JP2017162883A - 電子部品実装装置及び電子部品実装方法 - Google Patents

電子部品実装装置及び電子部品実装方法 Download PDF

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Abstract

【課題】突起部材を基板の開口に円滑に挿入できる電子部品実装装置を提供する。【解決手段】電子部品実装装置は、電子部品を保持するノズルと、電子部品の状態を検出する認識装置と、第1突起部材の位置を示す第1位置データを取得する第1位置データ取得部と、第2突起部材の位置を示す第2位置データを取得する第2位置データ取得部と、第1位置データ及び第2位置データに基づいて所定面内の電子部品の位置を調整して、第1突起部材が基板の第1開口に挿入され第2突起部材が基板の第2開口に挿入されるようにノズルを移動するノズル制御部と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、電子部品実装装置及び電子部品実装方法に関する。
基板に実装される電子部品として例えば特許文献1に開示されているような挿入型電子部品が存在する。挿入型電子部品は、電子部品の本体部材から突出する突起部材を有する。挿入型電子部品は、基板の表面に設けられた開口に突起部材が挿入されることによって基板に実装される。
特許第3967361号公報
挿入型電子部品において、例えば突起部材の変形又は製造誤差に起因して、突起部材を基板の開口に円滑に挿入することが困難となる可能性がある。突起部材を基板の開口に円滑に挿入できないと、電子部品実装装置の生産性が低下する。
本発明の態様は、突起部材を基板の開口に円滑に挿入できる電子部品実装装置及び電子部品実装方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、第1突起部材及び前記第1突起部材よりも短い第2突起部材を有する電子部品を基板に実装する電子部品実装装置であって、前記電子部品を保持するノズルと、前記ノズルに保持されている前記電子部品に検出光を照射可能な照射装置及び前記検出光を受光可能な受光装置を有し、前記電子部品の状態を検出する認識装置と、前記第2突起部材に前記検出光が照射されずに前記第1突起部材に照射されたときの前記受光装置の受光結果に基づいて、前記基板の表面と平行な所定面内の前記第1突起部材の位置を示す第1位置データを取得する第1位置データ取得部と、前記第1突起部材及び前記第2突起部材に前記検出光が照射されたときの前記受光装置の受光結果に基づいて、前記所定面内の前記第2突起部材の位置を示す第2位置データを取得する第2位置データ取得部と、前記第1位置データ及び前記第2位置データに基づいて前記所定面内の前記電子部品の位置を調整して、前記第1突起部材が前記基板の第1開口に挿入され前記第2突起部材が前記基板の第2開口に挿入されるように前記ノズルを移動するノズル制御部と、を備える電子部品実装装置が提供される。
本発明の第1の態様において、前記ノズル制御部は、前記第1位置データに基づいて前記所定面内の前記電子部品の位置を調整して前記第1突起部材を前記第1開口に挿入する第1挿入動作を実施した後、前記第2位置データに基づいて前記所定面内の前記電子部品の位置を調整して前記第2突起部材を前記第2開口に挿入する第2挿入動作を実施してもよい。
本発明の第1の態様において、前記第1突起部材の寸法データ及び前記第2突起部材の寸法データを保持する記憶部を備え、前記ノズル制御部は、前記記憶部に保持されている寸法データに基づいて、前記第2突起部材が前記基板に接触しないように前記第1挿入動作を実施してもよい。
本発明の第1の態様において、前記第1突起部材は、前記第2突起部材よりも可撓性であり、前記ノズル制御部は、前記第1突起部材が前記第1開口に挿入され前記第2突起部材が前記基板に接触しない状態で前記所定面内の前記第2突起部材の位置と前記第2開口の位置とが一致するように前記電子部品の位置を調整した後、前記第2挿入動作を実施してもよい。
本発明の第2の態様に従えば、第1突起部材及び前記第1突起部材よりも短い第2突起部材を有する電子部品を基板に実装する電子部品実装方法であって、ノズルに保持されている前記電子部品の前記第2突起部材に検出光を照射せずに前記第1突起部材に検出光を照射したときの前記検出光の受光結果に基づいて前記基板の表面と平行な所定面内の前記第1突起部材の位置を示す第1位置データを取得することと、前記第1突起部材及び前記第2突起部材に前記検出光を照射したときの前記検出光の受光結果に基づいて前記所定面内の前記第2突起部材の位置を示す第2位置データを取得することと、前記第1位置データ及び前記第2位置データに基づいて前記所定面内の前記電子部品の位置を調整して、前記第1突起部材が前記基板の第1開口に挿入され前記第2突起部材が前記基板の第2開口に挿入されるように前記ノズルを移動することと、を含む電子部品実装方法が提供される。
本発明の第2の態様において、前記第1位置データに基づいて前記所定面内の前記電子部品の位置を調整して前記第1突起部材を前記第1開口に挿入する第1挿入動作を実施することと、前記第1挿入動作が実施された後、前記第2位置データに基づいて前記所定面内の前記電子部品の位置を調整して前記第2突起部材を前記第2開口に挿入する第2挿入動作を実施することと、を含んでもよい。
本発明の第2の態様において、前記第1突起部材の寸法データ及び前記第2突起部材の寸法データを取得することを含み、前記第1挿入動作は、前記寸法データに基づいて、前記第2突起部材が前記基板に接触しないように実施されてもよい。
本発明の第2の態様において、前記第1突起部材は、前記第2突起部材よりも可撓性であり、前記第2挿入動作は、前記第1突起部材が前記第1開口に挿入され前記第2突起部材が前記基板に接触しない状態で前記所定面内の前記第2突起部材の位置と前記第2開口の位置とが一致するように前記電子部品の位置が調整された後に実施されてもよい。
本発明の態様によれば、突起部材を基板の開口に円滑に挿入できる電子部品実装装置及び電子部品実装方法が提供される。
