JP6423533B2 - ウエアラブル電極 - Google Patents

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Description

本発明は、ウエアラブル電極に関する。
本願は、2015年7月8日に出願された特願2015−137288号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
使用者(生体)が着る下着型の衣服に電極部を取付け、使用者が発する生体信号を取得するシステムは、超高齢化社会における医療介護健康システムの効率的なツールとして近年活発に研究開発が進められている。以下では、電極部及び衣服で構成されるものを、ウエアラブル電極と称する。
ウエアラブル電極は、下着に求められる各種要件、性別、体型、季節への対応、サイズ展開、年齢層に合わせたバリエ−ション等が必要である。しかし、多様なバリエーションは、薬事認証番号が増え手続きが煩雑になる等、医療機器としての許認可・製造・管理が難しくなる。このため、できる限り少ないウエアラブル電極のバリエーションで、各種要件等に対応することが求められる。
また、医療用のウエアラブル電極においては、電極部及び配線部はそれぞれ医療規格(例えば非特許文献1参照)が定められている。
ANSI/AAMI EC12:2000 (R2010)、 "Disposable ECG electrodes"
しかしながら、使用者の動作等により衣服が動いた場合には、電極部が動いて、安定した測定ができなくなるという問題がある。
上記事情に鑑み、本発明は、使用者が着た衣服が動いた場合でも、電極部が動くことを抑えたウエアラブル電極を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、表地、及び前記表地の内面の少なくとも一部を覆う裏地を有する衣服と、前記衣服を着る生体に接触して前記生体が発する生体信号を取得し、前記裏地の前記表地とは反対側に取付けられた電極部と、前記表地と前記裏地との間に配置された配線部と、を備え、前記表地と前記裏地とは、前記裏地における前記電極部が取付けられている部分以外の部分で接続され、前記電極部及び前記配線部の一方には、凸部が設けられるとともに導電性を有する材料で形成された係合部が電気的に接続され、前記電極部及び前記配線部の他方には、前記凸部に着脱可能に係合する凹部が設けられるとともに導電性を有する材料で形成された被係合部が電気的に接続され、前記係合部と前記被係合部とが係合したときに、前記係合部と前記被係合部とが電気的に接続され、前記裏地に形成されたスリットに、前記係合部の前記凸部が挿通され、前記スリットよりも上方における前記表地又は前記裏地に設けられ、前記配線部を保持する配線保持部を備えるウエアラブル電極である。
また、本発明の他の一態様は、表地、及び前記表地の内面の少なくとも一部を覆う裏地を有する衣服と、前記衣服を着る生体に接触して前記生体が発する生体信号を取得し、前記裏地の前記表地とは反対側に取付けられた電極部と、を備え、前記表地と前記裏地とは、前記裏地における前記電極部が取付けられている部分以外の部分で接続され、前記裏地には、前記衣服を着た使用者が首又は腕を動かしたときに、他の部位に比べて相対的に動きが大きい部位を避けるように裏地襟ぐり部及び一対の裏地袖ぐり部が形成され、前記裏地における前記衣服を着た使用者の前方となる部分における、前記裏地襟ぐり部及び一対の前記裏地袖ぐり部にそれぞれ挟まれる挟在部分におけるJIS L 1096 8.16.1 A法の規定に基づいて測定したたて方向及びよこ方向の伸び率は、前記裏地における前記挟在部分以外の部分の前記それぞれの方向の伸び率よりも小さいウエアラブル電極である。
本発明により、使用者が着た衣服が動いた場合でも、電極部が動くのを抑えることが可能となる。
本発明の一実施形態のウエアラブル電極の正面図である。 同ウエアラブル電極の正面に対する縦断面図である。 同ウエアラブル電極の電極部における断面図である。 同電極部の底面図である。 同ウエアラブル電極の表地及び裏地の裁ち図である。 同ウエアラブル電極の裏中心のZ方向の断面図である。 図2におけるA1方向矢視図である。
以下、本発明に係るウエアラブル電極の一実施形態を、図1から図7を参照しながら説明する。
図1及び2に示すように、本実施形態のウエアラブル電極1は、表地11及び裏地12を有する下着(衣服)10と、表地11と裏地12との間に配置された配線部35と、裏地12の表地11とは反対側に取付けられた電極部45と、を備えている。
