JP2017158399A - スイッチング電源装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】過電流発生時に出力電圧低下で再始動が起こって過電流状態が継続するのを抑制することができるようにしたスイッチング電源装置を提供する。【解決手段】制御回路8により、MOSFET2を所定周期でオンオフ制御して、コイル4を通じてコンデンサ5に所定電圧Voutを生成する。電圧検出回路9は、出力電圧Voutが低電圧レベルにあるかどうかを検出する。電流検出回路10はコイル電流ILが過電流レベルにあるかどうかを検出する。制御回路8は、過電流時にはMOSFET2をオフする出力停止を実施し、低電圧時には出力再始動を実施する。両者が競合する状態では、出力停止を優先することで、過電流状態で出力電圧Voutが上昇することを抑制する。【選択図】図1

Description

本発明は、スイッチング電源装置に関する。
スイッチング電源装置として、スイッチング素子をオンオフ駆動制御することで電源電圧をコイルに通電して降圧させた所定の出力電圧を得るようにしたものがある。このものでは、スイッチング素子を保護するため、過電流を検出する回路を設けていて、過電流検出時にはスイッチング素子をオフさせるようにしている。また、出力電圧が所定以下に低下する場合には、これを検出するとスイッチング素子を駆動させて再始動させる構成を備えている。
しかしながら、過電流が検出されてスイッチング素子がオフされると、電流が供給されないことで出力電圧低下が生ずる。出力の地絡等で過電流が発生する場合に、出力電圧が低下して再始動が発生し、出力起動を行う制御となっていた。したがって、過電流が発生する状態にもかかわらず、スイッチング素子が駆動される制御状態となり、意図せず過電流状態が継続するという不具合があった。
特開2015−104305号公報 特開2013−78127号公報
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的は、過電流発生時に出力電圧低下で再始動が起こって過電流状態が継続するのを抑制することができるようにしたスイッチング電源装置を提供することにある。
請求項1に記載のスイッチング電源装置は、電源入力をスイッチング素子のオンオフ制御によりコイルを通じて降圧した出力電圧で出力する構成のスイッチング電源装置であって、前記コイルを流れる電流が所定の電流閾値を超える過電流状態か否かを検出する電流検出回路と、前記出力電圧が所定の電圧閾値を下回る低電圧状態か否か検出する電圧検出回路と、前記スイッチング素子を駆動して所定レベルの前記出力電圧を生成し、前記電流検出回路が前記過電流状態を検出すると前記スイッチング素子をオフさせて過電流保護動作を実施し、前記電圧検出回路が前記低電圧状態を検出すると再始動して前記スイッチング素子を駆動して前記出力電圧を生成する制御回路とを備え、前記制御回路は、前記過電流保護動作を実施する場合には、前記電圧検出回路により前記低電圧状態が検出されても前記過電流保護動作を優先実施させる。
上記構成を採用することにより、制御回路は、スイッチング素子をオンオフ制御することで出力電圧が所定レベルとなるように制御する。電流検出回路は、コイルを流れる電流が所定の電流閾値を超える過電流状態か否かを検出しており、電圧検出回路は、出力電圧が所定の電圧閾値を下回る低電圧状態か否か検出している。制御回路は、電流検出回路が過電流状態を検出するとスイッチング素子をオフさせて過電流保護動作を実施し、電圧検出回路が低電圧状態を検出すると再始動する。制御回路は、過電流保護動作を実施するときに、電圧検出回路により低電圧状態が検出されていても過電流保護動作を優先実施させるので、過電流状態で出力電圧が上昇していくことを抑制でき、保護動作を確実に行うことができる。
第1実施形態を示す電気的構成図 保護機能の処理内容 過電流検出および出力低電圧検出の処理内容 各部の信号波形を示すタイムチャート 第2実施形態を示す過電流検出の処理内容 各部の信号波形を示すタイムチャート 第3実施形態を示す過電流検出の処理内容 各部の信号波形を示すタイムチャート 第4実施形態を示す過電流検出の処理内容 各部の信号波形を示すタイムチャート
