JP2017155417A - 窓 - Google Patents

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Abstract

【課題】火災が発生した際に窓構成部材の熱伸びを抑制することにより窓の変形による防火機能の劣化を抑えることにある。【解決手段】枠材、框材の長手方向に延びる窓構成部材と、前記窓構成部材の長手方向に沿って設けられた補強部材と、を有し、前記窓構成部材の前記長手方向における端部には切り欠き部が、前記補強部材の長手方向における端部には折り返し部が、それぞれ設けられ、熱膨張時に前記折り返し部が前記切り欠き部に係合することを特徴とする。【選択図】図3

Description

本発明は、窓に関する。
非鉄金属であって防火性能を有した窓は、既によく知られている。
かかる窓は、窓構成部材として、枠体や框体及びガラスを備える障子等を備えている。
特開2015−94170公報
火災が生じると、火炎の熱によって枠体や框体などの窓構成部材に熱伸びが発生する。そして、窓構成部材に当該熱伸びが生ずると、窓が変形し、火炎の通り道となる隙間の発生等により防火機能が劣化する課題があった。
本発明は、かかる課題に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、火災が発生した際に中桟、無目、方立等を含む枠材、框材の長手方向に延びる窓構成部材の熱伸びを抑制することにより窓の変形による防火機能の劣化を抑えることにある。
かかる目的を達成するために本発明の窓は、枠材、框材の長手方向に延びる窓構成部材と、
前記窓構成部材の長手方向に沿って設けられた補強部材と、を有し、
前記窓構成部材の前記長手方向における端部には切り欠き部が、前記補強部材の長手方向における端部には折り返し部が、それぞれ設けられ、
熱膨張時に前記折り返し部が前記切り欠き部に係合することを特徴とする窓である。
このような窓によれば、折り返し部が窓構成部材を押さえることで、窓構成部材の熱伸びを抑制することが可能となる。そのため、当該熱伸びにより窓が変形して防火機能が劣化することを抑えることが可能となる。
かかる窓であって、
前記窓構成部材は、前記切り欠き部が設けられた第一部分及び前記切り欠き部が設けられていない第二部分を備え、
前記第二部分の前記長手方向における第二端面に当接する当接部材を有し、
前記第一部分の前記長手方向における第一端面は、前記当接部材から離間した位置に位置し、
前記折り返し部は、前記第一端面と前記当接部材との間に位置し、かつ、前記当接部材と接触し、
前記折り返し部には、該折り返し部を前記当接部材に締結部材で締結するための締結部が設けられていることが望ましい。
このような窓によれば、窓構成部材だけでなく当接部材の熱伸びも抑制することが可能となる。そのため、当該熱伸びにより窓が変形して防火機能が劣化することをより適切に抑えることが可能となる。
かかる窓であって、
前記窓構成部材は、前記切り欠き部が設けられた第一部分及び前記切り欠き部が設けられていない第二部分を備え、
前記第二部分の前記長手方向における第二端面に当接する当接部材を有し、
前記第一部分の前記長手方向における第一端面は、前記当接部材から離間した位置に位置し、
前記折り返し部は、前記第一端面と前記当接部材との間に位置し、かつ、前記当接部材と接触していないことが望ましい。
このような窓によれば、補強部材自体の僅かな熱伸びにより補強部材が当接部材を押すことに起因する窓の変形も抑制することができ、防火機能の劣化をより適切に抑えることが可能となる。
本発明によれば、火災が発生した際に窓構成部材の熱伸びを抑制することにより窓の変形による防火機能の劣化を抑えることができる。
引き違い窓10の正面図である。 上框60の端部とその周辺の構成を示した正面図である。 上框60の端部とその周辺の構成を示した斜視図である。 上框60の構成を示した図である。 補強部材70の構成を示した図である。 框体50が火災時に熱伸びした際に図1の(正常な)引き違い窓10が変形した様子を示したイメージ図である。 外障子40a及び内障子40bの召し合わせ框58の横断面図であり、双方の召し合わせ框58がそれぞれ移動して煙返し58aのオーバーラップ部分が減少する事象を説明するための説明図である。 第一変形例に係る上框60の端部とその周辺の構成を示した斜視図である。 第一変形例に係る補強部材70の構成を示した図である。 第二変形例に係る上框60の端部とその周辺の構成を示した斜視図である。 第二変形例に係る上框60の構成を示した図である。
