JP2017158858A - 透水性導電部を備えた衣類 - Google Patents

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Abstract

【課題】生体データの採取や電気治療などに使用するに際して、電極の大型化など別問題を招来するような対策を採らなくても、電極と肌面との間の電気抵抗を小さくすることができ、もって生体データの採取時には高精度の測定結果を得にくいという問題や、電気治療時には電気的刺激(刺痛)による不快感を与えるおそれがあるという問題などを払拭できるようにする。【解決手段】身生地本体2と、前記身生地本体2に対して着衣者の肌面へ臨む配置で設けられた導電部3とを有し、前記導電部3は、前記着衣者の肌面に当接する肌当て面と当該肌当て面とは表裏逆向きの面とされる露出背面とを有して形成され且つこれら肌当て面と露出背面との間の透水性が備えられたものとなっている。【選択図】図1

Description

本発明は、透水性導電部を備えた衣類に関する。
従来、心電図や筋電図等に用いる生体データの採取、或いは電気治療(電磁波治療を含む)などに使用可能とされる弾性着衣が提案されている(例えば、特許文献1等参照)。この弾性着衣は、弾性布地に導電繊維をフロート編により編み込むことで、裏面側(着衣者の肌面へ接触させる側)の導電繊維の表出量を表面側への表出量よりも多くする構成としたものである。すなわち、この弾性布地の裏面側に表出した導電繊維により、着衣者と接触する電極を形成させている。
ところで、生体データの採取等に使用可能な電極装置において、電極と肌面との間に保水部材を設けることが提案されている(特許文献2参照)。
また、多孔質で且つ導電性を持たせた材料により形成した電極に吸水させ、この吸水状態の電極を衣類の内側(着衣者の肌面に向く側)に介在させて生体データを採取することも提案されている(特許文献3参照)。
特許第4609923号公報 実開平4−27902号公報 特開2014−226367号公報
特許文献1に示された弾性着衣において、電極は編組織により形成されているので、電極表面には繊維による無数の小さな凹凸が生じている。そのため、この弾性着衣を着衣者が身に着けたときには、電極と着衣者の肌面とが面接触しているように見えても、微視的に観察すれば微小な隙間が無数に生じていると言うことができる。
結果として電極と肌面との間の接触面積が減少し、電気抵抗が大きくなる傾向を払拭できなかった。そして、殊に湿度が低い(空気が乾燥した)環境下では、これらのことがネックとなり、生体データ採取するうえで高精度の測定を行うためには、電極の表面積を大きくして(電極を大型化して)肌面との見掛け上の接触面積を拡大する必要が生じる。
しかしながら、電極の表面積拡大には自ずと限度がある。また仮に、電極の表面積を可及的に拡大化できたとしても、電極を形成している導電繊維は化繊や天然繊維に比べて硬質であることから、着衣者の肌面に存在する3次元的で且つ複雑な曲面や凹凸、柔軟部位などに対して高い密着性を生じさせることは難しく、やはり電極と肌面との間の電気抵抗を小さくすることは困難とされていた。
そのため、生体データの採取時には高精度の測定結果を得にくいという難点があり、電気治療時には電気的刺激(ピリピリした刺痛等)による不快感を与えるおそれがあるという難点があった。
これに対し、特許文献2や3などのように電極装置を水で濡らすことで、理論上は、電極と肌面との間の電気抵抗を減少させる効果が期待できることになる。しかし実際には、いずれの提案技術も実用性に欠けるものと言わざるをえなかった。
なぜなら、特許文献2に示される提案技術において、電極を肌面へ向けて強く押圧すると電極と肌面との間に介在させた保水材から多量の水が放出されてしまうことになる。すなわち、衣類や肌面はもとより周囲が水濡れしてしまうという使用上の大きな問題を含んでいた。のみならず、保水材の水が導電性を高めるといっても、電極と保水材との接触圧、及び保水材と肌面との接触圧は所定圧を維持させる必要があるから、電極を肌面へ向けて押圧することは必定となる。このように、この提案技術は二律背反する課題を含んでいることも指摘できる。
また特許文献3に示される提案技術では、電極自体が吸水性を有して水を豊潤に含んでいる構成であるため、やはり特許文献2と同様に、電極を肌面へ向けて強く押圧したときに、衣類や肌面、及びその周囲が水濡れしてしまうという問題点を有していた。