(第1実施形態)
以下、本発明を非同期型のスイッチング電源装置に適用した場合の第1実施形態について、図1〜図4を参照して説明する。
スイッチング電源装置1の全体構成を示す図1において、スイッチング素子であるMOSFET2は、直流電圧Vinを供給する直流電源VDから給電される。MOSFET2の出力は電流検出抵抗3およびコイル4を介してコンデンサ5に接続されている。コイル4にはMOSFET2のオフ時に電流を流すためのダイオード6が接続されている。コンデンサ5には、MOSFET2のオンオフ制御によりコイル4を通じて充電され、所定の出力電圧Voutとなるように制御されている。
制御部7は、上記構成のMOSFET2のスイッチング制御を行うための構成である。制御部7は、制御回路8、電圧検出回路9および電流検出回路10を備えている。制御回路8は、マイコン等から構成されるもので、MOSFET2のゲートにゲート駆動信号Vgを与えてオンオフ制御を行う。制御回路8は、コンデンサ5の端子電圧である出力電圧Voutを電圧検出回路9から入力してこれが所定レベルになるようにMOSFET2のオンオフ制御を行う。
電圧検出回路9は、出力端子OUTの出力電圧Voutを分圧するなどの回路構成により出力電圧Voutに相当する検出信号を制御回路8に入力する。電流検出回路10は、電流検出抵抗3に流れるコイル電流ILを検出して過電流レベルIth1に達しているときには過電流検出信号を制御回路8に出力する。制御回路8は、電流検出回路10からの電流検出信号のレベルが過電流レベルIth1に達すると、MOSFET2のオン動作制御をしている場合には直ちにゲート駆動信号Vgを停止してオフさせる。
また、制御回路8は、電圧検出回路9から入力される検出信号が出力電圧Voutが第1電圧閾値Vth1を下回ることを示すものであるときには、電圧低下状態を判定して出力電圧Voutを上昇させるように出力再始動を指示する設定状態となる。出力再始動では、制御回路8は、出力電圧Voutを回復させるために、MOSFET2に対してゲート電圧Vgを徐々に上昇させていくいわゆるソフトスタートによる出力再始動を実施することができる。
次に、上記構成の作用について、図2〜図4も参照して説明する。
制御回路8は、MOSFET2のオンオフ制御を、電圧検出回路9により検出される出力電圧Voutが所定レベルとなるように行っている。この場合、制御回路8は、所定周期でMOSFET2をオンさせ、出力端子OUTに接続される負荷の電力消費に伴い、出力電圧Voutを維持するようにオン期間を制御するPWM制御を行っている。
また、制御回路8は、上記制御の実施とともに、図2に示す保護機能処理を適宜のタイミングで実行している。これは、負荷で消費される電流(負荷電流Iout)が増大することで過電流が流れる場合などにおいて、MOSFET2やコイル4、コンデンサ5などの素子が過電流破壊に至るのを防止するための保護機能である。
制御回路8は、保護機能処理を開始すると、まずステップA1で過電流検出処理を実施する。この処理は図3(a)に示すように、制御回路8は、ステップB1で、電流検出回路10により電流検出を行い、続くステップB2で、電流の検出値が過電流レベルを判定するために設定された電流閾値である第1電流閾値Ith1を超えているか否かを判断する。検出値が過電流レベルであった場合には電流検出回路10から過電流検出信号Saが入力されるので、制御回路8は、ステップB2でYESと判断し、ステップB3で出力停止の指示をして前述のステップA1に戻る。また、過電流レベルに達していない場合には、制御回路8は、ステップB2でNOと判断して前述のステップA1に戻る。