なお、図1においては表地11を二点鎖線で示している。
以下では、まず電極部45について説明する。
図2及び3に示すように、電極部45は、平板状に形成された電極46と、電極46に積層された防水層47と、を有している。
電極46は、そのベースとなる生地である基布としての繊維構造物に導電性高分子を含浸させた導電性繊維構造物で形成されている。
電極46に使用する繊維構造物の形態としては、織物、編物および不織布が挙げられる。繊維構造物に含浸させる導電性樹脂(導電性高分子)の量が不足すると、繰り返し使用での洗濯耐久性が得られなくなるため、繊維構造物の目付け(上記基布としての単位重量)は、50g/m以上300g/m以下であることが好ましい。50g/mより小さいと、導電性樹脂の含浸量が少なくなり、洗濯耐久性が得られない。300g/mより大きいと、着用感が劣る原因となる。より好ましくは、60g/m以上250g/m 以下である。
繊維構造物の厚みは、0.2mm以上2.0mm以下であることが好ましい。厚みが0.2mm未満では、生地が薄過ぎるため実質目付けが小さくなり、導電性樹脂の含浸量が少なくなる。厚みが2.0mmを超えると、厚過ぎて着用感が劣る原因となる。より好ましくは0.3mm以上1.5mm以下である。
また、良好な心電波形を継続的に得るためには、電極46が皮膚に接触し、貼り付いた状態を保持する必要がある。電極46を皮膚に継続して貼り付けておくためには、繊維構造物を構成する生地の柔軟性が必要となるため、繊維構造物は、織物、編物、不織布が好ましく、より好ましくは、より柔軟性の高い編物である。ただし、電極46自体の柔軟性が高すぎるために、着用時に電極46が折れたり、動いたりする場合は、電極46の裏側に補強のための部材を配置しても良い。
さらに、編物に代表される繊維構造物の組織、製造方法は特に限定される物では無いが、電極46として汗等の水分を保持する形状が好ましく、編物ではダブルニットが好ましく使用出来る。その例として、ダブルラッセル組織、ダンボール組織、リバーシブル組織、スムース組織、フライス組織、裏毛組織等が上げられるが、これに限定される物ではない。
本発明の電極46に用いる織編物は、導電性樹脂の繊維構造物への担持ならびに高導電性の観点から、複数の単繊維から構成されるマルチフィラメント糸を含んでいることが好ましい。マルチフィラメント糸の繊度は特に限定はされないが、繊維構造物としての特性を活かす観点から、30dtexから400dtexであることが好ましい。織編物中のマルチフィラメント糸の混率は、性能に影響がない範囲であれば、特に限定されないが、混率は高い方が導電性、耐久性の観点から好ましく、より好ましくは50%以上100%以下である。
織編物に使用されるマルチフィラメント糸の素材は、例えばポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系合成繊維、ナイロン等のポリアミド系合成繊維などを使用することができるがこれに限定される物ではない。また、酸化チタン等の添加物を配合したものを使用してもよいし、吸湿性向上等の機能性付与のためにポリマー改質した繊維も使用してもよい。
また、マルチフィラメントを構成する単繊維単位の断面形状も規定されるものではなく、丸形、三角形、八葉形、扁平形、Y形に代表される様々な異形断面糸も使用することができる。さらに、非弾性糸として、粘度が異なるポリマーからなる芯鞘またはサイドバイサイド型の複合糸を使用することもできる。さらにまた、これらの原糸に仮撚加工を施した仮撚加工糸を用いても良い。さらには、ポリアクリルニトリル、ポリプロピレンなどの合成繊維、レーヨン、ポリノジック、キュプラなどの再生繊維、アセテート、トリアセテートなどの半合成繊維、シルクに代表される天然繊維を使用することができる。
本発明に係る繊維構造物は、繊維表面および繊維間の空隙へ導電性樹脂を担持させる観点から、単繊維の繊維径が0.2dtex以下のマルチフィラメントを含むことが好ましい。0.2dtex以下の単繊維マルチフィラメントの繊維構造物に占める混率は、性能に影響がない範囲であれば特に限定されないが、混率は高い方が導電性、耐久性の観点から好ましく、より好ましくは50%以上100%以下である。
さらに、単繊維の本数が多いほど複数の単繊維から構成される空隙、すなわち導電性樹脂が担持される部位が細分化されることで導電性樹脂の繊維構造物への担持性が高くなり、かつ、繊維径が細くなることで細分化されても導電性樹脂の連続性が保持されるため、優れた高導電性および洗濯耐久性が得られるようになる。
