JP2017160291A - 高性能タイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】グリップ性能、耐摩耗性、加工性をバランス良く改善できるゴム組成物を用いて作製されたトレッドを有する高性能タイヤを提供する。【解決手段】スチレンブタジエン共重合体(1)を含有するゴム成分と、スチレンブタジエン共重合体(2)と、水素添加テルペン芳香族樹脂とを含み、前記スチレンブタジエン共重合体(1)とスチレンブタジエン共重合体(2)とのスチレン含有量の差が10質量%以上であるゴム組成物を用いて作製したトレッドを有する高性能タイヤに関する。【選択図】なし

Description

本発明は、ゴム組成物を用いて作製したトレッドを有する高性能タイヤに関する。
高性能タイヤ用のトレッドには、グリップ性能と耐久性が要求され、なかでも、特に乾燥路面(ドライ路面)において、グリップ性能と耐久性(耐摩耗性)にバランス良く優れたものが強く要求されている。
これらの性能を確保、向上させるために、従来から様々な工夫が試みられている。なかでも、グリップ性能を向上させる手法としては、主成分となるポリマー(ゴム成分)としてスチレンブタジエンゴムを用い、そのスチレン含有量を増やしたり、液状ポリマーを添加したりする方法が広く知られている。
しかしながら、主成分となるポリマー(ゴム成分)のスチレンブタジエンゴムにおけるスチレン含有量が高くなると、トレッドの温度依存性が大きくなり、走行初期のグリップ性能が悪化したり、耐摩耗性が悪くなったりする、という問題があった。この問題への対応として、スチレン含有量の低いタイプのスチレンブタジエンゴムとブレンドして用いる方法が考えられるが、スチレンブタジエンゴム間でスチレン含有量の差が大きくなると、相溶性が悪くなり、加硫したときのゴムの性能が安定しない、という問題が生じる。
また、上述したように、グリップ性能を向上させる方法として、液状ポリマーを添加する方法も広く知られているが、主成分となるポリマー(ゴム成分)とのスチレン含有量の差が大きくなると、相溶性が悪くなり、加工中のブリードによる接着不良を招いたり、耐摩耗性が充分とはならなかったりすることが知られている。
これらのことから、グリップ性能、耐摩耗性、加工性をバランス良く改善する方法が求められていた。
また、例えば、スチレンブタジエンゴムにクマロンレジン、石油系レジン、フェノール系レジンなどを配合することでグリップ性能を改善する方法なども提案されている(例えば、特許文献1参照)。しかしながら、グリップ性能、耐摩耗性、加工性をバランス良く改善する方法としては改善の余地があった。
特開2005−350535号公報
本発明は、前記課題を解決し、グリップ性能、耐摩耗性、加工性をバランス良く改善できるゴム組成物を用いて作製されたトレッドを有する高性能タイヤを提供することを目的とする。
本発明は、スチレンブタジエン共重合体(1)を含有するゴム成分と、スチレンブタジエン共重合体(2)と、水素添加テルペン芳香族樹脂とを含み、前記スチレンブタジエン共重合体(1)とスチレンブタジエン共重合体(2)とのスチレン含有量の差が10質量%以上であるゴム組成物を用いて作製したトレッドを有する高性能タイヤに関する。
上記スチレンブタジエン共重合体(1)の含有量は、前記ゴム成分100質量%中60〜100質量%であることが好ましい。
上記水素添加テルペン芳香族樹脂の含有量は、前記ゴム成分100質量部に対して、1〜60質量部であることが好ましい。
上記水素添加テルペン芳香族樹脂の水酸基価は、20mgKOH/g以下であることが好ましい。
上記水素添加テルペン芳香族樹脂の水素添加率は、1〜100%であることが好ましい。
上記水素添加テルペン芳香族樹脂の軟化点は、116〜160℃であることが好ましい。
上記水素添加テルペン芳香族樹脂の水酸基価は、0mgKOH/gであることが好ましい。
上記高性能タイヤは、高性能ドライタイヤであることが好ましい。
本発明によれば、スチレンブタジエン共重合体(1)を含有するゴム成分と、スチレンブタジエン共重合体(2)と、水素添加テルペン芳香族樹脂とを含み、前記スチレンブタジエン共重合体(1)とスチレンブタジエン共重合体(2)とのスチレン含有量の差が10質量%以上であるゴム組成物が、グリップ性能、耐摩耗性、加工性をバランス良く改善できるものとなるため、当該ゴム組成物を用いて作製したトレッドを有する高性能タイヤは、特にドライ路面における、グリップ性能、耐摩耗性がバランス良く改善されたものとなる。
本発明の高性能タイヤは、スチレンブタジエン共重合体(1)を含有するゴム成分と、スチレンブタジエン共重合体(2)と、水素添加テルペン芳香族樹脂とを含み、前記スチレンブタジエン共重合体(1)とスチレンブタジエン共重合体(2)とのスチレン含有量の差が10質量%以上であるゴム組成物を用いて作製したトレッドを有する。
上述のように、主成分となるポリマー(ゴム成分)としてスチレンブタジエンゴムを用い、そのスチレン含有量を増やしたり、スチレン含有量の高いタイプのスチレンブタジエンゴムとスチレン含有量の低いタイプのスチレンブタジエンゴムとをブレンドして用いたり、液状ポリマーを添加したりしてグリップ性能の向上が図られているが、いずれも耐摩耗性や加工性の改善効果が充分ではなかった。このように、従来、グリップ性能、耐摩耗性、加工性をバランス良く改善することは困難であった。
そのような状況の中、本発明では、スチレン含有量の異なるスチレンブタジエン共重合体をブレンドして用いるに際し、水素添加テルペン芳香族樹脂を添加することで、スチレンブタジエン共重合体間の相溶性を改善でき、これにより、グリップ性能(特にドライ路面におけるグリップ性能)、耐摩耗性、加工性をバランス良く改善することができる。
なお、本明細書では、単にグリップ性能と記載した場合は、走行初期のグリップ性能、及び、走行中の安定したグリップ性能を意味するものとする。
本発明におけるゴム組成物は、スチレンブタジエン共重合体(1)を含有するゴム成分と、スチレンブタジエン共重合体(2)とを含み、前記スチレンブタジエン共重合体(1)とスチレンブタジエン共重合体(2)とのスチレン含有量の差が10質量%以上である。
本発明において、スチレンブタジエン共重合体(1)とスチレンブタジエン共重合体(2)とのスチレン含有量の差は、10質量%以上である。好ましくは12質量%以上、より好ましくは13質量%以上である。また、30質量%以下であることが好ましく、25質量%以下であることがより好ましく、20質量%以下であることが更に好ましい。30質量%を超えると、水素添加テルペン芳香族樹脂と併用しても、耐摩耗性、加工性が低下する傾向がある。
