JP2017166413A - 水封式真空ポンプの運転方法及び利用装置 - Google Patents
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Abstract
Description
これに対して、特許文献1には、水封式真空ポンプにおける封水の使用量を低減するとともに、性能の低下を防止する水封式真空ポンプの運転方法が記載されている。
しかしながら、特許文献1に記載の発明は、封水温度が低いうちは、封水を100%再利用するものであることから、封水を供給してから比較的短時間で封水の温度が上昇する可能性があった。このため、比較的短時間で、水封式真空ポンプの減圧能力が低下する可能性があった。
前記真空吸入ラインに接続された熱交換器と、前記真空吸入ラインに接続された水封式真空ポンプと、給水源から前記水封式真空ポンプに新規に封水を供給する給水ラインと、前記給水ラインに設けられる給水部と、前記水封式真空ポンプから排出される封水の一部を前記水封式真空ポンプに循環する循環ラインと、封水の温度を検出する封水温度検出部と、前記循環ラインに設けられた循環制御弁と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記水封式真空ポンプを起動する水封式真空ポンプ起動部と、前記封水温度検出部により検出された前記封水の検出温度値が予め設定された第1設定温度値を超えない場合に前記循環制御弁を開放し、前記第1設定温度値を超える場合に前記循環制御弁を閉鎖する、循環制御部と、前記封水温度検出部により検出された前記封水の検出温度値が、予め設定された第1設定温度値を超えない場合に、前記給水部から予め設定された単位時間あたり第1流量値の封水を新規に前記水封式真空ポンプに供給させ、前記第1設定温度値を超える場合に前記給水部から予め設定された、前記第1流量値よりも大きな単位時間あたり第2流量値の封水を新規に前記水封式真空ポンプに供給させる、給水制御部と、を備える水封式真空ポンプ利用装置に関する。
前記真空吸入ラインに接続された熱交換器と、前記真空吸入ラインに接続された水封式真空ポンプと、前記水封式真空ポンプの吸引圧力を検出する吸引圧力検出部と、給水源から前記水封式真空ポンプに新規に封水を供給する給水ラインと、前記水封式真空ポンプから排出される封水の一部を前記水封式真空ポンプに循環する循環ラインと、前記給水ラインに設けられる給水部と、前記循環ラインに設けられた循環制御弁と、制御部と、を備え、前記制御部は、前記水封式真空ポンプを起動する水封式真空ポンプ起動部と、前記吸引圧力検出部により検出された検出圧力値が予め設定された第1設定圧力値を下回らない場合に前記循環制御弁を開放し、前記第1設定圧力値を下回る場合に前記循環制御弁を閉鎖する、循環制御部と、前記吸引圧力検出部により検出された検出圧力値が予め設定された第1設定圧力値を下回らない場合に前記給水部から予め設定された単位時間あたり第1流量値の封水を新規に前記水封式真空ポンプに供給させ、前記第1設定圧力値を下回る場合に前記給水部から予め設定された、前記第1流量値よりも大きな単位時間あたり第2流量値の封水を新規に前記水封式真空ポンプに供給させる、給水制御部と、を備える水封式真空ポンプ利用装置に関する。
以下、本発明の好ましい一実施形態について図面を参照しながら説明する。図1は、本発明に係る水封式真空ポンプの利用装置の一実施形態(第1実施形態)を示す図である。第1実施形態では、水封式真空ポンプを真空冷却装置に適用した実施形態を示す。
処理槽1には、給気ラインL1及び真空吸入ラインL2を接続している。
給気弁12は制御部6と電気的に接続され、制御部6から出力される制御信号に基づいて制御される。
真空吸入ラインL2には、熱交換器22、及び排気弁23が設けられる。なお、真空吸入ラインL2の処理槽1側に蒸気エゼクタ(図示せず)を設けてもよい。
蒸気エゼクタは、蒸気を噴出させることにより処理槽1内の空気を吸引排出させる。