しかも、水を豊潤に含んだ電極に対して電気接点を接続する必要があるので、電極を衣類などに対して着脱するのが面倒であると共に、この着脱の最中にも、電極に含まれた水を周辺に撒き散らしてしまうおそれが高いものとなっていた。すなわち、水濡れの問題だけでなく、電極使用時における肝心な水分不足を招来するという問題も含んでいるものであった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、生体データの採取や電気治療などに使用するに際して、電極の大型化など別問題を招来するような対策を採らなくても、電極と肌面との間の電気抵抗を小さくすることができ、もって生体データの採取時には高精度の測定結果を得にくいという問題や、電気治療時には電気的刺激(刺痛)による不快感を与えるおそれがあるという問題などを払拭できるようにした透水性導電部を備えた衣類を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る透水性導電部を備えた衣類は、身生地本体と、前記身生地本体に対して着衣者の肌面へ臨む配置で設けられた導電部と、を有し、前記導電部は、前記着衣者の肌面に当接する肌当て面と当該肌当て面とは表裏逆向きの面とされる露出背面とを有して形成され且つこれら肌当て面と露出背面との間の透水性が備えられたものとなっていることを特徴とする。
前記導電部は、導電糸による繊維構造を有して形成されたものとするのが好適である。
前記身生地本体には、前記導電部の前記露出背面を着衣者の肌面へ向けた方向へ押し付ける押し付け付勢部が設けられたものとするのが好適である。
前記身生地本体における前記導電部と前記押し付け付勢部との間には、継続的に水分補給するための給水材又は結露を生起させるための冷却材を保持する収容部が設けられたものとするのがよい。収容部に対する給水材又は冷却材の保持は、着脱自在なものとしておくとなおよい。
前記収容部は、前記給水材又は前記冷却材の外周3方を囲むポケット状に形成するのがよい。
前記身生地本体には、前記収容部の背後を被覆する防水部が設けられたものとするのがよい。
前記身生地本体には、前記収容部の背後から前記給水材又は前記冷却材を着脱可能にする出し入れ口が設けられたものとしてもよい。
前記身生地本体及び前記導電部に加えて、前記導電部に対して継続的に水分補給するための給水材又は結露を生起させるための冷却材を有したものとしてもよい。
前記給水材又は前記冷却材には、前記導電部へ向けられる面とは表裏反対側の面に止水部が設けられたものとするのがよい。
前記給水材又は前記冷却材は多孔質材により形成されたものとすることができる。
なお、この多孔質材は、弾性体(例えば多孔質体や厚み方向に弾性を持たせたニット構造物)などが、人体の骨格や肉付きなどに起因した凹凸に対して柔軟に馴染んで対応できることから好適と言える。このような多孔質材は、前記止水部の形成素材として採用してもよい。
前記導電部と前記給水材又は前記冷却材との間には、水分調整部が設けられたものとしてもよい。
本発明に係る透水性導電部を備えた衣類は、生体データの採取や電気治療などに使用するに際して、電極の大型化など別問題を招来するような対策を採らなくても、電極と肌面との間の電気抵抗を小さくすることができ、もって生体データの採取時には高精度の測定結果を得にくいという問題や、電気治療時には電気的刺激(刺痛)による不快感を与えるおそれがあるという問題などを払拭できる。
なお、電極の大型化は、例えば心電の採取時に不要な筋電までをも採取することが要因となって心電の正確な取得を困難にするという問題に繋がるが、電極の大型化を不採用にできるのでこのような問題の払拭にも有益となる。
本発明に係る透水性導電部を備えた衣類の第1実施形態を示した正面図である。 図1のA−A線断面図である。 図2のB部拡大図である。 本発明に係る透水性導電部を備えた衣類の第2実施形態を図3(第1実施形態)と比較しやすく示した平面断面図である。 本発明に係る透水性導電部を備えた衣類の第3実施形態を図3(第1実施形態)と比較しやすく示した平面断面図である。 本発明に係る透水性導電部を備えた衣類の第4実施形態を図3(第1実施形態)と比較しやすく示した平面断面図である。 本発明に係る透水性導電部を備えた衣類の第5実施形態を図3(第1実施形態)と比較しやすく示した平面断面図である。 本発明に係る透水性導電部を備えた衣類の第6実施形態を図3(第1実施形態)と比較しやすく示した平面断面図である。 本発明に係る透水性導電部を備えた衣類の第7実施形態を図2(第1実施形態)と比較しやすく示した平面断面図である。 本発明に係る透水性導電部を備えた衣類の第8実施形態を図2(第1実施形態)と比較しやすく示した平面断面図である。 本発明に係る透水性導電部を備えた衣類の第9実施形態を図2(第1実施形態)と比較しやすく示した平面断面図である。 