JP2017156477A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】記録材を鉛直方向上側へ搬送しながら加熱する場合に、トナーが含有する離型剤に起因する微粒子を効率的に回収できる画像形成装置を提供する。【解決手段】ワックスを含有するトナーを用いる画像形成部と、画像をシートPに転写するための転写部12aと、転写部から搬送されたシートを縦パスのニップ部101bで加熱するベルトユニット101及び加圧ローラ102と、ダストDを回収するためのフィルタ51と、フィルタにエアを案内するファンと、を有するプリンタにおいて、ニップ部の入り口近傍の温度を検知する温度センサ260を有し、検知温度が低い場合にニップ部の入り口近傍を加熱するヒータ200を備える。【選択図】図4

Description

本発明は、記録材上にトナーの画像を形成する画像形成装置に関する。この画像形成装置は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、及びこれらの機能を複数備えた複合機等として用いられる。
電子写真式の画像形成装置は、離型剤を含有するトナーを用いて用紙(記録材)に画像を形成する。また、画像形成装置はトナーの画像を担持した記録材を加熱・加圧して記録材に画像を定着させる定着装置を備えている。
特許文献1に記載の定着装置では、定着ローラ(加熱回転体)と加圧ローラの間にニップを形成し、このニップに記録材を通過させることで記録材にトナー像を定着させている。
また、特許文献1の画像形成装置は、離型剤を含有するトナーが加熱されて生じる超微粒子を回収するための構成を備えている。詳細に述べると、この画像形成装置は定着ローラと対向する位置にダクトの開口が設けられており、この開口は定着ローラの長手方向に沿って延びている。このダクトはファンを有する排気路に接続されており、定着ローラ近傍のエアを排気路に案内する。排気路には静電フィルタ等のフィルタが設けられており、エアに含まれる微粒子を除去する。
特開2013−190651号公報
この微粒子について、ニップよりも記録材搬送方向の上流側において発生し易いことがわかっている。また、低温環境下で発生する微粒子の粒径は高温環境下で発生する微粒子の粒径と比べて小さいことがわかっている。加えて、フィルタは主に大径の微粒子を回収するという性質をもつ。したがって、画像形成装置は、ニップよりも上流側の空間を高温にすることで微粒子を大粒径にし、これをフィルタで効率的に回収することが望ましい。
しかしながら、特許文献1の画像形勢装置は、ニップにおいてシートを鉛直方向上側へと搬送している。つまり、この画像形成装置には、シートの搬送方向上流側が定着装置の鉛直方向下側に位置している。このような構成では、定着装置で発生する熱が対流により鉛直方向上側へと流れていくため、シートの搬送方向上流側の空間が暖まり難い。そのため、シートの搬送方向上流側の空間が暖まり難い画像形成装置では、シートの搬送方向上流側の空間を積極的に加熱して微粒子を効率良く回収することが望ましい。
本発明の目的は、記録材を鉛直方向上側へ搬送しながら加熱する場合に、トナーが含有する離型剤に起因する微粒子を効率的に回収できる画像形成装置を提供することである。
画像形成装置を提供することである。
本発明は、離型剤を含有するトナーを用いて画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部で形成された画像を記録材に転写する転写部と、前記転写部から搬送された記録材をニップ部にて挟持搬送することで加熱して記録材に画像を定着させる一対の回転体であって記録材の搬送方向における前記ニップ部の入口が前記ニップ部の出口よりも鉛直方向の下側にある一対の回転体と、離型剤に起因する微粒子を回収するためのフィルタと、前記入口の近傍のエアを前記フィルタに案内する案内手段と、を有する画像形成装置において、前記入口の近傍に設けられ気温を検知する検知部と、前記検知部の検知温度が所定の温度未満である場合、前記検知部に基づいて前記入口の近傍を暖気する暖気手段と、を有することを特徴とするものである。
本発明によれば、記録材を鉛直方向上側へ搬送しながら加熱する場合に、トナーが含有する離型剤に起因する微粒子を効率的に回収できる画像形成装置を提供できる。
画像形成装置の構成を示す図である。 (a)はベルトユニットの断面を示す図である。(b)はベルトユニットの加圧構成を示す図である。 (a)は定着処理の進行に伴い拡大する定着ベルト上のワックス付着領域の様子を示す図である。(b)はワックスの付着領域とダストDの発生領域の関係を示す図である。 定着装置近傍においてダストを回収する様子を示す図である。 (a)はフィルタユニットを分解して斜視した図である。(b)フィルタユニットを斜視した図である。 温度とダストの個数濃度の関係を示す図である。 (a)は第2の位置にあるヒータの様子を示す図である。(b)は第1の位置にあるヒータの様子を示す図である。 制御に関する構成のブロック図である。 ヒータ制御のフローチャートである。 実施例2における定着装置の周辺構成を示す図である。 実施例2の制御に関する構成のブロック図である。 実施例2のファン制御のフローチャートである。 (a)は実施例3においてダストDを回収する様子を示す図である。(b)は実施例3においてシート入口を暖気する様子を示す図である。 実施例3のファン制御のフローチャートである。
以下、本発明に関して実施例を用いて詳細に説明する。なお、特段の断りがない限り、本発明の思想の範囲内において、実施例に記載された各種構成を他の公知の構成に置き換えてもよい。
<実施例1>
(1)画像形成装置の全体構成
本実施例の特徴部分を説明する前に、画像形成装置の全体構成について説明する。図4は画像形成装置の構成を示す図である。プリンタ1は、電子写真プロセスを用いる画像形成部で画像を形成し、この画像を転写部にてシートに転写し、画像が転写されたシートを定着部で加熱することでシートPに画像を定着させる装置である。本実施例の説明で用いるプリンタ1は、電子写真プロセスを用いた4色フルカラーのマルチファンクションプリンタ(カラー画像形成装置)である。なお、プリンタ1は、モノクロのマルチファンクションプリンタやシングルファンクションプリンタであってもよい。以下、図を用いて詳細に説明する。図1は、画像形成装置の構成を示す図である。図8は、画像形成装置の制御構成に関するブロック図である。
プリンタ1は、図8に示すように装置内の各構成を制御する制御回路Aを備えている。制御回路Aは、CPU等の演算部やROM等の記憶部を備えた電気回路である。制御回路Aは、ROM等に記憶されたプログラムをCPUが読みだすことで各種制御を行う制御部として機能する。制御回路Aは、パーソナルコンピュータ等の外部情報端末やイメージリーダ2等の入力装置B、及び操作パネル(不図示)等の各種構成と電気的に接続されており、信号情報のやり取りが可能である。制御回路Aは、入力装置Bから入力された画像信号に基づき装置内の各種構成を統括的に制御してシートP上に画像を形成させる。
シートPは、その表面に画像が形成される記録材(用紙)である。シートPの例としては普通紙・厚紙・OHPシート・コート紙・ラベル紙等が挙げられる。
図1に示すように、プリンタ1はトナー画像を形成する画像形成部5として第1から第4の4つの画像形成ステーション5Y、5M、5C、5K(以下、ステーションと記す)を備えている。ステーション5Y、5M、5C、5Kは、図1に示すように左側から右側にかけて並べて設けられている。
各ステーション5Y、5M、5C、5Kは、用いるトナーの色が異なる以外はほぼ同様に構成されている。そのため、ステーション5Y、5M、5C、5Kの詳細構成について説明する場合はステーション5Kを例に説明する。ステーション5Kは、画像が形成される像担持体としての回転ドラム型の電子写真感光体(以下、ドラムと記す)6を有する。また、ステーション5Kは、このドラム6に作用するプロセス手段としてのクリーニング部材41、現像ユニット9、帯電ローラ(不図示)を有している。
第1のステーション5Yは現像ユニット9のトナー収容室内にイエロー(Y)色の現像剤(以下、トナーと記す)を収容している。第2のステーション5Mは現像ユニット9のトナー収容室内にマゼンタ(M)色のトナーを収容している。第3のステーション5Cは現像ユニット9のトナー収容室内にシアン(C)色のトナーを収容している。第4のステーション5Kは現像ユニット9のトナー収容室内にブラック(K)色のトナーを収容している。
画像形成部5の下側にはドラム6に対する画像情報露光手段としてのレーザースキャナユニット8が配置されている。また画像形成部5の上側には、中間転写ベルトユニット10(以下転写ユニットと呼ぶ)が設けられている。
転写ユニット10は、中間転写ベルト(以下、ベルトと記す)10cとそれを駆動する駆動ローラ10a有する。また、ベルト10cの内側には第1から第4の4つの一次転写ローラ11が平行に配設されている。各一次転写ローラ11は各ステーションのドラム6に対向して配置されている。
画像形成部の各ドラム6は上面部分が各一次転写ローラ11の位置においてベルト10cの下面に接している。この接触部分を一次転写部と呼ぶ。
