JP7025193B2 - 生体信号取得用衣服 - Google Patents

生体信号取得用衣服 Download PDF

Info

Publication number
JP7025193B2
JP7025193B2 JP2017237930A JP2017237930A JP7025193B2 JP 7025193 B2 JP7025193 B2 JP 7025193B2 JP 2017237930 A JP2017237930 A JP 2017237930A JP 2017237930 A JP2017237930 A JP 2017237930A JP 7025193 B2 JP7025193 B2 JP 7025193B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
biological signal
electrode
acquiring
garment
signal transmission
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2017237930A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019103612A (ja
Inventor
昌也 大月
慎之介 有馬
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kurashiki Spinning Co Ltd
Original Assignee
Kurashiki Spinning Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kurashiki Spinning Co Ltd filed Critical Kurashiki Spinning Co Ltd
Priority to JP2017237930A priority Critical patent/JP7025193B2/ja
Publication of JP2019103612A publication Critical patent/JP2019103612A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7025193B2 publication Critical patent/JP7025193B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、生体からの生体信号を検出するための生体信号取得用衣服に関する。
近年、生体からの生体信号(生体からの電気信号)を検出することができるシステムを備えた衣服が提案されている。例えば、特許文献1には、生体と接触する衣類の面に固定された生体電極を備えた生体電気信号モニタシステムが記載されている。
特開2015-139506号公報
しかし、特許文献1に記載されているように、従来は、電極を衣類生地に接着させることにより固定しており、電極部の通気性が悪いという問題があった。
本発明は、前記従来の問題を解決するため、電極部の固定性を阻害せず、電極部の通気性を高めた生体信号取得用衣服を提供する。
本発明は、衣服本体を構成する衣服本体生地の裏面側に配置される1つ以上の電極と、生体と接触してなる前記電極が取得した生体信号を受信する受信装置が接続可能なコネクタと、前記電極と前記コネクタとを導通する生体信号伝送部とを備えた生体信号取得用衣服において、前記電極と前記衣服本体生地の間には、前記電極の周縁部を覆うように第1接着層が配置されていることを特徴とする生体信号取得用衣服に関する。
前記生体信号取得用衣服において、前記電極と第1接着層の間にはクッション層が配置されていることが好ましい。前記生体信号取得用衣服において、前記電極と前記クッション層の間には、前記電極の周縁部を覆うように第2接着層が配置されていることが好ましい。
前記生体信号取得用衣服において、前記電極と前記生体信号伝送部は一体物であり、前記電極から延長された周辺部及び突出部が生体信号伝送部を構成しており、第1接着層は、前記生体信号伝送部を覆うように配置されていることが好ましい。
前記生体信号取得用衣服において、前記コネクタは、前記衣服本体生地の表面側に配置されている接続部と、前記接続部を衣服本体に固定する固定部を有し、前記接続部と前記固定部は、前記衣服本体生地と前記生体信号伝送部を挟むように配置されていてもよい。
前記衣服本体生地の裏面側において、前記生体信号伝送部及び前記コネクタの固定部は、絶縁性シートで覆われていてもよい。前記固定部と前記絶縁シートの間には、クッション層が配置されていることが好ましい。
前記クッション層は、編物、織物及び不織布からなる群から選ばれる一以上の繊維集合体で構成されていることが好ましく、ダブルラッセルで構成されていることがより好ましい。
本発明は、電極の周縁部を覆うように接着層を配置することにより、電極部の固定性を阻害せず、電極部の通気性を高めた生体信号取得用衣服を提供することができる。