生体データを採取するに際して給水材等を採用したものと不採用としたものとで波形を調べることで導電性の違いを明らかにしたものであって(a)は給水材等を採用した場合であり(b)は給水材等を不採用とした場合である。 本発明に係る透水性導電部を備えた衣類の第10実施形態を示した斜視図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図3は、本発明に係る透水性導電部を備えた衣類1(以下、「本発明衣類1」と言う)の第1実施形態を示している。図1から明らかなように、本発明衣類1は、身生地本体2に対し、その一部又は全部に着衣者Mの肌面と電気的な導通を確保するための導電部3が設けられていることを基本構成とする。
そして本発明衣類1では、導電部3へ継続的に水分補給を行う「給水材」、又は結露の発生に伴わせて導電部3へ水分補給を行う「冷却材」(以下、これら「給水材」と「冷却材」とを合わせて「給水材等6」と言う)を、図2及び図3に示すように、着衣者Mから見て導電部3の背後(導電部3の裏面側であるが他者から着衣者Mを見る視線からすれば導電部3の正面側になる:要は図3の下側)に重ねるように配置して、使用するものとしてある。
この給水材等6は、着衣者Mの肌面と導電部3との間に水分を供給して水膜(導電部3の面方向全域にわたって破綻のない水の膜とすることが限定されるものではない)を生起させ、その導電性を高めさせる(電気抵抗を小さく抑える)ものである。但し「給水材」と「冷却材」とでは、以下のように水膜の生起過程に若干の違いがある。
一方の「給水材」は、使用開始時に水分を吸わせると所定時間にわたって湿潤状態を保持し、且つ、その外周面に外力を付加することで水分を少しずつ放出する特性を備えたものである。すなわち、この給水材から放出された水分は導電部3に浸透し、この導電部3を介して着衣者Mの肌面と導電部3との間へと滲みだして、前記した水膜を生起するようになる。
他方、「冷却材」は、化学反応、冷凍処理、又は液化ガスの利用などにより低温状態を所定時間にわたって維持する特性を備えたものである。低温状態とは、言うまでもなく零度以下を言うものではなく、要は冷却材の使用温度(環境温度)よりも低い温度であればよいものとする。この冷却材では、給水材とは異なって使用開始時の吸水を必要としない場合もある。
すなわち、この冷却材が低温状態を維持することでその外周面には結露が生じることになり、この結露水は導電部3に浸透する(その後の作用は給水材の場合と同じ)。場合によっては、冷却材が導電部3から熱を奪うことで、導電部3自体にも結露が発生し、この結露水が直接的に前記した水膜の生起を促すこともある。
本発明衣類1では、このような給水材等6を導電部3の背後に配置する構成としているために、導電部3の背後には、給水材等6を導電部3へ当接させ且つ保持させておくための空間が必要となる。この空間は、身生地本体2に対し、導電部3に合致する配置で装着窓(導電部3の裏面を身生地本体2の外側へ露出させる開口)を設けておくことだけでもよい。ただ、このような装着窓では、給水材等6を脱落させないための工夫が別途必要になる。
そこで好ましくは、身生地本体2と導電部3との間に空間状の収容部15を設け、この収容部15に対して給水材等6を着脱自在な状態に収納させるようにするのがよい。
本第1実施形態において収容部15は、長方形状に形成させた導電部3の3辺を身生地本体2に対してコ字状に縫着又は接着することで、給水材等6の外周3方を囲むポケット状に形成したものとしている。これにより給水材等6は表裏面に加えて外周がしっかりとホールドされることになり、収容部15内での位置ズレや飛び出し等が起こることがない。
また本発明衣類1では、導電部3の背後に配置した給水材等6から着衣者Mの肌面と導電部3との間へ水分を供給する構成としているために、給水材等6の背後には、給水材等6を伴いつつ、導電部3を着衣者Mの肌面へ向けて押し付ける押し付け付勢部7を設けることが推奨されている。
なぜなら、押し付け付勢部7を設けない場合は、給水材等6に含まれた水分が前方へ押し出され難い(そもそも放出されなかったり面方向に散逸してしまったりする)ために、導電部3へ浸透し難いという問題が生じる。また着衣者Mの肌面と導電部3との間に巧く水分を供給することができたとしても、着衣者Mの肌面と導電部3との間に絶えず水膜を維持させることが難しい(導電部3への給水速度が水膜の乾燥速度や散逸速度に追い付かない)という問題も懸念される。
しかし、押し付け付勢部7を設けることで、給水材等6に対して常に適度な背圧を付加することができるので、着衣者Mの肌面と導電部3との間に絶えず水膜を維持させることができるものである。