図1は、本実施形態に係る電子部品実装装置の一例を模式的に示す図である。 図2は、本実施形態に係る実装ヘッドの一例を模式的に示す図である。 図3は、本実施形態に係る実装ヘッドの一例を模式的に示す図である。 図4は、本実施形態に係る電子部品の一例を下方から見た斜視図である。 図5は、本実施形態に係る基板の一部を示す平面図である。 図6は、本実施形態に係る基板の一部を示す断面図である。 図7は、本実施形態に係る認識装置の一例を模式的に示す側面図である。 図8は、本実施形態に係る認識装置の一例を模式的に示す平面図である。 図9は、本実施形態に係る電子部品実装装置の制御装置の一例を示す機能ブロック図である。 図10は、第1突起部材が変形した状態を模式的に示す図である。 図11は、本実施形態に係る電子部品実装方法の一例を示すフローチャートである。 図12は、本実施形態に係る電子部品実装方法の一例を模式的に示す図である。 図13は、本実施形態に係る電子部品実装方法の一例を模式的に示す図である。 図14は、本実施形態に係る電子部品実装方法の一例を模式的に示す図である。 図15は、本実施形態に係る電子部品実装方法の一例を模式的に示す図である。 図16は、本実施形態に係る電子部品実装方法の一例を模式的に示す図である。 図17は、本実施形態に係る電子部品実装方法の一例を模式的に示す図である。
以下、本発明に係る実施形態について図面を参照しながら説明するが本発明はこれに限定されない。以下で説明する実施形態の構成要素は適宜組み合わせることができる。また、一部の構成要素を用いない場合もある。
以下の説明においてはXYZ直交座標系を設定しこのXYZ直交座標系を参照しつつ各部の位置関係について説明する。所定面内の第1軸と平行な方向をX軸方向とし、所定面内において第1軸と直交する第2軸と平行な方向をY軸方向とし、X軸方向及びY軸方向と直交する方向をZ軸方向とする。また、第1軸を中心とする回転又は傾斜方向をθX方向とし、第2軸を中心とする回転又は傾斜方向をθY方向とし、第3軸を中心とする回転又は傾斜方向をθZ方向とする。XY平面は所定面である。
[電子部品実装装置]
図1は、本実施形態に係る電子部品実装装置10の一例を模式的に示す図である。電子部品実装装置10は、電子部品Cを基板Pに実装する。本実施形態において、電子部品Cは、突起部材を有する挿入型電子部品である。電子部品Cは、基板Pの表面に設けられた開口に突起部材が挿入されることによって基板Pに実装される。
図1に示すように、電子部品実装装置10は、ベース部材11と、基板Pを搬送する基板搬送装置12と、電子部品Cを供給する電子部品供給装置14と、ノズル32を有する実装ヘッド15と、実装ヘッド15を移動するヘッド移動装置16と、ノズル32を移動するノズル移動装置34と、電子部品Cの画像データを取得する撮像装置17と、交換用のノズル32を保持する交換ノズル保持装置18と、電子部品Cを貯留する電子部品貯留装置19とを備える。
また、電子部品実装装置10は、制御装置20と、操作装置40と、表示装置42とを備える。
基板搬送装置12は、基板Pを保持して移動可能な保持部材12Hと、保持部材12Hをガイドするガイド部材12Gとを含む。保持部材12Hは、基板Pの表面とXY平面とが平行となるように基板Pを保持する。保持部材12Hは、ガイド部材12GにガイドされてX軸方向に移動する。基板搬送装置12は、基板Pの表面と実装ヘッド15とが対向するように基板Pを移動可能である。基板搬送装置12は、基板Pを実装位置に搬送する。実装ヘッド15は、実装位置に配置された基板Pの表面に電子部品Cを実装する。
電子部品供給装置14は、電子部品Cを複数保持する。電子部品供給装置14は、複数の電子部品Cのうち少なくとも一つの電子部品Cを実装ヘッド15に供給する。本実施形態において、電子部品供給装置14は、基板搬送装置12の+Y側及び−Y側のそれぞれに配置される。
実装ヘッド15は、電子部品供給装置14から供給された電子部品Cをノズル32で保持して基板Pに実装する。
ヘッド移動装置16は、X軸駆動装置22及びY軸駆動装置24を有する。X軸駆動装置22及びY軸駆動装置24のそれぞれは、アクチュエータを含む。X軸駆動装置22は、実装ヘッド15と連結される。X軸駆動装置22の作動により、実装ヘッド15がX軸方向に移動する。Y軸駆動装置24は、X軸駆動装置22を介して実装ヘッド15と連結される。Y軸駆動装置24の作動によりX軸駆動装置22がY軸方向に移動することによって、実装ヘッド15がY軸方向に移動する。
撮像装置17は、ノズル32に保持された電子部品Cの画像データを取得する。撮像装置17は、ノズル32に保持された電子部品Cを下側(−Z側)から撮影する。電子部品Cの画像データが取得されることにより、ノズル32に保持された電子部品Cの形状及びノズル32による電子部品Cの保持状態が検出される。撮像装置17により取得された画像データは、制御装置20に送信される。
交換ノズル保持装置18は、実装ヘッド15に対して交換されるノズル32を複数保持する。交換ノズル保持装置18により、実装ヘッド15に装着されるノズル32が交換される。
電子部品貯留装置19は、基板Pに実装されない電子部品Cを貯留する。電子部品貯留装置19は廃棄ボックスを含む。ノズル32に保持された電子部品Cが基板Pに実装されない場合、その電子部品Cは、ノズル32によって電子部品貯留装置19に廃棄される。
制御装置20は、電子部品実装装置10の構成要素を制御する。制御装置20は、CPU(Central Processing Unit)のようなマイクロプロセッサを含む演算処理装置と、ROM(Read Only Memory)又はRAM(Random Access Memory)のようなメモリ及びストレージを含む記憶装置とを有する。演算処理装置は、記憶装置に記憶されているコンピュータプログラムに従って演算処理を実施する。
操作装置40は、制御装置20に接続される。操作装置40は、作業者に操作される入力デバイスであり、キーボード、マウス、及びタッチパネルの少なくとも一つを含む。操作装置40が操作されることにより生成された操作信号は、制御装置20に送信される。
