設けられて、前記導線の一端部の前記接合部材を挟んだ先端部あるいは後端部の少なくとも一箇所を保持する保持部と、を備えたことを特徴としている。
この発明によれば、振動などによる接続不良や接続の外れを抑制することができる。
本発明に係るバルブタイミング制御装置の第1実施形態を示す縦断面図である。 本実施形態における主要な構成部材を示す分解斜視図である。 図1のA−A線断面図 カムシャフトを外した図1のB矢視図である。 本実施形態に供される給電プレートの斜視図である。 同給電プレートの正面図である。 同給電プレートの背面図である。 本実施形態に供される接合部材の斜視図である。 図6のC部拡大図である。 図9のD−D線断面図である。
以下、本発明に係る内燃機関のバルブタイミング制御装置の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、この実施形態では、バルブタイミング制御装置を吸気弁側に適用したものを示している。
〔第1実施形態〕
このバルブタイミング制御装置は、図1及び図2に示すように、内燃機関のクランクシャフトによって回転駆動する駆動回転体であるタイミングスプロケット1と、シリンダヘッド01上に軸受02を介して回転自在に支持され、前記タイミングスプロケット1から伝達された回転力によって回転するカムシャフト2と、前記タイミングスプロケット1とカムシャフト2の間に配置されて、機関運転状態に応じて両者1,2の相対回転位相を変更する位相変更機構3と、該位相変更機構3の前端側に配置されたカバー部材4と、を備えている。
前記タイミングスプロケット1は、全体が鉄系金属によって環状一体に形成され、内周面が段差径状のスプロケット本体1aと、該スプロケット本体1aの外周に一体に設けられて、巻回された図外のタイミングチェーンを介してクランクシャフトからの回転力を受けるギア部1bと、前記スプロケット本体1aの前端側に一体に設けられた内歯構成部19と、から構成されている。
また、このタイミングスプロケット1は、スプロケット本体1aと前記カムシャフト2の前端部に設けられた後述する従動部材9との間に、1つの大径ボールベアリング43が介装されており、この大径ボールベアリング43によって、タイミングスプロケット1が前記従動部材9の外周に相対回転自在に軸受されている。
前記内歯構成部19は、前記スプロケット本体1aの前端部外周側に一体に設けられ、位相変更機構3の前方へ延出した円筒状に形成されていると共に、内周には波形状の複数の内歯19aが形成されている。
さらに、スプロケット本体1aの内歯構成部19と反対側の後端部には、円環状のストッパプレート61が配置されている。このストッパプレート61は、金属板材によって円環状に形成され、内周部61aの内径が前記大径ボールベアリング43の外輪の内径よりも小径に設定されて、この内面で大径ボールベアリング43の外輪を軸方向から当接支持している。
前記内周部61aの内周縁の所定位置には、図4に示すように、径方向内側、つまり中心軸方向に向かって突出したストッパ凸部61bが一体に設けられている。このストッパ凸部61bは、ほぼ扇状に形成されて、先端縁61cが後述するストッパ溝2bの円弧状内周面に沿った円弧状に形成されている。
前記スプロケット本体1a(内歯構成部19)及びストッパプレート61の各外周部には、それぞれボルト7が挿通する挿通孔1c、61dが周方向のほぼ等間隔位置に6つ貫通形成されている。なお、前記スプロケット本体1aと内歯構成部19は、後述する減速機構12のケーシングとして構成されている。
前記カムシャフト2は、外周に図外の吸気弁を開作動させる一気筒当たり2つの駆動カムを有していると共に、軸方向の一端部に有するフランジ部2aにアダプタ63を介して従動回転体である従動部材9がカムボルト10によって軸方向から共締め固定されている。
前記従動部材9は、鉄系金属によって一体に形成され、図1に示すように、後端側(カムシャフト2側)に形成された円板状の固定端部9aと、該固定端部9aの前端面中央位置から軸方向へ突出した円筒部9bと、から構成されている。
前記固定端部9aは、後端面に形成された第1嵌合溝9dが前記カムシャフト2のフランジ部2aの前端面に後述するアダプタ63を介して当接配置されて、前記カムボルト10の軸力によってフランジ部2aに軸方向から圧接固定されている。また、前記固定端部9aの外周部には、後述する複数のローラ48を保持する円筒状の保持器42が一体に設けられている。