なお、蒸気エゼクタによって処理槽1内の空気を吸引排出させる場合に、熱交換器22により真空吸入ラインL2内の蒸気を冷却し凝縮させることは特に有効となる。
なお、水封式真空ポンプ21では封水の飽和蒸気圧を超えて減圧することはできないため、処理槽1内の圧力と温度が低下してくると、封水温度を下げて、水封式真空ポンプ21の排気能力(到達真空度及び排気量)を確保する必要がある。
しかしながら、減圧開始後の処理槽1内及び真空ラインL2の圧力と温度は高いため、水封式真空ポンプ21の排気能力(到達真空度及び排気量)は十分にあり、この段階の新水供給量は節約することが可能である。
このため、本発明においては、減圧開始後の段階において、水封式真空ポンプ21で使用され排出される封水の一部を再度、水封式真空ポンプ21に供給して封水として再使用する。
水封式真空ポンプ21は、制御部6と電気的に接続され、制御部6から出力される制御信号に基づいて制御される。
給水部31の構成として、図1に記載のように、例えば、給水ラインL3に開閉自在な第1給水制御弁311を設け、給水ラインL3に設けられたバイパスラインL31に開閉自在な第2給水制御弁312を設けるようにしてもよい。そして、図1に記載のように給水ラインL3及びバイパスラインL31にそれぞれ、定流量弁313及び定流量弁314を設けることで、第1給水制御弁311を開放して第2給水制御弁312を閉鎖した場合、単位時間あたり第1流量値の封水を新規に水封式真空ポンプ21に供給させ、第1給水制御弁311及び第2給水制御弁312をともに開放した場合、第1流量値よりも大きな単位時間あたり第2流量値の封水を水封式真空ポンプ21に供給させるようにすることができる。
給水部31は、制御部6と電気的に接続され、制御部6から出力される制御信号に基づいて制御される。
セパレータ41は、排出された空気と排出された封水とを分離し、それぞれ、排気及び排水を行う。また、セパレータ41は、排出される封水の一部を循環ラインL5に供給する。ここで、封水の一部として排出される封水の60%を還流させるようにしてもよい。
循環制御弁51は、制御部6と電気的に接続され、制御部6から出力される制御信号に基づいて開閉自在に制御される。
このために、制御部6は、水封式真空ポンプ起動部61と、循環制御部62と、給水制御部63と、水封式真空ポンプ停止制御部64と、を備え、給水ラインL3及び循環ラインL5を制御する。
先ず、水封式真空ポンプ21の起動後の制御について説明する。なお、水封式真空ポンプ21の停止時の制御については、後述する。
水封式真空ポンプ起動部61は、水封式真空ポンプ21を起動する。具体的には、処理槽1内に被処理物(被冷却物)が収容され、開閉扉が閉鎖された後、水封式真空ポンプ起動部61は、熱交換器22を作動させるとともに、水封式真空ポンプ21を起動させる。
水封式真空ポンプ21が起動されると、処理槽1内の空気は、真空吸引ラインL2を介して真空吸引される。そして、処理槽1内の圧力が低下するにつれて飽和蒸気温度が低下し、処理槽1内の被処理物(被冷却物)の水分が活発に蒸発し、この蒸気が空気とともに真空吸引ラインL2によって吸引される。
そして、排気ラインL4に空気とともに封水が排出され、セパレータ41によって空気と封水とが分離され、それぞれ、排気及び排水が行われる。
循環制御部62は、水封式真空ポンプ21の起動後に、封水温度検出部24により検出された検出温度値が予め設定された第1設定温度値を超えない場合には、循環制御弁51を開放した状態を継続させる。
具体的には、水封式真空ポンプ21の起動時には、封水温度検出部24により検出される封水の検出温度値は、新規に給水される水と略同温度である。このため、循環制御部62は、水封式真空ポンプ21の起動時から、封水温度検出部24により検出される検出温度値が第1設定温度値を超えるまで、循環制御弁51を開放させた状態を継続させる。
そうすることで、セパレータ41によって分離された封水の一部が、循環ラインL5から循環制御弁51を介して給水ラインL3に流入し、再度、水封式真空ポンプ21に還流し、封水として利用される。