表示装置42は、制御装置20に接続される。表示装置42は、液晶ディスプレイ(liquid crystal display:LCD)又は有機ELディスプレイ(organic electroluminescence display:OLED)のようなフラットパネルディスプレイを含む。制御装置20は表示データを生成して、その表示データを表示装置42に表示させる。
[実装ヘッド]
次に、実装ヘッド15について説明する。図2及び図3は、本実施形態に係る実装ヘッド15の一例を模式的に示す図である。図2及び図3に示すように、実装ヘッド15は、ベースフレーム31と、ノズル32と、ノズル移動装置34と、撮像装置36と、高さセンサ37と、認識装置38とを有する。
ノズル32は、電子部品Cを解放可能に保持する。本実施形態において、ノズル32は、電子部品Cを吸着保持する吸引ノズルである。ノズル32の先端部に開口33が設けられる。ノズル32は、シャフト32Sに支持される。シャフト32Sは、開口33と真空システムとを接続する内部流路を有する。開口33が設けられたノズル32の先端部と電子部品Cとが接触した状態で、開口33からの吸引動作が実施されることにより、ノズル32の先端部に電子部品Cが吸着保持される。開口33からの吸引動作が解除されることにより、ノズル32から電子部品Cが解放される。なお、ノズル32は、電子部品Cを挟んで保持する把持ノズルでもよい。
実装ヘッド15は、複数のノズル32を有する。本実施形態においては、6つのノズル32がX軸方向に一列に配置される。
ノズル移動装置34は、複数のノズル32のそれぞれに設けられる。ノズル移動装置34は、ノズル32をZ軸方向及びθZ方向に移動する。ノズル移動装置34は、ベースフレーム31に支持される。ノズル32は、ノズル移動装置34を介してベースフレーム31に支持される。
ヘッド移動装置16は、ベースフレーム31をX軸方向及びY軸方向に移動する。本実施形態において、ノズル32は、ヘッド移動装置16及びノズル移動装置34により、X軸、Y軸、Z軸、及びθZの4つの方向に移動可能である。ノズル32が移動することにより、そのノズル32に保持されている電子部品Cも、X軸、Y軸、Z軸、及びθZの4つの方向に移動可能である。
撮像装置36は、基板Pの画像データを取得する。基板Pの表面に基準マークが設けられている場合、撮像装置36は、その基準マークの画像データを取得する。また、撮像装置36は、基板Pに実装された電子部品Cの画像データを取得する。
高さセンサ37は、実装ヘッド15と対向する物体との距離を検出する。高さセンサ37は、基板Pとの距離、及び基板Pに搭載された電子部品Cとの距離を検出可能である。高さセンサ37は、検出光であるレーザ光を射出する発光素子と、実装ヘッド15と対向する位置に配置されている物体に照射されその物体で反射したレーザ光の少なくとも一部を受光可能な受光素子とを含む。
認識装置38は、検出光であるレーザ光を使って、ノズル32に保持されている電子部品Cの状態を検出する。電子部品Cの状態は、電子部品Cの形状及び電子部品Cの位置の少なくとも一方を含む。認識装置38は、ベースフレーム31の下部に接続されたブラケット39に配置される。
認識装置38は、ノズル32に保持されている電子部品Cにレーザ光を照射可能な照射装置38Aと、照射装置38Aから射出されたレーザ光の少なくとも一部を受光可能な受光装置38Bとを有する。照射装置38Aは、レーザ光を射出可能な発光素子を含む。受光装置38Bは、レーザ光を受光可能な受光素子を含む。受光装置38Bは、照射装置38Aと対向する位置に配置される。Z軸方向における照射装置38Aの位置と受光装置38Bの位置とは等しい。認識装置38は、ノズル32に保持された電子部品Cにレーザ光を照射して電子部品Cの状態を検出する。
ノズル32、ノズル移動装置34、撮像装置36、高さセンサ37、及び認識装置38は、ベースフレーム31に支持される。ヘッド移動装置16の作動によりベースフレーム31が移動することによって、そのベースフレーム31に支持されているノズル32、ノズル移動装置34、撮像装置36、高さセンサ37、及びレーザ認識装置38のそれぞれは、ベースフレーム31と一緒に移動する。
[電子部品]
次に、本実施形態に係る電子部品Cについて説明する。図4は、本実施形態に係る電子部品Cの一例を下方から見た斜視図である。電子部品Cは、挿入型電子部品である。電子部品Cは、本体部材CBと、本体部材CBから突出する第1突起部材50と、本体部材CBから突出する第2突起部材60とを有する。
本体部材CBは、合成樹脂製のハウジング部材を含む。本体部材CBは、円筒部CBaと、円筒部CBaの一方の開口に配置される天板部CBbとを有する。本体部材CBの内部空間にはコイルが配置される。
第1突起部材50は、円筒部CBaの少なくとも一部に配置される金属製のリードである。第1突起部材50は、本体部材CBの内部空間に配置されているコイルと接続される。第1突起部材50は、本体部材CBの下面CTよりも下方に突出する。
第2突起部材60は、円筒部CBaの少なくとも一部から突出する合成樹脂製のボスである。第2突起部材60は、本体部材CBと一体成型されている。第2突起部材60は、本体部材CBの下面CTよりも下方に突出する。
本実施形態において、本体部材CBの下面CTとは、円筒部CBaの他方の開口の周囲に配置されている端面である。
第2突起部材60は、第1突起部材50よりも短い。すなわち、第1突起部材50の寸法Laは、第2突起部材60の寸法Lbよりも大きい。寸法Laは、第1突起部材50の先端部50Aと下面CTとの距離である。寸法Lbは、第2突起部材60の先端部60Aと下面CTとの距離である。
第1突起部材50は、第2突起部材60よりも可撓性である。
本実施形態において、第1突起部材50は、電子部品Cに2つ設けられる。第2突起部材60は、電子部品Cに2つ設けられる。以下の説明においては、2つの第1突起部材50のうち一方の第1突起部材50を適宜、リード51、と称し、他方の第1突起部材50を適宜、リード52、と称する。また、以下の説明においては、2つの第2突起部材60のうち一方の第2突起部材60を適宜、ボス61、と称し、他方の第2突起部材60を適宜、ボス62、と称する。
[基板]