駆動ローラ10aはベルト10cを回転駆動するローラであり、ベルト10cのうち駆動ローラ10aによりバックアップされた部分の外側には二次転写ローラ12が配設されている。ベルト10cは転写手段である二次転写ローラ12と接触しており、この接触部分を二次転写部12aと呼ぶ。ベルト10cのうちテンションローラ10bによってバックアップされた部分の外側には転写ベルトクリーニング装置10dが配設されている。レーザースキャナユニット8の下部には、シートPを収納するカセット3が配設されている。
図1に示すように、プリンタ1には、カセット3からピックアップされたシートPを上方へ搬送するシート搬送路(縦パス)Qが配設されている。このシート搬送路Qは、下側から上側に順に、給送ローラ4aとリタードローラ4bとのローラ対、レジストローラ対4c、二次転写ローラ12、定着装置103、排出ローラ対14が配設されている。またイメージリーダ2の下方は排出トレイ16が配置されている。
(1−1)画像形成装置の画像形成シーケンス
プリンタ1が画像形成動作を行う場合、制御回路Aは次のような制御を行う。制御回路Aは、画像形成タイミングに合わせて第1から第4のステーション5Y、5M、5C、5Kのドラム6を図中時計方向に所定の速度で回転駆動させる。制御回路Aは、ドラム6の回転速度に応じた速度且つドラム6の回転方向に対して順回転する方向にベルト10cが回転するように駆動ローラ10aの駆動を制御する。また、制御回路Aはレーザースキャナユニット8や帯電ローラ(不図示)を作動させる。
上述した制御が行われることで、プリンタ1は次にようにしてフルカラー画像を形成する。
まず、帯電ローラ(不図示)はドラム6の表面を所定の極性・電位に均一に帯電させる。次に、レーザースキャナユニット8は、Y・M・C・Kの各色の画像情報信号に応じて変調されたレーザービームを用いてドラム6の表面を走査露光する。こうして、各ドラム6の表面には、対応色応じた静電潜像が形成される。形成された静電潜像は現像ユニット9によりトナー像として現像される。上記のように形成されたYMCK各色のトナー像は、一次転写部において、ベルト10c上に順に重ねて一次転写されることで合成される。こうして、ベルト10c上にはY色+M色+C色+K色の4色のトナー像が合成されたフルカラーの未定着トナー像が形成される。そしてこの未定着トナー像はベルト10cの回転により転写部12aに搬送される。ベルト10cにトナー像を一次転写した後のドラム6の表面はクリーニング部材41によりクリーニングされる。
一方、カセット3内のシートPは、給送ローラ4aとリタードローラ4bによって1枚分給送されてレジストローラ対4cへ搬送される。レジストローラ対4cベルト10c上のトナー像と同期を取ってシートPを二次転写部へと搬送する。二次転写ローラ12は、トナーの正規の帯電極性とは逆極性の二次転写バイアスが印加されている。そのため、シートPが二次転写部に挟持搬送されると、ベルト10c上の4色トナー像はシートP上に一括して二次転写される。
二次転写部から搬送されたシートPがベルト10cから分離されて定着装置103へ搬送されると、トナー像はシートP上に熱定着される。定着装置103から搬送されたシートPは、ガイド部材15と排出ローラ対14を経て排出トレイ16に排出される。シートPに対するトナー像が二次転写された後にベルト10cの表面に残留した残トナーは、転写ベルトクリーニング装置10dによりベルト表面から除去される。
(2)定着装置
次に定着装置103と、定着装置103の近傍で発生するダストDについて説明する。
(2−1)定着装置103
図2(a)は定着ユニットの断面を示す図である。図2(b)は定着ベルトユニットの加圧構成を示す図である。本実施例における定着装置103は、ヒータ101aによって加熱された小径の定着ベルト105(以後ベルトと呼ぶ)を用いてトナー画像をシートPに定着させる低熱容量な定着装置である。定着装置103は、回転体としてのベルト105を備えた定着ベルトユニット101(定着ユニットと呼ぶ)と、回転体としての加圧ローラ102と、加熱部としての面状のヒータ101aと、筐体100とを備えている。図2の(a)に示すように筐体100にはシート入口400とシート出口500が設けられており、定着ユニット101と加圧ローラ102の間のニップ部101bにシートPが通過させることができる。本実施例では、シート入口400がシート出口500よりも重力方向下方に配置されているため、シートPが重力方向下方から上方に向けて搬送される。この構成を縦パス構成と称する。
シート入口400には、薄板状の回転円板からなるコロ100aが、ベルト105の回転軸方向に複数並べて設けられている。コロ100aは、搬送パスから外れたシートPを案内することで筐体100にトナーが付着することを抑制している。
シート出口500よりもシートの搬送方向下流側には、ニップ部101bを通過してシートの搬送をガイドするガイド部材15が設けられている。以後の説明において、シートPの搬送方向下流側を下流側と呼び、シートPの搬送方向上流側を上流側と呼ぶ。
(2−2)定着ユニット101の構成
定着ユニット101は、後述する加圧ローラ102に当接して加圧ローラ102との間にニップ部101bを形成し、ニップ部101bにおいてトナー画像をシートPに定着させる定着ユニットである。定着ユニット101は、図2(a)に示すように、複数の部材で構成された組み立て体である。定着ユニット101は、面状のヒータ101aと、ヒータ101aを保持するヒータホルダ104と、ヒータホルダ104を支持する加圧ステー104aと、エンドレス状のベルト105と、ベルト105の幅方向一端側と他端側を保持するフランジ106L・106Rと、を有する。
ヒータ101aは、ベルト105の内面に当接してベルト105を加熱する加熱部材である。本実施例ではヒータ101aとして、通電によって発熱するセラミックヒータを用いている。セラミックヒータは、細長で薄板状のセラミック基板と、この基板面に具備された抵抗層と、を備えており、抵抗層に通電することで全体が速やかに発熱する低熱容量のヒータである。
ヒータホルダ104は、ヒータ101aを保持する保持部材である。本実施例のホルダ104は、横断面が半円弧状をしており、ベルト105の周方向の形状を規制している。ホルダ104の材料には耐熱性の樹脂を用いることが望ましい。
加圧ステー104aは、ヒータ101a及びホルダ104を長手方向で均一にベルト105に押し当てる部材である。加圧ステー104aは高い加圧力がかかっても撓みにくい材質であることが望ましい。本実施例では加圧ステー104aの材質としてステンレス鋼であるSUS304を用いた。加圧ステー104a上にはサーミスタTHが設けられている。サーミスタTHはベルト105の温度に応じた信号を制御回路Aに出力する。
ベルト105は、シートPに接触してシートPに熱を付与する回転体である。ベルト105は、円筒状(エンドレス状)のベルトであり、全体的に可撓性を有している。ベルト105は、ヒータ101a、ヒータホルダ104、加圧ステー104aを外側から覆うように設けられている。
フランジ106L・106Rはベルト105の長手方向端部を回転可能に保持する一対の部材である。フランジ106L・106Rは、図2(b)に示すように、それぞれ、フランジ部106aとバックアップ部106bと被押圧部106cとを有する。フランジ部106aはベルト105の端面を受け止めてベルト105のスラスト方向への移動を規制する部分であり、ベルト105の径よりもより大きな外形をしている。バックアップ部106bは、定着ベルト内面を保持してベルト105の円筒形状を保つ部分である。被押圧部106cはフランジ部106aの外面側に設けられており、後述する加圧バネ108Lと108R(図2参照)による押圧力を受ける。
(2−2−1)定着ベルトの構成
ベルト105は、内側から外側に順に、エンドレス(円筒状)の基層105aと、プライマ層105bと、弾性層105cと、離型層105dを備えている。
基層105aはベルト105の強度を確保するための層である。基層105aはSUS(ステンレス)等の金属製のベース層でありと、熱ストレスと機械的ストレスに耐えられるように、30μm程度の厚みを有している。
プライマ層105bは、基層105aと弾性層105cを接着するための層である。プライマ層は基層105aの上に、プライマを5μm程度の厚みで塗布することによって形成されている。
弾性層105cは、ニップ部101bにてトナー画像を圧接する際に変形して離型層105dをトナー画像に密着させる役目を果たす。弾性層105cとしては耐熱ゴムを用いることができる。
離型層105dは、トナーや紙粉がベルト105に付着することを防止する機能を有する層である。離型層105dとしては離型性と耐熱性に優れたPFA樹脂等のフッ素樹脂を用いることができる。本実施例の離型層105dの厚さは伝熱性を考慮して20μmである。
(2−3)加圧ローラの構成と加圧方法
加圧ローラ102は、ベルト105の外周面に当接してベルト105との間にニップを形成するニップ形成部材である。本実施例の加圧ローラ102は、複数の層によって構成されたローラ部材である。詳細に述べると、加圧ローラ102は、金属(アルミや鉄)の芯金102aと、シリコンゴム等で形成された弾性層102b、弾性層102bを被覆する離型層102cを有している。離型層102cはPFA等のフッ素系樹脂を材料するチューブであり弾性層102b上に接着されている。