好ましくは、人工皮革やアウター素材などに用いられる繊維径が5μm以下のマイクロファイバーを用いることが好ましく、より好ましくは、近年、スポーツ衣料、ブラジャー、ゴルフグローブ等の内張りに、滑り止めを目的に使用されている繊維径10nm以上1000nm以下のナノファイバーを用いることがより好ましい。
ナノファイバーとしては、“ナノアロイ(登録商標)”繊維から作製されるナノファイバーステープル糸集合体、エレクトロスピニング方式等により作製されるモノフィラメント糸の集合体等、既知の方法で作製されたナノファイバーを含む繊維構造物が好適に利用できるが、ナノファイバーのマルチフィラメント糸を含む繊維構造物がより好ましい。
ナノファイバーのマルチフィラメント糸は、既知の複合紡糸方式等により作製できる。
一例としては、特開2013−185283号公報に例示された複合口金を用いた複合繊維を脱海した、繊維径のバラツキが小さいナノファイバーマルチフィラメント糸が有効に利用できるが、これらに限定されるものではない。ここで、脱海とは、繊維の海成分を溶かして島成分を残す加工のことを言う。
導電性高分子としては、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェンとポリスチレンスルホン酸との混合物(PEDOT−PSS)を含むものを好適に用いることができる。
これ以外には、導電性高分子として、例えばピロール系、チオフェン系、イソチアナフテン系、フェニレン系、アセチレン系、アニリン系の各導電性高分子や、これらの共重合体等を用いることができる。また、これらの導電性高分子のドーパントに、例えばハロゲン化物イオン、過塩素酸イオン、テトラフルオロ硼酸イオン、六フッ化ヒ酸イオン、硫酸イオン、硝酸イオン、チオシアン酸イオン、燐酸系イオン、トリフルオロ酢酸イオン、トシレートイオン、アルキルスルホン酸イオン、ポリアクリル酸イオン等の高分子イオンのうち、少なくとも一種のイオンが用いられてもよい。
本発明に係る繊維構造物からなる電極46は、皮膚への接触時の刺激性が少なく、安全性が高い。皮膚の乾燥等により信号が良好に得られない場合は、繊維構造物に、生理食塩水や保湿剤を少量塗布することが好ましい。保湿剤としては、例えば、グリセロール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、ポリエチレングリコール−ポリプロピレングリコールコポリマー、エチレングリコール、スフィンゴシン、ホスファチジルコリン等を用いることができ、これらのうち1種類を単独で用いても良く、2種以上を組合せて用いても良い。
このように電極46を保湿することで、電極46が使用者(生体)Pの皮膚に接触すると、保湿剤の濡れ性による接着力が生じる。
電極46の大きさや形状については、生体信号が検出できれば特に規定されるものではなく、タテ、ヨコの長さは各2cm以上、20cm以下であることが好ましい。電極46のタテ、ヨコの長さが各2cm未満であると、電極46の面積が小さ過ぎるため、運動時などに衣服が動く際に電極46もずれ易く、ノイズを拾い易くなる。20cmを越えると実質信号検出に必要のない大きさであると共に、電極46の面積が大き過ぎるため、隣接する電極との間隔が小さく、ショートなどトラブルの原因になり易い。
より好ましくは、タテ、ヨコの長さが各2.5cm以上、18cm以下であることが好ましい。さらに好ましくは、図4に示すように、例えば4cm×4cm前後の正方形で、角を丸くカットした形状のものが用いられる。
防水層47は、液状の水分を透過しない層である。
ここでいう防水層47は、必ず必要では無いが、導電性物質を含む繊維構造物の片面に、樹脂層として積層されてなることが好ましい。生体電極への適応を考えると、電極46に用いる繊維構造物の肌側と接する面の裏面側に樹脂層が積層されることが好ましい。生体信号を検出する際、電極46が乾燥してしまうと、安定して生体信号を検出することが困難になる。
したがって、ある程度電極46を湿潤状態に保つ必要があり、電極46の片面を樹脂層で覆うことで、乾燥を防ぎ、導電性を安定して得ることができる。さらに、電極46の片面を樹脂層で覆うことで、洗濯時に脱落する導電性樹脂を軽減することができ、洗濯耐久性を大幅に抑制できるようになる。