ところで、本第1実施形態では、身生地本体2がTシャツタイプの上衣(トレーニングウエアや下着類を含む)とされている場合を示している。すなわち、身生地本体2は、周方向にシームレスの筒状生地に対して、左右の両袖を形成すると共に、筒軸方向の一方に襟開き([エリアキ]:着衣者の頭部を通す穴)を形成したものとしてある。そして、このような上衣型の身生地本体2に対して、導電部3及び押し付け付勢部7は、例えば着衣者Mの胸部やその近傍などに対応させた配置としてある。
また本第1実施形態では、押し付け付勢部7が身生地本体2の周方向と同じ筒形を形成したものとして、給水材等6の背後を全て覆う配置としている。
加えて、本第1実施形態では、心拍や体表温、脈波、筋電等の生体データを着衣者から取得するための電子デバイスや電磁治療に用いる治療器など(以下、これら電子デバイスや治療器の類を総じて「電子機器類」と言う)17を身生地本体2に対して着脱自在な状態で装着できるようにした機器装着部18が設けられたものとしてある。
この機器装着部18に対して電子機器類17を装着した際には、電子機器類17と導電部3とを導電ライン(別付けのリード線としたり導電性繊維で身生地本体2に形成した筋や帯、或いは一定の広がりを有する生地面としたりできる)19によって電気的に接続できるようになっている。この電子機器類17の外形状や大きさ、複数備えられる接触子(一般には正電極用と負電極用との2個とされる)の配置や形体などは特に限定されているわけではない。
以上の説明で明らかなように、本第1実施形態では、図3に示すように着衣者Mの肌面から、導電部3、給水材等6、及び押し付け付勢部7が三層に重ねられた構造となっている。そのため、本発明衣類1を身に着けると、押し付け付勢部7が伸長されることに反発して生じる緊締力が着衣者Mの肌面を押す方向に作用し、この緊締力によって押し付け付勢部7が給水材等6を導電部3へ押し付け、また導電部3を着衣者Mの肌面へ押し付けるようになる。
従って、給水材等6から導電部3へ向けて水分が適度に押し出され、導電部3には水分が確実に浸透するようになって、その結果、水分が導電部3を介して着衣者Mの肌面と導電部3との間へと滲みだして水膜を生起させるものである。なお、ここにおいて「水膜」には、液体のみならず、水蒸気(ミストとして存在する水)が集合して膜状に広がったものを含むものとする。
また、押し付け付勢部7による押し付け作用(緊締力)は、導電部3を着衣者Mの肌面へ確実に接触させる作用の効用として、導電性を益々高めるものとなる。のみならず、着衣者Mが動いたときに、肌面に対して導電部3が簡単に位置ずれしてしまうといったことを防止することにも繋がる、非常に有用なものである。
図12は、生体データを採取するに際して給水材等6を採用したものと非採用としたものとで波形(心電波形)を調べることで導電性(検出精度)の違いを明らかにしたものである。図12(a)は給水材等6を採用した場合であり、図12(b)は給水材等6を不採用とした場合である。
図12(a)から明らかなように給水材等6を採用した場合は、心電波形を綺麗に読み取ることができるので、様々な病気の発見に有効活用できる。これに対して、図12(b)から明らかなように給水材等6を不採用とした場合は、大略的には心拍間隔などを読み取ることはできるものの、波形のピーク間でランダムな乱れが多数混在したものとなっており、全体として信憑性が高くはないと言わざるを得ない。そのため、様々な病気の要因を、この波形だけから判断することは非常に難しい。
なお、図4に本発明衣類1の第2実施形態を示すように、給水材等6の背後(導電部3へ向けられる面とは表裏反対側の面)を覆うように、止水部20を設けることも可能である。止水部20には、言うまでもなく非透水性の素材で形成したシートやフィルム、或いはコーティング膜や塗装膜等を採用すればよい。場合によっては撥水処理を施した類似のものとしてもよい。
このような止水部20を設けることで、給水材等6からの水によって押し付け付勢部7や身生地本体2が、徒に水濡れするのを防止できる。言い換えれば、給水材等6からの水分を無駄に逃がさないので、着衣者Mの肌面と導電部3との間に生起させる水膜を長く持続させることができる(水切れを防止できる)。
そのため、生体データの採取時であれば高精度の測定結果が長い時間にわたって得られるという効果になり、また電気治療時であれば電気的刺激(刺痛)の発生を長い時間にわたって抑制できるという効果になる。
更に付言すれば、このような止水部20は給水材等6として「冷却材」を採用する場合にあっては、断熱材や保温材として作用することになり、一層有益なものと言える。