図2(b)に示すように、芯金102aの一端側は軸受113を介して側板107Lに回転可能に支持されている。芯金102aの他端側は軸受113を介して側板107Rに回転可能に支持されている。このとき、加圧ローラ102のうち、弾性層102bと離型層102cを有する部分は、側板107Lと側板107Rの間に位置する。
芯金102aの他端側はギアGに接続されており、ギアGが駆動モータ(不図示)から駆動を受けると加圧ローラ102は回転駆動する。
定着ユニット101は、加圧ローラ102対して近接離間する方向にスライド移動できるように側板107Lと側板107Rに支持されている。詳細には、フランジ106Lと106Rが側板107Lと側板107Rのガイド溝に嵌め合わさるように設けられている。そして、バネ支持部109Rと109Lに支持された加圧バネ108Lと108Rにより、フランジ106Lと106Rの被押圧部106cは、加圧ローラ102に向かう方向に所定の押圧力Tで押圧されている。
押圧力Tにより、フランジ106L・106R、加圧ステー104a、ヒータホルダ104の全体が加圧ローラ102の方向に付勢される。ここで、定着ユニット101はヒータ101aを有する側が加圧ローラ102を向いている。そのため、ヒータ101aは、ベルト105を加圧ローラ102に向けて押圧する。このような構成により、ベルト105及び加圧ローラ102が変形し、ベルト105と加圧ローラ102との間にニップ部101bが形成される。
このように、定着ユニット101と加圧ローラ102が密着した状態で加圧ローラ102が回転すると、ニップ部101bにおけるベルト105と加圧ローラ102との摩擦力により、ベルト105に回転トルクが作用する。ベルト105は、加圧ローラ102に対して従動回転(R105)する。このときのベルト105の回転速度は、加圧ローラ102の回転速度にほぼ対応している。つまり本実施例では、加圧ローラ102は、ベルト105を回転駆動する駆動ローラとしての機能を担っている。なおこのとき、ベルト105の内周面とヒータ101aが摺動するため、ベルト105の内面にグリスを塗布して摺動抵抗を低減することが望ましい。
(2−4)定着処理
上述した構成を用いて定着装置103は画像形成処理中に定着処理を行う。定着処理を行う際、制御回路Aは駆動モータ(不図示)を制御して、加圧ローラ102を回転方向R102(図4)に所定の速度で回転駆動させ、ベルト105を従動回転させる。
また、制御回路Aは電源回路(不図示)を介してヒータ101aに通電を開始する。この通電により発熱したヒータ101aは、摺動するベルト105に対して熱を付与する。こうして熱を付与されたベルト105は次第に高温になっていく。このベルト105の温度が目標温度TPとなるように、制御回路AはサーミスタTHの出力する信号に基づいてヒータ101aへの供給電力を制御する。本実施例の目標温度TPは約170℃である。
ベルト105が目標温度TPまで加熱されると、制御回路Aは各構成を制御してトナー画像Sを担持したシートPを定着装置103へと搬送させる。定着装置103に搬送されたシートPはニップ部101bによって挟持搬送される。
シートPはニップ部101bにおいて挟持搬送される過程で、ヒータ101aの熱がベルト105を介して付与される。未定着トナー画像Sはヒータ101aの熱によって溶融され、ニップ部101bにかかっている圧力によってシートPに定着される。ニップ部101bを通過したシートPは、ガイド部材15によって排出ローラ対14に案内され排出ローラ対14によって排出トレイ16上に排出される。本実施例では上述した工程を定着処理と呼ぶ。
(3)ダストDの発生
次に、トナーSに含有された離型剤(以下、ワックスと称する)に起因する超微粒子(以下、ダストDと称する)の発生と、ダストDの性質について説明する。
(3−1)トナーSに含有されるワックス
上述したように定着装置103は、シートPに高温のベルト105を接触させることでシートにトナー画像を定着させている。このような構成を用いて定着処理を行う場合、定着処理時に一部のトナーSがベルトに転移(付着)してしまうことがある。これをオフセット現象と呼ぶ。オフセット現象は画像不良の原因となるためこれを解決することが望ましい。
そこで本実施例では、トナー画像の形成に用いるトナーSにワックス(離型剤)を内包させている。このトナーSは、加熱されると内部のワックスが溶解して染み出す構成となっている。そのため、このトナーSによって形成された画像に定着処理を施すと、溶解したワックスによってベルト105の表面が覆われる。表面がワックスによって覆われたベルト105は、ワックスの離型作用により、トナーSが付着し難くなる。
なお、本実施例では純粋なワックスの他に、ワックスの分子構造を含んだ化合物をワックスと呼んでいる。例えば、トナーの樹脂分子と炭化水素鎖等のワックス分子構造が反応した化合物もワックスと称する。また、離型剤としては、ワックスの他にシリコンオイル等の離型作用を有する物質を用いてもよい。
ワックスは、ベルト105が目標温度Tpに維持されている場合、ニップ部101bにおいて瞬時に溶解してトナーSから染み出すことが望ましい。 本実施例では、目標温度Tpが170℃であるのに対して、融点Tmが75℃であるパラフィンワックスを用いた。
なお、ワックスが溶融する際、一部のワックスは気化(揮発)してしまう。これは、ワックスが含有する分子成分の大きさにバラつきがあるためであると考えられる。つまり、ワックスには、鎖が短く沸点の低い低分子成分と、鎖が長く沸点の高い高分子成分が含まれており、沸点の低い低分子成分が先に気化すると考えられる。
気化(ガス化)したワックス成分が空気中で冷やされると、数nm〜数百nm程度の微粒子(ダストD)が発生する。但し、発生する微粒子の多くは数nm〜数十nmの粒径であると推察される。
このダストDは粘着性を有するワックス成分であり、プリンタ1の内部構成の各所に付着しやすい。例えば、定着装置103の熱に起因する上昇気流によってダストDがガイド部材15や排出ローラ対14の周辺まで運ばれた場合、ガイド部材15や排出ローラ対14にワックスが付着・体積し、固着してしまう虞がある。ガイド部材15や排出ローラ対14がワックスで汚れていると、シートPにワックスが付着して画像不良の発生原因となる。
(3−2)定着処理に伴いワックスから発生する粒子(ダスト)
本発明者等の検討によれば、上述したダストDの多くは定着装置103のシートのシート入口(図4)の近傍に存在することが分かった。また、ダストDは、周囲の気温が高い状況では大粒径化して粒数がすくなることが分かった。以下、詳細に説明する。
(3−2−1)ダストDの発生箇所
次に、ダストDの発生箇所について、図3に基づいて説明する。図3(a)は定着処理の進行に伴い拡大する定着ベルト上のワックス付着領域の様子を示す図である。図3(b)は、ワックスの付着領域とダストDの発生領域の関係を示す図である。 本発明者等が検証したところ、定着装置103から発生するダストDは、ニップ部101bの下流側よりもニップ部101bの上流側において発生量が多いことが分かった。以下そのメカニズムについて説明する。
ニップ部101bを通過した直後のベルト105の表面(離型層105d)はシートPによって熱を奪われているため、その温度は100℃程度まで低下している。一方で、ベルト105の内面・裏面(基層105a)の温度はヒータ101aとの接触によって高温に保たれている。そのためベルト105がニップ部101bを通過した後、高温に保たれた基層105aの熱が、プライマ層105bと弾性層105cを経由して離型層105dに伝わっていく。その為、ベルト105の表面(離型層105d)の温度は、R105方向(図3)に回転する過程で、ニップ部101bを通過した後に上昇してゆき、ニップ部101bの入口側付近で最高温度に達する。一方、シートP上のトナーSから染み出したワックスは、定着処理が行われるときにベルト105とトナー像の界面に介在する。その後、ワックスの一部はベルト105に付着する。図3(a)に示すようにシートPの先端側の一部がニップ部101bを通過した段階では、トナーSからベルト105に移行したワックスは領域135aに存在している。この領域ではベルト105の温度が低くワックスが揮発し難いためダストDはほとんど発生しない。シートPがニップ部101bを進行すると、ワックスはベルト105の略全周(135b)に存在した状態となる。このうち、領域135cではベルトが高温になっているため、ワックスが揮発し易い。ワックスの気化温度は例えば150℃である。そして、領域135cから揮発したワックスが凝縮するとダストDが発生する。そのため、領域135cの近傍、すなわちニップ部101bの入口付近(上流側)には多くのダストDが存在する。なお、高温のダストDを含むエアは高温状態(例えば90℃以上)になる。
なお、図6に示すように、ダストDを多くエアは高温であるほどダストDの個数が少ない傾向にある。そのため、ダストDを含むエアは高温に維持されていることが望ましい。
(4)ダストDの回収方法
上述したように、ダストDはシート入口400の近傍において発生しやすい。そのため、画像形成装置は、シート入口400の近傍においてダストDを除去することが望ましい。