前記アダプタ63は、図1及び図2に示すように、一定の肉厚を有する円盤状の金属板をプレス成形によって縦断面ほぼクランク状に折曲形成され、フランジ状の外周部63aと、電動モータ11方向へ突出した有底円筒状の中央側の内周部63bと、から構成されている。
前記外周部63aは、外径が従動部材9の固定端部9aの外径よりも僅かに大きく形成されて、後述する各構成部品の組立て後に、電動モータ11側の内側面の外周側が規制面63cとして構成されている。この規制面63cは、前記大径ボールベアリング43の内輪43bの軸方向他端面に当接して軸方向外側への移動を規制するようになっている。
また、前記外周部63aの外周面には、図4に示すように、前記ストッパプレート61の突起部61bが係入するストッパ凹溝63dが円周方向に沿って円弧状に形成されている。このストッパ凹溝63dは、円周方向へ所定長さの円弧状に形成されて、この長さ範囲で回動した突起部61bの両端縁が周方向の対向縁にそれぞれ当接することによって、タイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の最大進角側あるいは最大遅角側の相対回転位置を規制するようになっている。
前記内周部63bは、電動モータ11側に突出した有底円筒状の凸部中央位置に、前記カムボルト10の軸部10bが挿通する挿通孔63fが貫通形成されていると共に、凸部をプレス成形によって成形した際に、同時に形成されたた円盤溝状の第2嵌合溝63eにカムシャフト2のフランジ部2aの端面から突出した円環状の突部2dが嵌合するようになっている。
前記内周部63bの凸部は、従動部材9の第1嵌合溝9d内に軸方向から圧入によって嵌合した状態で、底壁がカムボルト10によってカムシャフト2の突部2dと従動部材9の固定端部9aとの間に挟持状態に結合されている。
前記カムボルト10は、図1に示すように、頭部10aの軸方向端面が後述する小径ボールベアリング37の内輪を軸方向から支持していると共に、軸部10bの先端部外周に前記カムシャフト2の一端部から内部軸方向に形成された雌ねじ2cに螺着する雄ねじ10cが形成されている。
前記位相変更機構3は、前記従動部材9の円筒部9bの前端側に配置された前記電動モータ11と、該電動モータ11の回転速度を減速してカムシャフト2に伝達する減速機構12と、から主として構成されている。
前記電動モータ11は、図1及び図2に示すように、ブラシ付きのDCモータであって、前記タイミングスプロケット1と一体に回転するヨークであるモータハウジング13と、該モータハウジング13の内部に回転自在に設けられた円筒状のモータ出力軸14と、モータハウジング13の内周面に固定された半円弧状の4つの永久磁石15と、モータハウジング13の前端部にかしめ固定された給電プレート16と、を備えている。
前記モータハウジング13は、図1に示すように、鉄系金属材をプレス成形によって有底筒状に形成されて、後端側に円板状の隔壁13aを有し、該隔壁13aのほぼ中央に後述する偏心軸部39が挿通される大径な軸挿通孔13bが形成されていると共に、該軸挿通孔13bの孔縁にカムシャフト2の軸方向へ突出した円筒状の延出部13cが一体に設けられている。また、前記隔壁13aの外周側の内部には、雌ねじ孔13dが軸方向に沿って形成されている。
前記雌ねじ孔13dは、各ボルト挿通孔1c、61dと対応した位置に形成されており、これらに挿通した6本のボルト7によって前記タイミングスプロケット1とストッパプレート61及びモータハウジング13が軸方向から共締め固定されている。なお、モータハウジング13の隔壁13aの後端面に、前記内歯構成部19が軸方向から当接している。
前記モータ出力軸14は、図1及び図2に示すように、周壁が段差径状に形成されて、軸方向のほぼ中央位置に形成された段差壁14cを介してカムシャフト2側の一端部に形成された大径部14aと、その軸方向反対側の他端部に形成された小径部14bと、を有し、内部軸方向には、前記カムボルト10が挿入可能な挿入孔14dが貫通形成されている。
前記大径部14aは、外周に鉄心ロータ17が固定されていると共に、後端側に減速機構12の一部を構成する後述の偏心軸部39が軸方向に沿って一体に設けられている。
一方、前記小径部14bは、外周にコミュテータ20が圧入固定されていると共に、内周に後述する角度センサ35の被検出体50が挿入固定されている。
前記鉄心ロータ17は、複数の磁極を持つ磁性材によって形成され、外周側がコイル18のコイル線を巻回させるスロットを有するボビンとして構成され、内周部が前記モータ出力軸14の段差壁14cの外周に軸方向の位置決めされつつ固定されている。