図1は本発明の一実施形態に係る生体信号取得用衣服の模式的正面図であり、図1Aは表面側を示し、図1Bは裏面側を示す。 図2Aは同部分的分解斜視図であり、図2Bは同部分的分解側面図である。 図3は本発明の一実施形態に係る生体信号取得用衣服の模式的正面図であり、図3Aは表面側を示し、図3Bは裏面側を示す。 図4Aは同部分的分解斜視図であり、図4Bは同部分的分解側面図である。 図5Aは同部分的分解斜視図であり、図5Bは同部分的分解側面図である。 図6は本発明の一実施形態に係る生体信号取得用衣服の模式的正面図であり、図6Aは表面側を示し、図6Bは裏面側を示す。 図7Aは同部分的分解斜視図であり、図7Bは同部分的分解側面図である。 図8Aは同部分的分解斜視図であり、図8Bは同部分的分解側面図である。 図9は、生体信号取得用衣服における各構成のサイズを説明するための模式図である。 図10は、接着層のサイズを説明するための模式図である。 図11Aは比較例1の生体信号取得用衣服の模式的分解斜視図であり、図11Bは同分解側面図である。 図12Aは比較例2の生体信号取得用衣服の模式的分解斜視図であり、図12Bは同分解側面図である。 図13は、電極部の通気性を測定する際の測定箇所を示す模式的説明図である。
本発明の発明者らは、電極を備えた衣服において、電極部の固定性を阻害せず、電極部の通気性を高めるため、鋭意検討を重ねた。その結果、電極の周縁部を覆うように接着層を配置することにより、電極部の固定性を阻害せず、電極部の通気性を高められることを見出した。本明細書において、「裏面側又は裏側」とは生体に近い側をいい、「表面側又は表側」とは生体と遠い側をいう。
以下、図面に基づいて、本発明の実施形態をより詳細に説明する。しかし、本発明は、下記図面に示したものに限定されない。
図1は本発明の一実施形態に係る生体信号取得用衣服の模式的正面図であり、図1Aは表面側を示し、図1Bは裏面側を示す。図2Aは同部分的分解斜視図であり、図2Bは同部分的分解側面図である。該実施形態の生体信号取得用衣服1(シャツ)は、衣服本体2と、電極3と、生体信号伝送部4と、コネクタ5とを備えており、電極3と衣服本体生地201の間には、電極3の周縁部を覆うように第1接着層301が配置されている。
電極3は、衣服本体2を構成する衣服本体生地201の裏面側に配置され、生体(着用者の肌)と接触して生体からの生体信号を取得する。該実施形態において、電極3は2個であり、みぞおちの両側を覆う領域に左右対称的に配置されているが、電極は1個でもよく、3個以上でもよい。また、電極の配置場所も取得しようとする生体信号や対象とする生体組織等に応じて適宜決めることができる。生体信号としては、例えば、脈波、脈拍、呼吸、体動等による信号が挙げられる。測定部位としては、例えば、胸部、背部、腹部等が挙げられる。みぞおちの両側を覆う領域に左右対称的に配置する場合、心拍数等を検出することができる。電極の数に応じて、生体信号伝送部及びコネクタの数を適宜調整すればよい。
電極3の素材は、生体信号を取得することができるものであればよく、特に限定されない。例えば、導電性繊維で構成することができる。導電性繊維としては、例えば、繊維に導電性金属をめっきした導電性金属めっき繊維や繊維に導電性高分子を含浸したもの等を用いることができる。導電性金属としては、例えば、銀、アルミナ、金、銅等が挙げられ、導電性が高い観点から、銀が好ましい。繊維としては、特に限定されないが、耐久性に優れる観点から、ポリエステル繊維やナイロン繊維等を用いることができる。導電性繊維を不織布、編物及び織物等の繊維集合体にして電極として用いることができる。電極3を構成する繊維集合体は、特に限定されないが、例えば、目付が100~500g/m2であってもよい。電極3の大きさや形状は、生体信号が取得できればよく特に限定されない。例えば、電極3の縦及び横の長さがいずれも、1~10cmであってもよい。また、電極3は、特に限定されないが、例えば、厚みが0.01~5mmであってもよい。
生体信号伝送部4は、衣服本体生地201の裏面側に配置され、電極3と導通しており、電極3が取得した生体信号を伝送する。生体信号伝送部4は、電極3が取得した生体信号を伝送することができればよく、その素材は特に限定されない。例えば、電極3と同様に、導電性繊維で構成することができる。該実施形態において電極3と生体信号伝送部4は一体物70(一つの構造体)となっており、すなわち、電極3の一部を延長することで生体信号伝送部4を構成している。具体的には、電極3から延長された周辺部及び突出部が生体信号伝送部4を構成している。なお、電極3と生体信号伝送部4は、一体物でなく、別々の構造体であってもよい。電極3と生体信号伝送部4が別々の構造体の場合、導電性繊維糸で縫い込むことで電極3と生体信号伝送部4を接合させてもよく、接着剤で電極3と生体信号伝送部4を接着させてもよい。接着剤としては、特に限定されず、例えば、ホットメルト接着剤等を用いることができる。
該実施形態のように、電極3と生体信号伝送部4が一体物70(一つの構造体)である場合、第1接着層301は、生体信号伝送部4を覆うように配置されていることが好ましい。このように、電極3と生体信号伝送部4を一つの構造体とし、生体信号伝送部4を覆うように第1接着層を配置すると、電極部の固定性を維持しつつ、電極部の通気性を高める効果がより良好になる。