以上で述べたダストDの性質を踏まえて、ダストDの回収方法を説明する。
図4はダストDを回収する様子を示す図である。図5(a)はフィルタユニットを分解して斜視した図である。図5(b)はフィルタユニットが動作する様子を示す図である。
(4−1)フィルタユニットの構成
フィルタユニット50は、図4に示すように、フィルタユニット50は、シートPの搬送方向において定着ユニット101と、転写ユニット10の間に位置している。あるいは、シートPの搬送方向において定着装置103のニップ部101bと、転写手段の転写部12aの間に位置している。
フィルタユニット50は、図4に示すようにダストDを含むエアを吸入することで、ダストDの回収を行う。フィルタユニット50は、ダストDを回収するためのフィルタ51と、エアを吸引するためのファン61と、シート入口400近傍のエアがフィルタ51通過するようにエアを案内するダクト52と、を有している。
ファン61はシート入口400近傍のエアを機外に吸引するための吸気部である。あるいは、ファン61はダクト52内のエアを機外に向けて送風する排気部(送風部)である。ファン61は、定着ユニット101の長手方向において、シートPの通過領域よりも外側の領域に設けられている。また、ファンは、定着ユニット101の長手方向において、ニップ部101bよりも外側の領域に設けられている。ファン61は吸気口61aと排気口61bを備えており、吸気口61aから排気口61bに向けてエアフローを発生させる。吸気口61aは、ダクト52の排気口52eに接続されダクト52内のエアを吸引するための開口である。排気口61bは、プリンタ1の外側に向けて設けられ、吸気口52aから吸引したエアを機外に向けて排出するための開口である。なお、排気口61bの面積は、吸気口52aの面積よりも小さい。そのため、構成を小型にすることが出来ている。本実施例ではファン61としてブロワファンを用いている。ブロワファンは高静圧を特徴としており、フィルタ51のような通気抵抗体があっても一定の風量(吸気量)を確保することができる。
ダクト52は、シート入口400近傍のエアを機外に向けて案内するための案内部である。ダクト52は、シート入口400近傍の吸気口52aと、シート入口400近傍から離れた排気口52eを備えている。
吸気口52aはニップ部101bと二次転写ローラ12の間に位置する開口であり、ニップ部側を向くように設けられている。このような構成により、吸気口52aはエアフローF3によって運ばれてくるダストDを図4のように受け止めることができる。
排気口52eは、吸気口52aよりもその長手方向の外側において、ダクト52の複数の側面のうち吸気口52aとは反対側の側面に設けられている。上述したように排気口52eは吸気口61aに接続されている。
図5(a)に示すように、ダクト52は吸気口52aを覆うようにフィルタ51を取り付け可能である。詳細には、ダクト52は吸気口52aの縁部52cと、湾曲部52dを備えるリブ52bと、を備えている。縁部52cとリブ52bによって支持されるように、フィルタ51をダクト52に固定すると、図5(b)に示すように吸気口52aはフィルタ51によって覆われる。本実施例のフィルタ51は、耐熱性接着剤によって縁部52c及びリブ52bに隙間なく接着されている。そのため、吸気口52aを通過するエアがフィルタ51を必ず通過する。
なお、フィルタ51の配置位置は吸気口52aには限られない。図4において、吸気口52aよりも矢印F4方向に所定長さ(例えば3mm)だけ奥まった位置にフィルタ51を設けてもよい。このとき、フィルタ51の長手方向長さは最小サイズのシートPの幅以上である。また、吸気口52aの長手方向長さはフィルタ51の長手方向長さ以上である。ダクト52のうち、上述した条件を満たす部位を吸気口52aの近傍と呼ぶ。すなわち、フィルタ51は吸気口52aの近傍に設けられる。
(4−1−1)フィルタの通気抵抗
フィルタ51は、吸気口52aを通過するエアからダストDを濾過(回収、除去)するための濾過部材である。ワックスに起因するダストDを回収する場合、フィルタ51は、静電不織布フィルタであることが望ましい。静電不織布フィルタとは静電気を保持した繊維を不織布状に形成したもので、ダストDを高効率で濾過することができる。
静電不織布フィルタは、繊維が高密度であるほど濾過性能が高いが、半面、圧力損失が大きくなりやすい。この関係は静電不織布の厚さを厚くした場合も同様である。また繊維の帯電強度(静電気の強さ)を高くすれば、圧力損失を一定にしたまま濾過性能を向上させることができる。静電不織布の厚さと繊維密度、及び繊維の帯電強度は、フィルタに求められる濾過性能に応じて適宜設定することが望ましい。 本実施例のフィルタ51に用いられる静電不織布は、通過風速が10cm/sのときにおける通気抵抗が約40Pa、回収率が95%程度になるように、繊維密度と厚さ、帯電強度が設定されている。なお、排気エア中のトナーを濾過しようとした場合、静電不織布は通過風速が10cm/sにおいて通気抵抗が10Pa以下で用いられる。したがって、本実施例のフィルタ51は通気抵抗が比較的大きな静電不織布を用いていると言える。
フィルタ51に使用する静電不織布は、通過風速が10cm/sにおける通気抵抗が、30Pa以上で且つ150Pa以下であることが望ましい。静電不織布の通気抵抗が150Paよりも大きいと、プリンタ1に搭載可能な排気用ファンではダストDの回収に求められる風速を得ることが困難である。なお、ダストDの回収に求められる風速は、5cm/s以上で且つ70cm/s以下である。静電不織布の通気抵抗が30Pa未満であると、フィルタ51を通過するエアの風速について長手方向でムラが生じ易い。
本実施例のフィルタユニット50、ダクト52内の通気抵抗よりも格段に大きい通気抵抗を持つフィルタ51を用いているため、エアの吸気ムラが生じていない。換言すると、吸気口52aに通気抵抗体であるフィルタ51を配置することで、フィルタ51の背面領域の全域を一定の負圧に保つことができる。すなわち図3の(b)に示すポイント53aと53bと53cの負圧は、略同じ値になっている。ポイント53aと53bと53cの負圧が同レベルであれば、フィルタ51に吸引されるエアF4の風速は、フィルタ51の全面にわたって均一である。風速が均一化された結果、フィルタユニット50は、ベルト105から発生するダストDを効率良く(最小限の風量で)回収することができる。
フィルタ51を通過するエアの風速が速ければ速いほどフィルタ51を通過する単位時間あたりのエアの量を多くなる。しかしながら、フィルタ51を通過するエアの風速が速ければ速いほど、シート入口400の近傍のエアの温度を低下させやすい。シート入口400の近傍のエアが温度低下すると、小径のダストDが発生しやすい。そのため、ダストDの回収効率を高める場合、フィルタ51を通過するエアの風速は適度な速さであることが望ましい。具体的にはフィルタ51を通過する際のエアの風速は5cm/s以上で且つ70cm/s以下であることが望ましい。本実施例の構成ではフィルタ51におけるダストDの回収率は風速5cm/sにおいてほぼ100%、風速70cm/sにおいて約70%である。そのため、この範囲の風速であれば高い効率でダストDを回収することができる。なお、ファン61は、フィルタ51を通過するエアの風速を5cm/sから70cm/sの範囲で調節することができる。フィルタ51を通過するエアの風速及びフィルタ51の通気抵抗は、マルチノズルファン風量測定装置 F−401(ツクバリカセイキ)により測定した。
(4−1−2)フィルタの寸法
フィルタ51は、図2(a)に示すように、シート搬送方向と直交する方向(ニップ部101bの長手に沿った方向)を長手とする細長い形状をしている。このような形状により、ニップ部101bの近傍で生じるダストDを長手方向の広い範囲で確実に捕集することができる。
図2(b)のシートP上に斜線で示した領域は、所定の幅サイズのシートPを使用した場合の画像形成が可能な領域Wp−maxを示している。なお、実際には図2(b)で見えているシートPの裏面側に画像が形成される。図2(b)に示すように、領域Wp−maxはシートPの幅サイズ以下の領域である。この領域においてシートP上にトナー画像が形成され、この領域において、ベルト105にワックスが付着し、この領域においてダストDが発生する。
ところで、本実施例の定着装置103は、ベルト105の幅方向の中央を基準にシートPを搬送する。そのため、装置に導入可能な最小サイズのシートPにおける領域Wp−maxではシートPの幅サイズによらずダストDが発生し易い。そのため、ダストDを効率良く回収するためには、少なくともこの領域においてダストDを確実に回収するとよい。したがって、フィルタ51の寸法Wfは、最小サイズのシートPの幅Wp−min以上である。また、ダストDは、装置に導入可能な最大サイズのシートPにおける領域Wp−maxにおいて発生し得る。そのため、ダストDを確実に回収するためには、この領域の全域でダストDを回収することがより望ましい。したがって、フィルタ51の寸法Wfは、最大サイズのシートPの幅Wp−max以上であることが望ましい。
なお本実施例において、使用可能なシートの最大サイズはA3サイズであり、使用可能なシートの最小サイズはハガキサイズである。シートPの搬送方向における幅は、A3サイズが297mm、ハガキサイズが100mmである。