制御回路8は、次に、ステップA2で出力電圧低下検出処理を実施する。この処理は図3(b)に示すように、制御回路8は、ステップC1で、電圧検出回路9により出力電圧の検出を行い、続くステップC2で、出力電圧Voutの検出値が低電圧レベルを判定するために設定された電圧閾値Vth1を下回っているか否かを判断する。出力電圧Voutの検出値が低電圧レベルであった場合には、電圧検出回路9から電圧低下の検出信号Sbが入力されるので、制御回路8は、ステップC2でYESと判断し、ステップC3で出力再始動の指示をしてステップA2に戻る。また、低電圧レベルに達していない場合には、制御回路8は、ステップC2でNOと判断して前述のステップA2に戻る。
制御回路8は、次に、ステップA3で過電流検出処理で過電流検出信号Saが入力されたか否かを判断し、YESの場合にはステップA4に進んで電流検出回路10における過電流判定レベルを第2電流閾値Ith2に設定する。また、制御回路8は、前述のように、過電流が検出されている場合には出力停止の指示をしている。なお、制御回路8は、ステップA3でNOの場合にはステップA5に進む。
制御回路8は、ステップA5で、前述のステップA2での処理で出力電圧Voutの低下があったか否かを判断する。制御回路8は、出力電圧Voutの低下があった場合には、ステップA5でYESと判断して次のステップA6に進む。また、制御回路8は、前述のように、出力電圧低下が検出されている場合には出力再始動の指示をしている。
そこで、制御回路8は、出力停止の指示を出力し、かつ出力再始動の指示をしている場合に対応し、ステップA6では、出力停止の指示を優先させる。また、出力停止の指示が出ていない場合には出力再始動の指示を有効化させる。この結果、制御回路8は、ステップA7に進むと、先の検出処理で指示した内容で出力状態を決定する。
すなわち、制御回路8は、出力再始動の指示をした場合でも、過電流が検出されている場合には、出力停止の指示を優先的に実施させるようにしている。これにより、過電流が発生している状態で強制的に出力再始動が実施されることで過電流の発生状態が継続しないようにすることができる。
なお、上述の制御中、ステップA3で過電流検出がなかった場合には、そのままステップA5に進むようにしているが、次の処理を加えることもできる。すなわち、電流検出回路10において過電流判定レベルを第2電流閾値Ith2に設定していた場合には、制御回路8は、この時点あるいは複数周期に渡って過電流検出がなかった場合などを条件とする適宜のタイミングで、過電流判定レベルを第1電流閾値Ith1に戻す設定をすることもできる。
次に、具体的な例について図4のタイムチャートを参照して説明する。制御回路8は、図4(e)に示すように、所定の周期のタイミングt1〜t4などで、MOSFET2にゲート駆動信号Vgを与えてオンさせる。制御回路8は、出力電圧Voutをモニタして所定レベルとなるようにMOSFET2のオフタイミングを設定している。これにより、コイル4に流れるコイル電流ILは、図4(b)に示すように、MOSFET2のオンタイミングで上昇し、オフタイミングで下降する。
負荷電流Ioutは、図4(a)に示すように、出力端子OUTに接続されている負荷の動作状況によって変化する。負荷電流Ioutが時刻t2あたりから増大していくと、これにともなって、図4(e)に示すように、MOSFET2のオン時間も長くなり、コイル電流ILが増加する傾向となる。
そして、コイル電流ILが増大することで、図4(b)に示すように、時刻t4aで過電流レベルの第1電流閾値Ith1を超えると、図4(d)に示すように、電流検出回路10から過電流検出信号Saが出力される。また、このとき電流検出回路10は、図4(b)に示すように、過電流レベルを判定するための電流閾値が変更される。
前述のステップA4で実施したように、制御回路8は、電流検出回路10における過電流判定のための電流閾値を第2電流閾値Ith2に切替設定する。第2電流閾値Ith2は、第1電流閾値Ith1よりも低い過電流レベルとして設定されている。したがって、電流検出回路10は、コイル電流ILが第2電流閾値Ith2を超えている状態が継続することになり、図4(d)に示すように、過電流検出信号Saを継続して出力する状態となる。