次に、本実施形態に係る基板Pについて説明する。図5は、本実施形態に係る基板Pの一部を示す平面図である。図6は、本実施形態に係る基板Pの一部を示す断面図である。基板Pは、電子部品Cが実装される板状の部材である。基板Pは、表面Paと、表面Paの反対方向を向く裏面Pbとを有する。表面Paと裏面Pbとは実質的に平行である。
基板Pは、電子部品Cの第1突起部材50が挿入される第1孔81と、電子部品Cの第2突起部材60が挿入される第2孔82とを有する。第1孔81及び第2孔82は、スルーホールであり、表面Paと裏面Pbとを結ぶように形成される。以下の説明において、表面Pa側の第1孔81の端部を適宜、第1開口81M、と称し、表面Pa側の第2孔82の端部を適宜、第2開口82M、と称する。
電子部品Cは、第1突起部材50が第1孔81に挿入され、第2突起部材60が第2孔82に挿入されることによって、基板Pに実装される。第1孔81は、2つのリード51,52が挿入されるように2つ設けられる。第2孔82は、2つのボス61,62が挿入されるように2つ設けられる。
[認識装置]
次に、本実施形態に係る認識装置38について説明する。図7は、本実施形態に係る認識装置38の一例を模式的に示す側面図である。図8は、本実施形態に係る認識装置38の一例を模式的に示す平面図である。
図7及び図8に示すように、認識装置38は、ノズル32に保持されている電子部品Cに検出光であるレーザ光を照射可能な照射装置38Aと、レーザ光を受光可能な受光装置38Bとを有する。認識装置38は、XY平面内における電子部品Cの形状及びXY平面内における電子部品Cの位置を検出する。
認識装置38は、照射装置38Aと受光装置38Bとの間に電子部品Cの少なくとも一部が配置されている状態で、照射装置38Aからレーザ光を射出して、受光装置38Bに到達したレーザ光を受光装置38Bで検出する。照射装置38Aは、X軸方向に配置される複数の射出部38ASを有する。照射装置38Aから、X軸方向に配置された複数のレーザ光が射出される。照射装置38Aの射出部38ASは、Y軸方向にレーザ光を射出する。照射装置38Aから射出されたレーザ光は、Y軸方向に進行する。
認識装置38は、検出領域MAに配置された電子部品Cの少なくとも一部の形状及び位置を検出する。検出領域MAは、照射装置38Aから射出されたレーザ光の照射領域を含む。本実施形態において、検出領域MAは、X軸方向に長く、X軸とほぼ平行である。
ノズル32は、電子部品Cの本体部材CBを保持する。ノズル32に保持された状態で、電子部品Cの第1突起部材50及び第2突起部材60は、下面CTから−Z方向に突出する。第1突起部材50とZ軸とは実質的に平行であり、第2突起部材60とZ軸とは実質的に平行である。第1突起部材50の先端部50Aは、第2突起部材60の先端部60Aよりも下方に配置される。
制御装置20は、電子部品Cの検出対象部位が認識装置38の検出領域MAに配置されるように、ヘッド移動装置16及びノズル移動装置34の少なくとも一方を制御して、本体部材CBを保持するノズル32の位置を調整する。検出対象部位は、認識装置38によって形状及び位置が検出される部位である。図7は、検出対象部位として第1突起部材50が検出領域MAに配置されている例を示す。なお、検出対象部位は、第2突起部材60でもよいし、本体部材CBでもよい。
図8に示すように、照射装置38Aと受光装置38Bとの間に電子部品Cが配置されると、照射装置38Aから射出されたレーザ光の少なくとも一部は、電子部品Cで遮られる。レーザ光の少なくとも一部が電子部品Cで遮られることにより、受光装置38Bに入射するレーザ光の強度分布が変化する。認識装置38は、受光装置38Bで受光したレーザ光の強度分布に基づいて、検出領域MAに配置されている電子部品Cの検出対象部位の外形を検出することができる。
図8に示すように、制御装置20は、ノズル移動装置34を制御して、電子部品Cを保持しているノズル32をθZ方向に回転させながら、認識装置38の照射装置38Aから射出されたレーザ光を電子部品Cに照射する。電子部品Cが回転することによって、電子部品Cにおけるレーザ光の照射部位及び受光装置38Bに対する電子部品Cの相対角度が変化する。
θZ方向に回転している電子部品Cにレーザ光が照射されることにより、受光装置38Bに対する複数の相対角度のそれぞれにおける電子部品Cの外形が検出される。制御装置20は、電子部品Cを回転させながら、検出領域MAに配置される電子部品Cの外形の検出を実施する。制御装置20は、電子部品CをθZ方向に少なくとも360[°]回転させ、θZ方向の複数の位置のそれぞれについて、検出領域MAに配置される電子部品Cの外形の検出を実施する。制御装置20は、θZ方向の複数の位置のそれぞれについて検出された電子部品Cの外形データを合成することにより、検出領域MAに配置された電子部品Cの検出対象部位の形状及び位置を算出することができる。
例えば、本体部材CBが検出領域MAに配置された状態で電子部品Cが回転され、受光装置38Bに対する複数の相対角度のそれぞれにおける本体部材CBの外形データが合成されることにより、XY平面内における本体部材CBの形状及びXY平面内における本体部材CBの位置が算出される。
第1突起部材50が検出領域MAに配置された状態で電子部品Cが回転され、受光装置38Bに対する複数の相対角度のそれぞれにおける第1突起部材50の外形データが合成されることにより、XY平面内における第1突起部材50の形状及びXY平面内における第1突起部材50の位置が算出される。
第2突起部材60が検出領域MAに配置された状態で電子部品Cが回転され、受光装置38Bに対する複数の相対角度のそれぞれにおける第2突起部材60の外形データが合成されることにより、XY平面内における第2突起部材50の形状及びXY平面内における第2突起部材60の位置が算出される。
[制御装置]
次に、本実施形態に係る電子部品実装装置10の制御装置20について説明する。図9は、本実施形態に係る電子部品実装装置10の制御装置20の一例を示す機能ブロック図である。制御装置20の機能は、上述の演算処理装置及び記憶装置によって発揮される。