フィルタ幅Wf(吸気口52a)、最小シート幅Wp−min、最大シート幅Wp−maxm及びニップ部101bの位置関係は図2(b)に示す通りである。すなわち、フィルタ幅Wf(吸気口52a)、最小シート幅Wp−min、最大シート幅Wp−maxm及びニップ部101bはニップ部101bの長手方向においてオーバーラップしている。
また、フィルタ51の短手方向の長さは、シート入口400の短手方向の長さよりも長い。本実施例では、フィルタ51の短手方向長さは15mmである。そのため、シート入口400近傍で発生したダストDを効率的に回収することができる。
(4−1−3)フィルタの配置
フィルタ51は、図4に示すように、ベルト105の近傍に配置されている。また、フィルタ51は定着装置103に侵入するシートPと対向する位置関係にある。すなわち、フィルタ51の一方の面はダクト52の内側を向いており、フィルタ51の他方のシートPの搬送領域側を向いている。ダストDの回収効率を考えた場合、フィルタ51はニップ部101bにできるだけ近いことが望ましい。しかしながら、フィルタ51とベルト105を近づけ過ぎると、ベルト105からの輻射によりフィルタ51が熱的に劣化し、濾過性能が低下してしまう虞がある。そのため、フィルタ51は、ニップ部101bに対して適度な距離に配置されていることが望ましい。具体的には、フィルタ51とベルト105の最寄りの間隔(最短距離)は5mm以上であることが望ましい。一方で、ダストDを確実に回収するために、フィルタ51は、ニップ部101bを基準として100mm以内に配置されていることが望ましい。したがって、フィルタ51とベルト105(ローラ102)の最寄りの間隔は5mm以上で且つ100mm以下である。
(4−1−4)ファンの制御
ファン61はダストDが発生する場合に動作する。ダストDが発生する場合とは、画像形成処理が行われる場合である。特に、連続した画像形成動作の初期においてダストDは発生しやすい。さらには、冷え切った状態のプリンタ1に電源を投入して画像形成処理をする際にダストDが発生しやすい。なお、制御回路Aは、プリント開始からどれだけ時間が経過したかに基づいて定着装置103の周辺の温度状態を推測し、ファン61の風量を制御してもよい。例えば、画像形成処理を、第1の期間と、第2の期間と、第3の期間に分け、それぞれの期間においてファン61の風量を異ならせればよい。
(4−2)シート入口加熱構成
上述したように、本実施例の定着装置103はシートを鉛直方向上側へと搬送する縦パス構成である。そのためシート入口400のエアが暖まり難い。そこで、本実施例ではシート入口400にこれを加熱するための構成を設けた。具体的には、シート入口400にヒータ200を設けている。特に、プリンタ1の電源が投入直後であり、内部が冷え切っている状態のプリンタ1において画像形成処理を開始すると、ダストDが発生しやすい。以下詳細に説明する。
図7(a)は、待機時のヒータの様子を示す図である。図7(b)は、プリント時のヒータの様子を示す図である。図8は制御に関する構成のブロック図である。図9はヒータ制御のフローチャートである。
ヒータ200は、シート入口400の近傍の空気を加熱するための発熱体である。図8に示すように、ヒータ200は制御回路Aに電気的に接続されており、制御回路Aからの通電によって発熱することができる。本実施例のヒータ200は通電によって例えば200℃まで発熱する。ヒータ200としては、例えばセラミックヒータが挙げられる。また、ヒータ200は、移動機構250により移動可能に支持されている。
移動機構250は、制御回路Aに電気的に接続されたモータ(不図示)によって駆動するメカ機構である。つまり、移動機構250は図8に示すように制御回路Aによって制御される。本実施例では、移動機構250としてソレノイド駆動部品が用いられている。移動機構250は、ヒータ200を第1の位置と第2位置とに移動させることができる。
移動機構250は、プリントの実行時にヒータ200を第1の位置に配置する。第1の位置とはシート搬送領域240から外れた位置で且つ領域221とオーバーラップする位置である。シート搬送領域240とはシートPが通過し得る領域のことであり、シートPの搬送面に直交する方向において、領域221とはベルト105の下端位置とローラ102の下端位置の間の領域である。シートPの搬送面に直交する方向とは、シートの搬送方向に直交して且つニップ101bの長手方向に直交する方向である。
換言すると、領域221はシートの搬送面に直交する方向においてベルト105とローラ102の回転中心間にある領域である。なお、第1の位置にあるヒータ200は、プリント中のシートPに接触することがない。また、ヒータ200の発熱時に上昇気流230の一部がニップ101b側に向かうためシート入口400の近傍を暖めることができる。
第2の位置とはシート搬送領域240から外れた位置で且つ領域221とオーバーラップする位置である。シート搬送領域240とはシートPが通過し得る領域のことであり、シートの搬送面に直交する方向において、領域221とはベルト105の下端位置とローラ102の下端位置の間の領域である。第1の位置にあるヒータ200は、プリント中のシートPに接触することがない。移動機構250は、プリントの待機時にヒータ200を第2の位置に配置する。第2の位置とはシート搬送領域240から外れた位置で且つ領域221とオーバーラップする位置である。シート搬送領域240とオーバーラップする位置である。第1の位置は第2の位置よりもニップ101bに近い。そのため、第2の位置においてヒータ200が発熱すると上昇気流230が生じてニップ部101b近傍を積極的に暖めることができる。なお、プリント待機時はシートPが搬送されてこないためヒータ200とシートPが接触することはない。
温度センサ260はシート入口400に設けられた検知部材である。温度センサ260はシート入口400の近傍の温度Tを検知する。温度センサ260は制御回路Aに電気的に接続されており、検知温度に応じた信号を制御回路Aに出力する。温度センサ260から検知温度を取得した制御回路Aは、温度に基づいてヒータ200への通電のON/OFFを切り替える。
具体的に述べると、制御回路Aは次のよう処理ステップを進めることで、シート入口400を暖めるための一連の制御を行う。
(S101)プリンタ1の電源がONになると、起動した制御回路Aは(S102)へとステップをすすめる。
(S102)制御回路Aはファン制御を行う条件を満たしているかどうかを判定する。なお、制御回路Aが制御を開始する条件は適宜設定してよい。プリンタ1は、電源された投入された直後や、プリント命令が入力された直後、プリントの実行中において制御回路Aはヒータ200の制御を開始出来る。本実施例では、次のプリント命令を受信している場合にヒータ制御の設定がON状態となり条件を満たす。条件を満たしている場合(YES)、制御回路Aはステップを(S103)へとすすめ、条件を満たしていない場合(NO)、制御回路Aはステップを(S109)へとすすめる。
(S103)制御回路Aはプリント動作が実行中か否かを判定する。条件を満たしている場合(YES)、制御回路Aはステップを(S105)へとすすめ、条件を満たしていない場合(NO)、制御回路Aはステップを(S104)へとすすめる。
(S104)制御回路Aは移動機構250を制御して、ヒータ200を第1位置に配置する。処理が完了すると、制御回路Aはステップを(S106)へとすすめる。
(S105)制御回路Aは移動機構250を制御して、ヒータ200を第2位置に配置する。処理が完了すると、制御回路Aはステップを(S106)へとすすめる。
(S106)制御回路Aは、温度センサ260の検知温度Tが所定の温度Tc(例えば60℃)以上であるか否かを判定する。
条件を満たしている場合(YES)、制御回路Aはステップを(S107)へとすすめ、条件を満たしていない場合(NO)、制御回路Aはステップを(S108)へとすすめる。
(S107)制御回路Aはヒータ200への通電をONに設定する。設定が完了すると、制御回路Aはステップを(S102)へとすすめる。
(S108)制御回路Aはヒータ200への通電をOFFに設定する。設定が完了すると、制御回路Aはステップを(S102)へとすすめる。
(S109)制御回路Aはヒータ200の制御を行わない。そのため、ヒータ200は常にOFF状態となる。そして、そのままの状態でプリントが実行され、プリントが終了し、電源をOFFにされる。
このように、本実施例では、ヒータ制御の設定がOFFになるまで上述したフローが繰り返し行われる。すなわち、プリントジョブが無くなるまでヒータ制御が繰り返し行われる。
上述したフローチャートに基づき制御を行うことで、制御回路Aは、例えば、検知温度Tが所定の温度未満(例えば60℃未満)であればヒータ200への通電をONにする。また、制御回路Aは、検知温度Tが所定の温度以上(例えば60℃以上)であればヒータ200への通電をOFFにする。ここで所定の温度をTcと呼ぶ。また、本実施例ではプリント動作中でない場合(待機中)はヒータ200を第1の位置に配置してプリント動作中はヒータ200を第2の位置に配置している。そのため本実施例の構成では、プリンタ1に電源が投入されてかた、画像形成処理の最初の記録材がニップ部101bを通過するまでの間において、第1の位置にあるヒータ200によってシート入口を積極的に暖めることができる。