一方、前記コミュテータ20は、内周側の円環部材20aと、該円環部材20aの外周に設けられた環状の電極部20bと、から構成されている。前記円環部材20aは、小径部14bの軸方向のほぼ中央位置に圧入固定されている一方、前記電極部20bは、導電材によって円環状に形成されて、前記鉄心ロータ17の極数と同数に分割された各セグメントに前記コイル18の引き出されたコイル線の端末が電気的に接続されている。
前記各永久磁石15は、全体が円筒状に形成されて円周方向に複数の磁極を有していると共に、その軸方向の位置が、図1に示すように、前記鉄心ロータ17の軸方向の中心に対して前記給電プレート16側にオフセット配置されている。
前記給電プレート16は、図1、図2及び図5、図6に示すように、全体が円盤状に形成されており、鉄系金属材からなる円盤状の金属プレート部16aと、該金属プレート部16aの大部分を内部にモールドした外側の樹脂部16bと、から構成されている。
前記金属プレート部16aは、前記樹脂部16bに覆われていない環状の外周部16cが前記モータハウジング13の前端部内周に形成された環状の凹溝にかしめによって位置決め固定されていると共に、中央部にはモータ出力軸14の小径部14bが挿通される軸挿通孔16dが貫通形成されている。
また、前記給電プレート16のカムシャフト2側の後端部には、図5及び図6に示すように、前記金属プレート部16aに形成された図外の複数の保持孔の内側、つまり、この保持孔に位置する箇所の前記樹脂部16b後端部に有する4つの凹部16e内に径方向に沿ってそれぞれ配置された銅製の4つのブラシホルダ23と、該各ブラシホルダ23の内部に径方向に沿って摺動自在に収容配置されて、後端側に設けられたそれぞれのコイルスプリング24のばね力で円弧状の各先端面が前記コミュテータ20の外周面に径方向から弾接する整流子である4つの切換用ブラシ25が設けられている。また、樹脂部16のカバー部材4側の前端部には、図7に示すように、それぞれの前端面全体を露出した状態でモールド固定された内外二重の給電用スリップリング26a,26bが設けられている。
前記各ブラシホルダ23は、横断面ほぼ逆カップ状に形成されて、前記各切換用ブラシ25を内部に収容するコ字形状本体23aと、該本体23aの両側縁に一体に設けられた細長いプレート状の一対の固定片23b、23bと、から構成されており、全体が前記4つの凹部16e内にそれぞれ収容されている。また、この各凹部16eの底面には、それぞれ4つの突起部21が一体に設けられている一方、前記各固定片23b、23bには、前記各突起部21が挿入する各4つの挿入孔が穿設されている。そして、前記各ブラシホルダ23は、前記各固定片23b、23bの各挿通孔に挿通された前記各突起部21の上端部を溶着することによって、給電プレート16に固定されている。
前記内周側の小径な給電用スリップリング26aと外周側の大径な給電用スリップリング26bは、それぞれ銅材からなる薄板をプレスによって円環状に打ち抜き形成されていると共に、後端面の一部が前記樹脂部16bから露出している。つまり、前記内外周側の各スリップリング26a、26bは、前記各2つの切換用ブラシ25に対応して各後端面の各2箇所に樹脂部16bから四角形状に露出した各2つの露出部26c、26dがそれぞれ形成されている。
また、前記各切換用ブラシ25と各スリップリング26a,26bの各露出部26c、26dは、導線である4本のピグテールハーネス27によって電気的に接続されている。
前記各ピグテールハーネス27は、多数の線材を結束して全体が断面ほぼ円形状に形成されてなり、図5、図6、図8に示すように、それぞれの一端部27aが各接合部材36を介して前記各スリップリング26a、26bの各露出部26c〜26dに接続(接合)されていると共に、それぞれの他端部27bが前記各ブラシホルダ23の側壁に長手方向に沿って形成された長孔23cを介して前記各切換用ブラシ25の側部に半田などによって接続されている。
前記接合部材36は、銅材などの導電性材料によって形成され、図8に示すように、平板を丸めて円筒状に形成されている。すなわち、前記各ピグテールハーネス27の各一端部27a側に固定する際に、予め平板に展開した状態としておき、この上に前記各一端部27a側を載置した状態で所定の治具によって各一端部27aの外周を抱着状態に丸めて円筒状とし、さらに外側から圧着力を加えて各一端部27aの外周に締結固定されるようになっている。また、接合部材36は、軸方向長さLが前記露出部26c、26dの上面に載置可能な長さに形成されている。