第1接着層301は、特に限定されないが、例えば、厚みが0.1~300μmであってもよい。第1接着層301に用いる接着剤は特に限定されず、例えば、ホットメルト接着剤等を用いることができる。
コネクタ5は、衣服本体生地の表面側に配置されている接続部51と、接続部51を衣服本体に固定する固定部52を有し、接続部51と固定部52は、衣服本体生地201と生体信号伝送部4を挟むように配置されていてもよい。コネクタ5としては、例えば、導電性金属のスナップボタン、マグネットホック等を用いることができる。
生体信号取得用衣服1の裏側において、生体信号伝送部4及びコネクタ5の固定部52は、絶縁性シート20で覆われていることが好ましい。該実施形態において、電極3と生体信号伝送部4は一体物70であり、電極3の周辺部及び突出部が生体信号伝送部4を構成しており、これらが絶縁性シート20で覆われていることが好ましい。これにより、検出対象の生体信号以外はノイズを低減することができる。絶縁性シート20は、電気絶縁性を有するものであればよく特に限定されない。例えば、ポリエチレンテレフタレートシート、ポリエチレンナフタレートシート、ポリウレタンシート等が挙げられる。
図3は本発明の一実施形態に係る生体信号取得用衣服の模式的正面図であり、図3Aは表面側を示し、図3Bは裏面側を示す。図4Aは同部分的分解斜視図であり、図4Bは同部分的分解側面図である。該実施形態の生体信号取得用衣服11(シャツ)は、衣服本体2と、電極3と、生体信号伝送部4と、コネクタ5とを備えており、電極3と衣服本体生地201の間には、電極3の周縁部を覆うように第1接着層301が配置され、電極3と第1接着層301の間にはクッション層10が配置されている。図3及び4では、図1及び図2と同様の構成のものについては同様の符号をつけており、重複する説明は省略する。
クッション層10が電極3と第1接着層301の間に配置されていることにより、すなわち電極の表面側にクッション層を配置すると、電極に柔軟性が付与され、生体が動いた場合でも、電極が生体の動きに追従しやすく、電極と生体(肌)の密着性が高くなる。
クッション層10は、クッション性を有すればよく、素材は特に限定されない。例えば、樹脂発泡体や繊維集合体等のクッション材を用いることができる。樹脂発泡体としては、例えば、ポリウレタンフォーム等を用いることができる。クッション層10は、着用感の観点から、繊維集合体で構成されていることが好ましい。前記繊維集合体は、特に限定されず、編物、織物及び不織布のいずれであってもよく、柔軟性に優れる観点から、編物であることが好ましく、ダブルラッセルであることがより好ましい。前記繊維集合体は、特に限定されないが、耐久性の観点から、例えば、ポリエステル繊維、ポリウレタン繊維で構成されていることが好ましい。
クッション層10は、特に限定されないが、例えば、電極に柔軟性を付与やすい観点から、厚みが0.1~10mmであることが好ましく、0.5~5mmであることがより好ましい。クッション層10は、特に限定されないが、例えば、電極に柔軟性を付与やすい観点から、目付が10~500g/m2であることが好ましく、50~400g/m2であることがより好ましい。
クッション層10の大きさは、電極3の大きさに併せて適宜調整することができる。クッション層10の縦長さ及び横長さは、特に限定されないが、例えば、それぞれ、電極3の縦長さ及び横長さの0.5~1.5倍の範囲であってもよい。
該実施形態の生体信号取得用衣服11において、図5A及び図5Bに示すように、電極3とクッション層10の間に、電極3の周縁部を覆うように第2接着層302を配置してもよい。電極部の固定性をより高めることができる。第2接着層302は、特に限定されないが、例えば、厚みが0.1~300μmであってもよい。第2接着層302に用いる接着剤は特に限定されず、例えば、ホットメルト接着剤等を用いることができる。図5では、図1~4と同様の構成のものについては同様の符号をつけており、重複する説明は省略する。
図6は本発明の一実施形態に係る生体信号取得用衣服の模式的正面図であり、図6Aは表面側を示し、図6Bは裏面側を示す。図7Aは同部分的分解斜視図であり、図7Bは同部分的分解側面図である。該実施形態の生体信号取得用衣服21(シャツ)は、衣服本体2と、電極3と、生体信号伝送部4と、コネクタ5とを備えている。電極3と衣服本体生地201の間には、電極3の周縁部を覆うように第1接着層301が配置されている。電極3と第1接着層301の間にはクッション層10が配置されている。コネクタ5の固定部52と絶縁シート20の間には、クッション層30が配置されている。図6及び7では、図1~5と同様の構成のものについては同様の符号をつけており、重複する説明は省略する。
生体信号取得用衣服21において、コネクタ5の固定部52と絶縁シート20の間にクッション層30を配置することにより、コネクタ5による異物感を軽減することができる。クッション層30は、クッション性を有すればよく、例えば、クッション層10に用いる素材として列挙されている素材を適宜に選択して構成することができる。また、クッション層30とコネクタ5の固定部52の間には接着層400を配置することで、クッション層30を固定してもよい。接着層400に用いる接着剤は特に限定されず、例えば、ホットメルト接着剤等を用いることができる。