樹脂層を構成するポリマーの種類、形状は、液体を透過しない物であれば特に限定される物では無いが、例えば、アクリル、塩化ビニル等の高分子フィルムをラミネーションする方法、アクリル樹脂、ウレタン樹脂をコーティングする方法等が挙げられる。肌側の蒸れ感等を適度にコントロールする必要がある場合は、特に限定されるものではないが、防水透湿層であることが好ましい。
防水透湿層としては、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)多孔膜、親水性のポリエステル樹脂、ポリウレタン樹脂等、親水性エラストマーからなる無孔膜、ポリウレタン樹脂微多孔膜等、既知の膜、フィルム、積層物、樹脂等をコーティング、ラミネート方式で積層した形態が挙げられるがこれらに限定されるものではない。基材である繊維構造物への追随性の観点から、防水層47は、伸縮性を有するポリウレタン樹脂微多孔膜をラミネートにより積層接着したものが好ましい。更に、透湿性を向上させるために、片面に樹脂層を積層した繊維構造物に、パンチング機やミシンを用いて微多孔を形成しても良い。
電極部45の電極46は、後述するように下着10を着る使用者Pに接触して使用者Pが発する電気的な生体信号を取得する。
電極部45には、雄ボタン(係合部)49が設けられている。雄ボタン49は公知の構成のものであり、ホソ50とゲンコ51とを有している。ホソ50及びゲンコ51は、ステンレス鋼等の導電性を有する材料でそれぞれ形成されている。ホソ50は電極46側に配置され、ゲンコ51は防水層47側に配置されている。ホソ50の一部は電極46に埋め込まれ、ゲンコ51の一部は防水層47に埋め込まれている。このため、電極46とホソ50とにより形成される段差、及び防水層47とゲンコ51とにより形成される段差がそれぞれ小さくなる。
例えばホソ50に設けられた頭部(凸部)50aは、ゲンコ51を通して外部に突出している。ホソ50とゲンコ51とは、電気的に接続されている。雄ボタン49は、電極46及び防水層47の中央部付近に設けられている。雄ボタン49は、電極部45と電気的に接続されている。
雄ボタン49は、下着10と電極部45とを機械的に接続して電極部45の中央部付近を一点で支持することと、電極部45を後述する雌ボタン39を介して測定装置(処理装置)Dに電気的に接続することを兼ねる。
図5に示すように、表地11は、前身頃14と、後身頃15とを縫い合わせることにより形成される。前身頃14は、矩形状に形成されて使用者Pが下着10を着たときに下方に配置される前身頃本体16と、Y字形に形成されて上方に配置される前身頃襟ぐり部17とを有している。後身頃15は、矩形状に形成されて使用者Pが下着10を着たときに下方に配置される後身頃本体18と、Y字形に形成されて上方に配置される後身頃襟ぐり部19とを有している。
裏地12は、前身頃21と、裏中心(挟在部分)22と、一対の裏肩23と、後身頃24と、を縫い合わせることにより形成される。前身頃21は、矩形状に形成された前身頃本体21aの一辺の中央部から帯状部21bが外方に突出した形状に形成されている。なお、帯状部21b、及び後述する帯状部24bにハッチングを付して示している。
後身頃24は、前身頃21と同様に、矩形状に形成された後身頃本体24aの一辺の中央部から帯状部24bが外方に突出した形状に形成されている。
裏中心22は、Y字形に形成されている。裏肩23は、それぞれC字形に形成されている。
裏中心22の一方の面の面積は、100cm以上200cm以下である。
ここで言う一方の面の面積について、図6を用いて説明する。裏中心22は、例えば繊維22aを織ることで構成されている。裏中心22の厚さ方向Zに垂直な平面Qを規定する。本明細書では、裏中心22の一方の面22bの面積は、裏中心22の一方の面22bを厚さ方向Zに投影し、一方の面22bを平面Q上に投影させた面積B1のことを意味する。裏中心22の一方の面22bの面積は、一方の面22b側の繊維22aの表面の面積B2のことを意味しない。
表地11及び裏地12は、布地等で形成することができる。裏地12と表地11の生地は、異なるものでもよい。
裏中心22におけるJIS L 1096 8.16.1 A法の規定に基づいて測定したたて方向及びよこ方向の伸び率は、裏地12における裏中心22以外の部分、すなわち前身頃21、裏肩23、及び後身頃24の伸び率よりも小さい。裏中心22のJIS L 1096 8.16.1 A法の規定に基づいて測定したたて方向及びよこ方向の伸び率がそれぞれ15%以下であることが好ましい。