図9に示すように、制御装置20は、入出力部200と、照射装置38の受光装置38Bの受光結果に基づいて第1突起部材50の位置を示す第1位置データを取得する第1位置データ取得部201と、照射装置38の受光装置38Bの受光結果に基づいて第2突起部材60の位置を示す第2位置データを取得する第2位置データ取得部202と、第1位置データ及び第2位置データに基づいてヘッド移動装置16及びノズル移動装置34に制御信号を出力するノズル制御部203と、各種のデータを記憶する記憶部204とを有する。
第1位置データ取得部201は、入出力部200を介して認識装置38の受光装置38Bの受光結果を取得する。第1位置データ取得部201は、認識装置38の検出領域MAに第1突起部材50が配置され、第2突起部材60は配置されないときの受光装置38Bの受光結果を取得する。第1位置データ取得部201は、第2突起部材60にレーザ光が照射されずに第1突起部材50に照射されたときの受光装置38Bの受光結果に基づいて、XY平面内の第1突起部材50の位置を示す第1位置データを算出する。
第2位置データ取得部202は、入出力部200を介して認識装置38の受光装置38Bの受光結果を取得する。第2位置データ取得部202は、認識装置38の検出領域MAに第1突起部材50及び第2突起部材60が配置されたときの受光装置38Bの受光結果を取得する。第2位置データ取得部202は、第1突起部材50及び第2突起部材60にレーザ光が照射されたときの受光装置38Bの受光結果に基づいて、XY平面内の第2突起部材60の位置を示す第2位置データを算出する。
ノズル制御部203は、第1突起部材50の位置を示す第1位置データ及び第2突起部材60の位置を示す第2位置データに基づいて、XY平面内の電子部品Cの位置を調整して、第1突起部材50が基板Pの第1開口81Mに挿入され、第2突起部材60が基板Pの第2開口82Mに挿入されるように、ノズル32を移動するための制御信号をヘッド移動装置16及びノズル移動装置34に出力する。
記憶部204は、電子部品Cの設計データ及び基板Pの設計データを保持する。電子部品Cの設計データ及び基板Pの設計データは既知データであり、例えば操作装置40が操作されることにより記憶部204に記憶される。電子部品Cの設計データは、第1突起部材50の寸法Laを示す寸法データ及び第2突起部材60の寸法Lbを示す寸法データを含む。記憶部204は、操作装置40から第1突起部材50の寸法データ及び第2突起部材60の寸法データを取得する。記憶部204は、第1突起部材50の寸法データ及び第2突起部材60の寸法データを保持する。
[電子部品実装方法]
次に、本実施形態に係る電子部品実装方法の一例について説明する。XY平面内における本体部材CBに対する第1突起部材50の相対位置及び本体部材CBに対する第2突起部材60の相対位置は、電子部品Cの設計データから分かる既知データである。また、XY平面内における基板Pの基準位置に対する第1開口81Mの相対位置及び基板Pの基準位置に対する第2開口82Mの相対位置も、基板Pの設計データから分かる既知データである。そのため、XY平面内における第1突起部材50の位置及び第2突起部材60の位置が認識装置38で検出されることにより、実装ヘッド15は、第1突起部材50を第1開口81Mに挿入し、第2突起部材60を第2開口82Mに挿入することができる。
本実施形態において、第1突起部材50は金属製のリードである。第1突起部材50に外力が加わると、第1突起部材50は変形する可能性がある。図10は、第1突起部材50が変形した状態を模式的に示す図である。図10に示すように、第1突起部材50は、外力の作用により、基端部から曲がってしまう可能性がある。
第1突起部材50が変形してしまった場合、XY平面内における本体部材CBに対する第1突起部材50の先端部50Aの相対位置が変化し、電子部品Cの設計データと実際データとに差異が生じることとなる。
また、第1突起部材50に製造誤差が存在する場合においても、電子部品Cの設計データと実際データとに差異が生じることとなる。
第1突起部材50の変形又は製造誤差に起因して、電子部品Cの設計データと実際データとに差異が生じてしまうと、第1突起部材50を基板Pの第1開口81Mに円滑に挿入することが困難となる可能性がある。
本実施形態においては、第1突起部材50の変形又は製造誤差に起因して、電子部品Cの設計データと実際データとに差異が生じても、第1位置データ及び第2位置データが取得されることにより、電子部品実装装置10は、第1位置データ及び第2位置データに基づいて、第1突起部材50が基板Pの第1開口81Mに挿入され、第2突起部材60が基板Pの第2開口82Mに挿入されるように、電子部品Cを保持したノズル32を移動することができる。
図11は、本実施形態に係る電子部品実装方法の一例を示すフローチャートである。図12から図17は、本実施形態に係る電子部品実装方法の一例を模式的に示す図である。
ノズル制御部203は、記憶部204に記憶されている電子部品Cの設計データに基づいて、認識装置38の検出領域MAに第1突起部材50が配置され、第2突起部材60が配置されないように、ヘッド移動装置16及びノズル移動装置34を制御する(ステップS10)。
第1位置データ取得部201は、認識装置38の受光装置38Bの受光結果に基づいて、検出領域MAに第1突起部材50が配置されたか否かを判定する(ステップS20)。検出領域MAに第1突起部材50が配置されている場合、照射装置38Aから射出されたレーザ光の少なくとも一部は、電子部品Cで遮られる。検出領域MAに第1突起部材50が配置されている場合と配置されていない場合とで、受光装置38Bに入射するレーザ光の強度分布が異なる。第1位置データ取得部201は、受光装置38Bで受光したレーザ光の強度分布に基づいて、検出領域MAに第1突起部材50が配置されたか否かを判定することができる。
例えば、先端部50Aが上方に移動するように第1突起部材50が過度に折れ曲がっている場合、電子部品Cの設計データに基づいて検出領域MAに第1突起部材50が配置されるようにZ軸方向の電子部品Cの位置を調整しても、検出領域MAに第1突起部材50が配置されない場合がある。