上記スチレンブタジエン共重合体(1)及び(2)のスチレン含有量は、好ましくは10質量%以上、より好ましくは15質量%以上、更に好ましくは20質量%以上、特に好ましくは25質量%以上である。10質量%未満であると、充分なグリップ性能が得られない傾向がある。また、該スチレン含有量は、好ましくは60質量%以下、より好ましくは50質量%以下、更に好ましくは40質量%以下である。60質量%を超えると、耐摩耗性が低下し、また、温度依存性が増大して、温度変化に対する性能変化が大きくなってしまい良好なグリップ性能が得られない傾向がある。スチレンブタジエン共重合体(1)及び(2)のスチレン含有量は、このような範囲のうち、スチレンブタジエン共重合体(1)とスチレンブタジエン共重合体(2)とのスチレン含有量の差が10質量%以上となるように選択すればよい。
なお、本明細書において、スチレンブタジエン共重合体(1)及び(2)のスチレン含有量は、H−NMR測定により算出される。
上記スチレンブタジエン共重合体(1)はゴム成分として配合されるものであるが、具体的には特に限定されず、例えば、乳化重合スチレンブタジエンゴム(E−SBR)、溶液重合スチレンブタジエンゴム(S−SBR)等を使用できる。なかでも、グリップ性能と耐摩耗性のバランスが良好であることから、S−SBRが好ましい。
上記スチレンブタジエン共重合体(1)の油展量、すなわち、上記スチレンブタジエン共重合体(1)に含まれる油展オイルの含有量は、本発明の効果がより好適に得られるという理由から、ゴム固形分100質量部に対して、好ましくは0〜50質量部である。
上記スチレンブタジエン共重合体(1)の重量平均分子量(Mw)は、本発明の効果がより好適に得られるという理由から、20万以上が好ましく、25万以上がより好ましく、30万以上が更に好ましく、100万以上が特に好ましい。また、該Mwは、200万以下が好ましく、180万以下がより好ましい。
なお、本明細書において、重量平均分子量(Mw)は、ゲルパーミエーションクロマトグラフィー(GPC)(東ソー(株)製GPC−8000シリーズ、検出器:示差屈折計、カラム:東ソー(株)製のTSKGEL SUPERMALTPORE HZ−M)による測定値を基に標準ポリスチレン換算により求めることができる。
上記スチレンブタジエン共重合体(2)は、スチレンブタジエン共重合体(1)同様ゴム成分として配合されるものであってもよいし、常温(25℃)で液体状態の液状スチレンブタジエン共重合体(液状SBR)であってもよい。
上記スチレンブタジエン共重合体(2)が、スチレンブタジエン共重合体(1)同様、ゴム成分として配合されるものである場合、具体的には特に限定されず、例えば、乳化重合スチレンブタジエンゴム(E−SBR)、溶液重合スチレンブタジエンゴム(S−SBR)等を使用できる。なかでも、グリップ性能と耐摩耗性のバランスが良好であることから、S−SBRが好ましい。
また、上記スチレンブタジエン共重合体(2)がゴム成分として配合されるものである場合、その油展量、すなわち、上記スチレンブタジエン共重合体(2)に含まれる油展オイルの含有量は、本発明の効果がより好適に得られるという理由から、ゴム固形分100質量部に対して、好ましくは0〜50質量部である。
上記スチレンブタジエン共重合体(2)がゴム成分として配合されるものである場合、その重量平均分子量(Mw)は、本発明の効果がより好適に得られるという理由から、20万以上が好ましく、25万以上がより好ましく、30万以上が更に好ましく、40万以上が特に好ましい。また、該Mwは、200万以下が好ましく、180万以下がより好ましく、100万以下が更に好ましく、70万以下が特に好ましい。
上記スチレンブタジエン共重合体(2)が、液状SBRである場合、液状SBRの、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)は、1.0×10〜2.0×10であることが好ましく、3.0×10〜1.5×10であることがより好ましい。1.0×10未満では、耐摩耗性、破壊特性が低下し、充分な耐久性が確保できないおそれがある。一方、2.0×10を超えると、重合溶液の粘度が高くなり過ぎ生産性が悪化するおそれがある。
また、本発明の効果が更に良好に得られることから、上記スチレンブタジエン共重合体(2)として上記液状SBRを水素添加した水素添加液状SBRを用いることも本発明の好適な実施形態の1つである。該水素添加反応は、後述する水素添加テルペン芳香族樹脂の水素添加反応と同様にして行うことができる。
上記水素添加液状SBRの水素添加率は、本発明の効果がより好適に得られることから、40〜100%であることが好ましい。とりわけ、50%以上であることがより好ましく、55%以上であることが更に好ましい。また、該水素添加率の上限は、例えば、80%以下であることがより好ましい。
上記スチレンブタジエン共重合体(1)の含有量は、前記ゴム成分100質量%中60〜100質量%であることが好ましい。より好ましくは70質量%以上、更に好ましくは80質量%以上、特に好ましくは90質量%以上である。60質量%未満であると、グリップ性能、耐摩耗性、加工性が充分に得られない傾向にある。また、スチレンブタジエン共重合体(2)が液状SBRである場合には、スチレンブタジエン共重合体(1)の含有量は100質量%であってもよい。
ここで、ゴム成分の量、スチレンブタジエン共重合体(1)の量は、それぞれの固形分の量を意味し、特に本明細書において、ゴム成分の量はゴム固形分の量を意味する。
上記スチレンブタジエン共重合体(2)がゴム成分として配合されるものである場合の、上記スチレンブタジエン共重合体(2)の含有量は、前記ゴム成分100質量%中、10質量%以上が好ましく、15質量%以上がより好ましく、20質量%以上が更に好ましい。また、40質量%以下が好ましく、30質量%以下がより好ましく、25質量%以下が更に好ましい。10質量%未満であったり、40質量%を超えたりすると、グリップ性能、耐摩耗性、加工性が充分に得られない傾向にある。
ここで、ゴム成分の量、スチレンブタジエン共重合体(2)の量は、それぞれの固形分の量を意味する。