制御回路8は、過電流検出信号Saが入力された時点t4aで、図4(e)に示すように、時刻t4の時点からオンさせていたMOSFET2をオフさせる。このとき、出力電圧Voutは、図4(c)に示すように、低電圧を検出するための電圧閾値Vth1以上の状態である。また、前述のように過電流検出信号Saは継続して出力されているので、制御回路8は、図4(e)に示すように、MOSFET2をオンさせる次の時刻t5ではオフ状態を保持させる。
MOSFET2がオフ状態にあることから、コンデンサ4への充電がなくなるので、負荷電流Ioutの消費にともない、図4(b)、(c)に示すように、コイル電流ILおよび出力電圧Voutは低下していく。そして、例えば、時刻t5aで出力電圧Voutのレベルが電圧閾値Vth1を下回り、図4(f)に示すように、電圧検出回路9から出力再始動信号Sbが出力されると、制御回路8は、前述の保護動作処理におけるステップA1〜A5を経てステップA6を実施する。制御回路8は、過電流検出信号Saが出力されていることから、出力停止の指示を優先させるようになり、図4(e)に示すように時刻t6においてもMOSFET2をオフ状態に保持する。
この後、MOSFET2がオフ状態に保持されていることから、コイル電流ILがさらに低下して、図4(b)に示すように、時刻t6aで第2電流閾値Ith2を下回るまで低下する。これにより、コイル電流ILは過電流レベルから通常レベルに移行したことになるので、図4(d)に示すように、電流検出回路10は過電流検出信号Saをローレベルに反転させるようになる。
また、この時点t6aでは、出力電圧Voutがまだ低電圧レベルにあるので電圧検出回路9から出力再始動信号Sbが出力されている。このため、制御回路8は、前述の保護動作処理におけるステップA1〜A3を経て、ステップA5に移行したときに、YESと判定してステップA6を実行するが、出力停止の指示がないので、出力再始動の指示を実行する。制御回路8は、図4(e)に示すように、時刻t6aでMOSFET2をオンさせる。
上記した本実施形態では、過電流を検出している状態では、制御回路8により、MOSFET2の出力停止の指示を優先させ、出力電圧Voutが低電圧状態となった場合でも出力再始動を行わないように構成した。これにより、過電流でMOSFET2を停止している状態では、出力再始動が実施されないようにすることができ、過電流による保護動作を優先させることができる。
また、本実施形態では、制御回路8により、電流検出回路10が過電流を検出すると、第1電流閾値Ith1から第2電流閾値Ith2に変更設定するので、過電流保護の動作を確実に行わせることができる。
(第2実施形態)
図5および図6は第2実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、電流検出回路10における過電流検出後の電流閾値の設定条件を変更している。
図5は保護機能処理を示すもので、制御回路8は、保護機能処理を開始すると、前述同様にステップA1で過電流検出処理を実施し、続くステップA2で出力電圧低下検出処理を実施する。この実施形態では、この後、制御回路8は、ステップA3、A5を合わせた内容のステップA8を実施する。
このステップA8では、制御回路8は、ステップA1、A2での各検出処理の結果、過電流検出信号Saおよび低電圧検出信号Sbの双方が入力されているか否かを判断する。制御回路8は、YESの場合にはステップA4に進んで電流検出回路10における過電流判定レベルを第2電流閾値Ith2に設定する。
なお、ステップA8での判定処理では、制御回路8は、過電流が検出された状態が継続されていなくても、直前の周期において過電流が検出されている場合あるいは過去の所定回数の周期において過電流が検出されている場合などは、実質的に過電流が流れている状態としてYESの判定を行う。
次に、制御回路8は、ステップA6に進んで出力停止を優先する。制御回路8は、前述の処理において過電流および低電圧の両方を検出して出力停止および出力再始動の指示をしている。制御回路8は、このステップA6を実行することで、出力停止の指示を優先させるので、続くステップA7で、出力停止を決定しMOSFET2をオフさせる。これにより、過電流が発生している状態で強制的に出力再始動が実施されることで過電流の発生状態が継続しないようにすることができる。