そうすることで、給水部31から新規に供給される単位時間あたり第1流量値の封水は、セパレータ41によって分離された封水の一部とともに、水封式真空ポンプ21に供給される。
このように、封水の循環使用により、封水温度検出部24により検出される検出温度値が上昇することとなる。他方、水封式真空ポンプ21の運転を継続することにより、処理槽1内の圧力及び温度は低下する。
次に、封水温度検出部24により検出される封水の検出温度値が第1設定温度値を超える場合について説明する。
循環制御部62は、封水温度検出部24により検出された検出温度値が予め設定された第1設定温度値を超える場合、循環制御弁51を閉鎖させる。循環制御弁51が閉鎖されることにより、水封式真空ポンプ21から排出される封水は、循環ラインL5から給水ラインL3に流入されなくなり、排出される封水の再使用を終了させる。
すなわち、水封式真空ポンプ21の起動後、封水温度検出部24により検出された検出温度値が予め設定された第1設定温度値を超えない場合において、制御部6は、封水の一部を循環させて、水封式真空ポンプ21に再使用させながら、他方残りの封水を排水し、また、給水源から新規の封水を供給するという運転状態を継続させる。
また、循環ラインL5に貯留タンクを設けた場合には、真空吸引の際に封水中に取り込まれる食材蒸気や食材からの飛散物が貯留タンク内に堆積し、貯留タンク内で細菌が繁殖する温床となるリスクがあることから、貯留タンクを定期的に洗浄する必要があったが、本実施形態において、貯留タンクが不要となることで、貯留タンクの定期的な洗浄負担を無くすことが可能となる。また、貯留タンクが不要となることで、循環ラインL5が衛生的になるという効果を奏することができる。
また、使用後の封水の一部再使用及び新規の封水を供給することにより、到達圧を落とすことなく、封水の再利用を可能にして、封水の節水を達成することが可能となる。
次に、水封式真空ポンプ21を停止させる際の制御について説明する。
水封式真空ポンプ停止制御部64は、水封式真空ポンプ停止指示に対して、予め設定された第1時間の経過後、さらに予め設定された第2時間が経過すると、水封式真空ポンプ21を停止する。より具体的には、水封式真空ポンプ停止指示に対して、直ちに水封式真空ポンプ21を停止させるのではなく、所定時間稼働させる。
こうすることで、循環ラインL5に溜まった汚れ、汚水(例えば、封水を再使用したことに伴い、封水と一緒に発生した食材蒸気の凝縮水等)を洗浄し、排出することが可能となる。そうすることで、循環ラインL5に溜まった汚れにより循環ラインL5が詰まるリスク並びに循環ラインL5内に汚れが堆積することにより、循環ラインL5内が細菌の繁殖の温床となるリスクを回避することができる。
図2を参照して、水封式真空ポンプ21の起動後から停止指示がなされるまでの運転方法を説明する。
ステップST1において、封水温度検出部24は、水封式真空ポンプ21の中の封水の温度を検出する。
図3を参照して、水封式真空ポンプ21の停止指示がなされてから、停止するまでの運転方法を説明する。
ステップST10において、制御部6は、循環ラインL5を開放して封水の一部を還流させる。
循環制御部62は、循環制御弁51を開放した状態を継続させる。
給水制御部63は、給水部31から予め設定された単位時間あたり第1流量値の封水を新規に水封式真空ポンプ21に供給させる。
そうすることで、給水部31から新規に供給される単位時間あたり第1流量値の封水は、セパレータ41によって分離された封水の一部とともに、水封式真空ポンプ21に供給される。
このように、水封式真空ポンプ21の起動後、処理槽1内の圧力は、図1に示す減圧曲線に従って水封式真空ポンプ21により減圧される。他方、封水の循環使用により、封水温度検出部24により検出される検出温度値は、図1に示すように徐々に上昇する
セパレータ41によって分離された封水の一部の再利用を停止し、封水への新水供給量を増やし、封水温度を低下させることで、処理槽1内の圧力は、図1に示す減圧曲線に従ってさらに減圧し、被処理物を所定温度に冷却する。