また、この接合部材36は、前記円筒状に丸めた際に結果的に内部軸方向に前記一端部27aが圧着される固定用孔36aが形成されている共に、前端部36b側が拡径状に形成されて、この先端面36cが円錐状のテーパ面状に形成されていると共に、底面36dが前記露出部26c、26dの上面との接触面積を大きくするために平坦状に形成されている。
さらに、前記接合部材36は、前記各スリップリング26a、26bの各露出部26c、26dの上面に接合固定されており、この接合方法としては、一般的な超音波接合(超音波溶接)が用いられている。
この超音波接合法は、ワーク保持治具のアンビル上に、前記各スリップリング26a、26bの露出部26c、26dと該露出部26c、26d上に載置された接合部材36を所定の治具で固定し、その後、前記接合部材36の上方からホーンによって加圧しながら水平方向の超音波振動を与えていくことによって、両者を強固かつ確実に接合するようになっている。
前記各ピグテールハーネス27の一端部27aは、接合部材36を挟んだ軸方向の先端部27cと後端部27dは接合部材36によって覆われることなく露出した状態になっていると共に、前記各露出部26c、26dのほぼ中央を横切る形で配置されている。
また、図5、図6、図9、図10に示すように、前記樹脂部16bにおける4つの露出部26c、26dをそれぞれ囲んだ周壁のうち、前記ピグテールハーネス27の各一端部27aが各露出部26c、26dの中央を横切る形で配置された先端部27cと後端部27dは、それぞれ一対の保持部40、41によって固定保持されるようになっている。
この各保持部40,41は、特に図9、図10にも示すように、前記樹脂部16bの一部を薄い壁状に形成された保持壁40a、41aと、該保持壁40a、41aの上端縁から下方へ切り欠かれた細長い保持溝40b、41bとから構成されている。
前記保持壁40a、41aは、それぞれほぼ所定肉厚の四角板状に形成されて、前記樹脂部16bの成形と一緒に形成されていると共に、その高さも樹脂部16bの高さと同じに形成されている。また、前記先端部27c側の保持壁40aの露出部26c、26dと反対側の背面側には、前記各保持溝40b、41bに係入された各先端部27cが入り込み可能な角柱形の空間溝40cがそれぞれ形成されている。
前記両保持溝40b、41bは、各保持壁40a、41aの図10中、上下方向に沿って形成されて、各上端開口縁から各底部までの深さDがほぼ前記露出部26c、26dまでの深さに設定されている。また、各保持溝40b、41bは、ほぼV字形状に切欠形成されて、対向する両内側面が上端開口部から底部までに掛けて漸次縮幅状に形成されており、底部側で前記ピグテールハーネス27の一端部27aの外径よりも僅かに小さい幅に形成されて、先端部27cや後端部27dが僅かに圧着(挟持)状態で保持されるようになっている。
前記カバー部材4は、図1及び図2に示すように、ほぼ円盤状に形成されて、前記給電プレート16の前端側を覆う形で配置されており、主として合成樹脂材からなる円板プレート状のカバー本体28と、該カバー本体28の前端部を覆う合成樹脂材のキャップ29と、から構成されている。
前記カバー本体28は、所定の肉厚に形成されていると共に、外径が前記モータハウジング13の外径より大きく形成されており、内部には金属製の芯材である補強プレート28aがモールド固定されている。
また、カバー本体28は、外周部の4箇所に突設された円弧状のボス部28bにチェーンカバー22に固定されるボルトが挿通されるボルト挿通孔28cが樹脂材にモールドされた図外の金属スリーブによってそれぞれ形成されている。
前記補強プレート28aは、ほぼ円盤状に形成されて、中央位置に円形状の貫通孔28dが形成されていると共に、下部側には後述する信号用コネクタ34の端子片が配置される図外の細長い切欠部が径方向に沿って形成されている。
前記キャップ29は、矩形状に形成されて、外周縁に一体に形成された円環状の係止部29aが前記カバー本体28の外周部に形成された係合溝に軸方向から圧入によって係合固定されている。
前記カバー本体28は、前記各スリップリング26a、26bと軸方向から対向する位置に一対の角筒状のブラシホルダ30a、30bが軸方向に沿って固定されていると共に、該各ブラシホルダ30a、30bの内部には、各先端面が前記各スリップリング26a、26bに摺接する給電用ブラシ31a、31bが軸方向へ摺動自在に保持されている。
また、このカバー本体28の電動モータ11側の内面のほぼ中央位置には、円形状の凹溝28eが形成されている。この凹溝28eは、カバー本体28の軸方向外側に凹んで形成され、内径が前記被検出体50の先端部50aよりも大きく形成されていると共に、その深さは前記カバー本体28の軸方向の幅長さよりも僅かに小さく形成されて、薄肉な底壁を有している。