なお、制御回路8は、ステップA8でNOの場合には、過電流および低電圧のいずれも検出されていないか、いずれか一方だけの検出状態であるから、ステップA4、A6を実行することなくステップA7に進む。制御回路8は、出力停止の指示あるいは、ステップA7で出力再始動の指示がある場合には、出ている指示を実施するように出力状態を決定する。
なお、上述の制御中、ステップA8で過電流検出および低電圧検出のいずれもない場合あるいはいずれか一方であった場合には、そのままステップA7に進むようにしているが、場合によって次の処理を加えることができる。すなわち、制御回路8は、電流検出回路10において過電流判定レベルを第2電流閾値Ith2に設定していた場合には、この時点あるいは複数周期に渡って過電流検出がなかった場合などを条件とする適宜のタイミングで、過電流判定レベルを第1電流閾値Ith1に戻す設定をすることもできる。
次に、具体的な例について図6のタイムチャートを参照して説明する。制御回路8は、前述同様にしてMOSFET2のオンオフ制御を行う。負荷電流Ioutが、図6(a)に示すように、時刻t2あたりから増大していくと、これにともなって、図6(e)に示すように、コイル電流ILが増加する傾向となる。
そして、コイル電流ILが増大して図6(b)に示すように、時刻t4aで過電流レベルの第1電流閾値Ith1を超えると、図6(d)に示すように、電流検出回路10から過電流検出信号Saが出力される。なお、この実施形態では、この時点では電流検出回路10は、電流閾値の変更はしない。
制御回路8は、過電流検出信号Saが入力された時点t4aで、図6(e)に示すように、時刻t4の時点からオンさせていたMOSFET2をオフさせる。また、1周期後の時刻t5になると、制御回路8は、図6(e)に示すように、過電流検出信号Saが入力されていないことから、MOSFET2をオンさせる。
しかし、時刻t5の時点で、コイル電流ILは十分に低下しておらず、図6(d)に示すように、短時間で上昇して時刻t5aで過電流が検出されるようになる。制御回路8は、これに対応してMOSFET2をオフさせる。この結果、コイル電流ILもすぐに低下して過電流検出状態を脱する。以下、この繰り返しで、時刻t6においても同様の動作が行われ、コイル電流ILのレベルは、図6(b)に示すように、上昇と下降を繰り返しながら徐々に低下していく。出力電圧Voutについても、図6(c)に示すように、同様にして徐々に低下していく。
この結果、時刻t7の直前の時刻t6bになると、図6(c)に示すように、出力電圧Voutのレベルが電圧閾値Vth1を下回り、図6(f)に示すように、電圧検出回路9から出力再始動信号Sbが出力される。制御回路8は、過電流検出が繰り返している状態で低電圧が検出されたので、前述の保護動作処理におけるステップA8でYESと判断してステップA4に進み、電流検出回路10における過電流判定のための電流閾値を第2電流閾値Ith2に切替設定する。
これにより、電流検出回路10は、コイル電流ILが第2電流閾値Ith2を超えている状態に変化し、図6(d)に示すように、時刻t6bで過電流検出信号Saが出力されるようになる。また、この状態で、制御回路8は、過電流検出信号Saが出力されたことから、出力停止の指示を優先させるようになり、図6(e)に示すように次の周期の時刻t7においてもMOSFET2をオフ状態に保持する。
したがって、このような第2実施形態によっても、第1実施形態と同様の作用効果を得ることができる。
(第3実施形態)
図7および図8は第3実施形態を示すもので、以下、第1実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、第1実施形態の図2におけるステップA4の処理に代えて、図7に示すように、ステップA9の処理を行うようにしている。