該実施形態の生体信号取得用衣服21において、図8A及び図8Bに示すように、電極3とクッション層10の間に、電極3の周縁部を覆うように第2接着層302を配置してもよい。電極部の固定性をより高めることができる。図8では、図1~7と同様の構成のものについては同様の符号をつけており、重複する説明は省略する。
前記生体信号取得用衣服は、生体信号を受信する受信装置を有してもよい。生体信号受信装置は、電極が取得し、生体信号伝送部が伝送して来た生体信号を受信するとともに、該生体信号を電気信号に変換し、例えば、無線等によって送信する小型の携帯端末装置である。生体信号受信装置は、コネクタ5に着脱可能に接続することができる。
衣服本体2を構成する衣服本体生地201は、編物であってもよく、織物であってもよい。電極3を生体に密着させやすい観点から、衣服本体生地201は、伸縮性生地であることが好ましい。例えば、衣服本体生地201は、横方向及び/又は縦方向の伸び率が50%以上400%以下であることが好ましく、100%以上300%以下であることがより好ましい。本明細書において、伸び率は、JISL1096 8.16.1(B法)に基づいて、15N荷重下で測定したものである。このような伸縮性生地は、弾性繊維(糸)と非弾性繊維(糸)で構成することができる。弾性繊維しては、特に限定されないが、例えば、ポリウレタン弾性繊維、ポリエーテル・エステル弾性繊維、ポリアミド弾性繊維、ポリオレフィン弾性繊維等が挙げられ、伸長性に優れる観点からポリウレタン弾性繊維が好適である。非弾性繊維としては、特に限定されないが、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート等のポリエステル系合成繊維、ナイロン等のポリアミド系合成繊維等を使用することができる。
図1、図3及び図6では、生体信号取得用衣服が半袖シャツの場合を例示しているが、生体信号取得用衣服は、生体に接触するように身に着けるものであればよく、例えば、無袖シャツ、長袖シャツ、ガードル等が挙げられる。生体信号取得用衣服を着用することで、日常生活を行いながら、長期間連続的に心電図等を計測することができる。
生体信号取得用衣服は、衣服のずれ上がりを防止するために、裾部の一部又は全部において、周方向に沿って帯状の留め具を配置してもよい。留め具は、例えば、ストレッチニットテープやグリップテープ等の伸縮性素材で構成されてもよい。ストレッチニットテープとしては、シリコーンをプリントしたストレッチニットテープを用いても良い。グリップテープとしては、例えば、井上リボン工業株式会社の「High Grip Tape」(ポリエステル繊維80質量%、ポリウレタン繊維20質量%)等を用いることができる。グリップテープを用いると、衣服のずれ上がりを防止するとともに、着用感も良好になる。
以下、実施例を用いて本発明を具体的に説明する。なお、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
衣服本体生地201として、2way伸縮性生地(ポリエステル繊維82重量%、ポリウレタン弾性繊維18重量%、縦伸び率225%、横伸び率119%、目付155g/m2、ゲージ32G、丸編み)を用い、図6に示すような衣服本体2(JASPO:Mサイズ)を作製した。
ナイロン繊維に銀メッキを行った導電性繊維(ミツフジ社製:「AGposs」)を用いて織物を作製した。次に、図9(a)に示すように、L1が50mm、L2が15mm、L3が25mm、W1が70mm、W2が40mm、W3が110mmになるようにカットして、電極3と生体信号伝送部4の一体物70を得た。
ポリエステル繊維100質量%からなるダブルラッセル(目付200g/m2、厚み2mm)を、図9(b)に示すように、L4が30mm、W4が50mmとなるようにカットして、クッション層10を構成するクッション材として用いた。また、ポリエステル繊維100質量%からなるダブルラッセル(目付200g/m2、厚み2mm)を、図9(b)に示すように、L5が20mm、W5が40mmとなるようにカットして、クッション層30を構成するクッション材として用いた。
図6に示される生体信号取得用衣服21(半袖シャツ)を、下記のように作製した。図7A及び図7Bに示されているように、クッション層10を構成するクッション材の表面側(衣服本体生地側)に、第1接着層301(厚み100μm)を構成するポリウレタン系ホットメルト接着剤を図10(a)に示す形状を有し、L10が50mm、L11が15mm、L12が25mm、L13が10mm、L14が20mm、W10が70mm、W11が15mm、W12が40mmとなるように付与し、上記で得られた電極3と生体信号伝送部4の一体物70を、生体信号伝送部4が第1接着層301を構成するポリウレタン系ホットメルト接着剤と接するようにクッション層10を構成するクッション材の裏面側に配置し、熱を加えることで一体物70とクッション層10がポリウレタン系ホットメルト接着剤(第1接着層301)で接着するようにした。次に、第1接着層301が衣服本体生地201に接するように衣服本体生地201の裏面側に配置し、熱を加えることで、衣服本体生地201に接着させた。