また、図5に本発明衣類1の第3実施形態を示すように、給水材等6と押し付け付勢部7とを一体化させて、これら二者の作用が一層で得られるような構造とすることも可能である。
図6に本発明衣類1の第4実施形態を示すように、給水材等6と押し付け付勢部7と止水部20とを一体化させて、これら三者の作用が一層で得られるような構造とすることも可能である。
図7に本発明衣類1の第5実施形態を示すように、導電部3と給水材等6とを一体化させた層と、押し付け付勢部7と止水部20とを一体化させた層とを重ね合わせて、それぞれの作用が巧く得られるような構造とすることも可能である。
図8に本発明衣類1の第6実施形態を示すように、着衣者Mの肌面から、導電部3、水分調整部21、給水材等6、止水部20、押し付け付勢部7が重ねられた構造とすることも可能である。
この場合の水分調整部21は、基本的には給水材等6と同じように水分を保持したりゆっくりと放出したりする作用を奏するものであるが、給水材等6とは水分の放出速度を異ならせてある。そのため、給水材等6から導電部3へと浸透する単位時間あたりの水分量を適宜調整することができる。
更に、図9は本発明衣類1の第7実施形態を示している。本第7実施形態の本発明衣類1は、身生地本体2(押し付け付勢部7)に対し、給水材等6用の収容部15の背後を被覆するような配置で防水部22を設けたものである。防水部22についても、非透水性の素材で形成したシートやフィルム、多孔体等、或いはコーティング膜や塗装膜等を採用すればよい。場合によっては撥水処理を施した類似のものとしてもよい。
このような防水部22を設けることで、給水材等6からの水によって身生地本体2(押し付け付勢部7)が水濡れするのを防止できる。この防水部22と共に、第2実施形態(図4参照)で説明した止水部20をも併用すれば、身生地本体2に対する徹底した水濡れ防止対策が図れることは言うまでもない。
図10は本発明衣類1の第8実施形態を示している。本第8実施形態の本発明衣類1は、押し付け付勢部7が給水材等6の背後を覆う配置ではなく、押し付け付勢部7によって給水材等6の左右両脇を相反する方向へ引っ張るような状態で、着衣者Mに巻き付ける配置としてある。すなわち、導電部3は身生地本体2に対して直接に取り付けられている。
図11は、本発明衣類1の第9実施形態を示している。本第9実施形態の本発明衣類1は、給水材等6用の収容部15において、その背後(着衣者の肌面へ向く側とは表裏反対側であり衣類外側である)から給水材等6を着脱可能にする出し入れ口25が設けられたものである。この出し入れ口25には、着衣者の身長方向に開閉自在とする線ファスナー(一般に「ジッパ−」や「チャック」等と呼称されるもの)等の開閉具26を取り付けてある。
このように身生地本体2に出し入れ口25を設けておけば、本発明衣類1を着用したままで、収容部15に対して給水材等6を出し入れすることができるので、至極便利となる。また、出し入れ口25に開閉具26を設けておくことで、給水材等6の保持安定作用や脱落防止作用、視覚遮断作用(見栄え向上)などが得られ、極めて有益となる。
なお、開閉具26を開閉操作するときに、給水材等6との引っ掛かりが生じて開閉具26の操作がし難くなったり、給水材等6に傷がついたりするのを防止するために、開閉具26と給水材等6との間を仕切る配置で裏当て生地27を取り付けておくのが好適である。この開閉具26については、ホックやボタン、面ファスナー、周方向で巻き付けるベルト止めや紐止めなどに置換することも可能であり、これらの置換を行うことで裏当て生地27を省略することも可能である。
次に、給水材等6、身生地本体2、導電部3、押し付け付勢部7のそれぞれについて更に詳説する。
まず、給水材等6について詳説する。給水材等6は、前記したように「給水材」である場合と「冷却材」である場合とを包含する。
このうち、「給水材」の具体例としては、ポリビニルアルコール(PVA)シート、吸収性ポリマー(高吸水性高分子)、綿、レーヨン、キュプラ(銅アンモニアを使って作られた光る糸(レーヨン))、ナイロン等を挙げることができる。その他、スポンジや布帛、不織布、段ボール、紙、多孔体などを使用してもよい。
吸収性ポリマーには、例えばポリビニルアルコールやポリエチレングリコールなどの水溶性モノマーを重合した樹脂の一群であって、アクリロニトリル系高分子化合物、ポリアクリル酸ナトリウム及び共重合体(日本触媒ではアクリル酸系ポリマーとも呼称しアクアリックのLシリーズやHシリーズといった商品名でも知られている)、住友精化製の商品名:アクアキープなどがある。
他方、「冷却材」の具体例としては、例えば、水分の蒸発(気化熱)を利用するタイプ、高分子吸収剤によって氷とするタイプ、硝酸アンモニウムや尿素を水と融解反応させるタイプ、メントールを利用するタイプなどを挙げることができる。勿論水や水を含ませた布帛類を凍結させて利用することも可能である。