前記カバー本体28の外側面には、前記各給電用ブラシ31a、31bを前記スリップリング26a、26b方向へ付勢する一対の捩りコイルばね32a、32bが設けられている。
前記各ブラシホルダ30a、30bは、前後端に開口部が形成されて、前端側の開口部から前記各給電用ブラシ31a、31bの先端部が進退自在になっていると共に、各後端側の開口部を介して図外のピグテールハーネスの一端部が前記各給電用ブラシ31a、31bの後端に一体成形によって接続されている。
前記各給電用ブラシ31a、31bは、角柱状に形成されて所定の軸方向長さに設定されていると共に、平坦な各先端面が前記各スリップリング26a,26bに軸方向からそれぞれ当接するようになっている。
また、前記カバー本体28の底部には、前記各給電用ブラシ31a、31bに図外のコントロールユニットから電流を供給する電源供給用コネクタ33が一体に設けられていると共に、前記角度センサ35の検出部51で検出された回転角度信号をコントロールユニットに出力する信号用コネクタ34が前記供給用コネクタ33と並行かつ径方向に沿って突設されている。
前記電源供給用コネクタ33は、部分的に前記カバー本体28の内部に埋設された端子片の一端部が前記ピグテールハーネスに接続されていると共に、外部に露出した他端部がコントロールユニット側の雌端子に接続されるようになっている。
一方、前記信号用コネクタ34は、図1にも示すように、部分的にカバー本体28内に埋設された端子片の一端部34aが角度センサ35の検出部51の集積回路に接続されていると共に、外部に露出した他端部34bがコントロールユニット側の雌端子に接続されるようになっている。
前記減速機構12は、図1〜図3に示すように、偏心回転運動を行う前記偏心軸部39と、該偏心軸部39の外周に設けられた中径ボールベアリング47と、該中径ボールベアリング47の外周に設けられた前記ローラ48と、該ローラ48を転動方向に保持しつつ径方向の移動を許容する前記保持器42と、から主として構成されている。
前記偏心軸部39は、外周面に形成されたカム面39aの軸心Yがモータ出力軸14の軸心Xから径方向へ僅かに偏心している。
また、前記偏心軸部39とモータ出力軸14は、前記カムボルト10の軸部10b外周面に設けられた小径ボールベアリング37と、前記従動部材9の円筒部9bの外周面に設けられて小径ボールベアリング37の軸方向側部に配置されたニードルベアリング38とによって回転自在に支持されている。
前記モータ出力軸14(偏心軸部39)の外周面と前記モータハウジング13の延出部13cの内周面との間には、減速機構12の内部から電動モータ11内への潤滑油のリークを阻止する小径なオイルシール46が設けられている。
前記中径ボールベアリング47は、前記ニードルベアリング38の径方向位置で全体がほぼオーバーラップする状態に配置され、内輪47aと外輪47b及び該両輪47a、47bとの間に介装されたボール47cとから構成されている。前記内輪47aは、前記偏心軸部39の外周面に圧入固定されているのに対して、前記外輪47bは、軸方向で固定されることなくフリーな状態になっている。つまり、この外輪47bは、軸方向の電動モータ11側の一端面がどの部位にも接触せず、また軸方向の他端面がこれに対向する保持器42の内側面との間に微小な第1隙間が形成されてフリーな状態になっている。また、この外輪47bの外周面には、前記各ローラ48の外周面が転動自在に当接していると共に、この外輪47bの外周側には、円環状の第2隙間が形成されて、この第2隙間によって中径ボールベアリング47全体が前記偏心軸部39の偏心回転に伴って径方向へ移動可能、つまり偏心動可能になっている。
前記保持器42は、前記固定端部9aの外周部前端から前方へ断面ほぼL字形状に折曲されて、前記円筒部9bと同方向へ突出した有底円筒状に形成されている。
この保持器42の筒状先端部42aは、前記内歯構成部19や隔壁13aなどによって隔成された円環凹状の収容空間を介してモータハウジング13の隔壁13a方向へ延出している。また、前記筒状先端部42aの周方向のほぼ等間隔位置には、前記複数のローラ48をそれぞれ転動自在に保持するほぼ長方形状の複数のローラ保持孔42bが周方向の等間隔位置に形成されている。このローラ保持孔42bは、先端部側が閉塞されて前後方向に細長い長方形状に形成されて、その全体の数(ロータ48の数)が前記内歯構成部19の内歯19aの全体の歯数よりも少なくなっており、これによって、減速比を得るようになっている。