裏中心22をこのように構成することで、裏地12を有する下着10を着用して心電図を測定するときに必要な着圧を確保することができる。なお、裏中心22の一方の面の面積が200cmよりも広いと着用感が悪くなり、裏中心22一方の面の面積が100cm未満だと裏地12着用時の着圧を確保する効果が無い。
表地11の前身頃14及び裏地12の前身頃21における身幅の最も狭い部分の幅は、12cm以下が好ましい。12cmを超えた場合、腕を振ったときの皮膚の伸び縮みの影響を受けて、生地が引っ張られ易くなる。その結果、電極部45が皮膚に対してずれやすくなり好ましくない。
表地11の後身頃15及び裏地12の後身頃24における身幅の最も狭い部分の幅は17cm以下が好ましい。17cmを超えた場合、腕を振ったときの皮膚の伸び縮みの影響を受けて、生地が引っ張られ易くなる。その結果、電極部45が皮膚に対してずれやすくなり好ましくない。
このように構成された前身頃14及び後身頃15を縫い合わせることにより構成された表地11には、図1に示すように、下着10を着た使用者Pが首P3又は腕P4を動かしたときに、他の部位に比べて相対的に動きが大きい部位を避けるように表地襟ぐり部11a及び一対の表地袖ぐり部11bが形成されている。ここで言う他の部位に比べて相対的に動きが大きい部位には、首P3及び腕P4を含む。
同様に、裏地12には、下着10を着た使用者Pが首P3又は腕P4を動かしたときに、他の部位に比べて相対的に動きが大きい部位を避けるように裏地襟ぐり部12c及び一対の裏地袖ぐり部12dが形成されている。
表地襟ぐり部11a及び一対の表地袖ぐり部11b間に挟まれた前身頃襟ぐり部17及び後身頃襟ぐり部19は、帯状の部材でY字形に形成されている。裏地襟ぐり部12c及び一対の裏地袖ぐり部12d間に挟まれた帯状部21b、24b、及び裏肩23は、帯状に形成されている。
裏中心22は、裏地12における下着10を着た使用者Pの前方となる部分における、裏地襟ぐり部12c及び一対の裏地袖ぐり部12dにそれぞれ挟まれる部分である。裏中心22は、下着10を着た使用者Pの胸骨柄(一対の鎖骨間の部分)に対向する。
使用者Pが下着10を着たときの、表地11の腕ぐり部の内径L1、及び裏地12の腕ぐり部の内径L2は、それぞれ24cm以上である。
表地11及び裏地12において、裏中心22の身幅が最も狭い。
図2及び7に示すように、裏地12には、上下方向に延びるスリット12aが形成されている。なお、図7においては、表地11は示していなく、後述する補強布26の一部を破断して示している。
スリット12aは、裏地12を厚さ方向に貫通している。スリット12aの上下方向の長さLは電極部45の短辺の長さよりも短いことが好ましく、例えば電極46が4cm角の場合、4cm未満とすることが好ましい(図7参照)。スリット12aの幅は、ホソ50の頭部50aがスリット12aに沿って可動であれば特に限定されるものではないが、頭部50aの外径程度が好ましい。スリット12aに挿通された頭部50aは、スリット12aに沿って上下方向に移動可能である。
スリット12aは、使用者Pがウエアラブル電極1の下着10を着たときに、使用者Pの胸部P1に対向する位置に形成されることが好ましい。
図1に示すように、表地11及び裏地12は、それぞれが筒状に形成されている。裏地12は、表地11の内面の少なくとも一部を覆う。
表地11及び裏地12は、首P3又は腕P4の動きによって連動する筋肉等の部位を避けた形状に形成されている。
裏地12と表地11との間には、補強布26が設けられていても良い。補強布26は、例えば所望の布地等で矩形状に形成されている。補強布26は、裏地12のスリット12aを覆うように配置されている。裏地12と補強布26とは、例えば裏地12と補強布26とを糸で縫うことにより形成された一対の縫い目27により接続されている。各縫い目27は、上下方向に延びるとともに互いに離間するように形成されている。このように構成された裏地12、スリット12a、補強布26、及び一対の縫い目27は、筒状構造28を構成している。
この例では、裏地12に複数の筒状構造28が形成されている。各筒状構造28は、NASA誘導、CM5誘導、CC5誘導、及び胸部誘導C1−6(以下、NASA誘導等と称する)のいずれかに基づいた位置に配置されている。後述するように電極部45はスリット12aを通して取付けられるため、各電極部45はNASA誘導等に基づいた位置に配置される。