上記スチレンブタジエン共重合体(2)が液状SBRである場合の、上記スチレンブタジエン共重合体(2)の含有量は、前記ゴム成分100質量部に対して、好ましくは20質量部以上、より好ましくは25質量部以上である。また、該含有量は、好ましくは120質量部以下、より好ましくは80質量部以下、更に好ましくは60質量部以下である。20質量部未満では、充分なグリップ性能が得られない傾向があり、120質量部を超えると、耐摩耗性が悪化する傾向がある。
本発明において、スチレンブタジエン共重合体(1)とスチレンブタジエン共重合体(2)の組み合わせの好ましい形態としては、例えば以下の形態が挙げられる。特に、下記〔3〕の形態が本発明の最も好ましい形態の1つである。
〔1〕スチレンブタジエン共重合体(1)及び(2)がともにゴム成分として配合されるものであって、スチレンブタジエン共重合体(1)とスチレンブタジエン共重合体(2)とのスチレン含有量の差が10質量%以上(好ましくは12質量%以上、より好ましくは13質量%以上、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、更に好ましくは20質量%以下)、スチレンブタジエン共重合体(1)のスチレン含有量が25〜60質量%(好ましくは35質量%以上、より好ましくは37質量%以上、好ましくは50質量%以下、より好ましくは45質量%以下)、スチレンブタジエン共重合体(2)のスチレン含有量が10〜30質量%(好ましくは15質量%以上、より好ましくは20質量%以上、好ましくは27質量%以下)、スチレンブタジエン共重合体(1)の含有量が前記ゴム成分100質量%中60〜90質量%(好ましくは70質量%以上、より好ましくは75質量%以上、好ましくは85質量%以下、より好ましくは80質量%以下)、スチレンブタジエン共重合体(2)の含有量が前記ゴム成分100質量%中10〜40質量%(好ましくは15質量%以上、より好ましくは20質量%以上、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下)である形態(ここで、ゴム成分の量、スチレンブタジエン共重合体(1)及び(2)の量は、それぞれの固形分の量を意味する。)。
〔2〕スチレンブタジエン共重合体(1)がゴム成分として配合されるものであり、スチレンブタジエン共重合体(2)が液状SBR(好ましくは水素添加液状SBR)であって、スチレンブタジエン共重合体(1)とスチレンブタジエン共重合体(2)とのスチレン含有量の差が10質量%以上(好ましくは12質量%以上、より好ましくは15質量%以上、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、更に好ましくは20質量%以下)、スチレンブタジエン共重合体(1)のスチレン含有量が25〜60質量%(好ましくは35質量%以上、より好ましくは37質量%以上、好ましくは50質量%以下、より好ましくは45質量%以下)、スチレンブタジエン共重合体(2)のスチレン含有量が10〜30質量%(好ましくは15質量%以上、より好ましくは20質量%以上、好ましくは27質量%以下、より好ましくは25質量%以下)、スチレンブタジエン共重合体(1)の含有量が前記ゴム成分100質量%中60〜100質量%(好ましくは70質量%以上、より好ましくは75質量%以上、更に好ましくは80質量%以上、特に好ましくは100質量%)、スチレンブタジエン共重合体(2)の含有量が前記ゴム成分100質量部に対して20〜120質量部(好ましくは25質量部以上、より好ましくは28質量部以上、好ましくは80質量部以下、より好ましくは60質量部以下)である形態(ここで、ゴム成分の量、スチレンブタジエン共重合体(1)の量は、それぞれの固形分の量を意味する。)。
〔3〕スチレンブタジエン共重合体(1)がゴム成分として配合されるものであり、スチレンブタジエン共重合体(2)がゴム成分として配合されるものと液状SBR(好ましくは水素添加液状SBR)とを併用する形態であって、スチレンブタジエン共重合体(1)とスチレンブタジエン共重合体(2)とのスチレン含有量の差が10質量%以上(好ましくは12質量%以上、より好ましくは13質量%以上、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下、更に好ましくは20質量%以下)、スチレンブタジエン共重合体(1)のスチレン含有量が25〜60質量%(好ましくは35質量%以上、より好ましくは37質量%以上、好ましくは50質量%以下、より好ましくは45質量%以下)、スチレンブタジエン共重合体(2)のスチレン含有量が10〜30質量%(好ましくは15質量%以上、より好ましくは20質量%以上、好ましくは27質量%以下)、スチレンブタジエン共重合体(1)の含有量が前記ゴム成分100質量%中60〜90質量%(好ましくは70質量%以上、より好ましくは75質量%以上、好ましくは85質量%以下、より好ましくは80質量%以下)、ゴム成分として配合されるスチレンブタジエン共重合体(2)の含有量が前記ゴム成分100質量%中10〜40質量%(好ましくは15質量%以上、より好ましくは20質量%以上、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下)、液状SBRであるスチレンブタジエン共重合体(2)の含有量が前記ゴム成分100質量部に対して20〜120質量部(好ましくは30質量部以上、より好ましくは33質量部以上、好ましくは80質量部以下、より好ましくは60質量部以下)である形態(ここで、ゴム成分の量、スチレンブタジエン共重合体(1)の量、ゴム成分として配合されるスチレンブタジエン共重合体(2)の量は、それぞれの固形分の量を意味する。)。
なお、ゴム組成物中に、スチレンブタジエン共重合体が3種類以上含まれ、更に水素添加テルペン芳香族樹脂が含まれる場合、スチレンブタジエン共重合体のうちの任意の2種類の組み合わせの少なくとも1組が上記スチレンブタジエン共重合体(1)及び(2)に相当すれば、当該ゴム組成物は本発明におけるゴム組成物に該当する。
本発明においては、ゴム成分として他のゴム成分を含んでもよく、そのような他のゴム成分としては、例えば、天然ゴム(NR)、イソプレンゴム(IR)、ブタジエンゴム(BR)、スチレンイソプレンブタジエンゴム(SIBR)、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)、クロロプレンゴム(CR)、アクリロニトリルブタジエンゴム(NBR)等のジエン系ゴム、ブチルゴム(IIR)などが挙げられる。これらゴムは改質や変性されていてもよい。