次に、身生地本体2について詳説する。身生地本体2は、原則として(少なくとも導電部3の配置部を除き)非導電性の繊維素材により繊維構造体として形成されている。繊維構造としては編組織や織組織などを採用することができる。繊維素材の具体例としては、合成繊維(例えばポリエステル繊維やナイロン繊維等)や天然繊維、合成繊維と弾性糸とを混用した素材等を挙げることができる。
また、身生地本体2に採用する編組織は何ら限定されるものではない。例えば、平編、ゴム編、スムース編、パール編又はそれらの変化組織(例えば、ミラノリブや段ボールニット、鹿の子など)を採用することができる。当然に、製編には丸編機に限らず横編機などを使用することができる。またこれら列挙したような緯編みで編成される組織に限らず、経編みで編成される組織(トリコット編、ラッシェル編、ミラニーズ編など)としてもよい。
身生地本体2の製編時には更に弾性糸を混用して、筒径(周長)や筒軸長さを拡縮する方向で豊富な伸縮が得られるようにするのが、着衣者への装着や装着位置固定、及び取り外しを容易にするうえで好適である。
ここにおいて「弾性糸」は、引っ張り力の無負荷時(非伸長時=常態)では収縮状態を維持し、引っ張り力が負荷されたときには引っ張り力に応じて自由に伸長するものであって、且つ、この引っ張り力を解除して無負荷時に戻せば、伸長状態から元の収縮状態に復元する(収縮する)素材を言う。
弾性糸の混用方法としては、インレイ、引き揃え、プレーティング、交編、ニットイン、又は複合糸の少なくとも一つから選択される形態を採用すればよい。弾性糸には、ポリウレタンやゴム系のエラストマー材料を単独で用いてもよいし、「芯」にポリウレタンやゴム系のエラストマー材料を用い、「カバー」にナイロンやポリエステルを用いたカバリング糸などを採用することができる。このようなカバリング糸を採用することで、本発明衣類1に親水性、撥水性、耐食・防食性、カラーリング等の機能を付与させることができる。また触感(肌触り)の向上や伸びの制御にも有用である。
このように製編された身生地本体2は、着衣者の動きに十分に追随し、伸長及び回復する程度に伸縮性を備えたものとなる。身生地本体2が備える伸縮性は、着衣者の身長方向に沿った縦伸縮と着衣者の胴回り方向に沿った横伸縮とを生じるものとしたとき、縦伸縮では着衣者の動きを妨げることがない程度の弱い弾性抵抗を有し、横伸縮では当該身生地本体2を着衣者に完全にフィットさせ、ずれなくするための強い弾性抵抗で強い締め付け力を発現し肌面への押圧を高めたものが好適である。
すなわち、着衣者が着用したときに、Y方向(身長方向)は、弾性抵抗が小さく身体の動きに追随して伸縮しやすい特性、X方向(胴回り方向)には弾性抵抗が大きく伸びにくいが身体に生地を密着させる特性を有し、それらの結果としてZ方向(身体)に身生地本体2が押し付けられるものとするのがよい。
このように、Y方向には比較的伸びやすく、X方向には伸びにくいため強い締め付け力を有し、Z方向に身生地本体2を押し付けるような筒状生地を編む具体的な製編方法には、例えば、フライス編インレイの編構造を採用するものとして、ポリウレタン22dtex相当を用いたカバリング糸でフライス編を行い、挿入糸として、ポリウレタン110dtex程度をインレイする方法を挙げることができる。
次に、導電部3について詳説する。導電部3は、電子機器類17が備える接触子と同数(図例では2個)が互いに分離絶縁された状態として、身生地本体2に設けられている。各導電部3の大きさは、電子機器類17の接触子に設定されている接触面積よりも大きくなるようにするのが好適とされる。具体的には、着衣者の胴部、首部、脚部、腕部、或いは指部などを取り囲む方向を拡大させた大きさとする。
このように導電部3を拡大させることで、着衣者の肌面との確実な導通が得られ、また着衣者が動いた際にも導通の維持が確実に得られる利点がある。どの程度、拡大させるかは、得ようとする生体データの種類や導電面の配置(着衣者に対する接触箇所)などにより適宜変更可能である。
なお、各導電部3の平面形状や身生地本体2に対する配置などは、導電部3の用途に応じて適宜変更可能であることは言うまでもない。
導電部3は、導電糸により編組織や織組織、或いはその他の繊維構造を有して形成されたものとすることで、導電性及び透水性を発現することができ、好適である。ただ、多孔質の樹脂シートや薄い多孔性金属板、細い金属線を用いたアミ材など、導電性及び透水性を有し、好ましくは可撓性を有する素材により導電部3を形成することはできる。