図2に示すように、表地11と裏地12とは、補強布26よりも上方に設けられた縫い目等の接続部30で接続されている。すなわち、表地11と裏地12とは、裏地12において後述するように電極部45が取付けられている部分であるスリット12a以外の部分で接続されている。後述するように、電極部45はスリット12aを通して裏地12に取付けられる。裏地12と表地11とが接続されている部分のうちスリット12aから最も近い部分が、接続部30であるとする。接続部30は、裏地12のスリット12aから離間しており、1cm以上離間していることが好ましい。
スリット12aよりも上方における裏地12には、環状のループ部(配線保持部)31が設けられていても良い。
なお、本実施形態ではループ部31はスリット12aよりも上方における裏地12に設けられているとしたが、ループ部31はスリット12aよりも上方における表地11に設けられているとしてもよい。
図2及び7に示すように、配線部35は、筒状構造28内に配置された支持プレート36と、支持プレート36に第一の端部が接続された接続配線37とを有している。
支持プレート36は、所望の樹脂製の板材や布地等で矩形状に形成されている。支持プレート36は、筒状構造28内で容易に移動できるように一定の剛性を持つことが好ましい。支持プレート36の幅は、一対の縫い目27の間の距離よりも短い。支持プレート36は、一対の縫い目27をガイドにして、筒状構造28内で上下方向に移動可能である。
支持プレート36は、自身と裏地12及び補強布26との間に生じる摩擦力により、上下方向の位置が保持される。
配線部35の支持プレート36の中央部付近には、雌ボタン(被係合部)39が設けられている。雄ボタン49及び雌ボタン39で、ドットボタン38を構成する。
雌ボタン39は下着10に設けられた公知の構成のものであり、アタマ40とバネ41とを有している。アタマ40及びバネ41は、ステンレス鋼等の導電性を有する材料でそれぞれ形成されている。アタマ40は補強布26側に配置され、バネ41は裏地12側に配置されている。アタマ40とバネ41とは、電気的に接続されている。例えばアタマ40には、ホソ50の頭部50aに着脱可能に係合する凹部40aが設けられている。なお、本実施形態では、凹部40aはアタマ40を貫通する孔の形状も含むとする。雌ボタン39は、配線部35の接続配線37に電気的に接続されている。
雌ボタン39の凹部40aには、裏地12のスリット12aを挿通した雄ボタン49の頭部50aが係合可能である。すなわち、スリット12aを挟むように配置された雌ボタン39、及び雄ボタン49が係合して一体となって、スリット12a(一対の縫い目27)に沿って上下方向に移動する。
雄ボタン49と雌ボタン39とが係合したときに、雄ボタン49と雌ボタン39とが電気的に接続される。
接続配線37としては、いわゆるフレキシブル配線等公知のものを適宜選択して用いることができる。接続配線37の図示しない芯線は、雌ボタン39に電気的に接続されている。接続配線37は、雌ボタン39から上方に引き出され、ループ部31内を通った後で下方に引き回されている。すなわち、ループ部31は接続配線37を保持している。
接続配線37の第二の端部は、測定装置Dに接続されている。
測定装置Dは、使用者Pが発する電気的な生体信号の処理が可能な公知の構成のものである。
測定装置Dは、図1に示すように、例えば裏地12に設けられたポケット等の収納部12b内に保持されている。測定装置Dは、表地11に設けられた収納部内や、使用者Pに取付けられるウエストバッグ内等に保持されてもよい。
次に、以上のように構成されたウエアラブル電極1の作用について説明する。
使用者Pは、配線部35及び電極部45を取外した下着10を洗濯等しておく。下着10の各筒状構造28内に電極部45の支持プレート36を挿入する。裏地12のスリット12aに雄ボタン49の頭部50aを挿通させ、雌ボタン39の凹部40aに雄ボタン49の頭部50aを係合させることで、雌ボタン39に雄ボタン49を係合させる。測定装置Dを収納部12b内に入れて、ウエアラブル電極1を構成する。このとき、雌ボタン39と雄ボタン49とが電気的に接続される。
使用者Pがウエアラブル電極1の下着10を着ると、電極部45の電極46は使用者Pの胸部P1の皮膚等に接触する。電極46が変形しやすいため、電極46が胸部P1等の形状に合わせて容易に変形し、電極46により使用者Pが発する生体信号を取得しやすい。防水層47を防水透湿層とした場合湿気を通すため、胸部P1等が蒸れにくい。
下着10は、使用者Pの肋骨、肋軟骨、胸骨、及び鎖骨の少なくとも1つの一部を覆う。
ここで、裏地12の裏中心22に取付けられて使用者Pの胸部P1、より詳しくは胸骨柄(一対の鎖骨間の部分)に対向するように配置された電極部45を、特に電極部45aと称する(図1参照)。