このように、本発明において、ゴム成分としては、スチレンブタジエンゴムのみであってもよいし、スチレンブタジエンゴムと上記他のゴム成分の1種又は複数種とを併用してもよいが、グリップ性能の観点から、スチレンブタジエンゴムのみであることが好ましい。
本発明におけるゴム組成物は、水素添加テルペン芳香族樹脂を含む。なお、該水素添加テルペン芳香族樹脂は、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記水素添加テルペン芳香族樹脂における「テルペン芳香族樹脂」とは、芳香族化合物とテルペン化合物とを、通常用いられる方法により共重合して得られる化合物である。具体的には、例えば、トルエンなどの有機溶媒中に、BFなどの触媒存在下、各原料を任意の順序で滴下し、所定の温度で所定の時間、反応させることにより製造することができる。
なお、上記テルペン芳香族樹脂における、芳香族化合物とテルペン化合物との共重合割合は、水素添加テルペン芳香族樹脂が後述する物性を有するものとなるように適宜設定することができる。また、水素添加テルペン芳香族樹脂が後述する物性を有するものとなる限り、上記テルペン芳香族樹脂は、芳香族化合物及びテルペン化合物以外の共重合単位、例えばインデン等、を含んでいてもよい。
上記芳香族化合物としては、芳香環を有する化合物であれば特に限定されないが、例えば、フェノール、アルキルフェノール、アルコキシフェノール、不飽和炭化水素基含有フェノールなどのフェノール化合物;ナフトール、アルキルナフトール、アルコキシナフトール、不飽和炭化水素基含有ナフトールなどのナフトール化合物;スチレン、アルキルスチレン、アルコキシスチレン、不飽和炭化水素基含有スチレンなどのスチレン誘導体などが挙げられる。これらのなかでも、スチレン誘導体が好ましい。ここで、上記化合物中の、アルキル基やアルコキシ基の炭素数としては、1〜20が好ましく、1〜12がより好ましい。また、上記化合物中の、不飽和炭化水素基の炭素数としては、2〜20が好ましく、2〜12がより好ましい。
なお、上記芳香族化合物は、芳香環上に置換基を1つ有していてもよいし、2つ以上有していてもよく、芳香環上の置換基が2つ以上の場合、それらの置換位置は、o位、m位、p位のいずれであってもよい。更に芳香環上に置換基を有するスチレン誘導体においては、該置換基の置換位置はスチレン由来のビニル基に対してo位であってもよいし、m位、又はp位であってもよい。
これら芳香族化合物は、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記アルキルフェノールの具体例としては、例えば、メチルフェノール、エチルフェノール、ブチルフェノール、t−ブチルフェノール、オクチルフェノール、ノニルフェノール、デシルフェノール、ジノニルフェノールなどが挙げられる。これらは、o位、m位、p位のいずれが置換されたものであってもよい。なかでも、t−ブチルフェノールが好ましく、p−t−ブチルフェノールがより好ましい。
上記アルキルナフトールの具体例としては、上記アルキルフェノールのフェノール部分をナフトールに置き換えた化合物が挙げられる。
上記アルキルスチレンの具体例としては、上記アルキルフェノールのフェノール部分をスチレンに置き換えた化合物が挙げられる。
上記アルコキシフェノールの具体例としては、上記アルキルフェノールのアルキル基を対応するアルコキシ基で置き換えた化合物が挙げられる。同様に、上記アルコキシナフトールの具体例としては、上記アルキルナフトールのアルキル基を対応するアルコキシ基で置き換えた化合物が挙げられる。また、上記アルコキシスチレンの具体例としては、上記アルキルスチレンのアルキル基を対応するアルコキシ基で置き換えた化合物が挙げられる。
上記不飽和炭化水素基含有フェノールとしては、1分子中に少なくとも1個のヒドロキシフェニル基を含み、かつフェニル基の水素原子のうちの少なくとも1個が不飽和炭化水素基で置換された化合物が挙げられる。当該不飽和炭化水素基における不飽和結合としては、二重結合、三重結合が挙げられる。
上記不飽和炭化水素基としては、炭素数2〜20のアルケニル基が挙げられる。
上記不飽和炭化水素基含有フェノールの具体例としては、イソプロペニルフェノール、ブテニルフェノールなどが挙げられる。上記不飽和炭化水素基含有ナフトール、上記不飽和炭化水素基含有スチレンについても同様である。
上記テルペン化合物は、(Cの組成で表される炭化水素、及びその含酸素誘導体であり、モノテルペン(C1016)、セスキテルペン(C1524)、ジテルペン(C2032)などに分類されるテルペンを基本骨格とする化合物である。当該テルペン化合物は特に限定されないが、環状不飽和炭化水素であることが好ましく、また、水酸基を持たない化合物であることが好ましい。
上記テルペン化合物の具体例としては、α−ピネン、β−ピネン、3−カレン(δ−3−カレン)、ジペンテン、リモネン、ミルセン、アロオシメン、オシメン、α−フェランドレン、α−テルピネン、γ−テルピネン、テルピノレン、1,8−シネオール、1,4−シネオール、α−テルピネオール、β−テルピネオール、γ−テルピネオールなどが挙げられる。なかでも、グリップ性能、ブロー性、低燃費性、耐久性をバランスよく改善できる点から、α−ピネン、β−ピネン、3−カレン(δ−3−カレン)、ジペンテン、リモネンが好ましく、α−ピネン、リモネンがより好ましい。ここでリモネンとは、d体、l体、d/l体のいずれをも含むものであってよい。
これらテルペン化合物は、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
上記テルペン芳香族樹脂について、例えば、スチレン誘導体とリモネンとを共重合して得られる化合物としては、下記式(I)で表される化合物が挙げられる。
Figure 2017160291
上記式(I)中、Rは、芳香環上の置換基を表し、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜20の不飽和炭化水素基である。なお、置換基Rの置換数は1〜5のいずれであってもよく、また、置換数が2以上の場合、置換基は互いに同一であってもよいし、異なっていてもよく、それらの置換位置も特に制限されない。mは、0.2〜20である。nは、2〜10である。