===本実施の形態に係る引き違い窓10について===
本実施の形態に係る窓の一例としての引き違い窓10について、図1及び図2を用いて説明する。
なお、以下の説明においては、建物等に取り付けられた状態の引き違い窓10を室内側から見たときに、上下となる方向を上下方向、左右となる方向を左右方向、室内外方向である奥行き方向を見込み方向として示す。引き違い窓10の各部位であっても、また、引き違い窓10を構成する各部材については単体の状態であっても、建物等に取り付けられた状態にて上下方向、左右方向、見込み方向となる方向にて方向を特定して説明する。
本実施形態に係る引き違い窓10は、非鉄金属(アルミニウム合金)製の窓であり、枠体20と、障子40とを備えている。
枠体20は、上枠30と下枠32と左右の縦枠35とを備えている。上枠30と下枠32と左右の縦枠35のいずれもが、非鉄金属(アルミニウム合金)製の押出成形部材である。そして、枠体20は、これら4つの枠体が矩形状に枠組みされて、全体として開口を形成している。上枠30と下枠32は、左右方向に延びた長尺状の部材であり、縦枠35は、上下方向に延びた長尺状の部材である。
障子40は、枠体20により形成された前記開口に収容される部材であり、外障子40a及び内障子40bを備える。障子40は、枠体20に対してスライド可能に設けられる。なお、障子40の室内側には、外障子40a及び内障子40bを拘束するためのクレセント錠44が備えられている。
障子40は、框体50と複層ガラス42とを有している。
框体50は、上框60(窓構成部材に相当)と、下框54と、左右の縦框(すなわち、戸先框56と召し合わせ框58)と、を備えている。上框60と下框54と左右の縦框のいずれもが、非鉄金属(アルミニウム合金)製の押出成形部材である。そして、框体50は、これら4つの框体が矩形状に枠組みされて、全体として開口を形成している。そして、この開口に、複層ガラス42が取り付けられている。上框60と下框54は、左右方向に延びた長尺状の部材であり、戸先框56と召し合わせ框58は、上下方向に延びた長尺状の部材である。なお、本実施の形態においては、上下方向に延びて配置される戸先框56と召し合わせ框58の上端部間に上框60が架設され、下端部間に下框54が架設されている(図2参照)。
<<<上框60とその周辺の構成について>>>
次に、本実施の形態に係る上框60(特に、上框60の長手方向(左右方向)における端部)とその周辺の構成について、図2乃至図5を用いて説明する。なお、図3は、図2に表されている召し合わせ框58を取り去って、上框60の小口を見たときの図である。また、図4及び図5は、それぞれ、図3に表された上框60及び補強部材70の全体を別個に表した図である。図4及び図5の右上図は、上框60又は補強部材70を室外側から見たときの図であり、図4及び図5の右下図は、上框60又は補強部材70を下方から見たときの図である。
上框60は、係合溝部64と、ガラス収容部66と、中空部68とを備えている。図4に示すように、係合溝部64、ガラス収容部66、中空部68のいずれも、左右方向に延びた長尺状の部分となっている。
係合溝部64は、上枠30に備えられた上レール(不図示)と係合する部分である。上レールは、上枠30から下方向へ向かって突出するように上枠30に設けられている。
係合溝部64は、図3及び図4に示すように、縦断面においてコ字状を備え、互いに対向する2つの溝側面(室内側溝側面64a及び室外側溝側面64bと呼ぶ)と、溝底面64cと、を有している。室内側溝側面64aは、上框60の表面壁60aにより形成され、室外側溝側面64bは、上框60の裏面壁60bにより形成され、溝底面64cは、表面壁60aと裏面壁60bを連結する第一連結壁60cにより形成されている。
ガラス収容部66は、複層ガラス42の上端部を収容する部分である。
ガラス収容部66は、図3及び図4に示すように、縦断面においてコ字状を備え、互いに対向する2つの収容部側面(室内側収容部側面66a及び室外側収容部側面66bと呼ぶ)と、収容部底面66cと、を有している。室内側収容部側面66aは、表面壁60aにより形成され、室外側収容部側面66bは、裏面壁60bにより形成され、収容部底面66cは、表面壁60a、及び、表面壁60aと裏面壁60bを連結する第二連結壁60dにより形成されている。