電極部45は裏地12に取付けられているため、使用者Pの胸部P1から浮きにくい。
電極部45aは、裏地12の裏中心22に取付けられるとともに帯状の部材である裏肩23及び帯状部21bにより3方から引かれているため、胸部P1から特に浮きにくい。
この濡れ性と粘性による電極部45の皮膚への張り付き効果は、以下の4つの条件が満たされる場合に安定する。1つ目は、電極部45を皮膚に平行(フラット)に接触させることである。2つ目は、電極部45の中央部付近を支持し、皮膚側に押し付けることである。3つ目は、皮膚上で電極部45をずらさない(シフトしない)ことである。4つ目は、保湿剤を(乾燥拡散等で)喪失させないことである。
上記の4つの条件が失われ測定の失敗や中断をする原因としては、電極部45を皮膚表面から引きはがす力(水平及び垂直方向の力)、体動による皮膚の変形、保湿剤の喪失(乾燥等による)が挙げられる。電極部45を引きはがす力、及び体動による皮膚の変形は、皮膚と電極部45との接触不良につながる。保湿剤の喪失は、皮膚と電極部45との接触抵抗の増大につながる。特に身体の大きな動き、電極部45の接続配線37、従来の下着による牽引が原因で計測が障害される場合が多い。
使用者Pは、必要に応じて電極部45を適宜上下方向に移動させて電極部45の位置を調節する。
電極部45の電極46により取得された生体信号は、互いに電気的に接続された雄ボタン49、雌ボタン39、及び接続配線37を介して測定装置Dに伝達される。
測定装置Dを起動すると、心電波形等の生体信号の測定が開始される。使用者Pは、生体信号を測定しながら歩く等の動作をする。
使用者Pの動作にともなって、下着10の表地11が動く場合がある。接続部30は裏地12のスリット12aから離間しているため、表地11の動きが裏地12のスリット12aまで伝わるのが抑制される。このため、使用者Pの胸部P1等に電極部45の電極46が接触した状態が維持される。
また、測定装置Dに近い部分の接続配線37が引っ張られると、接続配線37に作用する力はループ部31で受けられた後で雌ボタン39に伝達される。これにより、接続配線37が引っ張られる力が雌ボタン39に伝達されるのが抑制される。接続配線37の重さで電極部45が下方に引っ張られることがなく、皮膚への電極部45の密着性を高めることができる。
また、表地11には表地襟ぐり部11a及び一対の表地袖ぐり部11bが形成され、裏地12には裏地襟ぐり部12c及び一対の裏地袖ぐり部12dが形成されている。このため、使用者Pが首P3又は腕P4を動かした場合でも、この動きにより表地11及び裏地12が動きにくい。
また、裏中心22は、前身頃21、裏肩23、及び後身頃24よりも硬く伸びにくい材料で形成されている。このため、下着10が動いても裏中心22が伸びるのが抑えられ、電極部45aは胸部P1の皮膚から離れにくい。
以上説明したように、本実施形態のウエアラブル電極1によれば、使用者Pが着る下着10の表地11が動いたときに、スリット12aと接続部30とは裏地12における異なる部分に設けられているため、表地11の動きが接続部30を介して電極部45まで伝達されにくい。したがって、電極部45が動くのを抑えることができる。
胸部P1の捻りや前屈動作時にも電極の浮き上がりやズレを生じにくく、生体信号を安定して取得することができる。
また、導電性繊維構造物で形成された電極46は、装着中の不快感がほとんどなく、長期間の測定に適する特徴がある。また接着力が失われない限り、皮膚との安定した接触状態を維持できるため、生体信号の長期計測が可能となる。
表地11及び裏地12により配線部35が挟まれることで、配線部35が直接皮膚に接触しにくくなる。
電極部45に雄ボタン49が設けられ、配線部35に雌ボタン39が設けられ、裏地12に形成されたスリット12aに雄ボタン49の頭部50aが挿通される。互いに係合させた雄ボタン49及び雌ボタン39は、スリット12aに沿って移動できる。したがって、下着10に対する電極部45の位置を調節することができる。
ウエアラブル電極1がループ部31を備えることで、ループ部31が引っ張られたときの力がループ部31で受けられる。したがって、この引っ張られた力が雌ボタン39に伝達されるのを抑制することができる。
表地11に表地襟ぐり部11a及び一対の表地袖ぐり部11bが形成され、裏地12に裏地襟ぐり部12c及び一対の裏地袖ぐり部12dが形成される。言い替えれば、下着10が首P3及び腕P4を避けて上胸部を被う形状である。したがって、胸部P1全体を圧迫することがないため、締め付けによる息苦しさを感じにくい。