上記テルペン芳香族樹脂の具体例としては、例えば、YSレジンTO125(ヤスハラケミカル(株)製)などが挙げられる。
本発明における水素添加テルペン芳香族樹脂は、上述のテルペン芳香族樹脂の二重結合を、通常用いられる方法により水素添加することにより、製造することができる。該水素添加は、例えば、パラジウム、ルテニウム、ロジウム、ニッケルなどの貴金属自体又はそれらを活性炭素、活性アルミナ、珪藻土などの担体上に担持したものを触媒として接触水素還元することにより、実施することができる。
上記触媒の使用量としては、原料であるテルペン芳香族樹脂100質量%に対して、0.1〜50質量%が好ましく、0.2〜40質量%がより好ましい。当該触媒量が0.1質量%未満では水素添加反応が遅くなる傾向がある一方、50質量%を超えると残留不純物としてフィラー分散、ポリマー分散を阻害する原因となり、充分な破断強度、グリップ性能が得られなくなるおそれがある。当該水素添加反応の際の水素圧は、通常、5〜200kg/cmであり、好ましくは50〜100kg/cmである。5kg/cm未満では、水素添加反応の反応速度が遅くなる傾向がある一方、200kg/cmを超えると反応設備の破損や、保守維持が困難となり、製造効率が悪い。また、水素添加反応の際の反応温度は、通常、10〜200℃であり、好ましくは20〜150℃である。反応温度が10℃未満では水素添加反応が遅くなる傾向がある一方、200℃を超えると反応設備の破損や、保守維持が困難となり、製造効率が悪い。
なお、上記水素添加テルペン芳香族樹脂としては、市販されているものも用いることができ、例えば、YSポリスターM125(ヤスハラケミカル(株)製)などを使用することができる。
上述のようにして得られる本発明における水素添加テルペン芳香族樹脂は、二重結合が水素添加されたものであり、中でも、テルペン芳香族樹脂の芳香環以外の二重結合を選択的に水素添加して得られたものであることが好ましい。
上記水素添加テルペン芳香族樹脂の水素添加率は、1〜100%であることが好ましい。とりわけ、2%以上であることがより好ましく、5%以上であることが更に好ましく、8%以上であることがより更に好ましく、11%以上が特に好ましい。また、該水素添加率の上限は、例えば、80%以下であることがより好ましく、60%以下であることが更に好ましく、40%以下がより更に好ましく、30%以下が特に好ましく、25%以下が最も好ましい。当該水素添加率が1%未満では、グリップ性能、耐摩耗性が充分に向上しないおそれがある。
なお、本明細書において、水素添加率(水添率)は、H−NMR(プロトンNMR)による二重結合由来ピークの各積分値から、下記式により、算出される値である。本明細書において、水素添加率(水添率)とは、二重結合の水素添加率を意味する。
(水添率〔%〕)={(A−B)/A}×100
A:水素添加前の二重結合のピークの積分値
B:水素添加後の二重結合のピークの積分値
例えば、上記テルペン芳香族樹脂として、スチレン誘導体とリモネンとを共重合して得られる上記式(I)で表される化合物を用いた場合、水素添加率が100%のときには、下記式(II)で表される水素添加テルペン芳香族樹脂が得られることとなる。他方、水素添加率が1%以上100%未満のときには、例えば、下記式(III)で表される水素添加テルペン芳香族樹脂が得られる。
Figure 2017160291
上記式(II)中、Rは、シクロヘキサン環上の置換基を表し、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜20の不飽和炭化水素基である。なお、置換基Rの置換数は1〜5のいずれであってもよく、また、置換数が2以上の場合、置換基は互いに同一であってもよいし、異なっていてもよく、それらの置換位置も特に制限されない。mは、0.2〜20である。nは、2〜10である。
Figure 2017160291
上記式(III)中、Rは、芳香環上の置換基を表し、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜20の不飽和炭化水素基である。R′は、シクロヘキサン環上の置換基を表し、炭素数1〜20のアルキル基、炭素数1〜20のアルコキシ基、炭素数2〜20の不飽和炭化水素基である。なお、置換基R、R′の置換数は1〜5のいずれであってもよく、また、置換数が2以上の場合、置換基は互いに同一であってもよいし、異なっていてもよく、それらの置換位置も特に制限されない。a、b、c、dは、繰り返し単位数を表す。なお、繰り返し単位の結合順序は、特に制限されず、ブロックであってもよいし、交互であってもよいし、ランダムであってもよい。
また、上記水素添加テルペン芳香族樹脂の好ましい形態としては、例えば、シクロヘキシル基を有する上記式(II)で表される繰り返し単位を含む樹脂(ただし、構造中、上記式(I)で表される繰り返し単位及び下記式(IV)で表される繰り返し単位からなる群より選択される少なくとも1種の繰り返し単位を含んでいてもよい。)と規定することもできる。なお、繰り返し単位の結合順序は、特に制限されず、ブロックであってもよいし、交互であってもよいし、ランダムであってもよい。
Figure 2017160291
上記式(IV)中、m、nは、繰り返し単位数を表す。
上記水素添加テルペン芳香族樹脂の水酸基価(すなわち、フェノール基の含有量を表す)は、20mgKOH/g以下であることが好ましく、10mgKOH/g以下がより好ましく、5mgKOH/g以下が更に好ましく、1mgKOH/g以下がより更に好ましく、0.1mgKOH/g以下が特に好ましい。とりわけ、0mgKOH/gであることが好ましい。水酸基価が20mgKOH/gを超えると、当該樹脂の自己凝集性が高くなり、ゴムやフィラーとの親和性が低下し、充分なグリップ性能が得られないおそれがある。
上記水素添加テルペン芳香族樹脂の水酸基価は、水素添加テルペン芳香族樹脂1gをアセチル化するとき、水酸基と結合した酢酸を中和するのに要する水酸化カリウムの量をミリグラム数で表したものであり、電位差滴定法(JIS K0070:1992)により測定した値である。
上記水素添加テルペン芳香族樹脂の軟化点は、116〜160℃であることが好ましい。より好ましくは120℃以上であり、更に好ましくは123℃以上である。また、より好ましくは140℃以下であり、更に好ましくは130℃以下である。上記水素添加テルペン芳香族樹脂の軟化点が、116℃未満であると、充分なグリップ性能が得られない傾向がある。一方、160℃を超えると、混練り時のゴム温度が軟化点を超えなかった際に溶け残りが発生し、良好なグリップ性能及び耐摩耗性が得られないおそれがある。