次に、スナップボタンを凸部が衣服本体生地201の表面側になるように、かつ止め部が生体信号伝送部4の裏面側になるように配置して止めることで、接続部51(凸部)と、固定部52(止め部)を有するコネクタ5を形成した。接続部51(凸部)間の距離Daは20mmであった。次に、コネクタ5の固定部52の裏面側に、接着層400(厚み100μm)を構成するポリウレタン系ホットメルト接着剤を配置し、その裏面側にクッション層30を構成するクッション材を配置し、熱を加えることで、クッション層30をコネクタ5の固定部52に接着させた。次に、生体信号伝送部4とクッション層30の裏面側に、生体信号伝送部4とクッション層30を覆うように、図9(c)に示すようなL6が60mm、L7が40mm、W6が240mm、W7が60mm、W8が100mmである絶縁性シート20(ポリ・テープ社製:「ポリ・フレックス」)を配置して熱プレスすることで、絶縁性シート20を、生体信号伝送部4、クッション層30及び衣服本体生地201に融着させた。図6において、Lcは200mmであった。電極3と生体信号伝送部4の一体物70において、電極3は絶縁性シート20で覆われておらず生体側に露出しており、生体信号伝送部4は絶縁性シート20で覆われていることから生体側に露出していない。
(実施例2)
図8A及び図8Bに示されているように、クッション層10を構成するクッション材の表面側(衣服本体生地側)に、第1接着層301を構成するホットメルト接着剤を付与するとともに、クッション層10を構成するクッション材の裏面(生体側)側に第2接着層302を構成するホットメルト接着剤を、図10(b)に示す形状を有し、L20が50mm、L21が20mm、W20が70mm、W21が15mmとなるように付与し、上記で得られた電極3と生体信号伝送部4の一体物70を、生体信号伝送部4が第1接着層302を構成するポリウレタン系ホットメルト接着剤及び第2接着層302を構成するポリウレタン系ホットメルト接着剤と接するように配置し、熱を加えることで一体物70とクッション層10がポリウレタン系ホットメルト接着剤で接着するようにした以外は、実施例1と同様にして生体信号取得用衣服を作製した。
(比較例1)
第1接着層301に代えて、図11A及び図11Bに示されているように、ポリウレタン系ホットメルト接着剤を図10(c)に示す形状を有し、L30が50mm、L31が15mm、L32が25mm、L33が10mm、W30が70mm、W31が40mmとなるように付与して接着層500(厚み100μm)を構成した以外は、実施例1と同様にして生体信号取得用衣服を作製した。
(比較例2)
第1接着層301に代えて、図12A及び図12Bに示されているように、ポリウレタン系ホットメルト接着剤を図10(c)に示す形状を有し、L30が50mm、L31が15mm、L32が25mm、L33が10mm、W30が70mm、W31が40mmとなるように付与して接着層500(厚み100μm)を構成し、第2接着層302に代えて、図12A及び図12Bに示されているように、ポリウレタン系ホットメルト接着剤を図10(c)に示す形状を有し、L30が50mm、L31が15mm、L32が25mm、L33が10mm、W30が70mm、W31が40mmとなるように付与して接着層500(厚み100μm)を構成した以外は、実施例2と同様にして生体信号取得用衣服を作製した。
実施例及び比較例の生体信号取得用衣服において、電極部の通気性、固定性及び洗濯耐久性を下記のように測定し、その結果を下記表1及び表2に示した。
(通気性)
JIS L 1096 A法に基づいて、電極部の通気性を測定した。測定面積は5cm2とし、図13に示すようにa、b、c、d、eの5箇所で測定を行い、それらの平均値を求めた。
(固定性)
デマッチャー試験機(インテック株式会社製「デマッチャー式繰返し疲労試験機」、モデルNO.IT-DRS)を用いた伸縮疲労試験にて、電極部の固定性を確認した。つかみ間隔23cm、試験片幅8cm(電極3と生体信号伝送部4の一体物において、図9(a)に示されているW1部分+左右1cm)、伸長率30%、繰り返し回数1000回(100回毎に確認)、試験速度200回往復/分で試験を実施した。伸縮処理後、電極の剥離の有無及び電極の割れの有無を目視で確認した。
(洗濯耐久性)
JIS L 0217 103法に準拠して100回洗濯した後、電極の剥離の有無及び電極の断線の有無を目視で確認した。
Figure 0007025193000001
Figure 0007025193000002
上記表1のデータから分かるように、実施例1及び2の生体信号取得用衣服において、電極部は通気性が良好であるとともに、固定性も良好であった。また、上記表2のデータから分かるように、実施例1及び2の生体信号取得用衣服は、洗濯耐久性が良好であった。
1、11、21 生体信号取得用衣服
2 衣服本体
3 電極
4 生体信号伝送部
5 コネクタ
6 生体信号受信装置
10、30 クッション層
20 絶縁性シート
51 コネクタの接続部
52 コネクタの固定部
70 電極と生体信号伝送部の一体物
201 衣服本体生地
301 第1接着層
302 第2接着層
400、500 接着層