前記各ローラ48は、鉄系金属によって形成され、中径ボールベアリング47の偏心動に伴って径方向へ移動しつつ内歯構成部19の内歯19aに嵌入すると共に、前記ローラ保持孔42bの両側縁によって周方向にガイドされつつ径方向に揺動運動させるようになっている。
前記角度センサ35は、電磁誘導型であって、モータ出力軸14の小径部14b内に固定された被検出体50と、カバー本体28のほぼ中央位置に固定されて、被検出体50からの検出信号を受信する検出部51と、を備えている。
前記被検出体50は、合成樹脂材からなるほぼ有蓋円筒状の支持部52と、該支持部52の軸方向の小径な先端部の前端面に固定された被検出部である被検出ロータ53(被検出部)と、を有している。
前記被検出ロータ53は、励起導体によって形成され、支持部52の先端部にモールド固定されていると共に、前端面にオーム形状の3つの磁性材を円周方向の120°位置に配置されている。
前記検出部51は、前記カバー本体28のほぼ中央位置から径方向に延設されたほぼ長方形状の図外のプリント基板と、該プリント基板の長手方向の一端部外面に設けられた検出回路である集積回路(ASIC)と、該集積回路と同じ外面の他端部に設けられた受信コイル及び励磁コイルと、を備えている。
前記プリント基板は、前記受信、励磁コイルの中央に位置決め用小孔が形成されており、この位置決め用小孔がカバー部材28に形成された位置決め用凸部に圧入嵌合して前記被検出ロータ53の中心と受信、励磁コイルの中心が位置決めされるようになっている。
前記検出部51は、受信コイル及び励磁コイルと、被検出ロータ53と受信コイルとの間のインダクタンスの変化を検出して前記モータ出力軸14の回転角度を集積回路が検出するようになっている。つまり、前記励磁コイルと前記被検出ロータ53との間に誘導電流が流れて、この電磁誘導作用によって前記集積回路がモータ出力軸14の回転角度位置を検出して、この情報信号をコントロールユニットに出力するようになっている。
前記コントロールユニットは、図外のクランク角センサやエアーフローメータ、水温センサ、アクセル開度センサなど各種のセンサ類から情報信号に基づいて現在の機関運転状態を検出し、これに基づいて機関制御を行うと共に、前記角度センサ35からの情報信号などによって前記電動モータ11の回転制御を行っている。つまり、前記給電用ブラシ31a、31bや各スリップリング26a,26b、切換用ブラシ25a、25b、コミュテータ20などを介してコイル18に通電してモータ出力軸14の回転制御を行い、減速機構12によってカムシャフト2のタイミングスプロケット1に対する相対回転位相を制御するようになっている。
〔本実施形態の作動〕
以下、本実施形態の作動について説明すると、まず、機関のクランクシャフトの回転駆動に伴ってタイミングチェーンを介してタイミングスプロケット1が回転して、その回転力が内歯構成部19と雌ねじ形成部6を介してモータハウジング13に伝達されて、該モータハウジング13が同期回転する。一方、前記内歯構成部19の回転力が、各ローラ48から保持器42及び従動部材9を経由してカムシャフト2に伝達される。これによって、カムシャフト2のカムが吸気弁を開閉作動させる。
そして、機関始動後の所定の機関運転時には、前記コントロールユニットから電源供給用コネクタ33の各端子片や各ピグテールハーネス及び給電用ブラシ31a、31bや各スリップリング26a,26bなどを介して電動モータ11のコイル18に通電される。これによって、モータ出力軸14が回転駆動され、この回転力が減速機構12を介してカムシャフト2に減速された回転力が伝達される。
すなわち、前記モータ出力軸14の回転に伴い偏心軸部39が偏心回転すると、各ローラ48がモータ出力軸14の1回転毎に保持器42の各ローラ保持孔42bで径方向へガイドされながら前記内歯構成部19の一つの内歯19aを乗り越えて隣接する他の内歯19aに転動しながら移動し、これを順次繰り返しながら円周方向へ転接する。この各ローラ48の転接によって前記モータ出力軸14の回転が減速されつつ前記従動部材9に回転力が伝達される。このときの減速比は、前記内歯19aの数とローラ48の数の差によって任意に設定することが可能である。
これにより、カムシャフト2がタイミングスプロケット1に対して正逆相対回転して相対回転位相が変換されて、吸気弁の開閉タイミングを進角側あるいは遅角側に変換制御するのである。
前記タイミングスプロケット1に対するカムシャフト2の正逆相対回転の最大位置規制(角度位置規制)は、前記ストッパ凸部61bの各側面がアダプタ63の前記ストッパ凹溝63dの各対向面のいずれか一方に当接することによって行われる。