表地11及び裏地12は、首P3又は腕P4の動きによって連動する筋肉等の部位を避けた形状に形成されているため、首P3又は腕P4を動かしても、表地11及び裏地12が動きにくい。その結果、電極部45が使用者Pの胸部P1から浮きにくい。
裏中心22の伸び率が前身頃21等の伸び率よりも小さいため、使用者Pに対して下着10が動いたり使用者P自身が動いたりしても、電極部45aにより生体信号をより確実に取得することができる。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
例えば、前記実施形態では、係合部である雄ボタン49が電極部45に電気的に接続されるとともに、被係合部である雌ボタン39が配線部35に電気的に接続されるとした。しかし、係合部である雄ボタンが配線部35に電気的に接続されるとともに、被係合部である雌ボタンが電極部45に電気的に接続されるように構成してもよい。
配線保持部は、内部に配線部の接続配線37を通すことで接続配線37を保持するループ部31であるとした。しかし、配線保持部は、自身に裏地12及び接続配線37を固定することで接続配線37を保持する糸による結び目等であってもよい。
なお、接続配線37の長さが短い場合等には、ウエアラブル電極1はループ部31を備えなくてもよい。
接続配線37の端部に、心電図を表示する測定装置Dが電気的に接続されるとした。しかし、接続配線37に接続される装置はこの限りではなく、例えば生体信号の検出、表示等の処理が可能な装置でもよいし、生体信号を無線通信等により外部の装置に伝達させる装置でもよい。
本発明により、使用者が着た衣服が動いた場合でも、電極部が動くのを抑えるウエアラブル電極の提供が可能となる。
1…ウエアラブル電極
10…下着(衣服)
11…表地
11a…表地襟ぐり部
11b…表地袖ぐり部
12…裏地
12a…スリット
12c…裏地襟ぐり部
12d…裏地袖ぐり部
14、21…前身頃
15、24…後身頃
22…裏中心(挟在部分)
35…配線部
39…雌ボタン(被係合部)
40a…凹部
45…電極部
49…雄ボタン(係合部)
50a…頭部(凸部)
P…使用者(生体)

Claims (2)

  1. 表地、及び前記表地の内面の少なくとも一部を覆う裏地を有する衣服と、
    前記衣服を着る生体に接触して前記生体が発する生体信号を取得し、前記裏地の前記表地とは反対側に取付けられた電極部と、
    前記表地と前記裏地との間に配置された配線部と、
    を備え、
    前記表地と前記裏地とは、前記裏地における前記電極部が取付けられている部分以外の部分で接続され、
    前記電極部及び前記配線部の一方には、凸部が設けられるとともに導電性を有する材料で形成された係合部が電気的に接続され、
    前記電極部及び前記配線部の他方には、前記凸部に着脱可能に係合する凹部が設けられるとともに導電性を有する材料で形成された被係合部が電気的に接続され、
    前記係合部と前記被係合部とが係合したときに、前記係合部と前記被係合部とが電気的に接続され、
    前記裏地に形成されたスリットに、前記係合部の前記凸部が挿通され、
    前記スリットよりも上方における前記表地又は前記裏地に設けられ、前記配線部を保持する配線保持部を備えるウエアラブル電極。
  2. 表地、及び前記表地の内面の少なくとも一部を覆う裏地を有する衣服と、
    前記衣服を着る生体に接触して前記生体が発する生体信号を取得し、前記裏地の前記表地とは反対側に取付けられた電極部と、
    を備え、
    前記表地と前記裏地とは、前記裏地における前記電極部が取付けられている部分以外の部分で接続され、
    前記裏地には、前記衣服を着た使用者が首又は腕を動かしたときに、他の部位に比べて相対的に動きが大きい部位を避けるように裏地襟ぐり部及び一対の裏地袖ぐり部が形成され、
    前記裏地における前記衣服を着た使用者の前方となる部分における、前記裏地襟ぐり部及び一対の前記裏地袖ぐり部にそれぞれ挟まれる挟在部分におけるJIS L 1096 8.16.1 A法の規定に基づいて測定したたて方向及びよこ方向の伸び率は、前記裏地における前記挟在部分以外の部分の前記それぞれの方向の伸び率よりも小さいウエアラブル電極。
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