上記水素添加テルペン芳香族樹脂の軟化点は、JIS K6220−1:2001に規定される軟化点を環球式軟化点測定装置で測定し、球が降下した温度である。
上記水素添加テルペン芳香族樹脂はまた、ガラス転移温度(Tg)が20℃以上であることが好ましく、30℃以上であることがより好ましく、40℃以上であることが更に好ましい。該Tgは、100℃以下であることが好ましく、90℃以下であることがより好ましく、80℃以下であることが更に好ましい。
なお、本明細書において、水素添加テルペン芳香族樹脂のガラス転移温度は、JIS K7121に従い、昇温速度10℃/分の条件で示差走査熱量測定(DSC)を行って測定される値である。
上記水素添加テルペン芳香族樹脂の重量平均分子量(Mw)は、特に限定されないが、300〜3000が好ましく、500〜2000がより好ましく、600〜2000が更に好ましい。Mwが300未満であれば、充分なグリップ性能が得られない傾向がある一方、3000を超えると、ゴム硬度が高くなり、充分なグリップ性能、加工性が得られない傾向がある。
本発明におけるゴム組成物は、前記ゴム成分100質量部に対して、上記水素添加テルペン芳香族樹脂を1〜60質量部含むことが好ましい。該水素添加テルペン芳香族樹脂の含有量としては、2質量部以上がより好ましく、5質量部以上が更に好ましく、10質量部以上がより更に好ましく、20質量部以上が特に好ましい。また、50質量部以下がより好ましく、45質量部以下が更に好ましく、40質量部以下がより更に好ましい。該含有量が、1質量部未満であると充分なグリップ性能が得られないおそれがあり、また、60質量部を超えると、温度依存性が悪くなり、良好な走行初期のグリップ性能が得られないおそれがある。
本発明におけるゴム組成物には、補強用充填剤として、カーボンブラック、シリカ、炭酸カルシウム、アルミナ、クレー、タルクなど従来からタイヤ用ゴム組成物の充填剤として慣用されるもののなかから任意に選択して配合することができるが、なかでも、補強性、グリップ性能、耐摩耗性の点からカーボンブラックを配合することが好ましい。
カーボンブラックとしては、例えば、オイルファーネス法により製造されたカーボンブラックなどが挙げられ、2種類以上のコロイダル特性の異なるものを併用してもよい。具体的にはGPF、HAF、ISAF、SAFなどが挙げられるが、なかでも、ISAF、ISAF−LS、SAFが好適である。
カーボンブラックの窒素吸着比表面積(NSA)は、80m/g以上が好ましく、100m/g以上がより好ましい。また、該NSAは、600m/g以下が好ましく、250m/g以下がより好ましく、180m/g以下が更に好ましく、125m/g以下が特に好ましい。80m/g未満では、グリップ性能が低下する傾向があり、600m/gを超えると、良好な分散が得られにくく、耐摩耗性が低下する傾向がある。なお、カーボンブラックのNSAは、JIS K 6217−2:2001に準拠してBET法で求められる。
カーボンブラックのオイル吸油量(OAN)としては、50ml/100g以上が好ましく、75ml/100g以上がより好ましい。また、該OANは、250ml/100g以下が好ましく、200ml/100g以下がより好ましく、135ml/100g以下が更に好ましい。50ml/100g未満では、充分な耐摩耗性が得られないおそれがあり、250ml/100gを超えると、グリップ性能が低下するおそれがある。
なお、本明細書において、カーボンブラックのOANは、JIS K 6217−4:2008に準拠して測定される。
カーボンブラックを配合する場合、カーボンブラックの含有量は、前記ゴム成分100質量部に対して50質量部以上が好ましく、80質量部以上がより好ましく、100質量部以上が更に好ましい。また、該含有量は、200質量部以下が好ましく、180質量部以下がより好ましい。50質量部未満では、充分なグリップ性能、耐摩耗性が得られないおそれがあり、200質量部を超えると、グリップ性能が低下するおそれがある。
本発明におけるゴム組成物には、グリップ性能の観点から、更に軟化剤を配合してもよい。
上記軟化剤としては、特に限定されないが、オイル、上記液状SBR以外の液状ジエン系重合体、上記水素添加テルペン芳香族樹脂以外の軟化点160℃以下の樹脂などが挙げられる。なかでも、軟化剤としてはオイルが好ましい。これら軟化剤としては、単独で用いてもよいし、2種以上を併用してもよい。
本発明におけるゴム組成物においては、特に、スチレンブタジエン共重合体(2)としてゴム成分として配合されるものを用いる場合、更に軟化剤を配合することが好ましい。
上記軟化剤を配合する場合、軟化剤の配合量としては、前記ゴム成分100質量部に対して、好ましくは15質量部以上、より好ましくは20質量部以上、更に好ましくは25質量部以上である。また、該配合量は、好ましくは120質量部以下、より好ましくは85質量部以下、更に好ましくは80質量部以下、より更に好ましくは75質量部以下、特に好ましくは60質量部以下である。15質量部未満では、添加による効果が得られないおそれがあり、120質量部を超えると、耐摩耗性が悪化する傾向がある。
上記オイルとしては、例えば、パラフィン系、アロマ系、ナフテン系プロセスオイルなどのプロセスオイルが挙げられる。なかでも、アロマ系プロセスオイルが好ましい。
オイルを配合する場合、オイルの含有量は、前記ゴム成分100質量部に対して、好ましくは15質量部以上、より好ましくは25質量部以上である。また、該含有量は、好ましくは85質量部以下、より好ましくは75質量部以下である。15質量部未満では、添加による効果が得られないおそれがあり、85質量部を超えると、耐摩耗性が悪化する傾向がある。
なお、本明細書において、オイルの含有量には、油展ゴムに含まれるオイル量も含まれる。
上記液状SBR以外の液状ジエン系重合体は、常温(25℃)で液体状態のジエン系重合体である。当該液状ジエン系重合体は、ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で測定したポリスチレン換算の重量平均分子量(Mw)が、1.0×10〜2.0×10であることが好ましく、3.0×10〜1.5×10であることがより好ましい。1.0×10未満では、耐摩耗性、破壊特性が低下し、充分な耐久性が確保できないおそれがある。一方、2.0×10を超えると、重合溶液の粘度が高くなり過ぎ生産性が悪化するおそれがある。