上述したように本実施例では、シート入口400の近傍を暖めることができる。そのため、ダストDの発生が抑制することができる。また、ダストDを大粒径化することが出来るためフィルタ51による回収効率を高めることができる。
なお、本実施例では、シート入口400が冷えているかどうかを判定するために温度センサ260を設けているが、シート入口400の温度を推測可能であれば温度センサ260を設けなくてもよい。例えば、プリント開始前に取得したサーミスタThの検知温度とその後のプリントの実行時間に基づいてシート入口400の温度を推定してもよい。例えば、プリント開始前にサーミスタThの検知温度が高ければヒータ200への通電をOFFにし、プリント開始前にサーミスタThの検知温度が低ければヒータ200への通電をONにしてもよい。またプリントの開始初期にヒータへの通電をONにし、シート入口400の温度が高い状態で安定したと判断した場合、その後はヒータ200への通電をOFFにしてもよい。
<実施例2>
次に、実施例2について説明する。実施例1ではヒータ200を用いてシート入口400を加熱している。一方、実施例2では定着ユニット101によって加熱されたシート出口500のエアをシート入口400に案内することでシート入口400を加熱している。図8は、実施例2における定着装置の周辺の構成を示す図である。なお、実施例2のプリンタ1は、上述した点に関する構成が異なることを除いて実施例1のプリンタ1と同様である。したがって、同様の構成に関しては同様の符号を付して詳細な説明を省略する。図10は、実施例2における定着装置の周辺構成を示す図である。図11は、実施例2の制御に関する構成のブロック図である。図12は、実施例2のファン制御のフローチャートである。
図10に示すように、本実施例の定着装置103の周りには、ダクト220が配設されている。ダクト220の内部にはファン203が配置されている。
ダクト220は、シート出口500の近傍のエアをシート入口400へ案内するための案内部材である。ダクト220は、定着装置103の鉛直方向の上側に開口201を有している。開口201は定着装置103の直上のシート出口500に向かって開口しており、シート出口500の空気を効率よく吸引できる。ダクト220は、定着装置103の鉛直方向の下側に開口202は有している。開口202はシート入口400に向かって設けられており、開口202から排出されたエアはシート入口400へと向かう。加圧ローラ102の回転軸方向に沿った方向において、開口201、202の長さは定着ベルト105の長さと略同じである。
ファン203は、開口201から開口202へと向かう気流を発生させる送風部である。ファン203は、図11に示すように制御回路Aに電気的に接続されており、制御回路Aによって駆動のON/OFFが制御される。
ダクト220のうち開口201の近傍には温度センサ204が設けられている。温度センサ204はシート出口500の近傍の空気温度Taを検知できる。ダクト220のうち開口202の近傍には温度センサ205が設けられている。温度センサ205は、シート入口400の近傍の空気温度Tbを検知できる。
温度センサ204と温度センサ205は、図11に示すように制御回路Aに電気的に接続されおり、検知温度に応じた信号を制御回路Aに出力する。温度センサ204、205から検知温度を取得した制御回路Aは、検知温度に基づいてファン203への通電のON/OFFを切り替える。
具体的に述べると、制御回路Aは、図12に示すフローチャートに基づいて処理ステップを進めることで、一連の制御を行う。
(S201)プリンタ1の電源がONになると、起動した制御回路Aは(S202)へとステップをすすめる。
(S202)制御回路Aはファン制御を行う条件を満たしているかどうかを判定する。なお、制御回路Aが制御を開始する条件は適宜設定してよい。プリンタ1は、電源された投入された直後や、プリント命令が入力された直後、プリントの実行中において制御回路Aはファン203を制御することができる。本実施例では、次のプリント命令を受信している場合にファンの制御設定がONとなり条件を満たす。条件を満たしている場合(YES)、制御回路Aはステップを(S203)へとすすめ、条件を満たしていない場合(NO)、制御回路Aはステップを(S205)へとすすめる。
(S203)制御回路Aはシート入口400の温度Tbに比べてシート出口500の温度Taが高いか否かを判定する。条件を満たしている場合(YES)、制御回路Aはステップを(S204)へとすすめ、条件を満たしていない場合(NO)、制御回路Aはステップを(S205)へとすすめる。
(S204)制御回路Aは、ファン203が開口201から開口202に向けて送風を行うように、ファン203の駆動の制御設定を行う。設定が完了すると、制御回路Aはステップを(S202)へとすすめる。
(S205)制御回路Aは、ファン203が駆動を行わないように、ファン203の駆動の制御設定を行う。設定が完了すると、制御回路Aはステップを(S202)へとすすめる。
(S206)制御回路Aはファン203の制御を行わない。そのため、ヒータ200は常にOFF状態となる。そして、そのままの状態でプリントが実行され、プリントが終了し、電源をOFFにされる。
このように、本実施例では、ファン制御の設定がOFFになるまで上述したフローが繰り返し行われる。すなわち、プリントジョブが無くなるまでファン制御が繰り返し行われる。
上述した処理フローからわかるように、制御回路Aは、温度Taが温度Tbより大きければファン203への通電をONにする。また、制御回路Aは、温度Taが温度Tbと同じか小さければファン203への通電をOFFにする。
このような構成により、シート出口500が加熱されている場合にこの熱をシート入口400に送ることができる。なお、シート出口500が冷えている場合にはシート入口400に向けて送風を行わないため送風により誤ってシート入口400を冷してしまう虞が無い。なお、ダクト220からシート入口400への送風が、フィルタユニット50の吸気を妨げる場合がある。これを解決したい場合、フィルタユニット50による吸気中はファン203の制御をOFFにするとよい。例えば、プリント開始直後はファン61をONにし、且つ、ファン203をOFFにするとよい。
上述したように本実施例では、シート入口400の近傍のエアを暖めることができる。そのため、そのため低温環境下で発生しやすい小径のダストDの発生を抑制することができる。また、本実施例によれば、ダストDを大粒径化することが出来る。シート入口400の近傍のエアはフィルタユニット50によって吸気されるため、大粒径化したダストDはフィルタ51によって効率良く回収できる。本実施例は、シート出口500の排熱を利用してシート入口400を暖めるため、実施例1と比べて省エネに有利である。一方、装置の構成を簡便にできる点では実施例1の構成が望ましい。
なお、本実施例では、シート出口500がシート入口400よりも暖かいかどうか判定するために温度センサ204、205を設けているが、シート入口及びシート出口500の温度を推測可能であれば温度センサ204、205を設けなくてもよい。例えば、プリント開始前に取得したサーミスタThの検知温度とその後のプリントの実行時間に基づいてシート入口400の温度Tb及びシート出口500の温度Taを推定してもよい。例えば、プリント開始前にサーミスタThの検知温度が高ければファン203への通電をONにし、プリント開始前にサーミスタThの検知温度が低ければファン203への通電をOFFにしてもよい。またプリントの開始初期にファン203への通電をONにし、シート入口400の温度が高い状態で安定したと判断した場合、その後はファン203への通電をOFFにしてもよい。
<実施例3>
次に、実施例3について説明する。実施例2では、フィルタユニット50にフィルタ51を設けてダストDの回収を行っている。一方、実施例3ではダクト220にフィルタ51を設けてダストDの回収を行っている。なお、実施例3のプリンタ1は、上述した点に関する構成が異なることを除いて実施例2のプリンタ1と同様である。したがって、同様の構成に関しては同様の符号を付して詳細な説明を省略する。図13(a)は実施例3においてダストDを回収する様子を示す図である。図13(b)は実施例3においてシート入口を暖気する様子を示す図である。図14は、ファン制御のフローチャートである。
図13(a)に示すように、実施例3のプリンタ1では、実施例2のプリンタ1と異なり、定着装置103の周辺にフィルタユニット50が設けられていない。しかしながら、ダクト220の開口202に、フィルタ51と同様のフィルタ208が設けられており、これを用いることでダストDを回収することができる。詳細には、開口202から開口201に向かってエアフロー209を発生させることで、シート入口400の近傍のエアがフィルタ208を通過し、ダストDが回収される。また、開口201から開口202に向かってエアフロー210を発生させることで、実施例2と同様にシート入口400を暖気することができる。なお、エアフロー210が発生する場合、エアフロー210を妨げないようにフィルタ208はフィルタ回動軸211を中心に回動して退避する。