ここにおいて、導電部3に必要とされる透水性は、着衣者の肌面に当接する肌当て面と、この肌当て面とは表裏逆向きの面とされる露出背面との間で、水が所定時間をかけてゆっくりと通過する特性を言う。またこの通過する「水」には、液体のみならず、水蒸気(ミストとして存在する水)を含むものとする。
導電部3を繊維構造により形成する場合に用いる導電糸には、金属素線や金属被覆線、又は炭素繊維などを採用可能である。
金属素線や金属被覆線における金属成分の具体例としては、金、白金、銀、銅、ニッケル、クロム、鉄、銅、亜鉛、アルミ、タングステン、ステンレスなどが好適となる。その他にも、チタン、マグネシウム、錫、バナジウム、コバルト、モリブデン、タンタル等の純金属をはじめ、それらの合金(真鍮、ニクロムなど)を挙げることができる。
金属素線には、連続した長線だけでなく単線を撚り合わせたものを使用することもできる。一方、金属被覆線において、その芯材を樹脂製の繊維や線材若しくは動植物繊維とするときは、樹脂メッキ法などに採用されるメッキ処理をはじめ、湿式塗布法や粉体付着法などを行えばよい。また、芯材を金属製の線材とするときでは溶射法、スパッタ法、CVD法等を採用することもできる。芯材にはモノフィラメント、マルチフィラメント、紡績(スパン)糸を使用すればよく、或いはウーリー加工糸やSCY、DCYなどのカバリング糸、毛羽加工糸などの嵩高加工糸を使用することもできる。
その他、これら金属素線や金属被覆線、炭素繊維を非導電繊維と混用させるものでもよい。例えば、紡績(スパン)糸を用いて混紡糸やカバリング糸、引き揃えとすることができる。また、熱セット温度よりも融点、軟化点が高い繊維との混用とすることも可能である。
導電部3に採用する編組織は、例えば、平編、ゴム編、スムース編、パール編又はそれらの変化組織(例えば、ミラノリブ、段ボールニット、鹿の子、パイルなど)を採用することができる。
場合によっては、導電部3の基礎となる地糸の部分を前記の各種編組織のフルニットとして製編し、同じ領域の導電面側にフロート編による編み込みを行う構造を採用することもできる。この場合、フロート編の浮き糸が地糸による編組織による厚み方向の高さを超えて隆起するようになる。そのため、着衣者の肌面に存在する3次元的で且つ複雑な曲面や凹凸、柔軟部位などに対して、導電面の接触が一層確実になる。また肌面の細かな動きにも一層的確に追従するようになる。従って、確実な導電性が得られるものである。
次に、押し付け付勢部7について詳説する。この押し付け付勢部7は、着衣者の予定内の動きで生じる最大伸長時にも、給水材等6を導電部3へ向けて押し付けできる程度の付勢力を有している。
この押し付け付勢部7は、例えば、身生地本体2の製編時に、弾性糸の挿入や糸切換、編組織変更、ループ長の変更、又はこれらの複合操作を行って製編することにより、身生地本体2と一体的に形成することができる。
具体的に、押し付け付勢部7を形成する繊維素材や編組織は、付勢力の強さを除けば、基本的には身生地本体2に採用するものと略同じである。この押し付け付勢部7についても、身生地本体2の場合と同様に着衣者の身長方向に沿った縦伸縮と着衣者の胴回り方向に沿った横伸縮とを生じるものとしたとき、縦伸縮よりも横伸縮を強めて、着衣者の胴回りに対するしっかりしたフィット性が得られるようにする点などは同じとする。
本発明は、前記各実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて更に適宜変更可能である。
本発明衣類1は、図13に示すように、人間以外の動物(獣類など)を「着衣者」として実施することも可能である。この場合、身生地本体2は、使用時において動物の背中側で繋ぎあわせて筒状にしたり、動物の腹側で繋ぎあわせて筒状にしたりすればよい。また、動物に見られる急峻な動きに対応させるために、動物の腹部に対応する領域を弾性の豊富な繊維構造としておくとよい。
身生地本体2は、図13でも示したように、円筒状、テーパ筒状、ひょうたん筒状などとしてもよい。また、これらの場合、必ずしも周方向でシームレスにすることが求められるものではなく、身生地本体2を帯状に形成して着衣者の対象部位へ巻き付けるようにすることも可能である。
着衣者への巻き付け状態を維持させるうえでは、周方向で巻き付けるベルト止めとする他、紐止め、ボタン止め、ホック止め、面ファスナー止めなど、各種の止め付け方法を採用することが可能である。必要に応じて、止め付け時の周長(筒径)を可変にするためのアジャスト機能を備えさせてもよい。
導電部3は、身生地本体2や押し付け付勢部7などのベースとする生地に対し、導電糸を縫製(刺繍)したり、導電性インクや導電性シリコンなどを用いて捺染したりする方法で形成することもできる。