中空部68は、図3及び図4に示すように、上下方向において係合溝部64及びガラス収容部66のそれぞれと隣接し、上下方向において係合溝部64とガラス収容部66の間に設けられている。
中空部68は、図3及び図4に示すように、縦断面において矩形状を備え、互いに対向する2つの中空部側面(室内側中空部側面68a及び室外側中空部側面68bと呼ぶ)と、互いに対向する2つの中空部底面(中空部上底面68c及び中空部下底面68dと呼ぶ)と、を有している。室内側中空部側面68aは、表面壁60aにより形成され、室外側中空部側面68bは、裏面壁60bにより形成され、中空部上底面68cは、第一連結壁60cにより形成され、中空部下底面68dは、第二連結壁60dにより形成されている。
また、図3に示すように、上框60の内部、すなわち、中空部68内には、上框60を補強するための補強部材70が、中空部68(上框60)の長手方向に沿って(すなわち、補強部材70の長手方向が上框60の長手方向に沿うように)設けられている。この補強部材70は、図5に示すように、金属(スチール、鉄)製の長尺状の部材であり、中空部68(上框60)の左右方向における一端部から他端部に亘って(中空部68(上框60)の長手方向に連続して)設けられている。
補強部材70は、図3及び図5に示すように、縦断面においてコ字状を備え、縦断面において上下方向に沿った二つの部分(第一補強部71及び第二補強部72と呼ぶ)と、縦断面において見込み方向に沿った部分(第三補強部73と呼ぶ)と、を有している。すなわち、第一補強部71乃至第三補強部73は、それぞれ室内側中空部側面68a、室外側中空部側面68b、中空部下底面68dに沿うように設けられている。
ところで、補強部材70は、上框60を補強する役割を果たすが、上框60の熱伸びを抑える機能も有している。火災が生じた際に、窓構成部材に熱伸びが発生し、当該熱伸びにより引き違い窓10が変形する。そして、当該変形により火炎の通り道となる隙間等が生じ防火機能が劣化する問題がある。
このような問題、すなわち、窓構成部材の熱伸びによる窓の変形に起因した防火機能の劣化について、一例(框体50が熱伸びする例)を挙げて、図1、図6、及び、図7を参照しつつ説明する。なお、図6は、イメージ図であるため、図6においては、変形を誇張して描いている。
框体50が火災時に火炎により熱せられると、図1において框体50(上框60、下框54、戸先框56、召し合わせ框58)に施した矢印の方向に框体50(上框60、下框54、戸先框56、召し合わせ框58)が伸びようとする。しかしながら、框体50の外側には枠体20が位置しているため、框体50の枠体20へ向かう方向への変形は僅かとなる。また、外障子40a及び内障子40bを拘束するためのクレセント錠44は召し合わせ框58の上下方向における中央に位置しているため、当該中央における召し合わせ框58の変形も僅かとなる。そのため、框体50の熱伸びによる変形は、図6に示すように、召し合わせ框58の上端部と下端部で顕著となる。つまり、上框60や下框54が戸先框56側でなく召し合わせ框58側へ熱伸びし、召し合わせ框58がクレセント錠44を中心に湾曲するように熱伸びすることとなり、召し合わせ框58の上端部と下端部が戸先框56から離間する方向へ移動する。
つまり、召し合わせ框58の上端部と下端部において、外障子40aの召し合わせ框58が図7に示す矢印A1の方へ移動し、内障子40bの召し合わせ框58が図7に示す矢印A2の方へ移動する。すると、各々の召し合わせ框58に設けられた煙返し58aのオーバーラップ部分が減少し(又は、オーバーラップ部分が無くなり)、煙返し58aを火炎が通過しやすくなる(オーバーラップ部分が無くなった場合には、火炎の通り道となる隙間が発生する)。したがって、引き違い窓10の防火機能が劣化することとなる。
以上の例示からも理解できるように、一般的に、窓構成部材の熱伸びを抑制できれば、窓の変形が少なくなり、当該変形に起因した防火機能の劣化を抑えることができる。
そこで、前述したとおり、本実施の形態においては、補強部材70に上框60の熱伸びを抑える機能を持たせている。火は上昇するので上框60が効果的ではあるが、下框54にも補強部材70を設けることによりより一層熱伸びを抑えられる。以下、当該機能について説明する。