上記液状SBR以外の液状ジエン系重合体としては、液状ブタジエン重合体(液状BR)、液状イソプレン重合体(液状IR)、液状スチレンイソプレン共重合体(液状SIR)などが挙げられる。
上記液状SBR以外の液状ジエン系重合体を配合する場合、当該液状ジエン系重合体の含有量は、前記ゴム成分100質量部に対して、好ましくは20質量部以上、より好ましくは30質量部以上である。また、該含有量は、好ましくは120質量部以下、より好ましくは80質量部以下、更に好ましくは60質量部以下である。20質量部未満では、充分なグリップ性能が得られない傾向があり、120質量部を超えると、耐摩耗性が悪化する傾向がある。
上記水素添加テルペン芳香族樹脂以外の軟化点160℃以下の樹脂としては、例えば、クマロンインデン樹脂、αメチルスチレン系樹脂、テルペン系樹脂、p−t−ブチルフェノールアセチレン樹脂等が挙げられる。
なお、上記樹脂の軟化点は、上述した水素添加テルペン芳香族樹脂の軟化点と同様にして求めることができる。
本発明のゴム組成物には、前記成分以外にも、タイヤ工業において一般的に用いられている配合剤、例えば、ワックス、酸化亜鉛、老化防止剤、硫黄等の加硫剤、加硫促進剤等の材料を適宜配合してもよい。
本発明で使用される酸化亜鉛としては、特に限定されず、タイヤなどのゴム分野で使用されているものなどが挙げられる。ここで、酸化亜鉛のなかでは、本発明の効果がより好適に得られる観点から、微粒子酸化亜鉛を好適に使用できる。具体的には、平均一次粒子径200nm以下の酸化亜鉛を使用することが好ましく、より好ましくは100nm以下、更に好ましくは80nm以下である。該平均一次粒子径の下限は特に限定されないが、好ましくは20nm以上、より好ましくは30nm以上である。
なお、酸化亜鉛の平均一次粒子径は、窒素吸着によるBET法により測定した比表面積から換算された平均粒子径(平均一次粒子径)を表す。
酸化亜鉛を配合する場合、酸化亜鉛の含有量は、前記ゴム成分100質量部に対して、好ましくは0.5〜10質量部以下、より好ましくは1〜5質量部である。酸化亜鉛の含有量が上記範囲内であると、本発明の効果がより好適に得られる。
加硫促進剤としては、スルフェンアミド系、チアゾール系、チウラム系、グアニジン系、ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤などが挙げられ、なかでも、本発明では、スルフェンアミド系、ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤を好適に使用でき、スルフェンアミド系加硫促進剤とジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤とを併用する形態が特に好適である。
スルフェンアミド系加硫促進剤としては、例えば、N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(NS)、N−シクロヘキシル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(CZ)、N−オキシジエチレン−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド(MSA)などが挙げられ、なかでも、NS、CZを使用することが好ましく、NSが特に好ましい。
ジチオカルバミン酸塩系加硫促進剤としては、例えば、ジベンジルジチオカルバミン酸亜鉛(ZTC)、ジメチルジチオカルバミン酸亜鉛(PZ)、N−ペンタメチレンジチオカルバミン酸亜鉛(ZP)、ジブチルジチオカルバミン酸ナトリウム(TP)などが挙げられ、なかでも、ZTCを使用することが好ましい。
加硫促進剤を配合する場合、加硫促進剤の含有量は、前記ゴム成分100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上であり、また、好ましくは15質量部以下、より好ましくは10質量部以下である。1質量部未満では、充分な加硫速度が得られず、良好なグリップ性能、耐摩耗性が得られない傾向があり、15質量部を超えると、ブルーミングを起こし、グリップ性能、耐摩耗性が低下するおそれがある。
本発明で使用される加硫剤としては、硫黄が好ましい。
加硫剤の含有量は、前記ゴム成分100質量部に対して、0.5質量部以上が好ましく、0.7質量部以上がより好ましい。また、3質量部以下が好ましく、2質量以下がより好ましく、1質量部以下が更に好ましい。0.5質量部未満では、良好な加硫反応が得られず、耐摩耗性が低下するおそれがある。また、3質量部を超えると、ブルーミングを起こし、良好なグリップ性能、耐摩耗性が低下するおそれがある。
本発明におけるゴム組成物は、一般的な方法で製造される。すなわち、バンバリーミキサーやニーダー、オープンロールなどで前記各成分を混練りし、その後加硫する方法等により製造できる。該ゴム組成物は、高性能タイヤのトレッドに使用される。
本発明の高性能タイヤは、上記ゴム組成物を用いて通常の方法により製造される。すなわち、スチレンブタジエン共重合体(1)を含有するゴム成分と、スチレンブタジエン共重合体(2)と、水素添加テルペン芳香族樹脂と、必要に応じて上記各種配合剤とを配合したゴム組成物を、未加硫の段階でトレッドの形状に合わせて押し出し加工し、他のタイヤ部材とともに、タイヤ成型機上にて通常の方法で成形することにより、未加硫タイヤを形成する。この未加硫タイヤを加硫機中で加熱加圧することで、本発明の高性能タイヤが得られる。
本発明の高性能タイヤは、高性能ドライタイヤとして好適に使用できる。
なお、本明細書における高性能タイヤとは、グリップ性能に特に優れたタイヤであり、競技車両に使用する競技用タイヤをも含む概念である。
また、本明細書において、高性能ドライタイヤとは、ドライグリップ性能に特に優れたタイヤを意味する。
実施例に基づいて、本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらのみに限定されるものではない。
以下、実施例及び比較例で使用した各種薬品について、まとめて説明する。