押し付け付勢部7は、身生地本体2とは別に製編した付勢力の強い生地を縫製などにより身生地本体2に接合することでも、押し付け付勢部7を形成することができる。
本発明衣類1は、身生地本体2の全てを押し付け付勢部7によって形成する場合を含むものとする。
本発明衣類1は、導電部3と肌面との間に水膜などによる水分を存在させながら、導電部3から肌面、或いは肌面から導電部3へと電流を印加させることにより、これら導電部3と肌面との間の電気抵抗を小さくさせるという技術的思想に基づいている。それ故、給水材等6によって導電部3へ水分を供給及び保持させることは好ましい実施形態ではあるが、必ずしも給水材等6の装備や使用が必須不可欠とされるものではない。すなわち、給水材等6を使用しない場合も有り得る。
例えば、低通気性、通気遮断性、防熱性、防水性などを備えた背面材(材質的には前記した止水部20と同じものでもよい)を、身生地本体2に対して少なくとも導電部3の背後へ重ねるように設けると、肌面の蒸れ(発汗)を誘発させることに繋がり、この蒸れが、導電部3と肌面との間の水分補給の源となる場合も有り得る。なお、押し付け付勢部7により、このような背面材を介して導電部3を肌面へ押し付けるようにするとなお一層よい。
ただ、これらの場合でも、導電部3が「肌当て面と露出背面との間の透水性」を備えていることは重要であり、この構成により水分を所定時間にわたって保持するという作用(保水効果)が得られることになる。
1 透水性導電部を備えた衣類(本発明衣類)
2 身生地本体
3 導電部
6 給水材等
7 押し付け付勢部
15 収容部
17 電子機器類
18 機器装着部
19 導電ライン
20 止水部
21 水分調整部
22 防水部
25 出し入れ口
26 開閉具
27 裏当て生地

Claims (11)

  1. 身生地本体と、
    前記身生地本体に対して着衣者の肌面へ臨む配置で設けられた導電部と、を有し、
    前記導電部は、前記着衣者の肌面に当接する肌当て面と当該肌当て面とは表裏逆向きの面とされる露出背面とを有して形成され且つこれら肌当て面と露出背面との間の透水性が備えられたものとなっている
    ことを特徴とする透水性導電部を備えた衣類。
  2. 前記導電部は、導電糸による繊維構造を有して形成されていることを特徴とする請求項1記載の透水性導電部を備えた衣類。
  3. 前記身生地本体には、前記導電部の前記露出背面を着衣者の肌面へ向けた方向へ押し付ける押し付け付勢部が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の透水性導電部を備えた衣類。
  4. 前記身生地本体における前記導電部と前記押し付け付勢部との間には、継続的に水分補給するための給水材又は結露を生起させるための冷却材を保持する収容部が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の透水性導電部を備えた衣類。
  5. 前記収容部は、前記給水材又は前記冷却材の外周3方を囲むポケット状に形成されていることを特徴とする請求項4記載の透水性導電部を備えた衣類。
  6. 前記身生地本体には、前記収容部の背後を被覆する防水部が設けられていることを特徴とする請求項4又は請求項5に記載の透水性導電部を備えた衣類。
  7. 前記身生地本体には、前記収容部の背後から前記給水材又は前記冷却材を着脱可能にする出し入れ口が設けられていることを特徴とする請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の透水性導電部を備えた衣類。
  8. 前記身生地本体及び前記導電部に加えて、前記導電部に対して継続的に水分補給するための給水材又は結露を生起させるための冷却材を有していることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の透水性導電部を備えた衣類。
  9. 前記給水材又は前記冷却材には、前記導電部へ向けられる面とは表裏反対側の面に止水部が設けられていることを特徴とする請求項8に記載の透水性導電部を備えた衣類。
  10. 前記給水材又は前記冷却材は多孔質材により形成されていることを特徴とする請求項8又は請求項9に記載の透水性導電部を備えた衣類。
  11. 前記導電部と前記給水材又は前記冷却材との間には、水分調整部が設けられていることを特徴とする請求項8乃至請求項10のいずれか1項に記載の透水性導電部を備えた衣類。
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