補強部材70は、複数箇所(本実施の形態においては、3箇所)で中空部68に締結部材(本実施の形態においては、ネジであるが締結具としてリベット等でもよい)により締結されている(ネジ止めされている)。具体的には、中空部68の中空部下底面68d(第二連結壁60d)に補強部材70の第三補強部73が接触した状態で(つまり、上框60の上に補強部材70が載置された状態で)、第三補強部73が中空部下底面68d(第二連結壁60d)にネジ止めされている(図4及び図5に、それぞれ中空部68のネジ穴68eと補強部材70のネジ穴70aが表されている)。
そして、このことにより、上框60、具体的には、中空部下底面68d(第二連結壁60d)、の長手方向(左右方向)における熱伸びを抑制することができる。すなわち、スチールの補強部材70は、アルミニウム合金の上框60よりも、線膨張係数が小さいため、補強部材70は上框60よりも伸びにくい。そして、伸びにくい補強部材70に接触する上框60が補強部材70よりも伸びようとしても双方の部材を貫通するネジがこれに抵抗することとなる。具体的には、ネジの軸部が上框60のネジ穴70aに当接して抵抗し、ネジの頭部の裏面が当該裏面と接触する上框60(第二連結壁60d)の面に当接して(摩擦力により)抵抗する。そして、このことにより、上框60(第二連結壁60d)の長手方向(左右方向)における熱伸びを抑制することができる。
また、このような熱伸び抑制のためのネジ止めによる方策は従来から採られていたが、本実施の形態においては、かかる方策に加えて以下に説明する方策(従来は行われていなかった方策)を行うことにより、上框60(第二連結壁60d)の長手方向(左右方向)における熱伸びをより一層抑制するようにしている。
すなわち、本実施の形態においては、図3乃至図5に示すように、補強部材70の長手方向(左右方向)における端部(「端部」とは、端及び当該端の近傍を含む概念である)に折り返し部74が設けられ、上框60(第二連結壁60d)の長手方向(左右方向)における端部に切り欠き部63(「切り欠き部」は、広義に解釈し、穴や孔等も含まれる概念である)が設けられ、当該折り返し部74が当該切り欠き部63に係合している。そして、このことにより、長手方向(左右方向)において折り返し部74が上框60を押さえることで、上框60(第二連結壁60d)の長手方向(左右方向)における熱伸びを抑制することが可能となる。
具体的には、図5に示すように、折り返し部74は、補強部材70のうち第三補強部73の長手方向(左右方向)における両端部が下方向へ折り返されることにより形成されている。
一方で、図4に示すように、上框60のうち中空部下底面68d(第二連結壁60d)の長手方向(左右方向)における両端部には、下方向へ折り返された折り返し部74が挿入されるように切り欠き部63が形成されている。すなわち、中空部下底面68d(第二連結壁60d)の当該両端部のうちの折り返し部74に対応する位置が切り欠かれている。
つまり、上框60は、切り欠き部63が設けられた第一部分(すなわち、第二連結壁60d)と、切り欠き部63が設けられていない第二部分(すなわち、表面壁60a、裏面壁60b、第一連結壁60c)を備えており、図2及び図3に示すように、第二部分(表面壁60a、裏面壁60b、第一連結壁60c)の長手方向における端面(第二端面60fとする)は、当接部材の一例としての縦框(召し合わせ框58又は戸先框56)に当接している。その一方で、第一部分(第二連結壁60d)の長手方向における端面(第一端面60eとする)は、図4に示すように、切り欠き部63が設けられていることにより、縦框から離間した位置に位置している。
そして、切り欠き部63(つまり、縦框と第一端面60eとの間)に折り返し部74が入り込み、折り返し部74の内側面74aと第一端面60eが接触するか遊嵌(つまり、折り返し部74と切り欠き部63の接触状態か、取付け時にはクリアランスを持った状態での係合)している。そして、当該接触により、折り返し部74が上框60の第二連結壁60dを押さえて上框60(第二連結壁60d)の長手方向(左右方向)における熱伸びを抑制するか、当該遊嵌により熱伸びが発生すると接触状態となり折り返し部74が上框60の第二連結壁60dを押さえて上框60(第二連結壁60d)の長手方向(左右方向)における熱伸びを抑制する。そのため、当該熱伸びにより引き違い窓10が変形して防火機能が劣化することを抑えることが可能となる。