すなわち、制御回路8は、過電流を検出したときに、ステップA3からステップA9に進み、電圧検出回路9における電圧閾値を第1電圧閾値Vth1からこれよりも低い第2電圧閾値Vth2に設定する。これにより、電圧検出回路9による出力電圧Voutの低電圧検出の判定が低い第2電圧閾値Vth2に変更されることで、低電圧状態の検出が遅くなり、過電流検出状態による出力停止の設定が実質的に優先されることになる。
図8は具体的な動作を示すタイムチャートである。第1実施形態と同様にして、時刻t4で過電流が検出されると、図8(d)に示すように、電流検出回路10から過電流検出信号Saが出力される。また、このとき電圧検出回路9は、図8(c)に示すように、電圧低下を判定するための電圧閾値が変更される。具体的には、制御回路8は、電圧検出回路9における低電圧判定のための電圧閾値を第2電圧閾値Vth2に切替設定する。第2電圧閾値Vth2は、第1電圧閾値Vth1よりも低い電圧レベルとして設定されている。したがって、電圧検出回路9は、出力電圧Voutの低下による低電圧検出のタイミングが遅くなるように切り替わることになる。
制御回路8は、過電流検出信号Saが入力された時点t4aで、図8(e)に示すように、時刻t4の時点からオンさせていたMOSFET2をオフさせる。MOSFET2がオフ状態にあることから、コンデンサ4への充電がなくなるので、負荷電流Ioutの消費にともない、図8(b)、(c)に示すように、コイル電流ILおよび出力電圧Voutは低下していく。この結果、過電流状態は短時間で脱するようになり、制御回路8は、次の周期の時刻t5では再びMOSFET2をオンさせる。
このように、MOSFET2は、短時間のオンの後オフ状態に切り替わるので、出力電圧Voutが徐々に低下し、時刻t6bにおいて第2電圧閾値Vth2を下回るようになる。この結果、電圧検出回路9から低電圧の検出がなされ出力再始動信号Sbが出力される。制御回路8は、この時点で過電流の検出がない場合には、MOSFET2をオンさせて出力再始動を実施し時刻t7を超えてオン状態を保持する。
しかし、これによって時刻過電流が生ずると、制御回路8は、過電流検出信号Saが入力されると、こちらを優先してMOSFET2をオフさせるようになる。
したがって、このような第3実施形態によっても、過電流が発生した場合には、出力再始動を実施している場合でも、出力停止を優先させるようになるので、第1実施形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
(第4実施形態)
図9および図10は第4実施形態を示すもので、以下、第2実施形態と異なる部分について説明する。この実施形態では、第2実施形態の図5におけるステップA4の処理に代えて、図9に示すように、第3実施形態と同じ処理内容のステップA9の処理を行うようにしている。
すなわち、制御回路8は、過電流および低電圧を検出したときに、ステップA8からステップA9に進み、電圧検出回路9における電圧閾値を第1電圧閾値Vth1からこれよりも低い第2電圧閾値Vth2に設定する。これにより、電圧検出回路9による出力電圧Voutの低電圧検出の判定が低い第2電圧閾値Vth2に変更されることで、低電圧状態の検出が遅くなり、過電流検出状態による出力停止の設定が実質的に優先されることになる。
図10は具体的な動作を示すタイムチャートである。制御回路8は、前述同様にしてMOSFET2のオンオフ制御を行う。コイル電流ILが増大して図10(b)に示すように、時刻t4aで過電流レベルの第1電流閾値Ith1を超えると、図6(d)に示すように、電流検出回路10から過電流検出信号Saが出力される。なお、この実施形態では、この時点では電圧検出回路9は、電圧閾値の変更はしない。
以下、同様に制御を実施し、制御回路8は、過電流が検出されている状態で時刻t6bで低電圧が検出されると、電圧検出回路9は、図8(c)に示すように、電圧低下を判定するための電圧閾値が第2電圧閾値Vth2に切替設定される。したがって、電圧検出回路9は、出力電圧Voutの低下による低電圧検出のタイミングが遅くなるように切り替わることになる。
したがって、このような第4実施形態によっても、過電流が発生した場合には、出力再始動を実施している場合でも、出力停止を優先させるようになるので、第2実施形態とほぼ同様の作用効果を得ることができる。