これにより、使用された封水の全量を循環させるのではなく、一部の封水を再使用することにより、貯留タンクの設置スペースが不要となり、省スペース化を図ることが可能となる。また、循環ラインL5に貯留タンクを設けた場合には、真空吸引の際に封水中に取り込まれる食材蒸気や食材からの飛散物が貯留タンク内に堆積し、貯留タンク内で細菌が繁殖する温床となるリスクがあることから、貯留タンクを定期的に洗浄する必要があったが、本実施形態において、貯留タンクが不要となることで、貯留タンクの定期的な洗浄負担を無くすことが可能となる。また、貯留タンクが不要となることで、循環ラインL5が衛生的になるという効果を奏することができる。
また、検出温度値が第1設定温度値を超えるまでは、使用後の封水の一部再使用及び新規の封水を供給することにより、到達圧を落とすことなく、封水の再利用を可能にして、封水の節水を達成することが可能となる。また、検出温度値が第1設定温度値を超えた以降は、水封式真空ポンプ21に供給される封水の温度が低下することで、水封式真空ポンプ21は初期の性能を発揮することが可能となり、効率よく真空冷却を行うことができる。
こうすることで、循環ラインL5に溜まった汚れ、汚水(例えば、封水を再使用したことに伴い、封水と一緒に発生した食材蒸気の凝縮水)を洗浄し、排出することが可能となり、循環ラインL5に溜まった汚れにより循環ラインL5が詰まるリスク並びに循環ラインL5内に汚れが堆積することにより、循環ラインL5内が細菌の繁殖の温床となるリスクを回避することができる。
第1実施形態においては、循環制御部62は、封水温度検出部24により検出された検出温度値が第1設定温度値を超える場合、循環制御弁51を閉鎖させて、水封式真空ポンプ21から排出される封水の再使用を完全に終了させたが、検出温度値が第1設定温度値を超えた場合においても、循環ラインL5から少量の封水を還流させるとともに、給水部31から第1流量値よりも大きく、第2流量値より小さな単位時間あたり第3流量値の封水を新規に水封式真空ポンプ21に供給させる構成にしてもよい。そうすることで、給水ラインL3からの封水の供給量を低減し、減圧能力を向上させることができる。
第1実施形態においては、封水温度検出部24は、水封式真空ポンプ21に設けられ、封水の温度を検出したが、例えば、循環ラインL5に設けて、水封式真空ポンプ21の出口の温度を検出するようにしてもよい。
図1においては、第1給水制御弁311を給水ラインL3とバイパスラインL31との接続点よりも上流に設けたが、第1給水制御弁311を給水ラインL3とバイパスラインL31との接続点より下流に設けるようにしてもよい。その場合、第1給水制御弁311を開放して第2給水制御弁312を閉鎖した場合、単位時間あたり第1流量値の封水を新規に水封式真空ポンプ21に供給させ、第1給水制御弁311及び第2給水制御弁312をともに開放した場合、第1流量値よりも大きな単位時間あたり第2流量値の封水を水封式真空ポンプ21に供給させるようにしてもよい。
第1実施形態においては、封水温度検出部24により検出された検出温度値に基づいて、封水供給の切り換え制御を行ったが、第2実施形態は、封水温度検出部24に換えて、水封式真空ポンプ21の吸引圧力を検出する吸引圧力検出部25を設け、吸引圧力検出部25により検出された検出圧力値に基づいて、封水供給の切り換え制御を行う。
ここで、水封式真空ポンプ起動部61及び水封式真空ポンプ停止制御部64は、第1実施形態と同様であり、説明を省略する。ここでは、第1実施形態と異なる循環制御部62A及び給水制御部63Aについて説明する。
具体的には、水封式真空ポンプ21の起動時には、吸引圧力検出部25により検出される検出圧力値は、大気圧と略同圧力である。このため、循環制御部62Aは、水封式真空ポンプ21の起動時から、吸引圧力検出部25により検出される検出圧力値が第1設定圧力値を下回るまで、循環制御弁51を開放させた状態を継続させる。