したがって、吸気弁の開閉タイミングが進角側あるいは遅角側へ最大に変換されて、機関の燃費や出力の向上が図れる。
そして、本実施形態では、前記各ピグテールハーネス27の一端部27aを各露出部26c、26dに結合するには、まず、前記一端部27aの外周に前記接合部材36を前述した方法によって結合しておき、この状態で前記接合部材36を手に持って一端部27a全体を前記凹部16e内に上方から配設する。
すなわち、前記接合部材36を持って一端部27aの先端部27cと後端部27dを、前記2つの保持溝40b、41bに上端開口部から底部まで押し込むと、それぞれが各保持溝40b、41bの底部の狭幅な対向内側面で圧着保持される。この時点では、前記各接合部材36の底面が前記各露出部26c、26dに当接した状態となる。したがって、この状態のまま、前述した超音波接合法を用いて前記接合部材を各スリップリング26a、26bの各露出部26c、26dの上面に接合させる。これによって、前記ピグテールハーネス27の一端部27aは、露出部26c、26dに対する接合部材36による強固な固定と、各保持溝40b、41bの狭幅な底部側の対向両側面による挟圧保持による先端部27cと後端部27dの強固な保持が得られる。
このため、振動などによるピグテールハーネス27の一端部27aとスリップリング26a、26bとの間の接続不良や接続の外れを十分に抑制することができる。この結果、各スリップリング26a、26bから各切換用ブラシ25a、25bへの通電性が良好になる。
特に、前記一端部27aの前記接合部材36を挟んだ軸方向前後の先端部27cと後端部27dを、それぞれ保持溝40b、41bの底部側で挟持状態に保持したことから、安定かつ強固な保持が得られると共に、斯かる安定した保持状態で接合部材36の超音波接合を行うことからこの接合作業が極めて容易になる。
また、前記各保持溝40b、41bは上端開口部側の対向両側面の幅は広くなっていることから、前記先端部27cや後端部27dを上方から底部方向へ組み付け易く、この点でも作業性が良好になる。
また、この実施形態では、前記各接合部材36を、超音波接合により各スリップリング26a、26bに接合したことから、該スリップリング26a、26bに対する接合時の熱的影響が殆どない状態で接合することができる。つまり、前記超音波接合時の接合温度は完全に金属を溶かさない固相溶接であるから、各スリップリング26a、26bに対する熱的影響を与えることがない。
したがって、各スリップリング26a、26bは、熱による変形が十分に抑制されて、特に前端面の平面度が確保されることから、該前端面と前記各給電用ブラシ31a、31bの先端部との常時滑らかな摺動性が得られる。この結果、さらに良好な通電性を確保できる
また、前記接合部材36によってピグテールハーネス27の各一端部27側の外周を締め付けることから、各線材の結束力が向上する。したがって、単に各スリップリング26a、26bにピグテールハーネス27の一端部27aを直付けにしてはんだ等により固着する場合と比較して、振動に対する耐久性が向上する。
しかも、前記接合部材36を各スリップリング26a、26bに超音波により接合させたことから振動等に対する耐久性の向上と各スリップリング26a、26bの平面度の確保を同時に達成することができる。
本発明は、前記各実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば、前記2つの保持部40,41を、一端部27aの先端部27c側と後端部27d側の両方ではなく、いずれか一方側にのみ設けることも可能である。
また、ピグテールハーネス27a、27bは、線材を束ねて形成されるものではなく一本状のものであってもよい。
前記実施形態から把握される以下の請求項以外の発明の技術的思想について以下に説明する。
〔請求項a〕
請求項2に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記給電プレートは、内部の金属プレート部と、該金属プレート部をモールドした前記樹脂部と、から構成され、
前記両保持部は、前記露出部を包囲する樹脂部の周壁の一部を上下方向に切り欠いて凹溝状に形成され、前記露出部を挟んだ対向した位置に2つ形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
〔請求項b〕
請求項aに記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