ステップS20において、検出領域MAに第1突起部材50が配置されていないと判定された場合(ステップS20:No)、ノズル制御部203は、その電子部品Cを保持したノズル32を電子部品貯留装置19に移動して、その電子部品Cを廃棄する(ステップS100)。
ステップS20において、検出領域MAに第1突起部材50が配置されたと判定された場合(ステップS20:Yes)、第1位置データ取得部201は、受光装置38Bの受光結果に基づいて、基板Pの表面Paと平行なXY平面内の第1突起部材50の位置を示す第1位置データを取得する(ステップS30)。
図12は、検出領域MAに第1突起部材50が配置され、第2突起部材60は配置されていない状態を模式的に示す図である。第1突起部材50及び第2突起部材60は、本体部材CBの下面CTから−Z方向に突出する。下面CTと先端部50Aとの距離を示す第1突起部材50の寸法Laは、下面CTと先端部60Aとの距離を示す第2突起部材60の寸法Lbよりも大きい。したがって、第1突起部材50が過度に折れ曲がっていない場合、ノズル制御部203は、検出領域MAに第1突起部材50が配置され、第2突起部材60は配置されないように、電子部品Cと認識装置38との相対位置を調整することができる。本実施形態において、照射装置38Aから射出されたレーザ光は、第1突起部材50の先端部50A又は先端部50Aの近傍に照射される。
第1位置データ取得部201は、ノズル32に保持されている電子部品Cの第2突起部材60に照射装置38Aから射出されたレーザ光が照射されずに第1突起部材50に照射装置38Aから射出されたレーザ光が照射されたときの受光装置38Bの受光結果に基づいて、XY平面内の第1突起部材50の位置を示す第1位置データを取得する。第1位置データ取得部201は、XY平面内における先端部50A又は先端部50Aの近傍の第1突起部材50の位置を取得する。
次に、ノズル制御部203は、記憶部204に記憶されている電子部品Cの設計データに基づいて、認識装置38の検出領域MAに第1突起部材50及び第2突起部材60の両方が配置されるように、ヘッド移動装置16及びノズル移動装置34を制御する(ステップS40)。
検出領域MAに第1突起部材50及び第2突起部材60が配置された後、第2位置データ取得部202は、受光装置38Bの受光結果に基づいて、基板Pの表面Paと平行なXY平面内の第2突起部材60の位置を示す第2位置データを取得する(ステップS50)。
図13は、検出領域MAに第1突起部材50及び第2突起部材60が配置されている状態を模式的に示す図である。照射装置38Aから射出されたレーザ光は、第1突起部材50及び第2突起部材60の両方に照射される。
第2位置データ取得部202は、ノズル32に保持されている電子部品Cの第1突起部材50及び第2突起部材60に照射装置38Aから射出されたレーザ光が照射されたときの受光装置38Bの受光結果に基づいて、XY平面内の第2突起部材60の位置を示す第2位置データを取得する。
次に、ノズル制御部203は、第1位置データに基づいて、XY平面内における第1突起部材50の先端部50Aの位置と第1開口81Mの位置とが一致するように、ヘッド移動装置16を制御して、XY平面内の電子部品Cの位置を調整する(ステップS60)。
図14は、XY平面内における第1突起部材50の先端部50Aの位置と第1開口81Mの位置とが一致した状態を示す図である。XY平面内における第1開口81Mの位置データは、基板Pの設計データ及び基板搬送装置12によって決定される実装位置データなどから分かる既知データであり、記憶部204に記憶されている。ノズル制御部203は、第1位置データ取得部201によって取得された第1突起部材50の位置を示す第1位置データと、記憶部204に記憶されている第1開口81Mの位置データとに基づいて、XY平面内における第1突起部材50の先端部50Aの位置と第1開口81Mの位置とを一致させることができる。
次に、ノズル制御部203は、ノズル移動装置34を制御して、第1突起部材50を基板Pの第1開口81Mに挿入する第1挿入動作を実施する(ステップS70)。ステップS60において、XY平面内の第1突起部材50の位置と第1開口81Mの位置とを一致させる処理が実施されている。ノズル制御部203は、ノズル移動装置34を制御して、電子部品Cを−Z方向に移動することにより、第1突起部材50を基板Pの第1開口81Mに挿入することができる。
図15は、第1挿入動作が終了後の状態を示す図である。図15に示すように、ノズル制御部203は、第1突起部材50が第1開口81Mに挿入され、第2突起部材60は基板Pに接触しないように、第1挿入動作を実施する。本実施形態において、ノズル制御部203は、記憶部204に記憶されている寸法データに基づいて、−Z方向の電子部品Cの移動量を決定する。
上述のように、記憶部204には、第1突起部材50の寸法Laを示す寸法データ及び第2突起部材60の寸法Lbを示す寸法データが記憶されている。ノズル制御部203は、Z軸方向におけるノズル32の位置と、第1突起部材50の寸法データを含む電子部品Cの設計データとに基づいて、Z軸方向における第1突起部材50の先端部50Aの位置を算出することができる。同様に、ノズル制御部203は、Z軸方向におけるノズル32の位置と、第2突起部材60の寸法データを含む電子部品Cの設計データとに基づいて、Z軸方向における第2突起部材60の先端部60Aの位置を算出することができる。したがって、ノズル制御部203は、記憶部204に保持されている寸法データに基づいて、第1突起部材50が第1開口81Mに挿入され、第2突起部材60が基板Pに接触せずに第2開口82Mに挿入されないように、第1挿入動作を実施することができる。
第1挿入動作が実施された後、ノズル制御部23は、第2位置データに基づいて、XY平面内における第2突起部材60の先端部60Aの位置と第2開口82Mの位置とが一致するように、ヘッド移動装置16を制御して、XY平面内の電子部品Cの位置を調整する(ステップS80)。