SBR1:旭化成(株)製のタフデン4850(S−SBR、スチレン含有量:40質量%、ゴム固形分100質量部に対してオイル分50質量部含有、Mw:11.3×10
SBR2:旭化成(株)製のY031(S−SBR、スチレン含有量:27質量%、ゴム固形分100質量部に対してオイル分0質量部含有、Mw:4.48×10
カーボンブラック:キャボットジャパン(株)製のN219(NSA:106m/g、OAN:75ml/100g)
オイル:出光興産(株)製のダイアナプロセスAH−24(アロマ系プロセスオイル)
液状ジエン共重合体:サートマー社製のRICON100(液状SBR、スチレン含有量:25質量%、Mw:4500)
水素添加液状ジエン共重合体:サートマー社製のRICON100の部分水素添加品(水素添加液状SBR、水素添加率:60%)下記製造例1で調製
テルペン芳香族樹脂:ヤスハラケミカル(株)製のYSレジンTO125(水添率:0%、軟化点:125℃)
水素添加テルペン芳香族樹脂:ヤスハラケミカル(株)製のYSポリスターM125(水添率:11%、軟化点:125℃、Tg:69℃、水酸基価:0mgKOH/g)
酸化亜鉛:ハクスイテック(株)製のジンコックスーパーF−2(平均1次粒子径:65nm)
ワックス:大内新興化学工業(株)製のサンノックN
老化防止剤1:大内新興化学工業(株)製のノクラック6C(N−フェニル−N’−(1,3−ジメチルブチル)−p−フェニレンジアミン)
老化防止剤2:大内新興化学工業(株)製のノクラックRD(ポリ(2,2,4−トリメチル−1,2−ジヒドロキノリン))
ステアリン酸:日油(株)製のステアリン酸「椿」
硫黄:鶴見化学工業(株)製の粉末硫黄
加硫促進剤1:大内新興化学工業(株)製のノクセラーNS(N−tert−ブチル−2−ベンゾチアゾリルスルフェンアミド)
加硫促進剤2:大内新興化学工業(株)製のノクセラーZTC(ジベンジルジチオカルバミン酸亜鉛)
(製造例1)
(水素添加液状SBRの調製)
撹拌翼つきの3Lオートクレーブに、「RICON100(液状SBR)」を80g、10%パラジウムカーボン(東京化成工業(株)製)を5g加え、窒素置換した後、圧力が5.0kg/cmとなるように水素置換して80℃で水素添加反応を行い、水素添加液状SBRを得た。
<実施例及び比較例>
表1に示す配合処方に従い、神戸製鋼(株)製1.7Lバンバリーを用いて硫黄及び加硫促進剤以外の配合材料を混練りした。得られた混練り物に硫黄及び加硫促進剤を添加し、オープンロールを用いて練り込み、未加硫ゴム組成物を得た。得られた未加硫ゴム組成物をトレッドの形状に成形し、タイヤ成形機上で他のタイヤ部材とともに貼り合わせ、150℃の条件下で30分間加硫し、試験用タイヤ(タイヤサイズ:215/45R17)を得た。
上記製造で得た試験用タイヤについて、以下の評価を行った。結果を表1に示す。
なお、加工性については、トレッド形状に成形してからタイヤ成形機上で他のタイヤ部材と貼り合わせるまでにブリードがおこっていないかを目視で確認した。
(初期グリップ性能)
上記試験用タイヤを排気量2000ccの国産FR車に装着し、ドライアスファルト路面のテストコースにて10周の実車走行を行った。その際に2周目における操舵時のコントロールの安定性をテストドライバーが評価し、比較例1を100として指数表示をした(初期グリップ性能指数)。数値が大きいほど初期グリップ性能が高いことを示す。指数値が110以上の場合に特に良好であると判断した。
(走行中のグリップ性能)
上記試験用タイヤを排気量2000ccの国産FR車に装着し、ドライアスファルト路面のテストコースにて10周の実車走行を行った。その際における、ベストラップと最終ラップの操舵時のコントロールの安定性をテストドライバーが比較評価し、比較例1を100として指数表示をした。数値が大きいほどドライ路面において、走行中のグリップ性能の低下が小さく、走行中の安定したグリップ性能が良好に得られることを示す。指数値が110以上の場合に特に良好であると判断した。
(耐摩耗性)
上記試験用タイヤを排気量2000ccの国産FR車に装着し、ドライアスファルト路面のテストコースにて実車走行を行った。その際におけるタイヤトレッドゴムの残溝量を計測し(新品時15mm)、それぞれ比較例1の残溝量を100として指数表示した(耐摩耗性指数)。数値が大きいほど、耐摩耗性が高いことを示す。指数値が110以上の場合に良好であると判断した。
Figure 2017160291
表1より、スチレンブタジエン共重合体(1)を含有するゴム成分と、スチレンブタジエン共重合体(2)と、水素添加テルペン芳香族樹脂とを含み、前記スチレンブタジエン共重合体(1)とスチレンブタジエン共重合体(2)とのスチレン含有量の差が10質量%以上であるゴム組成物は、グリップ性能、耐摩耗性、加工性をバランス良く改善できるものとなるため、当該ゴム組成物を用いて作製したトレッドを有する実施例のタイヤは、特にドライ路面における、グリップ性能、耐摩耗性がバランス良く改善されることが分かった。

Claims (8)

  1. スチレンブタジエン共重合体(1)を含有するゴム成分と、スチレンブタジエン共重合体(2)と、水素添加テルペン芳香族樹脂とを含み、
    前記スチレンブタジエン共重合体(1)とスチレンブタジエン共重合体(2)とのスチレン含有量の差が10質量%以上であるゴム組成物を用いて作製したトレッドを有する高性能タイヤ。
  2. 前記スチレンブタジエン共重合体(1)の含有量が、前記ゴム成分100質量%中60〜100質量%である請求項1記載の高性能タイヤ。
  3. 前記水素添加テルペン芳香族樹脂の含有量が、前記ゴム成分100質量部に対して、1〜60質量部である請求項1又は2記載の高性能タイヤ。
  4. 前記水素添加テルペン芳香族樹脂の水酸基価が、20mgKOH/g以下である請求項1〜3のいずれかに記載の高性能タイヤ。
  5. 前記水素添加テルペン芳香族樹脂の水素添加率が、1〜100%である請求項1〜4のいずれかに記載の高性能タイヤ。
  6. 前記水素添加テルペン芳香族樹脂の軟化点が、116〜160℃である請求項1〜5のいずれかに記載の高性能タイヤ。
  7. 前記水素添加テルペン芳香族樹脂の水酸基価が、0mgKOH/gである請求項1〜6のいずれかに記載の高性能タイヤ。
  8. 高性能ドライタイヤである請求項1〜7のいずれかに記載の高性能タイヤ。
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