前記両保持部の上下方向の溝幅が、上端側から露出部側の下端側に沿って狭幅状に形成されて、露出部に近い底部が前記導線の一端部の外径よりも僅かに狭い幅に形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
1…タイミングスプロケット
2…カムシャフト
3…位相変更機構
4…カバー部材
5…モータハウジング
8…電動モータ
11…電動モータ
12…減速機構
14…モータ出力軸
16…給電プレート
16a…金属プレート部
16b…樹脂部
23…ブラシホルダ
25…切換用ブラシ
26a、26b…スリップリング
26c、26d…露出部
27…ピグテールハーネス(導線)
27a…一端部
27b…他端部
27c…先端部
27d…後端部
40、41…保持部
40a、41a…保持壁
40b、41b…保持溝
40c…空間溝

Claims (7)

  1. 電動モータに通電することによってクランクシャフトの回転に対するカムシャフトの相対回転位相を変更する内燃機関のバルブタイミング制御装置であって、
    前記電動モータのモータハウジングの前端側を覆うように配置されたカバー部材と、
    該カバー部材に設けられ、電源回路から電流が供給される給電用ブラシと、
    前記モータハウジングの前端部に固定され、前面側に前記給電用ブラシが弾接するスリップリングを樹脂部によってモールド固定してなる給電プレートと、
    該給電プレートに設けられ、先端部が前記電動モータのコミュテータに弾接する切換用ブラシと、
    前記給電プレートの後面側の樹脂部から前記スリップリングの一部が露出した露出部と、
    一端部に設けられた筒状の接合部材が前記スリップリングの前記露出部に接合され、他端部が前記切換用ブラシに接続された導線と、
    前記露出部の周縁に有する樹脂部に設けられて、前記導線の一端部の前記接合部材を挟んだ先端部あるいは後端部の少なくとも一方側を保持する保持部と、
    を備えたことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  2. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記保持部は、前記露出部の周縁の樹脂部に、前記導線の一端部の前記接合部材を挟んだ先端部と後端部の両方側を保持する二箇所に設けられていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  3. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記保持部は、前記導線の一端部の先端部あるいは後端部が係入する保持溝を有すると共に、該保持溝の対向する内側面が一端開口部から露出部側の底部に向かって漸次狭幅状に形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  4. 請求項1に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    複数の銅線材を束ねて一本状に形成された前記導線の一端部に接合部材を固定すると共に、該接合部材を前記スリップリングの露出部表面に超音波接合によって接合したことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  5. 請求項4に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記接合部材は、円筒状に形成されて前記導線の一端部の外周を抱着状態に固定されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  6. 請求項4に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記導線の一端部の先端部と後端部を前記保持部で保持した状態で、前記接合部材を露出部表面に超音波接合によって接合したことを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
  7. 請求項3に記載の内燃機関のバルブタイミング制御装置において、
    前記保持溝の底部側の対向する内側面間の幅は、前記導線の一端部の外径よりも小さく形成されていることを特徴とする内燃機関のバルブタイミング制御装置。
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