図16は、XY平面内における第2突起部材60の先端部60Aの位置と第2開口82Mの位置とが一致した状態を示す図である。XY平面内における第2開口82Mの位置データは、基板Pの設計データから分かる既知データであり、記憶部204に記憶されている。ノズル制御部203は、第2位置データ取得部202によって取得された第2突起部材60の位置を示す第2位置データと、記憶部204に記憶されている第2開口82Mの位置データとに基づいて、XY平面内における第2突起部材60の先端部60Aの位置と第2開口82Mの位置とを一致させることができる。
本実施形態において、第1突起部材50は可撓性である。ノズル制御部203は、第1突起部材50が第1開口81Mに挿入され、第2突起部材60が基板Pに接触しない状態で、XY平面内の第2突起部材60の先端部60Aの位置と第2開口82Mの位置とが一致するように、XY平面内の電子部品Cの位置を調整することができる。第1突起部材50が第1孔81の内面に接触している状態で、XY平面内の第2突起部材60の先端部60Aの位置と第2開口82Mの位置とが一致するように、電子部品CがXY平面内において移動されることにより、図16に示すように、変形していた第1突起部材50は、元の形状に戻ることができる。
XY平面内の第2突起部材60の位置と第2開口82Mの位置とが一致するように電子部品Cの位置が調整された後、ノズル制御部203は、ノズル移動装置34を制御して、第2突起部材60を基板Pの第2開口82Mに挿入する第2挿入動作を実施する(ステップS90)。ステップS70において、第1突起部材50は第1開口81Mに既に挿入されている。ステップS80において、XY平面内の第2突起部材60の位置と第2開口82Mの位置とを一致させる処理が実施されている。ノズル制御部203は、ノズル移動装置34を制御して、電子部品Cを−Z方向に移動することにより、第2突起部材60を基板Pの第2開口82Mに挿入することができる。
図17は、第2挿入動作が終了した後の状態を示す図である。図17に示すように、第2挿入動作が実施されることにより、第2突起部材60が第2開口82Mに挿入される。第1突起部材50が第1孔81に配置され、第2突起部材60が第2孔82に配置されることにより、基板Pに対する電子部品Cの実装が終了する。
[作用及び効果]
以上説明したように、本実施形態によれば、寸法が異なる第1突起部材50と第2突起部材60とを有する電子部品Cを基板Pに実装する場合において、第1突起部材50のみに認識装置38のレーザ光を照射する第1照射動作と、第1突起部材50及び第2突起部材60の両方に認識装置38のレーザ光を照射する第2照射動作とが実施され、第1照射動作における受光装置38Bの受光結果に基づいてXY平面内の第1突起部材50の第1位置データが取得され、第2照射動作における受光装置38Bの受光結果に基づいてXY平面内の第2突起部材60の第2位置データが取得されるので、第1突起部材50の変形又は製造誤差に起因して、電子部品Cの設計データと実際データとに差異が生じても、第1位置データ及び第2位置データに基づいて、第1突起部材50が基板Pの第1開口81Mに挿入され、第2突起部材60が基板Pの第2開口82Mに挿入されるように、電子部品Cを保持したノズル32を移動することができる。第1突起部材50を基板Pの第1開口81Mに挿入する動作及び第2突起部材60を基板Pの第2開口82Mに挿入する動作が円滑に実施されるので、電子部品実装装置10の生産性の低下が抑制される。
また、本実施形態においては、第1位置データに基づいて第1突起部材50を第1開口81Mに挿入する第1挿入動作が実施された後、第2位置データに基づいてXY平面内の電子部品Cの位置を調整して第2突起部材60を第2開口82Mに挿入する第2挿入動作が実施される。第1突起部材50を第1開口81Mに挿入する第1挿入動作及び第2突起部材60を第2開口82Mに挿入する第2挿入動作のうち第1挿入動作が先に実施されることにより、第1突起部材50が変形していたり製造誤差を含んでいたりしても、その第1突起部材50を第1開口81Mに挿入する動作を円滑に実施した後、第2突起部材60を第2開口82Mに挿入する動作を実施することができる。
また、本実施形態においては、第1挿入動作は、第1突起部材50の寸法データ及び第2突起部材60の寸法データに基づいて、第2突起部材60が基板Pに接触しないように実施される。これにより、XY平面内における第2突起部材60の先端部60Aの位置と第2開口82Mの位置とを一致させるために電子部品CをXY平面内において移動させるとき、第2突起部材60と基板Pとの干渉が抑制される。
また、本実施形態においては、第1突起部材50は第2突起部材60よりも可撓性であり、第2挿入動作は、第1突起部材50が第1開口81Mに挿入され第2突起部材60が基板Pに接触しない状態でXY平面内の第2突起部材60の位置と第2開口82Mの位置とが一致するように電子部品Cの位置が調整された後に実施される。これにより、第1突起部材50と第1開口81Mとの相対位置の変化を抑制し、第2突起部材60と基板Pとの干渉を抑制しながら、XY平面内における第2突起部材60の先端部60Aの位置と第2開口82Mの位置とを一致させるために電子部品CをXY平面内において移動させることができ、第2突起部材60を第2開口82Mに円滑に挿入することができる。
なお、本実施形態においては、第1突起部材50の第1位置データを取得し(ステップS30)、第2突起部材50の第2位置データを取得し(ステップS50)、第1位置データに基づいてXY平面内の電子部品Cの位置を調整し(ステップS60)、第2位置データに基づいてXY平面内の電子部品Cの位置を調整する(ステップS80)こととした。第1位置データから算出されるXY平面内の電子部品Cの移動量(補正量)と、第2位置データから算出されるXY平面内の電子部品Cの移動量(補正量)との平均値の移動量だけ電子部品CをXY平面内で移動して、第1突起部材50と第1開口81MとのXY平面内の位置関係、及び第2突起部材60と第2開口82MとのXY平面内の位置関係を調整してもよい。