Claims (7)

  1. 衣服本体を構成する衣服本体生地の裏面側に配置される1つ以上の電極と、
    生体と接触してなる前記電極が取得した生体信号を受信する受信装置が接続可能なコネクタと、
    前記電極と前記コネクタとを導通する生体信号伝送部とを備えた生体信号取得用衣服において、
    前記電極と前記衣服本体生地の間には、前記電極の周縁部のみを覆うように第1接着層が配置されており、
    前記電極と第1接着層の間にはクッション層が配置されており、
    前記電極と前記クッション層の間には、前記電極の周縁部のみを覆うように第2接着層が配置されており、
    前記クッション層は、編物で構成されていることを特徴とする生体信号取得用衣服。
  2. 前記電極と前記生体信号伝送部は一体物であり、前記電極から延長された周辺部及び突出部が生体信号伝送部を構成しており、第1接着層は、前記生体信号伝送部を覆うように配置されている請求項1に記載の生体信号取得用衣服。
  3. 前記コネクタは、前記衣服本体生地の表面側に配置されている接続部と、前記接続部を衣服本体に固定する固定部を有し、前記接続部と前記固定部は、前記衣服本体生地と前記生体信号伝送部を挟むように配置されている請求項1又は2に記載の生体信号取得用衣服。
  4. 前記衣服本体生地の裏面側において、前記生体信号伝送部及び前記コネクタの固定部は、絶縁性シートで覆われている請求項3に記載の生体信号取得用衣服。
  5. 前記固定部と前記絶縁シートの間にも、クッション層が配置されている請求項4に記載の生体信号取得用衣服。
  6. 前記電極と前記第1接着層の間に配置されているクッション層は、ダブルラッセルで構成されている請求項1~5のいずれか1項に記載の生体信号取得用衣服。
  7. 前記固定部と前記絶縁性シートの間に配置されているクッション層は、ダブルラッセルで構成されている請求項5に記載の生体信号取得用衣服。
JP2017237930A 2017-12-12 2017-12-12 生体信号取得用衣服 Active JP7025193B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017237930A JP7025193B2 (ja) 2017-12-12 2017-12-12 生体信号取得用衣服