なお、本実施の形態においては、第二端面60fと折り返し部74の外側面74bとが略面一になるように、切り欠き部63の大きさが設定されており、当該外側面74bも第二端面60fと同様、縦框に当接している。
また、本実施の形態においては、補強部材70の両端部に折り返し部74が設けられていることとしたが、片方の端部のみに設けられていることとしてもよい。
本実施の形態のように両端部に設けられている場合には、両端部の折り返し部74で上框60を挟み込むこととなるため、上框60に補強部材70が嵌合した状態となる。そのため、接触する内側面74aと第一端面60eがより密着し、熱伸びをより一層抑制することができる点で、優位性を有する。また、クリアランスを持った状態で遊嵌してもよい。
一方で、片方の端部のみに設けられている場合には、折り返し部74を形成するための加工が簡便となる点で、優位を有する。なお、片方の端部のみに折り返し部74を設ける際には、上框60が前述したとおり戸先框56側でなく召し合わせ框58側へ熱伸びし易い点を考慮すると、戸先框56側でなく召し合わせ框58側の端部のみに設けるのが望ましい。
<<<折り返し部74の変形例について>>>
次に、折り返し部74の第一変形例及び第二変形例について、図8乃至図11を用いて説明する。
<第一変形例>
第一変形例においては、上記実施形態と同様、上框60が、切り欠き部63が設けられた第一部分(すなわち、第二連結壁60d)と、切り欠き部63が設けられていない第二部分(すなわち、表面壁60a、裏面壁60b、第一連結壁60c)を備え、第二部分(表面壁60a、裏面壁60b、第一連結壁60c)の第二端面60fが縦框(召し合わせ框58又は戸先框56)に当接し、第一部分(第二連結壁60d)の第一端面60eは、切り欠き部63が設けられていることにより縦框から離間した位置に位置している。そして、切り欠き部63(つまり、縦框と第一端面60eとの間)に折り返し部74が入り込み、折り返し部74の内側面74aと第一端面60eが接触するか遊嵌(つまり、折り返し部74と切り欠き部63の接触状態か、取付け時にはクリアランスを持った状態での係合)している。
しかしながら、第一変形例は、上記実施形態とは異なり、図8及び図9に示すように、折り返し部74には、折り返し部74を縦框に締結部材(本実施の形態においては、ネジであるが締結具としてリベット等でもよい)で締結するための締結部(本実施の形態においては、ネジ穴74c)が設けられている。すなわち、第一変形例に係る折り返し部74は、上記実施形態よりも、下方向へ折り返された折り返し部74の延出長さがネジ穴74c形成のために長くなっている。そして、矩形状の折り返し部74の中央にネジ穴74cが設けられ、当該折り返し部74は、縦框と接触した状態で、当該縦框にネジ止めされている。
そのため、補強部材70は、上框60だけでなく縦框にもネジ止めされることとなる。したがって、第一変形例によれば、前述した熱伸び抑制のためのネジ止めによる方策が縦框にも適用されることとなり、上框60だけでなく縦框の熱伸びも抑制することが可能となる。そのため、当該熱伸びにより引き違い窓10が変形して防火機能が劣化することをより適切に抑えることが可能となる。
<第二変形例>
第二変形例においては、上記実施形態及び第一変形例と同様、上框60が、切り欠き部63が設けられた第一部分(すなわち、第二連結壁60d)と、切り欠き部63が設けられていない第二部分(すなわち、表面壁60a、裏面壁60b、第一連結壁60c)を備え、第二部分(表面壁60a、裏面壁60b、第一連結壁60c)の第二端面60fが縦框(召し合わせ框58又は戸先框56)に当接し、第一部分(第二連結壁60d)の第一端面60eは、切り欠き部63が設けられていることにより縦框から離間した位置に位置している。そして、切り欠き部63(つまり、縦框と第一端面60eとの間)に折り返し部74が入り込み、折り返し部74の内側面74aと第一端面60eが接触するか遊嵌(つまり、折り返し部74と切り欠き部63の接触状態か、取付け時にはクリアランスを持った状態での係合)している。
しかしながら、第二変形例は、上記実施形態及び第一変形例とは異なり、折り返し部74(すなわち、外側面74b)が、縦框と接触していない。つまり、第一変形例に係る折り返し部74は、図10に示すように、上記実施形態及び第一変形例よりも、前記長手方向(左右方向)において内側(奥側)に位置し、かかる構成を実現するために、図11に示すように、切り欠き部63の前記長手方向(左右方向)における長さが長くなっている。