(他の実施形態)
なお、本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能であり、例えば、以下のように変形または拡張することができる。
上述した各実施形態では、スイッチング素子とダイオードを組み合わせた非同期方式のスイッチング電源装置に適用した場合を示しているが、これに限らず同期方式のスイッチング電源装置にも適用することができる。例えば、図1の構成において、ダイオード6に代えてMOSFETなどのスイッチング素子を用いた構成とし、制御回路により2つのMOSFETを駆動制御する構成を採用することができる。
スイッチング素子は、MOSFET2以外に、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)あるいはバイポーラトランジスタなどを用いることができる。
電流検出方法として、電流検出抵抗3を用いた場合で説明したが、これに限らず、例えばMOSFETのドレイン−ソース間に発生する電圧とオン抵抗から電流値を算出する構成を採用することもできる。
また、電流検出の部位として、電流検出抵抗3をMOSFET2と直流電源VDの端子との間に接続する構成や、ダイオード6とグランドとの間に接続する構成、あるいはその両方に接続する構成が採用できる。
保護動作処理の内容をフローチャートによりソフトウェア動作として説明したが、同様の処理を実行するハードウェアにより構成することもできる。
図面中、1はスイッチング電源装置、2はMOSFET(スイッチング素子)、3は電流検出抵抗、4はコイル、5はコンデンサ、6はダイオード、8は制御回路、9は電圧検出回路、10は電流検出回路である。

Claims (5)

  1. 電源入力をスイッチング素子(2)のオンオフ制御によりコイル(4)を通じて降圧した出力電圧で出力する構成のスイッチング電源装置であって、
    前記コイルを流れる電流が所定の電流閾値を超える過電流状態か否かを検出する電流検出回路(10)と、
    前記出力電圧が所定の電圧閾値を下回る低電圧状態か否か検出する電圧検出回路(9)と、
    前記スイッチング素子を駆動して所定レベルの前記出力電圧を生成し、前記電流検出回路が前記過電流状態を検出すると前記スイッチング素子をオフさせて過電流保護動作を実施し、前記電圧検出回路が前記低電圧状態を検出すると再始動して前記スイッチング素子を駆動して前記出力電圧を生成する制御回路(8)とを備え、
    前記制御回路は、前記過電流保護動作を実施する場合には、前記電圧検出回路により前記低電圧状態が検出されても前記過電流保護動作を優先実施させるスイッチング電源装置。
  2. 請求項1に記載のスイッチング電源装置において、
    前記電流検出回路(10)は、前記過電流の検出を第1電流閾値で実施し、前記過電流を検出した後は前記第1電流閾値よりも小さい第2電流閾値に切り替える構成のスイッチング電源装置。
  3. 請求項1に記載のスイッチング電源装置において、
    前記電流検出回路(10)は、前記過電流の検出を第1電流閾値で実施し、前記過電流を検出した状態で前記前記電圧検出回路により前記低電圧状態が検出されると、前記第1電流閾値よりも小さい第2電流閾値に切り替える構成のスイッチング電源装置。
  4. 請求項1に記載のスイッチング電源装置において、
    前記電圧検出回路(9)は、前記低電圧状態の検出を第1電圧閾値で実施し、前記電流検出回路が前記過電流を検出すると、前記第1電圧閾値よりも低い第2電圧閾値に切り替える構成のスイッチング電源装置。
  5. 請求項1に記載のスイッチング電源装置において、
    前記電圧検出回路(9)は、前記低電圧状態の検出を第1電圧閾値で実施し、前記電流検出回路が前記過電流を検出した状態で前記前記電圧検出回路により前記低電圧状態が検出されると、前記第1電圧閾値よりも低い第2電圧閾値に切り替える構成のスイッチング電源装置。
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