そうすることで、セパレータ41によって分離された封水の一部が、循環ラインL5から循環制御弁51を介して給水ラインL3に流入し、再度、水封式真空ポンプ21に還流し、封水として利用される。
そうすることで、給水部31から新規に供給される単位時間あたり第1流量値の封水は、セパレータ41によって分離された封水の一部とともに、水封式真空ポンプ21に供給される。
このように、封水の循環使用により、吸引圧力検出部25により検出される検出圧力値が減少することとなる。
次に、吸引圧力検出部25により検出される検出圧力値が第1設定圧力値を下回る場合について説明する。
循環制御部62Aは、吸引圧力検出部25により検出された検出圧力値が予め設定された第1設定圧力値を下回る場合、循環制御弁51を閉鎖させる。循環制御弁51が閉鎖されることにより、水封式真空ポンプ21から排出される封水は、循環ラインL5から給水ラインL3に流入されなくなり、排出される封水の再使用を終了させる。
すなわち、水封式真空ポンプ21の起動後、吸引圧力検出部25により検出された検出圧力値が予め設定された第1設定圧力値を下回らない場合において、制御部6Aは、封水の一部を循環させて、水封式真空ポンプ21に再使用させながら、他方残りの封水を排水し、また、給水源から新規の封水を供給するという運転状態を継続させる。
また、使用後の封水の一部再使用及び新規の封水を供給することにより、使用された封水を全量循環させる場合に比べて、水封式真空ポンプ21の能力低下を防ぐとともに、節水を図ることが可能となる。
これにより、使用された封水の全量を循環させるのではなく、一部の封水を再使用することにより、第1実施形態の場合と同様、貯留タンクの設置スペースが不要となり、省スペース化を図ることが可能となる。
また、第1実施形態の場合と同様、貯留タンクが不要となることで、貯留タンクの定期的な洗浄負担を無くすことが可能となる。また、貯留タンクが不要となることで、循環ラインL5が衛生的になるという効果を奏することができる。
また、使用後の封水の一部再使用及び新規の封水を供給することにより、全量循環させる場合に比べて、水封式真空ポンプ21の能力低下を防ぐとともに、節水を図ることが可能となる。また、検出圧力値が第1設定圧力値を下回った以降は、水封式真空ポンプ21に供給される封水の温度が低下することで、水封式真空ポンプ21は初期の性能を発揮することが可能となり、効率よく真空冷却を行うことができる。
第1実施形態においては、封水温度検出部24により検出された検出温度値に基づいて、封水供給の切り換え制御を行い、第2実施形態においては、吸引圧力検出部25により検出された検出圧力値に基づいて、封水供給の切り換え制御を行った。
これに対して、第3実施形態は、封水温度検出部24により検出された検出温度値及び吸引圧力検出部25により検出された検出圧力値に基づいて、封水供給の切り換え制御を行う。
第1実施形態においては、水封式真空ポンプ21を真空冷却装置に適用したが、第4実施形態は、水封式真空ポンプ21を真空解凍装置に適用するものである。
ここで、第4実施形態と第1実施形態との相違点は、図1において、処理槽1は解凍槽であり、その他の構成については同様である。なお、被処理物は被解凍物である。
したがって、第4実施形態は、第1実施形態における被冷却物である被処理物及び冷却槽である処理槽を、それぞれ被解凍物である被処理物及び解凍槽である処理槽に読み替えることで、説明することができるので、その詳細な説明を省略する。
第2実施形態においては、水封式真空ポンプ21を真空冷却装置に適用したが、第5実施形態は、水封式真空ポンプ21を真空解凍装置に適用するものである。
ここで、第5実施形態と第2実施形態との相違点は、図5において、処理槽1は解凍槽であり、その他の構成については同様である。なお、被処理物は被解凍物である。
したがって、第5実施形態は、第2実施形態における被冷却物である被処理物及び冷却槽である処理槽を、それぞれ被解凍物である被処理物及び解凍槽である処理槽に読み替えることで、説明することができるので、その詳細な説明を省略する。