なお、本実施形態においては、XY平面内における第1突起部材50の先端部50Aの位置と第1開口81Mの位置とが一致するように電子部品Cの位置を調整し(ステップS60)、第1突起部材50を基板Pの第1開口81Mに挿入する第1挿入動作を実施し(ステップS70)、XY平面内における第2突起部材60の先端部60Aの位置と第2開口82Mの位置とが一致するように電子部品Cの位置を調整し(ステップS80)、第2突起部材60を基板Pの第2開口82Mに挿入する第2挿入動作を実施する(ステップS90)こととした。第1位置データと第2位置データとに基づいて、電子部品CをXY平面内で移動しつつその電子部品Cを−Z方向に移動して、第1突起部材50を第1開口81Mに挿入する動作及び第2突起部材60を第2開口82Mに挿入する動作を実施してもよい。
10 電子部品実装装置
11 ベース部材
12 基板搬送装置
12G ガイド部材
12H 保持部材
14 電子部品供給装置
15 実装ヘッド
16 ヘッド移動装置
17 撮像装置
18 交換ノズル保持装置
19 電子部品貯留装置
20 制御装置
22 X軸駆動装置
24 Y軸駆動装置
31 ベースフレーム
32 ノズル
32S シャフト
34 ノズル移動装置
36 撮像装置
37 高さセンサ
38 認識装置
38A 照射装置
38AS 射出部
38B 受光装置
39 ブラケット
40 操作装置
42 表示装置
50 第1突起部材
50A 先端部
51,52 リード
60 第2突起部材
60A 先端部
61,62 ボス
81 第1孔
81M 第1開口
82 第2孔
82M 第2開口
200 入出力部
201 第1位置データ取得部
202 第2位置データ取得部
203 ノズル制御部
204 記憶部
C 電子部品
CB 本体部材
CBa 円筒部
CBb 天板部
CT 下面
MA 検出領域
P 基板
Pa 表面
Pb 裏面

Claims (8)

  1. 第1突起部材及び前記第1突起部材よりも短い第2突起部材を有する電子部品を基板に実装する電子部品実装装置であって、
    前記電子部品を保持するノズルと、
    前記ノズルに保持されている前記電子部品に検出光を照射可能な照射装置及び前記検出光を受光可能な受光装置を有し、前記電子部品の状態を検出する認識装置と、
    前記第2突起部材に前記検出光が照射されずに前記第1突起部材に照射されたときの前記受光装置の受光結果に基づいて、前記基板の表面と平行な所定面内の前記第1突起部材の位置を示す第1位置データを取得する第1位置データ取得部と、
    前記第1突起部材及び前記第2突起部材に前記検出光が照射されたときの前記受光装置の受光結果に基づいて、前記所定面内の前記第2突起部材の位置を示す第2位置データを取得する第2位置データ取得部と、
    前記第1位置データ及び前記第2位置データに基づいて前記所定面内の前記電子部品の位置を調整して、前記第1突起部材が前記基板の第1開口に挿入され前記第2突起部材が前記基板の第2開口に挿入されるように前記ノズルを移動するノズル制御部と、
    を備える電子部品実装装置。
  2. 前記ノズル制御部は、前記第1位置データに基づいて前記所定面内の前記電子部品の位置を調整して前記第1突起部材を前記第1開口に挿入する第1挿入動作を実施した後、前記第2位置データに基づいて前記所定面内の前記電子部品の位置を調整して前記第2突起部材を前記第2開口に挿入する第2挿入動作を実施する、
    請求項1に記載の電子部品実装装置。
  3. 前記第1突起部材の寸法データ及び前記第2突起部材の寸法データを保持する記憶部を備え、
    前記ノズル制御部は、前記記憶部に保持されている寸法データに基づいて、前記第2突起部材が前記基板に接触しないように前記第1挿入動作を実施する、
    請求項2に記載の電子部品実装装置。
  4. 前記第1突起部材は、前記第2突起部材よりも可撓性であり、
    前記ノズル制御部は、前記第1突起部材が前記第1開口に挿入され前記第2突起部材が前記基板に接触しない状態で前記所定面内の前記第2突起部材の位置と前記第2開口の位置とが一致するように前記電子部品の位置を調整した後、前記第2挿入動作を実施する、
    請求項3に記載の電子部品実装装置。
  5. 第1突起部材及び前記第1突起部材よりも短い第2突起部材を有する電子部品を基板に実装する電子部品実装方法であって、
    ノズルに保持されている前記電子部品の前記第2突起部材に検出光を照射せずに前記第1突起部材に検出光を照射したときの前記検出光の受光結果に基づいて前記基板の表面と平行な所定面内の前記第1突起部材の位置を示す第1位置データを取得することと、
    前記第1突起部材及び前記第2突起部材に前記検出光を照射したときの前記検出光の受光結果に基づいて前記所定面内の前記第2突起部材の位置を示す第2位置データを取得することと、
    前記第1位置データ及び前記第2位置データに基づいて前記所定面内の前記電子部品の位置を調整して、前記第1突起部材が前記基板の第1開口に挿入され前記第2突起部材が前記基板の第2開口に挿入されるように前記ノズルを移動することと、
    を含む電子部品実装方法。
  6. 前記第1位置データに基づいて前記所定面内の前記電子部品の位置を調整して前記第1突起部材を前記第1開口に挿入する第1挿入動作を実施することと、
    前記第1挿入動作が実施された後、前記第2位置データに基づいて前記所定面内の前記電子部品の位置を調整して前記第2突起部材を前記第2開口に挿入する第2挿入動作を実施することと、
    を含む請求項5に記載の電子部品実装方法。
  7. 前記第1突起部材の寸法データ及び前記第2突起部材の寸法データを取得することを含み、
    前記第1挿入動作は、前記寸法データに基づいて、前記第2突起部材が前記基板に接触しないように実施される、
    請求項6に記載の電子部品実装方法。
  8. 前記第1突起部材は、前記第2突起部材よりも可撓性であり、
    前記第2挿入動作は、前記第1突起部材が前記第1開口に挿入され前記第2突起部材が前記基板に接触しない状態で前記所定面内の前記第2突起部材の位置と前記第2開口の位置とが一致するように前記電子部品の位置が調整された後に実施される、
    請求項7に記載の電子部品実装方法。
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