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017237930A JP7025193B2 (ja) 2017-12-12 2017-12-12 生体信号取得用衣服

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019103612A JP2019103612A (ja) 2019-06-27
JP7025193B2 true JP7025193B2 (ja) 2022-02-24

Family

ID=67060872

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2017237930A Active JP7025193B2 (ja) 2017-12-12 2017-12-12 生体信号取得用衣服

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7025193B2 (ja)

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7360830B2 (ja) * 2019-07-05 2023-10-13 倉敷紡績株式会社 機能性衣服
JP2021029260A (ja) * 2019-08-13 2021-03-01 倉敷紡績株式会社 生体電極及び生体信号取得用衣服
WO2021044512A1 (ja) * 2019-09-03 2021-03-11 日本電信電話株式会社 生体用電極
JP7396867B2 (ja) 2019-11-14 2023-12-12 帝人フロンティア株式会社 衣料

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3178230U (ja) 2012-06-25 2012-09-06 金鼎聯合科技纖維股▲分▼有限公司 防水性能付き生体信号検知構造
WO2016093194A1 (ja) 2014-12-08 2016-06-16 日本電信電話株式会社 生体電極および衣類
US20170196514A1 (en) 2014-07-15 2017-07-13 Comftech S.R.L. Sensor for measurement of physiological electrical signals

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3178230U (ja) 2012-06-25 2012-09-06 金鼎聯合科技纖維股▲分▼有限公司 防水性能付き生体信号検知構造
US20170196514A1 (en) 2014-07-15 2017-07-13 Comftech S.R.L. Sensor for measurement of physiological electrical signals
WO2016093194A1 (ja) 2014-12-08 2016-06-16 日本電信電話株式会社 生体電極および衣類

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019103612A (ja) 2019-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6986667B2 (ja) 人体動作検出用装着具
JP7013604B2 (ja) 生体電極および衣類
JP7025193B2 (ja) 生体信号取得用衣服
JP7079199B2 (ja) 生体信号検出衣料
EP3169219B1 (en) Sensor for measurement of physiological electrical signals
EP1361819B1 (en) A sensor arrangeable on the skin
JP2019068901A (ja) 生体電極、及びこれを備える衣類
JP7069063B2 (ja) 衣類
JP6934380B2 (ja) 生体信号取得用衣服
CA3041462C (en) Wearable electrode
EP2676603B1 (en) Sensor-enabled fabric label for detecting and transmitting electric signals or vital parameters of a user
CN113677839A (zh) 服装
KR101464458B1 (ko) 생체신호 측정용 튜브형 직물센서
JP2021029259A (ja) 生体電極及び生体信号取得用衣服
JP7429553B2 (ja) 生体情報取得用衣服
JP2019129938A (ja) センサシート及びセンサ付き衣類
JP2021029260A (ja) 生体電極及び生体信号取得用衣服
JP2018016917A (ja) 姿勢検出衣料
JP2022150935A (ja) 生体信号取得用衣服

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20200717

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20210520

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20210521

A601 Written request for extension of time

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A601

Effective date: 20210714

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20210726

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20211111

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20211217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20220208

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20220210

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7025193

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150