第3実施形態においては、水封式真空ポンプ21を真空冷却装置に適用したが、第6実施形態は、水封式真空ポンプ21を真空解凍装置に適用するものである。
ここで、第6実施形態と第3実施形態との相違点は、図7において、処理槽1は解凍槽であり、その他の構成については同様である。なお、被処理物は被解凍物である。
したがって、第6実施形態は、第3実施形態における被冷却物である被処理物及び冷却槽である処理槽を、それぞれ被解凍物である被処理物及び解凍槽である処理槽に読み替えることで、説明することができるので、その詳細な説明を省略する。
L1 給気ライン
11 フィルタ
12 給気弁
L2 真空吸入ライン
21 水封式真空ポンプ
22 熱交換器
23 排気弁
24 封水温度検出部
25 吸引圧力検出部
L3 給水ライン
31 給水部
311 第1給水制御弁
L31 バイパスライン
312 第2給水制御弁
L4 排気ライン
41 セパレータ
L5 循環ライン
51 循環制御弁
52 逆止弁
6 制御部
6A 制御部
6B 制御部
61 水封式真空ポンプ起動部
62 循環制御部
62A 循環制御部
62B 循環制御部
63 給水制御部
63A 給水制御部
63B 給水制御部
64 水封式真空ポンプ停止制御部
Claims (10)
- 水封式真空ポンプから排出される封水の一部を前記水封式真空ポンプに還流する循環ラインを備える水封式真空ポンプの運転方法であって、
前記循環ラインの中の封水の温度を検出し、
前記封水の検出温度値が予め設定された第1設定温度値を超えない場合、
前記循環ラインを開放して封水の一部を還流させるとともに、予め設定された単位時間あたり第1流量値の封水を給水源から新規に前記水封式真空ポンプに供給し、
前記封水の検出温度値が前記第1設定温度値を超える場合、
前記循環ラインを閉鎖して封水の還流を停止させるとともに、予め設定された、前記第1流量値よりも大きな単位時間あたり第2流量値の封水を前記給水源から新規に前記水封式真空ポンプに供給する、水封式真空ポンプの運転方法。 - 水封式真空ポンプから排出される封水の一部を前記水封式真空ポンプに還流する循環ラインを備える水封式真空ポンプの運転方法であって、
前記水封式真空ポンプの吸引圧力を検出し、
前記水封式真空ポンプの吸引圧力値が予め設定された第1設定圧力値を下回らない場合、
前記循環ラインを開放して封水の一部を還流させるとともに、予め設定された単位時間あたり第1流量値の封水を給水源から新規に前記水封式真空ポンプに供給し、
前記水封式真空ポンプの吸引圧力値が前記第1設定圧力値を下回る場合、
前記循環ラインを閉鎖して封水の還流を停止させるとともに、予め設定された、前記第1流量値よりも大きな単位時間あたり第2流量値の封水を前記給水源から新規に前記水封式真空ポンプに供給する、水封式真空ポンプの運転方法。 - 前記水封式真空ポンプを停止させる場合、
前記循環ラインを開放して封水の一部を還流させるとともに、単位時間あたり前記第1流量値の封水を給水源から新規に前記水封式真空ポンプに供給し、
予め設定された第1時間の経過後、前記給水源からの封水の供給を停止し、
前記第1時間の経過後さらに予め設定された第2時間が経過すると、前記水封式真空ポンプを停止する、請求項1又は請求項2に記載の水封式真空ポンプの運転方法。 - 前記水封式真空ポンプは、真空冷却装置における被冷却物を収容した冷却槽を真空吸引する、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の水封式真空ポンプの運転方法。
- 前記水封式真空ポンプは、真空解凍装置における被解凍物を収容した処理槽を真空吸引する、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の水封式真空ポンプの運転方法。
- 被処理物を収容する処理槽と、
前記処理槽を減圧する真空吸入ラインと、
前記真空吸入ラインに接続された熱交換器と、