フィルタ208は、ダストDを回収するための回収部材である。フィルタ208の材質・寸法・通気抵抗等は、実施例1に記載されたフィルタ51と同様である。
フィルタ回動軸211は、フィルタ208を回動可能に支持する支持部材である。フィルタ回動軸は、ニップ101bの長手方向に沿って延びている。エアフロー210が発生すると、フィルタ回動軸211を中心として、フィルタ208の短手方向の一端が開口202から遠ざかる方向(反時計回り方向、図13)へ回動する。こうしてフィルタ208が回動すると開口202が開放される。なお、エアフロー209が発生すると、フィルタ回動軸211を中心として、フィルタ208の短手方向の一端が開口202に近づく方向(時計回り方向、図13)へ回動する。こうしてフィルタ208が回動すると開口202がフィルタ208によって覆われる。
ファン203は、ダクト220内においてエアフロー209方向およびエアフロー210方向に送風可能な送風部である。本実施例のファン203は正回転することでエアフロー209を発生させ、逆回転することでエアフロー210を発生させる。制御回路Aは、図14のフローチャートに示すようにファン203の制御を行っている。
温度センサ204と温度センサ205は、図11に示すように制御回路Aに電気的に接続されおり、検知温度に応じた信号を制御回路Aに出力する。温度センサ204、205から検知温度を取得した制御回路Aは、検知温度に基づいてファン203への通電のON/OFF及び回転方向の切り替えを行う。
具体的に述べると、制御回路Aは、図12に示すフローチャートに基づいて処理ステップを進めることで、一連の制御を行う。
(S301)プリンタ1の電源がONになると、起動した制御回路Aは(S202)へとステップをすすめる。
(S302)制御回路Aはファン制御を行う条件を満たしているかどうかを判定する。なお、制御回路Aが制御を開始する条件は適宜設定してよい。プリンタ1は、電源された投入された直後や、プリント命令が入力された直後、プリントの実行中において制御回路Aはファン203を制御することができる。本実施例では、次のプリント命令を受信している場合にファンの制御設定がONとなり条件を満たす。条件を満たしている場合(YES)、制御回路Aはステップを(S303)へとすすめ、条件を満たしていない場合(NO)、制御回路Aはステップを(S308)へとすすめる。
(S303)制御回路Aは、プリント動作(画像形成動作)が実行中であるか否かの判定を行う。条件を満たしている場合(YES)、制御回路Aはステップを(S304)へとすすめ、条件を満たしていない場合(NO)、制御回路Aはステップを(S307)へとすすめる。
(S304)制御回路Aはシート入口400の温度Tbに比べてシート出口500の温度Taが高いか否かを判定する。条件を満たしている場合(YES)、制御回路Aはステップを(S305)へとすすめ、条件を満たしていない場合(NO)、制御回路Aはステップを(S306)へとすすめる。
(S305)制御回路Aは、ファン203が開口201から開口202に向けて送風を行うように、ファン203の駆動の制御設定を行う。つまり、制御回路Aは、ファン203が正回転するようにファン203の駆動を制御する。設定が完了すると、制御回路Aはステップを(S302)へとすすめる。
(S306)制御回路Aは、ファン203の駆動が停止するように、ファン203の駆動の制御設定を行う。設定が完了すると、制御回路Aはステップを(S302)へとすすめる。
(S307)制御回路Aは、ファン203が開口202から開口201に向けて送風を行うように、ファン203の駆動の制御設定を行う。つまり、制御回路Aは、ファン203が逆回転するようにファン203の駆動を制御する。設定が完了すると、制御回路Aはステップを(S302)へとすすめる。
(S308)制御回路Aはファン203の制御を行わない。そのため、ヒータ200は常にOFF状態となる。そして、そのままの状態でプリントが実行され、プリントが終了し、電源をOFFにされる。
このように、本実施例では、ファン制御の設定がOFFになるまで上述したフローが繰り返し行われる。すなわち、プリントジョブが無くなるまでファン制御が繰り返し行われる。
上述したフローからもわかるように、本実施例では、プリント動作の待機中にシート入口400を加熱し、プリント動作の実行中にダストDの回収を行う。
特にプリント動作中において、Ta>Tbである場合はファン203を正回転させ、Ta>Tbでない場合はファン203を停止させる。つまり、本実施例のプリンタ1は、プリントの待機中にシート入口400の近傍を暖気し、プリント動作中において、暖気されたエアからダストDの回収を行っている。このような構成によればシート入口400で発生するダストDを大粒径化でき、フィルタ208で効率良く回収することができる。
本実施例は、フィルタユニット50を設けていないため、実施例2と比べて装置の小型化を行い易い。しかしながら、構成を簡便にできる点において実施例1の構成が望ましい。
(その他の実施例)
以上、本発明について実施例を用いて説明したが、本発明は実施例に記載の構成に限られるものではない。実施例で例示した寸法等の数値は一例であって、本発明の効果が得られる範囲においては適宜設定してよい。また、本発明の効果が得られる範囲において実施例に記載の一部構成を同様の機能を有する他の構成に置き換えてもよい。
フィルタ51の吸気面51aは曲面形状でなくてもよい、吸気面51aが平面形状であってダストDの回収は可能である。フィルタ51の配置構成は実施例に記載のものには限られない。例えば、ベルト105の長手方向両端部に二つ以上のフィルタ51が設置されていても良い。フィルタ51は、シート搬送路に対して加圧ローラ側に設置されていても良い。
定着装置103は縦パスでシートを搬送する構成には限定されない。例えば定着装置103は横パスや斜めにシートを搬送する構成であっても良い。
シート上のトナー画像を加熱する加熱回転体は、ベルト105には限られない、加熱回転体は、ローラであってもよく、複数のローラにベルトが架け渡されたベルトユニットであってもよい。しかしながら、加熱回転体の表面が高温となり、ダストDが発生し易い実施例1の構成の方が大きな効果を得ることができる。
加熱回転体とニップ部を形成するニップ形成部材は、加圧ローラ102には限られない。例えば、複数のローラにベルトが架け渡されたベルトユニットを用いてもよい。
加熱回転体を加熱する加熱源は、ヒータ101aのようなセラミックヒータには限られない。例えば、加熱源はハロゲンヒータであってもよい。また加熱回転体を直接電磁誘導発熱させてもよい。このような構成であってもシート入口400近傍でダストDが発生し易いため、実施例の構成を適用できる。
プリンタ1を例に説明した画像形成装置は、フルカラーの画像を形成する画像形成装置に限られず、モノクロの画像を形成する画像形成装置でもよい。また画像形成装置は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、複写機、FAX、及び、これらの機能を複数備えた複合機等、種々の用途で実施できる。
50 フィルタユニット
51 フィルタ
52 ダクト
52a 吸気口
61 ファン
101 定着ベルトユニット
101a ヒータ
101b ニップ部
102 加圧ローラ
103 定着装置
105 定着ベルト
200 ヒータ
250 移動機構
260 温度センサ
400 シート入口
500 シート出口
P シート
S トナー

Claims (29)

  1. 離型剤を含有するトナーを用いて画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部で形成された画像を記録材に転写する転写部と、前記転写部から搬送された記録材をニップ部にて挟持搬送することで加熱して記録材に画像を定着させる一対の回転体であって記録材の搬送方向における前記ニップ部の入口が前記ニップ部の出口よりも鉛直方向の下側にある一対の回転体と、離型剤に起因する微粒子を回収するためのフィルタと、前記入口の近傍のエアを前記フィルタに案内する案内手段と、を有する画像形成装置において、
    前記入口の近傍に設けられ気温を検知する検知部と、
    前記検知部の検知温度が所定の温度未満である場合、前記検知部に基づいて前記入口の近傍を暖気する暖気手段と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記暖気手段は、前記検知部の検知温度が所定の温度以上である場合、前記入口の近傍を暖気しないことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記暖気手段は、前記搬送方向において前記ニップ部よりも上流側で且つ前記転写部よりも下流側であって前記一対の回転体の鉛直方向の下側に設けられた発熱体を備えることを特徴とする請求項1または2に記載の画像形成装置。
  4. 前記発熱体は、前記検知温度が所定の温度未満である場合に発熱し、前記検知温度が所定の温度以上である場合には発熱しないことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記案内手段は、前記搬送方向において前記転写部と前記発熱体の間に吸気口を備えるダクトと、前記ダクトに設けられ前記吸気口から吸気をおこなう吸気部と、を備えることを特徴とする請求項3または4に記載の画像形成装置。