すなわち、図10に示すように、折り返し部74の外側面74bは、縦框に当接する第二端面60fと面一になっておらず、したがって、当該外側面74bと縦框との間には隙間が設けられている。
そのため、第二変形例によれば、補強部材70自体の僅かな熱伸びにより補強部材70が縦框を押すことに起因する引き違い窓10の変形も抑制することができ、防火機能の劣化をより適切に抑えることが可能となる。
===その他の実施形態===
上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
上記実施の形態においては、窓として、引き違い窓10を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、中桟、無目、方立等を含む枠材、框材の長手方向に延びる窓構成部材及び補強材を有する窓であればどのようなものでも構わない。
また、上記実施の形態においては、切り欠き部が設けられた第一部分が第二連結壁60dあり、切り欠き部が設けられていない第二部分が表面壁60a、裏面壁60b、第一連結壁60cであることとした。つまり、切り欠き部63は、第二連結壁60dに設けることとしたが、これに限定されるものではなく、表面壁60a、裏面壁60b、第一連結壁60cに設けることとしてもよい。
また、上記実施の形態においては、前記第二部分の前記長手方向における第二端面60fに当接する当接部材(縦框)を有することとしたが、これに限定されるものではなく、当該当接部材を有さないこととしてもよい。例えば、上記実施の形態は、戸先框56と召し合わせ框58の上端部間に上框60が架設され、下端部間に下框54が架設されている形態であったが、窓の形態としては、上框60と下框54の左端部間に召し合わせ框58が架設され、右端部間に戸先框56が架設されている形態も考えられ、かかる形態の場合には、第二端面60fと縦框は当接しない。そして、このような形態であっても、本発明の範疇である。
また、上記実施の形態においては、窓構成部材として上框60を例に挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、下框54、縦框であっても構わない。さらには、窓構成部材は、框体50ではなく、枠体20であっても構わない。
10 引き違い窓、50 框体、
54 下框、56 戸先框、58 召し合わせ框、
60 上框、60a 表面壁、60b 裏面壁、
60c 第一連結壁、60d 第二連結壁、
60e 第一端面、60f 第二端面、
63 切り欠き部、
68 中空部、68d 中空部下底面、
70 補強部材、74 折り返し部、
74a 内側面、74b 外側面、74c ネジ穴、

Claims (3)

  1. 枠材、框材の長手方向に延びる窓構成部材と、
    前記窓構成部材の長手方向に沿って設けられた補強部材と、を有し、
    前記窓構成部材の前記長手方向における端部には切り欠き部が、前記補強部材の長手方向における端部には折り返し部が、それぞれ設けられ、
    熱膨張時に前記折り返し部が前記切り欠き部に係合することを特徴とする窓。
  2. 請求項1に記載の窓であって、
    前記窓構成部材は、前記切り欠き部が設けられた第一部分及び前記切り欠き部が設けられていない第二部分を備え、
    前記第二部分の前記長手方向における第二端面に当接する当接部材を有し、
    前記第一部分の前記長手方向における第一端面は、前記当接部材から離間した位置に位置し、
    前記折り返し部は、前記第一端面と前記当接部材との間に位置し、かつ、前記当接部材と接触し、
    前記折り返し部には、該折り返し部を前記当接部材に締結部材で締結するための締結部が設けられていることを特徴とする窓。
  3. 請求項1に記載の窓であって、
    前記窓構成部材は、前記切り欠き部が設けられた第一部分及び前記切り欠き部が設けられていない第二部分を備え、
    前記第二部分の前記長手方向における第二端面に当接する当接部材を有し、
    前記第一部分の前記長手方向における第一端面は、前記当接部材から離間した位置に位置し、
    前記折り返し部は、前記第一端面と前記当接部材との間に位置し、かつ、前記当接部材と接触していないことを特徴とする窓。
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