前記真空吸入ラインに接続された水封式真空ポンプと、
給水源から前記水封式真空ポンプに新規に封水を供給する給水ラインと、
前記給水ラインに設けられる給水部と、
前記水封式真空ポンプから排出される封水の一部を前記水封式真空ポンプに循環する循環ラインと、
封水の温度を検出する封水温度検出部と、
前記循環ラインに設けられた循環制御弁と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記水封式真空ポンプを起動する水封式真空ポンプ起動部と、
前記封水温度検出部により検出された前記封水の検出温度値が予め設定された第1設定温度値を超えない場合に前記循環制御弁を開放し、前記第1設定温度値を超える場合に前記循環制御弁を閉鎖する、循環制御部と、
前記封水温度検出部により検出された前記封水の検出温度値が、予め設定された第1設定温度値を超えない場合に、前記給水部から予め設定された単位時間あたり第1流量値の封水を新規に前記水封式真空ポンプに供給させ、前記第1設定温度値を超える場合に前記給水部から予め設定された、前記第1流量値よりも大きな単位時間あたり第2流量値の封水を新規に前記水封式真空ポンプに供給させる、給水制御部と、
を備える水封式真空ポンプ利用装置。 - 被処理物を収容する処理槽と、
前記処理槽を減圧する真空吸入ラインと、
前記真空吸入ラインに接続された熱交換器と、
前記真空吸入ラインに接続された水封式真空ポンプと、
前記水封式真空ポンプの吸引圧力を検出する吸引圧力検出部と、
給水源から前記水封式真空ポンプに新規に封水を供給する給水ラインと、
前記水封式真空ポンプから排出される封水の一部を前記水封式真空ポンプに循環する循環ラインと、
前記給水ラインに設けられる給水部と、
前記循環ラインに設けられた循環制御弁と、
制御部と、
を備え、
前記制御部は、
前記水封式真空ポンプを起動する水封式真空ポンプ起動部と、
前記吸引圧力検出部により検出された検出圧力値が予め設定された第1設定圧力値を下回らない場合に前記循環制御弁を開放し、前記第1設定圧力値を下回る場合に前記循環制御弁を閉鎖する、循環制御部と、
前記吸引圧力検出部により検出された検出圧力値が予め設定された第1設定圧力値を下回らない場合に前記給水部から予め設定された単位時間あたり第1流量値の封水を新規に前記水封式真空ポンプに供給させ、前記第1設定圧力値を下回る場合に前記給水部から予め設定された、前記第1流量値よりも大きな単位時間あたり第2流量値の封水を新規に前記水封式真空ポンプに供給させる、給水制御部と、
を備える水封式真空ポンプ利用装置。 - 前記制御部は、さらに、
前記水封式真空ポンプを停止する水封式真空ポンプ停止制御部を備え、
前記循環制御部は、さらに、
水封式真空ポンプ停止指示に対して、前記循環制御弁を開放し、
前記給水制御部は、さらに、
水封式真空ポンプ停止指示に対して、前記第1流量値の封水を給水源から新規に前記水封式真空ポンプに供給し、予め設定された第1時間の経過後に前記給水源からの封水の供給を停止し、
前記水封式真空ポンプ停止制御部は、水封式真空ポンプ停止指示に対して、前記第1時間の経過後、さらに予め設定された第2時間が経過すると、前記水封式真空ポンプを停止する、請求項6又は請求項7に記載の水封式真空ポンプ利用装置。 - 前記水封式真空ポンプ利用装置は、真空冷却装置であり、
前記被処理物は被冷却物であり、
前記処理槽は、前記被冷却物を収容する冷却槽である、
請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の水封式真空ポンプ利用装置。 - 前記水封式真空ポンプ利用装置は、真空解凍装置であり、
前記被処理物は被解凍物であり、
前記処理槽は、前記被解凍物を収容する解凍槽である、
請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の水封式真空ポンプ利用装置。
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