  6. 前記吸気部は、前記検知温度が所定の温度未満である場合は吸気を行わず前記検知温度が所定の温度以上である場合に吸気をおこなうことを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記暖気手段は、前記ニップ部よりも鉛直方向の上側に設けられた第1の開口と前記ニップ部よりも鉛直方向の下側に設けられた第2の開口を備えるダクトと、前記一対の回転体のうちの一方の回転体を加熱するための加熱部と、前記ダクトに設けられ、前記検知温度が所定の温度未満である場合に前記第1の開口から前記第2の開口に向かって送風を行う送風部と、を有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 前記フィルタと前記一対の回転体の最寄りの間隔は5mm以上で且つ100mm以内であることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  9. 前記フィルタの通気抵抗は30Pa以上で且つ150Pa以下であることを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  10. 前記フィルタを通過するエアの風速は5cm/s以上で且つ70cm/s以下であることを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  11. 離型剤を含有するトナーを用いて画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部で形成された画像を記録材に転写する転写部と、前記転写部から搬送された記録材をニップ部にて挟持搬送することで加熱して記録材に画像を定着させる一対の回転体であって記録材の搬送方向における前記ニップ部の入口が前記ニップ部の出口よりも鉛直方向の下側にある一対の回転体と、離型剤に起因する微粒子を回収するためのフィルタと、前記入口の近傍のエアを前記フィルタに案内する案内手段と、を有する画像形成装置において、
    前記一対の回転体のうちの一方の回転体を加熱する加熱部と、
    装置に電源が投入されてから前記一方の回転体が前記加熱部により加熱されるまでの間において、前記一方の回転体の温度を検知する検知部と、
    前記搬送方向において前記ニップ部よりも上流側で且つ前記転写部よりも下流側に設けられた発熱体と、
    前記検知部の検知温度が所定の温度未満である場合、画像形成処理の最初の記録材が前記ニップ部を通過するよりも前に前記発熱体を発熱させる制御を行う制御部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  12. 前記検知温度が所定の温度以上である場合、前記制御部は前記発熱体を発熱させないことを特徴とする請求項11に記載の画像形成装置。
  13. 前記発熱体は、前記搬送方向に直交して且つ前記ニップ部の長手方向と直交する方向において、記録材の通過領域から外れた位置に設けられ且つ前記一対の回転体の回転中心間の領域とオーバーラップする位置に設けられていることを特徴とする請求項11または12に記載の画像形成装置。
  14. 前記搬送方向と直交して且つ前記ニップ部の長手方向と直交する方向において、記録材の通過領域とオーバーラップする第1の位置と記録材の通過領域から外れた第2の位置とに前記発熱体を移動させる移動機構を有することを特徴とする請求項11または12に記載の画像形成装置。
  15. 前記制御部は、前記検知温度が所定の温度未満である場合、画像形成処理の最初の記録材が前記ニップ部を通過するよりも前に前記発熱体が前記第1の位置から前記第2の位置に移動するように前記移動機構を制御することを特徴とする請求項14に記載の画像形成装置。
  16. 前記制御部は、前記検知温度が所定の温度未満である場合、画像形成処理の最初の記録材が前記ニップ部を通過するよりも前に前記第1の位置の前記発熱体を発熱させることを特徴とする請求項14または15に記載の画像形成装置。
  17. 前記制御部は、前記検知温度が所定の温度未満である場合、画像形成処理が開始されてからの所定の期間において前記第2の位置の前記発熱体を発熱させることを特徴とする請求項14乃至16のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  18. 前記発熱体は前記第2の位置において前記一対の回転体の回転中心間の領域とオーバーラップしていることを特徴とする請求項14乃至17のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  19. 前記案内手段は、前記搬送方向において前記転写部と前記発熱体の間に吸気口を備えるダクトと、前記ダクトに設けられ前記吸気口から吸気をおこなう吸気部と、を備えることを特徴とする請求項14乃至18のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  20. 前記フィルタと前記一対の回転体の最寄りの間隔は5mm以上で且つ100mm以内であることを特徴とする請求項11乃至19のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  21. 前記フィルタの通気抵抗は30Pa以上で且つ150Pa以下であることを特徴とする請求項11乃至20のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  22. 前記フィルタを通過するエアの風速は5cm/s以上で且つ70cm/s以下であることを特徴とする請求項11乃至21のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  23. 離型剤を含有するトナーを用いて画像を形成する画像形成部と、前記画像形成部で形成された画像を記録材に転写する転写部と、前記転写部から搬送された記録材をニップ部にて挟持搬送することで加熱して記録材に画像を定着させる一対の回転体であって記録材の搬送方向における前記ニップ部の入口が前記ニップ部の出口よりも鉛直方向の下側にある一対の回転体と、離型剤に起因する微粒子を回収するためのフィルタと、前記入口の近傍のエアを前記フィルタに案内する案内手段と、を有する画像形成装置において、
    前記ニップ部よりも鉛直方向の上側に設けられた第1の開口と前記ニップ部よりも鉛直方向の下側に設けられた第2の開口を備えるダクトと、
    前記ダクトに設けられ前記第1の開口から前記第2の開口に向かって送風可能な送風部と、
    前記一対の回転体のうちの一方の回転体を加熱するための加熱部と、
    装置に電源が投入されてから前記一方の回転体が前記加熱部により加熱されるまでの間において、前記一方の回転体の温度を検知する検知部と、
    前記検知部の検知温度が所定の温度未満である場合、画像形成処理の最初の記録材が前記ニップ部を通過するよりも前において、前記一方の回転体が加熱されるように前記加熱部を制御し且つ前記第1の開口から前記第2の開口に向けて送風が行われるように前記送風部を制御する制御部と、を有することを特徴とする画像形成装置。
  24. 前記制御部は、前記検知温度が所定の温度以上である場合、最初の記録材が前記ニップ部を通過するよりも前に前記第1の開口から前記第2の開口に向けて送風が行われないように前記送風部を制御することを特徴とする請求項23に記載の画像形成装置。
  25. 前記フィルタは前記ダクトに設けられ、前記送風部は前記第1の開口から前記第2の開口に向けて送風を行うことで前記案内手段として機能することを特徴とする請求項23または24に記載の画像形成装置。
  26. 前記制御部は、前記検知温度が所定の温度未満である場合、装置に電源が投入されてから画像形成処理の最初の記録材が前記ニップ部を通過するまでの間において前記第1の開口から前記第2の開口に向けて送風が行われるように前記送風部を制御し、且つ、画像形成処理が開始されてからの所定の期間において前記第2の開口から前記第1の開口に向けて送風が行われるように前記送風部を制御することを特徴とする請求項23または25に記載の画像形成装置。
  27. 前記フィルタと前記一対の回転体の最寄りの間隔は5mm以上で且つ100mm以内であることを特徴とする請求項23乃至26のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  28. 前記フィルタの通気抵抗は30Pa以上で且つ150Pa以下であることを特徴とする請求項23乃至27のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  29. 前記フィルタを通過するエアの風速は5cm/s以上で且つ70cm/s以下であることを特徴とする請求項23乃至28のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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